Shigatsu wa Kimi no Uso (Your Lie in April ) Episode 8
( 高柳 ) 武士 シュベルスタイン コンクール から の 招待 状 が 届 い た ぞ 。 ドイツ だ 。 →
いよいよ 海外 だ ぞ 。 →
毎 報 コン と かぶる が あっ ち は キャンセル し て おこ う 。
( 武士 ) 高柳 先生 。 ( 高柳 ) うん ?
( 武士 ) 俺 ドイツ に は 行き ませ ん 。 ( 高柳 ) えっ ?
( 武士 ) 毎 報 音楽 コンクール に 出 ます 。
( 高柳 ) な … なぜ だ ! ?
向こう が 招待 し て くれる ん だ 。 めったに ない おいしい 話 だ 。
ショパン コンクール の ため に も →
海外 に 顔 を 売 っと く 必要 だって ある 。 →
そもそも 毎 報 コン は 去年 勝って る じゃ ない か 。 →
優先 し て 出場 する 意味 なんて ない だ ろ う 。
( 武士 ) 意味 は あり ます 。
( 武士 ) 有馬 公生 が 出る かも しれ ませ ん 。
そう 言って ずいぶん 待った 。
だが もう 2 年 も 表 舞台 に 顔 を 出し て ない 。
耳 が 聞こえ ない って 噂 も ある 。
今度 は 出る かも しれ ませ ん 。 ( 高柳 ) 武士 !
( 武士 ) バカ な こと だって 分かって ます 。 →
でも 俺 の 目標 は →
海外 でも ショパン コンクール で も あり ませ ん 。
俺 の 目標 は 有馬 公生 です 。 →
あいつ の 出る コンクール です 。
♪♪~
( 武士 ) オエッ !
《 大丈夫 。 お前 は できる 弾ける ! 》
《 いい 表情 だ 。 気負う な よ 武士 》
( 拍手 )
♪♪ 『 エチュード 嬰 ハ 短調 作品 10 - 4 』
《 よし 上出来 の 入り だ 》
( 渡 ) むっ ?
[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) ( 絵 見 ) 《 武士 … 》
うん ?
《 人 の 演奏 を 聴 い て いる の か ? 豪 胆 な 子 だ 》
[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 )
( 絵 見 ) 《 有馬 ? 》
♪♪~
《 見て いる か ? 聴 い て いる か ? 有馬 》
( 椿 ) 《 同じ ピアノ ? 前 の 人 たち と 全然 違う 》
( 井端 ) 《 誠実 に 音楽 と 向き合う 姿勢 》 →
《 恐れ に 立ち向かう 強靱 な 意志 》 →
《 根底 に そびえる 揺るが ない 幹 》 →
《 これ が 相 座 の ショパン 》
《 有馬 君 に は 感謝 し て いる 》
《 君 が あいつ を 成長 さ せ た 》 →
《 君 と いう 存在 が →
相 座 武士 と いう ピアニスト を 高み へ と 引き上げ て くれ た 》
《 お前 の い ない 2 年間 頑張って こ れ た の は →
いつか 帰って くる と 信じ て い た から だ 》 →
《 俺 は お前 に 追い 付い た か ? 》 →
《 それとも 遠ざかった か ? 》 →
《 また 蜃気楼 の よう に 追い掛け させ て くれる か ? 》 →
《 俺 の 憧れ で い て くれる か ? 》
《 答え て くれ 。 見せつけ て くれ 》
《 さあ 次 は お前 の 番 だ 》 →
《 有馬 公生 ! 》
♪♪~
( 拍手 ・ 歓声 )
おお っ ! ( 観客 ) ブラボー !
( 渡 ) チッ カッコイイ じゃ ねえ か 。
( かをり ) さすが 。 ( 椿 ) すごい すごい !
( 親衛隊 たち ) キャー ! こっち 見 た ! カッコイイ !
( 椿 ) 何 ? あれ 。 NTAKESHI 親衛隊 。
《 ライバル と は 特別 な もの だ 》
《 特に 思春期 の 男の子 に とって は なおさら だ ろ う 》 →
《 他人 の 教え など より 何 万 倍 も 成長 さ せる 》
≪ ( 絵 見 ) あんた の せい よ 。
( 絵 見 ) 武士 を あそこ まで に し た の は あんた よ 。
有馬 公生 。 →
全て は あんた に 追い付く ため 。 →
そう ピアノ が 言って る 。
( 公生 ) 君 も そう な の ?
笑わ せ ない で 。
( 武士 ) ハァ ハァ … 。 →
あっ ! ( 実行 委員 ) うわ ー !
ブハー ! ハァー 終わった 。
( 実行 委員 ) よかった よ 。 ( 実行 委員 ) お 疲れ 。
( 武士 ) ハハ … 。 今ごろ 震え てき や がった 。
≪ ( 絵 見 ) お 疲れ 。
どう だ ! 見 た か 有馬 !
うん 。 すごかった よ 。
お っ ! おう 大した こと ねえ よ !
( 絵 見 ) 《 キモ … 》
[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 15 分 の 休憩 を 取り ます 。 →
45 分 から 審査 を 再開 いたし ます 。 ( 観客 ) カッコ 良かった ね 。
隙 が ない よ 。
( 審査 委員 ) 相 座 君 どっしり し てる な 。
( 審査 委員 ) 貫禄 すら 感じ ます ね 。 ( 審査 委員 ) ミス らしい ミス も ない 。
( 審査 委員 ) 練習 の すさまじ さ が 垣 間 見える ね 。
( 審査 委員 ) 見た目 と 違って 真面目 な ピアノ です よ ね 。
( 審査 委員 ) 師匠 の 高柳 君 は チャラチャラ し てる ん です けど ね 。
( 審査 委員 ) フフフ 。 ( 高柳 ) うん ?
最近 の コンクール も 軒並み 1 位 。
まさに 飛ぶ 鳥 を 落とす 勢い です ね 。
( 井端 ) 世界 に 羽ばたく 逸材 だ ね 。
それ に 比べ て ずいぶん と 差 を 付け られ た もの だ 。
キャワイイ ! どれ どれ ?
ハッ ! しまった ! ああ 井川 さん ね 。
彼女 も 人気者 よ 。
やっぱり 見 た こ と ある 。 公生 の 応援 に 来 た とき →
さっき の 相 座 君 。 そして 井川 さん 。 →
よく この 3 人 セット で 見 て た な 。 →
名前 と か いつも 上位 に い た から 覚え てる 。
でも 結局 公生 が 1 位 だった けど ね 。
( 渡 ) だ から 何で 椿 が 得意 げ な ん だ ? →
それ で 絵 見 ちゃん って ピアノ うまい の ?
うまい に 違いない ! カワイイ から 。
俺 の 目 に 狂い は ない 。
きっと 絵 見 ちゃん が ぶ っち ぎり で 優勝 だ な !
だって カワイイ から 。 ウフフ 。 もう 下 の 名前 。
( 椿 ) 最低 。 ( 渡 ) ウフフ 。
うーん 。 でも 井川 さん 最近 は 苦戦 し てる かな ?
熊谷 コンクール は 奨励 賞 。
谷崎 音楽 祭 は 3 位 。
この 前 は 予選 落ち まで 経験 し てる 。
( 椿 ) ふ ~ ん 。 上がったり 下がったり だ ね 。
昔 は 3 人 で 上位 独占 だった のに 。
≪ ( 高柳 ) 失礼 。
( 落合 ) あら 高柳 先生 。 ( 高柳 ) どうも 落合 先生 。
どう です か ? お宅 の 井川 さん の 調子 は ?
( 落合 ) 《 嫌 み な 男 》
( 落合 ) お 見事 で し た ね 相 座 君 。 ご 指導 の たまもの です ね 。
いや ~ ありがとう ござい ます 。
僕 に は 過ぎ た 弟子 です 。 ハハハ … 。
しかしながら そろそろ 海外 に 目 を 向ける 時期 か と 。
国 内 で やり 残し た こと は な さ そう な の で ね 。
《 もはや 国 内 に 敵 は い ない 》
《 あなた だって 見 た でしょ う 》 →
《 誰 が 見 て も 武士 が ナンバーワン だ ! 》 →
《 ここ で 有馬 を たた い て 海外 だ ! 》
ご 自由に 。
それ で どう です か ? 井川 さん 。
( 落合 ) あの 子 絵 見 は 気分 屋 で ね 。 →
ほんの ちょっと した こと で 演奏 が がらり と 変わる 。
新しい 靴 で 爪先 が 痛い と か →
近所 の おじさん の 鼻歌 が おかしかった と か 。 →
その 日 の 天気 に すら 左右 さ れる 。 →
この 2 年間 あの 子 の モチベーション を 保つ ため に →
周り は てんやわんや 。 →
倒す べき 目標 が 消え て い た から 。
だけど 今日 は 違う 。
《 2 年間 倒す べき 目標 … 》
( 高柳 ) 《 倒す べき 目標 ! 》
武士 で は 目標 に なら ない と ?
相 座 君 も 絵 見 を 相手 に し て ない でしょ ?
フフフ 。 ( 落合 ) 結果 が 証明 し てる って 顔 ね 。
( 高柳 ) ケンカ を 売って る ん です か ? 落合 先生 。
( 落合 ) 吹っかけ て き た の は あなた よ 高柳 先生 。
女 は 好 戦 的 な 生き物 な の 。
お 分かり ? 坊や 。
( ブザー )
[ マイク ] ( アナウンス ) これ より 審査 を 再開 いたし ます 。
相 座 君 の 王座 は 今日 で 終わり 。
絵 見 が 終わら せる わ 。
( 絵 見 ) や だ 鳥肌 。 →
あっ … 赤く なっちゃ う 。
( 絵 見 ) こんな の 久しぶり 。
( 絵 見 ) 《 そう か … 》 →
《 2 年 ぶり だ 》
( 絵 見 ) 私 が 5 つ の とき →
友達 の ピアノ 演奏 会 の 応援 に 行った ん です 。
( 絵 見 ) つまらなく て 寝 そう に なった とき →
あいつ が 舞台 に 出 て き た ん です 。
( 公生 ) 《 あ … ああ … 》
( 絵 見 ) もう がちがち で こっち が はらはら 。
( 絵 見 ) 《 ああ … 》
あの 有馬 君 が ? へ ぇ ~ 。
後 で 知った ん です が →
あいつ 人前 で する 初めて の 演奏 だった らしい ん です 。
( 絵 見 ) 《 指 が 鍵 に 触れる まで の いっ とき の 静寂 》 →
《 ためらい や 戸惑い と 決別 する 時間 》
( 絵 見 ) 《 そい つ の 指 が 鍵 に 触れ た その 瞬間 →
私 の 未来 は 決まった 》
《 でき た ! あっ … 》
( 絵 見 ) 《 ああ … 》
( 泣き声 )
《 えっ ! ? 》 ( 泣き声 )
( 落合 ) 大 泣き し ちゃ った の ? ( 絵 見 ) お 恥ずかしい 。
( 落合 ) 有馬 少年 困った でしょ う ね 。
( 絵 見 ) しょんぼり はけ て いき まし た 。
どきどき が 止まら なく て 涙 が 込み上げ て →
感情 が 一気に あふれ だし た ん です 。
ただただ 感動 し た ん です 。
音楽 の 楽し さ を 体現 し てる か の よう で 。 →
でも あいつ は … N 有馬 公生 は 変わった 。
( 男性 ) 《 機械 仕掛け 》 ( 女性 ) 《 母親 の 操り 人形 》
( 男性 ) 《 譜面 の 奴隷 》 ( 女性 ) 《 コンクール だけ の ピアニスト 》
《 有馬 公生 の 母親 有馬 早 希 は 夢 を 見 た の ね 》 →
《 分かる わ 》 →
《 腕試し に 出し て み た コンクール で →
素晴らしい 演奏 を し た 息子 に 夢 を 見 た 》 →
《 自分 の かなえ られ なかった 夢 を 》 →
《 実績 の 残せ る 演奏 》 →
《 コンクール に 勝て る 演奏 を たたき込 ん だ 》 →
《 譜面 の 指示 どおり 機械 の よう に 》
《 分かる わ 》
《 指導 者 と して →
否定 し きれ ない の が つらい ところ ね 》
《 でも あなた は 違う わ ね 》 →
《 強い 子 だ もの 》
( 武士 ) あいつ って さ 無愛想 で 口 で は きつい こと 言って る けど →
ものすごく お前 に こだわって る ん だ ぜ 有馬 。
僕 に ?
ああ そりゃ あ もう 恋 焦がれる ほど に 。 →
よく 言わ れ た もん な 。 →
「 武士 は 本当 の 有馬 を 知ら ない でしょ 」 って 。
♪♪~
( 観客 ) 《 美しい 》
奇麗 。
( 渡 ) 《 ため息 しか 出 ねえ 》 →
《 黒い ピアノ と 彼女 。 何 か すげ え 決まって る 》
♪♪ 『 エチュード イ 短調 作品 25 - 11 ( 木枯らし の エチュード ) 』
♪♪~
《 奇麗 な 音 だ 》
《 だが この 程度 なら … 》
♪♪~
《 あっ … 》
《 確かに 絵 見 に は むら っ 気 が ある 》 →
《 しけ た 海 の よう に 感情 の 波 が 不安定 に うねり を 上げ て いる 》 →
《 なら 今日 。 ピーク の 波 が 来 て も 不思議 じゃ ない 》
[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 ) おいおい 。
( 絵 見 ) 《 ピアノ が 合って る 。 指 が 軽い 》 →
《 私 は 今日 乗って る 》 →
《 きっと 朝 食べ た スコーン が おいしかった から 》 →
《 新調 し た ドレス が 決まった から 》 →
《 髪 が うまく セット でき た から 》 →
《 きっと そう だ 》 →
《 違う 違う でしょ 》 →
《 子供 じゃ ある まい し 自分 に 言い訳 し て どう する の 》 →
《 あいつが いる 。 2 年 ぶり に すぐ そこ に … 》 →
《 背 が 高く なって た 。 少し 大人 に なって た 》 →
《 でも すぐに 分かる 》 →
《 あの 瞬間 から テンション 上がり まくり 》 →
《 あいつ が すぐ そこ で 私 を 見 てる 》
《 君 も そう な の ? 》
( 絵 見 ) 《 笑わ せ ない で 》 →
《 私 は 有馬 公生 を 否定 する ため に →
ピアノ を 弾き 続け て いる ん だ から 》
《 技術 が ある の は 知って いる 》
《 しかし これほど と は … 》
( 落合 ) 《 いけ ! いけ ! 絵 見 ! ぶつけ なさい ! 》
《 自分 の 思い を 届け なさい ! 》
《 会場 が 14 歳 の 女の子 に 引き込ま れ て いく 》 →
《 これ が 中学生 か ? 》
( 絵 見 ) 《 私 は あんた を 否定 して やる 》 →
《 負け た って ぶ っ 飛ば さ れ た って →
何度 だって 否定 して やる 》 →
《 コンクール の ため に 弾く 有馬 公生 なんて 聴き たく ない 》 →
《 私 の ピアノ で 否定 して やる 》 →
《 私 が 聴き たい の は … 》
[ スピ ー カ ] ♪♪ ( ピアノ の 演奏 )
《 赤 黄色 黄色 》
《 これ は 彼女 の 感情 … ? 》
《 赤 と 黄色 怒り と … 》
♪♪~
《 君 も そう な の ? 》
《 そうだ よ 》 →
《 私 が ここ に いる の は あんた の せい だ 》 →
《 たった 4 分 足らず 》 →
《 たった 4 分 足らず の 演奏 が 私 を ピアニスト に し た 》 →
《 戻って こい 戻って こい 。 私 が 憧れ た 有馬 公生 》 →
《 響け 響け 響け ! 私 の ピアノ ! 》 →
《 響け 響け 響け ! 》
《 そう か 》
《 赤 と 黄色 》
《 彼女 の 怒り と 寂し さ 》
《 ショパン 『 エチュード 作品 25 - 11 NWINTER WIND 木枯らし 』 》
♪♪~
ハァー 。
( 拍手 ・ 歓声 )
キャワイイ ! ( 椿 ) はしゃぎ 過ぎ 渡 !
そう 。 あなた も 音 に 思い を 託し て 弾く の ね 。
《 響け 響け 響け ! 》
♪♪~