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ブギーポップは笑わない, Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 5

Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 5

♪ ~

~ ♪

( 綺 ( あや ) ) ねえ どう し て 正樹 ( まさき ) は 私 に 関心 を 持つ の ?

( 正樹 ) いや 単に 仲よく なり たい な と 思って る だけ な ん だ けど

( 綺 ) し たい の ? ( 正樹 ) は ?

私 と し たい の かしら … セックス

あっ あの ね 織機 ( おり は た ) …

別に いい わ し たい なら そう 言って

あ …

( 正樹 ) 彼女 の 名前 は 織機 綺

年 は 僕 と 同じ 15 歳

恐らく 僕 たち は 恋人 同士 だ

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で …

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で …

( 殴る 音 )

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で …

彼女 に は 謎 が 多い から だ

つまらない こと を し て いる の ね

あ ?

( 正樹 ) 中学 3 年 の 冬 僕 は 日本 の 高校 に 進学 する ため に ―

両親 と 住 ん で い た プノンペン から 単身 帰国 し た

( 教師 ) 谷口 ( たに ぐち ) 正樹 君 だ

( 正樹 ) 卒業 資格 を 取る ため に 通い 始め た 中学校 だ が ―

そんな 経緯 の せい か 僕 は ―

クラス に どこ か 溶け込 め ず に い た

姉 の 凪 ( なぎ ) に 言わ せる と …

( 凪 ) そう いう もん よ

人 と 違う こと を する の が 怖い って いう ヤツ ら ばっかり だ よ

( 正樹 ) だ から なるべく 波風 を 立て ない よう ―

“ いい ヤツ ” を 演じ て い た つもり だった

( 女子 生徒 ) へえ 分かり やすい

( 女子 生徒 ) 頭 いい よ ね さすが 帰国 子女 !

( 正樹 ) しかし それ を 快く 思わ ない 者 も い た よう で …

( 男子 生徒 ) よう 帰国 子女

あ …

( 男子 生徒 ) 少し 目立ち すぎ なん じゃ ねえ か ?

( 正樹 ) そうかい 気 を つける よ

( 男子 生徒 ) “ 気 を つける ” だ ?

( 正樹 ) ああ 目立た ない よう に する よ

( 男子 生徒 ) ふざけ てん じゃ ねえ ぞ ちょっと 顔 貸せ

( 殴る 音 )

( 正樹 ) う っ …

( 正樹 ) 僕 は 護身 用 に 空手 を やって い た ので ―

腕 に 覚え は あった が ―

トラブル を 起こし て は 進学 に も 響き かね ない

もう 4 ~ 5 発 殴ら せ て 済ませる か

そう 考え た とき だった

つまらない こと を し て いる の ね

( 一同 ) あ …

( 綺 ) 目的 は 何 ?

その 人 に どんな 落ち度 が あって そう いう こと し て いる の ?

( 正樹 ) あ …

ああ ? 何 だ お前 こいつ の 知り合い か ?

理由 を 聞い て いる ん だ けど

この 野郎 が 女 ったら し だ から だ よ

ふう ん

要するに あなた 方 の 怒り の 原因 は ―

自分 たち の 性 的 欲求 不満 と いう こと ね

が はっ

何 だって ? 今 何て 言った ?

( 綺 ) それ なら 代わり に 私 で 満足 し て

( 男子 生徒 たち ) おお っ …

ハッ 上等 だ

そこ まで 言う なら 満足 さ せ て もら お う じゃ ねえ か

( 正樹 ) お おい ちょっと …

やめ て くれ ! この 子 は 関係ない !

( 男子 生徒 ) 何 だ ? いまさら かっこ つけ や がって

て め え は とっとと う せろ !

こっち は その 女 と お 楽しみ だ

や … やめろ

( 飛鳥井 ( あす かい ) ) お ー い そこ の 君

勘違い し て いる かも しれ ない ので 一応 聞く が

( 男子 生徒 ) だ 誰 だ ?

( 飛鳥井 ) 君 は その 女の子 を 助け たい の か ?

は はい

なるほど

では ここ は 僕 に 任せ て 早く 逃げ た まえ

はい ! あ … ありがとう ござい ます !

( 男子 生徒 ) お おい 待て !

待つ の は 君 ら だ

( 正樹 ) とりあえず ここ に 座って 待って て くれる ?

( 正樹 ) いい ね ? ( 綺 ) うん

( 正樹 ) すぐ 戻る から

あ …

( 飛鳥井 ) や あ 君 か

( 正樹 ) だ 大丈夫 で し た か ?

( 飛鳥井 ) ああ それ より あの 子 は ?

( 正樹 ) あっ 駅前 に 待た し て …

( 飛鳥井 ) 早く 戻って あげ た ほう が いい

( 正樹 ) あ はい

あの 少女 見かけ と 違って ひどく 安定 が ない はず だ から

( 正樹 ) え ? あ … ホント に ありがとう ござい まし た

( 正樹 ) さっき は 驚 い た よ

でも お 礼 を 言わ なく ちゃ ね

なんで ?

だって 助け て くれ た ん だ よ ね ?

嫌わ れ た と 思った から … だ から …

え ? なんで 僕 が 君 を 嫌う の ?

私 他 の 人 に 嫌わ れ ちゃ いけ ない の

僕 は 別に 君 を 嫌ったり し て ない よ

でも にらま れ た

( 正樹 ) え ?

怒って る の か な って …

あっ いや あれ は その …

と とにかく 服 を 弁償 する よ

( 綺 ) 平気 よ ( 正樹 ) けど …

本当 に いい の ありがとう

私 織機 綺 って いう の

え ?

あなた は ?

僕 は 谷口 正樹

正樹 … すてき な 名前 ね

( 正樹 ) あ …

( 正樹 ) 思え ば ―

それ は 一目 ぼ れ の よう な もの だった の かも しれ ない

( 綺 ) いい の ? 私 で

( 正樹 ) いや こない だ の お 礼 も ある し さ

あ … 都合 が 悪い なら 別に いい ん だ けど

( 綺 ) ありがとう 分かった わ

あっ

( 正樹 ) うーん どう する ? 今日 は やめ とく ?

( 綺 ) どう し て ?

( 正樹 ) だって かなり 待た さ れ そう だ よ

( 綺 ) 正樹 は 待ち たく ない の ?

( 正樹 ) だって 疲れる だ ろ

じゃあ 私 が 並 ん でる から 正樹 は どこ か で 休 ん で て いい よ

いやいや なら 僕 が 並ぶ

いい の 何 も し ない こと に は 慣れ てる から

いや だって 織機 へ の お礼 な ん だ し …

そう だ ! ここ で ちょっと 待って て

( 店員 ) チーズ バーガー と ホットドッグ お 待た せ し まし た

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ( 正樹 ) どう も

( 安 能 ( あの う ) ) お っ 転校 生 じゃ ねえ か ( 正樹 ) えっ ?

( 安 能 ) 何 してん だ よ こんな 所 で

あ … ああ まあ ちょっと

どうせ 女 でも 待た せ てん だ ろ ええ ?

悪い けど 急 い でる ん だ それ じゃ

( 正樹 ) 本当 に それ で よかった ?

( 綺 ) うん 好き嫌い は ない の

嫌う 資格 ない から

え ?

それ より 正樹 もう 戻って こ ない と 思った

そんな わけない だ ろ

むしろ こう なったら 持久 戦 だ と 思って さ

あっ

うん きれい に なった わ

( 正樹 ) ん ん ?

( 綺 ) 楽しい ? ( 正樹 ) え ?

正樹 は 私 なんか と 一緒に い て つまらなく ない の ?

そんな こと ある わけな い だ ろ

よかった それ が 心配 だった の

織機 こそ 俺 と 一緒 で 楽しい …

( 手 を 取る 音 ) ( 正樹 ) あっ …

( 綺 ) 正樹 って 温かい の ね

( 正樹 ) こう し て 僕 は 織機 と つきあい 始め た

けど 果たして 本当 に つきあって いる の か

それ くらい 彼女 に は 謎 が 多い

連絡 する の は いつも 僕 だった

万事 この 調子

僕 が 浮つ い て 彼女 は 平静

だから 余計 に 僕 は 織機 を 誘って しまう の だ

( 綺 ) さあ 分から ない わ

分から ない って 進路 決め て ない の ?

受験 は する みたい だ けど どこ に なる か よく 分から ない の

親 が 厳しい の ?

( 綺 ) そんな もの は ない わ

( 正樹 ) え ? どう いう こと ?

( 綺 ) ない の … そう いう の

( 正樹 ) え ? じゃ 親戚 の 人 と か は ?

聞い ちゃ いけ なかった ?

ごめんなさい 正樹

( 正樹 ) ん ? 何 が ?

ごめんなさい

言 え ない の

いや いい って

( 正樹 ) それ でも 彼女 は ―

いつも 決まって 最後 に こう 言って くれ た

( 綺 ) また 会え る ?

( 正樹 ) もちろん だ よ

( 携帯 電話 の 着信 音 )

あっ … あ あっ !

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ

や あ 珍しい ね

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ

君 から 電話 し て くる なんて

君 から 電話 し て くる なんて

どう かし た ?

えっ ? 深 陽 ( しんよう ) 学園 に ?

( 綺 ) うん 正樹 気 に かけ て た でしょ ?

( 正樹 ) そ っか おめでとう !

( 綺 ) 正樹 が 喜 ん で くれ て うれしい わ

ねえ お 祝い し たい ん だ けど これ から いつも の 公園 で 会 える ?

( 綺 ) ええ いい わ

( 正樹 ) それ じゃ

( 正樹 ) やっぱり あれ は 一目 ぼ れ だった の だ

( 安 能 ) あれ は 一目 ぼ れ だった の だ

( 女子 生徒 ) ねえ かっこよく ない ?

( 男子 生徒 ) なんか スカ し た ヤツ だ な

ん ? ああ … そう だ な

( 安 能 ) それ は 初めて の こと で ―

自分 でも 整理 が つか なかった

( 男子 生徒 ) まったく ムカ つく よ な あいつ

( 安 能 ) え ? ( 男子 生徒 ) 分かる ぜ

お前 いつも すげ え 目 で に らん でる から な

あ ああ … まあ な

( 女子 生徒 ) 今度 は 英語 教え て

( 女子 生徒 ) 私 も 私 も

あっ ああ … ごめん

( 女子 生徒 ) 今 わざと じゃ ない ?

( 女子 生徒 ) 安 能 性格 マジ 悪い よ ね

( 女子 生徒 ) そう そう ひがん じゃ って

( 安 能 ) チッ

( 男子 生徒 ) ヘヘッ いい ね やろ う ぜ

( 男子 生徒 ) ホント あいつ 気 に 食わ ねえ よ

( 安 能 ) ただ 友人 に なり たかった

なんとか 距離 を 縮め たかった だけ だ

( 正樹 ) やめ て くれ ! この 子 は 関係ない !

( 男子 生徒 ) 何 だ ? いまさら かっこ つけ や がって

( 足音 ) ( 飛鳥井 ) なんだか …

あ … あ あっ

あまり 感心 でき ない やり 方 だ な 君

う う っ …

ひ いっ

ハァ …

くっ …

( 安 能 ) 感心 な ん か さ れ なく て いい

手段 を 選 ん でる 場合 で は ない

そう だ ! ここ で ちょっと 待って て

( 安 能 ) お っ 転校 生 じゃ ねえ か

悪い けど 急 い でる ん だ それ じゃ

な っ …

くっ …

( 安 能 ) なんで …

なんで あんな 女 を あいつ は …

( 窓 の 開く 音 )

あっ

何 だ ? あの 女 ―

何 か 言って る

誰 か と 話し て ん の か ?

( 足音 )

( スプー キー E ) お前 か ( 安 能 ) え ?

ひ っ … う っ

う っ …

( スプー キー E ) この ところ ストーカー し てる と いう ヤツ は

( 綺 ) 私 に 好き に なる 資格 は ない の

私 に 好き に なる 資格 は ない の

私 に …

あの 人 を 好き に なる 資格 は ない の

( スプー キー E ) 余計 な こと は 忘れろ

( 安 能 の 悲鳴 )

( 安 能 の 悲鳴 )

( スプー キー E ) 安 能 慎 二郎 ( しんじろ う )

お前 は 今 まで 執着 し て き た 全て の こと を 意識 し ない

( 安 能 ) し ない

そして お前 は これ から 自分 の 願望 を 持た ない

( 安 能 ) 持た ない

お前 は 端末 の 1 つ と なった

僕 は 端末 に なった

お前 は 深 陽 学園 に 進学 しろ そして 指示 を 待て

指示 を 待つ

( スプー キー E ) よ ー し お前 は 今 から 統 和 ( と うわ ) 機構 の 下 僕 だ

( 安 能 の 母 ) 塾 を 変える ? ( 安 能 ) うん

最近 は 成績 も 落ちる 一方 だった し ―

あの 塾 じゃ 志望 校 に 行け ない から

( 安 能 の 母 ) えっ 志望 校 って どこ に 決め た の ?

深 陽 学園 だ よ

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ

( 女子 生徒 ) ホント 人 が 変わった みたい よ ね 安 能 君

ねっ 実は 案外 いい ヤツ かも

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ

( 教師 ) うん これ なら 十 分 合格 圏 内 だ

余計 な こと を 考え ず に 集中 すれ ば できる ん だ な お前 も

( 安 能 ) ええ そう 思い ます

ん ? おい どう し た ?

えっ 何 が です ?

お前 泣 い てる ぞ

えっ … あれ ? どう し た の か な

( 安 能 ) スプー キー E に 緊急 連絡

感情 回路 に 干渉 する 事態 ケース F が 発生

動揺 度 A です

( スプー キー E ) ほう 詳しく 報告 しろ

( スプー キー E ) ふむ

要するに 女 が 1 匹 お前 に 引っかかって き た と いう こと か

よし あと は 俺 が 処置 する

お前 の 手紙 に 関する 記憶 は 全て 消去 しろ

( 安 能 ) はい

手紙 に 関する 記憶 は 全て … 消去 し まし た

よし 通常 モード に 戻れ

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ

( チャイム )

( 飛鳥井 ) それ は きっと “ 感動 ” と いう もの だ ろ う な

え ?

君 は その 絵 に 心 を 動かさ れ た ん だ ろ う

しかし これ まで そう いう 経験 を し た こと が ない ので ―

反応 が でき ない

君 は 安 能 慎 二郎 君 だ ね ?

はい そう です けど

私 は ここ の 美術 コース 担当 の 飛鳥井 仁 ( じん ) だ

君 の こと は 前 から 見 て いた ん だ よ 安 能 君

どう し て です か ?

君 に 救い が ない から だ よ

どう いう … 意味 です ?

( 飛鳥井 ) 君 の 心 を いじった ヤツ は “ 統 和 機構 ” と いう 連中 かな ?

( スプー キー E ) お前 は 今 から 統 和 機構 の 下 僕 だ

( 安 能 ) う お おお お お っ

あわれ な …

君 の 苦しみ の 質 まで は 分から ない が 約束 しよ う

君 の その 苦し み も 4 月 に 雪 が 降る とき に ―

全て 白く 覆い つくさ れる だ ろ う と ね

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し …

僕 は … 進学 し …

( カバン を 開ける 音 ) ( 安 能 ) ん ?

何 だ これ ?

手紙 を くれ た の は 君 か ?

えー と 何て の かな …

あの 手紙 は どう いう つもり な ん だ ?

いたずら か と も 考え た ん だ けど …

それにしても いつの間に 僕 の カバン の 中 に 入れ た ん だ ?

( 少女 ) 何 だって ? 今 何て 言った ?

え ?

( 少女 ) 君 は 手紙 を ゲタ 箱 じゃ なく ―

カバン の 中 から 見つけ た の か ?

な 何 だ よ 急に それ が どう かし た の か …

( 少女 ) 危ない ! ( 安 能 ) あっ

う っ … な 何 だ ! ?

いつの間に 支配 から 逃れ た ん だ ?

え ?

俺 の 指令 以外 の 理由 で お前 が ここ へ 来る こと は あり え ない

( 安 能 ) な 何 を ?

( スプー キー E ) 手紙 に 関する 記憶 は 全て 消去 し た はず だ

なのに お前 は 手紙 を 見つけ た

ともかく もう 一 度 やり 直す ほか ある まい な

あ あっ …

フッ フハハハハ …

あっ

( 口笛 )

( 口笛 )

( スプー キー E ) ん ?

( 口笛 )

( ブギー ポップ ) 君 は この 前 の 人 喰 ( ひ とく ) い より も ―

もろい と 見える な

さっき の 少女 に 化け て た ヤツ か

貴 様 何者 だ !

( ブギー ポップ ) 僕 が 誰 か は もう 知って いる ん じゃ ない か な ?

統 和 機構 の 合成 人間 君 は

( スプー キー E ) まさか 貴 様 …

僕 は 再 出現 し た イマジ ネーター を 追って いる ので ―

本来 君 なんか どう で も いい ん だ が …

( スプー キー E ) ケッ !

( ブギー ポップ ) 目 の 前 に 被害 者 が い た の で は 見過ごす こと も でき なく て ね

ギョ ワッ

( ブギー ポップ ) ついで で 悪い が 倒さ せ て もらう よ

く そ っ や れる もん なら やって みろ !

( 安 能 ) う … う う っ

( スプー キー E ) ええ いっ !

( 安 能 ) わ ああ ああ ああ あっ !

あ あっ

( ブギー ポップ ) ヤツ に は 逃げ られ た けど 君 は もう 大丈夫 だ ろ う

今度 接触 し たら また 僕 が 現れる から ね

しかし 君 が どう し て ヤツ の 支配 から 抜け出 せ た の か ―

大変 興味深い が ―

どうせ 尻尾 は 残し て い ない だ ろ う な

こっち が 本物 の 手紙 だ

本物 ?

( ブギー ポップ ) デート の 誘い だ よ

待ち合わせ 場所 は ここ

でも 日付 は あさって だ から 間違え ない よう に ね

ホント だ どう いう こと だ よ

あ … え ?

( 安 能 ) その 年 の 春 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し た

( 正樹 ) ねえ お 祝い し たい ん だ けど これ から いつも の 公園 で 会 える ?

ええ いい わ

( 正樹 ) それ じゃ

( 綺 ) うん それ じゃ

( ハト の 鳴き声 )

( 足音 ) ( 綺 ) あっ …

( 足音 )

( 綺 ) あ …

こんな 所 で 何 を し て いる ? カミール

♪ ~

~ ♪


Boogiepop wa Warawanai (2019) Episode 5

♪ ~

~ ♪

( 綺 ( あや ) ) ねえ どう し て 正樹 ( まさき ) は 私 に 関心 を 持つ の ? き||||||まさき|||わたくし||かんしん||もつ|

( 正樹 ) いや 単に 仲よく なり たい な と 思って る だけ な ん だ けど まさき||たんに|なかよく|||||おもって||||||

( 綺 ) し たい の ? ( 正樹 ) は ? き||||まさき|

私 と し たい の かしら … セックス わたくし||||||せっくす

あっ あの ね 織機 ( おり は た ) … |||しょっき|||

別に いい わ し たい なら そう 言って べつに|||||||いって

あ …

( 正樹 ) 彼女 の 名前 は 織機 綺 まさき|かのじょ||なまえ||しょっき|き

年 は 僕 と 同じ 15 歳 とし||ぼく||おなじ|さい

恐らく 僕 たち は 恋人 同士 だ おそらく|ぼく|||こいびと|どうし|

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で … ||||ぼく||しょっき|||であい||しょうしょう|ふくざつ|

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で … ||||ぼく||しょっき|||であい||しょうしょう|ふくざつ|

( 殴る 音 ) なぐる|おと

と いう の も 僕 と 織機 と の 出会い は 少々 複雑 で … ||||ぼく||しょっき|||であい||しょうしょう|ふくざつ|

彼女 に は 謎 が 多い から だ かのじょ|||なぞ||おおい||

つまらない こと を し て いる の ね

あ ?

( 正樹 ) 中学 3 年 の 冬 僕 は 日本 の 高校 に 進学 する ため に ― まさき|ちゅうがく|とし||ふゆ|ぼく||にっぽん||こうこう||しんがく|||

両親 と 住 ん で い た プノンペン から 単身 帰国 し た りょうしん||じゅう|||||ぷのんぺん||たんしん|きこく||

( 教師 ) 谷口 ( たに ぐち ) 正樹 君 だ きょうし|たにくち|||まさき|きみ|

( 正樹 ) 卒業 資格 を 取る ため に 通い 始め た 中学校 だ が ― まさき|そつぎょう|しかく||とる|||かよい|はじめ||ちゅうがっこう||

そんな 経緯 の せい か 僕 は ― |けいい||||ぼく|

クラス に どこ か 溶け込 め ず に い た くらす||||とけこ|||||

姉 の 凪 ( なぎ ) に 言わ せる と … あね||なぎ|||いわ||

( 凪 ) そう いう もん よ なぎ||||

人 と 違う こと を する の が 怖い って いう ヤツ ら ばっかり だ よ じん||ちがう||||||こわい|||やつ||||

( 正樹 ) だ から なるべく 波風 を 立て ない よう ― まさき||||なみかぜ||たて||

“ いい ヤツ ” を 演じ て い た つもり だった |やつ||えんじ|||||

( 女子 生徒 ) へえ 分かり やすい じょし|せいと||わかり|

( 女子 生徒 ) 頭 いい よ ね さすが 帰国 子女 ! じょし|せいと|あたま|||||きこく|しじょ

( 正樹 ) しかし それ を 快く 思わ ない 者 も い た よう で … まさき||||こころよく|おもわ||もの|||||

( 男子 生徒 ) よう 帰国 子女 だんし|せいと||きこく|しじょ

あ …

( 男子 生徒 ) 少し 目立ち すぎ なん じゃ ねえ か ? だんし|せいと|すこし|めだち|||||

( 正樹 ) そうかい 気 を つける よ まさき||き|||

( 男子 生徒 ) “ 気 を つける ” だ ? だんし|せいと|き|||

( 正樹 ) ああ 目立た ない よう に する よ まさき||めだた|||||

( 男子 生徒 ) ふざけ てん じゃ ねえ ぞ ちょっと 顔 貸せ だんし|せいと|||||||かお|かせ

( 殴る 音 ) なぐる|おと

( 正樹 ) う っ … まさき||

( 正樹 ) 僕 は 護身 用 に 空手 を やって い た ので ― まさき|ぼく||ごしん|よう||からて|||||

腕 に 覚え は あった が ― うで||おぼえ|||

トラブル を 起こし て は 進学 に も 響き かね ない とらぶる||おこし|||しんがく|||ひびき||

もう 4 ~ 5 発 殴ら せ て 済ませる か |はつ|なぐら|||すませる|

そう 考え た とき だった |かんがえ|||

つまらない こと を し て いる の ね

( 一同 ) あ … いちどう|

( 綺 ) 目的 は 何 ? き|もくてき||なん

その 人 に どんな 落ち度 が あって そう いう こと し て いる の ? |じん|||おちど|||||||||

( 正樹 ) あ … まさき|

ああ ? 何 だ お前 こいつ の 知り合い か ? |なん||おまえ|||しりあい|

理由 を 聞い て いる ん だ けど りゆう||ききい|||||

この 野郎 が 女 ったら し だ から だ よ |やろう||おんな||||||

ふう ん

要するに あなた 方 の 怒り の 原因 は ― ようするに||かた||いかり||げんいん|

自分 たち の 性 的 欲求 不満 と いう こと ね じぶん|||せい|てき|よっきゅう|ふまん||||

が はっ

何 だって ? 今 何て 言った ? なん||いま|なんて|いった

( 綺 ) それ なら 代わり に 私 で 満足 し て き|||かわり||わたくし||まんぞく||

( 男子 生徒 たち ) おお っ … だんし|せいと|||

ハッ 上等 だ |じょうとう|

そこ まで 言う なら 満足 さ せ て もら お う じゃ ねえ か ||いう||まんぞく|||||||||

( 正樹 ) お おい ちょっと … まさき|||

やめ て くれ ! この 子 は 関係ない ! ||||こ||かんけいない

( 男子 生徒 ) 何 だ ? いまさら かっこ つけ や がって だんし|せいと|なん||||||

て め え は とっとと う せろ !

こっち は その 女 と お 楽しみ だ |||おんな|||たのしみ|

や … やめろ

( 飛鳥井 ( あす かい ) ) お ー い そこ の 君 あすかい||||-||||きみ

勘違い し て いる かも しれ ない ので 一応 聞く が かんちがい||||||||いちおう|きく|

( 男子 生徒 ) だ 誰 だ ? だんし|せいと||だれ|

( 飛鳥井 ) 君 は その 女の子 を 助け たい の か ? あすかい|きみ|||おんなのこ||たすけ|||

は はい

なるほど

では ここ は 僕 に 任せ て 早く 逃げ た まえ |||ぼく||まかせ||はやく|にげ||

はい ! あ … ありがとう ござい ます !

( 男子 生徒 ) お おい 待て ! だんし|せいと|||まて

待つ の は 君 ら だ まつ|||きみ||

( 正樹 ) とりあえず ここ に 座って 待って て くれる ? まさき||||すわって|まって||

( 正樹 ) いい ね ? ( 綺 ) うん まさき|||き|

( 正樹 ) すぐ 戻る から まさき||もどる|

あ …

( 飛鳥井 ) や あ 君 か あすかい|||きみ|

( 正樹 ) だ 大丈夫 で し た か ? まさき||だいじょうぶ||||

( 飛鳥井 ) ああ それ より あの 子 は ? あすかい|||||こ|

( 正樹 ) あっ 駅前 に 待た し て … まさき||えきまえ||また||

( 飛鳥井 ) 早く 戻って あげ た ほう が いい あすかい|はやく|もどって|||||

( 正樹 ) あ はい まさき||

あの 少女 見かけ と 違って ひどく 安定 が ない はず だ から |しょうじょ|みかけ||ちがって||あんてい|||||

( 正樹 ) え ? あ … ホント に ありがとう ござい まし た まさき|||ほんと|||||

( 正樹 ) さっき は 驚 い た よ まさき|||おどろ|||

でも お 礼 を 言わ なく ちゃ ね ||れい||いわ|||

なんで ?

だって 助け て くれ た ん だ よ ね ? |たすけ|||||||

嫌わ れ た と 思った から … だ から … きらわ||||おもった|||

え ? なんで 僕 が 君 を 嫌う の ? ||ぼく||きみ||きらう|

私 他 の 人 に 嫌わ れ ちゃ いけ ない の わたくし|た||じん||きらわ|||||

僕 は 別に 君 を 嫌ったり し て ない よ ぼく||べつに|きみ||きらったり||||

でも にらま れ た

( 正樹 ) え ? まさき|

怒って る の か な って … いかって|||||

あっ いや あれ は その …

と とにかく 服 を 弁償 する よ ||ふく||べんしょう||

( 綺 ) 平気 よ ( 正樹 ) けど … き|へいき||まさき|

本当 に いい の ありがとう ほんとう||||

私 織機 綺 って いう の わたくし|しょっき|き|||

え ?

あなた は ?

僕 は 谷口 正樹 ぼく||たにくち|まさき

正樹 … すてき な 名前 ね まさき|||なまえ|

( 正樹 ) あ … まさき|

( 正樹 ) 思え ば ― まさき|おもえ|

それ は 一目 ぼ れ の よう な もの だった の かも しれ ない ||いちもく|||||||||||

( 綺 ) いい の ? 私 で き|||わたくし|

( 正樹 ) いや こない だ の お 礼 も ある し さ まさき||||||れい||||

あ … 都合 が 悪い なら 別に いい ん だ けど |つごう||わるい||べつに||||

( 綺 ) ありがとう 分かった わ き||わかった|

あっ

( 正樹 ) うーん どう する ? 今日 は やめ とく ? まさき||||きょう|||

( 綺 ) どう し て ? き|||

( 正樹 ) だって かなり 待た さ れ そう だ よ まさき|||また|||||

( 綺 ) 正樹 は 待ち たく ない の ? き|まさき||まち|||

( 正樹 ) だって 疲れる だ ろ まさき||つかれる||

じゃあ 私 が 並 ん でる から 正樹 は どこ か で 休 ん で て いい よ |わたくし||なみ||||まさき|||||きゅう|||||

いやいや なら 僕 が 並ぶ ||ぼく||ならぶ

いい の 何 も し ない こと に は 慣れ てる から ||なん|||||||なれ||

いや だって 織機 へ の お礼 な ん だ し … ||しょっき|||お れい||||

そう だ ! ここ で ちょっと 待って て |||||まって|

( 店員 ) チーズ バーガー と ホットドッグ お 待た せ し まし た てんいん|ちーず|||||また||||

( 店員 ) ありがとう ござい まし た ( 正樹 ) どう も てんいん|||||まさき||

( 安 能 ( あの う ) ) お っ 転校 生 じゃ ねえ か ( 正樹 ) えっ ? やす|のう|||||てんこう|せい||||まさき|

( 安 能 ) 何 してん だ よ こんな 所 で やす|のう|なん|||||しょ|

あ … ああ まあ ちょっと

どうせ 女 でも 待た せ てん だ ろ ええ ? |おんな||また|||||

悪い けど 急 い でる ん だ それ じゃ わるい||きゅう||||||

( 正樹 ) 本当 に それ で よかった ? まさき|ほんとう||||

( 綺 ) うん 好き嫌い は ない の き||すききらい|||

嫌う 資格 ない から きらう|しかく||

え ?

それ より 正樹 もう 戻って こ ない と 思った ||まさき||もどって||||おもった

そんな わけない だ ろ

むしろ こう なったら 持久 戦 だ と 思って さ |||じきゅう|いくさ|||おもって|

あっ

うん きれい に なった わ

( 正樹 ) ん ん ? まさき||

( 綺 ) 楽しい ? ( 正樹 ) え ? き|たのしい|まさき|

正樹 は 私 なんか と 一緒に い て つまらなく ない の ? まさき||わたくし|||いっしょに|||||

そんな こと ある わけな い だ ろ

よかった それ が 心配 だった の |||しんぱい||

織機 こそ 俺 と 一緒 で 楽しい … しょっき||おれ||いっしょ||たのしい

( 手 を 取る 音 ) ( 正樹 ) あっ … て||とる|おと|まさき|

( 綺 ) 正樹 って 温かい の ね き|まさき||あたたかい||

( 正樹 ) こう し て 僕 は 織機 と つきあい 始め た まさき||||ぼく||しょっき|||はじめ|

けど 果たして 本当 に つきあって いる の か |はたして|ほんとう|||||

それ くらい 彼女 に は 謎 が 多い ||かのじょ|||なぞ||おおい

連絡 する の は いつも 僕 だった れんらく|||||ぼく|

万事 この 調子 ばんじ||ちょうし

僕 が 浮つ い て 彼女 は 平静 ぼく||うわつ|||かのじょ||へいせい

だから 余計 に 僕 は 織機 を 誘って しまう の だ |よけい||ぼく||しょっき||さそって|||

( 綺 ) さあ 分から ない わ き||わから||

分から ない って 進路 決め て ない の ? わから|||しんろ|きめ|||

受験 は する みたい だ けど どこ に なる か よく 分から ない の じゅけん|||||||||||わから||

親 が 厳しい の ? おや||きびしい|

( 綺 ) そんな もの は ない わ き|||||

( 正樹 ) え ? どう いう こと ? まさき||||

( 綺 ) ない の … そう いう の き|||||

( 正樹 ) え ? じゃ 親戚 の 人 と か は ? まさき|||しんせき||じん|||

聞い ちゃ いけ なかった ? ききい|||

ごめんなさい 正樹 |まさき

( 正樹 ) ん ? 何 が ? まさき||なん|

ごめんなさい

言 え ない の げん|||

いや いい って

( 正樹 ) それ でも 彼女 は ― まさき|||かのじょ|

いつも 決まって 最後 に こう 言って くれ た |きまって|さいご|||いって||

( 綺 ) また 会え る ? き||あえ|

( 正樹 ) もちろん だ よ まさき|||

( 携帯 電話 の 着信 音 ) けいたい|でんわ||ちゃくしん|おと

あっ … あ あっ !

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ まさき|かのじょ|||はじめて||れんらく|ぼく||すなお||よろこ||

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ まさき|かのじょ|||はじめて||れんらく|ぼく||すなお||よろこ||

や あ 珍しい ね ||めずらしい|

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ まさき|かのじょ|||はじめて||れんらく|ぼく||すなお||よろこ||

( 正樹 ) 彼女 から の 初めて の 連絡 僕 は 素直 に 喜 ん だ まさき|かのじょ|||はじめて||れんらく|ぼく||すなお||よろこ||

君 から 電話 し て くる なんて きみ||でんわ||||

君 から 電話 し て くる なんて きみ||でんわ||||

どう かし た ?

えっ ? 深 陽 ( しんよう ) 学園 に ? |ふか|よう||がくえん|

( 綺 ) うん 正樹 気 に かけ て た でしょ ? き||まさき|き|||||

( 正樹 ) そ っか おめでとう ! まさき|||

( 綺 ) 正樹 が 喜 ん で くれ て うれしい わ き|まさき||よろこ||||||

ねえ お 祝い し たい ん だ けど これ から いつも の 公園 で 会 える ? ||いわい||||||||||こうえん||かい|

( 綺 ) ええ いい わ き|||

( 正樹 ) それ じゃ まさき||

( 正樹 ) やっぱり あれ は 一目 ぼ れ だった の だ まさき||||いちもく|||||

( 安 能 ) あれ は 一目 ぼ れ だった の だ やす|のう|||いちもく|||||

( 女子 生徒 ) ねえ かっこよく ない ? じょし|せいと|||

( 男子 生徒 ) なんか スカ し た ヤツ だ な だんし|せいと|||||やつ||

ん ? ああ … そう だ な

( 安 能 ) それ は 初めて の こと で ― やす|のう|||はじめて|||

自分 でも 整理 が つか なかった じぶん||せいり|||

( 男子 生徒 ) まったく ムカ つく よ な あいつ だんし|せいと||||||

( 安 能 ) え ? ( 男子 生徒 ) 分かる ぜ やす|のう||だんし|せいと|わかる|

お前 いつも すげ え 目 で に らん でる から な おまえ||||め||||||

あ ああ … まあ な

( 女子 生徒 ) 今度 は 英語 教え て じょし|せいと|こんど||えいご|おしえ|

( 女子 生徒 ) 私 も 私 も じょし|せいと|わたくし||わたくし|

あっ ああ … ごめん

( 女子 生徒 ) 今 わざと じゃ ない ? じょし|せいと|いま|||

( 女子 生徒 ) 安 能 性格 マジ 悪い よ ね じょし|せいと|やす|のう|せいかく||わるい||

( 女子 生徒 ) そう そう ひがん じゃ って じょし|せいと|||||

( 安 能 ) チッ やす|のう|

( 男子 生徒 ) ヘヘッ いい ね やろ う ぜ だんし|せいと||||||

( 男子 生徒 ) ホント あいつ 気 に 食わ ねえ よ だんし|せいと|ほんと||き||くわ||

( 安 能 ) ただ 友人 に なり たかった やす|のう||ゆうじん|||

なんとか 距離 を 縮め たかった だけ だ |きょり||ちぢめ|||

( 正樹 ) やめ て くれ ! この 子 は 関係ない ! まさき|||||こ||かんけいない

( 男子 生徒 ) 何 だ ? いまさら かっこ つけ や がって だんし|せいと|なん||||||

( 足音 ) ( 飛鳥井 ) なんだか … あしおと|あすかい|

あ … あ あっ

あまり 感心 でき ない やり 方 だ な 君 |かんしん||||かた|||きみ

う う っ …

ひ いっ

ハァ …

くっ …

( 安 能 ) 感心 な ん か さ れ なく て いい やす|のう|かんしん||||||||

手段 を 選 ん でる 場合 で は ない しゅだん||せん|||ばあい|||

そう だ ! ここ で ちょっと 待って て |||||まって|

( 安 能 ) お っ 転校 生 じゃ ねえ か やす|のう|||てんこう|せい|||

悪い けど 急 い でる ん だ それ じゃ わるい||きゅう||||||

な っ …

くっ …

( 安 能 ) なんで … やす|のう|

なんで あんな 女 を あいつ は … ||おんな|||

( 窓 の 開く 音 ) まど||あく|おと

あっ

何 だ ? あの 女 ― なん|||おんな

何 か 言って る なん||いって|

誰 か と 話し て ん の か ? だれ|||はなし||||

( 足音 ) あしおと

( スプー キー E ) お前 か ( 安 能 ) え ? |きー||おまえ||やす|のう|

ひ っ … う っ

う っ …

( スプー キー E ) この ところ ストーカー し てる と いう ヤツ は |きー|||||||||やつ|

( 綺 ) 私 に 好き に なる 資格 は ない の き|わたくし||すき|||しかく|||

私 に 好き に なる 資格 は ない の わたくし||すき|||しかく|||

私 に … わたくし|

あの 人 を 好き に なる 資格 は ない の |じん||すき|||しかく|||

( スプー キー E ) 余計 な こと は 忘れろ |きー||よけい||||わすれろ

( 安 能 の 悲鳴 ) やす|のう||ひめい

( 安 能 の 悲鳴 ) やす|のう||ひめい

( スプー キー E ) 安 能 慎 二郎 ( しんじろ う ) |きー||やす|のう|まこと|じろう||

お前 は 今 まで 執着 し て き た 全て の こと を 意識 し ない おまえ||いま||しゅうちゃく|||||すべて||||いしき||

( 安 能 ) し ない やす|のう||

そして お前 は これ から 自分 の 願望 を 持た ない |おまえ||||じぶん||がんぼう||もた|

( 安 能 ) 持た ない やす|のう|もた|

お前 は 端末 の 1 つ と なった おまえ||たんまつ||||

僕 は 端末 に なった ぼく||たんまつ||

お前 は 深 陽 学園 に 進学 しろ そして 指示 を 待て おまえ||ふか|よう|がくえん||しんがく|||しじ||まて

指示 を 待つ しじ||まつ

( スプー キー E ) よ ー し お前 は 今 から 統 和 ( と うわ ) 機構 の 下 僕 だ |きー|||-||おまえ||いま||おさむ|わ|||きこう||した|ぼく|

( 安 能 の 母 ) 塾 を 変える ? ( 安 能 ) うん やす|のう||はは|じゅく||かえる|やす|のう|

最近 は 成績 も 落ちる 一方 だった し ― さいきん||せいせき||おちる|いっぽう||

あの 塾 じゃ 志望 校 に 行け ない から |じゅく||しぼう|こう||いけ||

( 安 能 の 母 ) えっ 志望 校 って どこ に 決め た の ? やす|のう||はは||しぼう|こう||||きめ||

深 陽 学園 だ よ ふか|よう|がくえん||

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ やす|のう|ぼく||ふか|よう|がくえん||しんがく||しじ||まつ

( 女子 生徒 ) ホント 人 が 変わった みたい よ ね 安 能 君 じょし|せいと|ほんと|じん||かわった||||やす|のう|きみ

ねっ 実は 案外 いい ヤツ かも |じつは|あんがい||やつ|

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ やす|のう|ぼく||ふか|よう|がくえん||しんがく||しじ||まつ

( 教師 ) うん これ なら 十 分 合格 圏 内 だ きょうし||||じゅう|ぶん|ごうかく|けん|うち|

余計 な こと を 考え ず に 集中 すれ ば できる ん だ な お前 も よけい||||かんがえ|||しゅうちゅう|||||||おまえ|

( 安 能 ) ええ そう 思い ます やす|のう|||おもい|

ん ? おい どう し た ?

えっ 何 が です ? |なん||

お前 泣 い てる ぞ おまえ|なき|||

えっ … あれ ? どう し た の か な

( 安 能 ) スプー キー E に 緊急 連絡 やす|のう||きー|||きんきゅう|れんらく

感情 回路 に 干渉 する 事態 ケース F が 発生 かんじょう|かいろ||かんしょう||じたい|けーす|||はっせい

動揺 度 A です どうよう|たび||

( スプー キー E ) ほう 詳しく 報告 しろ |きー|||くわしく|ほうこく|

( スプー キー E ) ふむ |きー||

要するに 女 が 1 匹 お前 に 引っかかって き た と いう こと か ようするに|おんな||ひき|おまえ||ひっかかって||||||

よし あと は 俺 が 処置 する |||おれ||しょち|

お前 の 手紙 に 関する 記憶 は 全て 消去 しろ おまえ||てがみ||かんする|きおく||すべて|しょうきょ|

( 安 能 ) はい やす|のう|

手紙 に 関する 記憶 は 全て … 消去 し まし た てがみ||かんする|きおく||すべて|しょうきょ|||

よし 通常 モード に 戻れ |つうじょう|もーど||もどれ

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し 指示 を 待つ やす|のう|ぼく||ふか|よう|がくえん||しんがく||しじ||まつ

( チャイム ) ちゃいむ

( 飛鳥井 ) それ は きっと “ 感動 ” と いう もの だ ろ う な あすかい||||かんどう|||||||

え ?

君 は その 絵 に 心 を 動かさ れ た ん だ ろ う きみ|||え||こころ||うごかさ||||||

しかし これ まで そう いう 経験 を し た こと が ない ので ― |||||けいけん|||||||

反応 が でき ない はんのう|||

君 は 安 能 慎 二郎 君 だ ね ? きみ||やす|のう|まこと|じろう|きみ||

はい そう です けど

私 は ここ の 美術 コース 担当 の 飛鳥井 仁 ( じん ) だ わたくし||||びじゅつ|こーす|たんとう||あすかい|しとし||

君 の こと は 前 から 見 て いた ん だ よ 安 能 君 きみ||||ぜん||み||||||やす|のう|きみ

どう し て です か ?

君 に 救い が ない から だ よ きみ||すくい|||||

どう いう … 意味 です ? ||いみ|

( 飛鳥井 ) 君 の 心 を いじった ヤツ は “ 統 和 機構 ” と いう 連中 かな ? あすかい|きみ||こころ|||やつ||おさむ|わ|きこう|||れんちゅう|

( スプー キー E ) お前 は 今 から 統 和 機構 の 下 僕 だ |きー||おまえ||いま||おさむ|わ|きこう||した|ぼく|

( 安 能 ) う お おお お お っ やす|のう||||||

あわれ な …

君 の 苦しみ の 質 まで は 分から ない が 約束 しよ う きみ||くるしみ||しち|||わから|||やくそく||

君 の その 苦し み も 4 月 に 雪 が 降る とき に ― きみ|||にがし|||つき||ゆき||ふる||

全て 白く 覆い つくさ れる だ ろ う と ね すべて|しろく|おおい|||||||

( 安 能 ) 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し … やす|のう|ぼく||ふか|よう|がくえん||しんがく|

僕 は … 進学 し … ぼく||しんがく|

( カバン を 開ける 音 ) ( 安 能 ) ん ? かばん||あける|おと|やす|のう|

何 だ これ ? なん||

手紙 を くれ た の は 君 か ? てがみ||||||きみ|

えー と 何て の かな … ||なんて||

あの 手紙 は どう いう つもり な ん だ ? |てがみ|||||||

いたずら か と も 考え た ん だ けど … ||||かんがえ||||

それにしても いつの間に 僕 の カバン の 中 に 入れ た ん だ ? |いつのまに|ぼく||かばん||なか||いれ|||

( 少女 ) 何 だって ? 今 何て 言った ? しょうじょ|なん||いま|なんて|いった

え ?

( 少女 ) 君 は 手紙 を ゲタ 箱 じゃ なく ― しょうじょ|きみ||てがみ||げた|はこ||

カバン の 中 から 見つけ た の か ? かばん||なか||みつけ|||

な 何 だ よ 急に それ が どう かし た の か … |なん|||きゅうに|||||||

( 少女 ) 危ない ! ( 安 能 ) あっ しょうじょ|あぶない|やす|のう|

う っ … な 何 だ ! ? |||なん|

いつの間に 支配 から 逃れ た ん だ ? いつのまに|しはい||のがれ|||

え ?

俺 の 指令 以外 の 理由 で お前 が ここ へ 来る こと は あり え ない おれ||しれい|いがい||りゆう||おまえ||||くる|||||

( 安 能 ) な 何 を ? やす|のう||なん|

( スプー キー E ) 手紙 に 関する 記憶 は 全て 消去 し た はず だ |きー||てがみ||かんする|きおく||すべて|しょうきょ||||

なのに お前 は 手紙 を 見つけ た |おまえ||てがみ||みつけ|

ともかく もう 一 度 やり 直す ほか ある まい な ||ひと|たび||なおす||||

あ あっ …

フッ フハハハハ …

あっ

( 口笛 ) くちぶえ

( 口笛 ) くちぶえ

( スプー キー E ) ん ? |きー||

( 口笛 ) くちぶえ

( ブギー ポップ ) 君 は この 前 の 人 喰 ( ひ とく ) い より も ― |ぽっぷ|きみ|||ぜん||じん|しょく|||||

もろい と 見える な ||みえる|

さっき の 少女 に 化け て た ヤツ か ||しょうじょ||ばけ|||やつ|

貴 様 何者 だ ! とうと|さま|なにもの|

( ブギー ポップ ) 僕 が 誰 か は もう 知って いる ん じゃ ない か な ? |ぽっぷ|ぼく||だれ||||しって||||||

統 和 機構 の 合成 人間 君 は おさむ|わ|きこう||ごうせい|にんげん|きみ|

( スプー キー E ) まさか 貴 様 … |きー|||とうと|さま

僕 は 再 出現 し た イマジ ネーター を 追って いる ので ― ぼく||さい|しゅつげん||||||おって||

本来 君 なんか どう で も いい ん だ が … ほんらい|きみ||||||||

( スプー キー E ) ケッ ! |きー||

( ブギー ポップ ) 目 の 前 に 被害 者 が い た の で は 見過ごす こと も でき なく て ね |ぽっぷ|め||ぜん||ひがい|もの|||||||みすごす||||||

ギョ ワッ

( ブギー ポップ ) ついで で 悪い が 倒さ せ て もらう よ |ぽっぷ|||わるい||たおさ||||

く そ っ や れる もん なら やって みろ !

( 安 能 ) う … う う っ やす|のう||||

( スプー キー E ) ええ いっ ! |きー|||

( 安 能 ) わ ああ ああ ああ あっ ! やす|のう|||||

あ あっ

( ブギー ポップ ) ヤツ に は 逃げ られ た けど 君 は もう 大丈夫 だ ろ う |ぽっぷ|やつ|||にげ||||きみ|||だいじょうぶ|||

今度 接触 し たら また 僕 が 現れる から ね こんど|せっしょく||||ぼく||あらわれる||

しかし 君 が どう し て ヤツ の 支配 から 抜け出 せ た の か ― |きみ|||||やつ||しはい||ぬけで||||

大変 興味深い が ― たいへん|きょうみぶかい|

どうせ 尻尾 は 残し て い ない だ ろ う な |しっぽ||のこし|||||||

こっち が 本物 の 手紙 だ ||ほんもの||てがみ|

本物 ? ほんもの

( ブギー ポップ ) デート の 誘い だ よ |ぽっぷ|でーと||さそい||

待ち合わせ 場所 は ここ まちあわせ|ばしょ||

でも 日付 は あさって だ から 間違え ない よう に ね |ひづけ|||||まちがえ||||

ホント だ どう いう こと だ よ ほんと||||||

あ … え ?

( 安 能 ) その 年 の 春 僕 は 深 陽 学園 に 進学 し た やす|のう||とし||はる|ぼく||ふか|よう|がくえん||しんがく||

( 正樹 ) ねえ お 祝い し たい ん だ けど これ から いつも の 公園 で 会 える ? まさき|||いわい||||||||||こうえん||かい|

ええ いい わ

( 正樹 ) それ じゃ まさき||

( 綺 ) うん それ じゃ き|||

( ハト の 鳴き声 ) はと||なきごえ

( 足音 ) ( 綺 ) あっ … あしおと|き|

( 足音 ) あしおと

( 綺 ) あ … き|

こんな 所 で 何 を し て いる ? カミール |しょ||なん|||||

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