×

Wir verwenden Cookies, um LingQ zu verbessern. Mit dem Besuch der Seite erklärst du dich einverstanden mit unseren Cookie-Richtlinien.


image

宇崎ちゃんは遊びたい!, 宇崎ちゃんは遊びたい!01

宇崎 ちゃん は 遊びたい!01

( 鳥 の さえずり )

( 宇崎 ) あっ 。

( 桜井 ) フワァ …。

なんか ああいう の 見る と

春 が きた って 感じ だ な 。

桜井 先輩 。

ん っ ?

な っ …。

お前 … 宇崎 か ?

宇崎 花 今日 から また 後輩 っす !

よろしく お 願い し ます 先輩 !

えっ 先輩 大学 じゃ

水泳 やって ない ん す か !?

あぁ そもそも ここ 水泳 部 ねえ し 。

高校 で あんなに 頑張って た のに 。

なに 大学 って の も

意外 と やる こと が ある しな 。

先輩 …。

そ そう っす よ ね 。

< なんて 思って いた けれど >

あっ 先輩 。

あれっ ?

あれ れ ?

あれ れ れ れ ?

あれ れ れ れ れ ?

《 この 1 年

薄 々 そう じゃ ない か と は

思って いた けれど 》

フワァ …。 せ ~ ん ぱ ~ い ! う おっと ! 行き過ぎ たっす !

ヘヘッ 。

お前 … 宇崎 か ?

今日 も ぼ っち っす か ? 先輩 !

しかたない んで

私 が 遊んで あげ ます !

さ ぁ ぼっ ちい 大学 生活 は

今日 で 終わり っす !

お 昼 どう する ?

う ~ ん 学 食 で いい や 。

あっ 俺 ら も 一緒 して いい ?

休講 か …

午後 から 丸々 あい ち まった な 。

せ ~ ん ぱ ~ い !

《 今日 は バイト も ない し

どう する か な 》

ひ っ !

ひ っ !

目つき 悪 っ 。

こ 怖い …。

せ ~ ん ぱ ~ い !

たまに は 一 人

気ままに ぶらつく か 。

《 アイツ が 入って きて から

なかなか 静かな 時間 も

過ごせ なく なった から な 》

せ ん ぱ ~ い !

ハァ …。

いつも 言って んだろう が

いちいち デカ い 声 で …。

ど ~ ん !

ぐ わ っ !

呼んで る のに

気付く の 遅い んだ から も ~ う 。

で どこ 行 くん す か ? 先輩 。

うる せ え !

な に すんだ この バカ 宇崎 !

あっ も しか して 今日 は

外 で お 昼 っす か ?

でも 残念でした ~。

私 もう 友達 と

食べちゃ った ん すよ ね ~。

けど どうしても って 言う なら

食べて る とこ

見て て あげて も いい っす よ ?

午後 から 休講 な んだ よ 。

で ちょっと その辺

ぶらつく だけ だ じゃ あな 。

宇崎 お前 なんで ついて くん の ?

うわ 嫌 そうな 顔 。

いや ぁ 実は 私 も

急に 午後 が

休講 に なっちゃ い まして 。

先輩 そう やって す ~ ぐ

ぼ っち に なろう と する んだ から 。

ぼ っち より 2 人 の ほう が

絶対 楽しい っす よ !

大きな お 世話だ 。 そもそも 俺 は

一 人 静かに 過ごす ほう が

落ち着く って

もう 何度 も 言って る だろう が 。

またまた ~。

ぼ っち で いたって

楽しく ない っす よ 。

ぼ っち 言う な 。

そう っす ね ~。

私 が 構って あげる から

ぼ っち じゃ ない っす ね 。

あぁ もう ついて くん な ウゼ え 。

照れて ん す か ?

照れて ねえ !

それ で 結局 どこ 行 くん す か ?

教え ない 。

カラオケ ? ボウリング ?

教え ない 。

教えて ください よ ~。

嫌だ 。

もう ! 先輩 今日 は

なんで そんな 冷たい ん す か ?

気分 だ 。

気分 って !? む ぅぅ 。

なん す か ! この前 は

相手 して くれた じゃ ない っす か !

は ぁ ?

気分 で 扱い を 変える なんて !

私 の こと

遊び たい とき に だけ 遊ぶ

都合 の いい 女 扱い っす か !

人 聞き の 悪い 言い 方 を する な !

ハッ 。

女 の 敵 。

ゴミ ね 。

クズ が 。

クッ …。

フフン 。

あぁ もう わかった よ !

勝手に ついてこい !

やった !

あっ そうだ 用事 終わったら

ごはん 行き ましょう ごはん 。

夕 ごはん なら

つきあって あげ られ ます よ !

奢 ら ねえ ぞ 。

え ~ ケチ 。

たかる 気 だった の か お前 !

もし かして 先輩

今日 は 一 人 で

映画 見る 気 だった ん す か ?

あっ ? そう だ けど 。

ププ ー ッ 一 人 映画 !

クッ 何 が おかしい !?

一 人 映画 と か ! グフフ アハハハ !

一 人 焼き肉 や

一 人 回転 寿司 に 匹敵 する

ぼ っち プレ ー の 最たる もの の

ひと つ じゃ ない っす か ~!

アイタタタ アハハハ !

ちょっと 1 回 黙れ 。

お前 は いろんな 層 に

敵 を 作り そうだ 。

せめて もう ちょっと

小さい 声 で しゃべれ 。

ハァ ハァ …。

いい か ? 今 は 「 人 は 人 」 の 時代 だ 。

みんな 日々 の

忙しい 時間 を 割いて

好きな 映画 を

好きな ように 見 たい んだ よ 。

フムフム 。

趣味 の 時間 なんか

それぞれ 自由に

過ごしゃ いい じゃ ねえ か 。

あん ま お前 の 基準 で

人 の 趣味 を 笑ったり す んな 。

ホムホム …。

趣味 「 映画 鑑賞 」 って 人 も

たくさん いる けど

いつ 誰 と 何 人 で 見る と は

明言 して ないだ ろ 。

そういう こと だ 。

な ~ る ほど ~。

ぼ っち の 理論 っす ね 。

《 コイツ ホント 1 回 しば こうかな 》

一 人 映画 は 気 が 向いた とき

気軽に 行けて いい んだ よ 。

頭 数 増える と

日時 決める だけ でも 手間 だ ろ 。

な ~ る ほど ~。

でも 一 人 映画 は 上映 後 に 友達 と

大声 で ネタバレ 感想 と か

言い 合え ない っす よ ?

お前 こそ それ

人 と して 最低 最悪の

悪行 の ひと つ だ から な !

大丈夫 わかって る っす よ 。

寂しくて も 先輩 は

一 人 で 強く 生きて る ん すね 。

慈愛 に 満ちた 目 で 見 ん な !

った く や っぱ

連れて くんじゃ なかった 。

ま ぁ その とき は その とき で

こっそり

後 を つける つもりでした けど 。

なぁ な んな の お前 ?

そういう こと して

なんか 楽しい の ?

あっ ?

だって もし 先輩 が

変な お 店 と か に 入る とこ

見 られたり したら

おもしろ そうじゃ ない っす か 。

エッチ な DVD と か 買う

現場 なんか 見 られたら

超 笑える だろう なって アハハハハ !

痛い 痛 ~ い ! イタタタタ !

イダダダ 先輩 これ ! 先輩 ! ギブギブギブ !

大学生 は もう いい 大人 な んだ から

人 の 趣味 を バカ に したり

人 の プライバシ ー を

探ったり し ない ように !

す ん ませ ん ! す ん ませ ん っ した !

った く … お前 が 絡んで くる から

何 見る か

まだ 決め られ ない だろう が 。

あう ぅ … って

決め ず に 来た ん っす か ?

急に 時間 が あいた から な 。

それ に 来て から 決める の も

一 人 映画 の 醍醐味 だ 。

そういう もん っす か 。

宇崎 。

はい ?

見 たい やつ ある なら 奢 って やる ぞ 。

えっ ! い い ん っす か !?

一 人 映画 は ?

別に 一 人 じゃ なきゃ

見 られ な いって わけで も ない し

一緒に 来て おいて

わざわざ 違う の を 見る の も な 。

まっ ポイント 払い で

2 人 ぐらい 見 られる 。

マジ っす か ! じゃあ

お 言葉 に 甘えて 奢 られる っす !

あざ っす !

え ~ っと …。

じゃあ これ !

右 見て も 左 見て も ヒ ー ロ ー ばっ か の

お 得 感 が たま んな いっす !

お ぉ 最高だ ぞ それ は 。

1 回 見た けど

もう 1 回 見 たい と 思って た 。

へ ぇ ~。

大学生 2 枚 ポイント で お 願い し ます 。

はい 少々 お 待ち ください 。

《 ま ぁ いくら こんな の でも

顔 に 手 を 出す の は な …。

喜んで る みたいだ し この くらい は

して やって も いい だろう 》

ところで 先輩 。

ん っ ?

人 に 映画 奢 れる ポイント たまる くらい

一 人 映画 して る ん すね 。

さすが に ちょっと 引き ました わ ~。

クッ …。

《 支払い 終わって から

言う んだ もん な コイツ 》

まさに ぼ っち 上級 者 っす ね !

えっ ? あっ ちょ ちょ … 先輩 ?

ギャ ー ウソ っす

す ん ませ ん ごめんなさい !

《 さっき から うる せ ぇな

あの カップル 》

先輩 おもしろかった っす ね 。

あぁ

いい 映画 は なんべん 見て も …。

先輩 が コツコツ 一 人 映画 で ためて きた

ポイント を 崩せた か と 思う と !

おもしろい 基準 そこ か ?

クソ もう 二度と

仏心 なんか 出 さ ねえ ぞ 。

あっ 先輩 ちょっと

電器 屋 寄って いい っす か ?

新しい イヤホン 探して て 。

ん っ いい ぞ 。

そういう とこ っす よ 先輩 。

はっ ?

《 この 電器 屋 来た とき の

「 せっかく 来た んだ から なんか

買わ なきゃ 」 って 気 に なる

現象 は なんだろう …

お っ いい な これ 》 せ ん ぱ ~ い ! あっ ?

こっち こっち こっち っす ~。

お前 イヤホン は ?

ほら ほら 先輩

隣 あいて る っす よ 。

話 聞けよ 。

フワァ ー 。

ま ぁ 映画 の あと だ し

ちょうど いい か 。

そう そう いい っす よ ~

効き ます よ ~。

ん っ いい な 本当に 。

でしょう ?

ま ぁ 私 は いつも

腰 より 肩 っす けど ね 。

肩 ?

う っ …。

な っ … お前 なに を いきなり …。

あっ … すみません …。

ん っ ! 私 マッサ ー ジ と かさ れる と

つい 声 出ちゃ って …。

その … 昔 から

肩こり ひどくて … あっ 。

そりゃ ま ぁ …

そんな それ を あれ して たら …。

あっ あぁ … お 金 あったら

すぐ 買って 帰る のに ぃ …。

だって これ … すごく … あっ 。

気持ち … よく って ~。

あっ ああ っ ! あっ あっ …。

あっ ! ああ っ ! ハァ …。

もう 行こう か !

まだ 5 分 も やって なかった のに 。

やかましい !

そ っ そういう の は あれ だ …。

家 で やれ 。

なに が っす か ?

ん っ ?

まったく この バカ は 。

公共 の 場 で 変な 声 出し や が って 。

ねぇ ねぇ せ ん ぱ ~ い !

なんだ よ 今度 は …。

これ ~ 10 分間 立って る だけ で

すごい 運動 量 に

なる らしい っす よ ~。

どう っす か ~ 先輩 も ~。

も ~ う ! もう ~ アホ ー お前 ~!

あっ 見て ください 先輩 !

今度 は な んだ よ …。

ほら ! VR っす よ VR !

へ ぇ これ が VR か 。

試さ れて み ます か ? お 客 様 。

はい ! 私 やり たい っす !

お っ … お ぉ お ~ っ !

振り向いたら 視点 も 一緒に !

VR すげ ぇ !

これ すげ ぇっ すよ 先輩 !

う ぉ ~ ちょ いや ~!

わかった から

あん ま 大きい 声 出す な 。

うわ っ ! ぶ 武器 !

あっ これ 違 っ … 弾 ! 弾 ない !

おいおい 後ろ 大丈夫 か ?

えっ 後ろ ? うわ ~ 来 てる !

むっ ちゃ 来 てる ! うわ ぁ !

ハハッ 。

ハハハ … いい リアクション する な お前 。

この 姿 は かっこうの 宣伝 に …。

ウヒャ ー !

ギャ ー !

あ ~ やられた っす !

いや VR すげ ぇ !

あ あの 大丈夫です か ?

大丈夫です …。

う ぎ ゅう …。

なんで しゅ か 先輩 ~。

あ あの …。

彼 氏 さん も よかったら 。

彼 氏 で は ないで す 。

あ … じゃあ …。

なんか 危なく ない やつで 。

あ … お ぉ !

海 の グラフィック マジ すげ ぇな !

先輩 ゴ ー グル で 悪人 顔 が 隠さ れて

普通の 人 み たい っす よ 。

黙って ろ ボケ !

うわ っ … デカ … サメ デカ っ !

あれ ? サメ こっち 来て ませ ん ?

えっ マジ か 。

うわ ~ っ ! ちょ … 噛んで る !

め っちゃ 噛んで きて る コイツ !

わ ぁ 来た っ !

アハハハ !

先輩 ビビ り すぎ っす よ !

お前 に 言わ れた か ねえ よ !

ああ っ ! 離せ コラ !

ここ は 先輩 の 醜態 を

バッチリ 動画 に 収め

後日 いじり まくって やる っす 。

お 客 様 プレ ー 中 の 方 に

あまり 近づいて は …。

め っちゃ デカ い …。

えっ … なんだ これ …。

えっ …。

クラゲ ? タコ ? マンボウ ?

デカ っ ! やわらか ! なんか 怖 っ !

ヒ ー ッ …。

正直 VR 侮って た けど すごい わ !

迫力 は すげ ぇし

感触 まで 再現 する の か !

大丈夫です か ?

いえ いい っす … 平気 っす …。

アハハハ !

( バット を 振る 音 )

アハハハ …。

ア ー ハッハ !

「 VR やったら

体 動かし たく なった ぜ キリッ 」

と か 言って

意気揚々と バット を 振り

三振 の 山 を 築く 先輩 しっかり ~!

うる せ ぇ 黙って ろ 。

ほら 先輩 次 きた 次 !

頑張れ か っと ば せ ホ ー ムラン !

あぁ もう やかましい !

アハハハ ! 全然 前 に 飛ば ねえ !

ハァ … ハァ … クソ …。

先輩 経験 者 って 言った のに

全然 じゃ ない っす か !

あぁ クソ 腹 立つ な コイツ 。

中学 の とき に

1 年 だけ やって た んだ よ 。

はい ! 私 も やって み たい っす !

ほれ カ ー ド 残り やる よ 。

あざ っす !

近づき すぎて

ボ ー ル に 当たら ない ように な 。

ウッス ! ホ ー ムラン 打ったら

ごはん 奢 って ください ね !

前 見ろ 危 ねえ から 。

よ ~ し … 足 を 踏み込んで

腰 を 回して …。

いっち ょ まえ に ま ぁ …。

ん っ ちょっと 待て お前 …。

う ぉぉ !

柔軟 体操 は …。

あっ …。

あ … う お ぉ …。

いっ … いった ぁ …。

バカ か お前 !

いきなり なに

思いっきり フルスイング して んだ !

すぐ そこ に 横 に なれ !

ミシッ て いった …。

いう よ そりゃ !

先輩 の マネ したら

えらい 目 に あった …。

素人 が いきなり

腰 使った スイング なんか できる か !

痛めて 当たり前だ アホ !

この 痛み は …。

先輩 の せい っす から ね 。

なんで だ よ !

ハァ … お前 今日 は もう 帰って 寝ろ 。

で 明日 病院 行け 。

病院 … で すって ?

ごはん 行き ましょう よ !

なんだ よ その 執念 !?

(2 人 ) いただき ます 。

とりあえず

自分 で 普通に 歩ける ようだ し

大変な ケガ じゃ ない だろう けど な 。

明日 に なって も 痛む よう なら

病院 行けよ 。

今 だって ホント は 帰って

寝た ほう が いい んだ ぞ 。

大丈夫 っす よ … うん うまう ま 。

お前 運動 不足 気味だろう ?

ああ なる の は

ふだん から 運動 して ない 証拠 だ 。

グッ … しかたない じゃ ない っす か 。

初心 者 な ん すよ !?

初心 者 なら

なおさら 準備 運動 ぐらい しろ 。

腰 の ケガ は 大変な んだ ぞ 。

ん っ … う っす 。

そもそも

無理に ついてこ なけりゃ

そんな 目 に あう こと も

なかった って の わか っ … あれ ?

俺 の … から 揚げ … おい 。

なんで お前 が 食って ん の ?

へ っ ?

お前 全部 食った の ?

えっ ?

シェ … シェア か と …。

ち げ ぇよ アホ !

そもそも 全部 食って

シェア も クソ も ある か っ !

いや いら ねえ よ !

アッハッハ 兄ちゃん そんなに 怒っちゃ

彼女 が かわいそうだ よ 。

彼女 じゃ ない んです けど …。

すみません

から 揚げ もう 一 皿 ください 。

まいど 。

いや ぁ

大将 の から 揚げ が おいしくて

箸 が 止まら なかった ん すよ 。

アハハ 嬢 ちゃん 上手だ なぁ 。

得な 性格 して んな コイツ 。

よっ しゃ オマケ だ 2 人 で 食い な 。

わ ぁ いいん す か !

いやいや 悪い で すよ 。

ガハハハ いい って いい って 。

うまい っ !

った く …。

先輩 せっかく の 厚意 は

受け取ら なきゃ 失礼 っす よ 。

ん っ … ま ぁ それ も そう か 。

じゃあ いただき ま …。

だから なんで 全部 食う の お前 !

ごめんなさい ! つい !

ほ い から 揚げ あがった ぜ 。

また かよ !

ん っ …。 せ ん ぱ ~ い ! ん っ 。

おはよう ございます !

お ぉ 。

昨日 は 楽しかった っす ね 。

は ぁ ?

お前 腰 痛めた だけ だ ろ 。

えっ ?

先輩 ぼっ ちな 一 日 を

過ごさ ず に すんで

楽しかった でしょう ?

俺 は 最初 から

一 人 で 過ごす つもり だって

ずっと 言って たよ な !?

も ~ う うれしい くせ に

強 がっちゃ って ~。

言って ろ 。

でも バッティングセンタ ー なんか は

女の子 の 友達 と も

行った こと なくて 新鮮だった っす 。

次 は パカ ー ン と 飛ばして み たい んで

バット の 振り 方 教えて ください ね 。

あっ いっそ

今日 も 行っちゃ い ます ?

今日 は バイト だ 。

え ~ っ 。

じゃあ また 今度 っす ね 。

《「 また 今度 」… ねぇ 。

まったく この アホ は

少々 痛い 目 見て も

めげ ず に 楽し そうに しや が って 。

いつ から こう なった の か

わかん ねえ けど 》

こう ? こう っす か ね 。

《 ま ぁ 退屈 は し ない し

少し ぐらい 我慢 して やる か 》

あぁ また 今度 な 。

あの … 先輩 。

ん っ ?

昨日 の アレ の せい か

や っぱ まだ 腰 が 痛い ん すよ 。

先輩 の せい っす から ね 。

言い 方 ~ っ !

歩く の つらい んで

おんぶ して ください よ 。

ほら 先輩 の せいなん す から 。

黙れ ~ っ !


宇崎 ちゃん は 遊びたい!01 うざき|||あそびたい Uzaki-chan wants to play! 01 Uzaki-chan chce się bawić! 01

( 鳥 の さえずり ) ちょう|| (Bird song) ( Birdsong ) (Птичья песня)

( 宇崎 ) あっ 。 うざき| (Uzaki) Oh. (Uzaki) Och. (Uzaki) Ah.

( 桜井 ) フワァ …。 さくらい| (Sakurai) Wow ... (Sakurai) Wow... (Sakurai) Huwaa ...

なんか ああいう の 見る と |||みる| Somehow, when I see that kind of thing Quando vejo algo assim...

春 が きた って 感じ だ な 。 はる||||かんじ|| It feels like spring has come. Parece que chegou a primavera.

桜井 先輩 。 さくらい|せんぱい Sakurai, sénior.

ん っ ? Hmm?

な っ …。 Ei ...

お前 … 宇崎 か ? おまえ|うざき| És tu... Uzaki?

宇崎 花 今日 から また 後輩 っす ! うざき|か|きょう|||こうはい| Uzaki Hana A partir de hoje, sou júnior novamente!

よろしく お 願い し ます 先輩 ! ||ねがい|||せんぱい

えっ 先輩 大学 じゃ |せんぱい|だいがく| Eh, senior university Eh, universidade sênior

水泳 やって ない ん す か !? すいえい||||| Are you not swimming !? Você não está nadando!?

あぁ そもそも ここ 水泳 部 ねえ し 。 |||すいえい|ぶ|| Ah, the swimming club here in the first place. Ah, o clube de natação aqui em primeiro lugar.

高校 で あんなに 頑張って た のに 。 こうこう|||がんばって|| I was doing so hard in high school.

なに 大学 って の も |だいがく||| What is a university?

意外 と やる こと が ある しな 。 いがい|||||| There is something unexpected to do.

先輩 …。 せんぱい

そ そう っす よ ね 。 That's right.

< なんて 思って いた けれど > |おもって|| <I was wondering>

あっ 先輩 。 |せんぱい Ah senior.

あれっ ? That?

あれ れ ? That?

あれ れ れ れ ?

あれ れ れ れ れ ?

《 この 1 年 |とし 《This year

薄 々 そう じゃ ない か と は うす||||||| I don't think so

思って いた けれど 》 おもって|| I was thinking >>

フワァ …。 せ ~ ん ぱ ~ い ! う おっと ! 行き過ぎ たっす ! ||ゆきすぎ| Oops! I went too far! Ops! fui longe demais!

ヘヘッ 。 Hehe.

お前 … 宇崎 か ? おまえ|うざき| You ... Uzaki?

今日 も ぼ っち っす か ? 先輩 ! きょう||||||せんぱい

しかたない んで

私 が 遊んで あげ ます ! わたくし||あそんで||

さ ぁ ぼっ ちい 大学 生活 は ||||だいがく|せいかつ|

今日 で 終わり っす ! きょう||おわり|

お 昼 どう する ? |ひる||

う ~ ん 学 食 で いい や 。 ||まな|しょく|||

あっ 俺 ら も 一緒 して いい ? |おれ|||いっしょ||

休講 か … きゅうこう|

午後 から 丸々 あい ち まった な 。 ごご||まるまる||||

せ ~ ん ぱ ~ い !

《 今日 は バイト も ない し きょう|||||

どう する か な 》

ひ っ !

ひ っ !

目つき 悪 っ 。 めつき|あく|

こ 怖い …。 |こわい

せ ~ ん ぱ ~ い !

たまに は 一 人 ||ひと|じん Sometimes one person

気ままに ぶらつく か 。 きままに|| Do you hang around freely?

《 アイツ が 入って きて から ||はいって|| 《Since the eye came in

なかなか 静かな 時間 も |しずかな|じかん| Very quiet time

過ごせ なく なった から な 》 すごせ|||| I can't spend it anymore》

せ ん ぱ ~ い !

ハァ …。

いつも 言って んだろう が |いって|| I'm always saying

いちいち デカ い 声 で …。 |||こえ| With a big voice ...

ど ~ ん ! What!

ぐ わ っ !

呼んで る のに よんで|| I'm calling

気付く の 遅い んだ から も ~ う 。 きづく||おそい||||

で どこ 行 くん す か ? 先輩 。 ||ぎょう||||せんぱい

うる せ え !

な に すんだ この バカ 宇崎 ! |||||うざき

あっ も しか して 今日 は ||||きょう|

外 で お 昼 っす か ? がい|||ひる||

でも 残念でした ~。 |ざんねんでした

私 もう 友達 と わたくし||ともだち|

食べちゃ った ん すよ ね ~。 たべちゃ||||

けど どうしても って 言う なら |||いう|

食べて る とこ たべて||

見て て あげて も いい っす よ ? みて||||||

午後 から 休講 な んだ よ 。 ごご||きゅうこう|||

で ちょっと その辺 ||そのへん

ぶらつく だけ だ じゃ あな 。

宇崎 お前 なんで ついて くん の ? うざき|おまえ||||

うわ 嫌 そうな 顔 。 |いや|そう な|かお

いや ぁ 実は 私 も ||じつは|わたくし|

急に 午後 が きゅうに|ごご|

休講 に なっちゃ い まして 。 きゅうこう||||

先輩 そう やって す ~ ぐ せんぱい||||

ぼ っち に なろう と する んだ から 。

ぼ っち より 2 人 の ほう が |||じん|||

絶対 楽しい っす よ ! ぜったい|たのしい||

大きな お 世話だ 。 そもそも 俺 は おおきな||せわだ||おれ|

一 人 静かに 過ごす ほう が ひと|じん|しずかに|すごす||

落ち着く って おちつく|

もう 何度 も 言って る だろう が 。 |なんど||いって|||

またまた ~。

ぼ っち で いたって

楽しく ない っす よ 。 たのしく|||

ぼ っち 言う な 。 ||いう|

そう っす ね ~。

私 が 構って あげる から わたくし||かまって||

ぼ っち じゃ ない っす ね 。

あぁ もう ついて くん な ウゼ え 。

照れて ん す か ? てれて|||

照れて ねえ ! てれて|

それ で 結局 どこ 行 くん す か ? ||けっきょく||ぎょう|||

教え ない 。 おしえ|

カラオケ ? ボウリング ?

教え ない 。 おしえ|

教えて ください よ ~。 おしえて||

嫌だ 。 いやだ

もう ! 先輩 今日 は |せんぱい|きょう|

なんで そんな 冷たい ん す か ? ||つめたい|||

気分 だ 。 きぶん|

気分 って !? む ぅぅ 。 きぶん|||

なん す か ! この前 は |||この まえ|

相手 して くれた じゃ ない っす か ! あいて||||||

は ぁ ?

気分 で 扱い を 変える なんて ! きぶん||あつかい||かえる|

私 の こと わたくし||

遊び たい とき に だけ 遊ぶ あそび|||||あそぶ

都合 の いい 女 扱い っす か ! つごう|||おんな|あつかい||

人 聞き の 悪い 言い 方 を する な ! じん|きき||わるい|いい|かた|||

ハッ 。

女 の 敵 。 おんな||てき

ゴミ ね 。

クズ が 。

クッ …。

フフン 。

あぁ もう わかった よ !

勝手に ついてこい ! かってに|

やった !

あっ そうだ 用事 終わったら |そう だ|ようじ|おわったら

ごはん 行き ましょう ごはん 。 |いき||

夕 ごはん なら ゆう||

つきあって あげ られ ます よ !

奢 ら ねえ ぞ 。 しゃ|||

え ~ ケチ 。

たかる 気 だった の か お前 ! |き||||おまえ

もし かして 先輩 ||せんぱい

今日 は 一 人 で きょう||ひと|じん|

映画 見る 気 だった ん す か ? えいが|みる|き||||

あっ ? そう だ けど 。

ププ ー ッ 一 人 映画 ! |||ひと|じん|えいが

クッ 何 が おかしい !? |なん||

一 人 映画 と か ! グフフ アハハハ ! ひと|じん|えいが||||

一 人 焼き肉 や ひと|じん|やきにく|

一 人 回転 寿司 に 匹敵 する ひと|じん|かいてん|すし||ひってき|

ぼ っち プレ ー の 最たる もの の |||||さいたる||

ひと つ じゃ ない っす か ~!

アイタタタ アハハハ !

ちょっと 1 回 黙れ 。 |かい|だまれ

お前 は いろんな 層 に おまえ|||そう|

敵 を 作り そうだ 。 てき||つくり|そう だ

せめて もう ちょっと

小さい 声 で しゃべれ 。 ちいさい|こえ||

ハァ ハァ …。

いい か ? 今 は 「 人 は 人 」 の 時代 だ 。 ||いま||じん||じん||じだい|

みんな 日々 の |ひび|

忙しい 時間 を 割いて いそがしい|じかん||さいて

好きな 映画 を すきな|えいが|

好きな ように 見 たい んだ よ 。 すきな|よう に|み|||

フムフム 。

趣味 の 時間 なんか しゅみ||じかん|

それぞれ 自由に |じゆうに

過ごしゃ いい じゃ ねえ か 。 すごしゃ||||

あん ま お前 の 基準 で ||おまえ||きじゅん|

人 の 趣味 を 笑ったり す んな 。 じん||しゅみ||わらったり||

ホムホム …。

趣味 「 映画 鑑賞 」 って 人 も しゅみ|えいが|かんしょう||じん|

たくさん いる けど

いつ 誰 と 何 人 で 見る と は |だれ||なん|じん||みる||

明言 して ないだ ろ 。 めいげん|||

そういう こと だ 。

な ~ る ほど ~。

ぼ っち の 理論 っす ね 。 |||りろん||

《 コイツ ホント 1 回 しば こうかな 》 ||かい||

一 人 映画 は 気 が 向いた とき ひと|じん|えいが||き||むいた|

気軽に 行けて いい んだ よ 。 きがるに|いけて|||

頭 数 増える と あたま|すう|ふえる|

日時 決める だけ でも 手間 だ ろ 。 にちじ|きめる|||てま||

な ~ る ほど ~。

でも 一 人 映画 は 上映 後 に 友達 と |ひと|じん|えいが||じょうえい|あと||ともだち|

大声 で ネタバレ 感想 と か おおごえ|||かんそう||

言い 合え ない っす よ ? いい|あえ|||

お前 こそ それ おまえ||

人 と して 最低 最悪の じん|||さいてい|さいあくの

悪行 の ひと つ だ から な ! あくぎょう||||||

大丈夫 わかって る っす よ 。 だいじょうぶ||||

寂しくて も 先輩 は さびしくて||せんぱい|

一 人 で 強く 生きて る ん すね 。 ひと|じん||つよく|いきて|||

慈愛 に 満ちた 目 で 見 ん な ! じあい||みちた|め||み||

った く や っぱ

連れて くんじゃ なかった 。 つれて||

ま ぁ その とき は その とき で

こっそり

後 を つける つもりでした けど 。 あと||||

なぁ な んな の お前 ? ||||おまえ

そういう こと して

なんか 楽しい の ? |たのしい|

あっ ?

だって もし 先輩 が ||せんぱい|

変な お 店 と か に 入る とこ へんな||てん||||はいる|

見 られたり したら み||

おもしろ そうじゃ ない っす か 。 |そう じゃ|||

エッチ な DVD と か 買う ||dvd|||かう

現場 なんか 見 られたら げんば||み|

超 笑える だろう なって アハハハハ ! ちょう|わらえる|||

痛い 痛 ~ い ! イタタタタ ! いたい|つう||

イダダダ 先輩 これ ! 先輩 ! ギブギブギブ ! |せんぱい||せんぱい|

大学生 は もう いい 大人 な んだ から だいがくせい||||おとな|||

人 の 趣味 を バカ に したり じん||しゅみ||||

人 の プライバシ ー を じん||||

探ったり し ない ように ! さぐったり|||よう に

す ん ませ ん ! す ん ませ ん っ した !

った く … お前 が 絡んで くる から ||おまえ||からんで||

何 見る か なん|みる|

まだ 決め られ ない だろう が 。 |きめ||||

あう ぅ … って

決め ず に 来た ん っす か ? きめ|||きた|||

急に 時間 が あいた から な 。 きゅうに|じかん||||

それ に 来て から 決める の も ||きて||きめる||

一 人 映画 の 醍醐味 だ 。 ひと|じん|えいが||だいごみ|

そういう もん っす か 。

宇崎 。 うざき

はい ?

見 たい やつ ある なら 奢 って やる ぞ 。 み|||||しゃ|||

えっ ! い い ん っす か !?

一 人 映画 は ? ひと|じん|えいが|

別に 一 人 じゃ なきゃ べつに|ひと|じん||

見 られ な いって わけで も ない し み|||||||

一緒に 来て おいて いっしょに|きて|

わざわざ 違う の を 見る の も な 。 |ちがう|||みる|||

まっ ポイント 払い で ||はらい|

2 人 ぐらい 見 られる 。 じん||み|

マジ っす か ! じゃあ

お 言葉 に 甘えて 奢 られる っす ! |ことば||あまえて|しゃ||

あざ っす !

え ~ っと …。

じゃあ これ !

右 見て も 左 見て も ヒ ー ロ ー ばっ か の みぎ|みて||ひだり|みて||||||||

お 得 感 が たま んな いっす ! |とく|かん||||

お ぉ 最高だ ぞ それ は 。 ||さいこうだ|||

1 回 見た けど かい|みた|

もう 1 回 見 たい と 思って た 。 |かい|み|||おもって|

へ ぇ ~。

大学生 2 枚 ポイント で お 願い し ます 。 だいがくせい|まい||||ねがい||

はい 少々 お 待ち ください 。 |しょうしょう||まち|

《 ま ぁ いくら こんな の でも

顔 に 手 を 出す の は な …。 かお||て||だす|||

喜んで る みたいだ し この くらい は よろこんで||||||

して やって も いい だろう 》

ところで 先輩 。 |せんぱい

ん っ ?

人 に 映画 奢 れる ポイント たまる くらい じん||えいが|しゃ||||

一 人 映画 して る ん すね 。 ひと|じん|えいが||||

さすが に ちょっと 引き ました わ ~。 |||ひき||

クッ …。

《 支払い 終わって から しはらい|おわって|

言う んだ もん な コイツ 》 いう||||

まさに ぼ っち 上級 者 っす ね ! |||じょうきゅう|もの||

えっ ? あっ ちょ ちょ … 先輩 ? ||||せんぱい

ギャ ー ウソ っす

す ん ませ ん ごめんなさい !

《 さっき から うる せ ぇな

あの カップル 》

先輩 おもしろかった っす ね 。 せんぱい|||

あぁ

いい 映画 は なんべん 見て も …。 |えいが|||みて|

先輩 が コツコツ 一 人 映画 で ためて きた せんぱい|||ひと|じん|えいが|||

ポイント を 崩せた か と 思う と ! ||くずせた|||おもう|

おもしろい 基準 そこ か ? |きじゅん||

クソ もう 二度と ||にどと

仏心 なんか 出 さ ねえ ぞ 。 ほとけごころ||だ|||

あっ 先輩 ちょっと |せんぱい|

電器 屋 寄って いい っす か ? でんき|や|よって|||

新しい イヤホン 探して て 。 あたらしい||さがして|

ん っ いい ぞ 。

そういう とこ っす よ 先輩 。 ||||せんぱい

はっ ?

《 この 電器 屋 来た とき の |でんき|や|きた||

「 せっかく 来た んだ から なんか |きた|||

買わ なきゃ 」 って 気 に なる かわ|||き||

現象 は なんだろう … げんしょう||

お っ いい な これ 》 せ ん ぱ ~ い ! あっ ?

こっち こっち こっち っす ~。

お前 イヤホン は ? おまえ||

ほら ほら 先輩 ||せんぱい

隣 あいて る っす よ 。 となり||||

話 聞けよ 。 はなし|きけよ

フワァ ー 。

ま ぁ 映画 の あと だ し ||えいが||||

ちょうど いい か 。

そう そう いい っす よ ~

効き ます よ ~。 きき||

ん っ いい な 本当に 。 ||||ほんとうに

でしょう ?

ま ぁ 私 は いつも ||わたくし||

腰 より 肩 っす けど ね 。 こし||かた|||

肩 ? かた

う っ …。

な っ … お前 なに を いきなり …。 ||おまえ|||

あっ … すみません …。

ん っ ! 私 マッサ ー ジ と かさ れる と ||わたくし|||||||

つい 声 出ちゃ って …。 |こえ|でちゃ|

その … 昔 から |むかし|

肩こり ひどくて … あっ 。 かたこり||

そりゃ ま ぁ …

そんな それ を あれ して たら …。

あっ あぁ … お 金 あったら |||きむ|

すぐ 買って 帰る のに ぃ …。 |かって|かえる||

だって これ … すごく … あっ 。

気持ち … よく って ~。 きもち||

あっ ああ っ ! あっ あっ …。

あっ ! ああ っ ! ハァ …。

もう 行こう か ! |いこう|

まだ 5 分 も やって なかった のに 。 |ぶん||||

やかましい !

そ っ そういう の は あれ だ …。

家 で やれ 。 いえ||

なに が っす か ?

ん っ ?

まったく この バカ は 。

公共 の 場 で 変な 声 出し や が って 。 こうきょう||じょう||へんな|こえ|だし|||

ねぇ ねぇ せ ん ぱ ~ い !

なんだ よ 今度 は …。 ||こんど|

これ ~ 10 分間 立って る だけ で |ぶん かん|たって|||

すごい 運動 量 に |うんどう|りょう|

なる らしい っす よ ~。

どう っす か ~ 先輩 も ~。 |||せんぱい|

も ~ う ! もう ~ アホ ー お前 ~! |||||おまえ

あっ 見て ください 先輩 ! |みて||せんぱい

今度 は な んだ よ …。 こんど||||

ほら ! VR っす よ VR ! |vr|||vr

へ ぇ これ が VR か 。 ||||vr|

試さ れて み ます か ? お 客 様 。 ためさ||||||きゃく|さま

はい ! 私 やり たい っす ! |わたくし|||

お っ … お ぉ お ~ っ !

振り向いたら 視点 も 一緒に ! ふりむいたら|してん||いっしょに

VR すげ ぇ ! vr||

これ すげ ぇっ すよ 先輩 ! ||||せんぱい

う ぉ ~ ちょ いや ~!

わかった から

あん ま 大きい 声 出す な 。 ||おおきい|こえ|だす|

うわ っ ! ぶ 武器 ! |||ぶき

あっ これ 違 っ … 弾 ! 弾 ない ! ||ちが||たま|たま|

おいおい 後ろ 大丈夫 か ? |うしろ|だいじょうぶ|

えっ 後ろ ? うわ ~ 来 てる ! |うしろ||らい|

むっ ちゃ 来 てる ! うわ ぁ ! ||らい|||

ハハッ 。

ハハハ … いい リアクション する な お前 。 |||||おまえ

この 姿 は かっこうの 宣伝 に …。 |すがた|||せんでん|

ウヒャ ー !

ギャ ー !

あ ~ やられた っす !

いや VR すげ ぇ ! |vr||

あ あの 大丈夫です か ? ||だいじょうぶです|

大丈夫です …。 だいじょうぶです

う ぎ ゅう …。

なんで しゅ か 先輩 ~。 |||せんぱい

あ あの …。

彼 氏 さん も よかったら 。 かれ|うじ|||

彼 氏 で は ないで す 。 かれ|うじ||||

あ … じゃあ …。

なんか 危なく ない やつで 。 |あぶなく||

あ … お ぉ !

海 の グラフィック マジ すげ ぇな ! うみ|||||

先輩 ゴ ー グル で 悪人 顔 が 隠さ れて せんぱい|||||あくにん|かお||かくさ|

普通の 人 み たい っす よ 。 ふつうの|じん||||

黙って ろ ボケ ! だまって||

うわ っ … デカ … サメ デカ っ !

あれ ? サメ こっち 来て ませ ん ? |||きて||

えっ マジ か 。

うわ ~ っ ! ちょ … 噛んで る ! |||かんで|

め っちゃ 噛んで きて る コイツ ! ||かんで|||

わ ぁ 来た っ ! ||きた|

アハハハ !

先輩 ビビ り すぎ っす よ ! せんぱい|||||

お前 に 言わ れた か ねえ よ ! おまえ||いわ||||

ああ っ ! 離せ コラ ! ||はなせ|

ここ は 先輩 の 醜態 を ||せんぱい||しゅうたい|

バッチリ 動画 に 収め |どうが||おさめ

後日 いじり まくって やる っす 。 ごじつ||||

お 客 様 プレ ー 中 の 方 に |きゃく|さま|||なか||かた|

あまり 近づいて は …。 |ちかづいて|

め っちゃ デカ い …。

えっ … なんだ これ …。

えっ …。

クラゲ ? タコ ? マンボウ ?

デカ っ ! やわらか ! なんか 怖 っ ! ||||こわ|

ヒ ー ッ …。

正直 VR 侮って た けど すごい わ ! しょうじき|vr|あなどって||||

迫力 は すげ ぇし はくりょく|||

感触 まで 再現 する の か ! かんしょく||さいげん|||

大丈夫です か ? だいじょうぶです|

いえ いい っす … 平気 っす …。 |||へいき|

アハハハ !

( バット を 振る 音 ) ||ふる|おと

アハハハ …。

ア ー ハッハ !

「 VR やったら vr|

体 動かし たく なった ぜ キリッ 」 からだ|うごかし||||

と か 言って ||いって

意気揚々と バット を 振り いきようようと|||ふり

三振 の 山 を 築く 先輩 しっかり ~! さんしん||やま||きずく|せんぱい|

うる せ ぇ 黙って ろ 。 |||だまって|

ほら 先輩 次 きた 次 ! |せんぱい|つぎ||つぎ

頑張れ か っと ば せ ホ ー ムラン ! がんばれ|||||||

あぁ もう やかましい !

アハハハ ! 全然 前 に 飛ば ねえ ! |ぜんぜん|ぜん||とば|

ハァ … ハァ … クソ …。

先輩 経験 者 って 言った のに せんぱい|けいけん|もの||いった|

全然 じゃ ない っす か ! ぜんぜん||||

あぁ クソ 腹 立つ な コイツ 。 ||はら|たつ||

中学 の とき に ちゅうがく|||

1 年 だけ やって た んだ よ 。 とし|||||

はい ! 私 も やって み たい っす ! |わたくし|||||

ほれ カ ー ド 残り やる よ 。 ||||のこり||

あざ っす !

近づき すぎて ちかづき|

ボ ー ル に 当たら ない ように な 。 ||||あたら||よう に|

ウッス ! ホ ー ムラン 打ったら ||||うったら

ごはん 奢 って ください ね ! |しゃ|||

前 見ろ 危 ねえ から 。 ぜん|みろ|き||

よ ~ し … 足 を 踏み込んで ||あし||ふみこんで

腰 を 回して …。 こし||まわして

いっち ょ まえ に ま ぁ …。

ん っ ちょっと 待て お前 …。 |||まて|おまえ

う ぉぉ !

柔軟 体操 は …。 じゅうなん|たいそう|

あっ …。

あ … う お ぉ …。

いっ … いった ぁ …。

バカ か お前 ! ||おまえ

いきなり なに

思いっきり フルスイング して んだ ! おもいっきり|||

すぐ そこ に 横 に なれ ! |||よこ||

ミシッ て いった …。

いう よ そりゃ !

先輩 の マネ したら せんぱい|||

えらい 目 に あった …。 |め||

素人 が いきなり しろうと||

腰 使った スイング なんか できる か ! こし|つかった||||

痛めて 当たり前だ アホ ! いためて|あたりまえだ|

この 痛み は …。 |いたみ|

先輩 の せい っす から ね 。 せんぱい|||||

なんで だ よ !

ハァ … お前 今日 は もう 帰って 寝ろ 。 |おまえ|きょう|||かえって|ねろ

で 明日 病院 行け 。 |あした|びょういん|いけ

病院 … で すって ? びょういん||

ごはん 行き ましょう よ ! |いき||

なんだ よ その 執念 !? |||しゅうねん

(2 人 ) いただき ます 。 じん||

とりあえず

自分 で 普通に 歩ける ようだ し じぶん||ふつうに|あるける||

大変な ケガ じゃ ない だろう けど な 。 たいへんな||||||

明日 に なって も 痛む よう なら あした||||いたむ||

病院 行けよ 。 びょういん|いけよ

今 だって ホント は 帰って いま||||かえって

寝た ほう が いい んだ ぞ 。 ねた|||||

大丈夫 っす よ … うん うまう ま 。 だいじょうぶ|||||

お前 運動 不足 気味だろう ? おまえ|うんどう|ふそく|ぎみだろう

ああ なる の は

ふだん から 運動 して ない 証拠 だ 。 ||うんどう|||しょうこ|

グッ … しかたない じゃ ない っす か 。

初心 者 な ん すよ !? しょしん|もの|||

初心 者 なら しょしん|もの|

なおさら 準備 運動 ぐらい しろ 。 |じゅんび|うんどう||

腰 の ケガ は 大変な んだ ぞ 。 こし||||たいへんな||

ん っ … う っす 。

そもそも

無理に ついてこ なけりゃ むりに||

そんな 目 に あう こと も |め||||

なかった って の わか っ … あれ ?

俺 の … から 揚げ … おい 。 おれ|||あげ|

なんで お前 が 食って ん の ? |おまえ||くって||

へ っ ?

お前 全部 食った の ? おまえ|ぜんぶ|くった|

えっ ?

シェ … シェア か と …。

ち げ ぇよ アホ !

そもそも 全部 食って |ぜんぶ|くって

シェア も クソ も ある か っ !

いや いら ねえ よ !

アッハッハ 兄ちゃん そんなに 怒っちゃ |にいちゃん||いかっちゃ

彼女 が かわいそうだ よ 。 かのじょ|||

彼女 じゃ ない んです けど …。 かのじょ|||ん です|

すみません

から 揚げ もう 一 皿 ください 。 |あげ||ひと|さら|

まいど 。

いや ぁ

大将 の から 揚げ が おいしくて たいしょう|||あげ||

箸 が 止まら なかった ん すよ 。 はし||とまら|||

アハハ 嬢 ちゃん 上手だ なぁ 。 |じょう||じょうずだ|

得な 性格 して んな コイツ 。 とくな|せいかく|||

よっ しゃ オマケ だ 2 人 で 食い な 。 ||||じん||くい|

わ ぁ いいん す か !

いやいや 悪い で すよ 。 |わるい||

ガハハハ いい って いい って 。

うまい っ !

った く …。

先輩 せっかく の 厚意 は せんぱい|||こうい|

受け取ら なきゃ 失礼 っす よ 。 うけとら||しつれい||

ん っ … ま ぁ それ も そう か 。

じゃあ いただき ま …。

だから なんで 全部 食う の お前 ! ||ぜんぶ|くう||おまえ

ごめんなさい ! つい !

ほ い から 揚げ あがった ぜ 。 |||あげ||

また かよ !

ん っ …。 せ ん ぱ ~ い ! ん っ 。

おはよう ございます !

お ぉ 。

昨日 は 楽しかった っす ね 。 きのう||たのしかった||

は ぁ ?

お前 腰 痛めた だけ だ ろ 。 おまえ|こし|いためた|||

えっ ?

先輩 ぼっ ちな 一 日 を せんぱい|||ひと|ひ|

過ごさ ず に すんで すごさ|||

楽しかった でしょう ? たのしかった|

俺 は 最初 から おれ||さいしょ|

一 人 で 過ごす つもり だって ひと|じん||すごす||

ずっと 言って たよ な !? |いって||

も ~ う うれしい くせ に

強 がっちゃ って ~。 つよ||

言って ろ 。 いって|

でも バッティングセンタ ー なんか は

女の子 の 友達 と も おんなのこ||ともだち||

行った こと なくて 新鮮だった っす 。 おこなった|||しんせんだった|

次 は パカ ー ン と 飛ばして み たい んで つぎ||||||とばして|||

バット の 振り 方 教えて ください ね 。 ||ふり|かた|おしえて||

あっ いっそ

今日 も 行っちゃ い ます ? きょう||おこなっちゃ||

今日 は バイト だ 。 きょう|||

え ~ っ 。

じゃあ また 今度 っす ね 。 ||こんど||

《「 また 今度 」… ねぇ 。 |こんど|

まったく この アホ は

少々 痛い 目 見て も しょうしょう|いたい|め|みて|

めげ ず に 楽し そうに しや が って 。 |||たのし|そう に|||

いつ から こう なった の か

わかん ねえ けど 》

こう ? こう っす か ね 。

《 ま ぁ 退屈 は し ない し ||たいくつ||||

少し ぐらい 我慢 して やる か 》 すこし||がまん|||

あぁ また 今度 な 。 ||こんど|

あの … 先輩 。 |せんぱい

ん っ ?

昨日 の アレ の せい か きのう|||||

や っぱ まだ 腰 が 痛い ん すよ 。 |||こし||いたい||

先輩 の せい っす から ね 。 せんぱい|||||

言い 方 ~ っ ! いい|かた|

歩く の つらい んで あるく|||

おんぶ して ください よ 。

ほら 先輩 の せいなん す から 。 |せんぱい||||

黙れ ~ っ ! だまれ|