Highschool of the Dead Episode 1
( 小室 ( こむろ ) 孝 ( たか し )) 全て が 終わってしまった 日 の 前夜 僕 は 夜更かし を した
( かけ足 )
( 孝 ) ハァ ハァ ハァ …
( 宮本 ( み や も と ) 麗 ( れい )) ハァハァ ハァ …
( 麗 ) あっ ! ( 孝 ) フンッ !
( 孝 ) 急げ !
( 孝 ) ンッ ! ( 殴る 音 )
( 孝 ) 大丈夫 か 永 ( ひさし ) !
( 麗 ) ダ アア ッ !( 突き刺す 音 )
( 孝 ) バカ 野郎 ! ( 麗 ) だって … !
あっ … !
( 殴る 音 ) う っ … !
ハッ !
( うめき声 )
イヤー ! やめて !
( 孝 ) レ …( 永 ( ひさし )) 麗 !
( 殴る 音 )
( 麗 ) 永 !( 永 ) 見た か ?
( 井 豪 ( いご う ) 永 ( ひさし ))“ 奴ら ” を 倒す には 頭 を 潰す しかない
クッ …
( 永 ) フンッ ! ( 蹴る 音 )
麗 ! 永 !
( 孝 ) 急げ こっち だ ! ( 永 ) おう !
った く … これ って な ん だ よ !
なんだって ん だ よお ー !
( うめき声 )
♪ ~
~ ♪
( 幼少 の 麗 ) あたし 孝 ちゃん の お嫁さん に なった げる !
( 幼少 の 孝 ) ほんと ? ほんと に ほんと ?
( 幼少 の 麗 ) うん !
ゆびきり げん まん !
( 孝 ) どうして 留年 なんか したんだ よ ?
優等 生 な の に …
( 麗 ) 孝 に は 分から ない わ
( 永 ) また 同じ クラス だ な
よろしく
( 遮断 機 の 警報 音 )
( 孝 ) ゆびきり げん まん …
ウソ つい たら 針 千 本 …
( 高城 沙 耶 ( たかぎ さ や )) バッカ じゃない の ?
( 孝 ) 高城 …
イヤ な こと が ある と いつも 同じ 場所 に 逃げ込む なんて
まん ま 小学生 じゃ ない
だいたい 一 学期 が 始まって すぐ に この 調子 じゃ
補習 は おろか 留年 だって なり かね ない ん だ けど ?
そっち も 同じ だ ろ ?
まだ 5 限 は 終わって ない
( 高城 ) あたし は 天才 だ から いい の
まぐれ で 入学 し た 小 室 と は 違う の よ
( 孝 ) 高城 あの さ なんで いつも 僕 を …
バカ が 嫌い だ から
それ も 自分 が バカ で ある こと を 認め られ ない バカ が
あんた は 少なくとも 自分 が バカ だ と 知っている バカ だから ―
バカ だ と 教えて やったら ―
少し は バカ じゃなくなる かもしれない から よ バカ !
ん ?
( 孝 の ため 息 )
なに よ 幼なじみ に フラ れ た ぐらい で …
バカ …
( 麗 ) 孝 の こと …
本当に そう 思っていた とき も あった けれど …
孝 は 気づいてくれなかった みたい だから …
( 孝 ) だからなんだ よ …
( 物音 ) ( 孝 ) あっ …
( 金属 音 )
なん だ あれ ?
不審者 か ?
( 林 ( はやし )) なんです か あなた は ?
妙 な こと は やめなさい !
( 手島 ( て しま )) まあまあ 林 先生
任せてください
( 手島 ) お らっ !( ぶつかる 音 )
ちょっと 手島 先生 ! 過剰 な 暴力 は …
( 手島 ) うわ あー !
( 林 ) 手島 先生 !
( 手島 の 叫び声 )
( 男性 教師 A ) 血 が 止まら ん !
ああ …
( 男性 教師 B ) し … 死んだ …
( 林 ) そんな … この 程度 の 傷 で …?
(3 人 ) あっ …!
( 林 ) 手島 先生 ! 大丈夫 です か ?
手島 先生 よ か っ …
( 肉 が 裂ける 音 )( 林 ) きゃ あああ !
ハッ …!
( 林 の うめき声 )
( ドア が 開く 音 )
( 男性 教師 ) 小室 !
サボる だけ じゃ 足り ず に 授業 の 妨害 まで !
( 孝 ) 来い よ 逃げる ぞ ( 麗 ) あっ …
な っ … 何 言って ん の よ !
( 永 ) どう いう こと だ 孝
校門 で 人 が 殺さ れ た ヤバ い ぜ
本当 な の か
( 孝 ) こんな ウソ つい て 何 か 得 で も ある の か ?
なん な の よ もう !
いつも 何 考えてる ん だ か …
( はたく 音 )
( 麗 ) な っ … ( 孝 ) いい から !
言う こと を 聞け !
( 麗 ) 一体 どう いう こと な の よ
( 孝 ) 校門 に 誰 か が い た
体育 教師 ども が 見 に 行って 何 か が あった
今 は 教師 同士 で 殺し 合い を し てる
( 麗 ) そんなバカな こと …
( 孝 ) なんだ よ 忘れ物 か ?
( 永 ) その 話 が 本当 なら 武器 が いる だろ ?
( 永 ) ほら 麗 ( 孝 ) お前 は ?
( 永 ) 空手 の 有 段 者 だ ぜ これ でも
ともかく 学校 を 出よう
( 麗 ) まず 警察 よ お 父さん も いる し
( 孝 ) 校則 違反 は しておく もんだ な
( 携帯 の 操作 音 )
( 呼び出し 音 )
( 麗 ) ウソ … ( 孝 ) どう し た ?
( 留守番 電話 ) そのまま お 待ち に なる か ―
後 ほど もう 一 度 お かけ 直し ください
ただいま 110 番 通報 が 集中 し て いる ため ―
回線 が 込み合って おり ます
( 麗 ) 100 番 が いっぱい だ なんて そんな …
( 校 内 放送 : 男性 職員 ) 全校 生徒 に 連絡 し ます
校 内 で 暴力 事件 が 発生 中 です !
生徒 は 先生 の 指示 に 従って 避難 し て ください !
繰り返し ます 校 内 で 暴力 事件 が …
( 孝 ) ようやく 気づいた か
( 男性 職員 ) 生徒 は 先生 の 指示 に 従って …
( ハウリング )
まさか …
( 大きな 物音 ) あっ 助けてくれ ! やめてくれ !
( 男性 職員 の おびえる 声 )
( 高城 ) 平野 ( 平野 コータ ) ゲッ !
( 平野 ) 高城 さん ( 高城 ) シッ
逃げる よ
( 校内 放送 : 男性 教師 ) いや … やめてくれ !
助けてくれ ! 来る な !
ギャア アア !
( 鞠 川 静香 ( ま りか わ しずか )) ほえ ?
( 悲鳴 )
( 男子 A ) どけ ! ( 男子 B ) おら !
( 永 ) こっち だ !
外 に 逃げる ん じゃ ない の か ?
( 永 ) 教室 棟 は 人 で 溢れ かえって る !
管理 棟 から 逃げる !
永 は 正しい から 言う と おり に してれば いい の !
分かって る よ !
( 麗 ) ハッ !
あれ って 現国 の 脇坂 ( わき さ か )?
( 永 ) 気 を つけろ
あいつ … !
イヤ だ ! 近寄ら ない で !
突け ! 麗 !
ハッ !
遠慮 する な ! 本気 で やれ !
イヤ !
イヤー !
槍 術 部 を …
ナメ る な あー !
はっ !
やった !
( うめき声 )
キャッ !
そんな !
心臓 を 刺し た の に なんで 動 ける の よ !
( 永 ) 麗 ! 今 の うち に 引き抜け !
永 離れろ !
心配 する な こんな 奴 俺 なら …
( うなり 声 )
( 永 ) こいつ なんで こんなに 力 が …?
あ あっ !
( 孝 ) て め えっ 永 から 離れろ !
( 麗 ) 永 !
なんで … どう し て 離れ ない の よ !
やはり そう だ …
死 ん でる
死 ん でる の に 動 い てる ん だ よ !
( 麗 ) ええっ ?
( 永 ) ぐ ああ あっ ! ( 麗 ) 永 !
( 永 ) ああ あ あっ !
孝 助け て よ !
男 でしょ ! なんとか …
なんとか し て よ !
あ あぁ ぁ … う わ あ ああ !
( 殴る 音 )
ハァ ハァ ハァ …
( 麗 ) 永 ! 大丈夫 ?
( 永 ) ちょっと 肉 を 裂か れ た だけ だ
大した こと ない
( 窓 が 割れる 音 ) ( 女子 生徒 ) キャーッ !
やめて ! 噛 ( か ) ま ないで !
( 叫び声 )
( 孝 ) あんな の 何 人 も 相手 に し て られ ない ぜ
屋上 だ
( 麗 ) 屋上 ?
( 永 ) 救助 が 来る まで 立てこもる ん だ 天文台 が ある
( ドア が 開く 音 )
( 孝 ・ 麗 ) あ …
( サイレン ) ( クラクション )
( 孝 ) なん だ これ は … ?
一体 何 が 起こって る ん だ
つい さっき まで は いつも どおり だった のに !
( 麗 ) あ あっ !
( ヘリコプター の ローター 音 )
( 永 ) ブラック ホーク ! ?
アメリカ 軍 … いや 違う
自衛 隊 だ !
どこ から 来た ん だ ?
近く に 駐屯地 なんか ない のに
助け て ー !
( 永 ) 無駄 だ
近く に いない 自衛隊 が ワケ も なく 飛んで 来る もん か
きっと 特別 な 任務 を 与えられている の さ
俺たち を 助けてる 余裕 なんか ない
あれ を 見ても 放ってる ん だ
走り回って 逃げられる 外 で すら ああ な ん だ
( 女子 ) 誰か 助けて !
痛 いぃっ !
( 永 ) 校舎 の 中 は 今頃 …
( 敏美 ( と しみ ))2 人 で 逃げたら 大丈夫 よ 美鈴 ( みすず )!
( 美鈴 ) もちろん ! 私 たち は ずっと 友達 よ 敏美 !
( ぶつかる 音 ) あっ !
キャー !
イヤ … !
助け て !
助け て 美鈴 !
( 美鈴 )… 離せ ( 敏美 ) え っ ?
離せ って ん だ よ ! ( 蹴る 音 )
キャー !
ああ っ ! イヤー ッ !
( 悲鳴 )
( 高山 ( たかやま )) ヒッ ! ここ にも …
は はは っ … こんな ことがある はずがない
… 夢
そう 悪い 夢
起きよう … 学校 に 行かない と …
今日 は 新入 部員 たち を 絞り上げて やら ないといけない ん だ
( 男子 ) ああああ !
( 永 ) 病気 の ような もの な ん だ
“ 奴ら ” に …
( 孝 ) “ 奴 ら ” ?
( 永 ) いくら 死人 が 襲って くる って いって も
映画 や ゲーム じゃ ない から な
だから “ 奴 ら ” さ
“ 奴ら ” は 人 を 喰 ( く ) う
そして 喰われた 奴 が 死ぬ と “ 奴ら ” に なって 蘇る
理由 は 分からない が 頭 を 潰す ほか に 倒す 方法 は ない
じゃあ どう する の ?
( 永 ) あそこ に 上がって 階段 を ふさごう
( 孝 ) 行く ぞ !
う あ ああ !
ヒッ !
( 孝 ) レ … ( 永 ) 麗 !
イヤー ! やめ て !
( 殴る 音 )
( 麗 ) どうして …? どうして こんな こと が …
( 永 ) 原因 は ある はず だ
原因 が 分かれ ば 解決 方法 を 探 れる
ハァ ハァ …
天文 台 に ライター か マッチ が ない か 探す ん だ …
今のうち に 火種 を 作っておかない と …
夜 “ 奴ら ” の 動き が …
( せき込み )
永 ! どうしたの !
孝 ! 永 が …!
ああ … あああ …
( 麗 ) なんで … どうして ?
ちょっと 噛まれた だけ な のに どうして こんなに ひどく …
( 永 ) 映画 どおり だって こと さ
噛まれる だけ で もう ダメ な ん だ
( 麗 ) そんな の ウソ !
映画 みたい な こと なんて 絶対 に …
( 永 ) まわり は 映画 どおり だ …
( 永 ) 孝 … 手伝って くれ ない か …
( 孝 ) 何を だ よ
( 永 ) あそこ から なら 地面 まで まっすぐ に …
たぶん ぶつかった 衝撃 で 頭 も 割れる はず だ …
え …
( 麗 ) 何 言って る の よ ! ( 永 ) 俺 は 奴 ら に なり たく ない !
( 永 ) ぶ え っ !( 麗 ) 永 !
( 麗 ) 永 ! イヤ !
いや ああ あっ !
… な ?
孝 頼む …
俺 は 最後 まで 俺 で いたい …
お えっ !
( うめき声 )
( 麗 ) 永 !
しっかり し て !
ダメ … ダメ よ !
死 ん じゃ ダメー !
( 麗 の すすり泣き )
( 孝 ) 離れろ 麗
( 麗 ) ダメ !
そんな こと し ちゃ ダメ !
なら ない わ !
永 は “ 奴 ら ” に なんか なら ない !
永 は 特別 な の よ !
離れろ
永 ?
ほら 孝 !
永 が 死ぬ はず なんて ない …
永 … ?
どう し た の … ?
( うなり 声 )
永 !
そんな … !
こんな の ウソ ウソ よ
確かに ありえない よな
バカバカしい よ
孝 …
ああああ …
( 孝 ) でも …( 麗 ) やめて …
本当 の こと な ん だ !
う あ ああ ああ !
( 麗 ) いや あ ああ !
♪ ~
( 麗 ) な … なんで …
( 孝 ) やらなければ 麗 が 喰われてた …
( 麗 ) 私 は 助けて ほしく なんか なかった
永 の こんな 姿 なんて 見 たく なかった !
こんな ふう に し て 生き残る くらい なら ―
永 に 噛ま れ て 私 も “ 奴 ら ” に なり なかった のに !
( 孝 ) 永 が それ を 望 ん だ と は 思え ない
( 麗 ) 孝 に 何 が 分かる って 言う の ?
そう だ わ そう だった の ね
孝 は 本当 は 永 を 嫌って い た の ね
私 と 付き合って い た から !
ちょっと どこ に 行 こ う って の よ
僕 が 一緒に い たら 邪魔 だ ろ ?
下 に 降りて “ 奴ら ” を たたいてくる
な … 何 言って ん の よ !
ひとりで どうにかなる ワケ ない じゃない !
ねえ … 孝 ?
ダメ !
やめて !
ごめんなさい 本気 じゃない の !
本気で 言った ん じゃない の !
お願い お願いだから 一緒に …
一緒に いて !
( ぶつかる 音 )
( 孝 ) 全て が 終わってしまった 日
僕 は 親友 を 手 に か け ―
好き だった 女の子 を 初めて 抱きしめた
~ ♪
( 毒 島 冴子 ( ぶ すじ ま さえ こ )) 噛まれた 者 が どう なる か 知ってる な ?
( 麗 ) お父さん 私 の 声 が 聞こえない の ?
( 毒 島 ) 男 の 誇り ( プライド ) を 守って やる ことこそ が
女 たる の 矜持 ( スタイル ) なのだ