Shokugeki no Souma : Ni no Sara (Food Wars ! The Second Plate ) Episode 6
( 笛 の 音 )
( ナレーション ) それ は さながら 五 条 大橋 の 決戦 が ごとし
包丁 握る 弁慶 と 包丁 握る 牛 若 丸 の ―
戦い なり !
( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) アレンジ だ
( 幸平 ( ゆき ひ ら ) 創 真 ( そう ま ) ) あっ
( 佐藤 ( さとう ) 昭二 ( しょ うじ ) ) スパイシー な の に とろける
( 青木 ( あお き ) 大 吾 ( だ いご ) ) この 独特 の スモーキー な 匂い …
( 水戸 ( み と ) 育 魅 ( いく み ) ) ベーコン だ
でも 幸平 を トレース する なら ―
シチュー に 使う の は テール 肉 の はず
( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) じゃあ あの ベーコン は ?
( 薙 切 ( な きり ) えり な ) ビーフ シチュー に ベーコン と 言え ば 答え は 1 つ
ガルニ チュール に 使う つもり ね
( 美作 ) ヘヘッ
♪~
~♪
幸平 創 真
お 前 の レシピ は ―
濾 ( こ ) し て 仕上げる タイプ の シチュー だ
そのまま で は ソース と 肉 だけ の ―
地味 な 皿 に な っち まう
( えり な ) そこ で 必要 不可欠 な の が 付け 合わせ ―
ガルニ チュール
ビーフ シチュー の 起源 と 言わ れる ―
フランス ブルゴーニュ 地方 の 牛肉 赤 ワイン 煮込み に も ―
必ず ガルニ チュール が 添え られる わ
よく 使わ れる の は クルトン 小 玉ねぎ の グラッセ ―
マッシュルーム の ソテー
そして ベーコン
しかし たま ん ねぇ 香り だ なぁ
まろやか な の に す っげ え 刺激 的 だ
( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) スモーク チップ に 使わ れ た の は メスキート
南米 原産 の マメ 科 の 木 で ―
日本 で は ほとんど 広まって い ない 燻 煙 ( くん えん ) 剤 だ
バーベキュー の 本場 テキサス で は ―
もっとも 愛 さ れる スモーク チップ の 1 つ
鋭い 香り を 持つ ため クセ の ある 肉 に 使わ れ ―
黄金色 に 輝く よう な 色付き に なる
塩漬け の 工程 で ―
セージ ナツメグ ローリエ など の スパイス に 加え て ―
秘密 兵器 黒 糖 を 使った
これ で 旨味 は 格段 に 引き立つ
( 吉野 ( よしの ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) 美作 の 奴 あんなに 燻製 に も 詳しかった わけ ?
伊 武 崎 並み の 技術 と 知識 じゃ ん
( 悠 姫 ) どう なって ん の ?
野郎 …
( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) 幸平 君 は 特に 変わった 付け 合わせ は な さ そう です ね
( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) 単に 添え 物 と しか 考え なかった ん だ ろ う なぁ
は ?
( 角 崎 ) 添え 物 添え 物 ! ( 木 久 知 ) キャ ~ !
( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …
( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …
ビーフ シチュー に おい て ―
( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …
ガルニ チュール は N 極 め て 重要 な の に よ
( 木 久 知 ) う っ う っ う う っ …
ダメ だ な
幸平 創 真 は 絶対 に 勝て ない
( 乾 日向 子 ( い ぬ い ひな こ ) ) 食べ もし ない で 決めつける なんて ―
あ ~ や だ や だ
そんな 人 が トップ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) なんて ―
さぞかし ギスギス し てる ん でしょ う ねぇ
( 角 崎 ) う っせ え 三十 路 ( みそ じ )
まだ 30 じゃ ない です ぅ 20 代 です ぅ
何 が “ です ぅ ” だ かわい 子 ぶってん じゃ ねぇ よ !
( 水原 ( み ず はら ) 冬 美 ( ふゆ み ) ) 角 崎 年齢 の こと を 面 と 向かって 言う の は ダメ
は ~ い
分かり まし た 冬 美 先輩
なんで 水原 先輩 に だけ 敬語 ?
敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ
( 木 久 知 ) ああ ああ …
敬う 相手 を 選 ん でる から だ よ
( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) 要 である テール 肉 は トレース さ れ ―
さらに 特製 ベーコン で アレンジ を 加え られ た
幸平 に とって は 確かに 危機 的 状況 だ な
ど どう すれ ば ?
このまま じゃ 幸平 は …
じゃあ お前 に 負け たら 料理 人 やめる わ
( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 …
( 美作 ) お っ ( 早津 田 ) あっ
早 津田 みつる じゃ ねぇ か
パスワード は もっと 凝った ほう が いい ぜ
さすが に 誕生日 は 安易 すぎる
あ あっ …
( 早津 田 ) 幸平 先輩 の 勝利 を 僕 の 号外 で 学園 中 に 伝える ん だ
僕 の 取材 記録 を 盗み 見 た ?
随分 楽 に 仕事 が でき た ぜ
( 美作 ) お前 の おかげ だ
( 早津 田 ) 幸平 先輩 が 試作 に かけ た 日々 …
創意 工夫 に 費やし た あの 時間 を かすめ 取ら れ た
僕 の せい で …
( クーラー ボックス を 置く 音 ) ( 早津 田 ) あっ
( 早津 田 ) あれ は …
( 創 真 ) 角 崎 タキ 先輩 で し た っけ ? ( 角 崎 ) あっ
ああ ん ?
何 か 俺 の こと いろいろ 言って た みたい っす けど ぉ ―
文句 は 全部 料理 を 出し て から 聞き ます よ
( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) あれ は !
いろんな …
( 角 崎 ) 肉 の … N ( 乾 ) 部位
ほほ 肉
牛 タン
蜂 の 巣
ヒレ 肉
( 創 真 ) え ~ ん ん っ 審査 員 の 方々
これ から 皆さん を 肉 の 遊園地 に お 連れ し や しょ う !
( 創 真 ) 数 分 ゆで た 牛 タン
皮 むき
速い
( 創 真 ) 焼き 色 を 付ける の は まろやか さ の バター と ―
爽 や か な 風味 の オリーブ オイル
ほほ 肉 は 赤 ワイン と パセリ の 茎 ローリエ で マリネ
塩 と 黒 コショウ で 下味
小麦粉 を 薄く まぶし て 焼く
牛 ヒレ 肉 は 鍋 ごと オーブン で 煮込む
えっ ?
どういう こと ? どういう こと ?
つまり 今 やって る の は 完全 な アドリブ ?
( 恵 ) 即興 料理 … N ( 郁 魅 ) ハラミ 肉 は ?
( 郁 魅 ・ 恵 ) あ あっ
( 角 崎 ) 何 だ ?
逃げ や がった の か ?
あっ …
( 乾 ・ 水原 ) 帰って き た
( 創 真 ) いや あ ~ ハハッ
七輪 控室 に 持ってき とい て よかった ぜ
ビーフ シチュー で 七 輪 って
何 やろう と し てる の ぉ ?
本当 に 今 組み立て てる ん だ
幸平 なるほど
やっぱり お前 は そっち の タイプ だった か
俺 の パーフェクト ・ トレース を 知って いる 奴 が 取る 手 は 2 つ
パターン 1
虚勢 を 張って から の だまし 討ち
事前 に 出す 品 を 宣言 し て ―
本番 で は 違う 物 を 作り かく乱 する
そして 腕 に 自信 を 持って る 奴 ほど 走り がち な の が ―
パターン 2
即興 調理
何 を 作る か 全く の 白紙 で 戦い に 臨む 方法 だ
何も 考え なきゃ 読ま れ ない で 済む
まあ 大半 の 料理 人 は パニック に 陥って ―
完成 品 すら 出せ ず に 負け て いった が ―
幸平 なら それなり の 品 に は なる だ ろ う な
途中 で 慌てる よう な タマ じゃ ねぇ
何 だ よ やけに 褒め て くれる ね
信用 し てる から なぁ
お前 の こと は 何でも 知って る
今朝 アルディーニ の マンション へ 寄った こと も ―
その後 たっぷり 肉 を 仕入れ た こと も
では 美作 昴 の 品 から 審査 に 入る
( 美作 ) さあ お あがり よ
ガルニ チュール は ―
ベーコン と マッシュルーム に 小 玉ねぎ の グラッセ
そもそも グラッセ と は ―
フランス 語 で “ 凍ら せる ” と いう 意味
つやつや と し た 光沢 が 皿 を キリッと …
う っせ ぇ さっさと 食 いやがれ !
( 木 久 知 ) う っ … N い いただき ます
( 角 崎 ) ハァ … N ( 木 久 知 ) あ むっ
ん ~
テール 肉 の とろみ と ―
その 奥 に 感じ られる 白 味噌 の まろやか さ が 絶妙
舌 が とろけ て なくなっちゃ い そう
そのくせ ベーコン に よる メス キート の 香り は ―
ビシビシ と 強烈
とんでもない おいし さ だ
お前 の 思考 は 全て 読 ん だ
即興 で 挑 ん で くる こと も な
だからこそ の この 特製 ベーコン だ
熟成 塩漬け に 5 日 間
風 に さらし 丸 1 日 かけ て 乾燥 さ せ ―
5 時間 も の 間 いぶし 続ける
それ だけ の 手間 を かけ て こそ この うま さ は 実現 する
確かに じっくり 育て られ た 豚肉 の 旨味 に よって ―
牛肉 の インパクト が かすむ どころ か さらに 高め られ て いる
時間 と 手間 その 重 さ ―
即興 調理 と は 対極 と も 言え る 強み が この 一 皿 に は ある
タクミ っち の 時 と 同じ だ
創 真 君 が 即興 で 調理 する こと まで …
全部 読ま れ て た って こと ね
先手 を 打た れ た
ほ わ ほ わ と ろ っと ろ
もはや トレース の 域 を 超え た 味
( 観客 の 歓声 ) ( 堂島 ) これ は まるで …
( ゴング の 音 )
( 堂島 ) リング 上 で 火花 を 散らす 肉 同士 の ぶつかり合い
う っ う う …
( 堂島 ) この 体 に 響く 超 ド 級 の おいし さ
( 木 久 知 ) ダメ 受け止め きれ ない いや ~ !
( 堂島 ) 牛 と 豚 が 織り成す ―
クロス インパクト !
( 観客 の 歓声 ) ( 佐藤 ) 大 絶賛 だ ~ !
現役 シェフ たち を うなら せ や がった
( 美作 の 笑い声 )
浅はか だ な 幸平
その 場 の インスピレーション に 任せ て ―
料理 を 組み立てる
聞こえ は いい が それ は 思考 停止 に ほかなら ない
料理 って もん は なぁ ―
微 に 入り 細 を 穿 ( う が ) ち 準備 し 抜 い た ほう が 勝つ ん だ よ
お前 が いくら 小細工 を 重ねよ う と ―
無駄 無駄 無駄 な ん だ よ ぉ !
まあ しっかり 記憶 に 刻む と いい
お前 の 人生 で 客 相手 に 出す ―
最後 の 一 皿 を
( ヘビ の 鳴き声 )
( 美作 の 笑い声 )
( 創 真 ) ヘヘッ
寂しい こと 言う な よ な 美作
ん ?
( 創 真 ) お前 の こと を 信用 し て た の は 俺 も 同じ さ
何 ?
俺 だって この 1 週間 ―
お前 の こと を ずっと 考え て いた ん だ ぜ
( 美作 ) ハッ
奴 が 何 を やろう と ―
想定 内 の はず だ
なのに 何 を 恐れ て いる
( 創 真 ) さあ どうぞ
( 美作 ) う っ …
お あがり よ
ゆき ひ ら 流 ビーフ シチュー
秋 の 選抜 スペシャル だ
あっ !
いろんな 部位 の 肉 が
( えり な ) あっ
( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フンッ
( 角 崎 ) ふざけ てん じゃ ねぇ だ ろ う な
こんな ビーフ シチュー …
( 角 崎 ) 見 た こと も … N ( 創 真 ) 何 言って ん すか
( 創 真 ) ちゃん と ビーフ シチュー っす よ
それ 全部 ガルニ チュール っす から
何 ?
全部 が 付け 合わせ
炭火 の 香ばしい 香り
煮込み 具合 は バッチリ みたい です
( 堂島 ) う ~ ん
( 美作 ) ハッ てんで バラバラ の 素材 を ご ちゃ ご ちゃ と
随分 雑 な 悪あがき だ な
こんな ん じゃ ―
俺 の ガルニ チュール に は 届き は し ない
メス キート の 魅惑 の 香り で 育て た 特製 ベーコン
慎重 に 積み上げ た 味 に は な
( 角 崎 ) ん ん っ
シチュー そのもの の 印象 は さっき と ほとんど 同じ
ガルニ チュール は … あ むっ …
う わ っ
ああ …
( 5 人 ) ワーッ !
( 角 崎 ) 何 ~ !
右 … 左 …
さらに 不意打ち の 一 回転
うま ~ っ !
( 美作 ) あ あっ ?
噛 ( か ) む と ホロリ と ほどける トロトロ の ほほ 肉
歯ごたえ の ある 牛 タン と 蜂 の 巣
( 5 人 ) キャー !
炭火 で 焼か れ た この ハラミ
分厚く カット する こと で 肉 汁 の 量 も 段違い
シチュー と 絡め て も ―
すばらしい アクセント に なって い ます
うん これ は 一見 むちゃくちゃ の よう に 見え て ―
それぞれ 適切 な 調理 を し ―
緻密 ( ちみつ ) に 組み上げ られ た アトラクション
完璧 な バランス で 成立 し て いる
バカ な … 即興 で ?
どうして そこ まで …
( 創 真 ) 実は 俺 も さ ぁ ―
同じ こと を 考え は し て た ん だ よ ね
燻製 ベーコン みたい な 強い ガルニ チュール で 味 を 強化 する こと
( 美作 ) あ あっ
でも それ じゃ ダメ だ
それ じゃ 俺 の 料理 じゃ ない
色とりどり の 味 が 素材 が ―
一 皿 の 上 に 集結 する よう な イメージ
あ あ ~ ビーフ シチュー に ―
ここ まで 重層 的 な 味 の 広がり を 持た せる なんて
ああ いや これ 実は ―
ある 料理 が 考え 方 の モデル に なって ん す よ
ある 料理 ?
( 創 真 ) つい 今朝 が た たどり着 い た ん です けど ね
筑前 煮 っす
( 角 崎 ・ 木 久 知 ) は あ ?
簡単 な 煮物 って 思わ れ がち だ けど ―
プロ が 作る 筑前 煮 は ちょっと 違う ん す よ
ね ? 日向 子 先輩
はい それぞれ の 野菜 に 合わせ た 煮込み 時間 で ―
素材 ごと の 色合い や 風味 を 最大 限 引き立てる ん です
( 創 真 ) そして 最後 に それ を 一 皿 に 再 構成 する
全て の バランス に 神経 を とがらせ ながら ね
この 品 も それ と 同じ
筑前 煮 まさしく 大衆 の 味
幸平 の 十八 番 ( おはこ ) じゃ ん か
( 美作 ) 幸平 て め え !
思い付き に 任せ た 即興 じゃ なかった の か ?
即興 なんて ひと言 も 言って ねぇ よ
俺 は 組み立て 続け て た ん だ
ずーっと ね
今 まで 歩 い て き た 道のり
試し て き た 途方 も ない 味 の 組み合わせ
その 引き出し を 総 動員 し て 頭 ん 中 で 構築 し 続け た
相手 の 料理 を かすめ 取って ―
それ を 超える ため だけ の 1 歩 しか 踏 ん で こ なかった お前 に は ―
真似 でき ねえ こと だ と 思った ん だ
( 美作 ) 俺 の パーフェクト ・ トレース が ―
届か ない 領域 … !
( 水原 ) 築き上げ た の は ―
牛肉 の めくる めく うま さ が 彩る 楽園
( 乾 ) いつ まで も 浸って い たく なる 夢 の 国
( 堂島 ) みんな 大好き …
( 5 人 ) アハ ハハ …
( 5 人 ) ゆき ひ ー ランド !
キャー !
( 木 久 知 ) ひ ぃ あっ ああ ああ …
( カメラ の シャッター 音 )
あ …
( 乾 ) ねえ ( 角 崎 ) あっ …
今日 の こと ずっと 忘れ ない で い ま しょ う ね
うん !
( 5 人 ) 私 たち みんな ―
ズッ 友 だ よ !
ハッ !
( 観客 の ざわめき )
離し や がれ ぇ !
あ あ ~ !
タキ ちゃん って 小さく て かわいい お て て な ん です ね
は あ ?
( 木 久 知 ) い や ぁ ~ フフ フフ … N ( 角 崎 ) 何 だ その 潤 ん だ 瞳 は !
( 乾 ) アハハ ハハ …
( 乾 ) アハハ ハハ …
( 堂島 ) 思考 を 止め ず に い た の は ―
( 乾 ) アハハ ハハ …
幸平 の ほう だった よう だ な
( 乾 ) アハハ ハハ …
幸平 の ほう だった よう だ な
( 堂島 ) 自分 の 料理 を 探り 続け て き た おびただしい 足跡 ( そ くせ き )
それ こそ 料理 人 の 分厚 さ に ほかなら ない
幸平 は それ を 見事 に この 一 皿 に 凝縮 し て みせ た
( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) で は これ より ―
判定 に 入り ます !
秋 の 選抜 準 決勝 第 一 試合 ―
並びに 食 戟 ( しょ く げき )
審査 員 の 皆様 投票 を お 願い いたし ます
さあ 果たして 結果 は ?
全会 一致 !
幸平 創 真 選手 食 戟 に 勝利 !
そして 決勝 進出 ~ !
御粗末 !
御粗末 !
( 観客 の 歓声 )
( 観客 の 歓声 )
( 観客 の 歓声 )
( 郁 魅 ) 勝った ぁ ! ( 恵 ) 創 真 君
ん っ …
( 美作 ) ウソ だ …
俺 の トレース を か いく ぐれ る もの か !
( 創 真 ) そう 思う なら お前 も 味わって みりゃ いい さ
ああ …
( 美作 ) あっ は あ ああ あ ~
( 美作 ) ゆき ひ ー ランド
( ピエロ ) キャッ キャッ
( 美作 ) くそ っ … N なんて 心地 いい ん だ ぁ …
料理 を 始め て 間 も ない あの 頃 の 思い が ―
よみがえって くる
( 店員 A ) ほんと に 昴 坊 ちゃ ま は 器用 で ござい ます ねぇ
レシピ を ちょっと 見 た だけ で ―
どんな 料理 でも 再現 できる なんて
( 店員 B ) さすが は お 父上 の 血 ね
すばらしい 才能 です わ ~
照れ ちゃ う よ 僕
これ は ただ の ―
見よう見まね なん だ から さ
これ を 見 たら 父さん 褒め て くれる かな …
( 美作 の 父 ) こんな 猿まね で 喜ぶ な !
真 の 一流 って の は ―
唯一無二 の オリジナリティー が そう さ せる ん だ
この 店 に 信念 なき 料理 など 要ら ん !
( 美作 ) その 数 日 後 ―
大事 な お 得意 様 ばかり を 招 い た 新作 品評 会
悪意 が あった わけ じゃ ない
ただ 認め て もらい たかった
父 の スペシャリテ に ただ 1 つ アレンジ を 加え た 品 で ―
父 に 勝って しまった
( 美作 の 父 ) ん ん っ …
( 美作 ) そして 追放 さ れ た
いや 違う
父 は この 俺 から 逃げ た の だ
( 少年 の 美作 ) な ~ んだ
( 少年 の 美作 ・ 美作 ) 料理 なんて 簡単 じゃ ない か
( 美作 ) ただ 1 歩 ただ 1 歩 相手 を 出し抜け ば いい
その 才能 が 俺 に は ある !
ほら 見ろ
日本 最高 の 料理 学校 の エリート たち が ―
なす 術 ( すべ ) も なく 敗れ て いく ぞ
何 が 一流 だ 何 が 信念 だ
くだら ねえ 料理 人 ども め !
美作 昴
お前 は 使える
俺 の 下 に 付け
好き に 暴れ させ て やる
( 景浦 久尚 ( かげ うら ひ さ なお ) ) この 食 戟 を もって 美作 昴 の ―
これ ら の 道具 に 対 する 所有 権 は 消滅 し た
幸平 創 真 は 全て 元 の 持ち主 に 返す と の こと だ が ―
いい の だ な ?
あい よ
( 観客 の 歓声 ) ( 男子 生徒 A ) わ あ ヘヘッ
( 観客 の 歓声 )
( 大泉 柿 之 進 ( お おい ずみ かき の しん ) ) おお 100 本 の 包丁 が 料理 人 たち に 帰って いく
( 女子 生徒 A ) あの … 幸平 君 !
これ 私 の お 母さん が 亡くなった 時 に もらった ―
形見 の 品 だった の
ありがとう
本当 に ありがとう
ん っ
潮時 だ な
俺 は 遠 月 ( と お つき ) を 離れる
料理 は もう やら ない
こんな 醜態 を さらし て 負け た ん だ
誇る もの は もう 何も 残って …
( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か !
( 空手 チョップ の 音 )
( 美作 ) う わ あ ! ( 創 真 ) アホ か !
それ じゃ 俺 が 食 戟 受け て やった 意味 ねえ じゃ ん か
え えっ …
おい どう し た ? 取り に 来 ねえ の ?
残り の 1 本 お前 の だ ぜ
タクミ
あ あっ …
アルディーニ …
( タクミ ・ アルディーニ ) ん っ …
美作 昴 俺 は 貴 様 に 負け た
完敗 だ
だが 次 は 負け ない
君 が 1 歩 先 を 行く なら 俺 は 2 歩 ―
いや 10 歩 でも 100 歩 でも 進んで やる さ
このまま で は 終わら せ ない
いい な ? 美作
お っ おお …
メッザルーナ は 今 幸平 の 物 だ
いつか 必ず 取り返す
食 戟 で 君 に 勝利 し て だ
それ まで 預かって おい て くれ
ハハッ
( 創 真 ) な ? 料理 で プロ を 目指 そ うって 人間 は ―
どう しよ う も ねえ 負けず嫌い な ん だ よ
よ ~ く 聞け よ 美作
1 回 こっき り の 勝負 で ―
相手 の 誇り を 根こそぎ 奪 お う なんて 二 度 と 考え ん な
積み上げ て き た 自信 も 自負 も ―
全部 吹き飛ぶ よう な 失敗 を し て も ―
もう 立ち 上がれ ない くらい の 惨め な 思い を し て も ―
明日 も 絶対 に 店 を 開け なきゃ なら ねえ
それ が 料理 人 な ん だ よ
お前 も そう じゃ ねえ の ?
美作 よ
( 美作 ) こんな 俺 に 料理 を 続けろ と 言って くれる の か …
( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ
( 美作 ) アハ ハハ
( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …
( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …
( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ
( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …
( 美作 ) 固く こわばった 俺 の 心 が …
( 美作 ) アハ ハハ
( ピエロ ) キャッ キャッ キャッ
( 美作 ) アハ ハハ
解き ほぐれ て いく …
乙女 の よう な キューティクル !
( 4 人 ) えっ ?
( 郁 魅 ) 負け て も やり 直せ ば いい って 伝える ため に ―
料理 人 やめる こと を 賭け たって の か
なんか 矛盾 し てる よう な …
エヘッ ほんと だ ね
でも 創 真 君 らしい
( 創 真 ) よう 薙 切 何とか ここ まで 来 れ た わ
1 年生 の てっぺん お前 と 競え る 場所 まで ―
あと 1 つ だ
わきまえ なさい
私 は 君 の はるか 上 に いる の よ
♪~
~♪
( えり な ) あと …
例の 本 早く 持ってき なさい よ
へ ?
( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます !
( 麗 ) それ で は 引き続き 準 決勝 第 二 試合 を 開始 し ます !
( 観客 の 歓声 )
( 観客 の 歓声 )
( 観客 の 歓声 )
対決 する の は 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ 選手 ―
そして 葉山 ( は やま ) アキラ 選手 です !