Overlord Episode 11 overlord|episode

（ アインズ ） な っ …

まさか 神器 級 ( ゴッズ ) アイテム を 使う 事態 に 陥って いる と は … |しんき|きゅう||あいてむ||つかう|じたい||おちいって|||

（ 着信 音 ） （ ナーベラル ） アインズ 様 ちゃくしん|おと|||さま

（ アインズ ） なん だ ナーベラル 今 は 取り込み 中 だ と … ||||いま||とりこみ|なか||

いや なんでもない どう し た の だ ？

（ ナーベラル ） は っ 冒険 者 組合 の 組合 長 アイン ザック の 使い が 参り まし て |||ぼうけん|もの|くみあい||くみあい|ちょう||ざっく||つかい||まいり||

エ ･ ラン テル 近郊 に 出現 し た ヴァンパイア の 件 で ― |らん|てる|きんこう||しゅつげん|||||けん|

早急 に 組合 まで 来 て ほしい と の こと です そうきゅう||くみあい||らい||||||

（ アインズ ） うむ 分かった これ から 向かう と 伝えろ ||わかった|||むかう||つたえろ

♪～

～♪

（ アイン ザック ） 多忙 な ミス リル の 君 たち が ― |ざっく|たぼう||みす|||きみ||

急 な 招集 に 応じ て くれ た こと に 感謝 する きゅう||しょうしゅう||おうじ||||||かんしゃ|

早速 だ が 本題 に 入 ろ う さっそく|||ほんだい||はい||

昨晩 エ ･ ラン テル 近郊 の 森 で ― さくばん||らん|てる|きんこう||しげる|

鉄 ( アイアン ) クラス の 冒険 者 ７ 人 が ― くろがね||くらす||ぼうけん|もの|じん|

ヴァンパイア と お ぼ しき モンスター と 遭遇 し ― |||||||そうぐう|

５ 人 が 殺害 さ れ た じん||さつがい|||

生き残り の 話 で は 外見 は 銀 髪 で ― いきのこり||はなし|||がいけん||ぎん|かみ|

大口 と いう 印象 が 強く 残って い た そう だ おおぐち|||いんしょう||つよく|のこって||||

（ アインズ ） 間違い なく シャルティア だ |まちがい|||

ヴァンパイア は 対象 を 吸 血 する こと で ― ||たいしょう||す|ち|||

絶対 服従 の 配下 に できる ぜったい|ふくじゅう||はいか||

やつ が この エ ･ ラン テル に 侵入 し たら 一大事 だ ||||らん|てる||しんにゅう|||いちだいじ|

（ ベロテ ） まさか 共同 墓地 の 事件 と 関係 が ？ ||きょうどう|ぼち||じけん||かんけい|

（ モック ナック ） ああ 昨晩 モモン さん が 解決 し た と いう … |||さくばん||||かいけつ||||

（ イグヴァルジ ） あの 程度 の 働き で ミス リル と は 羨ま し い 限り だ ||ていど||はたらき||みす||||うらやま|||かぎり|

（ ベロテ ） おい よさ ない か ||よ さ||

（ アイン ザック ） 昨晩 の 墓地 で の 一 件 は 死亡 者 の 遺留 品 から ― |ざっく|さくばん||ぼち|||ひと|けん||しぼう|もの||いりゅう|しな|

ズーラーノーン の 仕業 だ と 判明 し て いる ||しわざ|||はんめい|||

（ ベロテ ） ズーラーノーン …\ N あの アン デッド を 使う 秘密 結社 か ||n|||||つかう|ひみつ|けっしゃ|

ならば やはり ヴァンパイア と 関係 が ？ ||||かんけい|

陽動 かも しれ ない ようどう|||

だが 判断 する に は 情報 が 少な すぎる |はんだん||||じょうほう||すくな|

まあ アイアン 程度 が 相手 じゃ 強 さ まで は な … ||ていど||あいて||つよ||||

ヴァンパイア が 確認 さ れ た 付近 に 洞窟 が ある こと が 分かって いる ||かくにん||||ふきん||どうくつ|||||わかって|

まずは そこ に 偵察 隊 を … |||ていさつ|たい|

（ アインズ ） その ヴァンパイア と ズーラーノーン と は 関係 が ない |||||||かんけい||

何 か 知って いる の か ね ？ なん||しって||||

（ アインズ ） その ヴァンパイア の 名 は ホニョペニョット … ||||な||

（ アイン ザック ） は っ ？ |ざっく||

（ アインズ ） ホニョペニョコ だ ！

（ 一同 ） おお っ … いちどう||

その ホニョ …

その ヴァンパイア の 名 を なぜ 君 が 知って いる ？ |||な|||きみ||しって|

（ アインズ ） 私 が ずっと 追って いる やつ だ から だ |わたくし|||おって|||||

少々 因縁 が あって なあ かなり 強い しょうしょう|いんねん|||||つよい

偵察 は 私 の チーム で 行う ていさつ||わたくし||ちーむ||おこなう

もし その 場 に い た の なら 私 が 滅ぼ そ う ||じょう||||||わたくし||ほろぼ||

（ イグヴァルジ ） 何 を バカ な |なん||ばか|

自信 は ある の か ね ？ じしん|||||

（ アインズ ） 切り札 は ある |きりふだ||

魔 封じ の 水晶 だ ま|ほうじ||すいしょう|

第 ８ 位 階 魔法 が 込め られ て いる だい|くらい|かい|まほう||こめ|||

（ アイン ザック ） 第 ８ 位 階 ？ 神話 の 領域 で は ない か |ざっく|だい|くらい|かい|しんわ||りょういき||||

（ イグヴァルジ ） くだらない ！ ウソ に 決まって いる ||うそ||きまって|

（ アインズ ） 鑑定 を 受け て も いい が そんな 時間 は ない はず だ |かんてい||うけ||||||じかん||||

報酬 は ？ ほうしゅう|

（ アインズ ） その 話 は あと で かまわ ない ||はなし|||||

ただし 最低 でも オリハルコン を 約束 し て ほしい |さいてい||||やくそく|||

オリハルコン ？

（ アインズ ） いちいち 力 を 証明 する の も 面倒 だ から な ||ちから||しょうめい||||めんどう|||

なるほど

俺 の チーム も 行く おれ||ちーむ||いく

（ アインズ ） 足手まとい は いら ない |あしでまとい|||

（ イグヴァルジ ） な っ …\ N お前 み たい な 新参 者 を 信用 できる か |||n|おまえ||||しんざん|もの||しんよう||

大体 その ヴァンパイア が 本当 に 強い か どう かも 不明 で は ない か だいたい||||ほんとう||つよい||||ふめい||||

よせ イグヴァルジ

さっき から その 態度 は ない だ ろ う |||たいど|||||

（ アインズ ） かまわ ない さ ただ 付 い て き たら ― |||||つき||||

確実 に 死ぬ ぞ かくじつ||しぬ|

（ イグヴァルジ ） クソッ ふざけ ん な ！

チクショウ クソッ この っ 放し や がれ ||||はなし||

（ イグヴァルジ ） ぶ っ 殺す ぞ （ マーレ ） う う … |||ころす||||

（ アインズ ） 私 は 警告 を し た そして お前 は それ に 従わ なかった |わたくし||けいこく|||||おまえ||||したがわ|

ならば これ が お前 が 選 ん だ 選択肢 の 結果 だ |||おまえ||せん|||せんたくし||けっか|

甘んじ て 受け入れろ あまんじ||うけいれろ

う っ … チクショウ

（ マーレ ） これ で よろしかった でしょ う か

（ アインズ ） ああ もちろん だ

この 程度 なら マーレ を 呼び出す まで も なかった な |ていど||||よびだす||||

死体 は いかが 致し ます か したい|||いたし||

（ アインズ ） すべて 回収 せよ ||かいしゅう|

冒険 者 が 上位 アン デッド の 媒介 に なり える か 実験 を する ぼうけん|もの||じょうい||||ばいかい|||||じっけん||

かしこまり まし た

（ アインズ ） マーレ は ナーベラル を 連れ て ナザ リック まで 帰還 しろ |||||つれ|||||きかん|

（ マーレ ） は … はい

（ ハムスケ ） 殿 … 某 ( それ が し ) は 大丈夫 な ん で ござ ろ う か |しんがり|ぼう|||||だいじょうぶ|||||||

食べ られ たり し ない で ご ざる か ？ たべ||||||||

アインズ 様 の ペット で ある なら ば ご 許可 なし に 食べ られ たり し ない わ |さま||ぺっと||||||きょか|||たべ|||||

よろしく お 願い する で ご ざる よ ||ねがい|||||

ナーベラル 殿 |しんがり

（ アインズ ） フンッ よし で は 行く ぞ アルベド |||||いく||

はっ

（ アインズ ） シャルティア

シャルティア 言い訳 の 言葉 も なく さらに は アインズ 様 に 無礼 を … |いいわけ||ことば||||||さま||ぶれい|

（ アインズ ） 静まれ |しずまれ

これ は まさか … あり える の か ？

信じ られ ん しんじ||

アン デッド で ある シャルティア が なぜ と いう 疑問 は 残る が ― |||||||||ぎもん||のこる|

ここ で 戦闘 が 起き 何者 か に 精神 支配 を 受け た ||せんとう||おき|なにもの|||せいしん|しはい||うけ|

いや 何 か が 起き て 命令 が 与え られ ぬ まま 置か れ た |なん|||おき||めいれい||あたえ||||おか||

そんな ところ か

これ を 使う の は 少々 もったいない が ― ||つかう|||しょうしょう||

シャルティア の 精神 支配 を 手っ取り早く 無効 化 する と しよ う ||せいしん|しはい||てっとりばやく|むこう|か||||

（ アルベド ） それ は ？

（ アインズ ） 超 超 レア アイテム “ 流れ星 の 指輪 ( シューティング スター ) ” だ |ちょう|ちょう||あいてむ|ながれぼし||ゆびわ||すたー|

超 位 魔法 “ 星 に 願い を ( ウィッシュ ･ アポン ･ ア ･ スター ) ” を ３ 度 まで 使う こと が できる ちょう|くらい|まほう|ほし||ねがい|||||すたー||たび||つかう|||

（ アインズ ） これ を 手 に 入れる ため に |||て||いれる||

夏 の ボーナス 全部 課金 ガチャ に ぶち 込 ん だ ん だ よ な なつ||ぼーなす|ぜんぶ|かきん||||こみ||||||

超 位 魔法 … ちょう|くらい|まほう

（ アインズ ） 見る の は 初めて か ？ |みる|||はじめて|

（ アルベド ） はい 第 10 位 階 を 越え た ところ に ある ― ||だい|くらい|かい||こえ||||

究極 の 魔法 と 伺って い ます きゅうきょく||まほう||うかがって||

（ アインズ ） そうだ だ が 魔法 と いう より スキル に 近い な |そう だ|||まほう||||||ちかい|

ＭＰ 消費 が ない 代わり に １ 日 の 使用 回数 制限 が ある うえ ― ｍｐ|しょうひ|||かわり||ひ||しよう|かいすう|せいげん|||

発動 に も 時間 が かかる はつどう|||じかん||

しかも リキャストタイム は 課金 アイテム で すら 短縮 でき ない |||かきん|あいてむ|||たんしゅく||

だが この 指輪 は 発動 時間 を ゼロ に する うえ に ― ||ゆびわ||はつどう|じかん||||||

経験 値 消費 も なし に できる アイテム な の だ けいけん|あたい|しょうひ|||||あいてむ|||

その よう な 希少 な アイテム を ― |||きしょう||あいてむ|

しも べ で ある シャルティア に お 使い くださる と は ― |||||||つかい|||

なんと 慈悲 深き お方 |じひ|ふかき|おかた

（ アインズ ） さあ 指輪 よ I wish ( アイ ･ ウィッシュ ) ！ ||ゆびわ||i|||

シャルティア に かけ られ た すべて の 効果 を 打ち消せ |||||||こうか||うちけせ

なん だ と ？

（ アインズ ） 超 位 魔法 が 効か ない ？ そんな 能力 が この 世界 に いや … |ちょう|くらい|まほう||きか|||のうりょく|||せかい||

（ アインズ ） 撤収 だ アルベド 早く しろ |てっしゅう|||はやく|

はい

う ふ っ

（ アインズ ） クソッ

クソ が あっ くそ||

（ アルベド ） あっ …

（ アインズ ） クソーッ クソッ クソッ クソー ！

アインズ 様 |さま

（ アインズ ） すまない 今 の 失態 は 忘れ て くれ ||いま||しったい||わすれ||

いったい 何 が あった の でしょ う ？ |なん|||||

（ アインズ ） 指輪 の 力 を 発動 さ せ た が 願い は 聞き届け られ なかった |ゆびわ||ちから||はつどう|||||ねがい||ききとどけ||

超 位 魔法 で かなわない 力 など たった 一 つ しか ない ちょう|くらい|まほう|||ちから|||ひと|||

この 世界 に も 存在 する 可能 性 を 失 念 し て い た と は … |せかい|||そんざい||かのう|せい||うしな|ねん||||||

まさか それ は …

（ アインズ ） 世界 級 ( ワールド ) アイテム だ |せかい|きゅう|わーるど|あいてむ|

アルベド

ナザ リック の 警戒 レベル を 最大 に 引き上げろ |||けいかい|れべる||さいだい||ひきあげろ

それ と 外 に 出 て いる すべて の 守護 者 を 戻す の だ ||がい||だ|||||しゅご|もの||もどす||

（ マーレ ） えっ と …\ N アインズ 様 の ご 命令 に より ― |||n||さま|||めいれい||

第 １ 第 ２ 第 ３ 階層 は 僕たち が 管理 し ます だい|だい|だい|かいそう||ぼくたち||かんり||

（ コキュートス ） 現在 ナザ リック は 最大 級 の 警戒 を 要し て いる |げんざい||||さいだい|きゅう||けいかい||ようし||

貴 様 ら も 行動 を もって 至高 の 御 方々 ( おん かたがた ) へ の 忠誠 を 示せ とうと|さま|||こうどう|||しこう||ご|ほうぼう|||||ちゅうせい||しめせ

（ デミ ウル ゴス ） 我々 は 至高 の 御 方々 に 造ら れ |||われわれ||しこう||ご|ほうぼう||つくら|

わずか でも その お 役 に 立つ べく ある 者 ||||やく||たつ|||もの

創造 主 の 期待 に 背く 者 など 存在 する 必要 は あり ませ ん そうぞう|おも||きたい||そむく|もの||そんざい||ひつよう||||

（ アウラ ） 何 やって ん の よ あいつ は |なん||||||

（ ソリュシャン ） シャルティア 様 が 離反 なんて ||さま||りはん|

セバス 様 私 ( わたくし ) たち も 早急 ( さっき ゅう ) に ナザ リック へ 戻った ほう が … |さま|わたくし||||そうきゅう|||||||もどった||

（ セバス ） いえ 我々 は 任務 を 続行 せよ と の ご 命令 です ||われわれ||にんむ||ぞっこう|||||めいれい|

このまま 王 都 へ 向かい ま しょ う |おう|と||むかい|||

アインズ 様 は 偉大 な る お方 |さま||いだい|||おかた

シャルティア 様 の こと も ― |さま|||

きっと よき よう に お 計らい くださる でしょ う |||||はからい|||

（ アインズ ） アルベド も 宝物 ( ほう もつ ) 殿 は 初めて か ？ |||たからもの|||しんがり||はじめて|

（ アルベド ） はい

アインズ ･ ウール ･ ゴウン の 指輪 で 転移 し ない と 入れ ませ ん から |うーる|||ゆびわ||てんい||||いれ|||

（ アインズ ） それ も そう だ な

（ アインズ ） アインズ ･ ウール ･ ゴウン に 栄光 あれ ||うーる|||えいこう|

たしか … “ かくて なんじ ”

“ 全 世界 の 栄光 を 我が もの と し ― ” ぜん|せかい||えいこう||わが|||

“ 暗き もの は すべて なんじ より 離れ 去る だ ろ う ” だった か ？ くらき||||||はなれ|さる|||||

この先 の 霊 廟 ( れい びょう ) が 目的 地 だ このさき||れい|びょう||||もくてき|ち|

霊 廟 … で ござい ます か ？ れい|びょう||||

（ アインズ ） ん っ ？ お前 たち は 知ら ない の か ？ |||おまえ|||しら|||

では パンドラズ ･ アクター は ？ ||あくたー|

管理 上 把握 し て おり ます が 会った こと は ござい ませ ん ― かんり|うえ|はあく||||||あった|||||

パンドラズ ･ アクター |あくたー

宝物 殿 の 領域 守護 者 に し て ― たからもの|しんがり||りょういき|しゅご|もの|||

私 ( わたくし ) や デミ ウル ゴス たち と 同等 の 強 さ と 頭脳 を 持ち ― わたくし||||||||どうとう||つよ|||ずのう||もち

アインズ 様 の 御 手 ( おん て ) に よって 創造 さ れ た 者 です |さま||ご|て|||||そうぞう||||もの|

（ アインズ ） ま … まあ な

（ アルベド ） ナザ リック の 財政 面 の 責任 者 と 認識 し て い ます ||||ざいせい|おもて||せきにん|もの||にんしき||||

（ アインズ ） うむ

あっ

あ あっ

タブラ ･ スマラグディナ 様 ？ ||さま

そんな … いや 違う 何者 ？ ||ちがう|なにもの

例え 至高 の 御方 の お 姿 に 気配 を まねよ う と も ― たとえ|しこう||おかた|||すがた||けはい|||||

創造 し て くださった 方 まで は 間違え た り し ませ ん ！ そうぞう||||かた|||まちがえ|||||

そう 殺せ |ころせ

（ ユリ ） です が … ゆり||

（ アインズ ） もう よい パンドラズ ･ アクター ||||あくたー

あ あっ

（ パンドラズ ･ アクター ） よう こそ おいで いただき まし た |あくたー||||||

私 の 創造 主 たる モモンガ 様 わたくし||そうぞう|おも|||さま

（ アインズ ） お … お前 も 元気 そう だ な ||おまえ||げんき|||

（ パンドラズ ･ アクター ） はい 元気 に やらせ て いた だい て い ます |あくたー||げんき||||||||

ところで 今回 は ― |こんかい|

どう さ れ た の でしょ う か

（ アインズ ） 世界 級 アイテム を 取り に 来 た |せかい|きゅう|あいてむ||とり||らい|

（ パンドラズ ･ アクター ） ああ 世界 級 アイテム ！ |あくたー||せかい|きゅう|あいてむ

世界 を 変え うる 強大 な 力 せかい||かえ||きょうだい||ちから

至高 の 御 方々 の 偉大 さ の 証し しこう||ご|ほうぼう||いだい|||しょうし

ナザ リック の 最奥 ( さ い お う ) に 眠る 秘法 の 数々 が ― |||さいおう||||||ねむる|ひほう||かずかず|

ついに 力 を 振るう とき が 来 た と ？ |ちから||ふるう|||らい||

（ アインズ ） う わ あ … ダッサ い わ あ

（ アインズ ） うむ その とおり だ

強 欲 と 無欲 つよ|よく||むよく

ヒュギエイヤ の 杯 ( さ が ず き ) ||さかずき||||

幾 億 の 刃 ( やい ば ) 山河 社 稷 図 ( さん が し ゃ しょ くず ) を 持っていく つもり だ いく|おく||は|||さんか|しゃ|しょく|ず||||||||もっていく||

（ パンドラズ ･ アクター ） は っ 承知 し まし た モモンガ 様 |あくたー|||しょうち|||||さま

（ アインズ ） それ と 今後 私 の 名 は “ アインズ ” と 呼ぶ よう に |||こんご|わたくし||な||||よぶ||

アインズ ･ ウール ･ ゴウン だ |うーる||

（ パンドラズ ･ アクター ） は あっ 承り まし た 私 の 創造 主 ん ん ー アインズ 様 |あくたー|||うけたまわり|||わたくし||そうぞう|おも|||-||さま

（ アインズ ） やめ て くれ そんな 冷たい 目 で 俺 の 黒 歴史 を 見 ない で くれ |||||つめたい|め||おれ||くろ|れきし||み|||

そう だ よ 服装 も 言動 も みんな カッコいい と 思って ― |||ふくそう||げんどう|||かっこいい||おもって

俺 が 作った 設定 だ よ おれ||つくった|せってい||

いや 軍服 は 今 でも 若干 カッコいい と 思わ なく も ― |ぐんぷく||いま||じゃっかん|かっこいい||おもわ||

ない ん だ けど さ

（ パンドラズ ･ アクター ） いかが なさい まし た ？ |あくたー||||

（ アインズ ） ああ ああ

（ アインズ ） で は 行く ぞ |||いく|

（ アルベド ） はい

（ パンドラズ ･ アクター ） いって らっしゃい ませ アインズ 様 |あくたー|||||さま

そして お 嬢 様 方 ||じょう|さま|かた

お 嬢 様 ？ |じょう|さま

（ アルベド ） 私 ( わたくし ) は 守護 者 統括 ユリ は プレアデス の 副 リーダー です |わたくし|||しゅご|もの|とうかつ|ゆり||||ふく|りーだー|

その よう な 軽々しい 呼び 方 は 慎む よう |||かるがるしい|よび|かた||つつしむ|

私 ( あたし ) から も ぜひ お 願い し ます わたくし||||||ねがい||

（ パンドラズ ･ アクター ） ああ それ は 失敬 |あくたー||||しっけい

薔薇 ( ばら ) の よう に 美しく も かれん な お 姿 に つい … ばら|||||うつくしく|||||すがた||

（ アインズ ） おい ちょっと こっち に 来 ー い |||||らい|-|

（ パンドラズ ･ アクター ） あっ ドン |あくたー||

（ アインズ ） 俺 は お前 の 創造 者 だ そうだ な ？ |おれ||おまえ||そうぞう|もの||そう だ|

（ パンドラズ ･ アクター ） その とおり で ござい ます アインズ 様 |あくたー|||||||さま

（ アインズ ） だったら な そんな 主人 から の 命令 でも 頼み で も いい から さあ ||||あるじ|||めいれい||たのみ|||||

敬礼 は やめ ない か ？ けいれい||||

（ パンドラズ ･ アクター ） え えっ ？ |あくたー||

（ アインズ ） うん ほら 何と 言う か 変 じゃ ない か ？ |||なんと|いう||へん|||

軍服 は まあ 強い から よし と し て さ ぐんぷく|||つよい||||||

本気 で その 敬礼 は やめよ う な ほんき|||けいれい||||

（ パンドラズ ･ アクター ） ああ … |あくたー|

Wenn es meines ( ウェン ･ エス ･ マイ ネス ･ ) \ NGottes Wille ( ゴッ テス ･ ベン ) … wenn|||||まい||ngottes|wille|||

ああ あっ

（ アインズ ） ドイツ 語 だった か それ も 俺 の 前 で は し ない で くれ |どいつ|ご|||||おれ||ぜん||||||

（ パンドラズ ･ アクター ） は あ |あくたー||

（ アインズ ） 本当 に 頼む な |ほんとう||たのむ|

（ アインズ ） こんな こと で 精神 が 強制 的 に 鎮静 化 さ れる と は ||||せいしん||きょうせい|てき||ちんせい|か||||

思って も み なかった よ おもって||||

デカ い ハムスター に 乗る より 恥ずかしい と は ||||のる||はずかしい||

（ アインズ ） 待た せ て すま なかった アルベド |また|||||

はい

お前 に 与え た リング ･ オブ ･\ N アインズ ･ ウール ･ ゴウン を ― おまえ||あたえ||りんぐ|おぶ|n||うーる||

ユリ に 預けよ ゆり||あずけよ

あ あっ

う っ …

（ アインズ ） ギルド の 指輪 で 転移 し ない と 入る こと も でき ない 宝物 殿 |ぎるど||ゆびわ||てんい||||はいる|||||たからもの|しんがり

しかし この 部屋 に 指輪 を つけ た まま 入る と ― ||へや||ゆびわ|||||はいる|

ゴー レム たち に 襲わ れる と いう わけ だ ||||おそわ|||||

この ゴー レム たち は 至高 の 御 方々 を かたどった もの で は ？ |||||しこう||ご|ほうぼう|||||

（ アインズ ） よく 気 が 付い た な ||き||つけい||

これ ら は 私 が かつて の 仲間 たち を 模 し て 作った 物 だ が ― |||わたくし||||なかま|||かたど|||つくった|ぶつ||

かなり 不格好 な 形 だ ろ ？ |ぶかっこう||かた||

（ アルベド ） と ん でも ござい ませ ん

しかし 霊 廟 と いう 名前 と いい 像 と いい |れい|びょう|||なまえ|||ぞう||

もしや ほか の 至高 の 御 方々 は お 亡くなり に なら れ た の です か ？ |||しこう||ご|ほうぼう|||なくなり|||||||

（ アインズ ） それ は … 正解 で は ない な |||せいかい||||

（ アインズ ） いや それ こそ が 正解 な の かも しれ ない |||||せいかい|||||

みんな 装備 や アイテム を 俺 に 渡し て 引退 し て いった |そうび||あいてむ||おれ||わたし||いんたい|||

（ アインズ ） まあ こんな もの か

“ 売り払って オーケー ” と 言わ れ た けど ― うりはらって|おーけー||いわ|||

そんな こと でき ませ ん よ ぺ ロロン チーノ さん

いつ でも 帰って き て ください ね ||かえって||||

（ アインズ ） それ でも みんな が この 世界 の どこ か に いる かも しれ ない と ||||||せかい|||||||||

俺 は 信じ た がって いる おれ||しんじ|||

（ アルベド ） ああ …

（ アインズ ） ん っ ？ どう し た

いいえ 何も |なにも

（ アインズ ） ほ … ほら 空白 の 席 が ある だ ろ ？ |||くうはく||せき||||

あそこ に 私 の 像 が 置か れる 予定 な の だ よ ||わたくし||ぞう||おか||よてい||||

（ アルベド ） あ あっ

その よう な こと は …\ N おっしゃら ない で |||||n|||

言わ ない で ください いわ|||

（ アインズ ） う っ

（ アルベド ） う う …

アインズ 様 |さま

最後 に お 残り に なら れ た 慈悲 深き アインズ 様 さいご|||のこり|||||じひ|ふかき||さま

どう か いつ まで も 私 ( わたくし ) ども の 上 に 君臨 し て ください ます よう ― |||||わたくし||||うえ||くんりん|||||

心 より お 願い 致し ます こころ|||ねがい|いたし|

どう か どう か …

（ アインズ ） うん …

はっ

（ アインズ ） 許せ |ゆるせ

アインズ 様 お 約束 ください |さま||やくそく|

私 ( わたくし ) たち を お 捨て に なって この 地 を 去ら ない と わたくし|||||すて||||ち||さら||

（ アインズ ） すま ん な しか し …

なぜ ？ なぜ 約束 し て いた だけ ない の です か ？ ||やくそく||||||||

何 が ご 不快 な の でしょ う なん|||ふかい||||

おっしゃって くだされ ば その 要因 を 即座 に 排除 致し ます ||||よういん||そくざ||はいじょ|いたし|

もし 私 ( わたくし ) が 邪魔 だ と おっしゃる の で あれ ば ― |わたくし|||じゃま|||||||

すぐに 自害 を … |じがい|

（ アインズ ） 違う ！ |ちがう

聞い て くれ ききい||

シャルティア の 精神 を 支配 し た 世界 級 アイテム の 効果 は 絶対 だ ||せいしん||しはい|||せかい|きゅう|あいてむ||こうか||ぜったい|

それ を 防ぐ に は ― ||ふせぐ||

こちら も 世界 級 アイテム を 所持 する 必要 が ある ||せかい|きゅう|あいてむ||しょじ||ひつよう||

（ アルベド ） だ … だ から こそ

ここ の 世界 級 アイテム を お 取り に 来 られ た の です よ ね ||せかい|きゅう|あいてむ|||とり||らい||||||

（ アインズ ） そうだ だ が それ は 守護 者 たち に 持た せる ため だ |そう だ|||||しゅご|もの|||もた|||

えっ ？

（ アインズ ） 実のところ シャルティア を 救う 手段 は ある の だ |じつのところ|||すくう|しゅだん||||

（ アルベド ） そ … それ は ？

（ アインズ ） 世界 級 アイテム の 中 でも ― |せかい|きゅう|あいてむ||なか|

破格 の 効果 を 持つ “ 二十 ( に じゅう ) ” と 呼ば れる 20 個 の アイテム はかく||こうか||もつ|にじゅう||||よば||こ||あいてむ

その 中 の １ つ が この 奥 に ある |なか|||||おく||

だが “ 二十 ” は 強大 な 力 で ある が ゆえ に ― |にじゅう||きょうだい||ちから|||||

一 度 使え ば 失わ れ て しまう ひと|たび|つかえ||うしなわ|||

この 世界 に も 世界 級 アイテム が 存在 し ― |せかい|||せかい|きゅう|あいてむ||そんざい|

敵 と お ぼ しき 存在 が 所持 し て いる と 分かった 以上 ― てき|||||そんざい||しょじ|||||わかった|いじょう

今 その 切り札 を 使う の は ためらわ れる の だ いま||きりふだ||つかう||||||

まったく 情けない 主人 だ |なさけない|あるじ|

そ … その よう な こと は あり ませ ん

世界 級 アイテム は 至高 の 御 方々 の 労力 に よって 集め られ た 物 せかい|きゅう|あいてむ||しこう||ご|ほうぼう||ろうりょく|||あつめ|||ぶつ

その 価値 は 私 ( わたくし ) ども より も 高い と 思わ れ ます |かち||わたくし|||||たかい||おもわ||

（ アインズ ） アルベド 先 の お前 の 言葉 に 沈黙 で 返し た 理由 を 聞か せよ う ||さき||おまえ||ことば||ちんもく||かえし||りゆう||きか||

私 は シャルティア と 単 騎 で 戦う つもり で いる わたくし||||ひとえ|き||たたかう|||

な っ …

（ アルベド ） その ため 生き て 帰れ る か は 分から ない から だ |||いき||かえれ||||わから|||

お 待ち ください シャルティア と 戦う の は 分かり ます |まち||||たたかう|||わかり|

放置 は 最も 愚策 だ と いう こと も ほうち||もっとも|ぐさく|||||

しかし で あれ ば ―

数 で 押しつぶせ ば よい で は ない です か すう||おしつぶせ|||||||

なぜ 御 身 １ 人 で 戦わ れる と 言う の です か |ご|み|じん||たたかわ|||いう|||

（ アインズ ） 違う ん だ アルベド ただ … |ちがう||||

そう だ な

理由 は ３ つ ある りゆう|||

１ つ は 私 が お前 たち の 主人 と して ふさわしい の か ― ||わたくし||おまえ|||あるじ|||||

疑問 を 抱 い た から だ ぎもん||いだ||||

冷静 に 「 ユグドラシル 」 プレイヤー が いる ― れいせい|||ぷれいやー||

可能 性 に つい て 考える の なら ば ― かのう|せい||||かんがえる|||

世界 級 アイテム の 存在 も 考慮 す べき だった せかい|きゅう|あいてむ||そんざい||こうりょ|||

こんな 抜け た 者 に ― |ぬけ||もの|

支配 者 と して の 価値 が ある の だ ろ う か しはい|もの||||かち|||||||

アインズ 様 は ここ に いらっしゃる だけ で ― |さま||||||

価値 が あり ます かち|||

それ に 及ばずながら 私 ( わたくし ) ども が 補佐 さ せ て いただき ます ||およばずながら|わたくし||||ほさ|||||

（ アインズ ） ２ つ め の 理由 は ワナ で ある 可能 性 が 高い ||||りゆう||わな|||かのう|せい||たかい

ワナ … です か ？ わな||

（ アインズ ） シャルティア は おとり で あり ―

その 周囲 に は 伏兵 が いる 可能 性 が ある |しゅうい|||ふくへい|||かのう|せい||

そういった 場合 少数 で 行く と 敵 も また ― |ばあい|しょうすう||いく||てき||

こちら の 伏兵 を 警戒 し なけ れ ば なら なく なる ||ふくへい||けいかい|||||||

そして 最後 の 理由 |さいご||りゆう

シャルティア を 殺す から だ ||ころす||

ならば ならば 私 ( わたくし ) が 行き ます ||わたくし|||いき|

私 ( わたくし ) が シャルティア を 殺し ます わたくし|||||ころし|

（ アインズ ） お前 に 勝算 は ある の か ？ |おまえ||しょうさん||||

（ アルベド ） あ …

（ アインズ ） シャルティア は 強い だ から こそ 私 な の だ |||つよい||||わたくし|||

一騎打ち で シャルティア に 勝て る 者 は ― いっきうち||||かて||もの|

この ナザ リック に は 私 しか い ない |||||わたくし|||

（ アルベド ） それ は …

確かに アインズ 様 の 武装 なら ば 勝て る かも しれ ませ ん が たしかに||さま||ぶそう|||かて||||||

（ アインズ ） シャルティア は 戦闘 用 に 特化 し た 構成 の うえ ― |||せんとう|よう||とっか|||こうせい||

アン デッド に 強い 進行 形 魔法 詠 唱 者 ( マジック キャスター ) で あり ― |||つよい|しんこう|かた|まほう|よ|しょう|もの|まじっく|きゃすたー||

肉 弾 戦 に も 長 ( た ) け て いる にく|たま|いくさ|||ちょう||||

つまり 私 の ほう が 不利 …\ N そう 言い たい の だ ろ う ？ |わたくし||||ふり|n||いい|||||

（ アルベド ） 恐れ ながら |おそれ|

（ アインズ ） お前 の 考え は 正しい しかし 間違え て も いる |おまえ||かんがえ||ただしい||まちがえ|||

お前 たち の 知識 は ― おまえ|||ちしき|

与え られ た だけ の もの に しか すぎ ない の だ な あたえ||||||||||||

それ は どういう 意味 でしょう か |||いみ||

（ アインズ ） ナザ リック 最高 の 支配 者 と お前 たち が 呼ぶ 存在 が ― |||さいこう||しはい|もの||おまえ|||よぶ|そんざい|

ダテ で は ない こと を 教え て やろ う ||||||おしえ|||

性能 だけ に 頼る 者 など に 負ける もの か せいのう|||たよる|もの|||まける||

そして 何より ― |なにより

私 と ぺ ロロン チーノ さん は 仲 が よかった わたくし|||||||なか||

戦闘 は 始まる 前 に 終わって いる と いう こと だ せんとう||はじまる|ぜん||おわって|||||

（ アルベド ） もはや お 引き止め は し ませ ん |||ひきとめ||||

ただ 最後 に お 約束 ください |さいご|||やくそく|

必ず ここ に 戻って くる と かならず|||もどって||

（ アインズ ） 約束 しよ う |やくそく||

私 は シャルティア を 倒し て ― わたくし||||たおし|

この 地 に 再び 戻る |ち||ふたたび|もどる

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