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この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (KonoSuba), この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (21)

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (21)

俺 が ダクネス を 止める べき か 止め ない べき か を 悩んで いる と 、 それ を 察した ダクネス が 自信 有り 気 に 言い放つ 。

「 安心 しろ カズマ 。 私 は 頑丈 さ で は 誰 に も 負け ない 。 それ に 、 スキル は 所持 して いる 武器 や 鎧 に も 効果 が ある んだ 。 ベルディア の 剣 は 、 確かに 良い 物 だろう 。 だが 、 それ だけ で 金属 鎧 が 、 紙 を 裂く 様 に 斬 れる 訳 が 無い だろう ? 先ほど 斬ら れた 冒険 者 を 見る 限り 、 ベルディア は 強力な 攻撃 スキル 持ち だ 。 私 の 防御 スキル と どちら が 上 か 、 勝負 して やる ! 今日 の ダクネス は 珍しく 攻撃 的だ 。

だが 、 防御 は 出来て も 、 お前 の 場合 攻撃 が 当たら ない だろう に 。

「 止め とけよ 。 あいつ 、 攻撃 だけ じゃ なく 回避 も 凄かった だ ろ ? あれ だけ の 冒険 者 が 斬り かかって も 当たら なかった もの を 、 不器用な お前 が 当てられる 訳 が ないだ ろ 」

俺 の 言葉 に ダクネス は 、 じっと ベルディア と 対峙 した まま 。

「…… 聖 騎士 と して ……。 …… 守る 事 を 生 業 と する 者 と して 。 どうしても 譲れ ない 物 が ある 。 やら せて 欲しい 」

何の 事 だ か は 知ら ない が 、 ダクネス なり の 譲れ ない 理由 で も ある のだろう か 。

俺 が 何も 言え ないで いる と 、 ダクネス は 大 剣 を 正 眼 に 構え 、 ベルディア に 向かって 駆け出した !

「 ほう ! 来る の か ! 首 無し 騎士 と して 、 相手 が 聖 騎士 と は 是非 も 無し 。 よし 、 やろう かっ! ベルディア が それ を 迎え撃つ 。

ダクネス が 両手 で 握る 大 剣 を 見て 、 受け止める の を 嫌がった の か 、 ベルディア は 身 を 低く 落とし 、 回避 の 構え を 見せて いる 。

その ベルディア に 、 ダクネス は 体 ごと 叩きつける ように 大 剣 を ……!

…… 距離 の 目測 を 見誤った の か 、 ベルディア の 足先 数 センチ ほど 前 の 地面 に 叩きつけた 。

「………… は ? ベルディア が 、 気 の 抜けた 声 を 上げる 。

そのまま 呆然と ダクネス を 見て いる が 、 同じ 様 な 視線 で 他の 冒険 者 達 も ダクネス を 眺めて いた 。

…… や だ もう 、 動か ない 相手 で すら 外す なんて 恥ずかしいっ! この 子 、 俺 の 仲間 な んです けど !

素人 が 刀 を 思い切り 振る と 自分 の 足 を 斬り つける 事 が ある と か 、 そんな 話 は 聞いた 事 は ある が 、 これ は 流石 に ……。

的 を 外した ダクネス は 、 当たら ない の は いつも の 事 だ と 言わんばかり に 、 一 歩 前 へ と 踏み出し 、 今度 は 大 剣 を 横 に 払う 。

あれ だけ 格好 つけた 後 で 外した の は 恥ずかしかった の か 、 ほんのり と 頰 を 赤く し ながら 。

これ は 当たる 角度 だった の か 、 ベルディア が 身 を 更に 低く し 、 ひょいと かわした 。

「 なんたる 期待 外れ だ 。 もう いい 。 …… さて ……」

ベルディア が つまらない 者 を 相手 に した と でも 言い た げ な 口調 で 、 袈裟 懸け に 、 ダクネス に 対して 無造作に 剣 を 一 閃 さ せた 。

「 さて 、 次の …… 相手 …………。 …… は ? 確実に 討ち取った と いう 自信 が あった のだろう 。

だが ベルディア の 剣 は 、 耳障りな 音 と 共に ダクネス の 鎧 の 表面 を 派手に 引っ搔 いただけ だった 。 ダクネス が 、 一旦 ベルディア から 距離 を 取り 。

「 ああっ!? わ 、 私 の 新調 した 鎧 がっ!?」 鎧 に 出来た 大きな 傷 を 悲しげに 見つめた 後 、 キッ と ベルディア を 睨みつける 。 鎧 の 傷 は 大きい もの の 、 ダクネス の 身体 に 届く ような 傷 で は 無い 。

つまり ……。

「 な 、 何 だ 貴 様 は ……? 俺 の 剣 を 受けて 、 なぜ 斬れ ない ……? その 鎧 が 相当な 業 物 な の か ? …… いや 、 それにしても ……。 先ほど の アークプリースト と いい 、 爆裂 魔法 を 放つ アークウィザード と いい 、 お前 ら は ……」

何 か ブツブツ 言い出した ベルディア の 隙 を つき 、 俺 は 他の 冒険 者 の 間 に 紛れ込む 。

そして 、 背負って い ため ぐみん を 他の 冒険 者 に 預ける と 、

「 ダクネス ! お前 なら そい つ の 攻撃 に 耐えられる ! 攻撃 は 任せ とけ 、 援護 して やる ! 俺 の 言葉 に ダクネス が 、 目 は ベルディア に 向けた まま 頷いた 。

「 任せた ! だが 、 私 に も こいつ に 一 太刀 浴びせる 機会 を 作って くれ 。 頼む ! 俺 は ダクネス の 頼み に 分かった と だけ 叫び 、 ベルディア から 離れ 、 近く に いた 冒険 者 に 呼びかけた 。

「 魔法使い のみ な さ ー ん !!」

俺 の 呼びかけ に 、 自分 の 仕事 を 思い出した 魔法使い 達 が 次々 と 魔法 の 準備 を 始め 、 他の 冒険 者 達 も 自分 に 出来る 事 が 無い か と 動き出した 。

これ は 魔 王 の 幹部 と の 戦争 だ 。

冒険 者 の 街 に 敵 の 大物 が ノコノコ と やって 来て いる のだ 、 無事に 帰して やる 理由 が 無い 。

と 、 ベルディア が 地 に 剣 を 突き 立て 、 開いた 右手 で 、 魔法 を 唱え だした 魔法使い 達 を 次々 と 指す 。

「 お前 ら まとめて 、 一 週間 後 に ィィィ ! 死に さらせ ェェ !!」

ベルディア が 、 魔法 を 詠 唱 して いた 魔法使い 達 に まとめて 死 の 宣告 の 呪い を かけた 。

自分 が 死 の 宣告 を 受けた 事実 に 、 魔法使い 達 が うろたえ 、 次々 と 詠 唱 を 止めて しまう 。

参戦 しよう と して いた 他 の 魔法使い は 、 死 の 宣告 を 受けた 同業 者 の 姿 を 見て 、 顔 を 引きつら せ ながら 魔法 を 唱える の を 躊躇 した 。

クソデュラハン め 、 嫌らしい 手 を 使い やがって !

「 よし 、 今度 は 本気で 試して みよう か ! ベルディア が 、 叫ぶ と 同時に 再び 自分 の 首 を 空 高く 放り投げた 。

…… あの 首 、 弓 使い の 人 に 頼んで 撃ち落として 貰え ない だろう か 。

俺 が そんな 事 を 考えて いる と 、 ベルディア は 両手 で 大 剣 を 握り 直し 、 ダクネス へ と 襲いかかった !

兜 の 顔 の 部分 は 、 またもや 下 を 向いた 状態 で 投げ られて いる 。

宙 に 放り投げた 首 で 、 空 から 戦場 全体 を 見渡して いる のだろう 。

あれ を さ れる と 、 ベルディア に は 死角 も 無くなり 、 剣 を 振るえば 相手 が どこ へ 躱 す かも 簡単に 予想 が ついて しまう 。

「 カ 、 カズマ ! ダクネス が ……! 後ろ から めぐみ ん の 悲鳴 が 上がった 。

この 場 に は 、 街 の 殆ど の 冒険 者 が 集まって いる 。

見覚え の ある あの 人 も 、 モンスター の 弱点 を 教えて くれた あいつ も 。

弓 を 手 に し ながら 、 ベルディア と 対峙 する ダクネス に 当たったら どう しよう か と 攻め あぐねて いる 、 ネロイドって 飲み物 が ある と 教えて くれた あの 子 。 槍 を 手 に 、 ベルディア の 背後 に 回り込もう と して いる 、 ギルド で 、 酒 も 飲め ない の か と 俺 を からかった あの おっさん も 。 ダクネス が 崩れれば 、 ベルディア は 気まぐれに 、 本当に この 場 の 全員 を 皆殺し に する かも しれ ない 。

それ が 分かって いる から な の か 、 襲いかかる ベルディア に 、 ダクネス は 正 眼 に 構えて いた 幅広 の 大 剣 を くるり と 返し 、 剣 の 腹 を 前 に 出し 、 盾 に でも する か の 様 に 一 歩 も 退か ず 、 掲げ 立つ 。

兜 を 着けて いない 頭 以外 は 好きに 攻撃 しろ と でも 言わんばかり に 。 「 ほう 、 潔し ! これ で 、 どう だっ!?」 ベルディア が 両手 で しっかり と 大 剣 を 構える 。 そして 、 魔 王 の 幹部 の 常 人 離れ した 無数の 斬 撃 が 、 ダクネス に 向けて 放た れた 。

一 つ 、 二 つ 、 三 つ 、 四 つ ……!

斬り つける 斬 撃 は あっという間 に 二 桁 を 超え 、 その 度 に 、 金属 を 引っかく 不愉快な 音 と 共に 、 ダクネス の 鎧 に 無数の 刀 傷 が 刻ま れる 。

並 の 冒険 者 なら 細切れ に されて も おかしく ない 斬 撃 に 、 ダクネス は 微動 だ に せ ず 立ち塞がった 。 剣 に 触れた ダクネス の 長い 金髪 が 、 数 本 ほど 宙 に 舞う 。

ベルディア は 強烈な 連続 攻撃 を 一旦 止めて 、 空 から 落ちて きた 首 を 片手 で 受け止め 、 ほお …… と 、 ダクネス の タフ さ に 感心 した 後 、 今度 は 片手 で 剣 を 振るう 。

耐える ダクネス の 姿 を 見て いた 魔法使い 達 が 。

ショック で 青い 顔 で 立ち尽くして いた 連中 が ……。

意 を 決した 様 に 、 再び 魔法 を 唱え 始めた 。

…… と 、 俺 の 頰 に 温かい 何 か が ピッ と かかる 。

手の甲 で 拭った それ は …………。

「 おい ダクネス 、 お前 手 傷 負わされて る の か ! もう いい 下がれ ! 冒険 者 全員 で 、 バラバラ に 走って 逃げて 、 ひとまず 対策 を 練り 直す ぞ ! 見れば ダクネス は 、 頰 や 鎧 の 切れ目 から 、 所々 血 を 流して いた 。

そんな ダクネス へ 呼びかける が 、 ダクネス は 下がら ない 。

「 クルセイダー は 、 背 に 誰 か を 庇って いる 状況 で は 下がれ ない ! これ ばっかり は 絶対 に ! そ 、 それ に だっ! 格好いい 事 を 言い ながら 、 ダクネス は 頰 を 赤く し 、 必死の 抵抗 を 続け ……!

「 それ にっ! こ 、 この デュラハン は やり手 だ ぞっ! こや つ 、 先ほど から 私 の 鎧 を 少しずつ 削り取る のだ ……! 全裸 に 剝 く ので は なく 中途半端に 一部 だけ 鎧 を 残し 、 私 を この 公衆 の 面前 で 、 裸 より 扇 情 的な 姿 に して 辱めよう と ……っ! 「 えっ!?」 ダクネス の 言葉 に 一瞬 手 を 止め 、 ちょっと ひく ベルディア に 、 俺 は 手 に 魔力 を 込め ながら 、 こんな 時 でも ブレ ない 本物 の 変態 を 罵 倒 する 。 「 時 と 場合 ぐらい 考えろ 、 この 筋金入り の ド 変態 が !!」

俺 の 罵声 に ダクネス が ビクン と 震え 、

「 くう ……! カ 、 カズマ こそ 時 と 場合 を 考えろっ! 公衆 の 面前 で デュラハン に 痛めつけ られて いる だけ でも 精一杯 な のに 、 これ で カズマ まで も が 私 を 罵 倒したら ……っ! お 、 お前 と この デュラハン は 、 一体 二 人 がかり で この 私 を どう する つもりだっ! 「 え えっ!?」 「 どうも しね ー よ ド 変態 ! 『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッ ! ツッコミ も 兼ねて ダクネス に 放った 水 魔法 。

俺 の 叫び と ともに 、 ダクネス と ベルディア の 頭上 に 突然 水 が 現れた 。

バケツ を ひっくり返した 様 な 勢い で 、 大量の 水 が 二 人 に ぶち 撒けられる 。 ダクネス は 頭から 盛大に 水 を 被り 、 そして ベルディア は 、 大 慌て で ぶち 撒けられる 水 から 飛び退いた 。 …………?

何で ベルディア は 、 あんなに 慌てて ……?

…… と 、 頭から 水 を 被った ダクネス が 、 ほんのり と 顔 を 火照ら せて 呟いた 。

「…… 不意打ち で 突然 こんな 仕打ち と は ……。 や 、 やって くれる な カズマ 、 こういう の は 嫌いじゃ ない 。 嫌い じゃ ない が 、 本当に 時 と 場合 を 考えて 欲しい ……」

「 ち 、 違う 、 これ は 妙な プレイ じゃ ない ! これ は 、 こう する んだ よっ! 『 フリーズ 』! 続け様 に 唱える の は 、 水 を 凍ら せる だけ の 初級 魔法 。

これ だけ で は 何の 効果 も 無い 魔法 だ が ……。

「!? ほう 、 足場 を 凍ら せて の 足止め か ……! なるほど 、 俺 の 強み が 回避 だけ だ と 思って いる な ? だが ……! 足元 の 地面 を 凍ら さ れた ベルディア が 、 何 か を 言う より 早く 、 俺 は 本命 の スキル を 。

…… そう 、 先ほど ミツルギ に 使った 、 今 の 俺 の 最大 の 武器 !

「 回避 し 辛く なれば それ で 十分だ ! お前 の 持つ 武器 を 貰う ぞ 、 喰 ら え 『 スティール 』 ッッッ ! 相手 の 持つ 物 を ラン ダム に 取り上げる スキル 、 スティール を 炸裂 さ せた 。

この 世界 に は 魔法 や スキル と いう 物 が ある 。

それ ら は 体力 と は 別の 、 誰 に でも 備わって いる 、 魔力 と いう もの を 使って 使用 する 。

アクア いわ く 。

使い 方 を 忘れて いる だけ で 、 地球 でも 、 昔 は 魔法 を 使う 人 が たくさん いた のだ そうだ 。

魔力 を 込めれば 込める ほど 、 スキル や 魔法 は 威力 を 増加 さ せ 、 成功 率 を 高める のだ 。

ベルディア の 隙 を 作り 、 まず 避け られ ない 、 最高の タイミング で 放った 俺 の 会心 の スティール は …………!

「…… 悪く は ない 手 だった な 。 それなり に 自信 が あった のだろう が 、 俺 は 仮にも 魔 王 の 幹部 。 レベル 差 と いう ヤツ だ 。 もう 少し お前 と の 力 の 差 が 無ければ 、 危なかった の かも しれ ない が 」

…… 魔 王 の 幹部 、 ベルディア に は 、 何の 効果 も 及ぼさ なかった 。

ベルディア が 、 俺 を 指差す 。

…… 参った な 、 流石 は 高 レベル の 魔 王 の 幹部 。

この素晴らしい世界に祝福を! あぁ、駄女神さま (21) この すばらしい せかい に しゅくふく を||だおんな かみさま Bless this wonderful world! Oh, Goddess of the Waste (21) Bénissez ce monde merveilleux ! Oh, déesse des damnés (21) Benedici questo mondo meraviglioso! Oh, Dea dei Dannati (21) Abençoa este mundo maravilhoso! Oh, Deusa dos Malditos (21) 為這個美好的世界送上祝福!啊,沒用的女神(21)

俺 が ダクネス を 止める べき か 止め ない べき か を 悩んで いる と 、 それ を 察した ダクネス が 自信 有り 気 に 言い放つ 。 おれ||||とどめる|||とどめ|||||なやんで|||||さっした|||じしん|あり|き||いいはなつ As I was trying to decide whether I should stop Daknes or not, Daknes sensed it and confidently said, "I'm not going to stop you, but I'm going to stop you.

「 安心 しろ カズマ 。 あんしん|| 私 は 頑丈 さ で は 誰 に も 負け ない 。 わたくし||がんじょう||||だれ|||まけ| I am second to none in terms of ruggedness. それ に 、 スキル は 所持 して いる 武器 や 鎧 に も 効果 が ある んだ 。 ||||しょじ|||ぶき||よろい|||こうか||| Besides, the skill also works on the weapons and armor that I have. ベルディア の 剣 は 、 確かに 良い 物 だろう 。 ||けん||たしかに|よい|ぶつ| だが 、 それ だけ で 金属 鎧 が 、 紙 を 裂く 様 に 斬 れる 訳 が 無い だろう ? ||||きんぞく|よろい||かみ||さく|さま||き||やく||ない| However, wouldn't it mean that the metal armor could be cut like tearing a piece of paper? 先ほど 斬ら れた 冒険 者 を 見る 限り 、 ベルディア は 強力な 攻撃 スキル 持ち だ 。 さきほど|きら||ぼうけん|もの||みる|かぎり|||きょうりょくな|こうげき||もち| Judging from the adventurer who was just cut down, Verdia has a powerful attack skill. 私 の 防御 スキル と どちら が 上 か 、 勝負 して やる ! わたくし||ぼうぎょ|||||うえ||しょうぶ|| My defense skill and which is better, I'll fight! 今日 の ダクネス は 珍しく 攻撃 的だ 。 きょう||||めずらしく|こうげき|てきだ Today's duckness is unusual and aggressive.

だが 、 防御 は 出来て も 、 お前 の 場合 攻撃 が 当たら ない だろう に 。 |ぼうぎょ||できて||おまえ||ばあい|こうげき||あたら||| But even if you can defend yourself, you can't hit with your attacks, can you? 但是,即使您可以捍卫,也不会打。

「 止め とけよ 。 とどめ| "Stop it. あいつ 、 攻撃 だけ じゃ なく 回避 も 凄かった だ ろ ? |こうげき||||かいひ||すごかった|| He was not only attacking, but also evasive, wasn't he? あれ だけ の 冒険 者 が 斬り かかって も 当たら なかった もの を 、 不器用な お前 が 当てられる 訳 が ないだ ろ 」 |||ぼうけん|もの||きり|||あたら||||ぶきような|おまえ||あて られる|やく||| There's no way you're clumsy to hit something that the adventurer couldn't hit even if he slashed it. " 像你這樣笨手笨腳的人,不可能擊中許多冒險者嘗試過但沒有擊中的東西。”

俺 の 言葉 に ダクネス は 、 じっと ベルディア と 対峙 した まま 。 おれ||ことば|||||||たいじ|| In my words, Daknes still confronted Verdia.

「…… 聖 騎士 と して ……。 せい|きし|| …… 守る 事 を 生 業 と する 者 と して 。 まもる|こと||せい|ぎょう|||もの|| ……As a person whose business is to protect. ……作為一個以保護為天職的人。 どうしても 譲れ ない 物 が ある 。 |ゆずれ||ぶつ|| There are some things that cannot be handed over. やら せて 欲しい 」 ||ほしい I want you to do it. "

何の 事 だ か は 知ら ない が 、 ダクネス なり の 譲れ ない 理由 で も ある のだろう か 。 なんの|こと||||しら||||||ゆずれ||りゆう||||| I don't know what it is, but maybe it's the reason why it can't be inherited due to duckness.

俺 が 何も 言え ないで いる と 、 ダクネス は 大 剣 を 正 眼 に 構え 、 ベルディア に 向かって 駆け出した ! おれ||なにも|いえ||||||だい|けん||せい|がん||かまえ|||むかって|かけだした When I couldn't say anything, Dakness held his big sword in his eyes and rushed towards Verdia!

「 ほう ! 来る の か ! くる|| Are you coming! 首 無し 騎士 と して 、 相手 が 聖 騎士 と は 是非 も 無し 。 くび|なし|きし|||あいて||せい|きし|||ぜひ||なし As a knight without a neck, the opponent is definitely not a holy knight. 作为无头骑士,不可能有对手是神圣骑士。 よし 、 やろう かっ! ||か っ ベルディア が それ を 迎え撃つ 。 ||||むかえうつ

ダクネス が 両手 で 握る 大 剣 を 見て 、 受け止める の を 嫌がった の か 、 ベルディア は 身 を 低く 落とし 、 回避 の 構え を 見せて いる 。 ||りょうて||にぎる|だい|けん||みて|うけとめる|||いやがった|||||み||ひくく|おとし|かいひ||かまえ||みせて| Seeing the large sword in Daknes' hands, Berdia seems to be reluctant to accept it, and she lowers herself into an evasive maneuver.

その ベルディア に 、 ダクネス は 体 ごと 叩きつける ように 大 剣 を ……! |||||からだ||たたきつける||だい|けん| In that Beldia, Daknes uses a large sword to slam his body…!

…… 距離 の 目測 を 見誤った の か 、 ベルディア の 足先 数 センチ ほど 前 の 地面 に 叩きつけた 。 きょり||もくそく||みあやまった|||||あしさき|すう|せんち||ぜん||じめん||たたきつけた …… I struck it on the ground a few centimeters ahead of Verdia's feet, probably because I had mistakenly looked at the distance.

「………… は ? ベルディア が 、 気 の 抜けた 声 を 上げる 。 ||き||ぬけた|こえ||あげる

そのまま 呆然と ダクネス を 見て いる が 、 同じ 様 な 視線 で 他の 冒険 者 達 も ダクネス を 眺めて いた 。 |ぼうぜんと|||みて|||おなじ|さま||しせん||たの|ぼうけん|もの|さとる||||ながめて|

…… や だ もう 、 動か ない 相手 で すら 外す なんて 恥ずかしいっ! |||うごか||あいて|||はずす||はずかしい っ ...... It's embarrassing to remove even a partner who doesn't move anymore! ……喔不,連不動的對手都除掉都丟臉了! この 子 、 俺 の 仲間 な んです けど ! |こ|おれ||なかま|||

素人 が 刀 を 思い切り 振る と 自分 の 足 を 斬り つける 事 が ある と か 、 そんな 話 は 聞いた 事 は ある が 、 これ は 流石 に ……。 しろうと||かたな||おもいきり|ふる||じぶん||あし||きり||こと||||||はなし||きいた|こと||||||さすが| I've heard that amateurs sometimes cut their legs when they swing their swords out of their way, but I've heard that story, but it's just natural.

的 を 外した ダクネス は 、 当たら ない の は いつも の 事 だ と 言わんばかり に 、 一 歩 前 へ と 踏み出し 、 今度 は 大 剣 を 横 に 払う 。 てき||はずした|||あたら||||||こと|||いわんばかり||ひと|ふ|ぜん|||ふみだし|こんど||だい|けん||よこ||はらう 失手的達克尼斯向前邁出了一步,彷彿在說失手是很正常的事情,這次他將巨劍掃到了一邊。

あれ だけ 格好 つけた 後 で 外した の は 恥ずかしかった の か 、 ほんのり と 頰 を 赤く し ながら 。 ||かっこう||あと||はずした|||はずかしかった|||||||あかく|| Perhaps she was embarrassed to take it off after being so dressed up, but she was still blushing slightly.

これ は 当たる 角度 だった の か 、 ベルディア が 身 を 更に 低く し 、 ひょいと かわした 。 ||あたる|かくど||||||み||さらに|ひくく||| Perhaps this was the right angle, but Verdia moved himself further down and fluttered.

「 なんたる 期待 外れ だ 。 |きたい|はずれ| What a disappointment! もう いい 。 …… さて ……」

ベルディア が つまらない 者 を 相手 に した と でも 言い た げ な 口調 で 、 袈裟 懸け に 、 ダクネス に 対して 無造作に 剣 を 一 閃 さ せた 。 |||もの||あいて|||||いい||||くちょう||けさ|かけ||||たいして|むぞうさに|けん||ひと|せん||

「 さて 、 次の …… 相手 …………。 |つぎの|あいて …… は ? 確実に 討ち取った と いう 自信 が あった のだろう 。 かくじつに|うちとった|||じしん||| I think I was confident that I was surely killed.

だが ベルディア の 剣 は 、 耳障りな 音 と 共に ダクネス の 鎧 の 表面 を 派手に 引っ搔 いただけ だった 。 |||けん||みみざわりな|おと||ともに|||よろい||ひょうめん||はでに|ひ っ 搔|| ダクネス が 、 一旦 ベルディア から 距離 を 取り 。 ||いったん|||きょり||とり Dakness once distanced from Beldia.

「 ああっ!? わ 、 私 の 新調 した 鎧 がっ!?」 鎧 に 出来た 大きな 傷 を 悲しげに 見つめた 後 、 キッ と ベルディア を 睨みつける 。 ああ っ||わたくし||しんちょう||よろい|が っ|よろい||できた|おおきな|きず||かなしげに|みつめた|あと|||||にらみつける 鎧 の 傷 は 大きい もの の 、 ダクネス の 身体 に 届く ような 傷 で は 無い 。 よろい||きず||おおきい|||||からだ||とどく||きず|||ない Although the damage to the armor is large, it is not such a damage that reaches the body of Daknes.

つまり ……。

「 な 、 何 だ 貴 様 は ……? |なん||とうと|さま| "Well, what are you...? 俺 の 剣 を 受けて 、 なぜ 斬れ ない ……? おれ||けん||うけて||きれ| When I received my sword, why can't I cut it? その 鎧 が 相当な 業 物 な の か ? |よろい||そうとうな|ぎょう|ぶつ||| Is that armor a considerable work? …… いや 、 それにしても ……。 先ほど の アークプリースト と いい 、 爆裂 魔法 を 放つ アークウィザード と いい 、 お前 ら は ……」 さきほど|||||ばくれつ|まほう||はなつ||||おまえ||

何 か ブツブツ 言い出した ベルディア の 隙 を つき 、 俺 は 他の 冒険 者 の 間 に 紛れ込む 。 なん||ぶつぶつ|いいだした|||すき|||おれ||たの|ぼうけん|もの||あいだ||まぎれこむ With some gaps in Beldia's words, I slip into the space between other adventurers.

そして 、 背負って い ため ぐみん を 他の 冒険 者 に 預ける と 、 |せおって|||||たの|ぼうけん|もの||あずける| He then entrusted the bag on his back to another adventurer,

「 ダクネス ! お前 なら そい つ の 攻撃 に 耐えられる ! おまえ|||||こうげき||たえ られる You can withstand those attacks! 攻撃 は 任せ とけ 、 援護 して やる ! こうげき||まかせ||えんご|| Leave the attacking to me, I'll cover for you! 俺 の 言葉 に ダクネス が 、 目 は ベルディア に 向けた まま 頷いた 。 おれ||ことば||||め||||むけた||うなずいた

「 任せた ! まかせた だが 、 私 に も こいつ に 一 太刀 浴びせる 機会 を 作って くれ 。 |わたくし|||||ひと|たち|あびせる|きかい||つくって| But please give me a chance to take a swing at him as well. 但請給我一個機會,讓我狠狠地打擊這個傢伙。 頼む ! たのむ 俺 は ダクネス の 頼み に 分かった と だけ 叫び 、 ベルディア から 離れ 、 近く に いた 冒険 者 に 呼びかけた 。 おれ||||たのみ||わかった|||さけび|||はなれ|ちかく|||ぼうけん|もの||よびかけた I only shouted that I understood Daknes' request, moved away from Verdia, and called out to the nearest adventurer.

「 魔法使い のみ な さ ー ん !!」 まほうつかい||||-|

俺 の 呼びかけ に 、 自分 の 仕事 を 思い出した 魔法使い 達 が 次々 と 魔法 の 準備 を 始め 、 他の 冒険 者 達 も 自分 に 出来る 事 が 無い か と 動き出した 。 おれ||よびかけ||じぶん||しごと||おもいだした|まほうつかい|さとる||つぎつぎ||まほう||じゅんび||はじめ|たの|ぼうけん|もの|さとる||じぶん||できる|こと||ない|||うごきだした At my call, the wizards who remembered their work began to prepare for magic one after another, and other adventurers started wondering if they could do it.

これ は 魔 王 の 幹部 と の 戦争 だ 。 ||ま|おう||かんぶ|||せんそう|

冒険 者 の 街 に 敵 の 大物 が ノコノコ と やって 来て いる のだ 、 無事に 帰して やる 理由 が 無い 。 ぼうけん|もの||がい||てき||おおもの|||||きて|||ぶじに|かえして||りゆう||ない The enemy's big guys are coming to the city of adventurers, and there is no reason to return them safely.

と 、 ベルディア が 地 に 剣 を 突き 立て 、 開いた 右手 で 、 魔法 を 唱え だした 魔法使い 達 を 次々 と 指す 。 |||ち||けん||つき|たて|あいた|みぎて||まほう||となえ||まほうつかい|さとる||つぎつぎ||さす And Berdia points his sword to the ground, and with his open right hand, points to the wizards who have started casting magic.

「 お前 ら まとめて 、 一 週間 後 に ィィィ ! おまえ|||ひと|しゅうかん|あと|| "I'll put you all together in a week! 死に さらせ ェェ !!」 しに||

ベルディア が 、 魔法 を 詠 唱 して いた 魔法使い 達 に まとめて 死 の 宣告 の 呪い を かけた 。 ||まほう||よ|しょう|||まほうつかい|さとる|||し||せんこく||まじない|| Verdia cast a death curse on all the wizards who were chanting magic.

自分 が 死 の 宣告 を 受けた 事実 に 、 魔法使い 達 が うろたえ 、 次々 と 詠 唱 を 止めて しまう 。 じぶん||し||せんこく||うけた|じじつ||まほうつかい|さとる|||つぎつぎ||よ|しょう||とどめて|

参戦 しよう と して いた 他 の 魔法使い は 、 死 の 宣告 を 受けた 同業 者 の 姿 を 見て 、 顔 を 引きつら せ ながら 魔法 を 唱える の を 躊躇 した 。 さんせん|||||た||まほうつかい||し||せんこく||うけた|どうぎょう|もの||すがた||みて|かお||ひきつら|||まほう||となえる|||ちゅうちょ| Another wizard who was about to enter the battle saw the appearance of a fellow worker who had been sentenced to death, and hesitated to cast the spell while pulling his face.

クソデュラハン め 、 嫌らしい 手 を 使い やがって ! ||いやらしい|て||つかい|や がって

「 よし 、 今度 は 本気で 試して みよう か ! |こんど||ほんきで|ためして|| ベルディア が 、 叫ぶ と 同時に 再び 自分 の 首 を 空 高く 放り投げた 。 ||さけぶ||どうじに|ふたたび|じぶん||くび||から|たかく|ほうりなげた Verdia shouted, and at the same time, threw her head up in the air again.

…… あの 首 、 弓 使い の 人 に 頼んで 撃ち落として 貰え ない だろう か 。 |くび|ゆみ|つかい||じん||たのんで|うちおとして|もらえ||| ......Isn't it possible to ask that person with a bow and bow to shoot it down?

俺 が そんな 事 を 考えて いる と 、 ベルディア は 両手 で 大 剣 を 握り 直し 、 ダクネス へ と 襲いかかった ! おれ|||こと||かんがえて|||||りょうて||だい|けん||にぎり|なおし||||おそいかかった

兜 の 顔 の 部分 は 、 またもや 下 を 向いた 状態 で 投げ られて いる 。 かぶと||かお||ぶぶん|||した||むいた|じょうたい||なげ||

宙 に 放り投げた 首 で 、 空 から 戦場 全体 を 見渡して いる のだろう 。 ちゅう||ほうりなげた|くび||から||せんじょう|ぜんたい||みわたして||

あれ を さ れる と 、 ベルディア に は 死角 も 無くなり 、 剣 を 振るえば 相手 が どこ へ 躱 す かも 簡単に 予想 が ついて しまう 。 ||||||||しかく||なくなり|けん||ふるえば|あいて||||た|||かんたんに|よそう||| If that happens, there will be no blind spot in Berdia, and if you swing your sword, you can easily predict where the opponent will hesitate.

「 カ 、 カズマ ! ダクネス が ……! 後ろ から めぐみ ん の 悲鳴 が 上がった 。 うしろ|||||ひめい||あがった

この 場 に は 、 街 の 殆ど の 冒険 者 が 集まって いる 。 |じょう|||がい||ほとんど||ぼうけん|もの||あつまって| This is where most of the city's adventurers gather.

見覚え の ある あの 人 も 、 モンスター の 弱点 を 教えて くれた あいつ も 。 みおぼえ||||じん||||じゃくてん||おしえて||| Even those familiar with it and those who have learned about the weaknesses of monsters.

弓 を 手 に し ながら 、 ベルディア と 対峙 する ダクネス に 当たったら どう しよう か と 攻め あぐねて いる 、 ネロイドって 飲み物 が ある と 教えて くれた あの 子 。 ゆみ||て||||||たいじ||||あたったら|||||せめ|||ネロイド って|のみもの||||おしえて|||こ While holding a bow, he is wondering what to do if he hits Dakness, who confronts Verdia. He told me that Neroid has a drink. 槍 を 手 に 、 ベルディア の 背後 に 回り込もう と して いる 、 ギルド で 、 酒 も 飲め ない の か と 俺 を からかった あの おっさん も 。 やり||て||||はいご||まわりこもう||||ぎるど||さけ||のめ|||||おれ||||お っ さん| With a spear in his hands, he's trying to wrap around behind Verdia. In the guild, he can't drink or drink, and that old man who made fun of me. ダクネス が 崩れれば 、 ベルディア は 気まぐれに 、 本当に この 場 の 全員 を 皆殺し に する かも しれ ない 。 ||くずれれば|||きまぐれに|ほんとうに||じょう||ぜんいん||みなごろし|||||

それ が 分かって いる から な の か 、 襲いかかる ベルディア に 、 ダクネス は 正 眼 に 構えて いた 幅広 の 大 剣 を くるり と 返し 、 剣 の 腹 を 前 に 出し 、 盾 に でも する か の 様 に 一 歩 も 退か ず 、 掲げ 立つ 。 ||わかって||||||おそいかかる|||||せい|がん||かまえて||はばひろ||だい|けん||||かえし|けん||はら||ぜん||だし|たて||||||さま||ひと|ふ||しりぞか||かかげ|たつ Perhaps because he knew it, in the attacking Beldia, Daknes rolled back his wide sword, which he had held up to his normal eye, and pulled his sword's belly forward, and even took a step as if he were wearing a shield. Don't retreat, stand up. 或許是因為知道這一點,達克尼斯將握在身前的大劍一轉,劍腹向前向前邁了一步,就像盾牌一樣,不要後退,站起來。

兜 を 着けて いない 頭 以外 は 好きに 攻撃 しろ と でも 言わんばかり に 。 かぶと||つけて||あたま|いがい||すきに|こうげき||||いわんばかり| It's almost as if you should attack as much as you like, except for the head that isn't wearing a helmet. 「 ほう 、 潔し ! |いさぎよし これ で 、 どう だっ!?」 ベルディア が 両手 で しっかり と 大 剣 を 構える 。 ||||||りょうて||||だい|けん||かまえる そして 、 魔 王 の 幹部 の 常 人 離れ した 無数の 斬 撃 が 、 ダクネス に 向けて 放た れた 。 |ま|おう||かんぶ||とわ|じん|はなれ||むすうの|き|う||||むけて|はなた| And a myriad of slashes, alienated by the Demon King's cadres, were fired at Daknes.

一 つ 、 二 つ 、 三 つ 、 四 つ ……! ひと||ふた||みっ||よっ|

斬り つける 斬 撃 は あっという間 に 二 桁 を 超え 、 その 度 に 、 金属 を 引っかく 不愉快な 音 と 共に 、 ダクネス の 鎧 に 無数の 刀 傷 が 刻ま れる 。 きり||き|う||あっというま||ふた|けた||こえ||たび||きんぞく||ひっかく|ふゆかいな|おと||ともに|||よろい||むすうの|かたな|きず||きざま|

並 の 冒険 者 なら 細切れ に されて も おかしく ない 斬 撃 に 、 ダクネス は 微動 だ に せ ず 立ち塞がった 。 なみ||ぼうけん|もの||こまぎれ||さ れて||||き|う||||びどう|||||たちふさがった In the midst of a slashing attack that would be fine for an average adventurer to be shredded, Daknes stood still, not a tremor. 剣 に 触れた ダクネス の 長い 金髪 が 、 数 本 ほど 宙 に 舞う 。 けん||ふれた|||ながい|きんぱつ||すう|ほん||ちゅう||まう A long, duckness blonde touching the sword dances in the air.

ベルディア は 強烈な 連続 攻撃 を 一旦 止めて 、 空 から 落ちて きた 首 を 片手 で 受け止め 、 ほお …… と 、 ダクネス の タフ さ に 感心 した 後 、 今度 は 片手 で 剣 を 振るう 。 ||きょうれつな|れんぞく|こうげき||いったん|とどめて|から||おちて||くび||かたて||うけとめ|||||たふ|||かんしん||あと|こんど||かたて||けん||ふるう Verdia stopped a series of intense attacks and received the neck that had fallen from the sky with one hand, cheeks... After impressed by Duckness's toughness, he shakes his sword with one hand. 貝爾迪亞暫時停止了強勁的連續攻擊,用一隻手接住了從天而降的頭顱,在欣賞達克妮絲的強悍後,單手揮出了劍。

耐える ダクネス の 姿 を 見て いた 魔法使い 達 が 。 たえる|||すがた||みて||まほうつかい|さとる| 目睹黑暗的魔法師們忍耐了下來。

ショック で 青い 顔 で 立ち尽くして いた 連中 が ……。 しょっく||あおい|かお||たちつくして||れんちゅう| 站在那裡的眾人,臉色蒼白,震驚不已…

意 を 決した 様 に 、 再び 魔法 を 唱え 始めた 。 い||けっした|さま||ふたたび|まほう||となえ|はじめた As if I had decided, I started casting the magic again.

…… と 、 俺 の 頰 に 温かい 何 か が ピッ と かかる 。 |おれ||||あたたかい|なん||||| ...... And, something warm that struck my chin. ……有什麼溫暖的東西擊中了我的臉頰。

手の甲 で 拭った それ は …………。 てのこう||ぬぐった|| 這是我用手背擦的。

「 おい ダクネス 、 お前 手 傷 負わされて る の か ! ||おまえ|て|きず|おわさ れて||| "Hey Dukness, have you been injured! もう いい 下がれ ! ||さがれ 冒険 者 全員 で 、 バラバラ に 走って 逃げて 、 ひとまず 対策 を 練り 直す ぞ ! ぼうけん|もの|ぜんいん||ばらばら||はしって|にげて||たいさく||ねり|なおす| All the adventurers will run apart and run away, and for the time being, let's remedy the measures! 見れば ダクネス は 、 頰 や 鎧 の 切れ目 から 、 所々 血 を 流して いた 。 みれば|||||よろい||きれめ||ところどころ|ち||ながして|

そんな ダクネス へ 呼びかける が 、 ダクネス は 下がら ない 。 |||よびかける||||さがら| 我呼喚這樣的黑暗,但黑暗並沒有消退。

「 クルセイダー は 、 背 に 誰 か を 庇って いる 状況 で は 下がれ ない ! ||せ||だれ|||かばって||じょうきょう|||さがれ| “The Crusader can't go down in a situation where he is hiding someone on his back! 「十字軍在保護背上的人時不能退縮! これ ばっかり は 絶対 に ! |||ぜったい| そ 、 それ に だっ! And that! 格好いい 事 を 言い ながら 、 ダクネス は 頰 を 赤く し 、 必死の 抵抗 を 続け ……! かっこいい|こと||いい||||||あかく||ひっしの|ていこう||つづけ While saying cool things, Ducnes keeps his crows red and continues his desperate resistance...! 達克妮絲一邊說著很酷的話,一邊雙頰泛紅,繼續拼命抵抗……!

「 それ にっ! |に っ こ 、 この デュラハン は やり手 だ ぞっ! ||||やりて||ぞ っ This Dullahan is a good player! こや つ 、 先ほど から 私 の 鎧 を 少しずつ 削り取る のだ ……! ||さきほど||わたくし||よろい||すこしずつ|へずりとる| 全裸 に 剝 く ので は なく 中途半端に 一部 だけ 鎧 を 残し 、 私 を この 公衆 の 面前 で 、 裸 より 扇 情 的な 姿 に して 辱めよう と ……っ! ぜんら|||||||ちゅうとはんぱに|いちぶ||よろい||のこし|わたくし|||こうしゅう||めんぜん||はだか||おうぎ|じょう|てきな|すがた|||はずかしめよう|| Instead of being completely naked, I left only a part of the armor halfway through and tried to humiliate me in front of this public, making me more sensational than naked! 「 えっ!?」 ダクネス の 言葉 に 一瞬 手 を 止め 、 ちょっと ひく ベルディア に 、 俺 は 手 に 魔力 を 込め ながら 、 こんな 時 でも ブレ ない 本物 の 変態 を 罵 倒 する 。 |||ことば||いっしゅん|て||とどめ|||||おれ||て||まりょく||こめ|||じ||||ほんもの||へんたい||ののし|たお| “Eh!?” I stopped my hand for a moment to the words of Durkness, and then, with a slight pull, Verdia, I put the magical power in my hand, but at the same time, I curse the real transformation that does not shake. 「啊!?」達克妮絲的話讓我停了下來,貝爾迪亞微微抽搐了一下,我一邊用雙手充滿魔力,一邊咒罵著這種時候也毫不動搖的真正的色狼。 「 時 と 場合 ぐらい 考えろ 、 この 筋金入り の ド 変態 が !!」 じ||ばあい||かんがえろ||すじがねいり|||へんたい| "Think about the time and the case, this hardcore de transformation is !!"

俺 の 罵声 に ダクネス が ビクン と 震え 、 おれ||ばせい||||||ふるえ

「 くう ……! カ 、 カズマ こそ 時 と 場合 を 考えろっ! |||じ||ばあい||かんがえろ っ 公衆 の 面前 で デュラハン に 痛めつけ られて いる だけ でも 精一杯 な のに 、 これ で カズマ まで も が 私 を 罵 倒したら ……っ! こうしゅう||めんぜん||||いためつけ|||||せいいっぱい|||||||||わたくし||ののし|たおしたら| I've been doing my best just to be injured by Durahan in front of the public, but if Kazma abuses me with this, I'm sorry! お 、 お前 と この デュラハン は 、 一体 二 人 がかり で この 私 を どう する つもりだっ! |おまえ|||||いったい|ふた|じん||||わたくし||||つもりだ っ Oh 「 え えっ!?」 「 どうも しね ー よ ド 変態 ! ||||-|||へんたい "Eh!?" "Thank you so much! 『 クリエイト ・ ウォーター 』 ッ ! ツッコミ も 兼ねて ダクネス に 放った 水 魔法 。 ||かねて|||はなった|すい|まほう The water magic he unleashed on Daknes as a joke.

俺 の 叫び と ともに 、 ダクネス と ベルディア の 頭上 に 突然 水 が 現れた 。 おれ||さけび|||||||ずじょう||とつぜん|すい||あらわれた With my shout, water suddenly appeared above Daknes' and Verdia's heads.

バケツ を ひっくり返した 様 な 勢い で 、 大量の 水 が 二 人 に ぶち 撒けられる 。 ばけつ||ひっくりかえした|さま||いきおい||たいりょうの|すい||ふた|じん|||まけ られる ダクネス は 頭から 盛大に 水 を 被り 、 そして ベルディア は 、 大 慌て で ぶち 撒けられる 水 から 飛び退いた 。 ||あたまから|せいだいに|すい||かぶり||||だい|あわて|||まけ られる|すい||とびのいた …………?

何で ベルディア は 、 あんなに 慌てて ……? なんで||||あわてて

…… と 、 頭から 水 を 被った ダクネス が 、 ほんのり と 顔 を 火照ら せて 呟いた 。 |あたまから|すい||おおった|||||かお||ほてら||つぶやいた

「…… 不意打ち で 突然 こんな 仕打ち と は ……。 ふいうち||とつぜん||しうち|| や 、 やって くれる な カズマ 、 こういう の は 嫌いじゃ ない 。 ||||||||きらいじゃ| I don't hate this kind of thing that Kasuma does. 嫌い じゃ ない が 、 本当に 時 と 場合 を 考えて 欲しい ……」 きらい||||ほんとうに|じ||ばあい||かんがえて|ほしい I don't hate it, but I really want you to think about the time and the case...”

「 ち 、 違う 、 これ は 妙な プレイ じゃ ない ! |ちがう|||みょうな||| これ は 、 こう する んだ よっ! This is how you do it! 『 フリーズ 』! 続け様 に 唱える の は 、 水 を 凍ら せる だけ の 初級 魔法 。 つづけざま||となえる|||すい||こおら||||しょきゅう|まほう

これ だけ で は 何の 効果 も 無い 魔法 だ が ……。 ||||なんの|こうか||ない|まほう|| This is magic that has no effect by itself...

「!? ほう 、 足場 を 凍ら せて の 足止め か ……! |あしば||こおら|||あしどめ| なるほど 、 俺 の 強み が 回避 だけ だ と 思って いる な ? |おれ||つよみ||かいひ||||おもって|| だが ……! 足元 の 地面 を 凍ら さ れた ベルディア が 、 何 か を 言う より 早く 、 俺 は 本命 の スキル を 。 あしもと||じめん||こおら|||||なん|||いう||はやく|おれ||ほんめい|||

…… そう 、 先ほど ミツルギ に 使った 、 今 の 俺 の 最大 の 武器 ! |さきほど|||つかった|いま||おれ||さいだい||ぶき ...... Yes, that's my biggest weapon right now, the one I just used on Mitsurugi!

「 回避 し 辛く なれば それ で 十分だ ! かいひ||からく||||じゅうぶんだ "If it's hard to avoid, it's enough! お前 の 持つ 武器 を 貰う ぞ 、 喰 ら え 『 スティール 』 ッッッ ! おまえ||もつ|ぶき||もらう||しょく|||| 相手 の 持つ 物 を ラン ダム に 取り上げる スキル 、 スティール を 炸裂 さ せた 。 あいて||もつ|ぶつ||らん|だむ||とりあげる||||さくれつ||

この 世界 に は 魔法 や スキル と いう 物 が ある 。 |せかい|||まほう|||||ぶつ|| There is magic and skill in this world.

それ ら は 体力 と は 別の 、 誰 に でも 備わって いる 、 魔力 と いう もの を 使って 使用 する 。 |||たいりょく|||べつの|だれ|||そなわって||まりょく|||||つかって|しよう|

アクア いわ く 。 Aqua says.

使い 方 を 忘れて いる だけ で 、 地球 でも 、 昔 は 魔法 を 使う 人 が たくさん いた のだ そうだ 。 つかい|かた||わすれて||||ちきゅう||むかし||まほう||つかう|じん|||||そう だ It seems that there were many people on the earth who used magic in the past, just by forgetting how to use it. 顯然,地球上過去有很多人使用魔法,只是因為他們忘記瞭如何使用它。

魔力 を 込めれば 込める ほど 、 スキル や 魔法 は 威力 を 増加 さ せ 、 成功 率 を 高める のだ 。 まりょく||こめれば|こめる||||まほう||いりょく||ぞうか|||せいこう|りつ||たかめる| The more magical power you put in, the more skill and magic will increase the power and the success rate.

ベルディア の 隙 を 作り 、 まず 避け られ ない 、 最高の タイミング で 放った 俺 の 会心 の スティール は …………! ||すき||つくり||さけ|||さいこうの|たいみんぐ||はなった|おれ||かいしん||| I made a gap in Beldia, and the first thing I couldn't avoid was the best timing to release my steel in steel...……!

「…… 悪く は ない 手 だった な 。 わるく|||て|| それなり に 自信 が あった のだろう が 、 俺 は 仮にも 魔 王 の 幹部 。 ||じしん|||||おれ||かりにも|ま|おう||かんぶ I'm sure he was confident, but I'm a demon king's executive. 我想我還是有一定的自信的,不過就算我是魔王的高階主管。 レベル 差 と いう ヤツ だ 。 れべる|さ|||やつ| It's called a level difference. もう 少し お前 と の 力 の 差 が 無ければ 、 危なかった の かも しれ ない が 」 |すこし|おまえ|||ちから||さ||なければ|あぶなかった||||| 如果不是你我實力相差那麼一點點,恐怕就危險了。”

…… 魔 王 の 幹部 、 ベルディア に は 、 何の 効果 も 及ぼさ なかった 。 ま|おう||かんぶ||||なんの|こうか||およぼさ| ...... It had no effect on Verdia, the devil's executive.

ベルディア が 、 俺 を 指差す 。 ||おれ||ゆびさす

…… 参った な 、 流石 は 高 レベル の 魔 王 の 幹部 。 まいった||さすが||たか|れべる||ま|おう||かんぶ ......Did you come here, as expected, is a high-level demon king cadre.