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シュタインズ・ゲート ゼロ, シュタインズ・ゲート ゼロ (16)

( 天王 寺 ( てんのう じ )) ええ … ん ?

( 爆発 音 ) ( 天王 寺 ) うわ っ

( 天王 寺 ) 何 だ !?

おい こら 何 して る ! 家賃 上げ っぞ !

( 真 帆 ( ま ほ ) と ダル の せき込み )

( 真 帆 ) 窓 ! 窓 開けて ! ( ダル ) オーキードーキー

( ダル の せき込み )

ああ びっくり した お

( 真 帆 ) 何で いきなり 火 を 噴く の よ !

もと は 粗大 ゴミ に 捨て られて た やつ だ から ね

( 真 帆 ) まったく … エアコン つける わ よ

( ダル ) ダメだ お

一緒に 稼働 さ せる と ブレーカー が 落ちる んで

何 その 環境

よく それ で ラボ なんて 言える わ ね

ラボ って いう の は オカリン が そう 名付けた だけ だ から

( 真 帆 ) こんな 劣悪な 環境 の 中 で 紅 莉栖 ( くり す ) は 作り上げた と いう の ?

♪~

~♪

( 教授 )… である から して ―

テキスト の 21 ページ 目 に ある ―

直接 話 法 と 間接 話 法 は 単語 に より …

直接 話 法 と 間接 話 法 は 単語 に より …

( チャイム )

( チャイム )

( チャイム )

( 教授 ) で は 次回 は この 続き から

それ と 岡部 ( お かべ ) 君

( 岡部 ) あっ はい

( ま ゆり ) あっ オカリン

悪い 待た せた

( ま ゆり ) う うん 教授 に 呼ば れて たん だって ?

( 岡部 ) ああ ダル に も 興味 持って くれた みたいで な

一 度 会って み たい って

( ま ゆり ) ホント ?

さすが スーパーハカー さん だ ね

( 岡部 ) 飯 食べて いく か ?

( ま ゆり ) えっ ラボ に 寄ら ない の ?

ダル 君 いる と 思う よ

( 岡部 ) メール で いい だ ろ ?

( ま ゆり ) でも 直接 話した ほう が うれしい んじゃ ない か な

ほら ダル 君 と 由季 ( ゆき ) さん の こと も あった でしょう ?

まゆ し ぃ 思った のです

やっぱり オカリン が い ない と …

ああ でも 来週 は …

ああ でも 来週 は …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( ま ゆり ) 最近 また リア 充 さん だ ね

( 岡部 ) そういう わけ じゃ ない けど ―

せっかく チャンス な んだ し 本気で 留学 目指す の も 悪く ない って

( ま ゆり ) そ っか オカリン が そう し たい んだ よ ね ?

ああ

( ま ゆり ) だったら それ が いい と 思う よ

( 岡部 ) ダル に も いい 話 が あった し もし 留学 できれば ―

比 屋 定 ( ひや じょう ) さん の こと も 少し は 手伝える だろう し

みんな に とって も 一 番 いい んだ よ これ が

あっ そうだ

見て 見て 鈴 ( すず ) さん

ほら 全然 似合って ない でしょ ?

ハハハ … 確かに 似合って ない な

あっ ちなみに この 白衣 は オカリン が 使って たほう だ から

新しい の は ちゃんと 保管 して あって

いい んじゃ ない か 使って も

えっ でも 前 鈴 さん に あげよう と したら ―

オカリン すごい 怒って …

( 岡部 ) そう だった か ?

ただ の 安物 だ ろ

ん ? 青 だ ぞ

まゆ し ぃ ちょっと 用事 を 思い出して しまった のです

そう か

( ま ゆり ) ねえ オカリン

( 岡部 ) 何 だ ?

( ま ゆり ) う うん 何でもない

じゃあ ね

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( ま ゆり ) ダメだ よ

無理強い する の は よく ない よ

どうして … どうして 未来 の こと を オカリン 1 人 に 押しつける の ?

( 携帯 電話 の 振動 音 ) ( ま ゆり ) あっ

( る か ) ごめん ね つい 傘 忘れちゃ って

う うん

ちょうど まゆ し ぃも 外 だった ので よかった のです フフン

る か 君 と 相 合い 傘 だ ~

( る か ) 何 か テレ ちゃ うな

( ま ゆり ) わ あ お っ きい 七夕 飾り だ

( る か ) もう 季節 だ から ね

( ま ゆり ) まゆ し ぃも 毎年 やって る よ

ささ の 葉 も ちゃんと 買って きて

そう な んだ お 願い 事 と か 書く の ?

うん 子供 の ころ から ずっと ―

“ 織姫 ( おりひめ ) 様 に なれ ます ように ” って

エッヘヘ

まゆ し ぃ は ロマンティスト の 厨 二 病 ( ちゅう に びょう ) さん な のです

( る か ) なれる よ きっと

え ?

岡部 さん の 織姫 様 に

えっ や だ な

まゆ し ぃ は ひと言 も オカリン だ なんて

( る か ) ずっと まゆ り ちゃん 岡部 さん を 支えて きた んだ もん

まゆ り ちゃん なら きっと

( ま ゆり ) 違う よ

オカリン の 心 の 中 に いる の は まゆ し ぃ じゃ ない の

え ?

( ま ゆり ) オカリン の 織姫 様 は もう 輝く こと は ない んだ

( る か ) まゆ り ちゃん …

( ま ゆり ) る か 君 は 優しい ね

( る か ) そんな こと ない よ

この くらい しか して あげ られる こと が ない だけ

( ダル ) 暑い お ~

( 真 帆 ) もう 少し したら 実験 再開 し たい んだ けど

あ ~ い

あと ちょっと でも のぞいたら 鈴 羽 ( すず は ) さん に 連絡 する から

( ダル ) そんな こと し ない って

つうか そういう 心 の 余裕 も ない お

( ドア の 開く 音 ) ( ダル ) あっ …

( 岡部 ) ん ? おい ダル ?

オ … オカリン

お … 岡部 さん ? や ばっ

( ダル ) う っ あっ う っ あっ …

あっ や ばっ

( 岡部 ) おい ダル ? ま ゆり ? 誰 も い ない の か ?

( ダル ) あっ ちょ っ ちょ っ … ちょっと 待って !

お 待た せ ~

( 岡部 ) また エロゲ か ?

( ダル ) あ いや あっ まま … まあ ね

ちょうど フィニッシュ の ところ と いう か …

( 岡部 ) いちいち 言わ ん で いい

ん ? 焦げ 臭い ぞ

( ダル ) ああ … えっ と ―

さっき 拾って きた レンジ で 弁当 温めて たら 爆発 した

爆発 ?

そんな ことし てる と ここ 追い出さ れる ぞ

( ダル ) アハッ ハハハ …

それ より 今日 は どうした ん ? まゆ 氏 なら 来て ない よ

( 岡部 ) ああ ちょっと な 桐生 ( きりゅう ) さん から ―

この 近く に かがり が いた かも しれ ない って 情報 が 入って な

知ら ない か ?

い … いや 何も

パソコン いい か ?

( ダル ) あっ えっ ちょ ちょ … ちょっと 待って

( ダル ) どうぞ ( 岡部 ) 違法な もの は やめ とけよ

ダル へ の 朗報 も ある んだ から

だが 断る

まだ 何も 言って ない だろう

きのう レスキネン 教授 たち と 食事 に 行った んだ

そし たら …

また 留学 の 話 ?

( 岡部 ) 最後 まで 聞け って

そし たら ダル の 話 も 出て な 教授 たち が 興味 を 持って くれた

ヴィクトル ・ コンドリア 大学 に は ―

情報 科学 研究 所 も ある から そこ に って

僕 が ?

( 岡部 ) ダル の 腕 なら きっと 通じる って

そりゃ あ スーパーハッカー だ し 通じる と は 思う けど …

嫌な の か ?

いや 嫌って わけじゃ ない けど さ

今 この 状態 で そんな こと 考え られ ない と いう か

鈴 羽 は 過去 に 戻ろう と して いる わけだ し …

ん ?

( 真 帆 ) ん っ ん っ

( ダル ) ハッ … う っ

@ ちゃん ねる が どうかした ん ?

いや 以前 桐生 さん と 行った 千葉 の 施設 に ついて ―

いろいろ うわさ 話 が 上がって いて な

オカ 板 ( いた ) の やつ っ しょ ?

適当な こと しか 書いて ない 連中 ばっかり だし ね

あん ま 当て に し ない ほう が いい よ ( 岡部 ) ん ?

( 岡部 ) この ハンドルネーム …

( 物音 ) ( ダル ) うわ っ

ああ … あっ

( 真 帆 ) バカ !

( 岡部 ) 何 だ そりゃ バナナ か ?

いや あっ うん あの その …

す … 鈴 羽 に 言わ れて バナナ ダイエット 的な ?

そんな の が …

ん ?

( ダル ) ハッ …

オカリン 待って あ あの …

( 岡部 ) 懐かしい な

ま ゆり に よく 怒ら れて いた

食べ物 を 粗末に しちゃ ダメ だって

( ダル ) そ … そだ ね

あっ

( ゴミ 箱 を あさる 音 )

ハッ !

これ は 何 だ ?

これ は 何 だ !

あっさり バレ ちゃ った か

もう 少し 隠し 通せる と 思った んだ けど な

あっ …

これ が 電話 レンジ ( 仮 ) 弐 号 機

( 岡部 ) 組み立て … 直した の か ?

( ダル )“ バージョン 2( ツー )” と どっち が いい か 結構 迷って …

( 岡部 ) 名前 なんて どう で も いい !

マジ ? オカリン の 言葉 と は 思え ない な

どの 未来 ガジェット も 円卓 会議 で 大騒ぎ して 決めた じゃ ん

( 岡部 ) 俺 が 言った こと を 忘れた の か !?

これ は 危険だ !

俺 たち が 持って いい 代物 じゃ ない

でも さ 僕 未来 で タイム マシン 作ら ない と いけない んだ よ ね

そう なる と やっぱり こいつ を 研究 する こと が その 第 一 歩 だ と …

ダル !

何度 も 何度 も 何度 も 説明 した よ な ?

こいつ の せい で 何 が 起こった の か

こいつ の せい で 俺 が どんな 体験 を した の か

これ を 作った こと で ま ゆり は 殺さ れる んだ

これ を 作った こと で 紅 莉栖 は 犠牲 に なった んだ

これ を 作った こと で お前 の 娘 は 自殺 まで した んだ !

これ を 作った こと で …

( ダル ) オカリン …

忘れた って いう なら もう 一 度 話して やる

お前 は そんなに バカだった の か ?

自分 で それ を 体験 し ない と 分から ない ほど ―

バカだった の か お前 は !

( 真 帆 ) バカ は あなた よ !

岡部 倫太郎 ( りん たろう )!

( 岡部 ) 比 屋 定 さん …

どうして ここ に …

えっ ? あ いや つい 勢い って いう か …

勢い ?

あっ に ゃっ !

おお っ 合法 ロリ キタコレ !

見たら 訴える わ よ

( 真 帆 ) 失礼 待た せた わ ね

つまり 俺 が 来た から 隠れて いた と いう こと か

( 真 帆 ) そう ね

もし かして 日本 に 来た の も ?

( 真 帆 ) そう 本当の 目的 は ―

電話 レンジ ( 仮 ) なんて いう センス の ない 名前 の マシン の ため

( ダル ) ん ん … ( 真 帆 ) 違う わ

その 話 を 持ってきた の は 橋田 ( は し だ ) さん じゃ ない

真 帆 たん

( 真 帆 ) 連絡 して きた の は 確かに 彼 だ けど ―

それ は 鈴 羽 さん の こと が あった から

( 岡部 ) 鈴 羽 が ?

( ダル ) オカリン も 知って る だ ろ ?

タイム マシン が 残り の 燃料 で 飛べる の は 1 年 前 まで

あと 少し で 牧 瀬 ( まき せ ) 氏 が 死んだ あの 日

世界 線 の 大 分岐 以前 に は 飛べ なく なる

だから ―

失敗 した とき に やり 直せる ように ―

タイムリープマシン を 作ろう と

( 岡部 ) それ で 比 屋 定 さん に …

( ダル ) 最初 は 僕 が 1 人 で 何とか しよう と 思った んだ けど ―

やっぱり 1 人 じゃ 行き詰まって …

( 岡部 ) 君 は 手 を 貸す こと を 承諾 した の か ?

( 真 帆 ) そう ね その とおり よ ( 岡部 ) なぜ だ !

君 に も 説明 した はずだ

D メール に よって 何 が 引き起こさ れた か

過去 を 変える こと に よって 何 が 起きる か

君 は それ を 繰り返す つもり か !

分かって いる の か !?

過去 を 変える と いう こと は 人 の 命 を 奪う こと に すら なる んだ ぞ

ま ゆり を 殺す こと に なる んだ ぞ !

( 真 帆 ) 待って そんな つもり は …

( 岡部 ) 紅 莉栖 を 助けよう と すれば ま ゆり は 死ぬ

それ は 避け られ ない

何度 やって も どう あがいて も !

これ を 完成 さ せる と いう こと は ―

あの 過去 を 変える と いう こと だ

紅 莉栖 の 犠牲 の うえ に 成り立つ この 世界 を 捨て ―

アルファ 世界 線 に 行く と いう こと だ

ま ゆり を 殺す と いう こと だ !

君 は 人殺し に なる つもり か …

( ダル ) オカリン !

謝れ ! 今 すぐ 真 帆 たんに 謝れ !

( 真 帆 ) ちょ っ … 橋田 さん !

( ダル ) オカリン の 言う こと は 分かる よ

どれ だけ 苦しんだ なんて 僕 に は 想像 しか でき ない

けど さ !

だから って ほか の 人 の 思い を ―

踏みにじって いい こと に は なら ない だろう !

( 真 帆 ) 橋田 さん もう いい

鈴 羽 は 第 3 次 世界 大戦 を 防ぐ ため に ここ に 来て る

真 帆 たん だって 亡くなった 牧 瀬 氏 の 思い を 受けて ―

タイムリープマシン を 作ろう と して る

誰 も 興味本位 や 遊び じゃ ない !

まゆ 氏 だって そう だ

あの 日 から どれ だけ オカリン に 気 を 使って …

もう 十 分 よ

( ダル ) ハァ … ハァ …

( 真 帆 ) 顔 でも 洗って らっしゃい さあ

( 岡部 ) ダル が … 俺 を …

( 真 帆 ) あなた が おかしな こ と 言う から よ

( 岡部 ) 悪かった

さっき の は 本心 じゃ …

( 真 帆 ) 分かって る

ちょっと だけ 見直した わ

ほか の 誰 か の ため に 怒 れる なんて

ふだん 優しい だけ に 効いた な 今 の は

言って おく けど 今 やろう と して いる の は ―

あくまで タイムリープマシン の 開発

D メール を 送る こと は 考えて い ない

そう か

( 真 帆 ) それ でも 不満 って 顔 ね

( 岡部 ) 雨 も 上がった ようだ な 少し 空気 を 変えよう

ん ?

( 真 帆 ) どうした の ?

いや

( 岡部 ) 俺 の 主観 で 言えば ―

この 世界 は 紅 莉栖 の 選択 の おかげ で 存在 して いる んだ

紅 莉栖 が いた から ま ゆり は 無事で い られる

それ を 俺 は 守ら なくちゃ なら ない

それ が 世界 の 摂理 な んだ

( 真 帆 ) 世界 の 摂理 ?

( 岡部 ) 時 を 繰り返して 分かった んだ

事象 は 収束 する 神 の 手 に 操ら れる ように

それ を 変えよう と する こと は 神 に 挑む こと だ

人 の 傲慢 を 神 は 許さ ない

( 真 帆 ) そう ね

私 は 科学 者 だ けど 神 を 侮ったり は 決して し ない

なら …

でも あなた の 言って いる 世界 の 摂理 と 神 と は 違う 気 が する

比 屋 定 さん

( 真 帆 ) あなた の 言って いる 世界 の 摂理 が 本当 なら …

全て が 神 の 手 に よる 運命 に よって 決まる と いう の なら ―

私 たち は 生きて いる 意味 は ない

努力 する 意味 も 選択 する 意味 も ない

( 岡部 ) 全て が そう だ と は 言って ない

ただ そういう 事象 も ある んだ

( 真 帆 ) なら 教えて

自然の 摂理 に よって 変え られ ない もの と ―

変え られる もの の 違い を

それ は …

( 真 帆 ) 科学 者 なら 当然の 問い よ

私 から すれば 世界 の 摂理 って いう の は 数式

世界 を 構築 して いる 数式 に すぎ ない

解 が 導け ない 道理 は ない

人 が 意志 を 持ち 知恵 を 使い 選択 し 行動 する

それ が 世界 を 作って いく

決して 簡単な こと で は ない けれど ―

その 目的 と 結果 を 丹念に 調べて いけば ―

そこ に 解 は きっと ある

でも 時 を 戻る と いう の は …

シュタインズ ・ ゲート

な っ …

( 真 帆 ) 鈴 羽 さん から 聞いた とき に 考えた

椎名 ( しい な ) ま ゆり が 死な ず 牧 瀬 紅 莉栖 が 死な ず ―

第 3 次 世界 大戦 も 起き ない 世界 線

それ が シュタインズ ・ ゲート だ と いう の なら ―

私 に とって それ は 数式

1 つ の 解 を 求める こと に ほかなら ない

比 屋 定 さん …

( 真 帆 ) この 世界 は 無限の 可能 性 に 満ちて いる

その 中 に は きっと ある

探す の 何 回 も 何 回 も ―

何 千 回 も 何 万 回 も 何 億 回 も 挑戦 して ―

シュタインズ ・ ゲート と いう 解 を

紅 莉栖 と あなた が そうした ように !

( 岡部 ) くっ …

ダメだ ! ( 真 帆 ) 岡部 さん !

( 岡部 ) 俺 たち に は 心 が ある んだ

分かって いて も 心 は すり減って いく

何度 と なく 失敗 する つら さ が 分かる か !

( 真 帆 ) 分かる わ ( 岡部 ) 分から ない !

( 真 帆 ) 分かる ! 私 は 紅 莉栖 の そば で 体験 して きた

それ こそ 何 千 回 も 何 万 回 も

研究 と は 違う んだ ! 数式 に 感情 は ない !

でも 全て の 数式 を 解く の は 人間 よ !

結局 の ところ は ね !

( 真 帆 と 岡部 の 荒い 息 )

( 真 帆 ・ 岡部 ) ハァ … ハァ …

( ドア の 開く 音 )

( ダル ) オカリン

すまなかった

オカリン は や っぱ ダメ ?

( 真 帆 ) いえ 希望 は ある

ホント ?

紅 莉栖 に 実証 実験 で 負けて ―

論文 でも 負けて 名声 でも 負けて

それ でも 私 は 鏡 を 見て 自分 を 叱りつけた

“ 挑戦 を 諦めたら 終わり ”

“ 永遠に 勝つ こと は でき ない ” って

今 岡部 さん ―

その とき の 私 と 同じ 顔 を して いた

( 岡部 ) ま ゆり ? ( ま ゆり ) あっ

( ま ゆり ) オ … オカリン どうした の ?

( 岡部 ) ああ いや たまたま 通りかかった だけ だ

ま ゆり は ?

( ま ゆり ) うん 何となく

前 よく ここ に 来て た よ ね

( 岡部 ) ああ

( ま ゆり ) あの ころ は まだ ダル 君 も い なくて

まゆ し ぃ は 学校 終わったら ―

1 人 で 先 に ラボ に 行って 待って いて …

1 人 だ けど ね ちっとも さみしく なんて なく って

幸せだった

でも 今 の ラボ は 何 か さみしくて

( 岡部 ) 特に 変わり ないだ ろ

俺 と ダル と まゆ り と

( ま ゆり ) 本当に そう かな ?

何 か あの ラボ に は ―

もっと たくさんの 人 が いて にぎやかで 楽しくて …

そんな わけ … ないだ ろ

でも …

( ま ゆり ) ねえ オカリン ( 岡部 ) ん ?

( ま ゆり ) まゆ し ぃ 間違って いた の か な

オカリン を 送り出す べきだった の か な

ま ゆり ?

オカリン 本当 は 牧 瀬 さん の こと ―

助け に …

まゆ し ぃ の こと 助ける ため に 全部 諦めて

それ で オカリン ラボ に も 来 なく なって

い っつ も い っつ も 苦し そうで

( 岡部 ) 違う !

( ま ゆり ) でも …

( 岡部 ) 聞いて いた んだ な さっき の ラボ で の 話 を

( ま ゆり ) だって …

( 岡部 ) 考える な !

考え なくて いい

ま ゆり は 何も 考え なくて いい んだ

でも …

( 岡部 ) ここ が 正常な んだ

今 この 時間 が 正常な んだ

ここ を 壊す ような こと は 絶対 しない だ から !

( ま ゆり ) だったら …

え ?

だったら ―

どうして そんな 苦し そうな 顔 する の ?

あの 日 から ずっと ずっと オカリン 苦し そうだ よ

( 岡部 ) ハッ …

( ま ゆり ) 織姫 様 は ね ベガ って 星 な んだ

けど ね 海外 で は こう 呼ば れて いる の

“ 空 の アークライト ”

( 岡部 ) ま ゆり …

♪~

~♪


( 天王 寺 ( てんのう じ )) ええ … ん ?

( 爆発 音 ) ( 天王 寺 ) うわ っ

( 天王 寺 ) 何 だ !?

おい こら 何 して る ! 家賃 上げ っぞ !

( 真 帆 ( ま ほ ) と ダル の せき込み )

( 真 帆 ) 窓 !  窓 開けて ! ( ダル ) オーキードーキー

( ダル の せき込み )

ああ びっくり した お

( 真 帆 ) 何で いきなり 火 を 噴く の よ !

もと は 粗大 ゴミ に 捨て られて た やつ だ から ね

( 真 帆 ) まったく … エアコン つける わ よ

( ダル ) ダメだ お

一緒に 稼働 さ せる と ブレーカー が 落ちる んで

何 その 環境

よく それ で ラボ なんて 言える わ ね

ラボ って いう の は オカリン が そう 名付けた だけ だ から

( 真 帆 ) こんな 劣悪な 環境 の 中 で 紅 莉栖 ( くり す ) は 作り上げた と いう の ?

♪~

~♪

( 教授 )… である から して ―

テキスト の 21 ページ 目 に ある ―

直接 話 法 と 間接 話 法 は 単語 に より …

直接 話 法 と 間接 話 法 は 単語 に より …

( チャイム )

( チャイム )

( チャイム )

( 教授 ) で は 次回 は この 続き から

それ と 岡部 ( お かべ ) 君

( 岡部 ) あっ はい

( ま ゆり ) あっ オカリン

悪い 待た せた

( ま ゆり ) う うん 教授 に 呼ば れて たん だって ?

( 岡部 ) ああ ダル に も 興味 持って くれた みたいで な

一 度 会って み たい って

( ま ゆり ) ホント ?

さすが スーパーハカー さん だ ね

( 岡部 ) 飯 食べて いく か ?

( ま ゆり ) えっ ラボ に 寄ら ない の ?

ダル 君 いる と 思う よ

( 岡部 ) メール で いい だ ろ ?

( ま ゆり ) でも 直接 話した ほう が うれしい んじゃ ない か な

ほら ダル 君 と 由季 ( ゆき ) さん の こと も あった でしょう ?

まゆ し ぃ 思った のです

やっぱり オカリン が い ない と …

ああ でも 来週 は …

ああ でも 来週 は …

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( ま ゆり ) 最近 また リア 充 さん だ ね

( 岡部 ) そういう わけ じゃ ない けど ―

せっかく チャンス な んだ し 本気で 留学 目指す の も 悪く ない って

( ま ゆり ) そ っか オカリン が そう し たい んだ よ ね ?

ああ

( ま ゆり ) だったら それ が いい と 思う よ

( 岡部 ) ダル に も いい 話 が あった し もし 留学 できれば ―

比 屋 定 ( ひや じょう ) さん の こと も 少し は 手伝える だろう し

みんな に とって も 一 番 いい んだ よ これ が

あっ そうだ

見て 見て 鈴 ( すず ) さん

ほら 全然 似合って ない でしょ ?

ハハハ … 確かに 似合って ない な

あっ ちなみに この 白衣 は オカリン が 使って たほう だ から

新しい の は ちゃんと 保管 して あって

いい んじゃ ない か 使って も

えっ でも 前 鈴 さん に あげよう と したら ―

オカリン すごい 怒って …

( 岡部 ) そう だった か ?

ただ の 安物 だ ろ

ん ?  青 だ ぞ

まゆ し ぃ ちょっと 用事 を 思い出して しまった のです

そう か

( ま ゆり ) ねえ オカリン

( 岡部 ) 何 だ ?

( ま ゆり ) う うん 何でもない

じゃあ ね

( 携帯 電話 の 振動 音 )

( ま ゆり ) ダメだ よ

無理強い する の は よく ない よ

どうして … どうして 未来 の こと を オカリン 1 人 に 押しつける の ?

( 携帯 電話 の 振動 音 ) ( ま ゆり ) あっ

( る か ) ごめん ね つい 傘 忘れちゃ って

う うん

ちょうど まゆ し ぃも 外 だった ので よかった のです フフン

る か 君 と 相 合い 傘 だ ~

( る か ) 何 か テレ ちゃ うな

( ま ゆり ) わ あ お っ きい 七夕 飾り だ

( る か ) もう 季節 だ から ね

( ま ゆり ) まゆ し ぃも 毎年 やって る よ

ささ の 葉 も ちゃんと 買って きて

そう な んだ お 願い 事 と か 書く の ?

うん 子供 の ころ から ずっと ―

“ 織姫 ( おりひめ ) 様 に なれ ます ように ” って

エッヘヘ

まゆ し ぃ は ロマンティスト の 厨 二 病 ( ちゅう に びょう ) さん な のです

( る か ) なれる よ きっと

え ?

岡部 さん の 織姫 様 に

えっ や だ な

まゆ し ぃ は ひと言 も オカリン だ なんて

( る か ) ずっと まゆ り ちゃん 岡部 さん を 支えて きた んだ もん

まゆ り ちゃん なら きっと

( ま ゆり ) 違う よ

オカリン の 心 の 中 に いる の は まゆ し ぃ じゃ ない の

え ?

( ま ゆり ) オカリン の 織姫 様 は もう 輝く こと は ない んだ

( る か ) まゆ り ちゃん …

( ま ゆり ) る か 君 は 優しい ね

( る か ) そんな こと ない よ

この くらい しか して あげ られる こと が ない だけ

( ダル ) 暑い お ~

( 真 帆 ) もう 少し したら 実験 再開 し たい んだ けど

あ ~ い

あと ちょっと でも のぞいたら 鈴 羽 ( すず は ) さん に 連絡 する から

( ダル ) そんな こと し ない って

つうか そういう 心 の 余裕 も ない お

( ドア の 開く 音 ) ( ダル ) あっ …

( 岡部 ) ん ?  おい ダル ?

オ … オカリン

お … 岡部 さん ?  や ばっ

( ダル ) う っ あっ う っ あっ …

あっ や ばっ

( 岡部 ) おい ダル ? ま ゆり ?  誰 も い ない の か ?

( ダル ) あっ ちょ っ ちょ っ … ちょっと 待って !

お 待た せ ~

( 岡部 ) また エロゲ か ?

( ダル ) あ いや あっ まま … まあ ね

ちょうど フィニッシュ の ところ と いう か …

( 岡部 ) いちいち 言わ ん で いい

ん ?  焦げ 臭い ぞ

( ダル ) ああ … えっ と ―

さっき 拾って きた レンジ で 弁当 温めて たら 爆発 した

爆発 ?

そんな ことし てる と ここ 追い出さ れる ぞ

( ダル ) アハッ ハハハ …

それ より 今日 は どうした ん ? まゆ 氏 なら 来て ない よ

( 岡部 ) ああ ちょっと な 桐生 ( きりゅう ) さん から ―

この 近く に かがり が いた かも しれ ない って 情報 が 入って な

知ら ない か ?

い … いや 何も

パソコン いい か ?

( ダル ) あっ えっ ちょ ちょ … ちょっと 待って

( ダル ) どうぞ ( 岡部 ) 違法な もの は やめ とけよ

ダル へ の 朗報 も ある んだ から

だが 断る

まだ 何も 言って ない だろう

きのう レスキネン 教授 たち と 食事 に 行った んだ

そし たら …

また 留学 の 話 ?

( 岡部 ) 最後 まで 聞け って

そし たら ダル の 話 も 出て な 教授 たち が 興味 を 持って くれた

ヴィクトル ・ コンドリア 大学 に は ―

情報 科学 研究 所 も ある から そこ に って

僕 が ?

( 岡部 ) ダル の 腕 なら きっと 通じる って

そりゃ あ スーパーハッカー だ し 通じる と は 思う けど …

嫌な の か ?

いや 嫌って わけじゃ ない けど さ

今 この 状態 で そんな こと 考え られ ない と いう か

鈴 羽 は 過去 に 戻ろう と して いる わけだ し …

ん ?

( 真 帆 ) ん っ ん っ

( ダル ) ハッ … う っ

@ ちゃん ねる が どうかした ん ?

いや 以前 桐生 さん と 行った 千葉 の 施設 に ついて ―

いろいろ うわさ 話 が 上がって いて な

オカ 板 ( いた ) の やつ っ しょ ?

適当な こと しか 書いて ない 連中 ばっかり だし ね

あん ま 当て に し ない ほう が いい よ ( 岡部 ) ん ?

( 岡部 ) この ハンドルネーム …

( 物音 ) ( ダル ) うわ っ

ああ … あっ

( 真 帆 ) バカ !

( 岡部 ) 何 だ そりゃ バナナ か ?

いや あっ うん あの その …

す … 鈴 羽 に 言わ れて バナナ ダイエット 的な ?

そんな の が …

ん ?

( ダル ) ハッ …

オカリン 待って あ あの …

( 岡部 ) 懐かしい な

ま ゆり に よく 怒ら れて いた

食べ物 を 粗末に しちゃ ダメ だって

( ダル ) そ … そだ ね

あっ

( ゴミ 箱 を あさる 音 )

ハッ !

これ は 何 だ ?

これ は 何 だ !

あっさり バレ ちゃ った か

もう 少し 隠し 通せる と 思った んだ けど な

あっ …

これ が 電話 レンジ ( 仮 ) 弐 号 機

( 岡部 ) 組み立て … 直した の か ?

( ダル )“ バージョン 2( ツー )” と どっち が いい か 結構 迷って …

( 岡部 ) 名前 なんて どう で も いい !

マジ ? オカリン の 言葉 と は 思え ない な

どの 未来 ガジェット も 円卓 会議 で 大騒ぎ して 決めた じゃ ん

( 岡部 ) 俺 が 言った こと を 忘れた の か !?

これ は 危険だ !

俺 たち が 持って いい 代物 じゃ ない

でも さ 僕 未来 で タイム マシン 作ら ない と いけない んだ よ ね

そう なる と やっぱり こいつ を 研究 する こと が その 第 一 歩 だ と …

ダル !

何度 も 何度 も 何度 も 説明 した よ な ?

こいつ の せい で 何 が 起こった の か

こいつ の せい で 俺 が どんな 体験 を した の か

これ を 作った こと で ま ゆり は 殺さ れる んだ

これ を 作った こと で 紅 莉栖 は 犠牲 に なった んだ

これ を 作った こと で お前 の 娘 は 自殺 まで した んだ !

これ を 作った こと で …

( ダル ) オカリン …

忘れた って いう なら もう 一 度 話して やる

お前 は そんなに バカだった の か ?

自分 で それ を 体験 し ない と 分から ない ほど ―

バカだった の か お前 は !

( 真 帆 ) バカ は あなた よ !

岡部 倫太郎 ( りん たろう )!

( 岡部 ) 比 屋 定 さん …

どうして ここ に …

えっ ?  あ いや つい 勢い って いう か …

勢い ?

あっ に ゃっ !

おお っ 合法 ロリ キタコレ !

見たら 訴える わ よ

( 真 帆 ) 失礼 待た せた わ ね

つまり 俺 が 来た から 隠れて いた と いう こと か

( 真 帆 ) そう ね

もし かして 日本 に 来た の も ?

( 真 帆 ) そう 本当の 目的 は ―

電話 レンジ ( 仮 ) なんて いう センス の ない 名前 の マシン の ため

( ダル ) ん ん … ( 真 帆 ) 違う わ

その 話 を 持ってきた の は 橋田 ( は し だ ) さん じゃ ない

真 帆 たん

( 真 帆 ) 連絡 して きた の は 確かに 彼 だ けど ―

それ は 鈴 羽 さん の こと が あった から

( 岡部 ) 鈴 羽 が ?

( ダル ) オカリン も 知って る だ ろ ?

タイム マシン が 残り の 燃料 で 飛べる の は 1 年 前 まで

あと 少し で 牧 瀬 ( まき せ ) 氏 が 死んだ あの 日

世界 線 の 大 分岐 以前 に は 飛べ なく なる

だから ―

失敗 した とき に やり 直せる ように ―

タイムリープマシン を 作ろう と

( 岡部 ) それ で 比 屋 定 さん に …

( ダル ) 最初 は 僕 が 1 人 で 何とか しよう と 思った んだ けど ―

やっぱり 1 人 じゃ 行き詰まって …

( 岡部 ) 君 は 手 を 貸す こと を 承諾 した の か ?

( 真 帆 ) そう ね その とおり よ ( 岡部 ) なぜ だ !

君 に も 説明 した はずだ

D メール に よって 何 が 引き起こさ れた か

過去 を 変える こと に よって 何 が 起きる か

君 は それ を 繰り返す つもり か !

分かって いる の か !?

過去 を 変える と いう こと は 人 の 命 を 奪う こと に すら なる んだ ぞ

ま ゆり を 殺す こと に なる んだ ぞ !

( 真 帆 ) 待って そんな つもり は …

( 岡部 ) 紅 莉栖 を 助けよう と すれば ま ゆり は 死ぬ

それ は 避け られ ない

何度 やって も どう あがいて も !

これ を 完成 さ せる と いう こと は ―

あの 過去 を 変える と いう こと だ

紅 莉栖 の 犠牲 の うえ に 成り立つ この 世界 を 捨て ―

アルファ 世界 線 に 行く と いう こと だ

ま ゆり を 殺す と いう こと だ !

君 は 人殺し に なる つもり か …

( ダル ) オカリン !

謝れ ! 今 すぐ 真 帆 たんに 謝れ !

( 真 帆 ) ちょ っ … 橋田 さん !

( ダル ) オカリン の 言う こと は 分かる よ

どれ だけ 苦しんだ なんて 僕 に は 想像 しか でき ない

けど さ !

だから って ほか の 人 の 思い を ―

踏みにじって いい こと に は なら ない だろう !

( 真 帆 ) 橋田 さん もう いい

鈴 羽 は 第 3 次 世界 大戦 を 防ぐ ため に ここ に 来て る

真 帆 たん だって 亡くなった 牧 瀬 氏 の 思い を 受けて ―

タイムリープマシン を 作ろう と して る

誰 も 興味本位 や 遊び じゃ ない !

まゆ 氏 だって そう だ

あの 日 から どれ だけ オカリン に 気 を 使って …

もう 十 分 よ

( ダル ) ハァ … ハァ …

( 真 帆 ) 顔 でも 洗って らっしゃい さあ

( 岡部 ) ダル が … 俺 を …

( 真 帆 ) あなた が おかしな こ と 言う から よ

( 岡部 ) 悪かった

さっき の は 本心 じゃ …

( 真 帆 ) 分かって る

ちょっと だけ 見直した わ

ほか の 誰 か の ため に 怒 れる なんて

ふだん 優しい だけ に 効いた な 今 の は

言って おく けど 今 やろう と して いる の は ―

あくまで タイムリープマシン の 開発

D メール を 送る こと は 考えて い ない

そう か

( 真 帆 ) それ でも 不満 って 顔 ね

( 岡部 ) 雨 も 上がった ようだ な 少し 空気 を 変えよう

ん ?

( 真 帆 ) どうした の ?

いや

( 岡部 ) 俺 の 主観 で 言えば ―

この 世界 は 紅 莉栖 の 選択 の おかげ で 存在 して いる んだ

紅 莉栖 が いた から ま ゆり は 無事で い られる

それ を 俺 は 守ら なくちゃ なら ない

それ が 世界 の 摂理 な んだ

( 真 帆 ) 世界 の 摂理 ?

( 岡部 ) 時 を 繰り返して 分かった んだ

事象 は 収束 する 神 の 手 に 操ら れる ように

それ を 変えよう と する こと は 神 に 挑む こと だ

人 の 傲慢 を 神 は 許さ ない

( 真 帆 ) そう ね

私 は 科学 者 だ けど 神 を 侮ったり は 決して し ない

なら …

でも あなた の 言って いる 世界 の 摂理 と 神 と は 違う 気 が する

比 屋 定 さん

( 真 帆 ) あなた の 言って いる 世界 の 摂理 が 本当 なら …

全て が 神 の 手 に よる 運命 に よって 決まる と いう の なら ―

私 たち は 生きて いる 意味 は ない

努力 する 意味 も 選択 する 意味 も ない

( 岡部 ) 全て が そう だ と は 言って ない

ただ そういう 事象 も ある んだ

( 真 帆 ) なら 教えて

自然の 摂理 に よって 変え られ ない もの と ―

変え られる もの の 違い を

それ は …

( 真 帆 ) 科学 者 なら 当然の 問い よ

私 から すれば 世界 の 摂理 って いう の は 数式

世界 を 構築 して いる 数式 に すぎ ない

解 が 導け ない 道理 は ない

人 が 意志 を 持ち 知恵 を 使い 選択 し 行動 する

それ が 世界 を 作って いく

決して 簡単な こと で は ない けれど ―

その 目的 と 結果 を 丹念に 調べて いけば ―

そこ に 解 は きっと ある

でも 時 を 戻る と いう の は …

シュタインズ ・ ゲート

な っ …

( 真 帆 ) 鈴 羽 さん から 聞いた とき に 考えた

椎名 ( しい な ) ま ゆり が 死な ず 牧 瀬 紅 莉栖 が 死な ず ―

第 3 次 世界 大戦 も 起き ない 世界 線

それ が シュタインズ ・ ゲート だ と いう の なら ―

私 に とって それ は 数式

1 つ の 解 を 求める こと に ほかなら ない

比 屋 定 さん …

( 真 帆 ) この 世界 は 無限の 可能 性 に 満ちて いる

その 中 に は きっと ある

探す の   何 回 も 何 回 も ―

何 千 回 も 何 万 回 も 何 億 回 も 挑戦 して ―

シュタインズ ・ ゲート と いう 解 を

紅 莉栖 と あなた が そうした ように !

( 岡部 ) くっ …

ダメだ ! ( 真 帆 ) 岡部 さん !

( 岡部 ) 俺 たち に は 心 が ある んだ

分かって いて も 心 は すり減って いく

何度 と なく 失敗 する つら さ が 分かる か !

( 真 帆 ) 分かる わ ( 岡部 ) 分から ない !

( 真 帆 ) 分かる ! 私 は 紅 莉栖 の そば で 体験 して きた

それ こそ 何 千 回 も 何 万 回 も

研究 と は 違う んだ ! 数式 に 感情 は ない !

でも 全て の 数式 を 解く の は 人間 よ !

結局 の ところ は ね !

( 真 帆 と 岡部 の 荒い 息 )

( 真 帆 ・ 岡部 ) ハァ … ハァ …

( ドア の 開く 音 )

( ダル ) オカリン

すまなかった

オカリン は や っぱ ダメ ?

( 真 帆 ) いえ 希望 は ある

ホント ?

紅 莉栖 に 実証 実験 で 負けて ―

論文 でも 負けて 名声 でも 負けて

それ でも 私 は 鏡 を 見て 自分 を 叱りつけた

“ 挑戦 を 諦めたら 終わり ”

“ 永遠に 勝つ こと は でき ない ” って

今 岡部 さん ―

その とき の 私 と 同じ 顔 を して いた

( 岡部 ) ま ゆり ? ( ま ゆり ) あっ

( ま ゆり ) オ … オカリン どうした の ?

( 岡部 ) ああ いや たまたま 通りかかった だけ だ

ま ゆり は ?

( ま ゆり ) うん 何となく

前 よく ここ に 来て た よ ね

( 岡部 ) ああ

( ま ゆり ) あの ころ は まだ ダル 君 も い なくて

まゆ し ぃ は 学校 終わったら ―

1 人 で 先 に ラボ に 行って 待って いて …

1 人 だ けど ね ちっとも さみしく なんて なく って

幸せだった

でも 今 の ラボ は 何 か さみしくて

( 岡部 ) 特に 変わり ないだ ろ

俺 と ダル と まゆ り と

( ま ゆり ) 本当に そう かな ?

何 か あの ラボ に は ―

もっと たくさんの 人 が いて にぎやかで 楽しくて …

そんな わけ … ないだ ろ

でも …

( ま ゆり ) ねえ オカリン ( 岡部 ) ん ?

( ま ゆり ) まゆ し ぃ 間違って いた の か な

オカリン を 送り出す べきだった の か な

ま ゆり ?

オカリン 本当 は 牧 瀬 さん の こと ―

助け に …

まゆ し ぃ の こと 助ける ため に 全部 諦めて

それ で オカリン ラボ に も 来 なく なって

い っつ も い っつ も 苦し そうで

( 岡部 ) 違う !

( ま ゆり ) でも …

( 岡部 ) 聞いて いた んだ な さっき の ラボ で の 話 を

( ま ゆり ) だって …

( 岡部 ) 考える な !

考え なくて いい

ま ゆり は 何も 考え なくて いい んだ

でも …

( 岡部 ) ここ が 正常な んだ

今 この 時間 が 正常な んだ

ここ を 壊す ような こと は 絶対 しない だ から !

( ま ゆり ) だったら …

え ?

だったら ―

どうして そんな 苦し そうな 顔 する の ?

あの 日 から ずっと ずっと オカリン 苦し そうだ よ

( 岡部 ) ハッ …

( ま ゆり ) 織姫 様 は ね ベガ って 星 な んだ

けど ね 海外 で は こう 呼ば れて いる の

“ 空 の アークライト ”

( 岡部 ) ま ゆり …

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