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2 - Harry Potter, 4.1.2 フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店 - At Flourish and Blots

4.1.2 フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店 - At Flourish and Blots

ハリー は 口 を 開いた 。 途端 に いやというほど 熱い 灰 を 吸い込んだ 。

「 ダ 、 ダイア 、 ゴン 横丁 」 むせ ながら 言った 。

まるで 巨大な 穴 に 渦 を 巻いて 吸い込まれて いく ようだった 。 高速で 回転 して いる らしい ...... 耳 が 聞え なく なる か と 思う ほど の 轟音 が する 。 ハリー は 目 を 開いて いよう と 努力 した が 、 緑 色 の 炎 の 渦 で 気分 が 悪く なった 。 ...... 何 か 硬い もの が 肘 に ぶつかった ので 、 ハリー は しっかり と 肘 を 引いた 。 回る ...... 回る ...... 今度 は 冷たい 手 で 頬 を 打た れる ような 感じ が した ...... メガネ 越し に 目 を 細めて 見る と 、 輪郭 の ぼやけた 暖炉 が 次々 と 目の前 を 通り過ぎ 、 その こう 側 の 部屋 が チラッチラッ と 見えた ...... ベーコン ・ サンドイッチ が 胃袋 の 中 で 引っくり返って い る ...... ハリー は また 目 を 閉じた 。 止まって くれる と いい のに ―― やおら 、 ハリー は 前 のめり に 倒れた 。 冷たい 石 に 顔 を 打って 、 メガネ が 壊れる の が わかった 。

クラクラ 、 ズキズキ し ながら 、 煤 だらけ で ハリー は そろそろ と 立ち上がり 、 壊れた メガネ を 目 の ところ に かざした 。 ハリー の 他 に は だれ も いない 。 でも いったい ここ は どこ な の か 、 さっぱり わから なかった 。 わかった こと と いえば 、 ハリー は 石 の 暖炉 の 中 に 突っ立って いた し 、 その 暖炉 は 、 大きな 魔法使い の 店 の 薄 明かり の 中 に あった ―― 売って いる もの は どう 見 て も 、 ホグワーツ 校 の リスト に は 載り そう も ない 物 ばかり だ 。

手前 の ショーケース に は 、 クッション に 載せられた しなびた 手 、 血 に 染まった トランプ 、 そ れ に 義眼 が ギロリ と 目 を むいて いた 。 壁 から は 邪悪な 表情 の 仮面 が 見下ろし 、 カウンター に は 人骨 が ばら 積み に なって いる 。 天井 から は 錆び ついた 刺 だらけ の 道具 が ぶら下がって い た 。 もっと 悪い こと に 、 埃 で 汚れた ウィンドウ の 外 に 見える 、 暗い 狭い 通り は 、 絶対 に ダイアゴン 横丁 で は なかった 。

一刻 も 早く ここ を 出た 方 が いい 。 暖炉 の 床 に ぶつけた 鼻 が まだ ズキズキ して いた が 、 ハリー は すばやく こっそり と 出口 に 向かった 。 が 、 途中 まで きた とき 、 ガラス 戸 の 向こう側 に 二 つ の 人影 が 見えた 。 その 一 人 は ―― こんな とき に 最悪の 出会い 。 メガネ は 壊れ 、 煤 だらけ で 、 迷子 に なった ハリー が 最も 会い たく ない 人物 ―― ドラコ ・ マルフォイ だった 。

ハリー は 急いで 周り を 見回し 、 左 の 方 に 大きな 黒い キャビネット 棚 を 見つけ 、 中 に 飛び込 ん で 身 を 隠した 。 扉 を 閉め 、 覗き よう の 隙間 を 細く 開けた 。 数 秒 後 、 ベル が ガラガラ と 鳴り 、 マルフォイ が 入って きた 。

その あと に 続いて 入って きた の は 父親 に 違いない 。 息子 と 同じ 血の気 の ない 顔 、 尖った 顎 、 息子 と 瓜二つの 冷たい 灰色 の 目 を して いる 。 マルフォイ 氏 は 、 陳列 の 商品 に 何気なく 目 を や り ながら 、 店 の 奥 まで 入って きた 。 カウンター の ベル を 押し 、 息子 に 向かって 言った 。

「 ドラコ 、 一切 触る んじゃ ない ぞ 」

ドラコ は 義眼 に 手 を 伸ばして いた が 、「 なに か プレゼント を 買って くれる んだ と 思って いた のに 」 と 言った 。

「 競技 用 の 箒 を 買って やる と 言った んだ 」

父親 は カウンター を 指 で トントン 叩き ながら 言った 。

「 寮 の 選手 に 選ば れ なきゃ 、 そんな の 意味 ないだ ろ ?」

マルフォイ は すねて 不機嫌な 顔 を した 。

「 ハリー ・ ポッター なんか 、 去年 ニンバス 2000 を もらった んだ 。 グリフィンドール の 寮 チーム で プレー できる ように 、 ダンブルドア から 特別 許可 も もらった 。 あいつ 、 そんなに うまく ない のに 。 単に 有名だ から な んだ ...... 額 に バカな 傷 が ある から 有名な んだ 」

ドラコ ・ マルフォイ は かがんで 、 どくろ の 陳列 棚 を しげしげ 眺めた 。

「...... ど いつも こいつ も ハリー が かっこいいって 思って る 。 額 に 傷 、 手 に 箒 の 素敵な ポッター ――」

「 同じ こと を もう 何 十 回 と 聞か さ れた 」

マルフォイ 氏 が 、 押さえつける ような 目 で 息子 を 見た 。

「 しかし 、 言って おく が 、 ハリー ・ ポッター が 好きで は ない ような 素振り を 見せる の は 、 な ん と 言う か ―― 賢明 ―― で は ない ぞ 。 特に 今 は 、 大多数 の 者 が 彼 を 、 闇 の 帝王 を 消した ヒーロー と して 扱って いる のだ から ――。 や ぁ 、 ボージン 君 」

猫背 の 男 が 脂っこ い 髪 を 撫で つけ ながら カウンター の むこうに 現れた 。 「 マルフォイ 様 、 また 、 おいで いただき まして うれしゅう ございます 」

ボージン 氏 は 髪 の 毛 と 同じく 脂っこ い 声 を 出した 。 「 恐悦 至極 で ございます ―― そして 若 様 まで ―― 光栄で ございます 。 手前 ども に 何 かご 用 は 、 本日 入荷 した ばかりの 品 を お 目 に かけ なれば 。 お 値段 の 方 は 、 お 勉強 さ せて いた だ ... ...」

「 ボージン 君 、 今日 は 買い に きた ので は なく 、 売り に きた のだ よ 」 と マルフォイ 氏 が 言った 。 「 へ 、 売り に ?」 ボージン 氏 の 顔 から フッと 笑い が 薄らいだ 。

「 当然 聞き 及んで いる と 思う が 、 魔法 省 が 、 抜き打ち の 立入 調査 を 仕掛ける こと が 多く なった 」 マルフォイ 氏 は 話 ながら 内 ポケット から 羊 皮 紙 の 巻紙 を 取り出し 、 ボージン 氏 が 読める ように 広げた 。 「 私 も 少 しばかり の ―― あー ―― 物品 を 家 に 持って おる ので 、 もし 役所 の 訪問 でも 受けた 場 合 、 都合 の 悪い 思い を する かも しれ ない ......」

ボージン 氏 は 鼻 めがね を 掛け 、 リスト を 読んだ 。 「 魔法 省 が あなた 様 に ご 迷惑 を お かけ する と は 、 考えられません が 。 ねぇ 、 だんな 様 ?」 マルフォイ 氏 の 口元 が ニヤッ と した 。

「 まだ 訪問 は ない 。 マルフォイ 家 の 名前 は 、 まだ それなり の 尊敬 を 勝ち得て いる 。 しかし 、 役所 は とみに 小 うるさく なって いる 。 マグル 保護 法 の 制定 の うわさ も ある ―― あの 、 虱った かり の 、 マグル びいき の アーサー ・ ウィーズリー の バカ 者 が 、 糸 を 引いて いる に 違いない ― ―」 ハリー は 熱い 怒り が 込み上げて くる の を 感じた 。 「―― と なれば 、 見て わかる ように 、 これら の 毒物 の 中 に は 、 一見 その 手 の もの の ように 見 える もの が ――」 「 万事 心得て おります と も 、 だんな 様 、 ちょっと 拝見 を ......」 「 あれ を 買って くれる ?」 ドラコ が クッション に 置か れた しなびた 手 を 指差して 、 二 人 の 会話 を さえぎった 。 「 あぁ 、『 輝き の 手 』 で ございます ね !」 ボージン 氏 は リスト を 放り出して ドラコ の 方 に せかせか 駆け寄った 。

「 蝋燭 を 差し込んで いただきます と 、 手 を 持って いる 者 に だけ しか 見え ない 灯り が 点 り ま す 。 泥棒 、 強盗 に は 最高の 見方 で ございまして 、 お坊ちゃま は 、 お 目 が 高くて いらっしゃ る !」

「 ボージン 、 私 の 息子 は 泥棒 、 強盗 より は ましな もの に なって 欲しい が 」

マルフォイ 氏 は 冷たく 言った 。 ボージン 氏 は 慌てて 、「 とんでもない 。 そんな つもり で は 。 だんな 様 」 と 言った 。

「 ただし 、 この 息子 の 成績 が 上がら ない よう なら 」 マルフォイ 氏 の 声 が 一 段 と 冷たく なった 。 「 行き着く 先 は 、 せいぜい そんな ところ かも しれ ん 」

「 僕 の 責任 じゃ ない 」 ドラコ が 言い返した 。 「 先生 が みんな を ひいき する んだ 。 あの ハーマイオニー ・ グレンジャー が ――」

「 私 は むしろ 、 魔法 の 家系 でも なんでもない 小娘 に 、 全科 目 の 試験 で 負けて いる おまえ が 、 恥じ入って しかる べきだ と 思う が 」

「 や ー い !」 ハリー は 声 を 押し殺して 言った 。 ドラコ が 恥じ と 怒り の 混じった 顔 を して いる の が 小気味よかった 。

「 このごろ は どて も 同じで ございます 」 ボージン 氏 が 脂っこ い 声 で 言った 。 「 魔法使い の 血 筋 など 、 どこ でも 安く 扱わ れる ように なって しまい まして ――」

「 私 は 違う ぞ 」

マルフォイ 氏 は 細長い 鼻 の 穴 を 膨らま せた 。

「 もちろん で ございます と も 。 だんな 様 、 わたし も で ございます よ 」

ボージン 氏 は 深々と お辞儀 を した 。

「 それ ならば 、 私 の リスト に 話 を 戻そう 」 マルフォイ 氏 は びしっと 言った 。 「 ボージン 、 私 は 少 し 急いで いる ので ね 。 今日 は 他 でも 大事な 用件 が ある のだ よ 」

二 人 は 交渉 を 始めた 。 ドラコ が 商品 を 眺め ながら 、 だんだん ハリー の 隠れて いる ところ に 近づいて くる ので 、 ハリー は 気 が 気 で は なかった 。 ドラコ は 、 攻守 兼用 の 長い ロープ の 束 の 前 で 立ち止まって 、 しげしげ 眺め 、 豪華な オパール の ネックレス の 前 に 立てかけて ある 説明 書 を 読んで ニヤニヤ した 。

< ご 注意 ―― 手 を 触れ ない こと 呪わ れた ネックレス ―― これ まで に 十九 人 の 持ち主 の マグル の 命 を 奪った > ドラコ は 向き を 変え 、 ちょうど 目の前 に ある キャビネット の 棚 の 間 に 目 を 止めた 。 前 に 進み ...... 取って を つかもう と 手 を 伸ばした ......。

「 決まり だ 」 カウンター の 前 で マルフォイ 氏 が 言った 。 「 ドラコ 、 行く ぞ !」

ドラコ が 向き を 変えた ので 、 ハリー は 額 の 冷や汗 を 袖 で 拭った 。

「 ボージン 君 、 お邪魔 しました な 。 明日 、 館 の 方 に 物 を 取り に きて れる だろう ね 」

ドア が 閉まった 途端 、 ボージン 氏 の トロトロ と した 脂っこ さ が 消し飛んだ 。 「 ごきげんよう 、 マルフォイ 閣下 さま さま 。 うわさ が 本当 なら 、 あなた 様 が お 売り に なった の は 、 その お 館 と やら に お 隠し に なって いる 物 の 半分 に も なりません わ ......」 ぶつぶつ と 暗い 声 で つぶやき ながら 、 ボージン 氏 は 奥 に 引っ込んだ 。 ハリー は 戻って こ ない か どう か 一 瞬間 迷って 、 それ から 、 できる だけ 音 を たて ず に キャビネット 棚 から 滑り 出て 、 ショーケース の 脇 を 通りぬけ 、 店 の 外 に でた 。

壊れた メガネ を 鼻 の 上 で しっかり 押さえ ながら 、 ハリー は 周り を 見回した 。 うさんくさい 横丁 だった 。 闇 の 魔術 に 関する 物 しか 売って いない ような 店 が 軒 を 連ねて いた 。 今 ハリー が 出 て きた 店 、「 ボージン ・ アンド ・ バークス 」 が 一 番 大きな 店 らしかった 。 その 向かい 側 の 店 の ショーウインドウ に は 、 気味 の 悪い 、 縮れた 生 首 が 飾ら れ 、 二 軒先 に は 大きな 檻 が あって 、 巨大な 黒 蜘蛛 が 何 匹 も ガサゴソ して いた 。 みすぼらしい なり の 魔法使い が 二 人 、 店 の 入 り 口 の 薄暗がり の 中 から ハリー を じっと 見て 、 互いに なにやら ぼそぼそ 言って いる 。 ハリー は ザワッ と して そこ を 離れた 。 メガネ を 鼻 の 上 に まっすぐ 乗っかる ように 手 で 押さえ ながら 、 なんとか ここ から 出る 道 を 見つけ なければ と 、 ハリー は 藁 に も すがる 思い で 歩いた 。

毒 蝋燭 の 店 の 軒先 に 掛かった 古ぼけた 木 の 看板 が 、 通り の 名 を 教えて くれた 。

< 夜 の 闇 横丁 《 ノクターン 横丁 》> なんの ヒント に も なら ない 。 聞いた こと が ない 場所 だ 。 ウィーズリー 家 の 暖炉 の 炎 の 中 で 、 口 いっぱい に 灰 を 吸い込んだ まま で 発音 した ので 、 きちんと 通り の 名前 を 言え なかった のだ ろう 。 落ち着け 、 と 自分 に 言い聞かせ ながら 、 ハリー は どう したら よい か 考えた 。

「 坊や 、 迷子 に なった んじゃ なかろう ね ?」 すぐ 耳元 で 声 が して 、 ハリー は 飛びあがった 。

老婆 が 、 盆 を 持って ハリー の 前 に 立って いた 。 気味 の 悪い 、 人間 の 生爪 の ような 物 が 盆 に 積まれて いる 。 老婆 は ハリー を 横目 で 見 ながら 、 黄色い 歯 を むき 出した 。 ハリー は あとずさり した 。

「 いえ 、 大丈夫です 。 ただ ――」

「 ハリー ! おまえ さん 、 こんな とこ で 何 しち ょる ん か ?」

ハリー は 心 が 踊った 。 老婆 は 飛び上がった 。 山積み の 生爪 が 、 老婆 の 足元 に バラバラ と 滝 の ように 落ちた 。 ホグワーツ の 森 番 、 ハグリッド の 巨大な 姿 に 向かって 、 老婆 は 悪態 を つい た 。 ハグリッド が ごわごわした 巨大な 髭 の 中 から 、 コガネムシ の ような 真っ黒な 目 を 輝か せ て 、 二 人 の 方 に 大股 で 近づいて きた 。

「 ハグリッド !」 ハリー は ほっと 気 が 抜けて 声 が かすれた 。 「 僕 、 迷子 に なって ...... 暖炉 飛行 粉 が ......」

ハグリッド は ハリー の 襟首 を つかんで 、 老 魔女 から 引き離した 。 弾み で 盆 が 魔女 の 手 から 吹っ飛んだ 。 魔女 の 甲高い 悲鳴 が 、 二 人 の あと を 追いかけて 、 くねくね した 横丁 を 通り 、 明るい 陽 の 光 の 中 に 出る まで ついてきた 。 遠く に ハリー の 見 知った 、 純白の 大理石 の 建物 が 見 えた 。 グリンゴッツ 銀行 だ 。 ハグリッド は 、 ハリー を 一足飛び に ダイアゴン 横丁 に つれて き て くれた のだ 。

「 ひどい 格好 を しち ょる もん だ !」

ハグリッド は ぶっきらぼうに そう 言う と 、 ハリー の 煤 を 払った 。 あまり の 力 で 払う ので 、 ハリー は すんでのところで 、 薬 問屋 の 前 に ある ドラゴン の 糞 の 樽 の 中 に 突っ込む ところ だった 。 「 夜 の 闇 横丁 な ん ぞ 、 どうして また ウロウロ し とった か ―― ハリー よ 、 あそこ は 危ねえ ところ だ ―― おまえ さん が いる ところ を 、 誰 か に みられ たく ねえ もんだ ――」 「 僕 も そう だろうって 思った 」 ハリー は 煤払い を しよう と した ので 、 ヒョイ と かわし ながら 言った 。 「 言った だ ろ 、 迷子 に なったって ―― ハグリッド は いったい 何 して た の ?」 「『 肉食 ナメクジ の 駆除 剤 』 を 探し とった 」 ハグリッド は 唸った 。 「 やつ ら 、 学校 の キャベツ を 食い荒らし とる 。 おまえ さん 、 一 人 じゃ なか ろ ?」

「 僕 、 ウィーズリー さん の とこ に 泊まって る んだ けど 、 はぐれちゃった 。 探さ なくちゃ 」 二 人 は 一緒に 歩き はじめた 。

「 俺 の 手紙 に 返事 を くれ なんだ の は どうして かい ?」

ハリー は ハグリッド に 並んで 小走り に 走って いた ( ハグリッド の ブーツ が 大また に 一 歩 踏み 出す たび に 、 ハリー は 三 歩 歩か なければ なら なかった )。 ハリー は ドビー の こと や 、 ダーズリー が 何 を した か を 話して 聞か せた 。

「 腐れ マグル め 。 俺 が その こと を 知っとったら なぁ 」 ハグリッド は 歯 噛み した 。 「 ハリー ! ハリー ! ここ よ 」

ハリー が 目 を 上げる と 、 グリンゴッツ の 白い 階段 の 一 番 上 に 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー が 立って いた 。 ふさふさ した 栗 色 の 髪 を 後ろ に なびかせ ながら 、 ハーマイオニー は 二 人 の そば に 駆け 下りて きた 。

「 メガネ どう しちゃった の ? ハグリッド 、 こんにちは ...... あぁ 、 また 二 人 に 会えて 、 わたし とっても 嬉しい ...... ハリー 、 グリンゴッツ に 行く ところ な の ?」 「 ウィーズリー さん たち を 見つけて から だ けど 」 ハーマイオニー に 会えて ハリー は ニッコリ 笑った 。 「 おまえ さん 、 そう 長く 待た ん でも ええ ぞ 」 ハグリッド が ニッコリ した 。

ハリー と ハーマイオニー が 見回す と 、 人混み で ごった返した 通り を 、 ロン 、 フレッド 、 ジョージ 、 パーシー 、 ウィーズリー おじさん が 駆けて くる の が 見えた 。

4.1.2 フローリッシュ・アンド・ブロッツ書店 - At Flourish and Blots |あんど|ブロッツ しょてん|at|flourish||blots 4.1.2 Buchhandlung Flourish and Blots - Bei Flourish and Blots 4.1.2 Flourish and Blots Bookstore - At Flourish and Blots 4.1.2 Librería Flourish and Blots - En Flourish and Blots 4.1.2 Księgarnia Flourish and Blots - W księgarni Flourish and Blots 4.1.2 Flourish and Blots bokhandel - På Flourish and Blots 4.1.2 Flourish and Blots 书店 4.1.2 Flourish and Blots 書店

ハリー は 口 を 開いた 。 ||くち||あいた Harry opened his mouth. 途端 に いやというほど 熱い 灰 を 吸い込んだ 。 とたん|||あつい|はい||すいこんだ Immediately I inhaled the hot ash.

「 ダ 、 ダイア 、 ゴン 横丁 」 むせ ながら 言った 。 |||よこちょう|||いった "Da, Dia, Gon Yokocho," he said.

まるで 巨大な 穴 に 渦 を 巻いて 吸い込まれて いく ようだった 。 |きょだいな|あな||うず||まいて|すいこま れて|| It was like swirling around a huge hole and being sucked in. 高速で 回転 して いる らしい ...... 耳 が 聞え なく なる か と 思う ほど の 轟音 が する 。 こうそくで|かいてん||||みみ||きこえ|||||おもう|||ごうおん|| It seems that it is spinning at high speed ... It makes a roaring sound that makes me think that I can't hear it. ハリー は 目 を 開いて いよう と 努力 した が 、 緑 色 の 炎 の 渦 で 気分 が 悪く なった 。 ||め||あいて|||どりょく|||みどり|いろ||えん||うず||きぶん||わるく| Harry tried to keep his eyes open, but the whirlpool of green flames made him sick. ...... 何 か 硬い もの が 肘 に ぶつかった ので 、 ハリー は しっかり と 肘 を 引いた 。 なん||かたい|||ひじ||||||||ひじ||ひいた ...... Something hard hit Harry in the elbow, and he pulled his elbow firmly. 回る ...... 回る ...... 今度 は 冷たい 手 で 頬 を 打た れる ような 感じ が した ...... メガネ 越し に 目 を 細めて 見る と 、 輪郭 の ぼやけた 暖炉 が 次々 と 目の前 を 通り過ぎ 、 その こう 側 の 部屋 が チラッチラッ と 見えた ...... ベーコン ・ サンドイッチ が 胃袋 の 中 で 引っくり返って い る ...... ハリー は また 目 を 閉じた 。 まわる|まわる|こんど||つめたい|て||ほお||うた|||かんじ|||めがね|こし||め||ほそめて|みる||りんかく|||だんろ||つぎつぎ||めのまえ||とおりすぎ|||がわ||へや||||みえた|べーこん|さんどいっち||いぶくろ||なか||ひっくりかえって||||||め||とじた Turn ...... Turn ...... This time I felt a cold hand on my cheek. ...... Squinting through my glasses, I saw a series of blurred fireplaces pass before me, and then glimpses of a room on the other side of them. ...... A bacon sandwich turned over in his stomach ...... Harry closed his eyes again. 止まって くれる と いい のに ―― やおら 、 ハリー は 前 のめり に 倒れた 。 とまって||||||||ぜん|||たおれた I wish he'd stop -- suddenly, Harry slumped forward. 冷たい 石 に 顔 を 打って 、 メガネ が 壊れる の が わかった 。 つめたい|いし||かお||うって|めがね||こぼれる||| I hit my face against a cold stone and found that my glasses broke.

クラクラ 、 ズキズキ し ながら 、 煤 だらけ で ハリー は そろそろ と 立ち上がり 、 壊れた メガネ を 目 の ところ に かざした 。 ||||すす|||||||たちあがり|こぼれた|めがね||め|||| Dizzy, throbbing, and covered in soot, Harry stood up and held his broken glasses up to his eyes. ハリー の 他 に は だれ も いない 。 ||た||||| No one but Harry. でも いったい ここ は どこ な の か 、 さっぱり わから なかった 。 But I had no idea where it was. わかった こと と いえば 、 ハリー は 石 の 暖炉 の 中 に 突っ立って いた し 、 その 暖炉 は 、 大きな 魔法使い の 店 の 薄 明かり の 中 に あった ―― 売って いる もの は どう 見 て も 、 ホグワーツ 校 の リスト に は 載り そう も ない 物 ばかり だ 。 ||||||いし||だんろ||なか||つったって||||だんろ||おおきな|まほうつかい||てん||うす|あかり||なか|||うって|||||み||||こう||りすと|||のり||||ぶつ|| All I knew was that Harry stood in a stone fireplace, which was in the dim light of a large wizard's shop--whatever it was for sale, Hogwarts. All of them are unlikely to be on the school list.

手前 の ショーケース に は 、 クッション に 載せられた しなびた 手 、 血 に 染まった トランプ 、 そ れ に 義眼 が ギロリ と 目 を むいて いた 。 てまえ|||||くっしょん||のせ られた||て|ち||そまった|とらんぷ||||ただし がん||||め||| In the showcase in the foreground, there were a squeaky hand on a cushion, a blood-stained playing card, and a squinting eye. 壁 から は 邪悪な 表情 の 仮面 が 見下ろし 、 カウンター に は 人骨 が ばら 積み に なって いる 。 かべ|||じゃあくな|ひょうじょう||かめん||みおろし|かうんたー|||じんこつ|||つみ||| A mask with an evil expression looks down from the wall, and human bones are piled up on the counter. 天井 から は 錆び ついた 刺 だらけ の 道具 が ぶら下がって い た 。 てんじょう|||さび||とげ|||どうぐ||ぶらさがって|| Rusted and stabbed tools hung from the ceiling. もっと 悪い こと に 、 埃 で 汚れた ウィンドウ の 外 に 見える 、 暗い 狭い 通り は 、 絶対 に ダイアゴン 横丁 で は なかった 。 |わるい|||ほこり||けがれた|||がい||みえる|くらい|せまい|とおり||ぜったい|||よこちょう||| To make matters worse, the dark, narrow streets that look out of the dusty windows were never at the Diagon side street.

一刻 も 早く ここ を 出た 方 が いい 。 いっこく||はやく|||でた|かた|| You had better leave here as soon as possible. 暖炉 の 床 に ぶつけた 鼻 が まだ ズキズキ して いた が 、 ハリー は すばやく こっそり と 出口 に 向かった 。 だんろ||とこ|||はな||||||||||||でぐち||むかった The nose that hit the floor of the fireplace was still throbbing, but Harry quickly and sneaked towards the exit. が 、 途中 まで きた とき 、 ガラス 戸 の 向こう側 に 二 つ の 人影 が 見えた 。 |とちゅう||||がらす|と||むこうがわ||ふた|||ひとかげ||みえた When I reached the halfway point, I saw two figures on the other side of the glass door. その 一 人 は ―― こんな とき に 最悪の 出会い 。 |ひと|じん|||||さいあくの|であい One of them is - at a time like this, it's the worst encounter I've ever had. メガネ は 壊れ 、 煤 だらけ で 、 迷子 に なった ハリー が 最も 会い たく ない 人物 ―― ドラコ ・ マルフォイ だった 。 めがね||こぼれ|すす|||まいご|||||もっとも|あい|||じんぶつ||| His glasses were broken, full of soot, and Harry, who got lost, was the one he didn't want to see most--Draco Malfoy.

ハリー は 急いで 周り を 見回し 、 左 の 方 に 大きな 黒い キャビネット 棚 を 見つけ 、 中 に 飛び込 ん で 身 を 隠した 。 ||いそいで|まわり||みまわし|ひだり||かた||おおきな|くろい||たな||みつけ|なか||とびこ|||み||かくした Harry hurriedly looked around, found a large black cabinet shelf to the left, and jumped in to hide himself. 扉 を 閉め 、 覗き よう の 隙間 を 細く 開けた 。 とびら||しめ|のぞき|||すきま||ほそく|あけた The door was closed and a narrow opening was opened for a peek. 数 秒 後 、 ベル が ガラガラ と 鳴り 、 マルフォイ が 入って きた 。 すう|びょう|あと|べる||||なり|||はいって| A few seconds later, the bell rattled and Malfoy came in.

その あと に 続いて 入って きた の は 父親 に 違いない 。 |||つづいて|はいって||||ちちおや||ちがいない The next person to enter the room must have been the father. 息子 と 同じ 血の気 の ない 顔 、 尖った 顎 、 息子 と 瓜二つの 冷たい 灰色 の 目 を して いる 。 むすこ||おなじ|ちのけ|||かお|とがった|あご|むすこ||うりふたつの|つめたい|はいいろ||め||| He has the same bloodless face, pointed chin, and cold gray eyes as his son. マルフォイ 氏 は 、 陳列 の 商品 に 何気なく 目 を や り ながら 、 店 の 奥 まで 入って きた 。 |うじ||ちんれつ||しょうひん||なにげなく|め|||||てん||おく||はいって| Mr. Malfoy casually glanced at the merchandise on display as he made his way to the back of the store. カウンター の ベル を 押し 、 息子 に 向かって 言った 。 かうんたー||べる||おし|むすこ||むかって|いった He pressed the bell on the counter and said to his son.

「 ドラコ 、 一切 触る んじゃ ない ぞ 」 |いっさい|さわる|||

ドラコ は 義眼 に 手 を 伸ばして いた が 、「 なに か プレゼント を 買って くれる んだ と 思って いた のに 」 と 言った 。 ||ただし がん||て||のばして|||||ぷれぜんと||かって||||おもって||||いった Draco reached out to his prosthesis, but said, "I thought he would buy me some presents."

「 競技 用 の 箒 を 買って やる と 言った んだ 」 きょうぎ|よう||そう||かって|||いった| "I told you to buy a broom for competition."

父親 は カウンター を 指 で トントン 叩き ながら 言った 。 ちちおや||かうんたー||ゆび||とんとん|たたき||いった The father said, tapping the counter with his finger.

「 寮 の 選手 に 選ば れ なきゃ 、 そんな の 意味 ないだ ろ ?」 りょう||せんしゅ||えらば|||||いみ|| "If you have to be selected as a dormitory player, that doesn't mean anything?"

マルフォイ は すねて 不機嫌な 顔 を した 。 |||ふきげんな|かお|| Malfoy sulked and made a sour face.

「 ハリー ・ ポッター なんか 、 去年 ニンバス 2000 を もらった んだ 。 |||きょねん|||| "Harry Potter got the Nimbus 2000 last year. グリフィンドール の 寮 チーム で プレー できる ように 、 ダンブルドア から 特別 許可 も もらった 。 ||りょう|ちーむ||ぷれー|||||とくべつ|きょか|| He also received special permission from Dumbledore to play on the Gryffindor dormitory team. あいつ 、 そんなに うまく ない のに 。 He's not that good. 単に 有名だ から な んだ ...... 額 に バカな 傷 が ある から 有名な んだ 」 たんに|ゆうめいだ||||がく||ばかな|きず||||ゆうめいな| It's just because it's famous ... It's famous because it has a stupid scar on its forehead. "

ドラコ ・ マルフォイ は かがんで 、 どくろ の 陳列 棚 を しげしげ 眺めた 。 ||||ど くろ||ちんれつ|たな|||ながめた Draco Malfoy bent over and gazed at the skull and crossbones display shelves.

「...... ど いつも こいつ も ハリー が かっこいいって 思って る 。 ||||||かっこいい って|おもって| "... I always think Harry is cool. 額 に 傷 、 手 に 箒 の 素敵な ポッター ――」 がく||きず|て||そう||すてきな| A nice potter with a scratch on the forehead and a broom on the hand.

「 同じ こと を もう 何 十 回 と 聞か さ れた 」 おなじ||||なん|じゅう|かい||きか|| "I've heard the same thing dozens of times."

マルフォイ 氏 が 、 押さえつける ような 目 で 息子 を 見た 。 |うじ||おさえつける||め||むすこ||みた Mr. Malfoy saw his son with a restraining eye.

「 しかし 、 言って おく が 、 ハリー ・ ポッター が 好きで は ない ような 素振り を 見せる の は 、 な ん と 言う か ―― 賢明 ―― で は ない ぞ 。 |いって||||||すきで||||そぶり||みせる||||||いう||けんめい|||| "But, let me tell you, it's not wise-to show a pretense that Harry Potter doesn't like. 特に 今 は 、 大多数 の 者 が 彼 を 、 闇 の 帝王 を 消した ヒーロー と して 扱って いる のだ から ――。 とくに|いま||だい たすう||もの||かれ||やみ||ていおう||けした|ひーろー|||あつかって||| Especially now, the vast majority treat him as a hero who has erased the Emperor of Darkness. や ぁ 、 ボージン 君 」 |||きみ Hi, Bojin-kun "

猫背 の 男 が 脂っこ い 髪 を 撫で つけ ながら カウンター の むこうに 現れた 。 ねこぜ||おとこ||あぶら っこ||かみ||なで|||かうんたー|||あらわれた A stooped man appeared over the counter, stroking his greasy hair. 「 マルフォイ 様 、 また 、 おいで いただき まして うれしゅう ございます 」 |さま|||||| "Mr. Malfoy, thank you for coming again."

ボージン 氏 は 髪 の 毛 と 同じく 脂っこ い 声 を 出した 。 |うじ||かみ||け||おなじく|あぶら っこ||こえ||だした Mr. Bojin made a greasy voice, just like his hair. 「 恐悦 至極 で ございます ―― そして 若 様 まで ―― 光栄で ございます 。 こわ えつ|しごく||||わか|さま||こうえいで| "It's a great pleasure-and to youth-I'm honored. 手前 ども に 何 かご 用 は 、 本日 入荷 した ばかりの 品 を お 目 に かけ なれば 。 てまえ|||なん||よう||ほんじつ|にゅうか|||しな|||め||| For some things in the foreground, just look at the items that just arrived today. お 値段 の 方 は 、 お 勉強 さ せて いた だ ... ...」 |ねだん||かた|||べんきょう|||| For the price, I was studying ... "

「 ボージン 君 、 今日 は 買い に きた ので は なく 、 売り に きた のだ よ 」 と マルフォイ 氏 が 言った 。 |きみ|きょう||かい||||||うり|||||||うじ||いった Mr. Malfoy said, "Mr. Borgin, I'm not here to buy, I'm here to sell. 「 へ 、 売り に ?」 ボージン 氏 の 顔 から フッと 笑い が 薄らいだ 。 |うり|||うじ||かお||ふっと|わらい||うすらいだ "Hey, for sale?" Mr. Bojin's face made me laugh.

「 当然 聞き 及んで いる と 思う が 、 魔法 省 が 、 抜き打ち の 立入 調査 を 仕掛ける こと が 多く なった 」 マルフォイ 氏 は 話 ながら 内 ポケット から 羊 皮 紙 の 巻紙 を 取り出し 、 ボージン 氏 が 読める ように 広げた 。 とうぜん|きき|およんで|||おもう||まほう|しょう||ぬきうち||たちいり|ちょうさ||しかける|||おおく|||うじ||はなし||うち|ぽけっと||ひつじ|かわ|かみ||まきがみ||とりだし||うじ||よめる||ひろげた "Of course, I'm sure you're listening, but the Ministry of Magic has often set up unannounced on-site investigations," Malfoy said, taking out a sheepskin roll from his inner pocket and spreading it out for Bojin to read. .. 「 私 も 少 しばかり の ―― あー ―― 物品 を 家 に 持って おる ので 、 もし 役所 の 訪問 でも 受けた 場 合 、 都合 の 悪い 思い を する かも しれ ない ......」 わたくし||しょう||||ぶっぴん||いえ||もって||||やくしょ||ほうもん||うけた|じょう|ごう|つごう||わるい|おもい||||| "I also have a few items at home, so if I receive a visit to the government office, I may feel inconvenient ..."

ボージン 氏 は 鼻 めがね を 掛け 、 リスト を 読んだ 。 |うじ||はな|||かけ|りすと||よんだ Mr. Bojin put on his nose glasses and read the list. 「 魔法 省 が あなた 様 に ご 迷惑 を お かけ する と は 、 考えられません が 。 まほう|しょう|||さま|||めいわく|||||||かんがえ られ ませ ん| "I don't think the Ministry of Magic will cause any inconvenience to you. ねぇ 、 だんな 様 ?」 マルフォイ 氏 の 口元 が ニヤッ と した 。 ||さま||うじ||くちもと|||| Hey, how are you? ”Mr. Malfoy's mouth was grinning.

「 まだ 訪問 は ない 。 |ほうもん|| "I haven't visited yet. マルフォイ 家 の 名前 は 、 まだ それなり の 尊敬 を 勝ち得て いる 。 |いえ||なまえ|||||そんけい||かち えて| The Malfoy family's name still has some respect. しかし 、 役所 は とみに 小 うるさく なって いる 。 |やくしょ|||しょう||| However, the government office is extremely noisy. マグル 保護 法 の 制定 の うわさ も ある ―― あの 、 虱った かり の 、 マグル びいき の アーサー ・ ウィーズリー の バカ 者 が 、 糸 を 引いて いる に 違いない ― ―」 ハリー は 熱い 怒り が 込み上げて くる の を 感じた 。 |ほご|ほう||せいてい||||||しらみ った||||び いき|||||ばか|もの||いと||ひいて|||ちがいない|||あつい|いかり||こみあげて||||かんじた There are rumors that the Muggle Protection Act has been enacted--that, the lice, the Muggle-and-live Arthur Weasley idiot must be pulling the string --- "Harry is angry. I felt that. 「―― と なれば 、 見て わかる ように 、 これら の 毒物 の 中 に は 、 一見 その 手 の もの の ように 見 える もの が ――」 「 万事 心得て おります と も 、 だんな 様 、 ちょっと 拝見 を ......」 「 あれ を 買って くれる ?」 ドラコ が クッション に 置か れた しなびた 手 を 指差して 、 二 人 の 会話 を さえぎった 。 ||みて|||これ ら||どくぶつ||なか|||いっけん||て|||||み||||ばんじ|こころえて|おり ます||||さま||はいけん||||かって||||くっしょん||おか|||て||ゆびさして|ふた|じん||かいわ|| "-If so, as you can see, some of these poisons seem to be in their hands--" "I know everything, sir, take a look. ...... ”“ Will you buy that? ”Draco pointed at the shriveled hand on the cushion and interrupted the conversation between the two. 「 あぁ 、『 輝き の 手 』 で ございます ね !」 ボージン 氏 は リスト を 放り出して ドラコ の 方 に せかせか 駆け寄った 。 |かがやき||て|||||うじ||りすと||ほうりだして|||かた|||かけよった "Ah, it's'The Hand of Shine'!" Mr. Bojin threw the list out and rushed towards Draco.

「 蝋燭 を 差し込んで いただきます と 、 手 を 持って いる 者 に だけ しか 見え ない 灯り が 点 り ま す 。 ろうそく||さしこんで|いただき ます||て||もって||もの||||みえ||ともり||てん||| "When you insert the candle, the light is lit so that only the person holding the hand can see it. 泥棒 、 強盗 に は 最高の 見方 で ございまして 、 お坊ちゃま は 、 お 目 が 高くて いらっしゃ る !」 どろぼう|ごうとう|||さいこうの|みかた|||お ぼう ちゃ ま|||め||たかくて|| You are the best judge of thieves and robbers, and you are a very discerning young man!

「 ボージン 、 私 の 息子 は 泥棒 、 強盗 より は ましな もの に なって 欲しい が 」 |わたくし||むすこ||どろぼう|ごうとう|||||||ほしい| "Borgin, I hope my son turns out to be something more than a thief and a robber.“

マルフォイ 氏 は 冷たく 言った 。 |うじ||つめたく|いった ボージン 氏 は 慌てて 、「 とんでもない 。 |うじ||あわてて| Mr. Bojin hurriedly said, "It's ridiculous. そんな つもり で は 。 With that in mind. だんな 様 」 と 言った 。 |さま||いった I said, "Sir.

「 ただし 、 この 息子 の 成績 が 上がら ない よう なら 」 マルフォイ 氏 の 声 が 一 段 と 冷たく なった 。 ||むすこ||せいせき||あがら|||||うじ||こえ||ひと|だん||つめたく| "But if this son's grades don't improve," Malfoy's voice became even colder. 「 行き着く 先 は 、 せいぜい そんな ところ かも しれ ん 」 ゆきつく|さき||||||| "That may be where you end up, at best.."

「 僕 の 責任 じゃ ない 」 ドラコ が 言い返した 。 ぼく||せきにん|||||いいかえした "It's not my responsibility," Draco replied. 「 先生 が みんな を ひいき する んだ 。 せんせい|||||| "The teacher patronizes everyone. あの ハーマイオニー ・ グレンジャー が ――」 That Herma Ionie Granger is-- "

「 私 は むしろ 、 魔法 の 家系 でも なんでもない 小娘 に 、 全科 目 の 試験 で 負けて いる おまえ が 、 恥じ入って しかる べきだ と 思う が 」 わたくし|||まほう||かけい|||しょう むすめ||ぜんか|め||しけん||まけて||||はじいって||||おもう| "I rather think you should be ashamed of yourself for losing in all your exams to a girl who doesn't come from a magical family or anything.."

「 や ー い !」 ハリー は 声 を 押し殺して 言った 。 |-||||こえ||おしころして|いった "Yeah!" Harry said, killing his voice. ドラコ が 恥じ と 怒り の 混じった 顔 を して いる の が 小気味よかった 。 ||はじ||いかり||まじった|かお||||||こきみよかった Draco's face was a mixture of shame and anger, which was quite amusing.

「 このごろ は どて も 同じで ございます 」 ボージン 氏 が 脂っこ い 声 で 言った 。 ||||おなじで|||うじ||あぶら っこ||こえ||いった "These days are the same," said Mr. Bojin in a greasy voice. 「 魔法使い の 血 筋 など 、 どこ でも 安く 扱わ れる ように なって しまい まして ――」 まほうつかい||ち|すじ||||やすく|あつかわ||||| The wizard bloodline has become a cheap commodity everywhere.

「 私 は 違う ぞ 」 わたくし||ちがう| "I'm not"

マルフォイ 氏 は 細長い 鼻 の 穴 を 膨らま せた 。 |うじ||ほそながい|はな||あな||ふくらま| Malfoy inflated an elongated nostril.

「 もちろん で ございます と も 。 Of course it is. だんな 様 、 わたし も で ございます よ 」 |さま||||| Sir, it is my pleasure, too.

ボージン 氏 は 深々と お辞儀 を した 。 |うじ||しんしんと|おじぎ|| Mr. Bojin bowed deeply.

「 それ ならば 、 私 の リスト に 話 を 戻そう 」 マルフォイ 氏 は びしっと 言った 。 ||わたくし||りすと||はなし||もどそう||うじ|||いった Let's get back to my list," Mr. Malfoy said firmly. 「 ボージン 、 私 は 少 し 急いで いる ので ね 。 |わたくし||しょう||いそいで||| I'm in a bit of a hurry, Bozin. 今日 は 他 でも 大事な 用件 が ある のだ よ 」 きょう||た||だいじな|ようけん||||

二 人 は 交渉 を 始めた 。 ふた|じん||こうしょう||はじめた They began negotiating. ドラコ が 商品 を 眺め ながら 、 だんだん ハリー の 隠れて いる ところ に 近づいて くる ので 、 ハリー は 気 が 気 で は なかった 。 ||しょうひん||ながめ|||||かくれて||||ちかづいて|||||き||き||| Harry didn't mind as Draco gradually approached Harry's hiding place as he looked at the product. ドラコ は 、 攻守 兼用 の 長い ロープ の 束 の 前 で 立ち止まって 、 しげしげ 眺め 、 豪華な オパール の ネックレス の 前 に 立てかけて ある 説明 書 を 読んで ニヤニヤ した 。 ||こうしゅ|けんよう||ながい|ろーぷ||たば||ぜん||たちどまって||ながめ|ごうかな|||ねっくれす||ぜん||たてかけて||せつめい|しょ||よんで|| Draco stopped in front of a bunch of long offensive and defensive ropes, gazed at him, and grinned at the instruction manual leaning in front of a gorgeous opal necklace.

< ご 注意 ―― 手 を 触れ ない こと 呪わ れた ネックレス ―― これ まで に 十九 人 の 持ち主 の マグル の 命 を 奪った > |ちゅうい|て||ふれ|||のろわ||ねっくれす||||じゅうきゅう|じん||もちぬし||||いのち||うばった <Caution ――Do not touch the cursed necklace ――The nineteen owners of the Muggle have been killed so far> ドラコ は 向き を 変え 、 ちょうど 目の前 に ある キャビネット の 棚 の 間 に 目 を 止めた 。 ||むき||かえ||めのまえ|||||たな||あいだ||め||とどめた Draco turned around and caught his eye between the shelves of the cabinet right in front of him. 前 に 進み ...... 取って を つかもう と 手 を 伸ばした ......。 ぜん||すすみ|とって||||て||のばした Going forward ... I reached out to grab it ...

「 決まり だ 」 カウンター の 前 で マルフォイ 氏 が 言った 。 きまり||かうんたー||ぜん|||うじ||いった "It's a rule," Malfoy said in front of the counter. 「 ドラコ 、 行く ぞ !」 |いく| Draco, let's go!

ドラコ が 向き を 変えた ので 、 ハリー は 額 の 冷や汗 を 袖 で 拭った 。 ||むき||かえた||||がく||ひやあせ||そで||ぬぐった

「 ボージン 君 、 お邪魔 しました な 。 |きみ|おじゃま|し ました| "Bojin-kun, I'm sorry to bother you. 明日 、 館 の 方 に 物 を 取り に きて れる だろう ね 」 あした|かん||かた||ぶつ||とり||||| Tomorrow, I'm sure you'll be able to pick up things from the museum. "

ドア が 閉まった 途端 、 ボージン 氏 の トロトロ と した 脂っこ さ が 消し飛んだ 。 どあ||しまった|とたん||うじ||とろとろ|||あぶら っこ|||けしとんだ As soon as the door closed, Mr. Bojin's tortoise and greasiness disappeared. 「 ごきげんよう 、 マルフォイ 閣下 さま さま 。 ||かっか|| "Good morning, His Excellency Malfoy. うわさ が 本当 なら 、 あなた 様 が お 売り に なった の は 、 その お 館 と やら に お 隠し に なって いる 物 の 半分 に も なりません わ ......」  ぶつぶつ と 暗い 声 で つぶやき ながら 、 ボージン 氏 は 奥 に 引っ込んだ 。 ||ほんとう|||さま|||うり|||||||かん|||||かくし||||ぶつ||はんぶん|||なり ませ ん||||くらい|こえ|||||うじ||おく||ひっこんだ If the rumors are true, you're not selling half of what's hidden in the mansion ... "Muttering and muttering in a dark voice. However, Mr. Bojin retracted to the back. ハリー は 戻って こ ない か どう か 一 瞬間 迷って 、 それ から 、 できる だけ 音 を たて ず に キャビネット 棚 から 滑り 出て 、 ショーケース の 脇 を 通りぬけ 、 店 の 外 に でた 。 ||もどって||||||ひと|しゅんかん|まよって|||||おと||||||たな||すべり|でて|||わき||とおりぬけ|てん||がい|| Harry wondered for a moment whether he should come back, then slid out of the cabinetry as quietly as possible, passed by the showcase, and stepped out of the store.

壊れた メガネ を 鼻 の 上 で しっかり 押さえ ながら 、 ハリー は 周り を 見回した 。 こぼれた|めがね||はな||うえ|||おさえ||||まわり||みまわした Holding his broken glasses firmly on his nose, Harry looked around. うさんくさい 横丁 だった 。 |よこちょう| It was a ugly side street. 闇 の 魔術 に 関する 物 しか 売って いない ような 店 が 軒 を 連ねて いた 。 やみ||まじゅつ||かんする|ぶつ||うって|||てん||のき||つらねて| The stores were lined with stores that sold only items related to dark magic. 今 ハリー が 出 て きた 店 、「 ボージン ・ アンド ・ バークス 」 が 一 番 大きな 店 らしかった 。 いま|||だ|||てん||あんど|||ひと|ばん|おおきな|てん| The store Harry had just left, Borgin and Burkes, seemed to be the biggest. その 向かい 側 の 店 の ショーウインドウ に は 、 気味 の 悪い 、 縮れた 生 首 が 飾ら れ 、 二 軒先 に は 大きな 檻 が あって 、 巨大な 黒 蜘蛛 が 何 匹 も ガサゴソ して いた 。 |むかい|がわ||てん|||||きみ||わるい|ちぢれた|せい|くび||かざら||ふた|のきさき|||おおきな|おり|||きょだいな|くろ|くも||なん|ひき|||| The shop window across the street was adorned with creepy, curly necks, a large cage two houses away, and a number of giant black spiders rustling. みすぼらしい なり の 魔法使い が 二 人 、 店 の 入 り 口 の 薄暗がり の 中 から ハリー を じっと 見て 、 互いに なにやら ぼそぼそ 言って いる 。 |||まほうつかい||ふた|じん|てん||はい||くち||うすくらがり||なか|||||みて|たがいに|||いって| Two shabby wizards stare at Harry in the dim light of the entrance to the store and say something to each other. ハリー は ザワッ と して そこ を 離れた 。 |||||||はなれた Harry left with a start. メガネ を 鼻 の 上 に まっすぐ 乗っかる ように 手 で 押さえ ながら 、 なんとか ここ から 出る 道 を 見つけ なければ と 、 ハリー は 藁 に も すがる 思い で 歩いた 。 めがね||はな||うえ|||のっかる||て||おさえ|||||でる|どう||みつけ|||||わら||||おもい||あるいた Harry walked on the straw, trying to find a way out of here, holding his glasses straight on his nose.

毒 蝋燭 の 店 の 軒先 に 掛かった 古ぼけた 木 の 看板 が 、 通り の 名 を 教えて くれた 。 どく|ろうそく||てん||のきさき||かかった|ふるぼけた|き||かんばん||とおり||な||おしえて| An old wooden sign on the eaves of a poison candle shop told me the name of the street.

< 夜 の 闇 横丁 《 ノクターン 横丁 》> よ||やみ|よこちょう||よこちょう <Nocturne Alley なんの ヒント に も なら ない 。 |ひんと|||| It's not a hint. 聞いた こと が ない 場所 だ 。 きいた||||ばしょ| It's a place I've never heard of. ウィーズリー 家 の 暖炉 の 炎 の 中 で 、 口 いっぱい に 灰 を 吸い込んだ まま で 発音 した ので 、 きちんと 通り の 名前 を 言え なかった のだ ろう 。 |いえ||だんろ||えん||なか||くち|||はい||すいこんだ|||はつおん||||とおり||なまえ||いえ||| He probably couldn't say the name of the street properly because he had inhaled so much ash in the flames of the Weasley fireplace that he couldn't pronounce the words. 落ち着け 、 と 自分 に 言い聞かせ ながら 、 ハリー は どう したら よい か 考えた 。 おちつけ||じぶん||いいきかせ||||||||かんがえた Harry wondered what to do, telling himself to calm down.

「 坊や 、 迷子 に なった んじゃ なかろう ね ?」 すぐ 耳元 で 声 が して 、 ハリー は 飛びあがった 。 ぼうや|まいご|||||||みみもと||こえ|||||とびあがった "Hey, kid, you didn't get lost, did you? Harry jumped up at the sound of a voice in his ear.

老婆 が 、 盆 を 持って ハリー の 前 に 立って いた 。 ろうば||ぼん||もって|||ぜん||たって| An old woman was standing in front of Harry with a tray. 気味 の 悪い 、 人間 の 生爪 の ような 物 が 盆 に 積まれて いる 。 きみ||わるい|にんげん||なまづめ|||ぶつ||ぼん||つまれて| Creepy, human claw-like objects are piled up in the basin. 老婆 は ハリー を 横目 で 見 ながら 、 黄色い 歯 を むき 出した 。 ろうば||||よこめ||み||きいろい|は|||だした The old woman bare her yellow teeth while looking sideways at Harry. ハリー は あとずさり した 。 Harry stepped back.

「 いえ 、 大丈夫です 。 |だいじょうぶです ただ ――」

「 ハリー ! おまえ さん 、 こんな とこ で 何 しち ょる ん か ?」 ||||||なん|||| "Harry! What are you doing in a place like this?

ハリー は 心 が 踊った 。 ||こころ||おどった 老婆 は 飛び上がった 。 ろうば||とびあがった The old woman jumped up. 山積み の 生爪 が 、 老婆 の 足元 に バラバラ と 滝 の ように 落ちた 。 やまづみ||なまづめ||ろうば||あしもと||ばらばら||たき|||おちた A pile of raw claws fell apart like a waterfall at the feet of an old woman. ホグワーツ の 森 番 、 ハグリッド の 巨大な 姿 に 向かって 、 老婆 は 悪態 を つい た 。 ||しげる|ばん|||きょだいな|すがた||むかって|ろうば||あくたい||| The old woman cursed at Hogwarts Forest, Hagrid's giant figure. ハグリッド が ごわごわした 巨大な 髭 の 中 から 、 コガネムシ の ような 真っ黒な 目 を 輝か せ て 、 二 人 の 方 に 大股 で 近づいて きた 。 |||きょだいな|ひげ||なか||こがねむし|||まっくろな|め||かがやか|||ふた|じん||かた||おおまた||ちかづいて| From the giant beard that Hagrid stiffened, he approached the two with his black eyes shining like a scarab beetle.

「 ハグリッド !」 ハリー は ほっと 気 が 抜けて 声 が かすれた 。 ||||き||ぬけて|こえ|| "Hagrid!" Harry was relieved and his voice was faint. 「 僕 、 迷子 に なって ...... 暖炉 飛行 粉 が ......」 ぼく|まいご|||だんろ|ひこう|こな| "I got lost ... Fireplace Flying powder ..."

ハグリッド は ハリー の 襟首 を つかんで 、 老 魔女 から 引き離した 。 ||||えりくび|||ろう|まじょ||ひきはなした Hagrid grabbed Harry's neck and pulled him away from the old witch. 弾み で 盆 が 魔女 の 手 から 吹っ飛んだ 。 はずみ||ぼん||まじょ||て||ふっとんだ The tray was blown out of the witch's hand by a bounce. 魔女 の 甲高い 悲鳴 が 、 二 人 の あと を 追いかけて 、 くねくね した 横丁 を 通り 、 明るい 陽 の 光 の 中 に 出る まで ついてきた 。 まじょ||かんだかい|ひめい||ふた|じん||||おいかけて|||よこちょう||とおり|あかるい|よう||ひかり||なか||でる|| The high-pitched screams of the witches followed them through the twisting alleyways until they emerged into the bright sunlight. 遠く に ハリー の 見 知った 、 純白の 大理石 の 建物 が 見 えた 。 とおく||||み|しった|じゅんぱくの|だいりせき||たてもの||み| In the distance, I saw a pure white marble building that Harry knew. グリンゴッツ 銀行 だ 。 |ぎんこう| Gringots Bank. ハグリッド は 、 ハリー を 一足飛び に ダイアゴン 横丁 に つれて き て くれた のだ 。 ||||いっそくとび|||よこちょう|||||| Hagrid was taken by Harry to Diagon Alley.

「 ひどい 格好 を しち ょる もん だ !」 |かっこう||||| "It looks terrible!"

ハグリッド は ぶっきらぼうに そう 言う と 、 ハリー の 煤 を 払った 。 ||||いう||||すす||はらった Hagrid bluntly said so and paid Harry's soot. あまり の 力 で 払う ので 、 ハリー は すんでのところで 、 薬 問屋 の 前 に ある ドラゴン の 糞 の 樽 の 中 に 突っ込む ところ だった 。 ||ちから||はらう|||||くすり|とんや||ぜん|||||くそ||たる||なか||つっこむ|| Harry was about to plunge into a barrel of dragon dung in front of the drug wholesaler, because he would pay with too much force. 「 夜 の 闇 横丁 な ん ぞ 、 どうして また ウロウロ し とった か ―― ハリー よ 、 あそこ は 危ねえ ところ だ ―― おまえ さん が いる ところ を 、 誰 か に みられ たく ねえ もんだ ――」 「 僕 も そう だろうって 思った 」 ハリー は 煤払い を しよう と した ので 、 ヒョイ と かわし ながら 言った 。 よ||やみ|よこちょう||||||うろうろ||||||||き ねえ|||||||||だれ|||み られ||||ぼく|||だろう って|おもった|||すすはらい||||||||||いった "Knockturn Alley at night, why did you take it again? -Harry, that's dangerous-that's where you are-I don't want anyone to see you-" " I thought so too. "Harry tried to get rid of the soot, so he said, dodging Hyoy. 「 言った だ ろ 、 迷子 に なったって ―― ハグリッド は いったい 何 して た の ?」 「『 肉食 ナメクジ の 駆除 剤 』 を 探し とった 」 ハグリッド は 唸った 。 いった|||まいご||なった って||||なん||||にくしょく|||くじょ|ざい||さがし||||うなった "I told you, I got lost--what was Hagrid doing?" "I searched for a'carnivorous slug repellent'," Hagrid groaned. 「 やつ ら 、 学校 の キャベツ を 食い荒らし とる 。 ||がっこう||きゃべつ||くいあらし| They are taking it upon themselves to eat up the school's cabbage. おまえ さん 、 一 人 じゃ なか ろ ?」 ||ひと|じん||| You weren't alone, were you?

「 僕 、 ウィーズリー さん の とこ に 泊まって る んだ けど 、 はぐれちゃった 。 ぼく||||||とまって||||はぐれちゃ った I'm staying at Mr. Weasley's, but we got separated. 探さ なくちゃ 」 二 人 は 一緒に 歩き はじめた 。 さがさ||ふた|じん||いっしょに|あるき| I have to find it. "They started walking together.

「 俺 の 手紙 に 返事 を くれ なんだ の は どうして かい ?」 おれ||てがみ||へんじ||||||| "Why did you reply to my letter?"

ハリー は ハグリッド に 並んで 小走り に 走って いた ( ハグリッド の ブーツ が 大また に 一 歩 踏み 出す たび に 、 ハリー は 三 歩 歩か なければ なら なかった )。 ||||ならんで|こばしり||はしって||||ぶーつ||おおまた||ひと|ふ|ふみ|だす|||||みっ|ふ|あるか||| Harry was running alongside Hagrid (every time Hagrid's boots took a giant step forward, Harry had to take three steps back). ハリー は ドビー の こと や 、 ダーズリー が 何 を した か を 話して 聞か せた 。 ||||||||なん|||||はなして|きか| Harry told him about Dobby and what the Dursleys had done.

「 腐れ マグル め 。 くされ|| "For rotten muggles. 俺 が その こと を 知っとったら なぁ 」 ハグリッド は 歯 噛み した 。 おれ|||||ち っと ったら||||は|かみ| I wish I knew that. "Hagrid bit his teeth. 「 ハリー ! ハリー ! ここ よ 」

ハリー が 目 を 上げる と 、 グリンゴッツ の 白い 階段 の 一 番 上 に 、 ハーマイオニー ・ グレンジャー が 立って いた 。 ||め||あげる||||しろい|かいだん||ひと|ばん|うえ|||||たって| Harry looked up and saw Hermione Granger standing at the top of the white staircase at Gringotts. ふさふさ した 栗 色 の 髪 を 後ろ に なびかせ ながら 、 ハーマイオニー は 二 人 の そば に 駆け 下りて きた 。 ||くり|いろ||かみ||うしろ||||||ふた|じん||||かけ|おりて| Hermione ran down beside them, with her bushy chestnut-colored hair fluttering behind her.

「 メガネ どう しちゃった の ? ハグリッド 、 こんにちは ...... あぁ 、 また 二 人 に 会えて 、 わたし とっても 嬉しい ...... ハリー 、 グリンゴッツ に 行く ところ な の ?」 「 ウィーズリー さん たち を 見つけて から だ けど 」  ハーマイオニー に 会えて ハリー は ニッコリ 笑った 。 めがね||しちゃ った||||||ふた|じん||あえて|||うれしい||||いく||||||||みつけて||||||あえて|||にっこり|わらった "What happened to your glasses? Hagrid, hello ... oh, I'm so happy to see you again ... Harry, where are you going to Gringots?" "Weasley and the others I haven't found it yet. "Harry smiled when he met Hermione. 「 おまえ さん 、 そう 長く 待た ん でも ええ ぞ 」 ハグリッド が ニッコリ した 。 |||ながく|また|||||||にっこり| "You, you waited so long, yeah." Hagrid smiled.

ハリー と ハーマイオニー が 見回す と 、 人混み で ごった返した 通り を 、 ロン 、 フレッド 、 ジョージ 、 パーシー 、 ウィーズリー おじさん が 駆けて くる の が 見えた 。 ||||みまわす||じん こん み||ごったがえした|とおり||||じょーじ|||||かけて||||みえた Harry and Hermione looked around and saw Ron, Fred, George, Percy, and Uncle Weasley running down a crowded and crowded street.