×

Мы используем cookie-файлы, чтобы сделать работу LingQ лучше. Находясь на нашем сайте, вы соглашаетесь на наши правила обработки файлов «cookie».


image

銀河英雄伝説, Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes) Episode 90 (1)

Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes ) Episode 90 (1)

宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2 年 9 月 1 日

この 日 旧 同盟 政府 と 同盟 軍 の 関係 者 に よる

大規模 な 合同 慰霊 祭 が 予定 さ れ て い た

参加 者 は 主に 旧 同盟 軍 の 復員 兵 や 遺族 が 中心 で

マ ー ク す べき 政府 や 軍 の 高官 だった 者 の 出席 は ほとんど あり ませ ん

トリューニヒト も か ? さすが に

今回 閣下 は ご 出席 なさら ない の です か ?

やめ て おこ う ヤン ・ ウェン リー の 追悼 式典 と は 性格 が 違う

では 祝辞 だけ でも お 送り に なり ます か ?

それ も 不要 だ

公式 の 行事 で も ない 自主 的 な 集まり だ と いう の なら

あまり わざとらしい ま ね を し て も 余計 な 反感 を 買う だけ だ ろ う

もっとも トリューニヒト を 名 代 と し て 出席 さ せ たら

これ は 見もの かも しれ ん が

閣下 ! 冗談 だ

わざわざ 争 乱 の 火種 を 放り込む 愚 は 犯す まい

ところで 会場 は どこ を 指定 し た の か

グエン ・ キム ・ ホア 広場 です グエン ・ キム ・ ホア ?

グエン ・ キム ・ ホア と は 同盟 建国 の メンバー で し た な

建国 の 父 と いわ れる アーレ ・ ハイネ セン の 親友 で

その 事業 を 途中 から 引き継 い だ 人物 の 名 だ そう です

参加 者 は どの くらい に なり そう だ

20 万 人 と 聞い て おり ます

20 万 … その 数 自体 が 問題 と なり 得 ます な

ベルゲン グリューン 念のため に 警備 の 兵 を 1 万 …

いや 2 万 武装 さ せ て 周辺 に 配置 しろ

刺激 し ない 程度 に な は っ しか し …

閣下 特に 反 帝国 の 性格 の 強い 場所 で も あり ませ ん ので

集会 は 平和 裏 に 行わ れる と 思い ます が …

分かって いる やや 大 仰 か と も 思う が 念のため だ

実際 この 時 指示 を 出し た ロイエンタール も

自身 の 懸念 が 杞憂 に 過ぎ ない で あ ろ う と 考え て い た

また 確か に 集会 の 目的 自体 は 平和 的 な もの で あり

エルスハイマー の 計画 どおり に 進め ば

何 の 問題 も なく 終了 する はず で あった

だが それ を 望ま ない 何者 か が 介在 し て い た

群衆 の 敵意 の 高まり は 監視 する 帝国 兵 に も 伝わり

彼ら は 次第に 1 ヵ 所 に 集まり 始め て い た

ヤン 提督 万歳 ! 民主 主義 万歳 !

自由 よ 永遠 なれ !

ヤン 提督 万歳 !

民主 主義 万歳 !

自由 よ 永遠 なれ !

静粛 に 静粛 に

指示 に 従わ ない 集会 は 散会 を 命じ られ ます 静粛 に !

圧政 者 を 倒せ !

出 て いけ 帝国 軍 の 犬 め !

侵略 者 ども 貴 様 ら の 家 に 帰れ !

せ … 制圧 せよ

ガス を 使え ! 警棒 の 使用 も 許可 する !

ただ 銃 は 使う な 銃 を 撃って は なら ん ぞ

あ … あ あっ

( 銃声 )

キャー !

う お ー !

「 暴徒 が 兵士 の 銃 を 奪った ため 兵士 の 身 に 危険 が 生じ 」

「 発砲 を 許可 せ ざる を 得 なかった 」

「 正当 な 防衛 処置 で ある 」 と 帝国 軍 の 公式 記録 は 伝える

それ は 事件 を 巡る 全 局面 の 一部 に あって は 事実 で あった が

他方 に あって は 別 の 事実 が 存在 し た

群衆 の 熱気 に 直撃 さ れ ヒステリック な 危機 感 に 襲わ れ た 帝国 軍兵 士 が

武器 を 持た ない 市民 に 発砲 し た の で ある

暴動 自体 は およそ 1 時間 ほど で 鎮圧 さ れ た が

市民 側 に 4840 名 帝国 軍 側 に も 118 名 の 死者 が 出 た

重 軽傷 者 は 5 万 人 を 超え その 大部分 が

逮捕 拘禁 さ れる と いう 惨事 と なった

俺 は いい 部下 を 持った もの だ

武器 を 持た ぬ 民衆 に 発砲 する など

勇気 と 義 侠心 の ない 人間 に は 到底 でき ぬ こと だ から な

申し訳 ござい ませ ん

卿 を 責め て いる わけ で は ない

それにしても 誰 が 民衆 を 扇動 し て この よう な 結果 を 招 い た の か

すると 閣下 は 今回 の 暴動 が

偶発 的 な もの で は ない と お 考え です か ?

エルスハイマー の 差 配 に 手 落ち が あった と は 思え ん

いかに 帝国 に 対する 反感 が くすぶって いる と は いえ

これ だけ 短 時間 に 燃え上がる の は

やはり 何者 か が あおって 回った 結果 だ ろ う

やはり 旧 同盟 軍 の …

それ は 直 裁 に 過ぎる な あるいは

今回 の 事件 は 帝国 に 対する 反逆 を 企図 し た もの で ない かも しれ ん

と おっしゃい ます と ?

ノイエ ・ ラント 総督 と し て の 俺 の 権威 を 失墜 さ せる こと が

目的 と は 考え られ ん か ?

まさか その よう な こと を し て 誰 に 益 が …

ハッ 閣下 まさか …

俺 に も 敵 が い ない わけ で は ない から な

ただ 仮に 何者 か に 扇動 さ れ た 結果 だ と し て も

不満 や 怒り が 皆無 の 所 に 暴動 や 争 乱 は 生じ ない

いかに 我ら が 善政 を 敷 い た ところ で

彼ら から 見 れ ば 侵略 者 で ある こと に 変わり が ない

かえって 偽善 と の そしり を 免れ ぬ の かも しれ ん

それにしても この 事態 を どう 収める か …

( ドア の 開閉 音 )

閣下 逮捕 者 の 中 に …

ん ? シドニー ・ シトレ 元帥 だ と ?

シトレ 元帥 この 集会 は 卿 の 主導 に よって

かく も 悲劇 的 な 結果 を 招来 する こと に なった の です か な

私 は 単なる 一 参加 者 に 過ぎ ない

だが 参加 し た こと が 罪 だ と 言わ れる なら 甘んじ て 受けよ う

お 覚悟 は 結構 そこ で 改めて 伺い たい の だ が

この よう に ぶざま な 場面 を 演出 し た 責任 者 を 卿 は ご存じ か ?

知ら ない 知って い て も 申し上げる わけ に は いか ない

ふむ で は

我々 と し て も 卿 を 釈放 する わけ に は いか ぬ が

釈放 さ れ れ ば 私 は 今度 こそ 自分 の 主導 に よって

あなた 方 の 不法 な 支配 に 対する 抗議 の 運動 を

起こす こと に なる だ ろ う

今回 私 が 後悔 する の は

自分 が 大勢 に 流さ れ て しまった こと だけ だ

卿 の 勇気 に は 敬意 を 表する

だが 私 は カイザー の 代理 者 と し て

カイザー の 定め た もう 法 に 従い 秩序 を 守ら ね ば なら ぬ

改めて 卿 を 拘禁 する

そう なさる べき です な それ が あなた に とって の 正義 なら

その こと に よって あなた 個人 に は 何ら 遺恨 は 感じ ない

私 は 自分 が 本来 果たす べき 責任 を 他人 に 押しつけ て

自ら は 傍観 者 たら ん と し て しまった

その ため に その 責任 を 負わ さ れ た 多く の 者 が 先 に 逝って しまった

その こと が 私 に 忸怩 たる 思い を 感じ させる

私 は 今度 は 自分 の 責任 から 逃げ は し ない

ベルゲン グリューン ただ 1 人 の 死 が

数 億 人 を 覚醒 さ せる こと が ある と 思う か ?

ある の かも しれ ませ ん です が

それ に 直面 する の は 回避 し たい もの です

卿 の 言う とおり だ 彼ら が 本格 的 に 蜂起 でも すれ ば

武力 を もって 鎮圧 せ ね ば なら ぬ

だが 偉大 な 敵 将 と 戦う の は 武人 の 栄誉 だ が

民衆 を 弾圧 する の は 犬 の 仕事 に 過ぎ ぬ

情けない こと だ な

思え ば ヤン ・ ウェン リー は 中途 で 倒れ て 幸福 だった の かも しれ ん

平和 な 世 の 武人 など 鎖 に つなが れ た 番犬 に 過ぎ ぬ

怠 惰 と 無為 の 中 で ゆっくり 腐敗 し て いく だけ で は ない か

そして 俺 は その 平和 の 無為 に 耐え られ そう も ない

閣下 …

聞い て いる か ベルゲン グリューン

か の オーベル シュタイン が 俺 の こと を 猛 禽 だ と 評し た そう だ

「 カゴ の 中 に 安住 し て 平和 の 歌 を さえずり つつ 」

「 一生 を 過ご せる 男 で は ない 」 と な

閣下 あえて 申し上げ ます

軍務 尚 書 の 思惑 など お 気 に なさ い ます な

皇帝 陛下 は 名君 で あら せ られ ます

閣下 が 皇帝 陛下 に 対し 奉り 曇り なき 心 で お 仕え すれ ば

他者 の 思惑 など 入り込む 隙 も あり ます まい

そう だ な 恐らく 卿 の 言う とおり だ

陛下 は 名君 で あら せ られ れ ば

ロイエンタール

今日 は 卿 の こと で 陛下 の 前 で 冷や汗 を かい た ぞ

先刻 いきなり 陛下 から 「 ロイエンタール 元帥 が 」

「 現在 付き合って いる 女性 の 髪 の 色 は 何 色 か 」 など と

ご 下 問 が あって な … それ で ?

俺 は うろ覚え で 「 確か 黒 だった と 思う 」 と 申し上げる と

その 女 と は 別れ た

そう らしい な 陛下 は

「 明るい 赤 で あ ろ う 」 と おっしゃら れ た が ?

俺 の 前 に 卿 が 拝 謁 し た 時 に

肩 口 から その 色 の 髪 が 落ち た の を エミール が 見つけ た の だ そう だ

軍服 に ブラシ を かける メイド ぐらい 置 い たら どう だ ?

貴族 趣味 で 有名 な ロイエンタ ー ル 提督 と も あ ろ う 者 が

俺 は 別に 趣味 で 貴族 を やって る わけ で は ない

生まれ た 家 が たまたま 貴族 だった だけ だ

それ に 俺 の 家 は なぜ か 評判 が 悪い らしく て

女 の 使用人 は 勤め 手 が ない

それ より 陛下 は それ を と が め て おら れる の か ?

いや 一 時 の 笑い話 に なさった だけ だ

陛下 は 臣下 の 私生活 に は 全く 干渉 さ れ ない から な

部下 の 個性 を 尊重 なさる の も 主君 の 度量 と いう もの だ ろ う

私 を 倒す だけ の 自信 と 覚悟 が ある の なら

いつ でも 挑 ん で き て 構わ ない ぞ

ご 冗談 を

キルヒアイス が い なく なった 時

もう これ で 失う もの は 何も ない と 思った のに …

この 時期 知 勇 の 均衡 が と れ て いる と いう 点 に おい て 評する なら

オスカ ー ・ フォン ・ ロイエンタ ー ル が 随一 の 存在 で あった

そう 記し た の は 文人 提督 エルネスト ・ メック リンガー で ある

ロイエンタール の 均衡 に 比べ れ ば ヤン ・ ウェン リー は 知 に 傾斜 し

ミッターマイヤー で すら 本質 的 に は 勇 を 好む

カイザー ・ ラインハルト も 戦略 家 と し て は ともかく

戦術 家 と し て の 志向 は 攻撃 に 傾 い た

バーミリオン 会戦 に おける 戦術 的 敗退 も ラインハルト が

防御 に 徹し 得 なかった ところ に その 一 因 が ある

その ロイエンタール の 将 才 が どの 方向 に 向かう の か

彼 自身 に も 明らか で は なかった

9 月 1 日 以降 ノイエ ・ ラント 各所 に

小規模 な 暴動 や 人為 的 な 事故 が 立て続け に 発生 し た

意図 的 な 暴動 は 約 半数

他 の 半数 は 偶発 的 ないし 追随 的 な もの でしょ う

民事 長官 は 治安 の 混乱 に つい て どう 言って いる

「 交通 と 通信 さえ 確保 し て おけ ば 局地 的 な 暴動 は 恐れる 必要 は ない 」


Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes ) Episode 90 (1) ginga|eiyuu|densetsu|legend|||galactic|heroes|episode Ginga Eiyuu Densetsu (Legend of the Galactic Heroes) Episode 90 (1)

宇宙 歴 800 年 新 帝国 歴 2 年 9 月 1 日 うちゅう|れき|とし|しん|ていこく|れき|とし|つき|ひ Universal Calendar 800,

この 日 旧 同盟 政府 と 同盟 軍 の 関係 者 に よる |ひ|きゅう|どうめい|せいふ||どうめい|ぐん||かんけい|もの|| On this day,

大規模 な 合同 慰霊 祭 が 予定 さ れ て い た だいきぼ||ごうどう|いれい|さい||よてい|||||

参加 者 は 主に 旧 同盟 軍 の 復員 兵 や 遺族 が 中心 で さんか|もの||おもに|きゅう|どうめい|ぐん||ふくいん|つわもの||いぞく||ちゅうしん| The participants are mainly demobilized Alliance soldiers and bereaved families,

マ ー ク す べき 政府 や 軍 の 高官 だった 者 の 出席 は ほとんど あり ませ ん |||||せいふ||ぐん||こうかん||もの||しゅっせき||||| and few of the high officials from the government and military that we have marked are attending.

トリューニヒト も か ? さすが に What about Trunicht?

今回 閣下 は ご 出席 なさら ない の です か ? こんかい|かっか|||しゅっせき||||| Will you not be making an appearance, Your Excellency?

やめ て おこ う ヤン ・ ウェン リー の 追悼 式典 と は 性格 が 違う ||||||||ついとう|しきてん|||せいかく||ちがう I'll skip it.

では 祝辞 だけ でも お 送り に なり ます か ? |しゅくじ||||おくり|||| Then how about sending an address at least?

それ も 不要 だ ||ふよう|

公式 の 行事 で も ない 自主 的 な 集まり だ と いう の なら こうしき||ぎょうじ||||じしゅ|てき||あつまり||||| It's an independent event rather than an official one,

あまり わざとらしい ま ね を し て も 余計 な 反感 を 買う だけ だ ろ う ||||||||よけい||はんかん||かう|||| so if we take such forced actions, we'll only buy ourselves more unneeded animosity.

もっとも トリューニヒト を 名 代 と し て 出席 さ せ たら |||な|だい||||しゅっせき||| But then, it may be quite a sight if I have Trunicht attend as my representative.

これ は 見もの かも しれ ん が ||みもの||||

閣下 ! 冗談 だ かっか|じょうだん| Your Excellency!

わざわざ 争 乱 の 火種 を 放り込む 愚 は 犯す まい |あらそ|らん||ひだね||ほうりこむ|ぐ||おかす| I wouldn't do something as foolish as purposefully fanning the flames of a riot.

ところで 会場 は どこ を 指定 し た の か |かいじょう||||してい|||| By the way, where is the meeting place?

グエン ・ キム ・ ホア 広場 です グエン ・ キム ・ ホア ? |きむ||ひろば|||きむ| Guen Kim Hua Plaza.

グエン ・ キム ・ ホア と は 同盟 建国 の メンバー で し た な |きむ||||どうめい|けんこく||めんばー||||

建国 の 父 と いわ れる アーレ ・ ハイネ セン の 親友 で けんこく||ちち||||||||しんゆう| Apparently, he was a good friend of the so-called founding father Ahle Heinessen,

その 事業 を 途中 から 引き継 い だ 人物 の 名 だ そう です |じぎょう||とちゅう||ひきつ|||じんぶつ||な||| and he took over things along the way.

参加 者 は どの くらい に なり そう だ さんか|もの||||||| About how many participants are expected?

20 万 人 と 聞い て おり ます よろず|じん||ききい|||

20 万 … その 数 自体 が 問題 と なり 得 ます な よろず||すう|じたい||もんだい|||とく|| 200,000...

ベルゲン グリューン 念のため に 警備 の 兵 を 1 万 … ||ねんのため||けいび||つわもの||よろず Bergengrün, just to be safe, post 10,000,

いや 2 万 武装 さ せ て 周辺 に 配置 しろ |よろず|ぶそう||||しゅうへん||はいち| no, 20,000 armed guards around the area.

刺激 し ない 程度 に な は っ しか し … しげき|||ていど|||||| Just enough to not provoke them.

閣下 特に 反 帝国 の 性格 の 強い 場所 で も あり ませ ん ので かっか|とくに|はん|ていこく||せいかく||つよい|ばしょ|||||| Your Excellency, it's not a place especially tied to anti-Empire sentiment,

集会 は 平和 裏 に 行わ れる と 思い ます が … しゅうかい||へいわ|うら||おこなわ|||おもい|| and I believe the rally will be carried out peacefully.

分かって いる やや 大 仰 か と も 思う が 念のため だ わかって|||だい|あお||||おもう||ねんのため| I understand that.

実際 この 時 指示 を 出し た ロイエンタール も じっさい||じ|しじ||だし||| At this time, even Reuenthal himself truly believed that he was being needlessly concerned.

自身 の 懸念 が 杞憂 に 過ぎ ない で あ ろ う と 考え て い た じしん||けねん||きゆう||すぎ|||||||かんがえ|||

また 確か に 集会 の 目的 自体 は 平和 的 な もの で あり |たしか||しゅうかい||もくてき|じたい||へいわ|てき|||| And the rally's objective truly was a peaceful one,

エルスハイマー の 計画 どおり に 進め ば ||けいかく|||すすめ| so if things had gone as Elsheimer planned, it would have come to a close with no issue.

何 の 問題 も なく 終了 する はず で あった なん||もんだい|||しゅうりょう||||

だが それ を 望ま ない 何者 か が 介在 し て い た |||のぞま||なにもの|||かいざい|||| However, someone who wished for it to go otherwise intervened.

群衆 の 敵意 の 高まり は 監視 する 帝国 兵 に も 伝わり ぐんしゅう||てきい||たかまり||かんし||ていこく|つわもの|||つたわり The swelling animosity among the crowd was transmitted to the Imperial soldiers on guard,

彼ら は 次第に 1 ヵ 所 に 集まり 始め て い た かれら||しだいに||しょ||あつまり|はじめ||| and they gradually began to gather in a single place.

ヤン 提督 万歳 ! 民主 主義 万歳 ! |ていとく|ばんざい|みんしゅ|しゅぎ|ばんざい Long live Admiral Yang!

自由 よ 永遠 なれ ! じゆう||えいえん| Freedom forever!

ヤン 提督 万歳 ! |ていとく|ばんざい Long live Admiral Yang!

民主 主義 万歳 ! みんしゅ|しゅぎ|ばんざい Long live democracy!

自由 よ 永遠 なれ ! じゆう||えいえん| Freedom forever!

静粛 に 静粛 に せいしゅく||せいしゅく| Silence! Be silent!

指示 に 従わ ない 集会 は 散会 を 命じ られ ます 静粛 に ! しじ||したがわ||しゅうかい||さんかい||めいじ|||せいしゅく| If you can't follow orders, this rally will be dispersed. Love live Admiral Yang!

圧政 者 を 倒せ ! あっせい|もの||たおせ Down with tyrannical rule!

出 て いけ 帝国 軍 の 犬 め ! だ|||ていこく|ぐん||いぬ|

侵略 者 ども 貴 様 ら の 家 に 帰れ ! しんりゃく|もの||とうと|さま|||いえ||かえれ

せ … 制圧 せよ |せいあつ| G-get control of them!

ガス を 使え ! 警棒 の 使用 も 許可 する ! がす||つかえ|けいぼう||しよう||きょか| Use gas! You also have permission to use batons!

ただ 銃 は 使う な 銃 を 撃って は なら ん ぞ |じゅう||つかう||じゅう||うって|||| Just don't use your guns!

あ … あ あっ

( 銃声 ) じゅうせい

キャー !

う お ー ! ||-

「 暴徒 が 兵士 の 銃 を 奪った ため 兵士 の 身 に 危険 が 生じ 」 ぼうと||へいし||じゅう||うばった||へいし||み||きけん||しょうじ Once the rioters stole guns from the soldiers, the soldiers lives were in danger,

「 発砲 を 許可 せ ざる を 得 なかった 」 はっぽう||きょか||||とく| and there was no choice but to give permission to open fire.

「 正当 な 防衛 処置 で ある 」 と 帝国 軍 の 公式 記録 は 伝える せいとう||ぼうえい|しょち||||ていこく|ぐん||こうしき|きろく||つたえる It was legitimate self-defense, according to official Imperial military records.

それ は 事件 を 巡る 全 局面 の 一部 に あって は 事実 で あった が ||じけん||めぐる|ぜん|きょくめん||いちぶ||||じじつ||| That was one aspect of the truth surrounding the incident,

他方 に あって は 別 の 事実 が 存在 し た たほう||||べつ||じじつ||そんざい|| but there was another truth on the other side of things.

群衆 の 熱気 に 直撃 さ れ ヒステリック な 危機 感 に 襲わ れ た 帝国 軍兵 士 が ぐんしゅう||ねっき||ちょくげき|||||きき|かん||おそわ|||ていこく|ぐんぴょう|し| With the full ire of the crowd directed at them,

武器 を 持た ない 市民 に 発砲 し た の で ある ぶき||もた||しみん||はっぽう||||| leading them to fire on unarmed civilians.

暴動 自体 は およそ 1 時間 ほど で 鎮圧 さ れ た が ぼうどう|じたい|||じかん|||ちんあつ|||| The riot itself was suppressed within about an hour,

市民 側 に 4840 名 帝国 軍 側 に も 118 名 の 死者 が 出 た しみん|がわ||な|ていこく|ぐん|がわ|||な||ししゃ||だ| but it left 4,840 civilians and 118 Imperial soldiers dead.

重 軽傷 者 は 5 万 人 を 超え その 大部分 が おも|けいしょう|もの||よろず|じん||こえ||だいぶぶん| More than 50,000 people were injured,

逮捕 拘禁 さ れる と いう 惨事 と なった たいほ|こうきん|||||さんじ||

俺 は いい 部下 を 持った もの だ おれ|||ぶか||もった|| I certainly have some great subordinates.

武器 を 持た ぬ 民衆 に 発砲 する など ぶき||もた||みんしゅう||はっぽう|| Not just anyone has the bravery and chivalrous spirit

勇気 と 義 侠心 の ない 人間 に は 到底 でき ぬ こと だ から な ゆうき||ただし|きょうこころ|||にんげん|||とうてい||||||

申し訳 ござい ませ ん もうしわけ||| My deepest apologies.

卿 を 責め て いる わけ で は ない きょう||せめ|||||| It's not that I'm blaming you.

それにしても 誰 が 民衆 を 扇動 し て この よう な 結果 を 招 い た の か |だれ||みんしゅう||せんどう||||||けっか||まね|||| Still, who incited the crowd to invite a result like this?

すると 閣下 は 今回 の 暴動 が |かっか||こんかい||ぼうどう| Then you don't believe that this riot was accidental, Your Excellency?

偶発 的 な もの で は ない と お 考え です か ? ぐうはつ|てき||||||||かんがえ||

エルスハイマー の 差 配 に 手 落ち が あった と は 思え ん ||さ|はい||て|おち|||||おもえ| I don't believe Elsheimer made any oversights in his management.

いかに 帝国 に 対する 反感 が くすぶって いる と は いえ |ていこく||たいする|はんかん||||||

これ だけ 短 時間 に 燃え上がる の は ||みじか|じかん||もえあがる|| for it to erupt in such a short time, someone must have fanned the flames, right?

やはり 何者 か が あおって 回った 結果 だ ろ う |なにもの||||まわった|けっか|||

やはり 旧 同盟 軍 の … |きゅう|どうめい|ぐん| Probably the former Alliance forces.

それ は 直 裁 に 過ぎる な あるいは ||なお|た||すぎる|| That's too obvious.

今回 の 事件 は 帝国 に 対する 反逆 を 企図 し た もの で ない かも しれ ん こんかい||じけん||ていこく||たいする|はんぎゃく||きと||||||||

と おっしゃい ます と ? Which is to say?

ノイエ ・ ラント 総督 と し て の 俺 の 権威 を 失墜 さ せる こと が ||そうとく|||||おれ||けんい||しっつい|||| Isn't it conceivable that the goal was to undermine my authority as Neue Land governor?

目的 と は 考え られ ん か ? もくてき|||かんがえ|||

まさか その よう な こと を し て 誰 に 益 が … ||||||||だれ||えき|

ハッ 閣下 まさか … |かっか|

俺 に も 敵 が い ない わけ で は ない から な おれ|||てき||||||||| It's not as though I don't have enemies.

ただ 仮に 何者 か に 扇動 さ れ た 結果 だ と し て も |かりに|なにもの|||せんどう||||けっか|||||

不満 や 怒り が 皆無 の 所 に 暴動 や 争 乱 は 生じ ない ふまん||いかり||かいむ||しょ||ぼうどう||あらそ|らん||しょうじ| a riot can't be incited in a place without discontent and anger.

いかに 我ら が 善政 を 敷 い た ところ で |われら||ぜんせい||し|||| No matter how much we may impose good government,

彼ら から 見 れ ば 侵略 者 で ある こと に 変わり が ない かれら||み|||しんりゃく|もの|||||かわり||

かえって 偽善 と の そしり を 免れ ぬ の かも しれ ん |ぎぜん|||||まぬがれ||||| In fact, they may be unable to avoid that hypocrisy.

それにしても この 事態 を どう 収める か … ||じたい|||おさめる| Still, how can we settle this state of affairs?

( ドア の 開閉 音 ) どあ||かいへい|おと

閣下 逮捕 者 の 中 に … かっか|たいほ|もの||なか| Your Excellency, among those who were arrested...

ん ? シドニー ・ シトレ 元帥 だ と ? |しどにー||げんすい||

シトレ 元帥 この 集会 は 卿 の 主導 に よって |げんすい||しゅうかい||きょう||しゅどう|| Marshal Sithole,

かく も 悲劇 的 な 結果 を 招来 する こと に なった の です か な ||ひげき|てき||けっか||しょうらい||||||||

私 は 単なる 一 参加 者 に 過ぎ ない わたくし||たんなる|ひと|さんか|もの||すぎ| I was simply a participant.

だが 参加 し た こと が 罪 だ と 言わ れる なら 甘んじ て 受けよ う |さんか|||||ざい|||いわ|||あまんじ||うけよ| But if you say that having participated is a crime, then I'll content myself with that.

お 覚悟 は 結構 そこ で 改めて 伺い たい の だ が |かくご||けっこう|||あらためて|うかがい|||| Your resolve is all well and good.

この よう に ぶざま な 場面 を 演出 し た 責任 者 を 卿 は ご存じ か ? |||||ばめん||えんしゅつ|||せきにん|もの||きょう||ごぞんじ|

知ら ない 知って い て も 申し上げる わけ に は いか ない しら||しって||||もうしあげる||||| I don't know, and even if I did, I certainly wouldn't say.

ふむ で は

我々 と し て も 卿 を 釈放 する わけ に は いか ぬ が われわれ|||||きょう||しゃくほう|||||||

釈放 さ れ れ ば 私 は 今度 こそ 自分 の 主導 に よって しゃくほう|||||わたくし||こんど||じぶん||しゅどう|| If you were to release me,

あなた 方 の 不法 な 支配 に 対する 抗議 の 運動 を |かた||ふほう||しはい||たいする|こうぎ||うんどう|

起こす こと に なる だ ろ う おこす||||||

今回 私 が 後悔 する の は こんかい|わたくし||こうかい||| My only regret is that I got swept up in the crowd this time.

自分 が 大勢 に 流さ れ て しまった こと だけ だ じぶん||おおぜい||ながさ||||||

卿 の 勇気 に は 敬意 を 表する きょう||ゆうき|||けいい||ひょうする I respect the bravery that you're displaying.

だが 私 は カイザー の 代理 者 と し て |わたくし||||だいり|もの||| However, as the representative of the kaiser,

カイザー の 定め た もう 法 に 従い 秩序 を 守ら ね ば なら ぬ ||さだめ|||ほう||したがい|ちつじょ||まもら|||| I must follow the laws that he decided upon and maintain order.

改めて 卿 を 拘禁 する あらためて|きょう||こうきん| We shall imprison you once again.

そう なさる べき です な それ が あなた に とって の 正義 なら |||||||||||せいぎ| You certainly should, if that's what justice means to you.

その こと に よって あなた 個人 に は 何ら 遺恨 は 感じ ない |||||こじん|||なんら|いこん||かんじ| In that way, I don't hold any personal grudge towards you.

私 は 自分 が 本来 果たす べき 責任 を 他人 に 押しつけ て わたくし||じぶん||ほんらい|はたす||せきにん||たにん||おしつけ| I ended up pushing the responsibility that should have been mine on to others,

自ら は 傍観 者 たら ん と し て しまった おのずから||ぼうかん|もの||||||

その ため に その 責任 を 負わ さ れ た 多く の 者 が 先 に 逝って しまった ||||せきにん||おわ||||おおく||もの||さき||いって| As a result, a great number of people who took up that duty passed away before me.

その こと が 私 に 忸怩 たる 思い を 感じ させる |||わたくし||じくじ||おもい||かんじ|さ せる It makes me ashamed of myself.

私 は 今度 は 自分 の 責任 から 逃げ は し ない わたくし||こんど||じぶん||せきにん||にげ||| This time around, I won't run from my responsibility!

ベルゲン グリューン ただ 1 人 の 死 が |||じん||し| Bergengrün,

数 億 人 を 覚醒 さ せる こと が ある と 思う か ? すう|おく|じん||かくせい|||||||おもう|

ある の かも しれ ませ ん です が Perhaps.

それ に 直面 する の は 回避 し たい もの です ||ちょくめん||||かいひ||||

卿 の 言う とおり だ 彼ら が 本格 的 に 蜂起 でも すれ ば きょう||いう|||かれら||ほんかく|てき||ほうき||| It's as you say.

武力 を もって 鎮圧 せ ね ば なら ぬ ぶりょく|||ちんあつ||||| we'd have to use force to suppress them.

だが 偉大 な 敵 将 と 戦う の は 武人 の 栄誉 だ が |いだい||てき|すすむ||たたかう|||たけと||えいよ|| But while facing a great enemy general may be an honor for a military man,

民衆 を 弾圧 する の は 犬 の 仕事 に 過ぎ ぬ みんしゅう||だんあつ||||いぬ||しごと||すぎ| oppressing the people is work not even suitable for a dog!

情けない こと だ な なさけない||| It's truly pathetic.

思え ば ヤン ・ ウェン リー は 中途 で 倒れ て 幸福 だった の かも しれ ん おもえ||||||ちゅうと||たおれ||こうふく||||| In thinking on it, Yang Wen-li may have been fortunate to have fallen in the middle of things.

平和 な 世 の 武人 など 鎖 に つなが れ た 番犬 に 過ぎ ぬ へいわ||よ||たけと||くさり||つな が|||ばんけん||すぎ| A soldier in a peaceful world is just a chained watchdog.

怠 惰 と 無為 の 中 で ゆっくり 腐敗 し て いく だけ で は ない か おこた|だ||ぶい||なか|||ふはい|||||||| Are we not just steadily decaying, amidst this sloth and idleness?

そして 俺 は その 平和 の 無為 に 耐え られ そう も ない |おれ|||へいわ||ぶい||たえ|||| And I may not be able to stand the idleness of peace.

閣下 … かっか Your Excellency!

聞い て いる か ベルゲン グリューン ききい||||| Did you hear, Bergengrün,

か の オーベル シュタイン が 俺 の こと を 猛 禽 だ と 評し た そう だ |||||おれ||||もう|きん|||ひょうし||| how Oberstein has apparently said that I am a bird of prey?

「 カゴ の 中 に 安住 し て 平和 の 歌 を さえずり つつ 」 ||なか||あんじゅう|||へいわ||うた||| That I'm a man unable to spend my life tranquilly in a cage, chirping the song of peace.

「 一生 を 過ご せる 男 で は ない 」 と な いっしょう||すご||おとこ|||||

閣下 あえて 申し上げ ます かっか||もうしあげ| Your Excellency, let me say this.

軍務 尚 書 の 思惑 など お 気 に なさ い ます な ぐんむ|しよう|しょ||おもわく|||き||な さ||| You needn't worry about the speculations of the minister of military affairs.

皇帝 陛下 は 名君 で あら せ られ ます こうてい|へいか||めいくん||||| His Majesty the kaiser is a wise ruler.

閣下 が 皇帝 陛下 に 対し 奉り 曇り なき 心 で お 仕え すれ ば かっか||こうてい|へいか||たいし|たてまつり|くもり||こころ|||つかえ|| There should be no space for such accusations

他者 の 思惑 など 入り込む 隙 も あり ます まい たしゃ||おもわく||はいりこむ|すき||||

そう だ な 恐らく 卿 の 言う とおり だ |||おそらく|きょう||いう||

陛下 は 名君 で あら せ られ れ ば へいか||めいくん|||||| As long as His Majesty is a wise ruler.

ロイエンタール Reuenthal!

今日 は 卿 の こと で 陛下 の 前 で 冷や汗 を かい た ぞ きょう||きょう||||へいか||ぜん||ひやあせ|||| I broke out in a cold sweat in front of His Majesty today while discussing you.

先刻 いきなり 陛下 から 「 ロイエンタール 元帥 が 」 せんこく||へいか|||げんすい| He suddenly asked

「 現在 付き合って いる 女性 の 髪 の 色 は 何 色 か 」 など と げんざい|つきあって||じょせい||かみ||いろ||なん|いろ|||

ご 下 問 が あって な … それ で ? |した|とい|||||

俺 は うろ覚え で 「 確か 黒 だった と 思う 」 と 申し上げる と おれ||うろおぼえ||たしか|くろ|||おもう||もうしあげる| I said that based on my vague recollection, I believe it was black.

その 女 と は 別れ た |おんな|||わかれ| I broke up with that woman.

そう らしい な 陛下 は |||へいか| So, it seems.

「 明るい 赤 で あ ろ う 」 と おっしゃら れ た が ? あかるい|あか|||||||||

俺 の 前 に 卿 が 拝 謁 し た 時 に おれ||ぜん||きょう||おが|えつ|||じ| Apparently when you had your audience before mine,

肩 口 から その 色 の 髪 が 落ち た の を エミール が 見つけ た の だ そう だ かた|くち|||いろ||かみ||おち||||||みつけ||||| Emil spotted a hair of that color on your collar.

軍服 に ブラシ を かける メイド ぐらい 置 い たら どう だ ? ぐんぷく||ぶらし|||||お|||| How about at least having a maid run a brush over your uniform,

貴族 趣味 で 有名 な ロイエンタ ー ル 提督 と も あ ろ う 者 が きぞく|しゅみ||ゆうめい|||||ていとく||||||もの|

俺 は 別に 趣味 で 貴族 を やって る わけ で は ない おれ||べつに|しゅみ||きぞく|||||||

生まれ た 家 が たまたま 貴族 だった だけ だ うまれ||いえ|||きぞく||| I just happened to be born in a noble home.

それ に 俺 の 家 は なぜ か 評判 が 悪い らしく て ||おれ||いえ||||ひょうばん||わるい|| And it seems my house has something of a bad reputation,

女 の 使用人 は 勤め 手 が ない おんな||しよう にん||つとめ|て|| so I'm lacking when it comes to female servants.

それ より 陛下 は それ を と が め て おら れる の か ? ||へいか||||||||||| More importantly, did His Majesty find fault in that?

いや 一 時 の 笑い話 に なさった だけ だ |ひと|じ||わらいばなし|||| No, he simply thought it made for an amusing story.

陛下 は 臣下 の 私生活 に は 全く 干渉 さ れ ない から な へいか||しんか||しせいかつ|||まったく|かんしょう||||| His Majesty doesn't wish to meddle with his retainer's private lives, after all.

部下 の 個性 を 尊重 なさる の も 主君 の 度量 と いう もの だ ろ う ぶか||こせい||そんちょう||||しゅくん||どりょう|||||| It could be called the generosity of our master,

私 を 倒す だけ の 自信 と 覚悟 が ある の なら わたくし||たおす|||じしん||かくご|||| If you have the confidence and resolution to overthrow me,

いつ でも 挑 ん で き て 構わ ない ぞ ||いど|||||かまわ|| then you may have at me, any time you like.

ご 冗談 を |じょうだん| You jest.

キルヒアイス が い なく なった 時 |||||じ

もう これ で 失う もの は 何も ない と 思った のに … |||うしなう|||なにも|||おもった|

この 時期 知 勇 の 均衡 が と れ て いる と いう 点 に おい て 評する なら |じき|ち|いさみ||きんこう||||||||てん||||ひょうする| At this time, if a judgment had been made

オスカ ー ・ フォン ・ ロイエンタ ー ル が 随一 の 存在 で あった |||||||ずいいち||そんざい|| Oskar von Reuenthal would have been foremost.

そう 記し た の は 文人 提督 エルネスト ・ メック リンガー で ある |しるし||||ぶんじん|ていとく||||| It was the literary admiral Ernest Mecklinger who noted that.

ロイエンタール の 均衡 に 比べ れ ば ヤン ・ ウェン リー は 知 に 傾斜 し ||きんこう||くらべ|||||||ち||けいしゃ| Compared to Reuenthal's equilibrium,

ミッターマイヤー で すら 本質 的 に は 勇 を 好む |||ほんしつ|てき|||いさみ||このむ while Mittermeyer essentially preferred bravery.

カイザー ・ ラインハルト も 戦略 家 と し て は ともかく |||せんりゃく|いえ||||| Putting aside his skill as a strategist,

戦術 家 と し て の 志向 は 攻撃 に 傾 い た せんじゅつ|いえ|||||しこう||こうげき||かたむ||

バーミリオン 会戦 に おける 戦術 的 敗退 も ラインハルト が |かいせん|||せんじゅつ|てき|はいたい||| The cause of the kaiser's tactical loss in the Battle of Vermilion

防御 に 徹し 得 なかった ところ に その 一 因 が ある ぼうぎょ||てっし|とく|||||ひと|いん||

その ロイエンタール の 将 才 が どの 方向 に 向かう の か |||すすむ|さい|||ほうこう||むかう|| At this time, Reuenthal himself did not know where his genius as an officer would be directed.

彼 自身 に も 明らか で は なかった かれ|じしん|||あきらか|||

9 月 1 日 以降 ノイエ ・ ラント 各所 に つき|ひ|いこう|||かくしょ|

小規模 な 暴動 や 人為 的 な 事故 が 立て続け に 発生 し た しょうきぼ||ぼうどう||じんい|てき||じこ||たてつづけ||はっせい||

意図 的 な 暴動 は 約 半数 いと|てき||ぼうどう||やく|はんすう Approximately half of the riots have been intentional.

他 の 半数 は 偶発 的 ないし 追随 的 な もの でしょ う た||はんすう||ぐうはつ|てき||ついずい|てき|||| The other half were accidental.

民事 長官 は 治安 の 混乱 に つい て どう 言って いる みんじ|ちょうかん||ちあん||こんらん|||||いって|

「 交通 と 通信 さえ 確保 し て おけ ば 局地 的 な 暴動 は 恐れる 必要 は ない 」 こうつう||つうしん||かくほ|||||きょくち|てき||ぼうどう||おそれる|ひつよう|| As long as transportation and communications are secured,