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なんとなく コンビニ の 音 が 聴き たく なり 、ミホ の 家 の 帰り 、夕方 の 店 に 顔 を 出した 。 ・・
「あ 、どうしたんですか 、古倉 さん 」・・
夕勤の 高校生の 女の子が 、掃除を しながら 、私の 姿に 気が付いて 笑顔に なる 。 ・・
「古倉さん 、今日は 休みじゃなかった ですか ? 」 ・・
「うん 、そう 、実家 の ほう に 顔 を 出して たんだ けど 、ちょっと 発注 だけ やろう かな って ……」・・
「えー 偉い 、熱心 です ね 」・・
バックルーム に は 早めに 出動 した 店長 が いた 。 ・・
「店長 、これから 夜勤 ですか ? 」・・
「おー 古倉さん 、どうしたの ? 」・・
「たまたま 用事 が 終わって 近く を 通った ので 、発注 の 数字 だけ 入れよう か と ……」・・
「あ 、お菓子 の 発注 ? 俺 、さっき 数字 入れちゃった けど 直して い い よ ー 」・・
「ありがとう ございます 」・・
店長 は 寝不足 な の か 、顔色 が 悪い 。 ・・
私 は 店 の コンピューター を 操作 し 、発注 を 始めた 。 ・・
「夜勤 は どう ですか ? 人 、集まり そうです か ? 」 ・・
「いや ー 、駄目だ ね ー 。 一人 面接 来た けど 、落としちゃった よ 。 白羽 の 件 も ある し さ 、次 は 使える やつ 雇わない と 」・・
店長 は 、使える 、と いう 言葉 を よく 使う ので 、自分 が 使える か 使えない か 考えてしまう 。 使える 道具 に なり たくて 働いて いる のかも しれない 。 ・・
「どんな 人 だった んです か ? 」 ・・
「いや 、人 は いい んだ けど さ 。 年齢 が ね ー 。 定年 退職 した 人 だった んだ けど 、腰 が 悪くて 前 の 店 を やめた ばっかり だって いう んだ よ 。 それ で 、うち の 店 でも 、腰 が 痛い とき は できれば 休みたい って いう から さ 。 前もって わかって る なら ともかく 、直前 に 休まれ る くらい なら 、俺 が 夜勤 入った ほうが いい やって 思って さ ー 」・・
「そう ですか 」・・
肉体 労働 は 、身体 を 壊して しまう と 「使え なく 」なって しまう 。 いくら 真面目 で も 、がんばって いて も 、身体 が 年 を 取ったら 、私 も この コンビニ で は 使えない 部品 に なる の かも しれない 。 ・・
「あ 、古倉さん 、今度 の 日曜日 、午後 だけ 入る ことって できる ? 菅原 さん が ライブ で 出れなくて さ ー 」・・
「はい 、入れます 」・・
「ほんと ? いや 、助かる わ あ 」・・
今 は まだ 、私 は 「使える 」道具 だ 。 安堵 と 不安 、両方 を 内臓 に 抱えながら 、「いえ 、稼ぎたい んで むしろ うれしい です よっ ! 」と 、私 は 菅原 さん の 喋り方 で 微笑み かけた 。