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オーバーロードⅡ, Overlord II (Overlord Season 2) Episode 10

Overlord II ( Overlord Season 2) Episode 10

( アインズ ) さて まずは セバス に 問 お う

何故 私 は ここ に いる の か 説明 する 必要 は ある か ?

( セバス ) いえ 必要 は ござい ませ ん

( 指 を 鳴らす 音 ) ( アインズ ) どう し た ? セバス

ひどく 汗 を かい て いる よう だ な

ハンカチ なら 貸し て やる ぞ

♪~

~♪

( ノック )

( ソリュシャン ) 連れ て まいり まし た

( アインズ ) 入り たまえ

セバス の 拾った ペット たる 人間 ツアレ

逃げ ない と は 勇気 が ある

( デミ ウル ゴス ) ひざ まず … N ( アインズ ) よい

支配 の 呪文 は 不要 だ

彼女 の 勇気 を たたえ 私 の 前 で の 無礼 を 許 そ う

まずは 名乗る と しよ う

私 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン そこ に いる セバス の 支配 者 だ

( ツアレ ) は … はい …

( アインズ ) さて セバス

お前 に は 目立た ない よう に 行動 しろ と 言った はず だ が ?

( セバス ) はっ ( アインズ ) に も かかわら ず ―

くだらない 女 の ため に やっかい 事 を 招 い た 違う か ?

わたくし の 浅 慮 が

アインズ 様 の ご 不快 を 招 い た こと を 深く 反省 し

この よう な こと が 二 度 と 起こら ない よう

十分 な 注意 を …

( アインズ ) よい 失態 は 誰 に でも ある こと だ

セバス お前 の つまらない 失態 を 私 は 許 そ う

アインズ 様 感謝 いたし ます

( アインズ ) しか し だ

失態 は 償わ なけ れ ば なら ない

殺せ

何と … おっしゃい まし た か

( アインズ ) セバス お前 は 至高 の おん か …

41 人 に 従う 犬 か ? はたまた 己 の 意志 を 正しい と する 者 か ?

( セバス ) それ … N ( アインズ ) 答える 必要 は ない !

結果 で それ を 私 に 見せよ

あっ …

フッ …

( セバス ) ふん っ !

う お っ !

何 を …

( アインズ ) セバス 下がれ !

はっ

( アインズ ) コキュートス

先 の もの は 確実 に その 女 を 死に 至ら しめる 攻撃 だった か ?

( コキュートス ) 間違 イゴザイマセン

( アインズ ) ならば これ を もって セバス の 忠誠 に 偽り なし と ―

私 は 判断 する

ご 苦労 だった な セバス

はっ !

( ツアレ ) あっ …

( アインズ ) で は 次 の 話 に 移る と しよ う

セバス たち の 働き に よって 十分 な 情報 は 集まった と 判断 し た

屋敷 は 引き払い ナザ リック に 撤退 する もの と する

女 の 処分 は … 少し 待て

殺害 は ない と 思わ れる が 絶対 で は ない と 知れ

デミ ウル ゴス ヴィクティム は 私 が 一 度 連れ帰る

はっ

( アインズ ) グレーター ・ テレポーテーション !

( 3 人 ) あ あっ …

彼女 は 疲労 し て いる 様子

少し だけ 部屋 で 休ま せよ う と 思い ます

わたくし が 連れ て いき ます が もはや 問題 は 何も ない …

そう です よ ね ? デミ ウル ゴス 様

そう だ ね セバス の 言う とおり だ

( セバス ) 謝罪 する つもり は あり ませ ん

ただ もし もっと 別 の 手段 を 取って い れ ば ―

この よう な 結果 に は なら なかった でしょ う

セバス 様 …

( セバス ) あなた は 人 の 世界 で 幸せ に なり なさい

記憶 の 操作 を アインズ 様 は 行え る はず

悪い 記憶 は すべて 消し て そして 生き なさい

セバス 様 の こと は ?

( セバス ) わたくし の 記憶 も 消し て もらい ま しょ う

覚え て おい て も いい こと は ない でしょ う から

( ツアレ ) いい こと って 何 です か ?

私 の 幸せ は セバス 様 と 一緒 の ところ に あり ます

私 は ここ が 地獄 だ なんて 思い ませ ん

おなか いっぱい に 食事 が でき て まとも な 仕事 が 与え られ まし た

私 は 小さい 村 に 生まれ 育ち まし た

そこ の 生活 だって 厳しい もの で し た

おなか を キュウキュウ 減らし ながら 畑 を 耕し て も

実った 作物 は ほとんど 領主 に 持っていか れ て

自分 の 口 に 入る もの なんて ほとんど 残ら ない

その 上 領主 から する と 私 たち なんて おもちゃ な ん です

悲鳴 を 上げ た って 笑い ながら 犯す ん です から

( ツアレ ) 私 は … N ( セバス ) 分かり まし た

死ぬ かも しれ ませ ん よ

( ツアレ ) セバス 様 に 殺さ れる の で あれ ば …

あそこ で 死ぬ だけ だった 私 に ぬくもり を くれ た 方 に なら …

ツアレ ナザ リック に あなた を 連れ て いく こと を

アインズ 様 に お 願い し ます

( ツアレ ) ありがとう ござい ます

( セバス ) 1 つ だけ 確認 を

人 の 世界 に 未練 は ない の です か ?

妹 … に 会い たい と いう 気持ち は 少し あり ます

でも もう 昔 を 思い出し たく ない と いう 気持ち の ほう が 強い ので

分かり まし た あなた は 部屋 に 入り なさい

わたくし は アインズ 様 に もう 一 度 お 会い し て き ます

はい

( セバス ) ん っ …

チクチク し まし た

幸せ な キス は 初めて です

( セバス ) ただいま 戻り まし た

どう し た の か な ? 顔 が 赤い よう だ が

何でも あり ませ ん デミ ウル ゴス 様

その 敬称 は 必要 ない よ

( コキュートス ) 私 モ カマワナイ ( セバス ) はっ

( アインズ ) 出迎え ご 苦労

立て

さて さて デミ ウル ゴス

お前 が 心配 性 だ と いう の は これ で 立証 さ れ た な

私 は セバス が 裏切る なんて これ っぽ っち も 思って い なかった ぞ

( デミ ウル ゴス ) 申し訳 あり ませ ん で し た

それ と アインズ 様 の ご 判断 に 異 を 唱え た ―

私 の つまらない 意見 を 認め て くださって ―

ありがとう ござい まし た ( アインズ ) かまわ ない

私 に も 見落とし は ある

それ で あの 人間 の 女 の 処分 に つい て だった な セバス

はっ …

( アインズ ) あの 女性 を 解放 し た 場合 ―

“ ナザ リック の 情報 が 漏れる ” だった か ?

なら 記憶 を いじった あと ―

金 を 渡し て 適当 な 場所 に 放り出せ ば よい

アインズ 様 殺し て しまう ほう が 確実 か と 思わ れ ます

( アインズ ) よせ

何 の 利益 も なく 殺害 行為 を 行う の は あまり 好き で は ない

( デミ ウル ゴス ) かしこまり まし た

では 私 が 支配 し て いる 飼育 場 で 働かせ ます か ?

( アインズ ) ああ キマイラ を 飼って いる ん だった な

アインズ 様

( アインズ ) ん ? どう し た セバス

もし よろし けれ ば

ツアレ を ナザ リック 地下 大 墳墓 内 で 働かせ たい と 考え て おり ます

( ソリュシャン ) あっ … N ( コキュートス ) ウン ?

( アインズ ) 前 に コキュートス に も 聞い た こと が あった が …

セバス よ メリット は 何 だ ?

はい ツアレ は 食事 を 作れ ます

ナザ リック で 料理 が できる 者 は 少数

もう 少し 料理 が できる 者 が い た ほう が よろしい か と

( アインズ ) 確かに それ は 考慮 す べき 点 だ と 私 も 思って い た

( デミ ウル ゴス ) しか し ―

彼女 は ナザ リック に ふさわしい 料理 が 作れ る の でしょ う か ?

( セバス ) ツアレ が 作れ る の は 家庭 料理 の よう です

ナザ リック に ふさわしい か と 言わ れる と …

じゃがいも を 蒸し た よう な 食事 を

ナザ リック で 出す こと は ない と 思い ます が ?

( セバス ) デミ ウル ゴス 様 の 考え は 早計 だ と 言わ ざる を 得 ませ ん

家庭 料理 が できる と いう こと は ―

他の 料理 も マスター できる と いう こと

将来 を 見 て おく べき でしょ う

( デミ ウル ゴス ) それ なら 私 の 牧場 で 料理 を 作る の に 協力 し て ほしい もの だ ね

アベ リオン シープ 用 の ミンチ を 作る の も 大変 な ん だ よ

( セバス ) わたくし は それ に は 反対 です

( た っち ・ み ー ) ウル ベルト さん

炎 の 巨人 の ボス ―

スルト の レアド ロップ を 取り に 行 こ う と いう 話 を ―

覚え て い ない の です か ?

( ウル ベルト ) た っち さ ん こそ 覚え て い ませ ん ね

氷 の 魔 竜 狩り を やって いか ない と ―

特殊 な クラス へ の 転職 条件 が そろわ ない 人 が いる ん です けど ?

( た っち ・ み ー ) 魔 竜 より も スルト の ほう が ―

標準 ドロップ 率 低い ん です から ―

先 に 片づけ た ほう が いい と 思い ませ ん か ?

( ウル ベルト ) た っち さ ん

わがまま 言う べき じゃ ない と 思い ます

( た っち ・ み ー ) いや わがまま 言って る の ウル ベルト さん です よ

大体 私 たち は …

( デミ ウル ゴス ) 私 は 責任 の 所在 を …

( コキュートス ) イイカゲン 黙 レ ! アインズ 様 ノ 御前 ダゾ

( デミ ウル ゴス ) あっ … N アインズ 様 の 前 で 失礼 し まし た !

( セバス ) 愚か な 行為 を お 見せ し まし た

( アインズ ) フッ ハハハハ …

かまわ ない と も 許す 許す ぞ !

そう だ そう やって ケンカ を し ない と な

フッ ハハハハッ … フハハ …

チッ 抑制 さ れ た か …

その ツアレ と いう 女 を 見 て み たい 連れ て こい

えっ ? ああ … N はっ かしこまり まし た

( アインズ ) 似 て いる な

よく 来 た な ツアレ お前 に 質問 する

偽り を 言え ば そこ で 話 は 終わり だ し ―

私 が 望 ん だ 答え で なく て も 終わり だ

では お前 の フル ネーム を 聞こ う

ツアレ … N ツアレニーニャ ・ ベイ ロン です

( アインズ ) ん ? なるほど なるほど

では 聞こ う ツアレニーニャ

お前 の 願い は ナザ リック 地下 大 墳墓 に 行き ―

そこ で 暮らす と いう こと で よい の か ?

私 が 与える 莫大 ( ば く だい ) な 財 を 持って ―

遠く 離れ た 地 で 暮らす と いう 選択肢 も ある の だ ぞ

セ … セバス 様 と 一緒 に …

( アインズ ) よか ろ う

聞け ! 我が しも べ よ

( 一同 ) は っ !

( アインズ ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に おい て ―

ツアレニーニャ は 今後 保護 さ れる

客人 待遇 と して 迎え て も よい が お前 の 希望 は ?

( ツアレ ) あ … ありがとう ござい ます

です けど セバス 様 と 一緒 に 働かせ て ください

( アインズ ) それ が お前 の 望み で ある なら ば

では ツアレニーニャ を セバス 直轄 の 仮 メイド と する

同時に プレアデス は セバス を チーム リーダー から 外し ―

末 妹 ( まつ まい ) オーレ オール ・ オメガ を 加え て プレイア デス へ と 移行

ユリ ・ アルファ に リーダー を 代行 さ せる

それ と ナザ リック 地下 大 墳墓 の すべて の 者 に ―

ツアレニーニャ は アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 で ―

保護 した こと を 伝えよ

それ と 同時に お前 たち と 働く 者 だ と

デミ ウル ゴス 私 の 決定 に 異論 は ある か ?

( デミ ウル ゴス ) 何一つ と して ござい ませ ん

( アインズ ) で は 確認 する

この 館 に 配置 し た 警備 兵 は すべて ナザ リック に 即時 帰還

セバス ソリュシャン は 撤収 の 準備 を 進めよ

( セバス ) はっ ( ツアレ ) あっ …

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様 ( アインズ ) 何 だ ? デミ ウル ゴス

( デミ ウル ゴス ) アベ リオン シープ は 雑 食 性 で し て ―

この 機会 に 小麦 を 少々 調達 し たい の です が

( アインズ ) なるほど

セバス 撤収 する 前 に 小麦 を 大量 に 買い込み ―

デミ ウル ゴス に 渡し て やって くれ

かしこまり まし た

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様 あの 娘 ご存じ だった の です か ?

( アインズ ) 私 は な 恩 に は 恩 を 仇 ( あだ ) に は 仇 を 返す べき だ と 思って いる

受け た 借り は しっかり と 返す べき だ と

これ は ある 1 人 の …

姉 を 貴族 に さらわ れ 憤怒 ( ふん ぬ ) に 燃え た 1 人 の 少女 の 日記 だ

この 日記 で 私 は この 世界 で の ある 程度 の 一般 常識 を 学 ん だ

ならば これ は 借り だ

私 は お前 より 受け た 借り を お前 の 姉 に 返 そ う

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様

1 つ だけ お 願い し たい こと が ある の です が

( アインズ ) うん ?

セバス から 上げ られ た 資料 を 読 ん で

1 か所 行って み たい ところ が あり ます

何とぞ お 時間 を 頂け ない か と

( アインズ ) かまわ ない ぞ

ナザ リック の 利益 を 得る ため に 動く の で あ ろ う ?

行く が よい デミ ウル ゴス

ありがとう ござい ます

( セバス ) これ より わたくし と ソリュシャン は ―

小麦 の 確保 と 各所 へ の 挨拶 回り に 出かけ ます

( ツアレ ) はい

( セバス ) その 間 の 留守 を 頼み ます よ ツアレ

分かり … まし た セバス 様

( ラナー ) 昨晩 クライム が ―

八 本 指 奴隷 売買 部門 の 長 ( お さ ) を 捕 縛 し まし た

( ガガーラン ) や ん じゃ ねえ か あいつ

( ラナー ) な の で 計画 を 変更 し て 今日 中 に 同時に 襲撃 を かけ ―

拠点 を 一気に 落とす べき だ と 考え ます

( ラキュース ) 時間 が たて ば こちら に とって 不利 に なる もの ね

( ガガーラン ) い … いや 王女 さん よ

手 が 足り ない って 話 じゃ なかった の か よ

です の で 信頼 できる 貴族 の 力 を 借りよ う と 思って おり ます

( クライム ) お 連れ し まし た ( ラキュース ・ ガガーラン ) えっ ?

( レエブン 侯 ) お呼び に なった と の こと で 参り まし た ラナー 殿下

( ザナック ) よう 腹違い の 妹

面白い 話 に なり そう だ と 思って 参加 し に 来 た ぞ

お 兄 様

( ラナー ) よく 来 て くれ まし た レエブン 侯

あなた の 知恵 を お 借り し たい の です

私 の 知恵 … です か ?

宮廷 の そういう こと に つい て は

レエブン 侯 の 右 に 出る 者 は い ない と 思って おり ます ので

苦い …

( ラナー ) 果実 水 を 持って こ させ ま しょ う か ?

かまわ ん

王宮 に 仕え て いる メイド ども の

自分 の 家 に 言いつける 速度 と き たら びっくり する ほど だ から な

それ で どの よう な こと を お 話し すれ ば よろしい の でしょ う か

( ザナック ) あまり 無理 は 言う な よ

六 大 貴族 で あり 貴族 派閥 の 重要 な 一員 で ある ―

レエブン 侯 に も 立場 と いう もの が ある

( ラナー ) 王 派閥 を 陰 で まとめ て いる 方 と して ―

兵士 たち を 動員 する こと が でき ない か お 聞き し たい の です

本来 なら 先 に 王 派閥 に 属 する 大 貴族 の 3 人 に ―

話 を 聞く べき だった かも しれ ませ ん

ですが その うち の 1 人 ブル ムラ シュー 侯 は

帝国 に 情報 を 流し て ます よ ね

少し 待って いただき たい

ご存じ でしょ う ?

陰 で コウモリ と 呼ば れ ながら も 王 派閥 と 貴族 派閥 を 誘導 し ―

王国 が 崩壊 し ない よう に 動 い て いる あなた なら

だから あなた は ブル ムラ シュー 侯 の もと に

あまり 重要 な 情報 が 集まら ない よう 規制 さ れ て いる で は あり ませ ん か

かご の 中 の 鳥 で ある お前 が どう やって そこ まで …

少し 話 を 聞け ば 分かり ます よ

メイド と も 話 を し ます し

( レエブン 侯 ) 化け物 か …

( ラナー ) ウフッ

かしこまり まし た 胸 襟 を 開か せ て いただき ます

王子 かまい ませ ん ね ?

うん …

ただ その 前 に 本当 の ラナー 殿下 と お 話 を し たい の です が

( ラナー ) フッ …

( レエブン 侯 ) あっ … これほど と は …

その 瞳 昔 見 た 幼い あなた の まま です

演技 を さ れ て い た の です か ?

( ラナー ) 私 は 満たさ れ て い た の よ

クライム 君 … です か ?

( ラナー ) そうです ね クライム と 結ばれ れ ば …

う うん ついでに 鎖 で つ ない で ―

どこ に も 行か ない よう に 飼え れ ば もっと 幸せ かも しれ ませ ん

飼う …

つまり は 愛し て い ない と いう こと です か ?

愛し て い ます よ ただ あの 目 が すごく 好き な の です

犬 の よう に まとわり つい て くる 姿 も 大好き な の です !

悪い な さっぱり 分から ん

( ラナー ) 理解 し て もらい たい と は 思い ませ ん

私 が 彼 を 好き だ と …

愛し て いる と 分かって もらえ れ ば それ で よい の です

ですが 平民 の クライム … 殿 と 結ばれる の は …

取り引き と いか ない か ?

俺 が 王位 を 取ったら クライム と くっつけ て やる

( ラナー ) 乗り まし た ! ( ザナック ) 即答 か !

お 兄 様 が 来 た 時点 で 最初 から そこ に 話 を 持っていき たかった ので

それ と レエブン 侯 に も 1 つ お 願い が ある の です が

何 でしょう か ?

( ラナー ) レエブン 侯 に は お 子 様 が いらっしゃい まし た よ ね ?

ええ まだ 5 歳 です が

私 の 婚約 者 に お 願い し ます

ダメ だ ! お前 の よう な 女 に あの 子 を や れる もの か !

す … すみません 両 殿下

理由 を 聞か せ て いただけ ます か ?

お 分かり に なる でしょ う ?

我が 子 と 結婚 し 殿下 は クライム 君 と 子 を なす

我が 子 は 我が 子 で 最愛 の 女性 と 子ども を 作り ―

跡継ぎ に すれ ば よい … N と いう ところ です か

俺 の 目の前 で 提案 する こと か よ

あら っ あと で 知る ほう が 嫌 でしょ う ?

( レエブン 侯 ) それ で 八 本 指 と ぶつかって いる と か …

( ラナー ) はい 彼ら が 地下 に 潜る 前 に ―

攻勢 を かけ たい の です が 兵 が 足り ませ ん

襲撃 する 場所 は ?

( ラナー ) この 7 か所 です

問題 は それぞれ が 別 の 貴族 が 保有 する 土地 と いう こと です が …

八 本 指 に 関 する もの が 発見 さえ さ れ れ ば

それ を 使って 貴族 に は 圧力 を かけ られ ます

なければ 見つけ れ ば いい わけ だ し な

ヤバ い 資料 の 廃棄 場所 は 決定 だ な

それ で 妹 よ 1 つ 重大 な 案件 が ある ん だ

俺 たち の 敬愛 する 兄 上 ―

第 一 王子 に も 八 本 指 から 金 が 流れ て い て な

まあ バルブロ お 兄 様 に ?

追い 落とす の に ちょうど いい ネタ に なる

ヤツ と 取り引き し て いる 麻薬 部門 の 本拠 地 も

今回 の 計画 に 加え たい

では 襲撃 する の は 全部 で 8 か所 です ね

人手 に つい て は 私 の 親衛隊 と 派閥 の 兵 を 出し ま しょ う

しかし 頭 数 は い て も

アダ マン タイト 級 と ウワサ の 六 腕 ( ろく うで ) の 相手 が できる か と いう と …

冒険 者 組合 に も 要請 は 出し て いる の です が …

( ノック ) ( ラナー ) 来 まし た ね

協力 し て くれる かも しれ ない 方 です

( ソリュシャン ) 時間 は かかり まし た が 小麦 の 運搬 作業 も 終了 し た ので ―

( セバス ) うん ?

問題 なく ナザ リック に 帰還 でき ます ね

問題 なく ナザ リック に 帰還 でき ます ね

( ドア の 開く 音 ) ( セバス ) ツアレ !

ツアレ い ない の です か ?

( ソリュシャン ) 玄関 の 鍵 穴 に いく つ か の 真 新しい 傷 が あり まし た

何者 か に よる 鍵 開け の 可能 性 が 高い と 思わ れ ます

( セバス ) ん っ …

ツアレ が さらわ れ まし た です の で 助け に 行き ます

ご 丁寧 に 時間 や 場所 の 指定 が さ れ て おり ます ので

( ソリュシャン ) それ が よろしい か と 思い ます

ただ 行か れる 前 に アインズ 様 に 報告 す べき です

セバス 様 は あの 時 の お 言葉 を お 忘れ に なった の です か ?

アインズ 様 に ご 報告 を

“ ツアレ が さらわ れ た が どう すれ ば よい の か ” と

( アルベド ) クフッ クフ フフ …

クフ フフ フフッ ! ( 通信 音 )

( アインズ ) アルベド

こ … これ は アインズ 様 一体 どう なさった の でしょう か ?

( アインズ ) 今 セバス … いや ―

ソリュシャン から メッセージ が 入った の だ が ―

セバス が 拾った 女 ツアレ が さらわ れ た らしい

私 は 今 手 が 離せ ない セバス を 支援 する 部隊 の 編成 を 頼む

アインズ 様 の 決定 に 異 を 唱える 愚か さ を お 許し ください

しかし 人間 など と いう 下等 な 生き物 を ―

助ける 価値 が ある の でしょ う か ?

( アインズ ) アルベド よ

私 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に おい て ―

ツアレニーニャ を 助ける と 約束 し た の だ

分かる か ? 分かる よ な !

俺 が この 名 を 出し て まで 保護 を 約束 し た ん だ ぞ !

たとえ 知ら なかった と して も 許さ れる はず が ない !

( 沈静 化 する 音 )

( アインズ ) すまない

アインズ 様 が 謝罪 さ れる こと は 何一つ と して ござい ませ ん !

命令 を 承り まし た

救出 と 同時に

アインズ 様 を 不快 に さ せ た 人間 ども に 鉄 槌 ( てっ つい ) を 下し ます

( アインズ ) そうだ な 編成 は お前 に

現場 で の 指揮 は デミ ウル ゴス に 一任 する

( 通信 の 切れる 音 )

しかし 分から ない わ

アインズ ・ ウール ・ ゴウン か …

くだらない

♪~

~♪


Overlord II ( Overlord Season 2) Episode 10

( アインズ ) さて まずは セバス に 問 お う |||||とい||

何故 私 は ここ に いる の か 説明 する 必要 は ある か ? なぜ|わたくし|||||||せつめい||ひつよう|||

( セバス ) いえ 必要 は ござい ませ ん ||ひつよう||||

( 指 を 鳴らす 音 ) ( アインズ ) どう し た ? セバス ゆび||ならす|おと|||||

ひどく 汗 を かい て いる よう だ な |あせ|||||||

ハンカチ なら 貸し て やる ぞ はんかち||かし|||

♪~

~♪

( ノック )

( ソリュシャン ) 連れ て まいり まし た |つれ||||

( アインズ ) 入り たまえ |はいり|

セバス の 拾った ペット たる 人間 ツアレ ||ひろった|ぺっと||にんげん|

逃げ ない と は 勇気 が ある にげ||||ゆうき||

( デミ ウル ゴス ) ひざ まず …\ N ( アインズ ) よい

支配 の 呪文 は 不要 だ しはい||じゅもん||ふよう|

彼女 の 勇気 を たたえ 私 の 前 で の 無礼 を 許 そ う かのじょ||ゆうき|||わたくし||ぜん|||ぶれい||ゆる||

まずは 名乗る と しよ う |なのる|||

私 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン そこ に いる セバス の 支配 者 だ わたくし|||うーる|||||||しはい|もの|

( ツアレ ) は … はい …

( アインズ ) さて セバス

お前 に は 目立た ない よう に 行動 しろ と 言った はず だ が ? おまえ|||めだた||||こうどう|||いった|||

( セバス ) はっ ( アインズ ) に も かかわら ず ―

くだらない 女 の ため に やっかい 事 を 招 い た 違う か ? |おんな|||||こと||まね|||ちがう|

わたくし の 浅 慮 が ||あさ|おもんぱか|

アインズ 様 の ご 不快 を 招 い た こと を 深く 反省 し |さま|||ふかい||まね|||||ふかく|はんせい|

この よう な こと が 二 度 と 起こら ない よう |||||ふた|たび||おこら||

十分 な 注意 を … じゅうぶん||ちゅうい|

( アインズ ) よい 失態 は 誰 に でも ある こと だ ||しったい||だれ|||||

セバス お前 の つまらない 失態 を 私 は 許 そ う |おまえ|||しったい||わたくし||ゆる||

アインズ 様 感謝 いたし ます |さま|かんしゃ||

( アインズ ) しか し だ

失態 は 償わ なけ れ ば なら ない しったい||つぐなわ|||||

殺せ ころせ

何と … おっしゃい まし た か なんと||||

( アインズ ) セバス お前 は 至高 の おん か … ||おまえ||しこう|||

41 人 に 従う 犬 か ? はたまた 己 の 意志 を 正しい と する 者 か ? じん||したがう|いぬ|||おのれ||いし||ただしい|||もの|

( セバス ) それ …\ N ( アインズ ) 答える 必要 は ない ! ||||こたえる|ひつよう||

結果 で それ を 私 に 見せよ けっか||||わたくし||みせよ

あっ …

フッ …

( セバス ) ふん っ !

う お っ !

何 を … なん|

( アインズ ) セバス 下がれ ! ||さがれ

はっ

( アインズ ) コキュートス

先 の もの は 確実 に その 女 を 死に 至ら しめる 攻撃 だった か ? さき||||かくじつ|||おんな||しに|いたら||こうげき||

( コキュートス ) 間違 イゴザイマセン |まちが|

( アインズ ) ならば これ を もって セバス の 忠誠 に 偽り なし と ― |||||||ちゅうせい||いつわり||

私 は 判断 する わたくし||はんだん|

ご 苦労 だった な セバス |くろう|||

はっ !

( ツアレ ) あっ …

( アインズ ) で は 次 の 話 に 移る と しよ う |||つぎ||はなし||うつる|||

セバス たち の 働き に よって 十分 な 情報 は 集まった と 判断 し た |||はたらき|||じゅうぶん||じょうほう||あつまった||はんだん||

屋敷 は 引き払い ナザ リック に 撤退 する もの と する やしき||ひきはらい||||てったい||||

女 の 処分 は … 少し 待て おんな||しょぶん||すこし|まて

殺害 は ない と 思わ れる が 絶対 で は ない と 知れ さつがい||||おもわ|||ぜったい|||||しれ

デミ ウル ゴス ヴィクティム は 私 が 一 度 連れ帰る |||||わたくし||ひと|たび|つれかえる

はっ

( アインズ ) グレーター ・ テレポーテーション !

( 3 人 ) あ あっ … じん||

彼女 は 疲労 し て いる 様子 かのじょ||ひろう||||ようす

少し だけ 部屋 で 休ま せよ う と 思い ます すこし||へや||やすま||||おもい|

わたくし が 連れ て いき ます が もはや 問題 は 何も ない … ||つれ||||||もんだい||なにも|

そう です よ ね ? デミ ウル ゴス 様 |||||||さま

そう だ ね セバス の 言う とおり だ |||||いう||

( セバス ) 謝罪 する つもり は あり ませ ん |しゃざい||||||

ただ もし もっと 別 の 手段 を 取って い れ ば ― |||べつ||しゅだん||とって|||

この よう な 結果 に は なら なかった でしょ う |||けっか||||||

セバス 様 … |さま

( セバス ) あなた は 人 の 世界 で 幸せ に なり なさい |||じん||せかい||しあわせ|||

記憶 の 操作 を アインズ 様 は 行え る はず きおく||そうさ|||さま||おこなえ||

悪い 記憶 は すべて 消し て そして 生き なさい わるい|きおく|||けし|||いき|

セバス 様 の こと は ? |さま|||

( セバス ) わたくし の 記憶 も 消し て もらい ま しょ う |||きおく||けし|||||

覚え て おい て も いい こと は ない でしょ う から おぼえ|||||||||||

( ツアレ ) いい こと って 何 です か ? ||||なん||

私 の 幸せ は セバス 様 と 一緒 の ところ に あり ます わたくし||しあわせ|||さま||いっしょ|||||

私 は ここ が 地獄 だ なんて 思い ませ ん わたくし||||じごく|||おもい||

おなか いっぱい に 食事 が でき て まとも な 仕事 が 与え られ まし た |||しょくじ||||||しごと||あたえ|||

私 は 小さい 村 に 生まれ 育ち まし た わたくし||ちいさい|むら||うまれ|そだち||

そこ の 生活 だって 厳しい もの で し た ||せいかつ||きびしい||||

おなか を キュウキュウ 減らし ながら 畑 を 耕し て も |||へらし||はたけ||たがやし||

実った 作物 は ほとんど 領主 に 持っていか れ て みのった|さくもつ|||りょうしゅ||もっていか||

自分 の 口 に 入る もの なんて ほとんど 残ら ない じぶん||くち||はいる||||のこら|

その 上 領主 から する と 私 たち なんて おもちゃ な ん です |うえ|りょうしゅ||||わたくし||||||

悲鳴 を 上げ た って 笑い ながら 犯す ん です から ひめい||あげ|||わらい||おかす|||

( ツアレ ) 私 は …\ N ( セバス ) 分かり まし た |わたくし||||わかり||

死ぬ かも しれ ませ ん よ しぬ|||||

( ツアレ ) セバス 様 に 殺さ れる の で あれ ば … ||さま||ころさ|||||

あそこ で 死ぬ だけ だった 私 に ぬくもり を くれ た 方 に なら … ||しぬ|||わたくし||||||かた||

ツアレ ナザ リック に あなた を 連れ て いく こと を ||||||つれ||||

アインズ 様 に お 願い し ます |さま|||ねがい||

( ツアレ ) ありがとう ござい ます

( セバス ) 1 つ だけ 確認 を |||かくにん|

人 の 世界 に 未練 は ない の です か ? じん||せかい||みれん|||||

妹 … に 会い たい と いう 気持ち は 少し あり ます いもうと||あい||||きもち||すこし||

でも もう 昔 を 思い出し たく ない と いう 気持ち の ほう が 強い ので ||むかし||おもいだし|||||きもち||||つよい|

分かり まし た あなた は 部屋 に 入り なさい わかり|||||へや||はいり|

わたくし は アインズ 様 に もう 一 度 お 会い し て き ます |||さま|||ひと|たび||あい||||

はい

( セバス ) ん っ …

チクチク し まし た ちくちく|||

幸せ な キス は 初めて です しあわせ||きす||はじめて|

( セバス ) ただいま 戻り まし た ||もどり||

どう し た の か な ? 顔 が 赤い よう だ が ||||||かお||あかい|||

何でも あり ませ ん デミ ウル ゴス 様 なんでも|||||||さま

その 敬称 は 必要 ない よ |けいしょう||ひつよう||

( コキュートス ) 私 モ カマワナイ ( セバス ) はっ |わたくし||||

( アインズ ) 出迎え ご 苦労 |でむかえ||くろう

立て たて

さて さて デミ ウル ゴス

お前 が 心配 性 だ と いう の は これ で 立証 さ れ た な おまえ||しんぱい|せい||||||||りっしょう||||

私 は セバス が 裏切る なんて これ っぽ っち も 思って い なかった ぞ わたくし||||うらぎる||||||おもって|||

( デミ ウル ゴス ) 申し訳 あり ませ ん で し た |||もうし わけ||||||

それ と アインズ 様 の ご 判断 に 異 を 唱え た ― |||さま|||はんだん||い||となえ|

私 の つまらない 意見 を 認め て くださって ― わたくし|||いけん||みとめ||

ありがとう ござい まし た ( アインズ ) かまわ ない

私 に も 見落とし は ある わたくし|||みおとし||

それ で あの 人間 の 女 の 処分 に つい て だった な セバス |||にんげん||おんな||しょぶん||||||

はっ …

( アインズ ) あの 女性 を 解放 し た 場合 ― ||じょせい||かいほう|||ばあい

“ ナザ リック の 情報 が 漏れる ” だった か ? |||じょうほう||もれる||

なら 記憶 を いじった あと ― |きおく|||

金 を 渡し て 適当 な 場所 に 放り出せ ば よい きむ||わたし||てきとう||ばしょ||ほうりだせ||

アインズ 様 殺し て しまう ほう が 確実 か と 思わ れ ます |さま|ころし|||||かくじつ|||おもわ||

( アインズ ) よせ

何 の 利益 も なく 殺害 行為 を 行う の は あまり 好き で は ない なん||りえき|||さつがい|こうい||おこなう||||すき|||

( デミ ウル ゴス ) かしこまり まし た

では 私 が 支配 し て いる 飼育 場 で 働かせ ます か ? |わたくし||しはい||||しいく|じょう||はたらかせ||

( アインズ ) ああ キマイラ を 飼って いる ん だった な ||||かって||||

アインズ 様 |さま

( アインズ ) ん ? どう し た セバス

もし よろし けれ ば

ツアレ を ナザ リック 地下 大 墳墓 内 で 働かせ たい と 考え て おり ます ||||ちか|だい|ふんぼ|うち||はたらかせ|||かんがえ|||

( ソリュシャン ) あっ …\ N ( コキュートス ) ウン ?

( アインズ ) 前 に コキュートス に も 聞い た こと が あった が … |ぜん|||||ききい|||||

セバス よ メリット は 何 だ ? ||めりっと||なん|

はい ツアレ は 食事 を 作れ ます |||しょくじ||つくれ|

ナザ リック で 料理 が できる 者 は 少数 |||りょうり|||もの||しょうすう

もう 少し 料理 が できる 者 が い た ほう が よろしい か と |すこし|りょうり|||もの||||||||

( アインズ ) 確かに それ は 考慮 す べき 点 だ と 私 も 思って い た |たしかに|||こうりょ|||てん|||わたくし||おもって||

( デミ ウル ゴス ) しか し ―

彼女 は ナザ リック に ふさわしい 料理 が 作れ る の でしょ う か ? かのじょ||||||りょうり||つくれ|||||

( セバス ) ツアレ が 作れ る の は 家庭 料理 の よう です |||つくれ||||かてい|りょうり|||

ナザ リック に ふさわしい か と 言わ れる と … ||||||いわ||

じゃがいも を 蒸し た よう な 食事 を ||むし||||しょくじ|

ナザ リック で 出す こと は ない と 思い ます が ? |||だす|||||おもい||

( セバス ) デミ ウル ゴス 様 の 考え は 早計 だ と 言わ ざる を 得 ませ ん ||||さま||かんがえ||そうけい|||いわ|||とく||

家庭 料理 が できる と いう こと は ― かてい|りょうり||||||

他の 料理 も マスター できる と いう こと たの|りょうり||ますたー||||

将来 を 見 て おく べき でしょ う しょうらい||み|||||

( デミ ウル ゴス ) それ なら 私 の 牧場 で 料理 を 作る の に 協力 し て ほしい もの だ ね |||||わたくし||ぼくじょう||りょうり||つくる|||きょうりょく||||||

アベ リオン シープ 用 の ミンチ を 作る の も 大変 な ん だ よ |||よう||みんち||つくる|||たいへん||||

( セバス ) わたくし は それ に は 反対 です ||||||はんたい|

( た っち ・ み ー ) ウル ベルト さん |||-||べると|

炎 の 巨人 の ボス ― えん||きょじん||ぼす

スルト の レアド ロップ を 取り に 行 こ う と いう 話 を ― |||||とり||ぎょう|||||はなし|

覚え て い ない の です か ? おぼえ||||||

( ウル ベルト ) た っち さ ん こそ 覚え て い ませ ん ね |べると||||||おぼえ|||||

氷 の 魔 竜 狩り を やって いか ない と ― こおり||ま|りゅう|かり|||||

特殊 な クラス へ の 転職 条件 が そろわ ない 人 が いる ん です けど ? とくしゅ||くらす|||てんしょく|じょうけん||||じん|||||

( た っち ・ み ー ) 魔 竜 より も スルト の ほう が ― |||-|ま|りゅう||||||

標準 ドロップ 率 低い ん です から ― ひょうじゅん|どろっぷ|りつ|ひくい|||

先 に 片づけ た ほう が いい と 思い ませ ん か ? さき||かたづけ||||||おもい|||

( ウル ベルト ) た っち さ ん |べると||||

わがまま 言う べき じゃ ない と 思い ます |いう|||||おもい|

( た っち ・ み ー ) いや わがまま 言って る の ウル ベルト さん です よ |||-|||いって||||べると|||

大体 私 たち は … だいたい|わたくし||

( デミ ウル ゴス ) 私 は 責任 の 所在 を … |||わたくし||せきにん||しょざい|

( コキュートス ) イイカゲン 黙 レ ! アインズ 様 ノ 御前 ダゾ ||もく|||さま||おまえ|

( デミ ウル ゴス ) あっ …\ N アインズ 様 の 前 で 失礼 し まし た ! ||||||さま||ぜん||しつれい|||

( セバス ) 愚か な 行為 を お 見せ し まし た |おろか||こうい|||みせ|||

( アインズ ) フッ ハハハハ …

かまわ ない と も 許す 許す ぞ ! ||||ゆるす|ゆるす|

そう だ そう やって ケンカ を し ない と な ||||けんか|||||

フッ ハハハハッ … フハハ …

チッ 抑制 さ れ た か … |よくせい||||

その ツアレ と いう 女 を 見 て み たい 連れ て こい ||||おんな||み||||つれ||

えっ ? ああ …\ N はっ かしこまり まし た

( アインズ ) 似 て いる な |に|||

よく 来 た な ツアレ お前 に 質問 する |らい||||おまえ||しつもん|

偽り を 言え ば そこ で 話 は 終わり だ し ― いつわり||いえ||||はなし||おわり||

私 が 望 ん だ 答え で なく て も 終わり だ わたくし||のぞみ|||こたえ|||||おわり|

では お前 の フル ネーム を 聞こ う |おまえ||ふる|ねーむ||ききこ|

ツアレ …\ N ツアレニーニャ ・ ベイ ロン です |||べい||

( アインズ ) ん ? なるほど なるほど

では 聞こ う ツアレニーニャ |ききこ||

お前 の 願い は ナザ リック 地下 大 墳墓 に 行き ― おまえ||ねがい||||ちか|だい|ふんぼ||いき

そこ で 暮らす と いう こと で よい の か ? ||くらす|||||||

私 が 与える 莫大 ( ば く だい ) な 財 を 持って ― わたくし||あたえる|ばくだい|||||ざい||もって

遠く 離れ た 地 で 暮らす と いう 選択肢 も ある の だ ぞ とおく|はなれ||ち||くらす|||せんたくし|||||

セ … セバス 様 と 一緒 に … ||さま||いっしょ|

( アインズ ) よか ろ う

聞け ! 我が しも べ よ きけ|わが|||

( 一同 ) は っ ! いちどう||

( アインズ ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に おい て ― ||うーる|||な|||

ツアレニーニャ は 今後 保護 さ れる ||こんご|ほご||

客人 待遇 と して 迎え て も よい が お前 の 希望 は ? きゃくじん|たいぐう|||むかえ|||||おまえ||きぼう|

( ツアレ ) あ … ありがとう ござい ます

です けど セバス 様 と 一緒 に 働かせ て ください |||さま||いっしょ||はたらかせ||

( アインズ ) それ が お前 の 望み で ある なら ば |||おまえ||のぞみ||||

では ツアレニーニャ を セバス 直轄 の 仮 メイド と する ||||ちょっかつ||かり|||

同時に プレアデス は セバス を チーム リーダー から 外し ― どうじに|||||ちーむ|りーだー||はずし

末 妹 ( まつ まい ) オーレ オール ・ オメガ を 加え て プレイア デス へ と 移行 すえ|いもうと||||おーる|||くわえ||||||いこう

ユリ ・ アルファ に リーダー を 代行 さ せる ゆり|||りーだー||だいこう||

それ と ナザ リック 地下 大 墳墓 の すべて の 者 に ― ||||ちか|だい|ふんぼ||||もの|

ツアレニーニャ は アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 で ― |||うーる|||な|

保護 した こと を 伝えよ ほご||||つたえよ

それ と 同時に お前 たち と 働く 者 だ と ||どうじに|おまえ|||はたらく|もの||

デミ ウル ゴス 私 の 決定 に 異論 は ある か ? |||わたくし||けってい||いろん|||

( デミ ウル ゴス ) 何一つ と して ござい ませ ん |||なにひとつ|||||

( アインズ ) で は 確認 する |||かくにん|

この 館 に 配置 し た 警備 兵 は すべて ナザ リック に 即時 帰還 |かん||はいち|||けいび|つわもの||||||そくじ|きかん

セバス ソリュシャン は 撤収 の 準備 を 進めよ |||てっしゅう||じゅんび||すすめよ

( セバス ) はっ ( ツアレ ) あっ …

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様 ( アインズ ) 何 だ ? デミ ウル ゴス ||||さま||なん||||

( デミ ウル ゴス ) アベ リオン シープ は 雑 食 性 で し て ― |||||||ざつ|しょく|せい|||

この 機会 に 小麦 を 少々 調達 し たい の です が |きかい||こむぎ||しょうしょう|ちょうたつ|||||

( アインズ ) なるほど

セバス 撤収 する 前 に 小麦 を 大量 に 買い込み ― |てっしゅう||ぜん||こむぎ||たいりょう||かいこみ

デミ ウル ゴス に 渡し て やって くれ ||||わたし|||

かしこまり まし た

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様 あの 娘 ご存じ だった の です か ? ||||さま||むすめ|ごぞんじ||||

( アインズ ) 私 は な 恩 に は 恩 を 仇 ( あだ ) に は 仇 を 返す べき だ と 思って いる |わたくし|||おん|||おん||あだ||||あだ||かえす||||おもって|

受け た 借り は しっかり と 返す べき だ と うけ||かり||||かえす|||

これ は ある 1 人 の … |||じん|

姉 を 貴族 に さらわ れ 憤怒 ( ふん ぬ ) に 燃え た 1 人 の 少女 の 日記 だ あね||きぞく||||ふんぬ||||もえ||じん||しょうじょ||にっき|

この 日記 で 私 は この 世界 で の ある 程度 の 一般 常識 を 学 ん だ |にっき||わたくし|||せかい||||ていど||いっぱん|じょうしき||まな||

ならば これ は 借り だ |||かり|

私 は お前 より 受け た 借り を お前 の 姉 に 返 そ う わたくし||おまえ||うけ||かり||おまえ||あね||かえ||

( デミ ウル ゴス ) アインズ 様 ||||さま

1 つ だけ お 願い し たい こと が ある の です が |||ねがい||||||||

( アインズ ) うん ?

セバス から 上げ られ た 資料 を 読 ん で ||あげ|||しりょう||よ||

1 か所 行って み たい ところ が あり ます かしょ|おこなって||||||

何とぞ お 時間 を 頂け ない か と なにとぞ||じかん||いただけ|||

( アインズ ) かまわ ない ぞ

ナザ リック の 利益 を 得る ため に 動く の で あ ろ う ? |||りえき||える|||うごく|||||

行く が よい デミ ウル ゴス いく|||||

ありがとう ござい ます

( セバス ) これ より わたくし と ソリュシャン は ―

小麦 の 確保 と 各所 へ の 挨拶 回り に 出かけ ます こむぎ||かくほ||かくしょ|||あいさつ|まわり||でかけ|

( ツアレ ) はい

( セバス ) その 間 の 留守 を 頼み ます よ ツアレ ||あいだ||るす||たのみ|||

分かり … まし た セバス 様 わかり||||さま

( ラナー ) 昨晩 クライム が ― |さくばん||

八 本 指 奴隷 売買 部門 の 長 ( お さ ) を 捕 縛 し まし た やっ|ほん|ゆび|どれい|ばいばい|ぶもん||ちょう||||ほ|しば|||

( ガガーラン ) や ん じゃ ねえ か あいつ

( ラナー ) な の で 計画 を 変更 し て 今日 中 に 同時に 襲撃 を かけ ― ||||けいかく||へんこう|||きょう|なか||どうじに|しゅうげき||

拠点 を 一気に 落とす べき だ と 考え ます きょてん||いっきに|おとす||||かんがえ|

( ラキュース ) 時間 が たて ば こちら に とって 不利 に なる もの ね |じかん|||||||ふり||||

( ガガーラン ) い … いや 王女 さん よ |||おうじょ||

手 が 足り ない って 話 じゃ なかった の か よ て||たり|||はなし|||||

です の で 信頼 できる 貴族 の 力 を 借りよ う と 思って おり ます |||しんらい||きぞく||ちから||かりよ|||おもって||

( クライム ) お 連れ し まし た ( ラキュース ・ ガガーラン ) えっ ? ||つれ||||||

( レエブン 侯 ) お呼び に なった と の こと で 参り まし た ラナー 殿下 |こう|および|||||||まいり||||でんか

( ザナック ) よう 腹違い の 妹 ||はらちがい||いもうと

面白い 話 に なり そう だ と 思って 参加 し に 来 た ぞ おもしろい|はなし||||||おもって|さんか|||らい||

お 兄 様 |あに|さま

( ラナー ) よく 来 て くれ まし た レエブン 侯 ||らい||||||こう

あなた の 知恵 を お 借り し たい の です ||ちえ|||かり||||

私 の 知恵 … です か ? わたくし||ちえ||

宮廷 の そういう こと に つい て は きゅうてい|||||||

レエブン 侯 の 右 に 出る 者 は い ない と 思って おり ます ので |こう||みぎ||でる|もの|||||おもって|||

苦い … にがい

( ラナー ) 果実 水 を 持って こ させ ま しょ う か ? |かじつ|すい||もって||さ せ||||

かまわ ん

王宮 に 仕え て いる メイド ども の おうきゅう||つかえ|||||

自分 の 家 に 言いつける 速度 と き たら びっくり する ほど だ から な じぶん||いえ||いいつける|そくど|||||||||

それ で どの よう な こと を お 話し すれ ば よろしい の でしょ う か ||||||||はなし|||||||

( ザナック ) あまり 無理 は 言う な よ ||むり||いう||

六 大 貴族 で あり 貴族 派閥 の 重要 な 一員 で ある ― むっ|だい|きぞく|||きぞく|はばつ||じゅうよう||いちいん||

レエブン 侯 に も 立場 と いう もの が ある |こう|||たちば|||||

( ラナー ) 王 派閥 を 陰 で まとめ て いる 方 と して ― |おう|はばつ||かげ|||||かた||

兵士 たち を 動員 する こと が でき ない か お 聞き し たい の です へいし|||どういん||||||||きき||||

本来 なら 先 に 王 派閥 に 属 する 大 貴族 の 3 人 に ― ほんらい||さき||おう|はばつ||ぞく||だい|きぞく||じん|

話 を 聞く べき だった かも しれ ませ ん はなし||きく||||||

ですが その うち の 1 人 ブル ムラ シュー 侯 は ||||じん|ぶる|むら|しゅー|こう|

帝国 に 情報 を 流し て ます よ ね ていこく||じょうほう||ながし||||

少し 待って いただき たい すこし|まって||

ご存じ でしょ う ? ごぞんじ||

陰 で コウモリ と 呼ば れ ながら も 王 派閥 と 貴族 派閥 を 誘導 し ― かげ||こうもり||よば||||おう|はばつ||きぞく|はばつ||ゆうどう|

王国 が 崩壊 し ない よう に 動 い て いる あなた なら おうこく||ほうかい|||||どう|||||

だから あなた は ブル ムラ シュー 侯 の もと に |||ぶる|むら|しゅー|こう|||

あまり 重要 な 情報 が 集まら ない よう 規制 さ れ て いる で は あり ませ ん か |じゅうよう||じょうほう||あつまら|||きせい||||||||||

かご の 中 の 鳥 で ある お前 が どう やって そこ まで … ||なか||ちょう|||おまえ|||||

少し 話 を 聞け ば 分かり ます よ すこし|はなし||きけ||わかり||

メイド と も 話 を し ます し |||はなし||||

( レエブン 侯 ) 化け物 か … |こう|ばけもの|

( ラナー ) ウフッ

かしこまり まし た 胸 襟 を 開か せ て いただき ます |||むね|えり||あか||||

王子 かまい ませ ん ね ? おうじ||||

うん …

ただ その 前 に 本当 の ラナー 殿下 と お 話 を し たい の です が ||ぜん||ほんとう|||でんか|||はなし||||||

( ラナー ) フッ …

( レエブン 侯 ) あっ … これほど と は … |こう||||

その 瞳 昔 見 た 幼い あなた の まま です |ひとみ|むかし|み||おさない||||

演技 を さ れ て い た の です か ? えんぎ|||||||||

( ラナー ) 私 は 満たさ れ て い た の よ |わたくし||みたさ||||||

クライム 君 … です か ? |きみ||

( ラナー ) そうです ね クライム と 結ばれ れ ば … |そう です||||むすばれ||

う うん ついでに 鎖 で つ ない で ― |||くさり||||

どこ に も 行か ない よう に 飼え れ ば もっと 幸せ かも しれ ませ ん |||いか||||かえ||||しあわせ||||

飼う … かう

つまり は 愛し て い ない と いう こと です か ? ||あいし||||||||

愛し て い ます よ ただ あの 目 が すごく 好き な の です あいし|||||||め|||すき|||

犬 の よう に まとわり つい て くる 姿 も 大好き な の です ! いぬ||||||||すがた||だいすき|||

悪い な さっぱり 分から ん わるい|||わから|

( ラナー ) 理解 し て もらい たい と は 思い ませ ん |りかい|||||||おもい||

私 が 彼 を 好き だ と … わたくし||かれ||すき||

愛し て いる と 分かって もらえ れ ば それ で よい の です あいし||||わかって||||||||

ですが 平民 の クライム … 殿 と 結ばれる の は … |へいみん|||しんがり||むすばれる||

取り引き と いか ない か ? とりひき||||

俺 が 王位 を 取ったら クライム と くっつけ て やる おれ||おうい||とったら|||||

( ラナー ) 乗り まし た ! ( ザナック ) 即答 か ! |のり||||そくとう|

お 兄 様 が 来 た 時点 で 最初 から そこ に 話 を 持っていき たかった ので |あに|さま||らい||じてん||さいしょ||||はなし||もっていき||

それ と レエブン 侯 に も 1 つ お 願い が ある の です が |||こう|||||ねがい|||||

何 でしょう か ? なん||

( ラナー ) レエブン 侯 に は お 子 様 が いらっしゃい まし た よ ね ? ||こう||||こ|さま||||||

ええ まだ 5 歳 です が ||さい||

私 の 婚約 者 に お 願い し ます わたくし||こんやく|もの|||ねがい||

ダメ だ ! お前 の よう な 女 に あの 子 を や れる もの か ! だめ||おまえ||||おんな|||こ|||||

す … すみません 両 殿下 ||りょう|でんか

理由 を 聞か せ て いただけ ます か ? りゆう||きか|||||

お 分かり に なる でしょ う ? |わかり||||

我が 子 と 結婚 し 殿下 は クライム 君 と 子 を なす わが|こ||けっこん||でんか|||きみ||こ||

我が 子 は 我が 子 で 最愛 の 女性 と 子ども を 作り ― わが|こ||わが|こ||さいあい||じょせい||こども||つくり

跡継ぎ に すれ ば よい …\ N と いう ところ です か あとつぎ||||||||||

俺 の 目の前 で 提案 する こと か よ おれ||めのまえ||ていあん||||

あら っ あと で 知る ほう が 嫌 でしょ う ? ||||しる|||いや||

( レエブン 侯 ) それ で 八 本 指 と ぶつかって いる と か … |こう|||やっ|ほん|ゆび|||||

( ラナー ) はい 彼ら が 地下 に 潜る 前 に ― ||かれら||ちか||くぐる|ぜん|

攻勢 を かけ たい の です が 兵 が 足り ませ ん こうせい|||||||つわもの||たり||

襲撃 する 場所 は ? しゅうげき||ばしょ|

( ラナー ) この 7 か所 です ||かしょ|

問題 は それぞれ が 別 の 貴族 が 保有 する 土地 と いう こと です が … もんだい||||べつ||きぞく||ほゆう||とち|||||

八 本 指 に 関 する もの が 発見 さえ さ れ れ ば やっ|ほん|ゆび||かん||||はっけん|||||

それ を 使って 貴族 に は 圧力 を かけ られ ます ||つかって|きぞく|||あつりょく||||

なければ 見つけ れ ば いい わけ だ し な |みつけ|||||||

ヤバ い 資料 の 廃棄 場所 は 決定 だ な ||しりょう||はいき|ばしょ||けってい||

それ で 妹 よ 1 つ 重大 な 案件 が ある ん だ ||いもうと|||じゅうだい||あんけん||||

俺 たち の 敬愛 する 兄 上 ― おれ|||けいあい||あに|うえ

第 一 王子 に も 八 本 指 から 金 が 流れ て い て な だい|ひと|おうじ|||やっ|ほん|ゆび||きむ||ながれ||||

まあ バルブロ お 兄 様 に ? |||あに|さま|

追い 落とす の に ちょうど いい ネタ に なる おい|おとす|||||ねた||

ヤツ と 取り引き し て いる 麻薬 部門 の 本拠 地 も やつ||とりひき||||まやく|ぶもん||ほんきょ|ち|

今回 の 計画 に 加え たい こんかい||けいかく||くわえ|

では 襲撃 する の は 全部 で 8 か所 です ね |しゅうげき||||ぜんぶ||かしょ||

人手 に つい て は 私 の 親衛隊 と 派閥 の 兵 を 出し ま しょ う ひとで|||||わたくし||しんえいたい||はばつ||つわもの||だし|||

しかし 頭 数 は い て も |あたま|すう||||

アダ マン タイト 級 と ウワサ の 六 腕 ( ろく うで ) の 相手 が できる か と いう と … |まん||きゅう||||むっ|うで||||あいて||||||

冒険 者 組合 に も 要請 は 出し て いる の です が … ぼうけん|もの|くみあい|||ようせい||だし|||||

( ノック ) ( ラナー ) 来 まし た ね ||らい|||

協力 し て くれる かも しれ ない 方 です きょうりょく|||||||かた|

( ソリュシャン ) 時間 は かかり まし た が 小麦 の 運搬 作業 も 終了 し た ので ― |じかん||||||こむぎ||うんぱん|さぎょう||しゅうりょう|||

( セバス ) うん ?

問題 なく ナザ リック に 帰還 でき ます ね もんだい|||||きかん|||

問題 なく ナザ リック に 帰還 でき ます ね もんだい|||||きかん|||

( ドア の 開く 音 ) ( セバス ) ツアレ ! どあ||あく|おと||

ツアレ い ない の です か ?

( ソリュシャン ) 玄関 の 鍵 穴 に いく つ か の 真 新しい 傷 が あり まし た |げんかん||かぎ|あな||||||まこと|あたらしい|きず||||

何者 か に よる 鍵 開け の 可能 性 が 高い と 思わ れ ます なにもの||||かぎ|あけ||かのう|せい||たかい||おもわ||

( セバス ) ん っ …

ツアレ が さらわ れ まし た です の で 助け に 行き ます |||||||||たすけ||いき|

ご 丁寧 に 時間 や 場所 の 指定 が さ れ て おり ます ので |ていねい||じかん||ばしょ||してい|||||||

( ソリュシャン ) それ が よろしい か と 思い ます ||||||おもい|

ただ 行か れる 前 に アインズ 様 に 報告 す べき です |いか||ぜん|||さま||ほうこく|||

セバス 様 は あの 時 の お 言葉 を お 忘れ に なった の です か ? |さま|||じ|||ことば|||わすれ|||||

アインズ 様 に ご 報告 を |さま|||ほうこく|

“ ツアレ が さらわ れ た が どう すれ ば よい の か ” と

( アルベド ) クフッ クフ フフ …

クフ フフ フフッ ! ( 通信 音 ) |||つうしん|おと

( アインズ ) アルベド

こ … これ は アインズ 様 一体 どう なさった の でしょう か ? ||||さま|いったい|||||

( アインズ ) 今 セバス … いや ― |いま||

ソリュシャン から メッセージ が 入った の だ が ― ||めっせーじ||はいった|||

セバス が 拾った 女 ツアレ が さらわ れ た らしい ||ひろった|おんな||||||

私 は 今 手 が 離せ ない セバス を 支援 する 部隊 の 編成 を 頼む わたくし||いま|て||はなせ||||しえん||ぶたい||へんせい||たのむ

アインズ 様 の 決定 に 異 を 唱える 愚か さ を お 許し ください |さま||けってい||い||となえる|おろか||||ゆるし|

しかし 人間 など と いう 下等 な 生き物 を ― |にんげん||||かとう||いきもの|

助ける 価値 が ある の でしょ う か ? たすける|かち||||||

( アインズ ) アルベド よ

私 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に おい て ― わたくし|||うーる|||な|||

ツアレニーニャ を 助ける と 約束 し た の だ ||たすける||やくそく||||

分かる か ? 分かる よ な ! わかる||わかる||

俺 が この 名 を 出し て まで 保護 を 約束 し た ん だ ぞ ! おれ|||な||だし|||ほご||やくそく|||||

たとえ 知ら なかった と して も 許さ れる はず が ない ! |しら|||||ゆるさ||||

( 沈静 化 する 音 ) ちんせい|か||おと

( アインズ ) すまない

アインズ 様 が 謝罪 さ れる こと は 何一つ と して ござい ませ ん ! |さま||しゃざい|||||なにひとつ|||||

命令 を 承り まし た めいれい||うけたまわり||

救出 と 同時に きゅうしゅつ||どうじに

アインズ 様 を 不快 に さ せ た 人間 ども に 鉄 槌 ( てっ つい ) を 下し ます |さま||ふかい|||||にんげん|||くろがね|つち||||くだし|

( アインズ ) そうだ な 編成 は お前 に |そう だ||へんせい||おまえ|

現場 で の 指揮 は デミ ウル ゴス に 一任 する げんば|||しき||||||いちにん|

( 通信 の 切れる 音 ) つうしん||きれる|おと

しかし 分から ない わ |わから||

アインズ ・ ウール ・ ゴウン か … |うーる||

くだらない

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