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盾の勇者の成り上がり (The Rising of the Shield Hero ), 盾の勇者の成り上がり 01 Chapter 07

盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 07

七 話 冤罪

カッコッカッコッ と 揺られ 、 しばらく する と インナー の まま 俺 は 城 の 前 まで 連れて 行か れた 。

ついで 、 騎士 達 が 俺 を 槍 で 拘束 した まま 謁見 の 間 まで 案内 する 。

其処 に は なにやら 不機嫌 そうな 王様 と 大臣 。

そして ……。

「 マイン !

錬 と 元 康 に 樹 、 その他 の 仲間 も 集まって いる 。

俺 が 声 を 掛ける と マイン は 元 康 の 後ろ に 隠れて 、 こちら を 睨んで きた 。

「 な 、 なんだ よ 。

その 態度 」

まるで 悪人 を 見る 様 な 目 で みんな が 俺 を 睨んで いる 。

「 本当に 身 に 覚え が 無い の か ?

元 康 が 仁王立ち で 俺 に 詰問 して くる 。

一体 な んだ って んだ 。

「 身 に 覚え って なんだ よ …… って 、 あー !

元 康 の 奴 、 俺 の くさり かた びら を 着て い やがる 。

「 お前 が 枕 荒らし だった の か !

「 誰 が 枕 荒らし だ !

お前 が 外 道 だった と は 思い も し なかった ぞ ! 「 外 道 ?

何の こと だ ?

俺 の 返答 に 、 謁見 の 間 は まるで 裁判 所 の ような 空気 を 醸し出した 。

「 して 、 盾 の 勇者 の 罪状 は ?

「 罪状 ?

何の こと だ ?

「 う ぐ …… ひ ぐ …… 盾 の 勇者 様 は お 酒 に 酔った 勢い で 突然 、 私 の 部屋 に 入って きた か と 思ったら 無理やり 押し倒して きて 」

「 は ?

「 盾 の 勇者 様 は 『 まだ 夜 は 明けて ねえ ぜ 』 と 言って 私 に 迫り 、 無理やり 服 を 脱 が そう と して 」

元 康 の 後ろ に 居た マイン が 泣き ながら 俺 を 指差して 非難 する 。

「 私 、 怖く なって …… 叫び声 を 上げ ながら 命からがら 部屋 を 出て モトヤス 様 に 助け を 求めた んです 」

「 え ?

何の こと だ ?

昨日 の 晩 、 俺 は マイン と 別れた 後 は ぐっすり 眠って いて 身 に 覚え が まったく 無い 。

泣きじゃくる マイン に 困惑 する しか なかった 。

「 何 言って んだ ?

昨日 、 飯 を 食い 終わった 後 は 部屋 で 寝て た だけ だ ぞ 」

「 嘘 を 吐き や が って 、 じゃあ なんで マイン は こんなに 泣いて る んだ よ 」

「 何故 お前 が マイン を 庇って る んだ ?

と いう か その くさり かた びら は 何 処 で 手 に 入れた ? 昨日 、 初めて 会った 仲 だろう ?

「 ああ 、 昨日 、 一 人 で 飲んで いる マイン と 酒場 で 出会って な 、 しばらく 飲み 交わして いる と 、 マイン が 俺 に プレゼント って この くさり かた びら を くれた んだ 」

「 は ?

どう みて も それ は 俺 のだろう 。

もちろん 、 マイン の ポケット マネー で 購入 した 私物 の 可能 性 は ゼロ で は 無い が 、 俺 の くさり かた びら が 無くなって 元 康 が 持って たら 誰 だって 疑う だろう 。

元 康 で は 話 に なら ない 。

ここ は 王様 に 進言 する と しよう 。

「 そう だ !

王様 ! 俺 、 枕 荒らし に 、 寝 込み に 全 財産 と 盾 以外 の 装備 品 を 全部 盗ま れて しまい ました ! どうか 犯人 を 捕まえて ください 」

「 黙れ 外 道 !

王様 は 俺 の 進言 を 無視 して 言い放った 。

「 嫌 がる 我が国 民 に 性 行為 を 強要 する と は 許さ れ ざる 蛮行 、 勇 者 で なければ 即刻 処刑 物 だ !

「 だから 誤解 だって 言って る じゃ ないで す か !

俺 は やって ない ! 「 何 か する と 最初に 会った 時 から 思って おった !

やはり 尻尾 を 出した な この 悪魔 め ! 「 あ 、 悪魔 !? なんで そう なる んだ よ !

「 やはり そう でした か 、 なんとなく 僕 達 と は 違う 精神 の 人 だ と 思って いた んです よ ね 」

「 そう だ な 。

まさか 、 こんな 犯罪 に 手 を 出す ような 奴 だ と は …… 自分 を 特権 階級 だ と 勘違い した んだ な 」

「 お前 は 主人公 なんか じゃ ない 。

マナー を 考えろ ! この 場 に いる 連中 全て が 俺 を 黒 だ と 断定 して 話 を 進めて いる 。

ドッと 自分 の 血 が 上がって いく の を 感じる 。

何 だ コレ ?

何 だ よ コレ ? 何 な んだ よ コレ !?

身 に 覚え の 無い 事 で 何故 俺 は こんなに も 罵 倒さ れ なきゃ いけない んだ ?

口 を パクパク と し ながら マイン に 目 を 向ける と 誰 から も 見 られて い ない と 踏んだ の か 、 マイン は 俺 に 舌 を 出して あっかん ベー っと する 。

ここ で 俺 は 悟った 。

そして 元 康 を 睨み つける 。

腹 の 奥 から どす黒い 感情 が 噴出 して くる の を 感じる 。

「 お前 !

支度 金 と 装備 が 目当て で 有ら ぬ 罪 を 擦り 付けた んだ な ! 元 康 を 指差し 、 こんなに 大きく 声 が 出る のだ と 自分 でも びっくり する 音量 で 言葉 を 発した 。

強 姦魔 が 何 を 言って や が る 」

マイン を 俺 から 見え ない ように 庇い ながら 、 元 康 は 恭しく 被害 者 を 助けた ヒーロー を アピール する 。

「 ふざけ んじゃ ねえ !

どうせ 最初 から 俺 の 金 が 目当て だった んだ ろ 、 仲間 の 装備 を 行き 渡ら せる 為 に 打ち合わせ した んだ ! 元 康 の 仲間 に なり たかった マイン に こう 囁いた んだ 。

俺 は 負け 組 の 盾 だ から 、 マイン に 良い もの を 買い 与える 。 そして 買い 与え られた 後 、 持って いる 金 と 一緒に 持ち物 を 奪い 、 被害 者 面 で 城 に 報告 。 俺 を 抹殺 する つもりだった んだ な 。

…… やって くれる じゃ ねえ か 。

そもそも だ 。

マイン は 俺 の 事 を ずっと 勇者 様 と しか 呼ば ない くせ に 、 元 康 の 事 は 名前 で 呼んで いる 。 これ が 証拠 で なくて 何 が 証拠 な んだ 。

異 世界 に 勇者 は 一 人 だけ で 十 分 って か ?

「 異 世界 に 来て まで 仲間 に こんな 真似 を する なんて クズ だ な 」

「 そう です ね 。

僕 も 同情 の 余地 は 無い と 思い ます 」

錬 と 樹 が 俺 を 断罪 する の に 躊躇 い が 無い 。

そう か …… コイツ 等 、 最初 から グル だった んだ な 。

盾 だ から 、 弱い から 、 強く ない から 俺 を 足 蹴 に して 、 少し でも 自分 が 有利に なる ように 事 を 運び たい と 思って た んだ 。

── 汚い 。

何 処 まで も 卑怯 で 最低な 連中 な んだ 。

考えれば 最初 から この 国 の 奴 等 も 俺 を 信じよう と すら し ない 。

知った こと か !

なんで こんな 連中 を 守って やら なきゃ いけない 。

滅 ん じまえ !

こんな 世界 。

「…… いい ぜ 、 もう どう で も いい 。

さっさと 俺 を 元 の 世界 に 返せば 良い だ ろ ? で 、 新しい 盾 の 勇者 でも 召喚 しろ ! 異 世界 ?

ハ !

なんで 異 世界 に 来て まで こんな 気持ち に なら なきゃ いけない んだ よ !

「 都合 が 悪く なったら 逃げる の か ?

最低だ な 」

「 そう です ね 。

自分 の 責務 を ちゃんと 果たさ ず 、 女性 と 無理やり 関係 を 結ぼう と は ……」

「 帰れ 帰れ !

こんな こと する 奴 を 勇者 仲間 に して られ ねえ ! 俺 は 錬 、 元 康 、 樹 を 殺す 意思 を こめて 睨み つけた 。

本当 は 楽しい 異 世界 に なる はずだった んだ 。

なのに コイツ 等 の 所 為 で 台無しだ 。

「 さあ !

さっさと 元 の 世界 に 戻せ ! する と 王様 は 腕 を 組んで 唸った 。

「 こんな 事 を する 勇者 など 即刻 送還 し たい 所 だ が 、 波 の 終焉 まで 方法 が ない 。

新たに 召喚 する に は 全て の 四 聖 勇者 が 死亡 した 時 のみ だ と 研究 者 は 語って おる 」

「…… な 、 ん だって 」

「 そんな ……」

「 う 、 嘘 だ ろ ……」

今更 三 人 の 勇者 様 は うろたえて や がる 。

元 の 世界 に 、 帰る 術 が 無い ?

「 このまま じゃ 帰れ ない だ と !

ふざけ や が って !

「 何時まで 掴んで んだ コラ !

俺 は 乱暴に 騎士 の 拘束 を 剥がす 。

「 こら !

抵抗 する 気 か 」

「 暴れ ねえ よ !

騎士 の 一 人 が 俺 を 殴る 。

ガン っと 良い 音 が した 。

けれど 痛く も 痒 く も 無い 。 どうも 騎士 の 方 は そう で は なかった ようで 殴った 腕 を 握って 痛み を 堪えて いる 。

「 で ?

王様 、 俺 に 対する 罰 は 何 だ よ ? 腕 を 振り 回し 、 痺れ を 治して から 尋ねる 。

「…… 今 の ところ 波 に 対する 対抗 手段 と して 存在 して おる から 罰 は 与え ない 。

だが …… 既に お前 の 罪 は 国民 に 知れ 渡って いる 。 それ が 罰 だ 。 我が国 で 雇用 職 に 就ける と 思う な よ 」

「 あー あー 、 ありがたい お 言葉 デスネー !

つまり 冒険 者 と して Lv を 上げて 波 に 備えろ って 訳 ね 。

「 一 ヵ 月 後 の 波 の とき に は 召集 する 。

例え 罪人 でも 貴 様 は 盾 の 勇者 な のだ 。 役目 から 逃れ られ ん 」

「 分かって る よ !

俺 は 弱い んで ね 。 時間 が 惜しい んだ よ ! チャリ ……。

あ 、 そう だった 。

念 に は 念 を と 盾 に 隠して 置いた んだった な 。

「 ホラ よ !

これ が 欲しかった んだ ろ ! 最後に 残った 俺 の 全 財産 である 銀貨 三十 枚 を 取り出して 元 康 の 顔面 に 投げ つけて やった 。

「 うわ !

何 する んだ 、 お前 ──! 元 康 の 罵 倒 が 聞こえて くる が 知った こと で は ない 。

城 を 出る と 道 行く 住民 全て が 俺 の 方 を 見て ヒソヒソ と 内緒 話 を して いる 。

ホント 、 噂 話 の 伝達 が 早い こと で 。

呆れて 物 も 言え ない 。

もう 、 全て が 醜く 見えて 仕方 が 無い 。

こうして 俺 は 信頼 と 金 …… 全て を 失い 、 最悪の 形 で 冒険 の 幕 を 開けた のだった 。

盾 の 勇者 の 成り 上がり 01 Chapter 07 たて||ゆうしゃ||なり|あがり|chapter The Rising of the Shield Hero 01 Chapter 07 The Rise of the Shield Heroes 01 Capítulo 07 Rise of the Shield Heroes 01 Rozdział 07. A Ascensão dos Heróis do Escudo 01 Capítulo 07 盾之勇者成名錄 01 第 07 章

七 話   冤罪 なな|はなし|えんざい Seven episodes false accusation

カッコッカッコッ と 揺られ 、 しばらく する と インナー の まま 俺 は 城 の 前 まで 連れて 行か れた 。 ||ゆられ|||||||おれ||しろ||ぜん||つれて|いか| After a while, I was taken to the front of the castle in my underwear.

ついで 、 騎士 達 が 俺 を 槍 で 拘束 した まま 謁見 の 間 まで 案内 する 。 |きし|さとる||おれ||やり||こうそく|||えっけん||あいだ||あんない| After that, the knights guide me to the audience while restraining me with their spears.

其処 に は なにやら 不機嫌 そうな 王様 と 大臣 。 そこ||||ふきげん|そう な|おうさま||だいじん There, the king and the minister seemed to be in a bad mood.

そして ……。

「 マイン !

錬 と 元 康 に 樹 、 その他 の 仲間 も 集まって いる 。 ||もと|やす||き|そのほか||なかま||あつまって| Ren, Motoyasu, Itsuki, and other friends are also gathered.

俺 が 声 を 掛ける と マイン は 元 康 の 後ろ に 隠れて 、 こちら を 睨んで きた 。 おれ||こえ||かける||||もと|やす||うしろ||かくれて|||にらんで| When I called out to him, Mine hid behind Motoyasu and glared at me.

「 な 、 なんだ よ 。

その 態度 」 |たいど That attitude

まるで 悪人 を 見る 様 な 目 で みんな が 俺 を 睨んで いる 。 |あくにん||みる|さま||め||||おれ||にらんで| Everyone was staring at me as if they were looking at a villain.

「 本当に 身 に 覚え が 無い の か ? ほんとうに|み||おぼえ||ない|| "Do you really not remember anything?

元 康 が 仁王立ち で 俺 に 詰問 して くる 。 もと|やす||におうだち||おれ||きつもん|| Motoyasu asks me questions with a standing stance.

一体 な んだ って んだ 。 いったい|||| What the hell is that?

「 身 に 覚え って なんだ よ …… って 、 あー ! み||おぼえ||||| "I've got to remember this... ah!

元 康 の 奴 、 俺 の くさり かた びら を 着て い やがる 。 もと|やす||やつ|おれ||||||きて||や がる Motoyasu doesn't want to wear my chain.

「 お前 が 枕 荒らし だった の か ! おまえ||まくら|あらし||| "You were a pillow thief!

「 誰 が 枕 荒らし だ ! だれ||まくら|あらし| "Who's a pillow thief!

お前 が 外 道 だった と は 思い も し なかった ぞ ! おまえ||がい|どう||||おもい|||| I did not expect that you were an outside street! 沒想到你是外人! 「 外 道 ? がい|どう "Outdoor?

何の こと だ ? なんの|| What are you talking about?

俺 の 返答 に 、 謁見 の 間 は まるで 裁判 所 の ような 空気 を 醸し出した 。 おれ||へんとう||えっけん||あいだ|||さいばん|しょ|||くうき||かもしだした In response to my reply, the audience room created an atmosphere like that of a courtroom. 針對我的回答,會見室裡充滿了類似法庭的氣氛。

「 して 、 盾 の 勇者 の 罪状 は ? |たて||ゆうしゃ||ざいじょう| "So, what is the Shield Hero's crime?

「 罪状 ? ざいじょう "Crime?

何の こと だ ? なんの|| What are you talking about?

「 う ぐ …… ひ ぐ …… 盾 の 勇者 様 は お 酒 に 酔った 勢い で 突然 、 私 の 部屋 に 入って きた か と 思ったら 無理やり 押し倒して きて 」 ||||たて||ゆうしゃ|さま|||さけ||よった|いきおい||とつぜん|わたくし||へや||はいって||||おもったら|むりやり|おしたおして| "Ugu... Higu... The Hero of the Shield-sama suddenly entered my room in a drunken mood, and then forcibly pushed him down."

「 は ?

「 盾 の 勇者 様 は 『 まだ 夜 は 明けて ねえ ぜ 』 と 言って 私 に 迫り 、 無理やり 服 を 脱 が そう と して 」 たて||ゆうしゃ|さま|||よ||あけて||||いって|わたくし||せまり|むりやり|ふく||だつ|||| "The Hero of the Shield-sama said, 'It's not dawn yet,' and approached me and tried to force me to take off my clothes."

元 康 の 後ろ に 居た マイン が 泣き ながら 俺 を 指差して 非難 する 。 もと|やす||うしろ||いた|||なき||おれ||ゆびさして|ひなん| Mine, who was behind Motoyasu, points at me and criticizes me while crying.

「 私 、 怖く なって …… 叫び声 を 上げ ながら 命からがら 部屋 を 出て モトヤス 様 に 助け を 求めた んです 」 わたくし|こわく||さけびごえ||あげ||いのちからがら|へや||でて||さま||たすけ||もとめた| “I got scared… I screamed and barely left the room and asked Motoyasu-sama for help.”

「 え ?

何の こと だ ? なんの|| What are you talking about?

昨日 の 晩 、 俺 は マイン と 別れた 後 は ぐっすり 眠って いて 身 に 覚え が まったく 無い 。 きのう||ばん|おれ||||わかれた|あと|||ねむって||み||おぼえ|||ない Last night, after I broke up with Maine, I was sound asleep and I don't remember anything at all.

泣きじゃくる マイン に 困惑 する しか なかった 。 なきじゃくる|||こんわく||| I couldn't help but be perplexed by Maine's sobbing.

「 何 言って んだ ? なん|いって| "What did you say?

昨日 、 飯 を 食い 終わった 後 は 部屋 で 寝て た だけ だ ぞ 」 きのう|めし||くい|おわった|あと||へや||ねて|||| I just slept in my room after I finished eating yesterday.”

「 嘘 を 吐き や が って 、 じゃあ なんで マイン は こんなに 泣いて る んだ よ 」 うそ||はき|||||||||ないて||| "You're lying, then why is Mine crying so much?"

「 何故 お前 が マイン を 庇って る んだ ? なぜ|おまえ||||かばって|| "Why are you protecting Mine?

と いう か その くさり かた びら は 何 処 で 手 に 入れた ? ||||||||なん|しょ||て||いれた Or rather, where did you get that chain mail? 昨日 、 初めて 会った 仲 だろう ? きのう|はじめて|あった|なか| You guys are the ones I saw for the first time yesterday?

「 ああ 、 昨日 、 一 人 で 飲んで いる マイン と 酒場 で 出会って な 、 しばらく 飲み 交わして いる と 、 マイン が 俺 に プレゼント って この くさり かた びら を くれた んだ 」 |きのう|ひと|じん||のんで||||さかば||であって|||のみ|かわして|||||おれ||ぷれぜんと|||||||| "Yeah, I met Mine at a bar yesterday while she was drinking alone, and after drinking with her for a while, Mine gave me this chain as a gift."

「 は ?

どう みて も それ は 俺 のだろう 。 |||||おれ| No matter how you look at it, it must be mine.

もちろん 、 マイン の ポケット マネー で 購入 した 私物 の 可能 性 は ゼロ で は 無い が 、 俺 の くさり かた びら が 無くなって 元 康 が 持って たら 誰 だって 疑う だろう 。 |||ぽけっと|まねー||こうにゅう||しぶつ||かのう|せい|||||ない||おれ||||||なくなって|もと|やす||もって||だれ||うたがう| Of course, the possibility of it being something I bought with Mine's pocket money isn't zero, but if I lost my chains and Motoyasu had it, anyone would doubt me. 當然,用美茵的零用錢購買的私人物品的可能性並不是零,但如果我的鍊子不見了,而元康卻有的話,大家都會產生懷疑。

元 康 で は 話 に なら ない 。 もと|やす|||はなし||| Motoyasu is out of the question. 元康不是一個故事。

ここ は 王様 に 進言 する と しよう 。 ||おうさま||しんげん||| Let's advise the king here.

「 そう だ ! Yes, that's right!

王様 ! おうさま King ! 俺 、 枕 荒らし に 、 寝 込み に 全 財産 と 盾 以外 の 装備 品 を 全部 盗ま れて しまい ました ! おれ|まくら|あらし||ね|こみ||ぜん|ざいさん||たて|いがい||そうび|しな||ぜんぶ|ぬすま||| I was stolen by a pillow thief while I was in bed and had all of my property and all of my equipment except my shield! どうか 犯人 を 捕まえて ください 」 |はんにん||つかまえて| Please catch the culprit."

「 黙れ 外 道 ! だまれ|がい|どう "Shut up, you bastard!

王様 は 俺 の 進言 を 無視 して 言い放った 。 おうさま||おれ||しんげん||むし||いいはなった The king ignored my advice and declared.

「 嫌 がる 我が国 民 に 性 行為 を 強要 する と は 許さ れ ざる 蛮行 、 勇 者 で なければ 即刻 処刑 物 だ ! いや||わがくに|たみ||せい|こうい||きょうよう||||ゆるさ|||ばんこう|いさみ|もの|||そっこく|しょけい|ぶつ| "Forcing the reluctant people of our country to engage in sexual acts is an unforgivable barbaric act, and anyone who isn't brave is to be executed immediately!

「 だから 誤解 だって 言って る じゃ ないで す か ! |ごかい||いって||||| "That's why you're saying it's a misunderstanding!

俺 は やって ない ! おれ||| I'm not doing it! 「 何 か する と 最初に 会った 時 から 思って おった ! なん||||さいしょに|あった|じ||おもって| "I thought from doing something when I first met!

やはり 尻尾 を 出した な この 悪魔 め ! |しっぽ||だした|||あくま| After all, this devil has his tail out! 「 あ 、 悪魔 !?  なんで そう なる んだ よ ! |あくま||||| "Ah, devil!? Why is that happening!?

「 やはり そう でした か 、 なんとなく 僕 達 と は 違う 精神 の 人 だ と 思って いた んです よ ね 」 |||||ぼく|さとる|||ちがう|せいしん||じん|||おもって|||| "Is that so? For some reason, I thought you were a person with a different spirit than us." “我想這就是我所期望的,但不知何故,我認為他們是心態與我們不同的人。”

「 そう だ な 。 "That's right.

まさか 、 こんな 犯罪 に 手 を 出す ような 奴 だ と は …… 自分 を 特権 階級 だ と 勘違い した んだ な 」 ||はんざい||て||だす||やつ||||じぶん||とっけん|かいきゅう|||かんちがい||| I didn't think he was the kind of person who would get his hands on a crime like this... he mistook himself for being a member of the privileged class." 沒想到他是那種人,會犯下這樣的罪行……一定是誤認為自己是特權階級了。”

「 お前 は 主人公 なんか じゃ ない 。 おまえ||しゅじんこう||| "You're not the main character.

マナー を 考えろ ! まなー||かんがえろ Think about manners! この 場 に いる 連中 全て が 俺 を 黒 だ と 断定 して 話 を 進めて いる 。 |じょう|||れんちゅう|すべて||おれ||くろ|||だんてい||はなし||すすめて| All the people here have concluded that I'm black and are proceeding with the story.

ドッと 自分 の 血 が 上がって いく の を 感じる 。 どっと|じぶん||ち||あがって||||かんじる I can feel my blood rushing up.

何 だ コレ ? なん|| What is this?

何 だ よ コレ ? なん||| What is this? 何 な んだ よ コレ !? なん|||| What the hell is this!?

身 に 覚え の 無い 事 で 何故 俺 は こんなに も 罵 倒さ れ なきゃ いけない んだ ? み||おぼえ||ない|こと||なぜ|おれ||||ののし|たおさ|||| Why do I have to remember and why should I be killed so much like this?

口 を パクパク と し ながら マイン に 目 を 向ける と 誰 から も 見 られて い ない と 踏んだ の か 、 マイン は 俺 に 舌 を 出して あっかん ベー っと する 。 くち||||||||め||むける||だれ|||み|||||ふんだ|||||おれ||した||だして|||| When I turned my eyes to Mine with her mouth open and closed, Mine stuck out her tongue at me and groaned, as if she had stepped on me that no one was looking at me. 當我張開嘴看梅茵的時候,梅茵似乎意識到沒有人在看我,於是她向我伸出舌頭,大口地吸了一口。

ここ で 俺 は 悟った 。 ||おれ||さとった Here I realized.

そして 元 康 を 睨み つける 。 |もと|やす||にらみ| Then he glared at Motoyasu.

腹 の 奥 から どす黒い 感情 が 噴出 して くる の を 感じる 。 はら||おく||どすぐろい|かんじょう||ふんしゅつ|||||かんじる I feel dark emotions erupting from the depths of my stomach.

「 お前 ! おまえ

支度 金 と 装備 が 目当て で 有ら ぬ 罪 を 擦り 付けた んだ な ! したく|きむ||そうび||めあて||あら||ざい||かすり|つけた|| The preparation money and equipment were not intended for the purpose, but the crime was rubbed against it! 你只是為了得到金錢和裝備,卻犯了無謂的罪! 元 康 を 指差し 、 こんなに 大きく 声 が 出る のだ と 自分 でも びっくり する 音量 で 言葉 を 発した 。 もと|やす||ゆびさし||おおきく|こえ||でる|||じぶん||||おんりょう||ことば||はっした He pointed at Motoyasu and spoke at a volume that surprised even himself that he could speak so loudly.

強 姦魔 が 何 を 言って や が る 」 つよ|かんま||なん||いって||| What would a rapist say?"

マイン を 俺 から 見え ない ように 庇い ながら 、 元 康 は 恭しく 被害 者 を 助けた ヒーロー を アピール する 。 ||おれ||みえ|||かばい||もと|やす||うやうやしく|ひがい|もの||たすけた|ひーろー||あぴーる| While protecting Mine from me, Motoyasu respectfully appeals to the hero who helped the victim. 元康一邊擋住美茵的視線,一邊恭敬地向幫助受害者的英雄祈求。

「 ふざけ んじゃ ねえ ! "Don't be silly!

どうせ 最初 から 俺 の 金 が 目当て だった んだ ろ 、 仲間 の 装備 を 行き 渡ら せる 為 に 打ち合わせ した んだ ! |さいしょ||おれ||きむ||めあて||||なかま||そうび||いき|わたら||ため||うちあわせ|| After all, you were looking for my money from the beginning, so you had a meeting to distribute your comrades' equipment! 反正他們一開始就是衝著我的錢來的,所以才開會分發朋友的裝備! 元 康 の 仲間 に なり たかった マイン に こう 囁いた んだ 。 もと|やす||なかま|||||||ささやいた| I whispered to Mine, who wanted to be Motoyasu's companion.

俺 は 負け 組 の 盾 だ から 、 マイン に 良い もの を 買い 与える 。 おれ||まけ|くみ||たて|||||よい|||かい|あたえる I'm a loser's shield, so I buy Mine something good. そして 買い 与え られた 後 、 持って いる 金 と 一緒に 持ち物 を 奪い 、 被害 者 面 で 城 に 報告 。 |かい|あたえ||あと|もって||きむ||いっしょに|もちもの||うばい|ひがい|もの|おもて||しろ||ほうこく Then, after being bought, he robbed him of his belongings along with the money he had, and reported it to the castle on the victim's face. 俺 を 抹殺 する つもりだった んだ な 。 おれ||まっさつ|||| You were going to obliterate me, weren't you?

…… やって くれる じゃ ねえ か 。 …… Can you do it?

そもそも だ 。 In the first place.

マイン は 俺 の 事 を ずっと 勇者 様 と しか 呼ば ない くせ に 、 元 康 の 事 は 名前 で 呼んで いる 。 ||おれ||こと|||ゆうしゃ|さま|||よば||||もと|やす||こと||なまえ||よんで| Although Mine always calls me just as a brave man, Mr. Yuan is calling by name. これ が 証拠 で なくて 何 が 証拠 な んだ 。 ||しょうこ|||なん||しょうこ|| If this is not proof, what is proof?

異 世界 に 勇者 は 一 人 だけ で 十 分 って か ? い|せかい||ゆうしゃ||ひと|じん|||じゅう|ぶん|| Is one hero enough in another world?

「 異 世界 に 来て まで 仲間 に こんな 真似 を する なんて クズ だ な 」 い|せかい||きて||なかま|||まね||||くず|| "It's crap to come to another world and imitate your friends like this." “你真是個渣男,來到異世界還模仿你的朋友。”

「 そう です ね 。 " is that so .

僕 も 同情 の 余地 は 無い と 思い ます 」 ぼく||どうじょう||よち||ない||おもい| I don't think there's room for sympathy either."

錬 と 樹 が 俺 を 断罪 する の に 躊躇 い が 無い 。 ||き||おれ||だんざい||||ちゅうちょ|||ない Ren and Itsuki don't hesitate to condemn me. 蓮和樹毫不猶豫地譴責了我。

そう か …… コイツ 等 、 最初 から グル だった んだ な 。 |||とう|さいしょ||||| I see... This guy was a guru from the beginning.

盾 だ から 、 弱い から 、 強く ない から 俺 を 足 蹴 に して 、 少し でも 自分 が 有利に なる ように 事 を 運び たい と 思って た んだ 。 たて|||よわい||つよく|||おれ||あし|け|||すこし||じぶん||ゆうりに|||こと||はこび|||おもって|| Because I'm a shield, because I'm weak, because I'm not strong, so I wanted to kick me and turn things around to my advantage, even if just a little.

── 汚い 。 きたない ── Dirty.

何 処 まで も 卑怯 で 最低な 連中 な んだ 。 なん|しょ|||ひきょう||さいていな|れんちゅう|| They're cowardly and the worst people everywhere.

考えれば 最初 から この 国 の 奴 等 も 俺 を 信じよう と すら し ない 。 かんがえれば|さいしょ|||くに||やつ|とう||おれ||しんじよう|||| Come to think of it, the people in this country didn't even try to believe me from the beginning. 如果你想一想,這個國家的人們從一開始就沒有試圖相信我。

知った こと か ! しった|| Was wissen Sie darüber? Did you know!

なんで こんな 連中 を 守って やら なきゃ いけない 。 ||れんちゅう||まもって||| Why do I have to protect these guys.

滅 ん じまえ ! めつ|| Destroy!

こんな 世界 。 |せかい A world like this.

「…… いい ぜ 、 もう どう で も いい 。 "... it's okay, it doesn't matter anymore.

さっさと 俺 を 元 の 世界 に 返せば 良い だ ろ ? |おれ||もと||せかい||かえせば|よい|| Shouldn't you just return me to my original world? で 、 新しい 盾 の 勇者 でも 召喚 しろ ! |あたらしい|たて||ゆうしゃ||しょうかん| So, summon a new Shield Hero! 異 世界 ? い|せかい Other Worlds?

ハ !

なんで 異 世界 に 来て まで こんな 気持ち に なら なきゃ いけない んだ よ ! |い|せかい||きて|||きもち|||||| Why I have to feel like this until I come to another world!

「 都合 が 悪く なったら 逃げる の か ? つごう||わるく||にげる|| "Are you going to run away if it becomes inconvenient?

最低だ な 」 さいていだ| It sucks."

「 そう です ね 。 Ja, das ist richtig. " is that so .

自分 の 責務 を ちゃんと 果たさ ず 、 女性 と 無理やり 関係 を 結ぼう と は ……」 じぶん||せきむ|||はたさ||じょせい||むりやり|かんけい||むすぼう|| To force a relationship with a woman without properly fulfilling your duties..."

「 帰れ 帰れ ! かえれ|かえれ "Go home, go home!

こんな こと する 奴 を 勇者 仲間 に して られ ねえ ! |||やつ||ゆうしゃ|なかま|||| You can't make a fellow hero who does such a thing! 俺 は 錬 、 元 康 、 樹 を 殺す 意思 を こめて 睨み つけた 。 おれ|||もと|やす|き||ころす|いし|||にらみ| I glared with intent to kill Ren, Motoyasu, and Itsuki. 我瞪著蓮、元康和樹,想要殺掉他們。

本当 は 楽しい 異 世界 に なる はずだった んだ 。 ほんとう||たのしい|い|せかい|||| It was supposed to be a fun different world.

なのに コイツ 等 の 所 為 で 台無しだ 。 ||とう||しょ|ため||だいなしだ But it's ruined because of this guy and others.

「 さあ !

さっさと 元 の 世界 に 戻せ ! |もと||せかい||もどせ Return to the original world immediately! する と 王様 は 腕 を 組んで 唸った 。 ||おうさま||うで||くんで|うなった Then the king folded his arms and growled.

「 こんな 事 を する 勇者 など 即刻 送還 し たい 所 だ が 、 波 の 終焉 まで 方法 が ない 。 |こと|||ゆうしゃ||そっこく|そうかん|||しょ|||なみ||しゅうえん||ほうほう|| “I would like to immediately repatriate the hero who did such a thing, but there is no other way until the end of the wave.

新たに 召喚 する に は 全て の 四 聖 勇者 が 死亡 した 時 のみ だ と 研究 者 は 語って おる 」 あらたに|しょうかん||||すべて||よっ|せい|ゆうしゃ||しぼう||じ||||けんきゅう|もの||かたって| Researchers say that you can only summon a new one when all the Four Holy Heroes are dead."

「…… な 、 ん だって 」 "…… What did you say "

「 そんな ……」

「 う 、 嘘 だ ろ ……」 |うそ|| "Uh, you're lying..."

今更 三 人 の 勇者 様 は うろたえて や がる 。 いまさら|みっ|じん||ゆうしゃ|さま|||| The three heroes are now panicking.

元 の 世界 に 、 帰る 術 が 無い ? もと||せかい||かえる|じゅつ||ない Is there no way to return to the original world?

「 このまま じゃ 帰れ ない だ と ! ||かえれ||| "I can't go home like this!

ふざけ や が って ! Bullshit !

「 何時まで 掴んで んだ コラ ! いつまで|つかんで|| "How long have you been holding on to me, Kora!

俺 は 乱暴に 騎士 の 拘束 を 剥がす 。 おれ||らんぼうに|きし||こうそく||はがす I violently peel off the knight's restraints. 我猛烈地掙脫了騎士的束縛。

「 こら !

抵抗 する 気 か 」 ていこう||き| Are you going to resist?"

「 暴れ ねえ よ ! あばれ|| "Don't go on a rampage!

騎士 の 一 人 が 俺 を 殴る 。 きし||ひと|じん||おれ||なぐる One of the knights hits me.

ガン っと 良い 音 が した 。 がん||よい|おと|| It made a nice banging sound.

けれど 痛く も 痒 く も 無い 。 |いたく||よう|||ない But it doesn't hurt or itch. どうも 騎士 の 方 は そう で は なかった ようで 殴った 腕 を 握って 痛み を 堪えて いる 。 |きし||かた|||||||なぐった|うで||にぎって|いたみ||こらえて| It seems that the knight was not so, he held his arms and endured the pain. 顯然,騎士並沒有這樣的感覺,他握住被擊中的手臂,忍著疼痛。

「 で ? " and ?

王様 、 俺 に 対する 罰 は 何 だ よ ? おうさま|おれ||たいする|ばち||なん|| King, what is your punishment for me? 腕 を 振り 回し 、 痺れ を 治して から 尋ねる 。 うで||ふり|まわし|しびれ||なおして||たずねる I waved my arms around, cured my numbness, and then asked. 我揮了揮手臂,擺脫了麻木的感覺,然後問道。

「…… 今 の ところ 波 に 対する 対抗 手段 と して 存在 して おる から 罰 は 与え ない 。 いま|||なみ||たいする|たいこう|しゅだん|||そんざい||||ばち||あたえ| "... For now, it exists as a countermeasure against the waves, so no punishment will be given.

だが …… 既に お前 の 罪 は 国民 に 知れ 渡って いる 。 |すでに|おまえ||ざい||こくみん||しれ|わたって| But... your crime is already known to the people. それ が 罰 だ 。 ||ばち| That's punishment. 我が国 で 雇用 職 に 就ける と 思う な よ 」 わがくに||こよう|しょく||つける||おもう|| Don't think you can get a job in our country." 別以為你能在我們國家找到工作。”

「 あー あー 、 ありがたい お 言葉 デスネー ! ||||ことば| "Ah, thank you for your kind words, Desune!

つまり 冒険 者 と して Lv を 上げて 波 に 備えろ って 訳 ね 。 |ぼうけん|もの|||lv||あげて|なみ||そなえろ||やく| In other words, as an adventurer raising Lv to prepare for the wave.

「 一 ヵ 月 後 の 波 の とき に は 召集 する 。 ひと||つき|あと||なみ|||||しょうしゅう| "When it is a wave after a month, call it.

例え 罪人 でも 貴 様 は 盾 の 勇者 な のだ 。 たとえ|ざいにん||とうと|さま||たて||ゆうしゃ|| Even if you are a sinner, you are the Hero of the Shield. 即使你是罪人,你也是盾牌英雄。 役目 から 逃れ られ ん 」 やくめ||のがれ|| I can not escape from my role. " 我無法逃避我的角色。”

「 分かって る よ ! わかって|| " I know !

俺 は 弱い んで ね 。 おれ||よわい|| I'm weak. 時間 が 惜しい んだ よ ! じかん||おしい|| Time is running out! チャリ ……。 Bicycle …….

あ 、 そう だった 。

念 に は 念 を と 盾 に 隠して 置いた んだった な 。 ねん|||ねん|||たて||かくして|おいた|| Just to be sure I hid it in my shield. 我想我把它藏在盾牌後面以防萬一。

「 ホラ よ ! "Horror!

これ が 欲しかった んだ ろ ! ||ほしかった|| This is what you wanted! 最後に 残った 俺 の 全 財産 である 銀貨 三十 枚 を 取り出して 元 康 の 顔面 に 投げ つけて やった 。 さいごに|のこった|おれ||ぜん|ざいさん||ぎんか|さんじゅう|まい||とりだして|もと|やす||がんめん||なげ|| At the end, I took out all my remaining assets, thirty silver coins, and threw them in Motoyasu's face.

「 うわ !

何 する んだ 、 お前 ──! なん|||おまえ What are you doing, you ──! 元 康 の 罵 倒 が 聞こえて くる が 知った こと で は ない 。 もと|やす||ののし|たお||きこえて|||しった|||| I can hear Motoyasu cursing, but I don't know. 我聽到元康在咒罵,但我對此一無所知。

城 を 出る と 道 行く 住民 全て が 俺 の 方 を 見て ヒソヒソ と 内緒 話 を して いる 。 しろ||でる||どう|いく|じゅうみん|すべて||おれ||かた||みて|ひそひそ||ないしょ|はなし||| When I leave the castle, all the people passing by are looking at me and whispering secrets.

ホント 、 噂 話 の 伝達 が 早い こと で 。 ほんと|うわさ|はなし||でんたつ||はやい|| Really, it's because rumors spread so quickly.

呆れて 物 も 言え ない 。 あきれて|ぶつ||いえ| I was stunned and couldn't say anything.

もう 、 全て が 醜く 見えて 仕方 が 無い 。 |すべて||みにくく|みえて|しかた||ない Already, everything seems ugly and there is no choice.

こうして 俺 は 信頼 と 金 …… 全て を 失い 、 最悪の 形 で 冒険 の 幕 を 開けた のだった 。 |おれ||しんらい||きむ|すべて||うしない|さいあくの|かた||ぼうけん||まく||あけた| Thus, I lost trust and money... everything, and began my adventure in the worst possible way.