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進撃の巨人 3, Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 06

Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 06

( エレン ) う っ …

う っ う う …

( エレン ) クソ !

( 荒い 息遣い )

( クリスタ ) あっ エレン 起きた の ?

もう 少し 辛抱 して ね 大丈夫だ から

( エレン ) 無事だった か ヒストリア

( クリスタ ) エレン 聞いて

私 の お 父さん は これ まで も これ から も

この 壁 に 残さ れた 人類 全て の 味方 な の

私 たち に は 誤解 が あった んだ よ

確かに 彼ら は 調査 兵 団 の 邪魔 を したし

ニック 司祭 は 彼ら に 殺さ れた

でも お 父さん は そう する しか なかった

その 全て は 人類 を 思って やら ざる を え なかった の

( ロッド ) ヒストリア あと は 私 から 説明 しよう

( クリスタ ) あ …

( エレン ) 思い出した ぞ 確か …

俺 の 最後 の 記憶 は この 2 人 だった

どの くらい 時間 が たった ?

兵 長 アルミン 調査 兵 団 は 今 どう なって る ?

あっ

( エレン ) この 壁 何 だ ?

うっすら 光って る

時間 が 全く 分から ねえ

いや そう じゃ なくて

俺 は ここ に 来た こと が … ある

( ロッド ) どうした ? 君 は ここ に 来る の は 初めて だ ぞ

だが 見覚え が あって も 不思議で は ない

( エレン ) どういう 意味 だ ?

( エレン ) う っ

お … お 父さん エレン に 説明 を

ああ その つもり だ

だが ひと つ 試して みよう と 思って な

こう すれば 彼 は 思い出す かも しれ ない

( エレン ) う っ …

( エレン ) これ は 何 だ ? 俺 の 見た もの じゃ ない

違う 誰 の 記憶 だ ?

この 鍵 ! これ は …

まさか

お 父さん ?

う う っ … うわ 〜!

( ロッド ) どう だ ?

思い出した か ? 父親 の 罪 を

♪〜

〜♪

( フリーダ ) すごい よ ヒストリア

もう こんなに 読める ように なる なんて

( クリスタ ) だって お 姉ちゃん が 教えて くれる から

( フリーダ ) あっ ダメだ よ 鼻水 垂らして ちゃ

ヒストリア は もう ちょっと 女の子 らしく し ない と

はい かんで

( 鼻 を かむ 音 )

おお っ

は 〜 い よく でき ました

( クリスタ ) ねえ ( フリーダ ) うん ?

( クリスタ ) 女の子 らしく って 何 ?

( フリーダ ) そうだ ねえ 女の子 らしく って いう の は

この 子 みたいな 女の子 の こと かな

( クリスタ ) クリスタ ?

そ っ ヒストリア も クリスタ が 好きでしょう ?

うん

クリスタ は いつも ほか の 人 を 思いやって いる —

優しい 子だから ね

ヒストリア も この 子 みたいに なって ね

この 世界 は つらくて 厳しい こと ばかり だ から

みんな から 愛さ れる 人 に なって

助け合い ながら 生きて いか なきゃ いけない んだ よ

うん

じゃあ 私 お 姉ちゃん みたいに なり たい

えっ ?

( クリスタ ) 私 大きく なったら お 姉ちゃん みたいに なれる かな ?

( フリーダ ) いい よ ! ( クリスタ ) あっ

( フリーダ ) いい よ いい よ ! そのまま で いい よ

うわ … ウフフッ

( 笑い声 )

( フリーダ ) ごめん ね ヒストリア もう 時間 に なっちゃ った

今日 も 私 の こと は 忘れて ね また 会う 日 まで

( クリスタ ) あっ …

( クリスタ ) あれ ? あの 女 の 人 誰 ?

( クリスタ ) ああ … あっ …

( ロッド ) どうした ? ヒストリア

( クリスタ ) なんで ?

なんで 今 まで 忘れて た んだろう

私 は 独り じゃ なかった

私 に は あの お 姉さん が いた

私 に 本 を … 読み書き を 教えて くれた

優しく して くれた

あの 人 の こと を 忘れる なんて

( ロッド ) フリーダ と 会って いた の か

( クリスタ ) フリーダ ?

その 子 が 長い 黒 髪 の 若い 女性 であれば

恐らく 彼女 は フリーダ ・ レイス

お前 の 腹違い の 姉 だ

え …

( ロッド ) フリーダ は お前 を 気 に かけ 時折 面倒 を 見て いた ようだ な

お前 の 記憶 を 消して いた の は 恐らく お前 を 守る ため だ

えっ 記憶 を 消す ?

ああ しかし それ も

ここ で 彼 に 触れた こと で 記憶 の 蓋 が 開いた らしい

ねえ お 父さん

フリーダ お 姉さん は 今 どこ に いる の ?

会って お 礼 が 言い たい の

お 姉さん が い なかったら 私 …

あの とき の こと ありがとう って 伝え なきゃ

( ロッド ) フリーダ は もう この世 に は い ない

え …

( ロッド ) 私 に は 5 人 の 子供 が いた

しかし 妻 も フリーダ を 含む 子供 たち も 全員

5 年 前 ここ で 彼 の 父親 —

グリシャ ・ イェーガー に 殺さ れた のだ

( エレン ) う っ …

( ロッド ) グリシャ は “ 巨人 の 力 ” を 持つ 者 だった

彼 が 何者 な の か は 分から ない が

目的 は レイス 家 が 持つ ある “ 力 ” を 奪う こと

グリシャ が 求める その 力 と は

フリーダ の 中 に 宿る 巨人 の 力 だった

フリーダ の 巨人 は 全て の 巨人 の 頂点 に 立つ 存在

いわば 無敵の 力 を 持つ 巨人 だった

だが それ を 使いこなす に は まだ 経験 が 足りなかった ようだ

フリーダ は 真価 を 発揮 する こと なく グリシャ に 食わ れ

力 は 奪わ れて しまった

その うえ 彼 は 我々 一家 に 襲いかかった

レイス 家 を 根絶やし に する ため だ

14 歳 の ディルク と 12 歳 の エーベル を たたき 潰し

10 歳 の フロリアン を 抱えた 妻 ごと 踏みつけ

最後 は 長男 の ウルクリン を 握り潰した

くしくも その 場 から 生き残った の は

私 だけ だった

そんな …

お 姉さん が …

どうして そんな ひどい こと が できる の ?

( 足音 )

( ケニー ) おいおい おいおい おいおい !

何 のんびり くっちゃ べ って んだ ? あんた ら

外 は どえらい こと に なって る って のに

ケニー か 何 が 起こった ?

( ケニー ) 調査 兵 団 が クーデター を 企てて 全 兵 団 が 寝返った

王様 は 偽者 ( に せ もん ) だって バレ ち まった し お 偉 方 も 全員 逮捕 さ れた

大変 めでて え 状況 だ よ

( クリスタ ) あ …

( ケニー ) ここ が 見つかる の も 時間 の 問題 だ

さっさと やる こと 済まして くれ

ああ 分かった

君 たち 対人 制圧 部隊 が 入り口 の 防備 を 固めて くれ

( ケニー ) えっ

( ロッド ) 儀式 を 行う に は

君 たち が ここ から 離れる こと が 必要だ と 言った はずだ

( ケニー ) なんだ 王様 怒 っち まった か ?

悪かった よ 何しろ 心配 性 な もん で な

ケニー 君 を 信用 して いる ぞ

行け

俺 も だ よ 王様

ち っ

( ザックレー ) これ から は 一切 の 食事 を

“ 下 ” から 摂取 して いただく こと に なって おり ます

また 着用 できる 衣服 は 膝 から 下 の もの まで と し ます

そして 週 に 1 度 は

民衆 の 前 で その 姿 を 披露 して いただき ましょう

美しい

これ 以上 の 芸術 作品 は 存在 し え ない でしょう

何 十 年 も かけて 考案 した 甲斐 ( かい ) が あった

そして あなた 方 が 虐げた 民 の 前 で その お 姿 を さらして

ようやく この 作品 は 完成 を 迎える のです

( アウリール ) ザックレー 今に 見て ろ よ

お前 の その 血 は 奴隷 用 の 血 だ

我々 名家 の 血筋 と は 違って な

お前 は すぐに 記憶 を 失い 排便 の 仕方 ( しかた ) すら 忘れ …

う っ …

ハハハハ ! また 同じ 脅し 文句 を 垂れた な

ほか の やつ は ない の か ?

( ピクシス ) マズ い のう エルヴィン

王政 幹部 は 皆 同じ こと を 吐き よった ぞ

お 主 と 父 君 の 仮説 どおり じゃ

レイス 家 は 人類 の 記憶 を

都合 よく 改ざん できる と いう わけじゃ

しかも ヤツ ら を 含む 一部 の 血族 は

それ に 影響 さ れ ない と いった 口ぶり だった ぞ

( エルヴィン ) あっ … そんな こと が

レイス が エレン の 持つ “ 叫び ” の 力 さえ 手 に すれば

民衆 の 反乱 なん ぞ 事 も なし と いう わけじゃ

その 証拠 に 皆 恥じ も せ ず べらべら と しゃべり おった わ い

ぶた れる だけ 損 と ばかり に のう

( エルヴィン ) なるほど

そんな 重要な 情報 さえ 我々 は いずれ 忘れ去る と …

じゃ が まあ …

どのみち ザックレー の 手 に かかり 我ら の 拷問 を 受け 続けた ほう が

マシ だった と 思って おる だろう

分から ん ヤツ じゃ

あれ が 生涯 を ささげて やり たかった こと だ と は のう

司令 知っていた のです か ?

( ピクシス ) うむ … 口 が 滑った な

いかにも

ダリス ・ ザックレー の 野望 に は 感づいて おった

わし は お 主 と 違って 賭け 事 は 好ま ん

また お 主 ら と 違って

己 より も 生き残る 人類 の 数 を 尊重 して おる

お 主 の 提案 に 乗った の は

それ が 人類 に とって 最善 だ と 思う たから じゃ

その 結果 王政 に つく べき と 風 が 吹けば

ザックレー と 争う こと も 覚悟 し とった

と まあ わし ら クーデター 直後 の お 仲間 同士 で さえ

この ありさま じゃ

いつか 人 は 争い を やめる と か 誰 か が 歌って おった が

それ は いつ じゃ ?

( 兵士 ) 団長 ! 総員 準備 が 整い ました !

いつでも 行け ます !

人類 が 1 人 以下 まで 減れば 人 同士 の 争い は 不可能に なり ます

( ピクシス ) ハハハハッ

そんな へ理屈 が 聞き たかった わけで は な いわい

( エルヴィン ) 総員 整列 !

これ より エレン および ヒストリア 奪還 作戦 を 開始 する

目標 と 思わ れる レイス 領地 礼拝 堂 を 目指す !

( リヴァイ ) 分かった か ? 切り裂き ケニー だ

ヤツ が いれば それ が いちばん の 障害 に なる

脅威 の 度合い で いえば 敵 に 俺 が いる と 思え

いや あの 武器 が ある 分 俺 より も やっかいだ

( サシャ ) じゃあ 無理です よ 私 たち じゃ

( コニー ) 兵 団 と の 合流 を 待つ って の は …

( ミカサ ) 絶対 ダメ

そう 絶対 ダメだ !

朝 まで 待って たら エレン が 食わ れちゃ う かも だ から な

( アルミン ) でも 兵 長 の 話 を 聞く かぎり

弱点 が な いって わけで も ない と 思う な

( ジャン ) 本当 か ? アルミン

( アルミン ) うん 訓練 は 積んで て も 実戦 に 慣れて ない なら なおさら

( ハンジ ) しかし 一緒に 暮らして いて

それ しか 切り裂き ケニー の 情報 が ない って

どういう こと だ よ ? リヴァイ

( リヴァイ ) 悪い な ヤツ の フル ネーム も 知った ばかりだ

ケニー ・ アッカーマン って 名前 らしい が

お前 の 親戚 だったり して な

生前 の 両親 の 話 で は 父 の 姓 アッカーマン 家 は

都市 部 で 迫害 を 受けて いた と 聞き ました

東洋 人 である 母 の 一族 は 人種 の 違い から か 街 に 居場所 を 失い

お互い 壁 の 端 の 山奥 に 追い詰め られた 者 同士 が 出会って

夫婦 と なった のです

なぜ アッカーマン 家 が 迫害 さ れて いた の か は 分かり ませ ん

母 の ような 人種 的 差異 が

父 に あった ように は 見え ませ ん でした し

お前 ある とき 突然

力 に 目覚めた ような 感覚 を 経験 した こと が ある か ?

ん ?

あり ます

( リヴァイ ) ケニー ・ アッカーマン に も その 瞬間 が あった そうだ

ある とき ある 瞬間 に

突然 バカ みて え な 力 が 体中 から 湧いて きて

何 を どう すれば いい か 分かる んだ

その 瞬間 が 俺 に も あった

( ケニー ) 話せよ じいさん

あんた もう 死ぬ んだ ろ ?

( 祖父 ) ケニー

お前 また 憲兵 を 殺した の か ?

( ケニー ) ああ

この 辺り を 嗅ぎ 回って た 連中 なら 畑 の 肥やし に 生まれ変わった ぜ

( せきこみ )

分家 の ほう だ が

南 の シガンシナ 区 の 辺り に 移った そうだ

ただ そこ に も 商売 の 邪魔 を する ヤツ ら が 現れて

どうにも 貧しい まま の ようだ

一体 どう なって る ?

かつて の アッカーマン 家 は 王 側近 の 武家 だった そう じゃ ねえ か

それ が 今 じゃ 一族 根絶やし 寸前 だ

一体 何 を やれば ここ まで 王政 に 恨ま れる ?

なあ 言えよ 孫 が かわいく ねえ の か ?

フッ

あの かわいかった 孫 が

今 じゃ 都 の 化け物 切り裂き ケニー か

アッカーマン 家 は 王政 に 恨ま れて は おら ん

ただ 恐れ られて おる

王 が アッカーマン 家 を 操る こと が でき なかった から だ

操る ?

( 祖父 ) わし とて 全て を 知る わけで は ない

だが 確かな の は

我々 の 一族 が かつて 王政 の 懐 刀 ( ふところ が たな ) であり

中枢 の ひと つ であった と いう こと だ

そして 王 は 巨人 の 力 を 代々 受け継ぎ 保持 して おる

は あ ?

巨人 の 力 を … 何 だって ?

( 祖父 ) その 力 は 強大で 人類 全て の 記憶 を 改ざん し

過去 を 忘れ させる こと が できる

少数 の 血族 を 除いて な

その 中 で 王政 に 背 を 向けた 家 が 2 つ あった

それ が 東洋 の 一族 と アッカーマン 家 だ

だから 迫害 を ?

( 祖父 ) むごい 話 だ

( せきこみ )

( ケニー ) 冥土 の 土産 に は なら ん 話 かも しれん が

やっと 妹 を 見つけた よ

クシェル は 地下 街 の 娼館 ( しょうかん ) で 働いて た

客 の 子 を み ご もって な

それ を 産む っつ って 聞か ねえ んだ よ

( せきこみ )

( ケニー ) たく

こんな クソ みて え な 世界 に 産まれた ところ で

一体 どんな 夢 が 見 れる って んだろう な

( ハンジ ) あった 隠し 扉 だ

エレン も 敵 も この 奥 だろう

私 が 予想 した とおり の 地形 だ と いい んだ が

( リヴァイ ) わざわざ 寄り道 して 手 土産 用意 した 甲斐 が あれば な

( カーフェン ) 敵 は 少なくとも 7 人 以上

その 中 に は 当然 リヴァイ が 含ま れる

知って の とおり リヴァイ は 完全な 奇襲 を 受けた うえ で

我々 の 仲間 を 12 人 も 葬った

そして 我々 中央 憲兵 の 本部 も 王政 も

制圧 さ れて しまった らしい じゃ ない か

厳しい 状況 だ よ

この 狭い 世界 じゃ

投降 した あと に 私 たち を 待って る の は

死んだ ほう が マシ な 日々 だろう

でも それ って この 壁 の 中 で 生きて る かぎり

同じ こと でしょ ?

かない っこ ない 敵 が いて

いつ 壁 を 破って 私 たち を 滅ぼし に 来る か 分から ない

私 たち が 憲兵 を 選んだ の も

中央 憲兵 を 志望 し ケニー の 下 に ついた の も

そんな 無意味な 世界 と 無意味な 人生 に

意味 を 見いだす ため

ならば 最後 まで 信じて みよう

この 世界 を 盤上 ごと ひっくり返す って いう

ケニー の 夢 を

よし 準備 整い ました

そう か

それ で お前 ら 手 を 汚す 覚悟 の ほう は どう だ ?

よ さ そうだ な

♪〜

〜♪

( アルミン ) 彼 の 夢 を 守る こと 彼 を 救い出す こと

彼 の 記憶 を 引き継ぐ こと

それぞれ の 思い が 戦い へ と 向かわ せる

次回 「 願い 」


Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 06 shingeki||kyojin|season|attack||titan|season|episode Shingeki no Kyojin Season 3 (Attack on Titan Season 3) Episode 06

( エレン ) う っ …

う っ う う …

( エレン ) クソ ! |くそ

( 荒い 息遣い ) あらい|いきづかい

( クリスタ ) あっ   エレン 起きた の ? |||おきた|

もう 少し 辛抱 して ね   大丈夫だ から |すこし|しんぼう|||だいじょうぶだ|

( エレン ) 無事だった か   ヒストリア |ぶじだった||

( クリスタ ) エレン 聞いて ||きいて

私 の お 父さん は これ まで も これ から も わたくし|||とうさん|||||||

この 壁 に 残さ れた 人類 全て の 味方 な の |かべ||のこさ||じんるい|すべて||みかた||

私 たち に は 誤解 が あった んだ よ わたくし||||ごかい||||

確かに 彼ら は 調査 兵 団 の 邪魔 を したし たしかに|かれら||ちょうさ|つわもの|だん||じゃま||

ニック 司祭 は 彼ら に 殺さ れた |しさい||かれら||ころさ|

でも お 父さん は そう する しか なかった ||とうさん|||||

その 全て は 人類 を 思って やら ざる を え なかった の |すべて||じんるい||おもって||||||

( ロッド ) ヒストリア あと は 私 から 説明 しよう ||||わたくし||せつめい|

( クリスタ ) あ …

( エレン ) 思い出した ぞ   確か … |おもいだした||たしか

俺 の 最後 の 記憶 は この 2 人 だった おれ||さいご||きおく|||じん|

どの くらい 時間 が たった ? ||じかん||

兵 長 アルミン 調査 兵 団 は 今 どう なって る ? つわもの|ちょう||ちょうさ|つわもの|だん||いま|||

あっ

( エレン ) この 壁 何 だ ? ||かべ|なん|

うっすら 光って る |ひかって|

時間 が 全く 分から ねえ じかん||まったく|わから|

いや   そう じゃ なくて

俺 は ここ に 来た こと が … ある おれ||||きた|||

( ロッド ) どうした ? 君 は ここ に 来る の は 初めて だ ぞ ||きみ||||くる|||はじめて||

だが 見覚え が あって も 不思議で は ない |みおぼえ||||ふしぎで||

( エレン ) どういう 意味 だ ? ||いみ|

( エレン ) う っ

お … お 父さん エレン に 説明 を ||とうさん|||せつめい|

ああ   その つもり だ

だが ひと つ 試して みよう と 思って な |||ためして|||おもって|

こう すれば 彼 は 思い出す かも しれ ない ||かれ||おもいだす|||

( エレン ) う っ …

( エレン ) これ は 何 だ ? 俺 の 見た もの じゃ ない |||なん||おれ||みた|||

違う   誰 の 記憶 だ ? ちがう|だれ||きおく|

この 鍵 !  これ は … |かぎ||

まさか

お 父さん ? |とうさん

う う っ … うわ 〜!

( ロッド ) どう だ ?

思い出した か ?  父親 の 罪 を おもいだした||ちちおや||ざい|

♪〜

〜♪

( フリーダ ) すごい よ ヒストリア

もう こんなに 読める ように なる なんて ||よめる|||

( クリスタ ) だって お 姉ちゃん が 教えて くれる から |||ねえちゃん||おしえて||

( フリーダ ) あっ ダメだ よ   鼻水 垂らして ちゃ ||だめだ||はなみず|たらして|

ヒストリア は もう ちょっと 女の子 らしく し ない と ||||おんなのこ||||

はい   かんで

( 鼻 を かむ 音 ) はな|||おと

おお っ

は 〜 い   よく でき ました

( クリスタ ) ねえ ( フリーダ ) うん ?

( クリスタ ) 女の子 らしく って 何 ? |おんなのこ|||なん

( フリーダ ) そうだ ねえ 女の子 らしく って いう の は |そう だ||おんなのこ|||||

この 子 みたいな 女の子 の こと かな |こ||おんなのこ|||

( クリスタ ) クリスタ ?

そ っ   ヒストリア も クリスタ が 好きでしょう ? ||||||すきでしょう

うん

クリスタ は いつも ほか の 人 を 思いやって いる — |||||じん||おもいやって|

優しい 子だから ね やさしい|こだから|

ヒストリア も この 子 みたいに なって ね |||こ|||

この 世界 は つらくて 厳しい こと ばかり だ から |せかい|||きびしい||||

みんな から 愛さ れる 人 に なって ||あいさ||じん||

助け合い ながら 生きて いか なきゃ いけない んだ よ たすけあい||いきて|||||

うん

じゃあ 私 お 姉ちゃん みたいに なり たい |わたくし||ねえちゃん|||

えっ ?

( クリスタ ) 私 大きく なったら お 姉ちゃん みたいに なれる かな ? |わたくし|おおきく|||ねえちゃん|||

( フリーダ ) いい よ ! ( クリスタ ) あっ

( フリーダ ) いい よ いい よ ! そのまま で いい よ

うわ … ウフフッ

( 笑い声 ) わらいごえ

( フリーダ ) ごめん ね ヒストリア もう 時間 に なっちゃ った |||||じかん|||

今日 も 私 の こと は 忘れて ね また 会う 日 まで きょう||わたくし||||わすれて|||あう|ひ|

( クリスタ ) あっ …

( クリスタ ) あれ ?  あの 女 の 人 誰 ? |||おんな||じん|だれ

( クリスタ ) ああ … あっ …

( ロッド ) どうした ?  ヒストリア

( クリスタ ) なんで ?

なんで 今 まで 忘れて た んだろう |いま||わすれて||

私 は 独り じゃ なかった わたくし||ひとり||

私 に は あの お 姉さん が いた わたくし|||||ねえさん||

私 に 本 を … 読み書き を 教えて くれた わたくし||ほん||よみかき||おしえて|

優しく して くれた やさしく||

あの 人 の こと を 忘れる なんて |じん||||わすれる|

( ロッド ) フリーダ と 会って いた の か |||あって|||

( クリスタ ) フリーダ ?

その 子 が 長い 黒 髪 の 若い 女性 であれば |こ||ながい|くろ|かみ||わかい|じょせい|

恐らく 彼女 は フリーダ ・ レイス おそらく|かのじょ|||

お前 の 腹違い の 姉 だ おまえ||はらちがい||あね|

え …

( ロッド ) フリーダ は お前 を 気 に かけ 時折 面倒 を 見て いた ようだ な |||おまえ||き|||ときおり|めんどう||みて|||

お前 の 記憶 を 消して いた の は 恐らく お前 を 守る ため だ おまえ||きおく||けして||||おそらく|おまえ||まもる||

えっ 記憶 を 消す ? |きおく||けす

ああ   しかし それ も

ここ で 彼 に 触れた こと で 記憶 の 蓋 が 開いた らしい ||かれ||ふれた|||きおく||ふた||あいた|

ねえ お 父さん ||とうさん

フリーダ お 姉さん は 今 どこ に いる の ? ||ねえさん||いま||||

会って お 礼 が 言い たい の あって||れい||いい||

お 姉さん が い なかったら 私 … |ねえさん||||わたくし

あの とき の こと ありがとう って 伝え なきゃ ||||||つたえ|

( ロッド ) フリーダ は もう この世 に は い ない ||||このよ||||

え …

( ロッド ) 私 に は 5 人 の 子供 が いた |わたくし|||じん||こども||

しかし 妻 も フリーダ を 含む 子供 たち も 全員 |つま||||ふくむ|こども|||ぜんいん

5 年 前 ここ で 彼 の 父親 — とし|ぜん|||かれ||ちちおや

グリシャ ・ イェーガー に 殺さ れた のだ |||ころさ||

( エレン ) う っ …

( ロッド ) グリシャ は “ 巨人 の 力 ” を 持つ 者 だった |||きょじん||ちから||もつ|もの|

彼 が 何者 な の か は 分から ない が かれ||なにもの|||||わから||

目的 は レイス 家 が 持つ ある “ 力 ” を 奪う こと もくてき|||いえ||もつ||ちから||うばう|

グリシャ が 求める その 力 と は ||もとめる||ちから||

フリーダ の 中 に 宿る 巨人 の 力 だった ||なか||やどる|きょじん||ちから|

フリーダ の 巨人 は 全て の 巨人 の 頂点 に 立つ 存在 ||きょじん||すべて||きょじん||ちょうてん||たつ|そんざい

いわば 無敵の 力 を 持つ 巨人 だった |むてきの|ちから||もつ|きょじん|

だが それ を 使いこなす に は まだ 経験 が 足りなかった ようだ |||つかいこなす||||けいけん||たりなかった|

フリーダ は 真価 を 発揮 する こと なく グリシャ に 食わ れ ||しんか||はっき||||||くわ|

力 は 奪わ れて しまった ちから||うばわ||

その うえ 彼 は 我々 一家 に 襲いかかった ||かれ||われわれ|いっか||おそいかかった

レイス 家 を 根絶やし に する ため だ |いえ||ねだやし||||

14 歳 の ディルク と 12 歳 の エーベル を たたき 潰し さい||||さい|||||つぶし

10 歳 の フロリアン を 抱えた 妻 ごと 踏みつけ さい||||かかえた|つま||ふみつけ

最後 は 長男 の ウルクリン を 握り潰した さいご||ちょうなん||||にぎりつぶした

くしくも その 場 から 生き残った の は ||じょう||いきのこった||

私 だけ だった わたくし||

そんな …

お 姉さん が … |ねえさん|

どうして そんな ひどい こと が できる の ?

( 足音 ) あしおと

( ケニー ) おいおい おいおい おいおい !

何 のんびり くっちゃ べ って んだ ? あんた ら なん|||||||

外 は どえらい こと に なって る って のに がい||||||||

ケニー か   何 が 起こった ? ||なん||おこった

( ケニー ) 調査 兵 団 が クーデター を 企てて 全 兵 団 が 寝返った |ちょうさ|つわもの|だん||くーでたー||くわだてて|ぜん|つわもの|だん||ねがえった

王様 は 偽者 ( に せ もん ) だって バレ ち まった し お 偉 方 も 全員 逮捕 さ れた おうさま||にせもの||||||||||えら|かた||ぜんいん|たいほ||

大変 めでて え 状況 だ よ たいへん|||じょうきょう||

( クリスタ ) あ …

( ケニー ) ここ が 見つかる の も 時間 の 問題 だ |||みつかる|||じかん||もんだい|

さっさと やる こと 済まして くれ |||すまして|

ああ 分かった |わかった

君 たち 対人 制圧 部隊 が 入り口 の 防備 を 固めて くれ きみ||たいじん|せいあつ|ぶたい||いりぐち||ぼうび||かためて|

( ケニー ) えっ

( ロッド ) 儀式 を 行う に は |ぎしき||おこなう||

君 たち が ここ から 離れる こと が 必要だ と 言った はずだ きみ|||||はなれる|||ひつようだ||いった|

( ケニー ) なんだ 王様   怒 っち まった か ? ||おうさま|いか|||

悪かった よ 何しろ 心配 性 な もん で な わるかった||なにしろ|しんぱい|せい||||

ケニー 君 を 信用 して いる ぞ |きみ||しんよう|||

行け いけ

俺 も だ よ   王様 おれ||||おうさま

ち っ

( ザックレー ) これ から は 一切 の 食事 を ||||いっさい||しょくじ|

“ 下 ” から 摂取 して いただく こと に なって おり ます した||せっしゅ|||||||

また 着用 できる 衣服 は 膝 から 下 の もの まで と し ます |ちゃくよう||いふく||ひざ||した||||||

そして 週 に 1 度 は |しゅう||たび|

民衆 の 前 で その 姿 を 披露 して いただき ましょう みんしゅう||ぜん|||すがた||ひろう|||

美しい うつくしい

これ 以上 の 芸術 作品 は 存在 し え ない でしょう |いじょう||げいじゅつ|さくひん||そんざい||||

何 十 年 も かけて 考案 した 甲斐 ( かい ) が あった なん|じゅう|とし|||こうあん||かい|||

そして あなた 方 が 虐げた 民 の 前 で その お 姿 を さらして ||かた||しいたげた|たみ||ぜん||||すがた||

ようやく この 作品 は 完成 を 迎える のです ||さくひん||かんせい||むかえる|

( アウリール ) ザックレー   今に 見て ろ よ ||いまに|みて||

お前 の その 血 は 奴隷 用 の 血 だ おまえ|||ち||どれい|よう||ち|

我々 名家 の 血筋 と は 違って な われわれ|めいか||ちすじ|||ちがって|

お前 は すぐに 記憶 を 失い 排便 の 仕方 ( しかた ) すら 忘れ … おまえ|||きおく||うしない|はいべん||しかた|||わすれ

う っ …

ハハハハ ! また 同じ 脅し 文句 を 垂れた な ||おなじ|おどし|もんく||しだれた|

ほか の やつ は ない の か ?

( ピクシス ) マズ い のう   エルヴィン

王政 幹部 は 皆 同じ こと を 吐き よった ぞ おうせい|かんぶ||みな|おなじ|||はき||

お 主 と 父 君 の 仮説 どおり じゃ |おも||ちち|きみ||かせつ||

レイス 家 は 人類 の 記憶 を |いえ||じんるい||きおく|

都合 よく 改ざん できる と いう わけじゃ つごう||かいざん||||

しかも ヤツ ら を 含む 一部 の 血族 は |やつ|||ふくむ|いちぶ||けつぞく|

それ に 影響 さ れ ない と いった 口ぶり だった ぞ ||えいきょう||||||くちぶり||

( エルヴィン ) あっ … そんな こと が

レイス が エレン の 持つ “ 叫び ” の 力 さえ 手 に すれば ||||もつ|さけび||ちから||て||

民衆 の 反乱 なん ぞ 事 も なし と いう わけじゃ みんしゅう||はんらん|||こと|||||

その 証拠 に 皆 恥じ も せ ず べらべら と しゃべり おった わ い |しょうこ||みな|はじ|||||||||

ぶた れる だけ 損 と ばかり に のう |||そん||||

( エルヴィン ) なるほど

そんな 重要な 情報 さえ 我々 は いずれ 忘れ去る と … |じゅうような|じょうほう||われわれ|||わすれさる|

じゃ が まあ …

どのみち ザックレー の 手 に かかり 我ら の 拷問 を 受け 続けた ほう が |||て|||われら||ごうもん||うけ|つづけた||

マシ だった と 思って おる だろう |||おもって||

分から ん ヤツ じゃ わから||やつ|

あれ が 生涯 を ささげて やり たかった こと だ と は のう ||しょうがい|||||||||

司令   知っていた のです か ? しれい|しっていた||

( ピクシス ) うむ … 口 が 滑った な ||くち||すべった|

いかにも

ダリス ・ ザックレー の 野望 に は 感づいて おった |||やぼう|||かんづいて|

わし は お 主 と 違って 賭け 事 は 好ま ん |||おも||ちがって|かけ|こと||このま|

また お 主 ら と 違って ||おも|||ちがって

己 より も 生き残る 人類 の 数 を 尊重 して おる おのれ|||いきのこる|じんるい||すう||そんちょう||

お 主 の 提案 に 乗った の は |おも||ていあん||のった||

それ が 人類 に とって 最善 だ と 思う たから じゃ ||じんるい|||さいぜん|||おもう||

その 結果 王政 に つく べき と 風 が 吹けば |けっか|おうせい|||||かぜ||ふけば

ザックレー と 争う こと も 覚悟 し とった ||あらそう|||かくご||

と まあ わし ら クーデター 直後 の お 仲間 同士 で さえ ||||くーでたー|ちょくご|||なかま|どうし||

この ありさま じゃ

いつか 人 は 争い を やめる と か 誰 か が 歌って おった が |じん||あらそい|||||だれ|||うたって||

それ は いつ じゃ ?

( 兵士 ) 団長 !  総員 準備 が 整い ました ! へいし|だんちょう|そういん|じゅんび||ととのい|

いつでも 行け ます ! |いけ|

人類 が 1 人 以下 まで 減れば 人 同士 の 争い は 不可能に なり ます じんるい||じん|いか||へれば|じん|どうし||あらそい||ふかのうに||

( ピクシス ) ハハハハッ

そんな へ理屈 が 聞き たかった わけで は な いわい |へりくつ||きき|||||

( エルヴィン ) 総員 整列 ! |そういん|せいれつ

これ より エレン および ヒストリア 奪還 作戦 を 開始 する |||||だっかん|さくせん||かいし|

目標 と 思わ れる レイス 領地 礼拝 堂 を 目指す ! もくひょう||おもわ|||りょうち|れいはい|どう||めざす

( リヴァイ ) 分かった か ?  切り裂き ケニー だ |わかった||きりさき||

ヤツ が いれば それ が いちばん の 障害 に なる やつ|||||||しょうがい||

脅威 の 度合い で いえば 敵 に 俺 が いる と 思え きょうい||どあい|||てき||おれ||||おもえ

いや   あの 武器 が ある 分 俺 より も やっかいだ ||ぶき|||ぶん|おれ|||

( サシャ ) じゃあ 無理です よ   私 たち じゃ ||むりです||わたくし||

( コニー ) 兵 団 と の 合流 を 待つ って の は … |つわもの|だん|||ごうりゅう||まつ|||

( ミカサ ) 絶対 ダメ |ぜったい|だめ

そう   絶対 ダメだ ! |ぜったい|だめだ

朝 まで 待って たら エレン が 食わ れちゃ う かも だ から な あさ||まって||||くわ||||||

( アルミン ) でも 兵 長 の 話 を 聞く かぎり ||つわもの|ちょう||はなし||きく|

弱点 が な いって わけで も ない と 思う な じゃくてん||||||||おもう|

( ジャン ) 本当 か ?  アルミン |ほんとう||

( アルミン ) うん   訓練 は 積んで て も 実戦 に 慣れて ない なら なおさら ||くんれん||つんで|||じっせん||なれて|||

( ハンジ ) しかし 一緒に 暮らして いて ||いっしょに|くらして|

それ しか 切り裂き ケニー の 情報 が ない って ||きりさき|||じょうほう|||

どういう こと だ よ ?  リヴァイ

( リヴァイ ) 悪い な ヤツ の フル ネーム も 知った ばかりだ |わるい||やつ||ふる|ねーむ||しった|

ケニー ・ アッカーマン って 名前 らしい が |||なまえ||

お前 の 親戚 だったり して な おまえ||しんせき|||

生前 の 両親 の 話 で は 父 の 姓 アッカーマン 家 は せいぜん||りょうしん||はなし|||ちち||せい||いえ|

都市 部 で 迫害 を 受けて いた と 聞き ました とし|ぶ||はくがい||うけて|||きき|

東洋 人 である 母 の 一族 は 人種 の 違い から か 街 に 居場所 を 失い とうよう|じん||はは||いちぞく||じんしゅ||ちがい|||がい||いばしょ||うしない

お互い 壁 の 端 の 山奥 に 追い詰め られた 者 同士 が 出会って おたがい|かべ||はし||やまおく||おいつめ||もの|どうし||であって

夫婦 と なった のです ふうふ|||

なぜ アッカーマン 家 が 迫害 さ れて いた の か は 分かり ませ ん ||いえ||はくがい|||||||わかり||

母 の ような 人種 的 差異 が はは|||じんしゅ|てき|さい|

父 に あった ように は 見え ませ ん でした し ちち|||||みえ||||

お前 ある とき 突然 おまえ|||とつぜん

力 に 目覚めた ような 感覚 を 経験 した こと が ある か ? ちから||めざめた||かんかく||けいけん|||||

ん ?

あり ます

( リヴァイ ) ケニー ・ アッカーマン に も その 瞬間 が あった そうだ ||||||しゅんかん|||そう だ

ある とき ある 瞬間 に |||しゅんかん|

突然 バカ みて え な 力 が 体中 から 湧いて きて とつぜん|ばか||||ちから||たいちゅう||わいて|

何 を どう すれば いい か 分かる んだ なん||||||わかる|

その 瞬間 が 俺 に も あった |しゅんかん||おれ|||

( ケニー ) 話せよ   じいさん |はなせよ|

あんた もう 死ぬ んだ ろ ? ||しぬ||

( 祖父 ) ケニー そふ|

お前 また 憲兵 を 殺した の か ? おまえ||けんぺい||ころした||

( ケニー ) ああ

この 辺り を 嗅ぎ 回って た 連中 なら 畑 の 肥やし に 生まれ変わった ぜ |あたり||かぎ|まわって||れんちゅう||はたけ||こやし||うまれかわった|

( せきこみ )

分家 の ほう だ が ぶんけ||||

南 の シガンシナ 区 の 辺り に 移った そうだ みなみ|||く||あたり||うつった|そう だ

ただ そこ に も 商売 の 邪魔 を する ヤツ ら が 現れて ||||しょうばい||じゃま|||やつ|||あらわれて

どうにも 貧しい まま の ようだ |まずしい|||

一体 どう なって る ? いったい|||

かつて の アッカーマン 家 は 王 側近 の 武家 だった そう じゃ ねえ か |||いえ||おう|そっきん||ぶけ|||||

それ が 今 じゃ 一族 根絶やし 寸前 だ ||いま||いちぞく|ねだやし|すんぜん|

一体 何 を やれば ここ まで 王政 に 恨ま れる ? いったい|なん|||||おうせい||うらま|

なあ 言えよ 孫 が かわいく ねえ の か ? |いえよ|まご|||||

フッ

あの かわいかった 孫 が ||まご|

今 じゃ 都 の 化け物 切り裂き ケニー か いま||と||ばけもの|きりさき||

アッカーマン 家 は 王政 に 恨ま れて は おら ん |いえ||おうせい||うらま||||

ただ 恐れ られて おる |おそれ||

王 が アッカーマン 家 を 操る こと が でき なかった から だ おう|||いえ||あやつる||||||

操る ? あやつる

( 祖父 ) わし とて 全て を 知る わけで は ない そふ|||すべて||しる|||

だが 確かな の は |たしかな||

我々 の 一族 が かつて 王政 の 懐 刀 ( ふところ が たな ) であり われわれ||いちぞく|||おうせい||ふところ|かたな||||

中枢 の ひと つ であった と いう こと だ ちゅうすう||||||||

そして 王 は 巨人 の 力 を 代々 受け継ぎ 保持 して おる |おう||きょじん||ちから||だいだい|うけつぎ|ほじ||

は あ ?

巨人 の 力 を … 何 だって ? きょじん||ちから||なん|

( 祖父 ) その 力 は 強大で 人類 全て の 記憶 を 改ざん し そふ||ちから||きょうだいで|じんるい|すべて||きおく||かいざん|

過去 を 忘れ させる こと が できる かこ||わすれ|さ せる|||

少数 の 血族 を 除いて な しょうすう||けつぞく||のぞいて|

その 中 で 王政 に 背 を 向けた 家 が 2 つ あった |なか||おうせい||せ||むけた|いえ|||

それ が 東洋 の 一族 と アッカーマン 家 だ ||とうよう||いちぞく|||いえ|

だから 迫害 を ? |はくがい|

( 祖父 ) むごい 話 だ そふ||はなし|

( せきこみ )

( ケニー ) 冥土 の 土産 に は なら ん 話 かも しれん が |めいど||みやげ|||||はなし|||

やっと 妹 を 見つけた よ |いもうと||みつけた|

クシェル は 地下 街 の 娼館 ( しょうかん ) で 働いて た ||ちか|がい||しょうかん|||はたらいて|

客 の 子 を み ご もって な きゃく||こ|||||

それ を 産む っつ って 聞か ねえ んだ よ ||うむ|||きか|||

( せきこみ )

( ケニー ) たく

こんな クソ みて え な 世界 に 産まれた ところ で |くそ||||せかい||うまれた||

一体 どんな 夢 が 見 れる って んだろう な いったい||ゆめ||み||||

( ハンジ ) あった   隠し 扉 だ ||かくし|とびら|

エレン も 敵 も この 奥 だろう ||てき|||おく|

私 が 予想 した とおり の 地形 だ と いい んだ が わたくし||よそう||||ちけい|||||

( リヴァイ ) わざわざ 寄り道 して 手 土産 用意 した 甲斐 が あれば な ||よりみち||て|みやげ|ようい||かい|||

( カーフェン ) 敵 は 少なくとも 7 人 以上 |てき||すくなくとも|じん|いじょう

その 中 に は 当然 リヴァイ が 含ま れる |なか|||とうぜん|||ふくま|

知って の とおり リヴァイ は 完全な 奇襲 を 受けた うえ で しって|||||かんぜんな|きしゅう||うけた||

我々 の 仲間 を 12 人 も 葬った われわれ||なかま||じん||ほうむった

そして 我々 中央 憲兵 の 本部 も 王政 も |われわれ|ちゅうおう|けんぺい||ほんぶ||おうせい|

制圧 さ れて しまった らしい じゃ ない か せいあつ|||||||

厳しい 状況 だ よ きびしい|じょうきょう||

この 狭い 世界 じゃ |せまい|せかい|

投降 した あと に 私 たち を 待って る の は とうこう||||わたくし|||まって|||

死んだ ほう が マシ な 日々 だろう しんだ|||||ひび|

でも それ って この 壁 の 中 で 生きて る かぎり ||||かべ||なか||いきて||

同じ こと でしょ ? おなじ||

かない っこ ない 敵 が いて |||てき||

いつ 壁 を 破って 私 たち を 滅ぼし に 来る か 分から ない |かべ||やぶって|わたくし|||ほろぼし||くる||わから|

私 たち が 憲兵 を 選んだ の も わたくし|||けんぺい||えらんだ||

中央 憲兵 を 志望 し ケニー の 下 に ついた の も ちゅうおう|けんぺい||しぼう||||した||||

そんな 無意味な 世界 と 無意味な 人生 に |むいみな|せかい||むいみな|じんせい|

意味 を 見いだす ため いみ||みいだす|

ならば 最後 まで 信じて みよう |さいご||しんじて|

この 世界 を 盤上 ごと ひっくり返す って いう |せかい||ばんじょう||ひっくりかえす||

ケニー の 夢 を ||ゆめ|

よし   準備 整い ました |じゅんび|ととのい|

そう か

それ で お前 ら 手 を 汚す 覚悟 の ほう は どう だ ? ||おまえ||て||けがす|かくご|||||

よ さ そうだ な ||そう だ|

♪〜

〜♪

( アルミン ) 彼 の 夢 を 守る こと 彼 を 救い出す こと |かれ||ゆめ||まもる||かれ||すくいだす|

彼 の 記憶 を 引き継ぐ こと かれ||きおく||ひきつぐ|

それぞれ の 思い が 戦い へ と 向かわ せる ||おもい||たたかい|||むかわ|

次回 「 願い 」 じかい|ねがい