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オーバーロードⅡ, Overlord II (Overlord Season 2) Episode 12

Overlord II ( Overlord Season 2) Episode 12

( デミ ウル ゴス ) あっ …

( モモン ) それ で …

私 の 敵 は どちら な の か な ?

( イビル アイ ) 漆黒 の 英雄 ! 私 は 蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) の イビル アイ

同じ アダ マン タイト 級 冒険 者 と して 要請 する !

協力 し て くれ !

ハッ !

いや 助け を 求め て どう する

彼 の 命 を 奪う わけ に は いか ない …

( モモン ) 承知 し た ( イビル アイ ) あっ …

( デミ ウル ゴス ) まずは お 名前 を 伺って も よろしい でしょう か ?

私 は ヤルダバオト と 申し ます

( モモン ) ヤルダバオト … か

分かった

私 は モモン アダ マン タイト 級 冒険 者 だ

そちら の 目的 は 何 だ ?

( デミ ウル ゴス ) 私 たち を 召喚 し 使役 する ―

強大 な アイテム が この 都市 に 流れ込 ん だ よう です

それ を 回収 する ため に 参った と いう こと に なって おり ます

( イビル アイ ) 会話 で 敵 の 情報 を 引き出 そ う と して いる の か ?

さすが 一流 の 冒険 者 だ な

( モモン ) デミ ウル …

( せきばらい ) ( モモン ) ヤルダバオト

私 たち は 敵 同士 と いう 道 しか ない ん だ な

( デミ ウル ゴス ) はい その とおり です

( モモン ) 大体 理解 し た

そういう こと なら ば …

ここ で 倒さ せ て もら お う

問題 ない な ?

( デミ ウル ゴス ) 困り ます ので 抵抗 さ せ て もらう と し ま しょ う

( モモン ) ゆく ぞ !

は あっ !

( イビル アイ ) すごい …

何 だ ろ う ? これ は …

心臓 なんて と っく の 昔 に 動き を 止め た はず な のに …

( イビル アイ ) 頑張れ モモン 様

♪~

~♪

( クライム ) ツアレ さん さあ こちら へ

( ブレイン ) 大丈夫 か ?

( クライム ) で は セバス 様 が 敵 を 引きつけ て いる うち に ―

逃げ ま しょ う

どう し まし た ? ブレイン 様

うん ? ああ いや

( ロック マイアー ) 行く ぞ

( ロック マイアー ) お っ う う っ …

う わ っ ! くっ …

( クライム ) う っ …

( ロック マイアー ) ぐ あっ … N ( クライム ) くっ …

あっ … ゼロ ! ?

( ゼロ ) その とおり だ 小僧

うん ?

その 顔 見 た 覚え が ある ブレイン ・ アングラウス だ な

サキュロント が 負け た の も 相手 が 悪かった と いう こと か

お前 の 類い まれ な 剣 の 才能 に 免じ て チャンス を やろ う

俺 に ひざまずけ そして 俺 の 部下 に なる と 誓え

そう すれ ば 助け て やろ う

フッ

ならば 死ね !

ゼロ お前 の 相手 は 俺 が しよ う

クライム 君 後ろ の 相手 は 任せる ぞ

えっ ?

( ロック マイアー ) 了解 ! ( クライム ) あっ …

( 男 の 声 ) 見破って い た か

後ろ に 回り込 ん だ り すれ ば 誰 だって うさんくさい と 思う ぞ

まっ 牢 ( ろう ) で 見 た 時 から 迷って い た が な

フンッ しょせん 小細工 か

サキュロント 後ろ の 雑魚 2 人 を 殺せ

それ ぐらい は できる な ?

も … もちろん だ ボス !

( サキュロント ) また 会った な ガキ

う おお お っ !

( ブレイン ) ふ っ !

おいおい

一流 の モンク の 拳 は 鉄 の よう に 硬く なる と いう が ―

それ 以上 だ な

( クライム ) ハァ … ハァ …

( ロック マイアー ) 支援 する ぜ

これ が 盗賊 の 戦い 方 って な

( サキュロント ) 毒 か ! ?

パウダー ・ オブ ・ ウィ ルオ ウィスプ さ

ありがとう ござい ます !

( サキュロント ) クソ が ! ( クライム ) は あっ !

( ロック マイアー ) フン … ふ っ !

( サキュロント ) え いっ !

( せき込み )

武 技 “ 能力 解放 ” !

ふ っ !

くう っ …

あ あっ

あ あっ …

い い っ …

フンッ サキュロント め

それ に 引き換え アングラウス なかなか 見事 だ

俺 の 攻撃 を ここ まで しの い だ 男 は お前 が 初めて かも しれ ん

お前 も な

では 少し ばかり 本気 を 出す と しよ う か

な っ …

( ブレイン ) それ が いい だ ろ う

フッ

お前 の それ は 剣 の 結 界 だ な

不用意 に 踏み込め ば 両 断 さ れる ん だ ろ ?

しかし ―

その 技 は 待機 し て 身構え なく て は でき ない 技 と 見 た

ふん っ !

ブレイン ・ アングラウス それ は お前 の 切り札 か ?

その とおり だ

絶対 必中 の “ 領域 ” と 神 速 の 一 刀 “ 神 閃 ( しん せ ん ) ” に よる 斬 撃

秘 剣 “ 虎 落 笛 ( も がり ぶ え ) ”

その 技 真っ向 から お前 を 打ち抜く

この 俺 こそ が 王国 最強 だ !

( セバス ) こちら に いらっしゃい まし た か

( ゼロ ) うん ! ?

な っ … どういう こと だ

六 腕 ( ろく うで ) の ヤツ ら が お前 の 相手 を し て いる はず で は …

( セバス ) あなた の 同僚 は 全員 倒し て き まし た

ヤツ ら を 相手 に 無傷 で ここ まで 来 られる はず が なか ろ う !

真実 と いう の は えてして 驚く よう な こと です

な っ …

セバス 様 地下 に い た ツアレ さん は 偽者 で し た

早く 助け に 行か ない と !

心配 し て くださって ありがとう ござい ます

ですが 大丈夫 です よ

ツアレ そこ で 少し 待って い て ください

( ツアレ ) はい

( ゼロ ) ブレイン ・ アングラウス お前 と の 勝負 は ひとまず お預け だ

この じ じい に 六 腕 の 力 を 見せ て やる

じ じい 己 の ざ れ 言 の 代償 を 命 で 支払え !

パンサー !

ファルコン !

ライノセラス !

バッファロー !

ライオン !

う ああ ああ あっ !

う う っ … うりゃ ああ あっ !

( 2 人 ) あっ …

( 3 人 ) あ あっ …

何 な ん だ お前 は …

( セバス ) フゥ … 危ない ところ で し た

どうやら わたくし の ほう が ほんの 少し だけ 強かった よう です ね

( デミ ウル ゴス ) 悪魔 の 諸 相 : 触 腕 の 翼 !

( イビル アイ ) う っ …

あっ …

( モモン ) 無傷 で 何より だ

( イビル アイ ) あっ ああ …

あっ 肩 に ! 大丈夫 です か ?

( モモン ) この 程度 何も 問題 に は なら ない

それ より も 無事 の よう で 安心 し た

( イビル アイ ) あっ ああ …

( デミ ウル ゴス ) お 見事 です 彼女 を 無傷 で 守りきる と は

この ヤルダバオト 心 より 称賛 を 送り たい と 思って おり ます

( モモン ) 世辞 は 要ら ん

( イビル アイ ) え えっ ! モ … モモン 様 ?

すまない 世界中 の バード たち よ

騎士 は か弱き 乙女 を 抱きかかえ 守り ながら 戦う ん だ !

これ は 姫 と いう より 荷物 で は …

いやいや バカ な こと を 考え て いる 場合 で は ない

( デミ ウル ゴス ) で は そろそろ 引か せ て いただき ます

私 ども の 目的 は とある アイテム です

これ より 王 都 の 一部 を 地獄 の 炎 で 包み ます

もし 侵入 し て くる と いう の で あれ ば 煉獄 ( れ ん ごく ) の 炎 が ―

あなた 方 を あの世 に 送る こと を 約束 し ま しょ う !

( イビル アイ ) あっ まずい ぞ モモン 様 早く ヤツ を 討た なく て は !

( モモン ) 無理 だ

追え ば ヤツ は 本気 に なって 戦闘 を 始める だ ろ う

そう なれ ば …

( イビル アイ ) あっ モモン 様 私 を かばって …

( モモン ) さて これ から どう し た もの か …

( イビル アイ ) そして 蟲 ( むし ) の メイド を ―

あと 一 歩 の ところ まで 追い詰め た の です が …

( モモン ) 追い詰め た ?

( ナーベラル ) う っ …

( イビル アイ ) あっ … N ( モモン ) それ で 殺し た の です か ?

( イビル アイ ) いや 殺し て は い ませ ん

その 前 に ヤルダバオト が 現れ まし た から

( モモン ) そうです か …

なるほど なる ほ … ど ! ?

ああ … N ( せきばらい )

( モモン ) えっ と その 蟲 の メイド を 殺 そ う と し た から ―

ヤルダバオト が 本気 に なった の で は ない です か ?

( イビル アイ ) 踏ま なく て いい 虎 の 尾 を 踏 ん だ …

そう おっしゃり たい の だ な

ヤルダバオト は 言って い た 王 都 の 一部 を 地獄 の 炎 で 包む と

そんな ヤツ に 仕え て いる メイド が まとも で ある はず が ない

私 は 仲間 たち が 戦い を 挑 ん だ の は 正しい 行為 だ と 信じ て いる ぞ

( モモン ) あ あっ … そうです ね あなた の 言う ほう が 正しい です ね

すみません

( イビル アイ ) あっ 頭 を 上げ て ください !

あなた の よう な すてき な 方 が …

う う っ !

すてき ? 何 を 言って いる ん だ 私 は

あ あっ だって しかたがない じゃ ない か

数 百 年 ぶり に 少女 らしい 思い を 抱 い たって いい じゃ ない か

こんなに 強く て …

そう ! 私 より 強大 で すてき な 戦士 な ん だ から !

( モモン ) イビル アイ さん ?

( イビル アイ ) う っ … あっ ああ えっ と …

( モモン ) ナーベ と 相談 事 が あり まし て 少し 失礼 し ます

( イビル アイ ) えっ ?

( モモン ) ここ なら 聞こえ ない か

と は いって も 一応 警戒 を し て おく べき だ な

それでは ナーベ よ

デミ ウル ゴス の 計画 の 大半 は 見当 が つく

しかし 精密 な 機械 で あれ ば ある ほど ―

小さな 歯車 の 狂い から すべて が 崩壊 する こと が ある

ちょっと し た 勘違い から ―

すべて が ご破算 と なる よう な こと は 避け ね ば なら ない

分かる な ?

なるほど さすが は 至高 の 御 君

( モモン ) すべて は 我が 手の内 に ある

( モモン ) … わけ が ない だ ろ

そもそも こっち は レエブン 侯 と か いう ―

大 貴族 から の 依頼 で 呼び出さ れ た ん だ ぞ

フローティング ・ ボード に 乗せ られ て ―

荷物 み たい に 運ば れ て さ

まあ 報酬 は 破格 だ から それ は いい ん だ けど

で 何 か 騒ぎ が 起き て いる から ―

“ 冒険 者 モモン の 王 都 デビュー 戦 だ し ― ”

“ かっこよく 登場 しよ う ! ” って 飛び降り た だけ な のに

ハァ … N 何で こう なって いる ん だ よ

( モモン ) うん ?

うむ … で は デミ ウル ゴス に 連絡 を 取る の だ

私 が し ない の は 今 は 魔法 を 使用 でき ない 身 で ある ため

そして … N あの 娘 の 目 が ある から だ

フンッ 監視 か

私 を 怪し ん で いる の だ ろ う な

フッ まさか その よう な こと は ない か と

どちら か と いえ ば ―

もっと 別 な 感情 に よる もの で は ない です か ?

( モモン ) それ こそ まさか だ

私 に は あの 女 の 思考 が 手 に 取る よう に 分かる ぞ

エン トマ の 話 で 腹 を 立て て しまった の は ―

致命 的 な ミス だった

あっ … さすが は アインズ 様

まさに その 眼 ( まな こ ) 玉 座 に 座ら れる 方 に ふさわしい もの か と

( モモン ) 世辞 は よせ

大体 私 の 失態 から 来 て いる 当たり前 の 考察 だ

行動 を 開始 せよ ナーベラル

はっ !

“ 伝言 ( メッセージ ) ”

( モモン ) これ で 支配 者 と して の 俺 の 評価 が 壊れる こと は ない だ ろ う

さて …

しかし あんな 子ども みたい な の が ―

アダ マン タイト 級 の 強 さ を 持つ と は …

( モモン ) お 待た せ し て すみません

運ぶ の を 手伝い ま しょ う か ?

( イビル アイ ) しばらく し たら 仲間 たち が 来る 予定 です

もしかすると ここ で 復活 の 魔法 を 発動 さ せる と いう 線 も あり ます し

( モモン ) ほう 復活 魔法 を 使える 方 が いる の です か ?

( イビル アイ ) えっ あっ はい

私 ども の リーダー で ある ラキュース は ―

第 五 位 階 信仰 系 魔法 “ レイズ ・ デッド ” を 唱え られ ます

( モモン ) それ は 復活 後 ただちに 戦闘 に 参加 でき ます か ?

( イビル アイ ) 無理 です ね

この 魔法 は 復活 時 に 膨大 な 生命 力 を 消失 さ せ て しまう の です

( モモン ) ほほ う

( イビル アイ ) な の で しばらく は 肉体 が うまく 動き ませ ん

生命 力 が 低い 者 に 至って は ―

灰 と なって しまう の で 使え ない ほど です

( モモン ) なるほど もし よけ れ ば ここ で 待って も いい です か ?

ラキュース と いう 女性 に 会って み たい の です

( イビル アイ ) な っ … なぜ ラキュース に ?

( モモン ) やはり 警戒 し て いる よう だ な

( モモン ) えっ と 同輩 に し て 先輩 たる 蒼 の 薔薇 の リーダー に ―

一 度 お 会い し て み たい の です が 何 か まずい 点 で も あり まし た か ?

( イビル アイ ) いっ いや … N は い 問題 あり ませ ん

( ナーベラル ) モモン さん あちら を ご 覧 ください

( イビル アイ ) あっ …

( クライム ) この あと セバス 様 は ?

( セバス ) ツアレ を 安全 な 場所 に つれ て いき ます

二 度 と この よう な こと が ない よう に

分かり まし た

セバス 様 昨晩 に 続き ありがとう ござい まし た

気 に し ない で ください

彼女 を 助けよ う と し て くださった 恩 は ―

どこ か で お返し し ます

( クライム ) あっ …

( 一同 ) あっ …

炎 の 壁 だ と ! ?

( 市民 たち の どよめき )

( イビル アイ ) 何 だ ? あれ は …

( モモン ) ゲヘナ の 炎 ?

( 冒険 者 たち の ざわめき )

( ラナー ) 冒険 者 の 皆さん

今回 の 非常 事態 に 集まって いただき ありがとう ござい ます

( 冒険 者 たち ) あ あっ …

( ラナー ) 本日 未明 王 都 の 一部 この 辺り に 炎 の 障壁 が 張ら れ まし た

この 炎 は 幻 に 似 た ところ が あり 接触 し て も 何ら 害 が ない よう です

実際 に 蒼 の 薔薇 の リーダー で ある 彼女 が 確認 し て おり ます

( ラキュース ) 私 が 実際 に 触れ て み た

( ラキュース ) 熱 も 一切 感じ ず ―

侵入 を 阻害 さ れる こと も なく 中 に 入れ た

壁 の 向こう に は 低 位 の 悪魔 たち が いる こと も 確認 し て いる

この 事件 を 起こし た 首 魁 ( し ゅ かい ) の 名前 は ヤルダバオト

非常に 凶悪 かつ 強大 な 悪魔 で ―

多数 の 魔物 を 従え て いる と いう 情報 が 入って おり ます

( ボリス ) どれほど 強い ん だ ?

私 の 仲間 の 2 人 ―

戦士 ガガーラン と 盗賊 ティア が 殺さ れ た わ

( イビル アイ ) しか も たった 一撃 で だ

( 冒険 者 たち ) 何 だ と ? 一撃 ! ?

( イビル アイ ) 慌てる な

確かに ヤルダバオト は 強い

それ は ヤツ と 対峙 ( たい じ ) し なす すべ なく 敗北 し た 私 が 保障 する

しかし 私 たち に は この 人 が いる !

漆黒 の 英雄 モモン 殿 だ !

( 冒険 者 たち ) おお っ !

そう です

私 たち は 決して 勝て ない 戦い に 挑む わけ で は あり ませ ん

では 詳しい 作戦 を 説明 し ます …

( ラナー ) 最後 に ―

炎 の 壁 の 中 に とらわれ て いる 民衆 を 助ける 別動隊 が 必要 です

( 冒険 者 たち の ざわめき )

悪魔 たち が 彼ら を 監禁 する の で あれ ば ―

壁 の 内側 に ある 倉庫 街 を 使う でしょ う

脱走 し ない よう 家族 を バラバラ に 分け て

クライム 行って くれ ます ね

承知 いたし まし た 一命 に 代え まし て も

( ブレイン ) 姫 さん 俺 も つい て って いい か ?

( ラナー ) よろしい の です か ? ブレイン ・ アングラウス 様

( 冒険 者 たち の ざわめき )

じゃあ 俺 も … だ な

では 皆さん 私 は ここ で ―

皆さん が 誰 1 人 欠ける こと なく 戻って くる こと を ―

神 に お 祈り し て おり ます

ご 武運 を !

( 冒険 者 たち ) おお っ ! 任せ て ください !

黄金 の 姫 ばん ざ ~ い !

( ガゼフ ) クライム

これ を 貸し て おく

これ は ?

マジック アイテム か ?

( ガゼフ ) ああ

何でも 戦士 と して の 力量 を 限界 を 突破 し て 上げ て くれる らしい

( クライム ) 限界 を 突破 ! ?

そ … そんな 希少 な 品 は お 借り でき ませ ん !

俺 も 知り合い の ばあさん から もらった もの だ

生き て 返せ

あっ …

( ブレイン ) お姫様 の ため に も 戻ら ない と な

( クライム ) はい !

( ザナック ) 冒険 者 たち で ライン を 形成 し ―

衛 士 たち に バックアップ さ せ 敵 の 布陣 を 薄める

( ザナック ) そして 最大 戦力 で ある 漆黒 の モモン と ナーベ

そして イビル アイ を 鏃 ( やじり ) と して 敵陣 中央 に 突撃 さ せる … か

( レエブン 侯 ) しかし クライム 君 の 任務 は 危険 で は ?

( ラナー ) お 兄 様 も レエブン 侯 の 兵 と 共に 王 都 内 を 見回る の でしょ う ?

それ と 同じ です

クライム は 死ぬ かも しれ ませ ん が ―

その 場合 は ラキュース が 復活 の 魔法 を かけ て くれる でしょ う

そして 魔法 に 生命 力 を 吸い取ら れ ―

弱った クライム の 面倒 は 誰 が 見る の か …

命令 に 従って 死に そして よみがえった 者 を 看病 する のに ―

誰 が 不満 を 言い ます か ?

なるほど

全部 計画 どおり か 妹 よ

( ラナー ) はい

( 2 人 ) あっ …


Overlord II ( Overlord Season 2) Episode 12

( デミ ウル ゴス ) あっ …

( モモン ) それ で …

私 の 敵 は どちら な の か な ? わたくし||てき||||||

( イビル アイ ) 漆黒 の 英雄 ! 私 は 蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) の イビル アイ ||しっこく||えいゆう|わたくし||あお|||ばら||||

同じ アダ マン タイト 級 冒険 者 と して 要請 する ! おなじ||まん||きゅう|ぼうけん|もの|||ようせい|

協力 し て くれ ! きょうりょく|||

ハッ !

いや 助け を 求め て どう する |たすけ||もとめ|||

彼 の 命 を 奪う わけ に は いか ない … かれ||いのち||うばう|||||

( モモン ) 承知 し た ( イビル アイ ) あっ … |しょうち|||||

( デミ ウル ゴス ) まずは お 名前 を 伺って も よろしい でしょう か ? |||||なまえ||うかがって||||

私 は ヤルダバオト と 申し ます わたくし||||もうし|

( モモン ) ヤルダバオト … か

分かった わかった

私 は モモン アダ マン タイト 級 冒険 者 だ わたくし||||まん||きゅう|ぼうけん|もの|

そちら の 目的 は 何 だ ? ||もくてき||なん|

( デミ ウル ゴス ) 私 たち を 召喚 し 使役 する ― |||わたくし|||しょうかん||しえき|

強大 な アイテム が この 都市 に 流れ込 ん だ よう です きょうだい||あいてむ|||とし||ながれこ||||

それ を 回収 する ため に 参った と いう こと に なって おり ます ||かいしゅう||||まいった|||||||

( イビル アイ ) 会話 で 敵 の 情報 を 引き出 そ う と して いる の か ? ||かいわ||てき||じょうほう||ひきだ|||||||

さすが 一流 の 冒険 者 だ な |いちりゅう||ぼうけん|もの||

( モモン ) デミ ウル …

( せきばらい ) ( モモン ) ヤルダバオト

私 たち は 敵 同士 と いう 道 しか ない ん だ な わたくし|||てき|どうし|||どう|||||

( デミ ウル ゴス ) はい その とおり です

( モモン ) 大体 理解 し た |だいたい|りかい||

そういう こと なら ば …

ここ で 倒さ せ て もら お う ||たおさ|||||

問題 ない な ? もんだい||

( デミ ウル ゴス ) 困り ます ので 抵抗 さ せ て もらう と し ま しょ う |||こまり|||ていこう|||||||||

( モモン ) ゆく ぞ !

は あっ !

( イビル アイ ) すごい …

何 だ ろ う ? これ は … なん|||||

心臓 なんて と っく の 昔 に 動き を 止め た はず な のに … しんぞう|||||むかし||うごき||とどめ||||

( イビル アイ ) 頑張れ モモン 様 ||がんばれ||さま

♪~

~♪

( クライム ) ツアレ さん さあ こちら へ

( ブレイン ) 大丈夫 か ? |だいじょうぶ|

( クライム ) で は セバス 様 が 敵 を 引きつけ て いる うち に ― ||||さま||てき||ひきつけ||||

逃げ ま しょ う にげ|||

どう し まし た ? ブレイン 様 |||||さま

うん ? ああ いや

( ロック マイアー ) 行く ぞ ろっく||いく|

( ロック マイアー ) お っ う う っ … ろっく||||||

う わ っ ! くっ …

( クライム ) う っ …

( ロック マイアー ) ぐ あっ …\ N ( クライム ) くっ … ろっく||||||

あっ … ゼロ ! ?

( ゼロ ) その とおり だ 小僧 ||||こぞう

うん ?

その 顔 見 た 覚え が ある ブレイン ・ アングラウス だ な |かお|み||おぼえ||||||

サキュロント が 負け た の も 相手 が 悪かった と いう こと か ||まけ||||あいて||わるかった||||

お前 の 類い まれ な 剣 の 才能 に 免じ て チャンス を やろ う おまえ||たぐい|||けん||さいのう||めんじ||ちゃんす|||

俺 に ひざまずけ そして 俺 の 部下 に なる と 誓え おれ||||おれ||ぶか||||ちかえ

そう すれ ば 助け て やろ う |||たすけ|||

フッ

ならば 死ね ! |しね

ゼロ お前 の 相手 は 俺 が しよ う |おまえ||あいて||おれ|||

クライム 君 後ろ の 相手 は 任せる ぞ |きみ|うしろ||あいて||まかせる|

えっ ?

( ロック マイアー ) 了解 ! ( クライム ) あっ … ろっく||りょうかい||

( 男 の 声 ) 見破って い た か おとこ||こえ|みやぶって|||

後ろ に 回り込 ん だ り すれ ば 誰 だって うさんくさい と 思う ぞ うしろ||まわりこ||||||だれ||||おもう|

まっ 牢 ( ろう ) で 見 た 時 から 迷って い た が な |ろう|||み||じ||まよって||||

フンッ しょせん 小細工 か ||こざいく|

サキュロント 後ろ の 雑魚 2 人 を 殺せ |うしろ||ざこ|じん||ころせ

それ ぐらい は できる な ?

も … もちろん だ ボス ! |||ぼす

( サキュロント ) また 会った な ガキ ||あった||がき

う おお お っ !

( ブレイン ) ふ っ !

おいおい

一流 の モンク の 拳 は 鉄 の よう に 硬く なる と いう が ― いちりゅう||||けん||くろがね||||かたく||||

それ 以上 だ な |いじょう||

( クライム ) ハァ … ハァ …

( ロック マイアー ) 支援 する ぜ ろっく||しえん||

これ が 盗賊 の 戦い 方 って な ||とうぞく||たたかい|かた||

( サキュロント ) 毒 か ! ? |どく|

パウダー ・ オブ ・ ウィ ルオ ウィスプ さ |おぶ||||

ありがとう ござい ます !

( サキュロント ) クソ が ! ( クライム ) は あっ ! |くそ||||

( ロック マイアー ) フン … ふ っ ! ろっく||ふん||

( サキュロント ) え いっ !

( せき込み ) せきこみ

武 技 “ 能力 解放 ” ! ぶ|わざ|のうりょく|かいほう

ふ っ !

くう っ …

あ あっ

あ あっ …

い い っ …

フンッ サキュロント め

それ に 引き換え アングラウス なかなか 見事 だ ||ひきかえ|||みごと|

俺 の 攻撃 を ここ まで しの い だ 男 は お前 が 初めて かも しれ ん おれ||こうげき|||||||おとこ||おまえ||はじめて|||

お前 も な おまえ||

では 少し ばかり 本気 を 出す と しよ う か |すこし||ほんき||だす||||

な っ …

( ブレイン ) それ が いい だ ろ う

フッ

お前 の それ は 剣 の 結 界 だ な おまえ||||けん||けつ|かい||

不用意 に 踏み込め ば 両 断 さ れる ん だ ろ ? ふようい||ふみこめ||りょう|だん|||||

しかし ―

その 技 は 待機 し て 身構え なく て は でき ない 技 と 見 た |わざ||たいき|||みがまえ||||||わざ||み|

ふん っ !

ブレイン ・ アングラウス それ は お前 の 切り札 か ? ||||おまえ||きりふだ|

その とおり だ

絶対 必中 の “ 領域 ” と 神 速 の 一 刀 “ 神 閃 ( しん せ ん ) ” に よる 斬 撃 ぜったい|ひっちゅう||りょういき||かみ|はや||ひと|かたな|かみ|せん||||||き|う

秘 剣 “ 虎 落 笛 ( も がり ぶ え ) ” ひ|けん|とら|おと|ふえ||||

その 技 真っ向 から お前 を 打ち抜く |わざ|まっこう||おまえ||うちぬく

この 俺 こそ が 王国 最強 だ ! |おれ|||おうこく|さいきょう|

( セバス ) こちら に いらっしゃい まし た か

( ゼロ ) うん ! ?

な っ … どういう こと だ

六 腕 ( ろく うで ) の ヤツ ら が お前 の 相手 を し て いる はず で は … むっ|うで||||やつ|||おまえ||あいて|||||||

( セバス ) あなた の 同僚 は 全員 倒し て き まし た |||どうりょう||ぜんいん|たおし||||

ヤツ ら を 相手 に 無傷 で ここ まで 来 られる はず が なか ろ う ! やつ|||あいて||むきず||||らい||||||

真実 と いう の は えてして 驚く よう な こと です しんじつ||||||おどろく||||

な っ …

セバス 様 地下 に い た ツアレ さん は 偽者 で し た |さま|ちか|||||||にせもの|||

早く 助け に 行か ない と ! はやく|たすけ||いか||

心配 し て くださって ありがとう ござい ます しんぱい||||||

ですが 大丈夫 です よ |だいじょうぶ||

ツアレ そこ で 少し 待って い て ください |||すこし|まって|||

( ツアレ ) はい

( ゼロ ) ブレイン ・ アングラウス お前 と の 勝負 は ひとまず お預け だ |||おまえ|||しょうぶ|||おあずけ|

この じ じい に 六 腕 の 力 を 見せ て やる ||||むっ|うで||ちから||みせ||

じ じい 己 の ざ れ 言 の 代償 を 命 で 支払え ! ||おのれ||||げん||だいしょう||いのち||しはらえ

パンサー !

ファルコン !

ライノセラス !

バッファロー !

ライオン ! らいおん

う ああ ああ あっ !

う う っ … うりゃ ああ あっ !

( 2 人 ) あっ … じん|

( 3 人 ) あ あっ … じん||

何 な ん だ お前 は … なん||||おまえ|

( セバス ) フゥ … 危ない ところ で し た ||あぶない||||

どうやら わたくし の ほう が ほんの 少し だけ 強かった よう です ね ||||||すこし||つよかった|||

( デミ ウル ゴス ) 悪魔 の 諸 相 : 触 腕 の 翼 ! |||あくま||しょ|そう|さわ|うで||つばさ

( イビル アイ ) う っ …

あっ …

( モモン ) 無傷 で 何より だ |むきず||なにより|

( イビル アイ ) あっ ああ …

あっ 肩 に ! 大丈夫 です か ? |かた||だいじょうぶ||

( モモン ) この 程度 何も 問題 に は なら ない ||ていど|なにも|もんだい||||

それ より も 無事 の よう で 安心 し た |||ぶじ||||あんしん||

( イビル アイ ) あっ ああ …

( デミ ウル ゴス ) お 見事 です 彼女 を 無傷 で 守りきる と は ||||みごと||かのじょ||むきず||まもりきる||

この ヤルダバオト 心 より 称賛 を 送り たい と 思って おり ます ||こころ||しょうさん||おくり|||おもって||

( モモン ) 世辞 は 要ら ん |せじ||いら|

( イビル アイ ) え えっ ! モ … モモン 様 ? ||||||さま

すまない 世界中 の バード たち よ |せかいじゅう||ばーど||

騎士 は か弱き 乙女 を 抱きかかえ 守り ながら 戦う ん だ ! きし||かよわき|おとめ||だきかかえ|まもり||たたかう||

これ は 姫 と いう より 荷物 で は … ||ひめ||||にもつ||

いやいや バカ な こと を 考え て いる 場合 で は ない |ばか||||かんがえ|||ばあい|||

( デミ ウル ゴス ) で は そろそろ 引か せ て いただき ます ||||||ひか||||

私 ども の 目的 は とある アイテム です わたくし|||もくてき|||あいてむ|

これ より 王 都 の 一部 を 地獄 の 炎 で 包み ます ||おう|と||いちぶ||じごく||えん||つつみ|

もし 侵入 し て くる と いう の で あれ ば 煉獄 ( れ ん ごく ) の 炎 が ― |しんにゅう||||||||||れんごく|||||えん|

あなた 方 を あの世 に 送る こと を 約束 し ま しょ う ! |かた||あのよ||おくる|||やくそく||||

( イビル アイ ) あっ まずい ぞ モモン 様 早く ヤツ を 討た なく て は ! ||||||さま|はやく|やつ||うた|||

( モモン ) 無理 だ |むり|

追え ば ヤツ は 本気 に なって 戦闘 を 始める だ ろ う おえ||やつ||ほんき|||せんとう||はじめる|||

そう なれ ば …

( イビル アイ ) あっ モモン 様 私 を かばって … ||||さま|わたくし||

( モモン ) さて これ から どう し た もの か …

( イビル アイ ) そして 蟲 ( むし ) の メイド を ― |||むし||||

あと 一 歩 の ところ まで 追い詰め た の です が … |ひと|ふ||||おいつめ||||

( モモン ) 追い詰め た ? |おいつめ|

( ナーベラル ) う っ …

( イビル アイ ) あっ …\ N ( モモン ) それ で 殺し た の です か ? |||||||ころし||||

( イビル アイ ) いや 殺し て は い ませ ん |||ころし|||||

その 前 に ヤルダバオト が 現れ まし た から |ぜん||||あらわれ|||

( モモン ) そうです か … |そう です|

なるほど なる ほ … ど ! ?

ああ …\ N ( せきばらい )

( モモン ) えっ と その 蟲 の メイド を 殺 そ う と し た から ― ||||むし||||ころ||||||

ヤルダバオト が 本気 に なった の で は ない です か ? ||ほんき||||||||

( イビル アイ ) 踏ま なく て いい 虎 の 尾 を 踏 ん だ … ||ふま||||とら||お||ふ||

そう おっしゃり たい の だ な

ヤルダバオト は 言って い た 王 都 の 一部 を 地獄 の 炎 で 包む と ||いって|||おう|と||いちぶ||じごく||えん||つつむ|

そんな ヤツ に 仕え て いる メイド が まとも で ある はず が ない |やつ||つかえ||||||||||

私 は 仲間 たち が 戦い を 挑 ん だ の は 正しい 行為 だ と 信じ て いる ぞ わたくし||なかま|||たたかい||いど|||||ただしい|こうい|||しんじ|||

( モモン ) あ あっ … そうです ね あなた の 言う ほう が 正しい です ね |||そう です||||いう|||ただしい||

すみません

( イビル アイ ) あっ 頭 を 上げ て ください ! |||あたま||あげ||

あなた の よう な すてき な 方 が … ||||||かた|

う う っ !

すてき ? 何 を 言って いる ん だ 私 は |なん||いって||||わたくし|

あ あっ だって しかたがない じゃ ない か |||しかたが ない|||

数 百 年 ぶり に 少女 らしい 思い を 抱 い たって いい じゃ ない か すう|ひゃく|とし|||しょうじょ||おもい||いだ||||||

こんなに 強く て … |つよく|

そう ! 私 より 強大 で すてき な 戦士 な ん だ から ! |わたくし||きょうだい||||せんし||||

( モモン ) イビル アイ さん ?

( イビル アイ ) う っ … あっ ああ えっ と …

( モモン ) ナーベ と 相談 事 が あり まし て 少し 失礼 し ます |||そうだん|こと|||||すこし|しつれい||

( イビル アイ ) えっ ?

( モモン ) ここ なら 聞こえ ない か |||きこえ||

と は いって も 一応 警戒 を し て おく べき だ な ||||いちおう|けいかい|||||||

それでは ナーベ よ

デミ ウル ゴス の 計画 の 大半 は 見当 が つく ||||けいかく||たいはん||けんとう||

しかし 精密 な 機械 で あれ ば ある ほど ― |せいみつ||きかい|||||

小さな 歯車 の 狂い から すべて が 崩壊 する こと が ある ちいさな|はぐるま||くるい||||ほうかい||||

ちょっと し た 勘違い から ― |||かんちがい|

すべて が ご破算 と なる よう な こと は 避け ね ば なら ない ||ごはさん|||||||さけ||||

分かる な ? わかる|

なるほど さすが は 至高 の 御 君 |||しこう||ご|きみ

( モモン ) すべて は 我が 手の内 に ある |||わが|てのうち||

( モモン ) … わけ が ない だ ろ

そもそも こっち は レエブン 侯 と か いう ― ||||こう|||

大 貴族 から の 依頼 で 呼び出さ れ た ん だ ぞ だい|きぞく|||いらい||よびださ|||||

フローティング ・ ボード に 乗せ られ て ― |ぼーど||のせ||

荷物 み たい に 運ば れ て さ にもつ||||はこば|||

まあ 報酬 は 破格 だ から それ は いい ん だ けど |ほうしゅう||はかく||||||||

で 何 か 騒ぎ が 起き て いる から ― |なん||さわぎ||おき|||

“ 冒険 者 モモン の 王 都 デビュー 戦 だ し ― ” ぼうけん|もの|||おう|と|でびゅー|いくさ||

“ かっこよく 登場 しよ う ! ” って 飛び降り た だけ な のに |とうじょう||||とびおり||||

ハァ …\ N 何で こう なって いる ん だ よ ||なんで||||||

( モモン ) うん ?

うむ … で は デミ ウル ゴス に 連絡 を 取る の だ |||||||れんらく||とる||

私 が し ない の は 今 は 魔法 を 使用 でき ない 身 で ある ため わたくし||||||いま||まほう||しよう|||み|||

そして …\ N あの 娘 の 目 が ある から だ |||むすめ||め||||

フンッ 監視 か |かんし|

私 を 怪し ん で いる の だ ろ う な わたくし||あやし||||||||

フッ まさか その よう な こと は ない か と

どちら か と いえ ば ―

もっと 別 な 感情 に よる もの で は ない です か ? |べつ||かんじょう||||||||

( モモン ) それ こそ まさか だ

私 に は あの 女 の 思考 が 手 に 取る よう に 分かる ぞ わたくし||||おんな||しこう||て||とる|||わかる|

エン トマ の 話 で 腹 を 立て て しまった の は ― えん|||はなし||はら||たて||||

致命 的 な ミス だった ちめい|てき||みす|

あっ … さすが は アインズ 様 ||||さま

まさに その 眼 ( まな こ ) 玉 座 に 座ら れる 方 に ふさわしい もの か と ||がん|||たま|ざ||すわら||かた|||||

( モモン ) 世辞 は よせ |せじ||

大体 私 の 失態 から 来 て いる 当たり前 の 考察 だ だいたい|わたくし||しったい||らい|||あたりまえ||こうさつ|

行動 を 開始 せよ ナーベラル こうどう||かいし||

はっ !

“ 伝言 ( メッセージ ) ” でんごん|めっせーじ

( モモン ) これ で 支配 者 と して の 俺 の 評価 が 壊れる こと は ない だ ろ う |||しはい|もの||||おれ||ひょうか||こぼれる||||||

さて …

しかし あんな 子ども みたい な の が ― ||こども||||

アダ マン タイト 級 の 強 さ を 持つ と は … |まん||きゅう||つよ|||もつ||

( モモン ) お 待た せ し て すみません ||また||||

運ぶ の を 手伝い ま しょ う か ? はこぶ|||てつだい||||

( イビル アイ ) しばらく し たら 仲間 たち が 来る 予定 です |||||なかま|||くる|よてい|

もしかすると ここ で 復活 の 魔法 を 発動 さ せる と いう 線 も あり ます し |||ふっかつ||まほう||はつどう|||||せん||||

( モモン ) ほう 復活 魔法 を 使える 方 が いる の です か ? ||ふっかつ|まほう||つかえる|かた|||||

( イビル アイ ) えっ あっ はい

私 ども の リーダー で ある ラキュース は ― わたくし|||りーだー||||

第 五 位 階 信仰 系 魔法 “ レイズ ・ デッド ” を 唱え られ ます だい|いつ|くらい|かい|しんこう|けい|まほう||||となえ||

( モモン ) それ は 復活 後 ただちに 戦闘 に 参加 でき ます か ? |||ふっかつ|あと||せんとう||さんか|||

( イビル アイ ) 無理 です ね ||むり||

この 魔法 は 復活 時 に 膨大 な 生命 力 を 消失 さ せ て しまう の です |まほう||ふっかつ|じ||ぼうだい||せいめい|ちから||しょうしつ||||||

( モモン ) ほほ う

( イビル アイ ) な の で しばらく は 肉体 が うまく 動き ませ ん |||||||にくたい|||うごき||

生命 力 が 低い 者 に 至って は ― せいめい|ちから||ひくい|もの||いたって|

灰 と なって しまう の で 使え ない ほど です はい||||||つかえ|||

( モモン ) なるほど もし よけ れ ば ここ で 待って も いい です か ? ||||||||まって||||

ラキュース と いう 女性 に 会って み たい の です |||じょせい||あって||||

( イビル アイ ) な っ … なぜ ラキュース に ?

( モモン ) やはり 警戒 し て いる よう だ な ||けいかい||||||

( モモン ) えっ と 同輩 に し て 先輩 たる 蒼 の 薔薇 の リーダー に ― |||どうはい||||せんぱい||あお||ばら||りーだー|

一 度 お 会い し て み たい の です が 何 か まずい 点 で も あり まし た か ? ひと|たび||あい||||||||なん|||てん||||||

( イビル アイ ) いっ いや …\ N は い 問題 あり ませ ん |||||||もんだい|||

( ナーベラル ) モモン さん あちら を ご 覧 ください ||||||み|

( イビル アイ ) あっ …

( クライム ) この あと セバス 様 は ? ||||さま|

( セバス ) ツアレ を 安全 な 場所 に つれ て いき ます |||あんぜん||ばしょ|||||

二 度 と この よう な こと が ない よう に ふた|たび|||||||||

分かり まし た わかり||

セバス 様 昨晩 に 続き ありがとう ござい まし た |さま|さくばん||つづき||||

気 に し ない で ください き|||||

彼女 を 助けよ う と し て くださった 恩 は ― かのじょ||たすけよ||||||おん|

どこ か で お返し し ます |||おかえし||

( クライム ) あっ …

( 一同 ) あっ … いちどう|

炎 の 壁 だ と ! ? えん||かべ||

( 市民 たち の どよめき ) しみん|||

( イビル アイ ) 何 だ ? あれ は … ||なん|||

( モモン ) ゲヘナ の 炎 ? |||えん

( 冒険 者 たち の ざわめき ) ぼうけん|もの|||

( ラナー ) 冒険 者 の 皆さん |ぼうけん|もの||みなさん

今回 の 非常 事態 に 集まって いただき ありがとう ござい ます こんかい||ひじょう|じたい||あつまって||||

( 冒険 者 たち ) あ あっ … ぼうけん|もの|||

( ラナー ) 本日 未明 王 都 の 一部 この 辺り に 炎 の 障壁 が 張ら れ まし た |ほんじつ|みめい|おう|と||いちぶ||あたり||えん||しょうへき||はら|||

この 炎 は 幻 に 似 た ところ が あり 接触 し て も 何ら 害 が ない よう です |えん||まぼろし||に|||||せっしょく||||なんら|がい||||

実際 に 蒼 の 薔薇 の リーダー で ある 彼女 が 確認 し て おり ます じっさい||あお||ばら||りーだー|||かのじょ||かくにん||||

( ラキュース ) 私 が 実際 に 触れ て み た |わたくし||じっさい||ふれ|||

( ラキュース ) 熱 も 一切 感じ ず ― |ねつ||いっさい|かんじ|

侵入 を 阻害 さ れる こと も なく 中 に 入れ た しんにゅう||そがい||||||なか||いれ|

壁 の 向こう に は 低 位 の 悪魔 たち が いる こと も 確認 し て いる かべ||むこう|||てい|くらい||あくま||||||かくにん|||

この 事件 を 起こし た 首 魁 ( し ゅ かい ) の 名前 は ヤルダバオト |じけん||おこし||くび|かい|||||なまえ||

非常に 凶悪 かつ 強大 な 悪魔 で ― ひじょうに|きょうあく||きょうだい||あくま|

多数 の 魔物 を 従え て いる と いう 情報 が 入って おり ます たすう||まもの||したがえ|||||じょうほう||はいって||

( ボリス ) どれほど 強い ん だ ? ||つよい||

私 の 仲間 の 2 人 ― わたくし||なかま||じん

戦士 ガガーラン と 盗賊 ティア が 殺さ れ た わ せんし|||とうぞく|||ころさ|||

( イビル アイ ) しか も たった 一撃 で だ |||||いちげき||

( 冒険 者 たち ) 何 だ と ? 一撃 ! ? ぼうけん|もの||なん|||いちげき

( イビル アイ ) 慌てる な ||あわてる|

確かに ヤルダバオト は 強い たしかに|||つよい

それ は ヤツ と 対峙 ( たい じ ) し なす すべ なく 敗北 し た 私 が 保障 する ||やつ||たいじ|||||||はいぼく|||わたくし||ほしょう|

しかし 私 たち に は この 人 が いる ! |わたくし|||||じん||

漆黒 の 英雄 モモン 殿 だ ! しっこく||えいゆう||しんがり|

( 冒険 者 たち ) おお っ ! ぼうけん|もの|||

そう です

私 たち は 決して 勝て ない 戦い に 挑む わけ で は あり ませ ん わたくし|||けっして|かて||たたかい||いどむ||||||

では 詳しい 作戦 を 説明 し ます … |くわしい|さくせん||せつめい||

( ラナー ) 最後 に ― |さいご|

炎 の 壁 の 中 に とらわれ て いる 民衆 を 助ける 別動隊 が 必要 です えん||かべ||なか|||||みんしゅう||たすける|べつどうたい||ひつよう|

( 冒険 者 たち の ざわめき ) ぼうけん|もの|||

悪魔 たち が 彼ら を 監禁 する の で あれ ば ― あくま|||かれら||かんきん|||||

壁 の 内側 に ある 倉庫 街 を 使う でしょ う かべ||うちがわ|||そうこ|がい||つかう||

脱走 し ない よう 家族 を バラバラ に 分け て だっそう||||かぞく||ばらばら||わけ|

クライム 行って くれ ます ね |おこなって|||

承知 いたし まし た 一命 に 代え まし て も しょうち||||いちめい||かえ|||

( ブレイン ) 姫 さん 俺 も つい て って いい か ? |ひめ||おれ||||||

( ラナー ) よろしい の です か ? ブレイン ・ アングラウス 様 |||||||さま

( 冒険 者 たち の ざわめき ) ぼうけん|もの|||

じゃあ 俺 も … だ な |おれ|||

では 皆さん 私 は ここ で ― |みなさん|わたくし|||

皆さん が 誰 1 人 欠ける こと なく 戻って くる こと を ― みなさん||だれ|じん|かける|||もどって|||

神 に お 祈り し て おり ます かみ|||いのり||||

ご 武運 を ! |ぶうん|

( 冒険 者 たち ) おお っ ! 任せ て ください ! ぼうけん|もの||||まかせ||

黄金 の 姫 ばん ざ ~ い ! おうごん||ひめ|||

( ガゼフ ) クライム

これ を 貸し て おく ||かし||

これ は ?

マジック アイテム か ? まじっく|あいてむ|

( ガゼフ ) ああ

何でも 戦士 と して の 力量 を 限界 を 突破 し て 上げ て くれる らしい なんでも|せんし||||りきりょう||げんかい||とっぱ|||あげ|||

( クライム ) 限界 を 突破 ! ? |げんかい||とっぱ

そ … そんな 希少 な 品 は お 借り でき ませ ん ! ||きしょう||しな|||かり|||

俺 も 知り合い の ばあさん から もらった もの だ おれ||しりあい||||||

生き て 返せ いき||かえせ

あっ …

( ブレイン ) お姫様 の ため に も 戻ら ない と な |おひめさま|||||もどら|||

( クライム ) はい !

( ザナック ) 冒険 者 たち で ライン を 形成 し ― |ぼうけん|もの|||らいん||けいせい|

衛 士 たち に バックアップ さ せ 敵 の 布陣 を 薄める まもる|し|||ばっくあっぷ|||てき||ふじん||うすめる

( ザナック ) そして 最大 戦力 で ある 漆黒 の モモン と ナーベ ||さいだい|せんりょく|||しっこく||||

そして イビル アイ を 鏃 ( やじり ) と して 敵陣 中央 に 突撃 さ せる … か ||||やじり||||てきじん|ちゅうおう||とつげき|||

( レエブン 侯 ) しかし クライム 君 の 任務 は 危険 で は ? |こう|||きみ||にんむ||きけん||

( ラナー ) お 兄 様 も レエブン 侯 の 兵 と 共に 王 都 内 を 見回る の でしょ う ? ||あに|さま|||こう||つわもの||ともに|おう|と|うち||みまわる|||

それ と 同じ です ||おなじ|

クライム は 死ぬ かも しれ ませ ん が ― ||しぬ|||||

その 場合 は ラキュース が 復活 の 魔法 を かけ て くれる でしょ う |ばあい||||ふっかつ||まほう||||||

そして 魔法 に 生命 力 を 吸い取ら れ ― |まほう||せいめい|ちから||すいとら|

弱った クライム の 面倒 は 誰 が 見る の か … よわった|||めんどう||だれ||みる||

命令 に 従って 死に そして よみがえった 者 を 看病 する のに ― めいれい||したがって|しに|||もの||かんびょう||

誰 が 不満 を 言い ます か ? だれ||ふまん||いい||

なるほど

全部 計画 どおり か 妹 よ ぜんぶ|けいかく|||いもうと|

( ラナー ) はい

( 2 人 ) あっ … じん|