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Japanese zen monk, 「縁」を大切にする生き方

「縁 」を 大切に する 生き 方

「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう

その こと に よって 新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです

ペンネーム は まさ ん

36 歳 男性 から いただいた ご 相談 です

10 月 の 下旬 に

従妹

長男 長女 二女 の 3 人 の うち の 長女 が 結婚 する こと に なりました 招待 状 も 家族 全員 の 名 で 来て おりました しかし 私 は 従妹 と は あまり 話した こと が なく

小さい 頃 遊んだ 思い出 しか ありません そういった こと も あり 、 つき合い が 薄い のに 結婚 式 に 参加 する こと に 気 が 進みません でした ただ 両親 は 「 参加 する の が 常識 だ 」 と 言いました また

「 姓 も 変わり 今後 本当に いつ 会える か 分から ない し 」

「 もしかしたら 会う こと は ない だろう 親戚 に いちばん 近い の が 我々 だ し ここ は 会う べきだ 」

「 どうしても 行け ない と いう 理由 が ある なら 正当な 理由 が いる 」

と も 言いました 会社 が 忙しい から と か 個人 の 都合 と か で は ダメ の ようです

従妹って な んな んでしょう ね 私 に は 従妹 の 存在 の 意味 が 分かりません 単に 「 両親 の 兄弟 の 子供 だ から 関係ない 」 と も 思って います ただ 参加 し ない と 気まずい と いう の は ある ので 結局 、 参加 する こと に なりました が どうも 納得 が いきま せ ん なぜ 行か なければ なら ない の か 理由 を 教えて ほしい です

仏教 の 言葉 の なか に

「 縁起 」 と いう 教え が あります 縁起 これ は 、 私 たち は

さまざまな

関係 を 生きて いる と

いう 意味 です

「 私 」 と いう 絶対 的な

存在 と いう もの は

この 世の中 に は 存在 し ない と いう の が 仏教 の

科学 的な 分析 です

「 私 」 と いう もの は 常に

誰 か と の 、 なにかと の 、 関係 の なか に おいて

存在 する

それ が 仏教 の 存在 論 です

少し 難しい もの の 言い 方 かも しれません が 考えて みて ください もし 、 はま さん が

「 自分 の 自己 紹介 を して ください 」 と 言わ れた とき に

はま さん は

どう 自分 を 紹介 する でしょう ?

おそらく

私 の 名前 は ○○×× で

そして 、 どこ どこ の 会社 に 勤めて

どこ どこ の 大学 を 出て

どこ どこ の 学校 を 出て

そして 趣味 は ○○ で

子供 は 3 人 いて

乗って いる 車 は ○○ で

休み の 日 は どういう こと を して いて

と 、 延々と いろいろな 説明 を たぶん する と 思う んです けれども

それ は なにひとつ 、 はま さん と いう 存在 を

証明 する もの で は ない

はま さん の 関係 を 述べて いる だけ

と いう こと が 分かります か ? 私 が 私 の 自己 紹介 を 簡単に して みます 私 は 愛知 県 小牧 市 と いう ところ に 540 年 続く 福 厳 寺 と いう お 寺 の 第 31 代 目 の 住職 で

今 私 が 語った こと は 全部

私 と 私 の お 寺 の 関係 を

話して いる だけ であって

私 の こと で は ない

私 、 大 愚 元 勝 と いう 人間 は

両親 の 間 に 生まれて

3 人 兄弟 の 、 私 、 次男 な んです けれども

2 番 目 で

そう やって 今 の フレーズ も そう です

私 の こと で は なくて 、 私 の 外 に ある 私 と なにかと の 関係 を 語って いる だけ

私 が 乗って いる クルマ は 軽 トラック で

「 軽 トラック で 」 と いう と ちょっと カッコ悪い ので 仮に メルセデスベンツ で

これ も そう 、 私 と 関係 が ない で すね

私 の 持って いる もの を 言って いる だけ

私 の 家内 は どこ どこ で 生まれて 、 どこ どこ で …

これ も 私 で は ない 、 私 以外 の もの を 話して いる

はま さん 、 自分 の 自己 紹介 を 書いて みて ください

おそらく 10 ページ 分

原稿 用紙 10 ページ 分 書こう が 、30 ページ 分 書こう が

100 ページ 分 書こう が 、10000 ページ 分 書こう が

書いて も 書いて も それ は すべて 全部 は まさ ん 自身 の こと で は なくて

はま さん と はま さん が

つくって いる 関係 の こと を 書いて いる はずです

仏教 で は これ を 「 縁起 」 と いいます 人間 は 、 誰ひとり 、 なにひとつ 、 それ 単体 で それ も ひと つ で

絶対 的に 存在 して いる と いう もの は ない

時々刻々 と 変化 する 時間 の なか を

さまざまな もの と の

関係 性 を 生きて いる

それ が 仏教 で の 存在 論 です

ちょっと 難しい 話 に なった かも しれません なに が 言いたい か ? と いう と はま さん の 問題 は

「 縁 」 と いう もの の なか に 自分 が 生きて いる んだ と いう こと が

分かって いない と いう こと 私 たち は 生まれて から さまざまな 縁 に 守ら れ

縁 に

それ を 意識 する 、 して いない は 別 と して も 縁 に 育まれて きました オギャー と 生まれたら その 両親 と の 縁 は 血縁 と 言わ れます そして 、 生まれ育った 生まれた その 地域 、 大概 は そこ で 育ち

そして 、 その 地域 の 学校 に 行きます その 地域 の 幼稚園 であったり 保育 園 であったり 学校 に 行く そこ で また 新たな 関係 が できる わけです

その

学校 で の 関係 あるいは 地域 と の 関係

近所 の おばさん であったり

それ を 、 地域 の 関係 の こと を 地縁 と 言います 学校 に 行って 友達 が できたり すれば それ を 学 縁 と 言って いい の かも しれません 学ぶ と いう こと を きっかけ に 学校 に 行った こと を きっかけ に できた さまざまな ご 縁

学校 を 卒業 して 今度 、 会社 に 就職 を すれば

その 会社 で また

新たな 人間 関係 が 会社 の コミュニティ の なか で できます これ を 社 縁 と 言って も いい かも しれません あまり 意識 して いません が 私 たち は 日本 国 と いう ところ に 住んで います から 日本 の 国 に 対して 税金 を 納め 義務 を 果たす こと に よって 国 から 守られて います ね 海外 に 行く と パスポート と いう もの が いかに 重要 か 分かります 財布 より も パスポート です パスポート が なければ あなた は どこ の ○○ だ と いう こと を

証明 する もの が ない わけです 日本 国 に よって 担保 されて いる んです それ が そのように 私 たち は それ を 望んで いて も 望んで い なくて も

さまざまな 縁 と いう もの の なか で 生きて いる と いう こと

はま さん が 今回

その 従妹 の 結婚 式 に 出る か 出 ない か

これ は

もう 結婚 式 、 お 答え して いる タイミング で 終わって しまって いる かも しれません が どう なさった か 分かりません が 同じ ような お 悩み を 持って いらっしゃる 方 が いれば ぜひ 自分 事 と して 聞いて いただきたい んです けれども 結婚 式 と いう こと に よって 初めて 「 自分 に 従妹 が いる 」 と いう こと が より はっきり した わけです

小さい とき は そんな 経験 が ある と いう こと な んです けれど

これ は 、 ひと つ の 血縁 です

はま さん の 問題 は

縁 と いう もの を

あまり 認識 して いない と いう か 縁 と いう もの に 私 たち は 生きて いる んだ すべて 縁 と いう 関係 を 生きて いる んだ と いう こと を

理解 して いない 、 ここ が 問題 な んです 冠婚 葬祭 の とき に 親戚 が 集まる 理由 は 冠婚 葬祭 な んです

だから な んです

裏を返せば 冠婚 葬祭 でも なければ

血縁 関係 に ある 人 たち は あまり 集まら ないで す よ ね

家族 だって そう です よ 、 下手 すれば

家族 だって

子供 が 、 自分 の 子供 が 自分 と 一緒に いる と いう 年齢 は

10 歳 ぐらい まで で は ないで す か ? あと 子供 たち 、 ほとんど 家 に いないで すよ お 父さん も 、 子供 たち も 会社 に 勤めて みえる 人 は

家庭 より も 外 に いる 時間 の ほう が 長い はずな んです

下手 すれば ね

それ で 、 家 に いる 間 は ほとんど 寝て います から です から 実は 私 たち は その 冠婚 葬祭

お 葬式 であったり と か 結婚 式 であったり と いう とき に 初めて

「 あ 、 この 人 が 」

「 お 父さん と お母さん の 親戚 な んだ 」 と か 血縁 、 こういう つながり が ある んだ と いう こと を 認識 して いく わけです

私 、 お 寺 に います でしょ ? 小さい とき から ずっと お 寺 で 育って います この お 寺 に ずっと いて 感じる こと は お 坊さん と いう の は 面白い 仕事 な んです よ

お 坊さん と は 面白い 仕事 で なに が 面白い の か ? と いったら

人 の 亡くなった 行事

人 が 亡くなった と いう こと に 関する 行事 と か きっかけ で

みなさん と 接する んです よ 、 今 の 現状 を いう と

お 葬式 が あった と か 法事 が あった と か

お 通夜 が あった と か そういう きっかけ で 普段 は あまり

菩提寺 の 住職 と して あまり みなさん と 普段 から かかわり が

しょっちゅう ある わけで は ない んです けれど

そういった 冠婚 葬祭 と いう こと を きっかけ に

私 は 皆さん 一般 の 家 の 人 たち と

お 檀 家 さん たち と いいます か 会員 さん たち と 関わる ので よけい 思う んです けれども この お 坊さん が

冠婚 葬祭 の とき に 出かけて いって とくに 葬儀 と か 法事 と か あった とき に 出かけて いって

そして

家 と いう もの を 客観 的に なか に 入り込んで 見る こと が できる んです

そう です ね

たとえば お 通夜 に いく 、 お 葬式 に いく 、 法事 に いく

そう する と 普段 お 会い した こと が ない

たとえば

梶田 さん であれば 梶田 さん と いう お家 の

家 の お 父さん 、 お母さん お じいちゃん 、 おばあ ちゃん 、 孫 たち 、 親戚 一同 を 会して 見る わけです そう する と 家 と いう もの の つながり と いう もの が はっきり 見えます 「 ああ 、 これ は 親戚 の おじさん と あまり よく ない な 」 と か 、 いろいろな こと が 見える わけです そう やってこ れ まで 何 千 と いう 家 に 上がり こんで

見せて いただく わけです よ ね

そこ で 、 その 家 の 状況 と か

その 家 の 関係 と いう もの を

もう

第三者 と して 見る ので 、 冷静に

いろんな こと が 見える んです 、 そこ から

それ で 、 確実に 言える こと は なに か ? と いったら

普段 から 交流 が ある とかい ない と か

そういう こと で は なく

家 と いう もの の つながり

ファミリー の つながり を

たまに 会った とき に 冠婚 葬祭 ぐらい の とき に しか 会わ ない んです けれども

でも たまに 会った とき に

とても 大切 に でも その 縁 を 育もう と して いる 家 と いう の は

家 が 栄えて います そして この 縁 を 「 普段 会う こと が ねえ 、 うる せ え 親戚 の おじさん 」 と か 「 めん どくせ え 」 と 思って いる

そういう 家 は 繁栄 しません どちら か と いう と 衰退 して いきます これ も 間違い ないで す 私 、 何 十 年 も 見て います から 不思議な んです けれど 縁 を ぶち 切り に する 人 と いう の は

その 縁 が 普段 つき合い が ある と か ない と か よく 知っている と か

そんな こと は どちら でも いいん です

でも 両親 の 兄弟

その 兄弟 、 たまたま 両親 の 兄弟 であった と いう 関係 が できる わけです

この 関係 と いう もの を

「 お 父さん の 兄弟 の 子供 な んだ 」 と

まったく 知ら ない 人 で は 、 その 段階 で ない んだ

まったく 関係ない 人 で は ない んだ

血縁 と は 濃い です から ね

無意識 の なか で 同じ DNA を 受け継ぎ あって いる わけです から

でも 、 それ を

意識 づけ あう

「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう

その こと に よって

新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです

これ を ぶち 切り に 自分 から ぶち 切り に する と いう こと は

徳 を 損じます これ 、 決して 日本 だけ に 限ら ず 世界中 の 家 を 見て いて も 同じです

中国 に 行って も イタリア に 行って も アメリカ に 行って も

アメリカ 人 なんか とくに そう です ね

すごく 血縁 を 大事に します よ だって バラバラ に 新 天地 に 渡って きた 人 たち な ので よけい ファミリー と いう もの を ものすごく 大事に します アメリカ に おいて クリスマス は 大切です よ ね なぜ です か ? ファミリー が みんな 、 なに を おいて も 集まって きて

自分 たち の 関係 性 と いう もの を 確認 し あう んです

結婚 式 に 行ったら 分かる と 思います 親族 紹介 と いう もの が あります よ ね ? 結婚 式 に おいて 親族 の 役割 は なに か ?

結婚 する 本人 が ただ ハッピー と いう だけ で は ない んです よ

結婚 式 を やる と いう 理由 は 、 その 結婚 式 に おいて

「 これ が 新郎 の おば です 、 新郎 の おじ です 」 紹介 して 挨拶 する わけで は ないで す か

あれ が 大事な んです

人間 は ひと り で 生きて いく こと が できません 人 と 人 と の 関係 に おいて 生きて いく そういう 存在 です 人 と 人 と の 関係 に おいて 初めて 生きて いく こと が できる 存在 な んです

ですから それ が どんな ご 縁 であれ

縁 あった 人 を 大切に して いく

縁 の あった 人 を 大切に して いく

これ が 幸せに なって いく 人 の 生き 方 です

多く の 人 と の 関係 と いう もの を 持とう と 思ったら

自分 の わがまま も 抑え なければ いけない

ほか の 人 の 話 も 上手に 聞いて あげ なければ いけない

そして ほか の 人 が 喜んで もらえる ような 発言 を しなければ いけない 面倒くさい で すよ 、 大変です よ でも それ が 関係 です でも そう やって

関係 を 、 より 良い 関係 を 自分 の まわり に いろいろ と 築いて いく と いう こと が 上手な 人 は

必ず ビジネス も うまく いきます そう です よ ね ? ビジネス も 人様 と の 関係 づくり です

家庭 も うまく いきます 、 そう です よ ね ? 私 が 言いたい こと は なに か ? 処方箋 は なに か ? と いう と

ぜひ 、 その

結婚 式 に

「 どうしても 行け ない 」 と いう 理由 が ある んだったら 別

「 どうしても 行き たく ない 」 と いう 理由 が ある んだったら

それ も また 一考 だ と 思います が 「 とくに 関係 を 感じ ない から 」 と いって 行か ない と いう の は これ 、 人間 の ご 縁 を 自分 から ぶち 切り に して いる と いう

私 から 言えば 自分 で 自分 から 自分 の 徳 を 損じて いる 行為 だ と

言わ ざる を 得 ないで す

もったいない

私 たち は 今 日本 で 、 とても 平和な 時代 を 生きてます でも どこ で 震災 が 起きる か 分から ない 戦争 が 起きる か 分から ない

こういった とき に 縁 を ぶち 切り に して きた 人 と いう の は

人 から 助けられる こと が ありません それ は 歴史 が 証明 して います でも それ が 血縁 であれ 地縁 であれ 学 縁 であれ 社 縁 であれ どんな もの であって も いい

そういう 関係 を 大切に して きた 人 は

もし なに か いざ こと が 起きた とき に

必ず 自分 が 大切に して きた ご 縁 から 助けられます お 寺 に いる と 本当に その こと を 感じます 私 も 何度 も そういう 話 を して いる から

ひょっとしたら ご存知 かも しれません が 私 は お 寺 で 育ちました この 福 厳 寺 と いう お 寺 で 育ちました でも 思春期 に おいて 自分 の 進路 を 選択 して いく 時期 に おいて

自分 が 絶対 に なり たく ない もの が あった それ は お 坊さん です

お 寺 に 絶対 に 戻って き たく なかった

だから 外 へ 出て 行って いろいろな こと を やりました よ いろんな こと を やりました でも 、 行った 先々 で

縁 と いう もの の 力 を 感じ

感ぜ ざる を 得 なかった と いう 出来事

その 縁 に 助けられた ものすごく たくさんの 縁 に 助けられました 私 も 昔 、 若き 頃 は

縁 と いう もの を う ざった く 感じて

親 の 縁

友達 の 縁 、 学校 の 縁 、 先生 の 縁

とにかく 私 、 若い 頃 誰 も 知ら ない ところ に 行き たかった んです

小さい とき から 「 お 寺 の 子 」 と いって

お 寺 の 子だから 勉強 も でき なければ いけない

お 寺 の 子だから 素行 も 良く なければ いけない

「 お 寺 の 子 な のに これ を やって いる の ? 「 お 寺 の 子 な のに そんなに 髪 の 毛 を 伸ばして いる の ? 」 と か

どうでも いい こと まで いろんな こと を いろんな 人 が 言う んです よ

狭い 地域 です から

それ が 嫌で しょうがなかった

だから それ を 全部 切って

誰 も 私 の こと を 知ら ない 土地 に 行って 宇宙 に まで 行って

誰 も 知ら ない ところ で 生きて いきたい と いう こと を 思春期 の とき に ずっと 思って いました だから 外国 まで 飛び出して 行って

よそ で いろんな 誰 も 知ら ない ところ で

誰 に も なにも 言わ ず に ひと り で 出て 行って

自分 ひと り で 生きよう と 思って いました でも

出て 行った 先 で

自分 が 育って きた さまざまな 縁 に こんなに も 助けられて 私 は 今 まで 生きて いた の か と いう こと を 思い知った 出来事 が

とにかく たくさん あった んです

たとえば

私 、 東京 に 出て 行って 、 大学 に 出て 行った とき に

とても お 金 が なかったり

それ から 自分 が 学校 の 勉強 と いう もの が つまらなかったり

なに を して いい か 分から ない と 迷って いた 時期 が あった んです

その とき に

たまたま ね

授業

ふらふら と いろいろな 授業 ほか の 学部 の 授業 と かも 出て

なに か 自分 が 興味 を ひか れる こと を 探して いた 時期 が あった んです けれども

その 時期 に ある 先生 の 講義 が 面白い と 思って

その 先生 の ところ に 出かけて いった んです

そ したら

その 先生 と 話 を して 「 先生 の 講義 、 すごく 面白かった ので 」 と いう こと で

ちょっと お 話さ せて いただいて

そう したら その 先生 は

私 の 師匠 が 昔

東京 で 駒沢 大学 の 先生 を して いた 時期 が ある んです けれど

講師 を して いた 時期 が 、 その とき に

私 の 師匠 の 授業 を とって いた 人だった んです よ

その 人 が 今 、 教授 に なって おら れた んです

それ で

「 ああ 、 息子 さん でした か 」 と 言われて 「 あの 、 本当に 先生 に は いろいろ と お 世話に なりました 」 と いう こと で ものすごく 喜んで いただいて

「 ああ 、 ここ へ 来て まで 」

「 親父 の 、 師匠 の 影響 が ある んだ 」 と いう こと で びっくり した んです けれど

その 先生 から

「 こういう 研究 会 に 出て み なさい 」 と か

なんか 、 その 先生 から 電話 が かかって きて アパート に

「 今日 、 な に やって る んだ ? 」 と

「 もし 時間 が あれば お 昼 に 私 の 研究 室 に 来 なさい 」

と 呼んで いただいて

行って 、 そして

カツ 丼 を ご馳走 に なったり と か

ものすごく その 先生 から いろいろな ヒント を いただいたり

その 先生 に

自分 の 担当 教授 ゼミ の 担当 教授 に は 聞け ない こと を

相談 さ せて もらって り 、 教えて もらったり

本当に 可愛がって いただいた と いう 思い が あったり

まあ でも 、 とにかく それ も

私 が 絶対 逃れたい と 思って いた 師匠 の 縁 と いう か 親 の 縁 と いう か そういう もの から 逃れた はずな のに 、 その先 に かつて 何 十 年 前 に 師匠 が つくった

縁 に 助けられた と いう ひと つ の 例 な んです けれども

本当に

世の中 どんどん 出て 行けば 出て 行く ほど

そういった 、 どこ で どういう ご 縁 に 自分 が 助けられる の か 分から ない と いう こと が 本当に たくさん ある んです ですから

これ は

なに か そういった 研究 が ある わけで は ない んです けれど

これ まで の 私 の 人生 経験 も 含めて

それ から また 僧侶 と いう 立場 で

多く の 家 と いう もの を 見て

家 の 繁栄 、 興隆

それ から 、 いろいろな 人生 と いう もの を やっぱり お 寺 に いる と 見 させて いただける んです

この 福 厳 寺 の

お 檀 家 さん と いう か 会員 さん の なか に は

日本 の 長者 番付 に のって いる ような 大 富豪 の 家 も あれば

某 ○○ 組 系 の

裏 社会 の

人 の お 檀 家 さん まで あります でも 、 そういった いろんな 家 、 いろんな 人生

いろんな 人間 ドラマ と いう もの を 見 させて いただく なか で

確実に 共通 して 言える こと が ある 、 それ は

自分 の いただいた 縁 と いう もの を

自分 から

なに か の 致し方ない 理由 が あって であれば それ は 仕方 が ない と 思う んです

でも 、 そう で なく

自分 から 「 よく 知ら ない 」 と いう 理由 だけ で

自分 から 縁 を 切って いく

そういう 生き 方 を して いる 人 が

将来 に おいて

得 を する こと は ない

それ は 事実 です

な ので ぜひ

「 なんか 、 従妹 の 結婚 式 なんて よく 知ら ない の に なんで ? 」 と いう んです けれども

行って みたら そこ で

昔 懐かしき 、 遊んだ とき の こと を 思って くれたり

逆に

小さい とき 自分 が 忘れて しまった ような 姿 と か

「 こう じゃ ない ? 」 と

「 昔 こう だった じゃ ない こんな ところ あった じゃ ない 」 と

「 昔 、 俺 そんな ん だった の か な ? 」 と いう こと を 教えて いただいて

あるいは 、 そういった ところ で また いろいろな 関係 が できて

そして 自分 の 子ども を 助けて もらったり

逆に 自分 の 子供 が いざというとき に そちら を 助けたり

どこ で 、 どういう 縁 が ある か 分から ない んです よ

「 それ を 自分 から 切って いく と いう こと は もったいない 」 と いう こと です

ですから どう か

これ は なに か そういう 科学 的な 根拠 が ある わけで は ない んです けども

私 の これ まで の 経験 から 言わ せて いただく と

縁 を ぶち 切り に して 生きる と いう 生き 方 に

自分 から 縁 を 切って いく と いう 生き 方 に

幸せな

喜び が ある か ? と いったら

そう で は ない と いう こと

ですから どう か

冠婚 葬祭 が ある から

血縁 と いう もの を 改めて 認識 する んです

ですから どう か この きっかけ に

ご 両親 の 話 に 乗って

「 常識 だ 」 と か 「 常識 で は ない 」 と か いう 話 で は なくて

やっぱり そこ へ ご 両親 の

「 なんだか 分から ない けれども 親戚 な んだ から 」 と いう 、 そこ の 言葉 に 乗って

ぜひ の この こ 出かけて いって みる

そして 「 おめでとう 」 と 拍手 して みて ください

きっと 、 そういった なか で

血 の つながって いる

こういう ご 縁 が

自分 に も ある んだ と いう こと が

悪い こと で は ない と 思える と

そういう 体験 が きっと できる と 思います 従妹 に 限ら ず 親戚 に 限ら ず 自分 が 放っておいたって 、 ひとりぼっち の 自分 が なに か で いただいた ご 縁 が ある この 「 ご 縁 を 大切に する 生き 方 」 を する 人 の 方 が

人生 は 幸せに なって いく と いう の が この世 の 法則 の ようです

どうぞ ご 縁 を 大事に 生きて いく

自分 から ぶち 切り に し ない

その ほう が 徳 の ある 生き 方 が できる と いう こと を

知っていた だきたい と 思います 頑張って 従妹 の 結婚 式 、 祝福 して あげて ください


「縁 」を 大切に する 生き 方 えん||たいせつに||いき|かた Eine Lebensweise, die "Karma" schätzt. A way of life that values "connections" Un mode de vie qui valorise le "karma". Um modo de vida que valoriza o "karma". 一种重视 "因果报应 "的生活方式。 重視紐帶的生活方式

「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう |じん||しんせき|||||||いしき|| Be aware that this person is a relative.

その こと に よって 新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです ||||あらたな|かんけい||||うまれて||

ペンネーム は まさ ん ぺんねーむ|||

36 歳 男性 から いただいた ご 相談 です さい|だんせい||||そうだん|

10 月 の 下旬 に つき||げじゅん|

従妹 いとこ

長男 長女 二女 の 3 人 の うち の 長女 が 結婚 する こと に なりました ちょうなん|ちょうじょ|じじょ||じん||||ちょうじょ||けっこん||||なり ました The eldest of our three children, our eldest daughter, is getting married. 招待 状 も 家族 全員 の 名 で 来て おりました しょうたい|じょう||かぞく|ぜんいん||な||きて|おり ました しかし 私 は 従妹 と は あまり 話した こと が なく |わたくし||いとこ||||はなした|||

小さい 頃 遊んだ 思い出 しか ありません そういった こと も あり 、 つき合い が 薄い のに ちいさい|ころ|あそんだ|おもいで||あり ませ ん|||||つきあい||うすい| 結婚 式 に 参加 する こと に 気 が 進みません でした ただ 両親 は けっこん|しき||さんか||||き||すすみ ませ ん|||りょうしん| 「 参加 する の が 常識 だ 」 と 言いました さんか||||じょうしき|||いい ました また

「 姓 も 変わり 今後 本当に いつ 会える か 分から ない し 」 せい||かわり|こんご|ほんとうに||あえる||わから||

「 もしかしたら 会う こと は ない だろう 親戚 に いちばん 近い の が 我々 だ し ここ は 会う べきだ 」 |あう|||||しんせき|||ちかい|||われわれ|||||あう|

「 どうしても 行け ない と いう 理由 が ある なら 正当な 理由 が いる 」 |いけ||||りゆう||||せいとうな|りゆう||

と も 言いました ||いい ました 会社 が 忙しい から と か 個人 の 都合 と か で は ダメ の ようです かいしゃ||いそがしい||||こじん||つごう|||||だめ||

従妹って な んな んでしょう ね 私 に は 従妹 の 存在 の 意味 が 分かりません 単に 「 両親 の 兄弟 の 子供 だ から 関係ない 」 と も 思って います ただ 参加 し ない と 気まずい と いう の は ある ので いとこ って|||||わたくし|||いとこ||そんざい||いみ||わかり ませ ん|たんに|りょうしん||きょうだい||こども|||かんけいない|||おもって|い ます||さんか||||きまずい|||||| 結局 、 参加 する こと に なりました が どうも 納得 が いきま せ ん けっきょく|さんか||||なり ました|||なっとく|||| なぜ 行か なければ なら ない の か 理由 を 教えて ほしい です |いか||||||りゆう||おしえて||

仏教 の 言葉 の なか に ぶっきょう||ことば|||

「 縁起 」 と いう 教え が あります 縁起 えんぎ|||おしえ||あり ます|えんぎ これ は 、 私 たち は ||わたくし||

さまざまな

関係 を 生きて いる と かんけい||いきて||

いう 意味 です |いみ|

「 私 」 と いう 絶対 的な わたくし|||ぜったい|てきな

存在 と いう もの は そんざい||||

この 世の中 に は 存在 し ない と いう の が 仏教 の |よのなか|||そんざい|||||||ぶっきょう|

科学 的な 分析 です かがく|てきな|ぶんせき|

「 私 」 と いう もの は 常に わたくし|||||とわに

誰 か と の 、 なにかと の 、 関係 の なか に おいて だれ||||||かんけい||||

存在 する そんざい|

それ が 仏教 の 存在 論 です ||ぶっきょう||そんざい|ろん|

少し 難しい もの の 言い 方 かも しれません が 考えて みて ください すこし|むずかしい|||いい|かた||しれ ませ ん||かんがえて|| もし 、 はま さん が

「 自分 の 自己 紹介 を して ください 」 と 言わ れた とき に じぶん||じこ|しょうかい|||||いわ|||

はま さん は

どう 自分 を 紹介 する でしょう ? |じぶん||しょうかい||

おそらく

私 の 名前 は ○○×× で わたくし||なまえ||

そして 、 どこ どこ の 会社 に 勤めて ||||かいしゃ||つとめて

どこ どこ の 大学 を 出て |||だいがく||でて

どこ どこ の 学校 を 出て |||がっこう||でて

そして 趣味 は ○○ で |しゅみ||

子供 は 3 人 いて こども||じん|

乗って いる 車 は ○○ で のって||くるま||

休み の 日 は どういう こと を して いて やすみ||ひ||||||

と 、 延々と いろいろな 説明 を たぶん する と 思う んです けれども |えんえんと||せつめい|||||おもう||

それ は なにひとつ 、 はま さん と いう 存在 を |||||||そんざい|

証明 する もの で は ない しょうめい|||||

はま さん の 関係 を 述べて いる だけ |||かんけい||のべて||

と いう こと が 分かります か ? ||||わかり ます| 私 が 私 の 自己 紹介 を 簡単に して みます 私 は 愛知 県 小牧 市 と いう ところ に 540 年 続く 福 厳 寺 と いう お 寺 の わたくし||わたくし||じこ|しょうかい||かんたんに||み ます|わたくし||あいち|けん|こまき|し|||||とし|つづく|ふく|いわお|てら||||てら| 第 31 代 目 の 住職 で だい|だい|め||じゅうしょく|

今 私 が 語った こと は 全部 いま|わたくし||かたった|||ぜんぶ

私 と 私 の お 寺 の 関係 を わたくし||わたくし|||てら||かんけい|

話して いる だけ であって はなして|||

私 の こと で は ない わたくし|||||

私 、 大 愚 元 勝 と いう 人間 は わたくし|だい|ぐ|もと|か|||にんげん|

両親 の 間 に 生まれて りょうしん||あいだ||うまれて

3 人 兄弟 の 、 私 、 次男 な んです けれども じん|きょうだい||わたくし|じなん|||

2 番 目 で ばん|め|

そう やって 今 の フレーズ も そう です ||いま|||||

私 の こと で は なくて 、 私 の 外 に ある 私 と なにかと の 関係 を 語って いる だけ わたくし||||||わたくし||がい|||わたくし||||かんけい||かたって||

私 が 乗って いる クルマ は 軽 トラック で わたくし||のって||くるま||けい|とらっく|

「 軽 トラック で 」 と いう と ちょっと カッコ悪い ので 仮に メルセデスベンツ で けい|とらっく||||||かっこわるい||かりに||

これ も そう 、 私 と 関係 が ない で すね |||わたくし||かんけい||||

私 の 持って いる もの を 言って いる だけ わたくし||もって||||いって||

私 の 家内 は どこ どこ で 生まれて 、 どこ どこ で … わたくし||かない|||||うまれて|||

これ も 私 で は ない 、 私 以外 の もの を 話して いる ||わたくし||||わたくし|いがい||||はなして|

はま さん 、 自分 の 自己 紹介 を 書いて みて ください ||じぶん||じこ|しょうかい||かいて||

おそらく 10 ページ 分 |ぺーじ|ぶん

原稿 用紙 10 ページ 分 書こう が 、30 ページ 分 書こう が げんこう|ようし|ぺーじ|ぶん|かこう||ぺーじ|ぶん|かこう|

100 ページ 分 書こう が 、10000 ページ 分 書こう が ぺーじ|ぶん|かこう||ぺーじ|ぶん|かこう|

書いて も 書いて も それ は すべて 全部 は まさ ん 自身 の こと で は なくて かいて||かいて|||||ぜんぶ||||じしん|||||

はま さん と はま さん が

つくって いる 関係 の こと を 書いて いる はずです ||かんけい||||かいて||

仏教 で は これ を 「 縁起 」 と いいます 人間 は 、 誰ひとり 、 なにひとつ 、 それ 単体 で ぶっきょう|||||えんぎ||いい ます|にんげん||だれひとり|||たんたい| それ も ひと つ で

絶対 的に 存在 して いる と いう もの は ない ぜったい|てきに|そんざい|||||||

時々刻々 と 変化 する 時間 の なか を じじこっこく||へんか||じかん|||

さまざまな もの と の

関係 性 を 生きて いる かんけい|せい||いきて|

それ が 仏教 で の 存在 論 です ||ぶっきょう|||そんざい|ろん|

ちょっと 難しい 話 に なった かも しれません なに が 言いたい か ? |むずかしい|はなし||||しれ ませ ん|||いい たい| と いう と はま さん の 問題 は ||||||もんだい|

「 縁 」 と いう もの の なか に 自分 が 生きて いる んだ と いう こと が えん|||||||じぶん||いきて||||||

分かって いない と いう こと 私 たち は 生まれて から わかって|||||わたくし|||うまれて| さまざまな 縁 に 守ら れ |えん||まもら|

縁 に えん|

それ を 意識 する 、 して いない は 別 と して も 縁 に 育まれて きました オギャー と 生まれたら ||いしき|||||べつ||||えん||はぐくま れて|き ました|||うまれたら その 両親 と の 縁 は 血縁 と 言わ れます そして 、 生まれ育った |りょうしん|||えん||けつえん||いわ|れ ます||うまれそだった 生まれた その 地域 、 大概 は そこ で 育ち うまれた||ちいき|たいがい||||そだち

そして 、 その 地域 の 学校 に 行きます その 地域 の 幼稚園 であったり 保育 園 であったり 学校 に 行く ||ちいき||がっこう||いき ます||ちいき||ようちえん||ほいく|えん||がっこう||いく そこ で また 新たな 関係 が できる わけです |||あらたな|かんけい|||

その

学校 で の 関係 あるいは 地域 と の 関係 がっこう|||かんけい||ちいき|||かんけい

近所 の おばさん であったり きんじょ|||

それ を 、 地域 の 関係 の こと を 地縁 と 言います 学校 に 行って 友達 が できたり すれば それ を 学 縁 と 言って いい の かも しれません 学ぶ と いう こと を きっかけ に 学校 に 行った こと を きっかけ に ||ちいき||かんけい||||ちえん||いい ます|がっこう||おこなって|ともだち||||||まな|えん||いって||||しれ ませ ん|まなぶ|||||||がっこう||おこなった|||| できた さまざまな ご 縁 |||えん

学校 を 卒業 して 今度 、 会社 に 就職 を すれば がっこう||そつぎょう||こんど|かいしゃ||しゅうしょく||

その 会社 で また |かいしゃ||

新たな 人間 関係 が 会社 の コミュニティ の なか で できます これ を 社 縁 と 言って も いい かも しれません あまり 意識 して いません が 私 たち は 日本 国 と いう ところ に 住んで います から 日本 の 国 に 対して 税金 を 納め 義務 を 果たす こと に よって あらたな|にんげん|かんけい||かいしゃ||こみゅにてぃ||||でき ます|||しゃ|えん||いって||||しれ ませ ん||いしき||いま せ ん||わたくし|||にっぽん|くに|||||すんで|い ます||にっぽん||くに||たいして|ぜいきん||おさめ|ぎむ||はたす||| 国 から 守られて います ね 海外 に 行く と パスポート と いう もの が いかに 重要 か 分かります 財布 より も パスポート です パスポート が なければ くに||まもら れて|い ます||かいがい||いく||ぱすぽーと||||||じゅうよう||わかり ます|さいふ|||ぱすぽーと||ぱすぽーと|| あなた は どこ の ○○ だ と いう こと を

証明 する もの が ない わけです 日本 国 に よって 担保 されて いる んです それ が そのように 私 たち は しょうめい||||||にっぽん|くに|||たんぽ|さ れて||||||わたくし|| それ を 望んで いて も 望んで い なくて も ||のぞんで|||のぞんで|||

さまざまな 縁 と いう もの の なか で 生きて いる と いう こと |えん|||||||いきて||||

はま さん が 今回 |||こんかい

その 従妹 の 結婚 式 に 出る か 出 ない か |いとこ||けっこん|しき||でる||だ||

これ は

もう 結婚 式 、 お 答え して いる タイミング で 終わって しまって いる かも しれません が どう なさった か 分かりません が 同じ ような お 悩み を 持って いらっしゃる 方 が いれば |けっこん|しき||こたえ|||たいみんぐ||おわって||||しれ ませ ん|||||わかり ませ ん||おなじ|||なやみ||もって||かた|| ぜひ 自分 事 と して 聞いて いただきたい んです けれども 結婚 式 と いう こと に よって 初めて |じぶん|こと|||きいて|いただき たい|||けっこん|しき||||||はじめて 「 自分 に 従妹 が いる 」 と いう こと が より はっきり した わけです じぶん||いとこ||||||||||

小さい とき は そんな 経験 が ある と いう こと な んです けれど ちいさい||||けいけん||||||||

これ は 、 ひと つ の 血縁 です |||||けつえん|

はま さん の 問題 は |||もんだい|

縁 と いう もの を えん||||

あまり 認識 して いない と いう か 縁 と いう もの に 私 たち は 生きて いる んだ |にんしき||||||えん|||||わたくし|||いきて|| 我们生活在我们并不真正认识的边缘。 すべて 縁 と いう 関係 を 生きて いる んだ と いう こと を |えん|||かんけい||いきて||||||

理解 して いない 、 ここ が 問題 な んです 冠婚 葬祭 の とき に 親戚 が 集まる 理由 は りかい|||||もんだい|||かんこん|そうさい||||しんせき||あつまる|りゆう| 冠婚 葬祭 な んです かんこん|そうさい||

だから な んです

裏を返せば 冠婚 葬祭 でも なければ うらをかえせば|かんこん|そうさい|| 另一方面,除非是加冕礼或葬礼...

血縁 関係 に ある 人 たち は あまり 集まら ないで す よ ね けつえん|かんけい|||じん||||あつまら|||| 有血缘关系的人不会经常聚在一起。

家族 だって そう です よ 、 下手 すれば かぞく|||||へた| 家庭也是一样,如果你不够好。

家族 だって かぞく|

子供 が 、 自分 の 子供 が 自分 と 一緒に いる と いう 年齢 は こども||じぶん||こども||じぶん||いっしょに||||ねんれい|

10 歳 ぐらい まで で は ないで す か ? さい||||||| 直到 10 岁左右? あと 子供 たち 、 ほとんど 家 に いないで すよ お 父さん も 、 子供 たち も |こども|||いえ||い ないで|||とうさん||こども|| 孩子们几乎不在家,父亲和孩子们也不在家。 会社 に 勤めて みえる 人 は かいしゃ||つとめて||じん|

家庭 より も 外 に いる 時間 の ほう が 長い はずな んです かてい|||がい|||じかん||||ながい||

下手 すれば ね へた||

それ で 、 家 に いる 間 は ほとんど 寝て います から です から 実は 私 たち は ||いえ|||あいだ|||ねて|い ます||||じつは|わたくし|| その 冠婚 葬祭 |かんこん|そうさい

お 葬式 であったり と か 結婚 式 であったり と いう とき に 初めて |そうしき||||けっこん|しき||||||はじめて

「 あ 、 この 人 が 」 ||じん|

「 お 父さん と お母さん の 親戚 な んだ 」 と か 血縁 、 こういう つながり が ある んだ |とうさん||お かあさん||しんせき|||||けつえん||||| 我和你父母有血缘关系 "或 "我和你有血缘关系 "或 "我和你有这种关系"。 と いう こと を 認識 して いく わけです ||||にんしき|||

私 、 お 寺 に います でしょ ? わたくし||てら||い ます| 小さい とき から ずっと お 寺 で 育って います この お 寺 に ずっと いて 感じる こと は ちいさい|||||てら||そだって|い ます|||てら||||かんじる|| お 坊さん と いう の は 面白い 仕事 な んです よ |ぼうさん|||||おもしろい|しごと|||

お 坊さん と は 面白い 仕事 で なに が 面白い の か ? |ぼうさん|||おもしろい|しごと||||おもしろい|| 是什么让出家人的工作如此有趣? と いったら 如果

人 の 亡くなった 行事 じん||なくなった|ぎょうじ

人 が 亡くなった と いう こと に 関する 行事 と か きっかけ で じん||なくなった|||||かんする|ぎょうじ||||

みなさん と 接する んです よ 、 今 の 現状 を いう と ||せっする|||いま||げんじょう|||

お 葬式 が あった と か 法事 が あった と か |そうしき|||||ほうじ||||

お 通夜 が あった と か そういう きっかけ で 普段 は あまり |つや||||||||ふだん||

菩提寺 の 住職 と して あまり みなさん と 普段 から かかわり が ぼだいじ||じゅうしょく||||||ふだん|||

しょっちゅう ある わけで は ない んです けれど 这并不总是发生,但...

そういった 冠婚 葬祭 と いう こと を きっかけ に |かんこん|そうさい||||||

私 は 皆さん 一般 の 家 の 人 たち と わたくし||みなさん|いっぱん||いえ||じん||

お 檀 家 さん たち と いいます か 会員 さん たち と 関わる ので よけい 思う んです けれども |まゆみ|いえ||||いい ます||かいいん||||かかわる|||おもう|| 我想更多的是因为我与教区居民,或者说是教区成员的关系。 この お 坊さん が ||ぼうさん| 这个和尚...

冠婚 葬祭 の とき に 出かけて いって とくに 葬儀 と か 法事 と か あった とき に 出かけて いって かんこん|そうさい||||でかけて|||そうぎ|||ほうじ||||||でかけて|

そして

家 と いう もの を 客観 的に なか に 入り込んで 見る こと が できる んです いえ|||||きゃっかん|てきに|||はいりこんで|みる|||| 它可以让你客观地观察房屋内部。

そう です ね

たとえば お 通夜 に いく 、 お 葬式 に いく 、 法事 に いく ||つや||||そうしき|||ほうじ|| 例如,参加守灵、参加葬礼、参加追悼会

そう する と 普段 お 会い した こと が ない |||ふだん||あい||||

たとえば

梶田 さん であれば 梶田 さん と いう お家 の かじた|||かじた||||おいえ|

家 の お 父さん 、 お母さん お じいちゃん 、 おばあ ちゃん 、 孫 たち 、 親戚 一同 を 会して 見る わけです いえ|||とうさん|お かあさん|||||まご||しんせき|いちどう||かいして|みる| そう する と 家 と いう もの の つながり と いう もの が はっきり 見えます 「 ああ 、 これ は 親戚 の おじさん と あまり よく ない な 」 と か 、 いろいろな こと が 見える わけです |||いえ|||||||||||みえ ます||||しんせき|||||||||||||みえる| 然后,你就能看到房屋之间的联系,还能看到 "哦,这和我叔叔不太搭 "之类的东西。 そう やってこ れ まで 何 千 と いう 家 に 上がり こんで ||||なん|せん|||いえ||あがり| 因此,我们已经建起了数千栋房屋。

見せて いただく わけです よ ね みせて|||| 我们要给你看,不是吗?

そこ で 、 その 家 の 状況 と か |||いえ||じょうきょう||

その 家 の 関係 と いう もの を |いえ||かんけい||||

もう

第三者 と して 見る ので 、 冷静に だいさんしゃ|||みる||れいせいに

いろんな こと が 見える んです 、 そこ から |||みえる|||

それ で 、 確実に 言える こと は なに か ? ||かくじつに|いえる|||| と いったら

普段 から 交流 が ある とかい ない と か ふだん||こうりゅう||||||

そういう こと で は なく

家 と いう もの の つながり いえ||||| 家的联系

ファミリー の つながり を ふぁみりー|||

たまに 会った とき に 冠婚 葬祭 ぐらい の とき に しか 会わ ない んです けれども |あった|||かんこん|そうさい||||||あわ||| 我们只是偶尔在葬礼或加冕礼上见一次面。

でも たまに 会った とき に ||あった||

とても 大切 に でも その 縁 を 育もう と して いる 家 と いう の は |たいせつ||||えん||はぐくもう||||いえ|||| 你正在努力培养这种联系的房子,尽管它对你来说非常重要。

家 が 栄えて います そして この 縁 を いえ||さかえて|い ます|||えん| 房子正在蓬勃发展,这就是我们之间的纽带。 「 普段 会う こと が ねえ 、 うる せ え 親戚 の おじさん 」 と か 「 めん どくせ え 」 と 思って いる ふだん|あう|||||||しんせき|||||||||おもって| 他们会想,"嘿,我平时见不到你,你是个吵闹的亲戚 "或者 "你是个讨厌鬼"。

そういう 家 は 繁栄 しません どちら か と いう と 衰退 して いきます これ も 間違い ないで す 私 、 何 十 年 も 見て います から 不思議な んです けれど |いえ||はんえい|し ませ ん||||||すいたい||いき ます|||まちがい|||わたくし|なん|じゅう|とし||みて|い ます||ふしぎな|| 几十年来,我一直在研究这个问题,它对我来说是个谜。 縁 を ぶち 切り に する 人 と いう の は えん|||きり|||じん|||| 与人断绝关系的人是指

その 縁 が 普段 つき合い が ある と か ない と か よく 知っている と か |えん||ふだん|つきあい|||||||||しっている|| 这种关系可能是,也可能不是经常相识或熟悉的关系。

そんな こと は どちら でも いいん です 无论哪种方式都无所谓。

でも 両親 の 兄弟 |りょうしん||きょうだい 但父母兄弟姐妹

その 兄弟 、 たまたま 両親 の 兄弟 であった と いう 関係 が できる わけです |きょうだい||りょうしん||きょうだい||||かんけい||| 兄弟姐妹恰好是父母的兄弟姐妹,关系就是这样发展起来的。

この 関係 と いう もの を |かんけい||||

「 お 父さん の 兄弟 の 子供 な んだ 」 と |とうさん||きょうだい||こども|||

まったく 知ら ない 人 で は 、 その 段階 で ない んだ |しら||じん||||だんかい|||

まったく 関係ない 人 で は ない んだ |かんけいない|じん||||

血縁 と は 濃い です から ね けつえん|||こい|||

無意識 の なか で 同じ DNA を 受け継ぎ あって いる わけです から むいしき||||おなじ|dna||うけつぎ||||

でも 、 それ を

意識 づけ あう いしき||

「 この 人 が 親戚 です よ 」 と いう こと を 意識 づけ あう |じん||しんせき|||||||いしき|| 让对方意识到这个人是自己的亲戚。

その こと に よって

新たな 関係 が そこ から 生まれて くる んです あらたな|かんけい||||うまれて||

これ を ぶち 切り に 自分 から ぶち 切り に する と いう こと は |||きり||じぶん|||きり|||||| 化为乌有,化为乌有,化为乌有,化为乌有,化为乌有,化为乌有,化为乌有,化为乌有

徳 を 損じます これ 、 決して 日本 だけ に 限ら ず とく||そんじ ます||けっして|にっぽん|||かぎら| 不仅在日本,在其他国家也是如此。 世界中 の 家 を 見て いて も 同じです せかいじゅう||いえ||みて|||おなじです

中国 に 行って も イタリア に 行って も アメリカ に 行って も ちゅうごく||おこなって||いたりあ||おこなって||あめりか||おこなって|

アメリカ 人 なんか とくに そう です ね あめりか|じん||||| 尤其是美国人。

すごく 血縁 を 大事に します よ だって バラバラ に 新 天地 に 渡って きた 人 たち な ので よけい |けつえん||だいじに|し ます|||ばらばら||しん|てんち||わたって||じん|||| 我们非常保护自己的亲属,因为我们都来自世界不同的地方,所以我们都来自不同的地方就更重要了。 ファミリー と いう もの を ものすごく 大事に します アメリカ に おいて クリスマス は 大切です よ ね ふぁみりー||||||だいじに|し ます|あめりか|||くりすます||たいせつです|| 在美国,圣诞节非常重要。 なぜ です か ? ファミリー が みんな 、 なに を おいて も 集まって きて ふぁみりー|||||||あつまって| 无论如何,所有家庭都会聚在一起。

自分 たち の 関係 性 と いう もの を 確認 し あう んです じぶん|||かんけい|せい|||||かくにん|||

結婚 式 に 行ったら 分かる と 思います 親族 紹介 と いう もの が あります よ ね ? けっこん|しき||おこなったら|わかる||おもい ます|しんぞく|しょうかい|||||あり ます|| 結婚 式 に おいて 親族 の 役割 は なに か ? けっこん|しき|||しんぞく||やくわり||| 亲戚在婚礼仪式中扮演什么角色?

結婚 する 本人 が ただ ハッピー と いう だけ で は ない んです よ けっこん||ほんにん|||はっぴー||||||||

結婚 式 を やる と いう 理由 は 、 その 結婚 式 に おいて けっこん|しき|||||りゆう|||けっこん|しき||

「 これ が 新郎 の おば です 、 新郎 の おじ です 」 紹介 して 挨拶 する わけで は ないで す か ||しんろう||||しんろう||||しょうかい||あいさつ|||||| "这是新郎的婶婶,这是新郎的叔叔...... "你没必要介绍他们并打招呼吧?

あれ が 大事な んです ||だいじな|

人間 は ひと り で 生きて いく こと が できません 人 と 人 と の 関係 に おいて 生きて いく そういう 存在 です にんげん|||||いきて||||でき ませ ん|じん||じん|||かんけい|||いきて|||そんざい| 人类无法独立生活,他们生活在与他人的关系中。 人 と 人 と の 関係 に おいて 初めて 生きて いく こと が できる 存在 な んです じん||じん|||かんけい|||はじめて|いきて|||||そんざい|| 只有在人际关系中,我们才能生活。

ですから それ が どんな ご 縁 であれ |||||えん| 所以,不管有什么联系......

縁 あった 人 を 大切に して いく えん||じん||たいせつに|| 我们珍惜与我们建立联系的人。

縁 の あった 人 を 大切に して いく えん|||じん||たいせつに|| 我们珍惜与我们建立联系的人。

これ が 幸せに なって いく 人 の 生き 方 です ||しあわせに|||じん||いき|かた|

多く の 人 と の 関係 と いう もの を 持とう と 思ったら おおく||じん|||かんけい|||||もとう||おもったら 如果你想与很多人建立关系,你需要

自分 の わがまま も 抑え なければ いけない じぶん||||おさえ|| 我必须控制自己的自私。

ほか の 人 の 話 も 上手に 聞いて あげ なければ いけない ||じん||はなし||じょうずに|きいて||| 你必须能够倾听别人的故事。

そして ほか の 人 が 喜んで もらえる ような 発言 を しなければ いけない 面倒くさい で すよ 、 大変です よ でも それ が 関係 です |||じん||よろこんで|||はつげん||し なければ||めんどうくさい|||たいへんです|||||かんけい| 你必须说一些能让别人开心的话。 这很混乱,很艰难,但这是一种关系。 でも そう やって

関係 を 、 より 良い 関係 を 自分 の まわり に いろいろ と 築いて いく と いう こと が 上手な 人 は かんけい|||よい|かんけい||じぶん||||||きずいて||||||じょうずな|じん| 善于与周围的人建立更好关系的人是

必ず ビジネス も うまく いきます そう です よ ね ? かならず|びじねす|||いき ます|||| ビジネス も 人様 と の 関係 づくり です びじねす||ひとさま|||かんけい|| 商业也是与人建立关系。

家庭 も うまく いきます 、 そう です よ ね ? かてい|||いき ます|||| 私 が 言いたい こと は なに か ? わたくし||いい たい|||| 処方箋 は なに か ? しょほうせん||| と いう と

ぜひ 、 その

結婚 式 に けっこん|しき|

「 どうしても 行け ない 」 と いう 理由 が ある んだったら 別 |いけ||||りゆう||||べつ 如果有理由不能去,那就另当别论了。

「 どうしても 行き たく ない 」 と いう 理由 が ある んだったら |いき|||||りゆう||| 如果你有理由不想去...

それ も また 一考 だ と 思います が 「 とくに 関係 を 感じ ない から 」 と いって 行か ない と いう の は |||いっこう|||おもい ます|||かんけい||かんじ|||||いか||||| 我认为这是一个需要考虑的问题,但因为没有特别的感觉而不去,并不是一个好主意。 これ 、 人間 の ご 縁 を 自分 から ぶち 切り に して いる と いう |にんげん|||えん||じぶん|||きり||||| 这是在切断自己生活中的人际关系。

私 から 言えば 自分 で 自分 から 自分 の 徳 を 損じて いる 行為 だ と わたくし||いえば|じぶん||じぶん||じぶん||とく||そんじて||こうい|| 在我看来,这是一种自找道德伤害的行为。

言わ ざる を 得 ないで す いわ|||とく|| 我不得不说

もったいない 淫亵

私 たち は 今 日本 で 、 とても 平和な 時代 を 生きてます でも わたくし|||いま|にっぽん|||へいわな|じだい||いきて ます| どこ で 震災 が 起きる か 分から ない 戦争 が 起きる か 分から ない ||しんさい||おきる||わから||せんそう||おきる||わから|

こういった とき に 縁 を ぶち 切り に して きた 人 と いう の は |||えん|||きり||||じん||||

人 から 助けられる こと が ありません それ は 歴史 が 証明 して います でも それ が 血縁 であれ 地縁 であれ 学 縁 であれ 社 縁 であれ じん||たすけ られる|||あり ませ ん|||れきし||しょうめい||い ます||||けつえん||ちえん||まな|えん||しゃ|えん| どんな もの であって も いい 是什么并不重要。

そういう 関係 を 大切に して きた 人 は |かんけい||たいせつに|||じん|

もし なに か いざ こと が 起きた とき に ||||||おきた||

必ず 自分 が 大切に して きた ご 縁 から 助けられます お 寺 に いる と 本当に その こと を 感じます 私 も かならず|じぶん||たいせつに||||えん||たすけ られ ます||てら||||ほんとうに||||かんじ ます|わたくし| 何度 も そういう 話 を して いる から なんど|||はなし|||| 因为我们已经谈过很多次了。

ひょっとしたら ご存知 かも しれません が 私 は お 寺 で 育ちました |ごぞんじ||しれ ませ ん||わたくし|||てら||そだち ました 你们可能知道,也可能不知道,我是在寺庙里长大的。 この 福 厳 寺 と いう お 寺 で 育ちました |ふく|いわお|てら||||てら||そだち ました でも 思春期 に おいて 自分 の 進路 を 選択 して いく 時期 に おいて |ししゅんき|||じぶん||しんろ||せんたく|||じき||

自分 が 絶対 に なり たく ない もの が あった それ は お 坊さん です じぶん||ぜったい|||||||||||ぼうさん|

お 寺 に 絶対 に 戻って き たく なかった |てら||ぜったい||もどって|||

だから 外 へ 出て 行って いろいろな こと を やりました よ |がい||でて|おこなって||||やり ました| 于是我出去做了各种各样的事情。 いろんな こと を やりました |||やり ました でも 、 行った 先々 で |おこなった|さきざき| 但无论我们走到哪里

縁 と いう もの の 力 を 感じ えん|||||ちから||かんじ

感ぜ ざる を 得 なかった と いう 出来事 かんぜ|||とく||||できごと 我必须亲身经历。

その 縁 に 助けられた |えん||たすけ られた ものすごく たくさんの 縁 に 助けられました ||えん||たすけ られ ました 私 も 昔 、 若き 頃 は わたくし||むかし|わかき|ころ|

縁 と いう もの を う ざった く 感じて えん||||||||かんじて

親 の 縁 おや||えん

友達 の 縁 、 学校 の 縁 、 先生 の 縁 ともだち||えん|がっこう||えん|せんせい||えん

とにかく 私 、 若い 頃 誰 も 知ら ない ところ に 行き たかった んです |わたくし|わかい|ころ|だれ||しら||||いき||

小さい とき から 「 お 寺 の 子 」 と いって ちいさい||||てら||こ||

お 寺 の 子だから 勉強 も でき なければ いけない |てら||こだから|べんきょう||||

お 寺 の 子だから 素行 も 良く なければ いけない |てら||こだから|そこう||よく||

「 お 寺 の 子 な のに これ を やって いる の ? |てら||こ||||||| 「 お 寺 の 子 な のに そんなに 髪 の 毛 を 伸ばして いる の ? |てら||こ||||かみ||け||のばして|| 」 と か

どうでも いい こと まで いろんな こと を いろんな 人 が 言う んです よ ||||||||じん||いう||

狭い 地域 です から せまい|ちいき||

それ が 嫌で しょうがなかった ||いやで|

だから それ を 全部 切って |||ぜんぶ|きって

誰 も 私 の こと を 知ら ない 土地 に 行って 宇宙 に まで 行って だれ||わたくし||||しら||とち||おこなって|うちゅう|||おこなって

誰 も 知ら ない ところ で 生きて いきたい と いう こと を 思春期 の とき に ずっと 思って いました だれ||しら||||いきて|いき たい|||||ししゅんき|||||おもって|い ました だから 外国 まで 飛び出して 行って |がいこく||とびだして|おこなって

よそ で いろんな 誰 も 知ら ない ところ で |||だれ||しら||| 在其他地方,在各种不为人知的地方。

誰 に も なにも 言わ ず に ひと り で 出て 行って だれ||||いわ||||||でて|おこなって

自分 ひと り で 生きよう と 思って いました じぶん||||いきよう||おもって|い ました でも

出て 行った 先 で でて|おこなった|さき| 我已经离开这里了。

自分 が 育って きた さまざまな 縁 に こんなに も 助けられて じぶん||そだって|||えん||||たすけ られて 在我的成长过程中,各种关系给了我很多帮助。 私 は 今 まで 生きて いた の か と いう こと を 思い知った 出来事 が わたくし||いま||いきて||||||||おもいしった|できごと| 这件事让我意识到,我的人生已经走了很远。

とにかく たくさん あった んです

たとえば

私 、 東京 に 出て 行って 、 大学 に 出て 行った とき に わたくし|とうきょう||でて|おこなって|だいがく||でて|おこなった||

とても お 金 が なかったり ||きむ||

それ から 自分 が 学校 の 勉強 と いう もの が つまらなかったり ||じぶん||がっこう||べんきょう|||||

なに を して いい か 分から ない と 迷って いた 時期 が あった んです |||||わから|||まよって||じき|||

その とき に

たまたま ね

授業 じゅぎょう

ふらふら と いろいろな 授業 ほか の 学部 の 授業 と かも 出て |||じゅぎょう|||がくぶ||じゅぎょう|||でて 我上过很多课,也在其他学院上过课。

なに か 自分 が 興味 を ひか れる こと を 探して いた 時期 が あった んです けれども ||じぶん||きょうみ||||||さがして||じき||||

その 時期 に ある 先生 の 講義 が 面白い と 思って |じき|||せんせい||こうぎ||おもしろい||おもって

その 先生 の ところ に 出かけて いった んです |せんせい||||でかけて|| 我出去找老师了。

そ したら

その 先生 と 話 を して 「 先生 の 講義 、 すごく 面白かった ので 」 と いう こと で |せんせい||はなし|||せんせい||こうぎ||おもしろかった|||||

ちょっと お 話さ せて いただいて ||はなさ|| 我有话跟你说。

そう したら その 先生 は |||せんせい|

私 の 師匠 が 昔 わたくし||ししょう||むかし

東京 で 駒沢 大学 の 先生 を して いた 時期 が ある んです けれど とうきょう||こまざわ|だいがく||せんせい||||じき||||

講師 を して いた 時期 が 、 その とき に こうし||||じき|||| 我当时是一名讲师。

私 の 師匠 の 授業 を とって いた 人だった んです よ わたくし||ししょう||じゅぎょう||||ひとだった|| 他以前上过我老师的课。

その 人 が 今 、 教授 に なって おら れた んです |じん||いま|きょうじゅ|||||

それ で

「 ああ 、 息子 さん でした か 」 と 言われて 「 あの 、 本当に 先生 に は いろいろ と お 世話に なりました 」 と いう こと で |むすこ|||||いわ れて||ほんとうに|せんせい||||||せわに|なり ました|||| ものすごく 喜んで いただいて |よろこんで|

「 ああ 、 ここ へ 来て まで 」 |||きて|

「 親父 の 、 師匠 の 影響 が ある んだ 」 と いう こと で びっくり した んです けれど おやじ||ししょう||えいきょう|||||||||||

その 先生 から |せんせい|

「 こういう 研究 会 に 出て み なさい 」 と か |けんきゅう|かい||でて||||

なんか 、 その 先生 から 電話 が かかって きて アパート に ||せんせい||でんわ||||あぱーと|

「 今日 、 な に やって る んだ ? きょう||||| 」 と

「 もし 時間 が あれば お 昼 に 私 の 研究 室 に 来 なさい 」 |じかん||||ひる||わたくし||けんきゅう|しつ||らい|

と 呼んで いただいて |よんで|

行って 、 そして おこなって|

カツ 丼 を ご馳走 に なったり と か かつ|どんぶり||ごちそう||||

ものすごく その 先生 から いろいろな ヒント を いただいたり ||せんせい|||ひんと||

その 先生 に |せんせい|

自分 の 担当 教授 ゼミ の 担当 教授 に は 聞け ない こと を じぶん||たんとう|きょうじゅ|ぜみ||たんとう|きょうじゅ|||きけ|||

相談 さ せて もらって り 、 教えて もらったり そうだん|||||おしえて|

本当に 可愛がって いただいた と いう 思い が あったり ほんとうに|かわいがって||||おもい|| 我觉得自己得到了真正的爱和关怀。

まあ でも 、 とにかく それ も 好吧,不过,不管怎么说,那也是。

私 が 絶対 逃れたい と 思って いた 師匠 の 縁 と いう か 親 の 縁 と いう か そういう もの から 逃れた はずな のに 、 その先 に わたくし||ぜったい|のがれ たい||おもって||ししょう||えん||||おや||えん|||||||のがれた|||そのさき| かつて 何 十 年 前 に 師匠 が つくった |なん|じゅう|とし|ぜん||ししょう||

縁 に 助けられた と いう えん||たすけ られた|| ひと つ の 例 な んです けれども |||れい|||

本当に ほんとうに

世の中 どんどん 出て 行けば 出て 行く ほど よのなか||でて|いけば|でて|いく| 你越是走向世界,你就越要走向世界。

そういった 、 どこ で どういう ご 縁 に 自分 が 助けられる の か 分から ない と いう こと が 本当に たくさん ある んです |||||えん||じぶん||たすけ られる|||わから||||||ほんとうに||| 很多时候,你不知道自己能在哪里或通过什么样的关系提供帮助。 ですから

これ は

なに か そういった 研究 が ある わけで は ない んです けれど |||けんきゅう|||||||

これ まで の 私 の 人生 経験 も 含めて |||わたくし||じんせい|けいけん||ふくめて

それ から また 僧侶 と いう 立場 で |||そうりょ|||たちば|

多く の 家 と いう もの を 見て おおく||いえ|||||みて

家 の 繁栄 、 興隆 いえ||はんえい|こうりゅう

それ から 、 いろいろな 人生 と いう もの を やっぱり お 寺 に いる と 見 させて いただける んです |||じんせい|||||||てら||||み|さ せて|| 之后,我在寺庙里看到了生活的方方面面。

この 福 厳 寺 の |ふく|いわお|てら|

お 檀 家 さん と いう か 会員 さん の なか に は |まゆみ|いえ|||||かいいん||||| 我们的部分教友或成员是

日本 の 長者 番付 に のって いる ような 大 富豪 の 家 も あれば にっぽん||ちょうじゃ|ばんづけ|||||だい|ふごう||いえ|| 世界上一些最富有的人所住的房子在日本富豪榜上榜上有名,而另一些人所住的房子在日本富豪榜上榜上无名。

某 ○○ 組 系 の ぼう|くみ|けい|

裏 社会 の うら|しゃかい|

人 の お 檀 家 さん まで あります でも 、 そういった じん|||まゆみ|いえ|||あり ます|| いろんな 家 、 いろんな 人生 |いえ||じんせい

いろんな 人間 ドラマ と いう もの を 見 させて いただく なか で |にんげん|どらま|||||み|さ せて||| 我接触过许多不同类型的人间戏剧。

確実に 共通 して 言える こと が ある 、 それ は かくじつに|きょうつう||いえる|||||

自分 の いただいた 縁 と いう もの を じぶん|||えん|||| 我不是社会的一员,但我是社区的一员。

自分 から じぶん|

なに か の 致し方ない 理由 が あって であれば それ は 仕方 が ない と 思う んです |||いたしかたない|りゆう||||||しかた||||おもう| 如果有什么令人信服的理由,那我想也没办法。

でも 、 そう で なく

自分 から 「 よく 知ら ない 」 と いう 理由 だけ で じぶん|||しら||||りゆう||

自分 から 縁 を 切って いく じぶん||えん||きって|

そういう 生き 方 を して いる 人 が |いき|かた||||じん|

将来 に おいて しょうらい||

得 を する こと は ない とく|||||

それ は 事実 です ||じじつ|

な ので ぜひ

「 なんか 、 従妹 の 結婚 式 なんて よく 知ら ない の に なんで ? |いとこ||けっこん|しき|||しら|||| 我对表妹的婚礼了解不多,为什么? 」 と いう んです けれども

行って みたら そこ で おこなって|||

昔 懐かしき 、 遊んだ とき の こと を 思って くれたり むかし|なつかしき|あそんだ|||||おもって|

逆に ぎゃくに

小さい とき 自分 が 忘れて しまった ような 姿 と か ちいさい||じぶん||わすれて|||すがた||

「 こう じゃ ない ? 」 と

「 昔 こう だった じゃ ない こんな ところ あった じゃ ない 」 と むかし|||||||||| "这里曾经是这里,这里曾经是这里,这里曾经是这里......"

「 昔 、 俺 そんな ん だった の か な ? むかし|おれ|||||| 」 と いう こと を 教えて いただいて ||||おしえて|

あるいは 、 そういった ところ で また いろいろな 関係 が できて ||||||かんけい|| 或者说,可以通过这种方式建立各种关系。

そして 自分 の 子ども を 助けて もらったり |じぶん||こども||たすけて| 并为自己的孩子寻求帮助。

逆に 自分 の 子供 が いざというとき に そちら を 助けたり ぎゃくに|じぶん||こども||||||たすけたり

どこ で 、 どういう 縁 が ある か 分から ない んです よ |||えん||||わから|||

「 それ を 自分 から 切って いく と いう こと は もったいない 」 と いう こと です ||じぶん||きって|||||||||| "如果你自己把它剪掉,那就太浪费了"

ですから どう か

これ は なに か そういう 科学 的な 根拠 が ある わけで は ない んです けども |||||かがく|てきな|こんきょ|||||||

私 の これ まで の 経験 から 言わ せて いただく と わたくし|||||けいけん||いわ|||

縁 を ぶち 切り に して 生きる と いう 生き 方 に えん|||きり|||いきる|||いき|かた| 过着切断联系、苟且偷生的生活。

自分 から 縁 を 切って いく と いう 生き 方 に じぶん||えん||きって||||いき|かた|

幸せな しあわせな

喜び が ある か ? よろこび||| と いったら

そう で は ない と いう こと

ですから どう か

冠婚 葬祭 が ある から かんこん|そうさい|||

血縁 と いう もの を 改めて 認識 する んです けつえん|||||あらためて|にんしき||

ですから どう か この きっかけ に 因此,请让我们借此机会

ご 両親 の 話 に 乗って |りょうしん||はなし||のって 和父母谈谈

「 常識 だ 」 と か 「 常識 で は ない 」 と か いう 話 で は なくて じょうしき||||じょうしき|||||||はなし||| 我说的不是 "常识 "或 "不常识"。

やっぱり そこ へ ご 両親 の ||||りょうしん|

「 なんだか 分から ない けれども 親戚 な んだ から 」 と いう 、 そこ の 言葉 に 乗って |わから|||しんせき||||||||ことば||のって 女人相信了他的话:"我不知道是什么原因,但我和他是亲戚"。

ぜひ の この こ 出かけて いって みる ||||でかけて|| 我一定要再出去走走。

そして 「 おめでとう 」 と 拍手 して みて ください |||はくしゅ|||

きっと 、 そういった なか で

血 の つながって いる ち||| 与血液有关。

こういう ご 縁 が ||えん|

自分 に も ある んだ と いう こと が じぶん|||||||| 我必须知道,这也与我有关。

悪い こと で は ない と 思える と わるい||||||おもえる|

そういう 体験 が きっと できる と 思います 従妹 に 限ら ず 親戚 に 限ら ず |たいけん|||||おもい ます|いとこ||かぎら||しんせき||かぎら| 我相信你会有这样的经历,不仅仅是和你的表兄弟,也不仅仅是和你的亲戚。 自分 が 放っておいたって 、 ひとりぼっち の 自分 が なに か で いただいた ご 縁 が ある じぶん||ほうっておいた って|||じぶん|||||||えん|| この 「 ご 縁 を 大切に する 生き 方 」 を する 人 の 方 が ||えん||たいせつに||いき|かた|||じん||かた|

人生 は 幸せに なって いく と いう の が この世 の 法則 の ようです じんせい||しあわせに|||||||このよ||ほうそく|| 生活应该是幸福的,这似乎是世界的法则。

どうぞ ご 縁 を 大事に 生きて いく ||えん||だいじに|いきて| 请充分利用你们的关系。

自分 から ぶち 切り に し ない じぶん|||きり||| 我不会把自己切成碎片。

その ほう が 徳 の ある 生き 方 が できる と いう こと を |||とく|||いき|かた|||||| 这样才有可能过上有品德的生活。

知っていた だきたい と 思います 頑張って しっていた|だき たい||おもい ます|がんばって 希望你能了解我,祝你好运。 従妹 の 結婚 式 、 祝福 して あげて ください いとこ||けっこん|しき|しゅくふく|||