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世話やきキツネの仙狐さん, Sewayaki Kitsune no Senko-san (Meddlesome Kitsune Senko-san) Episode 5

Sewayaki Kitsune no Senko -san (Meddlesome Kitsune Senko -san ) Episode 5

( キーボード を 打つ 音 )

( 中野 ( なか の ) ) ああ … 終わった

ハァ … 今日 は 帰れ る

( 中野 ) 今日 の 晩 ご飯 何 だろう な

突然 始まった 仙 狐 ( せ ん こ ) さん と の 共同 生活 に も ―

徐々に 慣れ て き た 今日 この 頃

慣れ と は 怖い もの で ―

身近 に モフモフ が ある こと が 当然 の よう に 感じ て しまって いる

この 特別 な 状況 に 感謝 を 忘れ ない よう に し ない と

( 中野 ) 仙 狐 さん また いい です か ?

( 仙 狐 ) 仕方ない のう

( 中野 ) いかん な 最近 欲張り すぎ だ

( 中野 ) ただいま

あっ …

お かえり な の じゃ

( 中野 ) 増え てる

♪~

~♪

( シロ ) やっと 帰って き た わ ね 中野

あっ … はい

我が 名 は シロ

由緒 正しき 稲荷 ( いなり ) の 神 使 ( しんし ) の キツネ よ

( 仙 狐 ) すま ん お ぬし よ

メシ を 食う まで 帰ら ぬ と 聞か なく て の

こんな 狭い 家 で よけ れ ば

ご飯 は みんな で 食べ た ほう が おいしい です から

フフ … 話 が 早く て 助かる わ

( 仙 狐 ) ほれ

( 中野 ) ありがとう ござい ます

いただき ます

( 中野 ) それ に …

ああ …

モフモフ が 増え て 眼 福 だ し

( シロ ) なんか さっき から よこしま な 視線 を 感じる ん だ けど

えっ ? あっ いや その …

尻尾 が 真っ白 で きれい だ なって

フフ … そう ね

罪 な の は シロ の この 美し さ

見とれ て しまう の も 無理 は ない わ

純白 の 尾 は 純血 の 証し な の だ から

おお っ …

( シロ ) フフン

うに ゅ

ご飯 粒 つけ ながら なに を 偉 そう に

( 中野 ) カッコ つ か ない な

ごちそうさま で し た

ごちそうさま

セン 油揚げ の おひたし 美味 だった わ よ

はい おいしかった です

それ は よかった の じゃ

セン の 油揚げ 料理 は

神 使 の キツネ 一 ( いち ) なん だ から 当然 でしょ

ああ … はい

そう な ん です ね

それ は 褒め すぎ じゃ が の

( シロ ) 褒め すぎ じゃ な いわ よ

ただ で さえ 大好き な 油揚げ が

さらに 美味 だ から つい 食べ すぎ ちゃ った じゃ ない

それ は 悪かった の じゃ

フフ …

やっぱり キツネ の 皆さん は 油揚げ が 好き な ん です ね

実は そう で は ない の じゃ

( 中野 ) えっ ?

雑 食 じゃ から 食べ ん こと は ない の じゃ が

基本 的 に は 肉 が 好き じゃ よ

( 中野 ) そう なん です か

油揚げ が 供え られ だし た の も

ネズミ の 天ぷら の 代わり だ し ね

ネズミ の 天ぷら

そんな こと も 知ら ない の ?

すみません

わらわ の 所 に も 大量 に 奉納 さ れる もん じゃ から

はれ ま ~

毎日 工夫 し て 調理 し て おる うち に

だんだん ない と 落ち着か なく なって しまって のう

( 中野 ) なるほど 生活 の 一部 に

まあ そういう こと じゃ

しかし 毎日 使い すぎ か の う ?

お ぬし に も いつも 食べ させ て しまって おる し

これ から は 少し 控えめ に …

( 中野 ) いえ ( 仙 狐 ) ん ?

今 まで どおり で 大丈夫 です よ

俺 も 仙 狐 さん の 油揚げ が ない と

落ち着か なく なって き てる んで

( 仙 狐 ) お ぬし も キツネ の 仲間 入り か の ?

( 中野 ) あっ いや 俺 に 耳 と 尻尾 は ちょっと …

む う …

そう ね 全然 似合わ ない わ ね

( 仙 狐 ) し て シロ よ 満足 し た なら 帰って ほしい の じゃ が

あら 失礼

今日 は ただ セン の ご飯 を 食べ に 来 た だけ じゃ ない わ

( 仙 狐 ) ん ?

中野 あなた に 用 が あって 来 た の よ

俺 です か ?

( 仙 孤 ) あっ …

( シロ ) そう

シロ に 仕え た 人間 は

皆 幸せ な 表情 を する の よ

あなた なかなか 疲れ た 顔 を し てる じゃ ない

だから 特別 に

シロ の 頭 を なで させ て あげる わ

( 中野 ) えっ ? ( 仙 孤 ) フゥ …

( 中野 ) 本当 に いい ん です ね ?

怒って 雷 落とし た り し ませ ん ?

ん ? し ない わ よ そんな こと

それ じゃ …

フフ … その 調子 よ

( 中野 ) な … なんて 幸せ そう な 表情 を する ん だ

な で てる こっち に まで 幸せ が 伝わって くる よう な

( 仙 狐 ) わ … N ( 中野 ) ん ?

わらわ も 交ぜる の じゃ

( シロ ) フフン

じゃあ …

なで られる の も いい でしょ ?

た … たまに は の

( 中野 ) 目 の 前 に モフモフ が 2 つ も

な … なんて 幸せ な 眺め な ん だ

ハァ ~

( シロ と 仙 狐 の 笑い声 )

( 仙 狐 ) フフ …

( シロ ) ウフフ …

あ あ ~

( シロ ) ウフフ …

ハッ …

いい な でっぷり ね 気 に 入った わ 中野

ど … どうも

ご 褒美 を あげる わ 何 が お 望み ?

ご 褒美 ?

シロ やめ て おけ お ぬし …

( シロ ) セン は 引っ込 ん で なさい

あなた じゃ 中野 を 満足 さ せ られ て ない じゃ ない

いや 俺 は 仙 狐 さん が いる だけ で 十 分 助かって ます から

遠慮 する 必要 は ない わ

素直 に なり なさい

万象 を 見透かす シロ 様 の 千里眼 の 前 で は

隠し事 など 無意味

う っ … ぐ っ …

シロ う っ …

( シロ ) 心 の 内 に 渦巻く その 欲望 を ―

さらけ出し なさい

( 中野 ) 俺 の 欲望 …

さあ

( 中野 ) 俺 に …

( シロ ) 俺 に ?

( シロ ・ 中野 ) 尻尾 を …

モフ ら せろ ?

その 雪 の よう な 美しい 毛並み

初めて 見 た 時 から

モフ ら せ て いただき たい と 思って おり まし た

ちょっと ! 尻尾 は 嫌

聞い て

ちょっと 中野 止まり なさい

止まって

( 中野 ) コォォォ … N ( シロ ) ヒイッ

セン 助け て

( 仙 狐 ) プイッ ( シロ ) セン ハッ …

モフモフー !

う や ー ん !

あ ああ …

モ … モフモフ が 壁 の 向こう に

( 仙 狐 ) 落ち着く の じゃ

( 高 円 寺 ( こう えんじ ) ) あ あ ~

( 高 円 寺 ) もう 限界 限界 限界 !

ただ ネコ を なでる だけ の 生活 が し たい

架空 の ネコ でも 飼う か

こっち おいで ~ N タマ ちゃ ~ ん

う や ー ん !

( 高 円 寺 ) あっ ! ? ( シロ ) う っ ?

タ … タマ ちゃん ! ?

誰 が タマ よ シロ よ

邪魔 し た わ ね

( ドア の 開閉 音 )

とうとう 幻覚 が 見える よう に なった

限界 だ

寝よ

( 仙 狐 ) ほれ 元気 を 出さ ぬ か

尻尾 なら わらわ の が ある じゃ ろ

( 中野 ) はい

( 中野 ) ああ … 白 毛 玉 モフ り たかった

( シロ ) あんな 男 の 世話 なんて 冗談 じゃ ない わ

二 度 と 甘やかさ れ に 来 て あげ ない ん だ から

ベーッ だ

( 中野 ) ただいま

( 仙 狐 ) お かえり な の じゃ

( 湯 を 張る 音 )

( 機械 音声 ) お 風呂 が 沸き まし た

うむ

お ぬし よ 風呂 が 沸 い た の じゃ

ああ … はい 先 に 入って いい です か ?

もちろん じゃ

そう いえ ば お ぬし なかなか 香ばしい に おい が する のう

う っ … 嗅が ない で ください

すいません

会社 に 泊まって る 間 シャワー 浴び られ なかった ので

それ は つらかった のう

早く 入って ゆっくり 眠る が よい の じゃ

はい

じゃあ …

( ぶつかる 音 ) ( 中野 ) アイテッ

うーん

あっ …

( 湯船 に つかる 音 )

フゥ …

疲れ た 体 が 温まる

このまま 寝 て しまい たい

( ノック )

( 仙 狐 ) お ぬし よ

仙 狐 さん ?

お 疲れ じゃ ろ う ? 背中 を 流し に 来 た の じゃ

( 中野 ) 結構 です

まあ そう 遠慮 する で ない

う わ っ

わらわ から 逃げる こと な ぞ でき ん の じゃ

いい加減 観念 する が よい

ハァ … そう で し た ね

( 仙 狐 ) 安心 せい 妙 な こと は せ ん よ

背中 を 流す だけ じゃ

( 中野 ) 800 歳 と は いえ 仙 狐 さん も 女性

ああ いや しか し …

何 じゃ ?

せめて バス タオル を

必要 か の ?

あまり 見 て も 楽しい 体 と は 思え ん の じゃ が

まあ 仙 狐 さん が 気 に し ない の なら

俺 に も 背中 流さ せ て ください ね

いつも お 世話 に なって ます し

( 仙 狐 ) フフ … 気 が 利く のう

ハッ …

尻尾 の 付け根 を 見 られる

( 中野 ) フフフ … N ( 仙 狐 ) ん ?

( 仙 狐 ) ♪ う や ん やや ん や や ー ん

( 鼻歌 )

( 中野 ) 狭い 風呂 に 2 人 と いう の は 落ち着か ない が ―

背 に 腹 は かえ られ ん

う や ん で は 洗う の じゃ

あっ …

( 中野 ) ああ … N 小さい 手 の ぬくもり

そして 強 すぎ ず 弱 すぎ ない ―

絶妙 な 力 加減

普段 手 の 届か ない 所 まで しっかり 洗え て 気持ち いい

あっ … もう 少し 右 の ほう

ここ か の ?

ああ … そこ です 気持ち いい

う や ん

( 中野 ) でも それ だけ じゃ ない

こんなに 落ち着か ない 状況 な のに どうして …

どうして こんなに 安心 する ん だ ろ う

子供 の 頃 の こと を 思い出す から だ ろ う か

そう まるで 家族 の よう な

( 仙 狐 ) 洗い 足り ない 所 は ない か の ?

はい

じゃあ 流す の

ハァ …

そんなに 心地よかった か の ?

ああ は い よい お 手前 で し た

フフ … それ は よかった の じゃ

( 中野 ) 今度 は 俺 が 心 を 込め て 洗わ せ て もらい ます

( 仙 狐 ) フフ … N よろしく 頼む の じゃ

じゃあ いき ます ね

( 仙 狐 ) う や ん

お ほっ 上手 じゃ のう

任せ て ください

( 中野 ) それにしても ―

改めて こう 見る と 小さな 背中 だ

モチモチ スベスベ の 肌

そして この 尻尾

あ あ ~ 本当 に 生え てる ん だ な

流し ます ね

( 仙 狐 ) うむ

ハッ …

( 仙 狐 ) どう し た ? お ぬし よ

この世 の 終わり でも 見 た よう な 顔 じゃ が

( 中野 ) モフリティー が …

( 湯船 に つかる 音 )

フゥ …

やはり 湯船 は よい のう

はい

こう して る と なんか 親子 みたい です ね

むっ … それ は 当然 わらわ が 母 な の じゃ ろ う な

ハハ … 親子 で お 風呂 と いえ ば あれ やり たい です ね

“ あれ ” と は 何 じゃ ?

( 中野 ) 手 で 水鉄砲

う や ん ! ?

何 を する の じゃ

子供 の 頃 よく こうして 遊 ん だ ん です よ

仙 狐 さん も どう です ?

う や ん こう か の ?

はい

せ ー の

勝った

うまい もん じゃ のう

( 中野 ) 1 人 で は しゃい でる 子供 み たい に なって しまった

( 仙 狐 ) 本当 は の

お ぬし が あまり に フラフラ じゃ った から

風呂 で 1 人 で 沈 ん で おら ぬ か 心配 だった の じゃ

あまり 無 茶 は せ ん よう に な

心配 かけ ちゃ い まし た ね

もっと しっかり し なきゃ

( 仙 狐 ) お ぬし は 不器用 じゃ のう

せっかく わらわ が おる の じゃ ぞ

仕事 で 疲れ て おる の じゃ から ―

正直 に そう 申し て わらわ を 頼れ ば よか ろ う

仙 狐 さん

溺れ て しまわ ぬ よ う こうして 見 て て やる から の

あっ …

フフ …

ありがとう ござい ます

2 人 で 入る に は 狭い 湯船 です けど ね

ちと な

おお そう じゃ 今度 幻 の 秘 湯 に 連れ て って やろ う

( 中野 ) キツネ の 秘 湯 です か ? ( 仙 狐 ) うむ

( 仙 狐 ) 広く て いい 景色 な の じゃ

( 中野 ) へえ 気持ちよ さ そう です ね

楽しみ に し て ます

( 仙 狐 ) うむ

( ドライヤー の 音 )

フゥ …

( 中野 ) いい 風呂 だった けど あの 尻尾 は 元 に 戻る の だ ろ う か

( 仙 狐 ) 待た せ た の

いや あ ドライヤー と は 実に 便利 な 物 じゃ のう

わ あ …

も … 元 に 戻り まし た ね 尻尾

( 仙 狐 ) 当たり前 じゃ

尻尾 は 神 使 の キツネ に とって

とっても 大切 な もの な の じゃ

だから いつも こう やって 時間 を かけ て

神 気 を 練り込み しっかり 手入れ を し て いる の じゃ

( 中野 ) モッフー ( 仙 狐 ) う や あ !

あっ すみません つい …

まったく お ぬし の モフモフ 好き は 困った もの じゃ

( 中野 ) いい ん です か ? ( 仙 狐 ) うむ

でも 最近 俺 欲張り すぎ な ん じゃ ない か と

( 仙 狐 ) それ でも ―

お ぬし が 元気 に なれる ん じゃ ったら わらわ は うれしい の じゃ

( 中野 ) はい ( 仙 狐 ) うむ

( 中野 ) じゃあ いき ます よ ( 仙 狐 ) うむ

( 中野 ) モッフー ( 仙 狐 ) う や あ !

( 中野 の 笑い声 ) ( 仙 狐 の 悲鳴 )

( 中野 ) この 後 め っちゃ モフモフ し た

ありがとう 仙 狐 さん

♪~

~♪

( 仙 狐 ) お かえり な の じゃ 今日 も 遅く まで お 疲れ さま じゃ

今日 は 1 日 雨 で すさまじい 湿気 じゃ った のう

おかげ で 尻尾 も 荒れ 放題 じゃ

この 前 は モフリティー が 低い など と 言わ れ て しまった が

念入り に 手入れ を し て くれよ う

( 鼻歌 )

よし どう じゃ ?

存分 に モフ って よい の じゃ

尻尾 は 敏感 な 所 じゃ から つい ビクッ と なって しまう が

嫌 な わけ で は ない の じゃ

お ぬし が ホッ と する なら わらわ も うれしい から の

これ で 疲れ も 取れる と いう なら ビクッ と する の も 何の その じゃ

今日 も お ぬし は よく 頑張った の

さあ 好き な だけ モフ って お やすみ なさい な の じゃ


Sewayaki Kitsune no Senko -san (Meddlesome Kitsune Senko -san ) Episode 5

( キーボード を 打つ 音 ) ||うつ|おと

( 中野 ( なか の ) ) ああ … 終わった なかの||||おわった

ハァ … 今日 は 帰れ る |きょう||かえれ|

( 中野 ) 今日 の 晩 ご飯 何 だろう な なかの|きょう||ばん|ごはん|なん||

突然 始まった 仙 狐 ( せ ん こ ) さん と の 共同 生活 に も ― とつぜん|はじまった|せん|きつね|||||||きょうどう|せいかつ||

徐々に 慣れ て き た 今日 この 頃 じょじょに|なれ||||きょう||ころ

慣れ と は 怖い もの で ― なれ|||こわい||

身近 に モフモフ が ある こと が 当然 の よう に 感じ て しまって いる みぢか|||||||とうぜん||||かんじ|||

この 特別 な 状況 に 感謝 を 忘れ ない よう に し ない と |とくべつ||じょうきょう||かんしゃ||わすれ||||||

( 中野 ) 仙 狐 さん また いい です か ? なかの|せん|きつね|||||

( 仙 狐 ) 仕方ない のう せん|きつね|しかたない|

( 中野 ) いかん な 最近 欲張り すぎ だ なかの|||さいきん|よくばり||

( 中野 ) ただいま なかの|

あっ …

お かえり な の じゃ

( 中野 ) 増え てる なかの|ふえ|

♪~

~♪

( シロ ) やっと 帰って き た わ ね 中野 ||かえって|||||なかの

あっ … はい

我が 名 は シロ わが|な||

由緒 正しき 稲荷 ( いなり ) の 神 使 ( しんし ) の キツネ よ ゆいしょ|ただしき|いなり|||かみ|つか|||きつね|

( 仙 狐 ) すま ん お ぬし よ せん|きつね|||||

メシ を 食う まで 帰ら ぬ と 聞か なく て の めし||くう||かえら|||きか|||

こんな 狭い 家 で よけ れ ば |せまい|いえ||||

ご飯 は みんな で 食べ た ほう が おいしい です から ごはん||||たべ||||||

フフ … 話 が 早く て 助かる わ |はなし||はやく||たすかる|

( 仙 狐 ) ほれ せん|きつね|

( 中野 ) ありがとう ござい ます なかの|||

いただき ます

( 中野 ) それ に … なかの||

ああ …

モフモフ が 増え て 眼 福 だ し ||ふえ||がん|ふく||

( シロ ) なんか さっき から よこしま な 視線 を 感じる ん だ けど ||||||しせん||かんじる|||

えっ ? あっ いや その …

尻尾 が 真っ白 で きれい だ なって しっぽ||まっしろ||||

フフ … そう ね

罪 な の は シロ の この 美し さ ざい|||||||うつくし|

見とれ て しまう の も 無理 は ない わ みとれ|||||むり|||

純白 の 尾 は 純血 の 証し な の だ から じゅんぱく||お||じゅんけつ||しょうし||||

おお っ …

( シロ ) フフン

うに ゅ

ご飯 粒 つけ ながら なに を 偉 そう に ごはん|つぶ|||||えら||

( 中野 ) カッコ つ か ない な なかの|かっこ||||

ごちそうさま で し た

ごちそうさま

セン 油揚げ の おひたし 美味 だった わ よ |あぶらあげ|||びみ|||

はい おいしかった です

それ は よかった の じゃ

セン の 油揚げ 料理 は ||あぶらあげ|りょうり|

神 使 の キツネ 一 ( いち ) なん だ から 当然 でしょ かみ|つか||きつね|ひと|||||とうぜん|

ああ … はい

そう な ん です ね

それ は 褒め すぎ じゃ が の ||ほめ||||

( シロ ) 褒め すぎ じゃ な いわ よ |ほめ|||||

ただ で さえ 大好き な 油揚げ が |||だいすき||あぶらあげ|

さらに 美味 だ から つい 食べ すぎ ちゃ った じゃ ない |びみ||||たべ|||||

それ は 悪かった の じゃ ||わるかった||

フフ …

やっぱり キツネ の 皆さん は 油揚げ が 好き な ん です ね |きつね||みなさん||あぶらあげ||すき||||

実は そう で は ない の じゃ じつは||||||

( 中野 ) えっ ? なかの|

雑 食 じゃ から 食べ ん こと は ない の じゃ が ざつ|しょく|||たべ|||||||

基本 的 に は 肉 が 好き じゃ よ きほん|てき|||にく||すき||

( 中野 ) そう なん です か なかの||||

油揚げ が 供え られ だし た の も あぶらあげ||そなえ|||||

ネズミ の 天ぷら の 代わり だ し ね ねずみ||てんぷら||かわり|||

ネズミ の 天ぷら ねずみ||てんぷら

そんな こと も 知ら ない の ? |||しら||

すみません

わらわ の 所 に も 大量 に 奉納 さ れる もん じゃ から ||しょ|||たいりょう||ほうのう|||||

はれ ま ~

毎日 工夫 し て 調理 し て おる うち に まいにち|くふう|||ちょうり|||||

だんだん ない と 落ち着か なく なって しまって のう |||おちつか||||

( 中野 ) なるほど 生活 の 一部 に なかの||せいかつ||いちぶ|

まあ そういう こと じゃ

しかし 毎日 使い すぎ か の う ? |まいにち|つかい||||

お ぬし に も いつも 食べ させ て しまって おる し |||||たべ|さ せ||||

これ から は 少し 控えめ に … |||すこし|ひかえめ|

( 中野 ) いえ ( 仙 狐 ) ん ? なかの||せん|きつね|

今 まで どおり で 大丈夫 です よ いま||||だいじょうぶ||

俺 も 仙 狐 さん の 油揚げ が ない と おれ||せん|きつね|||あぶらあげ|||

落ち着か なく なって き てる んで おちつか|||||

( 仙 狐 ) お ぬし も キツネ の 仲間 入り か の ? せん|きつね||||きつね||なかま|はいり||

( 中野 ) あっ いや 俺 に 耳 と 尻尾 は ちょっと … なかの|||おれ||みみ||しっぽ||

む う …

そう ね 全然 似合わ ない わ ね ||ぜんぜん|にあわ|||

( 仙 狐 ) し て シロ よ 満足 し た なら 帰って ほしい の じゃ が せん|きつね|||||まんぞく||||かえって||||

あら 失礼 |しつれい

今日 は ただ セン の ご飯 を 食べ に 来 た だけ じゃ ない わ きょう|||||ごはん||たべ||らい|||||

( 仙 狐 ) ん ? せん|きつね|

中野 あなた に 用 が あって 来 た の よ なかの|||よう|||らい|||

俺 です か ? おれ||

( 仙 孤 ) あっ … せん|こ|

( シロ ) そう

シロ に 仕え た 人間 は ||つかえ||にんげん|

皆 幸せ な 表情 を する の よ みな|しあわせ||ひょうじょう||||

あなた なかなか 疲れ た 顔 を し てる じゃ ない ||つかれ||かお|||||

だから 特別 に |とくべつ|

シロ の 頭 を なで させ て あげる わ ||あたま||な で|さ せ|||

( 中野 ) えっ ? ( 仙 孤 ) フゥ … なかの||せん|こ|

( 中野 ) 本当 に いい ん です ね ? なかの|ほんとう|||||

怒って 雷 落とし た り し ませ ん ? いかって|かみなり|おとし|||||

ん ? し ない わ よ そんな こと

それ じゃ …

フフ … その 調子 よ ||ちょうし|

( 中野 ) な … なんて 幸せ そう な 表情 を する ん だ なかの|||しあわせ|||ひょうじょう||||

な で てる こっち に まで 幸せ が 伝わって くる よう な ||||||しあわせ||つたわって|||

( 仙 狐 ) わ …\ N ( 中野 ) ん ? せん|きつね|||なかの|

わらわ も 交ぜる の じゃ ||まぜる||

( シロ ) フフン

じゃあ …

なで られる の も いい でしょ ? な で|||||

た … たまに は の

( 中野 ) 目 の 前 に モフモフ が 2 つ も なかの|め||ぜん|||||

な … なんて 幸せ な 眺め な ん だ ||しあわせ||ながめ|||

ハァ ~

( シロ と 仙 狐 の 笑い声 ) ||せん|きつね||わらいごえ

( 仙 狐 ) フフ … せん|きつね|

( シロ ) ウフフ …

あ あ ~

( シロ ) ウフフ …

ハッ …

いい な でっぷり ね 気 に 入った わ 中野 ||||き||はいった||なかの

ど … どうも

ご 褒美 を あげる わ 何 が お 望み ? |ほうび||||なん|||のぞみ

ご 褒美 ? |ほうび

シロ やめ て おけ お ぬし …

( シロ ) セン は 引っ込 ん で なさい |||ひっこ|||

あなた じゃ 中野 を 満足 さ せ られ て ない じゃ ない ||なかの||まんぞく|||||||

いや 俺 は 仙 狐 さん が いる だけ で 十 分 助かって ます から |おれ||せん|きつね||||||じゅう|ぶん|たすかって||

遠慮 する 必要 は ない わ えんりょ||ひつよう|||

素直 に なり なさい すなお|||

万象 を 見透かす シロ 様 の 千里眼 の 前 で は ばんしょう||みすかす||さま||せんりがん||ぜん||

隠し事 など 無意味 かくしごと||むいみ

う っ … ぐ っ …

シロ う っ …

( シロ ) 心 の 内 に 渦巻く その 欲望 を ― |こころ||うち||うずまく||よくぼう|

さらけ出し なさい さらけだし|

( 中野 ) 俺 の 欲望 … なかの|おれ||よくぼう

さあ

( 中野 ) 俺 に … なかの|おれ|

( シロ ) 俺 に ? |おれ|

( シロ ・ 中野 ) 尻尾 を … |なかの|しっぽ|

モフ ら せろ ?

その 雪 の よう な 美しい 毛並み |ゆき||||うつくしい|けなみ

初めて 見 た 時 から はじめて|み||じ|

モフ ら せ て いただき たい と 思って おり まし た |||||||おもって|||

ちょっと ! 尻尾 は 嫌 |しっぽ||いや

聞い て ききい|

ちょっと 中野 止まり なさい |なかの|とまり|

止まって とまって

( 中野 ) コォォォ …\ N ( シロ ) ヒイッ なかの||||

セン 助け て |たすけ|

( 仙 狐 ) プイッ ( シロ ) セン ハッ … せん|きつね||||

モフモフー !

う や ー ん ! ||-|

あ ああ …

モ … モフモフ が 壁 の 向こう に |||かべ||むこう|

( 仙 狐 ) 落ち着く の じゃ せん|きつね|おちつく||

( 高 円 寺 ( こう えんじ ) ) あ あ ~ たか|えん|てら||||

( 高 円 寺 ) もう 限界 限界 限界 ! たか|えん|てら||げんかい|げんかい|げんかい

ただ ネコ を なでる だけ の 生活 が し たい |ねこ|||||せいかつ|||

架空 の ネコ でも 飼う か かくう||ねこ||かう|

こっち おいで ~\ N タマ ちゃ ~ ん |||たま||

う や ー ん ! ||-|

( 高 円 寺 ) あっ ! ? ( シロ ) う っ ? たか|えん|てら||||

タ … タマ ちゃん ! ? |たま|

誰 が タマ よ シロ よ だれ||たま|||

邪魔 し た わ ね じゃま||||

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

とうとう 幻覚 が 見える よう に なった |げんかく||みえる|||

限界 だ げんかい|

寝よ ねよ

( 仙 狐 ) ほれ 元気 を 出さ ぬ か せん|きつね||げんき||ださ||

尻尾 なら わらわ の が ある じゃ ろ しっぽ|||||||

( 中野 ) はい なかの|

( 中野 ) ああ … 白 毛 玉 モフ り たかった なかの||しろ|け|たま|||

( シロ ) あんな 男 の 世話 なんて 冗談 じゃ ない わ ||おとこ||せわ||じょうだん|||

二 度 と 甘やかさ れ に 来 て あげ ない ん だ から ふた|たび||あまやかさ|||らい||||||

ベーッ だ

( 中野 ) ただいま なかの|

( 仙 狐 ) お かえり な の じゃ せん|きつね|||||

( 湯 を 張る 音 ) ゆ||はる|おと

( 機械 音声 ) お 風呂 が 沸き まし た きかい|おんせい||ふろ||わき||

うむ

お ぬし よ 風呂 が 沸 い た の じゃ |||ふろ||わ||||

ああ … はい 先 に 入って いい です か ? ||さき||はいって|||

もちろん じゃ

そう いえ ば お ぬし なかなか 香ばしい に おい が する のう ||||||こうばしい|||||

う っ … 嗅が ない で ください ||かが|||

すいません

会社 に 泊まって る 間 シャワー 浴び られ なかった ので かいしゃ||とまって||あいだ|しゃわー|あび|||

それ は つらかった のう

早く 入って ゆっくり 眠る が よい の じゃ はやく|はいって||ねむる||||

はい

じゃあ …

( ぶつかる 音 ) ( 中野 ) アイテッ |おと|なかの|

うーん

あっ …

( 湯船 に つかる 音 ) ゆぶね|||おと

フゥ …

疲れ た 体 が 温まる つかれ||からだ||あたたまる

このまま 寝 て しまい たい |ね|||

( ノック )

( 仙 狐 ) お ぬし よ せん|きつね|||

仙 狐 さん ? せん|きつね|

お 疲れ じゃ ろ う ? 背中 を 流し に 来 た の じゃ |つかれ||||せなか||ながし||らい|||

( 中野 ) 結構 です なかの|けっこう|

まあ そう 遠慮 する で ない ||えんりょ|||

う わ っ

わらわ から 逃げる こと な ぞ でき ん の じゃ ||にげる|||||||

いい加減 観念 する が よい いいかげん|かんねん|||

ハァ … そう で し た ね

( 仙 狐 ) 安心 せい 妙 な こと は せ ん よ せん|きつね|あんしん||たえ||||||

背中 を 流す だけ じゃ せなか||ながす||

( 中野 ) 800 歳 と は いえ 仙 狐 さん も 女性 なかの|さい||||せん|きつね|||じょせい

ああ いや しか し …

何 じゃ ? なん|

せめて バス タオル を |ばす|たおる|

必要 か の ? ひつよう||

あまり 見 て も 楽しい 体 と は 思え ん の じゃ が |み|||たのしい|からだ|||おもえ||||

まあ 仙 狐 さん が 気 に し ない の なら |せん|きつね|||き|||||

俺 に も 背中 流さ せ て ください ね おれ|||せなか|ながさ||||

いつも お 世話 に なって ます し ||せわ||||

( 仙 狐 ) フフ … 気 が 利く のう せん|きつね||き||きく|

ハッ …

尻尾 の 付け根 を 見 られる しっぽ||つけね||み|

( 中野 ) フフフ …\ N ( 仙 狐 ) ん ? なかの|||せん|きつね|

( 仙 狐 ) ♪ う や ん やや ん や や ー ん せん|きつね||||||||-|

( 鼻歌 ) はなうた

( 中野 ) 狭い 風呂 に 2 人 と いう の は 落ち着か ない が ― なかの|せまい|ふろ||じん|||||おちつか||

背 に 腹 は かえ られ ん せ||はら||||

う や ん で は 洗う の じゃ |||||あらう||

あっ …

( 中野 ) ああ …\ N 小さい 手 の ぬくもり なかの|||ちいさい|て||

そして 強 すぎ ず 弱 すぎ ない ― |つよ|||じゃく||

絶妙 な 力 加減 ぜつみょう||ちから|かげん

普段 手 の 届か ない 所 まで しっかり 洗え て 気持ち いい ふだん|て||とどか||しょ|||あらえ||きもち|

あっ … もう 少し 右 の ほう ||すこし|みぎ||

ここ か の ?

ああ … そこ です 気持ち いい |||きもち|

う や ん

( 中野 ) でも それ だけ じゃ ない なかの|||||

こんなに 落ち着か ない 状況 な のに どうして … |おちつか||じょうきょう|||

どうして こんなに 安心 する ん だ ろ う ||あんしん|||||

子供 の 頃 の こと を 思い出す から だ ろ う か こども||ころ||||おもいだす|||||

そう まるで 家族 の よう な ||かぞく|||

( 仙 狐 ) 洗い 足り ない 所 は ない か の ? せん|きつね|あらい|たり||しょ||||

はい

じゃあ 流す の |ながす|

ハァ …

そんなに 心地よかった か の ? |ここちよかった||

ああ は い よい お 手前 で し た |||||てまえ|||

フフ … それ は よかった の じゃ

( 中野 ) 今度 は 俺 が 心 を 込め て 洗わ せ て もらい ます なかの|こんど||おれ||こころ||こめ||あらわ||||

( 仙 狐 ) フフ …\ N よろしく 頼む の じゃ せん|きつね||||たのむ||

じゃあ いき ます ね

( 仙 狐 ) う や ん せん|きつね|||

お ほっ 上手 じゃ のう ||じょうず||

任せ て ください まかせ||

( 中野 ) それにしても ― なかの|

改めて こう 見る と 小さな 背中 だ あらためて||みる||ちいさな|せなか|

モチモチ スベスベ の 肌 |||はだ

そして この 尻尾 ||しっぽ

あ あ ~ 本当 に 生え てる ん だ な ||ほんとう||はえ||||

流し ます ね ながし||

( 仙 狐 ) うむ せん|きつね|

ハッ …

( 仙 狐 ) どう し た ? お ぬし よ せん|きつね||||||

この世 の 終わり でも 見 た よう な 顔 じゃ が このよ||おわり||み||||かお||

( 中野 ) モフリティー が … なかの||

( 湯船 に つかる 音 ) ゆぶね|||おと

フゥ …

やはり 湯船 は よい のう |ゆぶね|||

はい

こう して る と なんか 親子 みたい です ね |||||おやこ|||

むっ … それ は 当然 わらわ が 母 な の じゃ ろ う な |||とうぜん|||はは||||||

ハハ … 親子 で お 風呂 と いえ ば あれ やり たい です ね |おやこ|||ふろ||||||||

“ あれ ” と は 何 じゃ ? |||なん|

( 中野 ) 手 で 水鉄砲 なかの|て||みずでっぽう

う や ん ! ?

何 を する の じゃ なん||||

子供 の 頃 よく こうして 遊 ん だ ん です よ こども||ころ|||あそ|||||

仙 狐 さん も どう です ? せん|きつね||||

う や ん こう か の ?

はい

せ ー の |-|

勝った かった

うまい もん じゃ のう

( 中野 ) 1 人 で は しゃい でる 子供 み たい に なって しまった なかの|じん|||||こども|||||

( 仙 狐 ) 本当 は の せん|きつね|ほんとう||

お ぬし が あまり に フラフラ じゃ った から |||||ふらふら|||

風呂 で 1 人 で 沈 ん で おら ぬ か 心配 だった の じゃ ふろ||じん||しず||||||しんぱい|||

あまり 無 茶 は せ ん よう に な |む|ちゃ||||||

心配 かけ ちゃ い まし た ね しんぱい||||||

もっと しっかり し なきゃ

( 仙 狐 ) お ぬし は 不器用 じゃ のう せん|きつね||||ぶきよう||

せっかく わらわ が おる の じゃ ぞ

仕事 で 疲れ て おる の じゃ から ― しごと||つかれ|||||

正直 に そう 申し て わらわ を 頼れ ば よか ろ う しょうじき|||もうし||||たよれ||||

仙 狐 さん せん|きつね|

溺れ て しまわ ぬ よ う こうして 見 て て やる から の おぼれ|||||||み|||||

あっ …

フフ …

ありがとう ござい ます

2 人 で 入る に は 狭い 湯船 です けど ね じん||はいる|||せまい|ゆぶね|||

ちと な

おお そう じゃ 今度 幻 の 秘 湯 に 連れ て って やろ う |||こんど|まぼろし||ひ|ゆ||つれ||||

( 中野 ) キツネ の 秘 湯 です か ? ( 仙 狐 ) うむ なかの|きつね||ひ|ゆ|||せん|きつね|

( 仙 狐 ) 広く て いい 景色 な の じゃ せん|きつね|ひろく|||けしき|||

( 中野 ) へえ 気持ちよ さ そう です ね なかの||きもちよ||||

楽しみ に し て ます たのしみ||||

( 仙 狐 ) うむ せん|きつね|

( ドライヤー の 音 ) どらいやー||おと

フゥ …

( 中野 ) いい 風呂 だった けど あの 尻尾 は 元 に 戻る の だ ろ う か なかの||ふろ||||しっぽ||もと||もどる|||||

( 仙 狐 ) 待た せ た の せん|きつね|また|||

いや あ ドライヤー と は 実に 便利 な 物 じゃ のう ||どらいやー|||じつに|べんり||ぶつ||

わ あ …

も … 元 に 戻り まし た ね 尻尾 |もと||もどり||||しっぽ

( 仙 狐 ) 当たり前 じゃ せん|きつね|あたりまえ|

尻尾 は 神 使 の キツネ に とって しっぽ||かみ|つか||きつね||

とっても 大切 な もの な の じゃ |たいせつ|||||

だから いつも こう やって 時間 を かけ て ||||じかん|||

神 気 を 練り込み しっかり 手入れ を し て いる の じゃ かみ|き||ねりこみ||ていれ||||||

( 中野 ) モッフー ( 仙 狐 ) う や あ ! なかの||せん|きつね|||

あっ すみません つい …

まったく お ぬし の モフモフ 好き は 困った もの じゃ |||||すき||こまった||

( 中野 ) いい ん です か ? ( 仙 狐 ) うむ なかの|||||せん|きつね|

でも 最近 俺 欲張り すぎ な ん じゃ ない か と |さいきん|おれ|よくばり|||||||

( 仙 狐 ) それ でも ― せん|きつね||

お ぬし が 元気 に なれる ん じゃ ったら わらわ は うれしい の じゃ |||げんき||||||||||

( 中野 ) はい ( 仙 狐 ) うむ なかの||せん|きつね|

( 中野 ) じゃあ いき ます よ ( 仙 狐 ) うむ なかの|||||せん|きつね|

( 中野 ) モッフー ( 仙 狐 ) う や あ ! なかの||せん|きつね|||

( 中野 の 笑い声 ) ( 仙 狐 の 悲鳴 ) なかの||わらいごえ|せん|きつね||ひめい

( 中野 ) この 後 め っちゃ モフモフ し た なかの||あと|||||

ありがとう 仙 狐 さん |せん|きつね|

♪~

~♪

( 仙 狐 ) お かえり な の じゃ 今日 も 遅く まで お 疲れ さま じゃ せん|きつね||||||きょう||おそく|||つかれ||

今日 は 1 日 雨 で すさまじい 湿気 じゃ った のう きょう||ひ|あめ|||しっけ|||

おかげ で 尻尾 も 荒れ 放題 じゃ ||しっぽ||あれ|ほうだい|

この 前 は モフリティー が 低い など と 言わ れ て しまった が |ぜん||||ひくい|||いわ||||

念入り に 手入れ を し て くれよ う ねんいり||ていれ|||||

( 鼻歌 ) はなうた

よし どう じゃ ?

存分 に モフ って よい の じゃ ぞんぶん||||||

尻尾 は 敏感 な 所 じゃ から つい ビクッ と なって しまう が しっぽ||びんかん||しょ||||||||

嫌 な わけ で は ない の じゃ いや|||||||

お ぬし が ホッ と する なら わらわ も うれしい から の |||ほっ||||||||

これ で 疲れ も 取れる と いう なら ビクッ と する の も 何の その じゃ ||つかれ||とれる|||||||||なんの||

今日 も お ぬし は よく 頑張った の きょう||||||がんばった|

さあ 好き な だけ モフ って お やすみ なさい な の じゃ |すき||||||||||