Shokugeki no Souma : Ni no Sara (FoodWars!TheSecondPlate) Episode 5
( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) 料理人 ―
やめる よ
お前 と の 食 戟 ( しょ く げき ) で 負け たら 二 度 と ゆき ひ ら の 看板 は 背負わ ない
一生 プロ の 厨房 ( ちゅう ぼう ) に は 立たないって 約束 する
それ なら 100 本 の 道具 に 釣り合う か ?
( 美作 昴 ( み まさか すばる ) ) なっ…
ついでに お前 の 手間 1 個 省い て やる よ
二 回 戦 の お題 は “洋食 の メイン ”だった よ な
俺 これ 作る から
(美作 )へ っ ?(創真 )ビーフ …
( 創 真 ) シチュー … N ( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) バカ 野郎 !
何 口 走って ん だ !
( 吉野 悠 姫 ( よし の ゆうき ) ) 作る 料理 を 自分 から バラ す な ーっ!
どうせ 予測 さ れ ちまう ん だ
“負け たら 料理人 やめる ”だ ?
幸平 見損なった ぞ
お前 に とって 料理 は ―
そんな ふう に 捨てて いい もの だった の か よ !
( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) 水戸 さん … N ( 郁 魅 ) もう 知ら ねえ !
( 悠 姫 ) あっ肉 魅 ( にくみ )っち ! ( 丸井 善 二 ( まるい ぜ ん じ ) ) あ あっ…
(恵 )創 真 君 (創真 )ん …
料理 人 やめる なんて …
( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) タクミ 君 の メッザルーナ が 取り戻せ れ ば 十分 じゃ …
( 創 真 ) それ じゃ だめ だ ( 恵 ・ 涼子 ) あ …
お前 が 今 まで 奪って きた 道具 100 本 ―
あるべき 場所 へ 返し て もらう
俺 の 料理人 として の 全部 を 懸けて でも ―
お前 を 倒す よ
美作 昴
成立 …だ な
食 戟
♪~
~ ♪
( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) “ えり な 様 ”
“無様 な 敗北 を 喫し た 私 に は ―”
“えり な 様 に お 見せ する 顔 など あり ませ ん ”
“どう か 暇 を お 与え ください ”
( 薙 切 ( な きり ) えり な ) 緋 沙 子 私 の 意見 も 聞か ず に
( 創 真 ) ビーフ シチュー ビーフ シチュー ビーフ シチュー …
(チャイム の 音 )(創真 )あ …
ん …
( 早津 田 ( そう つ だ ) みつる ) 幸平 先輩 …
本物 だ すげ え !
イタタタタタッ !
いきなり 何 する ん す か ぁ !
悪 ( わり ) ぃ 悪 ぃ N 美作 の スパイ か と 思って さ
僕 は 早 津田 みつる って いい ます
遠 月 ( と お つき ) 学園 中等 部 3 年 新聞 部 の者 です
(創真 )へえ 新聞 部 ねえ
はっ!
(早津 田 )もう 学園 中 ―
幸平 先輩 の 話 で 持ちきり っす よ
そこ で お 願い が ある ん です
食 戟 まで の 1 週間 先輩 を 密着 取材 させて いただけませんか
はっ?
選抜 で 幸平 先輩 を 初めて 見 て 感動 し た ん です
僕 は まだ 中等部 の 下っ端 だ から ―
大きな 記事 は 任せて もらえない けど ―
幸平 先輩 ほど の 人 の 取材 を 成功 させれば ―
ブン 屋 と して 一人前 に なれる って 思う ん です !
(創真 )料理 しろ よ
よろしく お 願い し ます !
や だ
(早津 田 )あ あ ~っ 先輩 !待って ください よ ~っ !
(早津 田 )幸平 先輩 ~ !
取材 お 願い し ます !
どう か お 願い しま すっ !
お 願い し も ぁ ~す !
(女子生徒 A )何 あれ ?(女子生徒 B )そういう 関係 な の ?
(女子 生徒 C )ヤバくない ?(恵 )あ …
(創真 )ん っ …
(早津 田 )ありがとう ございます 取材 させて もらえる なんて
他の 連中 は 午後 も 実習 だ し ―
客観的 に 味見 し て くれる 奴 が いる と 助かる し な
いよいよ ビーフ シチュー を 試作 する ん です ね
煮込んだ 牛肉 と デミグラス ソース その 2 つ の 柱 で 構成される 料理
口 で 言う と シンプル です けど …
洋食 の 専門 店 とか だ と ―
デミグラス ソース を 煮込む だけ で ―
2 週間 かける とこ も ある らしい
(早津 田 )途方 も ない !
でも それ でも この 品 を 選んだ の は 相当 の 自信 が ある って こと です よね
ん ~まあ 自信 が ある か どう か は …
実際 に 味わって もらおう か
この 工程 1 つ で 完成 時 の 香ばしさ が 段違い だ から な
肉 に いい 色 が つい たら ―
フォン と ブイヨン で 柔らかく なる まで 煮込んで いく
一 度 煮立てて アク を 取る の も 忘れず に な
既に とんでもなく いい 香り が ぁ …
パセリ タイム ローリエ エストラゴン を 束ねて ―
ブーケガルニ に すれ ば ―
香り を 移し た 後 取り出し やすい
(早津 田 )おお …いい 色 っす
コトコト 煮込んだ デミグラス ソース は ―
更に 濾 ( こ ) す の が ポイント な ん だ
そう する こと で 口当たり が よく なる
塩 コショウ で 味 を 調え て …
よし あがった ぞ
( 早津 田 ) わ あっ濃厚 !
(カメラ の シャッター 音 )
(カメラ の シャッター 音 )
牛肉 も ツヤツヤ し て て ものすごく きれい … です ね !
では 味見 を
こんな 分厚い 肉 が ―
スプーン を 当て た だけ で 簡単 に 切れ ちゃった
は … は むっ
ん ん っ !
口 に 含んだ 瞬間 に ホロッと 崩れる 牛肉 の 柔らかさ
かみしめる と 牛肉 の ダシ が あふれ て ―
デミグラス ソース と 溶け合って いく !
(飲み込む 音 )ん っ …
おいしい
ビーフ シチュー って ―
結構 酸味 が 強い イメージ が あった ん です けど ―
先輩 の は ものすごく まろやか です
気付 い た か ?
隠し 味 に 白 味噌 を 使って る ん だ
ビーフ シチュー 特有 の 酸味 は トマト の もの な ん だ
人 に よって は それ が 苦手って 場合 も ある
煮込み の 最後 に 白 味噌 を 加える こと で ―
その とがった 酸味 が 丸く なって ―
より 日本 人 好み の おいしさ に 仕上がる ん だ
すごい
中学 2 年 の 時 うち の 定食屋 の 裏 メニュー として ―
寝る 間 も 惜しんで 作り上げた レシピ で さ
俺 が 初めて ―
親父 に 認めて もらえた 品 なんだ よ
うまい !これ もう 楽勝 で ―
美作 先輩 を 倒せる ん じゃない ですか ?
( 早津 田 ) んっん … んっ! ( 創 真 ) いや それ は ねえ だ ろ う な
昨日 美作 に ふるまった の も 同じ 品 だ し
(早津 田 )ええ ~っ !なんで そんな こと し たんす か ?
ああ …どうせ 調べ られ ちまう って の も ある けど ―
それ 以上 に 条件 を 対等 に し たかった …って え の かな
遠 月 に 来る 前 の 俺 の 最高 傑作
それ を 今 の 俺 が どこ まで 進化 させられる の か
あるいは 美作 の トレース が 更に 超え てき やがる の か
この 味 が 勝負 の スタート ライン に なる
これ は 俺たち の ―
想像 力 の ケンカ だ
( 葉山 ( は やま ) アキラ ) 幸平 と 美作 か
( 黒 木場 ( くろ きば ) リョウ ) どっち が 勝 と う が 決勝 で ブチ のめ す だけ だ
(創真 )ダメ だ な
カレー 作り で 学んだ クミン と カルダモン で ―
牛肉 に 香り 付け し たん だ が 香り は 全部 飛ん じ まった
デミグラス ソース の 味 が 強 すぎる ん だ
煮込む 時 に スパイス を 加える と 主張 が 過ぎ て ―
優しい 風味 が と がっち まう し
味付け を 丸ごと 変える って 手 も 考え た が ―
白 味噌 の まろやか な 風味 を 崩し たら 別物 に な っちまう
いろいろ 試し た けど これ だって いう の は 見つか ん ねえ な
肉 魅 と の 食戟 で は A 5肉にどう対抗するか
一 回 戦 で は 分子 料理 を いかに 超える か
相手 の 得意 技 と 渡り合う こと を 考え て きた
だけど 美作 に は それ が ない
まるで 自分 自身 と の 追いかけっこ
なあ みつる 次 の 試作 さ ぁ …
もう お 腹 いっぱい っす
(創真 )毎回 毎回 完食 すっ から だよ
幸平 先輩 の 料理 を 残す なんて でき ない っす
う … う ぷっ…
ダメ だ やる 気 は 感じる が 微妙 に 使え ねえ
ん …誰 か 他 に いい 舌 を 持ってる 奴 は …
“ えっ? ”
…って 出会って まだ 数 カ月 なのに 2 人 きり で 下校 を ?
ひょっとして この 後 手 とか つ ない じゃ う の かしら
ハレンチ だ わ !
ああ 次 の 巻 が ない いい ところ な のに !
緋 沙 子 ?この 続き は …
あっ そう だった わ
( 薙 切 ( な きり ) アリス ) あら ? えり な まさか 高校 生 に も なって ―
思い 人 の 1 人 も できた こ と ない の ?
ほんと に ダメ ね えり な は
(緋沙子 )恋愛 の こと なら ―
世間 一般 で は 少女 マンガ が バイブル だ とか
( 緋 沙 子 ) ああ … N ( えり な ) ありがとう 緋 沙 子 !
(えり な )いつも 緋 沙子 が 何でも 用意 し て くれた
私 が 望む 時 いつ でも そば に
(チャイム の 音 )あっ
緋 沙子 ったら やっぱり 私 の こと 分かって いる の ね
待って た わ よ !
(カメラ の シャッター 音 )(えり な )あ …
よう 暇 だったら 味見 し て くん ねえ ?
ゆ っ …ゆ …
幸平 創 真 !
ものすごく いい 笑顔 っす
あ あ ~
歓迎 して もらえた みたい で よかった な
歓迎 して ない
どうして 君 が ここ に ?守衛 の チェック は ?
(創真 )いやぁ 門 の 前 で お前 の いとこ に 会って さぁ
“入って いい よ ”って 言わ れ た から
(えり な )アリ ス ~ッ !
(早津 田 )神 の 舌 の 持ち主 薙切 えり な 先輩 に 味見 し て もらおう だ なんて
でも 聞け ば 一緒 の 車 で おしゃべり し た 仲 だって
(創真 )ヘラヘラ ヘラヘラ …
ふざけ ない で !
いい こと ?厳格 な 規約 の 下 ―
ふさわしい 人物 で ある か どう か 審査 を 受け ―
莫大 な 契約 料 を 支払わ なけれ ば かなわない
私 の 味見 は それ ほど の 価値 が ある もの な の
マジ か ぁ ~みつる お前 いくら 持って る ?
えっ 僕 も 出す ん す か ?
(えり な )君たち の ポケット マネー で 足りる わけない でしょ う !
いずれ に せよ 相手 を し て いる 時間 は あり ませ ん
私 は 忙しい の
“忙しい ”って マンガ 読む の に ?
(えり な )え えっ ?
君 たち に は 関係ない こと よ
( 創 真 ) その マンガ 確か 極 星 ( き ょ くせ い ) 寮 の 誰 か が 持って た なぁ
(創真 )全巻 (えりな )あっ
(創真 )まあ 断ら れ たら し かた ねえ か
待ち なさい !
( 創 真 ・ 早津 田 ) あ ?
あ あっ そ …その …
今日 だけ 特別 に 食べ て さしあげて も よろしくて よ
えっ ?え でも 金 ねえ けど
報酬 は 金銭 に 限定 し ない わ
そこ は 応 相談 よ
へえ ~
ただし ―
立場 上 助言 を 与える わけ に は いきません から
味 の 是非 を 見る だけ よ
(創真 )じゃ 頼む よ
牛 バラ 肉 を 香草 で 煮込んだ
デミグラス ソース も 自家製 だ 隠し味 は …
白 味噌 ね
( 創 真 ) あっ
見くびら ない で もらえ る かしら
その 程度 食べ ず とも 分かり ます
(早津 田 )すごい さすが 神 の 舌 の 持ち主
どう です か ?メチャクチャ おいしい っす よ ね
僕 もう 本当 に 感動 し ちゃって
ダメ ね
へ っ ?
庶民 相手 の 料理 店 ならば これ で いい の でしょ う けど ―
君 が 臨む の は 美食 の 祭典 な の よ
話 に ならない 滑稽 だ わ
この お 題 の こと を 何も 理解 し て い ない の ね
(えり な )さあ お 帰り いただき ましょう
(早津 田 )待って ください 薙 切 先輩 どういう こと です か ?
この ビーフ シチュー が “話 に ならない ”って
(えり な )申し上げ た とおり よ この 料理 は 例える なら …
いいえ これ 以上 君 に 言う こと は ありませ ん
失礼
(早津 田 )ああ …
(創真 )う ~ん
( ドア の 開く 音 ) ( 創 真 ・ 早津 田 ) あ …
試食 して さしあげた 報酬 だ けれど ―
この 本 の 続き を 貸し て くれれば それ で いい わ
守衛 に 渡せば 済む ように 話 を 通して おきます から
よろしく て ?
(早津 田 )ああ …まさか あそこ まで 全 否定 さ れる なんて
先輩 の ビーフ シチュー 何 杯 でも 食べ られ そう な くらい ―
おいしかった のに
ほんと に なぁ ボロ クソ に 言わ れ ちまった な
ひたすら さげすま れ た だけ
何 の ヒント も 助言 も くれ なかった じゃ ない です か ぁ ~
( 創 真 ) そう か なぁ
えっ ?
薙 切 が 言って た こと 何 か 引っかかる ん だ よ な
(カラス の 鳴き声 )
(客 の 笑い声 )
(客 A )創 真 ちゃん おかわり !
( 富田 友 哉 ( と み た ゆう や ) ) 創 真 ちゃん 今日 も おいしい よ !
( 倉 瀬 ( くらせ ) 真由美 ( まゆみ ) ) 幸平 君
( 美作 ) あい よ お 待ち !
(富田 )おお ~N(真由美 )わ あ …
お あがり よ !
( 客 B ) ん ~ ! ( 客 C ) おいしい
( 客 D ) うまい ! ( 客 E ) ごちそう さん
毎度 !
(美作 )俺 は 幸平 創 真
いつか 親父 を 超え て ―
この 店 を 背負う 料理人 に なる の が 夢 な ん だ
そして 食事 処 ゆき ひ ら 裏 メニュー その 5
ビーフ シチュー !
(真由美 )あっ おいしい !(富田 )青春 ~!
(美作 )まずは この 味 を 絶対 超え て みせる ぜ !
俺 が 遠月 に 来る 前 の 最高 傑作
御粗末 !
(美作 )今 の 俺 が どこ まで 進化 さ せられる か …
( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) フン イメージ トレーニング と は
毎度 毎度 よく やる ぜ
さて 幸平 創 真 どう あがく かな
(鳥 の 鳴き声 )
(創真 )う ~ん
(早津 田 )あ …あの 幸平 先輩
少し 気分 転換 し ませ ん か ?
ほら 「遠 スポ 」の 最 新刊 で ―
準 決勝 の 審査員 に つい て 記事 が 出てます
( 創 真 ) おおっ堂島 先輩 に 水原 ( み ず はら ) 先輩
日向 子 ( ひな こ ) 先輩 も 来 ん の か
久しぶり だ なぁ
そう いや 合宿 で の 日向 子 先輩 の 課題 は ―
日本 料理 の メイン の 一品 だった か
今回 の お題 と 何となく 似てる な
(ドア の 開く 音 )あっ
ん ?
肉 魅 ?どう し た 何 か あった か ?
差し入れ あくまで 丼 研 ( どん けん ) の よしみ で な
別に あんた に 肩入れ する わけ じゃ ない よ
美作 みたい な 野郎 が 勝つ の が 納得 いかない だけ で …
サンキュー な 肉 魅
だから ぁ Nあんた の ため じゃ ない って !
とにかく あんな 奴 に 負け て 料理人 やめる なんて ―
許さ ねえ から な !
(郁 魅 )分かった か !幸平 ぁ ~っ !
おお ~ロース に ヒレ に ランプ まで
(創真 )牛肉 の いろんな 部位 の 詰め合わせ か
さすが 肉 魅 どれ も 上質 だ な
結構 珍しい 肉 も 入って ら あ
ん ~でも こいつ は 使え ねえ かな
この 肉 で シチュー を 作ったり し たら …
あっ
( えり な ) 何も 理解 し て い ない
幸平 先輩 ?どう し た ん です か ?
(創真 )お前 に も 感謝 だ な みつる
い て くれ て よかった わ
えっ
(創真 )でも こっか ら は 取材 お 断り !
(早津 田 )え えー っ !
そん なぁ !完全 密着 取材 は ?
先輩 ~っ !
( 四宮 小次郎 ( し のみ や こじ ろ う ) ) しかし 遠 月 リゾート の 総 料理 長 が ―
直々 に 審査 を 引き受ける なんて よ
堂島 さん わりと 暇 な の か ?
( 堂島 銀 ( どう じ ま ぎん ) ) ハハッ
後輩 の 育成 に 関わる こと だ 駆り出される のは しかたない
哀れ な 遠 月 の 雇わ れ シェフ だ から な
(四宮 )チッ 勢い で 言っちまった こと 根 に 持ってん じゃねえ よ
(堂島 )俺 は 事実 を 言った まで さ
フッ 水原 や 日向 子 に よろしく
(早津 田 )大丈夫 か なぁ もう 始まっちゃう よ
まだ かな まだ か なぁ
まだ かな まだ か なぁ
( 足音 )
( 足音 )
( 足音 )
あっ 幸平 先輩 !もう 開始 時間 ギリギリ っす よ
あっ 幸平 先輩 !もう 開始 時間 ギリギリ っす よ
何 し て た ん です か
( 創 真 ) 悪 ぃ 悪 ぃ N ちょいと 用 が あって さ
そ …それ で 美作 先輩 の トレース 料理 に ―
勝つ アイデア は 見つかった ん です か ?
(創真 )う ~ん 分かん ねえ
えっ “分かんない ”って どういう …
やる だけ の こと は やった
後 は いつも どおり 料理 を 楽しんで くる だけ だ
(ドア の 開く 音 )
( イサミ ・ アルディーニ ) 兄ちゃん つい さっき 幸平 君 が 来 た よ
伝言 を 頼まれた
“俺 の 試合 を 見て ろ ”って
(観客 の 歓声 )
( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) さあ 幸平 創 真 選手 の 入場 です
秋 の 選抜 本 戦 準 決勝
第 一 試合 は またしても 食戟 と なり ました !
幸平 選手 が 賭けた の は なんと 自身 の 料理人 生命 です
そして 美作 昴 選手
今回 も あの 恐ろしい パーフェクト ・ トレース が ―
炸裂 ( さくれつ ) する の でしょ う か
なお 審査 員 席 に は ―
遠 月 の 卒業 生 に し て 十 傑 ( じゅっけ つ ) 経験者 ばかり
5 名 の 方々 です
遠 月 リゾート 総 料理 長 堂島 銀 だ
審査 は 我々 が 厳正 に 務め させて いただく
準 決勝 第 一 試合 幸平 創真 対 美作 昴
調理 ぃ 開始 ~ っ !
( 銅 鑼 ( どら ) の 音 )
(観客 の 歓声 )
( 角 崎 ( つ の ざ き ) タキ ) ふう ん 2人 と も ビーフ シチュー か
包丁 に ガム 吐き捨てた って いう ―
あの 野郎 は 気 に 食わ ねえ けど ―
ハチマキ の ほう は 下町 の 定食屋 ?
しかも 学園 に 編入 し て まだ 半年
ダメ だ な
園 果 も そう 思う だ ろ ?
( 木 久 知 ( きく ち ) 園 果 ( その か ) ) ええ 難しい か なって 思います
(堂島 )確かに そう かもしれない
この お 題 に 見合う シチュー と 定食屋 の それ とは 全く 違う
(えり な )定食 屋 の 味
それ は 口 に 入れ て 三 口目 で おいしい と 思わ せる 味付け が ―
ベスト だ と 言わ れて いる わ
毎日 通って も 飽き させ ない ため の 三 口 目 で 染み渡る 優しい 味
(堂島 )対し て 高級 レストラン の 味付け は ―
ひと 口 目 で おいしい と 感じ させる 印象的 で 強烈 な 味 が 必要 に なる
つまり この お 題 で は ―
主役 たり 得る 強い 品 が 求め られ て いる
( えり な ) な のに 君 の ビーフ シチュー は 優し すぎ た
その 上 君 は 白 味噌 の 優しい 風味 を 残そう と 考えて い た わ ね
それでは お 題 の 意図 から 遠ざかる ばかり
今日 は しかと 見せて いただく わ
君 が 無様 に 敗北 する 様 を ね
あっ
幸平 が 調理 し て いる 肉 …
(郁 魅 )牛 テール !
(えり な )あ あっ
( 4人 ) あっ…
どうやら 幸平 は 奴 なり の 解答 を 見つけ た ようだ ぞ
(えり な )分かった わ 君 の 発想 狙い
テール は 牛肉 の 中 でも 最も ゼラチン 質 が 多い 部位
(黒木場 )下 ゆで した 牛 テール に 塩 コショウ 小麦粉 を 付け ―
表面 を 香ばしく 焼い て から じっくり 煮込む
そう すれ ば デミグラス ソース と なじま せる 頃 に は ―
ゼラチン 質 が たっぷり 溶け 出す
(えり な )ゼラチン 質 に よる とろみ
それ が デミグラス ソース や だし と からみ合って ―
白 味噌 の 風味 を 壊す こと なく コク を 深める
これ は 緋 沙 子 が スッポン バーガー で やった 方法 だ わ
(葉山 )肉 に 使った スパイス は 甘く 濃厚 な 風味 を 持つ クローブ
確かに クローブ なら ―
シチュー の まろやか さ を 強調 し て くれる
(えり な )更に あの 組み合わせ は ―
マティ ニョン
考え た わ ね
そっか にんじん 玉ねぎ セロリ を 細かく 刻んで ―
バター で ソテー する ん だ ね
マデラ 酒 で 煮込む こと も ある
野菜 の 甘み を 付加 できる ため ―
さまざま な 料理 の 仕上げ に 使わ れ る ん だ
( えり な ) あの シチュー 1 週間 前 と は 比べ物 に ならない おいし さ に なる
(創真 )求め られ て いる の は ―
何 杯 でも 食え そう な 優しい 味 じゃ ない
肉 魅 の 差し入れ が ヒント に なった
この 肉 なら メイン を 張れ る 強い シチュー が できる !
“お題 を 理解 し て ない ”って セリフ ―
返上 する ぜ
薙 切 !
♪~
~ ♪
(美作 の 笑い声 )
はっ!
(美作 )ヒャッハ ~ッ !
お前 が この 1 週間 何 を 買った か 誰 と 会った か
どんな こと を 試し た か
俺 は 全部 知って る
ああ …
美作 も !
テール
(葉山 )スパイス は クローブ と ブラック ペッパー
(恵 )マティ ニョン まで !そんな …
(丸井 )同じ だ …幸平 の 調理 手順 を 完璧 に たどって いる
さあ ここ から ―
追い抜く ぞ
あっ あの 肉 は …
(美作 )アレンジ だ !