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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 9

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 9

( 絵 見 ) 《 あっ … 》

♪♪ ( ピアノ の 音 ) 《 あっ 》

《 わ あ … 》

( 絵 見 ) その 日曜日 私 は … 。

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』

♪♪~

( 絵 見 の 母 ) 《 急に 公園 なんて どう し た の ? 絵 見 》

( 絵 見 の 父 ) 《 危ない から 下り てき なさい 》

♪♪~

《 私 ピアニスト に なる 》

( 絵 見 ) ジャングルジム の 上 ピアニスト に なる 未来 を 選択 し た 。

♪♪~

( 絵 見 ) 無限 の 可能 性 を 捨て て 選択 し た ん だ 。

( 絵 見 ) 《 戻って こい 戻って こい 》

( 落合 ) 《 いらっしゃい 》 ( 絵 見 の 母 ) 《 ほら ご挨拶 は ? 》

( 落合 ) 《 初め まして 落合 由里子 です 》 →

《 あなた の お 名前 は ? 》

《 あの … 》 ( 落合 ) 《 何 ? 》

《 聴 い た 人 が 私 も ピアニスト に なり たい … 》

《 って 思って くれる よう な ピアノ 私 に も 弾け ます か ? 》

( 絵 見 ) 《 戻って こい 》

( 落合 ) 《 絵 見 ちゃん が 強く 願え ば →

きっと 音楽 は 応え て くれる 》

《 ピアノ は 響 い て くれる 》

《 弾 い て いい ? 》 《 フッ 。 もちろん 》

《 わ あ … 》

♪♪~

♪♪ ( ピアノ の 音 ) 《 ぎ ゃっ ! 》

《 私 こんな 音 しか 出 ない 》

( 絵 見 ) 《 あの 子 の 音 は ヒマワリ みたい だった のに 》

( 絵 見 ) 《 私 が 憧れ た 有馬 公生 》

《 偉大 な 演奏 家 も 初めて ピアノ を 弾く 日 が あった わ 》

《 モーツァルト だって ベートーベン だって 》 →

《 ピアニスト に なり たい って 絵 見 ちゃん に 思わ せ た 人 だって 》

( 落合 ) 《 絵 見 ちゃん は ピアノ に 何 を 込める の ? 》 →

《 何 お 願い する の ? 》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 私 は … 》

( 絵 見 ) 《 私 は あの 子 み たい に ピアノ が 弾き たい 》 →

《 あの 子 と 同じ 舞台 に 立ち たい 》

♪♪~

《 そう したら きっと … 》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 あの 子 と 同じ 風景 が 見 られる から 》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 響け 響け 私 の ピアノ ! 》

♪♪~

( 歓声 )

( 絵 見 ) 《 響け 》

( 歓声 )

♪♪~

( 武士 ) マジ か よ あいつ … 。 と ん でも ねぇ な 。

お 疲れ 。 すごい ね 。 ( 絵 見 ) ハァ ハァ … 。

( 実行 委員 ) うん ?

( 絵 見 ) ハァ ハァ … 。

( 絵 見 ) 私 は … !

( 公生 ) 《 えっ ? えっ ? 》

( 武士 ) 《 何 ? 何 ? 告白 ! ? 》

ごめん 。 着替え て くる 。

( 公生 ) ああ … うん 。

( 公生 ) 風邪 ひか ない うち に 。

( 武士 ) 《 ち っ 告 れよ 》

( 絵 見 ) 《 今 言葉 は 蛇足 だ 》 →

《 思い は 全部 ピアノ に 込め た ん だ から 》

[ マイク ] ( アナウンス ) 休憩 に 入り ます 。 15 分 後 に 再開 し ます 。

見 た ? 今 出 てった 子 。

すごい 薬 の 量 。

うん 。

( かをり ) あれ ? ( 渡 ) お っ カワイイ 子 発見 !

( かをり ) どう し た の ? 椿 ちゃん ?

( 椿 ) 公生 の 出番 が 近づく に つれ 胃 が … 。

自分 の 試合 の 方 が よっぽど 楽 だ わ 。

( かをり ) 椿 ちゃん が 弾く わけ じゃ ない ん だ から →

で ー ん と 構えて 。 そう な ん だ けど →

公生 大丈夫 かな ? ( 渡 ) カワイイ 熟 女 発見 !

あんな すごい 演奏 の 後 で おじけ づい てる ん じゃ ない か な 。

( 渡 ) そんな こと ねえ ん じゃ ね ?

だって あいつ は 男 だ ぜ 。

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 再開 し ます 。

( 心臓 の 鼓動 )

< ギッコン バッタン >

< さっき より も 心臓 が 脈打つ >

( 心臓 の 鼓動 )

♪♪~

( 武士 ) 《 今日 の 有馬 の 選択 課題 曲 は →

『 ショパン エチュード 作品 25 - 5 』 》 →

《 解せ ん 》

( 絵 見 ) 《 有馬 は 今 まで →

難易 度 の 高い 曲 を 正確 に 弾く こと で アピール し て き た 》 →

《 だから 私 は 『 作品 25 - 11 』 を ぶつけ た のに … 》 →

《 たぶん 武士 も 》 →

《 でも 有馬 の 選択 課題 曲 は 難 曲 と は いえ ない 》 →

《 解せ ない わ ! 》

公生 の 曲 は どう やって 決め た の ? ヘヘッ 。

《 『 25 - 5 』 に なった から 》

《 鉛筆 で 決め た の ! ? 》

鉛筆 ! ? ヘヘ ヘヘ 。

課題 曲 なんて どうでも よかった の 。

コンクール に 出 て くれ れ ば 。

本当 に どうでも よかった 。

有馬 公生 君 準備 お 願い し ます 。 はい 。

この 空間 に 身 を 置け ば いや応 なく 刺激 さ れる はず 。

触発 さ れ ない はず が ない 。

他の ピアニスト たち が とどまる こと を 認め ない 。

止まる こと を 許さ ない 。

だって 有馬 君 は 演奏 家 だ もの 。

《 変 だ な 。 2 年 ぶり だ から かな 》

《 心臓 が 脈打つ 。 熱く 激しく 》

《 あの 2 人 の 演奏 を 見 たから か な 》

《 無遠慮 に 手づかみ で 心 の 奥 底 を 揺さぶって くる 》

( 武士 ) 《 どう だ ! これ が 俺 だ ! 》

( 絵 見 ) 《 私 を 見ろ ! 》

《 君 と 同じ だ 》

きっと 針 は 動きだす 。

時間 は 動きだす 。

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん … ? 》

( 拍手 )

《 知ら なかった 》

《 音楽 が こん なにも カラフル で 匂い が あって … 》

用意 は ?

前 に 進む と 信じ て いる 。

《 音楽 は こんなに も 血 が たぎる もの だった ん だ 》

《 来 た ! 》

( 観客 ) 《 有馬 君 だ 》 ( 観客 ) 《 有馬 》

( 高柳 ) 《 有馬 … 》

( 椿 ) 《 私 まで 緊張 し ちゃ う よ 。 トイレ 行き たい 》

お っ … 。 やっと 来 た か 。

( 椿 ) うん ?

( 黒 猫 ) 《 旅 の 準備 は でき た かい ? 》

( 椿 ) 《 ドッジボール 行く ぞ ! よける 専門 で いい から 》

( 公生 ) 《 椿 … 》

《 お 母さん と レッスン 中 な ん だ 》

( 椿 ) 《 え ~ また ~ ? 》 →

《 あっ どう し た の ? その みみず 腫れ 》

《 あっ 慌て て ぶつけ ちゃ った ん だ 》

《 おっちょこちょい だ なあ 》

≪ ( 早 希 ) 《 公生 ! 早く 戻り なさい ! 》

《 びっくり し た 》

《 お 母さん が 呼 ん でる から ごめん ね 椿 》

《 また 誘って 》 《 うん じゃあ 頑張って 》

《 うん … 》

( 早 希 ) 《 早く 座り なさい 》

《 さあ 始める わ よ 公生 》

( 看護 師 ) 《 廊下 走ら ない 》 《 は ー い 》

《 洗濯物 持って き た よ お 母さん 》

《 あら 公生 》

《 どう だった ? 長井 記念 コンクール 》

《 うん 1 位 だった よ 。 はい 賞状 》

( 早 希 ) 《 苦手 な ハイドン だった のに 》

《 いっぱい 練習 し た ん だ 》

《 偉い わ ね 》 →

《 お 母さん 元気 出る わ 》 →

《 公生 の 活躍 が お 母さん の 一 番 の お 薬 だ わ 》

《 僕 ね また 1 位 とる から 》

《 お 母さん が 元気 に なる なら →

1 位 なんて いくら でも とって くる から 。 だから … 》

( 心臓 の 鼓動 )

( 観客 ) どう し た ? ( 観客 ) 立ち止まって る ?

《 揺れる な 恐れる な 》

《 くそ っ 威圧 し てき や がる 》

《 みんな 怖い よ 》

( 武士 ) 《 進め ! 》 ( 絵 見 ) 《 進め ! 》

《 進め ! 》 《 進め ! 》

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』

( 椿 ) 《 ああ … 。 公生 が また スポット ライト の 下 に いる 》

( 武士 ) 《 帰って き た 》 →

《 無敵 の 存在 孤高 の ピアニスト 俺 の 憧れ た 有馬 公生 》

( 絵 見 ) 《 戻って き た 》 →

《 正確 無比 譜面 を 鏡 に 映し た よう な 演奏 》

《 誰 も 入れ ない ステンレス の よう な ピアノ 》

《 2 年 前 の 有馬 公生 だ 》

《 音 も 聞こえる 指 も 動く 》

《 完璧 に 頭 に 入った 譜面 の とおり に 弾け て いる 》

《 体 に 染み つい た 感覚 の まま 弾け て いる 》

《 本当 の 君 は どう 弾き たい ? 》

《 これ で は 今 まで と 同じ だ 》

( 早 希 ) 《 いい の よ それ で 》

《 演奏 家 は 譜面 を 映す 一 個 の 鏡 で ある べき だ わ 》

《 それ に そう し なく て は 勝て ない 》

《 また お 母さん の ため に 1 位 を とって くれる ん でしょ ? 》

《 公生 》

( 椿 ) 《 午前 中 も ピアノ だった の ? 》

《 うん 。 ご飯 買い に 来 た ん だ 》

《 父さん 出張 中 だ から 僕 と お 母さん の 分 。 あっ … 》

《 あ ~ ! 卵 サンド ばっ か 。 栄養 偏る ぞ 》

《 だって 包丁 使わ せ て くれ ない ん だ もん 》

《 うち から おか ず 持って く よ 》

《 昨日 の おでん ある から 》

( 渡 ) 《 公生 の お 母ちゃん の 具合 どう ? 》

《 体調 良く ない って うち の 母ちゃん 言って た ぜ 》

《 今度 入院 する こと に なった ん だ 》

( 椿 ) 《 えっ 何で ? 》

《 きっと 僕 の せい だ 》

( 椿 ) 《 うん ? 》 ( 渡 ) 《 何 ? 》

《 何でもない 》

《 僕 が 言わ れ た とおり 弾け ない から →

お 母さん は 怒って 体 を 壊し ちゃ った ん だ 》

《 だから 僕 が 1 位 を とって →

お 母さん を 元気 に する ん だ 》

( 出場 者 ) 《 また 有馬 が 1 位 か よ 》

( 出場 者 ) 《 ヒューマン メトロノーム か ? ハハッ 》

( 出場 者 ) 《 もう 海外 行け よ 》

( 出場 者 ) 《 無味 無臭 》 ( 出場 者 ) 《 邪魔 な ん だ よ 》

( 出場 者 ) 《 母親 の 操り 人形 の くせ に 》

《 うるさい うるさい 》

《 みんな 勝手 な こと ばかり 》

《 僕 だけ が お 母さん の 味方 な ん だ 》

《 今度 お 母さん が 病院 から 演奏 会 を 見 に 来 る ん だ 》

( 椿 ) 《 へ ~ 》

《 良く なった ん だ 公生 ママ よかった ね 》

《 俺 の ハンサム お 見舞い の おかげ だ な 》

《 スイーツ 消し ゴム ! 》 ( 椿 ) 《 公生 ママ 困って た けど ね 》

《 客席 に 向かって 左側 の 入り口 》

《 僕 が 見える 場所 。 そこ が お 母さん の 特等 席 》

《 今日 は お 母さん が 来 てる 》

《 うん 。 ありがとう 。 だから 僕 ね →

お 母さん が 元気 に なって くれる よう に →

喜 ん で くれる よう に →

最高 の 演奏 を プレゼント する ん だ ! 》

( 拍手 ・ 歓声 )

( 早 希 ) 《 う っ ! 》 ( 紘子 ) 《 何 し てる の 早 希 ! 》

( 早 希 ) 《 何 よ ! あの 演奏 は ! 》

《 譜面 を さらえ って あれほど 言って る でしょ ! 》 →

《 バカ 野郎 ! 》 ( 紘子 ) 《 やめ なさい 早 希 ! 》

《 有馬 君 最高 の 演奏 だった のに 》 ( 早 希 ) 《 3 小 節目 も 11 小 節目 も →

ミス タッチ し て ! 》 ( 女性 ) 《 本部 の 人 呼 ん で くる 》

《 感情 に 溺れ て いる から ミス る の よ ! 》

《 う っ … ! 》

( 早 希 ) 《 そこ 弾ける まで 寝 て は 駄目 》

( 早 希 ) 《 何で そんな の も 弾け ない の ! ? この クズ ! 》

《 お 母さん と レッスン 中 な ん だ 》

( 椿 ) 《 え ~ 》

( 早 希 ) 《 同じ ところ 間違え て ! 》

( 子供 ) 《 あいつ あざ だらけ な ん だ ぜ 》

( 子供 ) 《 だから 長袖 ばっ か 着 てる ん だ 》

( 子供 ) 《 子供 に そこ まで する ? 》

( 子供 ) 《 鬼 だ 》

《 楽譜 を 投げる なんて 恥 を 知り なさい ! 》

《 僕 は 喜んで ほしかった だけ な ん だ 》

《 あっ … 》

《 椿 や 渡 と 遊び たく て も 叩か れ て も →

我慢 し て 我慢 し て 練習 し た のに … 》

《 お 母さん に 元気 に なって ほしかった だけ な のに 》

《 喜んで ほしかった だけ な のに 》

《 それなのに … 》

《 お前 な ん か 死 ん じゃ え ば いい ん だ 》

< それ が 母さん と 言葉 を 交わし た 最後 だった >

( 椿 ) 《 公生 … 》 《 うん ? 》

《 本選 出る の ? 》

《 うん せっかく 予選 通った から 》

《 うん … 》

《 ひどい でしょ 。 お 母さん が 死 ん だ のに →

僕 は 数 日 後 の コンクール の 心配 を し てる 》

《 ホント に ひどい 》

《 大丈夫 ? 》

《 大丈夫 。 だって 僕 は →

そう つくら れ た ん だ もん 》

《 あの とき の 母さん の 顔 を →

うまく 思い出せ ない 》

《 ぽっかり 黒い 穴 が の ぞい て いる よう 》

( 観客 ) 《 この 前 母親 が 死 ん だ ん だ ろ ? 》 →

《 よく 平気 で ピアノ 弾ける な 》

( 観客 ) 《 演奏 に コンマ の 乱れ も ない 》 →

《 いつも どおり 淡々 と 》 →

《 鬼 の 子 は 鬼 の 子 ね 》

< ステージ から 客席 に 向かって 左側 の 入り口 >

< 僕 から 見える 場所 。 そこ が 母さん の 特等 席 >

( 公生 ) 《 これ は これ は 罰 な ん だ 》

( 心臓 の 鼓動 )

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』

♪♪~

( 早 希 ) 《 そう これ は 罰 な の よ 》

《 分かる でしょ 。 カワイイ カワイイ 私 の 公生 》

♪♪~

《 音 が … 》

あれ ?

《 ピアノ の 音 が 聞こえ ない 》

( 絵 見 ) 《 乱れ て き た 》

( 落合 ) 有馬 君 ね 音 が 聞こえ ない って 噂 よ 。

♪♪~

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 9 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 9

( 絵 見 ) 《 あっ … 》 え|み|

♪♪ ( ピアノ の 音 ) 《 あっ 》 ぴあの||おと|

《 わ あ … 》

( 絵 見 ) その 日曜日 私 は … 。 え|み||にちようび|わたくし| That Sunday... I...

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』 ||たんちょう|さくひん|こがらし||

♪♪~

( 絵 見 の 母 ) 《 急に 公園 なんて どう し た の ? 絵 見 》 え|み||はは|きゅうに|こうえん||||||え|み What made you want to come to the park all of a sudden, Emi?

( 絵 見 の 父 ) 《 危ない から 下り てき なさい 》 え|み||ちち|あぶない||くだり|| Come on down, it's dangerous.

♪♪~

《 私 ピアニスト に なる 》 わたくし|ぴあにすと|| I'm going to be a pianist!

( 絵 見 ) ジャングルジム の 上 ピアニスト に なる 未来 を 選択 し た 。 え|み|||うえ|ぴあにすと|||みらい||せんたく|| At the top of the jungle gym,

♪♪~

( 絵 見 ) 無限 の 可能 性 を 捨て て 選択 し た ん だ 。 え|み|むげん||かのう|せい||すて||せんたく|||| (Emi) I chose to throw away the infinite possibilities.

( 絵 見 ) 《 戻って こい 戻って こい 》 え|み|もどって||もどって| Come back! Come back!

( 落合 ) 《 いらっしゃい 》 ( 絵 見 の 母 ) 《 ほら ご挨拶 は ? 》 おちあい||え|み||はは||ごあいさつ| (Ochiai) 《Welcome》 (Emi's mother) 《Hey, what's your greeting? 》

( 落合 ) 《 初め まして 落合 由里子 です 》 → おちあい|はじめ||おちあい|ゆりこ| How do you do? I'm Yuriko Ochiai.

《 あなた の お 名前 は ? 》 |||なまえ| What's your name?

《 あの … 》 ( 落合 ) 《 何 ? 》 |おちあい|なん Um...

《 聴 い た 人 が 私 も ピアニスト に なり たい … 》 き|||じん||わたくし||ぴあにすと||| So that people who hear me will think, "I want to be a pianist, too..."

《 って 思って くれる よう な ピアノ 私 に も 弾け ます か ? 》 |おもって||||ぴあの|わたくし|||はじけ|| Will I be able to play the piano like that, too?

( 絵 見 ) 《 戻って こい 》 え|み|もどって| Come back!

( 落合 ) 《 絵 見 ちゃん が 強く 願え ば → おちあい|え|み|||つよく|ねがえ| If you wish for it hard enough, Emi-chan, I'm sure that the music will respond to you.

きっと 音楽 は 応え て くれる 》 |おんがく||こたえ|| I'm sure music will respond .

《 ピアノ は 響 い て くれる 》 ぴあの||ひび||| The piano will listen to you.

《 弾 い て いい ? 》 《 フッ 。 もちろん 》 たま||||| Can I play it?

《 わ あ … 》

♪♪~

♪♪ ( ピアノ の 音 ) 《 ぎ ゃっ ! 》 ぴあの||おと||

《 私 こんな 音 しか 出 ない 》 わたくし||おと||だ| That's the only kind of sound I can make...

( 絵 見 ) 《 あの 子 の 音 は ヒマワリ みたい だった のに 》 え|み||こ||おと||ひまわり||| (Emi) 《That child's sound was like a sunflower》

( 絵 見 ) 《 私 が 憧れ た 有馬 公生 》 え|み|わたくし||あこがれ||ありま|きみお Kousei Arima, who I yearned to be like.

《 偉大 な 演奏 家 も 初めて ピアノ を 弾く 日 が あった わ 》 いだい||えんそう|いえ||はじめて|ぴあの||はじく|ひ||| Every great performer played for the first time at some point.

《 モーツァルト だって ベートーベン だって 》 → もーつぁると||| Even Mozart, even Beethoven.

《 ピアニスト に なり たい って 絵 見 ちゃん に 思わ せ た 人 だって 》 ぴあにすと|||||え|み|||おもわ|||じん| Even the person who made you think, "I want to become a pianist."

( 落合 ) 《 絵 見 ちゃん は ピアノ に 何 を 込める の ? 》 → おちあい|え|み|||ぴあの||なん||こめる| What will you pour into your piano playing?

《 何 お 願い する の ? 》 なん||ねがい|| What wish will you ask it to grant you?

♪♪~

( 絵 見 ) 《 私 は … 》 え|み|わたくし| I...

( 絵 見 ) 《 私 は あの 子 み たい に ピアノ が 弾き たい 》 → え|み|わたくし|||こ||||ぴあの||はじき| I want to play the piano like that boy.

《 あの 子 と 同じ 舞台 に 立ち たい 》 |こ||おなじ|ぶたい||たち| I want to stand on the same stage as him.

♪♪~

《 そう したら きっと … 》 That way, I just know...

♪♪~

( 絵 見 ) 《 あの 子 と 同じ 風景 が 見 られる から 》 え|み||こ||おなじ|ふうけい||み|| (Emi) 《Because I can see the same scenery as that girl》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 響け 響け 私 の ピアノ ! 》 え|み|ひびけ|ひびけ|わたくし||ぴあの

♪♪~

( 歓声 ) かんせい

( 絵 見 ) 《 響け 》 え|み|ひびけ

( 歓声 ) かんせい

♪♪~

( 武士 ) マジ か よ あいつ … 。 と ん でも ねぇ な 。 ぶし||||||||| Is that girl for real?

お 疲れ 。 すごい ね 。 ( 絵 見 ) ハァ ハァ … 。 |つかれ|||え|み|| Entrance to Greenrooms

( 実行 委員 ) うん ? じっこう|いいん|

( 絵 見 ) ハァ ハァ … 。 え|み||

( 絵 見 ) 私 は … ! え|み|わたくし|

( 公生 ) 《 えっ ? えっ ? 》 きみお||

( 武士 ) 《 何 ? 何 ? 告白 ! ? 》 ぶし|なん|なん|こくはく (Samurai) 《What? what ? Confession! ? 》

ごめん 。 着替え て くる 。 |きがえ|| Sorry.

( 公生 ) ああ … うん 。 きみお|| (Kousei) Oh... yeah.

( 公生 ) 風邪 ひか ない うち に 。 きみお|かぜ|||| Before you catch a cold.

( 武士 ) 《 ち っ 告 れよ 》 ぶし|||こく| (Samurai) 《Shut up》

( 絵 見 ) 《 今 言葉 は 蛇足 だ 》 → え|み|いま|ことば||だそく| (Emi) 《The words are superfluous now》 →

《 思い は 全部 ピアノ に 込め た ん だ から 》 おもい||ぜんぶ|ぴあの||こめ|||| 《Because I put all my thoughts into the piano》

[ マイク ] ( アナウンス ) 休憩 に 入り ます 。 15 分 後 に 再開 し ます 。 |あなうんす|きゅうけい||はいり||ぶん|あと||さいかい|| There will now be an intermission. Judging will resume in fifteen minutes.

見 た ? 今 出 てった 子 。 み||いま|だ||こ saw ? The child who just left.

すごい 薬 の 量 。 |くすり||りょう Amazing amount of medicine.

うん 。

( かをり ) あれ ? ( 渡 ) お っ カワイイ 子 発見 ! かおり||と||||こ|はっけん

( かをり ) どう し た の ? 椿 ちゃん ? かおり|||||つばき| What's the matter, Tsubaki-chan? Yo, just spotted a hot girl!

( 椿 ) 公生 の 出番 が 近づく に つれ 胃 が … 。 つばき|きみお||でばん||ちかづく|||い| The closer it gets to Kousei's turn, my stomach... It's so much easier to deal with my own matches!

自分 の 試合 の 方 が よっぽど 楽 だ わ 。 じぶん||しあい||かた|||がく|| My own game is much easier.

( かをり ) 椿 ちゃん が 弾く わけ じゃ ない ん だ から → かおり|つばき|||はじく|||||| (Kaori) Because Tsubaki-chan isn't playing →

で ー ん と 構えて 。 そう な ん だ けど → |-|||かまえて||||| so just sit back and relax!

公生 大丈夫 かな ? ( 渡 ) カワイイ 熟 女 発見 ! きみお|だいじょうぶ||と||じゅく|おんな|はっけん Kousei, are you okay? (Wata) Found a cute mature woman!

あんな すごい 演奏 の 後 で おじけ づい てる ん じゃ ない か な 。 ||えんそう||あと||||||||| You must be intimidated after such an amazing performance.

( 渡 ) そんな こと ねえ ん じゃ ね ? と|||||| And that's so not happening.

だって あいつ は 男 だ ぜ 。 |||おとこ||

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 再開 し ます 。 |あなうんす|||しんさ||さいかい||

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

< ギッコン バッタン > Thump, thump. My heart's pounding even harder than before.

< さっき より も 心臓 が 脈打つ > |||しんぞう||みゃくうつ

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

♪♪~

( 武士 ) 《 今日 の 有馬 の 選択 課題 曲 は → ぶし|きょう||ありま||せんたく|かだい|きょく|

『 ショパン エチュード 作品 25 - 5 』 》 → ||さくひん

《 解せ ん 》 かいせ|

( 絵 見 ) 《 有馬 は 今 まで → え|み|ありま||いま|

難易 度 の 高い 曲 を 正確 に 弾く こと で アピール し て き た 》 → なんい|たび||たかい|きょく||せいかく||はじく|||あぴーる|||| I have appealed by playing difficult songs accurately 》 →

《 だから 私 は 『 作品 25 - 11 』 を ぶつけ た のに … 》 → |わたくし||さくひん|||| << That's why I bumped 'opus 25-11'... >> →

《 たぶん 武士 も 》 → |ぶし|

《 でも 有馬 の 選択 課題 曲 は 難 曲 と は いえ ない 》 → |ありま||せんたく|かだい|きょく||なん|きょく|||| 《 But Arima 's choice piece is not difficult 》 →

《 解せ ない わ ! 》 かいせ||

公生 の 曲 は どう やって 決め た の ? ヘヘッ 。 きみお||きょく||||きめ|||

《 『 25 - 5 』 に なった から 》

《 鉛筆 で 決め た の ! ? 》 えんぴつ||きめ|| 《I decided with a pencil! ? 》

鉛筆 ! ? ヘヘ ヘヘ 。 えんぴつ||

課題 曲 なんて どうでも よかった の 。 かだい|きょく||||

コンクール に 出 て くれ れ ば 。 こんくーる||だ|||| As long as he entered the competition.

本当 に どうでも よかった 。 ほんとう|||

有馬 公生 君 準備 お 願い し ます 。 はい 。 ありま|きみお|きみ|じゅんび||ねがい|||

この 空間 に 身 を 置け ば いや応 なく 刺激 さ れる はず 。 |くうかん||み||おけ||いやおう||しげき||| Just by placing himself in this particular space, he's sure to feel stimulated.

触発 さ れ ない はず が ない 。 しょくはつ|||||| There's no way he won't feel provoked.

他の ピアニスト たち が とどまる こと を 認め ない 。 たの|ぴあにすと||||||みとめ|

止まる こと を 許さ ない 。 とまる|||ゆるさ| Don't let it stop.

だって 有馬 君 は 演奏 家 だ もの 。 |ありま|きみ||えんそう|いえ|| After all, Arima-kun's a musician.

《 変 だ な 。 2 年 ぶり だ から かな 》 へん|||とし|||| " that's strange . Maybe it's because it's been two years

《 心臓 が 脈打つ 。 熱く 激しく 》 しんぞう||みゃくうつ|あつく|はげしく 《My heart is beating. hot and violent

《 あの 2 人 の 演奏 を 見 たから か な 》 |じん||えんそう||み|||

《 無遠慮 に 手づかみ で 心 の 奥 底 を 揺さぶって くる 》 ぶえんりょ||てづかみ||こころ||おく|そこ||ゆさぶって| 《 Unreservedly grabbing your hands and shaking the depths of your heart 》

( 武士 ) 《 どう だ ! これ が 俺 だ ! 》 ぶし|||||おれ| Check it out - this is who I am.

( 絵 見 ) 《 私 を 見ろ ! 》 え|み|わたくし||みろ

《 君 と 同じ だ 》 きみ||おなじ| "Same as you"

きっと 針 は 動きだす 。 |はり||うごきだす I'm sure the clock's hands will move.

時間 は 動きだす 。 じかん||うごきだす

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん … ? 》 つばき||||

( 拍手 ) はくしゅ

《 知ら なかった 》 しら| " I did not know "

《 音楽 が こん なにも カラフル で 匂い が あって … 》 おんがく||||からふる||におい||

用意 は ? ようい| Are you ready?

前 に 進む と 信じ て いる 。 ぜん||すすむ||しんじ|| I believe in moving forward.

《 音楽 は こんなに も 血 が たぎる もの だった ん だ 》 おんがく||||ち|||||| So music can make your blood boil this hard.

《 来 た ! 》 らい|

( 観客 ) 《 有馬 君 だ 》 ( 観客 ) 《 有馬 》 かんきゃく|ありま|きみ||かんきゃく|ありま It's Arima-kun.

( 高柳 ) 《 有馬 … 》 たかやなぎ|ありま

( 椿 ) 《 私 まで 緊張 し ちゃ う よ 。 トイレ 行き たい 》 つばき|わたくし||きんちょう|||||といれ|いき|

お っ … 。 やっと 来 た か 。 |||らい|| Hey...

( 椿 ) うん ? つばき|

( 黒 猫 ) 《 旅 の 準備 は でき た かい ? 》 くろ|ねこ|たび||じゅんび|||| (Black Cat) 《Are you ready for your trip? 》

( 椿 ) 《 ドッジボール 行く ぞ ! よける 専門 で いい から 》 つばき|どっじぼーる|いく|||せんもん|||

( 公生 ) 《 椿 … 》 きみお|つばき Tsubaki... I'm in the middle of a lesson with my mom.

《 お 母さん と レッスン 中 な ん だ 》 |かあさん||れっすん|なか||| 《 I'm having a lesson with my mother 》

( 椿 ) 《 え ~ また ~ ? 》 → つばき||

《 あっ どう し た の ? その みみず 腫れ 》 |||||||はれ

《 あっ 慌て て ぶつけ ちゃ った ん だ 》 |あわて||||||

《 おっちょこちょい だ なあ 》 You really are a klutz, aren't you?

≪ ( 早 希 ) 《 公生 ! 早く 戻り なさい ! 》 はや|まれ|きみお|はやく|もどり|

《 びっくり し た 》 Whoa, that scared me!

《 お 母さん が 呼 ん でる から ごめん ね 椿 》 |かあさん||よ||||||つばき 《I'm sorry, my mother called me, Tsubaki.》

《 また 誘って 》 《 うん じゃあ 頑張って 》 |さそって|||がんばって

《 うん … 》

( 早 希 ) 《 早く 座り なさい 》 はや|まれ|はやく|すわり|

《 さあ 始める わ よ 公生 》 |はじめる|||きみお

( 看護 師 ) 《 廊下 走ら ない 》 《 は ー い 》 かんご|し|ろうか|はしら|||-| Okay!

《 洗濯物 持って き た よ お 母さん 》 せんたくもの|もって|||||かあさん 《I brought the laundry, Mom》

《 あら 公生 》 |きみお

《 どう だった ? 長井 記念 コンクール 》 ||ながい|きねん|こんくーる " How was it ? Nagai Memorial Contest 》

《 うん 1 位 だった よ 。 はい 賞状 》 |くらい||||しょうじょう 《Yeah, I was number one. Yes certificate 》

( 早 希 ) 《 苦手 な ハイドン だった のに 》 はや|まれ|にがて|||| (Saki) 《Even though I was bad at Haydn》

《 いっぱい 練習 し た ん だ 》 |れんしゅう|||| I practiced a ton!

《 偉い わ ね 》 → えらい|| Good for you.

《 お 母さん 元気 出る わ 》 → |かあさん|げんき|でる| That makes me feel better.

《 公生 の 活躍 が お 母さん の 一 番 の お 薬 だ わ 》 きみお||かつやく|||かあさん||ひと|ばん|||くすり|| Your achievements are the best medicine for me, Kousei.

《 僕 ね また 1 位 とる から 》 ぼく|||くらい|| Well, I'll take first place again! If it makes you better, Mom,

《 お 母さん が 元気 に なる なら → |かあさん||げんき|||

1 位 なんて いくら でも とって くる から 。 だから … 》 くらい||||||| I'll take first place as many times as you want.

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

( 観客 ) どう し た ? ( 観客 ) 立ち止まって る ? かんきゃく||||かんきゃく|たちどまって| What's the matter?

《 揺れる な 恐れる な 》 ゆれる||おそれる| Don't waver. Don't be afraid.

《 くそ っ 威圧 し てき や がる 》 ||いあつ|||| Dammit, it's overpowering me!

《 みんな 怖い よ 》 |こわい|

( 武士 ) 《 進め ! 》 ( 絵 見 ) 《 進め ! 》 ぶし|すすめ|え|み|すすめ Go on!

《 進め ! 》 《 進め ! 》 すすめ|すすめ Go on!

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ||たんちょう|さくひん

( 椿 ) 《 ああ … 。 公生 が また スポット ライト の 下 に いる 》 つばき||きみお|||すぽっと|らいと||した||

( 武士 ) 《 帰って き た 》 → ぶし|かえって|| He's back.

《 無敵 の 存在 孤高 の ピアニスト 俺 の 憧れ た 有馬 公生 》 むてき||そんざい|ここう||ぴあにすと|おれ||あこがれ||ありま|きみお 《 An invincible existence , a solitary pianist , Kousei Arima , whom I admired 》

( 絵 見 ) 《 戻って き た 》 → え|み|もどって|| He's back... His unmatched accuracy. His playing - like a mirror image of the score.

《 正確 無比 譜面 を 鏡 に 映し た よう な 演奏 》 せいかく|むひ|ふめん||きよう||うつし||||えんそう 《Performance like a mirror reflection of a matchless musical score》

《 誰 も 入れ ない ステンレス の よう な ピアノ 》 だれ||いれ||すてんれす||||ぴあの The stainless steel-like piano inaccessible to the rest of us.

《 2 年 前 の 有馬 公生 だ 》 とし|ぜん||ありま|きみお| This is the Kousei Arima of two years ago.

《 音 も 聞こえる 指 も 動く 》 おと||きこえる|ゆび||うごく

《 完璧 に 頭 に 入った 譜面 の とおり に 弾け て いる 》 かんぺき||あたま||はいった|ふめん||||はじけ||

《 体 に 染み つい た 感覚 の まま 弾け て いる 》 からだ||しみ|||かんかく|||はじけ|| I can play on the strength of my muscle memory.

《 本当 の 君 は どう 弾き たい ? 》 ほんとう||きみ|||はじき| How does the real you want to play this?

《 これ で は 今 まで と 同じ だ 》 |||いま|||おなじ| This is no different than how I've always played.

( 早 希 ) 《 いい の よ それ で 》 はや|まれ||||| That's how it should be.

《 演奏 家 は 譜面 を 映す 一 個 の 鏡 で ある べき だ わ 》 えんそう|いえ||ふめん||うつす|ひと|こ||きよう||||| A musician should be a mirror that reflects the score.

《 それ に そう し なく て は 勝て ない 》 |||||||かて| Besides, you can't win unless you do it this way.

《 また お 母さん の ため に 1 位 を とって くれる ん でしょ ? 》 ||かあさん||||くらい||||| You're going to get first place for me again, aren't you, Kousei?

《 公生 》 きみお

( 椿 ) 《 午前 中 も ピアノ だった の ? 》 つばき|ごぜん|なか||ぴあの|| You were playing the piano this morning again?

《 うん 。 ご飯 買い に 来 た ん だ 》 |ごはん|かい||らい||| I came to buy food.

《 父さん 出張 中 だ から 僕 と お 母さん の 分 。 あっ … 》 とうさん|しゅっちょう|なか|||ぼく|||かあさん||ぶん| 《My father is on a business trip, so this is for me and my mother. Ah … "

《 あ ~ ! 卵 サンド ばっ か 。 栄養 偏る ぞ 》 |たまご||||えいよう|かたよる| Hey, it's just egg sandwiches!

《 だって 包丁 使わ せ て くれ ない ん だ もん 》 |ほうちょう|つかわ||||||| Well, she won't let me use a knife.

《 うち から おか ず 持って く よ 》 ||||もって|| I'll bring you something to eat.

《 昨日 の おでん ある から 》 きのう|||| We have oden leftover from yesterday.

( 渡 ) 《 公生 の お 母ちゃん の 具合 どう ? 》 と|きみお|||かあちゃん||ぐあい| How's your mom doing, Kousei?

《 体調 良く ない って うち の 母ちゃん 言って た ぜ 》 たいちょう|よく|||||かあちゃん|いって|| 《My mom said she wasn't feeling well.》

《 今度 入院 する こと に なった ん だ 》 こんど|にゅういん|||||| She's going to be hospitalized soon.

( 椿 ) 《 えっ 何で ? 》 つばき||なんで

《 きっと 僕 の せい だ 》 |ぼく|||

( 椿 ) 《 うん ? 》 ( 渡 ) 《 何 ? 》 つばき||と|なん Huh?

《 何でもない 》 なんでもない Oh, nothing.

《 僕 が 言わ れ た とおり 弾け ない から → ぼく||いわ||||はじけ|| My mom got mad because I couldn't play the way she told me to, and she ruined her health.

お 母さん は 怒って 体 を 壊し ちゃ った ん だ 》 |かあさん||いかって|からだ||こわし||||

《 だから 僕 が 1 位 を とって → |ぼく||くらい||

お 母さん を 元気 に する ん だ 》 |かあさん||げんき|||| First Place - Arima Kousei and make her well again.

( 出場 者 ) 《 また 有馬 が 1 位 か よ 》 しゅつじょう|もの||ありま||くらい||

( 出場 者 ) 《 ヒューマン メトロノーム か ? ハハッ 》 しゅつじょう|もの|ひゅーまん|||

( 出場 者 ) 《 もう 海外 行け よ 》 しゅつじょう|もの||かいがい|いけ| Just go overseas already!

( 出場 者 ) 《 無味 無臭 》 ( 出場 者 ) 《 邪魔 な ん だ よ 》 しゅつじょう|もの|むみ|むしゅう|しゅつじょう|もの|じゃま|||| Bland and innocuous.

( 出場 者 ) 《 母親 の 操り 人形 の くせ に 》 しゅつじょう|もの|ははおや||あやつり|にんぎょう||| And he's nothing but his mother's puppet!

《 うるさい うるさい 》 Shut up, shut up!

《 みんな 勝手 な こと ばかり 》 |かって||| None of you know what you're talking about.

《 僕 だけ が お 母さん の 味方 な ん だ 》 ぼく||||かあさん||みかた||| I'm the only one who's on Mom's side.

《 今度 お 母さん が 病院 から 演奏 会 を 見 に 来 る ん だ 》 こんど||かあさん||びょういん||えんそう|かい||み||らい||| Next time, my mom's coming from the hospital to see me perform.

( 椿 ) 《 へ ~ 》 つばき| Oh, really?

《 良く なった ん だ 公生 ママ よかった ね 》 よく||||きみお|まま|| So your mom's recovered now? That's great!

《 俺 の ハンサム お 見舞い の おかげ だ な 》 おれ||はんさむ||みまい|||| I bet it's all thanks to that visit from handsome me.

《 スイーツ 消し ゴム ! 》 ( 椿 ) 《 公生 ママ 困って た けど ね 》 |けし|ごむ|つばき|きみお|まま|こまって|||

《 客席 に 向かって 左側 の 入り口 》 きゃくせき||むかって|ひだりがわ||いりぐち The entrance on the left side, facing the audience.

《 僕 が 見える 場所 。 そこ が お 母さん の 特等 席 》 ぼく||みえる|ばしょ||||かあさん||とくとう|せき A spot where I can see her. That's my mom's special seat.

《 今日 は お 母さん が 来 てる 》 きょう|||かあさん||らい|

《 うん 。 ありがとう 。 だから 僕 ね → |||ぼく| Right. Thanks.

お 母さん が 元気 に なって くれる よう に → |かあさん||げんき||||| in order to make Mom well again,

喜 ん で くれる よう に → よろこ||||| in order to make her happy,

最高 の 演奏 を プレゼント する ん だ ! 》 さいこう||えんそう||ぷれぜんと||| I'm gonna play my very best as a gift for her!

( 拍手 ・ 歓声 ) はくしゅ|かんせい

( 早 希 ) 《 う っ ! 》 ( 紘子 ) 《 何 し てる の 早 希 ! 》 はや|まれ|||ひろこ|なん||||はや|まれ What are you doing, Saki?

( 早 希 ) 《 何 よ ! あの 演奏 は ! 》 はや|まれ|なん|||えんそう| Just what do you call that performance?

《 譜面 を さらえ って あれほど 言って る でしょ ! 》 → ふめん|||||いって|| "You're saying that much after reading the sheet music! >> →

《 バカ 野郎 ! 》 ( 紘子 ) 《 やめ なさい 早 希 ! 》 ばか|やろう|ひろこ|||はや|まれ 《You idiot! 》 (Hiroko) 《Stop it, Saki! 》

《 有馬 君 最高 の 演奏 だった のに 》 ( 早 希 ) 《 3 小 節目 も 11 小 節目 も → ありま|きみ|さいこう||えんそう|||はや|まれ|しょう|ふしめ||しょう|ふしめ| Stop it, Saki! You idiot!

ミス タッチ し て ! 》 ( 女性 ) 《 本部 の 人 呼 ん で くる 》 みす|たっち|||じょせい|ほんぶ||じん|よ||| Miss touch! 》 (Female) 《I'll call someone from headquarters.》

《 感情 に 溺れ て いる から ミス る の よ ! 》 かんじょう||おぼれ||||みす||| I'm going to get one of the staff.

《 う っ … ! 》

( 早 希 ) 《 そこ 弾ける まで 寝 て は 駄目 》 はや|まれ||はじける||ね|||だめ You're not going to bed until you can play that part.

( 早 希 ) 《 何で そんな の も 弾け ない の ! ? この クズ ! 》 はや|まれ|なんで||||はじけ||||くず Why can't you even play an easy piece like that? You're so worthless!

《 お 母さん と レッスン 中 な ん だ 》 |かあさん||れっすん|なか||| I'm in the middle of a lesson with my mom.

( 椿 ) 《 え ~ 》 つばき| Whaaat?

( 早 希 ) 《 同じ ところ 間違え て ! 》 はや|まれ|おなじ||まちがえ| Messing up the same part!

( 子供 ) 《 あいつ あざ だらけ な ん だ ぜ 》 こども||||||| (children) 《That guy has a lot of bruises》

( 子供 ) 《 だから 長袖 ばっ か 着 てる ん だ 》 こども||ながそで|||ちゃく|||

( 子供 ) 《 子供 に そこ まで する ? 》 こども|こども|||| Who'd be that harsh with a kid?

( 子供 ) 《 鬼 だ 》 こども|おに| She's a monster.

《 楽譜 を 投げる なんて 恥 を 知り なさい ! 》 がくふ||なげる||はじ||しり|

《 僕 は 喜んで ほしかった だけ な ん だ 》 ぼく||よろこんで||||| All I wanted was for you to be happy.

《 あっ … 》

《 椿 や 渡 と 遊び たく て も 叩か れ て も → つばき||と||あそび||||たたか||| Even when I wanted to play with Tsubaki and Watari, even when you hit me,

我慢 し て 我慢 し て 練習 し た のに … 》 がまん|||がまん|||れんしゅう||| I put up with it... I put up with it, and kept practicing...

《 お 母さん に 元気 に なって ほしかった だけ な のに 》 |かあさん||げんき|||||| 《 I just wanted my mother to get well 》

《 喜んで ほしかった だけ な のに 》 よろこんで|||| 《 I just wanted you to be happy 》

《 それなのに … 》

《 お前 な ん か 死 ん じゃ え ば いい ん だ 》 おまえ||||し||||||| I wish you would just die.

< それ が 母さん と 言葉 を 交わし た 最後 だった > ||かあさん||ことば||かわし||さいご| <That was the last time I spoke to my mother.>

( 椿 ) 《 公生 … 》 《 うん ? 》 つばき|きみお|

《 本選 出る の ? 》 ほんせん|でる| Hmm?

《 うん せっかく 予選 通った から 》 ||よせん|かよった| Yeah.

《 うん … 》

《 ひどい でしょ 。 お 母さん が 死 ん だ のに → |||かあさん||し||| I know it's awful. My mother just passed away,

僕 は 数 日 後 の コンクール の 心配 を し てる 》 ぼく||すう|ひ|あと||こんくーる||しんぱい||| I'm worried about the competition in a few days .

《 ホント に ひどい 》 ほんと|| How awful is that?

《 大丈夫 ? 》 だいじょうぶ

《 大丈夫 。 だって 僕 は → だいじょうぶ||ぼく| Sure I'm okay. Because that's how I was built, after all.

そう つくら れ た ん だ もん 》 That's how it was made.

《 あの とき の 母さん の 顔 を → |||かあさん||かお| 《 Mother's face at that time →

うまく 思い出せ ない 》 |おもいだせ| I can't remember well

《 ぽっかり 黒い 穴 が の ぞい て いる よう 》 |くろい|あな|||||| 《 Like a gaping black hole peeking out 》

( 観客 ) 《 この 前 母親 が 死 ん だ ん だ ろ ? 》 → かんきゃく||ぜん|ははおや||し||||| His mother just passed away, didn't she?

《 よく 平気 で ピアノ 弾ける な 》 |へいき||ぴあの|はじける| How can he play the piano like nothing happened?

( 観客 ) 《 演奏 に コンマ の 乱れ も ない 》 → かんきゃく|えんそう||||みだれ|| He's not off by even a fraction. It's business as usual with him.

《 いつも どおり 淡々 と 》 → ||たんたん|

《 鬼 の 子 は 鬼 の 子 ね 》 おに||こ||おに||こ| He's a demonic chip off the old block!

< ステージ から 客席 に 向かって 左側 の 入り口 > すてーじ||きゃくせき||むかって|ひだりがわ||いりぐち The entrance on the left side, facing the audience.

< 僕 から 見える 場所 。 そこ が 母さん の 特等 席 > ぼく||みえる|ばしょ|||かあさん||とくとう|せき A spot where I can see her.

( 公生 ) 《 これ は これ は 罰 な ん だ 》 きみお|||||ばち||| This is... this is my punishment.

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ||たんちょう|さくひん

♪♪~

( 早 希 ) 《 そう これ は 罰 な の よ 》 はや|まれ||||ばち|||

《 分かる でしょ 。 カワイイ カワイイ 私 の 公生 》 わかる||||わたくし||きみお "You understand, don't you? kawaii kawaii my Kosei

♪♪~

《 音 が … 》 おと|

あれ ?

《 ピアノ の 音 が 聞こえ ない 》 ぴあの||おと||きこえ|

( 絵 見 ) 《 乱れ て き た 》 え|み|みだれ||| (Emi) 《Disturbed》

( 落合 ) 有馬 君 ね 音 が 聞こえ ない って 噂 よ 。 おちあい|ありま|きみ||おと||きこえ|||うわさ|

♪♪~

♪♪~