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世話やきキツネの仙狐さん, Sewayaki Kitsune no Senko-san (Meddlesome Kitsune Senko-san) Episode 12

( 携帯 電話 の 着信 音 )

( 中野 ( なか の ) ) あれ ? 出 ない な

( 携帯 電話 の 着信 音 ) あっ …

三鷹 ( み た か ) ?

もしもし

( 三鷹 ) 中野 すま ん 隣 の 部署 が トラブ って て さ

また ?

( 三鷹 ) お前 有給 いつ まで な の ? いつ 出勤 する の ?

分かった

明日 東京 に 戻って あさって から 出社 する よ

( 三鷹 ) マジ で ! ? 助かった

お前 が い ない と や っぱ ダメ だ よ

( 上司 ) 三鷹 !

はい すいません

じゃあ な ホント あり が と な

( ネコ の 鳴き声 )

( 中野 ) 帰る か

( ネコ の 鳴き声 )

( 鳴き声 )

( 中野 の 母 ) 忘れ物 な ー い ?

ああ

( 操作 音 )

( 呼び出し 音 )

( 携帯 電話 の 着信 音 )

( 中野 ) また 出 ない

仙 狐 ( せ ん こ ) さん 機械 苦手 だ し な

( 母 ) なあ に ? 彼女 ? ( 中野 ) えっ ?

あっ … いや その …

( 母 ) なあ に ?

( 中野 ) 何 な ん だ ろ う

大丈夫 かしら あの 子

( 中野 ) じゃ 父さん に よろしく ( 母 ) ええ

わざわざ 帰って き て くれ て ありがとう ね

お土産 油揚げ

( 中野 ) 結局 仙 狐 さん と 連絡 取れ ない まま 帰って き た けど …

いきなり 帰ったら 驚く かな

ただいま

仙 狐 さん ?

見 て ない の か

仙 狐 さん どこ 行った ん だ ?

隣町 の スーパー に でも 行った の か な

あっ …

弁当 箱

もし かして

( 高 円 寺 ( こう えんじ ) ) 仙 狐 さん ? いえ 来 て ませ ん けど

( 中野 ) そうです か

( 高 円 寺 ) い ない ん です か ? ( 中野 ) あっ … はい

もし かして ケンカ でも し ちゃ った ん です か ?

いえ

し た の か な ?

おお ~ ?

あっ … いや し て ませ ん

ハハ … です よ ね

あんな かわいい 仙 狐 さん と ケンカ なんか でき ませ ん よ ね

し たら 私 が 許し ませ ん

あっ … はい

じゃあ

あっ … そう いえ ば

昨日 どこ か に 出かけ て いく ところ は 見 まし た けど

( 中野 ) えっ ? 昨日 ?

はい 風呂敷 包み と 傘 を 持って

“ ちょっと のう ” って 言って

“ ちょっと のう ” です か

玄関 先 で もう 一 度 部屋 の 中 を じ ー っと 見 て

“ どう し まし た ” って 聞い たら ―

“ う や ん ” って 首 を 横 に 振って た けど ―

でも その 目線 が 寂し そう って いう か

なんか いつも と 違った ん です よ ね

様子 が 違う と 言え ば

昨日 から シロ ちゃん も 来 て ない な

( 中野 ) シロ さん も ? ( 高 円 寺 ) はい

今日 は 「 稲荷 ( いなり ) 少女 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 だ から

“ う や ー 絶対 見る ” って 言って た のに

そう いえ ば 仙 狐 さん も 楽しみ に し て た な

です よ ね ? 2 人 と も どう し た の か な

“ リアルタイム で 見 て こそ 真 の ヨーコ ちゃん ファン よ ”

って 言って た の あんた じゃ ん シロ ちゃ ー ん

てこ と で 戻って くる と 思い ます

( 中野 ) は あ …

( シロ ) あー ん

おいしい

やっぱり セン の ご飯 最高

毎日 食べ たい くらい だ わ

( 仙 狐 ) よし でき た の じゃ

油揚げ と 酒 も 当面 使う 分 は 補充 で きたし

もう 行く の ?

う や その 前 に ちと 夜空 ( そら ) 殿 に 尋ね たい こと が あって の

何 ?

( 仙 狐 ) 夜空 殿

( 夜空 ) 仙 の 聞き たい こと は 分かって ます え

あの こと です やろ ?

( シロ ) あの こと ?

( 寝言 )

かわいい ヤツ じゃ の あっ …

( 仙 狐 ) なぜ じゃ なぜ 生まれ 続ける の じゃ

あの 闇 を 完全 に 消し去る こと が でき ん こと が

気 に なって る ん です やろ ?

う や ん

仙 が 旦那 はん の お 世話 し だし て もう 1 年 や から なあ

それ は そういう こと な ん や ない の ?

そういう こと って ?

あの 闇 は 仙 …

あんた はん で は 消す こと は でき ひ ん の や ない ?

夜空 殿

そ や から あんた はん は もう

あちら に 行く 必要 も ない ん と 違い ます ?

えー っ

でも 「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 これ から 見 に …

( 雷鳴 ) ( シロ の 悲鳴 )

( ため息 )

あっ …

「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 もう 始まっちゃ う な

( ヨーコ ) フフ …

「 稲荷 少女 ヨーコ ちゃん 」

始まっちゃ う ぞ シロ ちゃん

( タヌキ 男 ) 稲荷 少女 ヨーコ

タヌキ 男 しつこい わ ね

( タヌキ 男 ) 今日 こそ 本当 に お さらば だ

( 笑い声 )

ついに やった ぞ ん ?

何 だ ? あれ は

すい星 よ 衝突 する と 地球 が 滅亡 する わ

( タヌキ 男 ) な っ … 何 ! ?

こん こん こ ー ん

ヨーコ 行き ま ー す

( タヌキ 男 ) 待て それ じゃ お前 が …

それ っ

う っ … う う ー っ

( ざわめき )

( 少女 ) ヨーコ ちゃん

( ヨーコ ) くっ … う う …

う う ー っ

( 歓声 )

( 男性 ) ヨーコ ちゃん が 地球 を 救って くれ た

でも ヨーコ ちゃん は ?

( タヌキ 男 ) う っ … ヨーコ ちゃん

こんな お 別れ なんて 嫌 だ ー っ

お 別れ ?

いや … まさか そんな こと は …

( 雷鳴 )

よう ない こと が 起こる かも しれ へん から

気 い つけ て お 過ごし やす

( 中野 ) ハッ … いや まさか …

( 仙 狐 ) 大丈夫 じゃ

わらわ は ずーっと 見守って おる から の

咲 い たら 一緒 に 花見 に 行って みる か の ?

仙 狐 さん

( 中野 ) 仙 狐 さん

ハァ … ハァ … ハァ …

このまま 会え ない なんて ない です よ ね ? 仙 狐 さん

( 仙 狐 ) う う …

う や ~ ん

( 中野 の 先祖 ) 大丈夫 か ? ( 仙 狐 ) う っ …

( 夜空 ) 仙

あんた はん が あの 人 の 恩 に 報い たい と 思い 続け て

よう やっと お 世話 できる よう に なった こと は

うち かて よう 分かって ます

けど いずれ また 悲しい 別れ が 待って る だけ や ない の

あの 苦し み を また 味わい たい ん ど す か ?

( 仙 狐 ) あるじ よ あるじ 様 よ

嫌 じゃ

わらわ は まだ あるじ に 何も して やれ て おら ん で は ない か

( すすり泣き )

( 泣き声 )

セン

もう よし な は れ

夜空 殿 分かった の じゃ

確かに 夜空 殿 の 言う とおり かも しれ ない の

それ でも ―

わらわ は もっと もっと ―

あや つ を お 世話 し たい の じゃ

ハァ … ハァ … ハァ …

( 仙 狐 ) たとえ それ が ―

わらわ の わがまま だ と して も

( 夜空 ) 認め へん と 言ったら ?

どんな こと も 終わり が 来 ます え

( 仙 狐 ) それ でも …

それ でも あや つ を 存分 に 甘やかし て くれよ う

セン

よく ない こと って そういう こと です か

お 花見 し たい って 言って まし た よ ね 仙 狐 さん

隣町 の スーパー も いつ でも 行ける と 思って …

ハッ …

( 仙 狐 ) う や ん ? お ぬし よ

もう こっち に 戻って き て た の か の ?

仙 狐 さん

あっ … どう し た の じゃ

こんなに ぬれ て 大丈夫 か の ?

ほれ 足 も 汚れ て おる の じゃ

( 中野 ) もう 会え ない の か って 思い まし た

なんで じゃ ?

昨日 から スマホ を 鳴らし て も 全然 出 ない し

( 仙 狐 ) う やっ それ は 悪かった のう

ちと 天 界 に 行って おって のう

天 界 に ?

油揚げ や 酒 が 少なく なって おった から

ほれ もらって き た の じゃ

お ぬし と 花見 を する 前 に 下見 を しよ う と 思った の じゃ が

まさか ここ で 会 える と は の

花見 あっ …

( 仙 狐 ) どう じゃ ? これ から 一緒 に

満開 の 桜 を 見 たら 飲ま ず に はおら れ まい

フッ …

あの 覚悟 が あれ ば 大丈夫 です やろ

夜空 は それ が 知り たかった の ?

フッ …

これ から が 楽しみ ど す なあ

これ は ご 丁寧 に どう も

じゃ なく て です ね

とにかく 目立つ と いう か

通報 さ れる 要素 しか ない と いう か

通報 ?

( 中野 ) 雨上がり の あまり 人 も い ない 公園 で ―

キツネ 耳 の つい た 幼女 が 酒 を あおって

誰 が 幼女 じゃ

大丈夫 じゃ さすが に わらわ も わきまえ て おる

この 周囲 に は 結 界 を 張った の じゃ

( 中野 ) 結 界 ?

( 仙 狐 ) 縁 の ある 人間 しか わらわ に 気づく こと は でき ん

そんな こと も できる ん です ね

これ で 誰 に も 邪魔 さ れ ず

特等 席 で 花見 が できる と いう 寸法 じゃ

なるほど

( 仙 狐 ) お ぬし も 遠慮 する で ない

そう です ね で は

あっ …

うまい

( 仙 狐 ) わらわ の 気 の 宿った お神酒 じゃ から の

それ と …

ほれ 酒 の つまみ から ご飯 の もの まで

より 取り 見取り じゃ

おお っ いただき ます

う や ん

う ~ ん 美味 です ね

カツオ の 初物 じゃ

酒 に よう 合う じゃ ろ ? ( 中野 ) はい

仙 狐 さん も どうぞ

( 仙 狐 ) フフ … 気 が 利く のう

ハァ …

相変わらず 仙 狐 さん お 酒 強い です ね

フフフ … そう かのう

( 中野 ) えっ … N も しか して 酔い まし た ?

う わ っ いつの間に

( 仙 狐 ) 今日 は わらわ も 飲み たい 気分 な の じゃ

ダメ か の ? ( 中野 ) いい です けど

いい の じゃ な ?

ならば 責任 を 取って 甘やかさ れ て もらう の じゃ

( 中野 ) って 顔 近い 近い

て いう か それ いつも どおり じゃ …

う わ っ …

いつも より もっと もっと じゃ

あう う …

せっかく 花見 に 来 た ん です から 花 を 楽しみ ま しょ う よ

何 を 言う 楽しむ ため の ひざ 枕 じゃ よ

ほれ 見 て みよ

よい 眺め じゃ ろ ?

確かに これ は 特等 席 です ね

あっ …

どう し た の じゃ ?

俺 思い出し た ん です

仙 狐 さん 子供 の 頃 から ずっと 見守って い て くれ た ん です ね

どう かのう

その … 何て 言って いい の か 分から ない ん です けど

いつも ありがとう ござい ます

( 仙 狐 ) 何 の 話 か よく 分から ん が の

1 つ だけ 言え る こと が ある

わらわ が し たい から し て おる の じゃ

礼 を 言わ れる こと など 何も ない わ

ほれ まだまだ 甘え が 足り ぬ わ ( 中野 ) わ っ ちょ っ …

( 仙 狐 ) いい から 肩 の 力 を 抜 い て

ここ で ゆっくり 休む が よい

花 を めで ながら 眠 れる なんて そう そう ない から のう

そう です ね

あっ … いや 明日 会社 に 行か ない と いけない ので

家 に 戻って 早く 寝 ない と

お ぬし いつ まで たって も 本当 に 甘え 下手 じゃ のう

すいません

よい よい

そんな ところ も 含め て い と おしい の じゃ から

自分 に 押し潰さ れ て しまわ ない よう

ゆっくり ゆっくり ―

甘え られる よう に なって ゆけ ば …

ゆけ ば ?

って 寝 てる し

これ だ から 酔っ払い は

ああ … もう ほら 仙 狐 さん

こんな 所 で 寝 ちゃ わ ない で 家 に 戻って 寝 ま しょ う

( 仙 狐 ) う や ん

( 寝息 )

( 中野 ) もう 少し このまま で いよ う だ なんて ―

以前 の 俺 なら 考え も し なかった でしょ う ね

もう 少し だけ

( 高 円 寺 ) あれ ? 仙 狐 さん ( 中野 ) う っ …

見つかった ん です ね

はい

ごちそう も 見 ー つけ た

( シロ ・ 高 円 寺 ) いただき ま ー す

( 高 円 寺 ) うん おいしい ( シロ ) ん ん ~

うま ~

ねえ 「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 見 たい

いい ぜ ~ 持って き た ぜ ~

う や ん さすが ジャスコ

( 2 人 ) イエーイ

ヨーコ ちゃん カムバーック 痛 っ …

小判 ?

もし かして

あれ は … ヨーコ ちゃん

こ ー ん ただいま

やった ー 帰って き た

う う っ 何度 見 て も 泣ける

いい 夜 じゃ のう

はい いい 夜 です ね

( 中野 ) 仙 狐 さん ( 仙 狐 ) ん ?

これ から も よろしく お 願い し ます

う や ん

♪~

~♪

お かえり な の じゃ

遅く まで 今日 も お 仕事 お 疲れ さま じゃ


( 携帯 電話 の 着信 音 )

( 中野 ( なか の ) ) あれ ? 出 ない な

( 携帯 電話 の 着信 音 ) あっ …

三鷹 ( み た か ) ?

もしもし

( 三鷹 ) 中野 すま ん 隣 の 部署 が トラブ って て さ

また ?

( 三鷹 ) お前 有給 いつ まで な の ? いつ 出勤 する の ?

分かった

明日 東京 に 戻って あさって から 出社 する よ

( 三鷹 ) マジ で ! ? 助かった

お前 が い ない と や っぱ ダメ だ よ

( 上司 ) 三鷹 !

はい すいません

じゃあ な ホント あり が と な

( ネコ の 鳴き声 )

( 中野 ) 帰る か

( ネコ の 鳴き声 )

( 鳴き声 )

( 中野 の 母 ) 忘れ物 な ー い ?

ああ

( 操作 音 )

( 呼び出し 音 )

( 携帯 電話 の 着信 音 )

( 中野 ) また 出 ない

仙 狐 ( せ ん こ ) さん 機械 苦手 だ し な

( 母 ) なあ に ? 彼女 ? ( 中野 ) えっ ?

あっ … いや その …

( 母 ) なあ に ?

( 中野 ) 何 な ん だ ろ う

大丈夫 かしら あの 子

( 中野 ) じゃ 父さん に よろしく ( 母 ) ええ

わざわざ 帰って き て くれ て ありがとう ね

お土産 油揚げ

( 中野 ) 結局 仙 狐 さん と 連絡 取れ ない まま 帰って き た けど …

いきなり 帰ったら 驚く かな

ただいま

仙 狐 さん ?

見 て ない の か

仙 狐 さん どこ 行った ん だ ?

隣町 の スーパー に でも 行った の か な

あっ …

弁当 箱

もし かして

( 高 円 寺 ( こう えんじ ) ) 仙 狐 さん ? いえ 来 て ませ ん けど

( 中野 ) そうです か

( 高 円 寺 ) い ない ん です か ? ( 中野 ) あっ … はい

もし かして ケンカ でも し ちゃ った ん です か ?

いえ

し た の か な ?

おお ~ ?

あっ … いや し て ませ ん

ハハ … です よ ね

あんな かわいい 仙 狐 さん と ケンカ なんか でき ませ ん よ ね

し たら 私 が 許し ませ ん

あっ … はい

じゃあ

あっ … そう いえ ば

昨日 どこ か に 出かけ て いく ところ は 見 まし た けど

( 中野 ) えっ ? 昨日 ?

はい 風呂敷 包み と 傘 を 持って

“ ちょっと のう ” って 言って

“ ちょっと のう ” です か

玄関 先 で もう 一 度 部屋 の 中 を じ ー っと 見 て

“ どう し まし た ” って 聞い たら ―

“ う や ん ” って 首 を 横 に 振って た けど ―

でも その 目線 が 寂し そう って いう か

なんか いつも と 違った ん です よ ね

様子 が 違う と 言え ば

昨日 から シロ ちゃん も 来 て ない な

( 中野 ) シロ さん も ? ( 高 円 寺 ) はい

今日 は 「 稲荷 ( いなり ) 少女 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 だ から

“ う や ー 絶対 見る ” って 言って た のに

そう いえ ば 仙 狐 さん も 楽しみ に し て た な

です よ ね ? 2 人 と も どう し た の か な

“ リアルタイム で 見 て こそ 真 の ヨーコ ちゃん ファン よ ”

って 言って た の あんた じゃ ん シロ ちゃ ー ん

てこ と で 戻って くる と 思い ます

( 中野 ) は あ …

( シロ ) あー ん

おいしい

やっぱり セン の ご飯 最高

毎日 食べ たい くらい だ わ

( 仙 狐 ) よし でき た の じゃ

油揚げ と 酒 も 当面 使う 分 は 補充 で きたし

もう 行く の ?

う や その 前 に ちと 夜空 ( そら ) 殿 に 尋ね たい こと が あって の

何 ?

( 仙 狐 ) 夜空 殿

( 夜空 ) 仙 の 聞き たい こと は 分かって ます え

あの こと です やろ ?

( シロ ) あの こと ?

( 寝言 )

かわいい ヤツ じゃ の あっ …

( 仙 狐 ) なぜ じゃ なぜ 生まれ 続ける の じゃ

あの 闇 を 完全 に 消し去る こと が でき ん こと が

気 に なって る ん です やろ ?

う や ん

仙 が 旦那 はん の お 世話 し だし て もう 1 年 や から なあ

それ は そういう こと な ん や ない の ?

そういう こと って ?

あの 闇 は 仙 …

あんた はん で は 消す こと は でき ひ ん の や ない ?

夜空 殿

そ や から あんた はん は もう

あちら に 行く 必要 も ない ん と 違い ます ?

えー っ

でも 「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 これ から 見 に …

( 雷鳴 ) ( シロ の 悲鳴 )

( ため息 )

あっ …

「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 もう 始まっちゃ う な

( ヨーコ ) フフ …

「 稲荷 少女 ヨーコ ちゃん 」

始まっちゃ う ぞ シロ ちゃん

( タヌキ 男 ) 稲荷 少女 ヨーコ

タヌキ 男 しつこい わ ね

( タヌキ 男 ) 今日 こそ 本当 に お さらば だ

( 笑い声 )

ついに やった ぞ ん ?

何 だ ? あれ は

すい星 よ 衝突 する と 地球 が 滅亡 する わ

( タヌキ 男 ) な っ … 何 ! ?

こん こん こ ー ん

ヨーコ 行き ま ー す

( タヌキ 男 ) 待て それ じゃ お前 が …

それ っ

う っ … う う ー っ

( ざわめき )

( 少女 ) ヨーコ ちゃん

( ヨーコ ) くっ … う う …

う う ー っ

( 歓声 )

( 男性 ) ヨーコ ちゃん が 地球 を 救って くれ た

でも ヨーコ ちゃん は ?

( タヌキ 男 ) う っ … ヨーコ ちゃん

こんな お 別れ なんて 嫌 だ ー っ

お 別れ ?

いや … まさか そんな こと は …

( 雷鳴 )

よう ない こと が 起こる かも しれ へん から

気 い つけ て お 過ごし やす

( 中野 ) ハッ … いや まさか …

( 仙 狐 ) 大丈夫 じゃ

わらわ は ずーっと 見守って おる から の

咲 い たら 一緒 に 花見 に 行って みる か の ?

仙 狐 さん

( 中野 ) 仙 狐 さん

ハァ … ハァ … ハァ …

このまま 会え ない なんて ない です よ ね ? 仙 狐 さん

( 仙 狐 ) う う …

う や ~ ん

( 中野 の 先祖 ) 大丈夫 か ? ( 仙 狐 ) う っ …

( 夜空 ) 仙

あんた はん が あの 人 の 恩 に 報い たい と 思い 続け て

よう やっと お 世話 できる よう に なった こと は

うち かて よう 分かって ます

けど いずれ また 悲しい 別れ が 待って る だけ や ない の

あの 苦し み を また 味わい たい ん ど す か ?

( 仙 狐 ) あるじ よ あるじ 様 よ

嫌 じゃ

わらわ は まだ あるじ に 何も して やれ て おら ん で は ない か

( すすり泣き )

( 泣き声 )

セン

もう よし な は れ

夜空 殿 分かった の じゃ

確かに 夜空 殿 の 言う とおり かも しれ ない の

それ でも ―

わらわ は もっと もっと ―

あや つ を お 世話 し たい の じゃ

ハァ … ハァ … ハァ …

( 仙 狐 ) たとえ それ が ―

わらわ の わがまま だ と して も

( 夜空 ) 認め へん と 言ったら ?

どんな こと も 終わり が 来 ます え

( 仙 狐 ) それ でも …

それ でも あや つ を 存分 に 甘やかし て くれよ う

セン

よく ない こと って そういう こと です か

お 花見 し たい って 言って まし た よ ね 仙 狐 さん

隣町 の スーパー も いつ でも 行ける と 思って …

ハッ …

( 仙 狐 ) う や ん ? お ぬし よ

もう こっち に 戻って き て た の か の ?

仙 狐 さん

あっ … どう し た の じゃ

こんなに ぬれ て 大丈夫 か の ?

ほれ 足 も 汚れ て おる の じゃ

( 中野 ) もう 会え ない の か って 思い まし た

なんで じゃ ?

昨日 から スマホ を 鳴らし て も 全然 出 ない し

( 仙 狐 ) う やっ それ は 悪かった のう

ちと 天 界 に 行って おって のう

天 界 に ?

油揚げ や 酒 が 少なく なって おった から

ほれ もらって き た の じゃ

お ぬし と 花見 を する 前 に 下見 を しよ う と 思った の じゃ が

まさか ここ で 会 える と は の

花見 あっ …

( 仙 狐 ) どう じゃ ? これ から 一緒 に

満開 の 桜 を 見 たら 飲ま ず に はおら れ まい

フッ …

あの 覚悟 が あれ ば 大丈夫 です やろ

夜空 は それ が 知り たかった の ?

フッ …

これ から が 楽しみ ど す なあ

これ は ご 丁寧 に どう も

じゃ なく て です ね

とにかく 目立つ と いう か

通報 さ れる 要素 しか ない と いう か

通報 ?

( 中野 ) 雨上がり の あまり 人 も い ない 公園 で ―

キツネ 耳 の つい た 幼女 が 酒 を あおって

誰 が 幼女 じゃ

大丈夫 じゃ さすが に わらわ も わきまえ て おる

この 周囲 に は 結 界 を 張った の じゃ

( 中野 ) 結 界 ?

( 仙 狐 ) 縁 の ある 人間 しか わらわ に 気づく こと は でき ん

そんな こと も できる ん です ね

これ で 誰 に も 邪魔 さ れ ず

特等 席 で 花見 が できる と いう 寸法 じゃ

なるほど

( 仙 狐 ) お ぬし も 遠慮 する で ない

そう です ね で は

あっ …

うまい

( 仙 狐 ) わらわ の 気 の 宿った お神酒 じゃ から の

それ と …

ほれ 酒 の つまみ から ご飯 の もの まで

より 取り 見取り じゃ

おお っ いただき ます

う や ん

う ~ ん 美味 です ね

カツオ の 初物 じゃ

酒 に よう 合う じゃ ろ ? ( 中野 ) はい

仙 狐 さん も どうぞ

( 仙 狐 ) フフ … 気 が 利く のう

ハァ …

相変わらず 仙 狐 さん お 酒 強い です ね

フフフ … そう かのう

( 中野 ) えっ …\ N も しか して 酔い まし た ?

う わ っ いつの間に

( 仙 狐 ) 今日 は わらわ も 飲み たい 気分 な の じゃ

ダメ か の ? ( 中野 ) いい です けど

いい の じゃ な ?

ならば 責任 を 取って 甘やかさ れ て もらう の じゃ

( 中野 ) って 顔 近い 近い

て いう か それ いつも どおり じゃ …

う わ っ …

いつも より もっと もっと じゃ

あう う …

せっかく 花見 に 来 た ん です から 花 を 楽しみ ま しょ う よ

何 を 言う 楽しむ ため の ひざ 枕 じゃ よ

ほれ 見 て みよ

よい 眺め じゃ ろ ?

確かに これ は 特等 席 です ね

あっ …

どう し た の じゃ ?

俺 思い出し た ん です

仙 狐 さん 子供 の 頃 から ずっと 見守って い て くれ た ん です ね

どう かのう

その … 何て 言って いい の か 分から ない ん です けど

いつも ありがとう ござい ます

( 仙 狐 ) 何 の 話 か よく 分から ん が の

1 つ だけ 言え る こと が ある

わらわ が し たい から し て おる の じゃ

礼 を 言わ れる こと など 何も ない わ

ほれ まだまだ 甘え が 足り ぬ わ ( 中野 ) わ っ ちょ っ …

( 仙 狐 ) いい から 肩 の 力 を 抜 い て

ここ で ゆっくり 休む が よい

花 を めで ながら 眠 れる なんて そう そう ない から のう

そう です ね

あっ … いや 明日 会社 に 行か ない と いけない ので

家 に 戻って 早く 寝 ない と

お ぬし いつ まで たって も 本当 に 甘え 下手 じゃ のう

すいません

よい よい

そんな ところ も 含め て い と おしい の じゃ から

自分 に 押し潰さ れ て しまわ ない よう

ゆっくり ゆっくり ―

甘え られる よう に なって ゆけ ば …

ゆけ ば ?

って 寝 てる し

これ だ から 酔っ払い は

ああ … もう ほら 仙 狐 さん

こんな 所 で 寝 ちゃ わ ない で 家 に 戻って 寝 ま しょ う

( 仙 狐 ) う や ん

( 寝息 )

( 中野 ) もう 少し このまま で いよ う だ なんて ―

以前 の 俺 なら 考え も し なかった でしょ う ね

もう 少し だけ

( 高 円 寺 ) あれ ? 仙 狐 さん ( 中野 ) う っ …

見つかった ん です ね

はい

ごちそう も 見 ー つけ た

( シロ ・ 高 円 寺 ) いただき ま ー す

( 高 円 寺 ) うん おいしい ( シロ ) ん ん ~

うま ~

ねえ 「 ヨーコ ちゃん 」 の 最終 回 見 たい

いい ぜ ~ 持って き た ぜ ~

う や ん さすが ジャスコ

( 2 人 ) イエーイ

ヨーコ ちゃん カムバーック 痛 っ …

小判 ?

もし かして

あれ は … ヨーコ ちゃん

こ ー ん ただいま

やった ー 帰って き た

う う っ 何度 見 て も 泣ける

いい 夜 じゃ のう

はい いい 夜 です ね

( 中野 ) 仙 狐 さん ( 仙 狐 ) ん ?

これ から も よろしく お 願い し ます

う や ん

♪~

~♪

お かえり な の じゃ

遅く まで 今日 も お 仕事 お 疲れ さま じゃ