Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 107
( ナレーター ) 運命 を 切り開く 男 が いる
天 に 背く 男 が いる
それ は 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) 2000 年 の 宿命
見よ 今 その 長き 血 の 歴史 に 終止符 が 打た れる
♪ ~
~ ♪
( ケンシロウ ) 北斗 練 気 闘 座 ( ほ く と れんき と う ざ )
やはり ここ を …
( ラオウ ) ケンシロウ
う ぬ の 骨 と 北斗 2 千 年 の 歴史 を 葬る に ―
ここ より ほか に 場所 は ない
( ケンシロウ ) ラオウ
お前 が 天 を 握る こと は ない
貴 様 は 野望 と 共に ここ に 果てる
( ラオウ ) フッ
もう 天 など どう で も よい わ !
いや 俺 が 望 ん だ 天 と は 貴 様 だった の かも しれ ぬ
ケンシロウ よ
最強 の 北斗 を 屠 ( ほふ ) る 者 の 名 は ラオウ
この ラオウ より 真 の 強者 の 歴史 は 始まる の だ
死ぬ の は お前 だ
北斗 の 掟 ( おきて ) を 破った ただ 一 人 の 男 ラオウ
北斗 神 拳 正統 継承 者 と し て 貴 様 を 許す わけ に は いか ん
ケンシロウ 塵 ( ちり ) と 砕けよ !
ヌウウッ クウッ
で や あ あっ
ウヌッ ウワアッ
うく っ ああ …
無 想 転生 ( むそう てんせい )
悲し み を 背負った 者 のみ が なし うる 北斗 幻 の 秘 奥義
北斗 究極 奥義 無 想 転生 の 前 に は ―
“ 死 ” ある のみ
( ラオウ ) う う う …
( ケンシロウ ) とどめ だ !
( ラオウ ) ぬ お っ
( ケンシロウ ) アター !
ウオッ
ラ … ラオウ 貴 様 も 無 想 転生 を
この 俺 も 心 を 血 に 染め て 悲し み を 背負う こと が でき た わ
なに ?
あれ だ !
う う っ
( リン ) ケン ( バット ) あ あっ
( バット ) お … おい !
ユ … ユリア
( リン ) あっ ユリア さん !
ラオウ 貴 様 ユリア を !
その 目 で 確かめる が いい
あ あっ
( ケンシロウ ) ユリア …
( ラオウ ) 生まれ て 初めて 女 を 手 に かけ た わ
だが ユリア の 命
この 俺 に 無 想 転生 を 吹き込 ん で くれ た
( 雷鳴 )
ユリア お前 の 命 を 俺 に くれ !
( 雷鳴 )
( ユリア ) 私 ( わたくし ) の 命 を …
そう だ お前 の 命 俺 が もらう !
許せ ユリア !
我が 心 に 悲しみ と なって 生きよ !
( 雷鳴 )
終わった
( リン ) ユリア さん
ユリア さん …
今 すべて が 終わる
長かった …
( 拳 王 軍団 団長 ) 我ら 拳 王 部隊
戦い の むなし さ に やっと 気付き まし た
( リハク ) うん
( 拳 王 軍団 団長 ) ユリア 様 の おかげ です
敵 味方 の 分け隔て なく ―
慈しみ の 光 を 与え て くれる 南 斗 慈母 星 ( なんと じ ぼ せい )
ユリア 様 の お 姿 に 触れ 我ら やっと 悟り まし た
だが 遅 すぎ まし た ユリア 様 は … ユリア 様 は
( リハク ) 愛する 者 を 涙 し て まで その 手 に かけ た ラオウ
それ を 見 て 皆 戦い の 無残 さ を 知った の だ
そして 愛 の 強 さ を …
( 兵 たち と 家族 の 歓喜 の 声 )
( リハク ) そして 彼ら は その 無残 な 戦い より 肉 親 の 愛 を 選 ん だ
我ら 五 車 ( ごしゃ ) の 星
最後 まで ユリア 様 を 守る こと は でき なかった …
だが ユリア 様 は 永遠 ( とわ ) に 彼ら の 心 の 中 に 生き 続ける で あ ろ う
永遠 に …
( 海 の 軍団 兵 ) ああ 北斗 七 星 が …
戦い は すでに 始まって いる
行 こ う … 我ら も 世紀 末 覇者 と 世紀 末 救世 主 の 戦い を 見守 ろ う
ユリア さん …
( ラオウ ) ぬ お お お っ !
( ケンシロウ ) ぬ あ ああ !
う あ ああ !
ウア ター !
( ラオウ ) で や あっ
ふん っ
は ああ あっ
むっ
むっ
( ケンシロウ ) は ああ あっ
( ラオウ ) で ええ いっ
( ケンシロウ ) アター ! ( ラオウ ) ハアッ
( ケンシロウ ) アタッ ! ( ラオウ ) オワッ
( ケンシロウ ) アター !
( ケンシロウ ) アチョー ! ( ラオウ ) オワッ
( ラオウ ) おりゃ あっ !
( ケンシロウ ) ウワタッ !
( ラオウ ) う う っ う っ
ど ああ !
( ケンシロウ ) アタ アー !
( ラオウ ) ウオッ アア …
( 打撃 音 )
ぬわ あ あっ !
う わ あ あっ !
( ラオウ ) 死 ねえ !
アー アタタタタ !
う お ああ あ !
( ケンシロウ ) アタタタタ ! ( ラオウ ) う お おお !
( ケンシロウ ) アタタタタッ !
( ラオウ ) で や た あ !
ど りゃ あ !
( リン と バット ) は っ !
あ あっ !
( ケンシロウ ) アタタタタ ! ( ラオウ ) で や ああ !
何 も いら ぬ 光 も いら ぬ この 俺 の 望む もの は 拳 の 勝利
お前 を 倒し て 地上 最強 の 男 に なる こと のみ
こ いっ ! ケンシロウ
( ケンシロウ ) ウワタアー !
( ラオウ ) で や ああ !
ぬ お おお !
( ケンシロウ ) ウアアッ
( リン と バット ) あ あっ
( ラオウ ) ウワアッ
( ケンシロウ ) ウワアッ
( ラオウ ) クウッ 心地よき 痛み と いう べき か
我ら は この 日 を 待ち 続け て い た の だ から な
( リン と バット ) アア …
互いに 究極 奥義 無 想 転生 を 身 に まとった 今
ほか の 奥義 は 武器 に なら ん いわば 無 に 戻った の だ
ならば この 戦い は 赤子 の 戦い と 同然
いく ぞ !
ケンシロウ !
ぬ あ ああ !
( ケンシロウ ) ブワッ ヌウッ
( ケンシロウ ) ウア ター ! ( ラオウ ) ウウッ
( ラオウ ) アアッ
おりゃ あ !
( ケンシロウ ) ウワアアッ
ウウッ
ワハハ ハハッ
俺 は 貴 様 に 拳 を 教え た 身 この ラオウ に 一 日 ( いちじ つ ) の 長 ( ちょう ) が ある わ !
( ケンシロウ ) ウウッ アアッ
アア …
フン 神 に 感謝 せ ね ば なる まい
我が 前 に これ だけ の 男 を 送り出し て くれ た こと を
こ いっ !
う わ あ あっ !
( ケンシロウ ) アタアッ !
( ラオウ ) う お ああ !
( ケンシロウ ) アトー !
( ラオウ ) ウワッ クッ …
ど りゃ あ
( ケンシロウ ) ハアッ アトウッ !
( ラオウ ) ウワアッ
( ラオウ ) ど りゃ あ トウッ ! ( ケンシロウ ) アタッ アチョー !
( バット ) あっ
( リン ) はっ
まるで 無防備 に 打ち合って る
変 だ ラオウ に も ケン に も 憎しみ が 見え ない
う うん それ より も 2 人 と も 透き通って …
あっ
( ラオウ ) ど りゃ あ ! ( ケンシロウ ) ウアタッ !
見える 小さい とき の 二 人 が
えっ ?
( ラオウ ) ど りゃ あ ! ( ケンシロウ ) アター !
グッ ウウッ ハッ
ど わ ああ
アター !
( ラオウ ) 思え ば …
ここ が 俺 と お前 が ―
初めて ユリア と 会った 場所 で も あった
( ケンシロウ ) 兄さん …
( ラオウ ) お前 は まだ 拳法 の 修行 は おろか
道場 へ 入る こと も 許さ れ て い なかった
( ケンシロウ ) ハア ハア
( ラオウ ) どう し た 撃って こい ケンシロウ !
( ケンシロウ ) タアアアアッ !
( ケンシロウ ) トウッ ( ラオウ ) ハハッ
( リュウ ケン ) この 子 が 南 斗 の …
( リハク ) はい 南 斗 六 聖 ( ろく せい ) の 将 と なら れる お方
されど 不運 に も ユリア 様 は
母 の 胎内 に 一切 の 言葉 感情 を 置き忘れ て し も うた
何 を 考え て いる の か 何 を 見つめ て いる の か
さっぱり 分から ぬ 不思議 な 少女 じゃ
( リュウ ケン ) 美しい が 故 に ふびん な …
( リハク ) 北斗 と 南 斗 は 表裏 一体 陰 と 陽
その 宿命 を 信じる なら ば ―
ここ へ お 連れ すれ ば ユリア 様 に 何らか の 変化 が あ ろ う と
まあ それ で こう し て ここ に
( ラオウ ) おりゃ おりゃ ああ !
( ケンシロウ ) ウワッ
( リュウ ケン ) ラオウ ! う ぬ は ケンシロウ に 拳法 を …
ケンシロウ に は 拳法 の 修行 は おろか まだ 道場 に 入る こと も 許し て おら ん
なぜ 禁 を 破った !
フン
才 なき 者 は いずれ 拳 を 奪わ れ 追放 さ れ ま しょ う
ならば 今 の うち に 引導 を 渡し た ほう が こや つ の ため
ケンシロウ に 才 は あり ませ ん
( リュウ ケン ) ウグッ
( ラオウ ) あっ
この 子 は …
うん ?
( ケンシロウ ) ほら
( リハク ) ユリア 様 どう なさ れ まし た
( ケンシロウ ) はい
( ユリア ) ウフ …
戻った ユリア 様 に 感情 が
うん っ
( リュウ ケン ) ラオウ が いざ ない ケンシロウ が 心 を 開け放った
北斗 の 宿命 を 持つ 男 ラオウ と ケンシロウ
そして 南 斗 の 将 と なる ユリア だ が 北斗 2 人 に 南 斗 1 人
いつ の 日 か 天 を 二 分 し て 戦う とき が くる で あ ろ う
ああ あっ !
う わ あ あっ !
( ラオウ ) ウオ オッ ! ( ケンシロウ ) タアー !
( ケンシロウ ) ヌアッ ( ラオウ ) ウアッ
( ケンシロウ ) ハア ハア
( ラオウ ) ハア ハア
このまま で は 二 人 と も 死 ん で しまう わ
ケン … あ あっ !
う わ ああ あっ !
( ケンシロウ ) む う っ
( リン と バット ) あ あっ
( リハク たち ) おお っ
うん ?
う う … う ぬ は 我が 闘 気 を !
あ あっ ケン は ラオウ を 見 ない で 闘 気 だけ を 見 てる
闘 気 を 誘い それ を 間合い と し て その 乱れ に 無 想 の 一撃 を 放つ 気 か
う お おお …
お お っ
もはや 次 の 一撃 が 我ら 最後 の 別れ と な ろ う
俺 も トキ と 同じく 目指し た あの 偉大 なる 長兄 ラオウ
その 思い いまだ 消え ず この 心 に 焼き 付い て いる
拳 王様 の 闘 気 が 逃げ て いる
闘 気 の 乱れ は 隙 と なる
ケンシロウ の 無 想 の 拳 は 一瞬 の 隙 も 許さ ぬ で あ ろ う
( リン ) ユリア さん 見 て
ケン が ユリア さん の 心 と 一緒に 戦って いる
( ユリア ) もう すぐ くるわ
長かった 二 人 の 戦い に 終わり の とき が
そして あの 二 人 の 魂 に 安らぎ が 訪れる とき が
よか ろ う
ならば 打ち砕 い て みせよ う
北斗 2 千 年 の 歴史 を この 拳 に 我 が 生涯 の すべて を 込め て
受け て みよ 我 が 全 霊 の 拳 を
あっ
ラオウ の 闘 気 が 消え た !
ユリア さん …
やめ て ! 二 人 と も !
あ あっ
( ラオウ ) ぬ ああ あっ !
( ケンシロウ ) う ああ あっ !
( ラオウ ) ぬ あ ああ !
( ケンシロウ ) ホオ オアー !
( ラオウ ) で や ああ ! ( ケンシロウ ) アタ アー !
♪ ~
~ ♪
( ナレーター ) 長き 戦い が 終わり
男 たち の 伝説 は その 思い を 未来 へ つなぐ
次回 北斗 の 拳
「 さらば 北斗 2 兄弟 ! 」
「 いま 2 人 は 愛 と 哀 ( かな ) しみ の 果て に ! ! 」
( ケンシロウ ) ラオウ あなた は 最大 の 友 だった