Hokuto no Ken ( Fist of the North Star ) Episode 106
( ナレーター ) 運命 を 切り開く 男 が いる
天 に 背く 男 が いる
それ は 北斗 神 拳 ( ほ く と しんけん ) 2000 年 の 宿命
見よ 今 その 長き 血 の 歴史 に 終止符 が 打た れる
♪ ~
~ ♪
( 拳 王 軍兵 たち ) う わ あ ぐ わ あ !
う わ あ
( ラオウ ) ぬ お お っ
( 拳 王 軍兵 たち の 叫び声 )
( ラオウ ) で やっ
( 拳 王 軍兵 たち ) う わ っ う っ
う せろ 俺 の 前 から みんな う せる の だ
( 拳 王 軍団 団長 ) お … お 静まり を
拳 王 ( けん おう ) 様 どう か
なに ? うるさい
グウッ クッ ぐ わ あ !
( ラオウ ) 貴 様 ら は 俺 に 何 を し た ?
フドウ と の 戦い の 折 退 い た 俺 に 打つ はず の 矢 を
フドウ に 打った
お前 たち は 俺 を 愚 弄 ( ぐ ろう ) し た の だ
ゲス な お前 ら の 顔 など 見 たく ない う せろ
う う …
わ … 分かり まし た 全員 下がる ん だ
( ラオウ ) ハア ハア ハア ハア
ハア ハア ハア
( 拳 王 軍兵 たち の うめき声 )
( 拳 王 軍兵 A ) アアッ ウウ …
痛 え 痛 え …
う う っ
う う っ いったい どう いう こと な ん だ ?
クソッ 拳 王 が 聞い て あきれる ぜ
ユリア 様
( ユリア ) こ … これ は ?
どう し た の です ?
ご 乱心 です
我ら の 思慮 の 足りな さ が 拳 王様 の 怒り に 触れ まし た
う っ くう …
ウウッ
( 拳 王 軍兵 たち の うめき声 )
う う … あっ
痛み が … 消え た
( 拳 王 軍兵 たち の うめき声 )
( 拳 王 軍兵 A ) 痛 え よ 殺し て くれ アア …
アアッ アア …
痛 え ! ウッ ウッ アウ …
見える あの 柔らかい 光
心 が 澄み 渡る 生きる 勇気 が 湧 い て くる
ウウ … 助け て くれ アア !
あの 人 は … ラオウ は …
北斗 の 長兄 な の です
戦い のみ に 生きる 男
ラオウ に は ケンシロウ と の 戦い のみ が ―
宿命 と なって いる の でしょ う
ユリア 様 あなた は 拳 王様 を 恨 ん で は い ない の です か ?
捕らわれ の 身 で あり ながら
ラオウ の 心 分かって あげ て ください
これ が 南 斗 慈母 星 ( なんと じ ぼ せい ) か
万 人 を 慈しみ の 光 で 包み込み 安らぎ と 平和 を 与える
南 斗 の 慈母 星 母 の 星
( ユリア ) また 宿命 が 動きだし た
ラオウ … あなた は 今 何 を 思う
( リハク ) フドウ …
( タンジ ) 父さん 俺 たち 強く 生きる よ
( ジロ ) 父さん の 勇気 を 忘れ ない
( ケンシロウ ) フドウ お前 も また 俺 の 心 に 生きる
うん ?
( リハク の 部下 A ) おお あれ は
( リハク の 部下 B ) わが 海 の 兵 団
( リハク の 部下 C ) リハク 様
どう し た ?
( リハク の 部下 C ) ご 報告 いたし ます
ラオウ 敗 る る の 報 を 伝え聞き 拳 王 軍団 に 混乱 が 生じ まし た
なに ?
拳 王 の 恐怖 の たが が 外れ 鉄 の 統率 は 乱れ ―
いく つ か の 村 で は 反乱 が 生じ
逃亡 する 兵隊 が あと を 絶ち ませ ん
うむ … 無敵 の 拳 王 破れる
兵 たち も 動揺 し た の で あ ろ う
兵 を 挙げよ
拳 王 の 支配 から 村 々 を 解放 する の だ
はっ
( ケンシロウ ) ラオウ お前 の 野望 も 足元 から 崩れる か
( バット ) フドウ の オッサン あんた の 死 は ムダ じゃ なかった よ
( リン ) これ で 拳 王 に 苦しめ られる 人 も い なく なる わ
( ケンシロウ ) フドウ …
( ラオウ ) う うん …
燃えさかる 炎 で さえ
この 完璧 なる 肉体 を 焼く こと は でき ぬ
わが 肉体 は 無類 無敵
だが 俺 は 2 度 恐怖 し た
1 度 は ケンシロウ の 目 に 震え …
子ども たち の 目 に 退 い た
恐怖 を 知った 俺 は 拳 王 など 名乗 れ ぬ
ケンシロウ フドウ 俺 を たじろが せ た もの は ―
悲しみ
ユリア を 思う ケンシロウ の 心 子ども を 思う フドウ の 心
悲しみ は 肉体 を も 超える と いう の か
悲しみ … 悲しみ と は
( トウ ) ラオウ 様 の 心 は ユリア 様 に
ユリア 様 に
ユリア 様 に
ユリア 様 に
ユリア 様 に …
( ラオウ ) 悲しみ と は … 愛 か
泣 い て いる
五 車 ( ごしゃ ) の 星 を 失った 天 も 悲し ん で いる
あっ
ラ … ラオウ
ユリア お前 の 命 俺 に くれ
私 ( わたくし ) の 命 を ?
そう だ お前 の 命 俺 が もらう
今 の 俺 に は ケンシロウ しか 見え ぬ
技 も 肉体 も 闘 気 も ケンシロウ に は 劣ら ぬ
だが 俺 は いまだ 悲しみ を 知ら ぬ
愛 を 知ら ぬ
愛 は 悲しみ を 生み 悲しみ が 愛 を 呼び起こす と 聞く
それ を お前 を 失って 初めて 知る こと が できる かも しれ ぬ
ラオウ …
( ラオウ ) ユリア 覚悟 を 決めよ
う うん …
ぬ お っ
う っ ぐ お …
う ぬら
い … いけ ませ ぬ 拳 王様
その お方 に 手 を かける こと だけ は
お 願い いたし ます
私ら の 命 は どう なって も かまい ませ ぬ
どう か その お方 だけ は …
( 拳 王 軍兵 たち ) お 願い いたし ます
( ラオウ ) う う … くっ
ウクッ
グウ …
う ぬ らも ユリア の 母 の 星 の 光 に 打た れ た か
( 拳 王 軍団 団長 ) 拳 王様
( 拳 王 軍兵 たち ) 拳 王様
だが 聞 け ぬ
拳 王様 !
ユリア 恨 ん でも かまわ ぬ
うん ?
何 を する !
傷 が 気 に なって い て は
存分に 戦う こと は でき ない でしょ う
俺 に 情け は いら ぬ
壮絶 な 男 たち の 戦い に 私 ( わたくし ) が できる こと は
心おきなく 送り出す こと だけ
( ラオウ ) う う … くっ
私 ( わたくし ) に 見つめ られ て い て は 突き にくい でしょ う
私 ( わたくし ) も 天 に 帰り ま しょ う
お前 は 命 を 捨てる と いう の か ?
新しき 光 の ため に
私 ( わたくし ) に は 見え ます 新しき 光 の 時代 が
木々 の 緑
流れる せせらぎ
花 の 香り
豊か な 大地 と 土 の 匂い
その 光 の 時代 の ため に
あなた と ケンシロウ の 戦い は 避け られ ない 定め
その ため に 必要 と あれ ば 私 ( わたくし ) の 命 ささげ ま しょ う
( ラオウ ) こ … この 高ぶる 気持ち は 何 な の だ ?
ええ い うろたえる な この 感情 は いったい …
( トキ ) 気付 い た か ラオウ
お お っ
( ラオウ ) フッ ユリア か
南 斗 の 美しき 娘 よ
フフ フッ
トキ 見 てる が よい
必ずや ユリア を この ラオウ の もの に し て み せる
ユリア も また 俺 の 野望 の 1 つ
( トキ ) それ は 野望 で は ない ( ラオウ ) うん ?
それ が 愛 だ ラオウ
( ラオウ ) なに 愛 だ と ?
ふざけ た こと を ! 俺 は 愛 など 信じ ぬ わ
今 は 分かる まい
だが いずれ それ は 涙 と なって ―
お前 の 心 を 突き動かす だ ろ う
その とき こそ お前 は 愛 を …
悲し み を 知る こと に なる
( ラオウ ) トキ なぜ 今 お前 の 言葉 を 思い出す の だ ?
あっ
な ! な … 涙
あ … 愛 ?
こ … これ が 愛 だ と いう の か ? トキ
愛 ゆえ に ―
俺 は ユリア を 追い 続け て い た と いう の か ?
クウ …
ウウッ クウッ
アッ アア …
ウグウ …
ウッ ウウ …
今 は ユリア と ケンシロウ 2 つ は 望 め ぬ
この ラオウ いや 拳 王 の 生き 方 は 1 つ
許せ ユリア
わが 心 に 悲しみ と なって 生きよ
あ あっ
わ あ
雨 だ わ
ホント 雨 だ ぜ
雨 … みんな が 待って い た 雨
でも なぜ な の ?
とっても 悲しい
お 空 が 泣 い て いる みたい な 気 が する
ユ … ユリア 様 まさか
( 拳 王 軍団 団長 ) 拳 王様 …
終わった
( ジロ ) 馬 だ ( カン ) デッケ え
あれ は ?
まさか こ … こく …
黒 王 号 !
なんで 黒 王 号 だけ ここ に ?
ラオウ が 呼 ん で いる
( リン ) ケン …
ケン !
俺 たち は 呼ば れ て ない ん だ
この 決着 は 二 人 で つける の だ
ケンシロウ さん
あと の こと は すべて この リハク に 任せ られ ませ
二 人 を 頼む
ケン 死な ない で
北斗 の 掟 ( おきて ) は 俺 が 守る
ケン ! 死な ない で !
( ケンシロウ ) ラオウ 待って いろ
ラオウ …
( ケンシロウ ) 北斗 練 気 闘 座 ( ほ く と れんき と う ざ )
北斗 2 千 年 の 歴史 の 中 で
最も 神聖 な 修行 の 場
代々 の 継承 者 争い の 決着 は この 場 で つけ られ た
うん っ
ラオウ
( ラオウ ) ケンシロウ
う ぬ の 骨 と 北斗 2 千 年 の 歴史 を 葬る に は ―
ここ より ほか に 場所 は ない
ラオウ お前 の 野望 も 拳 も 今 ここ に 終わる
( ラオウ ) うん ?
( ナレーター ) 今 北斗 2 千 年 の 血 の 宿命 が
ケンシロウ と ラオウ 二 人 の 対決 と なり
終焉 ( しゅうえん ) を 迎える
天 を つかむ か ラオウ
世紀 末 に 光 を 呼ぶ か ケンシロウ
♪ ~
~ ♪
( ナレーター ) 愛 と 悲し み を 背負った 二 人 の 拳 士
今 最後 の 戦い の 幕 が 開く
次回 北斗 の 拳
「 決戦 場 は 北斗 練 気 闘 座 ! 」
「 もう 誰 も やつ ら を 止め られ ない ! ! 」
( ケンシロウ ) 北斗 の 掟 は 俺 が 守る