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2 - Harry Potter, 13.1 重大秘密の日記 - The Very Secret Diary

13.1 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary

第 13 章 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary

ハーマイオニー は 数 週間 医務 室 に 泊まった 。

クリスマス 休暇 を 終えて 戻って きた 生徒 たち は 、 当然 、 誰 も が ハーマイオニー は 襲わ れた と 思った ので 、 彼女 の 姿 が 見え ない こと で 、 さまざまな うわさ が 乱れ飛んだ 。

ちらり と でも 姿 を 見よう と 、 医務 室 の 前 を 入れ 代わり 立ち 代わり 、 往 き 来 する ので 、 マダ ム ・ ポンフリー は 、 毛 むくじゃ ら の 顔 が 人目 に 触れたら 恥ずかしい だろう と 、 また いつも の カーテン を 取り出して 、 ハーマイオニー の ベッド の 周り を 囲った 。

ハリー と ロン は 毎日 夕方 に 見舞い に 行った 。 新 学期 が 始まって から は 、 毎日 その 日 の 宿題 を 届けた 。

「 髭 が 生えて きたり したら 、 僕 なら 勉強 は 休む けど なあ 」

ある 夜 ロン は 、 ハーマイオニー の ベッド の 脇 机 に 、 本 を 一抱え ドサドサ と 落とし ながら 言った 。 「 バカな こと 言わ ないで よ 、 ロン 。 遅れ ない ように し なくちゃ 」 元気な 答え だ 。

顔 の 毛 が きれいさっぱり なくなり 、 目 も 尐 し ずつ 褐色 に 戻って きて いた ので 、 ハーマイオ ニー の 気分 も ずいぶん 前向きに なって いた 。

「 何 か 新しい 手がかり は ない の ?」 マダム ・ ポンフリー に 聞こえ ない ように ハーマイオニー が 声 を ひそめた 。

「 なんにも 」 ハリー は 憂鬱な 声 を 出した 。 「 絶対 マルフォイ だ と 思った のに なぁ 」 ロン は その 言葉 を もう 百 回 は 繰り返して いた 。

じっと ハーマイオニー を 見つめる と 、 スッ と 視線 を 外さ れた 。

不審に 思って いる と 、 枕 の 下 に 何 か 隠そう と して いる 。

「 それ 、 なあ に ?」

ハーマイオニー の 枕 の 下 から 何 か 金色 の もの が はみ出して いる の を 見つけて 、 ハリー がた ず ねた 。

「 た ・ ただ の お 見舞い カード よ 」

ハーマイオニー が 慌てて 押し込もう と した が 、 ロン が それ より 素早く 引っ張り出し 、 サッと 広げて 声 を 出して 読んだ 。

「 ミス ・ ゲレンジャー へ ー 早く よく なる よう お 祈り して います 。 貴 女 の こと を 心配 して いる ギルデロイ ・ ロックハート 教授 より

勲 三 箒 マーリン 勲章 、 闇 の 力 に 対する 防衛 術 連盟 名誉 会員 、

『 週 刉魔 女 』 五 回 連続 チャーミング ・ スマイル 賞 受賞 ――」

ロン が あきれ果てて ハーマイオニー を 見た 。

「 君 、 こんな もの 、 枕 の 下 に 入れて 寝て いる の か ?」

しかし 、 マダム ・ ポンフリー が 夜 の 薬 を 持って 威勢 よく 入って きた ので 、 ハーマイオニー は 言い逃れ を せ ず に すんだ 。

「 ロック ハートって 、 お べん ちゃ ら の 最低な やつ ! だ よ な ?」 医務 室 を 出て 、 グリフィンドール 塔 へ 向かう 階段 を 上り ながら 、 ロン が ハリー に 言った 。 スネイプ は ものすごい 量 の 宿題 を 出して いた ので 、 やり 終える 前 に 六 年生 に なって しまう か も しれ ない 、 と ハリー は 思った 。

「 髪 を 逆立てる 薬 」 に は ネズミ の 尻尾 を 何 本 入れたら いい の か ハーマイオニー に 聞けば よ かった 、 と ロン が 言った ちょうど その とき 、 上 の 階 で 誰 か が 怒り を 爆発 さ せて いる 声 が 聞こ えて きた 。

「 あれ は フィルチ だ 」 と ハリー が 呟いた 。

二 人 は 階段 を 駆け上がり 、 立ち止まって 身 を 隠し 、 じっと 耳 を すませた 。

「 誰 か また 、 襲わ れた んじゃ ない よ な ?」 ロン は 緊張 した 。

立ち止まって 、 首 だけ を 声 の 方向 に 傾けて 聞いて いる と 、 フィルチ の ヒステリック な 声 が 聞 こえた 。

「...... また 余計な 仕事 が できた ! 一晩 中 モップ を かける なんて 。 これ でも まだ 働き 足り ん と でも いう の か 。 たくさんだ 。 堪忍 袋 の 緒 が 切れた 。 ダンブルドア の ところ に いく ぞ ......」

足音 が だんだん 小さく なり 、 遠く の 方 で ドア の 閉まる 音 が した 。

二 人 は 廊下 の 曲り角 から 首 を 突き出した 。 フィルチ が いつも の ところ に 陣取って 見張り を して いた こと は 明らかだ 。

二 人 は またしても ミセス ・ ノリス が 襲わ れた あの 場所 に 来て いた 。

フィルチ が 大声 を あげて いた の か 、 一目 で わかった 。

おびただしい 水 が 、 廊下 の 半分 を 水浸し に し 、 その 上 、「 嘆き の マートル 」 の トイレ の ドア の 下 から まだ 漏れ 出して いる ようだ 。

フィルチ の 叫び声 が 聞こえ なり なった ので 、 今度 は マートル の 泣き叫ぶ 声 が トイレ の 壁 に こ だまして いる の が 聞こえた 。

「 マートル に いったい 何 が あった んだろう ?」 ロン が 言った 。

「 行って みよう 」

ハリー は ローブ の 裾 を 踝 まで たくし上げ 、 水 で ぐし ょぐ しょ の 廊下 を 横切り 、 トイレ の 「 故 障 中 」 の 掲示 を いつも の ように 無視 して 、 ドア を 開け 、 中 へ 入って 行った 。

「 嘆き の マートル 」 は いつも より いっそう 大声 で ―― そんな 大声 が 出せる なら の 話 だ が ―― 激しく 泣き 喚 いて いた 。

マートル は いつも の 便器 の 中 に 隠れて いる ようだ 。

大量の 水 が 溢れて 床 や 壁 が びっしょり と 濡れた せい で 、 蝋燭 が 消え 、 トイレ の 中 は 暗 かった 。 「 どうした の ? マートル 」 ハリー が 聞いた 。

「 誰 な の !」 マートル は 哀れっぽく ゴボゴボ と 言った 。 「 また 何 か 、 わたし に 投げつけ に きた の !」

ハリー は 水溜り を 渡り 、 奥 の 小 部屋 まで 行き 、 マートル に 話しかけた 。

「 どうして 僕 が 君 に 何 か を 投げつけたり する と 思う の ?」

「 わたし に 聞か ないで よ 」

マートル は そう 叫ぶ と 、 またもや 大量の 水 を こぼし ながら 姿 を 現した 。

水浸し の 床 が さらに 水 を かぶった 。

「 わたし 、 ここ で 誰 に も 迷惑 を かけ ず に 過ごして いる のに 、 わたし に 本 を 投げつけて おもし ろ がる 人 が いる の よ ......」

「 だけど 、 何 か を 君 に ぶつけて も 、 痚 くない だろう ? 君 の 体 を 通り抜けて 行く だけ じゃ ない の ?」

ハリー は 理屈 に 合った こと を 言った 。

それ が 大きな まちがい だった 。

マートル は 、 わが 意 を 得たり と ばかり に 膨れ上がって 喚 いた 。

「 さあ 、 マートル に 本 を ぶっつけよう ! 大丈夫 、 あいつ は 感じ ない んだ から ! 腹 に 命中 すれ ば 一〇 点 ! 頭 を 通り抜ければ 五〇 点 ! そう だ 、 ハ 、 ハ 、 ハ ! なんて 愉快な ゲーム だ ! どこ が 愉快 だって いう の よ !」

「 いったい 誰 が 投げつけた の ?」 ハリー が たずねた 。

「 知ら ない わ ...... U 字 溝 の ところ に 座って 、 死に ついて 考えて いた の 。 そし たら 頭 の てっぺ ん を 通って 、 落ちて きた わ 」 マートル は 二 人 を にらみつけた 。 「 そこ に ある わ 。 わたし 、 流し 出して やった 」 マートル が 指差す 手洗い 台 の 下 を 、 ハリー と ロン は 探して みた 。 小さな 薄い 本 が 落ちて いた 。 ポロポロ の 黒い 表紙 が 、 トイレ の 中 の 他 の 物 と 同じ ように ビショ 濡れ だった 。 ハリー は 本 を 拾おう と 一 歩 踏み出した が 、 ロン が 慌てて 腕 を 伸ばし 、 ハリー を 止めた 。 「 なんだい ?」 と ハリー 。

「 気 は 確か か ! 危険 かも しれ ない のに 」 と ロン 。 「 危険 ? よせよ 。 なんで こんな の が 危険 なんだい ?」 ハリー は 笑い ながら 言った 。 「 みかけ に よら ない んだ 」 ロン は 、 不審 げ に 本 を 見て いた 。

「 魔法 省 が 没収 した 本 の 中 に は ―― パパ が 話して くれた んだ けど 目 を 焼いて しまう 本 が ある んだって 。 それ と か 、『 魔法使い の ソネット ( 十四 行 詩 )』 を 読んだ 人 は みんな 、 死ぬ まで バ カバカ し い 詩 の 口調 で しか しゃべれ なり なったり 。 それ に バース 市 の 魔法使い の 老人 が 持って た 本 は 、 読み 出す と 絶対 やめられ ない んだ 。 本 に 没頭 したっきり で 歩き回り 、 何 を する に も 片手 で し なきゃ なら なく なる ん だって 。 それ から ――」

「 もう いい よ 、 わかった よ 」 ハリー が 言った 。

床 に 落ちて いる 小さな 本 は 、 水浸し で 、 何やら 得 体 が 知れ なかった 。

「 だけど 、 見て み ない と 、 どんな 本 か わから ない だろう 」

ハリー は 、 ロン の 制止 を ひょいと かわして 、 本 を 拾い上げた 。

それ は 日記 だった 。 ハリー に は 一目 で わかった 。 表紙 の 文字 は 消え かけて いる が 、 五十 年 前 の 物 だ と わかる 。 ハリー は すぐに 開けて みた 。 最初の ページ に 名前 が やっと 読み取れる 。

―― T ・ M ・ リドル ――

インク が 滲 んで いる 。

「 ちょっと 待って よ 」

用心深く 近づいて きた ロン が 、 ハリー の 肩 越し に 覗き込んだ 。

「 この 名前 、 知って る ...... T ・ M ・ リドル 。 五十 年 前 、 学校 から 『 特別 功労 賞 』 を もらった んだ 」

「 どうして そんな こと まで 知って る の ?」 ハリー は 感心 した 。 「 だって 、 処罰 を 受けた とき 、 フィルチ に 五十 回 以上 も こいつ の 盾 を 麿 か さ れた んだ 」 ロン は 恨み がま しく 言った 。 「 ナメクジ の ゲップ を 引っかけちゃった 、 あの 盾 だ よ 。 名前 の ところ に ついた あの ネトネト を 一 時間 も 磨いて りや 、 いやで も 名前 を 覚える さ 」

ハリー は 濡れた ページ を はがす ように そっと めくって いった 。

何も 書かれて い なかった 。 どの ページ に も 、 何 か 書いた ような 形跡 が まったく なかった 。

たとえば 、「 メイベル おばさん の 誕生日 」 と か 、「 歯 医者 三 時 半 」 と か さえ ない 。

「 この 人 、 日記 に なんにも 書か なかった んだ 」

ハリー は がっかり した 。 「 誰 かさん は 、 どうして これ を トイレ に 流して しまい たかった んだろう ......」

ロン が 興味深 げ に 言った 。 裏表 紙 を 見る と 、 ロンドン の ボグゾール 通り の 新聞 ・ 雑誌 店 の 名 前 が 印刷 して ある の が 、 ハリー の 目 に 止まった 。

「 この 人 、 マグル 出身 に 違いない 。 ボグゾール 通り で 日記 を 買って る んだ から ......」 ハリー は 考え 深 げ に 言った 。

「 そう だ ね 、 君 が 持って て も 役 に 立ち そうに ない よ 」 そう 言った あと で ロン は 声 を 低く した 。

「 マートル の 鼻 に 命中 すれば 五〇 点 」

だが 、 ハリー は それ を ポケット に 入れた 。

二 月 の 初め に は 、 ハーマイオニー が 髭 なし 、 尻尾 なし 、 顔 の 毛 も なし に なって 、 退院 した 。

グリフィンドール 塔 に 帰って きた その 夜 、 ハリー は T ・ M ・ リドル の 日記 を 見せ 、 それ を 見 つけた とき の 様子 を 話した 。

「 うわ ー 、 もしかしたら 何 か 隠れた 魔力 が ある の かも よ 」

ハーマイオニー は 興味 津 々 で 、 日記 を 手 に 取って 、 詳細に 調べた 。

「 魔力 を 隠して る と したら 、 完壁 に 隠し きって る よ 。 恥ずかし がり 屋 か な 。 ハリー 、 そんな もの 、 なんで 捨てて しまわ ない の か 、 僕 に は わから ない な 」

「 どうして 誰 か が これ を 捨てよう と した の か 、 それ が 知りたい んだ よ 」 ハリー は 答えた 。 「 リドル が どうして 、『 ホグワーツ 特別 功労 賞 』 を もらった かも 知りたい し 」 「 そりゃ 、 なんでも あり さ 。 O . W . L の 試験 で 三十 科目 も 受かった と か 、 大 イカ に 捕 まった 先生 を 救った と か 。 極端な 話 、 もしかしたら マートル を 死な せて しまった の かも しれ ない ぞ 。 それ が みんな の ため に なった と か ......」

しかし ハリー は 、 じっと 考え込んで いる ハーマイオニー の 表情 から 、 自分 と 同じ こと を 考え て いる の が わかった 。

「 なんだ よ ?」 その 二 人 の 顔 を 交互に 見 ながら ロン が 言った 。 「 ほら 、『 秘密の 部屋 』 は 五十 年 前 に 開けられた だろう ?」 ハリー が 言った 。

「 マルフォイ が そう 言った よ ね 」

「 ウーン ......」

ロン は まだ 飲み 込めて いない 。 「 そして 、 この 日記 は 五十 年 前 の 物 な の よ 」 ハーマイオニー が 興奮 して ハリー の 肩 に 顎 を 乗せ 手 を 伸ばして トントン と 日記 を 叩いた 。 「 それ が ?」

「 何 よ 、 ロン 。 目 を 覚まし なさい 」 ハーマイオニー が ぴし り と 言った 。

「『 秘密の 部屋 』 を 開けた 人 が 五十 年 前 に 学校 から 追放 さ れた こと は 知って る でしょう 。 T ・ M ・ リドル が 五十 年 前 『 特別 功労 賞 』 を もらった こと も 知って る でしょう 。 それ なら 、 もし リドル が スリザリン の 継承 者 を 捕まえた こと で 、 賞 を もらった と したら どう ? この 日記 は すべて を 語って くれる かも しれ ない わ 。 『 部屋 』 が どこ に ある の か 、 どう やって 開ける の か 、 その 中 に どんな 生物 が 住んで いる の か 。 今回 の 襲撃 事件 の 背後 に いる 人物 に とって は 、 日記 が その辺 に 転がって たら 困る でしょ ?」

「 そい つ は 素晴らしい 論理 だ よ 、 ハーマイオニー 」 ロン が 混ぜっ返した 。 「 だけど 、 ほんの ちょっと 、 ちっちゃな 穴 が ある 。 日記 に は な ー ん も 書かれて い な ー い 」 しか し 、 ハーマイオニー は 鞄 の 中 から 杖 を 取り出した 。 「 透明 インク かも しれ ない わ !」 ハーマイオニー は 呟いた 。 日記 を 三 度 軽く 叩き 「 アパレシワム !< 現れよ >」 と 唱えた 。 何事 も 起き ない 。 だが ハーマイオニー は 怯 むこ と なく 、 鞄 の 中 に ぐ いっと 手 を 突っ込み 、 真っ赤な 消し ゴム の ような 物 を 取り出した 。 「『 現れ ゴム 』 よ 。 ダイアゴン 横丁 で 買った の 」 一 月 一 日 の ページ を ゴシゴシ こすった 。 何も 起こら ない 。

「 だ から 言って る じゃ ない か 。 何も 見つかる はずな いよ 」 ロン が 言った 。 「 リドル は クリスマス に 日記 帳 を もらった けど 、 何も 書く 気 が し なかった んだ 」

では なぜ リドル の 日記 を 捨てて しまわ ない の か 、 ハリー は 自分 でも うまく 説明 でき なかった 。 何も 書いて ない こと は 百 も 承知 な のに 、 ふと 気 が つく と ハリー は 何気なく 日記 を 取り上げ て 、 白紙 の ページ を めくって いる こと が 多かった 。 まるで 最後 まで 読み 終えて しまいたい 物 語 か 何 か の ように 。 T ・ M ・ リドル と いう 名前 は 、 一 度 も 聞いた こと が ない のに 、 なぜ か 知っている ような 気 が した 。 リドル が 小さい とき の 友達 で 、 ほとんど 記憶 の 彼方 に 行って しまった 名前 の ような 気 さえ した 。 しかし 、 そんな こと は あり え ない 。 ホグワーツ に 来る 前 は 、 誰一人 友達 が いな かった 。 ダドリー の せい で 、 それ だけ は 確かだ 。

それ でも 、 ハリー は リドル の こと を もっと 知りたい と 、 強く そう 願った 。 そこ で 次の 日 、 休憩 時間 に 、 リドル の 「 特別 功労 賞 」 を 調べよう と 、 トロフィー ・ ルーム に 向かった 。 興味 津 々 の ハーマイオニー と 、「 あの 部屋 は 、 もう 一生 見 たく ない ぐらい 十分 見 た 」 と 言う 不 承 不 承 の ロン も 一緒だった 。

リドル の 金色 の 盾 は 、 ピカピカ に 磨か れ 、 部屋 の 隅 の 飾り 棚 の 奥 の 方 に 収まって いた 。

なぜ それ が 与えられた の か 、 詳しい こと は 何も 書かれて いない (「 その方 が いい んだ 。 なん か 書いて あったら 、 盾 が もっと 大きく なる から 、 きっと 僕 は 今 でも これ を 磨いて た だろう よ 」 と ロン が 言った )。

リドル の 名前 は 「 魔術 優等 賞 」 の 古い メダル と 、 首席 名簿 の 中 に も 見つかった 。

「 パーシー みたいな やつ らしい な 」

ロン は 鼻 に 皺 を 寄せ 、 むかついた ような 言い 方 を した 。

「 監督 生 、 首席 ―― たぶん どの 科目 でも 一 番 か 」

「 なんだか それ が 悪い こと みたいな 言い 方 ね 」

ハーマイオニー が 尐 し 傷ついた ような 声 で 言った 。 ハリー は 慰める ように ハーマイオニー の 腕 を そっと 撫でた 。


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第 13 章 重大 秘密の 日記 - The Very Secret Diary だい|しょう|じゅうだい|ひみつの|にっき|the|very|secret|diary

ハーマイオニー は 数 週間 医務 室 に 泊まった 。 ||すう|しゅうかん|いむ|しつ||とまった

クリスマス 休暇 を 終えて 戻って きた 生徒 たち は 、 当然 、 誰 も が ハーマイオニー は 襲わ れた と 思った ので 、 彼女 の 姿 が 見え ない こと で 、 さまざまな うわさ が 乱れ飛んだ 。 くりすます|きゅうか||おえて|もどって||せいと|||とうぜん|だれ|||||おそわ|||おもった||かのじょ||すがた||みえ|||||||みだれとんだ Naturally, all the students who had returned from Christmas vacation thought that Hermione had been attacked, and her disappearance caused a flurry of rumors.

ちらり と でも 姿 を 見よう と 、 医務 室 の 前 を 入れ 代わり 立ち 代わり 、 往 き 来 する ので 、 マダ ム ・ ポンフリー は 、 毛 むくじゃ ら の 顔 が 人目 に 触れたら 恥ずかしい だろう と 、 また いつも の カーテン を 取り出して 、 ハーマイオニー の ベッド の 周り を 囲った 。 |||すがた||みよう||いむ|しつ||ぜん||いれ|かわり|たち|かわり|おう||らい|||||||け||||かお||ひとめ||ふれたら|はずかしい||||||かーてん||とりだして|||べっど||まわり||かこった Madam Pomfrey would be embarrassed if his hairy face touched his eyes, as he would come and go in front of the medical office for a glimpse of his appearance. I took out the curtain and surrounded it around Hermione's bed.

ハリー と ロン は 毎日 夕方 に 見舞い に 行った 。 ||||まいにち|ゆうがた||みまい||おこなった 新 学期 が 始まって から は 、 毎日 その 日 の 宿題 を 届けた 。 しん|がっき||はじまって|||まいにち||ひ||しゅくだい||とどけた

「 髭 が 生えて きたり したら 、 僕 なら 勉強 は 休む けど なあ 」 ひげ||はえて|||ぼく||べんきょう||やすむ|| "If a beard grows, I would take a break from studying."

ある 夜 ロン は 、 ハーマイオニー の ベッド の 脇 机 に 、 本 を 一抱え ドサドサ と 落とし ながら 言った 。 |よ|||||べっど||わき|つくえ||ほん||ひとかかえ|||おとし||いった 「 バカな こと 言わ ないで よ 、 ロン 。 ばかな||いわ||| Don't be ridiculous, Ron. 遅れ ない ように し なくちゃ 」 元気な 答え だ 。 おくれ|||||げんきな|こたえ| I have to keep up with it. "It's a cheerful answer.

顔 の 毛 が きれいさっぱり なくなり 、 目 も 尐 し ずつ 褐色 に 戻って きて いた ので 、 ハーマイオ ニー の 気分 も ずいぶん 前向きに なって いた 。 かお||け||||め|||||かっしょく||もどって|||||||きぶん|||まえむきに||

「 何 か 新しい 手がかり は ない の ?」 マダム ・ ポンフリー に 聞こえ ない ように ハーマイオニー が 声 を ひそめた 。 なん||あたらしい|てがかり|||||||きこえ|||||こえ|| "Are there any new clues?" Hermione whispered so that Madame Pomfrey couldn't hear him.

「 なんにも 」 ハリー は 憂鬱な 声 を 出した 。 |||ゆううつな|こえ||だした 「 絶対 マルフォイ だ と 思った のに なぁ 」 ロン は その 言葉 を もう 百 回 は 繰り返して いた 。 ぜったい||||おもった||||||ことば|||ひゃく|かい||くりかえして| I thought for sure it was Malfoy," Ron repeated a hundred times.

じっと ハーマイオニー を 見つめる と 、 スッ と 視線 を 外さ れた 。 |||みつめる||||しせん||はずさ| When I stared at Hermione, I suddenly took my eyes off.

不審に 思って いる と 、 枕 の 下 に 何 か 隠そう と して いる 。 ふしんに|おもって|||まくら||した||なん||かくそう||| When I'm suspicious, I'm trying to hide something under the pillow.

「 それ 、 なあ に ?」 "What's that?"

ハーマイオニー の 枕 の 下 から 何 か 金色 の もの が はみ出して いる の を 見つけて 、 ハリー がた ず ねた 。 ||まくら||した||なん||きんいろ||||はみだして||||みつけて|||| Harry asked when he found something golden sticking out from under Hermione's pillow.

「 た ・ ただ の お 見舞い カード よ 」 ||||みまい|かーど| "It's just a sympathy card."

ハーマイオニー が 慌てて 押し込もう と した が 、 ロン が それ より 素早く 引っ張り出し 、 サッと 広げて 声 を 出して 読んだ 。 ||あわてて|おしこもう||||||||すばやく|ひっぱりだし|さっと|ひろげて|こえ||だして|よんだ Hermione hurriedly tried to push it in, but Ron pulled it out more quickly, spread it out, and read it aloud.

「 ミス ・ ゲレンジャー へ ー 早く よく なる よう お 祈り して います 。 みす|||-|はやく|||||いのり||い ます 貴 女 の こと を 心配 して いる ギルデロイ ・ ロックハート 教授 より とうと|おんな||||しんぱい|||||きょうじゅ| From Professor Gilderoy Lockhart, who is worried about you

勲 三 箒 マーリン 勲章 、 闇 の 力 に 対する 防衛 術 連盟 名誉 会員 、 いさお|みっ|そう||くんしょう|やみ||ちから||たいする|ぼうえい|じゅつ|れんめい|めいよ|かいいん Medal of Merlin, Honorary Member of the Federation of Defense Techniques Against the Power of Darkness,

『 週 刉魔 女 』 五 回 連続 チャーミング ・ スマイル 賞 受賞 ――」 しゅう|刉ま|おんな|いつ|かい|れんぞく|ちゃーみんぐ|すまいる|しょう|じゅしょう "Weekly witch" won the charming smile award five times in a row ―― "

ロン が あきれ果てて ハーマイオニー を 見た 。 ||あきれはてて|||みた Ron was exhausted and saw Hermione.

「 君 、 こんな もの 、 枕 の 下 に 入れて 寝て いる の か ?」 きみ|||まくら||した||いれて|ねて||| "You, are you sleeping under a pillow like this?"

しかし 、 マダム ・ ポンフリー が 夜 の 薬 を 持って 威勢 よく 入って きた ので 、 ハーマイオニー は 言い逃れ を せ ず に すんだ 。 ||||よ||くすり||もって|いせい||はいって|||||いいのがれ||||| But Hermione couldn't escape, as Madame Pomfrey came in with a night's medicine.

「 ロック ハートって 、 お べん ちゃ ら の 最低な やつ ! だ よ な ?」 医務 室 を 出て 、 グリフィンドール 塔 へ 向かう 階段 を 上り ながら 、 ロン が ハリー に 言った 。 ろっく|はーと って||||||さいていな|||||いむ|しつ||でて||とう||むかう|かいだん||のぼり||||||いった "Lockhart is such a potty-mouthed jerk! What a dick. Ron said to Harry as they left the infirmary and ascended the stairs to Gryffindor Tower. スネイプ は ものすごい 量 の 宿題 を 出して いた ので 、 やり 終える 前 に 六 年生 に なって しまう か も しれ ない 、 と ハリー は 思った 。 |||りょう||しゅくだい||だして||||おえる|ぜん||むっ|ねんせい|||||||||||おもった Snape had done so much homework that Harry thought he might be in sixth grade before he could finish it.

「 髪 を 逆立てる 薬 」 に は ネズミ の 尻尾 を 何 本 入れたら いい の か ハーマイオニー に 聞けば よ かった 、 と ロン が 言った ちょうど その とき 、 上 の 階 で 誰 か が 怒り を 爆発 さ せて いる 声 が 聞こ えて きた 。 かみ||さかだてる|くすり|||ねずみ||しっぽ||なん|ほん|いれたら||||||きけば||||||いった||||うえ||かい||だれ|||いかり||ばくはつ||||こえ||ききこ|| Ron said that he should have asked Hermione how many rat tails he should put in the "medicine to turn his hair upside down", just as someone on the upper floor exploded his anger. I heard a voice.

「 あれ は フィルチ だ 」 と ハリー が 呟いた 。 |||||||つぶやいた That's Filch," Harry muttered.

二 人 は 階段 を 駆け上がり 、 立ち止まって 身 を 隠し 、 じっと 耳 を すませた 。 ふた|じん||かいだん||かけあがり|たちどまって|み||かくし||みみ|| They ran up the stairs, stopped, hid themselves, and listened intently.

「 誰 か また 、 襲わ れた んじゃ ない よ な ?」 ロン は 緊張 した 。 だれ|||おそわ||||||||きんちょう|

立ち止まって 、 首 だけ を 声 の 方向 に 傾けて 聞いて いる と 、 フィルチ の ヒステリック な 声 が 聞 こえた 。 たちどまって|くび|||こえ||ほうこう||かたむけて|きいて|||||||こえ||き|

「...... また 余計な 仕事 が できた ! 一晩 中 モップ を かける なんて 。 |よけいな|しごと|||ひとばん|なか|もっぷ||| "... I've done some extra work! I can't mop all night. これ でも まだ 働き 足り ん と でも いう の か 。 |||はたらき|たり|||||| Is this still not enough to work? たくさんだ 。 堪忍 袋 の 緒 が 切れた 。 かんにん|ふくろ||お||きれた The patience bag has run out. ダンブルドア の ところ に いく ぞ ......」

足音 が だんだん 小さく なり 、 遠く の 方 で ドア の 閉まる 音 が した 。 あしおと|||ちいさく||とおく||かた||どあ||しまる|おと|| The sound of footsteps gradually decreased and I heard a door close in the distance.

二 人 は 廊下 の 曲り角 から 首 を 突き出した 。 ふた|じん||ろうか||まがりかど||くび||つきだした They poked their heads out from around the corner of the hallway. フィルチ が いつも の ところ に 陣取って 見張り を して いた こと は 明らかだ 。 ||||||じんどって|みはり||||||あきらかだ It was clear that Filch was stationed in his usual spot to keep watch.

二 人 は またしても ミセス ・ ノリス が 襲わ れた あの 場所 に 来て いた 。 ふた|じん||||||おそわ|||ばしょ||きて| They were once again at the place where Mrs. Norris was attacked.

フィルチ が 大声 を あげて いた の か 、 一目 で わかった 。 ||おおごえ||||||いちもく|| I could tell at a glance whether Filch was yelling.

おびただしい 水 が 、 廊下 の 半分 を 水浸し に し 、 その 上 、「 嘆き の マートル 」 の トイレ の ドア の 下 から まだ 漏れ 出して いる ようだ 。 |すい||ろうか||はんぶん||みずびたし||||うえ|なげき||||といれ||どあ||した|||もれ|だして|| A great deal of water has flooded half the hallway and still seems to be leaking out from under the door of the bathroom in "Myrtle of Sorrows".

フィルチ の 叫び声 が 聞こえ なり なった ので 、 今度 は マートル の 泣き叫ぶ 声 が トイレ の 壁 に こ だまして いる の が 聞こえた 。 ||さけびごえ||きこえ||||こんど||||なきさけぶ|こえ||といれ||かべ|||||||きこえた

「 マートル に いったい 何 が あった んだろう ?」 ロン が 言った 。 |||なん||||||いった What the hell happened to Myrtle? Ron said.

「 行って みよう 」 おこなって|

ハリー は ローブ の 裾 を 踝 まで たくし上げ 、 水 で ぐし ょぐ しょ の 廊下 を 横切り 、 トイレ の 「 故 障 中 」 の 掲示 を いつも の ように 無視 して 、 ドア を 開け 、 中 へ 入って 行った 。 ||||すそ||くるぶし||たくしあげ|すい||||||ろうか||よこぎり|といれ||こ|さわ|なか||けいじ|||||むし||どあ||あけ|なか||はいって|おこなった

「 嘆き の マートル 」 は いつも より いっそう 大声 で ―― そんな 大声 が 出せる なら の 話 だ が ―― 激しく 泣き 喚 いて いた 。 なげき|||||||おおごえ|||おおごえ||だせる|||はなし|||はげしく|なき|かん|| "Moaning Myrtle" was louder than usual-if I could make such a loud voice-I was crying violently.

マートル は いつも の 便器 の 中 に 隠れて いる ようだ 。 ||||べんき||なか||かくれて||

大量の 水 が 溢れて 床 や 壁 が びっしょり と 濡れた せい で 、 蝋燭 が 消え 、 トイレ の 中 は 暗 かった 。 たいりょうの|すい||あふれて|とこ||かべ||||ぬれた|||ろうそく||きえ|といれ||なか||あん| 「 どうした の ? マートル 」 ハリー が 聞いた 。 |||||きいた

「 誰 な の !」 マートル は 哀れっぽく ゴボゴボ と 言った 。 だれ|||||あわれ っぽく|||いった 「 また 何 か 、 わたし に 投げつけ に きた の !」 |なん||||なげつけ||| "Are you trying to throw something at me again?

ハリー は 水溜り を 渡り 、 奥 の 小 部屋 まで 行き 、 マートル に 話しかけた 。 ||みずたまり||わたり|おく||しょう|へや||いき|||はなしかけた

「 どうして 僕 が 君 に 何 か を 投げつけたり する と 思う の ?」 |ぼく||きみ||なん|||なげつけたり|||おもう|

「 わたし に 聞か ないで よ 」 ||きか|| "Don't ask me."

マートル は そう 叫ぶ と 、 またもや 大量の 水 を こぼし ながら 姿 を 現した 。 |||さけぶ|||たいりょうの|すい||||すがた||あらわした

水浸し の 床 が さらに 水 を かぶった 。 みずびたし||とこ|||すい|| The flooded floor was further flooded.

「 わたし 、 ここ で 誰 に も 迷惑 を かけ ず に 過ごして いる のに 、 わたし に 本 を 投げつけて おもし ろ がる 人 が いる の よ ......」 |||だれ|||めいわく|||||すごして|||||ほん||なげつけて||||じん|||| "I spend my time here without bothering anyone, and someone is amused by me throwing books at me. ......

「 だけど 、 何 か を 君 に ぶつけて も 、 痚 くない だろう ? 君 の 体 を 通り抜けて 行く だけ じゃ ない の ?」 |なん|||きみ|||||||きみ||からだ||とおりぬけて|いく||||

ハリー は 理屈 に 合った こと を 言った 。 ||りくつ||あった|||いった Harry said it made sense.

それ が 大きな まちがい だった 。 ||おおきな|| That was the big mistake.

マートル は 、 わが 意 を 得たり と ばかり に 膨れ上がって 喚 いた 。 |||い||えたり||||ふくれあがって|かん| Myrtle swelled and screamed as soon as he got his will.

「 さあ 、 マートル に 本 を ぶっつけよう ! 大丈夫 、 あいつ は 感じ ない んだ から ! 腹 に 命中 すれ ば 一〇 点 ! 頭 を 通り抜ければ 五〇 点 ! そう だ 、 ハ 、 ハ 、 ハ ! なんて 愉快な ゲーム だ ! どこ が 愉快 だって いう の よ !」 |||ほん||ぶ っ つけよう|だいじょうぶ|||かんじ||||はら||めいちゅう|||ひと|てん|あたま||とおりぬければ|いつ|てん|||||||ゆかいな|げーむ||||ゆかい|||| "Now, let's hit the book against Myrtle! It's okay, he doesn't feel it! If you hit your belly, you get 10 points! If you go through your head, you get 50 points! It's a game! Where is it fun! "

「 いったい 誰 が 投げつけた の ?」 ハリー が たずねた 。 |だれ||なげつけた||||

「 知ら ない わ ...... U 字 溝 の ところ に 座って 、 死に ついて 考えて いた の 。 しら|||u|あざ|みぞ||||すわって|しに||かんがえて|| そし たら 頭 の てっぺ ん を 通って 、 落ちて きた わ 」 マートル は 二 人 を にらみつけた 。 ||あたま||て っぺ|||かよって|おちて|||||ふた|じん|| 「 そこ に ある わ 。 わたし 、 流し 出して やった 」 マートル が 指差す 手洗い 台 の 下 を 、 ハリー と ロン は 探して みた 。 |ながし|だして||||ゆびさす|てあらい|だい||した||||||さがして| I flushed it out. ”Harry and Ron searched under the washbasin pointed to by Myrtle. 小さな 薄い 本 が 落ちて いた 。 ちいさな|うすい|ほん||おちて| ポロポロ の 黒い 表紙 が 、 トイレ の 中 の 他 の 物 と 同じ ように ビショ 濡れ だった 。 ぽろぽろ||くろい|ひょうし||といれ||なか||た||ぶつ||おなじ|||ぬれ| The black cover of Polo Polo was soaking wet, just like everything else in the bathroom. ハリー は 本 を 拾おう と 一 歩 踏み出した が 、 ロン が 慌てて 腕 を 伸ばし 、 ハリー を 止めた 。 ||ほん||ひろおう||ひと|ふ|ふみだした||||あわてて|うで||のばし|||とどめた Harry took a step to pick up the book, but Ron hurriedly stretched his arm and stopped Harry. 「 なんだい ?」 と ハリー 。

「 気 は 確か か ! 危険 かも しれ ない のに 」 と ロン 。 き||たしか||きけん|||||| 「 危険 ? よせよ 。 きけん| なんで こんな の が 危険 なんだい ?」 ハリー は 笑い ながら 言った 。 ||||きけん||||わらい||いった 「 みかけ に よら ない んだ 」 ロン は 、 不審 げ に 本 を 見て いた 。 |||||||ふしん|||ほん||みて|

「 魔法 省 が 没収 した 本 の 中 に は ―― パパ が 話して くれた んだ けど 目 を 焼いて しまう 本 が ある んだって 。 まほう|しょう||ぼっしゅう||ほん||なか|||ぱぱ||はなして||||め||やいて||ほん|||ん だって "Some of the books confiscated by the Ministry of Magic-there's a book that my dad talked about but burned his eyes. それ と か 、『 魔法使い の ソネット ( 十四 行 詩 )』 を 読んだ 人 は みんな 、 死ぬ まで バ カバカ し い 詩 の 口調 で しか しゃべれ なり なったり 。 |||まほうつかい|||じゅうよん|ぎょう|し||よんだ|じん|||しぬ||||||し||くちょう||||| Or, everyone who read "The Wizard's Sonnet (Quatrain)" can only speak in a ridiculous poem until his death. それ に バース 市 の 魔法使い の 老人 が 持って た 本 は 、 読み 出す と 絶対 やめられ ない んだ 。 |||し||まほうつかい||ろうじん||もって||ほん||よみ|だす||ぜったい|やめ られ|| Besides, the book that the old witch of the city of Bath had was never stopped when I read it out. 本 に 没頭 したっきり で 歩き回り 、 何 を する に も 片手 で し なきゃ なら なく なる ん だって 。 ほん||ぼっとう|した っきり||あるきまわり|なん|||||かたて|||||||| You have to immerse yourself in a book, walk around, and do anything with one hand. それ から ――」

「 もう いい よ 、 わかった よ 」 ハリー が 言った 。 |||||||いった

床 に 落ちて いる 小さな 本 は 、 水浸し で 、 何やら 得 体 が 知れ なかった 。 とこ||おちて||ちいさな|ほん||みずびたし||なにやら|とく|からだ||しれ| A small book on the floor was soaked with water, and I had no idea what it was.

「 だけど 、 見て み ない と 、 どんな 本 か わから ない だろう 」 |みて|||||ほん|||| "But if you don't look at it, you won't know what kind of book it is."

ハリー は 、 ロン の 制止 を ひょいと かわして 、 本 を 拾い上げた 。 ||||せいし||||ほん||ひろいあげた

それ は 日記 だった 。 ||にっき| ハリー に は 一目 で わかった 。 |||いちもく|| 表紙 の 文字 は 消え かけて いる が 、 五十 年 前 の 物 だ と わかる 。 ひょうし||もじ||きえ||||ごじゅう|とし|ぜん||ぶつ||| The letters on the cover are disappearing, but you can see that they are fifty years old. ハリー は すぐに 開けて みた 。 |||あけて| 最初の ページ に 名前 が やっと 読み取れる 。 さいしょの|ぺーじ||なまえ|||よみとれる

―― T ・ M ・ リドル ―― t|m|

インク が 滲 んで いる 。 いんく||しん||

「 ちょっと 待って よ 」 |まって|

用心深く 近づいて きた ロン が 、 ハリー の 肩 越し に 覗き込んだ 。 ようじんぶかく|ちかづいて||||||かた|こし||のぞきこんだ

「 この 名前 、 知って る ...... T ・ M ・ リドル 。 |なまえ|しって||t|m| 五十 年 前 、 学校 から 『 特別 功労 賞 』 を もらった んだ 」 ごじゅう|とし|ぜん|がっこう||とくべつ|こうろう|しょう||| Fifty years ago, I received the "Special Achievement Award" from the school. "

「 どうして そんな こと まで 知って る の ?」 ハリー は 感心 した 。 ||||しって|||||かんしん| "Why do you know that?" Harry was impressed. 「 だって 、 処罰 を 受けた とき 、 フィルチ に 五十 回 以上 も こいつ の 盾 を 麿 か さ れた んだ 」 ロン は 恨み がま しく 言った 。 |しょばつ||うけた||||ごじゅう|かい|いじょう||||たて||まろ|||||||うらみ|||いった "Because when I was punished, Filch was struck by his shield more than fifty times," Ron said with a grudge. 「 ナメクジ の ゲップ を 引っかけちゃった 、 あの 盾 だ よ 。 ||||ひっかけちゃ った||たて|| "I caught a slug burp, that shield. 名前 の ところ に ついた あの ネトネト を 一 時間 も 磨いて りや 、 いやで も 名前 を 覚える さ 」 なまえ||||||ねとねと||ひと|じかん||みがいて||||なまえ||おぼえる| I'll polish that netoneto that came to my name for an hour, and I'll remember the name even if I don't like it. "

ハリー は 濡れた ページ を はがす ように そっと めくって いった 。 ||ぬれた|ぺーじ||||||

何も 書かれて い なかった 。 なにも|かか れて|| どの ページ に も 、 何 か 書いた ような 形跡 が まったく なかった 。 |ぺーじ|||なん||かいた||けいせき||| There was no evidence of anything I wrote on any of the pages.

たとえば 、「 メイベル おばさん の 誕生日 」 と か 、「 歯 医者 三 時 半 」 と か さえ ない 。 ||||たんじょうび|||は|いしゃ|みっ|じ|はん|||| For example, "Aunt Mabel's birthday" or "Dental doctor 3:30".

「 この 人 、 日記 に なんにも 書か なかった んだ 」 |じん|にっき|||かか|| "He never wrote anything in his diary."

ハリー は がっかり した 。 「 誰 かさん は 、 どうして これ を トイレ に 流して しまい たかった んだろう ......」 だれ||||||といれ||ながして||| I wonder why someone wanted to flush this down the toilet. ......

ロン が 興味深 げ に 言った 。 ||きょうみぶか|||いった 裏表 紙 を 見る と 、 ロンドン の ボグゾール 通り の 新聞 ・ 雑誌 店 の 名 前 が 印刷 して ある の が 、 ハリー の 目 に 止まった 。 うらおもて|かみ||みる||ろんどん|||とおり||しんぶん|ざっし|てん||な|ぜん||いんさつ|||||||め||とまった Looking at the front and back papers, Harry's eyes caught the print of the name of the newspaper / magazine store on Bogzor Street in London.

「 この 人 、 マグル 出身 に 違いない 。 |じん||しゅっしん||ちがいない ボグゾール 通り で 日記 を 買って る んだ から ......」 ハリー は 考え 深 げ に 言った 。 |とおり||にっき||かって||||||かんがえ|ふか|||いった

「 そう だ ね 、 君 が 持って て も 役 に 立ち そうに ない よ 」 そう 言った あと で ロン は 声 を 低く した 。 |||きみ||もって|||やく||たち|そう に||||いった|||||こえ||ひくく| "Well, it doesn't seem to be useful if you have it." After saying that, Ron lowered his voice.

「 マートル の 鼻 に 命中 すれば 五〇 点 」 ||はな||めいちゅう||いつ|てん

だが 、 ハリー は それ を ポケット に 入れた 。 |||||ぽけっと||いれた

二 月 の 初め に は 、 ハーマイオニー が 髭 なし 、 尻尾 なし 、 顔 の 毛 も なし に なって 、 退院 した 。 ふた|つき||はじめ|||||ひげ||しっぽ||かお||け|||||たいいん|

グリフィンドール 塔 に 帰って きた その 夜 、 ハリー は T ・ M ・ リドル の 日記 を 見せ 、 それ を 見 つけた とき の 様子 を 話した 。 |とう||かえって|||よ|||t|m|||にっき||みせ|||み||||ようす||はなした On the night of his return to Gryffindor Tower, Harry showed T. M. Riddle's diary and described how he had found it.

「 うわ ー 、 もしかしたら 何 か 隠れた 魔力 が ある の かも よ 」 |-||なん||かくれた|まりょく||||| "Wow, maybe there is some hidden magical power."

ハーマイオニー は 興味 津 々 で 、 日記 を 手 に 取って 、 詳細に 調べた 。 ||きょうみ|つ|||にっき||て||とって|しょうさいに|しらべた

「 魔力 を 隠して る と したら 、 完壁 に 隠し きって る よ 。 まりょく||かくして||||かんぺき||かくし||| If he's hiding his magic, he's hiding it well. 恥ずかし がり 屋 か な 。 はずかし||や|| I'm shy. ハリー 、 そんな もの 、 なんで 捨てて しまわ ない の か 、 僕 に は わから ない な 」 ||||すてて|||||ぼく||||| Harry, I don't know why you shouldn't throw it away. "

「 どうして 誰 か が これ を 捨てよう と した の か 、 それ が 知りたい んだ よ 」 ハリー は 答えた 。 |だれ|||||すてよう|||||||しり たい|||||こたえた 「 リドル が どうして 、『 ホグワーツ 特別 功労 賞 』 を もらった かも 知りたい し 」 ||||とくべつ|こうろう|しょう||||しり たい| "I also want to know how Riddle got the Hogwarts Distinguished Service Award." 「 そりゃ 、 なんでも あり さ 。 I'm sure there's something for everyone. O . W . L の 試験 で 三十 科目 も 受かった と か 、 大 イカ に 捕 まった 先生 を 救った と か 。 o|w|l||しけん||さんじゅう|かもく||うかった|||だい|いか||ほ||せんせい||すくった|| He took thirty subjects in the O.W.L. exam, and saved the teacher who was caught by a big squid. 極端な 話 、 もしかしたら マートル を 死な せて しまった の かも しれ ない ぞ 。 きょくたんな|はなし||||しな||||||| At the extreme, maybe I've killed Myrtle. それ が みんな の ため に なった と か ......」 That was for everyone ... "

しかし ハリー は 、 じっと 考え込んで いる ハーマイオニー の 表情 から 、 自分 と 同じ こと を 考え て いる の が わかった 。 ||||かんがえこんで||||ひょうじょう||じぶん||おなじ|||かんがえ||||| However, Harry's expression of Hermione, who was pondering, showed that he was thinking the same as himself.

「 なんだ よ ?」 その 二 人 の 顔 を 交互に 見 ながら ロン が 言った 。 |||ふた|じん||かお||こうごに|み||||いった What the hell?" Ron said, looking at each other's faces. 「 ほら 、『 秘密の 部屋 』 は 五十 年 前 に 開けられた だろう ?」 ハリー が 言った 。 |ひみつの|へや||ごじゅう|とし|ぜん||あけ られた||||いった You see, the Chamber of Secrets was opened fifty years ago, right? Harry said.

「 マルフォイ が そう 言った よ ね 」 |||いった|| "That's what Malfoy said."

「 ウーン ......」 うーん

ロン は まだ 飲み 込めて いない 。 |||のみ|こめて| Ron hasn't swallowed yet. 「 そして 、 この 日記 は 五十 年 前 の 物 な の よ 」 ハーマイオニー が 興奮 して ハリー の 肩 に 顎 を 乗せ 手 を 伸ばして トントン と 日記 を 叩いた 。 ||にっき||ごじゅう|とし|ぜん||ぶつ||||||こうふん||||かた||あご||のせ|て||のばして|とんとん||にっき||たたいた "And this diary is fifty years old." Hermione was excited to put her chin on Harry's shoulder, stretched out his hand, and tapped the diary. 「 それ が ?」 "Is that it?"

「 何 よ 、 ロン 。 なん|| What, Ron? 目 を 覚まし なさい 」 ハーマイオニー が ぴし り と 言った 。 め||さまし|||||||いった Hermione said sharply, "Wake up.

「『 秘密の 部屋 』 を 開けた 人 が 五十 年 前 に 学校 から 追放 さ れた こと は 知って る でしょう 。 ひみつの|へや||あけた|じん||ごじゅう|とし|ぜん||がっこう||ついほう|||||しって|| You know that the person who opened the "Chamber of Secrets" was expelled from school fifty years ago. T ・ M ・ リドル が 五十 年 前 『 特別 功労 賞 』 を もらった こと も 知って る でしょう 。 t|m|||ごじゅう|とし|ぜん|とくべつ|こうろう|しょう|||||しって|| それ なら 、 もし リドル が スリザリン の 継承 者 を 捕まえた こと で 、 賞 を もらった と したら どう ? この 日記 は すべて を 語って くれる かも しれ ない わ 。 |||||||けいしょう|もの||つかまえた|||しょう|||||||にっき||||かたって||||| What if Riddle had won a prize for capturing the Slytherin heir? This diary could tell the whole story. 『 部屋 』 が どこ に ある の か 、 どう やって 開ける の か 、 その 中 に どんな 生物 が 住んで いる の か 。 へや|||||||||あける||||なか|||せいぶつ||すんで||| Where is the "room," how do you open it, and what kind of creatures live in it? 今回 の 襲撃 事件 の 背後 に いる 人物 に とって は 、 日記 が その辺 に 転がって たら 困る でしょ ?」 こんかい||しゅうげき|じけん||はいご|||じんぶつ||||にっき||そのへん||ころがって||こまる| For the person behind this attack, wouldn't it be a problem if the diary was lying around? "

「 そい つ は 素晴らしい 論理 だ よ 、 ハーマイオニー 」 ロン が 混ぜっ返した 。 |||すばらしい|ろんり||||||まぜ っ かえした That's great logic, Hermione," Ron mixed it up. 「 だけど 、 ほんの ちょっと 、 ちっちゃな 穴 が ある 。 ||||あな|| "But there's just a little bit of a hole. 日記 に は な ー ん も 書かれて い な ー い 」 しか し 、 ハーマイオニー は 鞄 の 中 から 杖 を 取り出した 。 にっき||||-|||かか れて|||-||||||かばん||なか||つえ||とりだした 「 透明 インク かも しれ ない わ !」 ハーマイオニー は 呟いた 。 とうめい|いんく|||||||つぶやいた 日記 を 三 度 軽く 叩き 「 アパレシワム !< 現れよ >」 と 唱えた 。 にっき||みっ|たび|かるく|たたき||あらわれよ||となえた 何事 も 起き ない 。 なにごと||おき| だが ハーマイオニー は 怯 むこ と なく 、 鞄 の 中 に ぐ いっと 手 を 突っ込み 、 真っ赤な 消し ゴム の ような 物 を 取り出した 。 |||きょう||||かばん||なか||||て||つっこみ|まっかな|けし|ごむ|||ぶつ||とりだした Hermione, however, was not intimidated. She reached into her bag and pulled out a bright red eraser. 「『 現れ ゴム 』 よ 。 あらわれ|ごむ| ダイアゴン 横丁 で 買った の 」 一 月 一 日 の ページ を ゴシゴシ こすった 。 |よこちょう||かった||ひと|つき|ひと|ひ||ぺーじ||| I bought it at Diagon Alley. ”I rubbed the page on January 1st. 何も 起こら ない 。 なにも|おこら|

「 だ から 言って る じゃ ない か 。 ||いって|||| I told you so. 何も 見つかる はずな いよ 」 ロン が 言った 。 なにも|みつかる|||||いった You can't find anything, "Ron said. 「 リドル は クリスマス に 日記 帳 を もらった けど 、 何も 書く 気 が し なかった んだ 」 ||くりすます||にっき|ちょう||||なにも|かく|き|||| "Riddle got a diary for Christmas, but he didn't feel like writing anything."

では なぜ リドル の 日記 を 捨てて しまわ ない の か 、 ハリー は 自分 でも うまく 説明 でき なかった 。 ||||にっき||すてて|||||||じぶん|||せつめい|| Harry could not explain to himself why he had not thrown away Riddle's diary. 何も 書いて ない こと は 百 も 承知 な のに 、 ふと 気 が つく と ハリー は 何気なく 日記 を 取り上げ て 、 白紙 の ページ を めくって いる こと が 多かった 。 なにも|かいて||||ひゃく||しょうち||||き||||||なにげなく|にっき||とりあげ||はくし||ぺーじ||||||おおかった Harry often casually picked up his diary and turned over blank pages, even though he knew that he hadn't written anything. まるで 最後 まで 読み 終えて しまいたい 物 語 か 何 か の ように 。 |さいご||よみ|おえて|しま い たい|ぶつ|ご||なん||| It's like a word or something that you want to read to the end. T ・ M ・ リドル と いう 名前 は 、 一 度 も 聞いた こと が ない のに 、 なぜ か 知っている ような 気 が した 。 t|m||||なまえ||ひと|たび||きいた|||||||しっている||き|| I've never heard of the name T ・ M ・ Riddle, but I felt like I knew why. リドル が 小さい とき の 友達 で 、 ほとんど 記憶 の 彼方 に 行って しまった 名前 の ような 気 さえ した 。 ||ちいさい|||ともだち|||きおく||かなた||おこなって||なまえ|||き|| I was a friend of mine when Riddle was small, and even felt like a name that had gone almost beyond my memory. しかし 、 そんな こと は あり え ない 。 However, that is not possible. ホグワーツ に 来る 前 は 、 誰一人 友達 が いな かった 。 ||くる|ぜん||だれひとり|ともだち||| Before I came to Hogwarts, I didn't have any friends. ダドリー の せい で 、 それ だけ は 確かだ 。 |||||||たしかだ That's for sure because of Dudley.

それ でも 、 ハリー は リドル の こと を もっと 知りたい と 、 強く そう 願った 。 |||||||||しり たい||つよく||ねがった Still, Harry eagerly wanted to know more about Riddle. そこ で 次の 日 、 休憩 時間 に 、 リドル の 「 特別 功労 賞 」 を 調べよう と 、 トロフィー ・ ルーム に 向かった 。 ||つぎの|ひ|きゅうけい|じかん||||とくべつ|こうろう|しょう||しらべよう||とろふぃー|るーむ||むかった So the next day, during break time, I headed to the trophy room to check out Liddle's "Distinguished Service Award. 興味 津 々 の ハーマイオニー と 、「 あの 部屋 は 、 もう 一生 見 たく ない ぐらい 十分 見 た 」 と 言う 不 承 不 承 の ロン も 一緒だった 。 きょうみ|つ||||||へや|||いっしょう|み||||じゅうぶん|み|||いう|ふ|うけたまわ|ふ|うけたまわ||||いっしょだった Hermione, who was curious, and Ron, who was reluctant to say, "I saw that room enough that I didn't want to see it for the rest of my life," were with me.

リドル の 金色 の 盾 は 、 ピカピカ に 磨か れ 、 部屋 の 隅 の 飾り 棚 の 奥 の 方 に 収まって いた 。 ||きんいろ||たて||ぴかぴか||みがか||へや||すみ||かざり|たな||おく||かた||おさまって| Riddle's golden shield was shiny and polished to fit in the back of the cabinet in the corner of the room.

なぜ それ が 与えられた の か 、 詳しい こと は 何も 書かれて いない (「 その方 が いい んだ 。 |||あたえ られた|||くわしい|||なにも|かか れて||そのほう||| No details are given as to why it was given ("It's better." なん か 書いて あったら 、 盾 が もっと 大きく なる から 、 きっと 僕 は 今 でも これ を 磨いて た だろう よ 」 と ロン が 言った )。 ||かいて||たて|||おおきく||||ぼく||いま||||みがいて|||||||いった If something was written, the shield would be bigger, so I'm sure I would still be polishing it, "Ron said.

リドル の 名前 は 「 魔術 優等 賞 」 の 古い メダル と 、 首席 名簿 の 中 に も 見つかった 。 ||なまえ||まじゅつ|ゆうとう|しょう||ふるい|めだる||しゅせき|めいぼ||なか|||みつかった Riddle's name was also found in the old medal of the "Magic Honor Award" and in the chief list.

「 パーシー みたいな やつ らしい な 」 "It looks like a guy like Percy."

ロン は 鼻 に 皺 を 寄せ 、 むかついた ような 言い 方 を した 。 ||はな||しわ||よせ|||いい|かた||

「 監督 生 、 首席 ―― たぶん どの 科目 でも 一 番 か 」 かんとく|せい|しゅせき|||かもく||ひと|ばん| "Director student, chief--probably the best in any subject"

「 なんだか それ が 悪い こと みたいな 言い 方 ね 」 |||わるい|||いい|かた| "Somehow it's a bad thing to say."

ハーマイオニー が 尐 し 傷ついた ような 声 で 言った 。 ||||きずついた||こえ||いった ハリー は 慰める ように ハーマイオニー の 腕 を そっと 撫でた 。 ||なぐさめる||||うで|||なでた Harry gently stroked Hermione's arm to comfort him.