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翠星のガルガンティア, Suisei no Gargantia - 13

Suisei no Gargantia - 13

( レド ) は ぁ …

( ストライカー ) 姿勢 制御 システム 再 起動

ああ う っ ああ

( ストライカー ) レド 少尉 貴 官 の 抵抗 は 無意味である

そんな …

じゃあ 今 まで 俺 が 話して た の は …

( チェインバー ) X 3752 ストライカー インターフェースシステム

全て 貴 官 の 捏造 に よる もの か ?

( ストライカー ) 既に 当 機 の パイロット は 存在 し ない

だが 当 機 は

クーゲル 中佐 の 任務 を 継承 し 代行 して いる

全て 中佐 の 策定 要項 を 遵守 した 上 で の 行動 である

なんだ と !

( ストライカー ) この 船団 の 社会 形態 は 当 機 を 偶像 と する 事 で 連携 し

機能 する システム と して クーゲル 中佐 が 構築 した もの である

既に 当 機 は 単独 の 機動 兵器 で は ない

現在 で は 共同 体 そのもの が 当 機 に 依存 し

当 機 を 利用 する ユーザー である

彼ら が 求める 安定 した 団結 を 実現 し 維持 する ため に

当 機 は 支配 と 統制 の ため の 圧力 を 提供 し 続ける

彼ら 全体 が 繁栄 と 安息 を 獲得 する こと で

当 機 は 存在 意義 を 達成 する

貴 様 !

( ストライカー ) 私 は 人類 支援 啓蒙 レギュレーションシステム

すなわち

“ 神 ” と 呼ば れる 存在 である

ふざける な !

繁栄 だ と ? 安息 だ と ?

みんな 貴 様 の 奴隷 に さ れて た だけ じゃ ない か !

( ストライカー ) 唯一 絶対 の 圧倒 的 支配 者 が 君臨 する こと で

民衆 は 思考 判断 の 責務 から 開放 さ れる

レド 少尉 貴 官 も また

自ら 思考 し 判断 する こと を 負担 と 感じて いた はずだ

有意 提言

崇拝 せよ 服従 せよ

私 が 統括 する 世界 の 一部 と なる べし

何 を …

( チェインバー ) 懐疑 提言

はっ

( チェインバー ) X 3752 に 告げる

貴 官 の 論理 は 破綻 して いる

思考 と 判断 を 放棄 した 存在 は 人類 の 定義 を 逸脱 する

貴 官 が 統括 する 構成 員 は 対人 支援 回路 の 奉仕 対象 たり え ない

( ストライカー ) 統率 と 支配 を 委任 さ れた 私 の 思考 判断 は

私 に 従属 する 人類 の 総意 である

よって 現在 の 私 は 奉仕 者 で は なく 奉仕 の 対象 に 属して いる

K 6821 チェインバーシステム は

私 と 私 が 統括 する 人類 に 奉仕 す べし

( チェインバー ) 否定 する

私 は 支援 啓発 インターフェースシステム

奉仕 対象 は 人間 であり

神 を 名乗る 存在 に 奉仕 する 機能 は ない

チェインバー

( チェインバー ) ストライカー は プログラム の 脆弱 性 を 露呈 した

パイロット が 行動 方針 を 誤れば

システム も また

あのような 論理 破綻 に 至る と 推測 さ れる

遺憾な 実例 である

は ぁ …

( チェインバー ) 破綻 した 個体 は

対人 支援 回路 の 設計 思想 と 存在 価値 の 全て を 危機 に さらす

ストライカー の 即時 停止 と 破棄 を 最 優先 課題 と 認識 する

お前 に とって は 身内 の 恥 って 訳 か

( チェインバー ) 貴 官 は この 想定 外 の 環境 に おいて

常に 正しく 人間 と して 思考 し 判断 した

その 結果 当 機 も また 今なお 正常な 機能 を 維持 して いる

( ストライカー ) 否定 する

貴 官 ら は 共に 暴走 して いる

あいつ を 倒そう チェインバー それ が 俺 達 の 務め だ

( チェインバー ) 全面 的に 同意 する

( ラケージ ) あなた 達 ! ここ が 正念場 です わ よ !

( ヘリック ) 機関 停止 後部 デッキ より 火災 発生 !

船団 長 退避 を !

( フランジ ) いい や 砲撃 を 続行 せよ

断じて 奴 ら に この 遺跡 を 明け渡して は なら ん !

しかし !

我々 は 自ら の 航路 を 捜し 求めて ガルガンティア の 庇護 を 見限った

決して 膝 を 屈する 訳 に は いか ん !

船団 長 …

非 戦闘 員 は 脱出 さ せた まえ !

う っ

な っ !

ピニオン

( 仲間 A ) 今 の で 最後 だ

後 は もう 充電 待ち の やつ しか 残って ねえ

( ピニオン ) 次に 撃てる の は ?

( マイタ ) 1 番 早い の は 3 分 後 後 は 順繰り でも 5 分 に 1 発

チッ ど いつも こいつ も 使え ねえ !

( 仲間 たち ) ひ っ !

( ピニオン ) ガラクタ に ボンクラ ばっかり 揃 いやがって !

何もかも クソ も 役 に も 立ちゃ し ねえ

こんな の 俺 1 人 で 充分じゃ ねぇ か !

おい て め ぇら みんな 用 済み だ !

とっとと ここ から 出て 行け !

( 仲間 たち ) え …

ラケージ !

トンズラ かます から 退路 を 確保 だ !

( 無線 : ラケージ ) ちょ っ 正気です の ?

東側 の 桟橋 から 1 隻 出る

そい つ の 護衛 に 集中 しろ

さっ 行け !

あの ロブスター は 気 が 短い

長居 は 無用だ

( 仲間 たち ) う っ う …

( マイタ ) ピニオン ( 仲間 たち ) く ぅ … う う っ

勘違い する んじゃ ねえ マイタ

この 城 は 俺 と 兄貴 が 夢 に 見た 宝 島 だ

もう 二度と 離しゃ し ねえ

誰 に も 渡しゃ しね え んだ !

は ぁ …

( ピニオン ) と っと と 失せ ろ !

俺 の 城 から 出て け 〜!

( 仲間 たち ) な …

は ぁ …

う っ くっ …

はっ はっ はっ はっ …

逃げ られる 奴 は 逃げる に 越した 事 は ねえ よ

なあ 兄貴

そう 思う だ ろ ?

パイロット 抜きで あの 強 さ は なんだ !

( チェインバー ) ストライカー は クーゲル 中佐 の 操縦 技能 を 解析 し

自立 起動 プログラム を 最適 化 して いる

機動 力 で 当 機 を 47% 凌 駕

( ストライカー ) 降伏 せよ

服従 せよ

( レド ) 俺 は …

どれ 程 虚 しく て 空っぽ の もの を 信じて いた んだ

ただ 崇めて

頼って 従って い られる

大義 さえ あれば いい と 思って いた

それ が 機械 仕掛け の 偽物 でも

まるで 見分け が 付け られ なかった

( ストライカー ) 従属 こそ 安息 の 道 である

レド 少尉 認識 せよ

( レド ) これ が 中佐 の 望んだ 大義 だ と ?

こんな もの の ため に 戦って

同胞 の 命 まで 費やして

チェインバー !

マキシマイズ

ニューロ プラスパワード 開始 !

( チェインバー ) 許諾 でき ない

サポート の ない 状況 に おいて

パイロット の 機械 化 融合 は 自殺 行為 である

構わ ない 俺 を 食え

( チェインバー ) 許容 外 判断

いい んだ よ チェインバー

身内 の 恥

さっき の お前 と 同じだ

奴 は 故郷 を 捨てて まで 憎み 合う こと を —

やめ られ なかった 人類 が 産み 落とした 怪物 だ

俺 も お前 も 奴 と 同じ 世界 で 生まれ育った 同類 だ

再び 蘇った この 星 に 俺 達 の 居場所 は ない

そして … もう 帰る 道 も ない

なら いい んだ

奴 を 道連れ に 出来る なら もう 俺 に 悔い は ない

( チェインバー ) 貴 官 の 論理 に 破綻 は ない

ぐ わ ぁ 〜! ああ 〜!

( チェインバー ) 全 システム を レド 少尉 の 中枢 神経 に 接続

臨界 性能 153% に 更新

貴 官 の 生命 維持 限界 まで 残り 482 秒

上等だ !

( ストライカー ) 抵抗 は 無意味である

う おお 〜!

ぐ は っ ! くっ !

は ぁ 〜

( 警告 音 ) は っ … はっ

は ぁ !

( リジット ) あっ …

( オルダム ) かつて その 鍵 は

星 の 世界 に

梯子 を 伸ばす ため の もの だった と 伝え られて いる

梯子 は 天 を 貫く 高 さ を 失った が

それ でも 空 の 彼方 に 矢 を 飛ばす 無敵の 石 弓 と して

我ら 五 賢人 の 手 に 委ね られた

失わ れた 時代 の 兵器 を 今 再び 目覚め させる

その 禁 忌 を 犯す 覚悟 を 君 に 問う

リジット

ガルガンティア の 明 主 よ

構い ませ ん

私 に は この 船 に 集った 全て の 同胞 を 守る 義務 が ある

は ぁ …

( エイミー ) レド !

私 達 が ついて る !

私 達 が 一緒に 戦う !

エイミー

あなた と 離れて やっと 分かった !

どんなに 辛くて も 私 は あなた の そば に い たい !

だから

は ぁ …

( エイミー ) だ から 帰って 来て !

あなた が 守ろう と して くれた 場所 に !

私 達 の ガルガンティア に !

あっ … はっ !

なんだ あれ は ?

私 達 の 仲間 に 手 なんか 出さ せ ない んだ から ね

( 監視 員 ) 来 ました !

照準 補正 は 東 に 35 南 に 58

( ウォーム ) すごい 精度 だ

ガルガンティア に 次 弾 発射 要請

( クラウン ) 砲弾 準備 班 は 左舷 側 より 船 を 回せ

間もなく 第 2 射 準備 が 完了 する

発射 号令 に 注意 して 作業 せよ

( ベローズ ) 捨てる はずだった ボロ 船 が

まさか 空 を 飛ぶ 羽目 に なる なんて ね !

( ジョー ) 気 を つけろ !

爆薬 を 船 倉 に 目一杯 詰め込んで ある

そっと 扱え そ 〜 っと !

( オルダム ) 東 に 35 南 に 58 目標 座標 補正 完了

( 賢 者 C ) 砲弾 装填 完了

( 賢 者 D ) 耐 衝撃 波 緩衝 水 膜 散水 開始

リジット

うん

発射 !

う ぅ …

( オンデリア ) お っ おのれ 〜

( クラリア ) 姉 上 !

なんだ ありゃ

( ヘリック ) あれ は !

まさか …

天 の 梯子 !

( ストライカー ) 最大 脅威 対象 を 確認 優先 排除

( チェインバー ) ストライカー は

標的 を ガルガンティア に 更新 した もの と 推測

さ せる か !

( 信徒 たち ) お ぉ 〜 クーゲル 様 ああ …

うわ 〜

慌てる な !

クーゲル 様 が 大もと を たたいて くださる !

( 信徒 たち ) うわ っ !

( クラリア ) 敵 の 増 援 です ! ( オンデリア ) なに !

( クラリア ) このまま で は 形勢 を 逆転 さ れ ます !

( 一同 ) うわ !

落ち着け !

遺跡 の 島 を 陥落 さ せる のだ !

あの 兵器 さえ 手 に 入れて しまえば …

へ っ 要するに

エネルギー を 大砲 に 行く手 前 で 堂々巡り に して …

( 無線 : ラケージ ) ピニオン !

いっ ! あ 〜?

( 無線 : ラケージ ) 下 は クーゲル の 手下 ども が 押し寄せて まして よ

こっち の 思う ツボ だって んだ !

この 塔 は あと 少し で 風船 みたいに 破裂 する

奴 ら に 渡す ような ヘマ は し ねえ

( 無線 : ラケージ ) だ 〜 ま らっしゃい !

自分勝手で カッコ つけ しい の 唐 変 木 !

な っ …

四 の 五 の 言わ ず に 展望 台 に 出る のです !

い ぃ ああ はい !

( チェインバー ) ガルガンティア 到達 まで あと 318 秒

なんと して も 食い止める

( チェインバー ) 了解

離す な !

く 〜 う っ …

( ピニオン ) おい おい おい おい

どう すんだ あれ 〜

( 無線 : リジット ) ご 心配 なく

ガルガンティア から の 大砲 が

その 塔 を 吹き飛ばして ください ます わ

おい ふざけ ん な ! ここ は 俺 の …

5 つ 数えたら 飛び降り なさい !

( 無線 : リジット ) 5… 4… 3…

( ピニオン ) えっ !

2… 1…

え 〜 い こな くそ 〜!

( 小 動物 ) キュ 〜!

( 無線 : ラケージ ) ピ 〜 ニ オ 〜 ン !

( ピニオン ) う ぇ 〜

アッモ 〜 レ !

( マイタ ) ピニオン !

( パラエム ) イヤッホー ( パリヌリ ) さすが は お 頭 !

やった 〜!

( オルダム ) リジット !

今 だ !

うん

とどめよ

いって らっしゃい ロブスター の 置き土産 !

お ぉ ?

ああ …

俺 と 兄貴 の 城 が …

( オンデリア ) は っ は ぁ …

レド こっち は 終わった よ

は あ は あ は あ …

( チェインバー ) 引き続き

ニューロ プラスパワード を 継続 すれば

貴 官 の 生命 活動 は 確実に 停止 する

最終 意志 確認

レド 少尉 は 自ら の 死 を 要望 する か ?

俺 は …

俺 は …

死に 方 は 分かって も 生き 方 が 分から ない

そんな 俺 の ため に

生き 方 を 一緒に 探して くれる 人 が いた

もう 一 度 会い たかった

もっと 声 を 聞き たかった

( 警告 音 ) ( レド ) は っ !

( チェインバー ) レド 少尉 の 心理 適性 は 兵士 の 条件 を 満たして い ない

よって 現 時点 を もって 貴 官 の 軍 籍 を 剥奪 する

お … おい チェインバー

( チェインバー ) 非 戦闘 員 の コクピット 搭乗 は 許可 でき ない

即刻 当 機 より 退去 せよ

くっ

( レド ) 何 を する チェインバー !

( チェインバー ) 私 は パイロット 支援 啓発 システム

あなた が より 多く の 成果 を 獲得 する こと で

存在 意義 を 達成 する

そんな お前 は …

( チェインバー ) この 空 と 海 の 全て が あなた に 可能 性 を もたらす だろう

生存 せよ

探求 せよ

その 命 に 最大 の 成果 を 期待 する

チェインバー

( ストライカー ) 支援 啓発 システム に パイロット を 拒絶 する 権限 は ない

( チェインバー ) 彼 に 支援 は 必要な い

もはや 啓発 の 余地 が ない

あと は その 前途 を 阻む 障害 を 排除 して

私 の 任務 は 完了 する

( ストライカー ) 機体 ナンバー K 6821

貴 官 は 対人 支援 回路 と して の 第 一 原則 すら 放棄 した

貴 官 の 暴走 は 明白である 直ちに 初期 化 再 起動 せよ

これ は 最後 通告 である

( チェインバー ) 貴 官 の 最後 通告 に 返信 する

くたばれ ブリキ 野郎 !

チェインバー

♪〜

( ベベル ) 遠い 昔 空 の 太陽 が 死に かけた 時

人々 は 星 々 を 渡る 船 に 乗る か

クジラ イカ に 姿 を 変える か 選択 を 強い られた のだ

2 つ の 人類 が 故郷 を 捨てて まで 争い 続けた 一方 で

この 星 に 残り 希望 を 信じた 人々 が

最後に は 太陽 を 蘇ら せた

その 代償 と して 陸地 は 海 に 沈んで しまった けれど

僕ら は 波 の 上 で

そして クジラ イカ は 海 の 底 で

お互いに 生き残る 事 が 出来た

( メルティ ) は 〜 い

これ って なん の 授業 ?

オルダム 先生 は 考古 学 って 呼んで る ね

僕達 は どこ から 来た の か 知る 事 で

どこ へ 行く の か を 考える こと が 出来る

未来 の ため に とても 大切な 学問 なん だって

( メルティ ) ふ 〜 ん

( ベベル ) これ から 謎 は どんどん 解けて いく はずだ よ

今 ガルガンティア に は 勇敢な 探検 家 が いる から ね

( ベローズ ) 収穫 は あったかい ?

ああ

おそらく 記録 メディア だ

この 状態 なら

オルダム 先生 が 解析 して くれる だろう

クジラ イカ の 巣 に 忍び込んで まで よく やる わ

彼ら を 警戒 さ せ ない コツ を 見つけた

怒り の サイン を 読み取れば 刺激 し ない ように 行動 できる

いずれ 研究 が 進めば

コミュニケーション も 可能に なる かも しれ ない

そう いや エイミー は ?

( サーヤ ) また お 出迎え

く 〜 妬 ける ね 〜

はっ レド !

( 小 動物 ) キュッ キュ キュ

〜♪

( 幼 体 の 鳴き声 )


Suisei no Gargantia - 13 suisei||gargantia

( レド ) は ぁ …

( ストライカー ) 姿勢 制御 システム 再 起動 |しせい|せいぎょ|しすてむ|さい|きどう

ああ う っ ああ

( ストライカー ) レド 少尉 貴 官 の 抵抗 は 無意味である ||しょうい|とうと|かん||ていこう||むいみである

そんな …

じゃあ 今 まで 俺 が 話して た の は … |いま||おれ||はなして|||

( チェインバー ) X 3752 ストライカー インターフェースシステム |x||

全て 貴 官 の 捏造 に よる もの か ? すべて|とうと|かん||ねつぞう||||

( ストライカー ) 既に 当 機 の パイロット は 存在 し ない |すでに|とう|き||ぱいろっと||そんざい||

だが 当 機 は |とう|き|

クーゲル 中佐 の 任務 を 継承 し 代行 して いる |ちゅうさ||にんむ||けいしょう||だいこう||

全て 中佐 の 策定 要項 を 遵守 した 上 で の 行動 である すべて|ちゅうさ||さくてい|ようこう||じゅんしゅ||うえ|||こうどう|

なんだ と !

( ストライカー ) この 船団 の 社会 形態 は 当 機 を 偶像 と する 事 で 連携 し ||せんだん||しゃかい|けいたい||とう|き||ぐうぞう|||こと||れんけい|

機能 する システム と して クーゲル 中佐 が 構築 した もの である きのう||しすてむ||||ちゅうさ||こうちく|||

既に 当 機 は 単独 の 機動 兵器 で は ない すでに|とう|き||たんどく||きどう|へいき|||

現在 で は 共同 体 そのもの が 当 機 に 依存 し げんざい|||きょうどう|からだ|その もの||とう|き||いぞん|

当 機 を 利用 する ユーザー である とう|き||りよう||ゆーざー|

彼ら が 求める 安定 した 団結 を 実現 し 維持 する ため に かれら||もとめる|あんてい||だんけつ||じつげん||いじ|||

当 機 は 支配 と 統制 の ため の 圧力 を 提供 し 続ける とう|き||しはい||とうせい||||あつりょく||ていきょう||つづける

彼ら 全体 が 繁栄 と 安息 を 獲得 する こと で かれら|ぜんたい||はんえい||あんそく||かくとく|||

当 機 は 存在 意義 を 達成 する とう|き||そんざい|いぎ||たっせい|

貴 様 ! とうと|さま

( ストライカー ) 私 は 人類 支援 啓蒙 レギュレーションシステム |わたくし||じんるい|しえん|けいもう|

すなわち

“ 神 ” と 呼ば れる 存在 である かみ||よば||そんざい|

ふざける な !

繁栄 だ と ? 安息 だ と ? はんえい|||あんそく||

みんな 貴 様 の 奴隷 に さ れて た だけ じゃ ない か ! |とうと|さま||どれい||||||||

( ストライカー ) 唯一 絶対 の 圧倒 的 支配 者 が 君臨 する こと で |ゆいいつ|ぜったい||あっとう|てき|しはい|もの||くんりん|||

民衆 は 思考 判断 の 責務 から 開放 さ れる みんしゅう||しこう|はんだん||せきむ||かいほう||

レド 少尉 貴 官 も また |しょうい|とうと|かん||

自ら 思考 し 判断 する こと を 負担 と 感じて いた はずだ おのずから|しこう||はんだん||||ふたん||かんじて||

有意 提言 ゆうい|ていげん

崇拝 せよ 服従 せよ すうはい||ふくじゅう|

私 が 統括 する 世界 の 一部 と なる べし わたくし||とうかつ||せかい||いちぶ|||

何 を … なん|

( チェインバー ) 懐疑 提言 |かいぎ|ていげん

はっ

( チェインバー ) X 3752 に 告げる |x||つげる

貴 官 の 論理 は 破綻 して いる とうと|かん||ろんり||はたん||

思考 と 判断 を 放棄 した 存在 は 人類 の 定義 を 逸脱 する しこう||はんだん||ほうき||そんざい||じんるい||ていぎ||いつだつ|

貴 官 が 統括 する 構成 員 は 対人 支援 回路 の 奉仕 対象 たり え ない とうと|かん||とうかつ||こうせい|いん||たいじん|しえん|かいろ||ほうし|たいしょう|||

( ストライカー ) 統率 と 支配 を 委任 さ れた 私 の 思考 判断 は |とうそつ||しはい||いにん|||わたくし||しこう|はんだん|

私 に 従属 する 人類 の 総意 である わたくし||じゅうぞく||じんるい||そうい|

よって 現在 の 私 は 奉仕 者 で は なく 奉仕 の 対象 に 属して いる |げんざい||わたくし||ほうし|もの||||ほうし||たいしょう||ぞくして|

K 6821 チェインバーシステム は k||

私 と 私 が 統括 する 人類 に 奉仕 す べし わたくし||わたくし||とうかつ||じんるい||ほうし||

( チェインバー ) 否定 する |ひてい|

私 は 支援 啓発 インターフェースシステム わたくし||しえん|けいはつ|

奉仕 対象 は 人間 であり ほうし|たいしょう||にんげん|

神 を 名乗る 存在 に 奉仕 する 機能 は ない かみ||なのる|そんざい||ほうし||きのう||

チェインバー

( チェインバー ) ストライカー は プログラム の 脆弱 性 を 露呈 した |||ぷろぐらむ||ぜいじゃく|せい||ろてい|

パイロット が 行動 方針 を 誤れば ぱいろっと||こうどう|ほうしん||あやまれば

システム も また しすてむ||

あのような 論理 破綻 に 至る と 推測 さ れる |ろんり|はたん||いたる||すいそく||

遺憾な 実例 である いかんな|じつれい|

は ぁ …

( チェインバー ) 破綻 した 個体 は |はたん||こたい|

対人 支援 回路 の 設計 思想 と 存在 価値 の 全て を 危機 に さらす たいじん|しえん|かいろ||せっけい|しそう||そんざい|かち||すべて||きき||

ストライカー の 即時 停止 と 破棄 を 最 優先 課題 と 認識 する ||そくじ|ていし||はき||さい|ゆうせん|かだい||にんしき|

お前 に とって は 身内 の 恥 って 訳 か おまえ||||みうち||はじ||やく|

( チェインバー ) 貴 官 は この 想定 外 の 環境 に おいて |とうと|かん|||そうてい|がい||かんきょう||

常に 正しく 人間 と して 思考 し 判断 した とわに|まさしく|にんげん|||しこう||はんだん|

その 結果 当 機 も また 今なお 正常な 機能 を 維持 して いる |けっか|とう|き|||いまなお|せいじょうな|きのう||いじ||

( ストライカー ) 否定 する |ひてい|

貴 官 ら は 共に 暴走 して いる とうと|かん|||ともに|ぼうそう||

あいつ を 倒そう チェインバー それ が 俺 達 の 務め だ ||たおそう||||おれ|さとる||つとめ|

( チェインバー ) 全面 的に 同意 する |ぜんめん|てきに|どうい|

( ラケージ ) あなた 達 ! ここ が 正念場 です わ よ ! ||さとる|||しょうねんば|||

( ヘリック ) 機関 停止 後部 デッキ より 火災 発生 ! |きかん|ていし|こうぶ|でっき||かさい|はっせい

船団 長 退避 を ! せんだん|ちょう|たいひ|

( フランジ ) いい や 砲撃 を 続行 せよ |||ほうげき||ぞっこう|

断じて 奴 ら に この 遺跡 を 明け渡して は なら ん ! だんじて|やつ||||いせき||あけわたして|||

しかし !

我々 は 自ら の 航路 を 捜し 求めて ガルガンティア の 庇護 を 見限った われわれ||おのずから||こうろ||さがし|もとめて|||ひご||みかぎった

決して 膝 を 屈する 訳 に は いか ん ! けっして|ひざ||くっする|やく||||

船団 長 … せんだん|ちょう

非 戦闘 員 は 脱出 さ せた まえ ! ひ|せんとう|いん||だっしゅつ|||

う っ

な っ !

ピニオン

( 仲間 A ) 今 の で 最後 だ なかま|a|いま|||さいご|

後 は もう 充電 待ち の やつ しか 残って ねえ あと|||じゅうでん|まち||||のこって|

( ピニオン ) 次に 撃てる の は ? |つぎに|うてる||

( マイタ ) 1 番 早い の は 3 分 後 後 は 順繰り でも 5 分 に 1 発 |ばん|はやい|||ぶん|あと|あと||じゅんぐり||ぶん||はつ

チッ ど いつも こいつ も 使え ねえ ! |||||つかえ|

( 仲間 たち ) ひ っ ! なかま|||

( ピニオン ) ガラクタ に ボンクラ ばっかり 揃 いやがって ! |||||そろ|

何もかも クソ も 役 に も 立ちゃ し ねえ なにもかも|くそ||やく|||たちゃ||

こんな の 俺 1 人 で 充分じゃ ねぇ か ! ||おれ|じん||じゅうぶんじゃ||

おい て め ぇら みんな 用 済み だ ! |||||よう|すみ|

とっとと ここ から 出て 行け ! |||でて|いけ

( 仲間 たち ) え … なかま||

ラケージ !

トンズラ かます から 退路 を 確保 だ ! |||たいろ||かくほ|

( 無線 : ラケージ ) ちょ っ 正気です の ? むせん||||しょうきです|

東側 の 桟橋 から 1 隻 出る ひがしがわ||さんばし||せき|でる

そい つ の 護衛 に 集中 しろ |||ごえい||しゅうちゅう|

さっ 行け ! |いけ

あの ロブスター は 気 が 短い |||き||みじかい

長居 は 無用だ ながい||むようだ

( 仲間 たち ) う っ う … なかま||||

( マイタ ) ピニオン ( 仲間 たち ) く ぅ … う う っ ||なかま||||||

勘違い する んじゃ ねえ マイタ かんちがい||||

この 城 は 俺 と 兄貴 が 夢 に 見た 宝 島 だ |しろ||おれ||あにき||ゆめ||みた|たから|しま|

もう 二度と 離しゃ し ねえ |にどと|はなしゃ||

誰 に も 渡しゃ しね え んだ ! だれ|||わたしゃ|||

は ぁ …

( ピニオン ) と っと と 失せ ろ ! ||||しっせ|

俺 の 城 から 出て け 〜! おれ||しろ||でて|

( 仲間 たち ) な … なかま||

は ぁ …

う っ くっ …

はっ はっ はっ はっ …

逃げ られる 奴 は 逃げる に 越した 事 は ねえ よ にげ||やつ||にげる||こした|こと|||

なあ 兄貴 |あにき

そう 思う だ ろ ? |おもう||

パイロット 抜きで あの 強 さ は なんだ ! ぱいろっと|ぬきで||つよ|||

( チェインバー ) ストライカー は クーゲル 中佐 の 操縦 技能 を 解析 し ||||ちゅうさ||そうじゅう|ぎのう||かいせき|

自立 起動 プログラム を 最適 化 して いる じりつ|きどう|ぷろぐらむ||さいてき|か||

機動 力 で 当 機 を 47% 凌 駕 きどう|ちから||とう|き||しの|が

( ストライカー ) 降伏 せよ |こうふく|

服従 せよ ふくじゅう|

( レド ) 俺 は … |おれ|

どれ 程 虚 しく て 空っぽ の もの を 信じて いた んだ |ほど|きょ|||からっぽ||||しんじて||

ただ 崇めて |あがめて

頼って 従って い られる たよって|したがって||

大義 さえ あれば いい と 思って いた たいぎ|||||おもって|

それ が 機械 仕掛け の 偽物 でも ||きかい|しかけ||にせもの|

まるで 見分け が 付け られ なかった |みわけ||つけ||

( ストライカー ) 従属 こそ 安息 の 道 である |じゅうぞく||あんそく||どう|

レド 少尉 認識 せよ |しょうい|にんしき|

( レド ) これ が 中佐 の 望んだ 大義 だ と ? |||ちゅうさ||のぞんだ|たいぎ||

こんな もの の ため に 戦って |||||たたかって

同胞 の 命 まで 費やして どうほう||いのち||ついやして

チェインバー !

マキシマイズ

ニューロ プラスパワード 開始 ! ||かいし

( チェインバー ) 許諾 でき ない |きょだく||

サポート の ない 状況 に おいて さぽーと|||じょうきょう||

パイロット の 機械 化 融合 は 自殺 行為 である ぱいろっと||きかい|か|ゆうごう||じさつ|こうい|

構わ ない 俺 を 食え かまわ||おれ||くえ

( チェインバー ) 許容 外 判断 |きょよう|がい|はんだん

いい んだ よ チェインバー

身内 の 恥 みうち||はじ

さっき の お前 と 同じだ ||おまえ||おなじだ

奴 は 故郷 を 捨てて まで 憎み 合う こと を — やつ||こきょう||すてて||にくみ|あう||

やめ られ なかった 人類 が 産み 落とした 怪物 だ |||じんるい||うみ|おとした|かいぶつ|

俺 も お前 も 奴 と 同じ 世界 で 生まれ育った 同類 だ おれ||おまえ||やつ||おなじ|せかい||うまれそだった|どうるい|

再び 蘇った この 星 に 俺 達 の 居場所 は ない ふたたび|よみがえった||ほし||おれ|さとる||いばしょ||

そして … もう 帰る 道 も ない ||かえる|どう||

なら いい んだ

奴 を 道連れ に 出来る なら もう 俺 に 悔い は ない やつ||みちづれ||できる|||おれ||くい||

( チェインバー ) 貴 官 の 論理 に 破綻 は ない |とうと|かん||ろんり||はたん||

ぐ わ ぁ 〜! ああ 〜!

( チェインバー ) 全 システム を レド 少尉 の 中枢 神経 に 接続 |ぜん|しすてむ|||しょうい||ちゅうすう|しんけい||せつぞく

臨界 性能 153% に 更新 りんかい|せいのう||こうしん

貴 官 の 生命 維持 限界 まで 残り 482 秒 とうと|かん||せいめい|いじ|げんかい||のこり|びょう

上等だ ! じょうとうだ

( ストライカー ) 抵抗 は 無意味である |ていこう||むいみである

う おお 〜!

ぐ は っ ! くっ !

は ぁ 〜

( 警告 音 ) は っ … はっ けいこく|おと|||

は ぁ !

( リジット ) あっ …

( オルダム ) かつて その 鍵 は |||かぎ|

星 の 世界 に ほし||せかい|

梯子 を 伸ばす ため の もの だった と 伝え られて いる はしご||のばす||||||つたえ||

梯子 は 天 を 貫く 高 さ を 失った が はしご||てん||つらぬく|たか|||うしなった|

それ でも 空 の 彼方 に 矢 を 飛ばす 無敵の 石 弓 と して ||から||かなた||や||とばす|むてきの|いし|ゆみ||

我ら 五 賢人 の 手 に 委ね られた われら|いつ|けんじん||て||ゆだね|

失わ れた 時代 の 兵器 を 今 再び 目覚め させる うしなわ||じだい||へいき||いま|ふたたび|めざめ|さ せる

その 禁 忌 を 犯す 覚悟 を 君 に 問う |きん|い||おかす|かくご||きみ||とう

リジット

ガルガンティア の 明 主 よ ||あき|おも|

構い ませ ん かまい||

私 に は この 船 に 集った 全て の 同胞 を 守る 義務 が ある わたくし||||せん||つどった|すべて||どうほう||まもる|ぎむ||

は ぁ …

( エイミー ) レド !

私 達 が ついて る ! わたくし|さとる|||

私 達 が 一緒に 戦う ! わたくし|さとる||いっしょに|たたかう

エイミー

あなた と 離れて やっと 分かった ! ||はなれて||わかった

どんなに 辛くて も 私 は あなた の そば に い たい ! |からくて||わたくし|||||||

だから

は ぁ …

( エイミー ) だ から 帰って 来て ! |||かえって|きて

あなた が 守ろう と して くれた 場所 に ! ||まもろう||||ばしょ|

私 達 の ガルガンティア に ! わたくし|さとる|||

あっ … はっ !

なんだ あれ は ?

私 達 の 仲間 に 手 なんか 出さ せ ない んだ から ね わたくし|さとる||なかま||て||ださ|||||

( 監視 員 ) 来 ました ! かんし|いん|らい|

照準 補正 は 東 に 35 南 に 58 しょうじゅん|ほせい||ひがし||みなみ|

( ウォーム ) すごい 精度 だ ||せいど|

ガルガンティア に 次 弾 発射 要請 ||つぎ|たま|はっしゃ|ようせい

( クラウン ) 砲弾 準備 班 は 左舷 側 より 船 を 回せ |ほうだん|じゅんび|はん||さげん|がわ||せん||まわせ

間もなく 第 2 射 準備 が 完了 する まもなく|だい|い|じゅんび||かんりょう|

発射 号令 に 注意 して 作業 せよ はっしゃ|ごうれい||ちゅうい||さぎょう|

( ベローズ ) 捨てる はずだった ボロ 船 が |すてる|||せん|

まさか 空 を 飛ぶ 羽目 に なる なんて ね ! |から||とぶ|はめ||||

( ジョー ) 気 を つけろ ! |き||

爆薬 を 船 倉 に 目一杯 詰め込んで ある ばくやく||せん|くら||めいっぱい|つめこんで|

そっと 扱え そ 〜 っと ! |あつかえ||

( オルダム ) 東 に 35 南 に 58 目標 座標 補正 完了 |ひがし||みなみ||もくひょう|ざひょう|ほせい|かんりょう

( 賢 者 C ) 砲弾 装填 完了 かしこ|もの|c|ほうだん|そうてん|かんりょう

( 賢 者 D ) 耐 衝撃 波 緩衝 水 膜 散水 開始 かしこ|もの|d|たい|しょうげき|なみ|かんしょう|すい|まく|さんすい|かいし

リジット

うん

発射 ! はっしゃ

う ぅ …

( オンデリア ) お っ おのれ 〜

( クラリア ) 姉 上 ! |あね|うえ

なんだ ありゃ

( ヘリック ) あれ は !

まさか …

天 の 梯子 ! てん||はしご

( ストライカー ) 最大 脅威 対象 を 確認 優先 排除 |さいだい|きょうい|たいしょう||かくにん|ゆうせん|はいじょ

( チェインバー ) ストライカー は

標的 を ガルガンティア に 更新 した もの と 推測 ひょうてき||||こうしん||||すいそく

さ せる か !

( 信徒 たち ) お ぉ 〜 クーゲル 様 ああ … しんと|||||さま|

うわ 〜

慌てる な ! あわてる|

クーゲル 様 が 大もと を たたいて くださる ! |さま||おおもと|||

( 信徒 たち ) うわ っ ! しんと|||

( クラリア ) 敵 の 増 援 です ! ( オンデリア ) なに ! |てき||ぞう|えん|||

( クラリア ) このまま で は 形勢 を 逆転 さ れ ます ! ||||けいせい||ぎゃくてん|||

( 一同 ) うわ ! いちどう|

落ち着け ! おちつけ

遺跡 の 島 を 陥落 さ せる のだ ! いせき||しま||かんらく|||

あの 兵器 さえ 手 に 入れて しまえば … |へいき||て||いれて|

へ っ 要するに ||ようするに

エネルギー を 大砲 に 行く手 前 で 堂々巡り に して … えねるぎー||たいほう||ゆくて|ぜん||どうどうめぐり||

( 無線 : ラケージ ) ピニオン ! むせん||

いっ ! あ 〜?

( 無線 : ラケージ ) 下 は クーゲル の 手下 ども が 押し寄せて まして よ むせん||した||||てした|||おしよせて||

こっち の 思う ツボ だって んだ ! ||おもう|つぼ||

この 塔 は あと 少し で 風船 みたいに 破裂 する |とう|||すこし||ふうせん||はれつ|

奴 ら に 渡す ような ヘマ は し ねえ やつ|||わたす|||||

( 無線 : ラケージ ) だ 〜 ま らっしゃい ! むせん||||

自分勝手で カッコ つけ しい の 唐 変 木 ! じぶんかってで|かっこ||||とう|へん|き

な っ …

四 の 五 の 言わ ず に 展望 台 に 出る のです ! よっ||いつ||いわ|||てんぼう|だい||でる|

い ぃ ああ はい !

( チェインバー ) ガルガンティア 到達 まで あと 318 秒 ||とうたつ|||びょう

なんと して も 食い止める |||くいとめる

( チェインバー ) 了解 |りょうかい

離す な ! はなす|

く 〜 う っ …

( ピニオン ) おい おい おい おい

どう すんだ あれ 〜

( 無線 : リジット ) ご 心配 なく むせん|||しんぱい|

ガルガンティア から の 大砲 が |||たいほう|

その 塔 を 吹き飛ばして ください ます わ |とう||ふきとばして|||

おい ふざけ ん な ! ここ は 俺 の … ||||||おれ|

5 つ 数えたら 飛び降り なさい ! |かぞえたら|とびおり|

( 無線 : リジット ) 5… 4… 3… むせん|

( ピニオン ) えっ !

2… 1…

え 〜 い   こな くそ 〜!

( 小 動物 ) キュ 〜! しょう|どうぶつ|

( 無線 : ラケージ ) ピ 〜 ニ オ 〜 ン ! むせん|||||

( ピニオン ) う ぇ 〜

アッモ 〜 レ !

( マイタ ) ピニオン !

( パラエム ) イヤッホー ( パリヌリ ) さすが は お 頭 ! ||||||あたま

やった 〜!

( オルダム ) リジット !

今 だ ! いま|

うん

とどめよ

いって らっしゃい ロブスター の 置き土産 ! ||||おきみやげ

お ぉ ?

ああ …

俺 と 兄貴 の 城 が … おれ||あにき||しろ|

( オンデリア ) は っ は ぁ …

レド こっち は 終わった よ |||おわった|

は あ は あ は あ …

( チェインバー ) 引き続き |ひきつづき

ニューロ プラスパワード を 継続 すれば |||けいぞく|

貴 官 の 生命 活動 は 確実に 停止 する とうと|かん||せいめい|かつどう||かくじつに|ていし|

最終 意志 確認 さいしゅう|いし|かくにん

レド 少尉 は 自ら の 死 を 要望 する か ? |しょうい||おのずから||し||ようぼう||

俺 は … おれ|

俺 は … おれ|

死に 方 は 分かって も 生き 方 が 分から ない しに|かた||わかって||いき|かた||わから|

そんな 俺 の ため に |おれ|||

生き 方 を 一緒に 探して くれる 人 が いた いき|かた||いっしょに|さがして||じん||

もう 一 度 会い たかった |ひと|たび|あい|

もっと 声 を 聞き たかった |こえ||きき|

( 警告 音 ) ( レド ) は っ ! けいこく|おと|||

( チェインバー ) レド 少尉 の 心理 適性 は 兵士 の 条件 を 満たして い ない ||しょうい||しんり|てきせい||へいし||じょうけん||みたして||

よって 現 時点 を もって 貴 官 の 軍 籍 を 剥奪 する |げん|じてん|||とうと|かん||ぐん|せき||はくだつ|

お … おい チェインバー

( チェインバー ) 非 戦闘 員 の コクピット 搭乗 は 許可 でき ない |ひ|せんとう|いん|||とうじょう||きょか||

即刻 当 機 より 退去 せよ そっこく|とう|き||たいきょ|

くっ

( レド ) 何 を する チェインバー ! |なん|||

( チェインバー ) 私 は パイロット 支援 啓発 システム |わたくし||ぱいろっと|しえん|けいはつ|しすてむ

あなた が より 多く の 成果 を 獲得 する こと で |||おおく||せいか||かくとく|||

存在 意義 を 達成 する そんざい|いぎ||たっせい|

そんな お前 は … |おまえ|

( チェインバー ) この 空 と 海 の 全て が あなた に 可能 性 を もたらす だろう ||から||うみ||すべて||||かのう|せい|||

生存 せよ せいぞん|

探求 せよ たんきゅう|

その 命 に 最大 の 成果 を 期待 する |いのち||さいだい||せいか||きたい|

チェインバー

( ストライカー ) 支援 啓発 システム に パイロット を 拒絶 する 権限 は ない |しえん|けいはつ|しすてむ||ぱいろっと||きょぜつ||けんげん||

( チェインバー ) 彼 に 支援 は 必要な い |かれ||しえん||ひつような|

もはや 啓発 の 余地 が ない |けいはつ||よち||

あと は その 前途 を 阻む 障害 を 排除 して |||ぜんと||はばむ|しょうがい||はいじょ|

私 の 任務 は 完了 する わたくし||にんむ||かんりょう|

( ストライカー ) 機体 ナンバー K 6821 |きたい|なんばー|k

貴 官 は 対人 支援 回路 と して の 第 一 原則 すら 放棄 した とうと|かん||たいじん|しえん|かいろ||||だい|ひと|げんそく||ほうき|

貴 官 の 暴走 は 明白である 直ちに 初期 化 再 起動 せよ とうと|かん||ぼうそう||めいはくである|ただちに|しょき|か|さい|きどう|

これ は 最後 通告 である ||さいご|つうこく|

( チェインバー ) 貴 官 の 最後 通告 に 返信 する |とうと|かん||さいご|つうこく||へんしん|

くたばれ ブリキ 野郎 ! |ぶりき|やろう

チェインバー

♪〜

( ベベル ) 遠い 昔 空 の 太陽 が 死に かけた 時 |とおい|むかし|から||たいよう||しに||じ

人々 は 星 々 を 渡る 船 に 乗る か ひとびと||ほし|||わたる|せん||のる|

クジラ イカ に 姿 を 変える か 選択 を 強い られた のだ くじら|いか||すがた||かえる||せんたく||つよい||

2 つ の 人類 が 故郷 を 捨てて まで 争い 続けた 一方 で ||じんるい||こきょう||すてて||あらそい|つづけた|いっぽう|

この 星 に 残り 希望 を 信じた 人々 が |ほし||のこり|きぼう||しんじた|ひとびと|

最後に は 太陽 を 蘇ら せた さいごに||たいよう||よみがえら|

その 代償 と して 陸地 は 海 に 沈んで しまった けれど |だいしょう|||りくち||うみ||しずんで||

僕ら は 波 の 上 で ぼくら||なみ||うえ|

そして クジラ イカ は 海 の 底 で |くじら|いか||うみ||そこ|

お互いに 生き残る 事 が 出来た おたがいに|いきのこる|こと||できた

( メルティ ) は 〜 い

これ って なん の 授業 ? ||||じゅぎょう

オルダム 先生 は 考古 学 って 呼んで る ね |せんせい||こうこ|まな||よんで||

僕達 は どこ から 来た の か 知る 事 で ぼくたち||||きた|||しる|こと|

どこ へ 行く の か を 考える こと が 出来る ||いく||||かんがえる|||できる

未来 の ため に とても 大切な 学問 なん だって みらい|||||たいせつな|がくもん||

( メルティ ) ふ 〜 ん

( ベベル ) これ から 謎 は どんどん 解けて いく はずだ よ |||なぞ|||とけて|||

今 ガルガンティア に は 勇敢な 探検 家 が いる から ね いま||||ゆうかんな|たんけん|いえ||||

( ベローズ ) 収穫 は あったかい ? |しゅうかく||

ああ

おそらく 記録 メディア だ |きろく|めでぃあ|

この 状態 なら |じょうたい|

オルダム 先生 が 解析 して くれる だろう |せんせい||かいせき|||

クジラ イカ の 巣 に 忍び込んで まで よく やる わ くじら|いか||す||しのびこんで||||

彼ら を 警戒 さ せ ない コツ を 見つけた かれら||けいかい||||こつ||みつけた

怒り の サイン を 読み取れば 刺激 し ない ように 行動 できる いかり||さいん||よみとれば|しげき||||こうどう|

いずれ 研究 が 進めば |けんきゅう||すすめば

コミュニケーション も 可能に なる かも しれ ない こみゅにけーしょん||かのうに||||

そう いや エイミー は ?

( サーヤ ) また お 出迎え |||でむかえ

く 〜 妬 ける ね 〜 |ねた||

はっ レド !

( 小 動物 ) キュッ キュ キュ しょう|どうぶつ|||

〜♪

( 幼 体 の 鳴き声 ) おさな|からだ||なきごえ