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化物語, Bakemonogatari Episode 5 (1)

( 八九 寺 ( はち くじ ) ) それ は ともかく 阿 良 々 木 ( あら ら ぎ ) さん

( 阿 良 々 木 ) 何 だ よ

私 は おなか が すい て い ます よ ?

( 阿 良 々 木 ) じゃあ 戦場 ヶ 原 ( せ ん じょ う が はら ) が 戻って き たら

ど っか に 何 か 食べ に 行 こ う ぜ

お前 何 か 好き な 食べ物 と か ある の か ?

フフン

( 八九 寺 ) 食べ物 で あれ ば 何でも 好き です

( 阿 良 々 木 ) ふう ん

阿 良 々 木 さん の 手 も おいしかった です

( 阿 良 々 木 ) 僕 の 手 は 食べ物 じゃ ない

またまた ご 謙遜 を おいしかった の は 本当 です

( 阿 良 々 木 ) て いう か お前 は 多分 マジ で 僕 の 血肉

少なから ず 飲み込 ん じゃ って る から

その 発言 は かなり シャレ に なら ない ぞ

♪ ~

~ ♪

( 阿 良 々 木 ) 八九 寺 僕 に は よく 分から ない けれど

お前 は お 母 さん に 会い たい ん だ よ な ?

( 八九 寺 ) 子供 が お 母 さん に 会い たい と 思う の は

普通 の 感情 だ と 思い ます が

違い ます か ?

( 阿 良 々 木 ) そりゃ そう な ん だ けど

( 八九 寺 ) 阿 良 々 木 さん は ご 両親 と も に 同じ 家 で

暮らし て らっしゃる ん でしょ う ?

だから 分から ない ん です

離れ て 暮らせ ば

阿 良 々 木 さん だって 絶対 に 会い たく なる と 思い ます

( 阿 良 々 木 ) そんな もの かね

( 八九 寺 ) 先ほど から の 口ぶり から する と

阿 良 々 木 さん は あまり ご 両親 の こと を

好 い て い ない よう な 印象 を 受け ます が

( 阿 良 々 木 ) あ ~ そう じゃ ない よ ただ な うん …

ん ?

( 阿 良 々 木 ) 僕 って さ 中学 まで は す っ げ ~ いい 子 だった ん だ よ

意味 も なく 親 に

反抗 し た り も し なかった し な

育て て くれ てる こと に 感謝 し て た ん だ

ほほ う ご 立派 です

( 阿 良 々 木 ) けど 高校 で 勉強 に ついて い け なく なっちゃ っ て さ

あ …

( 阿 良 々 木 ) する と 今 まで いい 子 だった 分 反動 が 来 て さ

言葉 に なら ない 気まず さ みたい な もの が あって な

( 火 憐 ( かれん ) ) 兄ちゃん は そんな こと だ から

( 阿 良 々 木 ) そんな こと だ から 僕 は

いつ まで たって も 大 人 に なれ ない ん だって さ

いつ まで も 大 人 に なれ ない 子供 の まま だ そう だ

子供 です か で は 私 と 同じ です

( 阿 良 々 木 ) お前 と 一緒 って わけ じゃ ない と 思う けど な

体 ばっ か で っか く なって

中身 が それ に ついていって ない って 意味 だ ろ う から

阿 良 々 木 さん これ でも 私

クラス で は かなり 発育 の 良い ほう です

( 阿 良 々 木 ) 確か に なかなか 立派 な 胸 を し て い た な

( 八九 寺 ) ハッ ! 触り まし た か ?

いつ 触り まし た ?

( 阿 良 々 木 ) えっ と 取 っ 組み 合い し た とき

えっ

ファースト タッチ を 奪わ れ て しまい まし た !

( 阿 良 々 木 ) ファースト タッチ ?

ファースト キス より

ファースト タッチ の ほう が 先 だ なんて

八九 寺 真 宵 ( まよい ) は いやらしい 女の子 に なって しまい まし た !

( 阿 良 々 木 ) あっ そう だ 八九 寺 ちゃん そう いえ ば すっかり 忘れ て た ね

約束 どおり お 小遣い を あげよ う

この タイミング で 言わ ない で ください !

が う っ

が う っ が う っ が う っ

ど っ どう どう よし よし よ ~ し

阿 良 々 木 さん 反省 の 色 が 見え ませ ん

少女 の デリケート な 胸 に 触って おい て

ひと言 くらい あって も いい でしょ う !

ん …

ありがとう ?

( 八九 寺 ) 違い ます ! 謝罪 を 要求 し て い ます !

( 阿 良 々 木 ) て いう か 別に いい だ ろ 減る もん じゃ ない し

逆 に もま れ たら 増える と も いう ぞ

( 八九 寺 ) 何 です か ! 阿 良 々 木 さん は そんな 迷信 を 盾 に とって

今 まで 婦女子 の 胸 を もみ まくって き た の です か ?

最低 です ね

( 阿 良 々 木 ) 残念 ながら そんな 機会 は 一 度 も なかった な

( 八九 寺 ) 童 貞 野郎 な ん です ね !

( 阿 良 々 木 ) あっ

( 八九 寺 ) が う ! が う う ! ( 阿 良 々 木 ) いっ う …

( 八九 寺 ) が う が う が う が う ! ( 阿 良 々 木 ) あっ 危 ねえ って !

( 阿 良 々 木 ) まじ ヤバ い って !

( 八九 寺 ) 童 貞 に 触ら れ まし た ! 汚さ れ まし た !

( 阿 良 々 木 ) 誰 に 触ら れ た って 同じ だ そんな もん !

ようやく 芽生え かけ て い た 罪悪 感 が 消え て いく ぞ !

( 八九 寺 ) が う ~

が う が う っ が う っ が う !

ああ もう 狂 犬 病 か お前 は ! こう なったら もう

ファースト が どう と か

キス が 何とか

そんな こと が 気 に なら なく なる くらい に

もみ しだい て やら あ

( 八九 寺 ) う わ ~ !

( 阿 良 々 木 ) 小学生 女子 を 相手 に 我 を 忘れ

強引 な セクハラ 行為 を 力任せ に 迫る 男子 高校 生 の 姿 が

そこ に は あった … が

それ だけ は 僕 で は ない と 信じ たい

( 八九 寺 ) ごめんなさい で し た

こっち こそ ごめん

( 阿 良 々 木 ) しかし 八九 寺 割と ケンカ 慣れ し てる な お前

( 八九 寺 ) 学校 で は よく ある こと です 阿 良 々 木 さん こそ

( 阿 良 々 木 ) あんな 感じ の 取 っ 組み 合い なら 妹 相手 に しょっちゅう で ね

まあ 取 っ 組み 合い の ケンカ なら

どっち か が 謝って 終わり な ん だ よ な

( 八九 寺 ) どう か さ れ まし た か ?

阿 良 々 々々 木 ( あら ら ら ら ぎ ) さん

( 阿 良 々 木 ) 今度 は “ ら ” が 2 個 多い から な

失礼 か み まし た

( 阿 良 々 木 ) 違う わざと だ

かみ まみ た

( 阿 良 々 木 ) わざと じゃ ない !

( 八九 寺 ) しかた が あり ませ ん

誰 だって 言い 間違い を する こと くらい は あり ます

それとも 阿 良 々 木 さん は 生まれ て から 一 度 も

かん だ こと が ない と いう の です か ?

ない と は 言わ ない が

少なくとも 人 の 名前 を かん だ り は し ない よ

では

生 ( なま ) む み 生 ( なま ) もめ 生 ( なま ) まま も と 3 回 言って ください

お前 が 言 え て ない じゃ ん

( 八九 寺 ) 生 もめ だ なんて いやらしい です !

( 阿 良 々 木 ) 言った の は お前 だ から な

( 八九 寺 ) 生 まま も だ なんて いやらしい です !

( 阿 良 々 木 ) その いやらし さ は 僕 に は 分から ない が

( 阿 良 々 木 ) て いう か

意図 的 に 言 お う と 思え ば

かえって 言いにくい 言葉 だ ろ う

生 まま も

( 八九 寺 ) 生 まま ま ~

( 八九 寺 ) で どう か さ れ まし た か 阿 良 々 木 さん

( 阿 良 々 木 ) どう も し ない よ

ただ 妹 に どんな ふう に 謝った もんか を 考える と

ちょっと 憂鬱 に な っち まっ た だけ だ

謝る と いう こと は 胸 でも もみ まし た か ?

妹 の 胸 なんか もむ か

( 阿 良 々 木 ) 今日 家 を 出る とき 妹 と ちょっと 口論 し ち まって な

( 八九 寺 ) 私 の お 父さん と お 母 さん も ケンカ ばかり し て まし た

取 っ 組み 合い じゃ ない です よ 口論 の ほう です

( 阿 良 々 木 ) ん …

一 人 娘 の 私 が 言う の も 何 です が

仲 の いい ご 夫婦 だった らしい の です よ

ですが 私 は 仲良く し て いる お 2 人 と いう の を

見 た こと が なかった ん です

お 二 人 は いつも ケンカ ばかり し て まし た

( 阿 良 々 木 ) お前 は お 母 さん の こと が 好き な ん だ よ な

( 八九 寺 ) ええ 好き です

もちろん お 父さん の こと も 好き です

( 阿 良 々 木 ) うん

( 八九 寺 ) お 父さん と お 母 さん は ケンカ を さ れ

その 結果 別れ て しまい まし た けれど

私 は お 2 人 と も の こと を 大好き な ん です

( 阿 良 々 木 ) そ っか

( 八九 寺 ) だ から だ から こそ 不安 です

お 父さん お 母 さん の こと 本気 で 嫌い に なっちゃ っ た み たい で

私 を お 母 さん に 会わ そう と し ない ん です

私 お 母 さん の こと いつか 忘れ ちゃ う ん じゃ ない か って

このまま ずっと 会 え なけ れ ば お 母 さん の こと

好き じゃ なく なっちゃ う ん じゃ ない か って

とても 不安 です

( 戦場 ヶ 原 ) ほか の 女 の 匂い が する わ ね

な っ !

お … おお 戦場 ヶ 原

この シャンプー の 香り は

羽 川 ( はね かわ ) さんか しら ね

え ? お前 分かる の ?

ある 程度 は ね

阿 良 々 木 くん が 腰 の 形 で 女子 を 区別 できる の と

同じ よう な もの と 考え て くれ て いい わ

( 阿 良 々 木 ) そんな 特殊 な 能力 を 披露 し た 覚え は ねえ よ

( 戦場 ヶ 原 ) え ? あれ ? でき ない の ?

( 阿 良 々 木 ) 意外 そう な リアクション を する な !

( 戦場 ヶ 原 ) “ お前 は 据わり の いい 立派 な 骨盤 を し た 安産 型 だ から ”

“ きっと 元気 な 赤ちゃん が 産 め る と 思う ぜ ”

“ ウエッヘッヘッヘッヘッ ” て

この 間 私 に 言って くれ た じゃ ない

( 阿 良 々 木 ) あ ? ただ の 変態 野郎 じゃ ねえ か !

( 戦場 ヶ 原 ) で 羽 川 さん 来 て た の ね

( 阿 良 々 木 ) まあ 来 て た よ もう 帰った けれど

たまたま 通りかかった ん だ

( 戦場 ヶ 原 ) ふう ん

で 忍野 ( おし の ) から 話 聞い て き た ん だ ろ ? 戦場 ヶ 原

阿 良 々 木 くん 私 は どうやら 謝ら なけ れ ば いけ ない そう よ

忍野 さん に そう 言わ れ て しまった わ

( 阿 良 々 木 ) は ? 謝ら なけ れ ば なら ない こと ?

( 戦場 ヶ 原 ) 正しい 事実 が 1 つ あった と し て

それ を 2 つ の 視点 から 観察 し た とき

違う 結果 が 出 た と する

その とき どちら の 視点 が 正しい か を 判断 する 方法 は

本来 ない

自分 の 正し さ を 証明 する 方法 なんて この世 に は ない の だ と

ん ?

( 戦場 ヶ 原 ) で も だ から って 自分 が 間違って いる と 決めつける の も

同じ くらい 違う

うん

だって ホント あの 人 は 見透かし た こと を 言う わ よ ね

嫌い だ わ

( 阿 良 々 木 ) いや 何 言って ん だ ? お前

いや お前 じゃ なく て 忍野 か ?

この 状況 に そんな の

あまり 関係 が あり そう に も 思え ない けれど

迷 ( まよ ) い 牛 ( うし ) から 解放 さ れる 方法 は

とても 簡単 な の だ そう よ 阿 良 々 木 くん

“ 蝸牛 に ついていく から 迷う の で あって ”

“ 蝸牛 から 離れ れ ば 迷い は ない ” だって

ついていく から 迷う ?

蝸牛 の 場合 対象 と なって いる 人間 の ほう から

怪 異 ( か いい ) の ほう に 寄って いる らしい の

だから 阿 良 々 木 くん が 蝸牛 から 離れ れ ば

それ で いい と いう わけ



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( 八九 寺 ( はち くじ ) ) それ は ともかく 阿 良 々 木 ( あら ら ぎ ) さん

( 阿 良 々 木 ) 何 だ よ

私 は おなか が すい て い ます よ ?

( 阿 良 々 木 ) じゃあ 戦場 ヶ 原 ( せ ん じょ う が はら ) が 戻って き たら

ど っか に 何 か 食べ に 行 こ う ぜ

お前 何 か 好き な 食べ物 と か ある の か ?

フフン

( 八九 寺 ) 食べ物 で あれ ば 何でも 好き です

( 阿 良 々 木 ) ふう ん

阿 良 々 木 さん の 手 も おいしかった です

( 阿 良 々 木 ) 僕 の 手 は 食べ物 じゃ ない

またまた ご 謙遜 を おいしかった の は 本当 です

( 阿 良 々 木 ) て いう か お前 は 多分 マジ で 僕 の 血肉

少なから ず 飲み込 ん じゃ って る から

その 発言 は かなり シャレ に なら ない ぞ

♪ ~

~ ♪

( 阿 良 々 木 ) 八九 寺 僕 に は よく 分から ない けれど

お前 は お 母 さん に 会い たい ん だ よ な ?

( 八九 寺 ) 子供 が お 母 さん に 会い たい と 思う の は

普通 の 感情 だ と 思い ます が

違い ます か ?

( 阿 良 々 木 ) そりゃ そう な ん だ けど

( 八九 寺 ) 阿 良 々 木 さん は ご 両親 と も に 同じ 家 で

暮らし て らっしゃる ん でしょ う ?

だから 分から ない ん です

離れ て 暮らせ ば

阿 良 々 木 さん だって 絶対 に 会い たく なる と 思い ます

( 阿 良 々 木 ) そんな もの かね

( 八九 寺 ) 先ほど から の 口ぶり から する と

阿 良 々 木 さん は あまり ご 両親 の こと を

好 い て い ない よう な 印象 を 受け ます が

( 阿 良 々 木 ) あ ~ そう じゃ ない よ ただ な うん …

ん ?

( 阿 良 々 木 ) 僕 って さ 中学 まで は す っ げ ~ いい 子 だった ん だ よ

意味 も なく 親 に

反抗 し た り も し なかった し な

育て て くれ てる こと に 感謝 し て た ん だ

ほほ う ご 立派 です

( 阿 良 々 木 ) けど 高校 で 勉強 に ついて い け なく なっちゃ っ て さ

あ …

( 阿 良 々 木 ) する と 今 まで いい 子 だった 分 反動 が 来 て さ

言葉 に なら ない 気まず さ みたい な もの が あって な

( 火 憐 ( かれん ) ) 兄ちゃん は そんな こと だ から

( 阿 良 々 木 ) そんな こと だ から 僕 は

いつ まで たって も 大 人 に なれ ない ん だって さ

いつ まで も 大 人 に なれ ない 子供 の まま だ そう だ

子供 です か で は 私 と 同じ です

( 阿 良 々 木 ) お前 と 一緒 って わけ じゃ ない と 思う けど な

体 ばっ か で っか く なって

中身 が それ に ついていって ない って 意味 だ ろ う から

阿 良 々 木 さん これ でも 私

クラス で は かなり 発育 の 良い ほう です

( 阿 良 々 木 ) 確か に なかなか 立派 な 胸 を し て い た な

( 八九 寺 ) ハッ ! 触り まし た か ?

いつ 触り まし た ?

( 阿 良 々 木 ) えっ と 取 っ 組み 合い し た とき

えっ

ファースト タッチ を 奪わ れ て しまい まし た !

( 阿 良 々 木 ) ファースト タッチ ?

ファースト キス より

ファースト タッチ の ほう が 先 だ なんて

八九 寺 真 宵 ( まよい ) は いやらしい 女の子 に なって しまい まし た !

( 阿 良 々 木 ) あっ そう だ 八九 寺 ちゃん そう いえ ば すっかり 忘れ て た ね

約束 どおり お 小遣い を あげよ う

この タイミング で 言わ ない で ください !

が う っ

が う っ が う っ が う っ

ど っ どう どう よし よし よ ~ し

阿 良 々 木 さん 反省 の 色 が 見え ませ ん

少女 の デリケート な 胸 に 触って おい て

ひと言 くらい あって も いい でしょ う !

ん …

ありがとう ?

( 八九 寺 ) 違い ます ! 謝罪 を 要求 し て い ます !

( 阿 良 々 木 ) て いう か 別に いい だ ろ 減る もん じゃ ない し

逆 に もま れ たら 増える と も いう ぞ

( 八九 寺 ) 何 です か ! 阿 良 々 木 さん は そんな 迷信 を 盾 に とって

今 まで 婦女子 の 胸 を もみ まくって き た の です か ?

最低 です ね

( 阿 良 々 木 ) 残念 ながら そんな 機会 は 一 度 も なかった な

( 八九 寺 ) 童 貞 野郎 な ん です ね !

( 阿 良 々 木 ) あっ

( 八九 寺 ) が う ! が う う ! ( 阿 良 々 木 ) いっ う …

( 八九 寺 ) が う が う が う が う ! ( 阿 良 々 木 ) あっ 危 ねえ って !

( 阿 良 々 木 ) まじ ヤバ い って !

( 八九 寺 ) 童 貞 に 触ら れ まし た ! 汚さ れ まし た !

( 阿 良 々 木 ) 誰 に 触ら れ た って 同じ だ そんな もん !

ようやく 芽生え かけ て い た 罪悪 感 が 消え て いく ぞ !

( 八九 寺 ) が う ~

が う が う っ が う っ が う !

ああ もう 狂 犬 病 か お前 は ! こう なったら もう

ファースト が どう と か

キス が 何とか

そんな こと が 気 に なら なく なる くらい に

もみ しだい て やら あ

( 八九 寺 ) う わ ~ !

( 阿 良 々 木 ) 小学生 女子 を 相手 に 我 を 忘れ

強引 な セクハラ 行為 を 力任せ に 迫る 男子 高校 生 の 姿 が

そこ に は あった … が

それ だけ は 僕 で は ない と 信じ たい

( 八九 寺 ) ごめんなさい で し た

こっち こそ ごめん

( 阿 良 々 木 ) しかし 八九 寺 割と ケンカ 慣れ し てる な お前

( 八九 寺 ) 学校 で は よく ある こと です 阿 良 々 木 さん こそ

( 阿 良 々 木 ) あんな 感じ の 取 っ 組み 合い なら 妹 相手 に しょっちゅう で ね

まあ 取 っ 組み 合い の ケンカ なら

どっち か が 謝って 終わり な ん だ よ な

( 八九 寺 ) どう か さ れ まし た か ?

阿 良 々 々々 木 ( あら ら ら ら ぎ ) さん

( 阿 良 々 木 ) 今度 は “ ら ” が 2 個 多い から な

失礼 か み まし た

( 阿 良 々 木 ) 違う わざと だ

かみ まみ た

( 阿 良 々 木 ) わざと じゃ ない !

( 八九 寺 ) しかた が あり ませ ん

誰 だって 言い 間違い を する こと くらい は あり ます

それとも 阿 良 々 木 さん は 生まれ て から 一 度 も

かん だ こと が ない と いう の です か ?

ない と は 言わ ない が

少なくとも 人 の 名前 を かん だ り は し ない よ

では

生 ( なま ) む み 生 ( なま ) もめ 生 ( なま ) まま も と 3 回 言って ください

お前 が 言 え て ない じゃ ん

( 八九 寺 ) 生 もめ だ なんて いやらしい です !

( 阿 良 々 木 ) 言った の は お前 だ から な

( 八九 寺 ) 生 まま も だ なんて いやらしい です !

( 阿 良 々 木 ) その いやらし さ は 僕 に は 分から ない が

( 阿 良 々 木 ) て いう か

意図 的 に 言 お う と 思え ば

かえって 言いにくい 言葉 だ ろ う

生 まま も

( 八九 寺 ) 生 まま ま ~

( 八九 寺 ) で どう か さ れ まし た か 阿 良 々 木 さん

( 阿 良 々 木 ) どう も し ない よ

ただ 妹 に どんな ふう に 謝った もんか を 考える と

ちょっと 憂鬱 に な っち まっ た だけ だ

謝る と いう こと は 胸 でも もみ まし た か ?

妹 の 胸 なんか もむ か

( 阿 良 々 木 ) 今日 家 を 出る とき 妹 と ちょっと 口論 し ち まって な

( 八九 寺 ) 私 の お 父さん と お 母 さん も ケンカ ばかり し て まし た

取 っ 組み 合い じゃ ない です よ 口論 の ほう です

( 阿 良 々 木 ) ん …

一 人 娘 の 私 が 言う の も 何 です が

仲 の いい ご 夫婦 だった らしい の です よ

ですが 私 は 仲良く し て いる お 2 人 と いう の を

見 た こと が なかった ん です

お 二 人 は いつも ケンカ ばかり し て まし た

( 阿 良 々 木 ) お前 は お 母 さん の こと が 好き な ん だ よ な

( 八九 寺 ) ええ 好き です

もちろん お 父さん の こと も 好き です

( 阿 良 々 木 ) うん

( 八九 寺 ) お 父さん と お 母 さん は ケンカ を さ れ

その 結果 別れ て しまい まし た けれど

私 は お 2 人 と も の こと を 大好き な ん です

( 阿 良 々 木 ) そ っか

( 八九 寺 ) だ から だ から こそ 不安 です

お 父さん お 母 さん の こと 本気 で 嫌い に なっちゃ っ た み たい で

私 を お 母 さん に 会わ そう と し ない ん です

私 お 母 さん の こと いつか 忘れ ちゃ う ん じゃ ない か って

このまま ずっと 会 え なけ れ ば お 母 さん の こと

好き じゃ なく なっちゃ う ん じゃ ない か って

とても 不安 です

( 戦場 ヶ 原 ) ほか の 女 の 匂い が する わ ね

な っ !

お … おお 戦場 ヶ 原

この シャンプー の 香り は

羽 川 ( はね かわ ) さんか しら ね

え ? お前 分かる の ?

ある 程度 は ね

阿 良 々 木 くん が 腰 の 形 で 女子 を 区別 できる の と

同じ よう な もの と 考え て くれ て いい わ

( 阿 良 々 木 ) そんな 特殊 な 能力 を 披露 し た 覚え は ねえ よ

( 戦場 ヶ 原 ) え ? あれ ? でき ない の ?

( 阿 良 々 木 ) 意外 そう な リアクション を する な !

( 戦場 ヶ 原 ) “ お前 は 据わり の いい 立派 な 骨盤 を し た 安産 型 だ から ”

“ きっと 元気 な 赤ちゃん が 産 め る と 思う ぜ ”

“ ウエッヘッヘッヘッヘッ ” て

この 間 私 に 言って くれ た じゃ ない

( 阿 良 々 木 ) あ ? ただ の 変態 野郎 じゃ ねえ か !

( 戦場 ヶ 原 ) で 羽 川 さん 来 て た の ね

( 阿 良 々 木 ) まあ 来 て た よ もう 帰った けれど

たまたま 通りかかった ん だ

( 戦場 ヶ 原 ) ふう ん

で 忍野 ( おし の ) から 話 聞い て き た ん だ ろ ? 戦場 ヶ 原

阿 良 々 木 くん 私 は どうやら 謝ら なけ れ ば いけ ない そう よ

忍野 さん に そう 言わ れ て しまった わ

( 阿 良 々 木 ) は ? 謝ら なけ れ ば なら ない こと ?

( 戦場 ヶ 原 ) 正しい 事実 が 1 つ あった と し て

それ を 2 つ の 視点 から 観察 し た とき

違う 結果 が 出 た と する

その とき どちら の 視点 が 正しい か を 判断 する 方法 は

本来 ない

自分 の 正し さ を 証明 する 方法 なんて この世 に は ない の だ と

ん ?

( 戦場 ヶ 原 ) で も だ から って 自分 が 間違って いる と 決めつける の も

同じ くらい 違う

うん

だって ホント あの 人 は 見透かし た こと を 言う わ よ ね

嫌い だ わ

( 阿 良 々 木 ) いや 何 言って ん だ ? お前

いや お前 じゃ なく て 忍野 か ?

この 状況 に そんな の

あまり 関係 が あり そう に も 思え ない けれど

迷 ( まよ ) い 牛 ( うし ) から 解放 さ れる 方法 は

とても 簡単 な の だ そう よ 阿 良 々 木 くん

“ 蝸牛 に ついていく から 迷う の で あって ”

“ 蝸牛 から 離れ れ ば 迷い は ない ” だって

ついていく から 迷う ?

蝸牛 の 場合 対象 と なって いる 人間 の ほう から

怪 異 ( か いい ) の ほう に 寄って いる らしい の

だから 阿 良 々 木 くん が 蝸牛 から 離れ れ ば

それ で いい と いう わけ


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