ゆき の 物語 第七章
--買物 --
次の 朝 ゆき は 早く 起きました 。
古い 服 を 着て から 、温泉 の 掃除 を 始めました 。 しかし 女将 は ゆき を 見て 、「この 町 一番 の 茶道 家 が そんな こと を する 必要 は ありません 。 さあ 、絹 の 着物 に 着替えて 買い物 に 行きましょう 。 真珠 を 忘れ ない ように して ください 」と 言い ました 。
女将 は ゆき の 素性 が 気に なる の か 、市場 に 行く 間 に 、色々 と 質問 を し ました 。
「どちら で 茶道 を 学んだ のです か 」と 女将 は 聞きました 。
「実は 、祖母 から 茶の湯 を 習いました 」と ゆき は 答えました 。
「 お 母さん や 、 お 父さん は ?
」と 女将 は 聞きました 。
「母 も 父 も 私 が 生まれて から 間もなく 亡くなりました 」と ゆき は 答えました 。
「そう です か 。
あなた は 今 、お いくつ です か 」と 女将 は 聞きました 。
「今年 で 十七 歳 に なり ます 」と ゆき は 答えました 。
「そう です か 。
お祖母さん の お名前 を 教えて いただけませんか 」と 女将 は 聞きました 。
ゆき が お祖母さん の 名前 を 教えた 頃 、最初の 店 に 到着しました 。
女将 が 「その 名字 … 」と 尋ねかけた 時 、番頭 が 店先 に 現れました 。
「あっ 、番頭 さん 、こちら は うち の 新しい 腕利き の 茶道家 、ゆき さん です 」と 紹介しました 。
それから 女将 は 次々 と 店 を 巡って 、ゆき を 商人 に 紹介して回りました 。
程なく する と 、新しい 茶道 家 に ついて 、町 の 住民 が 皆 口 に する ように なり ました 。
温泉 に 行って ゆき の 茶の湯 を 見た 人々 は 皆 驚き 、ゆき の 茶の湯 の 腕 を 褒めました 。 その後 の 数日間 、温泉 は かつてないほど 賑やかでした 。