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Gegege no Kitaro (1996), S01E05 GeGeGe no Kitarō

S01E05 GeGeGe no Kitarō

ご え

(カラス の 鳴き声)

・(オ ー プニングテ ー マ)

・~

・~

・~

・~

・~

はし

あしおと

(走る 足音)

あら

いき

(ケン の 荒い 息)

まわ

(ケン )お巡りさん!

けいさつ かん

(警察 官 )ん ? どうした?

ぼく

とう

僕 の 父ちゃん が…。

けいさつ かん

(警察 官 )消えた んだ な。

はい…。

けいさつ かん

お な

とど

(警察 官 )同じ ような 届け出 が

こんしゅう

はい

けん め

今週 に 入って これ で 96件 目。

きょう

けん め

今日 だけ でも 8件 目 だ。

まったく

どう なっち まってる んだ?・

こんなに たくさん

いったい

一体 どこ に 消え ち まったん だ よ。

ろうじん

か みかく

(老人 )神 隠し じゃ よ。

か みかく

(ケン )神 隠し?

ろうじん

やま

ようかい

(老人 )ああ 山 の 妖怪 が

にんげん

人間 を さらって いく んじゃ。

おそ

おそ

ああ 恐ろし や 恐ろし や

なん まん だ ぶ なん まん だ ぶ…。

ええ…。

ご え

(カラス の 鳴き声)

とう

(ケン )父 ちゃ ー ん!

ご え

(カラス の 鳴き声)

ご え

(カラス の 鳴き声)

めだま

(目玉 おやじ )ププッピドゥ。

せい ようしき

あわ ぶ ろ

西 洋式 の 泡 風呂って の も

たまに は いい もん じゃ のう

きたろう

鬼 太郎。

どうした ん じゃ?

きたろう

か みかく

(鬼 太郎 )神 隠し が

はやってる らしい ん です。

なに!?

ご え

(もがき 声)

ふつう

か みかく

けど 普通 神 隠しって の は

子ども が 遭う もの な のに

おとな

なん にん

大人 が 何 人 も 消えて る ん です。

なん

それ に いくら 何でも

にんずう

おお

人数 が 多 すぎる。

じけん

そりゃ 事件 じゃ!

かぜ

おと

(風 の 音)

とう

しず

まち

父さん ずいぶん 静かな 町 です ね。

しず

ぶ き み

静か と いう より 不気味じゃ のう。

きたろう

・(ケン )鬼 太郎 さん!

ん?

きたろう

ゲゲゲ の 鬼 太郎 さん です ね。

てがみ

くん

手紙 を くれた ケン 君 かい?

(ケン )はい。

ぼく

とう

僕 の 父ちゃん 見つかる よ ね?

だいじょうぶ

大丈夫だ よ。

ひと

ひとり

しかし 人っ子 一 人

ある

歩いて おら ん のう。

か みかく

こわ

(ケン )みんな 神 隠し が 怖くて・

うち に 閉じこもって

しまった ん です。

きたろう

どうした ? 鬼 太郎。

なに

ようき

かん

何 か 妖気 を 感じる ぞ。

とう

父さん。

うわ ~っくっ。

ちい

ようき

小さな 妖気 が

ちか

この 近く に たくさん。

じょせい

はな

ご え

(女性 たち の 話し声)

てんいん

(店員1)

しょうひん

商品 は まだまだ ございます。

れつ

みだ

なら

列 を 乱さ ず お 並び くださ ー い。

ん?

ひと

れつ

どうした ん じゃ ? この 人 の 列 は。

てんいん

(マイク :店員2)

やす

やす

さあ さあ 安い よ 安い よ。・

ダイヤモンド の

だい

大 バーゲン セール だ。・

わり

わりび

まえ

3割 4割引き は 当たり前。

こうきゅう

高級 ダイヤ が

へいじょう かかく

はんね

いか

どく

平常 価格 の 半値 以下 の お 買い得!

じょせい

(女性)

これ もっと まか ん ない の?

じょせい

(女性 たち の ざわめき)

とう

ようき

あっ父さん 妖気 は どうやら

みせ

この 店 の ダイヤモンド から

出て る ようです。

なに ダイヤ から じゃ と?

てんいん

(マイク :店員2)

あわて ない あわて ない

ざいこ

どんどん 在庫 出します よ。

さあ 買った 買った 買った!

ん?

おとこ

しゃ

ちょう やすう

(男 1)我が 社 の 超 安売り ダイヤ は

こうひょう

しゃちょう

なかなか 好評 です ぜ 社長。

おとこ

(ねずみ 男 )そう か そう か。

おとこ

ねずみ 男!

あや

おも

どうも 怪しい と 思ったら

この ダイヤ に は

まえ

から

お前 が 絡んで いた の か。

イヤな ヤツ に 会っち まった なあ

かいしゃ

もど

会社 に 戻る。

待て!

こぞう

こら 小僧!

しゃちょう

かえ

社長 は お 帰り な んだ よ。

しゃちょう

社長?

きたろう

おれ さま

しゅっせ

鬼 太郎 俺 様 は 出世 した んだ。

き やす

はな

これ から は 気 安く 話しかけ ねえ で

もら いて え な ヘヘヘ…。

消えろ!

逃げる 気 か!

なに

わる

さては また 何 か 悪 さ を

しでかした んだ な。

おとこ

待て ねずみ 男 ! あっ…。

おとこ

くるま

ねずみ 男 車 を 止める んだ。

うわ ーっ。

う う … ぐっ。

おとこ

クソ … ねずみ 男 の ヤツ め。

くるま

そう こうおん

(車 の 走行 音)

おとこ

しゃちょう

れい

ぎょうしゃ

かた

(男 2)社長 例 の 業者 の 方 が

さき

先ほど から・

お 待ちかね で ございます。

そう か。

あしおと

(足音)

フンッ。

ぎょうしゃ

たし

(業者 )確かに。

たし

確かに。

しゅうりょう

これ で 取り引き は 終了 だ な。

まいど

毎度 あり~。

どうぜん

タダ 同然の ダイヤ で

こんなに もうかる と は

おも

思わ なかった ぜ ヘヘヘヘ。

とうぶん

これ で 当分 は

ざん まい

ぜいたく 三 昧 です ね。

もう ひと もうけ したら

いっぱ つ

りょこう

一 発 ハワイ 旅行 と でも

しゃれ 込む か?

おとこ

(男 たち )ハワイ!

じょせい

(女性 たち )《アロハ~。》

グヘヘヘ … ワシャシャシャ~。

アタタッタ~…。

いた

がまん

痛くて も 我慢 せい。

きず

もり

やくそう

こんな 傷 は ゲゲゲ の 森 の 薬草 が

なお

すぐ 治して くれる よ。

だいじょうぶ

とう

大丈夫です 父さん。

はや

くん

とう

それ より 早く ケン 君 の お 父さん を

さ が

捜し に 行か ない と。

すな

ばば あ

きたろう

(砂 かけ 婆 )鬼 太郎!

すな

ばば あ

むすめ

砂 かけ 婆 に ねこ 娘。

いったい

一体 どうした ん じゃ?

むすめ

(ねこ 娘)

みょう

妙な ウワサ を 聞いた の よ。

すな

ばば あ

(砂 かけ 婆)

おとこ

にんげん

ねずみ 男 が 人間 ども を 引き連れ・

よくぼう

はかば

欲望 の 墓場 を

うろついて いる らしい んじゃ。

よくぼう

はかば

欲望 の 墓場?

けんせつ とちゅう

ほうち

なら

建設 途中 で 放置 された ビル が 並ぶ

べつめい

ゴーストタウン の 別名 じゃ よ。・

すう ねん まえ

おお

ねら

数 年 前 大もうけ を 狙って

とち

しょうにん

土地 を 買い あさった 商人 たち が・

きそ

競う よう に して ビル を 建てた。・

けいき

わる

だが 景気 が 悪く なり

ビル の 買い手 が つか ない うち に・

しょうにん

みな

かね

こま

商人 たち は 皆 お 金 に 困って

よ に

夜逃げ した。・

けんち くちゅう

建築 中 の ビル を

ほう

放 りっぱ なし に した まま な。・

だれ

ちかよ

もう 誰 も 近寄ら なく なった

がい

ビル 街 だ が・

おお

ゆめみ

しょうにん

大もうけ を 夢見た 商人 たち の

よくぼう

欲望 だけ は・

いま

ぼうれい

今 も 亡霊 の よう に

うずま

渦巻いて いる と いう。

わに ゅう どう

輪 入 道 が 出て くる に は

かんきょう

もってこいの 環境 じゃ のう。

わに ゅう どう

輪 入 道って?

にんげん

よくぼう

まち

とき

人間 の 欲望 が 町 に あふれた 時

とつぜん

あらわ

ようかい

どこ から か 突然 現れる 妖怪 じゃ。

わに ゅう どう

たましい

輪 入 道 に 魂 を 食わ れる と

にんげん

その 人間 は ダイヤ に

すがた

姿 を 変えられて しまう んじゃ よ。

ダイヤモンド に?

じゃあ も しか して

ゆくえ ふめい

ひと

行方 不明に なった 人 たち は

おとこ

て び

ねずみ 男 の 手引き で

わに ゅう どう

輪 入 道 に ダイヤ に された?

かん が

そう 考える と

やすう

あの 安売り ダイヤ の こと も

せつめい

説明 が つく のう。

くん

とう

じゃあ ケン 君 の お 父さん も

ダイヤモンド に?

いそ

急ぎましょう。

ふむ。

わに ゅう どう

しかし 輪 入 道 は

ようかい

手ごわい 妖怪 じゃ ぞ。

すな

ばば あ

砂 かけ 婆

おうえん

たの

応援 を 頼んで くれ ん かのう。

すな

ばば あ

(砂 かけ 婆 )は いよ。

ご え

(カラス の 鳴き声)

よくぼう

はかば

まさに 「欲望 の 墓場 」って

かん

感じ です ね。

ひと

けはい

ん ? 人 の 気配 だ。

じょせい

ほんとう

(女性 1)本当に ダイヤ が

もらえる の ね?

じょせい

(女性 2)どこ に ある の よ。

そう あわて ない あわて ない。

すぐ そこ です よ。

さあ どうぞ どうぞ。

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声)

はい あわて ない あわて ない。

ん?

チッ しつこい ヤツ ら だ ぜ。

よし あと を 追う ぞ。

ミャ ~ン。

あしおと

(足音)

おとこ

ひと

ねずみ 男 の ヤツ あの 人 たち を

どこ へ 連れて いった んだろう。

よい しょ!

これ は!

こ … こりゃ あ

ひどい もん じゃ のう。

じゅんちょう

順調です ね。

きたろう

ぱら

あと は 鬼 太郎 を 追っ払う だけ さ。

けいてき

(警笛)

イヒヒヒヒ~。

だれ

おれ さま

しょうばい

じゃま

誰 に も 俺 様 の 商売 の 邪魔 は

さ せ ない もん ね~。

でんしゃ

そう こうおん

(電車 の 走行 音)

なん

おと

ねえ これ 何の 音?

えっ?

ハッ。

けいてき

(警笛)

ああっ。

でんしゃ

あっなに !? どうして 電車 が?

逃げる んじゃ!

きたろう

はや

はし

鬼 太郎 もっと 速く 走ら ん か!

あら

いき

(荒い 息)

うわ~!

けいてき

(警笛)

うわ ~! わ あっ。

うわっ。

むすめ

(ねこ 娘 )ハァ…。

たす

いったん

フゥ ~ 助かった ぞ 一 反 もめん。

いったん

(一 反 もめん )いや~

きき いっぱ つ

危機一髪 で ご わした な。

みな

さあ 皆さん

着きました です よ~。

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声)

じょせい

おく

(女性 1)奥さん!

じょせい

(女性 2)す … すごい わ これ・

ぜんぶ

全部 ダイヤモンド だ わ。

そんな もの は クズ ダイヤ です よ。

おく

りっぱ

奥 へ 行けば もっと 立派な ダイヤ が

ザーックザク ゴロゴロ です よ。

じょせい

ほんとう

(女性 1)本当に

それ もらって も いい ん です ね?

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声)

ど わっ。

じょせい

おく

(女性 3)奥さん ズル いわ!

くっお 好きに どうぞ!

じょせい

(女性 3)お 待ち なさい!

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声)

おとこ

(男 たち )へえ~…。

じゅうぶん

まっあん だけ いりゃ 十分だ ろ。

じょせい

(女性 たち )すごい!

じょせい

(女性1)

おお が ね も

これ だけ あれば 大 金持ち よ!

じょせい

ぜんぶ

(女性 2)これ 全部 ダイヤ よ~。

じょせい

(女性 3)これ も これ も

わたし

イヤッ これ も 私 の よ~!

わに ゅう どう

かって

はい

(輪 入 道 )勝手に 入り込み よって。

ダイヤ を 持っていこう と は

よく

ふか

なんて 欲 の 深い ヤツ ら だ。

じょせい

(女性 たち )キャ~!

逃げる な~。

じょせい

(女性 4)えっ? あっああ…。

わに ゅう どう

よく

(輪 入 道 )欲 の ない コウモリ や

たましい

ネズミ の 魂 に・

飽き飽き して た ところ だ。

いろ

こいつ は 色 と いい ツヤ と いい

うま そうだ。

おと

(食べる 音)

こえ

(おびえる 声)

うまい

そうとう

よく ぶか

にんげん

これ は 相当 欲深な 人間 だ。

まえ

あじ

さて お前たち の 味 は どう かな?

じょせい

ひめい

(女性 たち の 悲鳴)

わに ゅう どう

おと

(輪 入 道 の 食べる 音)

わに ゅう どう

(輪 入 道 )ふん ふん うん…。

よく ぶか

にんげん

さすが に 欲 深い 人間 の ダイヤ は

かがや

輝いてます な~。

どうぶつ

くら

動物 たち の ダイヤ に 比べて ほ ー ら

ひか

こんなに も 光ってる。

よく

ふか

たましい

あじ

じょうとう

欲 が 深い ほど 魂 の 味 も 上等だ。

おお

そんなに 大きく なる まで

お 食べ に なって。

わに ゅう どう さま

そうとう

よくば

輪 入 道 様 も 相当な 欲張りです な。

まえ

お前 は 変わってる な。

たましい

おれ

うまい 魂 は 俺 に よこして

あじ

味 も そっけ も ない ダイヤ を

欲しがる と は。

にんげん しゃかい

いや あ 人間 社会 じゃ

たましい

魂 なんか より も

ダイヤ の ほう が

ね う

値打ち もの な ん です よ フフッ。

わたし

じゃ 私 は これ で。

おとこ

ねずみ 男!

こんど

ゆる

今度 ばかり は 許さ ない ぞ。

しょう

チッ 性こり も なく

あらわ

現れ や がった な。

ちかてつ

地下鉄 に 追われて

かえ

おも

逃げ 帰った か と 思った のに よ。

そう は いく か!

わ わっぐ ぐ … はっ?

わに ゅう どう

輪 入 道!

まえ

グウ … お前たち も

食べられ に 来た の か?

だれ

誰 が 食べられる もん です か。

わたし

きば

あんた なんか この 私 の 牙 で!

むすめ

やめる んじゃ ねこ 娘。

シャーッ ! ハッ!

うわ あ。

いった だっき ま ー す あー ん。

おと

(食べる 音)

まずい!

よく

たましい

なんて 欲 の ない 魂 な んだ。

ご え

(うなり 声)

いったん

わに ゅう どう

からだ

(一 反 もめん )輪 入 道 の 体 が

おお

大きく なった で ご わす。

たましい

ヤツ は 魂 を 食べる たび に

きょだい か

巨大 化 する んじゃ。

むすめ

よくも ねこ 娘 を ダイヤ に した な!

わに ゅう どう

(輪 入 道 )う う!

うわ~!

いったん

(一 反 もめん )やった で ご わす。

ご え

(うなり 声)

うわ … うわっ。

ひとまず 逃げる んじゃ

いったん

一 反 もめん。

いったん

(一 反 もめん )分かり も した。

わに ゅう どう

(輪 入 道 )そう は させる か。

う う う … 待て~!

きたろう

まっ鬼 太郎 たち の こと は

S01E05 GeGeGe no Kitarō S01E05 GeGeGe no Kitarō S01E05 GeGeGe no Kitarō S01E05 GeGeGe no Kitarō

ご え

(カラス の 鳴き声) ||なきごえ

・(オ ー プニングテ ー マ)

・~

・~

・~

・~

・~

はし

あしおと

(走る 足音) はしる|あしおと

あら

いき

(ケン の 荒い 息) けん||あらい|いき

まわ

(ケン )お巡りさん! けん|おまわりさん

けいさつ かん

(警察 官 )ん ? どうした? けいさつ|かん||

ぼく

とう

僕 の 父ちゃん が…。 ぼく||とうちゃん|

けいさつ かん

(警察 官 )消えた んだ な。 けいさつ|かん|きえた||

はい…。

けいさつ かん

お な

とど

(警察 官 )同じ ような 届け出 が けいさつ|かん|おなじ||とどけで|

こんしゅう

はい

けん め

今週 に 入って これ で 96件 目。 こんしゅう||はいって|||けん|め

きょう

けん め

今日 だけ でも 8件 目 だ。 きょう|||けん|め|

まったく

どう なっち まってる んだ?・

こんなに たくさん

いったい

一体 どこ に 消え ち まったん だ よ。 いったい|||きえ||||

ろうじん

か みかく

(老人 )神 隠し じゃ よ。 ろうじん|かみ|かくし||

か みかく

(ケン )神 隠し? けん|かみ|かくし

ろうじん

やま

ようかい

(老人 )ああ 山 の 妖怪 が ろうじん||やま||ようかい|

にんげん

人間 を さらって いく んじゃ。 にんげん||||

おそ

おそ

ああ 恐ろし や 恐ろし や |おそろし||おそろし|

なん まん だ ぶ なん まん だ ぶ…。

ええ…。

ご え

(カラス の 鳴き声) ||なきごえ

とう

(ケン )父 ちゃ ー ん! けん|ちち||-|

ご え

(カラス の 鳴き声) ||なきごえ

ご え

(カラス の 鳴き声) ||なきごえ

めだま

(目玉 おやじ )ププッピドゥ。 めだま||

せい ようしき

あわ ぶ ろ

西 洋式 の 泡 風呂って の も にし|ようしき||あわ|ふろって||

たまに は いい もん じゃ のう

きたろう

鬼 太郎。 おに|たろう

どうした ん じゃ?

きたろう

か みかく

(鬼 太郎 )神 隠し が おに|たろう|かみ|かくし|

はやってる らしい ん です。

なに!?

ご え

(もがき 声) |こえ

ふつう

か みかく

けど 普通 神 隠しって の は |ふつう|かみ|かくしって||

子ども が 遭う もの な のに こども||あう|||

おとな

なん にん

大人 が 何 人 も 消えて る ん です。 おとな||なん|じん||きえて|||

なん

それ に いくら 何でも |||なんでも

にんずう

おお

人数 が 多 すぎる。 にんずう||おお|

じけん

そりゃ 事件 じゃ! |じけん|

かぜ

おと

(風 の 音) かぜ||おと

とう

しず

まち

父さん ずいぶん 静かな 町 です ね。 とうさん||しずかな|まち||

しず

ぶ き み

静か と いう より 不気味じゃ のう。 しずか||||ぶきみじゃ|

きたろう

・(ケン )鬼 太郎 さん! けん|おに|たろう|

ん?

きたろう

ゲゲゲ の 鬼 太郎 さん です ね。 ||おに|たろう|||

てがみ

くん

手紙 を くれた ケン 君 かい? てがみ|||けん|きみ|

(ケン )はい。 けん|

ぼく

とう

僕 の 父ちゃん 見つかる よ ね? ぼく||とうちゃん|みつかる||

だいじょうぶ

大丈夫だ よ。 だいじょうぶだ|

ひと

ひとり

しかし 人っ子 一 人 |じんっこ|ひと|じん

ある

歩いて おら ん のう。 あるいて|||

か みかく

こわ

(ケン )みんな 神 隠し が 怖くて・ けん||かみ|かくし||こわくて

うち に 閉じこもって ||とじこもって

しまった ん です。

きたろう

どうした ? 鬼 太郎。 |おに|たろう

なに

ようき

かん

何 か 妖気 を 感じる ぞ。 なん||ようき||かんじる|

とう

父さん。 とうさん

うわ ~っくっ。

ちい

ようき

小さな 妖気 が ちいさな|ようき|

ちか

この 近く に たくさん。 |ちかく||

じょせい

はな

ご え

(女性 たち の 話し声) じょせい|||はなしごえ

てんいん

(店員1) てんいん

しょうひん

商品 は まだまだ ございます。 しょうひん|||

れつ

みだ

なら

列 を 乱さ ず お 並び くださ ー い。 れつ||みださ|||ならび||-|

ん?

ひと

れつ

どうした ん じゃ ? この 人 の 列 は。 ||||じん||れつ|

てんいん

(マイク :店員2) |てんいん

やす

やす

さあ さあ 安い よ 安い よ。・ ||やすい||やすい|

ダイヤモンド の だいやもんど|

だい

大 バーゲン セール だ。・ だい|ばーげん|せーる|

わり

わりび

まえ

3割 4割引き は 当たり前。 わり|わりびき||あたりまえ

こうきゅう

高級 ダイヤ が こうきゅう|だいや|

へいじょう かかく

はんね

いか

どく

平常 価格 の 半値 以下 の お 買い得! へいじょう|かかく||はんね|いか|||かいどく

じょせい

(女性) じょせい

これ もっと まか ん ない の?

じょせい

(女性 たち の ざわめき) じょせい|||

とう

ようき

あっ父さん 妖気 は どうやら あっとうさん|ようき||

みせ

この 店 の ダイヤモンド から |てん||だいやもんど|

出て る ようです。 でて||

なに ダイヤ から じゃ と? |だいや|||

てんいん

(マイク :店員2) |てんいん

あわて ない あわて ない

ざいこ

どんどん 在庫 出します よ。 |ざいこ|だします|

さあ 買った 買った 買った! |かった|かった|かった

ん?

おとこ

しゃ

ちょう やすう

(男 1)我が 社 の 超 安売り ダイヤ は おとこ|わが|しゃ||ちょう|やすうり|だいや|

こうひょう

しゃちょう

なかなか 好評 です ぜ 社長。 |こうひょう|||しゃちょう

おとこ

(ねずみ 男 )そう か そう か。 |おとこ||||

おとこ

ねずみ 男! |おとこ

あや

おも

どうも 怪しい と 思ったら |あやしい||おもったら

この ダイヤ に は |だいや||

まえ

から

お前 が 絡んで いた の か。 おまえ||からんで|||

イヤな ヤツ に 会っち まった なあ いやな|やつ||かいっち||

かいしゃ

もど

会社 に 戻る。 かいしゃ||もどる

待て! まて

こぞう

こら 小僧! |こぞう

しゃちょう

かえ

社長 は お 帰り な んだ よ。 しゃちょう|||かえり|||

しゃちょう

社長? しゃちょう

きたろう

おれ さま

しゅっせ

鬼 太郎 俺 様 は 出世 した んだ。 おに|たろう|おれ|さま||しゅっせ||

き やす

はな

これ から は 気 安く 話しかけ ねえ で |||き|やすく|はなしかけ||

もら いて え な ヘヘヘ…。

消えろ! きえろ

逃げる 気 か! にげる|き|

なに

わる

さては また 何 か 悪 さ を ||なん||あく||

しでかした んだ な。

おとこ

待て ねずみ 男 ! あっ…。 まて||おとこ|

おとこ

くるま

ねずみ 男 車 を 止める んだ。 |おとこ|くるま||とどめる|

うわ ーっ。 |-っ

う う … ぐっ。

おとこ

クソ … ねずみ 男 の ヤツ め。 くそ||おとこ||やつ|

くるま

そう こうおん

(車 の 走行 音) くるま||そうこう|おと

おとこ

しゃちょう

れい

ぎょうしゃ

かた

(男 2)社長 例 の 業者 の 方 が おとこ|しゃちょう|れい||ぎょうしゃ||かた|

さき

先ほど から・ さきほど|

お 待ちかね で ございます。 |まちかね||

そう か。

あしおと

(足音) あしおと

フンッ。

ぎょうしゃ

たし

(業者 )確かに。 ぎょうしゃ|たしかに

たし

確かに。 たしかに

しゅうりょう

これ で 取り引き は 終了 だ な。 ||とりひき||しゅうりょう||

まいど

毎度 あり~。 まいど|

どうぜん

タダ 同然の ダイヤ で ただ|どうぜんの|だいや|

こんなに もうかる と は

おも

思わ なかった ぜ ヘヘヘヘ。 おもわ|||

とうぶん

これ で 当分 は ||とうぶん|

ざん まい

ぜいたく 三 昧 です ね。 |みっ|まい||

もう ひと もうけ したら

いっぱ つ

りょこう

一 発 ハワイ 旅行 と でも ひと|はつ|はわい|りょこう||

しゃれ 込む か? |こむ|

おとこ

(男 たち )ハワイ! おとこ||はわい

じょせい

(女性 たち )《アロハ~。》 じょせい||あろは

グヘヘヘ … ワシャシャシャ~。

アタタッタ~…。

いた

がまん

痛くて も 我慢 せい。 いたくて||がまん|

きず

もり

やくそう

こんな 傷 は ゲゲゲ の 森 の 薬草 が |きず||||しげる||やくそう|

なお

すぐ 治して くれる よ。 |なおして||

だいじょうぶ

とう

大丈夫です 父さん。 だいじょうぶです|とうさん

はや

くん

とう

それ より 早く ケン 君 の お 父さん を ||はやく|けん|きみ|||とうさん|

さ が

捜し に 行か ない と。 さがし||いか||

すな

ばば あ

きたろう

(砂 かけ 婆 )鬼 太郎! すな||ばあ|おに|たろう

すな

ばば あ

むすめ

砂 かけ 婆 に ねこ 娘。 すな||ばあ|||むすめ

いったい

一体 どうした ん じゃ? いったい|||

むすめ

(ねこ 娘) |むすめ

みょう

妙な ウワサ を 聞いた の よ。 みょうな|||きいた||

すな

ばば あ

(砂 かけ 婆) すな||ばあ

おとこ

にんげん

ねずみ 男 が 人間 ども を 引き連れ・ |おとこ||にんげん|||ひきつれ

よくぼう

はかば

欲望 の 墓場 を よくぼう||はかば|

うろついて いる らしい んじゃ。

よくぼう

はかば

欲望 の 墓場? よくぼう||はかば

けんせつ とちゅう

ほうち

なら

建設 途中 で 放置 された ビル が 並ぶ けんせつ|とちゅう||ほうち||びる||ならぶ

べつめい

ゴーストタウン の 別名 じゃ よ。・ ||べつめい||

すう ねん まえ

おお

ねら

数 年 前 大もうけ を 狙って すう|とし|ぜん|おおもうけ||ねらって

とち

しょうにん

土地 を 買い あさった 商人 たち が・ とち||かい||しょうにん||

きそ

競う よう に して ビル を 建てた。・ きそう||||びる||たてた

けいき

わる

だが 景気 が 悪く なり |けいき||わるく|

ビル の 買い手 が つか ない うち に・ びる||かいて|||||

しょうにん

みな

かね

こま

商人 たち は 皆 お 金 に 困って しょうにん|||みな||きむ||こまって

よ に

夜逃げ した。・ よにげ|

けんち くちゅう

建築 中 の ビル を けんちく|なか||びる|

ほう

放 りっぱ なし に した まま な。・ はな||||||

だれ

ちかよ

もう 誰 も 近寄ら なく なった |だれ||ちかよら||

がい

ビル 街 だ が・ びる|がい||

おお

ゆめみ

しょうにん

大もうけ を 夢見た 商人 たち の おおもうけ||ゆめみた|しょうにん||

よくぼう

欲望 だけ は・ よくぼう||

いま

ぼうれい

今 も 亡霊 の よう に いま||ぼうれい|||

うずま

渦巻いて いる と いう。 うずまいて|||

わに ゅう どう

輪 入 道 が 出て くる に は りん|はい|どう||でて|||

かんきょう

もってこいの 環境 じゃ のう。 |かんきょう||

わに ゅう どう

輪 入 道って? りん|はい|どうって

にんげん

よくぼう

まち

とき

人間 の 欲望 が 町 に あふれた 時 にんげん||よくぼう||まち|||じ

とつぜん

あらわ

ようかい

どこ から か 突然 現れる 妖怪 じゃ。 |||とつぜん|あらわれる|ようかい|

わに ゅう どう

たましい

輪 入 道 に 魂 を 食わ れる と りん|はい|どう||たましい||くわ||

にんげん

その 人間 は ダイヤ に |にんげん||だいや|

すがた

姿 を 変えられて しまう んじゃ よ。 すがた||かえられて|||

ダイヤモンド に? だいやもんど|

じゃあ も しか して

ゆくえ ふめい

ひと

行方 不明に なった 人 たち は ゆくえ|ふめいに||じん||

おとこ

て び

ねずみ 男 の 手引き で |おとこ||てびき|

わに ゅう どう

輪 入 道 に ダイヤ に された? りん|はい|どう||だいや||

かん が

そう 考える と |かんがえる|

やすう

あの 安売り ダイヤ の こと も |やすうり|だいや|||

せつめい

説明 が つく のう。 せつめい|||

くん

とう

じゃあ ケン 君 の お 父さん も |けん|きみ|||とうさん|

ダイヤモンド に? だいやもんど|

いそ

急ぎましょう。 いそぎましょう

ふむ。

わに ゅう どう

しかし 輪 入 道 は |りん|はい|どう|

ようかい

手ごわい 妖怪 じゃ ぞ。 てごわい|ようかい||

すな

ばば あ

砂 かけ 婆 すな||ばあ

おうえん

たの

応援 を 頼んで くれ ん かのう。 おうえん||たのんで|||

すな

ばば あ

(砂 かけ 婆 )は いよ。 すな||ばあ||

ご え

(カラス の 鳴き声) ||なきごえ

よくぼう

はかば

まさに 「欲望 の 墓場 」って |よくぼう||はかば|

かん

感じ です ね。 かんじ||

ひと

けはい

ん ? 人 の 気配 だ。 |じん||けはい|

じょせい

ほんとう

(女性 1)本当に ダイヤ が じょせい|ほんとうに|だいや|

もらえる の ね?

じょせい

(女性 2)どこ に ある の よ。 じょせい|||||

そう あわて ない あわて ない。

すぐ そこ です よ。

さあ どうぞ どうぞ。

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声) じょせい|||かんせい

はい あわて ない あわて ない。

ん?

チッ しつこい ヤツ ら だ ぜ。 ||やつ|||

よし あと を 追う ぞ。 |||おう|

ミャ ~ン。

あしおと

(足音) あしおと

おとこ

ひと

ねずみ 男 の ヤツ あの 人 たち を |おとこ||やつ||じん||

どこ へ 連れて いった んだろう。 ||つれて||

よい しょ!

これ は!

こ … こりゃ あ

ひどい もん じゃ のう。

じゅんちょう

順調です ね。 じゅんちょうです|

きたろう

ぱら

あと は 鬼 太郎 を 追っ払う だけ さ。 ||おに|たろう||おっはらう||

けいてき

(警笛) けいてき

イヒヒヒヒ~。

だれ

おれ さま

しょうばい

じゃま

誰 に も 俺 様 の 商売 の 邪魔 は だれ|||おれ|さま||しょうばい||じゃま|

さ せ ない もん ね~。

でんしゃ

そう こうおん

(電車 の 走行 音) でんしゃ||そうこう|おと

なん

おと

ねえ これ 何の 音? ||なんの|おと

えっ?

ハッ。

けいてき

(警笛) けいてき

ああっ。

でんしゃ

あっなに !? どうして 電車 が? ||でんしゃ|

逃げる んじゃ! にげる|

きたろう

はや

はし

鬼 太郎 もっと 速く 走ら ん か! おに|たろう||はやく|はしら||

あら

いき

(荒い 息) あらい|いき

うわ~!

けいてき

(警笛) けいてき

うわ ~! わ あっ。

うわっ。

むすめ

(ねこ 娘 )ハァ…。 |むすめ|

たす

いったん

フゥ ~ 助かった ぞ 一 反 もめん。 |たすかった||ひと|はん|

いったん

(一 反 もめん )いや~ ひと|はん||

きき いっぱ つ

危機一髪 で ご わした な。 ききいっぱつ||||

みな

さあ 皆さん |みなさん

着きました です よ~。 つきました||

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声) じょせい|||かんせい

じょせい

おく

(女性 1)奥さん! じょせい|おくさん

じょせい

(女性 2)す … すごい わ これ・ じょせい||||

ぜんぶ

全部 ダイヤモンド だ わ。 ぜんぶ|だいやもんど||

そんな もの は クズ ダイヤ です よ。 |||くず|だいや||

おく

りっぱ

奥 へ 行けば もっと 立派な ダイヤ が おく||いけば||りっぱな|だいや|

ザーックザク ゴロゴロ です よ。 |ごろごろ||

じょせい

ほんとう

(女性 1)本当に じょせい|ほんとうに

それ もらって も いい ん です ね?

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声) じょせい|||かんせい

ど わっ。

じょせい

おく

(女性 3)奥さん ズル いわ! じょせい|おくさん||

くっお 好きに どうぞ! |すきに|

じょせい

(女性 3)お 待ち なさい! じょせい||まち|

じょせい

かんせい

(女性 たち の 歓声) じょせい|||かんせい

おとこ

(男 たち )へえ~…。 おとこ||

じゅうぶん

まっあん だけ いりゃ 十分だ ろ。 |||じゅうぶんだ|

じょせい

(女性 たち )すごい! じょせい||

じょせい

(女性1) じょせい

おお が ね も

これ だけ あれば 大 金持ち よ! |||だい|かねもち|

じょせい

ぜんぶ

(女性 2)これ 全部 ダイヤ よ~。 じょせい||ぜんぶ|だいや|

じょせい

(女性 3)これ も これ も じょせい||||

わたし

イヤッ これ も 私 の よ~! |||わたくし||

わに ゅう どう

かって

はい

(輪 入 道 )勝手に 入り込み よって。 りん|はい|どう|かってに|はいりこみ|

ダイヤ を 持っていこう と は だいや||もっていこう||

よく

ふか

なんて 欲 の 深い ヤツ ら だ。 |よく||ふかい|やつ||

じょせい

(女性 たち )キャ~! じょせい||

逃げる な~。 にげる|

じょせい

(女性 4)えっ? あっああ…。 じょせい||

わに ゅう どう

よく

(輪 入 道 )欲 の ない コウモリ や りん|はい|どう|よく|||こうもり|

たましい

ネズミ の 魂 に・ ねずみ||たましい|

飽き飽き して た ところ だ。 あきあき||||

いろ

こいつ は 色 と いい ツヤ と いい ||いろ|||つや||

うま そうだ。 |そう だ

おと

(食べる 音) たべる|おと

こえ

(おびえる 声) |こえ

うまい

そうとう

よく ぶか

にんげん

これ は 相当 欲深な 人間 だ。 ||そうとう|よくふかな|にんげん|

まえ

あじ

さて お前たち の 味 は どう かな? |おまえたち||あじ|||

じょせい

ひめい

(女性 たち の 悲鳴) じょせい|||ひめい

わに ゅう どう

おと

(輪 入 道 の 食べる 音) りん|はい|どう||たべる|おと

わに ゅう どう

(輪 入 道 )ふん ふん うん…。 りん|はい|どう|||

よく ぶか

にんげん

さすが に 欲 深い 人間 の ダイヤ は ||よく|ふかい|にんげん||だいや|

かがや

輝いてます な~。 かがやいてます|

どうぶつ

くら

動物 たち の ダイヤ に 比べて ほ ー ら どうぶつ|||だいや||くらべて||-|

ひか

こんなに も 光ってる。 ||ひかってる

よく

ふか

たましい

あじ

じょうとう

欲 が 深い ほど 魂 の 味 も 上等だ。 よく||ふかい||たましい||あじ||じょうとうだ

おお

そんなに 大きく なる まで |おおきく||

お 食べ に なって。 |たべ||

わに ゅう どう さま

そうとう

よくば

輪 入 道 様 も 相当な 欲張りです な。 りん|はい|どう|さま||そうとうな|よくばりです|

まえ

お前 は 変わってる な。 おまえ||かわってる|

たましい

おれ

うまい 魂 は 俺 に よこして |たましい||おれ||

あじ

味 も そっけ も ない ダイヤ を あじ|||||だいや|

欲しがる と は。 ほしがる||

にんげん しゃかい

いや あ 人間 社会 じゃ ||にんげん|しゃかい|

たましい

魂 なんか より も たましい|||

ダイヤ の ほう が だいや|||

ね う

値打ち もの な ん です よ フフッ。 ねうち||||||

わたし

じゃ 私 は これ で。 |わたくし|||

おとこ

ねずみ 男! |おとこ

こんど

ゆる

今度 ばかり は 許さ ない ぞ。 こんど|||ゆるさ||

しょう

チッ 性こり も なく |しょうこり||

あらわ

現れ や がった な。 あらわれ|||

ちかてつ

地下鉄 に 追われて ちかてつ||おわれて

かえ

おも

逃げ 帰った か と 思った のに よ。 にげ|かえった|||おもった||

そう は いく か!

わ わっぐ ぐ … はっ?

わに ゅう どう

輪 入 道! りん|はい|どう

まえ

グウ … お前たち も ぐう|おまえたち|

食べられ に 来た の か? たべられ||きた||

だれ

誰 が 食べられる もん です か。 だれ||たべられる|||

わたし

きば

あんた なんか この 私 の 牙 で! |||わたくし||きば|

むすめ

やめる んじゃ ねこ 娘。 |||むすめ

シャーッ ! ハッ!

うわ あ。

いった だっき ま ー す あー ん。 |||-|||

おと

(食べる 音) たべる|おと

まずい!

よく

たましい

なんて 欲 の ない 魂 な んだ。 |よく|||たましい||

ご え

(うなり 声) |こえ

いったん

わに ゅう どう

からだ

(一 反 もめん )輪 入 道 の 体 が ひと|はん||りん|はい|どう||からだ|

おお

大きく なった で ご わす。 おおきく||||

たましい

ヤツ は 魂 を 食べる たび に やつ||たましい||たべる||

きょだい か

巨大 化 する んじゃ。 きょだい|か||

むすめ

よくも ねこ 娘 を ダイヤ に した な! ||むすめ||だいや|||

わに ゅう どう

(輪 入 道 )う う! りん|はい|どう||

うわ~!

いったん

(一 反 もめん )やった で ご わす。 ひと|はん|||||

ご え

(うなり 声) |こえ

うわ … うわっ。

ひとまず 逃げる んじゃ |にげる|

いったん

一 反 もめん。 ひと|はん|

いったん

(一 反 もめん )分かり も した。 ひと|はん||わかり||

わに ゅう どう

(輪 入 道 )そう は させる か。 りん|はい|どう|||さ せる|

う う う … 待て~! |||まて

きたろう

まっ鬼 太郎 たち の こと は まっおに|たろう||||