×

Vi använder kakor för att göra LingQ bättre. Genom att besöka sajten, godkänner du vår cookie policy.


image

四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 10

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 10

♪♪~

( 渡 ) あー あ 負け ち まった よ 。

( 渡 ) 全国 大会 で 優勝 し て 高校 で 国立 3 連覇 。 →

空前 の ワタリンフィーバー 。 →

後ろ髪 引か れ ながら 渡 英 。 →

モデル と 浮 名 を 流し て リーグ 得点 王 。 →

10 年 連続 バロン ドール 。 →

順風満帆 な 人生 が 若干 予定 が 狂 っち まっ た 。

( 渡 ) スター に なり 損ね ち まった 。

( 公生 ) スーパー スター に 挫折 は 付き物 だ よ 。 →

ドラマ に なる 。 メッシ も そう だ 。

( 渡 ) じゃ お前 に ぴったり だ 。

フッ 。 →

今期 の スター は お前 に 譲る よ 。 公生 。

( 公生 ) 僕 は 渡 じゃ ない よ 。

( 渡 ) そりゃ そうだ 。 俺 は 俺 。 お前 は お前 。 →

俺 は 椿 の 母性 を くすぐれ ない し ピアノ も 弾け ない 。

まだ 音 が ?

( 公生 ) 《 怖い 》

頭 から 離れ ない ん だ 。

( 公生 ) 《 怖い … 怖い 》

また … 。

音 が 聞こえ なく なる かも しれ ない って 。

スーパー スター に 挫折 は 付き物 さ 。 →

逆境 で こそ そい つ が 本物 か どう か 分かる 。 →

だって よ 。

ヘッ 。

( 渡 ) 星 は 夜 輝く ん だ ぜ 。

♪♪~

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』

( 観客 ) 《 ショパン 『 エチュード 作品 25 - 5 』 って … 》

( 観客 ) 《 こんな 曲 だった け ? 》 ( 観客 ) 《 速い し 荒い 》

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん の 伴奏 し た とき と 同じ 》 →

《 音 が でこぼこ 。 どんどん 速く なって く 》

《 また だ … 》

♪♪~

《 響 い て こ ない 》

《 ピアノ の 音 が … 》

《 音 が … 》

《 深海 に のみ 込ま れ て ゆく 》

《 まだ だ … 集中 集中 集中 ! 》

《 全 神経 を ピアノ に 傾けろ ! 》

《 あの とき の よう に 》

《 全身 で 音 を つかめ ! 》

( 早 希 ) 《 これ は 罰 な の よ 》 →

《 公生 。 私 を … 私 の 夢 を →

あなた が 拒絶 し た 罰 》

( 早 希 ) 《 分かる でしょ ? 》

♪♪~

( 観客 ) 《 下手くそ だ 》

( 高柳 ) 《 有馬 。 まさか 音 が … 》

( 井端 ) 《 これ で は 耳障り でし か ない 》

( 絵 見 ) 《 有馬 … 》 →

《 出だし は 一 音 も 漏らさ ず 完璧 に 弾け て い た のに 》

《 音 が とれ ない せい ? 》 →

《 音 が 聞こえ ない の は ホント ? 》 →

《 だって これ は 苦しみ に あふれ て いる 音 だ 》

《 音 が 聞こえ なく て も 分かる 。 細胞 が わめい てる 》

《 こんな の ショパン じゃ ない 》

( 早 希 ) 《 これ は 罰 な の よ 》 《 違う ! 》

( 早 希 ) 《 音 に 見放さ れ てる の よ 》 《 違う ! 》

《 僕 は お 母さん の ため に 一生懸命 やった じゃ ない か 》

( 早 希 ) 《 ピアノ は あなた 自身 よ 》 →

《 たた い て も たた い て も 答え て は くれ ない でしょ ? 》 →

《 孤独 な の は … N 独りぼっち な の は … 》

《 お前 な ん か 死 ん じゃ え ば いい ん だ 》

( 早 希 ) 《 あなた の 罰 》

♪♪~

《 やめ ちゃ お う か な 》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 音 から 緊張 感 が 失わ れ て いく 》

《 途中 で やめる 気 ? 》

《 やっぱり 僕 は 僕 の まま 》

《 あの とき の よう に なんて 虫 が よ すぎ た の か な 》

《 コンクール に 出 れ ば 何 か が 変わる と 思って い た 》

《 でも 僕 は 僕 の まま 何も 変わら ない 》

( かをり ) 《 駄目 … やめ ない で ! 》

( 観客 ) これ … 演奏 やめ ちゃ う ぞ 。

( 観客 ) あの 有馬 が … 。

( 観客 ) 傷口 が 広がる より は … 。

《 やめる な ! 続け て ! 》

( 椿 ) 《 やめ ちゃ 駄目 ! 》

♪♪~

《 これ 見 て 。 君 の エントリー ナンバー 》

《 ケッヘル 265 番 モーツァルト 『 キラキラ 星 変奏曲 』 》

《 星 は 君 の 頭上 に 輝く よ ! 》

( 武士 ) 《 頼む よ 。 冗談 だ ろ ? これ が あの 有馬 かよ ? 》 →

《 完全無欠 正確 無比 。 見る 影 も ない 》 →

《 俺 の 憧れ た 有馬 公生 》

《 俺 の 2 年間 は 何 だった ん だ よ ? 》

♪♪~

もう … 冗談 やめ て くれよ 。

本当 に … 。

( 観客 ) 演奏 やめ ちゃ った 。

( ざわめき )

( 観客 ) 天才 も 地 に 落ち た か 。

( 観客 ) どう なる の ? ( 観客 ) 失格 。 無 評価 だ よ 。

( 井端 ) 《 フンッ 終わり だ 》

( 観客 ) どんな 理由 でも 演奏 を 中断 し たら →

そい つ の コンクール は もう … 。

《 あー あ 終わっちゃ っ た な 》

< 二の舞い 。 同じ 穴 の むじ な 。 類 は 友 を 呼ぶ >

< あの とき 演奏 を 中断 し た 瞬間 君 の コンクール は 終わった >

< 君 は 何の ため に バイオリン を 弾 い た ん だ ろ う >

フッ 。

< 容赦 の ない 人 だ 。 何 を 見 て も 君 を 思い出す >

< 本当 に 容赦 の ない 人 だ >

< 僕 の 中 に いる 君 で すら …>

< 諦める こと を 許し て くれ ない >

< あの とき 君 は 何の ため に バイオリン を 弾 い た の か な >

( 心臓 の 鼓動 )

《 アゲイン ! 》 《 アゲイン ! 》

♪♪~

《 弾き 直し ! ? 》

《 駄目 だ 。 弾き 直し た ところ で テンポ が 揃って ない 》

《 大切 な の は イメージ 》

《 君 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》

《 誰 の ため に 弾き たい ? 》

< あの とき 君 は 何 の ため 誰 の ため に 弾 い た の か な >

《 友人 A 。 君 が いい の 》

《 僕 は 音 が 聞こえ ない ん だ 》

《 君 を 私 の 伴奏 者 に 任命 し ます 》

< ああ … そうだ >

僕 は 君 の ため に 弾 こ う 。

♪♪~

( 高柳 ) 《 また 演奏 が 変わり 始め た 》 →

《 出だし は コンピューター の よう に 無機質 で 譜面 どおり に 正確 に 》 →

《 途中 から 泣きじゃくる 子供 が 鍵盤 を たたきつける よう に 》 →

《 三 度 その 姿 を 変える 》

《 あいつ に 何 が 起こった ん だ ? 》

《 この 変わり よう 半端 ねえ 》 →

《 3 人 の 演奏 者 が 弾 い てる みたい だ 》

( 絵 見 ) 《 演奏 が 変わる どころ か 音 が 変わる 》

《 音 が きらめき だす ! 》

《 演奏 を 中断 し ちゃ った 》

《 失格 だ な 。 暴 虐 非道 な 誰 か と 一緒 だ 》

《 星 は 君 の 頭上 に 輝く よ ! 》

《 ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 》

《 本当 の 君 は ショパン を どう 弾き たい ? 》

《 私 たち は ショパン じゃ ない もん 》

《 君 は どうせ 君 だ よ 》

《 君 と 交わし た 言葉 一つ一つ が 星 の よう に 降り注 い で くる 》

《 一 人 で 見 た 空 は のみ込ま れ そう で 怖かった 》

《 渡 と 見 た 星空 は 移り気 で →

椿 と 見 た 星空 は 底抜け に 輝 い て どこ か 不安 げ で 》

《 君 と 見る 星空 は どんな だ ろ う 》

♪♪~

( 絵 見 ) チョーク の に おい が する 。 →

不細工 に ひび割れ た 窓 ガラス 。 遠く から 運動 部 の 声 。 →

桜 の 花びら の 影 。 かす かな 寝息 。

( 絵 見 ) 風景 が 変わる 。 →

これ は 有馬 の イメージ 。

♪♪~

( 絵 見 ) 《 有馬 の 世界 に 埋没 し て ゆく 》

♪♪~

《 満足 の いく 演奏 は でき ない かも しれ ない 》

《 でも 弾く の 。 弾ける 機会 と →

聴 い て くれる 人 が いる なら 私 は 全力 で 弾く 》

《 どう だ ! これ が 俺 だ ! 》

《 響け ! 響け ! 》

《 聴 い て くれ た 人 が 私 を 忘れ ない よう に 》

《 その 人 の 心 に ずっと 住め る よう に 》

《 僕 は たった 一 人 で いい や 》

《 君 だけ で いい や 》

《 ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう 》

《 ありがとう 》

♪♪~

( 観客 ) 《 これ が あの 有馬 ? 》

( 女の子 ) 《 どうして だ ろ う 。 我慢 し ない と 泣 い ちゃ い そう 》

( 落合 ) 《 もう 年 かしら ね 》 →

《 いちず な 思い を 聞か さ れる と 切なく なる 》

《 戻って こい 戻って こい 》 →

《 有馬 ! 》

《 かすか な 寝息 が 聞こえる 》

《 猫 みたい だ 》

《 迷い 込 ん だ 一 枚 の 花びら 》

《 最悪 の 第 一 印象 》

《 友達 を 好き な 女の子 》

《 届く かな ? 届く と いい な 》

♪♪~

( かをり ) やっと 帰って き た 。

《 僕 の 中 に 君 が いる 》

《 君 が いる ! 》

君 が いる よ 。

有馬 公生 君 。

( 黒 猫 ) 《 あの 子 の 言った とおり だ 》 →

《 音楽 は 自由 だ 》

♪♪~

( 黒 猫 ) 《 君 は 自由 な ん だ 》

♪♪~

♪♪~

( 観客 たち ) あっ 。

( 観客 ) えっ と … 。 ( 観客 ) そう か 拍手 だ 。

( 観客 ) 何 ? これ 。 ( 観客 ) よかった の ? 悪かった の ?

( 拍手 )

《 そりゃ あ 誰 だって 戸惑う ぜ 》

《 これ を どう 評価 しろ って いう ん だ 》

( 高柳 の 心臓 の 鼓動 )

《 これ は 余韻 ? 変遷 の 途中 ? 》 →

《 何 か の 前兆 ? 》

《 まったく … 》 →

《 後悔 なんて みじんも ない 顔 だ 》

《 なし の つぶ て 。 ま ぁ そうだ よ な 》

《 僕 は たった 一 人 で いい ん だ 》

《 届く かな ? 》

《 届く と いい な 》

♪♪~

あっ … 。

♪♪~

( 井端 ) もう 不愉快 だ ! けしからん ! →

練習 不足 も 甚だしい ! ( 審査 員 ) 先生 し ー っ 。

( 絵 見 ) 《 おっしゃる とおり 。 本当 に ど 下手 》 →

《 譜面 を きちんと さらった の かしら 》 →

《 でも あいつ の 音 は 4 月 の 気配 が し た 》

( 落合 ) 有馬 君 って … 。

面白い 子 ね 。 ウフッ 。

( 落合 ) 《 操り 人形 が 糸 を 断って 自立 し 始め た 》 →

《 もっとも 突然 手 に 入れた 感情 を →

持て余し 気味 だ けど ね 》

どう し ちゃ った ん だ ろ う 。 ( 観客 ) あの 天才 有馬 が 。

( 拍手 )

( 紘子 ) ふ ~ ん やる じゃ ん 。

凡才 。


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 10 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 10

♪♪~

( 渡 ) あー あ 負け ち まった よ 。 と|||まけ||| Oh, man, we lost!

( 渡 ) 全国 大会 で 優勝 し て 高校 で 国立 3 連覇 。 → と|ぜんこく|たいかい||ゆうしょう|||こうこう||こくりつ|れんぱ Win Nationals, take my third straight national high school title,

空前 の ワタリンフィーバー 。 → くうぜん|| generate unprecedented Watarin Fever,

後ろ髪 引か れ ながら 渡 英 。 → うしろがみ|ひか|||と|えい reluctantly move to the U.K....

モデル と 浮 名 を 流し て リーグ 得点 王 。 → もでる||うか|な||ながし||りーぐ|とくてん|おう Stir up the rumor mill with a model,

10 年 連続 バロン ドール 。 → とし|れんぞく||どーる win ten Ballon d'Ors in a row...

順風満帆 な 人生 が 若干 予定 が 狂 っち まっ た 。 じゅんぷうまんぱん||じんせい||じゃっかん|よてい||くる||| My life of smooth sailing...

( 渡 ) スター に なり 損ね ち まった 。 と|すたー|||そこね||

( 公生 ) スーパー スター に 挫折 は 付き物 だ よ 。 → きみお|すーぱー|すたー||ざせつ||つきもの|| Setbacks come with the territory of becoming a superstar.

ドラマ に なる 。 メッシ も そう だ 。 どらま|||||| It's more dramatic.

( 渡 ) じゃ お前 に ぴったり だ 。 と||おまえ||| Then it's the perfect deal for you.

フッ 。 →

今期 の スター は お前 に 譲る よ 。 公生 。 こんき||すたー||おまえ||ゆずる||きみお I'm gonna hand over the role of this season's star to you, Kousei.

( 公生 ) 僕 は 渡 じゃ ない よ 。 きみお|ぼく||と||| I'm not you, Watari.

( 渡 ) そりゃ そうだ 。 俺 は 俺 。 お前 は お前 。 → と||そう だ|おれ||おれ|おまえ||おまえ Damn straight.

俺 は 椿 の 母性 を くすぐれ ない し ピアノ も 弾け ない 。 おれ||つばき||ぼせい|||||ぴあの||はじけ| I can't tickle Tsubaki's motherhood, and I can't even play the piano.

まだ 音 が ? |おと| You still can't hear?

( 公生 ) 《 怖い 》 きみお|こわい I'm scared.

頭 から 離れ ない ん だ 。 あたま||はなれ||| I can't get it out of my head.

( 公生 ) 《 怖い … 怖い 》 きみお|こわい|こわい I'm scared... I'm scared...

また … 。 The idea...

音 が 聞こえ なく なる かも しれ ない って 。 おと||きこえ|||||| that I won't be able to hear the notes again.

スーパー スター に 挫折 は 付き物 さ 。 → すーぱー|すたー||ざせつ||つきもの| Well, setbacks come with the territory of becoming a superstar.

逆境 で こそ そい つ が 本物 か どう か 分かる 。 → ぎゃっきょう||||||ほんもの||||わかる In the face of adversity,

だって よ 。 Or so they say.

ヘッ 。

( 渡 ) 星 は 夜 輝く ん だ ぜ 。 と|ほし||よ|かがやく||| The stars shine at night, you know!

♪♪~

♪♪ 『 エチュード ホ 短調 作品 25 - 5 』 ||たんちょう|さくひん

( 観客 ) 《 ショパン 『 エチュード 作品 25 - 5 』 って … 》 かんきゃく|||さくひん| Chopin, Etude Op. 25 No. 5... Was it...

( 観客 ) 《 こんな 曲 だった け ? 》 ( 観客 ) 《 速い し 荒い 》 かんきゃく||きょく|||かんきゃく|はやい||あらい Is this really what it sounds like?

( 椿 ) 《 か を ちゃ ん の 伴奏 し た とき と 同じ 》 → つばき||||||ばんそう|||||おなじ Just like when he accompanied Kao-chan,

《 音 が でこぼこ 。 どんどん 速く なって く 》 おと||||はやく|| the notes are all over the place...

《 また だ … 》 Here we go again.

♪♪~

《 響 い て こ ない 》 ひび||||

《 ピアノ の 音 が … 》 ぴあの||おと|

《 音 が … 》 おと| The sound...

《 深海 に のみ 込ま れ て ゆく 》 しんかい|||こま||| 《 Swallowed into the deep sea 》

《 まだ だ … 集中 集中 集中 ! 》 ||しゅうちゅう|しゅうちゅう|しゅうちゅう

《 全 神経 を ピアノ に 傾けろ ! 》 ぜん|しんけい||ぴあの||かたむけろ

《 あの とき の よう に 》 Just like that time...

《 全身 で 音 を つかめ ! 》 ぜんしん||おと|| Grab hold of the notes with your whole body!

( 早 希 ) 《 これ は 罰 な の よ 》 → はや|まれ|||ばち||| This is your punishment.

《 公生 。 私 を … 私 の 夢 を → きみお|わたくし||わたくし||ゆめ| Kousei.

あなた が 拒絶 し た 罰 》 ||きょぜつ|||ばち for rejecting my dream.

( 早 希 ) 《 分かる でしょ ? 》 はや|まれ|わかる|

♪♪~

( 観客 ) 《 下手くそ だ 》 かんきゃく|へたくそ|

( 高柳 ) 《 有馬 。 まさか 音 が … 》 たかやなぎ|ありま||おと|

( 井端 ) 《 これ で は 耳障り でし か ない 》 いばた||||みみざわり|||

( 絵 見 ) 《 有馬 … 》 → え|み|ありま Arima...

《 出だし は 一 音 も 漏らさ ず 完璧 に 弾け て い た のに 》 でだし||ひと|おと||もらさ||かんぺき||はじけ||||

《 音 が とれ ない せい ? 》 → おと|||| Is it because you can't perceive the sound?

《 音 が 聞こえ ない の は ホント ? 》 → おと||きこえ||||ほんと

《 だって これ は 苦しみ に あふれ て いる 音 だ 》 |||くるしみ|||||おと| Because this is...

《 音 が 聞こえ なく て も 分かる 。 細胞 が わめい てる 》 おと||きこえ||||わかる|さいぼう|||

《 こんな の ショパン じゃ ない 》

( 早 希 ) 《 これ は 罰 な の よ 》 《 違う ! 》 はや|まれ|||ばち||||ちがう

( 早 希 ) 《 音 に 見放さ れ てる の よ 》 《 違う ! 》 はや|まれ|おと||みはなさ|||||ちがう (Saki) 《I'm abandoned by the sound》 《No! 》

《 僕 は お 母さん の ため に 一生懸命 やった じゃ ない か 》 ぼく|||かあさん||||いっしょうけんめい|||| I worked so hard, just for you, Mom!

( 早 希 ) 《 ピアノ は あなた 自身 よ 》 → はや|まれ|ぴあの|||じしん| ( Saki ) 《 You are the piano 》 →

《 たた い て も たた い て も 答え て は くれ ない でしょ ? 》 → ||||||||こたえ||||| No matter how hard you pound it, it won't answer you, will it?

《 孤独 な の は …\ N 独りぼっち な の は … 》 こどく||||n|ひとりぼっち||| 《 Being lonely is...\ N Being alone is... 》

《 お前 な ん か 死 ん じゃ え ば いい ん だ 》 おまえ||||し||||||| 《It's okay if you don't die》

( 早 希 ) 《 あなた の 罰 》 はや|まれ|||ばち

♪♪~

《 やめ ちゃ お う か な 》 《Should I stop?》

♪♪~

( 絵 見 ) 《 音 から 緊張 感 が 失わ れ て いく 》 え|み|おと||きんちょう|かん||うしなわ||| (Emi) 《The tension disappears from the sound》

《 途中 で やめる 気 ? 》 とちゅう|||き Is he planning to stop midway?

《 やっぱり 僕 は 僕 の まま 》 |ぼく||ぼく|| I'm still the same old me, after all.

《 あの とき の よう に なんて 虫 が よ すぎ た の か な 》 ||||||ちゅう||||||| To play like I did before... maybe I expected too much?

《 コンクール に 出 れ ば 何 か が 変わる と 思って い た 》 こんくーる||だ|||なん|||かわる||おもって|| I thought that if I entered this competition, something would change.

《 でも 僕 は 僕 の まま 何も 変わら ない 》 |ぼく||ぼく|||なにも|かわら|

( かをり ) 《 駄目 … やめ ない で ! 》 かおり|だめ||| No...

( 観客 ) これ … 演奏 やめ ちゃ う ぞ 。 かんきゃく||えんそう||||

( 観客 ) あの 有馬 が … 。 かんきゃく||ありま| Not that Arima...

( 観客 ) 傷口 が 広がる より は … 。 かんきゃく|きずぐち||ひろがる|| Better to just cut his losses...

《 やめる な ! 続け て ! 》 ||つづけ| 《Don't stop! continue ! 》

( 椿 ) 《 やめ ちゃ 駄目 ! 》 つばき|||だめ

♪♪~

《 これ 見 て 。 君 の エントリー ナンバー 》 |み||きみ||えんとりー|なんばー

《 ケッヘル 265 番 モーツァルト 『 キラキラ 星 変奏曲 』 》 |ばん|もーつぁると|きらきら|ほし|へんそうきょく Köchel number 265, Mozart's...

《 星 は 君 の 頭上 に 輝く よ ! 》 ほし||きみ||ずじょう||かがやく| The stars will shine over your head.

( 武士 ) 《 頼む よ 。 冗談 だ ろ ? これ が あの 有馬 かよ ? 》 → ぶし|たのむ||じょうだん||||||ありま| Come on! You gotta be kidding me...

《 完全無欠 正確 無比 。 見る 影 も ない 》 → かんぜんむけつ|せいかく|むひ|みる|かげ|| 《Completely perfect, accurate and matchless. There is no shadow to see >> →

《 俺 の 憧れ た 有馬 公生 》 おれ||あこがれ||ありま|きみお The Kousei Arima who I looked up to.

《 俺 の 2 年間 は 何 だった ん だ よ ? 》 おれ||ねんかん||なん|||| What were those two years for?

♪♪~

もう … 冗談 やめ て くれよ 。 |じょうだん|||

本当 に … 。 ほんとう|

( 観客 ) 演奏 やめ ちゃ った 。 かんきゃく|えんそう||| Stopped playing...

( ざわめき )

( 観客 ) 天才 も 地 に 落ち た か 。 かんきゃく|てんさい||ち||おち|| (Audience) Has a genius fallen to the ground?

( 観客 ) どう なる の ? ( 観客 ) 失格 。 無 評価 だ よ 。 かんきゃく||||かんきゃく|しっかく|む|ひょうか|| What does this mean?

( 井端 ) 《 フンッ 終わり だ 》 いばた||おわり| Humph... It's over.

( 観客 ) どんな 理由 でも 演奏 を 中断 し たら → かんきゃく||りゆう||えんそう||ちゅうだん|| No matter what the reason is,

そい つ の コンクール は もう … 。 |||こんくーる|| That competition is already...

《 あー あ 終わっちゃ っ た な 》 ||おわっちゃ|||

< 二の舞い 。 同じ 穴 の むじ な 。 類 は 友 を 呼ぶ > にのまい|おなじ|あな||||るい||とも||よぶ < Second dance . Whirlpool in the same hole. Likes call friends >

< あの とき 演奏 を 中断 し た 瞬間 君 の コンクール は 終わった > ||えんそう||ちゅうだん|||しゅんかん|きみ||こんくーる||おわった

< 君 は 何の ため に バイオリン を 弾 い た ん だ ろ う > きみ||なんの|||ばいおりん||たま|||||| What was it that you were playing for?

フッ 。

< 容赦 の ない 人 だ 。 何 を 見 て も 君 を 思い出す > ようしゃ|||じん||なん||み|||きみ||おもいだす <He is merciless. I remember you no matter what I look at >

< 本当 に 容赦 の ない 人 だ > ほんとう||ようしゃ|||じん| <He's a really merciless person>

< 僕 の 中 に いる 君 で すら …> ぼく||なか|||きみ|| Even the you that's here inside me.

< 諦める こと を 許し て くれ ない > あきらめる|||ゆるし|||

< あの とき 君 は 何の ため に バイオリン を 弾 い た の か な > ||きみ||なんの|||ばいおりん||たま|||||

( 心臓 の 鼓動 ) しんぞう||こどう

《 アゲイン ! 》 《 アゲイン ! 》 Again!

♪♪~

《 弾き 直し ! ? 》 はじき|なおし

《 駄目 だ 。 弾き 直し た ところ で テンポ が 揃って ない 》 だめ||はじき|なおし||||てんぽ||そろって| He might've started playing again, but the tempo's uneven.

《 大切 な の は イメージ 》 たいせつ||||いめーじ 《 Image is important 》

《 君 は この 曲 を どう 弾き たい ? 》 きみ|||きょく|||はじき| How do you want to play this piece?

《 誰 の ため に 弾き たい ? 》 だれ||||はじき|

< あの とき 君 は 何 の ため 誰 の ため に 弾 い た の か な > ||きみ||なん|||だれ||||たま|||||

《 友人 A 。 君 が いい の 》 ゆうじん|a|きみ||| 《Friend A. Are you good ?

《 僕 は 音 が 聞こえ ない ん だ 》 ぼく||おと||きこえ|||

《 君 を 私 の 伴奏 者 に 任命 し ます 》 きみ||わたくし||ばんそう|もの||にんめい|| 《 I appoint you as my accompanist 》

< ああ … そうだ > |そう だ

僕 は 君 の ため に 弾 こ う 。 ぼく||きみ||||たま|| I... I'm going to play for you.

♪♪~

( 高柳 ) 《 また 演奏 が 変わり 始め た 》 → たかやなぎ||えんそう||かわり|はじめ| His playing is changing yet again.

《 出だし は コンピューター の よう に 無機質 で 譜面 どおり に 正確 に 》 → でだし||こんぴゅーたー||||むきしつ||ふめん|||せいかく| 《The beginning is inorganic like a computer and exactly as the score》 →

《 途中 から 泣きじゃくる 子供 が 鍵盤 を たたきつける よう に 》 → とちゅう||なきじゃくる|こども||けんばん||||

《 三 度 その 姿 を 変える 》 みっ|たび||すがた||かえる

《 あいつ に 何 が 起こった ん だ ? 》 ||なん||おこった||

《 この 変わり よう 半端 ねえ 》 → |かわり||はんぱ| 《 This change is half-hearted 》 →

《 3 人 の 演奏 者 が 弾 い てる みたい だ 》 じん||えんそう|もの||たま|||| 《 It looks like three musicians are playing 》

( 絵 見 ) 《 演奏 が 変わる どころ か 音 が 変わる 》 え|み|えんそう||かわる|||おと||かわる (Emi) 《Instead of changing the performance, the sound changes》

《 音 が きらめき だす ! 》 おと||| His notes...

《 演奏 を 中断 し ちゃ った 》 えんそう||ちゅうだん|||

《 失格 だ な 。 暴 虐 非道 な 誰 か と 一緒 だ 》 しっかく|||あば|ぎゃく|ひどう||だれ|||いっしょ| 《You're disqualified. I'm with someone who is brutal and outrageous .

《 星 は 君 の 頭上 に 輝く よ ! 》 ほし||きみ||ずじょう||かがやく| "The stars will shine above your head! 》

《 ありったけ の 君 で 真摯 に 弾け ば いい ん だ よ 》 ||きみ||しんし||はじけ||||| Just play with sincerity, with everything you've got.

《 本当 の 君 は ショパン を どう 弾き たい ? 》 ほんとう||きみ|||||はじき|

《 私 たち は ショパン じゃ ない もん 》 わたくし||||||

《 君 は どうせ 君 だ よ 》 きみ|||きみ|| You're just you, no matter what.

《 君 と 交わし た 言葉 一つ一つ が 星 の よう に 降り注 い で くる 》 きみ||かわし||ことば|ひとつひとつ||ほし||||ふりそそ||| 《Each word I exchanged with you rains down like a star》

《 一 人 で 見 た 空 は のみ込ま れ そう で 怖かった 》 ひと|じん||み||から||のみこま||||こわかった The sky I looked at alone seemed like it was about to swallow me up, and I was afraid.

《 渡 と 見 た 星空 は 移り気 で → と||み||ほしぞら||うつりぎ|

椿 と 見 た 星空 は 底抜け に 輝 い て どこ か 不安 げ で 》 つばき||み||ほしぞら||そこぬけ||あきら|||||ふあん|| ...and the starry sky I looked up at with Tsubaki

《 君 と 見る 星空 は どんな だ ろ う 》 きみ||みる|ほしぞら||||| The starry sky that I look up at with you - what will it be like?

♪♪~

( 絵 見 ) チョーク の に おい が する 。 → え|み|ちょーく||||| There's the smell of chalk.

不細工 に ひび割れ た 窓 ガラス 。 遠く から 運動 部 の 声 。 → ぶさいく||ひびわれ||まど|がらす|とおく||うんどう|ぶ||こえ

桜 の 花びら の 影 。 かす かな 寝息 。 さくら||はなびら||かげ|||ねいき Shadows of cherry blossom petals. Faint breathing.

( 絵 見 ) 風景 が 変わる 。 → え|み|ふうけい||かわる

これ は 有馬 の イメージ 。 ||ありま||いめーじ This is Arima's imagery.

♪♪~

( 絵 見 ) 《 有馬 の 世界 に 埋没 し て ゆく 》 え|み|ありま||せかい||まいぼつ||| (Emi) 《Immersed in the world of Arima》

♪♪~

《 満足 の いく 演奏 は でき ない かも しれ ない 》 まんぞく|||えんそう|||||| We might not be able to turn in a performance that we can live with.

《 でも 弾く の 。 弾ける 機会 と → |はじく||はじける|きかい| 《But I play it. Opportunity to play and →

聴 い て くれる 人 が いる なら 私 は 全力 で 弾く 》 き||||じん||||わたくし||ぜんりょく||はじく

《 どう だ ! これ が 俺 だ ! 》 ||||おれ|

《 響け ! 響け ! 》 ひびけ|ひびけ

《 聴 い て くれ た 人 が 私 を 忘れ ない よう に 》 き|||||じん||わたくし||わすれ||| So that the people who've heard me will never forget me.

《 その 人 の 心 に ずっと 住め る よう に 》 |じん||こころ|||すめ||| 《 So that I can live forever in that person 's heart 》

《 僕 は たった 一 人 で いい や 》 ぼく|||ひと|じん||| Just one person matters to me.

《 君 だけ で いい や 》 きみ|||| Only you matter.

《 ありがとう ありがとう ありがとう ありがとう 》

《 ありがとう 》

♪♪~

( 観客 ) 《 これ が あの 有馬 ? 》 かんきゃく||||ありま Is this really that Arima?

( 女の子 ) 《 どうして だ ろ う 。 我慢 し ない と 泣 い ちゃ い そう 》 おんなのこ|||||がまん||||なき|||| (Girl) 《Why? I'm going to cry if I can't stand it

( 落合 ) 《 もう 年 かしら ね 》 → おちあい||とし|| (Ochiai) 《I wonder if it's already my age》 →

《 いちず な 思い を 聞か さ れる と 切なく なる 》 ||おもい||きか||||せつなく| 《 It makes me sad when I hear your thoughts 》

《 戻って こい 戻って こい 》 → もどって||もどって| Come back. Come back...

《 有馬 ! 》 ありま Arima!

《 かすか な 寝息 が 聞こえる 》 ||ねいき||きこえる 《 I can hear faint breathing 》

《 猫 みたい だ 》 ねこ|| "It's like a cat"

《 迷い 込 ん だ 一 枚 の 花びら 》 まよい|こみ|||ひと|まい||はなびら A single petal that drifted into my life.

《 最悪 の 第 一 印象 》 さいあく||だい|ひと|いんしょう The worst first impression ever. The girl who likes my best friend.

《 友達 を 好き な 女の子 》 ともだち||すき||おんなのこ

《 届く かな ? 届く と いい な 》 とどく||とどく|||

♪♪~

( かをり ) やっと 帰って き た 。 かおり||かえって||

《 僕 の 中 に 君 が いる 》 ぼく||なか||きみ|| You're here inside me now.

《 君 が いる ! 》 きみ||

君 が いる よ 。 きみ|||

有馬 公生 君 。 ありま|きみお|きみ

( 黒 猫 ) 《 あの 子 の 言った とおり だ 》 → くろ|ねこ||こ||いった|| (black cat) 《It's just as she said》 →

《 音楽 は 自由 だ 》 おんがく||じゆう|

♪♪~

( 黒 猫 ) 《 君 は 自由 な ん だ 》 くろ|ねこ|きみ||じゆう||| You're free.

♪♪~

♪♪~

( 観客 たち ) あっ 。 かんきゃく||

( 観客 ) えっ と … 。 ( 観客 ) そう か 拍手 だ 。 かんきゃく|||かんきゃく|||はくしゅ| Oh, right... time to applaud.

( 観客 ) 何 ? これ 。 ( 観客 ) よかった の ? 悪かった の ? かんきゃく|なん||かんきゃく|||わるかった| What was that?

( 拍手 ) はくしゅ

《 そりゃ あ 誰 だって 戸惑う ぜ 》 ||だれ||とまどう|

《 これ を どう 評価 しろ って いう ん だ 》 |||ひょうか|||||

( 高柳 の 心臓 の 鼓動 ) たかやなぎ||しんぞう||こどう

《 これ は 余韻 ? 変遷 の 途中 ? 》 → ||よいん|へんせん||とちゅう

《 何 か の 前兆 ? 》 なん|||ぜんちょう 《A sign of something? 》

《 まったく … 》 → Not the slightest trace of regret on that face.

《 後悔 なんて みじんも ない 顔 だ 》 こうかい||||かお| 《You have no regrets on your face》

《 なし の つぶ て 。 ま ぁ そうだ よ な 》 ||||||そう だ|| No feedback. Well, of course not.

《 僕 は たった 一 人 で いい ん だ 》 ぼく|||ひと|じん|||| 《 I'm fine with being alone 》

《 届く かな ? 》 とどく| Will it reach her?

《 届く と いい な 》 とどく||| 《 I hope it reaches 》

♪♪~

あっ … 。

♪♪~

( 井端 ) もう 不愉快 だ ! けしからん ! → いばた||ふゆかい||

練習 不足 も 甚だしい ! ( 審査 員 ) 先生 し ー っ 。 れんしゅう|ふそく||はなはだしい|しんさ|いん|せんせい||-| The lack of practice is also serious! (Judge) Teacher.

( 絵 見 ) 《 おっしゃる とおり 。 本当 に ど 下手 》 → え|み|||ほんとう|||へた Just as he says, that really sucked.

《 譜面 を きちんと さらった の かしら 》 → ふめん||||| << I wonder if I stole the sheet music properly >> →

《 でも あいつ の 音 は 4 月 の 気配 が し た 》 |||おと||つき||けはい||| 《 But that guy's sound gave me a hint of April 》

( 落合 ) 有馬 君 って … 。 おちあい|ありま|きみ|

面白い 子 ね 。 ウフッ 。 おもしろい|こ|| Funny kid. Whoops.

( 落合 ) 《 操り 人形 が 糸 を 断って 自立 し 始め た 》 → おちあい|あやつり|にんぎょう||いと||たって|じりつ||はじめ| The puppet has severed his strings and started walking on his own.

《 もっとも 突然 手 に 入れた 感情 を → |とつぜん|て||いれた|かんじょう| Those newfound emotions do seem to be a bit much for him to handle.

持て余し 気味 だ けど ね 》 もてあまし|きみ||| I feel like I have too much to carry .

どう し ちゃ った ん だ ろ う 。 ( 観客 ) あの 天才 有馬 が 。 ||||||||かんきゃく||てんさい|ありま| I wonder what happened to him?

( 拍手 ) はくしゅ

( 紘子 ) ふ ~ ん やる じゃ ん 。 ひろこ||||| (Hiroko) I'll do it.

凡才 。 ぼんさい Mr. Mediocre!