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planetarian ~ちいさなほしのゆめ~, Planetarian: Chiisana Hoshi no Yume Episode 4

Planetarian : Chiisana Hoshi no Yume Episode 4

誰 も い ませ ん ね

雨 だ から な

歩 い て 2 、 3 キロ くらい か

途中 や つら に 出くわさ なけ れ ば 帰れ る か

お前 の バッテリー は あと どの くらい 保つ

はい 、 現状 の 業務 モード でし たら

あと 四 日 活動 でき ます

じゃあ 、 帰り は 問題 ない な

はい 、 半径 3 キロ メートル 以内 でし たら

どの 場所 から でも 単独 で 帰着 可能 です

そ っか 、 それ じゃ 行く ぞ

はい 、 わかり まし た

オイ

段差 が ある ので ご 注意 ください

ご 覧 下さい 、 お 客 様

あちら の お 店 の バニラ シュー クリーム は とても 好評 で

いつ でも 行列 が でき て い ます

お 客 様 は シュー クリーム は お 好き です か

好き も 嫌い も 、 食べ た こと は ない

それ より 、 案内 は いい から もっと 速く 歩 い て くれ

急 い で いる ん だ

はい 、 承知 し まし た

お 客 様 、 こちら の ビル の 5 階 に は

当 デパート 提携 の ビアホール が ござい ます

新鮮 な 魚 貝 料理 と 共に 様々 な 地 ビール を お楽しみ に なり ます

頼む から 、 無駄 口 を 叩か ず に 新鮮 な 魚 貝 料理 と 共に 様々 な 地 ビール を お楽しみ に なり ます

頼む から 、 無駄 口 を 叩か ず に

もっと 素早 か に 歩 い て くれ

はい 、 承知 し まし た

あの 、 お 客 様

まだ 休憩 か

はい 、 ただいま 大腿部 動力 ユニット が 過熱 し て い ます

冷却 が 必要 です

何 回 目 の 休憩 だ

はい 、 四 回 目 に なり ます

今 どの くらい 歩 い た

花 菱 デパート の 正面 口 から 計測 し まし て 約 1112 メートル です

平均 時速 1 キロ 、 か

本当 に よく 降り ます ね

そう だ な

お 客 様 は 雨 が お 好き です か

嫌い だ な

そう です か

実 を 申し ます と 、 私 は 雨 が 大好き な ん です

プラネタリウム に 客 が 入る から だ ろ う

はい 、 その 通り な ん です

だ と 思った よ

はい

以前 に 館長 さん は 「 雨 が 降って いる と 星 が 特別 貴重 な 物 に 感じる だ よ 」 と 教え て くれ まし た

なるほど な

ところで 、 お 客 様 は お 仕事 は 何 を なさって いる の でしょ う

クズ 屋 だ

と 申さ れ ます と

わかり やすく 言う と 、 廃品 回収 業 みたい な もの だ

廃品 回収 業 です か 、 それ は 大変 尊い お 仕事 です ね

私 の 筐体 は , リサイクル 性 を 第 一 と し た 設計 が なされ て おり まし て

そろそろ 行く ぞ 、 いい か

はい 、 参り ま しょ う

そい つ を 置 い て いけ

「 そい つ 」 と いう の は この は なた ば の こと でしょう か

そう だ 、 そい つ を 持って る と 転び やすく なる だ ろ う

ですが 、 これ は お 客 様 の もの な の で

だから … いや 、 わかった

その 花束 は 俺 の もの だ

だから 俺 に よこせ

はい

どうぞ 、 お 客 様 の 花束 です

俺 の 花束 か

受け取って いただき 、 ありがとう ござい ます

ああ 、 廃品 回収 業 だ から だ

リキュール ショップ か

お 客 様 、 お 聞き し て も よろしい でしょう か

これ は 車両 衝突 や ガス 爆発 等 の 事故 でしょう か

戦闘 に 巻き込ま れ た か 、 或いは 同業 か

ある 意味 、 事故 みたい な もん だ な

でし たら 、 速やか に 救援 を 呼ば なけ れ ば なり ませ ん

処理 は 特に 終わって る

その 証拠 に 、 誰 も い ない だ ろ う

はい 、 状況 を 理解 し まし た

しかし 派手 に 潰し た もん だ

ここ で 待って ろ

はい 、 わかり まし た

せっかく の 酒屋 な のに

何も 残って ない な

せめて 半壊 なら な

あれ は

人間 、 死ぬ 時 は 案外 あっさり と 死ぬ もん だ

あんた は 地雷 踏 ん で も 生き て そう な 気 が する ん だ な

ち げ え ねえ

起き 罠 か

人間 死ぬ 時 は 、 案外 どう しよう も ない こと が 多い から な

ワイヤー や 重量 検知 らしい 仕掛け は ない

ほか に 可能 性 と して は

どうぞ

散々 苦労 し て 、 獲物 は これ 一 本 か

お 客 様 の お 持ち の ビン は スコッチ ウイスキー だ と 思わ れ ます

12 年 の シェリーバリル 、 税込み 価格 …

物知り だ な 、 お前 は

大した もん だ

はい 、 ありがとう ござい ます

お 客 様 ? ! 大丈夫 です か

プラネタリウム は いかが でしょ う

どんな 時 も 決して 消える こと の ない

美しい 無 窮 の きらめき

そろそろ 封鎖 壁 美しい 無 窮 の きらめき

そろそろ 封鎖 壁

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます

このまま 何事 も なけ れ ば 満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます

無事 通過 でき そう だ な 満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます

お 客 様

こちら が 少々 段差 に なって い ます ので 、 お 気 を つけ く …

通算 14 回 目

よそ見 を する なって 言った だ ろ う

はい 、 面目 あり ませ ん

よく 壊れ ない な

見た目 より 頑丈 に でき て い ます ので

それ は なにより だ

はい

本当 に 人通り が 少ない です ね

あぁ 、 俺 たち だけ だ な

この よう な 雨 な 日 は 外 に 出 られ ず 、 とても 退屈 し て しまい ます

ですが 、 家 の 中 で 過ごす の も 楽しい もの は だ と 思い ます

お前 は 、 退屈 し ない の か

退屈 … と 申し ます と ?

お前 は ずっと プラネタリウム で 働 い て た ん だ ろ いう

全く 別 の 仕事 に 就き たい と 思った こと は ない か

私 は 、 今 の 仕事 が とても 気 に 入って い ます

館長 さん や スタッフ の 皆さん や イエナ さん と 一緒 に 働く こと は

とても 楽しく 、 やりがい が あり ます

そう か

あの 、 お 客 様

お 聞き し て も よろしい でしょう か

ん っ ? なん だ

お 客 様 は 、 神様 に お 願い を した こと は あり ます か

あった かも しれ ない が 、 ロク な こと は 願って い ない

そう いえ ば

お前 が 何 を 願う か は まだ 聞い て なかった な

はい 、 その 通り です

何 を 願う

天国 を

天国 を 2 つ に 分け ない で ください

私 は ロボット の 神様 に そう お 願い し たい です

天国 の 門 が 人間 と ロボット に 別れ て い たら

私 は とても 困って しまい ます

私 は 天国 に 行って も

人間 の 皆様 の 、 お 役 に 立ち たい です

これ から も ずっと 、 皆様 の お そば で 働き たい です

そ っか

はい 、 そう な ん です

このまま 放っておけ ば 、 バッテリー が 切れる

こいつ の 願い を 叶える ため に は

この 街 から 連れ出す しか ない が

こいつ の 意思 に 関係なく 無理やり 連れ出す の か

お 客 様 、 お 車 まで は まだ 遠い の です か

いや 、 もう そろそろ だ

それ は 良かった です

では 、 行き ま しょ う

まったく

久々 に 酒 を 飲 ん だ せい だ な

いや 、 酒 を 飲む より ずっと 前 から

俺 は 十分 すぎる ほど に 、 酔って しまって いた ん だ

話しかけ られ て も 相手 に する な

お 客 様

なんでもない 、 行 こ う

彼女 を 、 どう すれ ば いい

お 客 様 、 この先 の 街路 は

私 の データベース と 大幅 に 異なる よう です

再 整備 さ れ た の でしょ う か

見 て の とおり だ

では 、 あちら に 見える の は 建設 機械 の 類い でしょう か

自動 砲台 「 シオマネキ 」 だ

… と 申し ます と

お前 と 同じ よう な もの だ

しかし より に よって 封鎖 壁 の 真 ん 前 に いる と は な

勝算 は ある か

あの 、 お 客 様

狩り に 出かけ て くる

「 カリ 」 と 申し ます と

俺 が 戻る まで ここ で じっと し て ろ

もう すぐ 俺 は この 街 から 出て 行く

俺 と 別れ た あ と 、 お前 は どう する つもり だ

はい 、 私 は 単独 で 職場 に 戻り ます ので

どうぞ お 気遣い なく

この 街 は 無人 だ

たとえ お前 が 戻って も 二 度 と 客 は 来 ない し

プラネタリウム を 見せる 機会 は ない

それ に 、 この 街 の 電力 供給 は 終わった

投影 機 も 二 度 と 動か ない

全部 、 お前 が その 目 で 見 た とおり だ

はい

ですが 、 私 の 基本 および 蓄積 データベース を 照合 し ます と

お 客 様 は 必ず お 越し に なる と 考え られ ます

停電 に 関して は 、 送電 が 回復 する まで

私 も イエナ さん も 、 いつ まで も 待つ こと が でき ます

くっ 、

これ から 俺 の 言う こと を よく 聞い て 、 理解 しろ

はい 、 わかり まし た

ここ に 来る まで に 、 お前 が 見 て き た 事実 だけ で 全て を 判断 しろ

この 街 に は もう 、 お前 も プラネタリウム も 必要な い ん だ

お前 が これ から も 人間 の ため に 働き たい と 思う なら

俺 に ついてくる しか ない

それ が お前 に とって 幸せ な の か 、 俺 に は わから ない

だが … 俺 に は …

私 は 、 これ から も 人間 の 皆様 の お 役 に 立ち たい と 考え ます

それ が 、 私 の 幸せ です

ですが 、 お 客 様 の お 話 から これ から の 行動 を 決定 する に は

情報 が 不足 し て いる と 考え ます

お前 が 、 これ 以上 の 情報 を 得る 手段 は ない

わかる だ ろ う

俺 が 戻る まで に 考え て おい て くれ

はい わかり まし た

そう だ 、 こいつ を 預かって て くれ

はい 、 大切 に お 預かり に し て おき ます

もう 一 度 言う が 、 何 が あって も 動く な

声 も あげる な 、 俺 が 戻って くる まで だ ぞ

はい 、 重要 命令 と して 登録 し まし た

お 帰り を お 待ち し て い ます

充電 装置 は 高く つく が 、 手 に 入ら ない こと は ない

彼女 の ため に 、 小さな 投影 機 を しつらえ て やる こと も できる だ ろ う

それ ら を 携え て 、 居住 区 を 旅 し て まわり

彼女 の 解説 で 星空 を 見せる

そんな 商売 に 鞍替え する の は どう だ

フッ 馬鹿馬鹿しい

悪い が 、 また 相棒 が でき ち まった んで な

ミス ファイア


Planetarian : Chiisana Hoshi no Yume Episode 4 planetarian|chiisana|hoshi||yume|episode

誰 も い ませ ん ね だれ|||||

雨 だ から な あめ|||

歩 い て 2 、 3 キロ くらい か ふ|||きろ||

途中 や つら に 出くわさ なけ れ ば 帰れ る か とちゅう||||でくわさ||||かえれ||

お前 の バッテリー は あと どの くらい 保つ おまえ||ばってりー|||||たもつ

はい 、 現状 の 業務 モード でし たら |げんじょう||ぎょうむ|もーど||

あと 四 日 活動 でき ます |よっ|ひ|かつどう||

じゃあ 、 帰り は 問題 ない な |かえり||もんだい||

はい 、 半径 3 キロ メートル 以内 でし たら |はんけい|きろ|めーとる|いない||

どの 場所 から でも 単独 で 帰着 可能 です |ばしょ|||たんどく||きちゃく|かのう|

そ っか 、 それ じゃ 行く ぞ ||||いく|

はい 、 わかり まし た

オイ おい

段差 が ある ので ご 注意 ください だんさ|||||ちゅうい|

ご 覧 下さい 、 お 客 様 |み|ください||きゃく|さま

あちら の お 店 の バニラ シュー クリーム は とても 好評 で \ |||てん|||しゅー|くりーむ|||こうひょう|

いつ でも 行列 が でき て い ます ||ぎょうれつ|||||

お 客 様 は シュー クリーム は お 好き です か |きゃく|さま||しゅー|くりーむ|||すき||

好き も 嫌い も 、 食べ た こと は ない すき||きらい||たべ||||

それ より 、 案内 は いい から もっと 速く 歩 い て くれ ||あんない|||||はやく|ふ|||

急 い で いる ん だ きゅう|||||

はい 、 承知 し まし た |しょうち|||

お 客 様 、 こちら の ビル の 5 階 に は |きゃく|さま|||びる||かい||

当 デパート 提携 の ビアホール が ござい ます とう|でぱーと|ていけい|||||

新鮮 な 魚 貝 料理 と 共に 様々 な 地 ビール を お楽しみ に なり ます しんせん||ぎょ|かい|りょうり||ともに|さまざま||ち|びーる||おたのしみ|||

頼む から 、 無駄 口 を 叩か ず に 新鮮 な 魚 貝 料理 と 共に 様々 な 地 ビール を お楽しみ に なり ます たのむ||むだ|くち||たたか|||しんせん||ぎょ|かい|りょうり||ともに|さまざま||ち|びーる||おたのしみ|||

頼む から 、 無駄 口 を 叩か ず に たのむ||むだ|くち||たたか||

もっと 素早 か に 歩 い て くれ |すばや|||ふ|||

はい 、 承知 し まし た |しょうち|||

あの 、 お 客 様 ||きゃく|さま

まだ 休憩 か |きゅうけい|

はい 、 ただいま 大腿部 動力 ユニット が 過熱 し て い ます ||だいたいぶ|どうりょく|||かねつ||||

冷却 が 必要 です れいきゃく||ひつよう|

何 回 目 の 休憩 だ なん|かい|め||きゅうけい|

はい 、 四 回 目 に なり ます |よっ|かい|め|||

今 どの くらい 歩 い た いま|||ふ||

花 菱 デパート の 正面 口 から 計測 し まし て 約 1112 メートル です か|ひし|でぱーと||しょうめん|くち||けいそく||||やく|めーとる|

平均 時速 1 キロ 、 か へいきん|じそく|きろ|

本当 に よく 降り ます ね ほんとう|||ふり||

そう だ な

お 客 様 は 雨 が お 好き です か |きゃく|さま||あめ|||すき||

嫌い だ な きらい||

そう です か

実 を 申し ます と 、 私 は 雨 が 大好き な ん です み||もうし|||わたくし||あめ||だいすき|||

プラネタリウム に 客 が 入る から だ ろ う ||きゃく||はいる||||

はい 、 その 通り な ん です ||とおり|||

だ と 思った よ ||おもった|

はい

以前 に 館長 さん は 「 雨 が 降って いる と 星 が 特別 貴重 な 物 に 感じる だ よ 」 と 教え て くれ まし た いぜん||かんちょう|||あめ||ふって|||ほし||とくべつ|きちょう||ぶつ||かんじる||||おしえ||||

なるほど な

ところで 、 お 客 様 は お 仕事 は 何 を なさって いる の でしょ う ||きゃく|さま|||しごと||なん||||||

クズ 屋 だ くず|や|

と 申さ れ ます と |もうさ|||

わかり やすく 言う と 、 廃品 回収 業 みたい な もの だ ||いう||はいひん|かいしゅう|ぎょう||||

廃品 回収 業 です か 、 それ は 大変 尊い お 仕事 です ね はいひん|かいしゅう|ぎょう|||||たいへん|とうとい||しごと||

私 の 筐体 は , リサイクル 性 を 第 一 と し た 設計 が なされ て おり まし て わたくし||きょうたい||りさいくる|せい||だい|ひと||||せっけい||||||

そろそろ 行く ぞ 、 いい か |いく|||

はい 、 参り ま しょ う |まいり|||

そい つ を 置 い て いけ |||お|||

「 そい つ 」 と いう の は この は なた ば の こと でしょう か

そう だ 、 そい つ を 持って る と 転び やすく なる だ ろ う |||||もって|||ころび|||||

ですが 、 これ は お 客 様 の もの な の で ||||きゃく|さま|||||

だから … いや 、 わかった

その 花束 は 俺 の もの だ |はなたば||おれ|||

だから 俺 に よこせ |おれ||

はい

どうぞ 、 お 客 様 の 花束 です ||きゃく|さま||はなたば|

俺 の 花束 か おれ||はなたば|

受け取って いただき 、 ありがとう ござい ます うけとって||||

ああ 、 廃品 回収 業 だ から だ |はいひん|かいしゅう|ぎょう|||

リキュール ショップ か |しょっぷ|

お 客 様 、 お 聞き し て も よろしい でしょう か |きゃく|さま||きき||||||

これ は 車両 衝突 や ガス 爆発 等 の 事故 でしょう か ||しゃりょう|しょうとつ||がす|ばくはつ|とう||じこ||

戦闘 に 巻き込ま れ た か 、 或いは 同業 か せんとう||まきこま||||あるいは|どうぎょう|

ある 意味 、 事故 みたい な もん だ な |いみ|じこ|||||

でし たら 、 速やか に 救援 を 呼ば なけ れ ば なり ませ ん ||すみやか||きゅうえん||よば||||||

処理 は 特に 終わって る しょり||とくに|おわって|

その 証拠 に 、 誰 も い ない だ ろ う |しょうこ||だれ||||||

はい 、 状況 を 理解 し まし た |じょうきょう||りかい|||

しかし 派手 に 潰し た もん だ |はで||つぶし|||

ここ で 待って ろ ||まって|

はい 、 わかり まし た

せっかく の 酒屋 な のに ||さかや||

何も 残って ない な なにも|のこって||

せめて 半壊 なら な |はんかい||

あれ は

人間 、 死ぬ 時 は 案外 あっさり と 死ぬ もん だ にんげん|しぬ|じ||あんがい|||しぬ||

あんた は 地雷 踏 ん で も 生き て そう な 気 が する ん だ な ||じらい|ふ||||いき||||き|||||

ち げ え ねえ

起き 罠 か おき|わな|

人間 死ぬ 時 は 、 案外 どう しよう も ない こと が 多い から な にんげん|しぬ|じ||あんがい|||||||おおい||

ワイヤー や 重量 検知 らしい 仕掛け は ない ||じゅうりょう|けんち||しかけ||

ほか に 可能 性 と して は ||かのう|せい|||

どうぞ

散々 苦労 し て 、 獲物 は これ 一 本 か さんざん|くろう|||えもの|||ひと|ほん|

お 客 様 の お 持ち の ビン は スコッチ ウイスキー だ と 思わ れ ます |きゃく|さま|||もち||||すこっち|ういすきー|||おもわ||

12 年 の シェリーバリル 、 税込み 価格 … とし|||ぜいこみ|かかく

物知り だ な 、 お前 は ものしり|||おまえ|

大した もん だ たいした||

はい 、 ありがとう ござい ます

お 客 様 ? ! 大丈夫 です か |きゃく|さま|だいじょうぶ||

プラネタリウム は いかが でしょ う

どんな 時 も 決して 消える こと の ない |じ||けっして|きえる|||

美しい 無 窮 の きらめき うつくしい|む|きゅう||

そろそろ 封鎖 壁 美しい 無 窮 の きらめき |ふうさ|かべ|うつくしい|む|きゅう||

そろそろ 封鎖 壁 |ふうさ|かべ

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます まんてん||ほし||||||まち||||

このまま 何事 も なけ れ ば 満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます |なにごと|||||まんてん||ほし||||||まち||||

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます まんてん||ほし||||||まち||||

無事 通過 でき そう だ な 満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます ぶじ|つうか|||||まんてん||ほし||||||まち||||

満天 の 星 々 が 、 みなさん を お 待ち し て い ます まんてん||ほし||||||まち||||

お 客 様 |きゃく|さま

こちら が 少々 段差 に なって い ます ので 、 お 気 を つけ く … ||しょうしょう|だんさ|||||||き|||

通算 14 回 目 つうさん|かい|め

よそ見 を する なって 言った だ ろ う よそみ||||いった|||

はい 、 面目 あり ませ ん |めんぼく|||

よく 壊れ ない な |こぼれ||

見た目 より 頑丈 に でき て い ます ので みため||がんじょう||||||

それ は なにより だ

はい

本当 に 人通り が 少ない です ね ほんとう||ひとどおり||すくない||

あぁ 、 俺 たち だけ だ な |おれ||||

この よう な 雨 な 日 は 外 に 出 られ ず 、 とても 退屈 し て しまい ます |||あめ||ひ||がい||だ||||たいくつ||||

ですが 、 家 の 中 で 過ごす の も 楽しい もの は だ と 思い ます |いえ||なか||すごす|||たのしい|||||おもい|

お前 は 、 退屈 し ない の か おまえ||たいくつ||||

退屈 … と 申し ます と ? たいくつ||もうし||

お前 は ずっと プラネタリウム で 働 い て た ん だ ろ いう おまえ|||||はたら|||||||

全く 別 の 仕事 に 就き たい と 思った こと は ない か まったく|べつ||しごと||つき|||おもった||||

私 は 、 今 の 仕事 が とても 気 に 入って い ます わたくし||いま||しごと|||き||はいって||

館長 さん や スタッフ の 皆さん や イエナ さん と 一緒 に 働く こと は かんちょう|||すたっふ||みなさん|||||いっしょ||はたらく||

とても 楽しく 、 やりがい が あり ます |たのしく||||

そう か

あの 、 お 客 様 ||きゃく|さま

お 聞き し て も よろしい でしょう か |きき||||||

ん っ ? なん だ

お 客 様 は 、 神様 に お 願い を した こと は あり ます か |きゃく|さま||かみさま|||ねがい|||||||

あった かも しれ ない が 、 ロク な こと は 願って い ない |||||||||ねがって||

そう いえ ば

お前 が 何 を 願う か は まだ 聞い て なかった な おまえ||なん||ねがう||||ききい|||

はい 、 その 通り です ||とおり|

何 を 願う なん||ねがう

天国 を てんごく|

天国 を 2 つ に 分け ない で ください てんごく||||わけ|||

私 は ロボット の 神様 に そう お 願い し たい です わたくし||ろぼっと||かみさま||||ねがい|||

天国 の 門 が 人間 と ロボット に 別れ て い たら てんごく||もん||にんげん||ろぼっと||わかれ|||

私 は とても 困って しまい ます わたくし|||こまって||

私 は 天国 に 行って も わたくし||てんごく||おこなって|

人間 の 皆様 の 、 お 役 に 立ち たい です にんげん||みなさま|||やく||たち||

これ から も ずっと 、 皆様 の お そば で 働き たい です ||||みなさま|||||はたらき||

そ っか

はい 、 そう な ん です

このまま 放っておけ ば 、 バッテリー が 切れる |ほうっておけ||ばってりー||きれる

こいつ の 願い を 叶える ため に は ||ねがい||かなえる|||

この 街 から 連れ出す しか ない が |がい||つれだす|||

こいつ の 意思 に 関係なく 無理やり 連れ出す の か ||いし||かんけいなく|むりやり|つれだす||

お 客 様 、 お 車 まで は まだ 遠い の です か |きゃく|さま||くるま||||とおい|||

いや 、 もう そろそろ だ

それ は 良かった です ||よかった|

では 、 行き ま しょ う |いき|||

まったく

久々 に 酒 を 飲 ん だ せい だ な ひさびさ||さけ||いん|||||

いや 、 酒 を 飲む より ずっと 前 から |さけ||のむ|||ぜん|

俺 は 十分 すぎる ほど に 、 酔って しまって いた ん だ おれ||じゅうぶん||||よって||||

話しかけ られ て も 相手 に する な はなしかけ||||あいて|||

お 客 様 |きゃく|さま

なんでもない 、 行 こ う |ぎょう||

彼女 を 、 どう すれ ば いい かのじょ|||||

お 客 様 、 この先 の 街路 は |きゃく|さま|このさき||がいろ|

私 の データベース と 大幅 に 異なる よう です わたくし||でーたべーす||おおはば||ことなる||

再 整備 さ れ た の でしょ う か さい|せいび|||||||

見 て の とおり だ み||||

では 、 あちら に 見える の は 建設 機械 の 類い でしょう か |||みえる|||けんせつ|きかい||たぐい||

自動 砲台 「 シオマネキ 」 だ じどう|ほうだい||

… と 申し ます と |もうし||

お前 と 同じ よう な もの だ おまえ||おなじ||||

しかし より に よって 封鎖 壁 の 真 ん 前 に いる と は な ||||ふうさ|かべ||まこと||ぜん|||||

勝算 は ある か しょうさん|||

あの 、 お 客 様 ||きゃく|さま

狩り に 出かけ て くる かり||でかけ||

「 カリ 」 と 申し ます と ||もうし||

俺 が 戻る まで ここ で じっと し て ろ おれ||もどる|||||||

もう すぐ 俺 は この 街 から 出て 行く ||おれ|||がい||でて|いく

俺 と 別れ た あ と 、 お前 は どう する つもり だ おれ||わかれ||||おまえ|||||

はい 、 私 は 単独 で 職場 に 戻り ます ので |わたくし||たんどく||しょくば||もどり||

どうぞ お 気遣い なく ||きづかい|

この 街 は 無人 だ |がい||むじん|

たとえ お前 が 戻って も 二 度 と 客 は 来 ない し |おまえ||もどって||ふた|たび||きゃく||らい||

プラネタリウム を 見せる 機会 は ない ||みせる|きかい||

それ に 、 この 街 の 電力 供給 は 終わった |||がい||でんりょく|きょうきゅう||おわった

投影 機 も 二 度 と 動か ない とうえい|き||ふた|たび||うごか|

全部 、 お前 が その 目 で 見 た とおり だ ぜんぶ|おまえ|||め||み|||

はい

ですが 、 私 の 基本 および 蓄積 データベース を 照合 し ます と |わたくし||きほん||ちくせき|でーたべーす||しょうごう|||

お 客 様 は 必ず お 越し に なる と 考え られ ます |きゃく|さま||かならず||こし||||かんがえ||

停電 に 関して は 、 送電 が 回復 する まで ていでん||かんして||そうでん||かいふく||

私 も イエナ さん も 、 いつ まで も 待つ こと が でき ます わたくし||||||||まつ||||

くっ 、

これ から 俺 の 言う こと を よく 聞い て 、 理解 しろ ||おれ||いう||||ききい||りかい|

はい 、 わかり まし た

ここ に 来る まで に 、 お前 が 見 て き た 事実 だけ で 全て を 判断 しろ ||くる|||おまえ||み||||じじつ|||すべて||はんだん|

この 街 に は もう 、 お前 も プラネタリウム も 必要な い ん だ |がい||||おまえ||||ひつような|||

お前 が これ から も 人間 の ため に 働き たい と 思う なら おまえ|||||にんげん||||はたらき|||おもう|

俺 に ついてくる しか ない おれ||||

それ が お前 に とって 幸せ な の か 、 俺 に は わから ない ||おまえ|||しあわせ||||おれ||||

だが … 俺 に は … |おれ||

私 は 、 これ から も 人間 の 皆様 の お 役 に 立ち たい と 考え ます わたくし|||||にんげん||みなさま|||やく||たち|||かんがえ|

それ が 、 私 の 幸せ です ||わたくし||しあわせ|

ですが 、 お 客 様 の お 話 から これ から の 行動 を 決定 する に は ||きゃく|さま|||はなし|||||こうどう||けってい|||

情報 が 不足 し て いる と 考え ます じょうほう||ふそく|||||かんがえ|

お前 が 、 これ 以上 の 情報 を 得る 手段 は ない おまえ|||いじょう||じょうほう||える|しゅだん||

わかる だ ろ う

俺 が 戻る まで に 考え て おい て くれ おれ||もどる|||かんがえ||||

はい わかり まし た

そう だ 、 こいつ を 預かって て くれ ||||あずかって||

はい 、 大切 に お 預かり に し て おき ます |たいせつ|||あずかり|||||

もう 一 度 言う が 、 何 が あって も 動く な |ひと|たび|いう||なん||||うごく|

声 も あげる な 、 俺 が 戻って くる まで だ ぞ こえ||||おれ||もどって||||

はい 、 重要 命令 と して 登録 し まし た |じゅうよう|めいれい|||とうろく|||

お 帰り を お 待ち し て い ます |かえり|||まち||||

充電 装置 は 高く つく が 、 手 に 入ら ない こと は ない じゅうでん|そうち||たかく|||て||はいら||||

彼女 の ため に 、 小さな 投影 機 を しつらえ て やる こと も できる だ ろ う かのじょ||||ちいさな|とうえい|き||||||||||

それ ら を 携え て 、 居住 区 を 旅 し て まわり |||たずさえ||きょじゅう|く||たび|||

彼女 の 解説 で 星空 を 見せる かのじょ||かいせつ||ほしぞら||みせる

そんな 商売 に 鞍替え する の は どう だ |しょうばい||くらがえ|||||

フッ 馬鹿馬鹿しい |ばかばかしい

悪い が 、 また 相棒 が でき ち まった んで な わるい|||あいぼう||||||

ミス ファイア みす|