Shokugeki no Souma : Ni no Sara (FoodWars!TheSecondPlate) Episode 10
( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) どこ か 浮か ない 顔 だ ね 叡山 君
( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) 何 言って ん だ 会場 は 大いに 盛り上がって て ―
今年 の 選抜 は 大 成功
運営 として これ 以上 の 喜び は ない だろう ?
しかし 君 が 実現 させたかった 風景 と は ―
だいぶ 違う ん じゃ ない の か な
フッ 何 を 言ってる の か 分からねえ な
創 真 君 に 美作 昴 ( み まさか すばる ) を けしかけ た の は ―
君 だ ろ
タクミ 君 を 利用 すれ ば 創真 君 は 必ず 勝負 に 乗って くる
大衆 の 眼前 で 彼 が 友 の 無念 を 晴らせ ず 敗北 し た なら ―
これ 以上 の 屈辱 は ない
自分 の 手 は 汚さ ず 全て を 裏 から 仕組んだ
とって も 君 らしい よ 叡山 君
でも その 目論見 は 外れた ね
策 を 弄 ( ろう ) し て 彼 を からめ とろ う と し た ん だ ろ う が ―
創 真 君 に 巻き込まれ の まれた の は ―
君 の ほう じゃ ない の かい ?
何 だ と ?
( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) おかわり も 食べ て ほしい ん す けど ―
まだ 食べ たい 人 い ない っす か ?
( 堂 島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ここ まで … だ な
ただ今 を 持って 審査 を 終了 と …
(創真 )おかわり し て 頂ける なら ―
こいつ を 注いで 食べて もらおう と 思って ん すけど
( 薙 切 ( な きり ) 仙 左 衛 門 ( せ ん ざ え もん ) ) む う !
( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) はっ… N ( 堂 島 ) うっ…
( 薙 切 ( な きり ) レオ ノーラ ) はっ… N ( 堂 島 ) うっ…
( 葉山 ( は やま ) アキラ ) あっ… N ( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) え えっ
(一色 )いや …
厳密 に 言え ば 君 だけ じゃ ない の かも しれ ない
たぶん この 遠 月 ( と お つき ) 学園 の 全員 が そう だった ん だ
( 叡山 ) んっ…
俺 の サンマ 料理 は まだ 完成 し て ない ん す よ
( 薙 切 ( な きり ) えり な ) それ は …
白い スープ
♪~
~ ♪
(仙 左 衛 門 )おかわり を 頂 こ う
フッ
( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 幸平 君
最後 の 悪あがき は 結構 だ けれど これ で は ―
私 と 対決 し た 時 の アイデア を ―
焼き直し た に 過ぎ ない の で は なくて ?
(えり な )いいえ 違う わ アリス
これ は …
(創真 )さあ お 三方 これ が 俺 の サンマ 料理
“サンマ の 炊き込み ご飯 おじや 風 ”
お あがり よ !
(堂島 )わずか に とろみ の かかった この スープ が ―
炊き込み ご飯 に 溶け込み ご飯 と 柔らかく な じん で いる
(飲み込む 音 )
(男子 生徒 A )いった ~お はだけ ~!
まろやか で クリーミー
この 白い スープ の 正体 は ―
豆乳 だ
(創真 )その とおり
こいつ は 豆乳 に みそ と パルミジャーノ ・ チーズ を ―
ちょっぴり ずつ 加え て コトコト じっくり 温めた も の なん す
豆乳 です って ?
ハッ
気付 い た よう ね アリス
おじや の 肝 は 何 と言っても だし
彼 は 豆乳 を だし と して 位置付け この 料理 を 構築 し た の よ
そういう こと
(アリス )だし と は 要 は 旨味 そのもの の こと
豆乳 は 昆布 と 同じ グルタミン酸 を たっぷり 含んで いる
十分 に おじや の おいしさ の ベース を 担う こと が できる ん だ わ
(えり な )さらに 旨味 に は 相乗 作用 が あり ―
2つ の 成分 が 共存 する と はるかに 強い おいしさ に なる
サンマ の イノシン酸 と 豆乳 の グルタミン酸
これ ら を 合わせる の は 理 に 適っている
豆乳 の おじや
い と 面白し
(堂島 )さらに スープ を 加えた こと で ―
がぜん 存在 感 を 放ち 始めた 素材 も ある
ご飯 に 混ぜ込まれていた これ は ?
カリカリ 梅 っす
(男子 生徒 B )え えっ ?(女子 生徒 A )カリカリ 梅 ?
( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) 何 ぃっ?
( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) また 駄菓子 シリーズ か よ
この 梅 が また 重要 な ポイント に なって い ます
カリ コリ と 楽しい 食 感 と 見た目 の 鮮やか さ
味覚 の 点 でも サンマ の 豊富 な 脂 を すーっと 断ち ―
さわやか な 後味 を もたらし て い ます
酸味 が 持つ 食欲 増進 作用 も フル に 活用 し て い ます ね
そして 梅 も また 塩漬け に よって 作ら れる もの
熟成 サンマ を 彩る の に ピッタリ です わ
さらに 特筆 すべき は ―
スープ に 入って いる パルミジャーノ ・ チーズ
この 西洋 の 素材 と 糠 サンマ 梅 みそ など の ―
和 の 食材 が 組み合わさって 新しい おいしさ を 作り出して い ます
(レオ ノーラ )思い出し ます
愛し い あの 人 と 知り合った 頃 の こと …
ウフフフ こっち です よ
あっ
(レオ ノーラ )違う 国 違う 文化 で 育った 2 人 が ―
手 を 取り合う こと で 生まれる 唯一無二 の 出会い
ウフフ
(男子 生徒 C )ウソ だ ろ
(男子 生徒 D )すげえ 高 評価 じゃ ねえ か
(男子 生徒 E )まさか あの 編入生 が ?
(叡山 )ん …あっ (一色 )叡山 君 は 見 た かな ?
この 遠 スポ
新聞 部 に よれ ば 創真 君 を たたく 記事 を 載せる と ―
部数 が 伸びる そう だ よ
当然 だ な
何 しろ この 学園 を 踏み台 だ と 言い切った 男 だ
会場 の 反応 を 見て も 分かる
名実 共に 嫌われ者 の 編入生 だ
(一色 )そう かな
僕 に は どうしても それ だけ とは 思えない んだ
予選 で は 葉山 君 と スパイス 対決 で 接戦 を 演じ ―
本選 で は 食 の 魔 王 の 眷属 ( けん ぞ く ) で ある アリス 君 を 倒し ―
さらに 食 戟 ( しょ く げき ) 99 戦 無 敗 の 怪物 美作 君 を 下し た
なのに 多く の 生徒 が 創真 君 を 認め たく ない
それ は なぜ か ?
僕 は 創真 君 の お 父上 に 聞い た こと が ある ん だ
(創真 )親父 !
俺 な 親父 に 勝てる 料理人 に なる !
( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) おお そう か
まっ頑張れや
じゃあ 早速 …
料理 勝負 だ !
(城 一郎 )俺 から 見 て 創 真 は ―
特別 料理 の 才能 が あった わけ じゃ なかった
子供 の 言う こと だ し ―
何 回 か 負かし て やれ ば 気 が 済む だろう って 思って たん だ
だが ―
創 真 は 一 度 たり とも へこたれ ない
着実 に 一 歩 ずつ 近付い て くる
ある 日 気付い たんだ
普通 の 人間 なら 当然 持って る もの が ―
創 真に は 欠落 し てる ん だって な
と 言い ます と ?
みんな 思い たい ん だ よ
才能 ある 奴 に 負けて も しょうがない …って な
そう やって 人 は 心 に ふた を し ちまう
プライド と か 自尊心 そういった もん を 守り たい から だ
だが 創 真に は その ふた が ない
自分 の 足りない 部分 に あっけらかん と 向き合う 強さ
それ は 俺 に も なかった とんで も ねえ 強み な ん だ
( 一色 ) 創 真 君 の 料理 の 閃 ( ひらめ ) き
それ を もたらす の は 天性 の 才能 でも 何でもなく ―
ただ 考え抜く 試行 錯誤 を 続け 抜く こと だ
それ は 誰 に だって できる こと だ が 実は そう で は ない
(男子 生徒 F )やっぱり 無理 な ん だろう な
( 男子 生徒 G ) 相手 は 嗅覚 ( きゅう かく ) の 超人 葉山 アキラ だ ぜ
(男子 生徒 H )黒 木場 リョウ も 薙 切 家 に 選ばれた エリート だし
(男子 生徒 I)勝つ方法?そんなの考えようとも思わねえ
(女子 生徒 B)絶対無理だもん
(男子 生徒 J )天才 が 勝つ の は 当たり前 だ から な
(一色 )彼ら が なぜ 創真 君 を 低く 見た がった の か ?
創 真 君 を 認め れ ば ―
努力 し て い ない 自分 を 認める こと に なる から さ
あっ…
( 叡山 ) んっ…
でも その 潮目 は 今 変わり つつ ある
(男子 生徒 K )すげえ な (男子 生徒 L )うん
(男子 生徒 M )対等 に 渡り合ってる ぞ あの 化け物 2 人 に
(男子生徒 N)あいつ 届く かも しれ ない
(男子 生徒 O )ああ こんな の 認める しか ねえ よ
(男子 生徒 P )幸平 (男子 生徒 Q )幸平
(女子 生徒 C )幸平 (男子 生徒 R )幸平
(男子 生徒 S )幸平 創真 って …
(学生 たち )すげえ !
御粗末 !
(仙 左 衛 門 )これ にて 審査 は 終了
判定 で ある !
(観客 の 歓声 )
( 吉野 ( よし の ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) も う ~ どう な の ? どう な の ?
( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) 大丈夫 よ きっと
( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) 行け る ! 行ける ぜ
( 田所 ( た どころ めぐみ ) 恵 ) 創 真 君 …
(黒木場 )幸平 …目利き の 差 を 埋めた 上で ここまで の 品 を
( 葉山 ) 面白 ( お も し れ ) え よ 本当 に 面白 え よ 幸平
ふう …
(創真 )泣いても 笑っても これで お開き
( 黒 木場 ・ 創 真 ・ 葉山 ) 決着 だ
まず は ご 苦労 で あった
決勝 を 戦う に 値 する 個性 の ぶつかりあい
三 者 三 様 の 持ち味 を 見せ て もらった
まず 調理 の 技術 これ は 全員 伯仲 し て いる
次に 素材 の 目利き に つい て は ―
何 と言っても 黒 木場 と 葉山 だ
最上 の サンマ を 完璧 に 選び 抜い て みせた
だが 幸平 は その 創意 工夫 で 見事 追いついた
発想 力 は 3 名 の 中 で 群 を 抜い て いる
(観客 の どよめき )
(恵 )あ あっ (郁 魅 )よし !
(仙 左 衛 門 )さらに 驚く べき こと に ―
味 に つい て も 3 名 共に ほぼ 互角 と 言え る うまさ で あった
(観客 の どよめき )
而 ( しか ) し て 勝負 の 決め手 と なった の は ―
料理 人 の 顔 が 見える 料理 か どう か
な …料理 人 の 顔 …っす か
(レオ ノーラ )その とおり です 幸平 君
本当 の オリジナリティー に あふれた 皿 は 味わった だけ で ―
その 料理 人 の 顔 が 心 に 浮かんでくる もの ですから
言い換える なら ―
その 者 に しか 作る こと の できない 真に 独創性 の ある 一皿
そんな 料理 の こと を 我々 は ―
作った 者 へ の 敬意 を 込めて ―
“必殺 料理 (スペシャリテ )”と 呼ぶ の だ
頂点 に 立つ べき は 己 の 料理 を 最も 深く 追求 し た 料理人
己 の 料理 と は 何か と いう 問い に 真に 向き合った 者 だ
その 人物 の 名 は …
(心臓 の 鼓動 )
(葉山 )親 の 顔 も 自分 の 名前 も 知ら ない
分かって いる の は スラム 街 の 外れ に 赤ん坊 の 頃 ―
捨て られ て い た と いう こと だけ
( 汐見 潤 ( し お み じゅん ) ) 君 に ふさわしい 場所 は そこ じゃない よ
君 の 嗅覚 は 世界 を 変え ちゃう かも しれない
(葉山 )汐見 潤 と いう 女 に よって ―
俺 は スラム 街 から 引っ張り出さ れ た
当時 潤 が 師事 して いた 葉山 教授 が ―
身元 引受 人 に なって くれた
“新しき 料理 の 世界 を 明らか に し 照らす 子 に ”
そんな 意味 を 込めて “アキラ ”と 名 を 付けられた
俺 の 隣 に は いつも 潤 が いた
(汐見 )アキラ 君 は とても いい 子 です
熱心 に 研究 を 手伝って くれ て ―
私 の 足りない 所 を 補って くれます
本当 に 感謝 し て も し 足り ませ ん
でも …
怖い ん です 私 は 自分 の ため に ―
アキラ 君 が 望まぬ こと を させてる ん じゃないか って
(汐見 の 泣き声 )
(葉山 )違う
違う よ …潤
俺 の 価値 を 見いだし て くれた
(汐見 )君 に ふさわしい 場所 は ―
そこ じゃ ない よ
(葉山 )俺 に 生きる 意味 を くれた
俺 を 照らし て くれた の は あなた だ
勝た なきゃ ならない 潤 の ため に
これ じゃ まだ ダメ だ
(机 を たたく 音 )
これ じゃ まだ ダメ だ
誰 に も マネ でき ない 方 法 で 勝た なけりゃ ―
俺 が 作る 意味 が ない
香り の 力 で 味 の 世界 を 変える
それ が 俺 の 料理 な ん だ
この 一 皿 に 俺 の 全て を 捧げる
勝者 !
葉山 アキラ !
(観客 の 歓声 )
(男子 生徒 T )葉山 だ (男子 生徒 U )葉山 だ ~ !
( 仙 左 衛 門 ) 炙 ( あぶ ) り サンマ の カルパッチョ
スペシャリテ と 呼ぶ に ふさわしい 一 皿 で あった
( 黒 木場 ) くっ… くう …
(汐見 )おめでとう 葉山 君 !
あ …
おめでとう お めで … ひっ
う う … やった ねえ 葉山 君
ひっよかった … よかった ぁ ひっ
もう 相変わらず クール な ん だ から もう ちょっと 喜び な よ ぉ
ズズッ 優勝 …
( 汐見 ) あっ…
(観客 の どよめき )
(汐見 )えっ …
ええ ええ ~っ !
あっ…
はや …はや …アキラ 君 ど どう した にょ ?
な っ …何でも ねえ
アキラ 君 シナモン の 香り に は 心 を 元気 に する 効果 が ある ん だ よ
(堂島 )そう か 準 決勝 の 時 の 顔
(葉山 )上 へ 行く の は 俺 だ 誰 も 近付け させる か !
(堂島 )あれ は 余裕 の 笑み など で は なかった の か
己 を 鼓舞 する ため の もはや 威嚇 ( い かく ) に 近い 形相
(堂島 )危うい な (レオ ノーラ )えっ ?
(堂島 )葉山 君 すばらしい 料理 だった
ありがとう ございます 堂 島 シェフ
だが 大き すぎる 才 は ―
やがて 自ら に も 爪 を 立てる
( 葉山 ) あ …
君 が その 才能 と うまく 付き合って いける よう 願って いる
(汐見 )ああ …
くう …
リョウ 君 !
もう !もう もう もう もう もう も う っ
この 私 が 見てる 前 で 敗北 する なんて
( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も うっ
( アリス ) もう もう もう もう もう もう もう も うっ
( 黒 木場 ) 痛 ( い て ) え な コラァ
(黒木場 )何 し やがんだ てめえ は (アリス )ま まあ っ
主 ( あるじ ) に 向かって “ て め え ” だ なんて もう 絶交 よ !
反省 し たら 謝り に 来なさい
が ーっ!
(創真 )俺 な 親父 に 勝てる 料理人 に なる
ん ?おい 創 真
(城 一郎 )その イワシ は ダメ だ ぞ (創 真 )えっ
(城 一郎 )次に 俺 に 負ける まで 誰 に も 負け ん じゃねえ ぜ
(創 真 の ため 息 )
( 創 真 ) 葉山 ( 葉山 ) ん ?
あの カルパッチョ まだ 作れ る か ?
(葉山 )食材 は まだ 一応 …N(創真 )食わせて くれ
ああ ?
(葉山 )なんで だ よ (創真 )食わせて
(葉山 )いや …Nつって も いろいろ 手間 が …
俺 に も 食わせ やがれ コラァ !
(葉山 )なんで お前 は ケンカ 腰 だ よ
(葉山 )一体 何 なん だ お前ら (創真 )う ~ん
ケッ 俺 なら もっと うまく 作れ る ぜ
(葉山 )あ ?負け惜しみ か よ (黒木場 )ん ん …
いい か 今夜 で 1 年生 の 暫定 序列 が 組み 上がった
この 中 じゃ 俺 が 1 番 上 な ん だ
これ から は 口 の 利き方 を 考えた ほうが いい ぜ
今 から もう 1 回 勝負 する か ?コラァ
いい と も どうせ 結果 は 同じ だ
(創真 )まあ まあ
葉山 も なかなか いい 品 作った ん じゃ ねえ の
(葉山 )なんで お前 も 上 から 目線 だ この 3位 野郎 !
3 位 か どう か 分かんない だろ 適当 な こと 言う な !
俺 が てめえ より 下 だって の か ぁ !
( 葉山 ・ 創 真 ) 食い ながら 叫ぶ なっ!
(創真 )でも 葉山 も よかった ぞ
葉山 に 限って は 心配 は ない の かも しれない な
あの 3 人 なかなか 面白い トリオ に なり そう じゃないか
(レオ ノーラ )フフ そうです ね
原石 たち が ぶつかり合い 磨き 合う ―
これ こそ 遠 月 の 理念 に 他ならない な の です
うむ 今 宵 ここ に ―
新た な 玉 ( ぎょ く ) が また 1 つ 生まれ た の だ
( 叡山 ) チッ
創 真 君 本当 に お 疲れ 様
(悠姫 )よ ~し 今夜 は 幸平 の 準優勝 祝い だ 騒ぐ ぞ ぉ ~!
(青木 )おう !丸井 の 部屋 で な
(青木 )おう !丸井 の 部屋 で な
(携帯 電話 の 振動 音 )
(携帯 電話 の 振動 音 )
( 丸井 ( まるい ) 善 二 ( ぜん じ ) ) なんで いつも 僕 の 部屋 な ん だ
(携帯 電話 の 振動 音 )
(携帯 電話 の 振動 音 )
(携帯 電話 の 振動 音 )
(佐藤 )広い んだ から いい だろ ~
(佐藤 )広い ん だ から いい だろ ~
ゲッ
( 創 真 ) 悪 ( わり ) ぃ 先 行って くれ ( 恵 ) ああ …
(電話 の 呼び出し 音 )
(創真 )何 だ よ 親父
おう 創 真 久しぶり だ な
(城 一郎 )で 選抜 本選 は どう だった ?
(創真 )あ …ああ まあ うん その …
(城 一郎 )う わ ~負けた の か お前 優勝 は 誰 だよ ?
葉山
(城 一郎 )ああ 汐見 の 弟子 か ぁ
ハッ 頼む ぜ ~俺 が 汐見 に 負け た みたい じゃねえか よん ~ ?
(創真 )クソッ 俺 を からかう 時 異様 に 生き生き し て やがる
(城 一郎 )ヘッヘッヘ アハ ハハ
息子 が 負けて 喜ぶ とか なんて 親 だ
まあ でも ぶっちゃけ ―
香り って の は 極めりゃ もの すげえ から な
いや それ だけ じゃ なかった
あいつ の 皿 の 上 に は …
(創真 )執念 みたい な もの が
(創真 )親父 俺 ゆき ひら 出て よかった
じゃ なきゃ 気付か なかった いろんな こと に さ
んで これ から は ―
俺 に しか でき ない 料理 って 何 な の か そいつ を 探って く
そう じゃ ない と ―
俺 が ゆき ひ ら を 継ぐ 意味 が ない もん な あれ ?
こう 言っちまう と 今 まで と やる こと あんま 変わんねえ よう な
(城 一郎 )いや
いい ん じゃ ねえ の そんな 感じ で
(城 一郎 の あくび )
(創真 )あくび って お前 …
( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ …
( 城 一郎 ) じゃ あな ( 創 真 ) あ …
(電話 の 切れる 音 )
(城 一郎 )やっと 同年 代 で ―
今 まで の 自分 を 吹っ飛ばし て くれる 相手 に 当たった か
そう だ 創 真 よ
出会う こと で ―
出会う こと で しか 料理 人 は 前 に 進め ない
たった 1 人 で 皿 に 向き合って も ―
それ まで と 変わらない 自分 が 映る だけ
(創真 )俺 の …俺自身 の 料理 か
♪~
~ ♪
ち わ ー っす
(悠姫 )郁魅っち (涼子 )いらっしゃい
(郁 魅 )メール あり が と な
ジビエ の いい の が 入った ん だ って ?
(悠姫 )うん うま そうだ よ ぉ ~
(恵 )はい 私 の だ けど 似合って る よ
うん サンキュー 恵
よし じゃあ 始め よっ か ~
( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ !
( 郁 魅 ・ 涼子 ・ 恵 ) お ~ !
ハハ ステキ だ ね
可憐 な 乙女 たち が 和気あいあい と キッチン に 立つ 姿
( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な
( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な
(郁 魅 )オラオラ オラオラ ~ !
( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な
(悠姫 )ふん ぬ ~ !
( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) 見た目 的 に は 可憐 さ と は 程遠い けど な
ところで 幸平 は ?
あっそれ が 今日 も …
(創真 )って わけ で 豆乳 の まろやかさ が ―
サンマ の 優しい 塩気 を いい 感じ に 際立たせて くれる ん だ よ なぁ
に し て も カリカリ 梅 は 安っぽい 感じ だ
食う 気 に なら ねえ ん だ よ な
ガツガツ 食って ん じゃ ん うま そう に
おかわり
…って 2 杯 目 いく の か よ
昨日 作って やった 俺 の カルトッチョ の が うまい けど な
は あ ~?だったら もう 一 度 作って みやがれ !
食べ 比べ だ ぁ !
どうでも いい けど なんで うち で 試食 し 合って ん だ よ
お茶 が 入った よ ~
(葉山 )な …いい よ 潤 もてなさ なく て
しかも こんな 高級 クッキー
いい ん だ よ あいつ ら に は 安 もん の 菓子 で
聞こえ て ん ぞ おい
(創真 )スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿
(黒 木場 )み みっ ちい やつ だ な 口 うるせ ー し
(創真 )スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿
(創真 )スペシャリテ 料理 人 の 顔 が 見える 一 皿
( 葉山 ) お前 が 意地 汚 ( き た ね ) え から だ よ
葉山 の 料理 に あって 俺 に 足り ない もの
(黒 木場 )ガ ~N(葉山 )なっ おい 流し込む な
葉山 ぁ
ちょっと 食べ 比べ たい から よ
炙り サンマ の カルパッチョ を よろしく
2 人 前
うる せ え 帰れ
( 創 真 ・ 黒 木場 ) 大至急 な
(葉山 )お前 ら !
ウフッ
(青木 )幸平 の やつ 負け た 相手 の ところ に 入り浸る なんて よ ぉ
ああ 悔しく ねえ の か なぁ あいつ
(一色 )創 真 君 は きっと 悔しくて たまらない ん だ と 思う よ
( 一色 ) だ から 入り浸ってる ( 青木 ・ 佐藤 ) あ …
でも 己 が 何者 か を 知る ため に は ―
自分 の 世界 の 外 へ 踏み出す しか 手 は ない
たとえ 自分 を 負かし た 相手 と 向き合う こと に なろう と も
きっと 彼女 ら も そう な ん だ と 思う よ
相手 から 少し でも 何か を つかもう ともがいてる
創 真 君 の よう に
ええ い 俺 ら も 負け て らん ねえ な
(青木 )試作 祭り だ お前 ら も 来い !
(佐藤 )おう !やって やる ぞ コラァ !
( 丸井 ) おおっまた 僕 の 部屋 か … N ( 青木 ・ 佐藤 ) お ~ !
(青木 )伊 武 崎 も 早く 来い !
行か ない の かい ?伊武崎 君
あっも しか して 女子 の ほう に 混ざりたい の か な ?
ムッツリ だ な 伊武崎 君 は
まあ そんなに 慌てる こと も ない けど
(汐見 )どっちみち 高等 部 の 1 年 が のんびり し て い られる の は ―
今 だけ だ から ね
(創真 )今 だけ って ?(黒木場 )どういう 意味 だ ?
もう すぐ 君 たち は 学園 の 外 に 放り出さ れ ちゃう って こと
(黒木場 )ああ ?(汐見 )始まる ん だ よ
(汐見 )実地 研修 プログラム
“ スタジエール ” が
スタジエール ?