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オーバーロードⅡ, Overlord II (Overlord Season 2) Episode 8

Overlord II (Overlord Season 2) Episode 8

( サキュロント ) 明後日 結果 を 聞き に 来 たい と 思い ます

よろしい です よ ね セバス さん

( ガゼフ ) 出かける の か ?

( ブレイン ) ああ ( ガゼフ ) 金 は ある の か ?

( ブレイン ) ない が いざ と なれ ば 相手 の …

持って け

悪い な なら 借り て おく

ハァ …

( クライム ) あっ

( ガガーラン ) よう 童 貞 !

♪~

~♪

( クライム ) お 久しぶり です ガガーラン 様

むっ …

( クライム ) あっ いえ ガガーラン さん

( ガガーラン ) ああ ( クライム ) それ に イビル アイ 様

久しぶり だ な

何 だ ? 俺 に 抱か れ たく て 来 た の か ?

いえ 違い ます

ラナー 様 の ところ に アイン ドラ 様 が みえ られ まし て

伝言 を 頼ま れ まし た

ん ? ラキュース に ? ( クライム ) はい

“ 大至急 動く こと に なり そう だ ”

“ 即座 に 戦闘 に 入れる よう 準備 を 整え て おい て ほしい ”

… と の こと です

おいおい それ っぽ っち の ため に ご 苦労 な こと だ な

いえ

それ と ガゼフ ・ ストロノーフ 様 に

剣 の 稽古 を つけ て いただく 幸運 に 恵まれ た の です が

ガガーラン さん に 教え て いた だい た

大 上段 から の 一撃 を 褒め られ まし た

おう あれ か !

そう か やる じゃ ねえ か ! でも よ …

( クライム ) はい 満足 する こと なく より 鍛錬 に 励み たい と 思い ます

それ も そう だ けど な

その 技 は 破ら れる と 思って

次に つなげる 技 も そろそろ 作って おけ よ

あっ … ストロノーフ 様 に も 同じ こと を 言わ れ まし た

だ ろ う な

そう いや イビル アイ に も 何 か 頼 ん で い た よ な

魔法 の 修行 だ っけ ? ( クライム ) はい

( イビル アイ ) 小僧 お前 に 才 は ない

( クライム ) あっ …

( イビル アイ ) 別 の 努力 を しろ

( クライム ) う っ …

( イビル アイ ) ハァ … 納得 し て い ない よう だ な

才能 を 持つ 者 は 最初 から 保有 し て いる

ガゼフ ・ ストロノーフ ヤツ こそ いい 例 だ

お前 と あいつ の 差 は 努力 し て 埋め られる もの な の か ?

( クライム ) う っ …

( イビル アイ ) “ だから 諦めろ ” と は 言わ ん が それ でも 分 を 知れ

愚か だ な 実に 愚か だ

かなわ ぬ 願い を 持って 進む 者 は 確実 に 身 を 滅ぼす ぞ

理解 し て おり ます

( イビル アイ ) 早死に する タイプ だ な

お前 が 死 ん だ ら 泣く 人間 が いる の だ ろ ?

なんで え イビル アイ

クライム が 心配 だ から いじめ て い た の か よ

( イビル アイ ) 脳 筋 少し 黙れ !

でも そういう こと だ ろ う ?

( イビル アイ ) う う っ … う っ

まずは 魔法 の 知識 を 学べ

知識 を 増やせ ば 魔法 を 行使 する 敵 の 狙い が 理解 できる だ ろ う

そう すれ ば 的確 な 行動 も 取れる

はい !

( イビル アイ ) クライム

力 を 欲 し て いる から と いって 人間 を やめる よう な マネ は よせよ

えっ …

( イビル アイ ) まあ 確かに 人間 と いう 生物 自体 は ―

さほど 能力 的 に 高い わけ で は ない が な

実際 か の 十三 英雄 は 人間 以外 の 種族 が 多かった

我ら の リーダー が 持つ 魔 剣 キリ ネイ ラム の 元々 の 持ち主 ―

暗黒 騎士 も 悪魔 と の 混血 児 だ し な

ふ ー ん 魔 剣 キリ ネイ ラム か …

あの よ 力 を 解放 する と

1 つ の 国 を のみ込む 漆黒 の エネルギー が

放射 さ れる って マジ な の か ?

( イビル アイ ) 何 だ それ は ?

ラキュース が この 前 1 人 の 時 に 言って た ん だ よ

( ラキュース ) う っ … N ( ガガーラン ) あ ?

( ラキュース ) さす が 無限 の 闇 を 凝縮 し 生み出さ れ た 最強 の 暗黒 剣 …

私 の よう な 神 に 仕える 乙女 が 全力 で 抑え て も ―

なお うごめく か !

( イビル アイ ) ふむ … N ( ガガーラン ) 別 の 時 に も な …

( ラキュース ) ハハハハ … N 暗黒 の 根源 たる 我 が 闇 の 力 を 侮る な

貴 様 の 肉体 を 支配 し 魔 剣 の 力 を 解放 して やる !

くっ … 確かに こよ い は お前 の 力 が 最も 高まる 時

だが 私 の 命 を 削って でも 好き に は させ ない !

神聖 なる 戦 乙女 の 指輪 よ 我 に 加護 を !

おい ラキュース !

キャッ !

だ … 大丈夫 だ 心配 する な !

( イビル アイ ) ふむ 神官 が 呪い の アイテム に 支配 さ れる なんて ―

恥ずかしかった の か ?

大体 あの 意味 の ない アーマー リング は ―

ファッション じゃ なかった の か ?

ラナー 様 が 危ない … N お 二 人 は 今 一緒 に !

( イビル アイ ) 慌てる な

今 すぐ どうにか なる 話 で は ない だ ろ う

どのみち アダ マン タイト を 止める こと が できる の は ―

アダ マン タイト だけ だ し な

( イビル アイ ) ああ

ん ? そう いえ ば 思い出し た

3 番 目 の アダ マン タイト 級 冒険 者 チーム が ―

エ ・ ラン テル で 生まれ た らしい ぞ

何 ? それ は 初耳 だ 名前 は ?

( イビル アイ ) 確か モモン

漆黒 の 英雄 と 呼ば れ て いる 戦士 が リーダー で ―

ナーベ と いう マジック キャスター と の ―

2 人 組 だ と か

は あ ? 2 人 だけ ?

うん で どんな 偉業 を 成し た ん だ ?

( イビル アイ ) まずは ―

エ ・ ラン テル で アン デッド 数 千 が 発生 し た 事件 の 解決

次に 北上 し て き た ゴブリン 部族 連合 の せ ん 滅

トブ の 大 森林 で 超 希少 薬草 を 採取

ギガント バジリスク の 討伐

あと は 強大 な 力 を 保有 する ヴァンパイア を 倒し た

… と も 聞い て いる な

それ と 何でも 森 の 賢 王 を その 力 で ねじ伏せ ―

従わ せ て いる らしい

そい つ は すげ え じゃ ねえ か

それ って ガガーラン さん で も 難しい こと です か ?

( ガガーラン ) 数 千 の アン デッド なら 問題 ねえ が ―

石 化 の 視線 や 猛毒 の 体液 を 持つ ギガント バジリスク は

回復 手段 なし じゃ まず 無理 だ な

あれ は 戦士 に とって 最悪 な 敵 だ

蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) の 力 は よく 知って おり ます

ガガーラン さん も 決して

ぽっ と 出 の 方々 に は 負け た り し ませ ん !

ハッ ! 高 評価 あり が と よ よし 寝る か

いえ それ は お 断り し ます

だっ から お前 は 童 貞 な ん だ よ

( イビル アイ ) 少し 無駄 話 が すぎ た な

私 たち は これ から ―

ラキュース の 言葉 に 従って 準備 を 開始 する

お 願い し ます

( ガガーラン ) クライム ( クライム ) はい

お前 の 腰 の もん いつも の 武器 じゃ ねえ だ ろ

ええ これ は 予備 の 剣 です

何 が ある か し れ ねえ ん だ

武器 は ちゃんと 持って い た ほう が いい ぞ

あと は 俺 が やった アイテム は 持って ん の か ?

ベル の こと です か ? それ で し たら こちら に

( ガガーラン ) よし

念のため 治癒 系 ポーション は 3 本 は 持って おけ よ

了解 し まし た

( イビル アイ ) お前 は 意外に 面倒 見 が いい な

( ガガーラン ) ちゃかす な よ

( 男 ) この クソ ガキ が !

きた ねえ ん だ よ ( 男の子 ) う っ …

( 町人 ) 何も ぶつかった だけ で …

( 町人 ) あれ じゃ 死 ん で しまう よ

ハァ …

何 だ ? あの 動き は

( 男 ) おいおい じ じい 何 の マネ だ ?

( 男 ) 引っ込 ん で た ほう が 身 の ため だ ぜ

( クライム ) 通し て くれ ! ( 町人 ) あ あっ …

( クライム ) あっ …

( 男 ) あん ? 何 だって ? じじ い

( セバス ) もう 一 度 言い ます う せ なさい

( 男 ) て め え ~ ! う っ …

( 男 たち ) あ あっ !

( クライム ) あっ ! ( ブレイン ) な っ …

( セバス ) まだ やり ます か ?

( 男 ) ヒッ ヒイ ~ !

お … 俺 たち が 悪かった !

( クライム ) 君 ! 大丈夫 か ?

しっかり しろ 骨 は 折れ て い ない

今 薬 を やる から

さっ 飲め る か ?

そう ゆっくり で いい いい ぞ

これ で もう 心配 ない

あの … えっ …

( クライム ) すみません !

( セバス ) 何 か ご用 です か ?

あなた は 一体 …

私 は クライム と いう 者 で この 国 の 兵士 の 1 人 です

本来 で あれ ば 私 の 仕事 を 代わり に やって いただき

ありがとう ござい まし た

( セバス ) かまい ませ ん で は わたくし は これ で …

お 待ち ください

もし よろし けれ ば 先ほど の 技 を 伝授 し て もらえ ない でしょう か

どういう 意味 でしょう か

( クライム ) 私 は より 強く なれる よう 研鑽 ( けんさん ) を 積 ん で いる の です が ―

あなた の すばらしい 動き を 見 て その 技術 を ―

少し でも 教え て もらえ れ ば と 思って お 願い し て い ます

( セバス ) ふむ … N で は 両手 を 見せ て ください

はい

厚く 堅い … 戦士 の よい 手 です ね

いえ 私 など 戦士 の 端くれ 程度 で しか あり ませ ん

謙遜 し なく て も よい と 思い ます が

次に 剣 を 見せ て いただけ ます か ? ( クライム ) はい

ふむ これ は 予備 武器 です か ?

どうして それ が …

( セバス ) いく つ か へ こみ が でき て い ます から

これ は お 恥ずかしい ところ を お 見せ し まし た

なるほど あなた の 性格 は 大体 つかめ まし た

戦士 に とって 手 や 武器 は その 人物 を 映す 鏡 です

あなた は 非常 に 好感 が 持てる 方 です ね

あっ …

( セバス ) で は 質問 さ せ て ください

なぜ あなた は 強く なり たい の です か ?

( クライム ) えっ …

先ほど あなた は 訓練 を し て ほしい と 言い まし た

信頼 は できる と わたくし は あなた を 評価 し て おり ます が

力 を 求める 理由 を 知り たい の です

それ は …

男 です から

ほう

今 の 答え で どの よう な 稽古 を つける か 決め まし た

ありがとう ござい …

ただ 申し訳ない です が 見 た ところ あなた に は 才能 が ない

( クライム ) ぐ っ … N ( セバス ) はっきり 言い ま しょ う

死ぬ … かも しれ ませ ん

それ は あなた の 心 次第 です

もし あなた に 大切 な もの が ある なら ば ―

大丈夫 でしょ う

覚悟 は あり ます ! お 願い し ます

死な ない 自信 が ある と ?

うむ … 了解 し まし た

では ここ で 稽古 を 行い ま しょ う ( クライム ) ここ で … です か ?

( セバス ) ええ 武器 を 構え て ください

( クライム ) はい ( 剣 を 抜く 音 )

では いき ます よ

意識 を しっかり 持って ください

ふん っ !

( クライム ) う う っ …

( ブレイン ) あっ …

( クライム ) う っ う う っ …

( セバス ) 男 と は この 程度 です か ?

まだ ほんの 前 準備 な ん です が ね

( クライム ) う う っ …

では 死 ん で ください

( クライム ) くっ …

あ あっ …

( セバス ) ふん っ !

( クライム ) あっ くっ … あ あっ …

ハァ ハァ ハァ ハァ …

おめでとう ございます

死 の 恐怖 を 乗り切った 感想 は どう です か ?

あっ …

ショック 死 し なく て よかった です よ

時 に は ある ん です

死 を 覚悟 し て しまった が 故 に ―

生命 を 維持 する こと を 諦め て しまう こと が

( クライム ) し … 失礼 です が あなた は 何者 な ん です か ?

あなた は 一体 …

単に 腕 に 自信 が ある だけ の 老人 に すぎ ませ ん

今 は ね

ハァ … ハァ …

( セバス ) で は もう 一 度

( ブレイン ) 待って くれ ! ( クライム ) あっ …

( ブレイン ) ハァ … ハァ …

( クライム ) お 知り合い です か ? ( セバス ) いえ

なるほど あなた の 知り合い で も ない の です か

ハァ … ハァ …

まず 私 の 名前 は ブレイン ・ アングラウス と 申し ます

( クライム ) えっ !

お 二 方 の 邪魔 を し て しまった こと を 重ねて わび させ て ください

お 名前 は …

王国 戦士 長 と 互角 の 戦い を し た 戦士 と 聞い て おり ます

それ で どの よう な ご 用件 です か ?

あっ … 何 でしょう か ?

なぜ … なぜ 君 は あの 殺気 を 前 に 立って い られ た ん だ ?

( クライム ) えっ … N ( ブレイン ) 聞き たい ん だ

あれ は 常 人 の 耐え られる 領域 を 超え て い た

俺 … 失礼 ―

私 だって 耐え きれ ない ほど の もの だった

にもかかわらず 君 は 違う 耐え て い た

どうして でき た ん だ ? あれほど の こと が

分かり ませ ん

ですが もしかすると 主人 の こと を 考え て い た から かも しれ ませ ん

( ブレイン ) 主人 ? ( クライム ) はい

私 が 仕え て いる お方 の こと を 考え たら 頑張れ まし た

そんな こと で …

( セバス ) アングラウス 様

彼 に は 恐怖 を 乗り越える だけ の 忠義 が あった と いう こと です ね

人 は 大切 な 者 の ため で あれ ば

信じ られ ない 力 を 発揮 する こと が でき ます

それ が 人 の 強 さ だ と わたくし は 思って おり ます

他 に 譲れ ない 何 か が あれ ば ―

あなた が 考える 自分 を 超え た 力 を 発揮 する こと が できる でしょ う

私 に は 捨て て しまった もの ばかり です ね

( クライム ) 大丈夫 です

才能 の ない 私 に だって でき た ん です

アングラウス 様 で あれ ば 必ず でき ます !

君 は 優しく そして 強い ん だ な

ありがとう 本当 に 俺 は …

ふむ アングラウス 様

呼び捨て で 結構 です

あなた ほど の 方 に 敬称 を つけ て もらう よう な 者 で は あり ませ ん

では わたくし も セバス と 呼 ん で いただける と 幸い です

それでは アングラウス 君

クライム 君 と 共に すぐに ここ から 離れ て いた だけ ます でしょう か

えっ ?

( セバス ) お 客 様 が いらっしゃった よう な の で

あちら に も

彼ら は 何者 です か ?

毒物 か

クライム 君 注意 しろ 暗殺 者 だ

ん ?

お邪魔 かも しれ ませ ん が 私 も 戦い たく 思い ます

王 都 の 治安 を 守る 者 と して 民 を 守る の は 当然 です

ならば 私 も 協力 さ せ て もらう

( セバス ) それ で は あちら の 3 人 は わたくし が 相手 を し ます ので ―

こちら の お 二 人 の 相手 を し て いただけ ます か ?

( ブレイン ・ クライム ) はい !

さて 残念 です が 皆さん に は わたくし の 相手 を し て いただき ます

( 暗殺 者 たち ) あっ !

この 方 たち に 浮気 を し ない で いただけ ます か ?

あっ … すごい です ね

ああ セバス 様 こそ 王国 最強 と 言わ れ て も ―

俺 は 納得 する ぞ

ストロノーフ 様 より も です か ?

フッ 俺 と 2 人 がかり でも 勝算 は 皆無 だ ろ う

… と 来る ぞ

俺 は 左 の ヤツ を 君 は 右 の ヤツ だ !

さて すま ない が 俺 の ブランク を 埋める ため の 人 柱 に なって くれ

ほう そう だった の です か

( 暗殺 者 たち ) て や あっ !

( セバス ) ブランク です か

ならば ちょうど よい かも しれ ませ ん

さび 落とし を する に は もってこい の 相手 です

( 暗殺 者 ) フッ フフ …

( ブレイン ) 間合い を 見切る まで は ―

無理 する な よ ( クライム ) はい

なかなか 優しい 方 の よう だ

( 暗殺 者 ) ぐ あっ !

ハァ ハァ ハァ …

( セバス ) おびえ は 大切 な 感情 です

ですが それ に 縛ら れ て は いけ ませ ん

肉体 能力 で 負け て いる の で あれ ば 心 で 勝ち な さ い

時 に 精神 は 肉体 を 凌 駕 ( りょう が ) する 時 が あり ます

もし 私 が 死 ん だ ら

ラナー 様 … 王女 様 に 私 が 立派 に 戦った と お 伝え ください

( 暗殺 者 ) は あ あっ !

武 技 “ 斬 撃 ” !

( 暗殺 者 ) ぐ あっ !

う っ …

ハァ ハァ ハァ …

( セバス ) お 見事 です

よく やった な クライム 君

( セバス ) 屋敷 から つけ て き た ところ を 見る と ―

サキュロント の 手下 と いった ところ でしょう か ね

( 暗殺 者 ) う っ … あっ …

何 を さ れ た の です か ?

“ 傀儡 掌 ( くぐ つ しょ う ) ” と いう スキル です が うまく 発動 し た よう です

では 尋問 を 始め ます

( ブレイン ) 八 本 指 って 王国 じゃ かなり デカ い 犯罪 結社 だ よ な

( クライム ) そうです ね

サキュロント の 名前 は 聞い た こと が あり ます

アダ マン タイト 級 の 実力 が ある “ 六 腕 ( ろく うで ) ” の 1 人 と か

それ で セバス 様 は これ から どう さ れる の です か ?

決意 が 固まり まし た

とりあえず 問題 源 と なって いる 場所 を 潰し て き ます

話 で は サキュロント も そこ に いる よう です し

火 の 粉 は さっさと 払う べき でしょ う

お 二 人 は この 連中 を 詰め所 まで 運 ん で いただけ ます か ?

待って ください

私 も 協力 さ せ て もらえ ない でしょう か

私 も お 願い し ます

アングラウス 君 は まだ 大丈夫 だ と 思い ます が

あなた に は 少々 危険 かも しれ ませ ん よ

危ない から と 目 を つむ って い て は

主人 に 仕える 価値 の ない 男 だ と 証明 し て しまい ます

覚悟 は し て いる ん です ね ?

分かり まし た

ならば これ 以上 言う こと は ない でしょ う

では お 二 方 力 を お 貸し ください

( ブレイン ・ クライム ) あっ …

♪~

~♪


Overlord II (Overlord Season 2) Episode 8

( サキュロント ) 明後日 結果 を 聞き に 来 たい と 思い ます |みょうごにち|けっか||きき||らい|||おもい|

よろしい です よ ね セバス さん

( ガゼフ ) 出かける の か ? |でかける||

( ブレイン ) ああ ( ガゼフ ) 金 は ある の か ? |||きむ||||

( ブレイン ) ない が いざ と なれ ば 相手 の … |||||||あいて|

持って け もって|

悪い な なら 借り て おく わるい|||かり||

ハァ …

( クライム ) あっ

( ガガーラン ) よう 童 貞 ! ||わらべ|さだ

♪~

~♪

( クライム ) お 久しぶり です ガガーラン 様 ||ひさしぶり|||さま

むっ …

( クライム ) あっ いえ ガガーラン さん

( ガガーラン ) ああ ( クライム ) それ に イビル アイ 様 |||||||さま

久しぶり だ な ひさしぶり||

何 だ ? 俺 に 抱か れ たく て 来 た の か ? なん||おれ||いだか||||らい|||

いえ 違い ます |ちがい|

ラナー 様 の ところ に アイン ドラ 様 が みえ られ まし て |さま|||||どら|さま|||||

伝言 を 頼ま れ まし た でんごん||たのま|||

ん ? ラキュース に ? ( クライム ) はい

“ 大至急 動く こと に なり そう だ ” だいしきゅう|うごく|||||

“ 即座 に 戦闘 に 入れる よう 準備 を 整え て おい て ほしい ” そくざ||せんとう||いれる||じゅんび||ととのえ||||

… と の こと です

おいおい それ っぽ っち の ため に ご 苦労 な こと だ な ||||||||くろう||||

いえ

それ と ガゼフ ・ ストロノーフ 様 に ||||さま|

剣 の 稽古 を つけ て いただく 幸運 に 恵まれ た の です が けん||けいこ|||||こううん||めぐまれ||||

ガガーラン さん に 教え て いた だい た |||おしえ||||

大 上段 から の 一撃 を 褒め られ まし た だい|じょうだん|||いちげき||ほめ|||

おう あれ か !

そう か やる じゃ ねえ か ! でも よ …

( クライム ) はい 満足 する こと なく より 鍛錬 に 励み たい と 思い ます ||まんぞく|||||たんれん||はげみ|||おもい|

それ も そう だ けど な

その 技 は 破ら れる と 思って |わざ||やぶら|||おもって

次に つなげる 技 も そろそろ 作って おけ よ つぎに||わざ|||つくって||

あっ … ストロノーフ 様 に も 同じ こと を 言わ れ まし た ||さま|||おなじ|||いわ|||

だ ろ う な

そう いや イビル アイ に も 何 か 頼 ん で い た よ な ||||||なん||たの||||||

魔法 の 修行 だ っけ ? ( クライム ) はい まほう||しゅぎょう||||

( イビル アイ ) 小僧 お前 に 才 は ない ||こぞう|おまえ||さい||

( クライム ) あっ …

( イビル アイ ) 別 の 努力 を しろ ||べつ||どりょく||

( クライム ) う っ …

( イビル アイ ) ハァ … 納得 し て い ない よう だ な |||なっとく|||||||

才能 を 持つ 者 は 最初 から 保有 し て いる さいのう||もつ|もの||さいしょ||ほゆう|||

ガゼフ ・ ストロノーフ ヤツ こそ いい 例 だ ||やつ|||れい|

お前 と あいつ の 差 は 努力 し て 埋め られる もの な の か ? おまえ||||さ||どりょく|||うずめ|||||

( クライム ) う っ …

( イビル アイ ) “ だから 諦めろ ” と は 言わ ん が それ でも 分 を 知れ |||あきらめろ|||いわ|||||ぶん||しれ

愚か だ な 実に 愚か だ おろか|||じつに|おろか|

かなわ ぬ 願い を 持って 進む 者 は 確実 に 身 を 滅ぼす ぞ ||ねがい||もって|すすむ|もの||かくじつ||み||ほろぼす|

理解 し て おり ます りかい||||

( イビル アイ ) 早死に する タイプ だ な ||はやじに||たいぷ||

お前 が 死 ん だ ら 泣く 人間 が いる の だ ろ ? おまえ||し||||なく|にんげん|||||

なんで え イビル アイ

クライム が 心配 だ から いじめ て い た の か よ ||しんぱい|||||||||

( イビル アイ ) 脳 筋 少し 黙れ ! ||のう|すじ|すこし|だまれ

でも そういう こと だ ろ う ?

( イビル アイ ) う う っ … う っ

まずは 魔法 の 知識 を 学べ |まほう||ちしき||まなべ

知識 を 増やせ ば 魔法 を 行使 する 敵 の 狙い が 理解 できる だ ろ う ちしき||ふやせ||まほう||こうし||てき||ねらい||りかい||||

そう すれ ば 的確 な 行動 も 取れる |||てきかく||こうどう||とれる

はい !

( イビル アイ ) クライム

力 を 欲 し て いる から と いって 人間 を やめる よう な マネ は よせよ ちから||よく|||||||にんげん|||||まね||

えっ …

( イビル アイ ) まあ 確かに 人間 と いう 生物 自体 は ― |||たしかに|にんげん|||せいぶつ|じたい|

さほど 能力 的 に 高い わけ で は ない が な |のうりょく|てき||たかい||||||

実際 か の 十三 英雄 は 人間 以外 の 種族 が 多かった じっさい|||じゅうさん|えいゆう||にんげん|いがい||しゅぞく||おおかった

我ら の リーダー が 持つ 魔 剣 キリ ネイ ラム の 元々 の 持ち主 ― われら||りーだー||もつ|ま|けん|きり||||もともと||もちぬし

暗黒 騎士 も 悪魔 と の 混血 児 だ し な あんこく|きし||あくま|||こんけつ|じ|||

ふ ー ん 魔 剣 キリ ネイ ラム か … |-||ま|けん|きり|||

あの よ 力 を 解放 する と ||ちから||かいほう||

1 つ の 国 を のみ込む 漆黒 の エネルギー が ||くに||のみこむ|しっこく||えねるぎー|

放射 さ れる って マジ な の か ? ほうしゃ|||||||

( イビル アイ ) 何 だ それ は ? ||なん|||

ラキュース が この 前 1 人 の 時 に 言って た ん だ よ |||ぜん|じん||じ||いって||||

( ラキュース ) う っ …\ N ( ガガーラン ) あ ?

( ラキュース ) さす が 無限 の 闇 を 凝縮 し 生み出さ れ た 最強 の 暗黒 剣 … |||むげん||やみ||ぎょうしゅく||うみださ|||さいきょう||あんこく|けん

私 の よう な 神 に 仕える 乙女 が 全力 で 抑え て も ― わたくし||||かみ||つかえる|おとめ||ぜんりょく||おさえ||

なお うごめく か !

( イビル アイ ) ふむ …\ N ( ガガーラン ) 別 の 時 に も な … |||||べつ||じ|||

( ラキュース ) ハハハハ …\ N 暗黒 の 根源 たる 我 が 闇 の 力 を 侮る な |||あんこく||こんげん||われ||やみ||ちから||あなどる|

貴 様 の 肉体 を 支配 し 魔 剣 の 力 を 解放 して やる ! とうと|さま||にくたい||しはい||ま|けん||ちから||かいほう||

くっ … 確かに こよ い は お前 の 力 が 最も 高まる 時 |たしかに||||おまえ||ちから||もっとも|たかまる|じ

だが 私 の 命 を 削って でも 好き に は させ ない ! |わたくし||いのち||けずって||すき|||さ せ|

神聖 なる 戦 乙女 の 指輪 よ 我 に 加護 を ! しんせい||いくさ|おとめ||ゆびわ||われ||かご|

おい ラキュース !

キャッ !

だ … 大丈夫 だ 心配 する な ! |だいじょうぶ||しんぱい||

( イビル アイ ) ふむ 神官 が 呪い の アイテム に 支配 さ れる なんて ― |||しんかん||まじない||あいてむ||しはい|||

恥ずかしかった の か ? はずかしかった||

大体 あの 意味 の ない アーマー リング は ― だいたい||いみ||||りんぐ|

ファッション じゃ なかった の か ? ふぁっしょん||||

ラナー 様 が 危ない …\ N お 二 人 は 今 一緒 に ! |さま||あぶない|||ふた|じん||いま|いっしょ|

( イビル アイ ) 慌てる な ||あわてる|

今 すぐ どうにか なる 話 で は ない だ ろ う いま||||はなし||||||

どのみち アダ マン タイト を 止める こと が できる の は ― ||まん|||とどめる|||||

アダ マン タイト だけ だ し な |まん|||||

( イビル アイ ) ああ

ん ? そう いえ ば 思い出し た ||||おもいだし|

3 番 目 の アダ マン タイト 級 冒険 者 チーム が ― ばん|め|||まん||きゅう|ぼうけん|もの|ちーむ|

エ ・ ラン テル で 生まれ た らしい ぞ |らん|てる||うまれ|||

何 ? それ は 初耳 だ 名前 は ? なん|||はつみみ||なまえ|

( イビル アイ ) 確か モモン ||たしか|

漆黒 の 英雄 と 呼ば れ て いる 戦士 が リーダー で ― しっこく||えいゆう||よば||||せんし||りーだー|

ナーベ と いう マジック キャスター と の ― |||まじっく|きゃすたー||

2 人 組 だ と か じん|くみ|||

は あ ? 2 人 だけ ? ||じん|

うん で どんな 偉業 を 成し た ん だ ? |||いぎょう||なし|||

( イビル アイ ) まずは ―

エ ・ ラン テル で アン デッド 数 千 が 発生 し た 事件 の 解決 |らん|てる||||すう|せん||はっせい|||じけん||かいけつ

次に 北上 し て き た ゴブリン 部族 連合 の せ ん 滅 つぎに|ほくじょう||||||ぶぞく|れんごう||||めつ

トブ の 大 森林 で 超 希少 薬草 を 採取 ||だい|しんりん||ちょう|きしょう|やくそう||さいしゅ

ギガント バジリスク の 討伐 |||とうばつ

あと は 強大 な 力 を 保有 する ヴァンパイア を 倒し た ||きょうだい||ちから||ほゆう||||たおし|

… と も 聞い て いる な ||ききい|||

それ と 何でも 森 の 賢 王 を その 力 で ねじ伏せ ― ||なんでも|しげる||かしこ|おう|||ちから||ねじふせ

従わ せ て いる らしい したがわ||||

そい つ は すげ え じゃ ねえ か

それ って ガガーラン さん で も 難しい こと です か ? ||||||むずかしい|||

( ガガーラン ) 数 千 の アン デッド なら 問題 ねえ が ― |すう|せん|||||もんだい||

石 化 の 視線 や 猛毒 の 体液 を 持つ ギガント バジリスク は いし|か||しせん||もうどく||たいえき||もつ|||

回復 手段 なし じゃ まず 無理 だ な かいふく|しゅだん||||むり||

あれ は 戦士 に とって 最悪 な 敵 だ ||せんし|||さいあく||てき|

蒼 ( あお ) の 薔薇 ( ばら ) の 力 は よく 知って おり ます あお|||ばら|||ちから|||しって||

ガガーラン さん も 決して |||けっして

ぽっ と 出 の 方々 に は 負け た り し ませ ん ! ||だ||ほうぼう|||まけ|||||

ハッ ! 高 評価 あり が と よ よし 寝る か |たか|ひょうか||||||ねる|

いえ それ は お 断り し ます ||||ことわり||

だっ から お前 は 童 貞 な ん だ よ ||おまえ||わらべ|さだ||||

( イビル アイ ) 少し 無駄 話 が すぎ た な ||すこし|むだ|はなし||||

私 たち は これ から ― わたくし||||

ラキュース の 言葉 に 従って 準備 を 開始 する ||ことば||したがって|じゅんび||かいし|

お 願い し ます |ねがい||

( ガガーラン ) クライム ( クライム ) はい

お前 の 腰 の もん いつも の 武器 じゃ ねえ だ ろ おまえ||こし|||||ぶき||||

ええ これ は 予備 の 剣 です |||よび||けん|

何 が ある か し れ ねえ ん だ なん||||||||

武器 は ちゃんと 持って い た ほう が いい ぞ ぶき|||もって||||||

あと は 俺 が やった アイテム は 持って ん の か ? ||おれ|||あいてむ||もって|||

ベル の こと です か ? それ で し たら こちら に べる||||||||||

( ガガーラン ) よし

念のため 治癒 系 ポーション は 3 本 は 持って おけ よ ねんのため|ちゆ|けい|||ほん||もって||

了解 し まし た りょうかい|||

( イビル アイ ) お前 は 意外に 面倒 見 が いい な ||おまえ||いがいに|めんどう|み|||

( ガガーラン ) ちゃかす な よ

( 男 ) この クソ ガキ が ! おとこ||くそ|がき|

きた ねえ ん だ よ ( 男の子 ) う っ … |||||おとこのこ||

( 町人 ) 何も ぶつかった だけ で … ちょうにん|なにも|||

( 町人 ) あれ じゃ 死 ん で しまう よ ちょうにん|||し||||

ハァ …

何 だ ? あの 動き は なん|||うごき|

( 男 ) おいおい じ じい 何 の マネ だ ? おとこ||||なん||まね|

( 男 ) 引っ込 ん で た ほう が 身 の ため だ ぜ おとこ|ひっこ||||||み||||

( クライム ) 通し て くれ ! ( 町人 ) あ あっ … |とおし|||ちょうにん||

( クライム ) あっ …

( 男 ) あん ? 何 だって ? じじ い おとこ||なん|||

( セバス ) もう 一 度 言い ます う せ なさい ||ひと|たび|いい||||

( 男 ) て め え ~ ! う っ … おとこ|||||

( 男 たち ) あ あっ ! おとこ|||

( クライム ) あっ ! ( ブレイン ) な っ …

( セバス ) まだ やり ます か ?

( 男 ) ヒッ ヒイ ~ ! おとこ||

お … 俺 たち が 悪かった ! |おれ|||わるかった

( クライム ) 君 ! 大丈夫 か ? |きみ|だいじょうぶ|

しっかり しろ 骨 は 折れ て い ない ||こつ||おれ|||

今 薬 を やる から いま|くすり|||

さっ 飲め る か ? |のめ||

そう ゆっくり で いい いい ぞ

これ で もう 心配 ない |||しんぱい|

あの … えっ …

( クライム ) すみません !

( セバス ) 何 か ご用 です か ? |なん||ごよう||

あなた は 一体 … ||いったい

私 は クライム と いう 者 で この 国 の 兵士 の 1 人 です わたくし|||||もの|||くに||へいし||じん|

本来 で あれ ば 私 の 仕事 を 代わり に やって いただき ほんらい||||わたくし||しごと||かわり|||

ありがとう ござい まし た

( セバス ) かまい ませ ん で は わたくし は これ で …

お 待ち ください |まち|

もし よろし けれ ば 先ほど の 技 を 伝授 し て もらえ ない でしょう か ||||さきほど||わざ||でんじゅ||||||

どういう 意味 でしょう か |いみ||

( クライム ) 私 は より 強く なれる よう 研鑽 ( けんさん ) を 積 ん で いる の です が ― |わたくし|||つよく|||けんさん|||せき||||||

あなた の すばらしい 動き を 見 て その 技術 を ― |||うごき||み|||ぎじゅつ|

少し でも 教え て もらえ れ ば と 思って お 願い し て い ます すこし||おしえ||||||おもって||ねがい||||

( セバス ) ふむ …\ N で は 両手 を 見せ て ください |||||りょうて||みせ||

はい

厚く 堅い … 戦士 の よい 手 です ね あつく|かたい|せんし|||て||

いえ 私 など 戦士 の 端くれ 程度 で しか あり ませ ん |わたくし||せんし||はしくれ|ていど|||||

謙遜 し なく て も よい と 思い ます が けんそん|||||||おもい||

次に 剣 を 見せ て いただけ ます か ? ( クライム ) はい つぎに|けん||みせ||||||

ふむ これ は 予備 武器 です か ? |||よび|ぶき||

どうして それ が …

( セバス ) いく つ か へ こみ が でき て い ます から

これ は お 恥ずかしい ところ を お 見せ し まし た |||はずかしい||||みせ|||

なるほど あなた の 性格 は 大体 つかめ まし た |||せいかく||だいたい|||

戦士 に とって 手 や 武器 は その 人物 を 映す 鏡 です せんし|||て||ぶき|||じんぶつ||うつす|きよう|

あなた は 非常 に 好感 が 持てる 方 です ね ||ひじょう||こうかん||もてる|かた||

あっ …

( セバス ) で は 質問 さ せ て ください |||しつもん||||

なぜ あなた は 強く なり たい の です か ? |||つよく|||||

( クライム ) えっ …

先ほど あなた は 訓練 を し て ほしい と 言い まし た さきほど|||くんれん||||||いい||

信頼 は できる と わたくし は あなた を 評価 し て おり ます が しんらい||||||||ひょうか|||||

力 を 求める 理由 を 知り たい の です ちから||もとめる|りゆう||しり|||

それ は …

男 です から おとこ||

ほう

今 の 答え で どの よう な 稽古 を つける か 決め まし た いま||こたえ|||||けいこ||||きめ||

ありがとう ござい …

ただ 申し訳ない です が 見 た ところ あなた に は 才能 が ない |もうし わけない|||み||||||さいのう||

( クライム ) ぐ っ …\ N ( セバス ) はっきり 言い ま しょ う ||||||いい|||

死ぬ … かも しれ ませ ん しぬ||||

それ は あなた の 心 次第 です ||||こころ|しだい|

もし あなた に 大切 な もの が ある なら ば ― |||たいせつ||||||

大丈夫 でしょ う だいじょうぶ||

覚悟 は あり ます ! お 願い し ます かくご|||||ねがい||

死な ない 自信 が ある と ? しな||じしん|||

うむ … 了解 し まし た |りょうかい|||

では ここ で 稽古 を 行い ま しょ う ( クライム ) ここ で … です か ? |||けいこ||おこない||||||||

( セバス ) ええ 武器 を 構え て ください ||ぶき||かまえ||

( クライム ) はい ( 剣 を 抜く 音 ) ||けん||ぬく|おと

では いき ます よ

意識 を しっかり 持って ください いしき|||もって|

ふん っ !

( クライム ) う う っ …

( ブレイン ) あっ …

( クライム ) う っ う う っ …

( セバス ) 男 と は この 程度 です か ? |おとこ||||ていど||

まだ ほんの 前 準備 な ん です が ね ||ぜん|じゅんび|||||

( クライム ) う う っ …

では 死 ん で ください |し|||

( クライム ) くっ …

あ あっ …

( セバス ) ふん っ !

( クライム ) あっ くっ … あ あっ …

ハァ ハァ ハァ ハァ …

おめでとう ございます

死 の 恐怖 を 乗り切った 感想 は どう です か ? し||きょうふ||のりきった|かんそう||||

あっ …

ショック 死 し なく て よかった です よ しょっく|し||||||

時 に は ある ん です じ|||||

死 を 覚悟 し て しまった が 故 に ― し||かくご|||||こ|

生命 を 維持 する こと を 諦め て しまう こと が せいめい||いじ||||あきらめ||||

( クライム ) し … 失礼 です が あなた は 何者 な ん です か ? ||しつれい|||||なにもの||||

あなた は 一体 … ||いったい

単に 腕 に 自信 が ある だけ の 老人 に すぎ ませ ん たんに|うで||じしん|||||ろうじん||||

今 は ね いま||

ハァ … ハァ …

( セバス ) で は もう 一 度 ||||ひと|たび

( ブレイン ) 待って くれ ! ( クライム ) あっ … |まって|||

( ブレイン ) ハァ … ハァ …

( クライム ) お 知り合い です か ? ( セバス ) いえ ||しりあい||||

なるほど あなた の 知り合い で も ない の です か |||しりあい||||||

ハァ … ハァ …

まず 私 の 名前 は ブレイン ・ アングラウス と 申し ます |わたくし||なまえ|||||もうし|

( クライム ) えっ !

お 二 方 の 邪魔 を し て しまった こと を 重ねて わび させ て ください |ふた|かた||じゃま|||||||かさねて||さ せ||

お 名前 は … |なまえ|

王国 戦士 長 と 互角 の 戦い を し た 戦士 と 聞い て おり ます おうこく|せんし|ちょう||ごかく||たたかい||||せんし||ききい|||

それ で どの よう な ご 用件 です か ? ||||||ようけん||

あっ … 何 でしょう か ? |なん||

なぜ … なぜ 君 は あの 殺気 を 前 に 立って い られ た ん だ ? ||きみ|||さっき||ぜん||たって|||||

( クライム ) えっ …\ N ( ブレイン ) 聞き たい ん だ ||||きき|||

あれ は 常 人 の 耐え られる 領域 を 超え て い た ||とわ|じん||たえ||りょういき||こえ|||

俺 … 失礼 ― おれ|しつれい

私 だって 耐え きれ ない ほど の もの だった わたくし||たえ||||||

にもかかわらず 君 は 違う 耐え て い た |きみ||ちがう|たえ|||

どうして でき た ん だ ? あれほど の こと が

分かり ませ ん わかり||

ですが もしかすると 主人 の こと を 考え て い た から かも しれ ませ ん ||あるじ||||かんがえ||||||||

( ブレイン ) 主人 ? ( クライム ) はい |あるじ||

私 が 仕え て いる お方 の こと を 考え たら 頑張れ まし た わたくし||つかえ|||おかた||||かんがえ||がんばれ||

そんな こと で …

( セバス ) アングラウス 様 ||さま

彼 に は 恐怖 を 乗り越える だけ の 忠義 が あった と いう こと です ね かれ|||きょうふ||のりこえる|||ちゅうぎ|||||||

人 は 大切 な 者 の ため で あれ ば じん||たいせつ||もの|||||

信じ られ ない 力 を 発揮 する こと が でき ます しんじ|||ちから||はっき|||||

それ が 人 の 強 さ だ と わたくし は 思って おり ます ||じん||つよ||||||おもって||

他 に 譲れ ない 何 か が あれ ば ― た||ゆずれ||なん||||

あなた が 考える 自分 を 超え た 力 を 発揮 する こと が できる でしょ う ||かんがえる|じぶん||こえ||ちから||はっき||||||

私 に は 捨て て しまった もの ばかり です ね わたくし|||すて||||||

( クライム ) 大丈夫 です |だいじょうぶ|

才能 の ない 私 に だって でき た ん です さいのう|||わたくし||||||

アングラウス 様 で あれ ば 必ず でき ます ! |さま||||かならず||

君 は 優しく そして 強い ん だ な きみ||やさしく||つよい|||

ありがとう 本当 に 俺 は … |ほんとう||おれ|

ふむ アングラウス 様 ||さま

呼び捨て で 結構 です よびすて||けっこう|

あなた ほど の 方 に 敬称 を つけ て もらう よう な 者 で は あり ませ ん |||かた||けいしょう|||||||もの|||||

では わたくし も セバス と 呼 ん で いただける と 幸い です |||||よ|||||さいわい|

それでは アングラウス 君 ||きみ

クライム 君 と 共に すぐに ここ から 離れ て いた だけ ます でしょう か |きみ||ともに||||はなれ||||||

えっ ?

( セバス ) お 客 様 が いらっしゃった よう な の で ||きゃく|さま||||||

あちら に も

彼ら は 何者 です か ? かれら||なにもの||

毒物 か どくぶつ|

クライム 君 注意 しろ 暗殺 者 だ |きみ|ちゅうい||あんさつ|もの|

ん ?

お邪魔 かも しれ ませ ん が 私 も 戦い たく 思い ます おじゃま||||||わたくし||たたかい||おもい|

王 都 の 治安 を 守る 者 と して 民 を 守る の は 当然 です おう|と||ちあん||まもる|もの|||たみ||まもる|||とうぜん|

ならば 私 も 協力 さ せ て もらう |わたくし||きょうりょく||||

( セバス ) それ で は あちら の 3 人 は わたくし が 相手 を し ます ので ― ||||||じん||||あいて||||

こちら の お 二 人 の 相手 を し て いただけ ます か ? |||ふた|じん||あいて||||||

( ブレイン ・ クライム ) はい !

さて 残念 です が 皆さん に は わたくし の 相手 を し て いただき ます |ざんねん|||みなさん|||||あいて|||||

( 暗殺 者 たち ) あっ ! あんさつ|もの||

この 方 たち に 浮気 を し ない で いただけ ます か ? |かた|||うわき|||||||

あっ … すごい です ね

ああ セバス 様 こそ 王国 最強 と 言わ れ て も ― ||さま||おうこく|さいきょう||いわ|||

俺 は 納得 する ぞ おれ||なっとく||

ストロノーフ 様 より も です か ? |さま||||

フッ 俺 と 2 人 がかり でも 勝算 は 皆無 だ ろ う |おれ||じん|||しょうさん||かいむ|||

… と 来る ぞ |くる|

俺 は 左 の ヤツ を 君 は 右 の ヤツ だ ! おれ||ひだり||やつ||きみ||みぎ||やつ|

さて すま ない が 俺 の ブランク を 埋める ため の 人 柱 に なって くれ ||||おれ||ぶらんく||うずめる|||じん|ちゅう|||

ほう そう だった の です か

( 暗殺 者 たち ) て や あっ ! あんさつ|もの||||

( セバス ) ブランク です か |ぶらんく||

ならば ちょうど よい かも しれ ませ ん

さび 落とし を する に は もってこい の 相手 です |おとし|||||||あいて|

( 暗殺 者 ) フッ フフ … あんさつ|もの||

( ブレイン ) 間合い を 見切る まで は ― |まあい||みきる||

無理 する な よ ( クライム ) はい むり|||||

なかなか 優しい 方 の よう だ |やさしい|かた|||

( 暗殺 者 ) ぐ あっ ! あんさつ|もの||

ハァ ハァ ハァ …

( セバス ) おびえ は 大切 な 感情 です |||たいせつ||かんじょう|

ですが それ に 縛ら れ て は いけ ませ ん |||しばら||||||

肉体 能力 で 負け て いる の で あれ ば 心 で 勝ち な さ い にくたい|のうりょく||まけ|||||||こころ||かち|||

時 に 精神 は 肉体 を 凌 駕 ( りょう が ) する 時 が あり ます じ||せいしん||にくたい||しの|が||||じ|||

もし 私 が 死 ん だ ら |わたくし||し|||

ラナー 様 … 王女 様 に 私 が 立派 に 戦った と お 伝え ください |さま|おうじょ|さま||わたくし||りっぱ||たたかった|||つたえ|

( 暗殺 者 ) は あ あっ ! あんさつ|もの|||

武 技 “ 斬 撃 ” ! ぶ|わざ|き|う

( 暗殺 者 ) ぐ あっ ! あんさつ|もの||

う っ …

ハァ ハァ ハァ …

( セバス ) お 見事 です ||みごと|

よく やった な クライム 君 ||||きみ

( セバス ) 屋敷 から つけ て き た ところ を 見る と ― |やしき||||||||みる|

サキュロント の 手下 と いった ところ でしょう か ね ||てした||||||

( 暗殺 者 ) う っ … あっ … あんさつ|もの|||

何 を さ れ た の です か ? なん|||||||

“ 傀儡 掌 ( くぐ つ しょ う ) ” と いう スキル です が うまく 発動 し た よう です かいらい|てのひら|||||||||||はつどう||||

では 尋問 を 始め ます |じんもん||はじめ|

( ブレイン ) 八 本 指 って 王国 じゃ かなり デカ い 犯罪 結社 だ よ な |やっ|ほん|ゆび||おうこく|||||はんざい|けっしゃ|||

( クライム ) そうです ね |そう です|

サキュロント の 名前 は 聞い た こと が あり ます ||なまえ||ききい|||||

アダ マン タイト 級 の 実力 が ある “ 六 腕 ( ろく うで ) ” の 1 人 と か |まん||きゅう||じつりょく|||むっ|うで||||じん||

それ で セバス 様 は これ から どう さ れる の です か ? |||さま|||||||||

決意 が 固まり まし た けつい||かたまり||

とりあえず 問題 源 と なって いる 場所 を 潰し て き ます |もんだい|げん||||ばしょ||つぶし|||

話 で は サキュロント も そこ に いる よう です し はなし||||||||||

火 の 粉 は さっさと 払う べき でしょ う ひ||こな|||はらう|||

お 二 人 は この 連中 を 詰め所 まで 運 ん で いただけ ます か ? |ふた|じん|||れんちゅう||つめしょ||うん|||||

待って ください まって|

私 も 協力 さ せ て もらえ ない でしょう か わたくし||きょうりょく|||||||

私 も お 願い し ます わたくし|||ねがい||

アングラウス 君 は まだ 大丈夫 だ と 思い ます が |きみ|||だいじょうぶ|||おもい||

あなた に は 少々 危険 かも しれ ませ ん よ |||しょうしょう|きけん|||||

危ない から と 目 を つむ って い て は あぶない|||め||||||

主人 に 仕える 価値 の ない 男 だ と 証明 し て しまい ます あるじ||つかえる|かち|||おとこ|||しょうめい||||

覚悟 は し て いる ん です ね ? かくご|||||||

分かり まし た わかり||

ならば これ 以上 言う こと は ない でしょ う ||いじょう|いう|||||

では お 二 方 力 を お 貸し ください ||ふた|かた|ちから|||かし|

( ブレイン ・ クライム ) あっ …

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