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魔法科高校の劣等生, Mahouka Koukou no Rettousei Episode 15

Mahouka Koukou no Rettousei Episode 15

なあ 達也 マジ ?

CAD は 俺 が 準備 する もう 諦めろ

決まった こと を 愚痴 って い て も 仕方 が ない

分かった よ 達也

しようがねえ こう なったら やって やる よ

じゃあ 早速 明日 の 作戦 会議 だ

まず フォーメーション だ が

レオ に は ディフェンス を 頼み たい

いい ぜ

けど よ ディフェンス って 何 する や いい ん だ ?

自陣 の モノリス を 敵 の 攻撃 から 守る ん だ

モノリス コード の 勝利 条件 は 知って る だ ろ ?

相手 チーム を 戦闘 続行 不能 に する か

モノリス に 隠さ れ た コード を 端末 に 打ち込む か だ よ な ?

それ で 隠さ れ た コード を 読み取る ため に は

最大 射程 が 10 メートル の 専用 魔法 式 を

モノリス に 打ち込ま なきゃ なら ない

って こと は ディフェンス の 役目 は

敵 チーム を モノリス の 10 メートル 以内 に 近づけ ない こと

専用 魔法 式 を モノリス に 打ち込ま れ て も

コード を 読み取ら れ ない よう 邪魔 を する こと か

そう だ

でも どう やって 敵 を 撃退 する ん だ ?

物理 的 な 打撃 は 禁止 されてる ん だろ

自慢 じゃ ない が 遠隔 攻撃 魔法 は 苦手 だ ぜ 俺

これ を 使って みよう と 思う

魔法 を 使わない 直接 の 攻撃 は 反則 だ が

質量体 を 魔法 で 飛ばして 相手 に ぶつける 攻撃 は

ルール 違反 に は なら ない

なるほど

次に 幹比古 の 役目 だ が

遊撃 を 頼む

遊撃 ?

オフェンス と ディフェンス 両方 を 側面 支援 する 役目 だ

達也

何 だ

達也 は 言った よ ね

僕 の 吉田 家 の 術 式 に は 無駄 が 多くて

その せい で 僕 は 魔法 が 思う ように 使えて ない って

ああ

確かに

あの 時 の 術 に は 術 の 正体 を 分かり にくく する 偽装 が 施されて いた

でも 多分 それ が 達也 の 言う 無駄 に つながって いる ん だろう ね

長い 呪文 を 必要 としていた 頃 なら

その 備え も 有効 だろう

しかし CAD で 高速 化 された 現代 魔法 に 対 して は 有効 では ない

なるほど 威力 では 勝って いる はず の 古式 魔法 が

現代 魔法 に 敵わない わけ だ

それ は 違う ぞ 幹比古

単に 正面 から ぶつかり合えば

発動 速度 が 圧倒 的 に 勝って いる 現代 魔法 に 分 が ある と いう だけ で

知覚 外 から の 奇襲 ならば

古式 魔法 の 威力 と 隠密 性 に 軍配 が 上がる だろう

九島 閣下 も 仰って い た じゃ ない か 要 は 使い 方 だ

俺 が お前 を 推薦 した の は

お前 の 持つ 古式 魔法 の 奇襲力 が

大きな 武器 に なる と 考えた から だ

奇襲力 ね

そんな こと を 言われた の は 初めて だ よ

分かった 達也 を 信じる よ

ありがとう 幹比古

手 を 伸ばして 君 に 届く ように

誰 に も 真似 できない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から

限界 なんて 自分 次第

リミッター を 外して

Nobodyknows もう 誰 も

この先 を 知らない

信じて は 裏切られて る

見渡せば いつでも

Nobodyends もう 誰か に

頼る の は やめて

大切 な 秘密 に いつでも 手招き されて る よう で

このまま じゃ 前 に 進め ない

手 を 伸ばして 君 に 届く ように

強がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群青

狙い 定め 引き金 を 引いて

誰 に も 真似 できない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から

出て きた ね 彼 が

そう だ な 選手 として 出て くる と は 思わなかった が

お 手並み 拝見 と 行く か

なに

今 の は まさか グラム デモリッション

あれ は …

グラム デモリッション 術 式 解体 か

もしかしたら と 思った けど

達也 くん 使えた の ね

今 の が 何か 知って いる の か

術 式 解体

圧縮 した サイオン 粒子 の 塊 を

イデア を 経由 せずに 対象 物 へ 直接 ぶつけて 爆発 させ

そこ に 付け加えられ た 起動 式 や 魔法 式 なんか の 魔法 情報 を 記録 した

サイオン 情報 体 を 吹き飛ばして しまう 対抗 魔法 よ

射程 が 短い 以外 に 欠点 らしい 欠点 が ない

実用 化 されて いる もの で は 最強 の 対抗 魔法 だ けど

使える 人 は ほとんど いない わ

じゃあ やはり 事故 の 時 の あれ は …

やった モノリス が 開いた

モノリス が 開いた のに なぜ 離脱 する ん だ ?

いくら お 兄 様 でも

敵 の 妨害 を 前 に して 512 文字 の 打ち込み は 難しい わ

どこ だ

こそこそ 隠れて ないで 姿 を 見せろ

後 は 任せ た よ 達也

今 の は 「 共鳴 」 だろう ね 無 系統 の

生体 波動 と サイオン 波 の 共振 で 倒し た の か

勝負 あった な

勝った 勝った

すごい すごい すごい

完勝 です よ 完勝

お 兄さん やった じゃ ない

おめでとう 深雪

ええ ありがとう

ジョージ お前 なら ヤツ を どう 攻める ?

彼 は すごく 戦い 慣れ て いる 気 が する

身 の こなし 先 読み ポジション 取り

魔法 の 技能 より も 戦闘 技術 の 方 が 警戒 す べき じゃ ない か な

その 魔法 技能 は どう だ ?

そう だ ね グラム デモリッション に は 驚か さ れ た けど

最後 の 「 共鳴 」 背後 から 完全 な 狙い撃ち だった に も 関 ら ず

意識 を 刈り取る に は 至らなかった

彼 は それほど 強い 魔法 が 使え ない ん じゃ ない か な ?

グラム デモリッション 以外 は

警戒 する 必要 も ない と 思う

彼 の 駆け引き に はまって しまう こと こそ 警戒 す べき だ よ

正面 から の 撃ち 合い なら 恐れる に 足り ない と いう こと か

そう だ ね どう やって 力ずく の 真っ向 勝負 に 引きずり込む か

それ が でき れ ば 将 輝 が 勝つ よ

例えば 試合 が 草原 ステージ だったら

九分九厘 こちら の 勝ち だ

幹 比 古 やる ぞ

了解

見え た

達也 見つけ た よ モノ リス の 位置 を

了解 し た

よし

ハルト

きた ねえ

分解 を 使わ ぬ の は 分かる が

フラッシュ キャスト も エレメンタル サイト も 使わ ぬ と は

手抜き が 過ぎる の で は ない か ?

秘密 に し なけ れ ば なら ない 事情 が ある ん です よ

先生 も ご存知 でしょ う

でも たぶん フラッシュ キャスト は 使う こと に なる と 思い ます

ここ から 先 は 決勝 トーナメント です

いくら 彼 でも

「 プリンス 」 と 「 カーディナル 」 を 相手 に し て

低 スペック の CAD だけ で は 戦え ない でしょ う から

お 兄 様 決勝 トーナメント の 試合 は 13 時 から です

もう 少し 休憩 を 取ら れ た ほう が …

いや 正午 から 三 高 の 試合 が 始まる

見逃す わけ に は いか ない

次兄 上

何故 この よう な 所 に いらっしゃる の です か

兄 上 は 来週 まで タイ へ 剣 術 指南 の ため の ご 出張 の はず です

何故 ここ に いらっしゃる の です か

エリカ 少し 落ち着 い て

兄 上 まさか と 思い ます が

この 女 と 会う ため に お 務め を 投げ出し た の で は ない でしょ う ね

いや だ から 落ち着 い て

僕 は 仕事 を 放り出し て き た わけ で は なく て ね

エリカ あたし は 一応 学校 で は お前 の 先輩 に なる ん だ が な

「 この 女 」 呼ばわり さ れる 覚え は ない ぞ

兄 上 は この 女 と 関わり 始め て から 堕落 し まし た

千 刃 流 剣 術 免許 皆 伝 の 剣士 と も あ ろ う 者 が

剣 技 を 磨く こと も 忘れ て 小手先 の 魔法 に 現 を 抜かし て

エリカ

技 を 磨く ため に は 常に 新た な 技術 を 取り入れ 続ける 必要 が ある

僕 が そう 考え て そうした の だ

摩 利 は 関係ない

今回 の こと も 摩 利 が 怪我 を し た と 聞い て

僕 が い て も たって も い られ なく なった だけ だ

それ で なくて も 先刻 から の 礼 を 失 する 言動 の 数々

千葉 の 娘 と して 恥 を 知る の は お前 の 方 だ

さあ エリカ 摩 利 に 謝る ん だ

お 断り し ます

エリカ

お 断り し ます 私 の 考え は 変わり ませ ん

次兄 上 は この 女 と 付き合い 始め て 堕落 し まし た

あの バカ 兄貴 あんな 女 に 誑かさ れ ちゃ って

世界 的 な 剣 術 家 で いらっしゃる の でしょ う

憎まれ口 でも バカ 兄貴 なんて 言う もの じゃ な いわ よ

何で 知って る の ?

お 兄 様 に 教え て もらった の

ああ そう か

達也 くん だったら 修次 兄貴 の こと を 知って て も 不思議 じゃ ない ね

エリカ 私 たち の 前 だ から と いって 呼び 方 を 変える 必要 は ない の よ

次兄 上 な の でしょ う

それ 忘れ て あんな の あたし じゃ ない って

まあまあ エリカ は 修次 さん の こと が 大好き な の よ ね

違う

エリカ って ブラザー コンプレックス だった の ね

あんた に だけ は 言わ れ たく ない わ よ この 超 絶 ブラ コン 娘

止まれ

「 干渉 装甲 」 か

移動 型 領域 干渉 は 十文字 家 の お家芸 だった はず だ が

くそ

食らえ

予想 以上 ね 一 条 の 「 プリンス 」 は

何だか 十文字 くん の スタイル に 似 て い た 気 が する ん だ けど

俺 の スタイル を 意識 し て いる の か どう か は 分から ん が

これ は 正面 から 撃ち 合って みろ と いう 司 波 へ の 挑発 だ ろ う な

挑発 ?

そして 司 波 は これ に 乗る だ ろ う

あえて 隙 を 見せる こと で 俺 を 真っ向 勝負 へ 誘い出す 気 か

しかも 質 が 悪い こと に

この 誘い に 乗る こと が 最も 勝利 の 可能 性 が 高い

大した もの だ よ 「 カーディナル ・ ジョージ 」

まいった な これ は

まったく だ ぜ なん だ よ あの 防御 力 は

結局 一条 選手 以外 の 手の内 が 全く 見 られ なかった の も 痛い ね

吉祥寺 選手 の 方 は 大体 予想 できる

吉祥寺 真 紅 郎 が 発見 し た 「 カーディナル コード 」 は

加重 系統 プラス コード

出場 し た 競技 は スピード シューティング

ならば 得意 魔法 は 「 インビジブル ・ ブリット 」 だ ろ う

カーディナル コード ?

吉祥寺 真 紅 郎 って ど っか で 聞い た 名前 だ と 思って た けど

「 カーディナル ジョージ 」 だった の か

そう

だから 一条 選手 だけ を 警戒 し て い れ ば いい って わけ じゃ ない

だが カーディナル や プリンス の こと を 気 に する 前 に

まず 九 高 と の 試合 だ

くそ いったい どこ から

なん だ ミキ ったら 昔 どおり じゃ ない

えっ なに ? エリカ ちゃん

う うん なんでも

あら こんな 所 に どう し た の ?

決勝 戦 まで 時間 が でき た から 富士山 を 見 に

エリカ の 方 こそ 独り で どう し た の ?

あたし は 独り に なり に … かな

幹 比 古 くん

えっ なに ?

感じる ?

息吹 を 浴び に 来 た ん でしょ う

ちゃんと 感じ てる ?

幹 比 古 くん ?

ああ ごめん ええ と

エリカ 僕 の こと を 幹 比 古 って

どう ? 霊 峰 の 息吹 を ちゃんと 感じ られ てる ?

幹 比 古 くん 気づ い て いる ?

あなた は あの 事故 の 前 の 「 吉田 家 の 神童 」 と 呼ば れ て い た 頃 の よう に

魔法 を 使え て いる ん だ よ

う うん それ 以上 かな

感覚 の 同調 も 霧 の 結 界 も 息吹 の 取り込み も

それ こそ 息 を する よう に 自然 に でき てる

よかった じゃ ない

ミキ が この 調子 なら 三 高 だって 恐 る る に 足ら ず ね

決勝 頑張 ん なさい よ

僕 の 名前 は 幹 比 古 だ

まったく 私 は カウンセラー で あって 使い走り じゃ ない の よ

先生 に 運搬 を 依頼 し た の は 師匠 で あって 俺 じゃ あり ませ ん よ

でも そう です ね 雑用 が ご 不満 なら

税務 申告 が 必要 ない 臨時 収入 欲しく ない です か

何 を さ せる 気 ?

ノー ヘッド ドラゴン の アジト の 所在 を 調べ て ください

何故 ノー ヘッド ドラゴン の こと を ?

自分 たち に 危害 を 加えよ う と して いる 敵 の 正体 を 調べる の は

当然 だ と 思い ます が

何 を 企 ん で いる の ?

今 の ところ は 何も する つもり は あり ませ ん

ただ

反撃 す べき 時 に 相手 の 所在 が 掴め ない の は 不安 です ので

ところで この 体勢 は 誤解 を 招く と 思う ん です が

保険 な の ね ?

そう 取って いた だい て 構い ませ ん よ

分かった 一 日 頂 戴

素晴らしい 一 日 です か

決勝 は 草原 ステージ か

お前 の 言う とおり に なった な ジョージ

つい てる ね 将 輝

後 は ヤツ が 誘い に 乗って くる か どう か だ が

彼 は 間違い なく 乗って くる よ

遮蔽 物 が ない 草原 ステージ で は

正面 から 一 対 一 の 撃ち 合い に 応じる 以外

向こう に も 勝機 は ない から ね

ヤツ が 「 グラム デモリッション 」 と いう 手 札 を 持って いる から こそ

そこ に 活路 を 求める しか ない か

その とおり だ よ 将 輝

これ で モノリス コード の 優勝 は 僕ら の もの さ

ああ やって やる

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た

鏡 に 映る 世界 は

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束

曇り の ない 眼差し を

遮る もの は 何も ない から

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ

ただ それ だけ で いい


Mahouka Koukou no Rettousei Episode 15 mahouka|koukou||rettousei|episode

なあ 達也 マジ ? |たつや|

CAD は 俺 が 準備 する もう 諦めろ cad||おれ||じゅんび|||あきらめろ

決まった こと を 愚痴 って い て も 仕方 が ない きまった|||ぐち|||||しかた||

分かった よ 達也 わかった||たつや

しようがねえ こう なったら やって やる よ しよう が ねえ|||||

じゃあ 早速 明日 の 作戦 会議 だ |さっそく|あした||さくせん|かいぎ|

まず フォーメーション だ が

レオ に は ディフェンス を 頼み たい |||でぃふぇんす||たのみ|

いい ぜ

けど よ ディフェンス って 何 する や いい ん だ ? ||でぃふぇんす||なん||||| But what is defense?

自陣 の モノリス を 敵 の 攻撃 から 守る ん だ じじん||||てき||こうげき||まもる||

モノリス コード の 勝利 条件 は 知って る だ ろ ? |こーど||しょうり|じょうけん||しって|||

相手 チーム を 戦闘 続行 不能 に する か あいて|ちーむ||せんとう|ぞっこう|ふのう|||

モノリス に 隠さ れ た コード を 端末 に 打ち込む か だ よ な ? ||かくさ|||こーど||たんまつ||うちこむ||||

それ で 隠さ れ た コード を 読み取る ため に は ||かくさ|||こーど||よみとる|||

最大 射程 が 10 メートル の 専用 魔法 式 を さいだい|しゃてい||めーとる||せんよう|まほう|しき|

モノリス に 打ち込ま なきゃ なら ない ||うちこま||| I have to shoot into the monolith

って こと は ディフェンス の 役目 は |||でぃふぇんす||やくめ|

敵 チーム を モノリス の 10 メートル 以内 に 近づけ ない こと てき|ちーむ||||めーとる|いない||ちかづけ||

専用 魔法 式 を モノリス に 打ち込ま れ て も せんよう|まほう|しき||||うちこま|||

コード を 読み取ら れ ない よう 邪魔 を する こと か こーど||よみとら||||じゃま||||

そう だ

でも どう やって 敵 を 撃退 する ん だ ? |||てき||げきたい|||

物理 的 な 打撃 は 禁止 されてる ん だろ ぶつり|てき||だげき||きんし|さ れて る||だ ろ

自慢 じゃ ない が 遠隔 攻撃 魔法 は 苦手 だ ぜ 俺 じまん||||えんかく|こうげき|まほう||にがて|||おれ

これ を 使って みよう と 思う ||つかって|||おもう

魔法 を 使わない 直接 の 攻撃 は 反則 だ が まほう||つかわ ない|ちょくせつ||こうげき||はんそく||

質量体 を 魔法 で 飛ばして 相手 に ぶつける 攻撃 は しつりょう からだ||まほう||とばして|あいて|||こうげき|

ルール 違反 に は なら ない るーる|いはん||||

なるほど

次に 幹比古 の 役目 だ が つぎに|みき ひ いにしえ||やくめ||

遊撃 を 頼む ゆうげき||たのむ

遊撃 ? ゆうげき

オフェンス と ディフェンス 両方 を 側面 支援 する 役目 だ おふぇんす||でぃふぇんす|りょうほう||そくめん|しえん||やくめ|

達也 たつや

何 だ なん|

達也 は 言った よ ね たつや||いった||

僕 の 吉田 家 の 術 式 に は 無駄 が 多くて ぼく||よしだ|いえ||じゅつ|しき|||むだ||おおくて

その せい で 僕 は 魔法 が 思う ように 使えて ない って |||ぼく||まほう||おもう||つかえて||

ああ

確かに たしかに

あの 時 の 術 に は 術 の 正体 を 分かり にくく する 偽装 が 施されて いた |じ||じゅつ|||じゅつ||しょうたい||わかり|||ぎそう||ほどこさ れて|

でも 多分 それ が 達也 の 言う 無駄 に つながって いる ん だろう ね |たぶん|||たつや||いう|むだ||||||

長い 呪文 を 必要 としていた 頃 なら ながい|じゅもん||ひつよう|と して いた|ころ|

その 備え も 有効 だろう |そなえ||ゆうこう|

しかし CAD で 高速 化 された 現代 魔法 に 対 して は 有効 では ない |cad||こうそく|か|さ れた|げんだい|まほう||たい|||ゆうこう||

なるほど 威力 では 勝って いる はず の 古式 魔法 が |いりょく||かって||||こしき|まほう|

現代 魔法 に 敵わない わけ だ げんだい|まほう||てき わ ない||

それ は 違う ぞ 幹比古 ||ちがう||みき ひ いにしえ

単に 正面 から ぶつかり合えば たんに|しょうめん||ぶつかりあえば

発動 速度 が 圧倒 的 に 勝って いる 現代 魔法 に 分 が ある と いう だけ で はつどう|そくど||あっとう|てき||かって||げんだい|まほう||ぶん|||||| The activation speed is overwhelmingly superior. Just because there is a minute in modern magic.

知覚 外 から の 奇襲 ならば ちかく|がい|||きしゅう|

古式 魔法 の 威力 と 隠密 性 に 軍配 が 上がる だろう こしき|まほう||いりょく||おんみつ|せい||ぐんばい||あがる| The power and stealth of old-fashioned magic will increase your army.

九島 閣下 も 仰って い た じゃ ない か 要 は 使い 方 だ くしま|かっか||あお って||||||かなめ||つかい|かた|

俺 が お前 を 推薦 した の は おれ||おまえ||すいせん|||

お前 の 持つ 古式 魔法 の 奇襲力 が おまえ||もつ|こしき|まほう||きしゅう ちから|

大きな 武器 に なる と 考えた から だ おおきな|ぶき||||かんがえた||

奇襲力 ね きしゅう ちから|

そんな こと を 言われた の は 初めて だ よ |||いわ れた|||はじめて||

分かった 達也 を 信じる よ わかった|たつや||しんじる|

ありがとう 幹比古 |みき ひ いにしえ

手 を 伸ばして 君 に 届く ように て||のばして|きみ||とどく|

誰 に も 真似 できない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|でき ない|ほんとう||めで|いま|うち||

限界 なんて 自分 次第 げんかい||じぶん|しだい

リミッター を 外して ||はずして

Nobodyknows もう 誰 も nobodyknows||だれ|

この先 を 知らない このさき||しら ない

信じて は 裏切られて る しんじて||うらぎら れて|

見渡せば いつでも みわたせば|

Nobodyends もう 誰か に nobodyends||だれ か|

頼る の は やめて たよる|||

大切 な 秘密 に いつでも 手招き されて る よう で たいせつ||ひみつ|||てまねき|さ れて|||

このまま じゃ 前 に 進め ない ||ぜん||すすめ|

手 を 伸ばして 君 に 届く ように て||のばして|きみ||とどく|

強がる だけ じゃ 守れ ない この 思い は 群青 つよ がる|||まもれ|||おもい||ぐん あお I can't protect it just by being strong This feeling is ultramarine

狙い 定め 引き金 を 引いて ねらい|さだめ|ひきがね||ひいて

誰 に も 真似 できない 本当 の 愛で 今 撃ち ぬく から だれ|||まね|でき ない|ほんとう||めで|いま|うち||

出て きた ね 彼 が でて|||かれ|

そう だ な 選手 として 出て くる と は 思わなかった が |||せんしゅ|と して|でて||||おもわ なかった|

お 手並み 拝見 と 行く か |てなみ|はいけん||いく|

なに

今 の は まさか グラム デモリッション いま||||ぐらむ|

あれ は …

グラム デモリッション 術 式 解体 か ぐらむ||じゅつ|しき|かいたい|

もしかしたら と 思った けど ||おもった|

達也 くん 使えた の ね たつや||つかえた||

今 の が 何か 知って いる の か いま|||なん か|しって|||

術 式 解体 じゅつ|しき|かいたい

圧縮 した サイオン 粒子 の 塊 を あっしゅく|||りゅうし||かたまり|

イデア を 経由 せずに 対象 物 へ 直接 ぶつけて 爆発 させ ||けいゆ|せ ず に|たいしょう|ぶつ||ちょくせつ||ばくはつ|さ せ

そこ に 付け加えられ た 起動 式 や 魔法 式 なんか の 魔法 情報 を 記録 した ||つけくわえ られ||きどう|しき||まほう|しき|||まほう|じょうほう||きろく|

サイオン 情報 体 を 吹き飛ばして しまう 対抗 魔法 よ |じょうほう|からだ||ふきとばして||たいこう|まほう|

射程 が 短い 以外 に 欠点 らしい 欠点 が ない しゃてい||みじかい|いがい||けってん||けってん||

実用 化 されて いる もの で は 最強 の 対抗 魔法 だ けど じつよう|か|さ れて|||||さいきょう||たいこう|まほう||

使える 人 は ほとんど いない わ つかえる|じん||||

じゃあ やはり 事故 の 時 の あれ は … ||じこ||じ|||

やった モノリス が 開いた |||あいた

モノリス が 開いた のに なぜ 離脱 する ん だ ? ||あいた|||りだつ|||

いくら お 兄 様 でも ||あに|さま|

敵 の 妨害 を 前 に して 512 文字 の 打ち込み は 難しい わ てき||ぼうがい||ぜん|||もじ||うちこみ||むずかしい|

どこ だ

こそこそ 隠れて ないで 姿 を 見せろ |かくれて||すがた||みせろ

後 は 任せ た よ 達也 あと||まかせ|||たつや

今 の は 「 共鳴 」 だろう ね 無 系統 の いま|||きょうめい|||む|けいとう|

生体 波動 と サイオン 波 の 共振 で 倒し た の か せいたい|はどう|||なみ||きょうしん||たおし|||

勝負 あった な しょうぶ||

勝った 勝った かった|かった

すごい すごい すごい

完勝 です よ 完勝 かんしょう|||かんしょう

お 兄さん やった じゃ ない |にいさん|||

おめでとう 深雪 |みゆき

ええ ありがとう

ジョージ お前 なら ヤツ を どう 攻める ? じょーじ|おまえ||やつ|||せめる

彼 は すごく 戦い 慣れ て いる 気 が する かれ|||たたかい|なれ|||き||

身 の こなし 先 読み ポジション 取り み|||さき|よみ|ぽじしょん|とり

魔法 の 技能 より も 戦闘 技術 の 方 が 警戒 す べき じゃ ない か な まほう||ぎのう|||せんとう|ぎじゅつ||かた||けいかい||||||

その 魔法 技能 は どう だ ? |まほう|ぎのう|||

そう だ ね グラム デモリッション に は 驚か さ れ た けど |||ぐらむ||||おどろか||||

最後 の 「 共鳴 」 背後 から 完全 な 狙い撃ち だった に も 関 ら ず さいご||きょうめい|はいご||かんぜん||ねらいうち||||かん||

意識 を 刈り取る に は 至らなかった いしき||かりとる|||いたらなかった

彼 は それほど 強い 魔法 が 使え ない ん じゃ ない か な ? かれ|||つよい|まほう||つかえ||||||

グラム デモリッション 以外 は ぐらむ||いがい|

警戒 する 必要 も ない と 思う けいかい||ひつよう||||おもう

彼 の 駆け引き に はまって しまう こと こそ 警戒 す べき だ よ かれ||かけひき||||||けいかい||||

正面 から の 撃ち 合い なら 恐れる に 足り ない と いう こと か しょうめん|||うち|あい||おそれる||たり|||||

そう だ ね どう やって 力ずく の 真っ向 勝負 に 引きずり込む か |||||ちからずく||まっこう|しょうぶ||ひきずりこむ|

それ が でき れ ば 将 輝 が 勝つ よ |||||すすむ|あきら||かつ|

例えば 試合 が 草原 ステージ だったら たとえば|しあい||そうげん|すてーじ|

九分九厘 こちら の 勝ち だ くぶくりん|||かち|

幹 比 古 やる ぞ みき|ひ|ふる||

了解 りょうかい

見え た みえ|

達也 見つけ た よ モノ リス の 位置 を たつや|みつけ|||もの|りす||いち|

了解 し た りょうかい||

よし

ハルト

きた ねえ

分解 を 使わ ぬ の は 分かる が ぶんかい||つかわ||||わかる|

フラッシュ キャスト も エレメンタル サイト も 使わ ぬ と は ふらっしゅ|きゃすと|||さいと||つかわ|||

手抜き が 過ぎる の で は ない か ? てぬき||すぎる|||||

秘密 に し なけ れ ば なら ない 事情 が ある ん です よ ひみつ||||||||じじょう|||||

先生 も ご存知 でしょ う せんせい||ごぞんじ||

でも たぶん フラッシュ キャスト は 使う こと に なる と 思い ます ||ふらっしゅ|きゃすと||つかう|||||おもい|

ここ から 先 は 決勝 トーナメント です ||さき||けっしょう|とーなめんと|

いくら 彼 でも |かれ|

「 プリンス 」 と 「 カーディナル 」 を 相手 に し て ぷりんす||||あいて|||

低 スペック の CAD だけ で は 戦え ない でしょ う から てい|||cad||||たたかえ||||

お 兄 様 決勝 トーナメント の 試合 は 13 時 から です |あに|さま|けっしょう|とーなめんと||しあい||じ||

もう 少し 休憩 を 取ら れ た ほう が … |すこし|きゅうけい||とら||||

いや 正午 から 三 高 の 試合 が 始まる |しょうご||みっ|たか||しあい||はじまる

見逃す わけ に は いか ない みのがす|||||

次兄 上 じけい|うえ

何故 この よう な 所 に いらっしゃる の です か なぜ||||しょ|||||

兄 上 は 来週 まで タイ へ 剣 術 指南 の ため の ご 出張 の はず です あに|うえ||らいしゅう||たい||けん|じゅつ|しなん|||||しゅっちょう|||

何故 ここ に いらっしゃる の です か なぜ||||||

エリカ 少し 落ち着 い て |すこし|おちつ||

兄 上 まさか と 思い ます が あに|うえ|||おもい||

この 女 と 会う ため に お 務め を 投げ出し た の で は ない でしょ う ね |おんな||あう||||つとめ||なげだし||||||||

いや だ から 落ち着 い て |||おちつ||

僕 は 仕事 を 放り出し て き た わけ で は なく て ね ぼく||しごと||ほうりだし|||||||||

エリカ あたし は 一応 学校 で は お前 の 先輩 に なる ん だ が な |||いちおう|がっこう|||おまえ||せんぱい||||||

「 この 女 」 呼ばわり さ れる 覚え は ない ぞ |おんな|よばわり|||おぼえ|||

兄 上 は この 女 と 関わり 始め て から 堕落 し まし た あに|うえ|||おんな||かかわり|はじめ|||だらく|||

千 刃 流 剣 術 免許 皆 伝 の 剣士 と も あ ろ う 者 が せん|は|りゅう|けん|じゅつ|めんきょ|みな|つたい||けんし||||||もの|

剣 技 を 磨く こと も 忘れ て 小手先 の 魔法 に 現 を 抜かし て けん|わざ||みがく|||わすれ||こてさき||まほう||げん||ぬかし|

エリカ

技 を 磨く ため に は 常に 新た な 技術 を 取り入れ 続ける 必要 が ある わざ||みがく||||とわに|あらた||ぎじゅつ||とりいれ|つづける|ひつよう||

僕 が そう 考え て そうした の だ ぼく|||かんがえ||||

摩 利 は 関係ない さす|り||かんけいない

今回 の こと も 摩 利 が 怪我 を し た と 聞い て こんかい||||さす|り||けが|||||ききい|

僕 が い て も たって も い られ なく なった だけ だ ぼく||||||||||||

それ で なくて も 先刻 から の 礼 を 失 する 言動 の 数々 ||||せんこく|||れい||うしな||げんどう||かずかず

千葉 の 娘 と して 恥 を 知る の は お前 の 方 だ ちば||むすめ|||はじ||しる|||おまえ||かた|

さあ エリカ 摩 利 に 謝る ん だ ||さす|り||あやまる||

お 断り し ます |ことわり||

エリカ

お 断り し ます 私 の 考え は 変わり ませ ん |ことわり|||わたくし||かんがえ||かわり||

次兄 上 は この 女 と 付き合い 始め て 堕落 し まし た じけい|うえ|||おんな||つきあい|はじめ||だらく|||

あの バカ 兄貴 あんな 女 に 誑かさ れ ちゃ って |ばか|あにき||おんな||たぶらかさ|||

世界 的 な 剣 術 家 で いらっしゃる の でしょ う せかい|てき||けん|じゅつ|いえ|||||

憎まれ口 でも バカ 兄貴 なんて 言う もの じゃ な いわ よ にくまれぐち||ばか|あにき||いう|||||

何で 知って る の ? なんで|しって||

お 兄 様 に 教え て もらった の |あに|さま||おしえ|||

ああ そう か

達也 くん だったら 修次 兄貴 の こと を 知って て も 不思議 じゃ ない ね たつや|||しゅうじ|あにき||||しって|||ふしぎ|||

エリカ 私 たち の 前 だ から と いって 呼び 方 を 変える 必要 は ない の よ |わたくし|||ぜん|||||よび|かた||かえる|ひつよう||||

次兄 上 な の でしょ う じけい|うえ||||

それ 忘れ て あんな の あたし じゃ ない って |わすれ|||||||

まあまあ エリカ は 修次 さん の こと が 大好き な の よ ね |||しゅうじ|||||だいすき||||

違う ちがう

エリカ って ブラザー コンプレックス だった の ね ||ぶらざー||||

あんた に だけ は 言わ れ たく ない わ よ この 超 絶 ブラ コン 娘 ||||いわ|||||||ちょう|た|||むすめ

止まれ とどまれ

「 干渉 装甲 」 か かんしょう|そうこう|

移動 型 領域 干渉 は 十文字 家 の お家芸 だった はず だ が いどう|かた|りょういき|かんしょう||じゅうもんじ|いえ||おいえげい||||

くそ

食らえ くらえ

予想 以上 ね 一 条 の 「 プリンス 」 は よそう|いじょう||ひと|じょう||ぷりんす|

何だか 十文字 くん の スタイル に 似 て い た 気 が する ん だ けど なんだか|じゅうもんじ|||すたいる||に||||き|||||

俺 の スタイル を 意識 し て いる の か どう か は 分から ん が おれ||すたいる||いしき|||||||||わから||

これ は 正面 から 撃ち 合って みろ と いう 司 波 へ の 挑発 だ ろ う な ||しょうめん||うち|あって||||つかさ|なみ|||ちょうはつ||||

挑発 ? ちょうはつ

そして 司 波 は これ に 乗る だ ろ う |つかさ|なみ||||のる|||

あえて 隙 を 見せる こと で 俺 を 真っ向 勝負 へ 誘い出す 気 か |すき||みせる|||おれ||まっこう|しょうぶ||さそいだす|き|

しかも 質 が 悪い こと に |しち||わるい||

この 誘い に 乗る こと が 最も 勝利 の 可能 性 が 高い |さそい||のる|||もっとも|しょうり||かのう|せい||たかい

大した もの だ よ 「 カーディナル ・ ジョージ 」 たいした|||||じょーじ

まいった な これ は

まったく だ ぜ なん だ よ あの 防御 力 は |||||||ぼうぎょ|ちから|

結局 一条 選手 以外 の 手の内 が 全く 見 られ なかった の も 痛い ね けっきょく|ひと じょう|せんしゅ|いがい||てのうち||まったく|み|||||いたい|

吉祥寺 選手 の 方 は 大体 予想 できる きちじょうじ|せんしゅ||かた||だいたい|よそう|

吉祥寺 真 紅 郎 が 発見 し た 「 カーディナル コード 」 は きちじょうじ|まこと|くれない|ろう||はっけん||||こーど|

加重 系統 プラス コード かじゅう|けいとう|ぷらす|こーど

出場 し た 競技 は スピード シューティング しゅつじょう|||きょうぎ||すぴーど|

ならば 得意 魔法 は 「 インビジブル ・ ブリット 」 だ ろ う |とくい|まほう|||||| Si es así, la magia en la que eres bueno es "Brit invisible".

カーディナル コード ? |こーど

吉祥寺 真 紅 郎 って ど っか で 聞い た 名前 だ と 思って た けど きちじょうじ|まこと|くれない|ろう|||||ききい||なまえ|||おもって||

「 カーディナル ジョージ 」 だった の か |じょーじ|||

そう

だから 一条 選手 だけ を 警戒 し て い れ ば いい って わけ じゃ ない |ひと じょう|せんしゅ|||けいかい||||||||||

だが カーディナル や プリンス の こと を 気 に する 前 に |||ぷりんす||||き|||ぜん|

まず 九 高 と の 試合 だ |ここの|たか|||しあい|

くそ いったい どこ から

なん だ ミキ ったら 昔 どおり じゃ ない ||みき||むかし|||

えっ なに ? エリカ ちゃん

う うん なんでも

あら こんな 所 に どう し た の ? ||しょ|||||

決勝 戦 まで 時間 が でき た から 富士山 を 見 に けっしょう|いくさ||じかん|||||ふじさん||み|

エリカ の 方 こそ 独り で どう し た の ? ||かた||ひとり|||||

あたし は 独り に なり に … かな ||ひとり||||

幹 比 古 くん みき|ひ|ふる|

えっ なに ?

感じる ? かんじる

息吹 を 浴び に 来 た ん でしょ う いぶき||あび||らい||||

ちゃんと 感じ てる ? |かんじ|

幹 比 古 くん ? みき|ひ|ふる|

ああ ごめん ええ と

エリカ 僕 の こと を 幹 比 古 って |ぼく||||みき|ひ|ふる|

どう ? 霊 峰 の 息吹 を ちゃんと 感じ られ てる ? |れい|みね||いぶき|||かんじ||

幹 比 古 くん 気づ い て いる ? みき|ひ|ふる||きづ|||

あなた は あの 事故 の 前 の 「 吉田 家 の 神童 」 と 呼ば れ て い た 頃 の よう に |||じこ||ぜん||よしだ|いえ||しんどう||よば|||||ころ|||

魔法 を 使え て いる ん だ よ まほう||つかえ|||||

う うん それ 以上 かな |||いじょう|

感覚 の 同調 も 霧 の 結 界 も 息吹 の 取り込み も かんかく||どうちょう||きり||けつ|かい||いぶき||とりこみ|

それ こそ 息 を する よう に 自然 に でき てる ||いき|||||しぜん|||

よかった じゃ ない

ミキ が この 調子 なら 三 高 だって 恐 る る に 足ら ず ね みき|||ちょうし||みっ|たか||こわ||||たら||

決勝 頑張 ん なさい よ けっしょう|がんば|||

僕 の 名前 は 幹 比 古 だ ぼく||なまえ||みき|ひ|ふる|

まったく 私 は カウンセラー で あって 使い走り じゃ ない の よ |わたくし||かうんせらー|||つかいはしり||||

先生 に 運搬 を 依頼 し た の は 師匠 で あって 俺 じゃ あり ませ ん よ せんせい||うんぱん||いらい|||||ししょう|||おれ|||||

でも そう です ね 雑用 が ご 不満 なら ||||ざつよう|||ふまん|

税務 申告 が 必要 ない 臨時 収入 欲しく ない です か ぜいむ|しんこく||ひつよう||りんじ|しゅうにゅう|ほしく|||

何 を さ せる 気 ? なん||||き

ノー ヘッド ドラゴン の アジト の 所在 を 調べ て ください のー|へっど|||||しょざい||しらべ||

何故 ノー ヘッド ドラゴン の こと を ? なぜ|のー|へっど||||

自分 たち に 危害 を 加えよ う と して いる 敵 の 正体 を 調べる の は じぶん|||きがい||くわえよ|||||てき||しょうたい||しらべる||

当然 だ と 思い ます が とうぜん|||おもい||

何 を 企 ん で いる の ? なん||たくら||||

今 の ところ は 何も する つもり は あり ませ ん いま||||なにも||||||

ただ

反撃 す べき 時 に 相手 の 所在 が 掴め ない の は 不安 です ので はんげき|||じ||あいて||しょざい||つかめ||||ふあん||

ところで この 体勢 は 誤解 を 招く と 思う ん です が ||たいせい||ごかい||まねく||おもう|||

保険 な の ね ? ほけん|||

そう 取って いた だい て 構い ませ ん よ |とって||||かまい|||

分かった 一 日 頂 戴 わかった|ひと|ひ|いただ|たい

素晴らしい 一 日 です か すばらしい|ひと|ひ||

決勝 は 草原 ステージ か けっしょう||そうげん|すてーじ|

お前 の 言う とおり に なった な ジョージ おまえ||いう|||||じょーじ

つい てる ね 将 輝 |||すすむ|あきら

後 は ヤツ が 誘い に 乗って くる か どう か だ が あと||やつ||さそい||のって||||||

彼 は 間違い なく 乗って くる よ かれ||まちがい||のって||

遮蔽 物 が ない 草原 ステージ で は しゃへい|ぶつ|||そうげん|すてーじ||

正面 から 一 対 一 の 撃ち 合い に 応じる 以外 しょうめん||ひと|たい|ひと||うち|あい||おうじる|いがい

向こう に も 勝機 は ない から ね むこう|||しょうき||||

ヤツ が 「 グラム デモリッション 」 と いう 手 札 を 持って いる から こそ やつ||ぐらむ||||て|さつ||もって|||

そこ に 活路 を 求める しか ない か ||かつろ||もとめる|||

その とおり だ よ 将 輝 ||||すすむ|あきら

これ で モノリス コード の 優勝 は 僕ら の もの さ |||こーど||ゆうしょう||ぼくら|||

ああ やって やる

月 明かり 流れ込 ん で 影 を 並べ た つき|あかり|ながれこ|||かげ||ならべ|

鏡 に 映る 世界 は きよう||うつる|せかい|

モノクロ

寄り添う 心 と 心 重ね た 記憶 よりそう|こころ||こころ|かさね||きおく

リンク する 絆 と 傷 が 強 さ を くれ た りんく||きずな||きず||つよ||||

君 の ため に 何 が できる 私 が ここ に いる 理由 を きみ||||なん|||わたくし|||||りゆう|

確か な こと は ひと つ 結 ん だ 約束 たしか||||||けつ|||やくそく

曇り の ない 眼差し を くもり|||まなざし|

遮る もの は 何も ない から さえぎる|||なにも||

近く に いる 唯一 の 私 に だけ 届く 声 ちかく|||ゆいいつ||わたくし|||とどく|こえ

鏡 を 覗き込 ん だ 君 の 微笑み 顔 が み たい よ きよう||のぞきこ|||きみ||ほおえみ|かお||||

ただ それ だけ で いい