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江戸小話, 目を覚ます

目 を 覚ます

目 を 覚ます

ある ところ に 、 ひま さえ あれば 、 いねむり ばかり して いる 亭主 が い ました 。 今日 も 店先 で ひなたぼっこ を し ながら 、 コックリ 、 コックリ と 、 気持ち良 さ そうに いねむり を して い ます 。 「 あれっ 、 また いねむり が 始まった よ 。 ねえ 、 お前 さん 。 みっともない から 中 に 入って 、 奥 の 部屋 で 休み なさい な 」 女房 が 見かねて 、 店 の 中 から 声 を かけ ました 。 する と 亭主 が 目 を つぶった まま 、 手さぐり で 家 の 中 に 入って 行こう と して い ます 。 女房 が 驚いて 、 「 お前 さん ! 目 を ちゃんと 開けて 歩き なされ 。 物 に 当たって 怪我 を する で は あり ませ ん か 」 と 、 注意 を する と 、 亭主 は 、 「 し ー っ ! そんな 大きな 声 を 出す な ! せっかく 寝て いる のに 、 おれ が 目 を 覚まして しまう で は ない か ! 」 と 、 寝言 で 答えた そうです 。

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


目 を 覚ます め||さます

目 を 覚ます め||さます

ある ところ に 、 ひま さえ あれば 、 いねむり ばかり して いる 亭主 が い ました 。 ||||||||||ていしゅ||| 今日 も 店先 で ひなたぼっこ を し ながら 、 コックリ 、 コックリ と 、 気持ち良 さ そうに いねむり を して い ます 。 きょう||みせさき|||||||||きもちよ||そう に||||| 「 あれっ 、 また いねむり が 始まった よ 。 ||||はじまった| ねえ 、 お前 さん 。 |おまえ| みっともない から 中 に 入って 、 奥 の 部屋 で 休み なさい な 」   女房 が 見かねて 、 店 の 中 から 声 を かけ ました 。 ||なか||はいって|おく||へや||やすみ|||にょうぼう||みかねて|てん||なか||こえ||| する と 亭主 が 目 を つぶった まま 、 手さぐり で 家 の 中 に 入って 行こう と して い ます 。 ||ていしゅ||め||||てさぐり||いえ||なか||はいって|いこう|||| 女房 が 驚いて 、 「 お前 さん ! にょうぼう||おどろいて|おまえ| 目 を ちゃんと 開けて 歩き なされ 。 め|||あけて|あるき| 物 に 当たって 怪我 を する で は あり ませ ん か 」 と 、 注意 を する と 、 亭主 は 、 「 し ー っ ! ぶつ||あたって|けが||||||||||ちゅうい||||ていしゅ|||-| そんな 大きな 声 を 出す な ! |おおきな|こえ||だす| せっかく 寝て いる のに 、 おれ が 目 を 覚まして しまう で は ない か ! |ねて|||||め||さまして||||| 」 と 、 寝言 で 答えた そうです 。 |ねごと||こたえた|そう です

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )