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銀河鉄道の夜 『宮沢賢治』(Night on the Galactic Railroad), 8. 鳥 を 捕る 人

8. 鳥 を 捕る 人

「 ここ へ かけて も よう ございます か 」

がさがさ した 、 けれども 親切 そうな 、 大人 の 声 が 、 二 人 の うしろで 聞こえ ました 。

それ は 、 茶いろ の 少し ぼろぼろ の 外套 を 着て 、 白い 巾 で つつんだ 荷物 を 、 二 つ に 分けて 肩 に 掛けた 、 赤 髯 の せ なか の かがんだ 人 でした 。

「 ええ 、 いい んです 」 ジョバンニ は 、 少し 肩 を すぼめて あいさつ し ました 。 その 人 は 、 ひげ の 中 で かすかに 微笑 い ながら 荷物 を ゆっくり 網棚 に のせ ました 。 ジョバンニ は 、 なに か たいへん さびしい ような かなしい ような 気 が して 、 だまって 正面 の 時計 を 見て い ましたら 、 ず う っと 前 の 方 で 、 硝子 の 笛 の ような もの が 鳴り ました 。

汽車 は もう 、 静かに 動いて いた のです 。 カムパネルラ は 、 車 室 の 天井 を 、 あちこち 見て い ました 。 その 一 つ の あかり に 黒い かぶと 虫 が とまって 、 その 影 が 大きく 天井 に うつって いた のです 。 赤 ひげ の 人 は 、 なに か なつかし そうに 笑い ながら 、 ジョバンニ や カムパネルラ の 様子 を 見て い ました 。 汽車 は もう だんだん 早く なって 、 すすき と 川 と 、 かわるがわる 窓 の 外 から 光り ました 。

赤 ひげ の 人 が 、 少し おずおず し ながら 、 二 人 に 訊 き ました 。

「 あなた 方 は 、 どちら へ いらっしゃる んです か 」

「 どこまでも 行く んです 」 ジョバンニ は 、 少し きまり 悪 そうに 答え ました 。

「 それ は いい ね 。 この 汽車 は 、 じっさい 、 どこ まで でも 行き ます ぜ 」

「 あなた は どこ へ 行く んです 」 カムパネルラ が 、 いきなり 、 喧嘩 の ように たずね ました ので 、 ジョバンニ は 思わず 笑い ました 。 すると 、 向こう の 席 に いた 、 とがった 帽子 を かぶり 、 大きな 鍵 を 腰 に 下げた 人 も 、 ちらっと こっち を 見て 笑い ました ので 、 カムパネルラ も 、 つい 顔 を 赤く して 笑い だして しまい ました 。 ところが その 人 は 別に 怒った でも なく 、 頬 を ぴくぴく し ながら 返事 を し ました 。

「 わ っ し は すぐ そこ で 降り ます 。 わ っ し は 、 鳥 を つかまえる 商売 で ね 」

「 何 鳥 です か 」

「 鶴 や 雁 です 。 さぎ も 白鳥 も です 」

「 鶴 は たくさん い ます か 」

「 い ます と も 、 さっき から 鳴いて ま さあ 。 聞か なかった のです か 」

「 いいえ 」

「 今 でも 聞こえる じゃ あり ませ ん か 。 そら 、 耳 を すまして 聴いて ごらん なさい 」

二 人 は 眼 を 挙げ 、 耳 を すまし ました 。 ごと ごと 鳴る 汽車 の ひびき と 、 すすき の 風 と の 間 から 、 こ ろん ころ ん と 水 の 湧く ような 音 が 聞こえて 来る のでした 。

「 鶴 、 どうして とる んです か 」

「 鶴 です か 、 それとも サギ です か 」

「 サギ です 」 ジョバンニ は 、 どっち で も いい と 思い ながら 答え ました 。

「 そい つ は な 、 雑作ない 。 さぎ と いう もの は 、 みんな 天の川 の 砂 が かたまって 、 ぼおっと できる もん です から ね 、 そして 始終 、 川 へ 帰り ます から ね 、 川原 で 待って いて 、 サギ が みんな 、 脚 を こういうふうに して おりて くる とこ を 、 そい つ が 地べた へ つく か つか ない うち に 、 ぴた っと 押え ち まう んです 。 すると もう サギ は 、 かたまって 安心 して 死 ん じまい ます 。 あと は もう 、 わかり切ってま さあ 。 押し葉 に する だけ です 」

「 サギ を 押し 葉 に する んです か 。 標本 です か 」

「 標本 じゃ あり ませ ん 。 みんな たべる じゃ あり ませ ん か 」

「 おかしい ねえ 」 カムパネルラ が 首 を かしげ ました 。

「 おかしい も 不審 も あり ませ ん や 。 そら 」 その 男 は 立って 、 網棚 から 包み を おろして 、 手ばやく くるくる と 解き ました 。

「 さあ 、 ごらん なさい 。 いま と って 来た ばかりです 」

「 ほんとうに サギ だ ねえ 」 二 人 は 思わず 叫び ました 。 まっ 白 な 、 あの さっき の 北 の 十字架 の ように 光る サギ の からだ が 、 十 ばかり 、 少し ひらべったく なって 、 黒い 脚 を ちぢめて 、 浮彫り の ように ならんで いた のです 。

「 眼 を つぶって る ね 」 カムパネルラ は 、 指 で そっと 、 サギ の 三日月 が た の 白い つぶった 眼 に さわり ました 。 頭 の 上 の 槍 の ような 白い 毛 も ちゃんと ついて い ました 。

「 ね 、 そう でしょう 」 鳥捕り は 風呂敷 を 重ねて 、 また くるくる と 包んで 紐 で くくり ました 。 誰 が いったい ここ ら で サギ な ん ぞ たべる だろう と ジョバンニ は 思い ながら 訊 き ました 。

「 サギ は おいしい んです か 」

「 ええ 、 毎日 注文 が あり ます 。 しかし 雁 の 方 が 、 もっと 売れ ます 。 雁 の 方 が ずっと 柄 が いい し 、 第 一 手数 が あり ませ ん から な 。 そら 」 鳥 捕り は 、 また 別の 方 の 包み を 解き ました 。 すると 黄 と 青じろ と まだらに なって 、 なに か の あかり の ように ひかる 雁 が 、 ちょうど さっき の サギ の ように 、 くちばし を そろえて 、 少し ひらべったく なって 、 ならんで い ました 。

「 こっち は すぐ たべ られ ます 。 どう です 、 少し お あがり なさい 」 鳥 捕り は 、 黄いろ の 雁 の 足 を 、 軽く ひっぱり ました 。 すると それ は 、 チョコレート で でも できて いる ように 、 すっと きれいに はなれ ました 。

「 どう です 。 すこし たべて ごらん なさい 」 鳥 捕り は 、 それ を 二 つ に ちぎって わたし ました 。 ジョバンニ は 、 ちょっと たべて みて 、

( なんだ 、 やっぱり こいつ は お 菓子 だ 。 チョコレート より も 、 もっと おいしい けれども 、 こんな 雁 が 飛んで いる もん か 。 この 男 は 、 どこ か そこら の 野原 の 菓子 屋 だ 。 けれども ぼく は 、 この ひと を ばかに し ながら 、 この 人 の お 菓子 を たべて いる の は 、 たいへん きのどくだ ) と おもい ながら 、 やっぱり ぽくぽく それ を たべて い ました 。

「 も 少し お あがり なさい 」 鳥 捕り が また 包み を 出し ました 。 ジョバンニ は 、 もっと たべ たかった のです けれども 、

「 ええ 、 ありがとう 」 と いって 遠慮 し ましたら 、 鳥 捕り は 、 今度 は 向こう の 席 の 、 鍵 を もった 人 に 出し ました 。

「 いや 、 商売 もの を もらっちゃ すみません な 」 その 人 は 、 帽子 を とり ました 。

すすき が なくなった ため に 、 向こう の 野原 から 、 ぱっと あかり が 射 して 来 ました 。

「 サギ の 方 は なぜ 手数 な んです か 」 カムパネルラ は 、 さっき から 、 訊 こう と 思って いた のです 。

「 それ は ね 、 サギ を たべる に は 」 鳥 捕り は 、 こっち に 向き直り ました 。 「 天の川 の 水あか り に 、 十 日 も つるして おく か ね 、 そう で なけ ぁ 、 砂 に 三 、 四 日 うずめ なけ ぁ いけない んだ 。 そう する と 、 水銀 が みんな 蒸発 して 、 たべ られる ように なる よ 」

「 こいつ は 鳥 じゃ ない 。 ただ の お 菓子 でしょう 」 やっぱり 同じ こと を 考えて いた と みえて 、 カムパネルラ が 、 思い切った と いう ように 、 尋ね ました 。 鳥 捕り は 、 何 か たいへん あわてた ふうで 、

「 そう そう 、 ここ で 降り なけ ぁ 」 と 言い ながら 、 立って 荷物 を とった と 思う と 、 もう 見え なく なって い ました 。

「 どこ へ 行った んだろう 」 二 人 は 顔 を 見合わせ ましたら 、 燈台守 は 、 にやにや 笑って 、 少し 伸びあがる ように しながら 、 二 人 の 横 の 窓 の 外 を のぞき ました 。 二 人 も そっち を 見 ましたら 、 たったいま の 鳥 捕り が 、 黄いろ と 青じろ の 、 うつくしい 燐 光 を 出す 、 いちめんの かわら ははこぐさ の 上 に 立って 、 まじめな 顔 を して 両手 を ひろげて 、 じっと そら を 見て いた のです 。

「 あすこ へ 行って る 。 ずいぶん 奇体 だ ねえ 。 きっと また 鳥 を つかまえる とこ だ ねえ 。 汽車 が 走って 行か ない うち に 、 早く 鳥 が おりる と いい な 」 と 言った とたん 、 がらんと した 桔梗 いろ の 空 から 、 さっき 見た ような サギ が 、 まるで 雪 の 降る ように 、 ぎ ゃあ ぎ ゃあ 叫び ながら 、 いっぱいに 舞いおりて 来 ました 。

すると あの 鳥 捕り は 、 すっかり 注文 通り だ と いう ように ほくほく して 、 両足 を かっきり 六十 度 に 開いて 立って 、 サギ の ちぢめて 降りて 来る 黒い 脚 を 両手 で 片っぱしから 押えて 、 布 の 袋 の 中 に 入れる のでした 。 すると サギ は 、 蛍 の ように 、 袋 の 中 で しばらく 、 青く ぺか ぺか 光ったり 消えたり して い ました が 、 おしまい とうとう 、 みんな ぼんやり 白く なって 、 眼 を つぶる のでした 。

ところが 、 つかまえ られる 鳥 より は 、 つかまえ られ ないで 無事に 天の川 の 砂 の 上 に 降りる もの の 方 が 多かった のです 。 それ は 見て いる と 、 足 が 砂 へ つく や 否 や 、 まるで 雪 の 解ける ように 、 縮まって ひらべったく なって 、 まもなく 溶鉱炉 から 出た 銅 の 汁 の ように 、 砂 や 砂利 の 上 に ひろがり 、 しばらく は 鳥 の 形 が 、 砂 に ついて いる のでした が 、 それ も 二 、 三 度 明るく なったり 暗く なったり して いる うち に 、 もう すっかり まわり と 同じ いろ に なって しまう のでした 。

鳥 捕り は 、 二十 匹 ばかり 、 袋 に 入れて しまう と 、 急に 両手 を あげて 、 兵隊 が 鉄砲 弾 に あたって 、 死ぬ とき の ような 形 を し ました 。 と 思ったら 、 もう そこ に 鳥 捕り の 形 は なくなって 、 かえって 、 「 ああ せいせい した 。 どうも から だに ちょうど 合う ほど 稼いで いる くらい 、 いい こと は あり ませ ん な 」 と いう ききおぼえ の ある 声 が 、 ジョバンニ の 隣り に し ました 。 見る と 鳥 捕り は 、 もう そこ で とって 来た サギ を 、 きちんと そろえて 、 一 つ ずつ 重ね 直して いる のでした 。

「 どうして 、 あすこ から 、 いっぺんに ここ へ 来た んです か 」 ジョバンニ が 、 なんだか あたりまえの ような 、 あたりまえで ない ような 、 おかしな 気 が して 問い ました 。

「 どうして って 、 来よう と した から 来た んです 。 ぜんたい あなた 方 は 、 どちら から おい で です か 」

ジョバンニ は 、 すぐ 返事 を しよう と 思い ました けれども 、 さあ 、 ぜんたい どこ から 来た の か 、 もう どうしても 考え つき ませ ん でした 。 カムパネルラ も 、 顔 を まっ 赤 に して 何 か 思い出そう と して いる のでした 。

「 ああ 、 遠く から です ね 」 鳥 捕り は 、 わかった と いう ように 雑作 なく うなずき ました 。

8. 鳥 を 捕る 人 ちょう||とる|じん 8. Vogelfänger. 8. bird catcher 8. 새를 잡는 사람 8. apanhadores de pássaros. 8. Fågelfångare 8. 捕鸟者 8. 捕鸟器。

「 ここ へ かけて も よう ございます か 」 "May I go here?" "¿Te gustaría ir aquí?" "我可以叫你过来吗?"

がさがさ した 、 けれども 親切 そうな 、 大人 の 声 が 、 二 人 の うしろで 聞こえ ました 。 |||しんせつ|そう な|おとな||こえ||ふた|じん|||きこえ| The voice of an adult, who seemed to be sloppy, but kind, was heard behind the two. 在他们下方,可以听到一个粗犷但友好的成人声音。

それ は 、 茶いろ の 少し ぼろぼろ の 外套 を 着て 、 白い 巾 で つつんだ 荷物 を 、 二 つ に 分けて 肩 に 掛けた 、 赤 髯 の せ なか の かがんだ 人 でした 。 ||ちゃいろ||すこし|||がいとう||きて|しろい|べき|||にもつ||ふた|||わけて|かた||かけた|あか|ぜん||||||じん| Era un hombre que vestía una capa ligeramente gastada de color marrón, envuelta en un ancho blanco, colgada de su hombro en dos partes e inclinada sobre una barba roja. 那是一个披着棕色略显破旧的斗篷的男人,肩上挎着一个白布捏成的包裹,分成两半,弯腰驼背,留着红色的胡须。

「 ええ 、 いい んです 」 ジョバンニ は 、 少し 肩 を すぼめて あいさつ し ました 。 |||||すこし|かた||||| 乔瓦尼轻轻耸了耸肩,向他打招呼。 その 人 は 、 ひげ の 中 で かすかに 微笑 い ながら 荷物 を ゆっくり 網棚 に のせ ました 。 |じん||||なか|||びしょう|||にもつ|||あみだな||| ジョバンニ は 、 なに か たいへん さびしい ような かなしい ような 気 が して 、 だまって 正面 の 時計 を 見て い ましたら 、 ず う っと 前 の 方 で 、 硝子 の 笛 の ような もの が 鳴り ました 。 |||||||||き||||しょうめん||とけい||みて||||||ぜん||かた||がらす||ふえ|||||なり| Giovanni sintió algo muy solo y solitario, y cuando solo estaba mirando el reloj frente a él, sonó frente a él, como un silbato de vidrio. ..

汽車 は もう 、 静かに 動いて いた のです 。 きしゃ|||しずかに|うごいて|| カムパネルラ は 、 車 室 の 天井 を 、 あちこち 見て い ました 。 ||くるま|しつ||てんじょう|||みて|| Campanella miraba alrededor del techo de la cabaña. その 一 つ の あかり に 黒い かぶと 虫 が とまって 、 その 影 が 大きく 天井 に うつって いた のです 。 |ひと|||||くろい||ちゅう||||かげ||おおきく|てんじょう|||| Un escarabajo negro y un insecto quedaron atrapados en una de las luces, y la sombra era grande y se movía hacia el techo. 赤 ひげ の 人 は 、 なに か なつかし そうに 笑い ながら 、 ジョバンニ や カムパネルラ の 様子 を 見て い ました 。 あか|||じん|||||そう に|わらい||||||ようす||みて|| 汽車 は もう だんだん 早く なって 、 すすき と 川 と 、 かわるがわる 窓 の 外 から 光り ました 。 きしゃ||||はやく||||かわ|||まど||がい||ひかり|

赤 ひげ の 人 が 、 少し おずおず し ながら 、 二 人 に 訊 き ました 。 あか|||じん||すこし||||ふた|じん||じん||

「 あなた 方 は 、 どちら へ いらっしゃる んです か 」 |かた|||||| "Where are you going?" "¿Dónde estás?"

「 どこまでも 行く んです 」 ジョバンニ は 、 少し きまり 悪 そうに 答え ました 。 |いく||||すこし||あく|そう に|こたえ| Giovanni looked a little embarrassed as he answered, "I'm going everywhere. "Me voy para siempre", respondió Giovanni un poco mal educado.

「 それ は いい ね 。 この 汽車 は 、 じっさい 、 どこ まで でも 行き ます ぜ 」 |きしゃ||||||いき|| This train will go wherever it wants to go.

「 あなた は どこ へ 行く んです 」 カムパネルラ が 、 いきなり 、 喧嘩 の ように たずね ました ので 、 ジョバンニ は 思わず 笑い ました 。 ||||いく|||||けんか||||||||おもわず|わらい| Giovanni laughed as he heard Camperla's sudden and quarrelsome question, "Where are you going? "¿A dónde vas?", preguntó Campanella de repente, como una pelea, y Giovanni se rió sin querer. すると 、 向こう の 席 に いた 、 とがった 帽子 を かぶり 、 大きな 鍵 を 腰 に 下げた 人 も 、 ちらっと こっち を 見て 笑い ました ので 、 カムパネルラ も 、 つい 顔 を 赤く して 笑い だして しまい ました 。 |むこう||せき||||ぼうし|||おおきな|かぎ||こし||さげた|じん|||||みて|わらい||||||かお||あかく||わらい||| Then, the person who was sitting over there, wearing a pointed hat and holding a big key on his waist, glanced at me and laughed, so Campanella also laughed with a red face. Entonces, la persona que estaba sentada allí, con un sombrero puntiagudo y una gran llave en la cintura, me miró y se rió, por lo que Campanella también se rió con la cara roja. ところが その 人 は 別に 怒った でも なく 、 頬 を ぴくぴく し ながら 返事 を し ました 。 ||じん||べつに|いかった|||ほお||ぴく ぴく|||へんじ||| However, the person was not angry, but replied with a twitch in his cheek. Sin embargo, la persona no estaba enojada, sino que respondió con un hormigueo en la mejilla.

「 わ っ し は すぐ そこ で 降り ます 。 |||||||ふり| I will get off right there. わ っ し は 、 鳥 を つかまえる 商売 で ね 」 ||||ちょう|||しょうばい||

「 何 鳥 です か 」 なん|ちょう||

「 鶴 や 雁 です 。 つる||がん| さぎ も 白鳥 も です 」 ||はくちょう||

「 鶴 は たくさん い ます か 」 つる|||||

「 い ます と も 、 さっき から 鳴いて ま さあ 。 ||||||ないて|| Yes, sir, it's been singing since a while ago. 聞か なかった のです か 」 きか||| You didn't ask?"

「 いいえ 」

「 今 でも 聞こえる じゃ あり ませ ん か 。 いま||きこえる||||| そら 、 耳 を すまして 聴いて ごらん なさい 」 |みみ|||きいて|| Sora, listen and listen. " Sora, escucha y escucha".

二 人 は 眼 を 挙げ 、 耳 を すまし ました 。 ふた|じん||がん||あげ|みみ||| They raised their eyes and listened. ごと ごと 鳴る 汽車 の ひびき と 、 すすき の 風 と の 間 から 、 こ ろん ころ ん と 水 の 湧く ような 音 が 聞こえて 来る のでした 。 ||なる|きしゃ||||||かぜ|||あいだ|||||||すい||わく||おと||きこえて|くる| Por el sonido del tren y el viento de la hierba de la pampa, pude escuchar el sonido del agua brotando.

「 鶴 、 どうして とる んです か 」 つる|||| "Why do you catch cranes?"

「 鶴 です か 、 それとも サギ です か 」 つる||||さぎ|| "¿Es una grulla o una garza?"

「 サギ です 」 ジョバンニ は 、 どっち で も いい と 思い ながら 答え ました 。 さぎ|||||||||おもい||こたえ| Giovanni replied that he didn't care which one it was.

「 そい つ は な 、 雑作ない 。 ||||ざつ さく ない "That's right, it's not a chore. "Eso no es una tarea. さぎ と いう もの は 、 みんな 天の川 の 砂 が かたまって 、 ぼおっと できる もん です から ね 、 そして 始終 、 川 へ 帰り ます から ね 、 川原 で 待って いて 、 サギ が みんな 、 脚 を こういうふうに して おりて くる とこ を 、 そい つ が 地べた へ つく か つか ない うち に 、 ぴた っと 押え ち まう んです 。 ||||||あまのがわ||すな|||ぼ おっと|||||||しじゅう|かわ||かえり||||かわはら||まって||さぎ|||あし|||||||||||じべた||||||||||おさえ||| All of the herons are made up of the sands of the Milky Way, and all of them can be vague, and they always return to the river. When it comes down, I hold it down before it hits the ground. Todas las garzas son las que se pueden estrujar por la arena de la Vía Láctea, y todo el rato vuelven al río, esperando en el río, todas las garzas, así, la garza está apretada mientras no toca el terreno. 所有的鹭鸟都有迷失在银河沙地上的倾向,它们总是会回到河边,所以它们就等在河岸上,当所有的鹭鸟都这样迈着腿下来时,不管它们是否触地,它们都会抱住它们。 すると もう サギ は 、 かたまって 安心 して 死 ん じまい ます 。 ||さぎ|||あんしん||し||| Then the heron will die in peace. Entonces la garza colgará y morirá tranquila. あと は もう 、 わかり切ってま さあ 。 |||わかりきって ま| The rest is already obvious. El resto ya está claro. 押し葉 に する だけ です 」 おしば|||| It's just a pressed leaf." Solo que sea una hoja prensada".

「 サギ を 押し 葉 に する んです か 。 さぎ||おし|は|||| "Are you going to turn herons into pressed leaves? "¿Empujas a la garza en una hoja? 標本 です か 」 ひょうほん|| ¿Es un espécimen?"

「 標本 じゃ あり ませ ん 。 ひょうほん|||| みんな たべる じゃ あり ませ ん か 」 Why don't we all eat it?" ¿No es todo lo que puedes comer?"

「 おかしい ねえ 」 カムパネルラ が 首 を かしげ ました 。 ||||くび||| "Oye, raro" Campanella negó con la cabeza. 真有趣,不是吗?"坎佩拉转过头来。

「 おかしい も 不審 も あり ませ ん や 。 ||ふしん||||| "Hay cosas extrañas y sospechosas. そら 」 その 男 は 立って 、 網棚 から 包み を おろして 、 手ばやく くるくる と 解き ました 。 ||おとこ||たって|あみだな||つつみ|||てばやく|||とき| The man stood up, unloaded the package from the rack, and quickly unwrapped it. Sora. ”El hombre se puso de pie, lo desenvolvió del estante y lo deshizo de una manera rápida.

「 さあ 、 ごらん なさい 。 いま と って 来た ばかりです 」 |||きた| I just got it."

「 ほんとうに サギ だ ねえ 」 二 人 は 思わず 叫び ました 。 |さぎ|||ふた|じん||おもわず|さけび| まっ 白 な 、 あの さっき の 北 の 十字架 の ように 光る サギ の からだ が 、 十 ばかり 、 少し ひらべったく なって 、 黒い 脚 を ちぢめて 、 浮彫り の ように ならんで いた のです 。 |しろ|||||きた||じゅうじか|||ひかる|さぎ||||じゅう||すこし|||くろい|あし|||うきぼり||||| El cuerpo de la garza, que era de un blanco puro y brillaba como la cruz del norte, era diez, un poco revoloteando, con sus patas negras dispuestas como un relieve. 苍鹭洁白闪亮的身体像北方的十字架一样,微微驼背,黑色的腿收缩着,呈浮雕状排列。

「 眼 を つぶって る ね 」 カムパネルラ は 、 指 で そっと 、 サギ の 三日月 が た の 白い つぶった 眼 に さわり ました 。 がん|||||||ゆび|||さぎ||みかづき||||しろい||がん||| Gently, with his finger, he touched Sagi's crescent-white, closed eyes. “Estás cerrando los ojos.” Campanella tocó suavemente los ojos blancos aplastados de la luna creciente de la garza con sus dedos. 頭 の 上 の 槍 の ような 白い 毛 も ちゃんと ついて い ました 。 あたま||うえ||やり|||しろい|け||||| The white, spear-like hairs on his head were also attached. El cabello blanco como una lanza en la cabeza también estaba bien sujeto.

「 ね 、 そう でしょう 」 鳥捕り は 風呂敷 を 重ねて 、 また くるくる と 包んで 紐 で くくり ました 。 |||ちょう とり||ふろしき||かさねて||||つつんで|ひも||| The bird catcher piled up the furoshiki, wrapped it around again, and tied it with a string. 誰 が いったい ここ ら で サギ な ん ぞ たべる だろう と ジョバンニ は 思い ながら 訊 き ました 。 だれ||||||さぎ|||||||||おもい||じん|| Giovanni wondered who in the world would be eating herons around here.

「 サギ は おいしい んです か 」 さぎ||||

「 ええ 、 毎日 注文 が あり ます 。 |まいにち|ちゅうもん||| しかし 雁 の 方 が 、 もっと 売れ ます 。 |がん||かた|||うれ| However, geese sell better. 雁 の 方 が ずっと 柄 が いい し 、 第 一 手数 が あり ませ ん から な 。 がん||かた|||え||||だい|ひと|てすう|||||| The geese have a much better pattern, and they don't have as many hands. Los gansos tienen un patrón mucho mejor y no hay un primer movimiento. 鹅的花纹更好看,手也没那么多。 そら 」 鳥 捕り は 、 また 別の 方 の 包み を 解き ました 。 |ちょう|とり|||べつの|かた||つつみ||とき| The bird catcher unwrapped another one. Sora ”El cazador de pájaros desenvolvió a otra persona. すると 黄 と 青じろ と まだらに なって 、 なに か の あかり の ように ひかる 雁 が 、 ちょうど さっき の サギ の ように 、 くちばし を そろえて 、 少し ひらべったく なって 、 ならんで い ました 。 |き||あおじろ|||||||||||がん|||||さぎ||||||すこし||||| And there was a wild goose, yellow and blue and speckled, shining like some kind of light, with its beak lined up and slightly fluttering, just like the heron I saw earlier. Luego se moteó de amarillo y azul, y unos gansos que revoloteaban como una especie de luz, igual que la garza, con los picos alineados, y un poco revoloteando... 还有鹅,黄蓝相间,斑斑点点,就像一束束阳光,它们翩翩起舞,喙一字排开,就像苍鹭一样。

「 こっち は すぐ たべ られ ます 。 This one is readily available. どう です 、 少し お あがり なさい 」 鳥 捕り は 、 黄いろ の 雁 の 足 を 、 軽く ひっぱり ました 。 ||すこし||||ちょう|とり||きいろ||がん||あし||かるく|| Como es Levántate un poco ". El cazador de pájaros tiró ligeramente de la pata del ganso amarillo. 先生,您往后站一点,怎么样?"捕鸟人轻轻拉了拉黄雁的腿。 すると それ は 、 チョコレート で でも できて いる ように 、 すっと きれいに はなれ ました 。 |||ちょこれーと||||||||| Then it came off cleanly, as if it were made of chocolate. Luego se despegó limpiamente, como si fuera de chocolate. 然后它就干净利落地掉了出来,就像巧克力做的一样。

「 どう です 。 How is it? すこし たべて ごらん なさい 」 鳥 捕り は 、 それ を 二 つ に ちぎって わたし ました 。 ||||ちょう|とり||||ふた||||| Eat a little." The bird catcher tore it in two and gave it to him. ジョバンニ は 、 ちょっと たべて みて 、

( なんだ 、 やっぱり こいつ は お 菓子 だ 。 |||||かし| (Qué, después de todo, esto es un caramelo. (什么,他毕竟是个点心。 チョコレート より も 、 もっと おいしい けれども 、 こんな 雁 が 飛んで いる もん か 。 ちょこれーと|||||||がん||とんで||| But what is more delicious than chocolate, yet there are geese like this flying around? 但是,还有什么比巧克力更美味,却有这样的大雁在飞来飞去呢? この 男 は 、 どこ か そこら の 野原 の 菓子 屋 だ 。 |おとこ||||||のはら||かし|や| This man is a candy shop in a field somewhere. Este tipo es una tienda de dulces en un campo en alguna parte. 这个人是来自某个田野的点心师。 けれども ぼく は 、 この ひと を ばかに し ながら 、 この 人 の お 菓子 を たべて いる の は 、 たいへん きのどくだ ) と おもい ながら 、 やっぱり ぽくぽく それ を たべて い ました 。 ||||||||||じん|||かし||||||||||||ぽく ぽく||||| Sin embargo, mientras engañaba a esta persona, pensé que estaba comiendo los dulces de esta persona, pero después de todo los estaba comiendo. 但我还是怀着一种 "我一边吃他的糖果,一边取笑他,真是太糟糕了 "的心情吃了起来。

「 も 少し お あがり なさい 」 鳥 捕り が また 包み を 出し ました 。 |すこし||||ちょう|とり|||つつみ||だし| The bird catcher put out another package. ジョバンニ は 、 もっと たべ たかった のです けれども 、

「 ええ 、 ありがとう 」 と いって 遠慮 し ましたら 、 鳥 捕り は 、 今度 は 向こう の 席 の 、 鍵 を もった 人 に 出し ました 。 ||||えんりょ|||ちょう|とり||こんど||むこう||せき||かぎ|||じん||だし| Si me abstenía de decir, "Sí, gracias", enviaba el cazador de pájaros a la persona con la llave, esta vez en el asiento de allí.

「 いや 、 商売 もの を もらっちゃ すみません な 」 その 人 は 、 帽子 を とり ました 。 |しょうばい|||||||じん||ぼうし||| The man took off his hat. "No, lo siento, tengo algo para el negocio" La persona se quitó el sombrero.

すすき が なくなった ため に 、 向こう の 野原 から 、 ぱっと あかり が 射 して 来 ました 。 |||||むこう||のはら|||||い||らい| The soot was gone, and a flash of light came from the field on the other side.

「 サギ の 方 は なぜ 手数 な んです か 」 カムパネルラ は 、 さっき から 、 訊 こう と 思って いた のです 。 さぎ||かた|||てすう||||||||じん|||おもって|| I was thinking of asking him why the sagi are so numerous.

「 それ は ね 、 サギ を たべる に は 」 鳥 捕り は 、 こっち に 向き直り ました 。 |||さぎ|||||ちょう|とり||||むきなおり| The bird catcher turned to me and said, "That's the way to eat a heron. “Así es, para comer garzas.” El cazador de pájaros dio la vuelta aquí. 「 天の川 の 水あか り に 、 十 日 も つるして おく か ね 、 そう で なけ ぁ 、 砂 に 三 、 四 日 うずめ なけ ぁ いけない んだ 。 あまのがわ||みずあか|||じゅう|ひ||||||||||すな||みっ|よっ|ひ||||| "I wonder if I should hang it for ten days in the water of the Milky Way, otherwise, I shouldn't have three or four days in the sand. “Me pregunto si debo colgarlo durante diez días en el agua de la Vía Láctea, de lo contrario, no debería tener tres o cuatro días en la arena. そう する と 、 水銀 が みんな 蒸発 して 、 たべ られる ように なる よ 」 |||すいぎん|||じょうはつ|||||| Entonces todo el mercurio se evaporará y se comerá".

「 こいつ は 鳥 じゃ ない 。 ||ちょう|| ただ の お 菓子 でしょう 」 やっぱり 同じ こと を 考えて いた と みえて 、 カムパネルラ が 、 思い切った と いう ように 、 尋ね ました 。 |||かし|||おなじ|||かんがえて||||||おもいきった||||たずね| It's just a candy. "I thought he was thinking about the same thing, and Campanella asked, saying that he had taken the plunge. Es solo un caramelo”. Pensé que él estaba pensando en lo mismo, y Campanella preguntó, diciendo que se había tirado. 鳥 捕り は 、 何 か たいへん あわてた ふうで 、 ちょう|とり||なん|||| Bird catching is something very rushed, La captura de aves es algo muy apresurado,

「 そう そう 、 ここ で 降り なけ ぁ 」 と 言い ながら 、 立って 荷物 を とった と 思う と 、 もう 見え なく なって い ました 。 ||||ふり||||いい||たって|にもつ||||おもう|||みえ|||| I stood up and picked up my luggage, but then I couldn't see him any more. 我站起身,拿起行李,却再也看不见他了。

「 どこ へ 行った んだろう 」 二 人 は 顔 を 見合わせ ましたら 、 燈台守 は 、 にやにや 笑って 、 少し 伸びあがる ように しながら 、 二 人 の 横 の 窓 の 外 を のぞき ました 。 ||おこなった||ふた|じん||かお||みあわせ||とうだい しゅ||に やに や|わらって|すこし|のびあがる||し ながら|ふた|じん||よこ||まど||がい||| "¿A dónde fueron?" Cuando se miraron, el farero sonrió y miró por la ventana junto a ellos, estirándose un poco. 当他们相互对视时,灯塔看守人咧嘴一笑,伸了一下懒腰,好像要往上爬,然后从旁边的窗户探出头来。 二 人 も そっち を 見 ましたら 、 たったいま の 鳥 捕り が 、 黄いろ と 青じろ の 、 うつくしい 燐 光 を 出す 、 いちめんの かわら ははこぐさ の 上 に 立って 、 まじめな 顔 を して 両手 を ひろげて 、 じっと そら を 見て いた のです 。 ふた|じん||||み||||ちょう|とり||きいろ||あおじろ|||りん|ひかり||だす|||||うえ||たって||かお|||りょうて||||||みて|| When they looked that way, they saw that the bird catcher was standing on a straw mat with a yellow and blue phosphorescent glow emanating from it, with a serious face and his arms outstretched, staring intently into the open sky. Cuando lo vieron, el cazador de pájaros acaba de salir con una hermosa fosforescencia de amarillo y azul, y el primero se paró en la espada, con una cara seria y ambas manos, estaba mirando al cielo.

「 あすこ へ 行って る 。 あす こ||おこなって| ずいぶん 奇体 だ ねえ 。 |き からだ|| きっと また 鳥 を つかまえる とこ だ ねえ 。 ||ちょう||||| I'm sure he will be able to catch a bird again. 汽車 が 走って 行か ない うち に 、 早く 鳥 が おりる と いい な 」 と 言った とたん 、 がらんと した 桔梗 いろ の 空 から 、 さっき 見た ような サギ が 、 まるで 雪 の 降る ように 、 ぎ ゃあ ぎ ゃあ 叫び ながら 、 いっぱいに 舞いおりて 来 ました 。 きしゃ||はしって|いか||||はやく|ちょう|||||||いった||||ききょう|||から|||みた||さぎ|||ゆき||ふる||||||さけび|||まいおりて|らい| 我刚说'希望鸟儿们能在火车开走之前快点下来',从布满凉亭、开满风铃花的天空中,一大群鹭鸟就像我之前看到的那些鸟儿一样翱翔而下,像雪花一样唧唧喳喳地叫个不停。

すると あの 鳥 捕り は 、 すっかり 注文 通り だ と いう ように ほくほく して 、 両足 を かっきり 六十 度 に 開いて 立って 、 サギ の ちぢめて 降りて 来る 黒い 脚 を 両手 で 片っぱしから 押えて 、 布 の 袋 の 中 に 入れる のでした 。 ||ちょう|とり|||ちゅうもん|とおり|||||||りょうあし|||ろくじゅう|たび||あいて|たって|さぎ|||おりて|くる|くろい|あし||りょうて||かたっぱしから|おさえて|ぬの||ふくろ||なか||いれる| Luego, el cazador de pájaros fue completamente como se le ordenó, y se paró con las piernas abiertas a 60 grados, y sostuvo las patas negras de la garza con ambas manos. , lo puse en una bolsa de tela. 捕鸟人满面笑容,仿佛他的命令已经完成,他双腿分开六十度站立,双手握住鹭鸶瘫软的黑腿,把它们放进一个布袋里。 すると サギ は 、 蛍 の ように 、 袋 の 中 で しばらく 、 青く ぺか ぺか 光ったり 消えたり して い ました が 、 おしまい とうとう 、 みんな ぼんやり 白く なって 、 眼 を つぶる のでした 。 |さぎ||ほたる|||ふくろ||なか|||あおく|||ひかったり|きえたり|||||||||しろく||がん||| Luego, la garza, como una luciérnaga, brilló de color azul y revoloteó en la bolsa por un tiempo, pero al final, todos se pusieron vagamente blancos y cerraron los ojos.

ところが 、 つかまえ られる 鳥 より は 、 つかまえ られ ないで 無事に 天の川 の 砂 の 上 に 降りる もの の 方 が 多かった のです 。 |||ちょう||||||ぶじに|あまのがわ||すな||うえ||おりる|||かた||おおかった| However, there were more birds that could not be caught and safely landed on the sand of the Milky Way than the birds that were caught. Sin embargo, hubo más pájaros que no pudieron ser atrapados y aterrizados con seguridad en la arena de la Vía Láctea que los pájaros que fueron atrapados. それ は 見て いる と 、 足 が 砂 へ つく や 否 や 、 まるで 雪 の 解ける ように 、 縮まって ひらべったく なって 、 まもなく 溶鉱炉 から 出た 銅 の 汁 の ように 、 砂 や 砂利 の 上 に ひろがり 、 しばらく は 鳥 の 形 が 、 砂 に ついて いる のでした が 、 それ も 二 、 三 度 明るく なったり 暗く なったり して いる うち に 、 もう すっかり まわり と 同じ いろ に なって しまう のでした 。 ||みて|||あし||すな||||いな|||ゆき||とける||ちぢまって||||ようこうろ||でた|どう||しる|||すな||じゃり||うえ|||||ちょう||かた||すな||||||||ふた|みっ|たび|あかるく||くらく||||||||||おなじ||||| As I watched it, as soon as my feet touched the sand, it shrank and fluttered, as if the snow had melted, and soon on the sand and gravel, like the juice of copper from a blast furnace. For a while, the shape of the bird was attached to the sand, but as it became brighter and darker a couple of times, it became completely the same color as the surroundings. Mientras lo observaba, tan pronto como mis pies tocaron la arena, se encogió y revoloteó, como si la nieve se hubiera derretido, y pronto sobre la arena y la grava, como el jugo de cobre de un alto horno. del ave estaba adherida a la arena, pero a medida que se volvía más brillante y más oscura un par de veces, se volvió completamente del mismo color que el entorno. 它的脚一接触到沙子,就像融化的雪花一样缩成一团,变得软绵绵的,很快就像高炉里的铜汁一样在沙石上蔓延开来。几经明暗,小鸟的颜色和周围的环境完全一致了。

鳥 捕り は 、 二十 匹 ばかり 、 袋 に 入れて しまう と 、 急に 両手 を あげて 、 兵隊 が 鉄砲 弾 に あたって 、 死ぬ とき の ような 形 を し ました 。 ちょう|とり||にじゅう|ひき||ふくろ||いれて|||きゅうに|りょうて|||へいたい||てっぽう|たま|||しぬ||||かた||| After the bird catcher had bagged about 20 birds, he suddenly raised his hands in the air, looking like a soldier about to die from a gunshot. Cuando puse solo veinte pájaros en la bolsa, de repente levanté las manos y los soldados golpearon las balas y parecía que se estaban muriendo. と 思ったら 、 もう そこ に 鳥 捕り の 形 は なくなって 、 かえって 、 「 ああ せいせい した 。 |おもったら||||ちょう|とり||かた|||||| But then, the bird catcher was no longer there, and instead, he said, "Oh, I'm so happy. Cuando lo pensé, la forma de la captura del pájaro había desaparecido y en su lugar, "Oh, fue mi culpa. 但这时捕鸟人已经不在了,他反而说:"哦,走得好。 どうも から だに ちょうど 合う ほど 稼いで いる くらい 、 いい こと は あり ませ ん な 」 と いう ききおぼえ の ある 声 が 、 ジョバンニ の 隣り に し ました 。 ||||あう||かせいで|||||||||||||||こえ||||となり||| There was no good thing about earning just enough to fit my body, "said a voice next to Giovanni. No había nada bueno en ganar solo lo suficiente para que mi cuerpo se ajuste a mi cuerpo ", dijo una voz junto a Giovanni. 乔瓦尼身边一个熟悉的声音说道:"没有什么比赚到足够的钱来保持身体健康更好的了。 見る と 鳥 捕り は 、 もう そこ で とって 来た サギ を 、 きちんと そろえて 、 一 つ ずつ 重ね 直して いる のでした 。 みる||ちょう|とり||||||きた|さぎ||||ひと|||かさね|なおして|| I saw that the bird catcher had already sorted the herons and was stacking them one on top of the other. Cuando vi el cazador de pájaros, las garzas que ya habían sido recogidas allí estaban debidamente alineadas y apiladas una por una. 我看到捕鸟人已经把鹭鸟分好类,一只只摞在一起。

「 どうして 、 あすこ から 、 いっぺんに ここ へ 来た んです か 」 ジョバンニ が 、 なんだか あたりまえの ような 、 あたりまえで ない ような 、 おかしな 気 が して 問い ました 。 |あす こ|||||きた||||||||||||き|||とい| "¿Por qué viniste aquí de repente desde Asuko?", Preguntó Giovanni, algo extraño y extraño.

「 どうして って 、 来よう と した から 来た んです 。 ||こよう||||きた| I came because I was going to come. ぜんたい あなた 方 は 、 どちら から おい で です か 」 ||かた||||||| Where are you all from? ¿De dónde eres? "

ジョバンニ は 、 すぐ 返事 を しよう と 思い ました けれども 、 さあ 、 ぜんたい どこ から 来た の か 、 もう どうしても 考え つき ませ ん でした 。 |||へんじ||||おもい|||||||きた|||||かんがえ|||| Giovanni wanted to reply immediately, but he could not think of where it all came from. Giovanni quiso responder de inmediato, pero ahora no tenía idea de dónde venía. カムパネルラ も 、 顔 を まっ 赤 に して 何 か 思い出そう と して いる のでした 。 ||かお|||あか|||なん||おもいだそう||||

「 ああ 、 遠く から です ね 」 鳥 捕り は 、 わかった と いう ように 雑作 なく うなずき ました 。 |とおく||||ちょう|とり||||||ざつ さく||| “Oh, es de lejos, ¿verdad?” El cazador de pájaros asintió sin hacer nada, como si lo supiera.