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盾の勇者の成り上がり (The Rising of the Shield Hero ), 盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 12

盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 12

十二 話 お前 の 物 は 俺 の 物

日 が 大分 上がった 頃 、 俺 の 目 が 覚める の を ラフタリア は 待って いた 。

「 城下町 に 行く の ?

コホ 」

「 ああ 」

また 咳 が 出て いる 。

俺 は 無言 で 常備 薬 を 渡す と 、 ラフタリア は 渋い 顔 を し ながら 薬 を 飲む 。

それ から 薬屋 に 行って 買取 を 申請 する 。

「 ふむ …… 品質 は 悪く あり ませ ん ね 。

勇者 様 は 薬学 に 精通 して いる ので ? もはや 馴染み の 客 に なって いる 気 も し ながら 、 俺 は 作った 薬 を 見て もらう 。

「 いや 、 昨日 初めて 作った 。

直接 薬草 を 売る の と どっち が 儲かる ? 「 難しい 塩 梅 です な 。

小回り が 利く 薬草 の 方 が 使い やすい です が 、 薬 も 薬 で 助かる 場合 も 多い 」

ラフタリア を 見て 渋い 顔 を する 薬屋 だ が 、 下手に 足元 を 見たり 嘘 を 付く と 見抜か れる と 理解 して いる の か 素直に 話す 。

「 最近 は 予言 の 影響 で 薬 の 売れ行き が 良い ので 、 今 の ところ です が 薬 の 買取 額 の 方 が 高い です よ 」

「 ふむ ……」

失敗 した 時 の リスク と 買い取り 額 、 道具 を 揃える と なる と どれ だけ の 金額 が 飛ぶ か 分から ない な 。

でも 時代 が 時代 だ 。

揃えて おいて 、 損 は 無い 。

「 なあ 、 もう 使わ ない 道具 は 無い か ?

「…… 二 週間 、 薬草 を 売り に 来て いる 辺り で 、 言う と 思って い ました よ 」

薬屋 は 笑って いる の か 分から ない 顔 で そう 言った 。

今回 は 授業 料 と いう 条件 で 薬草 は タダ 、 薬 は 買取 、 中古 の 道具 を 譲って くれた 。

乳 鉢 の ほか に も 色々 と 道具 を 貰う 。

薬 研 、 計量 系 、 フラスコ に 蒸留 器 など だ 。 新品 で 買ったら それなり の 値 に なり そうな 物 まで 含ま れて いる 。

「 あくまで 倉庫 に 眠って いた 中古 品 です から 、 いつ 壊れる か 分かり ませ ん よ 」

「 初心 者 に は 良い 道具 だ ろ 」

とにかく 、 これ で 調合 に も 挑戦 できる ように なった 。

後 は バルーン 風船 の 処分 だけ だ 。

買取 商人 に バルーン 風船 を 買い取って 貰う 途中 で 横 を 通り 過ぎる 子供 が 目 に 入る 。

割れた バルーン を 縫い 合わせて 風船 が 売り 出さ れて いる ようだ 。

子供 が バルーン を ポンポン と ボール の ように して 遊んで いる 。

それ を ラフタリア は 羨ま し そうな 目 で 見つめて いた 。

「 なあ 、 あれ って 」

「 はい ?

買取 商人 に 子供 が 持って いる ボール を 指差して 尋ねた 。

「 ええ 、 バルーン 風船 の 利用 先 です が 」

「 なるほど 、 買い取り 額 から 差し引いて 一 個 分 作って くれ ない か ?

「 え 、 まあ …… よろしい です が 」

買取 商人 は 売却 した 物 を 受け取り 売買 金額 を こちら に 寄越す 。

そして バルーン 風船 で 作ら れた ボール を 一 個 くれる 。

「 ほら 」

受け取った ボール を 俺 は ラフタリア に 投げ 渡した 。

ラフタリア は ボール と 俺 の 顔 を 何度 も 交互に 見て 、 目 を 丸く さ せる 。

「 なんだ ?

いら ない の か ? 「 う 、 う うん 」

ラフタリア は 首 を 何度 も 振って 嬉し そうに 笑った 。

初めて 笑った な 。

…… まあ 悪い 気 は し ない 。

子供 だ から 含み は 無い だろう し 。

「 今日 の 分 の 仕事 が 終わったら 、 遊んで いて 良い から な 」

「 うん !

何 か 元気に なって 来た ようだ な 。

良い 傾向 だ 。

ラフタリア が 元気に なって 得 を する の は 俺 だ から な 。

それ から 俺 達 は 昨日 の 森 まで 歩いて いき 、 採取 と 魔物 退治 を 繰り返した 。

俺 自身 の 防御 力 の 高 さ で 行ける 範囲 まで 拡張 する 。

…… 森 を 進んだ 先 に は 村 が ある らしい が 、 あの クソ 女 が 勧めた 道 は 腹 が 立つ ので 却下 した 。

割り と 幸先 良く 、 色々な 物 が 見つかり 、 余裕 が あり そうな ので 山 の 近く まで 範囲 を 伸ばした 。

お ?

見 慣れ ない 敵 を 発見 。

卵 みたいな 生き物 だ 。

生態 系 的に バルーン の 親戚 っぽい な 。

「 初めて 戦う 魔物 だ 。

俺 が 先行 して 様子 を 見る 。 大丈夫 そうだったら 突く んだ ぞ 」

「 うん !

良い 返事 だ 。

俺 は 魔物 に 向 って 走り 、 魔物 も こちら に 気付いて 、 牙 を 向く 。

ガン !

痛く も 痒 く も 無い 。

そのまま 羽交い絞め に して ラフタリア が 刺し やすい よう 構える 。

「 た あ !

昨日 より も 勢い の ある 突き が 魔物 を 貫く 。

エグッグ ── これ が 先ほど の 敵 だった 。

エグッグ は パリン と 砕け 散り 、 中 から 黄身 を 飛び散ら せる 。

「 ぶ え 、 気持ち 悪 !

これ は 殻 が 売れる の か ?

もったいない な ぁ 。 匂い も 腐って る っぽい し 、 食べる の は 無理 か な 。

殻 は 一応 盾 に 吸わ せる 。

同様に 数 匹 、 エグッグ は 現れた ので 手 馴 れた 感じ で ラフタリア が 刺して 倒して いった 。

エッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。

エッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 調理 1

また 技能 系 の スキル が 出た 。

今度 は 料理 か 。

そして やっぱり 色 違い の 魔物 が 出て 、 俺 達 は 狩り 続けた 。

ブルーエッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。

スカイエッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。

ブルーエッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 目 利き 1

スカイエッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 初級 料理 レシピ

なんで こう 、 技能 系 ばかり 出て くる の か ね 。

倒す 敵 に よる の か ?

まあ 、 その 間 に も 見 慣れ ぬ 薬草 と か 色々 と 採取 して 行って る けど 。

日 が 暮れ そうだ 。

山 に 入り きる に は ちょっと 遅い かも しれ ない 。 今 は まだ 、 ラフタリア の 装備 に 不安 が 残る 。

で 、 本日 の 収穫 。

俺 Lv 8

ラフタリア Lv 7

くそ 。

何 か 追いつか れ 始めた 。

倒して いる の は ラフタリア な のでしょう が ない が 。

どうやら 経験 値 は 倒した 人物 の 方 が 多く 入る みたいな ので 、 当然 ラフタリア の 方 が 早く Lv が 上がる ようだ 。

「 お腹 空いた ……」

ラフタリア が お腹 を 鳴らし ながら 困った 顔 で 俺 に 言う 。

「 そう だ な 、 帰ったら 飯 に する か 」

探索 を 切り上げ 、 俺 達 は 城下町 に 引き 返した 。

城下町 に 入る と 、 調合 で 使え そう も 無い エグッグ の 殻 類 を 買い取り して 貰う 。

昼間 に 売った 分 と 合わせて 銀貨 九 枚 に も なった 。

あの 殻 に 何の 使用 用途 が ある の か 些 か 疑問 である が 、 思いのほか 高く 買い取って くれた の は 幸いだ 。

薬草 と 薬 も 良い 感じ に 売れた し 、 今日 は 何 を 食う か な 。

と 、 思って いる と ラフタリア が 屋台 を 見て 涎 を 垂らして いた 。

甘やかす つもり は ない が 値段 相応 の 働き は して いる 。 まあ いい だろう 。

「 今日 は それ に する か 」

「 え ?

良い の ? 「 食べ たい んだ ろ ?

俺 の 問い に ラフタリア は コクン と 頷く 。

素直に なって きた な 。

「 ケホ ……」

また 咳 が 出て きて いる 。

無言 で 常備 薬 を 渡し 、 屋台 で 売って いる マッシュポテト を 固めて 串 に 通した ような 食べ物 を 注文 した 。

「 ほら 、 良く 頑張った な 」

俺 が 串 を 渡す と 薬 を 飲み 終えた ラフタリア は 嬉し そうに 受け取り 、 頬張る 。

「 ありがとう !

「 お 、 おう ……」

…… 元気に なって 何より だ 。

もぐもぐ と 歩き 食い し ながら 、 俺 は 安 宿 を 探して 入る 。

「 今日 は ここ に 泊まる の ?

「 ああ 」

ラフタリア の 夜泣き で 徹夜 は 勘弁 して ほしい し 、 バルーン と の 戦い は 骨 が 折れる 。

宿 の 中 に 入る 。

店主 は 俺 を 見る なり 、 露骨に 顔 を 歪ま せる が 、 即座に 営業 スマイル で 対応 する 。

「 ちょっと 連れ が 夜泣き する かも しれ ない が 泊めて くれ ない か ?

半ば 脅し と 言わんばかり に マント の 中 に 隠した バルーン を チラ つか せる 。

「 そ 、 それ は ──」

「 頼める よ な ?

出来る 限り 静かに さ せる 」

「 は 、 はい 」

この 世界 に 来て 、 脅迫 は 商売 に 必要な 要素 だ と 学んだ 。

国 の 奴 等 は 俺 を 馬鹿に する 対象 に して いる が 、 被害 が 出て も 王様 に 報告 し きれ ない のだ 。

いや 、 報告 して いた と して も 、 泳 が す しか 出来 ない と も 言える のだろう 。

まったく 、 異 世界 サマサマ だ ぜ 。

金 を 払い 、 一 部屋 借りて 俺 達 は 荷物 を 下ろした 。

ラフタリア が ボール を 持って 目 を 輝か せて いる 。

「 日 が 落ち きる 前 に 帰って 来い よ 。

後 、 なるべく 宿 の 近く で 遊べ 」

「 は ー い !

まったく 、 歳 相応 の 子供 な んだ な 。

亜人 は 軽蔑 の 対象 らしい が 、 冒険 者 扱い なら 其処 まで 問題 も 起き ない だろう 。

下 で ボール 遊び を して いる ラフタリア を 窓 から 見 つつ 、 調合 の 研究 を する 。

それ から …… 二十 分 くらい 経った 頃 か 。

子供 の 大きな 声 が 聞こえて 来た 。

「 亜人 が なんで 俺 達 の 縄張り で 遊んで んだ !

なんだ ?

窓 の 外 の 様子 を 見る 。 すると 、 どう 見て も クソガキ 共 が ラフタリア に 向 って 喧嘩 腰 で 話し かけて いた 。 まったく 、 何 処 の 世の中 に も あんな ガキ は 居る もん だ な 。

「 コイツ 、 良い 物 持って る ぜ 、 よこせ よ 」

「 え 、 あ 、 その ……」

亜人 の 立場 は 低い と いう の を ラフタリア は 知って いる らしい 。

変に 逆らう 気配 が 無い 。

は ぁ ……。

俺 は 部屋 の 出て 、 階段 を 降りた 。

「 よこせ って 言って る だ ろ 」

「 い 、 いや ……」

弱々しく 拒否 する ラフタリア だ が 、 クソガキ 共 は 暴力 に よって 奪う つもり らしく 、 集団 で 囲んで いる 。

「 ちょっと 待て クソガキ 共 」

「 何 だ よ 、 お っ さん 」

ぐ 、 お っ さん だ と !

…… まあ いい 、 これ でも 二十 歳 な んだ が 、 この 世界 の 成人 年齢 は 知ら ない 。 お っ さん かも しれ ん し な 。

「 他人 の 物 を 寄越せ と は どういう 了 見 だ ?

「 は ぁ ?

その ボール は アンタ の じゃ ないだ ろ ? 「 俺 のだ 。

俺 が この 子 に 貸し 与えて いる 。 それ を 奪う と いう 事 は 俺 から 奪う と いう 事 だ 」

「 何 言って んだ お っ さん 」

は ぁ ……。

どうやら 頭 に 血 が 上って 理解 できて 無い みたいだ な 。

俺 は ガキ であろう と も 容赦 は し ない 。

人 の 物 を 奪おう と する 輩 は 制裁 を 加えて やる 。

「 そう か そう か 、 じゃあ 取っておき の ボール を あげよう 」

ラフタリア は 俺 が 何 を する の か 気付いた の か 、 ハッと 相手 の 子供 に 逃げる ように 声 を 絞り出す 。

「 逃げて !

しかし ガキ 共 は 舐めた 目 で 俺 を 見て いた 。

内心 ほくそ笑み つつ 腕 に 齧り付いて いる バルーン を 取り出す 。

「 い で ぇ ええ ええ ええ ええ ええ ええ !

ガキ に バルーン を 噛み付か せて 即座に 懐 に 収める 。

「 さーて 、 今 の ボール を 本当に 、 君 達 に あげよう か ?

「 いて ぇえ え !

「 冗談 じゃ ねえ よ 。

ば あか ! 「 死ね !

あ ほ ぅ ! 「 知る か クソガキ !

逃げて いく ガキ 共に 俺 は 悪態 を 吐いて 宿 に 戻る 。

「 あ 、 あの ……」

ラフタリア が 俺 の マント を 掴む 。

「 おい 、 そこ に は バルーン が 居る ぞ 」

ビクッ と 手 を 離して 怯える ラフタリア だった が 、 おずおず と 顔 を 上げて 笑った 。

「 ありがとう 」

何 を 言って んだ か 。

「 あ ……」

くしゃくしゃ と ラフタリア の 頭 を 撫でて やる と 顔 を 赤く して 俯いた 。


盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 12 たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter Rise of the Shield Heroes 01 Kapitel 12. The Rise of the Shield Heroes 01 Chapter 12 Rise of the Shield Heroes 01 Capítulo 12. Rise of the Shield Heroes 01 Rozdział 12. Ascensão dos Heróis do Escudo 01 Capítulo 12. 盾之勇者成名錄 01 第 12 章

十二 話   お前 の 物 は 俺 の 物 じゅうに|はなし|おまえ||ぶつ||おれ||ぶつ Episode 12 What's yours is mine

日 が 大分 上がった 頃 、 俺 の 目 が 覚める の を ラフタリア は 待って いた 。 ひ||だいぶ|あがった|ころ|おれ||め||さめる|||||まって| When the sun rose a lot, Raphtalia was waiting for me to wake up.

「 城下町 に 行く の ? じょうかまち||いく| "Are you going to the castle town?

コホ 」

「 ああ 」

また 咳 が 出て いる 。 |せき||でて| I'm coughing again.

俺 は 無言 で 常備 薬 を 渡す と 、 ラフタリア は 渋い 顔 を し ながら 薬 を 飲む 。 おれ||むごん||じょうび|くすり||わたす||||しぶい|かお||||くすり||のむ When I silently handed her the regular medicine, Raphtalia took the medicine with a sour look on her face.

それ から 薬屋 に 行って 買取 を 申請 する 。 ||くすりや||おこなって|かいとり||しんせい| Then go to the pharmacy and apply for a purchase.

「 ふむ …… 品質 は 悪く あり ませ ん ね 。 |ひんしつ||わるく|||| "Hmm... the quality isn't bad.

勇者 様 は 薬学 に 精通 して いる ので ? ゆうしゃ|さま||やくがく||せいつう||| Is it because Hero-sama is well versed in medicine? もはや 馴染み の 客 に なって いる 気 も し ながら 、 俺 は 作った 薬 を 見て もらう 。 |なじみ||きゃく||||き||||おれ||つくった|くすり||みて| While feeling that it is becoming a familiar customer anymore, I have you see the medicine I made. 我覺得自己已經是熟客了,就讓他看看我做的藥。

「 いや 、 昨日 初めて 作った 。 |きのう|はじめて|つくった "No, I made it for the first time yesterday.

直接 薬草 を 売る の と どっち が 儲かる ? ちょくせつ|やくそう||うる|||||もうかる Which is more profitable than selling medicinal herbs directly? 「 難しい 塩 梅 です な 。 むずかしい|しお|うめ|| "It's a difficult season.

小回り が 利く 薬草 の 方 が 使い やすい です が 、 薬 も 薬 で 助かる 場合 も 多い 」 こまわり||きく|やくそう||かた||つかい||||くすり||くすり||たすかる|ばあい||おおい It's easier to use medicinal herbs because they're more maneuverable, but there are many cases where medicine can help."

ラフタリア を 見て 渋い 顔 を する 薬屋 だ が 、 下手に 足元 を 見たり 嘘 を 付く と 見抜か れる と 理解 して いる の か 素直に 話す 。 ||みて|しぶい|かお|||くすりや|||へたに|あしもと||みたり|うそ||つく||みぬか|||りかい|||||すなおに|はなす The apothecary makes a sour face when he sees Raphtalia, but he speaks frankly, as if he understands that if you look poorly at your feet or tell a lie, you will be spotted. 藥劑師看到拉芙塔莉雅,臉色變得難看,但說話卻很誠實,彷彿他明白,如果自己笨拙地看腳或撒謊,就會被識破。

「 最近 は 予言 の 影響 で 薬 の 売れ行き が 良い ので 、 今 の ところ です が 薬 の 買取 額 の 方 が 高い です よ 」 さいきん||よげん||えいきょう||くすり||うれゆき||よい||いま|||||くすり||かいとり|がく||かた||たかい|| "Because medicines are on sale recently due to the prophetic implications, the medicine purchase price is higher as of now."

「 ふむ ……」

失敗 した 時 の リスク と 買い取り 額 、 道具 を 揃える と なる と どれ だけ の 金額 が 飛ぶ か 分から ない な 。 しっぱい||じ||りすく||かいとり|がく|どうぐ||そろえる|||||||きんがく||とぶ||わから|| You do not know how much money you will fly when you arrange the risk, purchase amount, tools when you fail, and tools. 我不知道要花多少錢來承擔萬一發生故障的風險、購買價格和工具。

でも 時代 が 時代 だ 。 |じだい||じだい| But the times are the times.

揃えて おいて 、 損 は 無い 。 そろえて||そん||ない There is no loss if you keep them in line.

「 なあ 、 もう 使わ ない 道具 は 無い か ? ||つかわ||どうぐ||ない| "Hey, do you have any tools you no longer use?

「…… 二 週間 、 薬草 を 売り に 来て いる 辺り で 、 言う と 思って い ました よ 」 ふた|しゅうかん|やくそう||うり||きて||あたり||いう||おもって||| "...for two weeks, I thought you'd say it around the time you came to sell medicinal herbs." “……我本來希望你能告訴我,你來這裡賣藥材兩週的事。”

薬屋 は 笑って いる の か 分から ない 顔 で そう 言った 。 くすりや||わらって||||わから||かお|||いった The pharmacist said so with a face that I could not tell if he was smiling.

今回 は 授業 料 と いう 条件 で 薬草 は タダ 、 薬 は 買取 、 中古 の 道具 を 譲って くれた 。 こんかい||じゅぎょう|りょう|||じょうけん||やくそう||ただ|くすり||かいとり|ちゅうこ||どうぐ||ゆずって| This time, on the condition that the tuition fee was paid, the medicinal herbs were free, the medicine was purchased, and the used tools were handed over. 這次,為了換取學費,他們免費給了我藥材,買了藥,還給了我一些用過的工具。

乳 鉢 の ほか に も 色々 と 道具 を 貰う 。 ちち|はち|||||いろいろ||どうぐ||もらう In addition to the mortar, I received various tools.

薬 研 、 計量 系 、 フラスコ に 蒸留 器 など だ 。 くすり|けん|けいりょう|けい|ふらすこ||じょうりゅう|うつわ|| Yakuken, weighing systems, flasks, distillers, etc. 新品 で 買ったら それなり の 値 に なり そうな 物 まで 含ま れて いる 。 しんぴん||かったら|||あたい|||そう な|ぶつ||ふくま|| It even includes things that would be reasonably priced if bought brand new.

「 あくまで 倉庫 に 眠って いた 中古 品 です から 、 いつ 壊れる か 分かり ませ ん よ 」 |そうこ||ねむって||ちゅうこ|しな||||こぼれる||わかり||| "It's just a second-hand product that's been sitting idle in a warehouse, so you never know when it will break."

「 初心 者 に は 良い 道具 だ ろ 」 しょしん|もの|||よい|どうぐ|| "It's a good tool for beginners."

とにかく 、 これ で 調合 に も 挑戦 できる ように なった 。 |||ちょうごう|||ちょうせん||| Anyway, now I can try compounding.

後 は バルーン 風船 の 処分 だけ だ 。 あと|||ふうせん||しょぶん|| All that's left now is to dispose of the balloon balloons.

買取 商人 に バルーン 風船 を 買い取って 貰う 途中 で 横 を 通り 過ぎる 子供 が 目 に 入る 。 かいとり|しょうにん|||ふうせん||かいとって|もらう|とちゅう||よこ||とおり|すぎる|こども||め||はいる I see a child passing by on the way to buy a balloon from a merchant.

割れた バルーン を 縫い 合わせて 風船 が 売り 出さ れて いる ようだ 。 われた|||ぬい|あわせて|ふうせん||うり|ださ||| It seems that balloons are sold by stitching broken balloons together. 氣球似乎是透過將破損的氣球縫合在一起來出售的。

子供 が バルーン を ポンポン と ボール の ように して 遊んで いる 。 こども||||ぽんぽん||ぼーる||||あそんで| A child is playing with balloons like pom-poms and balls.

それ を ラフタリア は 羨ま し そうな 目 で 見つめて いた 。 ||||うらやま||そう な|め||みつめて| Raphtalia was staring at that with envious eyes.

「 なあ 、 あれ って 」 "Hey, what's that?"

「 はい ?

買取 商人 に 子供 が 持って いる ボール を 指差して 尋ねた 。 かいとり|しょうにん||こども||もって||ぼーる||ゆびさして|たずねた I asked the buyer to point at the ball that the child has.

「 ええ 、 バルーン 風船 の 利用 先 です が 」 ||ふうせん||りよう|さき|| "Yeah, it's where the balloon balloons are used."

「 なるほど 、 買い取り 額 から 差し引いて 一 個 分 作って くれ ない か ? |かいとり|がく||さしひいて|ひと|こ|ぶん|つくって||| "I see, can you make one for me after deducting the purchase price?

「 え 、 まあ …… よろしい です が 」 "Eh, well... I don't mind."

買取 商人 は 売却 した 物 を 受け取り 売買 金額 を こちら に 寄越す 。 かいとり|しょうにん||ばいきゃく||ぶつ||うけとり|ばいばい|きんがく||||よこす Purchasing merchants receive the items they sell and transfer the sales amount to us. 採購商家收到已售出的商品並在此轉移購買價格。

そして バルーン 風船 で 作ら れた ボール を 一 個 くれる 。 ||ふうせん||つくら||ぼーる||ひと|こ| And I'll give you a ball made out of balloon balloons.

「 ほら 」 "Look"

受け取った ボール を 俺 は ラフタリア に 投げ 渡した 。 うけとった|ぼーる||おれ||||なげ|わたした I threw the ball I received to Raphtalia.

ラフタリア は ボール と 俺 の 顔 を 何度 も 交互に 見て 、 目 を 丸く さ せる 。 ||ぼーる||おれ||かお||なんど||こうごに|みて|め||まるく|| Raphtalia looks at the ball and my face alternately, her eyes widen.

「 なんだ ?

いら ない の か ? Don't you want it? 「 う 、 う うん 」 "Uh, yeah"

ラフタリア は 首 を 何度 も 振って 嬉し そうに 笑った 。 ||くび||なんど||ふって|うれし|そう に|わらった Raphtalia shook her head several times and smiled happily.

初めて 笑った な 。 はじめて|わらった| I laughed for the first time.

…… まあ 悪い 気 は し ない 。 |わるい|き||| …… Well, I don't feel bad.

子供 だ から 含み は 無い だろう し 。 こども|||ふくみ||ない|| Because it is a child, it will not contain it. 因為他還是個孩子,我認為不會有任何影響。

「 今日 の 分 の 仕事 が 終わったら 、 遊んで いて 良い から な 」 きょう||ぶん||しごと||おわったら|あそんで||よい|| "After today's work is done, you can play around."

「 うん !

何 か 元気に なって 来た ようだ な 。 なん||げんきに||きた|| You seem to have recovered somehow.

良い 傾向 だ 。 よい|けいこう| Good trend.

ラフタリア が 元気に なって 得 を する の は 俺 だ から な 。 ||げんきに||とく|||||おれ||| I'm the one who benefits Raphtalia from getting better after all.

それ から 俺 達 は 昨日 の 森 まで 歩いて いき 、 採取 と 魔物 退治 を 繰り返した 。 ||おれ|さとる||きのう||しげる||あるいて||さいしゅ||まもの|たいじ||くりかえした After that, we walked to the forest of yesterday, and repeated collecting and exterminating monsters.

俺 自身 の 防御 力 の 高 さ で 行ける 範囲 まで 拡張 する 。 おれ|じしん||ぼうぎょ|ちから||たか|||いける|はんい||かくちょう| I will extend it as far as I can go with the height of my own defensive power.

…… 森 を 進んだ 先 に は 村 が ある らしい が 、 あの クソ 女 が 勧めた 道 は 腹 が 立つ ので 却下 した 。 しげる||すすんだ|さき|||むら||||||くそ|おんな||すすめた|どう||はら||たつ||きゃっか| ……It seems that there is a village at the end of the forest, but I turned down the path that that bitch woman recommended because it pissed me off.

割り と 幸先 良く 、 色々な 物 が 見つかり 、 余裕 が あり そうな ので 山 の 近く まで 範囲 を 伸ばした 。 わり||さいさき|よく|いろいろな|ぶつ||みつかり|よゆう|||そう な||やま||ちかく||はんい||のばした Luckily, we were able to find a lot of things, and since there seemed to be plenty of room, we extended our range to near the mountains.

お ?

見 慣れ ない 敵 を 発見 。 み|なれ||てき||はっけん Discover unfamiliar enemies.

卵 みたいな 生き物 だ 。 たまご||いきもの| It's an egg-like creature.

生態 系 的に バルーン の 親戚 っぽい な 。 せいたい|けい|てきに|||しんせき|| It's ecologically like a relative of balloons.

「 初めて 戦う 魔物 だ 。 はじめて|たたかう|まもの| "It's my first time fighting a monster.

俺 が 先行 して 様子 を 見る 。 おれ||せんこう||ようす||みる I'll go ahead and see how it goes. 大丈夫 そうだったら 突く んだ ぞ 」 だいじょうぶ|そう だったら|つく|| If it's okay, I'll poke it."

「 うん !

良い 返事 だ 。 よい|へんじ| Good answer.

俺 は 魔物 に 向 って 走り 、 魔物 も こちら に 気付いて 、 牙 を 向く 。 おれ||まもの||むかい||はしり|まもの||||きづいて|きば||むく I run towards the monster, and the monster notices me and turns its fangs.

ガン ! がん

痛く も 痒 く も 無い 。 いたく||よう|||ない It doesn't hurt or itch.

そのまま 羽交い絞め に して ラフタリア が 刺し やすい よう 構える 。 |はがいじめ|||||さし|||かまえる As it is, I strangle it and prepare it so that Raphtalia can easily stab it.

「 た あ !

昨日 より も 勢い の ある 突き が 魔物 を 貫く 。 きのう|||いきおい|||つき||まもの||つらぬく A thrust with more momentum than yesterday pierces the monster.

エグッグ ── これ が 先ほど の 敵 だった 。 |||さきほど||てき| Eggugg ── This was the enemy from earlier.

エグッグ は パリン と 砕け 散り 、 中 から 黄身 を 飛び散ら せる 。 ||||くだけ|ちり|なか||きみ||とびちら| Egggu crumbles and scatters the yolk from inside. 雞蛋碎了,蛋黃從裡面流出來。

「 ぶ え 、 気持ち 悪 ! ||きもち|あく "Bueh, disgusting!

これ は 殻 が 売れる の か ? ||から||うれる|| Can you sell the shells for this?

もったいない な ぁ 。 It's a waste. 匂い も 腐って る っぽい し 、 食べる の は 無理 か な 。 におい||くさって||||たべる|||むり|| It smells like it's rotten, so I don't think it's possible to eat it.

殻 は 一応 盾 に 吸わ せる 。 から||いちおう|たて||すわ| Let the shield absorb the shell.

同様に 数 匹 、 エグッグ は 現れた ので 手 馴 れた 感じ で ラフタリア が 刺して 倒して いった 。 どうように|すう|ひき|||あらわれた||て|じゅん||かんじ||||さして|たおして| Similarly, a few Egguggs appeared, so Raphtalia stabbed them and knocked them down.

エッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。 ||じょうけん||かいほう||| Requirement for Egg Shield has been released.

エッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 調理 1 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|ちょうり Ability Unreleased …… Equipment Bonus, Cooking 1

また 技能 系 の スキル が 出た 。 |ぎのう|けい||||でた Another technical skill has appeared.

今度 は 料理 か 。 こんど||りょうり| Cooking this time?

そして やっぱり 色 違い の 魔物 が 出て 、 俺 達 は 狩り 続けた 。 ||いろ|ちがい||まもの||でて|おれ|さとる||かり|つづけた And after all, a monster with a different color appeared, and we continued hunting.

ブルーエッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。 ||じょうけん||かいほう||| Blue Egg Shield requirements have been released.

スカイエッグシールド の 条件 が 解放 さ れ ました 。 ||じょうけん||かいほう||| The conditions for the Sky Egg Shield have been released.

ブルーエッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 目 利き 1 のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|め|きき Ability Unreleased ……Equipment Bonus, Connoisseur 1

スカイエッグシールド

能力 未 解放 …… 装備 ボーナス 、 初級 料理 レシピ のうりょく|み|かいほう|そうび|ぼーなす|しょきゅう|りょうり|れしぴ Ability Unreleased ……Equipment Bonus, Basic Cooking Recipe

なんで こう 、 技能 系 ばかり 出て くる の か ね 。 ||ぎのう|けい||でて|||| I wonder why it only shows skill-types.

倒す 敵 に よる の か ? たおす|てき|||| Does it depend on the enemy you defeat?

まあ 、 その 間 に も 見 慣れ ぬ 薬草 と か 色々 と 採取 して 行って る けど 。 ||あいだ|||み|なれ||やくそう|||いろいろ||さいしゅ||おこなって|| Well, during that time I've been collecting unfamiliar medicinal herbs and various other things.

日 が 暮れ そうだ 。 ひ||くれ|そう だ It looks like it's getting dark.

山 に 入り きる に は ちょっと 遅い かも しれ ない 。 やま||はいり|||||おそい||| It may be a little late to fully enter the mountain. 今 は まだ 、 ラフタリア の 装備 に 不安 が 残る 。 いま|||||そうび||ふあん||のこる I am still worried about the equipment of Raphthalia.

で 、 本日 の 収穫 。 |ほんじつ||しゅうかく And today's harvest.

俺   Lv 8 おれ|lv

ラフタリア   Lv 7 |lv

くそ 。 Damn.

何 か 追いつか れ 始めた 。 なん||おいつか||はじめた Something began to catch up. 有什麼東西開始追上我。

倒して いる の は ラフタリア な のでしょう が ない が 。 たおして||||||||| It is probably that it is rafter terrier that is knocking down.

どうやら 経験 値 は 倒した 人物 の 方 が 多く 入る みたいな ので 、 当然 ラフタリア の 方 が 早く Lv が 上がる ようだ 。 |けいけん|あたい||たおした|じんぶつ||かた||おおく|はいる|||とうぜん|||かた||はやく|lv||あがる| It seems that the experience points gained from the defeated characters are higher, so naturally Raphtalia's level rises faster.

「 お腹 空いた ……」 おなか|あいた " I'm hungry ……"

ラフタリア が お腹 を 鳴らし ながら 困った 顔 で 俺 に 言う 。 ||おなか||ならし||こまった|かお||おれ||いう Raphtalia says to me with a troubled face while rapping her stomach.

「 そう だ な 、 帰ったら 飯 に する か 」 |||かえったら|めし||| "I see. Shall we have dinner when we get home?"

探索 を 切り上げ 、 俺 達 は 城下町 に 引き 返した 。 たんさく||きりあげ|おれ|さとる||じょうかまち||ひき|かえした Calling off the search, we headed back to the castle town.

城下町 に 入る と 、 調合 で 使え そう も 無い エグッグ の 殻 類 を 買い取り して 貰う 。 じょうかまち||はいる||ちょうごう||つかえ|||ない|||から|るい||かいとり||もらう When you enter the castle town, you will be asked to buy the shells of the Eggug that are not likely to be used for synthesis. 當你進入城下町時,你將能夠購買不太可能用於製作食譜的蛋殼。

昼間 に 売った 分 と 合わせて 銀貨 九 枚 に も なった 。 ひるま||うった|ぶん||あわせて|ぎんか|ここの|まい||| Combined with the amount I sold during the day, it turned out to be nine silver coins.

あの 殻 に 何の 使用 用途 が ある の か 些 か 疑問 である が 、 思いのほか 高く 買い取って くれた の は 幸いだ 。 |から||なんの|しよう|ようと|||||さ||ぎもん|||おもいのほか|たかく|かいとって||||さいわいだ I'm a bit skeptical about what that shell would be used for, but I'm happy that it was sold at a higher price than I expected.

薬草 と 薬 も 良い 感じ に 売れた し 、 今日 は 何 を 食う か な 。 やくそう||くすり||よい|かんじ||うれた||きょう||なん||くう|| Herbs and medicines also sold well, so I wonder what I'll be eating today.

と 、 思って いる と ラフタリア が 屋台 を 見て 涎 を 垂らして いた 。 |おもって|||||やたい||みて|よだれ||たらして| While I was thinking that, Raphtalia was drooling when she saw the food stall.

甘やかす つもり は ない が 値段 相応 の 働き は して いる 。 あまやかす|||||ねだん|そうおう||はたらき||| I don't mean to spoil it, but it works for the price. 我無意破壞它,但它的表現與價格相當。 まあ いい だろう 。 Well that's fine.

「 今日 は それ に する か 」 きょう||||| "Shall we do that today?"

「 え ?

良い の ? よい| Is it good? 「 食べ たい んだ ろ ? たべ||| "Do you want to eat?

俺 の 問い に ラフタリア は コクン と 頷く 。 おれ||とい||||||うなずく Raphtalia nodded at my question.

素直に なって きた な 。 すなおに||| I've become obedient.

「 ケホ ……」 "Keho..."

また 咳 が 出て きて いる 。 |せき||でて|| I'm coughing again.

無言 で 常備 薬 を 渡し 、 屋台 で 売って いる マッシュポテト を 固めて 串 に 通した ような 食べ物 を 注文 した 。 むごん||じょうび|くすり||わたし|やたい||うって||||かためて|くし||とおした||たべもの||ちゅうもん| I silently handed him my regular medicine, and ordered food that looked like hardened mashed potatoes sold at a food stall on a skewer.

「 ほら 、 良く 頑張った な 」 |よく|がんばった| "Look, you did a great job."

俺 が 串 を 渡す と 薬 を 飲み 終えた ラフタリア は 嬉し そうに 受け取り 、 頬張る 。 おれ||くし||わたす||くすり||のみ|おえた|||うれし|そう に|うけとり|ほおばる When I handed over the skewer, Raphtalia, who had finished taking the medicine, happily accepted it and stuffed her cheeks into it.

「 ありがとう !

「 お 、 おう ……」 "Oh, oh..."

…… 元気に なって 何より だ 。 げんきに||なにより| ……I'm glad you're feeling better.

もぐもぐ と 歩き 食い し ながら 、 俺 は 安 宿 を 探して 入る 。 ||あるき|くい|||おれ||やす|やど||さがして|はいる While walking and eating, I look for a cheap hotel and enter.

「 今日 は ここ に 泊まる の ? きょう||||とまる| "Are you staying here tonight?

「 ああ 」

ラフタリア の 夜泣き で 徹夜 は 勘弁 して ほしい し 、 バルーン と の 戦い は 骨 が 折れる 。 ||よなき||てつや||かんべん|||||||たたかい||こつ||おれる I want you to chew up all night through the night crying of Raphthalia and the fight with the balloon is painful.

宿 の 中 に 入る 。 やど||なか||はいる We enter the inn.

店主 は 俺 を 見る なり 、 露骨に 顔 を 歪ま せる が 、 即座に 営業 スマイル で 対応 する 。 てんしゅ||おれ||みる||ろこつに|かお||ゆがま|||そくざに|えいぎょう|すまいる||たいおう| As soon as the shopkeeper sees me, his face is blatantly distorted, but he immediately responds with a sales smile.

「 ちょっと 連れ が 夜泣き する かも しれ ない が 泊めて くれ ない か ? |つれ||よなき||||||とめて||| "My companion might cry at night, but could you let me stay?

半ば 脅し と 言わんばかり に マント の 中 に 隠した バルーン を チラ つか せる 。 なかば|おどし||いわんばかり||まんと||なか||かくした||||| Flirting balloons hidden in cloak as much as to say threatening halfway.

「 そ 、 それ は ──」 "That's--"

「 頼める よ な ? たのめる|| "Can I ask you?

出来る 限り 静かに さ せる 」 できる|かぎり|しずかに|| Make it as quiet as possible

「 は 、 はい 」

この 世界 に 来て 、 脅迫 は 商売 に 必要な 要素 だ と 学んだ 。 |せかい||きて|きょうはく||しょうばい||ひつような|ようそ|||まなんだ I came to this world and learned that threats are necessary elements of business.

国 の 奴 等 は 俺 を 馬鹿に する 対象 に して いる が 、 被害 が 出て も 王様 に 報告 し きれ ない のだ 。 くに||やつ|とう||おれ||ばかに||たいしょう|||||ひがい||でて||おうさま||ほうこく|||| Those guys in the country are making fun of me, but even if there is damage, they can't report it to the king. 國內的人都在嘲笑我,但即使有損害,他們也不能向國王報告。

いや 、 報告 して いた と して も 、 泳 が す しか 出来 ない と も 言える のだろう 。 |ほうこく||||||えい||||でき||||いえる| No, even if I had reported it, it could be said that I could only swim. 好吧,就算他檢舉了,也可以說游泳是他唯一能做的事了。

まったく 、 異 世界 サマサマ だ ぜ 。 |い|せかい||| It's totally different world.

金 を 払い 、 一 部屋 借りて 俺 達 は 荷物 を 下ろした 。 きむ||はらい|ひと|へや|かりて|おれ|さとる||にもつ||おろした We paid the money, rented a room, and unloaded our belongings.

ラフタリア が ボール を 持って 目 を 輝か せて いる 。 ||ぼーる||もって|め||かがやか|| Raphtalia is holding the ball and her eyes are shining.

「 日 が 落ち きる 前 に 帰って 来い よ 。 ひ||おち||ぜん||かえって|こい| "Come back before the sun sets.

後 、 なるべく 宿 の 近く で 遊べ 」 あと||やど||ちかく||あそべ After that, play as close to the inn as possible.”

「 は ー い ! |-|

まったく 、 歳 相応 の 子供 な んだ な 。 |さい|そうおう||こども||| You really are a child suitable for your age.

亜人 は 軽蔑 の 対象 らしい が 、 冒険 者 扱い なら 其処 まで 問題 も 起き ない だろう 。 あにん||けいべつ||たいしょう|||ぼうけん|もの|あつかい||そこ||もんだい||おき|| Demi-humans seem to be the object of contempt, but if they are treated as adventurers, there shouldn't be any problems.

下 で ボール 遊び を して いる ラフタリア を 窓 から 見 つつ 、 調合 の 研究 を する 。 した||ぼーる|あそび||||||まど||み||ちょうごう||けんきゅう|| While watching Raphtalia playing ball below from the window, I researched the synthesis.

それ から …… 二十 分 くらい 経った 頃 か 。 ||にじゅう|ぶん||たった|ころ| After that... about twenty minutes passed.

子供 の 大きな 声 が 聞こえて 来た 。 こども||おおきな|こえ||きこえて|きた I heard a child's loud voice.

「 亜人 が なんで 俺 達 の 縄張り で 遊んで んだ ! あにん|||おれ|さとる||なわばり||あそんで| "Why are demi-humans playing in our territory!

なんだ ? what ?

窓 の 外 の 様子 を 見る 。 まど||がい||ようす||みる Look out the window. すると 、 どう 見て も クソガキ 共 が ラフタリア に 向 って 喧嘩 腰 で 話し かけて いた 。 ||みて|||とも||||むかい||けんか|こし||はなし|| Then, no matter how you look at it, these kids were talking to Raphtalia with a quarrelsome attitude. まったく 、 何 処 の 世の中 に も あんな ガキ は 居る もん だ な 。 |なん|しょ||よのなか||||がき||いる||| Seriously, there can be kids like that anywhere in the world.

「 コイツ 、 良い 物 持って る ぜ 、 よこせ よ 」 |よい|ぶつ|もって|||| "This guy has something good, give it to me."

「 え 、 あ 、 その ……」

亜人 の 立場 は 低い と いう の を ラフタリア は 知って いる らしい 。 あにん||たちば||ひくい|||||||しって|| Raphtalia seems to know that the status of demi-humans is low.

変に 逆らう 気配 が 無い 。 へんに|さからう|けはい||ない There is no strange sign of defying it. 沒有任何奇怪反應的跡象。

は ぁ ……。 Huh. .......

俺 は 部屋 の 出て 、 階段 を 降りた 。 おれ||へや||でて|かいだん||おりた I left the room and went down the stairs.

「 よこせ って 言って る だ ろ 」 ||いって||| "I told you to go." “你是說讓我把它給你。”

「 い 、 いや ……」 " No ……"

弱々しく 拒否 する ラフタリア だ が 、 クソガキ 共 は 暴力 に よって 奪う つもり らしく 、 集団 で 囲んで いる 。 よわよわしく|きょひ||||||とも||ぼうりょく|||うばう|||しゅうだん||かこんで| Although it is a weakly refusing rough terria, it seems they are going to deprive them by violence, and they are surrounded by groups.

「 ちょっと 待て クソガキ 共 」 |まて||とも "Wait a minute you motherfuckers"

「 何 だ よ 、 お っ さん 」 なん||||| "What is it, old man?"

ぐ 、 お っ さん だ と ! Gu, you're an old man!

…… まあ いい 、 これ でも 二十 歳 な んだ が 、 この 世界 の 成人 年齢 は 知ら ない 。 ||||にじゅう|さい|||||せかい||せいじん|ねんれい||しら| …… Well, I'm 20 years old with this, but I don't know the age of adulthood in this world. お っ さん かも しれ ん し な 。 It might be an old man.

「 他人 の 物 を 寄越せ と は どういう 了 見 だ ? たにん||ぶつ||よこせ||||さとる|み| "What do you mean by giving someone else's things?

「 は ぁ ?

その ボール は アンタ の じゃ ないだ ろ ? |ぼーる|||||| That ball isn't yours, is it? 「 俺 のだ 。 おれ| "It's mine.

俺 が この 子 に 貸し 与えて いる 。 おれ|||こ||かし|あたえて| I'm lending it to this child. それ を 奪う と いう 事 は 俺 から 奪う と いう 事 だ 」 ||うばう|||こと||おれ||うばう|||こと| To take it away means to take it away from me."

「 何 言って んだ お っ さん 」 なん|いって|||| "What are you talking about, old man?"

は ぁ ……。

どうやら 頭 に 血 が 上って 理解 できて 無い みたいだ な 。 |あたま||ち||のぼって|りかい||ない|| Apparently blood appears on my head and it seems I can not understand.

俺 は ガキ であろう と も 容赦 は し ない 。 おれ||がき||||ようしゃ||| Even if I'm a kid, I won't show mercy.

人 の 物 を 奪おう と する 輩 は 制裁 を 加えて やる 。 じん||ぶつ||うばおう|||やから||せいさい||くわえて| Those who try to steal people's things will be punished.

「 そう か そう か 、 じゃあ 取っておき の ボール を あげよう 」 |||||とっておき||ぼーる|| "Okay, okay, then I'll give you the ball you've been saving." 「原來如此,那麼,我把我留著的球給你吧。」

ラフタリア は 俺 が 何 を する の か 気付いた の か 、 ハッと 相手 の 子供 に 逃げる ように 声 を 絞り出す 。 ||おれ||なん|||||きづいた|||はっと|あいて||こども||にげる||こえ||しぼりだす Raphtalia must have realized what I was about to do, and she screamed at the other child to run away.

「 逃げて ! にげて " Escape to !

しかし ガキ 共 は 舐めた 目 で 俺 を 見て いた 。 |がき|とも||なめた|め||おれ||みて| But the kids were looking at me with licked eyes.

内心 ほくそ笑み つつ 腕 に 齧り付いて いる バルーン を 取り出す 。 ないしん|ほくそえみ||うで||かじりついて||||とりだす With a smile on my mind, I took out the balloon from my arm.

「 い で ぇ ええ ええ ええ ええ ええ ええ ! "Yeah yeah yeah yeah yeah yeah yeah!

ガキ に バルーン を 噛み付か せて 即座に 懐 に 収める 。 がき||||かみつか||そくざに|ふところ||おさめる Make the kid bite the balloon and put it in your pocket instantly. 讓孩子咬住氣球並立即放入口袋。

「 さーて 、 今 の ボール を 本当に 、 君 達 に あげよう か ? |いま||ぼーる||ほんとうに|きみ|さとる||| "So, do you really want me to give you the ball just now? 「那麼,我真的應該把剛剛拿到的球給你嗎?」

「 いて ぇえ え ! "Hey there!

「 冗談 じゃ ねえ よ 。 じょうだん||| "I'm not kidding.

ば あか ! Ba Aka! 「 死ね ! しね

あ ほ ぅ ! 「 知る か クソガキ ! しる|| "Do you know, motherfucker!

逃げて いく ガキ 共に 俺 は 悪態 を 吐いて 宿 に 戻る 。 にげて||がき|ともに|おれ||あくたい||はいて|やど||もどる Together with the fleeing kid, I curse and return to the inn.

「 あ 、 あの ……」

ラフタリア が 俺 の マント を 掴む 。 ||おれ||まんと||つかむ Raphtalia grabbed my cape.

「 おい 、 そこ に は バルーン が 居る ぞ 」 ||||||いる| "Hey, there's a balloon over there."

ビクッ と 手 を 離して 怯える ラフタリア だった が 、 おずおず と 顔 を 上げて 笑った 。 ||て||はなして|おびえる||||||かお||あげて|わらった It was a scary raftallia with my hands off hands, but I laughed with his face lazily. 拉芙塔莉亞嚇得猛地躲開,但隨後她膽怯地抬起頭,笑了起來。

「 ありがとう 」

何 を 言って んだ か 。 なん||いって|| What are you talking about?

「 あ ……」

くしゃくしゃ と ラフタリア の 頭 を 撫でて やる と 顔 を 赤く して 俯いた 。 ||||あたま||なでて|||かお||あかく||うつむいた When I stroked Raphtalia's head, her face turned red and she looked down.