×

Χρησιμοποιούμε cookies για να βελτιώσουμε τη λειτουργία του LingQ. Επισκέπτοντας τον ιστότοπο, συμφωνείς στην cookie policy.


image

世界の昔話, 不思議なリンゴの木

不思議なリンゴの木

不思議な リンゴ の 木

むかし むかし 、 とても 働き者 の お 母さん が い ました 。 お 母さん に は 、 ウラジスラフ と 言う 名前 の 一 人 息子 が い ます 。 ある 日 、 お 母さん が 野 イチゴ を バケツ 一 杯 に つんで 帰ろう と する と 、 森 の 道 に 見た 事 の ない おばあ さん が 座って い ました 。 「 どうか 、 その 野 イチゴ を めぐんで くれ ない か ね 」 おばあ さん は 、 とても 喉 が 渇いて いる 様子 な ので 、 「 はい 、 いい です よ 。 どうぞ 」 と 、 お 母さん は 野 イチゴ を 、 バケツ ごと あげ ました 。 おばあ さん は 野 イチゴ を 全部 食べ 終わる と 、 お 母さん に 言い ました 。 「 ありがとう よ 。 お 礼 に 、 良い 事 を 教えて やろう 。 あんた の 息子 は 、 一 番 好きな 事 を 仕事 を すれば 幸せに なれる よ 」 「 えっ ? それ は 、 どんな 仕事 です か ? 」 お 母さん が 聞いた 時 に は 、 おばあ さん の 姿 は 消えて い ました 。 ただ 、 今 まで おばあ さん が 座って いた 石 の 上 から 、 一 匹 の トカゲ が 走って 行く の が 見え ました 。 「 ああ 、 今 の おばあ さん は 、 きっと 魔法使い だった んだ ね 」 お 母さん は そう 思う と うれしく なり 、 急いで 家 に 帰り ました 。

さっそく お 母さん は 息子 の ウラジスラフ に 、 服 を 作る 仕立 屋 ( し たて や ) と 、 クツ 屋 と 、 剣 を 作る 鍛冶 屋 ( かじ や ) へ 仕事 に 行か せ ました 。 でも ウラジスラフ は 、 いつも こう 思って い ました 。 「 どの 仕事 も 、 金持ち が 喜ぶ だけ さ 。 ぼく は もっと 、 別の 仕事 が し たい 」 その頃 この 国 で は 、 金銀 の 糸 で ししゅう の ある 服 を 着る の は お 金持ち だけ で 、 貧乏 人 は 一年中 、 ボロボロ の 服 でした 。 クツ を はける の も お 金持ち で 、 貧乏 人 は 裸足 ( はだし ) でした 。 剣 を 持って 戦い に 行く の は お 金持ち でした し 、 ウラジスラフ は 何より も 戦争 が 嫌いでした から 、 剣 は 作り たく なかった のです 。 「 それ なら お前 は 、 何の 仕事 が し たい の かい ? 一 番 好きな 仕事 を すれば 幸せに なれる って 、 魔法使い が 言った んだ よ 」 「 それ なら ぼく は 、 ウシ 飼い が やり たい よ 」 こうして ウラジスラフ は 牧場 へ 働き に 行き 、 草笛 ( くさぶえ ) を 吹き ながら 、 のんびり と ウシ 飼い の 仕事 を 始め ました 。

そんな ある 日 の 事 、 ウシ を 連れて 森 へ 行く と 火 が 見え ました 。 「 大変だ ! 火事 かも しれ ない ! 」 急いで 行って みる と 、 たくさんの トカゲ が 火 に 囲ま れて いる で は あり ませ ん か 。 「 待って いろ よ 、 いま 助けて やる から な 」 ウラジスラフ は 火 を 足 で 消して 、 トカゲ を 助けて やり ました 。 すると 中 の 一 匹 が 、 おばあ さん の 姿 に なって 言い ました 。 「 思った 通り 、 あんた は 優しくて 勇気 の ある 子 だ 。 助けて もらった お 礼 を しよう 。 トカゲ たち に ウシ の 番 を さ せる から 、 あたし に ついて おい で 」 ウラジスラフ が おばあ さん に 連れて 行か れた の は 、 小さな ほら 穴 の 中 でした 。 そこ に は 二 つ の 宝石 箱 が あって 、 一 つ は ルビー 。 一 つ は サファイア が 詰まって い ます 。 そして その 奥 に は 、 金 の リンゴ が 実って いる リンゴ の 木 が あり ました 。 「 いい かい 。 ルビー を 選んだら 、 あんた は 世界 で 一 番 美しい 人 に なる だろう 。 サファイア を 選んだら 、 世界 一 金持ち で 偉く なる だろう 。 金 の リンゴ の 木 を 選んだら 、 貧乏な まま だ 。 でも 、 リンゴ の 実 を ただ で 病気 の 人 に 分けて やれば 、 病気 が 治って 喜ば れる だろう 。 さあ 、 どれ でも 好きな の を 一 つ 持って 行く と いい よ 」 ( うーん 。 美しく なる より も 、 金持ち で 偉く なる より も 、 人 に 喜ば れた 方 が いい な ) ウラジスラフ は 迷わ ず 、 金 の リンゴ の 木 を 選び ました 。 その 途端 、 金 の リンゴ の 木 は 根っこ を メリメリッ と 地面 から 抜く と 、 ウラジスラフ に ついて 来 ました 。 ウラジスラフ は 金 の リンゴ の 木 を 、 家 の 庭 に 植え ました 。 「 まあ 、 何て 見事な リンゴ の 木 だろ 。 こんな リンゴ の 木 は 見た 事 ない よ 」 お 母さん は ウラジスラフ の 話 を 聞く と 、 目 を 丸く して とても 喜び ました 。 金 の リンゴ の 木 は 枯れる 事 なく 、 毎日 キラキラ と 金色 の リンゴ の 実 を つけ ました 。 ウラジスラフ は トカゲ の おばあ さん に 聞か さ れた 通り 、 村中 の 病気 の 人 に 金 の リンゴ を 分けて あげ ました 。 する と 本当に 金 の リンゴ を 食べた 途端 、 どんなに ひどい 病気 の 人 もう その様に 元気に なった のです 。

ある 時 、 クマ に 襲わ れて 死に そうな 猟師 が 、 ウラジスラフ の 家 に 運ば れて 来 ました 。 「 これ は ひどい 。 待って いて 下さい ね 」 金 の リンゴ は 一 つ しか 実って い なかった のです が 、 ウラジスラフ は それ を もいで 食べ させよう と し ました 。 ところが そこ ヘ 、 ウラジスラフ の うわさ を 聞いて 、 お 城 の 王さま が 来た のです 。 王さま は 、 いばって 言い ました 。 「 わし は 、 鼻 カゼ を ひいて おる 。 わし に 金 の リンゴ を よこせ 」 ウラジスラフ は 、 きっぱり と 断り ました 。 「 金 の リンゴ は 一 つ しか あり ませ ん 。 鼻 カゼ は 、 いずれ 治る でしょう が 、 猟師 は 今 、 死に かかって いる のです 。 金 の リンゴ は 猟師 に 食べ させ ます 」 そして 猟師 に 金 の リンゴ を 食べ させる の を 見る と 、 王さま は 怒って 金 の リンゴ の 木 を 引っこ抜き 、 城 の 庭 に 植える 様 に 家来 に 命じ ました 。 金 の リンゴ の 木 は 引き抜か れ ない 様 に と 頑張って 根 を はり ました が 、 何 十 人 も の 家来 の 力 に は かなわ ず 、 とうとう 引っこ抜か れて お 城 に 連れて 行か れ ました 。 ウラジスラフ は 森 へ 走って 行き 、 洞穴 を 探す と トカゲ の おばあ さん を 呼び ました 。 「 おばあ さん 、 大変な んだ 。 金 の リンゴ の 木 が 王さま に 」 訳 を 聞いた 、 トカゲ の おばあ さん は 、 「 それ なら 、 この ナシ の 木 を 持って お 行き 」 と 、 色々な 色 の ナシ の 実 が なって いる 木 を くれ ました 。 「 緑 の ナシ を 食べる と 、 おでこ から ツノ が 生える 。 赤い ナシ を 食べれば 、 それ の ツノ が 落ちる 。 青い ナシ を 食べる と 、 鼻 が 大きく なる 。 黄色い ナシ を 食べれば 、 元通りに なる の さ 。 よく 覚えて おく のだ よ 」 ウラジスラフ は 、 色々な 色 の ナシ の 木 を 連れて 城 へ 行き ました 。 「 まあ 、 きれいな ナシ 」 「 一 つ 、 分けて ください な 」 お 城 の 召使い や お姫さま は 、 みんな 色々な 色 の ナシ の 木 から 、 緑 や 青 の ナシ を もいで 食べ ました 。 王さま も 、 緑 の ナシ を 食べ ました 。 その 途端 、 みんな の おでこ から ツノ が 生えたり 鼻 が 大きく なったり で 、 大騒ぎ に なり ました 。 「 これ 、 この ツノ を 取って くれ 」 王さま が 頼む ので 、 ウラジスラフ は 、 「 いい です よ 。 もし 、 リンゴ の 木 を 返して くれる なら 」 と 、 言い ました 。 「 わかった 。 持って 行け ! 」 王さま が そう 言う ので 、 ウラジスラフ は 王さま に 赤い ナシ を 渡して 、 みんな に も 元通りに なる ナシ を あげ ました 。 それ から ウラジスラフ は 庭 へ 行き 、 金 の リンゴ の 木 を 見つけ ました 。 でも 、 金 の リンゴ の 木 は 枯れて しまい 、 黒く なって い ます 。 「 遅く なって 、 ごめん ね 。 さあ 、 家 へ 帰ろう 」 ウラジスラフ は そう 言って 、 地面 から 金 の リンゴ の 木 を 引き抜き ました 。 すると たちまち 金 の リンゴ の 木 は 光り 出して 、 ウラジスラフ が 歩き 出す と 、 うれし そうに ついて 行った のです 。 そして ウラジスラフ が 自分 の 庭 に 植える と 、 金 の リンゴ の 木 は 前 より も もっと たくさんの 金 の リンゴ の 実 を つけ ました 。 金 の リンゴ の おかげ で 、 ウラジスラフ は 村 の 人 たち に とても 喜ば れて 、 本当に 幸せに 暮らし ました 。

おしまい


不思議なリンゴの木 ふしぎな りんご の き Mysterious apple tree

不思議な リンゴ の 木 ふしぎな|りんご||き Mysterious apple tree

むかし むかし 、 とても 働き者 の お 母さん が い ました 。 |||はたらきもの|||かあさん||| Once upon a time, there was a very hard-working mother. お 母さん に は 、 ウラジスラフ と 言う 名前 の 一 人 息子 が い ます 。 |かあさん|||||いう|なまえ||ひと|じん|むすこ||| My mom has a son named Vladislav. ある 日 、 お 母さん が 野 イチゴ を バケツ 一 杯 に つんで 帰ろう と する と 、 森 の 道 に 見た 事 の ない おばあ さん が 座って い ました 。 |ひ||かあさん||の|いちご||ばけつ|ひと|さかずき|||かえろう||||しげる||どう||みた|こと||||||すわって|| One day, when her mother tried to go home with a bucket full of wild strawberries, an old lady who had never seen her on the road in the forest was sitting. 「 どうか 、 その 野 イチゴ を めぐんで くれ ない か ね 」   おばあ さん は 、 とても 喉 が 渇いて いる 様子 な ので 、 「 はい 、 いい です よ 。 ||の|いちご|||||||||||のど||かわいて||ようす|||||| "Please, can you go over the wild strawberries?" The aunt seems to be very thirsty, so "Yes, that's okay. どうぞ 」 と 、 お 母さん は 野 イチゴ を 、 バケツ ごと あげ ました 。 |||かあさん||の|いちご||ばけつ||| おばあ さん は 野 イチゴ を 全部 食べ 終わる と 、 お 母さん に 言い ました 。 |||の|いちご||ぜんぶ|たべ|おわる|||かあさん||いい| 「 ありがとう よ 。 お 礼 に 、 良い 事 を 教えて やろう 。 |れい||よい|こと||おしえて| あんた の 息子 は 、 一 番 好きな 事 を 仕事 を すれば 幸せに なれる よ 」 「 えっ ? ||むすこ||ひと|ばん|すきな|こと||しごと|||しあわせに||| Your son can be happy if he does what he likes best. "" Huh? それ は 、 どんな 仕事 です か ? |||しごと|| 」   お 母さん が 聞いた 時 に は 、 おばあ さん の 姿 は 消えて い ました 。 |かあさん||きいた|じ||||||すがた||きえて|| ただ 、 今 まで おばあ さん が 座って いた 石 の 上 から 、 一 匹 の トカゲ が 走って 行く の が 見え ました 。 |いま|||||すわって||いし||うえ||ひと|ひき||とかげ||はしって|いく|||みえ| 「 ああ 、 今 の おばあ さん は 、 きっと 魔法使い だった んだ ね 」   お 母さん は そう 思う と うれしく なり 、 急いで 家 に 帰り ました 。 |いま||||||まほうつかい|||||かあさん|||おもう||||いそいで|いえ||かえり|

さっそく お 母さん は 息子 の ウラジスラフ に 、 服 を 作る 仕立 屋 ( し たて や ) と 、 クツ 屋 と 、 剣 を 作る 鍛冶 屋 ( かじ や ) へ 仕事 に 行か せ ました 。 ||かあさん||むすこ||||ふく||つくる|したて|や|||||くつ|や||けん||つくる|かじ|や||||しごと||いか|| でも ウラジスラフ は 、 いつも こう 思って い ました 。 |||||おもって|| 「 どの 仕事 も 、 金持ち が 喜ぶ だけ さ 。 |しごと||かねもち||よろこぶ|| "Every job just makes the rich happy. ぼく は もっと 、 別の 仕事 が し たい 」   その頃 この 国 で は 、 金銀 の 糸 で ししゅう の ある 服 を 着る の は お 金持ち だけ で 、 貧乏 人 は 一年中 、 ボロボロ の 服 でした 。 |||べつの|しごと||||そのころ||くに|||きんぎん||いと|||||ふく||きる||||かねもち|||びんぼう|じん||いちねんじゅう|ぼろぼろ||ふく| クツ を はける の も お 金持ち で 、 貧乏 人 は 裸足 ( はだし ) でした 。 くつ||||||かねもち||びんぼう|じん||はだし|| 剣 を 持って 戦い に 行く の は お 金持ち でした し 、 ウラジスラフ は 何より も 戦争 が 嫌いでした から 、 剣 は 作り たく なかった のです 。 けん||もって|たたかい||いく||||かねもち|||||なにより||せんそう||きらいでした||けん||つくり||| 「 それ なら お前 は 、 何の 仕事 が し たい の かい ? ||おまえ||なんの|しごと||||| 一 番 好きな 仕事 を すれば 幸せに なれる って 、 魔法使い が 言った んだ よ 」 「 それ なら ぼく は 、 ウシ 飼い が やり たい よ 」   こうして ウラジスラフ は 牧場 へ 働き に 行き 、 草笛 ( くさぶえ ) を 吹き ながら 、 のんびり と ウシ 飼い の 仕事 を 始め ました 。 ひと|ばん|すきな|しごと|||しあわせに|||まほうつかい||いった|||||||うし|かい||||||||ぼくじょう||はたらき||いき|くさぶえ|||ふき||||うし|かい||しごと||はじめ|

そんな ある 日 の 事 、 ウシ を 連れて 森 へ 行く と 火 が 見え ました 。 ||ひ||こと|うし||つれて|しげる||いく||ひ||みえ| 「 大変だ ! たいへんだ 火事 かも しれ ない ! かじ||| 」   急いで 行って みる と 、 たくさんの トカゲ が 火 に 囲ま れて いる で は あり ませ ん か 。 いそいで|おこなって||||とかげ||ひ||かこま|||||||| 「 待って いろ よ 、 いま 助けて やる から な 」   ウラジスラフ は 火 を 足 で 消して 、 トカゲ を 助けて やり ました 。 まって||||たすけて||||||ひ||あし||けして|とかげ||たすけて|| すると 中 の 一 匹 が 、 おばあ さん の 姿 に なって 言い ました 。 |なか||ひと|ひき|||||すがた|||いい| 「 思った 通り 、 あんた は 優しくて 勇気 の ある 子 だ 。 おもった|とおり|||やさしくて|ゆうき|||こ| 助けて もらった お 礼 を しよう 。 たすけて|||れい|| トカゲ たち に ウシ の 番 を さ せる から 、 あたし に ついて おい で 」   ウラジスラフ が おばあ さん に 連れて 行か れた の は 、 小さな ほら 穴 の 中 でした 。 とかげ|||うし||ばん|||||||||||||||つれて|いか||||ちいさな||あな||なか| Come to me, because I will give the lizards a cow's turn. "Vladislav was taken to his aunt in a small den. そこ に は 二 つ の 宝石 箱 が あって 、 一 つ は ルビー 。 |||ふた|||ほうせき|はこ|||ひと|||るびー 一 つ は サファイア が 詰まって い ます 。 ひと|||さふぁいあ||つまって|| One is filled with sapphires. そして その 奥 に は 、 金 の リンゴ が 実って いる リンゴ の 木 が あり ました 。 ||おく|||きむ||りんご||みのって||りんご||き||| 「 いい かい 。 I'm sorry, I'm not sure. ルビー を 選んだら 、 あんた は 世界 で 一 番 美しい 人 に なる だろう 。 るびー||えらんだら|||せかい||ひと|ばん|うつくしい|じん||| If you choose Ruby, you will be the most beautiful person in the world. サファイア を 選んだら 、 世界 一 金持ち で 偉く なる だろう 。 さふぁいあ||えらんだら|せかい|ひと|かねもち||えらく|| If I choose Sapphire, I will be the richest and most powerful person in the world. 金 の リンゴ の 木 を 選んだら 、 貧乏な まま だ 。 きむ||りんご||き||えらんだら|びんぼうな|| でも 、 リンゴ の 実 を ただ で 病気 の 人 に 分けて やれば 、 病気 が 治って 喜ば れる だろう 。 |りんご||み||||びょうき||じん||わけて||びょうき||なおって|よろこば|| さあ 、 どれ でも 好きな の を 一 つ 持って 行く と いい よ 」 ( うーん 。 |||すきな|||ひと||もって|いく|||| Go ahead, take one of whatever you like." ( hmmm . 美しく なる より も 、 金持ち で 偉く なる より も 、 人 に 喜ば れた 方 が いい な )   ウラジスラフ は 迷わ ず 、 金 の リンゴ の 木 を 選び ました 。 うつくしく||||かねもち||えらく||||じん||よろこば||かた||||||まよわ||きむ||りんご||き||えらび| その 途端 、 金 の リンゴ の 木 は 根っこ を メリメリッ と 地面 から 抜く と 、 ウラジスラフ に ついて 来 ました 。 |とたん|きむ||りんご||き||ねっこ||||じめん||ぬく|||||らい| ウラジスラフ は 金 の リンゴ の 木 を 、 家 の 庭 に 植え ました 。 ||きむ||りんご||き||いえ||にわ||うえ| 「 まあ 、 何て 見事な リンゴ の 木 だろ 。 |なんて|みごとな|りんご||き|だ ろ こんな リンゴ の 木 は 見た 事 ない よ 」   お 母さん は ウラジスラフ の 話 を 聞く と 、 目 を 丸く して とても 喜び ました 。 |りんご||き||みた|こと||||かあさん||||はなし||きく||め||まるく|||よろこび| I've never seen an apple tree like this." When Mom heard Vladislav's story, she was so happy that her eyes rolled back in her head. 金 の リンゴ の 木 は 枯れる 事 なく 、 毎日 キラキラ と 金色 の リンゴ の 実 を つけ ました 。 きむ||りんご||き||かれる|こと||まいにち|きらきら||きんいろ||りんご||み||| The golden apple tree never withered, but bore sparkling golden apples every day. ウラジスラフ は トカゲ の おばあ さん に 聞か さ れた 通り 、 村中 の 病気 の 人 に 金 の リンゴ を 分けて あげ ました 。 ||とかげ|||||きか|||とおり|むらなか||びょうき||じん||きむ||りんご||わけて|| する と 本当に 金 の リンゴ を 食べた 途端 、 どんなに ひどい 病気 の 人 もう その様に 元気に なった のです 。 ||ほんとうに|きむ||りんご||たべた|とたん|||びょうき||じん||その よう に|げんきに|| And indeed, as soon as he ate the golden apple, even the sickest of people became well again.

ある 時 、 クマ に 襲わ れて 死に そうな 猟師 が 、 ウラジスラフ の 家 に 運ば れて 来 ました 。 |じ|くま||おそわ||しに|そう な|りょうし||||いえ||はこば||らい| One day, a hunter was brought to Vladislav's house after a near-death bear attack. 「 これ は ひどい 。 待って いて 下さい ね 」   金 の リンゴ は 一 つ しか 実って い なかった のです が 、 ウラジスラフ は それ を もいで 食べ させよう と し ました 。 まって||ください||きむ||りんご||ひと|||みのって||||||||||たべ|さ せよう||| ところが そこ ヘ 、 ウラジスラフ の うわさ を 聞いて 、 お 城 の 王さま が 来た のです 。 |||||||きいて||しろ||おうさま||きた| 王さま は 、 いばって 言い ました 。 おうさま|||いい| 「 わし は 、 鼻 カゼ を ひいて おる 。 ||はな|かぜ||| I have a nose cold. わし に 金 の リンゴ を よこせ 」   ウラジスラフ は 、 きっぱり と 断り ました 。 ||きむ||りんご|||||||ことわり| 「 金 の リンゴ は 一 つ しか あり ませ ん 。 きむ||りんご||ひと||||| 鼻 カゼ は 、 いずれ 治る でしょう が 、 猟師 は 今 、 死に かかって いる のです 。 はな|かぜ|||なおる|||りょうし||いま|しに||| The nose cold will eventually go away, but the hunter is dying. 金 の リンゴ は 猟師 に 食べ させ ます 」   そして 猟師 に 金 の リンゴ を 食べ させる の を 見る と 、 王さま は 怒って 金 の リンゴ の 木 を 引っこ抜き 、 城 の 庭 に 植える 様 に 家来 に 命じ ました 。 きむ||りんご||りょうし||たべ|さ せ|||りょうし||きむ||りんご||たべ|さ せる|||みる||おうさま||いかって|きむ||りんご||き||ひっこぬき|しろ||にわ||うえる|さま||けらい||めいじ| 金 の リンゴ の 木 は 引き抜か れ ない 様 に と 頑張って 根 を はり ました が 、 何 十 人 も の 家来 の 力 に は かなわ ず 、 とうとう 引っこ抜か れて お 城 に 連れて 行か れ ました 。 きむ||りんご||き||ひきぬか|||さま|||がんばって|ね|||||なん|じゅう|じん|||けらい||ちから||||||ひっこぬか|||しろ||つれて|いか|| The golden apple tree had worked hard to keep its roots from being pulled out, but it was no match for the dozens of retainers who pulled it out and took it to their castle. ウラジスラフ は 森 へ 走って 行き 、 洞穴 を 探す と トカゲ の おばあ さん を 呼び ました 。 ||しげる||はしって|いき|ほらあな||さがす||とかげ|||||よび| 「 おばあ さん 、 大変な んだ 。 ||たいへんな| "Grandma, it's hard, isn't it? 金 の リンゴ の 木 が 王さま に 」   訳 を 聞いた 、 トカゲ の おばあ さん は 、 「 それ なら 、 この ナシ の 木 を 持って お 行き 」 と 、 色々な 色 の ナシ の 実 が なって いる 木 を くれ ました 。 きむ||りんご||き||おうさま||やく||きいた|とかげ||||||||||き||もって||いき||いろいろな|いろ||||み||||き||| "The golden apple tree is to the king." The lizard's grandmother said, "Then, take this pear tree." Gave me. 「 緑 の ナシ を 食べる と 、 おでこ から ツノ が 生える 。 みどり||||たべる||||||はえる When you eat a green pear, an antler grows out of your forehead. 赤い ナシ を 食べれば 、 それ の ツノ が 落ちる 。 あかい|||たべれば|||||おちる If you eat a red pear, its horn will fall off. 青い ナシ を 食べる と 、 鼻 が 大きく なる 。 あおい|||たべる||はな||おおきく| 黄色い ナシ を 食べれば 、 元通りに なる の さ 。 きいろい|||たべれば|もとどおりに||| If you eat a yellow pear, you'll be back to normal. よく 覚えて おく のだ よ 」   ウラジスラフ は 、 色々な 色 の ナシ の 木 を 連れて 城 へ 行き ました 。 |おぼえて||||||いろいろな|いろ||||き||つれて|しろ||いき| 「 まあ 、 きれいな ナシ 」 「 一 つ 、 分けて ください な 」   お 城 の 召使い や お姫さま は 、 みんな 色々な 色 の ナシ の 木 から 、 緑 や 青 の ナシ を もいで 食べ ました 。 |||ひと||わけて||||しろ||めしつかい||おひめさま|||いろいろな|いろ||||き||みどり||あお|||||たべ| "Well, it's a beautiful pear." "Please share one." All the servants and princesses in the castle ate green and blue pears from the various colored pear trees. 王さま も 、 緑 の ナシ を 食べ ました 。 おうさま||みどり||||たべ| その 途端 、 みんな の おでこ から ツノ が 生えたり 鼻 が 大きく なったり で 、 大騒ぎ に なり ました 。 |とたん|||||||はえたり|はな||おおきく|||おおさわぎ||| 「 これ 、 この ツノ を 取って くれ 」   王さま が 頼む ので 、 ウラジスラフ は 、 「 いい です よ 。 ||||とって||おうさま||たのむ|||||| もし 、 リンゴ の 木 を 返して くれる なら 」 と 、 言い ました 。 |りんご||き||かえして||||いい| 「 わかった 。 持って 行け ! もって|いけ Take it and go! 」   王さま が そう 言う ので 、 ウラジスラフ は 王さま に 赤い ナシ を 渡して 、 みんな に も 元通りに なる ナシ を あげ ました 。 おうさま|||いう||||おうさま||あかい|||わたして||||もとどおりに||||| " When the king said this, Vladislav gave him a red pear and gave everyone a pear that would restore them to normal. それ から ウラジスラフ は 庭 へ 行き 、 金 の リンゴ の 木 を 見つけ ました 。 ||||にわ||いき|きむ||りんご||き||みつけ| でも 、 金 の リンゴ の 木 は 枯れて しまい 、 黒く なって い ます 。 |きむ||りんご||き||かれて||くろく||| But the golden apple tree is dead and black. 「 遅く なって 、 ごめん ね 。 おそく||| さあ 、 家 へ 帰ろう 」   ウラジスラフ は そう 言って 、 地面 から 金 の リンゴ の 木 を 引き抜き ました 。 |いえ||かえろう||||いって|じめん||きむ||りんご||き||ひきぬき| すると たちまち 金 の リンゴ の 木 は 光り 出して 、 ウラジスラフ が 歩き 出す と 、 うれし そうに ついて 行った のです 。 ||きむ||りんご||き||ひかり|だして|||あるき|だす|||そう に||おこなった| Instantly the golden apple tree lit up and followed Vladislav happily as he walked away. そして ウラジスラフ が 自分 の 庭 に 植える と 、 金 の リンゴ の 木 は 前 より も もっと たくさんの 金 の リンゴ の 実 を つけ ました 。 |||じぶん||にわ||うえる||きむ||りんご||き||ぜん|||||きむ||りんご||み||| And when Vladislav planted it in his garden, the golden apple tree produced more golden apple fruits than before. 金 の リンゴ の おかげ で 、 ウラジスラフ は 村 の 人 たち に とても 喜ば れて 、 本当に 幸せに 暮らし ました 。 きむ||りんご||||||むら||じん||||よろこば||ほんとうに|しあわせに|くらし|

おしまい