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食戟のソーマ 弍ノ皿, Shokugeki no Souma: Ni no Sara (Food Wars! The Second Plate) Episode 1

Shokugeki no Souma : Ni no Sara (FoodWars!TheSecondPlate) Episode 1

( ナレーション ) 遠 月 茶 寮 ( と お つき さ りょう ) 料理 学園

世界 に 名だたる 料理 人 を 輩出 し 続ける 美食 の 殿堂

その 高等 部 1 年生 を 対象 と して 行わ れる ―

予選 を 勝ち残った 者 たち は 次 なる 戦い に 赴こう と していた

(鳥 の 鳴き声 )

( 田所 恵 ( た どころ めぐみ ) ) よし ! んっ…

ぺ ティ ナイフ !ちゃん と 入れ た っけ ~ ?

あった !

タイマー は ?入れ た っけ ~ ?

ああ ああ …

( 榊 涼子 ( さかき りょう こ ) ) 今日 は 本 戦 の 説明 だけ でしょ

( 吉野 ( よし の ) 悠 姫 ( ゆうき ) ) 道具 は 要らない ん じゃない の ?

ああ !そっか

もう 相変わらず ね

( 幸平 創 真 ( ゆき ひ ら そう ま ) ) おう ! 田所 ( 悠 姫 ・ 涼子 ) お …

(創真 )迎え の 車 が 来た って よ

あ あっ …

行 こ う ぜ

(ナレーション )いずれ 劣らぬ 個性 と 技巧 を 誇る ―

精鋭 8 名 が ―

しのぎ を 削り 頂点 を 目指す ―

秋 の 選抜 本 戦 の 幕 が 今 切って 落とさ れる

(小鳥 の 鳴き声 )

( 一色 慧 ( いっしき さとし ) ) 創 真 君 抽選 の 結果 だ けど 創 真 君 は 第 一 試合 から 出場 だ よ

対決 テーマ は 弁当 だ

(創真 )弁当 って …あの 弁当 す か ?

その とおり

今日 中 に 必要 な 準備 を 済ませ 明日 の 本番 に 臨んで くれ

この 学校 意外 と 庶民的 な とこ ある ん すねぇ お弁当 なんて

( 薙 切 ( な きり ) えり な ) フン 何 を 言ってる の かしら 浅 学 ( せ ん がく ) の 極み ね

弁当 は 日本 で 発達 し た 独自 の 文化 よ

四季 折々 の 高級 食材 に よる 弁当 は 食通 たち に 愛され 続けて いる わ

海外 の 重鎮 シェフ に も 注目 さ れ ―

フランス の 辞書 に も 載る ほど な の

正しく 美食 の 祭典 に ふさわしい テーマ

君 の 得意 な 低俗 B級 グルメ と は 一線 を 画する もの な の よ

ハハハッ

やっぱ お前 の そういう とこ 苦手 だ わ ~

( えり な ) なっ…

俺 人 と 会話 持たせる の は 得意 な ん だ けど ―

薙 切 お前 よっぽど だ わ

な っ … !

宿泊 研修 の 帰り も だいぶ 気まずかった し なぁ

何 なの よ !話 の 筋 が 見えない わ 何か イライラする ~

ふうん 珍しい ね 薙 切 君 が 声 を 荒 げる なんて

( 叡山 ( えい ざん ) 枝 津 也 ( え つや ) ) おっと ちょいと 別件 の 客 だ 俺 は 失礼 する

幸平 創 真

せいぜい 気合 入れ て 勝ち上がって くれ や

一回 戦 負け じゃ 場 が 白ける から な

んで 俺 の 対戦相手 は ?

( 川島 麗 ( かわ しまう ら ら ) ) 長らく お 待た せ い たし まし た ぁ

秋 の 選抜 本 戦 ただ今 より 一 回 戦 ―

第 一 試合 を 開始 いたし ま ~っす !

まず 登場 し た の は 予選 A ブロック ―

2 位 タイ で 通過 し た 幸平 創真 選手

( 水戸 ( み と ) 郁 魅 ( いく み ) ) おっし ゃ あ !

頑張れ ~幸平 ~!

(麗 )そして その 対戦 相手 は ―

Bブロック を ダントツ の 首位 で 通過 し た ―

薙 切 アリス 選手 です

(観客 の 歓声 )

( タクミ ・ アルディーニ ) 薙 切 アリス

( タクミ ) 学園 総帥 ( そう すい ) 薙 切 仙 左 衛 門 の 孫娘 に し て ―

あらゆる 国際 コンクール の 賞 を 総なめ に し て きた ―

分子 ガストロノミー の 申し子 と 呼ばれる 天才

予選 で 最高 得点 を 獲得 し た カレー 料理 は ―

最 新 技術 の 粋 を 凝らし た インパクト ある 品 だった

どう 対抗 する 幸平

( 薙 切 ( な きり ) アリス ) 幸平 君 今日 は とろけ させ て あげる わ ね

私 の 料理 で

(男子 生徒 A )すげえ 最新 の 調理 器具 だ ぜ

( 丸井 善 二 ( まるい ぜ ん じ ) ) 観客 席 に い て も 肌 が ピリピリ する よう な 緊張 感 だ

こんな 中 で 薙切 の 一族 と やり合う なんて …

( 伊 武 崎 峻 ( いぶさ き しゅん ) ) ああ 幸平 あいつ どれ だけ の 重圧 の 中 に いる ん だ

ほ ~ん とうに 残念 だ わ

せっかく の 大舞台 で ―

あなた の 料理 を 一回 しか 見れない なんて

俺 に 負け たら 二 回 戦 から 客席 で 見れ る じゃん

それ は 無理 だ と 思う の

曲芸 頼り の 職人 芸 と 古臭い 発想 だけ で は ―

美食 の 英知 を 超え られない

ふ ああ ああ …

(アリス )あ ~ら 昨日 は 眠れ なかった の かしら ?

い やぁ 結構 遅く まで 支度 し て て さぁ

気 が つい たら 夜明け だった わ

でも 心配 は 要ら ねえ よ

俺 に とっちゃ いつも の 日常 って 感じ だ から さぁ

舌 の 肥えた お客さん ピカピカ に 研いだ 包丁

ひと そろい の 食材

いつも と 違う の は 対面 に 手ごわい 商売 敵 が いる って こと

今日 あんた に 勝って 得る もの 全部 俺 の 血肉 に し て 帰る よ

第 一 試合 お題 は 弁当 !

制限 時間 は 2 時間 !

( 薙 切 仙 左 衛 門 ( な きり せ ん ざ え もん ) ) 調理 開始 ぃ !

(観客 の 歓声 )

(恵 )創 真 君 頑張って !

(器具 の 作動 音 )

まるで 化学 実験 ね

丸井 !解説 !

いや これ は 僕 の 知識 を 凌 駕 ( りょう が ) し て いる

その 眼鏡 は 飾り な の ぉ ?

(アリス )う う ~ん

私 の 中 の 日本人 の DNAが喜んでいるわ

( 創 真 ) ん ?

へえ ~

なあ に ?

い やぁ 職人 芸 を バカ に し て た けど 腕 は 確か な ん だ なぁ

当然 よ !

もう !失礼 だ わ !人 の こと を じっと 見 たり する なんて

俺 も 宿泊 研修 の 時 ジロジロ 見 られ た 覚え が …

(男子 生徒 B )学園 総帥 の 孫娘 が 相手 じゃ な

くそ ぉ !幸平 何 か 策 を 用意 してる ん だろう な ?

(タクミ )あいつ なら きっと …

(麗 )さあ 双方 そろそろ 仕上がる 頃 です

先 に 完成 させた の は 薙切 アリス 選手 です

さ ランチ に し ましょ

何 な の あれ

透明 な ドーム の 中 に …霧 ?

くっ 想像 を 軽く 超え やがる

あ あ ~ また 妙 な もん 出し て きた なぁ

( 早乙女 星 周 ( さ お とめ せい しゅう ) ) 興味 を かき立てる 見事 な 演出 美食 の 祭典 に ふさわしい

(観客 の どよめき )

手 まり 寿司 ( ずし ) か

はい

私 が 持つ 技術 の 粋 を 詰め込んだ 手まり 弁当 です

なんと 美しい !

(仙 左 衛門 )うむ 霧 の 正体 は 液体 窒素

冷気 に よって 寿司 の 鮮度 を 維持 する 意図 も あった か

(アリス )よろし けれ ば この お弁当 は ―

左上 から 順番 に 食べて いただきたい の です

まず は 海 の 幸

アワビ の 上 に エス プーマ

その エス プーマ は 昆布 の だし を 泡 に し た もの です

ネタ の ほう も 昆布 締め に し て あり ます

(泡 が はじける 音 )

( 新 戸 ( あら と ) 緋 沙 子 ( ひ さ こ ) ) 昆布 締め に する こと で 適度 に 水分 が 抜け ―

日持ち も よく なる

弁当 に 適し た 調理 法 です ね

そう ね

だけど 昆布 の 意味 は それ だけ で は ない と 思う わ

(緋 沙 子 )あ …

(アリス )その お寿司 に は ―

2日 かけて 低温 熟成 した カツオ を 使って います

うん

超 ド 級 の 旨味 !

( 大泉 柿 之 進 ( お おい ずみ かき の しん ) ) この 旨 味 カツオ だけ の もの で は …

カツオ の イノシン 酸 と ―

先ほど の 昆布 に 含まれる グルタミン酸

それら の 旨味 成分 で 相乗 効果 が 生まれて いる の です

これ は 順 を 追って 食べ 進める こと で ―

口 の 中 で 次々 と 完成 し て いく お弁当 なの です

(男子 生徒 C )すげえ !(女子 生徒 A )食べて みたい !

(男子 生徒 D )うま そう

(アリス )続いて 2段目

野菜 を 用い た “ケーキ 寿司 ”など と 呼ばれている もの です

のり は 一切 使わ ず ―

野菜 を 薄く ペーパー 状 に し て ―

包 ん で い ます

この お 弁当 に 重い 色 は ―

ふさわしく あり ませ ん から

そして いよいよ 3 段目

メイン ディッシュ と 言わんばかり に …

牛 ヒレ に よる 低温 熟成 肉 寿司 です

(大泉 )うーん …

また 来 よった ぁ !

2つ の 旨味 成分 が 口 の 中 で 広がっ とる ぅ !

だが イノシン 酸 は 肉 寿司 から と 理解 できる が グルタミン 酸 は ?

トマト です わ

トマト ?どこ に も 見当たらない が …

(アリス )ケーキ 寿司 に 含まれ て い た の です

遠心 分離 機 を 使って ―

トマト を 色素 繊維 質 そして ジュ に 分解 し まし た

さらに ろ過 を 重ね より ピュア に し た ジュ を ―

ケーキ 寿司 に 数 滴 落とし た の です

なんと !

(審査 員 A )元 の 食材 が 影 も 形 も なくなる と は …

一番 最後 に 残った 品

(早乙女 )タイ の 寿司 に 添え られた 球体 は …

(仙 左 衛 門 )ん ん うん …

(審査 員 たち )ん ん !

(早乙女 )この 球体 ―

だし を 凝固 さ せた もの

舌 の 上 で 完成 する タイ 茶漬け だ ぁ !

(観客 の どよめき )

(仙 左 衛門 )分子 ガストロノミー の 申し子

その 二 つ 名 に 恥じ ぬ 技術 力 で 味わう 者 の 興 を さかせ 続けた

その 満足 感 たる や ―

絢爛 ( けん らん ) たる 料亭 の 饗膳 ( きょう ぜん ) が ごとし

(仙 左 衛 門 )うん !

小さな 弁当 箱 から 美食 の 英知 が ―

あふれ出よ る わ ぁ !

( 観客 ) おお ー ! ( 男子 生徒 E ) は だけ た ー !

(男子 生徒 F )出た ぞ !(女子 生徒 B )総帥 の おはだけ !

見事 で あった

ンフッ

(男子 生徒 G )これ が 薙切 アリス の 実力 …

(女子 生徒 C )あんな 料理 人 が 同い年 ?

(男子 生徒 H )一生 かかって も 追いつく こと なんて …

(早乙女 )強 すぎる 才 は その 光 に よって 影 を もたらす

因果 な もの です なぁ

ここ は 遠 月 学園 この 程度 で 萎縮 する 弱 卒 ( じゃ くそ つ ) は 要ら ぬ

見 やれ

ん ?

弁当 5 人 前 上がり !

萎縮 し て おら ぬ 料理人 が 少なくとも 1 人

(仙 左 衛門 )幸平 創真 品目 は ?

のり 弁 っす

(男子生徒 I)何ぃ?(男子生徒J)のり弁だとぉ?

(女子 生徒 D )え えっ ?

(男子 生徒 K )そんな 品 で 薙切 アリス に 勝てる の か よ ?

( 涼子 ・ 悠 姫 ・ 郁 魅 ) う わ あ …

(男子 生徒 L )のり 弁 ?(女子 生徒 E )何 それ

(男子 生徒 M )終わった な

幸平 君

あ ?

なあ に ?のり 弁 って

あれ 何 だ よ 知ら ねえ の ?

お前 の 分 も 後 で 作って やろう かぁ ?

ただ 普通 の のり弁 じゃ ねえ けど な

(アリス )あ … N (創 真 )ゆき ひ ら 流 進化 形 のり 弁

どうぞ お あがり よ

(審査 員 たち )おお ?

(創真 )ランチ ジャー って やつ っす

ステンレス 製 の 保温 容器 で ―

ごはん と スープ の 熱 を 保つ こと が できる ん す よ

ふうん 日本 の お弁当箱 は 進んでる の ねえ

最近 の は 半日 くらい たって も 温かさ が 持つ ん だ よ

スープ を 熱々 に し て から 入れる と ごはん の 保温 力 も 高まる し

まあ !賢い こと

( 佐藤 昭二 ( さとう しょ うじ ) ) 緊張 感 ねえ な ぁ

勝負 の 最中 だって のに

見下し て やがる ん だ よ 幸平 の こと を

ニコニコ し てる の は 自分 が 勝つ こと を 確信 し てる から だ

(審査員 B )うん まずは …3 種 の おかず

おお すばらしい 磯 辺 揚げ 見事 に 揚がって いる

そい つ は 魚 から 作った 自家製 ちくわ の 磯辺 揚げっす

衣 に ビール を 使った の ね

アルコール は 水 より も 早く 揮発 する から ―

ベタ つか ない 軽い 食 感 に なる

うえ ?涼子 何で 知って る の ?

(涼子 )ゆうべ 寮 で 幸平 君 が 試作 し て いる の を 見かけて ―

ひと 口 味見 させて もらった の

ああ !

すごい 旨味 が あふれ て くる 磯 の 香り が …

(犬 )びゃう !

( 磯部 ( いそ べ ) 磯 兵 衛 ( いそ べ え ) ) 包み 込む で 候

だ …誰 ?

(審査 員 B )うーん

(審査員 B )きんぴらごぼう も まろやか で コク が 深い

隠し 味 に マヨネーズ と バルサミコ 酢 を ―

わずか に 加え てる っす

なるほど 細部 に まで こだわった 仕事 ぶり だ

おお !

タラ の フライ が 箸 で 軽く 切れよる

恐らく これ は だし と 調味料 で 一 度 煮 て から 揚げている な

そう する こと で ふかふか し た 柔らかい 食感 に

あむ

(大泉 )何 ぃ !

(大泉 )アッハハハハハ ~Nアッハハハ ア ~ハハハハハ …

透き通る よう な まろやか な 風味

高原 に 吹く 柔らか な 風 の よう !

なんと 上品 な 味 な の だ 一体 これ は ?

(仙 左 衛 門 )その 答え は だし に ある

これ は マグロ 節 ( ぶ し ) に よる だし だ

その とおり

タラ を 煮た だし は マグロ 節 と 利尻 昆布 から 引いた もの っす

マグロ 節 …

キハダマグロ を 原料 と し た 節類 です ね

ええ カツオ だし と 比べる と 淡泊 だけど ―

非常に 繊細 優美 な 旨味 を 持つ

淡い 旨味 が 特徴 の タラ は マグロ 節 と の 相性 も バッチリ !

何とも 軽やか な 一品 だ

次 は 汁 物

おお !ベーコン と 玉ねぎ の みそ汁 か

おお !これ も だ

(審査 員 たち )アハ ハハ …

( 審査 員 A ) マグロ だ し 特有 の かぐわし さ が 鼻 腔 ( び く う ) を 抜ける !

玉ねぎ の とろり とした 甘さ も 相まって ―

体中 を 包み込む よう だ ~!

ちなみに この 弁当 箱 を 生かす スープ の 裏技 が ありまし て ―

保温 容器 に だし 食材 調味料 を 放り込んで おく だけで ―

数 時間 後 に は 野菜 に じっくり 火 が 入った ―

甘い スープ に なる ん す

ふう ん 便利 な もの だ わ

ハッ 今日 は すぐ 食べる から 火 を 通し て ある けど な

詳しい の ね お 弁当 の こと いろいろ と

まあ な 実家 の 定食屋 で も 作った こと が ある し

でも ダメ よ 幸平 君

どの 工夫 も 普通 すぎ

お 弁当 と いえ ど 華やか な 驚き に 満ちた 品 で なくっちゃ

私 の 手まり 弁当 みたい に ね

確かに お前 の すげえ うまそう だった よ なぁ

あ 今度 食わせて くれよ

ウフフ もちろん いい わ よ

(創真 )だけど さ お前 の 品 って ちゃんと 弁当 と して すごい わけ ?

何 です って ?

(創真 )俺たち が あの 箱 に 詰める べき もの は 何 なの か って 話 さ

うち の 常連 に キヨ さん って いう ばあちゃん が いたん だ

毎日 の ように 来て くれて た のに ―

ある 日 腰 を 痛め て 来 られなく なっちまって さぁ

(チャイム の 音 )

(キヨ )あ はい はい

キヨ ばあちゃん 腰 大丈夫 か ?

創 真 ちゃん お 店 が 忙しい 時間 じゃ …

( キヨ ) あい た た た … N ( 創 真 ) あっ

はい これ !

え …

(創真 )晩 ごはん まだ だ ろ ん じゃ !

(戸 の 閉まる 音 )(キヨ )わざわざ 届けて …

(創真 の 息遣い )

( 創 真 ) “ 店 が メチャクチャ べら ぼ ー に ヒマ だった から 作って き た ”

“これ 食って 元気 に なれ よ ”

“つい しん ”

“ごはん を 食べる 前 に のり を めくって みて !”

(キヨ )ああ …

( 創 真 ) あの 日 俺 が 弁当 箱 で 届けよ う と し た もの …

お前 も 味わって け よ

おいしさ と その 先 に ある もの を

う おお …

何 じゃ この ごはん は …

こ …これ が …

のり 弁 だ と 言う の か ?

ふん っ

あ あっ …

(大泉 )何やら 黒い 粒 が ごはん の 上 に 敷き詰められ て おる

(男子 生徒 N )何だ あれ (女子生徒 F )キャビア ?

(男子 生徒 O )イクラ か ?(女子 生徒 G )黒い …

何とも 面 妖 だが 食べ ずに は おれ ん

南 無 三 !

どう うば あ !

イクラ の ような 食感 が はじける ~ !

中 から しみ 出す の は のり の 旨味 だ ぁ ~ !

(観客 の どよめき )

はじけ た のり の うま じょっぱさ が ―

ごはん 一 粒 一 粒 に まとわり つい てっ …

たまらん !病みつき に なりそう だぁ

それ は のり の 旨味 を 抽出 し ―

アルギン 酸 ナトリウム と 塩化 カルシウム に よって ―

球状 形成 し た もの

分子 ガストロノミー ?

それ って …

薙 切 アリス の 得意 分野 !

(アリス )どうして あなた が この 技術 を ?

こない だ さ ぁ N一色 先輩 に 誘わ れ て ―

子供 料理 教室 って やつ を 手伝った ん だ よ

は あ ?

子供 たち と 仲よく なって さ ぁ

最後 に お菓子 とか を もらった ん だ よ なぁ

その 中 の 1 つ を 見て 思い出したんだ

ガキ の 頃 俺 も 試し た こと が あった なって ね

なんと !

駄菓子 か !

だが し …って 何 ?

こいつ は いわゆる 知育 菓子 の 1 つ

ああ …

(アリス )塩化 カルシウム に アルギン 酸 ナトリウム

人工 イクラ 作り を 体験 できるって やつ だ

子供 の 頃 ハマって さぁ Nいろいろ 試した んだ よ

ほら 親父 みそ汁 固め た !

( 幸平 城 一郎 ( ゆき ひら じ ょ う い ち ろ う ) ) うっは ! 面白 ( お も し れ ) え な ぁ

でも 店 じゃ 出す な よ 絶対

(創真 )この 黒い 粒 は 味つけ のり を 俺 なりに 進化 させた ―

のり の 旨味 爆弾 って わけ だ

分子 料理 の エッセンス を 駄菓子 から 思いつく と は

ん ?ごはん の 中 に 何やら …

ん ん …

ふ お ~!風味 満点 !

マグロ 節 で 作った 佃煮 ( つくだに ) だ

四重構造 に なって おった か ぁ

薙 切 アリス の 品 が 整然 と しつらえた 宝石 箱 だ と すれ ば ―

この のり 弁当 は さながら 発掘 を 楽しむ 宝 箱 !

幼き 日 の 遠足 で …

(審査 員 B )行楽 で …

(早乙女 )弁当 の 蓋 を 開けた 時 の …

(審査 員 A )あの 高揚感 が …

(審査 員 たち )よみがえる よう だ ~ !

私 の 手まり 弁当 に は 締め の タイ 茶漬け まで つい て い た の

総合 的 な おいしさ は 私 の お弁当 の ほうが …

ああ ストップ

ごはん を 3 分 の 1 くらい 残し とい て くれます か

一番上 の 蓋 の 裏 もう 1つ 容器 を 仕込んで ある っす

葛 あん か

(創真 )その 葛 あん に は ―

マグロ 節 と 利尻 昆布 を 通常 の 3 倍 量 突っ込んだ

こいつ を ほかほか ごはん に かけて いただく

締め と いこ う ぜ え !

(審査 員 たち )そんな もの !

うまい に …

うまい に …

(審査 員 たち )決まっ とる ー !

う う う …葛 あ ~ん

たまり ません なぁ

のり 爆弾 と 合わさって …

また 格別 の 旨味 …

審査 員 の じいさん たち …

( 青木 大 吾 ( あい き だ いご ) ) 薙 切 アリス の 時 と は 打って変わって ―

何 か すげえ 楽しそう に 食ってる なぁ

幸平 君 お 弁当 に 詰める べき は 心 だ と でも 言う つもり かしら

大事 な の は 美味 で ある か どう か でしょ う ?

精神 論 なんか で …

否 !精神 論 で は ない な アリス

お じい 様 !

はっ !いつの間に おはだけに ?

アリス お前 の 弁当 は 冷気 を 生かし た もの だった なぁ

(アリス )ええ だって お弁当 は 冷める もの です もの

(仙 左 衛 門 )幸平 創真 は その ように は 決めつけ なかった ぞ

( アリス ) はっ…

(仙 左 衛門 )彼 は まず 弁当 の 外側 に 目 を 向け ―

温か さ で おいし さ を 生かす エンターテインメント を 詰め込んだ

それ が この 弁当 だ

もちろん お前 の 品 は N極めて 美味 だった

だが 例えば 寿司 対決 で あって も 同じ 品 を 出し た の で は ない か ?

あっ…

(仙 左 衛門 )お前 は 持てる 技術 を あの 箱 に 当てはめた だけ に 過ぎない

弁当 だ からこそ 伝え られる おいしさ

弁当 文化 を 進歩 させる 工夫

弁当 として の 楽しさ や 新しさ

お前 の 料理 に は それ が あった だろうか

まあ でも 大事 な の は うまい か どう か

(アリス )あっ …

(アリス )あっ …

(創真 )そこ に 関しちゃ 異論 は ない ぜ

(創真 )そこ に 関しちゃ 異論 は ない ぜ

お あがり よ 薙 切 アリス

(アリス )ん っ …

ああ …

(男性 A )アリス 様 ご機嫌 麗しゅう

(女性 A )えり な 様 は お 元気 です か ?

(男性 A )ぜひ えり な 様 に ごあいさつ を

(男性 B )えり な 様 を (女性 B )えり な 様

(男性 C )えり な 様 (男性 D )えり な 様

(女性 C )えり な 様

(アリス )お 父様 !私 も お 父様 の 研究所 に 北欧 へ 行きたい です !

今 すぐ 連れ て 行って !お 願い !

(アリス )最新 先鋭 …

えり な に 負け ない 私 だけ の 武器 を

えり な に …勝つ まで 誰 に も …負け られ ない のに …

う っ は あ …

(2人 ) うん

(2人 ) うん

筆 を 持て い !

ぬ お お おお ああ !

(アリス の 泣き声 )

あ …

あったかい …

うっう う …

あ あ ~!

一 回 戦 第 一 試合 勝者 は ―

幸平 創 真 と する !

御粗末 !

(観客 の 歓声 )(悠姫 )勝った ~!

(観客 の 歓声 )

フッ

幸平 !

アリス お 嬢 が …

( 葉山 ( は やま ) アキラ ) 幸平 … N お前 ほんと 面白 え よ

♪~

~ ♪

(観客 の 歓声 )(恵 )創 真 君

すごい すごい よ !

(ノック の 音 )あ …

(女子 生徒 H )間もなく 第 二 試合 です 準備 を

あ …はっ はい !

次 は 私 の 番 !

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