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ナルト, Naruto Episode 207

Naruto Episode 207

♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ

♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ

♪ ~

♪ ずっと 側 に い た から

♪ 空 い た 隙間 大き すぎ て

♪ 生意気 な 君 の 素直 な 返事

♪ 「 また ね … 」 が 淋しい

♪ 見慣れ ない 街 で 泣 い てる なら

♪ 側 に い なく て も

♪ 笑顔 は 届け たい

♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ

♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ

♪ こんなに も 近く に 感じ てる

♪ ふた つ の 想い

( キバ ) う わ ~ !

( ナルト ) キバ !

( シノ ) ナルト !

( 赤 丸 の 鳴き声 )

大丈夫 か ? キバ 。 ( キバ ) ああ … 。

( ヒナタ ) こ … これ も 幻 術 … 。 ( シノ ) 赤 丸 も 含め

われわれ は 八雲 の 幻 術 から は 逃れ られ ない 。

なぜ なら 大きく 肥大 し た 神経 管

大脳 を 持つ から だ 。

みんな ドア から 離れ て いろ 。

寄 壊 蟲 。

( 八雲 ) お 願い 先生 本当 の こと を 言って 。

そう で ない と 私 は 先生 の こと を … 。

( 紅 ) 幻 術 の 力 の 封印 は 私 の 一存 で 決め た こと よ 。

三 代 目 は 関係ない 。

すべて 恨み を ぶつけ なさい 。

あなた が 憎む べき な の は この 私 だけ 。

( 八雲 ) 私 は 聞い た の 。

あなた と 三 代 目 火影 が

鞍馬 一族 を 滅ぼ そ う と し て いる 話 を !

八雲 誤解 よ 。

うそ ! ただ の 火事 なんか で

父さん と 母 さん が 死ぬ わけない じゃ ない !

♪ ~

( 八雲 ) 私 の 両親 は 殺さ れ た の よ 。

♪ ~

( 八雲 ) 何 ! ?

♪ ~

シノ 。

キャ ~ !

ん !

何 な の ? これ !

影 分身 の 術 !

よ ~ し ! みんな 頼む って ば よ !

おう ! おう !

さ ぁ いつ で も いい って ば … あた っ … !

せ ~ の ! 突撃 ~ !

行 っけ ~ !

♪ ~

ナ … ナルト 君 。

♪ ~

( 紅 ) ナルト ! えっ … 。

あっ 紅 先生 ! その 格好 … 。

八雲 て め ぇ の 仕業 か ! ?

その 人 は 私 を 消 そ う と し た ん だ も の 。

報い を 受け て いる だけ 。

違う って ば よ ! 八雲 お前 何 か 勘違い し てん だ 。

俺 って ば 雲海 の おっちゃん に

八雲 と 紅 先生 の こと 何 も かん も 聞い て … 。

やめ なさい ナルト !

いい か ? 紅 先生 は お前 の こと を …

お前 を 大事 に 思って た から こそ 力 を 封印 し た ん だ 。

何 を 言って いる の ?

苦し ん で た の は お前 だけ じゃ ねえ 。

紅 先生 は ず ~ っと 本当 の こと を 隠し て

一 人 で 苦し ん で き た ん だって ば よ 。

やめ なさい !

ホント の こと … 。

( キバ ) ガイ 先生 ! ( ガイ ) ん ?

おい みんな は どう し た ?

( キバ ) シノ と ヒナタ は 廊下 で 見張って ます 。

でも 紅 先生 と ナルト は 今 現在

八雲 の 幻 術 が 作った 世界 に い ます 。

は ぁ ~ ? どう いう こと だ ?

( 雲海 ) 私 が 話 そ う 。 ( サクラ ) 雲海 さん 体 に … 。

いや 今 こそ 真実 を 話さ ね ば なら ない の だ 。

紅 ほど 親身 に なって 八雲 を 世話 し た 者 は い ない 。

その 紅 の 決断 も

八雲 に 忍 を 諦め させる と いう もの だった 。

( 雲海 ) 八雲 は すっかり ふさぎ込み

ムラ クモ 様 も ご 心配 な さって い た 。

そんな ある 日 あの 事件 は 起こった 。

( 半鐘 の 音 )

( 雲海 ) 宗 家 の 屋敷 が 燃え上がり

その 前 に 八雲 は ぼう 然 と たた ず ん で い た 。

その 時 私 は 見 た の だ 。

炎 の 中 に 浮かぶ 般若 の よう な 顔 を し た

恐ろしい 怪物 の 姿 を 。

< あっ ! >

その 正体 を 知った 時

私 は 恐怖 に 凍り つい た 。

( 八雲 ) 何 な の よ … ホント の こと って … 。

先生 … 八雲 の ヤツ 一体 … 。

マズ い 。

八雲 あなた は 知ら ない !

何 も 知ら ない の よ !

( 八雲 ) う っ … 。

♪ ~

何 か … そう 何 か が ある 。

私 の 心 の 奥 に … でも 何 な の ! ?

思い出 せ ない … 。

何て こと … 。

ナルト あれ を 止め て ! えっ ?

う わ っ ! ナルト !

何 だって ば よ ? こいつ は … 。

くそ … 放せ !

♪ ~

あっ !

♪ ~

( 八雲 ) < 私 は ただ 父さん や 母 さん

みんな の 期待 に 応え たい だけ な の 。

なのに どう し て みんな 私 の 邪魔 を する の ?

私 は ただ 幻 術 使い に なり たい だけ な の に … >

( ムラクモ ) < 人 に は それぞれ ふさわしい 道 が ある 。

お前 に は お前 の 道 が あ ろ う >

( ウロコ ) < そう よ 無理 を し て 忍 に なる 必要 は ない ん だ から >

( 八雲 ) < 嫌 … そんな の 嫌 。

みんな 口 で は 慰め て も 分かる の 。

私 に 失望 し て いる の が 。

耐え られ ない ! そんな 負い目 を 感じ た まま

一生 生き て いか なきゃ なら ない なんて ! >

< はっ ! >

< 八雲 それ は … > ( ムラクモ ) < に … 逃げろ ウロコ ! >

♪ ~

( ウロコ ・ ムラクモ ) < あぁ ! >

♪ ~

( ウロコ ) < あ ~ ! > ( ムラクモ ) < 八雲 ~ ! >

♪ ~

あっ … 思い出し た わ 。

う っ … 八雲 ?

そう 私 が … 私 の 中 の 私 が

父さん と 母 さん を … 。

幻 術 で あやめ て しまった ん だ わ … 。

違う わ 八雲 ! あれ は あなた じゃ ない !

あの 怪物 と あなた は 違う !

( 八雲 ) いいえ 違わ ない わ 。

だって あれ は …

私 の 心 の 中 に す ん で いたん だ もの 。

♪ ~

ありがとう 紅 先生 。

さよう なら 。 ( 紅 ) あっ 。

やめろ !

八雲 ~ !

♪ ~

あっ … 。

( 八雲 ) あっ !

( ナルト ・ 紅 ) あっ … 。

な … 何 だ ? あれ は … 。

( 雲海 ) われわれ は 事件 の 全容 を 知る べく

まず 八雲 の 精密 検査 を お 願い し た 。

( 雲海 ) その 結果 あの 火災 の 時 現れ た 怪物 は

八雲 の 深層 意識 が 作り上げ た

いわば イド の 怪物 で ある こと が 分かった 。

( 忍 ) < あ … あぁ … >

イド の 怪物 ?

そこ で 私 は 三 代 目 に 直訴 し た の だ 。

< 幼き 日 より われら の 期待 を 受け 続け

ついに その 重 さ に 耐え られ なく なった

八雲 の 深層 意識 は

すべて を 消し去 ろ う と 動 い た の でしょ う 。

八雲 の 深層 意識 は 鞍馬 一族 を …

そして ゆく ゆく は 木 ノ 葉 の 里 全体 を

この世 から 消し去 ろ う と する でしょ う >

( 猿 飛 ) < 承服 でき ん 。

その 危険 性 が ある と いう だけ で

罪 の 意識 も ない 八雲 の 命 を 奪う こと など

到底 許さ れる こと で は ない >

< 八雲 の 深層 意識 が 完全 に 目覚め て しまって から で は

遅い の です >

( 猿 飛 ) < で は 八雲 自身 に それ を 制御 する 方法 を 身 に 着け させる か

不可能 で あれ ば 能力 を 封印 する まで >

< しかし … >

< 八雲 の 場合 と は ち と 違う が

かつて 九 尾 の 妖狐 を 一 人 の 赤子 を 使い

封印 し た 前例 も ある >

< むちゃ です ! 八雲 の 持つ 強い 力 を

封印 できる よう な 術 者 など どこ に も い ませ ん ! >

( 猿 飛 ) < 一 人 だけ それ を 成 せる 者 が おる や も し れ ん >

< あっ … >

( 猿 飛 ) < しかし つらい 任務 に なる の う 。

うまく 制御 方法 を 導き 出 せ れ ば いい が

封印 する と なる と 術 者 は その 一 人 の 子ども の 可能 性 を

すべて 絶つ こと に なる 。

鞍馬 一族 に 代わり 八雲 の 恨み を 背負い

生き て いか ね ば なら ん の じゃ から のう >

三 代 目 は そう おっしゃら れ て 涙 さ れ た 。

あっ … その つらい 任務 を 受け た の が … 。

夕日 紅 … 。

あっ 。 ( キバ ) そう か 。

紅 先生 が 言って た の は その こと だった ん だ 。

俺 先生 の こと 何 も 知ら なかった 。 ( 赤 丸 の ほえ 声 )

紅 が 八雲 の 能力 を 封印 し た こと は 知って い た が

深層 意識 が 起こし た 事件 の こと は 初めて 聞く 。

ああ 三 代 目 亡き 今 と なって は

鞍馬 一族 と 夕日 紅 しか 知ら ない 秘密 。

先生 は 自分 の こと を 悪者 に し て 秘密 を 守って い た の ね 。

紅 先生 ! ( 赤 丸 の ほえ 声 )

お前 も 行って やれ 。 でも … 。

サクラ ここ は 俺 が 引き受け た 。

ガイ 先生 … 。

ナルト たち の こと が 気 に なる だ ろ う 。

行って やれ 。 は い !

八雲 を 頼 ん だ ぞ 。

あっ !

( シノ ) どう し た ? ( ヒナタ ) 分から ない けど …

この 感じ 何だか 今 まで と 全然 違う 。

( シノ ) あっ 。

蟲 たち の 様子 が おかしい 。

中 の 様子 は どう だ ?

紅 先生 は 大丈夫 な の か ?

( うなり 声 ) ( ほえ 声 )

強い … 今 まで と 比べ 物 に なら ない くらい の

巨大 な チャクラ が 生まれ てる 。

《 ナルト … 》

♪ ~

( 八雲 ) う っ !

なぜ … なぜ みずから が 命 を 絶た ね ば なら ん ?

えっ ?

滅ば ね ば なら ぬ の は お前 に 大きな 重 荷 を 背負わ せ

揚げ句 の 果て に この 私 を 抹殺 しよ う と し た ヤツ ら で あ ろ う 。

あなた は … 。

≪ お前 の 心 の 奥 に ある 隙間 に 入り込み

育ま れ し 者 。

わが 名 は イド 。

♪ ~

( 紅 ) ついに 目覚め て しまった 。

紅 先生 何 だって ば よ ? あいつ 。

あれ は 八雲 が 私 の 個人 指導 に つい て まもなく の こと … 。

八雲 の 幻 術 の 能力 の 高 さ に 疑問 を 感じ た 私 が

彼女 の 深層 心理 を の ぞい た 時 だった 。

( 紅 ) あいつ を 見つけ た 。

( 何 か を 食べる 音 )

( 何 か を 食べる 音 )

( 紅 ) その あまり の 恐ろしい 姿 に

私 は 立ち尽くす こと しか でき なかった 。

三 代 目 が 抹殺 せよ と おっしゃった の は 八雲 で は なく

その イド の 怪物 の こと だった の よ 。

あっ 。

そう だった の か 。

( 紅 ) この ま がま が しい 妖気 以前 より 強力 に なって いる 。

でも 刺し 違え て でも あいつ が 世 に 出る の を 止め ない と !

《 刺し 違える ? そう か そこ まで の 覚悟 を し て … 。

だから 八 班 を 抜け た ん だ 》

( イド ) お前 の 思い この 身 に 受け て やる 。

その 恨み 晴らし て やろ う 。

♪ ~

この 野郎 !

( イド ) う あ ~ !

ダァ ~ ラ ~ !

( イド ) 邪魔 だ どけ !

う あっ ! ( 紅 ) ナルト !

アッハハハ … !

て め ぇ が 何だか 知ら ねえ が な

キバ も シノ も ヒナタ も

みんな 先生 の 帰り を 待って る ん だ !

ナルト … 。

影 分身 の 術 !

チッ … この 世界 で は 術 が 発動 し ねえ !

小 うるさい ヤツ め まず は お前 から 消し て やる !

う あっ ! 危ない !

八雲 ! 今 あいつ を 倒 せる の は あなた しか い ない !

( 八雲 ) えっ ?

聞け 八雲 人 は 皆

心 の 中 に 一 匹 は 牙 の ある 獣 を 飼って いる もの だ 。

それ は 日頃 人 の 心 の 奥底 に い て

突如 姿 を 現す こと が ある 。

現れ た 獣 の 力 は 自分 の 意思 と は 関係なく

思わ ぬ 力 を 発揮 し て

周り の 者 を 思わず 傷つけ て しまう こと も ある 。

う わ っ !

( 紅 ) でも その 獣 を 制御 し

自分 の 力 で コントロール できる と すれ ば … 。

( 紅 ) それ は すばらしい 力 と なり …

夢 を かなえる ため に 働 い て くれる 。

ドリャ ~ !

さ ぁ 戦い なさい !

あなた 自身 が 生み出し た 怪物 を あなた の 手 で 鎮める の よ !

で … でも … 。

八雲 これ は あなた に しか でき ない の よ 。

う っ … 。

死ね 小僧 !

あっ !

鎮まれ 心 の 闇 !

死 ね ~ !

あっ … 。 あっ !

( イド ) なぜ … 。

私 は お前 の ため に …

役立った だ ろ う が … 。

( イド ) う あ ~ !

ハァ ハァ … 。

紅 先生 元 に 戻った って ば よ !

紅 先生 … 。

よく やった わ 八雲 。

あなた は あなた 自身 の 闇 に 勝った の よ 。

先生 … 。

やった な 八雲 。

( 色 が 溶ける 音 ) ん ?

♪ ~

あっ 。

♪ ~

《 八雲 の ヤツ

本当 に 自分 を 救 お う と し て い た の が 誰 か って こと

ちゃんと 気付 い て いた ん だ な 》

( キバ ) 紅 先生 ! ( ヒナタ ) 先生 !

もう 大丈夫 だ って ば よ 。

紅 先生 また みんな の 先生 に 戻って くれる よ な 。

そう だ な 。

三 代 目 に 命じ られ た 最後 の 任務 は 終わった から 。

( シノ ・ ヒナタ ・ キバ ) 先生 !

よかった わ ね また 元どおり に な れ て 。

サクラ ちゃん 。

♪ ~

あっ 。

♪ ~

♪ ~

《 ナルト ? 》

《 俺 も … 》

♪ ~

♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は

♪ いつも 近く で

♪ 笑って いる から

♪ ~

♪ 形 の 無い 喜び を 見つけ たい から

♪ かけぬけ て 行く 槍 の 雨 が 降って も

♪ 言葉 に なら ない この 大きな 夢 を

♪ 叶え て み せる 傷 が 深く なって も

♪ 信じ 続け て 今 の 僕等 は ある から

♪ 目 を そらさ ず 走り 続け て やる

♪ もしも 未来 に 光 が 無い と 言わ れ て も

♪ 変え て み せる 全て の 思い で

♪ 照らす よ 今 すぐ

♪ きっと 風 は 僕ら の 心 を 試し て いる ん だ ろ う

♪ そっと 心 の 中 で 手のひら を 握りしめ た

♪ きっと 君 は 涙 の 答え を

♪ 探し て いる ん だ ろ う

♪ ずっと 夢 は 近く で 答え を つか ん で 待って る

♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は

♪ いつも 近く で 笑って いる から

♪ ~

〈 冗談 じゃ ねえ ! 何で 俺 ら あいつ の せい で

こんなに ボロボロ に なって なきゃ いけ ねえ ん だ ! 〉

( キバ ) 〈 全く だ ! 花鳥 風月 を 守れ って

本人 が 足 引っ張っちゃ 世話 ねえ ぜ ! 〉

〈 おまけに 人 の こと 身代わり に する わ 盾 に する わ ! 〉

( キバ ) 〈 二 言 目 に は 忍 が 任務 で 死ぬ の は 当たり前 と き た ! 〉

〈 か ぁ ~ ! 俺 って ば もう 我慢 なら ねえ ! 〉

( キバ ) 〈 俺 も だ ぜ ! こう なったら … 〉 〈 螺旋 丸 で … 〉

( キバ ) 〈 牙 通 牙 で … 〉 ( ナルト ・ キバ ) 〈 あの 依頼 人

絶対 ボコボコ に し て やる ! 〉


Naruto Episode 207

♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ ゆらゆら||ひずみ|||から|

♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ きみ||もと||と|||

♪ ~

♪ ずっと 側 に い た から |がわ||||

♪ 空 い た 隙間 大き すぎ て から|||すきま|おおき||

♪ 生意気 な 君 の 素直 な 返事 なまいき||きみ||すなお||へんじ

♪ 「 また ね … 」 が 淋しい |||さびしい

♪ 見慣れ ない 街 で 泣 い てる なら みなれ||がい||なき|||

♪ 側 に い なく て も がわ|||||

♪ 笑顔 は 届け たい えがお||とどけ|

♪ ユラユラ と 歪 ん だ 空 へ ゆらゆら||ひずみ|||から|

♪ 君 の 元 へ 飛 ん で ゆけ きみ||もと||と|||

♪ こんなに も 近く に 感じ てる ||ちかく||かんじ|

♪ ふた つ の 想い |||おもい

( キバ ) う わ ~ !

( ナルト ) キバ !

( シノ ) ナルト ! しの|

( 赤 丸 の 鳴き声 ) あか|まる||なきごえ

大丈夫 か ? キバ 。 ( キバ ) ああ … 。 だいじょうぶ||||

( ヒナタ ) こ … これ も 幻 術 … 。 ( シノ ) 赤 丸 も 含め ||||まぼろし|じゅつ|しの|あか|まる||ふくめ

われわれ は 八雲 の 幻 術 から は 逃れ られ ない 。 ||やくも||まぼろし|じゅつ|||のがれ||

なぜ なら 大きく 肥大 し た 神経 管 ||おおきく|ひだい|||しんけい|かん

大脳 を 持つ から だ 。 だいのう||もつ||

みんな ドア から 離れ て いろ 。 |どあ||はなれ||

寄 壊 蟲 。 よ|こわ|むし

( 八雲 ) お 願い 先生 本当 の こと を 言って 。 やくも||ねがい|せんせい|ほんとう||||いって

そう で ない と 私 は 先生 の こと を … 。 ||||わたくし||せんせい|||

( 紅 ) 幻 術 の 力 の 封印 は 私 の 一存 で 決め た こと よ 。 くれない|まぼろし|じゅつ||ちから||ふういん||わたくし||いちぞん||きめ|||

三 代 目 は 関係ない 。 みっ|だい|め||かんけいない

すべて 恨み を ぶつけ なさい 。 |うらみ|||

あなた が 憎む べき な の は この 私 だけ 。 ||にくむ||||||わたくし|

( 八雲 ) 私 は 聞い た の 。 やくも|わたくし||ききい||

あなた と 三 代 目 火影 が ||みっ|だい|め|ほかげ|

鞍馬 一族 を 滅ぼ そ う と し て いる 話 を ! あんば|いちぞく||ほろぼ|||||||はなし|

八雲 誤解 よ 。 やくも|ごかい|

うそ ! ただ の 火事 なんか で |||かじ||

父さん と 母 さん が 死ぬ わけない じゃ ない ! とうさん||はは|||しぬ|||

♪ ~

( 八雲 ) 私 の 両親 は 殺さ れ た の よ 。 やくも|わたくし||りょうしん||ころさ||||

♪ ~

( 八雲 ) 何 ! ? やくも|なん

♪ ~

シノ 。 しの

キャ ~ !

ん !

何 な の ? これ ! なん|||

影 分身 の 術 ! かげ|ぶんしん||じゅつ

よ ~ し ! みんな 頼む って ば よ ! |||たのむ|||

おう ! おう !

さ ぁ いつ で も いい って ば … あた っ … !

せ ~ の ! 突撃 ~ ! ||とつげき

行 っけ ~ ! ぎょう|

♪ ~

ナ … ナルト 君 。 ||きみ

♪ ~

( 紅 ) ナルト ! えっ … 。 くれない||

あっ 紅 先生 ! その 格好 … 。 |くれない|せんせい||かっこう

八雲 て め ぇ の 仕業 か ! ? やくも|||||しわざ|

その 人 は 私 を 消 そ う と し た ん だ も の 。 |じん||わたくし||け|||||||||

報い を 受け て いる だけ 。 むくい||うけ|||

違う って ば よ ! 八雲 お前 何 か 勘違い し てん だ 。 ちがう||||やくも|おまえ|なん||かんちがい|||

俺 って ば 雲海 の おっちゃん に おれ|||うんかい|||

八雲 と 紅 先生 の こと 何 も かん も 聞い て … 。 やくも||くれない|せんせい|||なん||||ききい|

やめ なさい ナルト !

いい か ? 紅 先生 は お前 の こと を … ||くれない|せんせい||おまえ|||

お前 を 大事 に 思って た から こそ 力 を 封印 し た ん だ 。 おまえ||だいじ||おもって||||ちから||ふういん||||

何 を 言って いる の ? なん||いって||

苦し ん で た の は お前 だけ じゃ ねえ 。 にがし||||||おまえ|||

紅 先生 は ず ~ っと 本当 の こと を 隠し て くれない|せんせい||||ほんとう||||かくし|

一 人 で 苦し ん で き た ん だって ば よ 。 ひと|じん||にがし||||||||

やめ なさい !

ホント の こと … 。 ほんと||

( キバ ) ガイ 先生 ! ( ガイ ) ん ? ||せんせい||

おい みんな は どう し た ?

( キバ ) シノ と ヒナタ は 廊下 で 見張って ます 。 |しの||||ろうか||みはって|

でも 紅 先生 と ナルト は 今 現在 |くれない|せんせい||||いま|げんざい

八雲 の 幻 術 が 作った 世界 に い ます 。 やくも||まぼろし|じゅつ||つくった|せかい|||

は ぁ ~ ? どう いう こと だ ?

( 雲海 ) 私 が 話 そ う 。 ( サクラ ) 雲海 さん 体 に … 。 うんかい|わたくし||はなし||||うんかい||からだ|

いや 今 こそ 真実 を 話さ ね ば なら ない の だ 。 |いま||しんじつ||はなさ||||||

紅 ほど 親身 に なって 八雲 を 世話 し た 者 は い ない 。 くれない||しんみ|||やくも||せわ|||もの|||

その 紅 の 決断 も |くれない||けつだん|

八雲 に 忍 を 諦め させる と いう もの だった 。 やくも||おし||あきらめ|||||

( 雲海 ) 八雲 は すっかり ふさぎ込み うんかい|やくも|||ふさぎこみ

ムラ クモ 様 も ご 心配 な さって い た 。 むら|くも|さま|||しんぱい||||

そんな ある 日 あの 事件 は 起こった 。 ||ひ||じけん||おこった

( 半鐘 の 音 ) はんしょう||おと

( 雲海 ) 宗 家 の 屋敷 が 燃え上がり うんかい|はじめ|いえ||やしき||もえあがり

その 前 に 八雲 は ぼう 然 と たた ず ん で い た 。 |ぜん||やくも|||ぜん|||||||

その 時 私 は 見 た の だ 。 |じ|わたくし||み|||

炎 の 中 に 浮かぶ 般若 の よう な 顔 を し た えん||なか||うかぶ|はんにゃ||||かお|||

恐ろしい 怪物 の 姿 を 。 おそろしい|かいぶつ||すがた|

< あっ ! >

その 正体 を 知った 時 |しょうたい||しった|じ

私 は 恐怖 に 凍り つい た 。 わたくし||きょうふ||こおり||

( 八雲 ) 何 な の よ … ホント の こと って … 。 やくも|なん||||ほんと|||

先生 … 八雲 の ヤツ 一体 … 。 せんせい|やくも||やつ|いったい

マズ い 。

八雲 あなた は 知ら ない ! やくも|||しら|

何 も 知ら ない の よ ! なん||しら|||

( 八雲 ) う っ … 。 やくも||

♪ ~

何 か … そう 何 か が ある 。 なん|||なん|||

私 の 心 の 奥 に … でも 何 な の ! ? わたくし||こころ||おく|||なん||

思い出 せ ない … 。 おもいで||

何て こと … 。 なんて|

ナルト あれ を 止め て ! えっ ? |||とどめ||

う わ っ ! ナルト !

何 だって ば よ ? こいつ は … 。 なん|||||

くそ … 放せ ! |はなせ

♪ ~

あっ !

♪ ~

( 八雲 ) < 私 は ただ 父さん や 母 さん やくも|わたくし|||とうさん||はは|

みんな の 期待 に 応え たい だけ な の 。 ||きたい||こたえ||||

なのに どう し て みんな 私 の 邪魔 を する の ? |||||わたくし||じゃま|||

私 は ただ 幻 術 使い に なり たい だけ な の に … > わたくし|||まぼろし|じゅつ|つかい|||||||

( ムラクモ ) < 人 に は それぞれ ふさわしい 道 が ある 。 |じん|||||どう||

お前 に は お前 の 道 が あ ろ う > おまえ|||おまえ||どう||||

( ウロコ ) < そう よ 無理 を し て 忍 に なる 必要 は ない ん だ から > |||むり||||おし|||ひつよう|||||

( 八雲 ) < 嫌 … そんな の 嫌 。 やくも|いや|||いや

みんな 口 で は 慰め て も 分かる の 。 |くち|||なぐさめ|||わかる|

私 に 失望 し て いる の が 。 わたくし||しつぼう|||||

耐え られ ない ! そんな 負い目 を 感じ た まま たえ||||おいめ||かんじ||

一生 生き て いか なきゃ なら ない なんて ! > いっしょう|いき||||||

< はっ ! >

< 八雲 それ は … > ( ムラクモ ) < に … 逃げろ ウロコ ! > やくも|||||にげろ|

♪ ~

( ウロコ ・ ムラクモ ) < あぁ ! >

♪ ~

( ウロコ ) < あ ~ ! > ( ムラクモ ) < 八雲 ~ ! > |||やくも

♪ ~

あっ … 思い出し た わ 。 |おもいだし||

う っ … 八雲 ? ||やくも

そう 私 が … 私 の 中 の 私 が |わたくし||わたくし||なか||わたくし|

父さん と 母 さん を … 。 とうさん||はは||

幻 術 で あやめ て しまった ん だ わ … 。 まぼろし|じゅつ|||||||

違う わ 八雲 ! あれ は あなた じゃ ない ! ちがう||やくも|||||

あの 怪物 と あなた は 違う ! |かいぶつ||||ちがう

( 八雲 ) いいえ 違わ ない わ 。 やくも||ちがわ||

だって あれ は …

私 の 心 の 中 に す ん で いたん だ もの 。 わたくし||こころ||なか|||||||

♪ ~

ありがとう 紅 先生 。 |くれない|せんせい

さよう なら 。 ( 紅 ) あっ 。 ||くれない|

やめろ !

八雲 ~ ! やくも

♪ ~

あっ … 。

( 八雲 ) あっ ! やくも|

( ナルト ・ 紅 ) あっ … 。 |くれない|

な … 何 だ ? あれ は … 。 |なん|||

( 雲海 ) われわれ は 事件 の 全容 を 知る べく うんかい|||じけん||ぜんよう||しる|

まず 八雲 の 精密 検査 を お 願い し た 。 |やくも||せいみつ|けんさ|||ねがい||

( 雲海 ) その 結果 あの 火災 の 時 現れ た 怪物 は うんかい||けっか||かさい||じ|あらわれ||かいぶつ|

八雲 の 深層 意識 が 作り上げ た やくも||しんそう|いしき||つくりあげ|

いわば イド の 怪物 で ある こと が 分かった 。 |||かいぶつ|||||わかった

( 忍 ) < あ … あぁ … > おし||

イド の 怪物 ? ||かいぶつ

そこ で 私 は 三 代 目 に 直訴 し た の だ 。 ||わたくし||みっ|だい|め||じきそ||||

< 幼き 日 より われら の 期待 を 受け 続け おさなき|ひ||||きたい||うけ|つづけ

ついに その 重 さ に 耐え られ なく なった ||おも|||たえ|||

八雲 の 深層 意識 は やくも||しんそう|いしき|

すべて を 消し去 ろ う と 動 い た の でしょ う 。 ||けしさ||||どう|||||

八雲 の 深層 意識 は 鞍馬 一族 を … やくも||しんそう|いしき||あんば|いちぞく|

そして ゆく ゆく は 木 ノ 葉 の 里 全体 を ||||き||は||さと|ぜんたい|

この世 から 消し去 ろ う と する でしょ う > このよ||けしさ||||||

( 猿 飛 ) < 承服 でき ん 。 さる|と|しょうふく||

その 危険 性 が ある と いう だけ で |きけん|せい||||||

罪 の 意識 も ない 八雲 の 命 を 奪う こと など ざい||いしき|||やくも||いのち||うばう||

到底 許さ れる こと で は ない > とうてい|ゆるさ|||||

< 八雲 の 深層 意識 が 完全 に 目覚め て しまって から で は やくも||しんそう|いしき||かんぜん||めざめ|||||

遅い の です > おそい||

( 猿 飛 ) < で は 八雲 自身 に それ を 制御 する 方法 を 身 に 着け させる か さる|と|||やくも|じしん||||せいぎょ||ほうほう||み||つけ||

不可能 で あれ ば 能力 を 封印 する まで > ふかのう||||のうりょく||ふういん||

< しかし … >

< 八雲 の 場合 と は ち と 違う が やくも||ばあい|||||ちがう|

かつて 九 尾 の 妖狐 を 一 人 の 赤子 を 使い |ここの|お||ようきつね||ひと|じん||あかご||つかい

封印 し た 前例 も ある > ふういん|||ぜんれい||

< むちゃ です ! 八雲 の 持つ 強い 力 を ||やくも||もつ|つよい|ちから|

封印 できる よう な 術 者 など どこ に も い ませ ん ! > ふういん||||じゅつ|もの|||||||

( 猿 飛 ) < 一 人 だけ それ を 成 せる 者 が おる や も し れ ん > さる|と|ひと|じん||||しげ||もの|||||||

< あっ … >

( 猿 飛 ) < しかし つらい 任務 に なる の う 。 さる|と|||にんむ||||

うまく 制御 方法 を 導き 出 せ れ ば いい が |せいぎょ|ほうほう||みちびき|だ|||||

封印 する と なる と 術 者 は その 一 人 の 子ども の 可能 性 を ふういん|||||じゅつ|もの|||ひと|じん||こども||かのう|せい|

すべて 絶つ こと に なる 。 |たつ|||

鞍馬 一族 に 代わり 八雲 の 恨み を 背負い あんば|いちぞく||かわり|やくも||うらみ||せおい

生き て いか ね ば なら ん の じゃ から のう > いき||||||||||

三 代 目 は そう おっしゃら れ て 涙 さ れ た 。 みっ|だい|め||||||なみだ|||

あっ … その つらい 任務 を 受け た の が … 。 |||にんむ||うけ|||

夕日 紅 … 。 ゆうひ|くれない

あっ 。 ( キバ ) そう か 。

紅 先生 が 言って た の は その こと だった ん だ 。 くれない|せんせい||いって||||||||

俺 先生 の こと 何 も 知ら なかった 。 ( 赤 丸 の ほえ 声 ) おれ|せんせい|||なん||しら||あか|まる|||こえ

紅 が 八雲 の 能力 を 封印 し た こと は 知って い た が くれない||やくも||のうりょく||ふういん|||||しって|||

深層 意識 が 起こし た 事件 の こと は 初めて 聞く 。 しんそう|いしき||おこし||じけん||||はじめて|きく

ああ 三 代 目 亡き 今 と なって は |みっ|だい|め|なき|いま|||

鞍馬 一族 と 夕日 紅 しか 知ら ない 秘密 。 あんば|いちぞく||ゆうひ|くれない||しら||ひみつ

先生 は 自分 の こと を 悪者 に し て 秘密 を 守って い た の ね 。 せんせい||じぶん||||わるもの||||ひみつ||まもって||||

紅 先生 ! ( 赤 丸 の ほえ 声 ) くれない|せんせい|あか|まる|||こえ

お前 も 行って やれ 。 でも … 。 おまえ||おこなって||

サクラ ここ は 俺 が 引き受け た 。 さくら|||おれ||ひきうけ|

ガイ 先生 … 。 |せんせい

ナルト たち の こと が 気 に なる だ ろ う 。 |||||き|||||

行って やれ 。 は い ! おこなって|||

八雲 を 頼 ん だ ぞ 。 やくも||たの|||

あっ !

( シノ ) どう し た ? ( ヒナタ ) 分から ない けど … しの|||||わから||

この 感じ 何だか 今 まで と 全然 違う 。 |かんじ|なんだか|いま|||ぜんぜん|ちがう

( シノ ) あっ 。 しの|

蟲 たち の 様子 が おかしい 。 むし|||ようす||

中 の 様子 は どう だ ? なか||ようす|||

紅 先生 は 大丈夫 な の か ? くれない|せんせい||だいじょうぶ|||

( うなり 声 ) ( ほえ 声 ) |こえ||こえ

強い … 今 まで と 比べ 物 に なら ない くらい の つよい|いま|||くらべ|ぶつ|||||

巨大 な チャクラ が 生まれ てる 。 きょだい||||うまれ|

《 ナルト … 》

♪ ~

( 八雲 ) う っ ! やくも||

なぜ … なぜ みずから が 命 を 絶た ね ば なら ん ? ||||いのち||たた||||

えっ ?

滅ば ね ば なら ぬ の は お前 に 大きな 重 荷 を 背負わ せ ほろば|||||||おまえ||おおきな|おも|に||せおわ|

揚げ句 の 果て に この 私 を 抹殺 しよ う と し た ヤツ ら で あ ろ う 。 あげく||はて|||わたくし||まっさつ||||||やつ|||||

あなた は … 。

≪ お前 の 心 の 奥 に ある 隙間 に 入り込み おまえ||こころ||おく|||すきま||はいりこみ

育ま れ し 者 。 はぐくま|||もの

わが 名 は イド 。 |な||

♪ ~

( 紅 ) ついに 目覚め て しまった 。 くれない||めざめ||

紅 先生 何 だって ば よ ? あいつ 。 くれない|せんせい|なん||||

あれ は 八雲 が 私 の 個人 指導 に つい て まもなく の こと … 。 ||やくも||わたくし||こじん|しどう||||||

八雲 の 幻 術 の 能力 の 高 さ に 疑問 を 感じ た 私 が やくも||まぼろし|じゅつ||のうりょく||たか|||ぎもん||かんじ||わたくし|

彼女 の 深層 心理 を の ぞい た 時 だった 。 かのじょ||しんそう|しんり|||||じ|

( 紅 ) あいつ を 見つけ た 。 くれない|||みつけ|

( 何 か を 食べる 音 ) なん|||たべる|おと

( 何 か を 食べる 音 ) なん|||たべる|おと

( 紅 ) その あまり の 恐ろしい 姿 に くれない||||おそろしい|すがた|

私 は 立ち尽くす こと しか でき なかった 。 わたくし||たちつくす||||

三 代 目 が 抹殺 せよ と おっしゃった の は 八雲 で は なく みっ|だい|め||まっさつ||||||やくも|||

その イド の 怪物 の こと だった の よ 。 |||かいぶつ|||||

あっ 。

そう だった の か 。

( 紅 ) この ま がま が しい 妖気 以前 より 強力 に なって いる 。 くれない||||||ようき|いぜん||きょうりょく|||

でも 刺し 違え て でも あいつ が 世 に 出る の を 止め ない と ! |さし|ちがえ|||||よ||でる|||とどめ||

《 刺し 違える ? そう か そこ まで の 覚悟 を し て … 。 さし|ちがえる||||||かくご|||

だから 八 班 を 抜け た ん だ 》 |やっ|はん||ぬけ|||

( イド ) お前 の 思い この 身 に 受け て やる 。 |おまえ||おもい||み||うけ||

その 恨み 晴らし て やろ う 。 |うらみ|はらし|||

♪ ~

この 野郎 ! |やろう

( イド ) う あ ~ !

ダァ ~ ラ ~ !

( イド ) 邪魔 だ どけ ! |じゃま||

う あっ ! ( 紅 ) ナルト ! ||くれない|

アッハハハ … !

て め ぇ が 何だか 知ら ねえ が な ||||なんだか|しら|||

キバ も シノ も ヒナタ も ||しの|||

みんな 先生 の 帰り を 待って る ん だ ! |せんせい||かえり||まって|||

ナルト … 。

影 分身 の 術 ! かげ|ぶんしん||じゅつ

チッ … この 世界 で は 術 が 発動 し ねえ ! ||せかい|||じゅつ||はつどう||

小 うるさい ヤツ め まず は お前 から 消し て やる ! しょう||やつ||||おまえ||けし||

う あっ ! 危ない ! ||あぶない

八雲 ! 今 あいつ を 倒 せる の は あなた しか い ない ! やくも|いま|||たお|||||||

( 八雲 ) えっ ? やくも|

聞け 八雲 人 は 皆 きけ|やくも|じん||みな

心 の 中 に 一 匹 は 牙 の ある 獣 を 飼って いる もの だ 。 こころ||なか||ひと|ひき||きば|||けだもの||かって|||

それ は 日頃 人 の 心 の 奥底 に い て ||ひごろ|じん||こころ||おくそこ|||

突如 姿 を 現す こと が ある 。 とつじょ|すがた||あらわす|||

現れ た 獣 の 力 は 自分 の 意思 と は 関係なく あらわれ||けだもの||ちから||じぶん||いし|||かんけいなく

思わ ぬ 力 を 発揮 し て おもわ||ちから||はっき||

周り の 者 を 思わず 傷つけ て しまう こと も ある 。 まわり||もの||おもわず|きずつけ|||||

う わ っ !

( 紅 ) でも その 獣 を 制御 し くれない|||けだもの||せいぎょ|

自分 の 力 で コントロール できる と すれ ば … 。 じぶん||ちから||こんとろーる||||

( 紅 ) それ は すばらしい 力 と なり … くれない||||ちから||

夢 を かなえる ため に 働 い て くれる 。 ゆめ|||||はたら|||

ドリャ ~ !

さ ぁ 戦い なさい ! ||たたかい|

あなた 自身 が 生み出し た 怪物 を あなた の 手 で 鎮める の よ ! |じしん||うみだし||かいぶつ||||て||しずめる||

で … でも … 。

八雲 これ は あなた に しか でき ない の よ 。 やくも|||||||||

う っ … 。

死ね 小僧 ! しね|こぞう

あっ !

鎮まれ 心 の 闇 ! しずまれ|こころ||やみ

死 ね ~ ! し|

あっ … 。 あっ !

( イド ) なぜ … 。

私 は お前 の ため に … わたくし||おまえ|||

役立った だ ろ う が … 。 やくだった||||

( イド ) う あ ~ !

ハァ ハァ … 。

紅 先生 元 に 戻った って ば よ ! くれない|せんせい|もと||もどった|||

紅 先生 … 。 くれない|せんせい

よく やった わ 八雲 。 |||やくも

あなた は あなた 自身 の 闇 に 勝った の よ 。 |||じしん||やみ||かった||

先生 … 。 せんせい

やった な 八雲 。 ||やくも

( 色 が 溶ける 音 ) ん ? いろ||とける|おと|

♪ ~

あっ 。

♪ ~

《 八雲 の ヤツ やくも||やつ

本当 に 自分 を 救 お う と し て い た の が 誰 か って こと ほんとう||じぶん||すく||||||||||だれ|||

ちゃんと 気付 い て いた ん だ な 》 |きづ||||||

( キバ ) 紅 先生 ! ( ヒナタ ) 先生 ! |くれない|せんせい||せんせい

もう 大丈夫 だ って ば よ 。 |だいじょうぶ||||

紅 先生 また みんな の 先生 に 戻って くれる よ な 。 くれない|せんせい||||せんせい||もどって|||

そう だ な 。

三 代 目 に 命じ られ た 最後 の 任務 は 終わった から 。 みっ|だい|め||めいじ|||さいご||にんむ||おわった|

( シノ ・ ヒナタ ・ キバ ) 先生 ! しの|||せんせい

よかった わ ね また 元どおり に な れ て 。 ||||もとどおり||||

サクラ ちゃん 。 さくら|

♪ ~

あっ 。

♪ ~

♪ ~

《 ナルト ? 》

《 俺 も … 》 おれ|

♪ ~

♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は さび||こころ||とびら||かぎ|

♪ いつも 近く で |ちかく|

♪ 笑って いる から わらって||

♪ ~

♪ 形 の 無い 喜び を 見つけ たい から かた||ない|よろこび||みつけ||

♪ かけぬけ て 行く 槍 の 雨 が 降って も ||いく|やり||あめ||ふって|

♪ 言葉 に なら ない この 大きな 夢 を ことば|||||おおきな|ゆめ|

♪ 叶え て み せる 傷 が 深く なって も かなえ||||きず||ふかく||

♪ 信じ 続け て 今 の 僕等 は ある から しんじ|つづけ||いま||ぼくら|||

♪ 目 を そらさ ず 走り 続け て やる め||||はしり|つづけ||

♪ もしも 未来 に 光 が 無い と 言わ れ て も |みらい||ひかり||ない||いわ|||

♪ 変え て み せる 全て の 思い で かえ||||すべて||おもい|

♪ 照らす よ 今 すぐ てらす||いま|

♪ きっと 風 は 僕ら の 心 を 試し て いる ん だ ろ う |かぜ||ぼくら||こころ||ためし||||||

♪ そっと 心 の 中 で 手のひら を 握りしめ た |こころ||なか||てのひら||にぎりしめ|

♪ きっと 君 は 涙 の 答え を |きみ||なみだ||こたえ|

♪ 探し て いる ん だ ろ う さがし||||||

♪ ずっと 夢 は 近く で 答え を つか ん で 待って る |ゆめ||ちかく||こたえ|||||まって|

♪ サビ た 心 の 扉 の 鍵 は さび||こころ||とびら||かぎ|

♪ いつも 近く で 笑って いる から |ちかく||わらって||

♪ ~

〈 冗談 じゃ ねえ ! 何で 俺 ら あいつ の せい で じょうだん|||なんで|おれ|||||

こんなに ボロボロ に なって なきゃ いけ ねえ ん だ ! 〉 |ぼろぼろ|||||||

( キバ ) 〈 全く だ ! 花鳥 風月 を 守れ って |まったく||かちょう|ふうげつ||まもれ|

本人 が 足 引っ張っちゃ 世話 ねえ ぜ ! 〉 ほんにん||あし|ひっぱっちゃ|せわ||

〈 おまけに 人 の こと 身代わり に する わ 盾 に する わ ! 〉 |じん|||みがわり||||たて|||

( キバ ) 〈 二 言 目 に は 忍 が 任務 で 死ぬ の は 当たり前 と き た ! 〉 |ふた|げん|め|||おし||にんむ||しぬ|||あたりまえ|||

〈 か ぁ ~ ! 俺 って ば もう 我慢 なら ねえ ! 〉 ||おれ||||がまん||

( キバ ) 〈 俺 も だ ぜ ! こう なったら … 〉 〈 螺旋 丸 で … 〉 |おれ||||||らせん|まる|

( キバ ) 〈 牙 通 牙 で … 〉 ( ナルト ・ キバ ) 〈 あの 依頼 人 |きば|つう|きば|||||いらい|じん

絶対 ボコボコ に し て やる ! 〉 ぜったい|||||