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この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (KonoSuba), この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (20)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (20)

そして 、 それ ら を あざ笑う か の 様 な ベルディア の 哄笑 が ……!

「 クハハハハ 、 さあ 、 お前達 の 絶望 の 叫び を この 俺 に ……。 …… 俺 …… に ……? …… 哄笑 が 響く 中 。

「 わ 、 わ ああ ああ ーっ! なんで 私 ばっかり 狙わ れる の !? 私 、 女神 な のに ! 神様 だ から 、 日頃 の 行い も 良い 筈 な のに ! 「 ああっ!? ずっ、 ずるいっ! 私 は 本当に 日頃 の 行い は 良い 筈 な のに 、 どうして アクア の 所 に ばかり アンデッドナイト が ……っ! ちっとも 神様っぽく ない 事 を 叫ぶ アクア と 、 羨ま し そうに 、 どう しよう も ない 事 を 叫ぶ ダクネス 。 アンデッドナイト 達 は 街 の 住人 に 手 を 出す でも なく 、 なぜ か ひたすら に アクア だけ を 追い掛け 回して いた 。

「 こっ、 こらっお前達 ! そんな プリースト 一 人 に かまけて ないで 、 他の 冒険 者 や 街 の 住人 を 血 祭り に ……! それ を 見た ベルディア が 、 焦った 声 を 上げて いる 。

意志 を 持た ない 迷え る 下級 アンデッド 達 は 、 本能 的に 女神 である アクア に 救い を 求め 、 集まって 行って しまう のだろう か 。

なぜ アクア が アンデッド に 追い回されて いる の か は 分から ない が 、 今 が チャンス だ ! 「 おいめ ぐみん 、 あの アンデッドナイト の 群れ に 、 爆裂 魔法 を 撃ち 込め ない か !?」

「 え えっ! 街 中 です し 、 ああ も まとまり が ない と 、 撃ち 漏らして しまいます が ……! と 、 その 時 。

「 わ ああ ああ 、 カズマ さ ー ん ! カズマ さ ー ん !!」

アクア が 、 アンデッドナイト の 大群 を 引き連れて 、 俺 を 目指して 駆けて 来た 。

ちょっ……! 「 この バカッ ! お い止めろ 、 こっち 来 んな ! 向こう へ 行ったら 今日 の 晩 飯 奢って やる から ! 「 私 が 奢 る から 、 この アンデッド を なんとか して え ! この アンデッド 達 おかしい の ! ターンアンデッド でも 消し去れ ない の ! 畜生 、 ベルディア が 言って いた 、 魔 王 の 加護って やつ か ……っ! いや 待て 、 ちょっと 待てよ ……?

「 めぐみ ん 、 街 の 外 で 魔法 唱えて 待機 して ろ ー ! 「 え えっ? …… り ょ 、 了解 です ! めぐみ ん に 一言 叫び 、 俺 は アクア に 追い掛け られ ながら 街 の 外 へ 。

それ も わざと 、 アンデッドナイト と 戦闘 して いる 冒険 者 の 近く を 通り過ぎ 、 できる だけ 多く の アンデッドナイト を アクア に 擦り付けて いく 様 に ……。

そして ……!

「 カズマ さ ー ん ! なんか 、 なんか 私 の 後ろ に ! 街 中 の アンデッドナイト が ついて 来 てる んです けど ー ! 振り返る と 、 アクア の 後ろ に は アンデッドナイト の 大群 が 。

俺 と アクア が 街 を 出て 、 それ に 続いて アンデッドナイト が 街 を 出た 、 その 瞬間 。

「 めぐみ ん 、 やれ ーっ! 俺 の 合図 に めぐみ ん が 、 眼帯 を 外して 杖 を 構え 、 両 の 瞳 を 輝か せた 。

「 何という 絶好 の シチュエーション ! 感謝 します 、 深く 感謝 します よ カズマ ! …… 我が 名 は めぐみ ん ! 紅 魔 族 随一 の 魔法 の 使い 手 に して 、 爆裂 魔法 を 操り し 者 ! 魔 王 の 幹部 、 ベルディア よ ! 我が 力 、 見る が いい ! 『 エクスプロージョン 』────── ッッ ! めぐみ ん 会心 の 爆裂 魔法 が 、 アンデッドナイト の 群れ の ど真ん中 に 炸裂 した !

3.

街 の 正門 の 真ん前 に 巨大な クレーター を 作り上げ 、 アンデッドナイト を 一体 残らず 消し 飛ばした 爆裂 魔法 。

誰 も が その 魔法 の 威力 に シンと 静まり返る 中 。

「 クックックッ ……。 我が 爆裂 魔法 の 威力 を 目の当たり に し 、 誰一人 と して 声 も 出せ ない 様 です ね ……。 ふ ああ ……。 口上 と いい 、 凄く …… 気持ち良かった です ……」

そんな 、 勝ち誇った めぐみ ん の 声 が 聞こえて きた 。

「………… おんぶ は いる か ? 「 あ 、 お 願い 致します 。 あと 、 満足に 動け ない ので 眼帯 着けて くれます か ? ちょっと 離れた 所 の 地面 から 。

そこ に は 、 魔力 を 使い果たして うつ伏せ に 倒れて いる めぐみ ん 。

その め ぐみん を 抱きかかえ 、 眼帯 を 着けて やる と 、 自分 の 背中 に 背負い込んだ 。

「 口 の 中 が ……、 口 の 中 が じゃり じゃ りする ……! 一 番 アンデッドナイト の 近く に いた アクア が 半 泣き で ぺっぺっと 口 の 中 の 砂 を 吐き ながら 、 俺 の 方 に 歩いて 来た 。 爆裂 魔法 の 余波 で 地面 を 転がさ れた らしい 。

未 だ も うもう と 爆煙 が 上がる 中 、 街 中 の 冒険 者 から 歓声 が 沸き上がる 。

「 う お おお おお おお ! やる じゃ ね ー か 、 頭 の おかしい 子 ! 「 頭 の おかしい 紅 魔 の 子 が やり や がった ぞ ! 「 名前 と 頭 が おかしい だけ で 、 やる 時 は ちゃんと やる じゃ ない か 、 見直した ぜ ! 街 から 聞こえて くる 歓声 に 、 めぐみ ん が 俺 の 背中 で もぞもぞ 動いた 。

「 すいません 。 ちょっと あの 人 達 に 爆裂 魔法 ぶっ放したい ので 、 近く まで 連れてって ください 」 「 もう 魔力 は 使い果たして る だろう が 。 今日 は 大 仕事 した んだ 、 自信 持って 胸 張って 休 ん どけよ 。 …… ご 苦労 さん 」

その 言葉 に めぐみ ん が 、 安心 した 様 に しがみつく 。

当然 、 背中 に 柔らかい 物 が ……。

物 …… が …………?

…… 一応 胸 張って くっついて る 様 だ が 、 それ らしい 感触 が 何も ……。

…… まあ 、 ロリっ子 だ し 、 しょうがない か 。 「 紅 魔 族 は 知能 が 凄く 高い のです 」

めぐみ ん が 、 突然 俺 の 背中 で そんな 事 を 言い出した 。

「…… 今 、 カズマ が 何 を 考えて いる の か 当てて あげましょう か 」 「…… めぐみ ん て 、 着 瘦 せ する タイプ なんだ な ーって 思って た 」 分かり 易い お世辞 に 、 めぐみ ん が 俺 の 首 を 絞めよう と して くる 。 そして 街 の 入り口 で は 、 ベルディア が 、 そんな 俺 達 を じっと 見て いた 。

正確に は 、 俺 の 背中 の め ぐみん を 。

やがて 、 ベルディア が 肩 を 震わせ 始める 。

配下 の アンデッド 達 を 全滅 さ せ られ 、 怒って いる のだろう か 。

………… いや 。

「 クハハハハ ! 面白い ! 面白い ぞ ! まさか この 駆け出し の 街 で 、 本当に 配下 を 全滅 さ せられる と は 思わ なかった ! よし 、 では 約束 通り ! …… おい 、 ちょっと 待てよ 。

おい 、 待て !

「 この 俺 自ら 、 貴 様 ら の 相手 を して やろう ! 街 の 入り口 に いた ベルディア が 、 大 剣 を 構えて こちら へ と 駆け出した !

4.

ベルディア が 、 俺 達 の もと へ 着く より 早く 。

多数 の 冒険 者 達 が 武器 を 手 に 、 狙わ れた 俺 達 を 援護 する 様 に 、 ベルディア を ジリジリ と 遠巻き に 取り囲んで いく 。

それ を 見た ベルディア が 、 片手 に 頭 を 、 片手 に 剣 を 持ち ながら 、 愉快 そうに 肩 を すくめて ……。

「…… ほ ー う ? 俺 の 一 番 の 狙い は そこ に いる 連中 な のだ が ……。 …… クク 、 万が一 に も この 俺 を 討ち取る 事 が 出来れば 、 さぞかし 大層な 報酬 が 貰える だろう な 。 …… さあ 、 一獲千金 を 夢見る 駆け出し 冒険 者 達 よ 。 まとめて かかって くる が いい ! 一獲千金 と いう その 言葉 に 、 包囲 を 狭めて いた 冒険 者 達 が 色めき立つ 。

そして 、 一 人 の 戦士 風 の 男 が ……、

「 おい 、 どんなに 強くて も 後ろ に 目 は 付いちゃ い ねえ ! 囲んで 同時に 襲いかかる ぞ ! ベルディア の 横手 から 、 周り の 冒険 者 に 向けて 叫んだ 。

何という 死亡 フラグ 。

「 おい 、 相手 は 魔 王 軍 の 幹部 だ ぞ 、 そんな 単純な 手 で 簡単に 倒 せる 訳 ね ー だ ろ ! 俺 は 嚙 ませ 犬 みたいな セリフ を 言った 戦士 風 の 男 に 警告 する 。

それ と 同時に 、 俺 も そい つら の 援護 を する べく 剣 を ……。

………… いや 、 よく 考えろ 、 超 低 レベル の 俺 が 斬り かかった ところ で 結果 は 見えて る 。

何より 、 今 は 背中 の め ぐみん を 安全な 場所 に 運んで ……。

…… 運んで 、 それ から ?

めぐみ ん は もう 魔力 が 無い 。

アクア の 魔法 も 致命 打 に は なら ない 。

…… このまま 皆 で 逃げて しまった 方 が いい んじゃ ない か ?

俺 が そんな 事 を 考えて いる と 、 ベルディア を 囲んで いた 戦士 風 の 男 が 、 今 まさに 襲いかかろう と ……!

「 時間 稼ぎ が 出来れば 十分だ ! 緊急の 放送 を 聞いて 、 すぐに この 街 の 切り札 が やって 来る さ ! あいつ が 来れば 、 魔 王 軍 の 幹部 だろう が て め え は 終い だ ! おい お前 ら 、 一度に かかれば 死角 が できる ! 四 方向 から やっち まえ ! そんな 叫び と 共に 襲いかかろう と する 男 を 前 に 、 ベルディア は 片手 に 持って いた 自分 の 首 を 、 空 高く へ と 放り投げた 。

…… この 街 の 切り札 ?

あいつって 誰 だろう 、 この 街 で 有名な 腕利き 冒険 者 だろう か ? そんな 事 を 考えて いる 間 に 、 投げ られた ベルディア の 首 は 、 顔 の 正面 を 地上 へ と 向け ながら 宙 を 舞う 。

それ を 見た 瞬間 に 、 ぞく り と した 。

俺 だけ で は なく 、 周囲 で 見て いた 冒険 者 達 も 気 が ついた らしい 。

「 止めろ ! 行く な ……」

名 も 知ら ない 冒険 者 達 を 止めよう と 声 を 上げる が ……。

ベルディア は 一斉に 斬り かかって くる 冒険 者 達 の 攻撃 を 、 まるで 背中 に 目 が 付いて いる か の 様 に 身 を 躱 す 。

「 えっ? それ は 、 斬り かかった 冒険 者 の 声 。

一体 どの 冒険 者 が 言った のだろう 。

アッサリ と 全て の 攻撃 を 躱 して みせた ベルディア は 、 片手 で 握って いた 大 剣 を 両手 で 握り 直し ……。

ベルディア は 、 斬り かかって きた 冒険 者 達 全員 を 、 瞬く間に 斬り 捨てた 。

少し 前 まで 生きて いた 人 が 、 目の前 で あっさり 命 を 落とす 。

その 理不尽 さ に 、 俺 は この 世界 の 現実 を 思い知る 。

ドシャリ と 音 を 立てて 崩れ落ちる 男 達 。

ベルディア は 満足 そうに その 音 を 聞く と 、 片手 を 上 に 向けた 。

その 手 の 平 の 上 に ベルディア の 首 が 落ちて くる 。

その 一連の 動き は 何でもない 事 だった か の 様 に 、 ベルディア は 気楽に 言った 。

「 次 は 誰 だ ? その 言葉 に 、 居合わせた 冒険 者 達 が 怯 む 中 。

一 人 の 女の子 が 叫び を 上げた 。

「 あ 、 あんた なんか ……! あんた なんか 、 今に ミツルギ さん が 来たら 一撃 で 斬ら れちゃ う んだ から ! ………… えっ。 俺 は 思わず 脳 が 止まる 。

ミツルギって 、 俺 が 魔 剣 を 取り上げて 売り払った ……。 「 おう 、 少し だけ 持ち堪える ぞ ! あの 魔 剣 使い の 兄ちゃん が 来れば 、 きっと 魔 王 の 幹部 だって ……! 「 ベルディア と か 言った な ? いる んだ ぜ 、 この 街 に も ! 高 レベル で 、 凄 腕 の 冒険 者 が よ ! …… ヤバイ 、 マジヤバイ 。

俺 は 真っ青に なり ながら アクア の 方 を 見る と 、 先ほど まで そこ に いた 筈 の アクア の 姿 は 無く 。

この 中 で 唯一 、 ミツルギ 以外 で 切り札 に なり そうな 力 を 持つ アクア は 、 冒険 者 達 と 対峙 する ベルディア に 目 も くれ ず 、 斬ら れた 冒険 者 達 の 死体 の 傍 へ と 近寄り 、 一体 なん の つもり か 、 ぺたぺた と 死体 を 触って いた 。

女神 なり に 、 死者 の 冥福 で も 祈る つもりだろう か 。

頑丈な 鎧 を 着た 冒険 者 達 が あっさり と 斬り 殺さ れた の を 見て 、 悠然と 立つ ベルディア の 前 に は 、 もはや 誰 も 立ち向かおう と は …………。

「…… ほう ? 次 は お前 が 俺 の 相手 を する の か ? ベルディア は 、 左手 に 首 を 、 右手 に 大 剣 を 握り ながら 。

俺 とめぐ みん を 庇う 形 で ベルディア の 前 に 立ち塞がった ダクネス へ 、 面白 そうに 手 の 上 の 首 を 突き出した 。

自ら の 大 剣 を 正 眼 に 構え 、 背 に 俺 達 を 庇う ダクネス の その 姿 は 、 もはや 変態 など で は なく 、 どこ に 出して も 恥ずかしく ない クルセイダー だ 。

ベルディア は 、 アクア やめ ぐみん の 力 を 目の当たり に し 、 恐らく ダクネス に も 何 か ある と 警戒 して いる のだろう 。

ベルディア が 、 ダクネス と 対峙 した まま 動か なく なった 。

ダクネス の 重厚な 白い 鎧 が 、 陽 の 光 を 浴びて 、 ベルディア の 黒い 鎧 と 相反する 様 に 輝いて いる 。

ベルディア に 襲いかかった 冒険 者 達 も 鎧 は 着て いた 。

だが 、 この 魔 王 軍 の 幹部 は 着て いる 鎧 ごと 斬り 裂いた のだ 。

日頃 、 誰 より も 硬い と 自信 満々 に 言い張る ダクネス は 、 ベルディア の 攻撃 に 耐えられる もの な のだろう か 。

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (20) この すばらしい せかい に しゅくふく を||だおんな かみさま Bless this wonderful world! Oh, Goddess of the Waste (20) Bénissez ce monde merveilleux ! Oh, déesse des damnés (20) Benedici questo mondo meraviglioso! Oh, Dea dei Dannati (20) 为这个美好的世界送上祝福!啊,没用的女神(20) 為這個美好的世界送上祝福!啊,沒用的女神(20)

そして 、 それ ら を あざ笑う か の 様 な ベルディア の 哄笑 が ……! ||||あざわらう|||さま||||こうしょう| And there's Berdia's ridiculous laughs, as if to laugh at them...! 然后,维尔迪亚发出了嘲讽他们般的大笑……!

「 クハハハハ 、 さあ 、 お前達 の 絶望 の 叫び を この 俺 に ……。 ||おまえたち||ぜつぼう||さけび|||おれ| "Kuhhahaha, come on to me, the cry of despair of you guys.... …… 俺 …… に ……? おれ| …… 哄笑 が 響く 中 。 こうしょう||ひびく|なか ……While the laughter sounds.

「 わ 、 わ ああ ああ ーっ! ||||- っ なんで 私 ばっかり 狙わ れる の !? 私 、 女神 な のに ! |わたくし||ねらわ|||わたくし|めがみ|| Why am I the only one aiming at me? I'm a goddess! 神様 だ から 、 日頃 の 行い も 良い 筈 な のに ! かみさま|||ひごろ||おこない||よい|はず|| Since I am a god, I should be able to perform daily activities! 既然是神,那麼日常的行為也應該是好的! 「 ああっ!? ずっ、 ずるいっ! ああ っ|ず っ|ずるい っ "Ah!? Zurui! 私 は 本当に 日頃 の 行い は 良い 筈 な のに 、 どうして アクア の 所 に ばかり アンデッドナイト が ……っ! わたくし||ほんとうに|ひごろ||おこない||よい|はず||||||しょ||||| I really should be doing well, but why is there just an undead night in Aqua?! ちっとも 神様っぽく ない 事 を 叫ぶ アクア と 、 羨ま し そうに 、 どう しよう も ない 事 を 叫ぶ ダクネス 。 |かみさま っぽく||こと||さけぶ|||うらやま||そう に|||||こと||さけぶ| アンデッドナイト 達 は 街 の 住人 に 手 を 出す でも なく 、 なぜ か ひたすら に アクア だけ を 追い掛け 回して いた 。 |さとる||がい||じゅうにん||て||だす||||||||||おいかけ|まわして| Not only did the Undead Nights reach out to the inhabitants of the city, but for some reason they were chasing after all the aqua.

「 こっ、 こらっお前達 ! こ っ|こら っ おまえたち "Oh, you guys! そんな プリースト 一 人 に かまけて ないで 、 他の 冒険 者 や 街 の 住人 を 血 祭り に ……! ||ひと|じん||||たの|ぼうけん|もの||がい||じゅうにん||ち|まつり| Don't give in to one such priest, and make other adventurers and residents of the city a blood festival...! 不用擔心這樣的牧師一個人,就讓其他冒險家和城鎮居民變成血腥吧…! それ を 見た ベルディア が 、 焦った 声 を 上げて いる 。 ||みた|||あせった|こえ||あげて| Beldia, who saw it, made a frustrated voice.

意志 を 持た ない 迷え る 下級 アンデッド 達 は 、 本能 的に 女神 である アクア に 救い を 求め 、 集まって 行って しまう のだろう か 。 いし||もた||まよえ||かきゅう||さとる||ほんのう|てきに|めがみ||||すくい||もとめ|あつまって|おこなって||| I wonder if the uncertain lower class undead who have no will will gather and go to the aqua, a goddess, instinctively for salvation.

なぜ アクア が アンデッド に 追い回されて いる の か は 分から ない が 、 今 が チャンス だ ! |||||おいまわさ れて|||||わから|||いま||ちゃんす| I don't know why Aqua is being chased by undead, but now is the time! 「 おいめ ぐみん 、 あの アンデッドナイト の 群れ に 、 爆裂 魔法 を 撃ち 込め ない か !?」 |||||むれ||ばくれつ|まほう||うち|こめ|| "Oime Gumin, can you shoot the explosion magic into that undead night!?"

「 え えっ! "Ehhh! 街 中 です し 、 ああ も まとまり が ない と 、 撃ち 漏らして しまいます が ……! がい|なか|||||||||うち|もらして|しまい ます| It's all over the city, and if I'm not well organized, I'll shoot and leak...! と 、 その 時 。 ||じ

「 わ ああ ああ 、 カズマ さ ー ん ! |||||-| "Wow, oh, Kazuma! カズマ さ ー ん !!」 ||-| Kazuma-san!!"

アクア が 、 アンデッドナイト の 大群 を 引き連れて 、 俺 を 目指して 駆けて 来た 。 ||||たいぐん||ひきつれて|おれ||めざして|かけて|きた Aqua rushed for me, with a horde of undead knights.

ちょっ……! ちょ っ A little……! 「 この バカッ ! "This baka! お い止めろ 、 こっち 来 んな ! |いとめろ||らい| Come on, come over here! 向こう へ 行ったら 今日 の 晩 飯 奢って やる から ! むこう||おこなったら|きょう||ばん|めし|しゃ って|| If I go over there, I'll have dinner today! 「 私 が 奢 る から 、 この アンデッド を なんとか して え ! わたくし||しゃ|||||||| "Because I have enough, please manage this undead! この アンデッド 達 おかしい の ! ||さとる|| This undead is funny! ターンアンデッド でも 消し去れ ない の ! ||けしされ|| 畜生 、 ベルディア が 言って いた 、 魔 王 の 加護って やつ か ……っ! ちくしょう|||いって||ま|おう||かご って||| いや 待て 、 ちょっと 待てよ ……? |まて||まてよ

「 めぐみ ん 、 街 の 外 で 魔法 唱えて 待機 して ろ ー ! ||がい||がい||まほう|となえて|たいき|||- Megumi, wait outside the city and cast a spell! 「 え えっ? …… り ょ 、 了解 です ! ||りょうかい| めぐみ ん に 一言 叫び 、 俺 は アクア に 追い掛け られ ながら 街 の 外 へ 。 |||いちげん|さけび|おれ||||おいかけ|||がい||がい|

それ も わざと 、 アンデッドナイト と 戦闘 して いる 冒険 者 の 近く を 通り過ぎ 、 できる だけ 多く の アンデッドナイト を アクア に 擦り付けて いく 様 に ……。 |||||せんとう|||ぼうけん|もの||ちかく||とおりすぎ|||おおく||||||なすりつけて||さま|

そして ……!

「 カズマ さ ー ん ! ||-| なんか 、 なんか 私 の 後ろ に ! ||わたくし||うしろ| 街 中 の アンデッドナイト が ついて 来 てる んです けど ー ! がい|なか|||||らい||||- 振り返る と 、 アクア の 後ろ に は アンデッドナイト の 大群 が 。 ふりかえる||||うしろ|||||たいぐん|

俺 と アクア が 街 を 出て 、 それ に 続いて アンデッドナイト が 街 を 出た 、 その 瞬間 。 おれ||||がい||でて|||つづいて|||がい||でた||しゅんかん

「 めぐみ ん 、 やれ ーっ! |||- っ 俺 の 合図 に めぐみ ん が 、 眼帯 を 外して 杖 を 構え 、 両 の 瞳 を 輝か せた 。 おれ||あいず|||||がんたい||はずして|つえ||かまえ|りょう||ひとみ||かがやか|

「 何という 絶好 の シチュエーション ! なんという|ぜっこう|| 感謝 します 、 深く 感謝 します よ カズマ ! かんしゃ|し ます|ふかく|かんしゃ|し ます|| …… 我が 名 は めぐみ ん ! わが|な||| 紅 魔 族 随一 の 魔法 の 使い 手 に して 、 爆裂 魔法 を 操り し 者 ! くれない|ま|ぞく|ずいいち||まほう||つかい|て|||ばくれつ|まほう||あやつり||もの 魔 王 の 幹部 、 ベルディア よ ! ま|おう||かんぶ|| 我が 力 、 見る が いい ! わが|ちから|みる|| 『 エクスプロージョン 』────── ッッ ! めぐみ ん 会心 の 爆裂 魔法 が 、 アンデッドナイト の 群れ の ど真ん中 に 炸裂 した ! ||かいしん||ばくれつ|まほう||||むれ||どまんなか||さくれつ|

3.

街 の 正門 の 真ん前 に 巨大な クレーター を 作り上げ 、 アンデッドナイト を 一体 残らず 消し 飛ばした 爆裂 魔法 。 がい||せいもん||まこと ん まえ||きょだいな|くれーたー||つくりあげ|||いったい|のこらず|けし|とばした|ばくれつ|まほう An explosive magic that created a huge crater just in front of the main gate of the city and erased all the undead knights.

誰 も が その 魔法 の 威力 に シンと 静まり返る 中 。 だれ||||まほう||いりょく||しんと|しずまりかえる|なか Everyone is quietly calming down to the magical power.

「 クックックッ ……。 "Cook... 我が 爆裂 魔法 の 威力 を 目の当たり に し 、 誰一人 と して 声 も 出せ ない 様 です ね ……。 わが|ばくれつ|まほう||いりょく||まのあたり|||だれひとり|||こえ||だせ||さま|| Seeing the power of my explosion magic, it seems that no one can speak out. ふ ああ ……。 Huh... 口上 と いい 、 凄く …… 気持ち良かった です ……」 こうじょう|||すごく|きもちよかった| It’s good to say, it’s really nice…”

そんな 、 勝ち誇った めぐみ ん の 声 が 聞こえて きた 。 |かちほこった||||こえ||きこえて| I heard the voice of Megumi who was proud of it.

「………… おんぶ は いる か ? ............ Do you need a piggyback? 「 あ 、 お 願い 致します 。 ||ねがい|いたし ます "Ah, please. あと 、 満足に 動け ない ので 眼帯 着けて くれます か ? |まんぞくに|うごけ|||がんたい|つけて|くれ ます| Also, can't you move satisfactorily, so can you wear an eye patch? ちょっと 離れた 所 の 地面 から 。 |はなれた|しょ||じめん| From the ground some distance away.

そこ に は 、 魔力 を 使い果たして うつ伏せ に 倒れて いる めぐみ ん 。 |||まりょく||つかいはたして|うつぶせ||たおれて||| There, there is Megumi, who has run out of his magical powers and is lying prone.

その め ぐみん を 抱きかかえ 、 眼帯 を 着けて やる と 、 自分 の 背中 に 背負い込んだ 。 ||||だきかかえ|がんたい||つけて|||じぶん||せなか||せおいこんだ He carried Megumi in his arms, put on his eyepatch, and carried his back on his back.

「 口 の 中 が ……、 口 の 中 が じゃり じゃ りする ……! くち||なか||くち||なか|||| "In my mouth..., in my mouth is jarring...! 一 番 アンデッドナイト の 近く に いた アクア が 半 泣き で ぺっぺっと 口 の 中 の 砂 を 吐き ながら 、 俺 の 方 に 歩いて 来た 。 ひと|ばん|||ちかく|||||はん|なき||ぺっ ぺっ と|くち||なか||すな||はき||おれ||かた||あるいて|きた Aqua, who was near the No. 1 Undead Knight, walked toward me, half-crying, spitting the sand in his mouth. 爆裂 魔法 の 余波 で 地面 を 転がさ れた らしい 。 ばくれつ|まほう||よは||じめん||ころがさ|| It seems that the ground was rolled by the aftermath of the explosion magic.

未 だ も うもう と 爆煙 が 上がる 中 、 街 中 の 冒険 者 から 歓声 が 沸き上がる 。 み|||||ばくけむり||あがる|なか|がい|なか||ぼうけん|もの||かんせい||わきあがる Even though the smoke is still rising, cheers scream from the adventurers in the city.

「 う お おお おお おお ! やる じゃ ね ー か 、 頭 の おかしい 子 ! |||-||あたま|||こ 「 頭 の おかしい 紅 魔 の 子 が やり や がった ぞ ! あたま|||くれない|ま||こ||||| The crazy little red devil has done it! 「 名前 と 頭 が おかしい だけ で 、 やる 時 は ちゃんと やる じゃ ない か 、 見直した ぜ ! なまえ||あたま||||||じ|||||||みなおした| "I just reviewed the idea that I'll do it properly when I do it, just because my name and my head are weird! 街 から 聞こえて くる 歓声 に 、 めぐみ ん が 俺 の 背中 で もぞもぞ 動いた 。 がい||きこえて||かんせい|||||おれ||せなか|||うごいた The screams heard from the city made Megumi move on my back.

「 すいません 。 " Excuse me . ちょっと あの 人 達 に 爆裂 魔法 ぶっ放したい ので 、 近く まで 連れてって ください 」 「 もう 魔力 は 使い果たして る だろう が 。 ||じん|さとる||ばくれつ|まほう|ぶ っぱなし たい||ちかく||つれて って|||まりょく||つかいはたして||| I'd like to let those people do a little bit of explosive magic, so take me closer." "Although the magic may have been exhausted. 今日 は 大 仕事 した んだ 、 自信 持って 胸 張って 休 ん どけよ 。 きょう||だい|しごと|||じしん|もって|むね|はって|きゅう|| I did a lot of work today, rest with confidence and pride. …… ご 苦労 さん 」 |くろう| ……Thank you.”

その 言葉 に めぐみ ん が 、 安心 した 様 に しがみつく 。 |ことば|||||あんしん||さま|| Megumin clings to that word, as if he/she was relieved.

当然 、 背中 に 柔らかい 物 が ……。 とうぜん|せなか||やわらかい|ぶつ| Naturally, a soft thing on the back...

物 …… が …………? ぶつ| Thing is …………? 事情是…………?

…… 一応 胸 張って くっついて る 様 だ が 、 それ らしい 感触 が 何も ……。 いちおう|むね|はって|||さま|||||かんしょく||なにも ……It looks like they are sticking to each other for the time being, but there is nothing like that. ……好像是挺起胸膛,堅持著,但又沒有那種感覺……

…… まあ 、 ロリっ子 だ し 、 しょうがない か 。 |ロリ っこ|||| ......Well, you're a loli girl, can't you help? 「 紅 魔 族 は 知能 が 凄く 高い のです 」 くれない|ま|ぞく||ちのう||すごく|たかい| "The crimson demon has a very high level of intelligence."

めぐみ ん が 、 突然 俺 の 背中 で そんな 事 を 言い出した 。 |||とつぜん|おれ||せなか|||こと||いいだした Megumin suddenly said something like that on my back.

「…… 今 、 カズマ が 何 を 考えて いる の か 当てて あげましょう か 」 「…… めぐみ ん て 、 着 瘦 せ する タイプ なんだ な ーって 思って た 」 分かり 易い お世辞 に 、 めぐみ ん が 俺 の 首 を 絞めよう と して くる 。 いま|||なん||かんがえて||||あてて|あげ ましょう|||||ちゃく||||たいぷ|||- って|おもって||わかり|やすい|おせじ|||||おれ||くび||しめよう||| "... Let's guess what Kazuma is thinking about right now." I'm trying to strangle me. そして 街 の 入り口 で は 、 ベルディア が 、 そんな 俺 達 を じっと 見て いた 。 |がい||いりぐち||||||おれ|さとる|||みて| And at the entrance to the city, Berdia was staring at us.

正確に は 、 俺 の 背中 の め ぐみん を 。 せいかくに||おれ||せなか|||| Precisely, the megumin on my back.

やがて 、 ベルディア が 肩 を 震わせ 始める 。 |||かた||ふるわせ|はじめる Eventually, Berdia begins to shake his shoulders.

配下 の アンデッド 達 を 全滅 さ せ られ 、 怒って いる のだろう か 。 はいか|||さとる||ぜんめつ||||いかって||| Are they angry because all of their undead are destroyed?

………… いや 。

「 クハハハハ ! 面白い ! おもしろい 面白い ぞ ! おもしろい| まさか この 駆け出し の 街 で 、 本当に 配下 を 全滅 さ せられる と は 思わ なかった ! ||かけだし||がい||ほんとうに|はいか||ぜんめつ||せら れる|||おもわ| No way in this fledgling city, I really didn't think I could destroy all of my subordinates! よし 、 では 約束 通り ! ||やくそく|とおり …… おい 、 ちょっと 待てよ 。 ||まてよ

おい 、 待て ! |まて

「 この 俺 自ら 、 貴 様 ら の 相手 を して やろう ! |おれ|おのずから|とうと|さま|||あいて||| "This is me, I'll be your opponent!" 街 の 入り口 に いた ベルディア が 、 大 剣 を 構えて こちら へ と 駆け出した ! がい||いりぐち|||||だい|けん||かまえて||||かけだした Beldia, who was at the entrance to the town, ran with a big sword! 站在城門口的貝爾迪亞,舉著大劍向我們衝來!

4. 4.

ベルディア が 、 俺 達 の もと へ 着く より 早く 。 ||おれ|さとる||||つく||はやく Before Berdia arrives at us.

多数 の 冒険 者 達 が 武器 を 手 に 、 狙わ れた 俺 達 を 援護 する 様 に 、 ベルディア を ジリジリ と 遠巻き に 取り囲んで いく 。 たすう||ぼうけん|もの|さとる||ぶき||て||ねらわ||おれ|さとる||えんご||さま||||じりじり||とおまき||とりかこんで| A large number of adventurers surround Verdia in a long and long way, with weapons in hand and in support of the targeted us.

それ を 見た ベルディア が 、 片手 に 頭 を 、 片手 に 剣 を 持ち ながら 、 愉快 そうに 肩 を すくめて ……。 ||みた|||かたて||あたま||かたて||けん||もち||ゆかい|そう に|かた|| Beldia, who saw it, held his head in one hand and the sword in one hand, and shrugged his shoulders in a cheerful manner.

「…… ほ ー う ? |-| 「……Huh? 俺 の 一 番 の 狙い は そこ に いる 連中 な のだ が ……。 おれ||ひと|ばん||ねらい|||||れんちゅう||| My primary aim was to find them there... …… クク 、 万が一 に も この 俺 を 討ち取る 事 が 出来れば 、 さぞかし 大層な 報酬 が 貰える だろう な 。 |まんがいち||||おれ||うちとる|こと||できれば||たいそうな|ほうしゅう||もらえる|| …… Kuku, if you can get rid of me, by any chance, you will get a great reward. …… さあ 、 一獲千金 を 夢見る 駆け出し 冒険 者 達 よ 。 |いっかくせんきん||ゆめみる|かけだし|ぼうけん|もの|さとる| ...... Now, adventurers who dream of making a fortune! まとめて かかって くる が いい ! It's better to take it all at once! 一獲千金 と いう その 言葉 に 、 包囲 を 狭めて いた 冒険 者 達 が 色めき立つ 。 いっかくせんきん||||ことば||ほうい||せばめて||ぼうけん|もの|さとる||いろめきたつ

そして 、 一 人 の 戦士 風 の 男 が ……、 |ひと|じん||せんし|かぜ||おとこ| And a warrior-like man...

「 おい 、 どんなに 強くて も 後ろ に 目 は 付いちゃ い ねえ ! ||つよくて||うしろ||め||ついちゃ|| "Hey, no matter how strong you are, you have no eyes behind! 囲んで 同時に 襲いかかる ぞ ! かこんで|どうじに|おそいかかる| They will surround you and attack you at the same time! ベルディア の 横手 から 、 周り の 冒険 者 に 向けて 叫んだ 。 ||よこて||まわり||ぼうけん|もの||むけて|さけんだ He shouted from the side of Berdia to the adventurers around him.

何という 死亡 フラグ 。 なんという|しぼう| What a death flag.

「 おい 、 相手 は 魔 王 軍 の 幹部 だ ぞ 、 そんな 単純な 手 で 簡単に 倒 せる 訳 ね ー だ ろ ! |あいて||ま|おう|ぐん||かんぶ||||たんじゅんな|て||かんたんに|たお||やく||-|| Hey, the opponent is the leader of the Demon King's Army, there's no way you can defeat him easily with such a simple move! 俺 は 嚙 ませ 犬 みたいな セリフ を 言った 戦士 風 の 男 に 警告 する 。 おれ||||いぬ||せりふ||いった|せんし|かぜ||おとこ||けいこく| I warn a warrior-style man who said a little dog-like line. 我警告了那個像狗一樣說出這些話的戰士模樣的男人。

それ と 同時に 、 俺 も そい つら の 援護 を する べく 剣 を ……。 ||どうじに|おれ|||||えんご||||けん| At the same time, I'm going to be covering for them with my sword at .......

………… いや 、 よく 考えろ 、 超 低 レベル の 俺 が 斬り かかった ところ で 結果 は 見えて る 。 ||かんがえろ|ちょう|てい|れべる||おれ||きり||||けっか||みえて| …………不,想一想,当我大刀阔斧地踢到很低的水平时,结果是可见的。

何より 、 今 は 背中 の め ぐみん を 安全な 場所 に 運んで ……。 なにより|いま||せなか|||||あんぜんな|ばしょ||はこんで Most importantly, I now carry my back Megumi to a safe place...

…… 運んで 、 それ から ? はこんで|| ...... and then?

めぐみ ん は もう 魔力 が 無い 。 ||||まりょく||ない

アクア の 魔法 も 致命 打 に は なら ない 。 ||まほう||ちめい|だ|||| Aqua's magic isn't lethal either.

…… このまま 皆 で 逃げて しまった 方 が いい んじゃ ない か ? |みな||にげて||かた|||||

俺 が そんな 事 を 考えて いる と 、 ベルディア を 囲んで いた 戦士 風 の 男 が 、 今 まさに 襲いかかろう と ……! おれ|||こと||かんがえて|||||かこんで||せんし|かぜ||おとこ||いま||おそいかかろう| As I was thinking this, the warrior-like man surrounding Verdia was about to attack ......!

「 時間 稼ぎ が 出来れば 十分だ ! じかん|かせぎ||できれば|じゅうぶんだ If I can buy some time, that's all I need! 緊急の 放送 を 聞いて 、 すぐに この 街 の 切り札 が やって 来る さ ! きんきゅうの|ほうそう||きいて|||がい||きりふだ|||くる| Immediately after hearing the urgent broadcast, the trump card of this city will come! あいつ が 来れば 、 魔 王 軍 の 幹部 だろう が て め え は 終い だ ! ||くれば|ま|おう|ぐん||かんぶ|||||||しまい| おい お前 ら 、 一度に かかれば 死角 が できる ! |おまえ||いちどに||しかく|| Hey, you guys, if you fight them all at once, you'll have a blind spot! 四 方向 から やっち まえ ! よっ|ほうこう||や っち| そんな 叫び と 共に 襲いかかろう と する 男 を 前 に 、 ベルディア は 片手 に 持って いた 自分 の 首 を 、 空 高く へ と 放り投げた 。 |さけび||ともに|おそいかかろう|||おとこ||ぜん||||かたて||もって||じぶん||くび||から|たかく|||ほうりなげた

…… この 街 の 切り札 ? |がい||きりふだ

あいつって 誰 だろう 、 この 街 で 有名な 腕利き 冒険 者 だろう か ? あいつ って|だれ|||がい||ゆうめいな|うできき|ぼうけん|もの|| そんな 事 を 考えて いる 間 に 、 投げ られた ベルディア の 首 は 、 顔 の 正面 を 地上 へ と 向け ながら 宙 を 舞う 。 |こと||かんがえて||あいだ||なげ||||くび||かお||しょうめん||ちじょう|||むけ||ちゅう||まう While thinking about such a thing, the neck of Beldia, who was thrown, flies in the air with the front of his face pointing to the ground.

それ を 見た 瞬間 に 、 ぞく り と した 。 ||みた|しゅんかん|||||

俺 だけ で は なく 、 周囲 で 見て いた 冒険 者 達 も 気 が ついた らしい 。 おれ|||||しゅうい||みて||ぼうけん|もの|さとる||き|||

「 止めろ ! とどめろ 行く な ……」 いく|

名 も 知ら ない 冒険 者 達 を 止めよう と 声 を 上げる が ……。 な||しら||ぼうけん|もの|さとる||とどめよう||こえ||あげる| He raises his voice to stop the adventurers who don't even know his name.

ベルディア は 一斉に 斬り かかって くる 冒険 者 達 の 攻撃 を 、 まるで 背中 に 目 が 付いて いる か の 様 に 身 を 躱 す 。 ||いっせいに|きり|||ぼうけん|もの|さとる||こうげき|||せなか||め||ついて||||さま||み||た| Verdia hesitates to attack the adventurers who are slashing all at once, as if they have eyes on their backs.

「 えっ? それ は 、 斬り かかった 冒険 者 の 声 。 ||きり||ぼうけん|もの||こえ

一体 どの 冒険 者 が 言った のだろう 。 いったい||ぼうけん|もの||いった| I wonder which adventurer said that.

アッサリ と 全て の 攻撃 を 躱 して みせた ベルディア は 、 片手 で 握って いた 大 剣 を 両手 で 握り 直し ……。 ||すべて||こうげき||た|||||かたて||にぎって||だい|けん||りょうて||にぎり|なおし Verdia, who hesitated to attack all the attacks with Assari, squeezed the big sword he had with one hand with both hands.

ベルディア は 、 斬り かかって きた 冒険 者 達 全員 を 、 瞬く間に 斬り 捨てた 。 ||きり|||ぼうけん|もの|さとる|ぜんいん||またたくまに|きり|すてた Verdia threw away all the adventurers who were slashing in a blink of an eye. 貝爾迪亞眨眼間就把前來的冒險者全數斬殺。

少し 前 まで 生きて いた 人 が 、 目の前 で あっさり 命 を 落とす 。 すこし|ぜん||いきて||じん||めのまえ|||いのち||おとす A person who was alive just before died in front of his eyes.

その 理不尽 さ に 、 俺 は この 世界 の 現実 を 思い知る 。 |りふじん|||おれ|||せかい||げんじつ||おもいしる This unreasonableness made me realize the reality of this world.

ドシャリ と 音 を 立てて 崩れ落ちる 男 達 。 ||おと||たてて|くずれおちる|おとこ|さとる

ベルディア は 満足 そうに その 音 を 聞く と 、 片手 を 上 に 向けた 。 ||まんぞく|そう に||おと||きく||かたて||うえ||むけた

その 手 の 平 の 上 に ベルディア の 首 が 落ちて くる 。 |て||ひら||うえ||||くび||おちて|

その 一連の 動き は 何でもない 事 だった か の 様 に 、 ベルディア は 気楽に 言った 。 |いちれんの|うごき||なんでもない|こと||||さま||||きらくに|いった

「 次 は 誰 だ ? つぎ||だれ| その 言葉 に 、 居合わせた 冒険 者 達 が 怯 む 中 。 |ことば||いあわせた|ぼうけん|もの|さとる||きょう||なか

一 人 の 女の子 が 叫び を 上げた 。 ひと|じん||おんなのこ||さけび||あげた

「 あ 、 あんた なんか ……! あんた なんか 、 今に ミツルギ さん が 来たら 一撃 で 斬ら れちゃ う んだ から ! ||いまに||||きたら|いちげき||きら|||| ………… えっ。 俺 は 思わず 脳 が 止まる 。 おれ||おもわず|のう||とまる My brain stopped without thinking.

ミツルギって 、 俺 が 魔 剣 を 取り上げて 売り払った ……。 ミツルギ って|おれ||ま|けん||とりあげて|うりはらった 「 おう 、 少し だけ 持ち堪える ぞ ! |すこし||もちこたえる| あの 魔 剣 使い の 兄ちゃん が 来れば 、 きっと 魔 王 の 幹部 だって ……! |ま|けん|つかい||にいちゃん||くれば||ま|おう||かんぶ| 「 ベルディア と か 言った な ? |||いった| いる んだ ぜ 、 この 街 に も ! ||||がい|| 高 レベル で 、 凄 腕 の 冒険 者 が よ ! たか|れべる||すご|うで||ぼうけん|もの|| …… ヤバイ 、 マジヤバイ 。

俺 は 真っ青に なり ながら アクア の 方 を 見る と 、 先ほど まで そこ に いた 筈 の アクア の 姿 は 無く 。 おれ||まっさおに|||||かた||みる||さきほど|||||はず||||すがた||なく

この 中 で 唯一 、 ミツルギ 以外 で 切り札 に なり そうな 力 を 持つ アクア は 、 冒険 者 達 と 対峙 する ベルディア に 目 も くれ ず 、 斬ら れた 冒険 者 達 の 死体 の 傍 へ と 近寄り 、 一体 なん の つもり か 、 ぺたぺた と 死体 を 触って いた 。 |なか||ゆいいつ||いがい||きりふだ|||そう な|ちから||もつ|||ぼうけん|もの|さとる||たいじ||||め||||きら||ぼうけん|もの|さとる||したい||そば|||ちかより|いったい|||||||したい||さわって| 除了禦劍之外,唯一擁有可以成為王牌力量的阿克婭,無視與冒險者對峙的貝爾迪亞,靠近被砍倒的冒險者的屍體,想知道她在做什麼。他正在觸摸屍體。

女神 なり に 、 死者 の 冥福 で も 祈る つもりだろう か 。 めがみ|||ししゃ||めいふく|||いのる||

頑丈な 鎧 を 着た 冒険 者 達 が あっさり と 斬り 殺さ れた の を 見て 、 悠然と 立つ ベルディア の 前 に は 、 もはや 誰 も 立ち向かおう と は …………。 がんじょうな|よろい||きた|ぼうけん|もの|さとる||||きり|ころさ||||みて|ゆうぜんと|たつ|||ぜん||||だれ||たちむかおう||

「…… ほう ? 次 は お前 が 俺 の 相手 を する の か ? つぎ||おまえ||おれ||あいて|||| Are you going to be my next partner? ベルディア は 、 左手 に 首 を 、 右手 に 大 剣 を 握り ながら 。 ||ひだりて||くび||みぎて||だい|けん||にぎり|

俺 とめぐ みん を 庇う 形 で ベルディア の 前 に 立ち塞がった ダクネス へ 、 面白 そうに 手 の 上 の 首 を 突き出した 。 おれ||||かばう|かた||||ぜん||たちふさがった|||おもしろ|そう に|て||うえ||くび||つきだした

自ら の 大 剣 を 正 眼 に 構え 、 背 に 俺 達 を 庇う ダクネス の その 姿 は 、 もはや 変態 など で は なく 、 どこ に 出して も 恥ずかしく ない クルセイダー だ 。 おのずから||だい|けん||せい|がん||かまえ|せ||おれ|さとる||かばう||||すがた|||へんたい|||||||だして||はずかしく||| The appearance of Dakness, who holds his big sword in his eyes and keeps us on his back, is no longer a metamorphosis, but a crusader that is not embarrassing wherever he puts it out.

ベルディア は 、 アクア やめ ぐみん の 力 を 目の当たり に し 、 恐らく ダクネス に も 何 か ある と 警戒 して いる のだろう 。 ||||||ちから||まのあたり|||おそらく||||なん||||けいかい|||

ベルディア が 、 ダクネス と 対峙 した まま 動か なく なった 。 ||||たいじ|||うごか||

ダクネス の 重厚な 白い 鎧 が 、 陽 の 光 を 浴びて 、 ベルディア の 黒い 鎧 と 相反する 様 に 輝いて いる 。 ||じゅうこうな|しろい|よろい||よう||ひかり||あびて|||くろい|よろい||あいはんする|さま||かがやいて|

ベルディア に 襲いかかった 冒険 者 達 も 鎧 は 着て いた 。 ||おそいかかった|ぼうけん|もの|さとる||よろい||きて| 攻擊貝爾迪亞的冒險者也都穿著盔甲。

だが 、 この 魔 王 軍 の 幹部 は 着て いる 鎧 ごと 斬り 裂いた のだ 。 ||ま|おう|ぐん||かんぶ||きて||よろい||きり|さいた| 然而,這位魔王軍首領所穿的鎧甲卻被割裂了。

日頃 、 誰 より も 硬い と 自信 満々 に 言い張る ダクネス は 、 ベルディア の 攻撃 に 耐えられる もの な のだろう か 。 ひごろ|だれ|||かたい||じしん|まんまん||いいはる|||||こうげき||たえ られる|||| 自信地宣稱自己比任何人都強的達克妮絲能否抵擋住貝爾迪亞的攻擊呢?