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四月は君の嘘, Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 8

Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 8

( 高柳 ) 武士 シュベルスタイン コンクール から の 招待 状 が 届 い た ぞ 。 ドイツ だ 。 →

いよいよ 海外 だ ぞ 。 →

毎 報 コン と かぶる が あっ ち は キャンセル し て おこ う 。

( 武士 ) 高柳 先生 。 ( 高柳 ) うん ?

( 武士 ) 俺 ドイツ に は 行き ませ ん 。 ( 高柳 ) えっ ?

( 武士 ) 毎 報 音楽 コンクール に 出 ます 。

( 高柳 ) な … なぜ だ ! ?

向こう が 招待 し て くれる ん だ 。 めったに ない おいしい 話 だ 。

ショパン コンクール の ため に も →

海外 に 顔 を 売 っと く 必要 だって ある 。 →

そもそも 毎 報 コン は 去年 勝って る じゃ ない か 。 →

優先 し て 出場 する 意味 なんて ない だ ろ う 。

( 武士 ) 意味 は あり ます 。

( 武士 ) 有馬 公生 が 出る かも しれ ませ ん 。

そう 言って ずいぶん 待った 。

だが もう 2 年 も 表 舞台 に 顔 を 出し て ない 。

耳 が 聞こえ ない って 噂 も ある 。

今度 は 出る かも しれ ませ ん 。 ( 高柳 ) 武士 !

( 武士 ) バカ な こと だって 分かって ます 。 →

でも 俺 の 目標 は →

海外 でも ショパン コンクール で も あり ませ ん 。

俺 の 目標 は 有馬 公生 です 。 →

あいつ の 出る コンクール です 。

♪♪~

( 武士 ) オエッ !

《 大丈夫 。 お前 は できる 弾ける ! 》

《 いい 表情 だ 。 気負う な よ 武士 》

( 拍手 )

♪♪ 『 エチュード 嬰 ハ 短調 作品 10 - 4 』

《 よし 上出来 の 入り だ 》

( 渡 ) むっ ?

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ( 絵 見 ) 《 武士 … 》

うん ?

《 人 の 演奏 を 聴 い て いる の か ? 豪 胆 な 子 だ 》

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

( 絵 見 ) 《 有馬 ? 》

♪♪~

《 見て いる か ? 聴 い て いる か ? 有馬 》

( 椿 ) 《 同じ ピアノ ? 前 の 人 たち と 全然 違う 》

( 井端 ) 《 誠実 に 音楽 と 向き合う 姿勢 》 →

《 恐れ に 立ち向かう 強靱 な 意志 》 →

《 根底 に そびえる 揺るが ない 幹 》 →

《 これ が 相 座 の ショパン 》

《 有馬 君 に は 感謝 し て いる 》

《 君 が あいつ を 成長 さ せ た 》 →

《 君 と いう 存在 が →

相 座 武士 と いう ピアニスト を 高み へ と 引き上げ て くれ た 》

《 お前 の い ない 2 年間 頑張って こ れ た の は →

いつか 帰って くる と 信じ て い た から だ 》 →

《 俺 は お前 に 追い 付い た か ? 》 →

《 それとも 遠ざかった か ? 》 →

《 また 蜃気楼 の よう に 追い掛け させ て くれる か ? 》 →

《 俺 の 憧れ で い て くれる か ? 》

《 答え て くれ 。 見せつけ て くれ 》

《 さあ 次 は お前 の 番 だ 》 →

《 有馬 公生 ! 》

♪♪~

( 拍手 ・ 歓声 )

おお っ ! ( 観客 ) ブラボー !

( 渡 ) チッ カッコイイ じゃ ねえ か 。

( かをり ) さすが 。 ( 椿 ) すごい すごい !

( 親衛隊 たち ) キャー ! こっち 見 た ! カッコイイ !

( 椿 ) 何 ? あれ 。 NTAKESHI 親衛隊 。

《 ライバル と は 特別 な もの だ 》

《 特に 思春期 の 男の子 に とって は なおさら だ ろ う 》 →

《 他人 の 教え など より 何 万 倍 も 成長 さ せる 》

≪ ( 絵 見 ) あんた の せい よ 。

( 絵 見 ) 武士 を あそこ まで に し た の は あんた よ 。

有馬 公生 。 →

全て は あんた に 追い付く ため 。 →

そう ピアノ が 言って る 。

( 公生 ) 君 も そう な の ?

笑わ せ ない で 。

( 武士 ) ハァ ハァ … 。 →

あっ ! ( 実行 委員 ) うわ ー !

ブハー ! ハァー 終わった 。

( 実行 委員 ) よかった よ 。 ( 実行 委員 ) お 疲れ 。

( 武士 ) ハハ … 。 今ごろ 震え てき や がった 。

≪ ( 絵 見 ) お 疲れ 。

どう だ ! 見 た か 有馬 !

うん 。 すごかった よ 。

お っ ! おう 大した こと ねえ よ !

( 絵 見 ) 《 キモ … 》

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 15 分 の 休憩 を 取り ます 。 →

45 分 から 審査 を 再開 いたし ます 。 ( 観客 ) カッコ 良かった ね 。

隙 が ない よ 。

( 審査 委員 ) 相 座 君 どっしり し てる な 。

( 審査 委員 ) 貫禄 すら 感じ ます ね 。 ( 審査 委員 ) ミス らしい ミス も ない 。

( 審査 委員 ) 練習 の すさまじ さ が 垣 間 見える ね 。

( 審査 委員 ) 見た目 と 違って 真面目 な ピアノ です よ ね 。

( 審査 委員 ) 師匠 の 高柳 君 は チャラチャラ し てる ん です けど ね 。

( 審査 委員 ) フフフ 。 ( 高柳 ) うん ?

最近 の コンクール も 軒並み 1 位 。

まさに 飛ぶ 鳥 を 落とす 勢い です ね 。

( 井端 ) 世界 に 羽ばたく 逸材 だ ね 。

それ に 比べ て ずいぶん と 差 を 付け られ た もの だ 。

キャワイイ ! どれ どれ ?

ハッ ! しまった ! ああ 井川 さん ね 。

彼女 も 人気者 よ 。

やっぱり 見 た こ と ある 。 公生 の 応援 に 来 た とき →

さっき の 相 座 君 。 そして 井川 さん 。 →

よく この 3 人 セット で 見 て た な 。 →

名前 と か いつも 上位 に い た から 覚え てる 。

でも 結局 公生 が 1 位 だった けど ね 。

( 渡 ) だ から 何で 椿 が 得意 げ な ん だ ? →

それ で 絵 見 ちゃん って ピアノ うまい の ?

うまい に 違いない ! カワイイ から 。

俺 の 目 に 狂い は ない 。

きっと 絵 見 ちゃん が ぶ っち ぎり で 優勝 だ な !

だって カワイイ から 。 ウフフ 。 もう 下 の 名前 。

( 椿 ) 最低 。 ( 渡 ) ウフフ 。

うーん 。 でも 井川 さん 最近 は 苦戦 し てる かな ?

熊谷 コンクール は 奨励 賞 。

谷崎 音楽 祭 は 3 位 。

この 前 は 予選 落ち まで 経験 し てる 。

( 椿 ) ふ ~ ん 。 上がったり 下がったり だ ね 。

昔 は 3 人 で 上位 独占 だった のに 。

≪ ( 高柳 ) 失礼 。

( 落合 ) あら 高柳 先生 。 ( 高柳 ) どうも 落合 先生 。

どう です か ? お宅 の 井川 さん の 調子 は ?

( 落合 ) 《 嫌 み な 男 》

( 落合 ) お 見事 で し た ね 相 座 君 。 ご 指導 の たまもの です ね 。

いや ~ ありがとう ござい ます 。

僕 に は 過ぎ た 弟子 です 。 ハハハ … 。

しかしながら そろそろ 海外 に 目 を 向ける 時期 か と 。

国 内 で やり 残し た こと は な さ そう な の で ね 。

《 もはや 国 内 に 敵 は い ない 》

《 あなた だって 見 た でしょ う 》 →

《 誰 が 見 て も 武士 が ナンバーワン だ ! 》 →

《 ここ で 有馬 を たた い て 海外 だ ! 》

ご 自由に 。

それ で どう です か ? 井川 さん 。

( 落合 ) あの 子 絵 見 は 気分 屋 で ね 。 →

ほんの ちょっと した こと で 演奏 が がらり と 変わる 。

新しい 靴 で 爪先 が 痛い と か →

近所 の おじさん の 鼻歌 が おかしかった と か 。 →

その 日 の 天気 に すら 左右 さ れる 。 →

この 2 年間 あの 子 の モチベーション を 保つ ため に →

周り は てんやわんや 。 →

倒す べき 目標 が 消え て い た から 。

だけど 今日 は 違う 。

《 2 年間 倒す べき 目標 … 》

( 高柳 ) 《 倒す べき 目標 ! 》

武士 で は 目標 に なら ない と ?

相 座 君 も 絵 見 を 相手 に し て ない でしょ ?

フフフ 。 ( 落合 ) 結果 が 証明 し てる って 顔 ね 。

( 高柳 ) ケンカ を 売って る ん です か ? 落合 先生 。

( 落合 ) 吹っかけ て き た の は あなた よ 高柳 先生 。

女 は 好 戦 的 な 生き物 な の 。

お 分かり ? 坊や 。

( ブザー )

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 再開 いたし ます 。

相 座 君 の 王座 は 今日 で 終わり 。

絵 見 が 終わら せる わ 。

( 絵 見 ) や だ 鳥肌 。 →

あっ … 赤く なっちゃ う 。

( 絵 見 ) こんな の 久しぶり 。

( 絵 見 ) 《 そう か … 》 →

《 2 年 ぶり だ 》

( 絵 見 ) 私 が 5 つ の とき →

友達 の ピアノ 演奏 会 の 応援 に 行った ん です 。

( 絵 見 ) つまらなく て 寝 そう に なった とき →

あいつ が 舞台 に 出 て き た ん です 。

( 公生 ) 《 あ … ああ … 》

( 絵 見 ) もう がちがち で こっち が はらはら 。

( 絵 見 ) 《 ああ … 》

あの 有馬 君 が ? へ ぇ ~ 。

後 で 知った ん です が →

あいつ 人前 で する 初めて の 演奏 だった らしい ん です 。

( 絵 見 ) 《 指 が 鍵 に 触れる まで の いっ とき の 静寂 》 →

《 ためらい や 戸惑い と 決別 する 時間 》

( 絵 見 ) 《 そい つ の 指 が 鍵 に 触れ た その 瞬間 →

私 の 未来 は 決まった 》

《 でき た ! あっ … 》

( 絵 見 ) 《 ああ … 》

( 泣き声 )

《 えっ ! ? 》 ( 泣き声 )

( 落合 ) 大 泣き し ちゃ った の ? ( 絵 見 ) お 恥ずかしい 。

( 落合 ) 有馬 少年 困った でしょ う ね 。

( 絵 見 ) しょんぼり はけ て いき まし た 。

どきどき が 止まら なく て 涙 が 込み上げ て →

感情 が 一気に あふれ だし た ん です 。

ただただ 感動 し た ん です 。

音楽 の 楽し さ を 体現 し てる か の よう で 。 →

でも あいつ は … N 有馬 公生 は 変わった 。

( 男性 ) 《 機械 仕掛け 》 ( 女性 ) 《 母親 の 操り 人形 》

( 男性 ) 《 譜面 の 奴隷 》 ( 女性 ) 《 コンクール だけ の ピアニスト 》

《 有馬 公生 の 母親 有馬 早 希 は 夢 を 見 た の ね 》 →

《 分かる わ 》 →

《 腕試し に 出し て み た コンクール で →

素晴らしい 演奏 を し た 息子 に 夢 を 見 た 》 →

《 自分 の かなえ られ なかった 夢 を 》 →

《 実績 の 残せ る 演奏 》 →

《 コンクール に 勝て る 演奏 を たたき込 ん だ 》 →

《 譜面 の 指示 どおり 機械 の よう に 》

《 分かる わ 》

《 指導 者 と して →

否定 し きれ ない の が つらい ところ ね 》

《 でも あなた は 違う わ ね 》 →

《 強い 子 だ もの 》

( 武士 ) あいつ って さ 無愛想 で 口 で は きつい こと 言って る けど →

ものすごく お前 に こだわって る ん だ ぜ 有馬 。

僕 に ?

ああ そりゃ あ もう 恋 焦がれる ほど に 。 →

よく 言わ れ た もん な 。 →

「 武士 は 本当 の 有馬 を 知ら ない でしょ 」 って 。

♪♪~

( 観客 ) 《 美しい 》

奇麗 。

( 渡 ) 《 ため息 しか 出 ねえ 》 →

《 黒い ピアノ と 彼女 。 何 か すげ え 決まって る 》

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』

♪♪~

《 奇麗 な 音 だ 》

《 だが この 程度 なら … 》

♪♪~

《 あっ … 》

《 確かに 絵 見 に は むら っ 気 が ある 》 →

《 しけ た 海 の よう に 感情 の 波 が 不安定 に うねり を 上げ て いる 》 →

《 なら 今日 。 ピーク の 波 が 来 て も 不思議 じゃ ない 》

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) おいおい 。

( 絵 見 ) 《 ピアノ が 合って る 。 指 が 軽い 》 →

《 私 は 今日 乗って る 》 →

《 きっと 朝 食べ た スコーン が おいしかった から 》 →

《 新調 し た ドレス が 決まった から 》 →

《 髪 が うまく セット でき た から 》 →

《 きっと そう だ 》 →

《 違う 違う でしょ 》 →

《 子供 じゃ ある まい し 自分 に 言い訳 し て どう する の 》 →

《 あいつが いる 。 2 年 ぶり に すぐ そこ に … 》 →

《 背 が 高く なって た 。 少し 大人 に なって た 》 →

《 でも すぐに 分かる 》 →

《 あの 瞬間 から テンション 上がり まくり 》 →

《 あいつ が すぐ そこ で 私 を 見 てる 》

《 君 も そう な の ? 》

( 絵 見 ) 《 笑わ せ ない で 》 →

《 私 は 有馬 公生 を 否定 する ため に →

ピアノ を 弾き 続け て いる ん だ から 》

《 技術 が ある の は 知って いる 》

《 しかし これほど と は … 》

( 落合 ) 《 いけ ! いけ ! 絵 見 ! ぶつけ なさい ! 》

《 自分 の 思い を 届け なさい ! 》

《 会場 が 14 歳 の 女の子 に 引き込ま れ て いく 》 →

《 これ が 中学生 か ? 》

( 絵 見 ) 《 私 は あんた を 否定 して やる 》 →

《 負け た って ぶ っ 飛ば さ れ た って →

何度 だって 否定 して やる 》 →

《 コンクール の ため に 弾く 有馬 公生 なんて 聴き たく ない 》 →

《 私 の ピアノ で 否定 して やる 》 →

《 私 が 聴き たい の は … 》

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 )

《 赤 黄色 黄色 》

《 これ は 彼女 の 感情 … ? 》

《 赤 と 黄色 怒り と … 》

♪♪~

《 君 も そう な の ? 》

《 そうだ よ 》 →

《 私 が ここ に いる の は あんた の せい だ 》 →

《 たった 4 分 足らず 》 →

《 たった 4 分 足らず の 演奏 が 私 を ピアニスト に し た 》 →

《 戻って こい 戻って こい 。 私 が 憧れ た 有馬 公生 》 →

《 響け 響け 響け ! 私 の ピアノ ! 》 →

《 響け 響け 響け ! 》

《 そう か 》

《 赤 と 黄色 》

《 彼女 の 怒り と 寂し さ 》

《 ショパン 『 エチュード 作品 25 - 11 NWINTER WIND 木枯らし 』 》

♪♪~

ハァー 。

( 拍手 ・ 歓声 )

キャワイイ ! ( 椿 ) はしゃぎ 過ぎ 渡 !

そう 。 あなた も 音 に 思い を 託し て 弾く の ね 。

《 響け 響け 響け ! 》

♪♪~


Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 8 shigatsu||kimi||uso|your|lie||april|episode Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April) Episode 8

( 高柳 ) 武士 シュベルスタイン コンクール から の 招待 状 が 届 い た ぞ 。 ドイツ だ 。 → たかやなぎ|ぶし||こんくーる|||しょうたい|じょう||とどけ||||どいつ|

いよいよ 海外 だ ぞ 。 → |かいがい|| It's in Germany... You're finally going overseas!

毎 報 コン と かぶる が あっ ち は キャンセル し て おこ う 。 まい|ほう||||||||きゃんせる|||| The Maihou Competition's around the same time, but let's cancel that one.

( 武士 ) 高柳 先生 。 ( 高柳 ) うん ? ぶし|たかやなぎ|せんせい|たかやなぎ| Mr. Takayanagi.

( 武士 ) 俺 ドイツ に は 行き ませ ん 。 ( 高柳 ) えっ ? ぶし|おれ|どいつ|||いき|||たかやなぎ| I won't be going to Germany.

( 武士 ) 毎 報 音楽 コンクール に 出 ます 。 ぶし|まい|ほう|おんがく|こんくーる||だ| What?

( 高柳 ) な … なぜ だ ! ? たかやなぎ|||

向こう が 招待 し て くれる ん だ 。 めったに ない おいしい 話 だ 。 むこう||しょうたい|||||||||はなし| The other side will invite you. It's a rare and delicious story.

ショパン コンクール の ため に も → |こんくーる|||| Also for the Chopin Competition

海外 に 顔 を 売 っと く 必要 だって ある 。 → かいがい||かお||う|||ひつよう|| There is also a need to sell your face overseas. →

そもそも 毎 報 コン は 去年 勝って る じゃ ない か 。 → |まい|ほう|||きょねん|かって|||| You already won Maihou last year, so there's no reason to make it a priority...

優先 し て 出場 する 意味 なんて ない だ ろ う 。 ゆうせん|||しゅつじょう||いみ||||| There's no point in giving priority to participating.

( 武士 ) 意味 は あり ます 。 ぶし|いみ|||

( 武士 ) 有馬 公生 が 出る かも しれ ませ ん 。 ぶし|ありま|きみお||でる|||| (Samurai) Kousei Arima may appear.

そう 言って ずいぶん 待った 。 |いって||まった I said yes and waited for a while.

だが もう 2 年 も 表 舞台 に 顔 を 出し て ない 。 ||とし||ひょう|ぶたい||かお||だし|| However, he hasn't appeared on the stage for two years.

耳 が 聞こえ ない って 噂 も ある 。 みみ||きこえ|||うわさ|| There are also rumors that he is deaf.

今度 は 出る かも しれ ませ ん 。 ( 高柳 ) 武士 ! こんど||でる|||||たかやなぎ|ぶし He might be competing this time.

( 武士 ) バカ な こと だって 分かって ます 。 → ぶし|ばか||||わかって| I know it's ridiculous.

でも 俺 の 目標 は → |おれ||もくひょう|

海外 でも ショパン コンクール で も あり ませ ん 。 かいがい|||こんくーる||||| It's neither overseas nor at the Chopin competition.

俺 の 目標 は 有馬 公生 です 。 → おれ||もくひょう||ありま|きみお| My goal is Kousei Arima.

あいつ の 出る コンクール です 。 ||でる|こんくーる|

♪♪~

( 武士 ) オエッ ! ぶし|

《 大丈夫 。 お前 は できる 弾ける ! 》 だいじょうぶ|おまえ|||はじける

《 いい 表情 だ 。 気負う な よ 武士 》 |ひょうじょう||きおう|||ぶし I like your expression. Don't get overeager, Takeshi.

( 拍手 ) はくしゅ

♪♪ 『 エチュード 嬰 ハ 短調 作品 10 - 4 』 |えい||たんちょう|さくひん ♪♪ "Etude in C sharp minor Op.10-4"

《 よし 上出来 の 入り だ 》 |じょうでき||はいり| All right, that's a great start.

( 渡 ) むっ ? と|

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ( 絵 見 ) 《 武士 … 》 |||ぴあの||えんそう|え|み|ぶし

うん ?

《 人 の 演奏 を 聴 い て いる の か ? 豪 胆 な 子 だ 》 じん||えんそう||き||||||たけし|たん||こ| Is she listening to another person's performance?

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) |||ぴあの||えんそう

( 絵 見 ) 《 有馬 ? 》 え|み|ありま Arima?

♪♪~

《 見て いる か ? 聴 い て いる か ? 有馬 》 みて|||き|||||ありま Are you listening?

( 椿 ) 《 同じ ピアノ ? 前 の 人 たち と 全然 違う 》 つばき|おなじ|ぴあの|ぜん||じん|||ぜんぜん|ちがう (Tsubaki) 《Same piano? Completely different from the previous people

( 井端 ) 《 誠実 に 音楽 と 向き合う 姿勢 》 → いばた|せいじつ||おんがく||むきあう|しせい ( Ibata ) 《 A sincere attitude towards music 》 →

《 恐れ に 立ち向かう 強靱 な 意志 》 → おそれ||たちむかう|きょうじん||いし 《 Tough will to face fear 》 →

《 根底 に そびえる 揺るが ない 幹 》 → こんてい|||ゆるが||みき An unswerving fortitude at his core.

《 これ が 相 座 の ショパン 》 ||そう|ざ|| This is Aiza's Chopin.

《 有馬 君 に は 感謝 し て いる 》 ありま|きみ|||かんしゃ||| I'm grateful to Arima-kun. He's the one who made him grow up.

《 君 が あいつ を 成長 さ せ た 》 → きみ||||せいちょう||| 《 You made him grow 》 →

《 君 と いう 存在 が → きみ|||そんざい|

相 座 武士 と いう ピアニスト を 高み へ と 引き上げ て くれ た 》 そう|ざ|ぶし|||ぴあにすと||たかみ|||ひきあげ|||

《 お前 の い ない 2 年間 頑張って こ れ た の は → おまえ||||ねんかん|がんばって||||| The reason I was able to hang in there during the two years you were gone...

いつか 帰って くる と 信じ て い た から だ 》 → |かえって|||しんじ||||| Because I believed that he would come back someday 》 →

《 俺 は お前 に 追い 付い た か ? 》 → おれ||おまえ||おい|つけい|| Have I caught up to you yet? Or am I even further behind?

《 それとも 遠ざかった か ? 》 → |とおざかった|

《 また 蜃気楼 の よう に 追い掛け させ て くれる か ? 》 → |しんきろう||||おいかけ|さ せ|||

《 俺 の 憧れ で い て くれる か ? 》 おれ||あこがれ||||| Will you be the one I aspire to be?

《 答え て くれ 。 見せつけ て くれ 》 こたえ|||みせつけ|| Hey, answer me. Show me what you've got!

《 さあ 次 は お前 の 番 だ 》 → |つぎ||おまえ||ばん| Come on, now it's your turn.

《 有馬 公生 ! 》 ありま|きみお

♪♪~

( 拍手 ・ 歓声 ) はくしゅ|かんせい

おお っ ! ( 観客 ) ブラボー ! ||かんきゃく|

( 渡 ) チッ カッコイイ じゃ ねえ か 。 と|||||

( かをり ) さすが 。 ( 椿 ) すごい すごい ! かおり||つばき|| Awesome, awesome!

( 親衛隊 たち ) キャー ! こっち 見 た ! カッコイイ ! しんえいたい||||み|| He's so cool!

( 椿 ) 何 ? あれ 。 \ NTAKESHI 親衛隊 。 つばき|なん||ntakeshi|しんえいたい It's the TAKESHI Brigade!

《 ライバル と は 特別 な もの だ 》 らいばる|||とくべつ||| 《 Rivals are special 》

《 特に 思春期 の 男の子 に とって は なおさら だ ろ う 》 → とくに|ししゅんき||おとこのこ||||||| 《 Especially for adolescent boys , it is even more so .

《 他人 の 教え など より 何 万 倍 も 成長 さ せる 》 たにん||おしえ|||なん|よろず|ばい||せいちょう|| 《 Grow tens of thousands of times more than the teachings of others 》

≪ ( 絵 見 ) あんた の せい よ 。 え|み||||

( 絵 見 ) 武士 を あそこ まで に し た の は あんた よ 。 え|み|ぶし|||||||||| It was you who made Takeshi reach those heights, Kousei Arima.

有馬 公生 。 → ありま|きみお

全て は あんた に 追い付く ため 。 → すべて||||おいつく| It was all for the sake of catching up to you...

そう ピアノ が 言って る 。 |ぴあの||いって| That's what the piano is saying.

( 公生 ) 君 も そう な の ? きみお|きみ||||

笑わ せ ない で 。 わらわ|||

( 武士 ) ハァ ハァ … 。 → ぶし||

あっ ! ( 実行 委員 ) うわ ー ! |じっこう|いいん||-

ブハー ! ハァー 終わった 。 ||おわった

( 実行 委員 ) よかった よ 。 ( 実行 委員 ) お 疲れ 。 じっこう|いいん|||じっこう|いいん||つかれ Good job!

( 武士 ) ハハ … 。 今ごろ 震え てき や がった 。 ぶし||いまごろ|ふるえ||| (Samurai) Haha... I was trembling just now.

≪ ( 絵 見 ) お 疲れ 。 え|み||つかれ Good job.

どう だ ! 見 た か 有馬 ! ||み|||ありま

うん 。 すごかった よ 。

お っ ! おう 大した こと ねえ よ ! |||たいした||| Uh...

( 絵 見 ) 《 キモ … 》 え|み| Creepy...

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 15 分 の 休憩 を 取り ます 。 → |あなうんす|||ぶん||きゅうけい||とり|

45 分 から 審査 を 再開 いたし ます 。 ( 観客 ) カッコ 良かった ね 。 ぶん||しんさ||さいかい|||かんきゃく|かっこ|よかった| He was really cool, wasn't he? We will resume judging at :45.

隙 が ない よ 。 すき|||

( 審査 委員 ) 相 座 君 どっしり し てる な 。 しんさ|いいん|そう|ざ|きみ||||

( 審査 委員 ) 貫禄 すら 感じ ます ね 。 ( 審査 委員 ) ミス らしい ミス も ない 。 しんさ|いいん|かんろく||かんじ|||しんさ|いいん|みす||みす||

( 審査 委員 ) 練習 の すさまじ さ が 垣 間 見える ね 。 しんさ|いいん|れんしゅう|||||かき|あいだ|みえる|

( 審査 委員 ) 見た目 と 違って 真面目 な ピアノ です よ ね 。 しんさ|いいん|みため||ちがって|まじめ||ぴあの|||

( 審査 委員 ) 師匠 の 高柳 君 は チャラチャラ し てる ん です けど ね 。 しんさ|いいん|ししょう||たかやなぎ|きみ||||||||

( 審査 委員 ) フフフ 。 ( 高柳 ) うん ? しんさ|いいん||たかやなぎ| Name of mentor: Akira Takayanagi

最近 の コンクール も 軒並み 1 位 。 さいきん||こんくーる||のきなみ|くらい Recent competitions have also won first place across the board.

まさに 飛ぶ 鳥 を 落とす 勢い です ね 。 |とぶ|ちょう||おとす|いきおい|| It's exactly the momentum to drop a flying bird.

( 井端 ) 世界 に 羽ばたく 逸材 だ ね 。 いばた|せかい||はばたく|いつざい|| (Ibata) You are a talented person who is spreading his wings to the world.

それ に 比べ て ずいぶん と 差 を 付け られ た もの だ 。 ||くらべ||||さ||つけ||||

キャワイイ ! どれ どれ ?

ハッ ! しまった ! ああ 井川 さん ね 。 |||いかわ||

彼女 も 人気者 よ 。 かのじょ||にんきもの| She's popular too.

やっぱり 見 た こ と ある 。 公生 の 応援 に 来 た とき → |み|||||きみお||おうえん||らい|| I've seen it before. When I came to support Kousei →

さっき の 相 座 君 。 そして 井川 さん 。 → ||そう|ざ|きみ||いかわ|

よく この 3 人 セット で 見 て た な 。 → ||じん|せっと||み||| I used to watch this set of three. →

名前 と か いつも 上位 に い た から 覚え てる 。 なまえ||||じょうい|||||おぼえ| I remember my name because it was always at the top.

でも 結局 公生 が 1 位 だった けど ね 。 |けっきょく|きみお||くらい||| But of course, it was Kousei who always ended up in first place!

( 渡 ) だ から 何で 椿 が 得意 げ な ん だ ? → と|||なんで|つばき||とくい|||| (Watari) So why are you good at Tsubaki? →

それ で 絵 見 ちゃん って ピアノ うまい の ? ||え|み|||ぴあの|| So listen, is this Emi-chan any good at the piano?

うまい に 違いない ! カワイイ から 。 ||ちがいない|| It must be good! From kawaii.

俺 の 目 に 狂い は ない 。 おれ||め||くるい|| I know how to size up people.

きっと 絵 見 ちゃん が ぶ っち ぎり で 優勝 だ な ! |え|み|||||||ゆうしょう|| I'm sure Emi-chan will be the winner!

だって カワイイ から 。 ウフフ 。 もう 下 の 名前 。 |||||した||なまえ I mean, 'cause she's so cute.

( 椿 ) 最低 。 ( 渡 ) ウフフ 。 つばき|さいてい|と| Jerk...

うーん 。 でも 井川 さん 最近 は 苦戦 し てる かな ? ||いかわ||さいきん||くせん||| Hmm. But Mr. Igawa, have you been struggling lately?

熊谷 コンクール は 奨励 賞 。 くまがい|こんくーる||しょうれい|しょう An honorable mention at the Kumagai Competition,

谷崎 音楽 祭 は 3 位 。 たにざき|おんがく|さい||くらい Tanizaki Music Festival was 3rd place.

この 前 は 予選 落ち まで 経験 し てる 。 |ぜん||よせん|おち||けいけん|| and the other day, she didn't even make it past the preliminaries.

( 椿 ) ふ ~ ん 。 上がったり 下がったり だ ね 。 つばき|||あがったり|さがったり||

昔 は 3 人 で 上位 独占 だった のに 。 むかし||じん||じょうい|どくせん|| In the past, the three of us used to dominate the top ranks.

≪ ( 高柳 ) 失礼 。 たかやなぎ|しつれい

( 落合 ) あら 高柳 先生 。 ( 高柳 ) どうも 落合 先生 。 おちあい||たかやなぎ|せんせい|たかやなぎ||おちあい|せんせい Mr. Takayanagi.

どう です か ? お宅 の 井川 さん の 調子 は ? |||おたく||いかわ|||ちょうし| Tell me...

( 落合 ) 《 嫌 み な 男 》 おちあい|いや|||おとこ What a snide man.

( 落合 ) お 見事 で し た ね 相 座 君 。 ご 指導 の たまもの です ね 。 おちあい||みごと|||||そう|ざ|きみ||しどう|||| Aiza-kun's performance was masterful.

いや ~ ありがとう ござい ます 。 Well... thank you very much.

僕 に は 過ぎ た 弟子 です 。 ハハハ … 。 ぼく|||すぎ||でし||

しかしながら そろそろ 海外 に 目 を 向ける 時期 か と 。 ||かいがい||め||むける|じき|| But I do believe it's time for him to start thinking globally.

国 内 で やり 残し た こと は な さ そう な の で ね 。 くに|うち|||のこし|||||||||| It doesn't seem like there's anything left undone in Japan.

《 もはや 国 内 に 敵 は い ない 》 |くに|うち||てき|||

《 あなた だって 見 た でしょ う 》 → ||み|||

《 誰 が 見 て も 武士 が ナンバーワン だ ! 》 → だれ||み|||ぶし||なんばーわん| In everyone's eyes, Takeshi is No. 1!

《 ここ で 有馬 を たた い て 海外 だ ! 》 ||ありま|||||かいがい| 《We're going overseas by hitting Arima here!》 》

ご 自由に 。 |じゆうに Feel free.

それ で どう です か ? 井川 さん 。 |||||いかわ| How about that? Mr. Ikawa.

( 落合 ) あの 子 絵 見 は 気分 屋 で ね 。 → おちあい||こ|え|み||きぶん|や|| (Ochiai) That girl, Emi, is a moody person. →

ほんの ちょっと した こと で 演奏 が がらり と 変わる 。 |||||えんそう||||かわる

新しい 靴 で 爪先 が 痛い と か → あたらしい|くつ||つまさき||いたい|| New shoes hurt your toes →

近所 の おじさん の 鼻歌 が おかしかった と か 。 → きんじょ||||はなうた||||

その 日 の 天気 に すら 左右 さ れる 。 → |ひ||てんき|||さゆう|| She can even be swayed by the weather that day.

この 2 年間 あの 子 の モチベーション を 保つ ため に → |ねんかん||こ||||たもつ||

周り は てんやわんや 。 → まわり||

倒す べき 目標 が 消え て い た から 。 たおす||もくひょう||きえ||||

だけど 今日 は 違う 。 |きょう||ちがう But... it's different today.

《 2 年間 倒す べき 目標 … 》 ねんかん|たおす||もくひょう

( 高柳 ) 《 倒す べき 目標 ! 》 たかやなぎ|たおす||もくひょう The goal she should have vanquished!

武士 で は 目標 に なら ない と ? ぶし|||もくひょう||||

相 座 君 も 絵 見 を 相手 に し て ない でしょ ? そう|ざ|きみ||え|み||あいて|||||

フフフ 。 ( 落合 ) 結果 が 証明 し てる って 顔 ね 。 |おちあい|けっか||しょうめい||||かお|

( 高柳 ) ケンカ を 売って る ん です か ? 落合 先生 。 たかやなぎ|けんか||うって|||||おちあい|せんせい

( 落合 ) 吹っかけ て き た の は あなた よ 高柳 先生 。 おちあい|ふっかけ||||||||たかやなぎ|せんせい (Ochiai) You're the one who yelled at me, Takayanagi-sensei.

女 は 好 戦 的 な 生き物 な の 。 おんな||よしみ|いくさ|てき||いきもの|| We women are combative creatures. Do you understand?

お 分かり ? 坊や 。 |わかり|ぼうや

( ブザー ) ぶざー

[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 再開 いたし ます 。 |あなうんす|||しんさ||さいかい|| We will now resume judging.

相 座 君 の 王座 は 今日 で 終わり 。 そう|ざ|きみ||おうざ||きょう||おわり

絵 見 が 終わら せる わ 。 え|み||おわら|| I'll finish the painting.

( 絵 見 ) や だ 鳥肌 。 → え|み|||とりはだ

あっ … 赤く なっちゃ う 。 |あかく|| It's turning red!

( 絵 見 ) こんな の 久しぶり 。 え|み|||ひさしぶり It's been a while since I felt this way.

( 絵 見 ) 《 そう か … 》 → え|み||

《 2 年 ぶり だ 》 とし||

( 絵 見 ) 私 が 5 つ の とき → え|み|わたくし|||| When I was five,

友達 の ピアノ 演奏 会 の 応援 に 行った ん です 。 ともだち||ぴあの|えんそう|かい||おうえん||おこなった|| I went to a piano recital to cheer on a friend.

( 絵 見 ) つまらなく て 寝 そう に なった とき → え|み|||ね|||| Just when I was about to fall asleep from boredom,

あいつ が 舞台 に 出 て き た ん です 。 ||ぶたい||だ||||| He appeared onstage.

( 公生 ) 《 あ … ああ … 》 きみお||

( 絵 見 ) もう がちがち で こっち が はらはら 。 え|み|||||| He was such a bundle of nerves,

( 絵 見 ) 《 ああ … 》 え|み|

あの 有馬 君 が ? へ ぇ ~ 。 |ありま|きみ||| That Arima-kun? Huh ~.

後 で 知った ん です が → あと||しった||| I found out later that...

あいつ 人前 で する 初めて の 演奏 だった らしい ん です 。 |ひとまえ|||はじめて||えんそう|||| Apparently, it was his first time performing in public.

( 絵 見 ) 《 指 が 鍵 に 触れる まで の いっ とき の 静寂 》 → え|み|ゆび||かぎ||ふれる||||||せいじゃく That moment of silence before his fingers touched the keys...

《 ためらい や 戸惑い と 決別 する 時間 》 ||とまどい||けつべつ||じかん 《 Time to break away from hesitation and confusion 》

( 絵 見 ) 《 そい つ の 指 が 鍵 に 触れ た その 瞬間 → え|み||||ゆび||かぎ||ふれ|||しゅんかん

私 の 未来 は 決まった 》 わたくし||みらい||きまった my future was decided.

《 でき た ! あっ … 》 I did it! Oops!

( 絵 見 ) 《 ああ … 》 え|み|

( 泣き声 ) なきごえ

《 えっ ! ? 》 ( 泣き声 ) |なきごえ

( 落合 ) 大 泣き し ちゃ った の ? ( 絵 見 ) お 恥ずかしい 。 おちあい|だい|なき|||||え|み||はずかしい What, you started bawling?

( 落合 ) 有馬 少年 困った でしょ う ね 。 おちあい|ありま|しょうねん|こまった||| I'm sure it was awkward for young Arima!

( 絵 見 ) しょんぼり はけ て いき まし た 。 え|み|||||| He was crestfallen, and beat it out of there.

どきどき が 止まら なく て 涙 が 込み上げ て → ||とまら|||なみだ||こみあげ| My heart wouldn't stop pounding, and tears were filling my eyes.

感情 が 一気に あふれ だし た ん です 。 かんじょう||いっきに||||| All of my emotions came gushing out at once.

ただただ 感動 し た ん です 。 |かんどう|||| I was just so moved.

音楽 の 楽し さ を 体現 し てる か の よう で 。 → おんがく||たのし|||たいげん||||||

でも あいつ は …\ N 有馬 公生 は 変わった 。 |||n|ありま|きみお||かわった But he, on the other hand... Kousei Arima changed.

( 男性 ) 《 機械 仕掛け 》 ( 女性 ) 《 母親 の 操り 人形 》 だんせい|きかい|しかけ|じょせい|ははおや||あやつり|にんぎょう

( 男性 ) 《 譜面 の 奴隷 》 ( 女性 ) 《 コンクール だけ の ピアニスト 》 だんせい|ふめん||どれい|じょせい|こんくーる|||ぴあにすと A slave to the sheet music.

《 有馬 公生 の 母親 有馬 早 希 は 夢 を 見 た の ね 》 → ありま|きみお||ははおや|ありま|はや|まれ||ゆめ||み||| So Kousei Arima's mother, Saki Arima, was dreaming.

《 分かる わ 》 → わかる| I can understand that.

《 腕試し に 出し て み た コンクール で → うでだめし||だし||||こんくーる| She entered her son in that competition to test him,

素晴らしい 演奏 を し た 息子 に 夢 を 見 た 》 → すばらしい|えんそう||||むすこ||ゆめ||み|

《 自分 の かなえ られ なかった 夢 を 》 → じぶん|||||ゆめ| 《 My unfulfilled dream 》 →

《 実績 の 残せ る 演奏 》 → じっせき||のこせ||えんそう And so she drilled him...

《 コンクール に 勝て る 演奏 を たたき込 ん だ 》 → こんくーる||かて||えんそう||たたきこ|| to give performances that would leave results, that could win competitions.

《 譜面 の 指示 どおり 機械 の よう に 》 ふめん||しじ||きかい||| Exactly what the score calls for. Like a machine.

《 分かる わ 》 わかる| I get it.

《 指導 者 と して → しどう|もの|| As an instructor, it's painful not to be able to deny that.

否定 し きれ ない の が つらい ところ ね 》 ひてい||||||||

《 でも あなた は 違う わ ね 》 → |||ちがう||

《 強い 子 だ もの 》 つよい|こ|| Because you're a strong child.

( 武士 ) あいつ って さ 無愛想 で 口 で は きつい こと 言って る けど → ぶし||||ぶあいそう||くち|||||いって|| You know, she can be unfriendly, and she says stuff that sounds pretty mean,

ものすごく お前 に こだわって る ん だ ぜ 有馬 。 |おまえ|||||||ありま but she really has a thing for you, you know, Arima.

僕 に ? ぼく|

ああ そりゃ あ もう 恋 焦がれる ほど に 。 → ||||こい|こがれる|| Yeah, I swear, it's like she's in love with you.

よく 言わ れ た もん な 。 → |いわ|||| I mean, she was always telling me...

「 武士 は 本当 の 有馬 を 知ら ない でしょ 」 って 。 ぶし||ほんとう||ありま||しら||| "Takeshi, you don't know the real Arima, do you?"

♪♪~

( 観客 ) 《 美しい 》 かんきゃく|うつくしい So beautiful...

奇麗 。 きれい Pretty!

( 渡 ) 《 ため息 しか 出 ねえ 》 → と|ためいき||だ| She just takes my breath away. Her, and the black piano...

《 黒い ピアノ と 彼女 。 何 か すげ え 決まって る 》 くろい|ぴあの||かのじょ|なん||||きまって|

♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』 ||たんちょう|さくひん|こがらし||

♪♪~

《 奇麗 な 音 だ 》 きれい||おと| What a lovely sound. But...

《 だが この 程度 なら … 》 ||ていど|

♪♪~

《 あっ … 》

《 確かに 絵 見 に は むら っ 気 が ある 》 → たしかに|え|み|||||き|| It's true that Emi can be erratic.

《 しけ た 海 の よう に 感情 の 波 が 不安定 に うねり を 上げ て いる 》 → ||うみ||||かんじょう||なみ||ふあんてい||||あげ|| Like a stormy sea,

《 なら 今日 。 ピーク の 波 が 来 て も 不思議 じゃ ない 》 |きょう|ぴーく||なみ||らい|||ふしぎ||

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) おいおい 。 |||ぴあの||えんそう| Hey, hey...

( 絵 見 ) 《 ピアノ が 合って る 。 指 が 軽い 》 → え|み|ぴあの||あって||ゆび||かるい I'm in sync with the piano. My fingers feel light.

《 私 は 今日 乗って る 》 → わたくし||きょう|のって|

《 きっと 朝 食べ た スコーン が おいしかった から 》 → |あさ|たべ||||| << I'm sure the scones I ate in the morning were delicious . >>

《 新調 し た ドレス が 決まった から 》 → しんちょう|||どれす||きまった| Because my new dress looks good on me. Because I'm having a good hair day.

《 髪 が うまく セット でき た から 》 → かみ|||せっと|||

《 きっと そう だ 》 → That's got to be it.

《 違う 違う でしょ 》 → ちがう|ちがう| No, of course that's not it!

《 子供 じゃ ある まい し 自分 に 言い訳 し て どう する の 》 → こども|||||じぶん||いいわけ||||| 《 I'm not a child , what are you going to do with excuses to yourself 》 →

《 あいつが いる 。 2 年 ぶり に すぐ そこ に … 》 → あいつ が||とし|||||

《 背 が 高く なって た 。 少し 大人 に なって た 》 → せ||たかく|||すこし|おとな||| He's gotten taller. He looks a little more mature.

《 でも すぐに 分かる 》 → ||わかる 《 But you will soon understand 》 →

《 あの 瞬間 から テンション 上がり まくり 》 → |しゅんかん||てんしょん|あがり| << Tension rises from that moment >> →

《 あいつ が すぐ そこ で 私 を 見 てる 》 |||||わたくし||み| He's right there, and he's watching me.

《 君 も そう な の ? 》 きみ|||| Do you feel that way, too?

( 絵 見 ) 《 笑わ せ ない で 》 → え|み|わらわ||| (Emi) 《Don't make me laugh》 →

《 私 は 有馬 公生 を 否定 する ため に → わたくし||ありま|きみお||ひてい||| 《 To deny Kousei Arima , I am →

ピアノ を 弾き 続け て いる ん だ から 》 ぴあの||はじき|つづけ|||||

《 技術 が ある の は 知って いる 》 ぎじゅつ|||||しって| I know that she has the technique. But not at this level...

《 しかし これほど と は … 》

( 落合 ) 《 いけ ! いけ ! 絵 見 ! ぶつけ なさい ! 》 おちあい|||え|み|| Go! Go! Emi!

《 自分 の 思い を 届け なさい ! 》 じぶん||おもい||とどけ| << Deliver your thoughts! 》

《 会場 が 14 歳 の 女の子 に 引き込ま れ て いく 》 → かいじょう||さい||おんなのこ||ひきこま||| A fourteen-year-old girl has this audience enthralled.

《 これ が 中学生 か ? 》 ||ちゅうがくせい|

( 絵 見 ) 《 私 は あんた を 否定 して やる 》 → え|み|わたくし||||ひてい|| I'm going to reject you. Even if I lose,

《 負け た って ぶ っ 飛ば さ れ た って → まけ|||||とば|||| even if I get trounced, I'm going to reject you every time.

何度 だって 否定 して やる 》 → なんど||ひてい||

《 コンクール の ため に 弾く 有馬 公生 なんて 聴き たく ない 》 → こんくーる||||はじく|ありま|きみお||きき|| Playing for competitions...

《 私 の ピアノ で 否定 して やる 》 → わたくし||ぴあの||ひてい|| I'm going to reject you with my playing.

《 私 が 聴き たい の は … 》 わたくし||きき||| What I want to hear is...

[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) |||ぴあの||えんそう

《 赤 黄色 黄色 》 あか|きいろ|きいろ 《 red yellow yellow 》

《 これ は 彼女 の 感情 … ? 》 ||かのじょ||かんじょう

《 赤 と 黄色 怒り と … 》 あか||きいろ|いかり| 《 Red and yellow anger and ... 》

♪♪~

《 君 も そう な の ? 》 きみ|||| Do you feel that way, too?

《 そうだ よ 》 → そう だ| Yes, I do.

《 私 が ここ に いる の は あんた の せい だ 》 → わたくし|||||||||| I'm only here because of you.

《 たった 4 分 足らず 》 → |ぶん|たら ず Just under four minutes...

《 たった 4 分 足らず の 演奏 が 私 を ピアニスト に し た 》 → |ぶん|たら ず||えんそう||わたくし||ぴあにすと||| A performance lasting just under four minutes...

《 戻って こい 戻って こい 。 私 が 憧れ た 有馬 公生 》 → もどって||もどって||わたくし||あこがれ||ありま|きみお Come back, come back,

《 響け 響け 響け ! 私 の ピアノ ! 》 → ひびけ|ひびけ|ひびけ|わたくし||ぴあの Let it ring! Let it ring!

《 響け 響け 響け ! 》 ひびけ|ひびけ|ひびけ Let it ring! Let it ring!

《 そう か 》 I see...

《 赤 と 黄色 》 あか||きいろ Red and yellow. Her anger, and... Her loneliness.

《 彼女 の 怒り と 寂し さ 》 かのじょ||いかり||さびし|

《 ショパン 『 エチュード 作品 25 - 11 \ NWINTER WIND 木枯らし 』 》 ||さくひん|nwinter|wind|こがらし Chopin's Étude,

♪♪~

ハァー 。

( 拍手 ・ 歓声 ) はくしゅ|かんせい

キャワイイ ! ( 椿 ) はしゃぎ 過ぎ 渡 ! |つばき||すぎ|と Super-cute!

そう 。 あなた も 音 に 思い を 託し て 弾く の ね 。 |||おと||おもい||たくし||はじく|| yes . You also put your thoughts into the sound when you play.

《 響け 響け 響け ! 》 ひびけ|ひびけ|ひびけ Let it ring.

♪♪~