×

Vi använder kakor för att göra LingQ bättre. Genom att besöka sajten, godkänner du vår cookie policy.


image

イタズラなKiss2〜Love in TOKYO, イタズラなKiss2〜Love in TOKYO#13 (1)

( 入江 琴子 ( いりえ ことこ )) あ …

ああ ~! あったあ !

( 一同 ) よっしゃ ー

( 入江 紀子 ( のりこ )) おめでとう ~!

( 琴子 ) 入江 君 私 の 最初の 看護 師 姿 …―

見て ねーっ !!

少し でも 早く 入江 君 に …

入江 君 に … 報告 を …

( 入江 直樹 ( な おき )) やっと 一緒に 働ける な

1 年間 よく 頑張った な

入江 君 !

結構 いいじゃん その 格好

うん …

♪~

失礼 しまーす !

( 男性 達 ) うげー !!―

琴子 ちゃん だ ー !!

何 な んです か ! 私 が 入ってきて “ うげーっ ” て

( 男性 ) で … で 何 する の ?

何 って 採血 です よ

うわ ~ っだ … 誰 ? 誰 ?

えーと 原田 ( はらだ ) さん と 木村 ( きむら ) さん です ね

( 木村 ) うわーっ 俺 だ ~!

( 琴子 ) ほらほら さっ やり ます よ よっこいしょ

( 男性 ) あ … 兄ちゃん 今朝 入院 した ばかりで 知らねー よな

最初 から 気の毒に

( 原田 ) え ?

あの 看護 師 入江 琴子 って いう んだ けど

要注意 人物 だ から

まあ … 見 とけ よ

やー ねえ 注射 ぐらい で ビビっ ちゃって

木村 さん 子供 みたーい

さっ 腕 出して 右 が いい かな 左 が いい かな ?

失敗 し ないで よ

任せて ください はい まず は 駆血帯 ね

あっ 親指 ぎゅっと しまって ください ね

よいしょ ~

ふんっ

うっ …

で 血管 を 浮き上がらせて …

痛い 痛い … 痛いっ !

でえー 消毒 し ます よ …

よいしょ

ちょっと 冷たい です よ ~

よしっ

ふっ

さっ

じゃあ ちょっと チクッと し ます よ ~

はっ

はっ

うぎゃー !

うぎゃー !

( 琴子 ) あれ ? あれ ? おかしい な ~ 血 が 入って こ ない

あ … 大丈夫 です よ ―

血管 が 細い の かな …

変 だ な ?

よいしょ

あ ちょっと 待って ください ね ~

よいしょ ~―

ほっ

じゃあ もう 一回 チクッと し ます よ ~

ほっ

ぎゃー !

( 琴子 ) あれ ?

ぎゃー !

( 琴子 ) はっ

( 木村 ) ぎゃー !

ぎゃー !

ふっ … あれ ?

ふっ … あれ ?

ああ ~!

( 琴子 ) ふっ …

( 木村 ) ぎゃー !

おっかしい な …

いつも こんなんじゃない んだ けど な

これ で 最後 もう 一回 !

腕 が 穴 だらけ に なる ! もう やめて くれ !

( 清水 ( しみず )) ちょっと 入江 さん ! 何 して る の ?

( 琴子 ) 清水 主任 !

もう ~ 貸し なさい !

あ …

助かった

ま … 木村 さん は 難しかった けど ―

原田 さん なら …

はあっ …

勘弁 して くれ … 勘弁 して くれ !

あっ ちょ … 原田 さん 待って ~!

♪~

( 清水 ) ったく 言語道断 !―

入江 さん あなた 看護 師 に なって どれ ぐらい 経つ の ?

に … に … 2 か月 です

注射 2 回 失敗 したら ―

別の 人 を 呼び なさい って 言った でしょ !

すいません

いつまでも 実習生 気分 で いられたら 困り ます !

だいたい 昨日 も …

( ナースコール の 音 )

あー ! 私 の 担当 の 部屋 だ ~

は~い いかが され ました ー ?

はいはい … はい あっ わかり ました は~い

清水 主任 ! いってきまーす

入江 さん ! 入 …

ったく ! 逃げ足 だけ は 早い んだ から

では お大事に

( 桔梗 幹 ( ききょう もとき )) こーとこ !

( 琴子 ) モト ちゃん

また 清水 主任 の カミナリ 落とさ せた って ?

何 よ 元気ない わねー

主任 と か 先生 に 怒ら れる の 慣れっこ でしょ ?

そんな こと じゃない の !

せっかく やっと の 思い で 看護 師 に なれて ―

“ ああ 入江 君 と 一緒に 働けるう !”

って 喜び に 涙 して た のに …

なのに なのに よ !

神戸 の 病院 に 欠員 なし で 断ら れる なんて …

そんな こと って ある !?―

まだ 入江 君 と 離れ離れ の まま な の ひどすぎる よお !―

そりゃあ 元気 も 出る わけない じゃなーい !

そう よ ねえ …

そろそろ 離婚 の 話 が 出て も おかしく ない わ ね

ちょっ やめて よっ !

しょうがない じゃない

まっ 慣れ親しんだ 斗南 病院 に 配属 された だけ ―

マシ な んじゃない ?

まあ そりゃそー だ けど …

真里奈 ( まりな ) と 船津 ( ふなつ ) さん は 何の 因果 か 同じ 循環器 内科 で

智子 ( ともこ ) は もちろん 第二 外科

啓太 ( けいた ) は 整形 外科 で …

モト ちゃん と 私 は 第三 外科 大学 の 時 と 同じ メンバー な のに …

入江 君 だけ が い ない の よーっ !!

( 琴子 ) いつ に なったら 私 ―

入江 君 と 同じ 病院 に 行ける ん だろう ―

やっと 入江 君 の 役 に 立てる 私 に なれた のに …―

神様 の イジワル …

( 西垣 ( にしがき )) 入江 くーん

浮か ない 顔 を して いる ね また ドジ した の ?

( 幹 ) 西垣 先生 ~

せんせー この 子 ったら ―

採血 でき ず に 患者 さん の 腕 穴 だらけ に した んです よ

ちょっと ! 余計な こと を …

それ は ひどい

おーっ !

今度 僕 が じっくり 注射 を 教えて あげる よ

夜勤 の 時 に でも … ね ?

結構です !

そう ? じゃあ デート でも する ?

はあ !? 西垣 先生 !

私 は これ でも れっきとした 人妻 な んです

なん だって ねえ ~

いや ~ 見え ない なー 見え ない よ …

旦那 かなり 優秀な 研修 医 だって ?

僕 より イイ 男 な の ?

当たり前 です !

ふーん なーんか 許せ ない な

まっ ここ に い ない 奴 じゃ ライバル に も なん ない けど ね

旦那 が い なくて 寂しく なったら ―

僕 の ところ おいで 遠慮 せず に

行き ません !

( 幹 ) 行き ます

( 田中 ( たなか )) 西垣 先生 お昼ご 一緒 し ませ ん ?

( 西垣 ) ああー 田中 く~ん

いい よ ! あれ ?

髪型 変えた ?

わかり ます ? 嬉しい

もちろん だ よ

きれいな 人 の 変化 は 見逃せ ない 性分 で ね

いいね 似合って る よ

( 田中 ) 本当です かあ ? もう お 上手な んだ から ―

長い ランチ に なり そうだ !

ひいー !

軽うい ! 寒気 して きた !

でも イイ 男 じゃない ? 西垣 先生

あの 先生 なら オーケー な んだ けど な あたし

はあー ? 何 が オーケー な の よ あんな チャラい 男 !

外科医 として の 腕 も 超 一流 だ し ―

かっこいい し 29 歳 独身 だし …

入江 さん が い ない 今

西垣 先生 で 目 の 保養 を する しか ない の よね ー

ねっ そう 思わ ない ?

ぜんっぜん !!

まっ 確かに 確かに ! 顔 は 男前 だ し ―

腕のいい お 医者 様 な の かも しれ ない けど …

けど ! 全然 違う の 入江 君 と は !

どんな 色っぽい 看護 師 でも 患者 さん でも なびか ない ―

硬派 な お医者様 な の !

あんた に も ね

は ?

でも 女 に 対して 硬派 と いえば ~

大蛇森 ( だいじゃもり ) 先生 だって そう じゃない ?

アハハ …

もう やっだ ! 一緒に し ないで よ ~

あの 先生 は そういう 意味 じゃ …

あーっ !

何 よ ?

11 時 に MRI 室 に ―

大蛇森 先生 の 患者 さん 連れて いか なきゃ だった …

あの 先生 1 分 でも 遅れたら 大変 よ ~

ね ちっこい から ね

えー ちなみに 今 …―

11 時 15 分

ノー !!

入江 さん ! 廊下 は 走ら ないっ !!

( 琴子 ) すいません …

( 清水 ) こらーっ !!

ほっ よっ …

( 細井 小百合 ( ほそい さゆり )) 事情 は 清水 主任 から 聞き ました

困り ました ね …

今日 だけ で 江崎 ( えざき ) 先生 ―

大蛇森 先生 から も 苦情 が 出て いる し

患者 さん から も 苦情 が 出て い ます ―

ったく 初歩的 な ミス が 多すぎ ます !

すいません

入江 さん

あなた 神戸 の 病院 に 希望 を 出して いる わ よ ね ?

あっ はい

ご主人 …

入江 先生 が あちら で 働いて いる から ?

はい 入江 く …

入江 先生 の もと で 働き たい と …

それ は 結構な こと ね

私 も 夫婦 離れ離れ は いけない と 思い ます

ただし ! 今 の まま の あなた で いい と 思い ます か ?―

入江 先生 は 医学生 の 頃 から とても 優秀 でした から ―

今 ますます ご 活躍 されて いる こと でしょう

あなた は そんな 入江 先生 の

よき パートナー に なり たい の よ ね ?

はい !

でも 今 の まま の あなた だったら よき パートナー どころ か ―

入江 先生 の 迷惑に なり かね ません よ !

( 琴子 ) 入江 君 の … 迷惑 …

♪~

( せき払い )

( 相原 重雄 ( あいはら しげお )) あのなあ …

( 池沢 金之助 ( いけざわ きんのすけ )) なん や なん や 琴子 ~

久しぶりに 来て くれた と 思ったら えらい 落ち込んで んな

( クリスティーヌ ・ ロビンス ) ホンマ ヤ 琴子 ドナイシタン デッカ ?

念願 の 看護 師 さん に なれた ん やろ ?

わし の 具合 が 悪う なったら ―

琴子 に 看病 して もらう の 楽しみに しとった ん や で

金之助 ハ アタシ ガ 看病 シマ ン ガナ

アホ ! 昔 から の 夢 な ん じゃ

ソンナ 夢 ハ 捨テ ナハレ

なんで や ねん !

ワタシ モ ナース デキル ヤ ネン !

できる ん か ? お前

できる ん か ? お前

デキマス ヨ

デキマス ヨ

デキマス ヨ

やってみ …

やって み …

やって み …

OK

仲いい ね 金 ちゃん と クリス

なんで 結婚 し ない の ?

ソー ヤ モット 言ッタッテ 琴子 !

お前 離さん かい ! もう

二人 で 一緒に 働いて …

二人 で ずーっと 一緒に いれて …

いーなあ

入江 と 離れ と ん の が いっちゃん こたえて ん の やろ

琴子 アカン デ 好キ ナ 男 ト 離レトン ノ ハ

ワタシ ダッテ イギリス 帰ル ノ ヤメマシタ ンデ !

そう だ よ ね …

私 も ホント は ずっと 入江 君 と ―

毎日 会い たい

でも ね このまま じゃ ダメな ん だって

入江 君 に 迷惑 かける だけ なん だって …

本当に そうだ よ ね …

いつも 失敗 ばっかり して

先生 や 患者 さん に まで も 迷惑 かけ ちゃって

怖がられて …

このまま じゃ …

入江 君 の お 手伝い どころ か ―

足手まとい に なる だけ

琴子 …

( クリスティーヌ ) アキマヘン 琴子 !

何 弱イ コト ホザイテ マンネン ! ン !?―

アタシ ノ 恋 ノ オ 手本 デシタ 琴子 ガ

ドコ 行ッテ シマイマシタ ン ノ !―

モウ ソンナ 弱気 ナ 琴子 ハ 琴子 ト チャイ マッセ !

琴子 ナラ 琴子 ナラ …

花 モ 嵐 モ 踏ミ越エテ ソレデモ 入江 ヲ 追イカケル ンダ !

ソレガ 正シイ 琴子 デッセ !

花 も … 嵐 も ?

( クリスティーヌ ) ソウデス !

踏み越えて ?

ウン ソー デン ガナ !

ああ … そうだ よ ね

でき なかったら やれる ように 頑張る しか ない んだ よ ね

立ち止まったら もう 入江 君 に 会え なく なっ ちゃう もん ね !

ソウ デッセ 琴子 !

クリス !

ソレデコソ 正シイ 琴子 デッセー

私 やる わ !

立ち直り の 早い 奴 だ な

( 琴子 ) 花 も 嵐 も 踏み越えて … か

横井 ( よこい ) さん の 点滴 終わり ました 今 から 昼食 の 配膳 行って き ます

そ … そう ~ ご苦労様

あっ 山岸 ( やまぎし ) さん 203 号 室 の シーツ 交換 どう なった の ?

( 山岸 ) あっ すいません ! 今 すぐ …

私 やっと き ました

(2 人 ) えっ ?

じゃあ 行って き まーす

ど … どー し ちゃった んでしょう 入江 さん

さあ ?

( 琴子 ) 将来 の 夢 って ある の ?

( 少年 ) 将来 の 夢 ? 将来 の 夢 は …

うーん …

私 は ね ~ あの ね ~ 旦那 さん が ね お 医者 様 で ね

だから ね 私 看護 師 に なった んだ よ

( 原田 ) 神様 神様 …

よし じゃあ ちょっと チクッと し ます ね

神様 神様 … か …

( 木村 達 ) おお ~

( 拍手 )

216 の 長谷部 ( はせべ ) さん が 13 時 に 術後 の 痛み を 訴えて きた ので ―

ソセアタ を ドリップ し とき ました

はい わかり ました

失礼 し ます

( 細井 ) ああ ~ 入江 さん 来 ました ね

すいません

私 また 何 か しでかし ました か !?

オホホ …

違う わ よ 今回 は いい お 話 です よ

空き が 出た そうです

へっ ?

神戸 の 入江 先生 の いる 病院 から 通知 が 来 ました

早速 来週 に でも 移れる 手続き を 取り ましょう ね

一日 も 早く 行き たい でしょ ?

あの … あ … あの …

私 もしかして 入江 君 の 病院 に ?

そう です よ !

あなた も 長い 間 離れ離れ で つらかった でしょ ?―

最近 の あなた は 随分 頑張って い ました から ね

その 調子 で 入江 先生 の お 手伝い を して ください

はいっ ! 師長 ~ ありがとう ございます !

オホホ … オホホ …

神戸 の 病院 ?

( 男性 ) そっかー 琴子 ちゃん い なく なる んだ

いや ~ そりゃ 寿命 が 少し 延びる かも な

( 男性 達 の 笑い声 )

ちょっと !

でも 寂しく なる ね

そう そう この 元気な 声 が 聞け ない の は な ~

旦那 さん の 先生 と うまく や んな よ

( 木村 ) 注射 も もっと うまく ね

私 … みなさん の こと …

( 西垣 ) あー いた いた 入江 君 !

何 やって ん の 原田 さん の 回診 する よ

あ … は … はい

( 西垣 ) 原田 さん じゃあ 傷 診 ます ね ~

( 原田 ) はーい お 願い し ます


( 入江 琴子 ( いりえ ことこ )) あ …

ああ ~! あったあ !

( 一同 ) よっしゃ ー

( 入江 紀子 ( のりこ )) おめでとう ~!

( 琴子 ) 入江 君 私 の 最初の 看護 師 姿 …―

見て ねーっ !!

少し でも 早く 入江 君 に …

入江 君 に … 報告 を …

( 入江 直樹 ( な おき )) やっと 一緒に 働ける な

1 年間 よく 頑張った な

入江 君 !

結構 いいじゃん その 格好

うん …

♪~

失礼 しまーす !

( 男性 達 ) うげー !!―

琴子 ちゃん だ ー !!

何 な んです か ! 私 が 入ってきて “ うげーっ ” て

( 男性 ) で … で 何 する の ?

何 って 採血 です よ

うわ ~ っだ … 誰 ? 誰 ?

えーと 原田 ( はらだ ) さん と 木村 ( きむら ) さん です ね

( 木村 ) うわーっ 俺 だ ~!

( 琴子 ) ほらほら さっ やり ます よ よっこいしょ

( 男性 ) あ … 兄ちゃん 今朝 入院 した ばかりで 知らねー よな

最初 から 気の毒に

( 原田 ) え ?

あの 看護 師 入江 琴子 って いう んだ けど

要注意 人物 だ から

まあ … 見 とけ よ

やー ねえ 注射 ぐらい で ビビっ ちゃって

木村 さん 子供 みたーい

さっ 腕 出して 右 が いい かな 左 が いい かな ?

失敗 し ないで よ

任せて ください はい まず は 駆血帯 ね

あっ 親指 ぎゅっと しまって ください ね

よいしょ ~

ふんっ

うっ …

で 血管 を 浮き上がらせて …

痛い 痛い … 痛いっ !

でえー 消毒 し ます よ …

よいしょ

ちょっと 冷たい です よ ~

よしっ

ふっ

さっ

じゃあ ちょっと チクッと し ます よ ~

はっ

はっ

うぎゃー !

うぎゃー !

( 琴子 ) あれ ? あれ ? おかしい な ~ 血 が 入って こ ない

あ … 大丈夫 です よ ―

血管 が 細い の かな …

変 だ な ?

よいしょ

あ ちょっと 待って ください ね ~

よいしょ ~―

ほっ

じゃあ もう 一回 チクッと し ます よ ~

ほっ

ぎゃー !

( 琴子 ) あれ ?

ぎゃー !

( 琴子 ) はっ

( 木村 ) ぎゃー !

ぎゃー !

ふっ … あれ ?

ふっ … あれ ?

ああ ~!

( 琴子 ) ふっ …

( 木村 ) ぎゃー !

おっかしい な …

いつも こんなんじゃない んだ けど な

これ で 最後 もう 一回 !

腕 が 穴 だらけ に なる ! もう やめて くれ !

( 清水 ( しみず )) ちょっと 入江 さん ! 何 して る の ?

( 琴子 ) 清水 主任 !

もう ~ 貸し なさい !

あ …

助かった

ま … 木村 さん は 難しかった けど ―

原田 さん なら …

はあっ …

勘弁 して くれ … 勘弁 して くれ !

あっ ちょ … 原田 さん 待って ~!

♪~

( 清水 ) ったく 言語道断 !―

入江 さん あなた 看護 師 に なって どれ ぐらい 経つ の ?

に … に … 2 か月 です

注射 2 回 失敗 したら ―

別の 人 を 呼び なさい って 言った でしょ !

すいません

いつまでも 実習生 気分 で いられたら 困り ます !

だいたい 昨日 も …

( ナースコール の 音 )

あー ! 私 の 担当 の 部屋 だ ~

は~い いかが され ました ー ?

はいはい … はい あっ わかり ました は~い

清水 主任 ! いってきまーす

入江 さん ! 入 …

ったく ! 逃げ足 だけ は 早い んだ から

では お大事に

( 桔梗 幹 ( ききょう もとき )) こーとこ !

( 琴子 ) モト ちゃん

また 清水 主任 の カミナリ 落とさ せた って ?

何 よ 元気ない わねー

主任 と か 先生 に 怒ら れる の 慣れっこ でしょ ?

そんな こと じゃない の !

せっかく やっと の 思い で 看護 師 に なれて ―

“ ああ 入江 君 と 一緒に 働けるう !”

って 喜び に 涙 して た のに …

なのに なのに よ !

神戸 の 病院 に 欠員 なし で 断ら れる なんて …

そんな こと って ある !?―

まだ 入江 君 と 離れ離れ の まま な の ひどすぎる よお !―

そりゃあ 元気 も 出る わけない じゃなーい !

そう よ ねえ …

そろそろ 離婚 の 話 が 出て も おかしく ない わ ね

ちょっ やめて よっ !

しょうがない じゃない

まっ 慣れ親しんだ 斗南 病院 に 配属 された だけ ―

マシ な んじゃない ?

まあ そりゃそー だ けど …

真里奈 ( まりな ) と 船津 ( ふなつ ) さん は 何の 因果 か 同じ 循環器 内科 で

智子 ( ともこ ) は もちろん 第二 外科

啓太 ( けいた ) は 整形 外科 で …

モト ちゃん と 私 は 第三 外科 大学 の 時 と 同じ メンバー な のに …

入江 君 だけ が い ない の よーっ !!

( 琴子 ) いつ に なったら 私 ―

入江 君 と 同じ 病院 に 行ける ん だろう ―

やっと 入江 君 の 役 に 立てる 私 に なれた のに …―

神様 の イジワル …

( 西垣 ( にしがき )) 入江 くーん

浮か ない 顔 を して いる ね また ドジ した の ?

( 幹 ) 西垣 先生 ~

せんせー この 子 ったら ―

採血 でき ず に 患者 さん の 腕 穴 だらけ に した んです よ

ちょっと ! 余計な こと を …

それ は ひどい

おーっ !

今度 僕 が じっくり 注射 を 教えて あげる よ

夜勤 の 時 に でも … ね ?

結構です !

そう ? じゃあ デート でも する ?

はあ !? 西垣 先生 !

私 は これ でも れっきとした 人妻 な んです

なん だって ねえ ~

いや ~ 見え ない なー 見え ない よ …

旦那 かなり 優秀な 研修 医 だって ?

僕 より イイ 男 な の ?

当たり前 です !

ふーん なーんか 許せ ない な

まっ ここ に い ない 奴 じゃ ライバル に も なん ない けど ね

旦那 が い なくて 寂しく なったら ―

僕 の ところ おいで 遠慮 せず に

行き ません !

( 幹 ) 行き ます

( 田中 ( たなか )) 西垣 先生 お昼ご 一緒 し ませ ん ?

( 西垣 ) ああー 田中 く~ん

いい よ ! あれ ?

髪型 変えた ?

わかり ます ? 嬉しい

もちろん だ よ

きれいな 人 の 変化 は 見逃せ ない 性分 で ね

いいね 似合って る よ

( 田中 ) 本当です かあ ? もう お 上手な んだ から ―

長い ランチ に なり そうだ !

ひいー !

軽うい ! 寒気 して きた !

でも イイ 男 じゃない ? 西垣 先生

あの 先生 なら オーケー な んだ けど な あたし

はあー ? 何 が オーケー な の よ あんな チャラい 男 !

外科医 として の 腕 も 超 一流 だ し ―

かっこいい し 29 歳 独身 だし …

入江 さん が い ない 今

西垣 先生 で 目 の 保養 を する しか ない の よね ー

ねっ そう 思わ ない ?

ぜんっぜん !!

まっ 確かに 確かに ! 顔 は 男前 だ し ―

腕のいい お 医者 様 な の かも しれ ない けど …

けど ! 全然 違う の 入江 君 と は !

どんな 色っぽい 看護 師 でも 患者 さん でも なびか ない ―

硬派 な お医者様 な の !

あんた に も ね

は ?

でも 女 に 対して 硬派 と いえば ~

大蛇森 ( だいじゃもり ) 先生 だって そう じゃない ?

アハハ …

もう やっだ ! 一緒に し ないで よ ~

あの 先生 は そういう 意味 じゃ …

あーっ !

何 よ ?

11 時 に MRI 室 に ―

大蛇森 先生 の 患者 さん 連れて いか なきゃ だった …

あの 先生 1 分 でも 遅れたら 大変 よ ~

ね ちっこい から ね

えー ちなみに 今 …―

11 時 15 分

ノー !!

入江 さん ! 廊下 は 走ら ないっ !!

( 琴子 ) すいません …

( 清水 ) こらーっ !!

ほっ よっ …

( 細井 小百合 ( ほそい さゆり )) 事情 は 清水 主任 から 聞き ました

困り ました ね …

今日 だけ で 江崎 ( えざき ) 先生 ―

大蛇森 先生 から も 苦情 が 出て いる し

患者 さん から も 苦情 が 出て い ます ―

ったく 初歩的 な ミス が 多すぎ ます !

すいません

入江 さん

あなた 神戸 の 病院 に 希望 を 出して いる わ よ ね ?

あっ はい

ご主人 …

入江 先生 が あちら で 働いて いる から ?

はい 入江 く …

入江 先生 の もと で 働き たい と …

それ は 結構な こと ね

私 も 夫婦 離れ離れ は いけない と 思い ます

ただし ! 今 の まま の あなた で いい と 思い ます か ?―

入江 先生 は 医学生 の 頃 から とても 優秀 でした から ―

今 ますます ご 活躍 されて いる こと でしょう

あなた は そんな 入江 先生 の

よき パートナー に なり たい の よ ね ?

はい !

でも 今 の まま の あなた だったら よき パートナー どころ か ―

入江 先生 の 迷惑に なり かね ません よ !

( 琴子 ) 入江 君 の … 迷惑 …

♪~

( せき払い )

( 相原 重雄 ( あいはら しげお )) あのなあ …

( 池沢 金之助 ( いけざわ きんのすけ )) なん や なん や 琴子 ~

久しぶりに 来て くれた と 思ったら えらい 落ち込んで んな

( クリスティーヌ ・ ロビンス ) ホンマ ヤ 琴子 ドナイシタン デッカ ?

念願 の 看護 師 さん に なれた ん やろ ?

わし の 具合 が 悪う なったら ―

琴子 に 看病 して もらう の 楽しみに しとった ん や で

金之助 ハ アタシ ガ 看病 シマ ン ガナ

アホ ! 昔 から の 夢 な ん じゃ

ソンナ 夢 ハ 捨テ ナハレ

なんで や ねん !

ワタシ モ ナース デキル ヤ ネン !

できる ん か ? お前

できる ん か ? お前

デキマス ヨ

デキマス ヨ

デキマス ヨ

やってみ …

やって み …

やって み …

OK

仲いい ね 金 ちゃん と クリス

なんで 結婚 し ない の ?

ソー ヤ モット 言ッタッテ 琴子 !

お前 離さん かい ! もう

二人 で 一緒に 働いて …

二人 で ずーっと 一緒に いれて …

いーなあ

入江 と 離れ と ん の が いっちゃん こたえて ん の やろ

琴子 アカン デ 好キ ナ 男 ト 離レトン ノ ハ

ワタシ ダッテ イギリス 帰ル ノ ヤメマシタ ンデ !

そう だ よ ね …

私 も ホント は ずっと 入江 君 と ―

毎日 会い たい

でも ね このまま じゃ ダメな ん だって

入江 君 に 迷惑 かける だけ なん だって …

本当に そうだ よ ね …

いつも 失敗 ばっかり して

先生 や 患者 さん に まで も 迷惑 かけ ちゃって

怖がられて …

このまま じゃ …

入江 君 の お 手伝い どころ か ―

足手まとい に なる だけ

琴子 …

( クリスティーヌ ) アキマヘン 琴子 !

何 弱イ コト ホザイテ マンネン ! ン !?―

アタシ ノ 恋 ノ オ 手本 デシタ 琴子 ガ

ドコ 行ッテ シマイマシタ ン ノ !―

モウ ソンナ 弱気 ナ 琴子 ハ 琴子 ト チャイ マッセ !

琴子 ナラ 琴子 ナラ …

花 モ 嵐 モ 踏ミ越エテ ソレデモ 入江 ヲ 追イカケル ンダ !

ソレガ 正シイ 琴子 デッセ !

花 も … 嵐 も ?

( クリスティーヌ ) ソウデス !

踏み越えて ?

ウン ソー デン ガナ !

ああ … そうだ よ ね

でき なかったら やれる ように 頑張る しか ない んだ よ ね

立ち止まったら もう 入江 君 に 会え なく なっ ちゃう もん ね !

ソウ デッセ 琴子 !

クリス !

ソレデコソ 正シイ 琴子 デッセー

私 やる わ !

立ち直り の 早い 奴 だ な

( 琴子 ) 花 も 嵐 も 踏み越えて … か

横井 ( よこい ) さん の 点滴 終わり ました 今 から 昼食 の 配膳 行って き ます

そ … そう ~ ご苦労様

あっ 山岸 ( やまぎし ) さん 203 号 室 の シーツ 交換 どう なった の ?

( 山岸 ) あっ すいません ! 今 すぐ …

私 やっと き ました

(2 人 ) えっ ?

じゃあ 行って き まーす

ど … どー し ちゃった んでしょう 入江 さん

さあ ?

( 琴子 ) 将来 の 夢 って ある の ?

( 少年 ) 将来 の 夢 ? 将来 の 夢 は …

うーん …

私 は ね ~ あの ね ~ 旦那 さん が ね お 医者 様 で ね

だから ね 私 看護 師 に なった んだ よ

( 原田 ) 神様 神様 …

よし じゃあ ちょっと チクッと し ます ね

神様 神様 … か …

( 木村 達 ) おお ~

( 拍手 )

216 の 長谷部 ( はせべ ) さん が 13 時 に 術後 の 痛み を 訴えて きた ので ―

ソセアタ を ドリップ し とき ました

はい わかり ました

失礼 し ます

( 細井 ) ああ ~ 入江 さん 来 ました ね

すいません

私 また 何 か しでかし ました か !?

オホホ …

違う わ よ 今回 は いい お 話 です よ

空き が 出た そうです

へっ ?

神戸 の 入江 先生 の いる 病院 から 通知 が 来 ました

早速 来週 に でも 移れる 手続き を 取り ましょう ね

一日 も 早く 行き たい でしょ ?

あの … あ … あの …

私 もしかして 入江 君 の 病院 に ?

そう です よ !

あなた も 長い 間 離れ離れ で つらかった でしょ ?―

最近 の あなた は 随分 頑張って い ました から ね

その 調子 で 入江 先生 の お 手伝い を して ください

はいっ ! 師長 ~ ありがとう ございます !

オホホ … オホホ …

神戸 の 病院 ?

( 男性 ) そっかー 琴子 ちゃん い なく なる んだ

いや ~ そりゃ 寿命 が 少し 延びる かも な

( 男性 達 の 笑い声 )

ちょっと !

でも 寂しく なる ね

そう そう この 元気な 声 が 聞け ない の は な ~

旦那 さん の 先生 と うまく や んな よ

( 木村 ) 注射 も もっと うまく ね

私 … みなさん の こと …

( 西垣 ) あー いた いた 入江 君 !

何 やって ん の 原田 さん の 回診 する よ

あ … は … はい

( 西垣 ) 原田 さん じゃあ 傷 診 ます ね ~

( 原田 ) はーい お 願い し ます