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宇崎ちゃんは遊びたい!, 宇崎ちゃんは遊びたい!08

宇崎 ちゃん は 遊びたい!08

~ ( 桜井 ) な なぁ 宇崎 …。 ( 宇崎 ) 先輩 。

この 前 は どうも

たいへんな ご 迷惑 を 。

いや 気 に する なって 。

あれ は … そう

酔った うえ で の こと だろう ?

酔った 勢い で ?

あっ 。

浮気 かしら 。

最低 !

お 納め ください 。

えっ ?

えっ と …。

アルバイト の お 給料 が まだ な ので

恥ずかし ながら お 母さん に

出して もらった んです が 。

慰謝料 ?

ヒモ じゃ ない ?

まさか 母親 も !?

う っ 。

いやいや いい って !

どうせ 安物 を

何 年 も 使い 倒した もの だ しさ !

た … 足りない よう なら

お 給料 日 まで

お 待ち いただけ ない でしょう か 。

恐喝 ?

ヤクザ かも 。

け 警察 へ !

クッ … ホント

マジ で 気 に して ない から ! な っ !?

で でも …。

私 の あんな 恥ずかしい ところ を

先輩 に 見せて しまって 。

(3 人 ) 恥ずかしい ところ !?

だから 言い 方 !

あんな こと に なって しまった 以上

私 が 先輩 に できる こと は

もう この くらい しか

ない んで すって ば !

いや 少し 布団 を 汚した だけ だ ろ !?

お前 初めて の 経験 だった んだ から

しかたない って !

(3 人 ) え えっ !

う っ …。

あぁ もう わかった !

金 は 受け取る !

だから もう 忘れろ !

何も なかった こと に しよう !

はい もう 終わり !

布団 を 汚した 。

初めて の 経験 。

何も なかった こと に 。

(3 人 ) 男 の クズ 。

あぁ …。

俺 も 言い 方 ~!

( 亜実 ) ありがとう ございました 。

また お 越し ください ませ

さて と …。

ひと 段 落ついた みたい ね 父さん 。

( 亜紀 彦 ) あぁ

少し 休憩 に しよう 娘 よ 。

フンッ 。

そい やっ !

そう そう 桜井 くん 。

この 間 の 花 ちゃん の

誕生日 は どう だった ?

大した アドバイス は でき なかった けど

喜んで もらえた の なら 幸い かな 。

ハァ …。

《2 人 : あっ これ アカン やつ だ 》

宇崎 の ヤツ 俺 と 一緒に

居酒屋 で 酒飲み た いってん で

連れて って

飲ま せて やった んです よ 。

そう したら アイツ …。

あっ いや

俺 も ちょっと 飲み すぎちゃ って

気付いたら もう

終電 も なくなって まして …。

(2 人 ) 続けて 。

で お互い 酔い が 回って た せい か

なん やかん や で 宇崎 を 俺 ん ち に

泊める こと に な っち まって 。

(2 人 ) ほうほう ほう 。

そうして …。

(2 人 ) そうして ?

そうして …。

クッ …。

すみません アイツ …。

あんな ん でも 女 なんで

俺 の 口 から は これ 以上 …。

《2 人 : いい 大人 が 泣いた 》

《 花 ちゃん 何やら かした の !?》

( 汽笛 )

( 榊 ) ふ ぅ … アイツ ら と 行った 海 も

楽しかった けど

こうして 一 人

船 に 揺られる の も オツ な もの …。

なんだ ? なんか 唐突に

俺 の い ない 間 に

何 か 起き そうな 気 が する !

クソ ! 一 人 で来る んじゃ なかった !

ちょ … お 客 様 !?

待って ろ 今 行く ぞ !

お 客 さ ~ ん !

( バイブ 音 )

ともかく 誕生日 以来

花 ちゃん の 元気 が ない

と いう こと かな ?

ま ぁ そういう こと です 。

気 に する なって

何度 も 言って る んです けど 。

フム それ だけ 桜井 くん に

申し訳ない こと を した と

思って いる んだろう ねぇ 。

いやいや そういう キャラ じゃ

ないで すよ アイツ は 。

いやいや あれ で 花 ちゃん

そのへん の ライン は

きっちり 守って る でしょ 。

桜井 くん も

本気で ひどい 目 に あった こと

今 まで 一 度 も ない んじゃ ない ?

言わ れて みれば …。

さすが に

ちょっと 引き ました わ

だめ ! 無理 ! 耐え られ ない

ヤッホ ー ! スマホゲット !

《 言わ れて みれば …。

そんな … ような …

気 も し ない … で も ない か ?》

葛藤 して る ようだ ね 。

花 ちゃん わりと

紙一重 の 愛情 表現 だった か ぁ 。

ま ぁ それ は それ と して !

《2 人 : 考える の を やめた 》

宇崎 が おとなしい の は

いいん です けど

それ は それ で なんか

調子 が 狂う と いう か

絡み づらい と いう か 。

(2 人 ) ほうほう 。

自分 も 十分

ひどい 目 に あった んだ から

いつも みたいに 何も 気 に して ない

顔 し てりゃ いい のに

なんで …。

(2 人 ) うん 。

( 亜紀 彦 ) 桜井 くん

よかったら これ 使って 。

なんで すか ? これ 。

近く 花火 大会 が ある だろう ?

出店 で 使える 優待 券 を

町内会 で もらって ね 。

YOU 花 ちゃん 誘っちゃ いな YO !

えっ なんで 俺 が 宇崎 を 。

仲直り し たい んでしょ ?

いや そもそも

別に ケンカ した わけで は …。

黙れ 小僧 !

あ … 亜実 さん ?

クッ …。

《 直接 介入 する の は

主義 に 反する けど …》

いい から 行き なさい !

でも って 「 君 の 笑顔 は

大輪 の 花火 の ようだ 」 と か

「 打ち上げ 花火 の ように

下 から 見て も 横 から 見て も

きれいだ ね 」 と か

ちょっと 歯 の 浮く セリフ で

褒めて 褒めて 褒め まくれば

花 ちゃん の 機嫌 も 必ず なおる !

《 ちょ ろ いから ね 》

ちょ … マジ で そんな こと を !?

《 そういう 経験 が

微塵 も ない 娘 が

男 と 女 を 語る

姿 を 見る 父 の 心境 …》

ま ぁ 呼び出す 口実 に は

なる と 思う よ 。

奢 る なんて 言って も

今 の 花 ちゃん は 聞か ない だろう し 。

( 桜井 ) あざ っす 。

(2 人 ) フフフ …。

( 桜井 ) お ~ い 宇崎 !

あっ 。

ハァ … 悪い 待た せた 。

すげ ぇ 混 んで たから 。

いや …。

自分 も 今 来た ところ なんで

全然 大丈夫 っす 。

そ そう か 。

先輩 今日 は

自分 なんか を 誘って いただき

まことに ありがとう ございます 。

《 だめだ まだ 尾 を 引いて いる 》

き 気 に す ん なって 。

あ ~ 腹 減って る ?

花火 始まる まで 屋台 で も 回る か 。

ん っ …。

~ ごちそうさま でした 先輩 。 お おう … 気 に する な 。

どうせ タダ 券 だ から な 。

フフッ マスタ ー に 感謝 っす ね 。

な っ …。

先輩 ?

あぁ いや … なんでも ねえ 。

《 まだ だめ か 。

一見 明るく

振る舞っちゃ いる んだ けど

なんか ぎこちない んだ よ な 。

本来 の 宇崎 なら …》

先輩 金魚すくい やり ましょう よ

金魚すくい !

私 が ぼっ ちな 先輩 の ため に

同居 人 を 作って あげる っす !

金魚 に 向かって 「 ただいま 」 と か

言う 先輩 想像 したら

アッハッハ ! 超 ウケ る っす ! アハハ !

クッ … あっ 。

《 いや や っぱな ん と か

元気づけて やら ない と 。

けど どう すれば …》

ちょっと 歯 の 浮く セリフ で

褒めて 褒めて 褒め まくれば

花 ちゃん の 機嫌 も 必ず なおる !

ウ ー ン …。

宇崎 !

はい 。

言い 忘れて た んだ が …。

えっ と … 浴衣 … すごい な それ 。

あっ お 母さん に やって もらって 。

いい な 似合って る 。

えっ 。

そ そう っす か …。

《 よし これ だ !》

うん うん 本当 似合って る !

エヘヘ ありがとう ございます 。

その 下駄 !

あっ 。

浴衣 に 合わせて 買った やつ っす 。

いい なぁ ピッタリ だ !

花 飾り も 夏 って 感じ で いい な !

エヘヘ 。

これ も 浴衣 に 合わせた ん すよ 。

髪形 も 今日 は いつも と 違う な !

エヘヘヘ 。

いい ぞ ~ 似合って る それ も !

あぁ 財布 と か スマホ と か 入り ます 。

いっぱい 入り そうで いい な !

ウヘ … エヘヘ … ヘヘッ 。

ま ぁ 私 も 今日 の ため に

わりと 頑張った っす けど ね !

さすが の 感性 死んで る 先輩 も

魅了 さ れちゃ った っす か ね ~。

クッ …。

お お ぉ ! 今日 の 宇崎

すげ ぇわ マジ で !

そ っす か ~ そ っす よ ね ~。

ホント 頑張った んで

感謝 して ください よ ね ~。

この 機会 逃したら

浴衣 の 女の子 と 遊び に いく と か

先輩 に は

一生 な さ そう っす もん ね ~。

アハハハ !

《 我慢 だ 俺 。

しおらしい 宇崎 より

何 倍 も マシ だ ろ 》

あぁ せっかく

かわいい 格好 して る んだ から

今日 は 楽しま ない と な 。

き ゃわ ~。

か かわいい っす か ?

先輩 の 目 から 見て も ?

ハッ …。

《 ヤベ … つい … いや ここ は !》

かわいい !

今日 は 誘って よかった !

来て くれて 本当に ありがとう !

ふい ぃぃ 。

きれい ! 美人 !

かわいい ! かわいい ぞ !

あ ~ それ と … それ と かわいい !

《 カップル が イチャ ついて る 》

《 彼 氏 必死だ な 》

《 語彙 力 ねえ な 彼 氏 》

も もう いい っす !

もう いい か ? かわいい 後輩 !

褒め すぎ っす !

わかった っす から !

おっと 危 ねっ 。

もう 先輩 ! もう もうもう !

落ち着け 宇崎

ごめん ごめん って 。

も ~ う !

あっ …。

( ゴング )

せ … せ ん ぱ ~ い !

( セミ の 鳴き声 )

ガハッ … ゲホゲホ …。

う ぇ … 水 飲んじゃ った 。

ハァ … ハァ … ハァ …。

おい 。

あっ 。

ヒィ !

また 一 人 で 練習 して ん の か 。

さ … 桜井 先輩 。

あの もう 帰った んじゃ 。

忘れ もん 取り に きた 。

危ない から 一 人 で は

やめ と けって 言ったろう 。

あ … いえ その です ね !

桜井 先輩 に も

何度 か 教えて もらったり

マネジャ ー 的に ふだん

皆さん の 練習 も 見て る から

そろそろ 上手に

泳げる ように なって たり

する んじゃ ない か な ~ って 。

思って たより も

そう で も なかった みたいで 。

すみません …

教えて もらって る のに 。

ハァ …。

そう か 。

えっ ? あっ 桜井 先輩 。

あの 先輩

やっぱり まだ ちょっと 怖い 。

周り も 薄暗い から 特に 。

まだ もう 少し できる かな 。

よし 頑張ろう 。

プハッ ! もう …。

なんで うまく 泳げ ない の か な 。

( 飛び込む 音 )

あっ …。

さ 桜井 先輩 ?

わ ぁ やっぱり

レギュラ ー だけ あって うまい なぁ 。

ん っ ?

《 すごい な あんなに 激しく

体 動かして る のに

私 と 違って 全然 静か 》

あっ 。

慌て ず 体 の 力 を ぬいて 。

えっ 。

正しい 姿勢 で 水 を 叩け 。

大丈夫 人間 は 基本 浮く もん だ 。

あ … あっ 。

あっ は はい やって み ます !

ハァ …。

どうした ?

いえ 結局 全然 上達 し なくて 。

あっ 。

( 宇崎 ) あっ 今日

花火 大会 な んです よ 。

そう か …。

ちょっと 待って ろ 。

はっ ?

先輩 ?

宇崎 … ほら 。

えっ ? あ あの …。

腹 減って ない か ?

ま ぁ いっぱい 泳いだ んで …

どうも 。

おいしい 。

もう 少し だ 頑張れ 。

なんか すみ ませ ん 桜井 先輩

何度 も 教えて もらって おいて 。

宇崎 ? あの な …。

あっ 。

あっ !

( 歓声 )

先輩 !

おっと 。

見て ください ほら !

きれい … お っ きい 。

すごい 。

~ わ ぁ … ん っ …。

先輩 ?

ん っ 宇崎 … ぬ あっ !?

よかった 起きた ん すね 。

お お ぉ …。

《 ちょ っ 膝 枕 !?

宇崎 の ? なんで ?》

俺 気絶 して た の か ?

ほんの ちょっと の 間 っす 。

ほら 花火 の 打ち上げ も

まだ 始まって ない っす 。

そう か …。

あっ まだ 起きちゃ だめ っす 。

目 が 覚めて も 少し 安静に

して おいた ほう が いい って

運ぶ の を 手伝って くれた 人 が

言って たっす よ 。

お … お ぉ 。

《 クッ … 視界 を ふさいだ せい か

あぁ クソ

なんか すげ ぇ いい 匂い する 》

先輩 …。

ん っ ?

すみません 重ね重ね ホント 。

い い や いい って 。

今回 の は 事故 みたいな もん だ ろ

ほら 俺 も 調子 に 乗り すぎた よ 。

でも …。

ホント 気 に す んな 頼む から 。

はい … わかり ました 。

《 あぁ せっかく 立ち直った のに

また 落ち込んで 。

見え ない けど

また あんな 顔 して る んだろう な 。

あぁ そうだ あん とき と 同じ 。

マスタ ー や 亜実 さん が 言った とおり

周り の こと

いろいろ 考えて る んだ な 。

けど … や っぱ コイツ は

あんな ん だ と 調子 狂う んだ よ な 》

あの さ 宇崎 。

ん っ …。

去年 お前 が うち の 大学 に 入って

また 後輩 に なった とき は 正直

特に なんとも 思わ なかった んだ 。

けど ま ぁ あれ だ 。

なんか お前

春 ごろ から 急に 馴れ馴れしく

絡んで くる ように なって

正直 わりと 本気で ウザ かった 。

ア アハハ …。

でも な 。

今日 まで の こと ざっと

思い返して みた んだ けども

どこ へ 行く に も ついてきたり

憩い の 空間 に 踏み込んで

こら れたり した こと も

あった けど さ …。

ま ぁ 一緒に 遊んだり

海 や 猫 カフェ なんか も 行って

酒 と かも

2 人 で 飲む ように なって さ 。

今日 も こうして

花火 を 見 に きたり なんか して 。

去年 まで は さ

こんなに いろいろ したり

出かけたり する こと は なかった 。

騒がしい の は ごめん だ けど

なんだか んだ やっぱり

結構 … 楽しかった し … それ も …。

言い たか ない けど たぶん

お前 の おかげ で

俺 も ま ぁ そんな の に

慣れて きた わけで 。

だから ま ぁ な んだ …。

そんな 気 に して 落ち込ま んで くれ

調子 狂う 。

あっ … 先輩 。

夏 休み も まだまだ 残って んだ し

また ど っか 行こう ぜ 。

お前 が よければ さ 。

し … しようがない っす ね !

先輩 の ぼ っち 夏 休み

私 が いくら でも

つきあって あげ ます よ !

お ぅ … ま ぁ 頼む わ 。

あっ 。

( 花火 の 音 )

お っ 始まった 。

そう っす ね 。

先輩 花火 見え ます か ?

ギリギリ な 。

ギリギリ ?

いや なんでもない 。

た ~ ま や ~ か ~ ぎ や ~。

《 見え ねえ けど きっと …。

あぁ や っぱ こっち が いい わ 》

先輩 。

ん っ ?

明日 は どこ に 行く っす か ?

どこ へ だって

おつきあい する っす よ 。

あぁ そう だ な …。

明日 は 何 して 遊ぶ か …。


宇崎 ちゃん は 遊びたい!08 うざき|||あそびたい Uzaki wants to play! 08

~ ( 桜井 ) な なぁ 宇崎 …。 さくらい|||うざき ( 宇崎 ) 先輩 。 うざき|せんぱい

この 前 は どうも |ぜん||

たいへんな ご 迷惑 を 。 ||めいわく|

いや 気 に する なって 。 |き|||

あれ は … そう

酔った うえ で の こと だろう ? よった|||||

酔った 勢い で ? よった|いきおい|

あっ 。

浮気 かしら 。 うわき|

最低 ! さいてい

お 納め ください 。 |おさめ|

えっ ?

えっ と …。

アルバイト の お 給料 が まだ な ので |||きゅうりょう||||

恥ずかし ながら お 母さん に はずかし|||かあさん|

出して もらった んです が 。 だして||ん です|

慰謝料 ? いしゃりょう

ヒモ じゃ ない ?

まさか 母親 も !? |ははおや|

う っ 。

いやいや いい って !

どうせ 安物 を |やすもの|

何 年 も 使い 倒した もの だ しさ ! なん|とし||つかい|たおした|||し さ

た … 足りない よう なら |たりない||

お 給料 日 まで |きゅうりょう|ひ|

お 待ち いただけ ない でしょう か 。 |まち||||

恐喝 ? きょうかつ

ヤクザ かも 。

け 警察 へ ! |けいさつ|

クッ … ホント

マジ で 気 に して ない から ! な っ !? ||き||||||

で でも …。

私 の あんな 恥ずかしい ところ を わたくし|||はずかしい||

先輩 に 見せて しまって 。 せんぱい||みせて|

(3 人 ) 恥ずかしい ところ !? じん|はずかしい|

だから 言い 方 ! |いい|かた

あんな こと に なって しまった 以上 |||||いじょう

私 が 先輩 に できる こと は わたくし||せんぱい||||

もう この くらい しか

ない んで すって ば !

いや 少し 布団 を 汚した だけ だ ろ !? |すこし|ふとん||けがした|||

お前 初めて の 経験 だった んだ から おまえ|はじめて||けいけん|||

しかたない って !

(3 人 ) え えっ ! じん||

う っ …。

あぁ もう わかった !

金 は 受け取る ! きむ||うけとる

だから もう 忘れろ ! ||わすれろ

何も なかった こと に しよう ! なにも||||

はい もう 終わり ! ||おわり

布団 を 汚した 。 ふとん||けがした

初めて の 経験 。 はじめて||けいけん

何も なかった こと に 。 なにも|||

(3 人 ) 男 の クズ 。 じん|おとこ||

あぁ …。

俺 も 言い 方 ~! おれ||いい|かた

( 亜実 ) ありがとう ございました 。 あみ||

また お 越し ください ませ ||こし||

さて と …。

ひと 段 落ついた みたい ね 父さん 。 |だん|おちついた|||とうさん

( 亜紀 彦 ) あぁ あき|ひこ|

少し 休憩 に しよう 娘 よ 。 すこし|きゅうけい|||むすめ|

フンッ 。

そい やっ !

そう そう 桜井 くん 。 ||さくらい|

この 間 の 花 ちゃん の |あいだ||か||

誕生日 は どう だった ? たんじょうび|||

大した アドバイス は でき なかった けど たいした|||||

喜んで もらえた の なら 幸い かな 。 よろこんで||||さいわい|

ハァ …。

《2 人 : あっ これ アカン やつ だ 》 じん|||||

宇崎 の ヤツ 俺 と 一緒に うざき|||おれ||いっしょに

居酒屋 で 酒飲み た いってん で いざかや||さけのみ|||

連れて って つれて|

飲ま せて やった んです よ 。 のま|||ん です|

そう したら アイツ …。

あっ いや

俺 も ちょっと 飲み すぎちゃ って おれ|||のみ||

気付いたら もう きづいたら|

終電 も なくなって まして …。 しゅうでん|||

(2 人 ) 続けて 。 じん|つづけて

で お互い 酔い が 回って た せい か |おたがい|よい||まわって|||

なん やかん や で 宇崎 を 俺 ん ち に ||||うざき||おれ|||

泊める こと に な っち まって 。 とめる|||||

(2 人 ) ほうほう ほう 。 じん||

そうして …。

(2 人 ) そうして ? じん|

そうして …。

クッ …。

すみません アイツ …。

あんな ん でも 女 なんで |||おんな|

俺 の 口 から は これ 以上 …。 おれ||くち||||いじょう

《2 人 : いい 大人 が 泣いた 》 じん||おとな||ないた

《 花 ちゃん 何やら かした の !?》 か||なにやら||

( 汽笛 ) きてき

( 榊 ) ふ ぅ … アイツ ら と 行った 海 も さかき||||||おこなった|うみ|

楽しかった けど たのしかった|

こうして 一 人 |ひと|じん

船 に 揺られる の も オツ な もの …。 せん||ゆられる|||||

なんだ ? なんか 唐突に ||とうとつに

俺 の い ない 間 に おれ||||あいだ|

何 か 起き そうな 気 が する ! なん||おき|そう な|き||

クソ ! 一 人 で来る んじゃ なかった ! |ひと|じん|できる||

ちょ … お 客 様 !? ||きゃく|さま

待って ろ 今 行く ぞ ! まって||いま|いく|

お 客 さ ~ ん ! |きゃく||

( バイブ 音 ) |おと

ともかく 誕生日 以来 |たんじょうび|いらい

花 ちゃん の 元気 が ない か|||げんき||

と いう こと かな ?

ま ぁ そういう こと です 。

気 に する なって き|||

何度 も 言って る んです けど 。 なんど||いって||ん です|

フム それ だけ 桜井 くん に |||さくらい||

申し訳ない こと を した と もうしわけない||||

思って いる んだろう ねぇ 。 おもって|||

いやいや そういう キャラ じゃ

ないで すよ アイツ は 。

いやいや あれ で 花 ちゃん |||か|

そのへん の ライン は

きっちり 守って る でしょ 。 |まもって||

桜井 くん も さくらい||

本気で ひどい 目 に あった こと ほんきで||め|||

今 まで 一 度 も ない んじゃ ない ? いま||ひと|たび||||

言わ れて みれば …。 いわ||

さすが に

ちょっと 引き ました わ |ひき||

だめ ! 無理 ! 耐え られ ない |むり|たえ||

ヤッホ ー ! スマホゲット !

《 言わ れて みれば …。 いわ||

そんな … ような …

気 も し ない … で も ない か ?》 き|||||||

葛藤 して る ようだ ね 。 かっとう||||

花 ちゃん わりと か||

紙一重 の 愛情 表現 だった か ぁ 。 かみひとえ||あいじょう|ひょうげん|||

ま ぁ それ は それ と して !

《2 人 : 考える の を やめた 》 じん|かんがえる|||

宇崎 が おとなしい の は うざき||||

いいん です けど

それ は それ で なんか

調子 が 狂う と いう か ちょうし||くるう|||

絡み づらい と いう か 。 からみ||||

(2 人 ) ほうほう 。 じん|

自分 も 十分 じぶん||じゅうぶん

ひどい 目 に あった んだ から |め||||

いつも みたいに 何も 気 に して ない ||なにも|き|||

顔 し てりゃ いい のに かお||||

なんで …。

(2 人 ) うん 。 じん|

( 亜紀 彦 ) 桜井 くん あき|ひこ|さくらい|

よかったら これ 使って 。 ||つかって

なんで すか ? これ 。

近く 花火 大会 が ある だろう ? ちかく|はなび|たいかい|||

出店 で 使える 優待 券 を しゅってん||つかえる|ゆうたい|けん|

町内会 で もらって ね 。 ちょうないかい|||

YOU 花 ちゃん 誘っちゃ いな YO ! you|か||さそっちゃ||yo

えっ なんで 俺 が 宇崎 を 。 ||おれ||うざき|

仲直り し たい んでしょ ? なかなおり|||

いや そもそも

別に ケンカ した わけで は …。 べつに||||

黙れ 小僧 ! だまれ|こぞう

あ … 亜実 さん ? |あみ|

クッ …。

《 直接 介入 する の は ちょくせつ|かいにゅう|||

主義 に 反する けど …》 しゅぎ||はんする|

いい から 行き なさい ! ||いき|

でも って 「 君 の 笑顔 は ||きみ||えがお|

大輪 の 花火 の ようだ 」 と か たいりん||はなび||||

「 打ち上げ 花火 の ように うちあげ|はなび||よう に

下 から 見て も 横 から 見て も した||みて||よこ||みて|

きれいだ ね 」 と か

ちょっと 歯 の 浮く セリフ で |は||うく||

褒めて 褒めて 褒め まくれば ほめて|ほめて|ほめ|

花 ちゃん の 機嫌 も 必ず なおる ! か|||きげん||かならず|

《 ちょ ろ いから ね 》

ちょ … マジ で そんな こと を !?

《 そういう 経験 が |けいけん|

微塵 も ない 娘 が みじん|||むすめ|

男 と 女 を 語る おとこ||おんな||かたる

姿 を 見る 父 の 心境 …》 すがた||みる|ちち||しんきょう

ま ぁ 呼び出す 口実 に は ||よびだす|こうじつ||

なる と 思う よ 。 ||おもう|

奢 る なんて 言って も しゃ|||いって|

今 の 花 ちゃん は 聞か ない だろう し 。 いま||か|||きか|||

( 桜井 ) あざ っす 。 さくらい||

(2 人 ) フフフ …。 じん|

( 桜井 ) お ~ い 宇崎 ! さくらい|||うざき

あっ 。

ハァ … 悪い 待た せた 。 |わるい|また|

すげ ぇ 混 んで たから 。 ||こん||

いや …。

自分 も 今 来た ところ なんで じぶん||いま|きた||

全然 大丈夫 っす 。 ぜんぜん|だいじょうぶ|

そ そう か 。

先輩 今日 は せんぱい|きょう|

自分 なんか を 誘って いただき じぶん|||さそって|

まことに ありがとう ございます 。

《 だめだ まだ 尾 を 引いて いる 》 ||お||ひいて|

き 気 に す ん なって 。 |き||||

あ ~ 腹 減って る ? |はら|へって|

花火 始まる まで 屋台 で も 回る か 。 はなび|はじまる||やたい|||まわる|

ん っ …。

~ ごちそうさま でした 先輩 。 ||せんぱい お おう … 気 に する な 。 ||き|||

どうせ タダ 券 だ から な 。 ||けん|||

フフッ マスタ ー に 感謝 っす ね 。 ||||かんしゃ||

な っ …。

先輩 ? せんぱい

あぁ いや … なんでも ねえ 。

《 まだ だめ か 。

一見 明るく いっけん|あかるく

振る舞っちゃ いる んだ けど ふるまっちゃ|||

なんか ぎこちない んだ よ な 。

本来 の 宇崎 なら …》 ほんらい||うざき|

先輩 金魚すくい やり ましょう よ せんぱい|きんぎょすくい|||

金魚すくい ! きんぎょすくい

私 が ぼっ ちな 先輩 の ため に わたくし||||せんぱい|||

同居 人 を 作って あげる っす ! どうきょ|じん||つくって||

金魚 に 向かって 「 ただいま 」 と か きんぎょ||むかって|||

言う 先輩 想像 したら いう|せんぱい|そうぞう|

アッハッハ ! 超 ウケ る っす ! アハハ ! |ちょう||||

クッ … あっ 。

《 いや や っぱな ん と か

元気づけて やら ない と 。 げんきづけて|||

けど どう すれば …》

ちょっと 歯 の 浮く セリフ で |は||うく||

褒めて 褒めて 褒め まくれば ほめて|ほめて|ほめ|

花 ちゃん の 機嫌 も 必ず なおる ! か|||きげん||かならず|

ウ ー ン …。

宇崎 ! うざき

はい 。

言い 忘れて た んだ が …。 いい|わすれて|||

えっ と … 浴衣 … すごい な それ 。 ||ゆかた|||

あっ お 母さん に やって もらって 。 ||かあさん|||

いい な 似合って る 。 ||にあって|

えっ 。

そ そう っす か …。

《 よし これ だ !》

うん うん 本当 似合って る ! ||ほんとう|にあって|

エヘヘ ありがとう ございます 。

その 下駄 ! |げた

あっ 。

浴衣 に 合わせて 買った やつ っす 。 ゆかた||あわせて|かった||

いい なぁ ピッタリ だ !

花 飾り も 夏 って 感じ で いい な ! か|かざり||なつ||かんじ|||

エヘヘ 。

これ も 浴衣 に 合わせた ん すよ 。 ||ゆかた||あわせた||

髪形 も 今日 は いつも と 違う な ! かみがた||きょう||||ちがう|

エヘヘヘ 。

いい ぞ ~ 似合って る それ も ! ||にあって|||

あぁ 財布 と か スマホ と か 入り ます 。 |さいふ||||||はいり|

いっぱい 入り そうで いい な ! |はいり|そう で||

ウヘ … エヘヘ … ヘヘッ 。

ま ぁ 私 も 今日 の ため に ||わたくし||きょう|||

わりと 頑張った っす けど ね ! |がんばった|||

さすが の 感性 死んで る 先輩 も ||かんせい|しんで||せんぱい|

魅了 さ れちゃ った っす か ね ~。 みりょう||||||

クッ …。

お お ぉ ! 今日 の 宇崎 |||きょう||うざき

すげ ぇわ マジ で !

そ っす か ~ そ っす よ ね ~。

ホント 頑張った んで |がんばった|

感謝 して ください よ ね ~。 かんしゃ||||

この 機会 逃したら |きかい|のがしたら

浴衣 の 女の子 と 遊び に いく と か ゆかた||おんなのこ||あそび||||

先輩 に は せんぱい||

一生 な さ そう っす もん ね ~。 いっしょう||||||

アハハハ !

《 我慢 だ 俺 。 がまん||おれ

しおらしい 宇崎 より |うざき|

何 倍 も マシ だ ろ 》 なん|ばい||||

あぁ せっかく

かわいい 格好 して る んだ から |かっこう||||

今日 は 楽しま ない と な 。 きょう||たのしま|||

き ゃわ ~。

か かわいい っす か ?

先輩 の 目 から 見て も ? せんぱい||め||みて|

ハッ …。

《 ヤベ … つい … いや ここ は !》

かわいい !

今日 は 誘って よかった ! きょう||さそって|

来て くれて 本当に ありがとう ! きて||ほんとうに|

ふい ぃぃ 。

きれい ! 美人 ! |びじん

かわいい ! かわいい ぞ !

あ ~ それ と … それ と かわいい !

《 カップル が イチャ ついて る 》

《 彼 氏 必死だ な 》 かれ|うじ|ひっしだ|

《 語彙 力 ねえ な 彼 氏 》 ごい|ちから|||かれ|うじ

も もう いい っす !

もう いい か ? かわいい 後輩 ! ||||こうはい

褒め すぎ っす ! ほめ||

わかった っす から !

おっと 危 ねっ 。 |き|

もう 先輩 ! もう もうもう ! |せんぱい||

落ち着け 宇崎 おちつけ|うざき

ごめん ごめん って 。

も ~ う !

あっ …。

( ゴング )

せ … せ ん ぱ ~ い !

( セミ の 鳴き声 ) ||なきごえ

ガハッ … ゲホゲホ …。

う ぇ … 水 飲んじゃ った 。 ||すい|のんじゃ|

ハァ … ハァ … ハァ …。

おい 。

あっ 。

ヒィ !

また 一 人 で 練習 して ん の か 。 |ひと|じん||れんしゅう||||

さ … 桜井 先輩 。 |さくらい|せんぱい

あの もう 帰った んじゃ 。 ||かえった|

忘れ もん 取り に きた 。 わすれ||とり||

危ない から 一 人 で は あぶない||ひと|じん||

やめ と けって 言ったろう 。 |||いったろう

あ … いえ その です ね !

桜井 先輩 に も さくらい|せんぱい||

何度 か 教えて もらったり なんど||おしえて|

マネジャ ー 的に ふだん ||てきに|

皆さん の 練習 も 見て る から みなさん||れんしゅう||みて||

そろそろ 上手に |じょうずに

泳げる ように なって たり およげる|よう に||

する んじゃ ない か な ~ って 。

思って たより も おもって||

そう で も なかった みたいで 。

すみません …

教えて もらって る のに 。 おしえて|||

ハァ …。

そう か 。

えっ ? あっ 桜井 先輩 。 ||さくらい|せんぱい

あの 先輩 |せんぱい

やっぱり まだ ちょっと 怖い 。 |||こわい

周り も 薄暗い から 特に 。 まわり||うすぐらい||とくに

まだ もう 少し できる かな 。 ||すこし||

よし 頑張ろう 。 |がんばろう

プハッ ! もう …。

なんで うまく 泳げ ない の か な 。 ||およげ||||

( 飛び込む 音 ) とびこむ|おと

あっ …。

さ 桜井 先輩 ? |さくらい|せんぱい

わ ぁ やっぱり

レギュラ ー だけ あって うまい なぁ 。

ん っ ?

《 すごい な あんなに 激しく |||はげしく

体 動かして る のに からだ|うごかして||

私 と 違って 全然 静か 》 わたくし||ちがって|ぜんぜん|しずか

あっ 。

慌て ず 体 の 力 を ぬいて 。 あわて||からだ||ちから||

えっ 。

正しい 姿勢 で 水 を 叩け 。 ただしい|しせい||すい||たたけ

大丈夫 人間 は 基本 浮く もん だ 。 だいじょうぶ|にんげん||きほん|うく||

あ … あっ 。

あっ は はい やって み ます !

ハァ …。

どうした ?

いえ 結局 全然 上達 し なくて 。 |けっきょく|ぜんぜん|じょうたつ||

あっ 。

( 宇崎 ) あっ 今日 うざき||きょう

花火 大会 な んです よ 。 はなび|たいかい||ん です|

そう か …。

ちょっと 待って ろ 。 |まって|

はっ ?

先輩 ? せんぱい

宇崎 … ほら 。 うざき|

えっ ? あ あの …。

腹 減って ない か ? はら|へって||

ま ぁ いっぱい 泳いだ んで … |||およいだ|

どうも 。

おいしい 。

もう 少し だ 頑張れ 。 |すこし||がんばれ

なんか すみ ませ ん 桜井 先輩 ||||さくらい|せんぱい

何度 も 教えて もらって おいて 。 なんど||おしえて||

宇崎 ? あの な …。 うざき||

あっ 。

あっ !

( 歓声 ) かんせい

先輩 ! せんぱい

おっと 。

見て ください ほら ! みて||

きれい … お っ きい 。

すごい 。

~ わ ぁ … ん っ …。

先輩 ? せんぱい

ん っ 宇崎 … ぬ あっ !? ||うざき||

よかった 起きた ん すね 。 |おきた||

お お ぉ …。

《 ちょ っ 膝 枕 !? ||ひざ|まくら

宇崎 の ? なんで ?》 うざき||

俺 気絶 して た の か ? おれ|きぜつ||||

ほんの ちょっと の 間 っす 。 |||あいだ|

ほら 花火 の 打ち上げ も |はなび||うちあげ|

まだ 始まって ない っす 。 |はじまって||

そう か …。

あっ まだ 起きちゃ だめ っす 。 ||おきちゃ||

目 が 覚めて も 少し 安静に め||さめて||すこし|あんせいに

して おいた ほう が いい って

運ぶ の を 手伝って くれた 人 が はこぶ|||てつだって||じん|

言って たっす よ 。 いって||

お … お ぉ 。

《 クッ … 視界 を ふさいだ せい か |しかい||||

あぁ クソ

なんか すげ ぇ いい 匂い する 》 ||||におい|

先輩 …。 せんぱい

ん っ ?

すみません 重ね重ね ホント 。 |かさねがさね|

い い や いい って 。

今回 の は 事故 みたいな もん だ ろ こんかい|||じこ||||

ほら 俺 も 調子 に 乗り すぎた よ 。 |おれ||ちょうし||のり||

でも …。

ホント 気 に す んな 頼む から 。 |き||||たのむ|

はい … わかり ました 。

《 あぁ せっかく 立ち直った のに ||たちなおった|

また 落ち込んで 。 |おちこんで

見え ない けど みえ||

また あんな 顔 して る んだろう な 。 ||かお||||

あぁ そうだ あん とき と 同じ 。 |そう だ||||おなじ

マスタ ー や 亜実 さん が 言った とおり |||あみ|||いった|

周り の こと まわり||

いろいろ 考えて る んだ な 。 |かんがえて|||

けど … や っぱ コイツ は

あんな ん だ と 調子 狂う んだ よ な 》 ||||ちょうし|くるう|||

あの さ 宇崎 。 ||うざき

ん っ …。

去年 お前 が うち の 大学 に 入って きょねん|おまえ||||だいがく||はいって

また 後輩 に なった とき は 正直 |こうはい|||||しょうじき

特に なんとも 思わ なかった んだ 。 とくに||おもわ||

けど ま ぁ あれ だ 。

なんか お前 |おまえ

春 ごろ から 急に 馴れ馴れしく はる|||きゅうに|なれなれしく

絡んで くる ように なって からんで||よう に|

正直 わりと 本気で ウザ かった 。 しょうじき||ほんきで||

ア アハハ …。

でも な 。

今日 まで の こと ざっと きょう||||

思い返して みた んだ けども おもいかえして|||

どこ へ 行く に も ついてきたり ||いく|||

憩い の 空間 に 踏み込んで いこい||くうかん||ふみこんで

こら れたり した こと も

あった けど さ …。

ま ぁ 一緒に 遊んだり ||いっしょに|あそんだり

海 や 猫 カフェ なんか も 行って うみ||ねこ||||おこなって

酒 と かも さけ||

2 人 で 飲む ように なって さ 。 じん||のむ|よう に||

今日 も こうして きょう||

花火 を 見 に きたり なんか して 。 はなび||み||||

去年 まで は さ きょねん|||

こんなに いろいろ したり

出かけたり する こと は なかった 。 でかけたり||||

騒がしい の は ごめん だ けど さわがしい|||||

なんだか んだ やっぱり

結構 … 楽しかった し … それ も …。 けっこう|たのしかった|||

言い たか ない けど たぶん いい||||

お前 の おかげ で おまえ|||

俺 も ま ぁ そんな の に おれ||||||

慣れて きた わけで 。 なれて||

だから ま ぁ な んだ …。

そんな 気 に して 落ち込ま んで くれ |き|||おちこま||

調子 狂う 。 ちょうし|くるう

あっ … 先輩 。 |せんぱい

夏 休み も まだまだ 残って んだ し なつ|やすみ|||のこって||

また ど っか 行こう ぜ 。 |||いこう|

お前 が よければ さ 。 おまえ|||

し … しようがない っす ね !

先輩 の ぼ っち 夏 休み せんぱい||||なつ|やすみ

私 が いくら でも わたくし|||

つきあって あげ ます よ !

お ぅ … ま ぁ 頼む わ 。 ||||たのむ|

あっ 。

( 花火 の 音 ) はなび||おと

お っ 始まった 。 ||はじまった

そう っす ね 。

先輩 花火 見え ます か ? せんぱい|はなび|みえ||

ギリギリ な 。

ギリギリ ?

いや なんでもない 。

た ~ ま や ~ か ~ ぎ や ~。

《 見え ねえ けど きっと …。 みえ|||

あぁ や っぱ こっち が いい わ 》

先輩 。 せんぱい

ん っ ?

明日 は どこ に 行く っす か ? あした||||いく||

どこ へ だって

おつきあい する っす よ 。

あぁ そう だ な …。

明日 は 何 して 遊ぶ か …。 あした||なん||あそぶ|