×

We use cookies to help make LingQ better. By visiting the site, you agree to our cookie policy.


image

オーバーロード, Overlord Episode 2

Overlord Episode 2

( シャルティア ) おや 私 が 1 番 で あり ん す か ?

( モモンガ ) シャルティア

ナザ リック 地下 大 墳墓 ―

第 1 から 第 3 階層 まで の 守護 者 で あり ―

トゥルー バンパイア だ

ああ ! 我が 君 ( きみ )

私 が 唯一 支配 で きぬ 愛し の 君

( モモンガ ) なあ … ち ょ …

( アウラ ) シャルティア ちょっと いいかげん に し たら ?

( シャルティア ) おや チビ すけ

い た で あり ん すか あ ?

( シャルティア ) ぬ しも 大変 で あり ん すね マーレ

この 頭 の おかしい 姉 を 持って

( アウラ ) 偽 乳 ( に せ ち ち ) … N ( シャルティア ) ぬう !

図星 ね だ から わざわざ ゲート を 使って やって き た ん だ

急 い で 来 たい の に 盛り すぎ て て ―

走る たび に 胸 が ど っか 行っちゃ う から

( シャルティア ) だっ 黙り なさい !

あんた な ん か 全く ない でしょ

私 は まだ 76 歳 だ けど ―

あんた は アン デッド

成長 し ない から 大変 よ ね

今 ある もの で 満足 し たら ? ぷ ー

おん ど りゃ あ 吐 い た 唾 は 飲め ん ぞ …

( モモンガ ) 懐かしい な

シャルティア を 設定 し た ペロ ロン チーノ さん も ―

アウラ や マーレ を 設定 し た ―

お 姉さん の ぶ くぶ く 茶釜 ( ちゃ がま ) さん と ―

こんな ふう に よく ケンカ を し て た っけ

( コキュートス ) 騒がしい な

( モモンガ ) うん ?

( コキュートス ) 御方 ( おん かた ) の 前 で 遊び すぎ だ

( モモンガ ) コキュートス

第 5 階層 の 守護 者 で あり 性格 も コンセプト デザイン も ―

武人 と いう 設定 だ

( シャルティア ) この チビ が 私 に 無礼 を

( アウラ ) 事実 だ !

( モモンガ ) そこ まで だ !

シャルティア アウラ

じゃれ 合う の も それ ぐらい に し て おけ

( シャルティア と アウラ ) 申し訳 あり ませ ん !

( モモンガ ) よく 来 た な コキュートス

( コキュートス ) お呼び と あら ば 即座 に

( モモンガ ) うむ ご 苦労

( デミ ウル ゴス ) 皆さん お 待た せ し て 申し訳 あり ませ ん ね

( モモンガ ) デミ ウル ゴス

ナザ リック 地下 大 墳墓 第 7 階層 の 守護 者 で あり ―

防衛 時 に おける NPC 指揮 官 と いう 設定 の 悪魔 だ

( アルベド ) で は 皆 至高 の 御方 に 忠誠 の 儀 を !

♪~

~♪

( モモンガ ) NDMMO - RPG 「 ユグドラシル 」

その サービス 最終 日 世界 は 変化 し た

魔法 は 使える もの の さまざま な 法則 が 変化 し ―

NPC は 自分 の 意志 で 動 い て いる

( モモンガ ) 面 ( おもて ) を あげよ

( モモンガ ) … って 絶望 の オーラ 出し て どう す ん だ 俺 !

( モモンガ ) よく 集まって くれ た 感謝 しよ う

( アウラ と マーレ ) ああ … N ( アルベド ) 感謝 など もったいない

我ら モモンガ 様 に この 身 を 捧げ た 者 たち ―

モモンガ 様 から すれ ば とる に 足ら ない もの でしょ う

しかしながら 我ら の 造 物 主 ( し ゅ ) たる 至高 の 御 方々 に ―

恥じ ない 働き を 誓い ます

( 一同 ) 誓い ます

( モモンガ ) すばらしい ぞ 守護 者 たち よ

お前 たち なら ば 失態 なく 事 を 運べ る と 強く 確信 し た

( 一同 の 喜ぶ 声 )

( モモンガ ) さて … 現在 ナザ リック 地下 大 墳墓 は ―

原因 不明 の 事態 に 巻き込ま れ て いる

すでに セバス に 地表 を 捜索 さ せ て いる の だ が …

草原 ?

( セバス ) はい かつて ナザ リック 地下 大 墳墓 が あった ―

沼地 と は 全く 異なり

周囲 1 キロ に 人工 建築 物 ―

人 型 生物 および モンスター の たぐい は ―

一切 確認 でき ませ ん で し た

( モモンガ ) ご 苦労 だった セバス

ナザ リック が 何らか の 理由 で ―

どこ か 不明 の 地 に 転移 し て しまった の は ―

間違い ない よう だ な

守護 者 統括 アルベド

ならびに 防衛 線 の 責任 者 で ある デミ ウル ゴス

( アルベド と デミ ウル ゴス ) は っ !

( モモンガ ) 両者 の 責任 の 下 で より 完璧 な 情報 共有 システム を 作り ―

警護 を 厚く せよ !

( 一同 ) は っ !

( モモンガ ) マーレ ナザ リック 地下 大 墳墓 の 隠ぺい は 可能 か ?

ま … 魔法 と いう 手段 で は 難しい です

ただ 例えば 壁 に 土 を かけ て ―

それ に 植物 を 生やし た 場合 と か …

( アルベド ) 栄光 ある ナザ リック の 壁 を 土 で 汚 ( けが ) す と ?

( モモンガ ) アルベド ! よけい な 口 を 出す な

( アルベド ) は っ 申し訳 あり ませ ん モモンガ 様

( モモンガ ) 壁 に 土 を かけ て 隠す こと は 可能 か ?

( マーレ ) は … はい お 許し いただける の で し たら

ですが …

( モモンガ ) ふむ 大地 の 盛り上がり が 不自然 か

セバス この 周辺 に 丘 の よう な 場所 は あった か ?

いえ 残念 ながら 平坦 な 大地 が 続 い て いる よう です

( モモンガ ) そう か で あれ ば 周辺 の 大地 に も 土 を 盛り上げ ―

ダミー を 作れ ば ?

ならば さほど 目立た なく なる か と

( モモンガ ) よし で は それ に 取りかかれ

隠せ ない 上空 部分 に は 後 ほど 幻 術 を 展開 しよ う

( マーレ ) はっ はい かしこまり まし た

( モモンガ ) 最後 に 各 階層 守護 者 に 聞い て おき たい こと が ある

まずは シャルティア

お前 に とって 私 と は いったい どの よう な 人物 だ ?

美 の 結晶

まさに この 世界 で もっとも 美しい お方 で あり ん す

( モモンガ ) コキュートス

( コキュートス ) 守護 者 各 員 より も 強者 ( きょう し ゃ ) で あり ―

まさに ナザ リック 地下 大 墳墓 の ―

絶対 なる 支配 者 に ふさわしき 方 か と

( モモンガ ) アウラ

慈悲 深く 深き 配慮 に 優れ た お方 です

( モモンガ ) マーレ

す … すごく 優しい 方 だ と 思い ます

( モモンガ ) デミ ウル ゴス

賢明 な 判断 力 と ―

瞬時 に 実行 さ れる 行動 力 を 有 さ れる 方

まさに 端 倪 ( たん げ い ) す べ から ざる と いう 言葉 が ふさわしき 方 です

( モモンガ ) セバス

至高 の 方々 の 総括 で あり ―

最後 まで 私 ( わたくし ) たち を 見放さ ず 残って いただけ た ―

慈悲 深き 御方 ( お かた ) です

( モモンガ ) 最後 に なった が アルベド

至高 の 方々 の 最高 責任 者 で あり ―

私 ( わたくし ) ども の 最高 の 主人 で あり ます

そして 私 ( わたくし ) の 愛 ( いと ) し い お方 です

( モモンガ ) な っ あ … なるほど

各 員 の 考え は 十分 に 理解 し た

今後 と も 忠義 に 励め

( 一同 ) は っ !

( モモンガ ) ハアー 疲れ た

え ? 何 ? あの 高 評価

あいつ ら マジ だ

す … すごく 怖かった ね お 姉ちゃん

ホント 押しつぶさ れる か と 思った

( コキュートス ) まさか これほど と は …

あれ が 支配 者 と して の 器 を お 見せ に なった モモンガ 様 な の ね

( デミ ウル ゴス ) です ね

( コキュートス ) 我々 の 忠義 に 応え て くださった と いう こと か

私 たち と い た とき は ―

全然 オーラ 発 し て なかった し ね

モモンガ 様 す っ ごく 優しかった ん だ よ

のど が 渇 い た から って 飲み物 まで 出し て くれ て

あれ が 支配 者 と して 本気 に なった ―

モモンガ 様 な ん だ よ ね すごい よ ね

全く その とおり !

私 ( わたくし ) たち の 気持ち に 応え て ―

絶対 者 たる 振る舞い を 取って いただける と は ―

さすが は 我々 の 造 物 主

至高 なる 41 人 の 方々 の 頂点

そして 最後 まで この 地 に 残り し 慈悲 深き 君

( セバス ) で は 私 ( わたくし ) 先 に 戻り ます

( アルベド ) あっ !

モモンガ 様 が どこ に 行か れ た の か 不明 です が ―

お そば に 仕える べき でしょ う し

セバス 何 か あった 場合 は すぐに 私 ( わたくし ) に 報告 を

特に モモンガ 様 が 私 ( わたくし ) を お呼び と いう 場合 は ―

即座 に 駆けつけ ます

ほか の 何 を ほうって も !

ただ 寝室 に お呼び と いう 場合 は ―

それ と なく モモンガ 様 に 時間 が 必要 だ と 伝え なさい

湯あみ 等 の 準備 が …

もちろん そのまま で いい から と いう こと で あれ ば …

了解 し まし た

では 守護 者 の 皆様 も これ で

( デミ ウル ゴス ) うん ? どう かしま し たか ? シャルティア

( コキュートス ) どう し た ? シャルティア

あ … あの すごい 気配 を 受け て ゾク ゾク し て しまって ―

少し 下着 が マズ い こと に なって あり ん す の

( デミ ウル ゴス と アウラ ) あ あー

( アルベド ) この ビッチ ! ( シャルティア ) くっ …

( シャルティア ) は あ ?

モモンガ 様 から あれほど の 力 の 波動

ご 褒美 を いた だい た の よ

それ で 濡 ( ぬ ) りん せ ん ほう が 頭 が おかしい わ 大口 ゴリラ !

ヤツメウナギ !

私 の 姿 は 至高 の 方々 に よって 作って いただけ た 姿 で あり ん すえ

それ は こっち も 同じ こと だ と 思う けど !

あー アウラ 女性 の こと は 女性 に 任せる よ

ちょ っ デミ ウル ゴス 私 に 押しつける 気 ?

( デミ ウル ゴス ) も し 何 か あったら 止め に 入る から

( マーレ ) あっ ええ …

( コキュートス ) まったく ケンカ する ほど の こと な の か ?

コキュートス ! ああ …

( デミ ウル ゴス ) 個人 的 に は 結果 が どう なる か は ―

非常に 興味 が ある ところ です

( マーレ ) えっ ?

戦力 の 増強 と いう 意味 でも ―

ナザ リック の 将来 と いう 意味 でも ね

ど … どういう こと です か ?

おお 偉大 なる 支配 者 の 後継 ( こう けい ) は ある べき だ ろ う ?

うん ?

モモンガ 様 は 最後 まで 残ら れ た

だが もしかすると ―

いずれ ほか の 方々 と 同じ 場所 に 行 ( ゆ ) かれる かも しれ ない

その 場合 我々 が 忠義 を 尽くす べき お方 を ―

残し て いただけ れ ば … と ね

( マーレ ) えっ と それ は どちら か が モモンガ 様 の お 世継ぎ を ?

( コキュートス ) それ は 不 敬 な 考え や も し れ ん ぞ

ただ モモンガ 様 の ご 子息 に も 忠義 を 尽くし たく は ない か ね ?

( コキュートス ) む う … N それ は 確かに 憧れる

いや すばらしい な

すばらしい 光景 だ

ああ … 爺 ( じい ) と お呼び …

ところで マーレ 君 は なんで 女性 の 格好 を し て いる の か ね ?

( マーレ ) こ っ これ は ぶ くぶ く 茶釜 様 が 選 ん だ ん です

えっ と “ 男 の 娘 ( こ ) ” って 言って まし た から

ぼ … 僕 の 性別 を 間違え て で は ない と 思い ます

ふむ … で あれ ば ―

ナザ リック に おい て 少年 は ―

そういう 格好 を する もの な の かも しれ ない な

さて コキュートス いいかげん 戻って き たまえ

( コキュートス ) よい 光景 だった

あれ は まさに 望む 光景 だ

( デミ ウル ゴス ) それ は よかった よ

アルベド シャルティア ! まだ ケンカ を し て いる の か ね

ケンカ は 終わった よ

今 やって る の は …

第 一 妃 ( きさき ) は どちら か と 言わ す こと

ナザ リック の 絶対 な る 支配 者 で あら れる お方 が ―

1 人 しか 妃 を 持て ない と いう の は あまり に も 奇妙 な 話 です から

ただ どちら が 正 妃 ( せい ひ ) と なる か と いう と …

( デミ ウル ゴス ) 非常に 興味深い 話 だ が ―

それ より も 我々 に 命令 を くれ ない か ね ?

フッ … そう ね そう だった わ

シャルティア この 話 は 後日 じっくり

異存 あり ん せ ん

では これ から の 計画 を

( モモンガ ) 魔法 職 しか とって ない けど

レベル 100 に も なれ ば 大抵 の 剣 を 振るう 筋力 は ある

だけど …

( ナーベラル ) あっ

( モモンガ ) クラス が 異なる 武器 や 防 具 を 装備 すら でき ない の は

ゲーム の まま だ

この 世界 に 来 て から 3 日 この 姿 に 恐怖 も 違和感 も 感じ ない

外見 だけ で なく 精神 も 変化 し て いる の か ?

まず 感情 の 起伏 が 激しく なる と ―

何 か に 抑圧 さ れ た よう に 平たん な もの へ と 変わる

さらに 食欲 や 睡眠 欲 も 感じ ない

性欲 は 微妙 に なく も ない けど ―

実戦 使用 し ない で 無くなっちゃ っ た か …

( ナーベラル ) モモンガ 様

( モモンガ ) うん

“ クリエイト グレーター アイテム ”

( モモンガ ) は っ !

( モモンガ ) 魔法 で 生み出し た もの で あれ ば

「 ユグドラシル 」 の とき と 同じ ように 装備 できる わけ か

( モモンガ ) ナー べ ラル 私 は これ から 少し 出 て くる

近 衛兵 の 準備 は 終わって おり ます

( モモンガ ) いや 私 は 1 人 で 十 分 だ

( ナーベラル ) お 待ち ください

モモンガ 様 お 一 人 で は 御 身 ( おん み ) に 何 か あった とき に ―

私 たち が 盾 に なって 死ぬ こと が でき ませ ん

( モモンガ ) N 極 秘 に 行い たい こと が ある

供 は 許さ ぬ

( ナーベラル ) かしこまり まし た

( モモンガ ) 疲れる ん だ よ なあ

まあ この 装備 で 魔法 は 使え ない が ―

アイテム は ある から なんとか …

( モモンガ ) いっ ! 嫉妬 強 欲 憤怒 ( ふん ぬ )

デミ ウル ゴス 配下 の 3 魔 将 が なぜ 第 1 層 に ?

うん ?

( モモンガ ) デミ ウル ゴス !

( デミ ウル ゴス ) ああ これ は モモンガ 様

近衛 を お 連れ に なら ず ここ に いらっしゃる と は

それ に その お召し物

( モモンガ ) な っ … なんで バレ た ?

いや ナザ リック で 自在 に 転移 できる の は ―

ギルド の 指輪 の 持ち主 だけ バレ て 当然 か

( モモンガ ) ああ いろいろ 事情 が あって な

う う っ そういう こと です か

( モモンガ ) えっ ?

まさに 支配 者 たる に ふさわしい ご 配慮 か と 考え ます

( モモンガ ) えっ ? なに ? 息抜き に 外出 し たい だけ な ん だ けど

ですが やはり 供 を 連れ ず に と なり ます と ―

私 も 見過ごす わけ に は 参り ませ ん

( モモンガ ) ふむ ならば 1 人 だけ 同行 を 許 そ う

私 の わがまま を 受け入れ て いただき 感謝 致し ます

( モモンガ ) うわ ー !

すごい な !

こんな 透き通った 空 は 一 度 も 見 た こと が ない

ブルー プラネット さん が 作った 第 6 層 の 空 も すごかった けど

これ は …

( モモンガ ) “ フライ ”

( デミ ウル ゴス ) う う っ う う !

ぐ あ あー

( モモンガ ) う っ

( モモンガ ) 星 と 月 の 明かり だけ で もの が 見える なんて

本当 に 現実 の 世界 と は 思え ませ ん よ ブルー プラネット さん !

( モモンガ ) キラキラ と 輝 い て 宝石 箱 みたい だ

( デミ ウル ゴス ) この 世界 が 美しい の は ―

モモンガ 様 の 身 を 飾る ため の 宝石 を 宿し て いる から か と

( モモンガ ) フッ 確かに そう かもし れ ない な

私 が この 地 に 来 た の は ―

この 誰 も 手 に 入れ て い ない 宝石 箱 を 手 に する ため

いや 私 1 人 で 独占 す べき もの で も ない な

ナザ リック と 我が 友 たち ―

アインズ ・ ウール ・ ゴウン を 飾る ため の もの かも しれ ない か

お 望み と あら ば ―

ナザ リック 全軍 を もって 手 に 入れ て 参り ます

( モモンガ ) フッフッフ

この 世界 に どの よう な 存在 が いる か も 不明 な 段階 で か ?

ただ … そうだ な

世界 征服 なんて 面白い かも しれ ない な

( デミ ウル ゴス ) う あ あっ !

( モモンガ ) まっ そんな こと できる わけない けど

それにしても 「 ユグドラシル 」 から やって き た の は ―

本当 に 俺 だけ な の か

“ 伝言 ( メッセージ ) ” は 届か なかった が 距離 が 遠 すぎ たり

魔法 の 効果 が 変わった せい かも しれ ない

なら アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 が 世界 に とどろけ ば …

( モモンガ ) うん ?

( モモンガ ) 大地 の 大波 ( アース ・ サージ ) ?

それ も スキル で 範囲 拡大 し た 上 で クラス スキル まで 使用 し て いる な

さすが は マーレ

( デミ ウル ゴス ) モモンガ 様 これ から の ご 予定 を お 聞き し て も ?

( モモンガ ) マーレ の 陣中 見舞い に 行く

何 が 褒美 と して よい と 思う か ?

( デミ ウル ゴス ) モモンガ 様 が お 声 を かける だけ で 十 分 か と

( モモンガ ) ふむ

あっ ! モモンガ 様 !

ハアー ハアー ハアー

どうして こちら に ?

あっ 僕 何 か 失敗 でも ?

( モモンガ ) 違う と も マーレ

ナザ リック の 発見 を 未然 に 阻止 する お前 の 仕事 は ―

最も 重要 な もの だ

( マーレ ) あ … はい

( モモンガ ) だ から こそ マーレ ―

私 が どれ だけ 満足 し て いる か を 知って ほしい

はい モモンガ 様

( モモンガ ) よし で は これ を

は ?

( マーレ ) リング ・ オブ ・ N アインズ ・ ウール ・ ゴウン !

これ は 至高 の 方々 しか 所持 を 許さ れ ない もの

う … 受け 取れる はず が …

( モモンガ ) 冷静 に なる の だ マーレ

え ?

( モモンガ ) ナザ リック 内 は 階層 間 の 転移 を 制限 し て いる が ―

この 指輪 が あれ ば 自由 な 移動 が 可能 だ

さあ これ を 受けとり ナザ リック の ため に 貢献 せよ !

はっ ! は あ …

わ あー !

あ … ありがとう ござい ます

今後 も これほど の 宝 に ふさわしい だけ の 働き を ―

お 見せ ひ … し … し たい と 思い ます

( モモンガ ) 頼む ぞ マーレ

はい ! あの ところ で モモンガ 様

どうして その よう な 格好 を ?

( モモンガ ) う っ う ー む それ は …

( アルベド ) 簡単 よ マーレ

ウフッ

( デミ ウル ゴス ) アルベド

モモンガ 様 は しも べ たち の ―

仕事 の 邪魔 を し ない よう に と の お 考え な の

モモンガ 様 が いらっしゃる と 分かれ ば ―

すべて の 者 は 手 を 止め 敬意 を 示し て しまい ます から

… です よ ね ? モモンガ 様

( モモンガ ) さすが は アルベド 私 の 真意 を 見抜く と は

守護 者 統括 と して 当然 …

いえ その 地位 に なく と も ―

モモンガ 様 の お 心 の 洞察 に は 自信 が ござい ます

( マーレ ) な … なるほど

( アルベド ) う う ! ( モモンガ ) いっ !

何 か ござい まし た か ?

( モモンガ ) いっ … いや 何でもない

よし で は マーレ 邪魔 し て 悪かった な

再び 作業 を 開始 し て くれ

( マーレ ) は … はい で は モモンガ 様 失礼 し ます

( モモンガ ) そうだ アルベド に も 渡し て おこ う

何 を … でしょう か ?

( モモンガ ) 守護 者 統括 で ある アルベド に も ―

これ は 必要 な アイテム だ から な

( アルベド ) 感謝 致し ます

( モモンガ ) えっ ?

( アルベド ) ヌフフ …

( モモンガ ) ち ゅ … 忠義 に 励め

デミ ウル ゴス は また 後日 と しよ う

( デミ ウル ゴス ) かしこまり まし た

か の 偉大 なる 指輪 を 頂ける よう 努力 し て 参り ます

( モモンガ ) で は す べき こと も 済 ん だ

私 は 叱ら れ ない うち に 戻る と しよ う

( アルベド ) よっ しゃ あっ !

( ニグン ) 明 朝 次 の 村 を 襲え

獣 を おり まで 誘導 せよ フッ

♪~

~♪


Overlord Episode 2 overlord|episode Overlord - Folge 2

( シャルティア ) おや 私 が 1 番 で あり ん す か ? ||わたくし||ばん|||||

( モモンガ ) シャルティア

ナザ リック 地下 大 墳墓 ― ||ちか|だい|ふんぼ

第 1 から 第 3 階層 まで の 守護 者 で あり ― だい||だい|かいそう|||しゅご|もの||

トゥルー バンパイア だ

ああ ! 我が 君 ( きみ ) |わが|きみ|

私 が 唯一 支配 で きぬ 愛し の 君 わたくし||ゆいいつ|しはい|||あいし||きみ

( モモンガ ) なあ … ち ょ …

( アウラ ) シャルティア ちょっと いいかげん に し たら ?

( シャルティア ) おや チビ すけ

い た で あり ん すか あ ?

( シャルティア ) ぬ しも 大変 で あり ん すね マーレ |||たいへん|||||

この 頭 の おかしい 姉 を 持って |あたま|||あね||もって

( アウラ ) 偽 乳 ( に せ ち ち ) …\ N ( シャルティア ) ぬう ! |ぎ|ちち|||||n||

図星 ね だ から わざわざ ゲート を 使って やって き た ん だ ずぼし|||||げーと||つかって|||||

急 い で 来 たい の に 盛り すぎ て て ― きゅう|||らい||||さかり|||

走る たび に 胸 が ど っか 行っちゃ う から はしる|||むね||||おこなっちゃ||

( シャルティア ) だっ 黙り なさい ! ||だまり|

あんた な ん か 全く ない でしょ ||||まったく||

私 は まだ 76 歳 だ けど ― わたくし|||さい||

あんた は アン デッド

成長 し ない から 大変 よ ね せいちょう||||たいへん||

今 ある もの で 満足 し たら ? ぷ ー いま||||まんぞく||||-

おん ど りゃ あ 吐 い た 唾 は 飲め ん ぞ … ||||は|||つば||のめ||

( モモンガ ) 懐かしい な |なつかしい|

シャルティア を 設定 し た ペロ ロン チーノ さん も ― ||せってい|||||||

アウラ や マーレ を 設定 し た ― ||||せってい||

お 姉さん の ぶ くぶ く 茶釜 ( ちゃ がま ) さん と ― |ねえさん|||||ちゃがま||||

こんな ふう に よく ケンカ を し て た っけ ||||けんか|||||

( コキュートス ) 騒がしい な |さわがしい|

( モモンガ ) うん ?

( コキュートス ) 御方 ( おん かた ) の 前 で 遊び すぎ だ |おかた||||ぜん||あそび||

( モモンガ ) コキュートス

第 5 階層 の 守護 者 で あり 性格 も コンセプト デザイン も ― だい|かいそう||しゅご|もの|||せいかく||こんせぷと|でざいん|

武人 と いう 設定 だ たけと|||せってい|

( シャルティア ) この チビ が 私 に 無礼 を ||||わたくし||ぶれい|

( アウラ ) 事実 だ ! |じじつ|

( モモンガ ) そこ まで だ !

シャルティア アウラ

じゃれ 合う の も それ ぐらい に し て おけ |あう||||||||

( シャルティア と アウラ ) 申し訳 あり ませ ん ! |||もうしわけ|||

( モモンガ ) よく 来 た な コキュートス ||らい|||

( コキュートス ) お呼び と あら ば 即座 に |および||||そくざ|

( モモンガ ) うむ ご 苦労 |||くろう

( デミ ウル ゴス ) 皆さん お 待た せ し て 申し訳 あり ませ ん ね |||みなさん||また||||もうしわけ||||

( モモンガ ) デミ ウル ゴス

ナザ リック 地下 大 墳墓 第 7 階層 の 守護 者 で あり ― ||ちか|だい|ふんぼ|だい|かいそう||しゅご|もの||

防衛 時 に おける NPC 指揮 官 と いう 設定 の 悪魔 だ ぼうえい|じ|||npc|しき|かん|||せってい||あくま|

( アルベド ) で は 皆 至高 の 御方 に 忠誠 の 儀 を ! |||みな|しこう||おかた||ちゅうせい||ぎ|

♪~

~♪

( モモンガ ) \ NDMMO - RPG 「 ユグドラシル 」 |ndmmo|rpg|

その サービス 最終 日 世界 は 変化 し た |さーびす|さいしゅう|ひ|せかい||へんか||

魔法 は 使える もの の さまざま な 法則 が 変化 し ― まほう||つかえる|||||ほうそく||へんか|

NPC は 自分 の 意志 で 動 い て いる npc||じぶん||いし||どう|||

( モモンガ ) 面 ( おもて ) を あげよ |おもて|||

( モモンガ ) … って 絶望 の オーラ 出し て どう す ん だ 俺 ! ||ぜつぼう|||だし||||||おれ

( モモンガ ) よく 集まって くれ た 感謝 しよ う ||あつまって|||かんしゃ||

( アウラ と マーレ ) ああ …\ N ( アルベド ) 感謝 など もったいない ||||n||かんしゃ||

我ら モモンガ 様 に この 身 を 捧げ た 者 たち ― われら||さま|||み||ささげ||もの|

モモンガ 様 から すれ ば とる に 足ら ない もの でしょ う |さま||||||たら||||

しかしながら 我ら の 造 物 主 ( し ゅ ) たる 至高 の 御 方々 に ― |われら||つく|ぶつ|おも||||しこう||ご|ほうぼう|

恥じ ない 働き を 誓い ます はじ||はたらき||ちかい|

( 一同 ) 誓い ます いちどう|ちかい|

( モモンガ ) すばらしい ぞ 守護 者 たち よ |||しゅご|もの||

お前 たち なら ば 失態 なく 事 を 運べ る と 強く 確信 し た おまえ||||しったい||こと||はこべ|||つよく|かくしん||

( 一同 の 喜ぶ 声 ) いちどう||よろこぶ|こえ

( モモンガ ) さて … 現在 ナザ リック 地下 大 墳墓 は ― ||げんざい|||ちか|だい|ふんぼ|

原因 不明 の 事態 に 巻き込ま れ て いる げんいん|ふめい||じたい||まきこま|||

すでに セバス に 地表 を 捜索 さ せ て いる の だ が … |||ちひょう||そうさく|||||||

草原 ? そうげん

( セバス ) はい かつて ナザ リック 地下 大 墳墓 が あった ― |||||ちか|だい|ふんぼ||

沼地 と は 全く 異なり ぬまち|||まったく|ことなり

周囲 1 キロ に 人工 建築 物 ― しゅうい|きろ||じんこう|けんちく|ぶつ

人 型 生物 および モンスター の たぐい は ― じん|かた|せいぶつ|||||

一切 確認 でき ませ ん で し た いっさい|かくにん||||||

( モモンガ ) ご 苦労 だった セバス ||くろう||

ナザ リック が 何らか の 理由 で ― |||なんらか||りゆう|

どこ か 不明 の 地 に 転移 し て しまった の は ― ||ふめい||ち||てんい|||||

間違い ない よう だ な まちがい||||

守護 者 統括 アルベド しゅご|もの|とうかつ|

ならびに 防衛 線 の 責任 者 で ある デミ ウル ゴス |ぼうえい|せん||せきにん|もの|||||

( アルベド と デミ ウル ゴス ) は っ !

( モモンガ ) 両者 の 責任 の 下 で より 完璧 な 情報 共有 システム を 作り ― |りょうしゃ||せきにん||した|||かんぺき||じょうほう|きょうゆう|しすてむ||つくり

警護 を 厚く せよ ! けいご||あつく|

( 一同 ) は っ ! いちどう||

( モモンガ ) マーレ ナザ リック 地下 大 墳墓 の 隠ぺい は 可能 か ? ||||ちか|だい|ふんぼ||いんぺい||かのう|

ま … 魔法 と いう 手段 で は 難しい です |まほう|||しゅだん|||むずかしい|

ただ 例えば 壁 に 土 を かけ て ― |たとえば|かべ||つち|||

それ に 植物 を 生やし た 場合 と か … ||しょくぶつ||はやし||ばあい||

( アルベド ) 栄光 ある ナザ リック の 壁 を 土 で 汚 ( けが ) す と ? |えいこう|||||かべ||つち||きたな|||

( モモンガ ) アルベド ! よけい な 口 を 出す な ||||くち||だす|

( アルベド ) は っ 申し訳 あり ませ ん モモンガ 様 |||もうしわけ|||||さま

( モモンガ ) 壁 に 土 を かけ て 隠す こと は 可能 か ? |かべ||つち||||かくす|||かのう|

( マーレ ) は … はい お 許し いただける の で し たら ||||ゆるし|||||

ですが …

( モモンガ ) ふむ 大地 の 盛り上がり が 不自然 か ||だいち||もりあがり||ふしぜん|

セバス この 周辺 に 丘 の よう な 場所 は あった か ? ||しゅうへん||おか||||ばしょ|||

いえ 残念 ながら 平坦 な 大地 が 続 い て いる よう です |ざんねん||へいたん||だいち||つづ|||||

( モモンガ ) そう か で あれ ば 周辺 の 大地 に も 土 を 盛り上げ ― ||||||しゅうへん||だいち|||つち||もりあげ

ダミー を 作れ ば ? だみー||つくれ|

ならば さほど 目立た なく なる か と ||めだた||||

( モモンガ ) よし で は それ に 取りかかれ ||||||とりかかれ

隠せ ない 上空 部分 に は 後 ほど 幻 術 を 展開 しよ う かくせ||じょうくう|ぶぶん|||あと||まぼろし|じゅつ||てんかい||

( マーレ ) はっ はい かしこまり まし た

( モモンガ ) 最後 に 各 階層 守護 者 に 聞い て おき たい こと が ある |さいご||かく|かいそう|しゅご|もの||ききい||||||

まずは シャルティア

お前 に とって 私 と は いったい どの よう な 人物 だ ? おまえ|||わたくし|||||||じんぶつ|

美 の 結晶 び||けっしょう

まさに この 世界 で もっとも 美しい お方 で あり ん す ||せかい|||うつくしい|おかた||||

( モモンガ ) コキュートス

( コキュートス ) 守護 者 各 員 より も 強者 ( きょう し ゃ ) で あり ― |しゅご|もの|かく|いん|||きょうしゃ|||||

まさに ナザ リック 地下 大 墳墓 の ― |||ちか|だい|ふんぼ|

絶対 なる 支配 者 に ふさわしき 方 か と ぜったい||しはい|もの|||かた||

( モモンガ ) アウラ

慈悲 深く 深き 配慮 に 優れ た お方 です じひ|ふかく|ふかき|はいりょ||すぐれ||おかた|

( モモンガ ) マーレ

す … すごく 優しい 方 だ と 思い ます ||やさしい|かた|||おもい|

( モモンガ ) デミ ウル ゴス

賢明 な 判断 力 と ― けんめい||はんだん|ちから|

瞬時 に 実行 さ れる 行動 力 を 有 さ れる 方 しゅんじ||じっこう|||こうどう|ちから||ゆう|||かた

まさに 端 倪 ( たん げ い ) す べ から ざる と いう 言葉 が ふさわしき 方 です |はし|げい||||||||||ことば|||かた|

( モモンガ ) セバス

至高 の 方々 の 総括 で あり ― しこう||ほうぼう||そうかつ||

最後 まで 私 ( わたくし ) たち を 見放さ ず 残って いただけ た ― さいご||わたくし||||みはなさ||のこって||

慈悲 深き 御方 ( お かた ) です じひ|ふかき|おかた|||

( モモンガ ) 最後 に なった が アルベド |さいご||||

至高 の 方々 の 最高 責任 者 で あり ― しこう||ほうぼう||さいこう|せきにん|もの||

私 ( わたくし ) ども の 最高 の 主人 で あり ます わたくし||||さいこう||あるじ|||

そして 私 ( わたくし ) の 愛 ( いと ) し い お方 です |わたくし|||あい||||おかた|

( モモンガ ) な っ あ … なるほど

各 員 の 考え は 十分 に 理解 し た かく|いん||かんがえ||じゅうぶん||りかい||

今後 と も 忠義 に 励め こんご|||ちゅうぎ||はげめ

( 一同 ) は っ ! いちどう||

( モモンガ ) ハアー 疲れ た ||つかれ|

え ? 何 ? あの 高 評価 |なん||たか|ひょうか

あいつ ら マジ だ

す … すごく 怖かった ね お 姉ちゃん ||こわかった|||ねえちゃん

ホント 押しつぶさ れる か と 思った ほんと|おしつぶさ||||おもった

( コキュートス ) まさか これほど と は …

あれ が 支配 者 と して の 器 を お 見せ に なった モモンガ 様 な の ね ||しはい|もの||||うつわ|||みせ||||さま|||

( デミ ウル ゴス ) です ね

( コキュートス ) 我々 の 忠義 に 応え て くださった と いう こと か |われわれ||ちゅうぎ||こたえ||||||

私 たち と い た とき は ― わたくし||||||

全然 オーラ 発 し て なかった し ね ぜんぜん||はつ|||||

モモンガ 様 す っ ごく 優しかった ん だ よ |さま||||やさしかった|||

のど が 渇 い た から って 飲み物 まで 出し て くれ て ||かわ|||||のみもの||だし|||

あれ が 支配 者 と して 本気 に なった ― ||しはい|もの|||ほんき||

モモンガ 様 な ん だ よ ね すごい よ ね |さま||||||||

全く その とおり ! まったく||

私 ( わたくし ) たち の 気持ち に 応え て ― わたくし||||きもち||こたえ|

絶対 者 たる 振る舞い を 取って いただける と は ― ぜったい|もの||ふるまい||とって|||

さすが は 我々 の 造 物 主 ||われわれ||つく|ぶつ|おも

至高 なる 41 人 の 方々 の 頂点 しこう||じん||ほうぼう||ちょうてん

そして 最後 まで この 地 に 残り し 慈悲 深き 君 |さいご|||ち||のこり||じひ|ふかき|きみ

( セバス ) で は 私 ( わたくし ) 先 に 戻り ます |||わたくし||さき||もどり|

( アルベド ) あっ !

モモンガ 様 が どこ に 行か れ た の か 不明 です が ― |さま||||いか|||||ふめい||

お そば に 仕える べき でしょ う し |||つかえる||||

セバス 何 か あった 場合 は すぐに 私 ( わたくし ) に 報告 を |なん|||ばあい|||わたくし|||ほうこく|

特に モモンガ 様 が 私 ( わたくし ) を お呼び と いう 場合 は ― とくに||さま||わたくし|||および|||ばあい|

即座 に 駆けつけ ます そくざ||かけつけ|

ほか の 何 を ほうって も ! ||なん|||

ただ 寝室 に お呼び と いう 場合 は ― |しんしつ||および|||ばあい|

それ と なく モモンガ 様 に 時間 が 必要 だ と 伝え なさい ||||さま||じかん||ひつよう|||つたえ|

湯あみ 等 の 準備 が … ゆあみ|とう||じゅんび|

もちろん そのまま で いい から と いう こと で あれ ば …

了解 し まし た りょうかい|||

では 守護 者 の 皆様 も これ で |しゅご|もの||みなさま|||

( デミ ウル ゴス ) うん ? どう かしま し たか ? シャルティア

( コキュートス ) どう し た ? シャルティア

あ … あの すごい 気配 を 受け て ゾク ゾク し て しまって ― |||けはい||うけ||||||

少し 下着 が マズ い こと に なって あり ん す の すこし|したぎ||||||||||

( デミ ウル ゴス と アウラ ) あ あー

( アルベド ) この ビッチ ! ( シャルティア ) くっ …

( シャルティア ) は あ ?

モモンガ 様 から あれほど の 力 の 波動 |さま||||ちから||はどう

ご 褒美 を いた だい た の よ |ほうび||||||

それ で 濡 ( ぬ ) りん せ ん ほう が 頭 が おかしい わ 大口 ゴリラ ! ||ぬら|||||||あたま||||おおぐち|ごりら

ヤツメウナギ !

私 の 姿 は 至高 の 方々 に よって 作って いただけ た 姿 で あり ん すえ わたくし||すがた||しこう||ほうぼう|||つくって|||すがた||||

それ は こっち も 同じ こと だ と 思う けど ! ||||おなじ||||おもう|

あー アウラ 女性 の こと は 女性 に 任せる よ ||じょせい||||じょせい||まかせる|

ちょ っ デミ ウル ゴス 私 に 押しつける 気 ? |||||わたくし||おしつける|き

( デミ ウル ゴス ) も し 何 か あったら 止め に 入る から |||||なん|||とどめ||はいる|

( マーレ ) あっ ええ …

( コキュートス ) まったく ケンカ する ほど の こと な の か ? ||けんか|||||||

コキュートス ! ああ …

( デミ ウル ゴス ) 個人 的 に は 結果 が どう なる か は ― |||こじん|てき|||けっか|||||

非常に 興味 が ある ところ です ひじょうに|きょうみ||||

( マーレ ) えっ ?

戦力 の 増強 と いう 意味 でも ― せんりょく||ぞうきょう|||いみ|

ナザ リック の 将来 と いう 意味 でも ね |||しょうらい|||いみ||

ど … どういう こと です か ?

おお 偉大 なる 支配 者 の 後継 ( こう けい ) は ある べき だ ろ う ? |いだい||しはい|もの||こうけい||||||||

うん ?

モモンガ 様 は 最後 まで 残ら れ た |さま||さいご||のこら||

だが もしかすると ―

いずれ ほか の 方々 と 同じ 場所 に 行 ( ゆ ) かれる かも しれ ない |||ほうぼう||おなじ|ばしょ||ぎょう|||||

その 場合 我々 が 忠義 を 尽くす べき お方 を ― |ばあい|われわれ||ちゅうぎ||つくす||おかた|

残し て いただけ れ ば … と ね のこし||||||

( マーレ ) えっ と それ は どちら か が モモンガ 様 の お 世継ぎ を ? |||||||||さま|||よつぎ|

( コキュートス ) それ は 不 敬 な 考え や も し れ ん ぞ |||ふ|たかし||かんがえ||||||

ただ モモンガ 様 の ご 子息 に も 忠義 を 尽くし たく は ない か ね ? ||さま|||しそく|||ちゅうぎ||つくし|||||

( コキュートス ) む う …\ N それ は 確かに 憧れる |||n|||たしかに|あこがれる

いや すばらしい な

すばらしい 光景 だ |こうけい|

ああ … 爺 ( じい ) と お呼び … |じい|||および

ところで マーレ 君 は なんで 女性 の 格好 を し て いる の か ね ? ||きみ|||じょせい||かっこう|||||||

( マーレ ) こ っ これ は ぶ くぶ く 茶釜 様 が 選 ん だ ん です ||||||||ちゃがま|さま||せん||||

えっ と “ 男 の 娘 ( こ ) ” って 言って まし た から ||おとこ||むすめ|||いって|||

ぼ … 僕 の 性別 を 間違え て で は ない と 思い ます |ぼく||せいべつ||まちがえ||||||おもい|

ふむ … で あれ ば ―

ナザ リック に おい て 少年 は ― |||||しょうねん|

そういう 格好 を する もの な の かも しれ ない な |かっこう|||||||||

さて コキュートス いいかげん 戻って き たまえ |||もどって||

( コキュートス ) よい 光景 だった ||こうけい|

あれ は まさに 望む 光景 だ |||のぞむ|こうけい|

( デミ ウル ゴス ) それ は よかった よ

アルベド シャルティア ! まだ ケンカ を し て いる の か ね |||けんか|||||||

ケンカ は 終わった よ けんか||おわった|

今 やって る の は … いま||||

第 一 妃 ( きさき ) は どちら か と 言わ す こと だい|ひと|きさき||||||いわ||

ナザ リック の 絶対 な る 支配 者 で あら れる お方 が ― |||ぜったい|||しはい|もの||||おかた|

1 人 しか 妃 を 持て ない と いう の は あまり に も 奇妙 な 話 です から じん||きさき||もて|||||||||きみょう||はなし||

ただ どちら が 正 妃 ( せい ひ ) と なる か と いう と … |||せい|きさき||||||||

( デミ ウル ゴス ) 非常に 興味深い 話 だ が ― |||ひじょうに|きょうみぶかい|はなし||

それ より も 我々 に 命令 を くれ ない か ね ? |||われわれ||めいれい|||||

フッ … そう ね そう だった わ

シャルティア この 話 は 後日 じっくり ||はなし||ごじつ|

異存 あり ん せ ん いぞん||||

では これ から の 計画 を ||||けいかく|

( モモンガ ) 魔法 職 しか とって ない けど |まほう|しょく||||

レベル 100 に も なれ ば 大抵 の 剣 を 振るう 筋力 は ある れべる|||||たいてい||けん||ふるう|きんりょく||

だけど …

( ナーベラル ) あっ

( モモンガ ) クラス が 異なる 武器 や 防 具 を 装備 すら でき ない の は |くらす||ことなる|ぶき||ふせ|つぶさ||そうび|||||

ゲーム の まま だ げーむ|||

この 世界 に 来 て から 3 日 この 姿 に 恐怖 も 違和感 も 感じ ない |せかい||らい|||ひ||すがた||きょうふ||いわかん||かんじ|

外見 だけ で なく 精神 も 変化 し て いる の か ? がいけん||||せいしん||へんか|||||

まず 感情 の 起伏 が 激しく なる と ― |かんじょう||きふく||はげしく||

何 か に 抑圧 さ れ た よう に 平たん な もの へ と 変わる なん|||よくあつ||||||へいたん|||||かわる

さらに 食欲 や 睡眠 欲 も 感じ ない |しょくよく||すいみん|よく||かんじ|

性欲 は 微妙 に なく も ない けど ― せいよく||びみょう|||||

実戦 使用 し ない で 無くなっちゃ っ た か … じっせん|しよう||||なくなっちゃ|||

( ナーベラル ) モモンガ 様 ||さま

( モモンガ ) うん

“ クリエイト グレーター アイテム ” ||あいてむ

( モモンガ ) は っ !

( モモンガ ) 魔法 で 生み出し た もの で あれ ば |まほう||うみだし|||||

「 ユグドラシル 」 の とき と 同じ ように 装備 できる わけ か ||||おなじ||そうび|||

( モモンガ ) ナー べ ラル 私 は これ から 少し 出 て くる ||||わたくし||||すこし|だ||

近 衛兵 の 準備 は 終わって おり ます ちか|えいへい||じゅんび||おわって||

( モモンガ ) いや 私 は 1 人 で 十 分 だ ||わたくし||じん||じゅう|ぶん|

( ナーベラル ) お 待ち ください ||まち|

モモンガ 様 お 一 人 で は 御 身 ( おん み ) に 何 か あった とき に ― |さま||ひと|じん|||ご|み||||なん||||

私 たち が 盾 に なって 死ぬ こと が でき ませ ん わたくし|||たて|||しぬ|||||

( モモンガ ) \ N 極 秘 に 行い たい こと が ある |n|ごく|ひ||おこない||||

供 は 許さ ぬ とも||ゆるさ|

( ナーベラル ) かしこまり まし た

( モモンガ ) 疲れる ん だ よ なあ |つかれる||||

まあ この 装備 で 魔法 は 使え ない が ― ||そうび||まほう||つかえ||

アイテム は ある から なんとか … あいてむ||||

( モモンガ ) いっ ! 嫉妬 強 欲 憤怒 ( ふん ぬ ) ||しっと|つよ|よく|ふんぬ||

デミ ウル ゴス 配下 の 3 魔 将 が なぜ 第 1 層 に ? |||はいか||ま|すすむ|||だい|そう|

うん ?

( モモンガ ) デミ ウル ゴス !

( デミ ウル ゴス ) ああ これ は モモンガ 様 |||||||さま

近衛 を お 連れ に なら ず ここ に いらっしゃる と は このえ|||つれ||||||||

それ に その お召し物 |||おめしもの

( モモンガ ) な っ … なんで バレ た ?

いや ナザ リック で 自在 に 転移 できる の は ― ||||じざい||てんい|||

ギルド の 指輪 の 持ち主 だけ バレ て 当然 か ぎるど||ゆびわ||もちぬし||||とうぜん|

( モモンガ ) ああ いろいろ 事情 が あって な |||じじょう|||

う う っ そういう こと です か

( モモンガ ) えっ ?

まさに 支配 者 たる に ふさわしい ご 配慮 か と 考え ます |しはい|もの|||||はいりょ|||かんがえ|

( モモンガ ) えっ ? なに ? 息抜き に 外出 し たい だけ な ん だ けど |||いきぬき||がいしゅつ|||||||

ですが やはり 供 を 連れ ず に と なり ます と ― ||とも||つれ||||||

私 も 見過ごす わけ に は 参り ませ ん わたくし||みすごす||||まいり||

( モモンガ ) ふむ ならば 1 人 だけ 同行 を 許 そ う |||じん||どうこう||ゆる||

私 の わがまま を 受け入れ て いただき 感謝 致し ます わたくし||||うけいれ|||かんしゃ|いたし|

( モモンガ ) うわ ー ! ||-

すごい な !

こんな 透き通った 空 は 一 度 も 見 た こと が ない |すきとおった|から||ひと|たび||み||||

ブルー プラネット さん が 作った 第 6 層 の 空 も すごかった けど ぶるー||||つくった|だい|そう||から|||

これ は …

( モモンガ ) “ フライ ” |ふらい

( デミ ウル ゴス ) う う っ う う !

ぐ あ あー

( モモンガ ) う っ

( モモンガ ) 星 と 月 の 明かり だけ で もの が 見える なんて |ほし||つき||あかり|||||みえる|

本当 に 現実 の 世界 と は 思え ませ ん よ ブルー プラネット さん ! ほんとう||げんじつ||せかい|||おもえ||||ぶるー||

( モモンガ ) キラキラ と 輝 い て 宝石 箱 みたい だ |きらきら||あきら|||ほうせき|はこ||

( デミ ウル ゴス ) この 世界 が 美しい の は ― ||||せかい||うつくしい||

モモンガ 様 の 身 を 飾る ため の 宝石 を 宿し て いる から か と |さま||み||かざる|||ほうせき||やどし|||||

( モモンガ ) フッ 確かに そう かもし れ ない な ||たしかに|||||

私 が この 地 に 来 た の は ― わたくし|||ち||らい|||

この 誰 も 手 に 入れ て い ない 宝石 箱 を 手 に する ため |だれ||て||いれ||||ほうせき|はこ||て|||

いや 私 1 人 で 独占 す べき もの で も ない な |わたくし|じん||どくせん|||||||

ナザ リック と 我が 友 たち ― |||わが|とも|

アインズ ・ ウール ・ ゴウン を 飾る ため の もの かも しれ ない か |うーる|||かざる|||||||

お 望み と あら ば ― |のぞみ|||

ナザ リック 全軍 を もって 手 に 入れ て 参り ます ||ぜんぐん|||て||いれ||まいり|

( モモンガ ) フッフッフ

この 世界 に どの よう な 存在 が いる か も 不明 な 段階 で か ? |せかい|||||そんざい|||||ふめい||だんかい||

ただ … そうだ な |そう だ|

世界 征服 なんて 面白い かも しれ ない な せかい|せいふく||おもしろい||||

( デミ ウル ゴス ) う あ あっ !

( モモンガ ) まっ そんな こと できる わけない けど

それにしても 「 ユグドラシル 」 から やって き た の は ―

本当 に 俺 だけ な の か ほんとう||おれ||||

“ 伝言 ( メッセージ ) ” は 届か なかった が 距離 が 遠 すぎ たり でんごん|めっせーじ||とどか|||きょり||とお||

魔法 の 効果 が 変わった せい かも しれ ない まほう||こうか||かわった||||

なら アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 が 世界 に とどろけ ば … ||うーる|||な||せかい|||

( モモンガ ) うん ?

( モモンガ ) 大地 の 大波 ( アース ・ サージ ) ? |だいち||おおなみ|あーす|

それ も スキル で 範囲 拡大 し た 上 で クラス スキル まで 使用 し て いる な ||||はんい|かくだい|||うえ||くらす|||しよう||||

さすが は マーレ

( デミ ウル ゴス ) モモンガ 様 これ から の ご 予定 を お 聞き し て も ? ||||さま|||||よてい|||きき|||

( モモンガ ) マーレ の 陣中 見舞い に 行く |||じんちゅう|みまい||いく

何 が 褒美 と して よい と 思う か ? なん||ほうび|||||おもう|

( デミ ウル ゴス ) モモンガ 様 が お 声 を かける だけ で 十 分 か と ||||さま|||こえ|||||じゅう|ぶん||

( モモンガ ) ふむ

あっ ! モモンガ 様 ! ||さま

ハアー ハアー ハアー

どうして こちら に ?

あっ 僕 何 か 失敗 でも ? |ぼく|なん||しっぱい|

( モモンガ ) 違う と も マーレ |ちがう|||

ナザ リック の 発見 を 未然 に 阻止 する お前 の 仕事 は ― |||はっけん||みぜん||そし||おまえ||しごと|

最も 重要 な もの だ もっとも|じゅうよう|||

( マーレ ) あ … はい

( モモンガ ) だ から こそ マーレ ―

私 が どれ だけ 満足 し て いる か を 知って ほしい わたくし||||まんぞく||||||しって|

はい モモンガ 様 ||さま

( モモンガ ) よし で は これ を

は ?

( マーレ ) リング ・ オブ ・\ N アインズ ・ ウール ・ ゴウン ! |りんぐ|おぶ|n||うーる|

これ は 至高 の 方々 しか 所持 を 許さ れ ない もの ||しこう||ほうぼう||しょじ||ゆるさ|||

う … 受け 取れる はず が … |うけ|とれる||

( モモンガ ) 冷静 に なる の だ マーレ |れいせい|||||

え ?

( モモンガ ) ナザ リック 内 は 階層 間 の 転移 を 制限 し て いる が ― |||うち||かいそう|あいだ||てんい||せいげん||||

この 指輪 が あれ ば 自由 な 移動 が 可能 だ |ゆびわ||||じゆう||いどう||かのう|

さあ これ を 受けとり ナザ リック の ため に 貢献 せよ ! |||うけとり||||||こうけん|

はっ ! は あ …

わ あー !

あ … ありがとう ござい ます

今後 も これほど の 宝 に ふさわしい だけ の 働き を ― こんご||||たから|||||はたらき|

お 見せ ひ … し … し たい と 思い ます |みせ||||||おもい|

( モモンガ ) 頼む ぞ マーレ |たのむ||

はい ! あの ところ で モモンガ 様 |||||さま

どうして その よう な 格好 を ? ||||かっこう|

( モモンガ ) う っ う ー む それ は … ||||-|||

( アルベド ) 簡単 よ マーレ |かんたん||

ウフッ

( デミ ウル ゴス ) アルベド

モモンガ 様 は しも べ たち の ― |さま|||||

仕事 の 邪魔 を し ない よう に と の お 考え な の しごと||じゃま|||||||||かんがえ||

モモンガ 様 が いらっしゃる と 分かれ ば ― |さま||||わかれ|

すべて の 者 は 手 を 止め 敬意 を 示し て しまい ます から ||もの||て||とどめ|けいい||しめし||||

… です よ ね ? モモンガ 様 ||||さま

( モモンガ ) さすが は アルベド 私 の 真意 を 見抜く と は ||||わたくし||しんい||みぬく||

守護 者 統括 と して 当然 … しゅご|もの|とうかつ|||とうぜん

いえ その 地位 に なく と も ― ||ちい||||

モモンガ 様 の お 心 の 洞察 に は 自信 が ござい ます |さま|||こころ||どうさつ|||じしん|||

( マーレ ) な … なるほど

( アルベド ) う う ! ( モモンガ ) いっ !

何 か ござい まし た か ? なん|||||

( モモンガ ) いっ … いや 何でもない |||なんでもない

よし で は マーレ 邪魔 し て 悪かった な ||||じゃま|||わるかった|

再び 作業 を 開始 し て くれ ふたたび|さぎょう||かいし|||

( マーレ ) は … はい で は モモンガ 様 失礼 し ます ||||||さま|しつれい||

( モモンガ ) そうだ アルベド に も 渡し て おこ う |そう だ||||わたし|||

何 を … でしょう か ? なん|||

( モモンガ ) 守護 者 統括 で ある アルベド に も ― |しゅご|もの|とうかつ|||||

これ は 必要 な アイテム だ から な ||ひつよう||あいてむ|||

( アルベド ) 感謝 致し ます |かんしゃ|いたし|

( モモンガ ) えっ ?

( アルベド ) ヌフフ …

( モモンガ ) ち ゅ … 忠義 に 励め |||ちゅうぎ||はげめ

デミ ウル ゴス は また 後日 と しよ う |||||ごじつ|||

( デミ ウル ゴス ) かしこまり まし た

か の 偉大 なる 指輪 を 頂ける よう 努力 し て 参り ます ||いだい||ゆびわ||いただける||どりょく|||まいり|

( モモンガ ) で は す べき こと も 済 ん だ |||||||す||

私 は 叱ら れ ない うち に 戻る と しよ う わたくし||しから|||||もどる|||

( アルベド ) よっ しゃ あっ !

( ニグン ) 明 朝 次 の 村 を 襲え |あき|あさ|つぎ||むら||おそえ

獣 を おり まで 誘導 せよ フッ けだもの||||ゆうどう||

♪~

~♪