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オーバーロード, Overlord Episode 4

Overlord Episode 4

( 神官 長 ) 六 大 神 に 仕え し 六 色 ( ろく しょ く ) 聖典 が 1 つ

陽光 聖典 隊長 ニグン ・ グリッド ・ ルー イン よ

( ニグン ) はい

( 神官 長 ) リ ・ エスティーゼ 王国 最強 の 戦士 ―

ガゼフ ・ ストロノーフ を 抹殺 せよ

( ニグン ) あっ …

( 神官 長 ) 神 の 奇跡 を 秘め た 秘蔵 の 品 だ

もしも の とき に 使う が よい

( ニグン ) 各 員 傾聴

獲物 は おり に 入った

なんじ ら の 信仰 を 神 に 捧げよ

♪~

~♪

( ガゼフ ) 確かに いる な

( 部下 1 ) 村 全体 を 等 間隔 で 包囲 し て い ます

( アインズ ) いったい 彼ら は 何者 な の でしょ う ?

これ だけ の 魔法 詠 唱 者 ( マジック キャスター ) を そろえ られる の は スレ イン 法 国 ―

それ も 神官 長 直轄 の 特殊 工作 部隊 ―

六 色 聖典 の いずれ か だ ろ う

( アインズ ) で は さきほど 村 を 襲った や つら は ?

装備 は 帝国 の もの だった が ―

どうやら スレ イン 法 国 の 偽装 だった よう だ な

( アインズ ) やはり

この 村 に そんな 価値 が ある の でしょ う か ?

ゴウン 殿 に 心当たり は ない

狙い で は ない と いう こと なら ―

答え は 1 つ だ な

( アインズ ) 憎ま れ て いる の です ね 戦士 長 殿 は

本当 に 困った もの だ

まさか スレ イン 法 国 に まで 狙わ れ て いる と は

( アインズ ) だ けど あれ って 炎 の 上位 天使 ( アーク エンジェル フレイム ) だ よ な

なぜ 「 ユグドラシル 」 と 同じ モンスター が ?

( ガゼフ ) ゴウン 殿 ( アインズ ) うん ?

よけ れ ば 雇わ れ ない か ?

報酬 は 望ま れる 額 を 約束 しよ う

( アインズ ) お 断り さ せ て いただき ます

そう か

では ゴウン 殿 お 元気 で

この 村 を 救って くれ た こ と 感謝 する

( アインズ ) うん ?

本当 に 本当 に 感謝 する

そして わがまま を 言う よう だ が ―

もう 一 度 だけ 村 の 者 たち を 守って ほしい

今 差し出 せる もの は ない が 何とぞ 何とぞ …

う っ !

( アインズ ) そこ まで さ れる 必要 は あり ませ ん

了解 し まし た 村人 は 必ず 守り ま しょ う

この アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に かけ て

ならば 後 顧 の 憂い なし

私 は 前 のみ を 見 て 進ま せ て いた だ こ う

( アインズ ) で は こちら を お 持ち ください

( ガゼフ ) お っ

君 から の 品 だ ありがたく 頂 戴 しよ う

では

( アインズ ) ご 武運 を

ん っ は あっ !

( アインズ ) ハア …

初対面 の 人間 に は 虫 程度 の 親しみ しか ない が ―

どうも 話し て み たり する と ―

小 動物 に 向ける 程度 の 愛着 が 湧く な

( アルベド ) です から 尊き お 名前 を 用い て まで ―

お 約束 を さ れ た の です か ?

( アインズ ) そう な の かも な

( 村長 ) アインズ 様 ( アインズ ) うん ?

なぜ 戦士 長 様 は 出 て いか れる の でしょ う ?

( アインズ ) か の 者 たち の 狙い は 戦士 長 殿 です

で … で は 私 たち は このまま で い た ほう が ?

( アインズ ) そんな こと は あり ませ ん

戦士 長 殿 が 包囲 の 網 を 崩す 隙 に 逃げる と し ま しょ う

その ため に 彼 は 目立つ よう に 逃げ て くださる の です から

( 2 人 ) ああ

敵 に 突進 攻撃 !

包囲 網 を 突き破り すべて の 敵 を 村 から 引き離せ !

しかる のち に そのまま 撤退 タイミング を 逃す な よ

( 戦士 たち ) 了解 です

( ガゼフ ) 行く ぞ !

やつ ら の はらわた を 食い 散らかし て やれ え

( 戦士 たち の 雄 たけ び )

チッ !

う お おお お っ

( ガゼフ ) う う っ ( 部下 1 ) 戦士 長 !

( ガゼフ ) う あ ああ

う う っ

う ああ ああ

なるほど な

武 技 !

“ 戦 気 梱 封 ( せ ん き こ ん ぷう ) ” !

う う っ

( ガゼフ ) 魔法 って いう やつ は 何でも あり か

チクショウ が

だが こちら の 作戦 どおり だ

ゴウン 殿 頼 ん だ ぞ

( 戦士 たち ) や あ ああ あ !

最後 まで 戦士 長 と 共に !

( 部下 2 ) 国 と 民 を 守る の は 俺 たち だ !

( 戦士 たち ) う おお おお

敵 を 引きつけ たら そのまま 撤退 だ と 言った だ ろ う が

本当 に バカ で 本当 に 自慢 の やつ ら だ

( 神官 たち ) う お おお !

( 部下 1 ) う あ あっ

( 戦士 たち ) う わ っ !

( 戦士 たち ) あ あっ !

戦力 的 に は こちら が 圧倒 的 に 不利

( ガゼフ ) ならば 狙う は 指揮 官 !

う ああ あっ

邪魔 だ あ ああ

武 技 “ 六 光 連 斬 ( ろ っこ うれ ん ざん ) ”

( 部下 3 ) おお …

武 技 “ 即応 反射 ( そ く お う はん し ゃ ) ”

流水 …

加速 !

う う っ !

( 部下 4 ) やれ る ! ( 部下 5 ) 勝て る ぞ !

ハアッ ハアッ

( ニグン ) 見事 だ

あれ だけ の 武 技 を 使いこなす と は

しかし それ だけ だ

次 の 天使 を 召喚 せよ

ストロノーフ に 集中 し て 魔法 を たたき込め

( 部下 たち ) ああ …

マズ い な

( ネム ) お 姉ちゃん !

( ネム の 泣き声 )

( エンリ ) 大丈夫 よ ネム

( ガゼフ の 苦しむ 声 )

( ガゼフ ) ハア ハア …

ぐ お っ !

う お っ …

( ニグン ) とどめ だ ただし 1 体 で やら せる な

( ガゼフ ) う う

数 体 で 確実 に しとめろ

( ガゼフ ) う っ … う う

ナーメー る ー なあ ああ !

う う !

俺 は 王国 戦士 長

この 国 を 愛 し 守護 する 者 !

王国 を 汚 ( けが ) す 貴 様 ら に 負ける わけ に いく か あ !

( ニグン ) そんな 夢 物語 を 語る から こそ ―

お前 は ここ で 死ぬ の だ ガゼフ ・ ストロノーフ

その 体 で 何 が できる ?

お前 を 殺し た のち 村人 たち も 殺す

ムダ な あがき を やめ そこ で おとなしく 横 に なれ

せめても の 情け に 苦痛 なく 殺し て やる

( ガゼフ ) くっ くく ハハハッ

何 が おかしい ?

くっ … 愚か な こと だ

あの 村 に は 俺 より 強い 御 仁 ( ご じ ん ) が いる ぞ

ハッタリ か ?

( ニグン ) 天使 たち よ ストロノーフ を 殺せ

( ガゼフ ) ぐ …

( アインズ ) そろそろ 交代 だ な

こ … ここ は ?

( 村長 ) ここ は 村 の 倉庫 です

アインズ 様 が 魔法 で 防御 を 張ら れ て い ます

ゴウン 殿 は ?

それ が 戦士 長 様 と 入れ替わる よう に ―

姿 が かき 消え まし て

ハッ …

そう か

( 倒れる 音 )

何者 だ ?

( アインズ ) はじめ まして スレ イン 法 国 の 皆さん

私 の 名前 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン

アインズ と 呼 ん で いただけ れ ば 幸い です

あの 村 と は 少々 縁 が あり まし て ね

村人 の 命ごい に でも 来 た の か

( アインズ ) いえ いえ

実は …

お前 と 戦士 長 の 会話 を 聞い て い た の だ が ―

本当 に いい 度胸 を し て いる

( ニグン ) は あ ?

( アインズ ) お前 たち は この 私 が ―

手間 を かけ て まで 救った 村人 を 殺す と 公言 し て い た な

これほど 不快 な こと が ある もの か

不快 と は 大きく 出 た な 魔法 詠 唱 者

… で ? だ から どう し た ?

( アインズ ) 抵抗 する こと なく その 命 を 差し出せ

そう すれ ば 痛み は ない

だが 拒絶 する なら 愚 劣 さ の 代価 と して ―

絶望 と 苦痛 の 中 で 死 に 絶える こと に なる だ ろ う

う っ … N 天使 たち を 突撃 さ せよ !

ぶざま な もの だ

くだら ん ハッタリ で 煙 ( けむ ) に 巻こ う と …

はっ !

( アインズ ) 言った だ ろ ? 抵抗 する こと なく 命 を 差し出せ と

人 の 忠告 は 素直 に 受け入れる べき だ ぞ

( 神官 1 ) バカ な

( 神官 2 ) 何 か の トリック に 決まって いる

( アインズ ) 上位 物理 無効 化

データ 量 の 少ない 武器 や ―

低 位 の モンスター の 攻撃 を 完全 に 無効 化 する ―

“ 常時 発動 型 特殊 技術 ( パッシブ スキル ) ” なん だ が

( アインズ ) は あー !

やはり 「 ユグドラシル 」 の 炎 の 上位 天使 と 同じ と いう こと か

( ニグン ) う っ あ あっ …

( アインズ ) お前 たち が なぜ

「 ユグドラシル 」 と 同じ 魔法 を 使い ―

同じ モンスター を 召喚 できる の か 知り たかった ん だ が

まあ それ は ひとまず 置 い て おく と しよ う

次 は こちら の 番 だ

行 ( ゆ ) く ぞ おう 殺 だ

( ニグン ) う っ ああ …

全天 使 で 攻撃 を 仕掛けろ 急げ !

( アインズ ) アルベド 下がれ

( アルベド ) はっ

ネガティブ バースト !

( 神官 たち の 動揺 する 声 )

あり … え ない …

( ガゼフ ) あの 村 に は 俺 より 強い 御 仁 が いる ぞ

( 神官 たち ) う わ あ ああ ば … 化け物

( 神官 たち の 魔法 を かける 声 )

( アインズ ) ふむ やはり 「 ユグドラシル 」 の 魔法 ばかり だ

誰 が その 魔法 を 教え た !

( 神官 3 ) ひ ゃ ああ あっ

( 神官 3 ) あ ?

何 が 起こった ?

( アインズ ) アルベド

あの 程度 の 飛び道具 で この 身 が 傷つか ない の は 承知 の はず

お前 が 力 を 使う ほど の …

( アルベド ) お 待ち ください アインズ 様

至高 の 御 身 と 戦う の で あれ ば ―

最低 限度 の 攻撃 と いう もの が ござい ます

あの よう に 下 賤 ( げ せ ん ) な 飛び つ ぶて など

( アインズ ) アッハハ

それ を 言ったら あいつ ら 自体 が 失格 で は ない か

( アインズ ) なあ ? ( ニグン ) う っ …

プリンシパリティ ・ N オブザベーション ! かかれ !

( アインズ ) やれやれ 反撃 と いこ う か

“ 獄 炎 ( ヘル フレイム ) ”

( 神官 たち の おびえる 声 )

( ニグン ) 一撃 … だ と ?

あり える か あ !

上位 天使 が たった 1 つ の 魔法 で 滅ぼさ れる はず が ない !

( 神官 1 ) ニグン 隊長 ! 我々 は どう すれ ば ?

あっ …

最 高位 天使 を 召喚 する !

( 神官 たち ) おお ー ! ( アインズ ) あれ は …

( アインズ ) 輝き から する と 超 位 魔法 以外 なら 封じ込める こと が できる

魔 封じ の 水晶 …

「 ユグドラシル 」 の アイテム も ある わけ か …

( アインズ ) アルベド スキル を 使用 し て 私 を 守れ

( アルベド ) は っ !

見よ 最 高位 天使 の 尊き 姿 を

威光 の 主 天使 ( ドミニオン ・ オーソリティー ) !

( 神官 たち ) う おお おお ー

( アインズ ) この 天使 が 最大 の 切り札 ?

そう だ

お前 に は この 宝 を 使う だけ の 価値 が ある と 判断 し た

( アインズ ) 何という こと だ

恐ろしい か ? おびえる の も しかたがない

( アインズ ) くだら ん ( ニグン ) なに ?

( アインズ ) この 程度 の 幼稚 な お 遊び に 警戒 し て い た と は

お 遊び ?

何 を 言って いる ?

まさか … いや あり え ん !

人類 で は 勝て ない 存在 を 前 に ハッタリ だ !

善 なる 極 撃 ( ホー リース マイト ) を 放て !

人 が 決して 到達 でき ない 第 7 位 階 魔法

魔 神 すら 消滅 さ せる 神 の 御 業 ( み わざ ) を くら う が いい !

ふん っ

( アインズ ) フフ フフ フッ ( ニグン ) あっ !

( アインズ ) ハハハハハ !

( アインズ ) これ が ダメージ を 負う 感覚 … 痛み か

う ああ あ あっ

( アルベド ) う っ う っ くう う !

( アルベド ) 下等 生物 が ああ !

アインズ 様 わ た … 私 の 大好き な 超 愛 し て いる お方 に ―

痛み を 与える など ゴミ で ある 身の程 を 知れ え !

( アインズ ) よい アルベド

( アルベド ) し … しかし アインズ 様

( アインズ ) よい の だ

天使 の ぜい弱 さ を 除き ―

ありとあらゆる 事態 は 私 の 狙い どおり だ

今度 は こちら の 番 だ な

絶望 を 知れ

ブラック ホール !

( 神官 たち ) おお …

( ニグン ) 魔 人 を も 超える 力

お前 は いったい 何者 な ん だ ?

( アインズ ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン だ よ

この 名 は かつて ―

知ら ぬ 者 が い ない ほど と どろ い て い た の だ が ね

( ニグン ) な … 何 が ?

( アインズ ) 何らか の 情報 系 魔法 を 使って ―

お前 を 監視 しよ う と し た 者 が いたみ たい だ な

私 の 攻 性 防壁 が 起動 し た から 大して のぞか れ て は い ない はず だ が

本国 が … 俺 を ?

( アインズ ) で は 遊び は これ くらい に しよ う

( ニグン ) ま … まっ まっ 待って ほしい アインズ ・ ウール ・ ゴウン 殿

いや … 様 !

私 たち いや 私 だけ で かまい ませ ん

命 を 助け て くださる なら ば 望む 額 を 用意 … 用意 致し ます

( アルベド ) あなた 間違って る わ

えっ ?

( アルベド ) 人間 と いう 下等 生物 で ある あなた たち は ―

頭 を 下げ 命 を 奪わ れる とき を 感謝 し ながら 待つ べき だった の

下等 … 生物 …

( アインズ ) 確か こう だった な

“ ムダ な あがき を やめ そこ で おとなしく 横 に なれ ”

“ せめても の 情け に 苦痛 なく 殺し て やる ”

( アインズ ) 俺 の ふるまい は

ナザ リック の 主 ( あるじ ) と して 合格 点 に 達し て い た の だ ろ う か ?

ヤッベー アインズ 様 カッ ケー !

( アインズ ) どう し た ? アルベド

( アルベド ) あっ いいえ 何も

しかし アインズ 様 なぜ あの 人間 を 助け た の です か ?

貴重 な アイテム まで 授け られ て

( アインズ ) あれ は 500 円 ガチャ の ハズレ アイテム だ し なあ

( アルベド ) 私 ( わたくし ) が 掃討 し て くれ ば よろしかった の で は ?

何も アインズ 様 が 直接 下等 生物 を 助け に 行か れ なく と も

( アインズ ) アルベド の 強 さ は 知って いる し 信頼 し て いる

しかし この 世界 の 知識 が ない うち は ―

常に 敵 が 己 に 勝る 可能 性 を 考慮 する 必要 が ある

( アルベド ) だ から あの 男 を 捨て 駒 に 使った ん です ね

まさに 人間 の 使い 方 と して は 正しい か と

ですが 天使 の 剣 を その 身 で 受け た の は ―

よろしい 行為 で は なかった の で は ?

( アインズ ) そう か ?

( アルベド ) たとえ 無傷 で 終わる と 知って い て も ―

愛 する 方 に 刃物 が 突き刺さる こと を ―

容認 できる 女 が いる でしょう か !

( アインズ ) ああ はい …

( アインズ ) 帰る か 我が家 ( や ) へ

( アルベド ) はい アインズ 様

( アインズ ) まずは 私 が 個人 で 勝手 に 動 い た こと を わびよ う

何 が あった か は アルベド から 聞く よう に

ただ 一 つ だけ 至急 伝える べき こと が ある

グレーター ・ ブレイク ・ アイテム !

( 一同 の 驚く 声 )

( アインズ ) 私 は 名 を 変え た

これ より 私 の 名 を 呼ぶ とき は ―

アインズ ・ ウール ・ ゴウン

アインズ と 呼ぶ が よい

異論 ある 者 は 立って それ を 示せ

( アルベド ) ご 尊 名 伺い まし た

いと 尊き お方 に 絶対 の 忠誠 を

アインズ ・ ウール ・ ゴウン 様 万歳

( 一同 ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン 様 万歳

( シャルティア ) 至高 の 御方 ( おん かた ) に 私 ども の すべて を 捧げ ます

( アウラ と マーレ ) 恐るべき 力 の 王 よ

( デミ ウル ゴス ) この世 の すべて の もの が 御 身 の 偉大 さ を 知る でしょ う

( コキュートス ) すべて を 超越 せ し 我ら の 王

死 の 支配 者 オーバー ロード に 栄光 を

( アインズ ) お前 たち に 厳命 する !

アインズ ・ ウール ・ ゴウン を 不変 の 伝説 に せよ

( 一同 の 歓声 )

( アインズ ) 地上 に 天空 に 海 に

この 世界 の 知性 を 持つ すべて の 者 に

アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 を 知ら しめる

こちら の 世界 に 来 て いる かも しれ ない ―

友 たち の 元 に ―

その 名 が 届く よう に

♪~

~♪

( アルベド ) デミ ウル ゴス

アインズ 様 と お 話 を し た 際 の 言葉 を 皆 に

アインズ 様 が 夜空 を ご覧 に なら れ た とき ―

こう おっしゃい まし た

“ 私 が この 地 に 来 た の は ― ”

“ 誰 も 手 に 入れ て い ない 宝石 箱 を 手 に する ため や も 知れ ない ” と

そして 最後 に こう おっしゃい まし た

“ 世界 征服 なんて 面白い かも しれ ない な ” と

( アルベド ) 各 員 ナザ リック 地下 大 墳墓 の 最終 目的 は

アインズ 様 に 宝石 箱 を

この 世界 を お 渡し する こと だ と 知れ

( 一同 の 歓声 )


Overlord Episode 4 overlord|episode Overlord - Folge 4

( 神官 長 ) 六 大 神 に 仕え し 六 色 ( ろく しょ く ) 聖典 が 1 つ しんかん|ちょう|むっ|だい|かみ||つかえ||むっ|いろ||||せいてん||

陽光 聖典 隊長 ニグン ・ グリッド ・ ルー イン よ ようこう|せいてん|たいちょう|||るー|いん|

( ニグン ) はい

( 神官 長 ) リ ・ エスティーゼ 王国 最強 の 戦士 ― しんかん|ちょう|||おうこく|さいきょう||せんし

ガゼフ ・ ストロノーフ を 抹殺 せよ |||まっさつ|

( ニグン ) あっ …

( 神官 長 ) 神 の 奇跡 を 秘め た 秘蔵 の 品 だ しんかん|ちょう|かみ||きせき||ひめ||ひぞう||しな|

もしも の とき に 使う が よい ||||つかう||

( ニグン ) 各 員 傾聴 |かく|いん|けいちょう

獲物 は おり に 入った えもの||||はいった

なんじ ら の 信仰 を 神 に 捧げよ |||しんこう||かみ||ささげよ

♪~

~♪

( ガゼフ ) 確かに いる な |たしかに||

( 部下 1 ) 村 全体 を 等 間隔 で 包囲 し て い ます ぶか|むら|ぜんたい||とう|かんかく||ほうい||||

( アインズ ) いったい 彼ら は 何者 な の でしょ う ? ||かれら||なにもの||||

これ だけ の 魔法 詠 唱 者 ( マジック キャスター ) を そろえ られる の は スレ イン 法 国 ― |||まほう|よ|しょう|もの|まじっく|きゃすたー|||||||いん|ほう|くに

それ も 神官 長 直轄 の 特殊 工作 部隊 ― ||しんかん|ちょう|ちょっかつ||とくしゅ|こうさく|ぶたい

六 色 聖典 の いずれ か だ ろ う むっ|いろ|せいてん||||||

( アインズ ) で は さきほど 村 を 襲った や つら は ? ||||むら||おそった|||

装備 は 帝国 の もの だった が ― そうび||ていこく||||

どうやら スレ イン 法 国 の 偽装 だった よう だ な ||いん|ほう|くに||ぎそう||||

( アインズ ) やはり

この 村 に そんな 価値 が ある の でしょ う か ? |むら|||かち||||||

ゴウン 殿 に 心当たり は ない |しんがり||こころあたり||

狙い で は ない と いう こと なら ― ねらい|||||||

答え は 1 つ だ な こたえ||||

( アインズ ) 憎ま れ て いる の です ね 戦士 長 殿 は |にくま|||||||せんし|ちょう|しんがり|

本当 に 困った もの だ ほんとう||こまった||

まさか スレ イン 法 国 に まで 狙わ れ て いる と は ||いん|ほう|くに|||ねらわ|||||

( アインズ ) だ けど あれ って 炎 の 上位 天使 ( アーク エンジェル フレイム ) だ よ な |||||えん||じょうい|てんし||||||

なぜ 「 ユグドラシル 」 と 同じ モンスター が ? |||おなじ||

( ガゼフ ) ゴウン 殿 ( アインズ ) うん ? ||しんがり||

よけ れ ば 雇わ れ ない か ? |||やとわ|||

報酬 は 望ま れる 額 を 約束 しよ う ほうしゅう||のぞま||がく||やくそく||

( アインズ ) お 断り さ せ て いただき ます ||ことわり|||||

そう か

では ゴウン 殿 お 元気 で ||しんがり||げんき|

この 村 を 救って くれ た こ と 感謝 する |むら||すくって|||||かんしゃ|

( アインズ ) うん ?

本当 に 本当 に 感謝 する ほんとう||ほんとう||かんしゃ|

そして わがまま を 言う よう だ が ― |||いう|||

もう 一 度 だけ 村 の 者 たち を 守って ほしい |ひと|たび||むら||もの|||まもって|

今 差し出 せる もの は ない が 何とぞ 何とぞ … いま|さしで||||||なにとぞ|なにとぞ

う っ !

( アインズ ) そこ まで さ れる 必要 は あり ませ ん |||||ひつよう||||

了解 し まし た 村人 は 必ず 守り ま しょ う りょうかい||||むらびと||かならず|まもり|||

この アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 に かけ て ||うーる|||な|||

ならば 後 顧 の 憂い なし |あと|こ||うれい|

私 は 前 のみ を 見 て 進ま せ て いた だ こ う わたくし||ぜん|||み||すすま||||||

( アインズ ) で は こちら を お 持ち ください ||||||もち|

( ガゼフ ) お っ

君 から の 品 だ ありがたく 頂 戴 しよ う きみ|||しな|||いただ|たい||

では

( アインズ ) ご 武運 を ||ぶうん|

ん っ は あっ !

( アインズ ) ハア …

初対面 の 人間 に は 虫 程度 の 親しみ しか ない が ― しょたいめん||にんげん|||ちゅう|ていど||したしみ|||

どうも 話し て み たり する と ― |はなし|||||

小 動物 に 向ける 程度 の 愛着 が 湧く な しょう|どうぶつ||むける|ていど||あいちゃく||わく|

( アルベド ) です から 尊き お 名前 を 用い て まで ― |||とうとき||なまえ||もちい||

お 約束 を さ れ た の です か ? |やくそく|||||||

( アインズ ) そう な の かも な

( 村長 ) アインズ 様 ( アインズ ) うん ? そんちょう||さま||

なぜ 戦士 長 様 は 出 て いか れる の でしょ う ? |せんし|ちょう|さま||だ||||||

( アインズ ) か の 者 たち の 狙い は 戦士 長 殿 です |||もの|||ねらい||せんし|ちょう|しんがり|

で … で は 私 たち は このまま で い た ほう が ? |||わたくし||||||||

( アインズ ) そんな こと は あり ませ ん

戦士 長 殿 が 包囲 の 網 を 崩す 隙 に 逃げる と し ま しょ う せんし|ちょう|しんがり||ほうい||あみ||くずす|すき||にげる|||||

その ため に 彼 は 目立つ よう に 逃げ て くださる の です から |||かれ||めだつ|||にげ|||||

( 2 人 ) ああ じん|

敵 に 突進 攻撃 ! てき||とっしん|こうげき

包囲 網 を 突き破り すべて の 敵 を 村 から 引き離せ ! ほうい|あみ||つきやぶり|||てき||むら||ひきはなせ

しかる のち に そのまま 撤退 タイミング を 逃す な よ ||||てったい|たいみんぐ||のがす||

( 戦士 たち ) 了解 です せんし||りょうかい|

( ガゼフ ) 行く ぞ ! |いく|

やつ ら の はらわた を 食い 散らかし て やれ え |||||くい|ちらかし|||

( 戦士 たち の 雄 たけ び ) せんし|||おす||

チッ !

う お おお お っ

( ガゼフ ) う う っ ( 部下 1 ) 戦士 長 ! ||||ぶか|せんし|ちょう

( ガゼフ ) う あ ああ

う う っ

う ああ ああ

なるほど な

武 技 ! ぶ|わざ

“ 戦 気 梱 封 ( せ ん き こ ん ぷう ) ” ! いくさ|き|こん|ふう||||||

う う っ

( ガゼフ ) 魔法 って いう やつ は 何でも あり か |まほう|||||なんでも||

チクショウ が

だが こちら の 作戦 どおり だ |||さくせん||

ゴウン 殿 頼 ん だ ぞ |しんがり|たの|||

( 戦士 たち ) や あ ああ あ ! せんし|||||

最後 まで 戦士 長 と 共に ! さいご||せんし|ちょう||ともに

( 部下 2 ) 国 と 民 を 守る の は 俺 たち だ ! ぶか|くに||たみ||まもる|||おれ||

( 戦士 たち ) う おお おお せんし||||

敵 を 引きつけ たら そのまま 撤退 だ と 言った だ ろ う が てき||ひきつけ|||てったい|||いった||||

本当 に バカ で 本当 に 自慢 の やつ ら だ ほんとう||ばか||ほんとう||じまん||||

( 神官 たち ) う お おお ! しんかん||||

( 部下 1 ) う あ あっ ぶか|||

( 戦士 たち ) う わ っ ! せんし||||

( 戦士 たち ) あ あっ ! せんし|||

戦力 的 に は こちら が 圧倒 的 に 不利 せんりょく|てき|||||あっとう|てき||ふり

( ガゼフ ) ならば 狙う は 指揮 官 ! ||ねらう||しき|かん

う ああ あっ

邪魔 だ あ ああ じゃま|||

武 技 “ 六 光 連 斬 ( ろ っこ うれ ん ざん ) ” ぶ|わざ|むっ|ひかり|れん|き|||||

( 部下 3 ) おお … ぶか|

武 技 “ 即応 反射 ( そ く お う はん し ゃ ) ” ぶ|わざ|そくおう|はんしゃ|||||||

流水 … りゅうすい

加速 ! かそく

う う っ !

( 部下 4 ) やれ る ! ( 部下 5 ) 勝て る ぞ ! ぶか|||ぶか|かて||

ハアッ ハアッ

( ニグン ) 見事 だ |みごと|

あれ だけ の 武 技 を 使いこなす と は |||ぶ|わざ||つかいこなす||

しかし それ だけ だ

次 の 天使 を 召喚 せよ つぎ||てんし||しょうかん|

ストロノーフ に 集中 し て 魔法 を たたき込め ||しゅうちゅう|||まほう||たたきこめ

( 部下 たち ) ああ … ぶか||

マズ い な

( ネム ) お 姉ちゃん ! ||ねえちゃん

( ネム の 泣き声 ) ||なきごえ

( エンリ ) 大丈夫 よ ネム |だいじょうぶ||

( ガゼフ の 苦しむ 声 ) ||くるしむ|こえ

( ガゼフ ) ハア ハア …

ぐ お っ !

う お っ …

( ニグン ) とどめ だ ただし 1 体 で やら せる な ||||からだ||||

( ガゼフ ) う う

数 体 で 確実 に しとめろ すう|からだ||かくじつ||

( ガゼフ ) う っ … う う

ナーメー る ー なあ ああ ! ||-||

う う !

俺 は 王国 戦士 長 おれ||おうこく|せんし|ちょう

この 国 を 愛 し 守護 する 者 ! |くに||あい||しゅご||もの

王国 を 汚 ( けが ) す 貴 様 ら に 負ける わけ に いく か あ ! おうこく||きたな|||とうと|さま|||まける|||||

( ニグン ) そんな 夢 物語 を 語る から こそ ― ||ゆめ|ものがたり||かたる||

お前 は ここ で 死ぬ の だ ガゼフ ・ ストロノーフ おまえ||||しぬ||||

その 体 で 何 が できる ? |からだ||なん||

お前 を 殺し た のち 村人 たち も 殺す おまえ||ころし|||むらびと|||ころす

ムダ な あがき を やめ そこ で おとなしく 横 に なれ むだ||||||||よこ||

せめても の 情け に 苦痛 なく 殺し て やる ||なさけ||くつう||ころし||

( ガゼフ ) くっ くく ハハハッ

何 が おかしい ? なん||

くっ … 愚か な こと だ |おろか|||

あの 村 に は 俺 より 強い 御 仁 ( ご じ ん ) が いる ぞ |むら|||おれ||つよい|ご|しとし||||||

ハッタリ か ?

( ニグン ) 天使 たち よ ストロノーフ を 殺せ |てんし|||||ころせ

( ガゼフ ) ぐ …

( アインズ ) そろそろ 交代 だ な ||こうたい||

こ … ここ は ?

( 村長 ) ここ は 村 の 倉庫 です そんちょう|||むら||そうこ|

アインズ 様 が 魔法 で 防御 を 張ら れ て い ます |さま||まほう||ぼうぎょ||はら||||

ゴウン 殿 は ? |しんがり|

それ が 戦士 長 様 と 入れ替わる よう に ― ||せんし|ちょう|さま||いれかわる||

姿 が かき 消え まし て すがた|||きえ||

ハッ …

そう か

( 倒れる 音 ) たおれる|おと

何者 だ ? なにもの|

( アインズ ) はじめ まして スレ イン 法 国 の 皆さん ||||いん|ほう|くに||みなさん

私 の 名前 は アインズ ・ ウール ・ ゴウン わたくし||なまえ|||うーる|

アインズ と 呼 ん で いただけ れ ば 幸い です ||よ||||||さいわい|

あの 村 と は 少々 縁 が あり まし て ね |むら|||しょうしょう|えん|||||

村人 の 命ごい に でも 来 た の か むらびと||いのちごい|||らい|||

( アインズ ) いえ いえ

実は … じつは

お前 と 戦士 長 の 会話 を 聞い て い た の だ が ― おまえ||せんし|ちょう||かいわ||ききい||||||

本当 に いい 度胸 を し て いる ほんとう|||どきょう||||

( ニグン ) は あ ?

( アインズ ) お前 たち は この 私 が ― |おまえ||||わたくし|

手間 を かけ て まで 救った 村人 を 殺す と 公言 し て い た な てま|||||すくった|むらびと||ころす||こうげん|||||

これほど 不快 な こと が ある もの か |ふかい||||||

不快 と は 大きく 出 た な 魔法 詠 唱 者 ふかい|||おおきく|だ|||まほう|よ|しょう|もの

… で ? だ から どう し た ?

( アインズ ) 抵抗 する こと なく その 命 を 差し出せ |ていこう|||||いのち||さしだせ

そう すれ ば 痛み は ない |||いたみ||

だが 拒絶 する なら 愚 劣 さ の 代価 と して ― |きょぜつ|||ぐ|おと|||だいか||

絶望 と 苦痛 の 中 で 死 に 絶える こと に なる だ ろ う ぜつぼう||くつう||なか||し||たえる||||||

う っ …\ N 天使 たち を 突撃 さ せよ ! ||n|てんし|||とつげき||

ぶざま な もの だ

くだら ん ハッタリ で 煙 ( けむ ) に 巻こ う と … ||||けむり|||まきこ||

はっ !

( アインズ ) 言った だ ろ ? 抵抗 する こと なく 命 を 差し出せ と |いった|||ていこう||||いのち||さしだせ|

人 の 忠告 は 素直 に 受け入れる べき だ ぞ じん||ちゅうこく||すなお||うけいれる|||

( 神官 1 ) バカ な しんかん|ばか|

( 神官 2 ) 何 か の トリック に 決まって いる しんかん|なん|||とりっく||きまって|

( アインズ ) 上位 物理 無効 化 |じょうい|ぶつり|むこう|か

データ 量 の 少ない 武器 や ― でーた|りょう||すくない|ぶき|

低 位 の モンスター の 攻撃 を 完全 に 無効 化 する ― てい|くらい||||こうげき||かんぜん||むこう|か|

“ 常時 発動 型 特殊 技術 ( パッシブ スキル ) ” なん だ が じょうじ|はつどう|かた|とくしゅ|ぎじゅつ|||||

( アインズ ) は あー !

やはり 「 ユグドラシル 」 の 炎 の 上位 天使 と 同じ と いう こと か |||えん||じょうい|てんし||おなじ||||

( ニグン ) う っ あ あっ …

( アインズ ) お前 たち が なぜ |おまえ|||

「 ユグドラシル 」 と 同じ 魔法 を 使い ― ||おなじ|まほう||つかい

同じ モンスター を 召喚 できる の か 知り たかった ん だ が おなじ|||しょうかん||||しり||||

まあ それ は ひとまず 置 い て おく と しよ う ||||お||||||

次 は こちら の 番 だ つぎ||||ばん|

行 ( ゆ ) く ぞ おう 殺 だ ぎょう|||||ころ|

( ニグン ) う っ ああ …

全天 使 で 攻撃 を 仕掛けろ 急げ ! ぜんてん|つか||こうげき||しかけろ|いそげ

( アインズ ) アルベド 下がれ ||さがれ

( アルベド ) はっ

ネガティブ バースト ! ねがてぃぶ|

( 神官 たち の 動揺 する 声 ) しんかん|||どうよう||こえ

あり … え ない …

( ガゼフ ) あの 村 に は 俺 より 強い 御 仁 が いる ぞ ||むら|||おれ||つよい|ご|しとし|||

( 神官 たち ) う わ あ ああ ば … 化け物 しんかん|||||||ばけもの

( 神官 たち の 魔法 を かける 声 ) しんかん|||まほう|||こえ

( アインズ ) ふむ やはり 「 ユグドラシル 」 の 魔法 ばかり だ |||||まほう||

誰 が その 魔法 を 教え た ! だれ|||まほう||おしえ|

( 神官 3 ) ひ ゃ ああ あっ しんかん||||

( 神官 3 ) あ ? しんかん|

何 が 起こった ? なん||おこった

( アインズ ) アルベド

あの 程度 の 飛び道具 で この 身 が 傷つか ない の は 承知 の はず |ていど||とびどうぐ|||み||きずつか||||しょうち||

お前 が 力 を 使う ほど の … おまえ||ちから||つかう||

( アルベド ) お 待ち ください アインズ 様 ||まち|||さま

至高 の 御 身 と 戦う の で あれ ば ― しこう||ご|み||たたかう||||

最低 限度 の 攻撃 と いう もの が ござい ます さいてい|げんど||こうげき||||||

あの よう に 下 賤 ( げ せ ん ) な 飛び つ ぶて など |||した|せん|||||とび|||

( アインズ ) アッハハ

それ を 言ったら あいつ ら 自体 が 失格 で は ない か ||いったら|||じたい||しっかく||||

( アインズ ) なあ ? ( ニグン ) う っ …

プリンシパリティ ・\ N オブザベーション ! かかれ ! |n||

( アインズ ) やれやれ 反撃 と いこ う か ||はんげき||||

“ 獄 炎 ( ヘル フレイム ) ” ごく|えん||

( 神官 たち の おびえる 声 ) しんかん||||こえ

( ニグン ) 一撃 … だ と ? |いちげき||

あり える か あ !

上位 天使 が たった 1 つ の 魔法 で 滅ぼさ れる はず が ない ! じょうい|てんし|||||まほう||ほろぼさ||||

( 神官 1 ) ニグン 隊長 ! 我々 は どう すれ ば ? しんかん||たいちょう|われわれ||||

あっ …

最 高位 天使 を 召喚 する ! さい|こうい|てんし||しょうかん|

( 神官 たち ) おお ー ! ( アインズ ) あれ は … しんかん|||-|||

( アインズ ) 輝き から する と 超 位 魔法 以外 なら 封じ込める こと が できる |かがやき||||ちょう|くらい|まほう|いがい||ふうじこめる|||

魔 封じ の 水晶 … ま|ほうじ||すいしょう

「 ユグドラシル 」 の アイテム も ある わけ か … ||あいてむ||||

( アインズ ) アルベド スキル を 使用 し て 私 を 守れ ||||しよう|||わたくし||まもれ

( アルベド ) は っ !

見よ 最 高位 天使 の 尊き 姿 を みよ|さい|こうい|てんし||とうとき|すがた|

威光 の 主 天使 ( ドミニオン ・ オーソリティー ) ! いこう||おも|てんし||

( 神官 たち ) う おお おお ー しんかん|||||-

( アインズ ) この 天使 が 最大 の 切り札 ? ||てんし||さいだい||きりふだ

そう だ

お前 に は この 宝 を 使う だけ の 価値 が ある と 判断 し た おまえ||||たから||つかう|||かち||||はんだん||

( アインズ ) 何という こと だ |なんという||

恐ろしい か ? おびえる の も しかたがない おそろしい|||||

( アインズ ) くだら ん ( ニグン ) なに ?

( アインズ ) この 程度 の 幼稚 な お 遊び に 警戒 し て い た と は ||ていど||ようち|||あそび||けいかい||||||

お 遊び ? |あそび

何 を 言って いる ? なん||いって|

まさか … いや あり え ん !

人類 で は 勝て ない 存在 を 前 に ハッタリ だ ! じんるい|||かて||そんざい||ぜん|||

善 なる 極 撃 ( ホー リース マイト ) を 放て ! ぜん||ごく|う||りーす|||はなて

人 が 決して 到達 でき ない 第 7 位 階 魔法 じん||けっして|とうたつ|||だい|くらい|かい|まほう

魔 神 すら 消滅 さ せる 神 の 御 業 ( み わざ ) を くら う が いい ! ま|かみ||しょうめつ|||かみ||ご|ぎょう|||||||

ふん っ

( アインズ ) フフ フフ フッ ( ニグン ) あっ !

( アインズ ) ハハハハハ !

( アインズ ) これ が ダメージ を 負う 感覚 … 痛み か |||だめーじ||おう|かんかく|いたみ|

う ああ あ あっ

( アルベド ) う っ う っ くう う !

( アルベド ) 下等 生物 が ああ ! |かとう|せいぶつ||

アインズ 様 わ た … 私 の 大好き な 超 愛 し て いる お方 に ― |さま|||わたくし||だいすき||ちょう|あい||||おかた|

痛み を 与える など ゴミ で ある 身の程 を 知れ え ! いたみ||あたえる||ごみ|||みのほど||しれ|

( アインズ ) よい アルベド

( アルベド ) し … しかし アインズ 様 ||||さま

( アインズ ) よい の だ

天使 の ぜい弱 さ を 除き ― てんし||ぜいじゃく|||のぞき

ありとあらゆる 事態 は 私 の 狙い どおり だ |じたい||わたくし||ねらい||

今度 は こちら の 番 だ な こんど||||ばん||

絶望 を 知れ ぜつぼう||しれ

ブラック ホール ! ぶらっく|ほーる

( 神官 たち ) おお … しんかん||

( ニグン ) 魔 人 を も 超える 力 |ま|じん|||こえる|ちから

お前 は いったい 何者 な ん だ ? おまえ|||なにもの|||

( アインズ ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン だ よ ||うーる|||

この 名 は かつて ― |な||

知ら ぬ 者 が い ない ほど と どろ い て い た の だ が ね しら||もの||||||||||||||

( ニグン ) な … 何 が ? ||なん|

( アインズ ) 何らか の 情報 系 魔法 を 使って ― |なんらか||じょうほう|けい|まほう||つかって

お前 を 監視 しよ う と し た 者 が いたみ たい だ な おまえ||かんし||||||もの|||||

私 の 攻 性 防壁 が 起動 し た から 大して のぞか れ て は い ない はず だ が わたくし||おさむ|せい|ぼうへき||きどう||||たいして|||||||||

本国 が … 俺 を ? ほんごく||おれ|

( アインズ ) で は 遊び は これ くらい に しよ う |||あそび||||||

( ニグン ) ま … まっ まっ 待って ほしい アインズ ・ ウール ・ ゴウン 殿 ||||まって|||うーる||しんがり

いや … 様 ! |さま

私 たち いや 私 だけ で かまい ませ ん わたくし|||わたくし|||||

命 を 助け て くださる なら ば 望む 額 を 用意 … 用意 致し ます いのち||たすけ|||||のぞむ|がく||ようい|ようい|いたし|

( アルベド ) あなた 間違って る わ ||まちがって||

えっ ?

( アルベド ) 人間 と いう 下等 生物 で ある あなた たち は ― |にんげん|||かとう|せいぶつ|||||

頭 を 下げ 命 を 奪わ れる とき を 感謝 し ながら 待つ べき だった の あたま||さげ|いのち||うばわ||||かんしゃ|||まつ|||

下等 … 生物 … かとう|せいぶつ

( アインズ ) 確か こう だった な |たしか|||

“ ムダ な あがき を やめ そこ で おとなしく 横 に なれ ” むだ||||||||よこ||

“ せめても の 情け に 苦痛 なく 殺し て やる ” ||なさけ||くつう||ころし||

( アインズ ) 俺 の ふるまい は |おれ|||

ナザ リック の 主 ( あるじ ) と して 合格 点 に 達し て い た の だ ろ う か ? |||おも||||ごうかく|てん||たっし||||||||

ヤッベー アインズ 様 カッ ケー ! ||さま||

( アインズ ) どう し た ? アルベド

( アルベド ) あっ いいえ 何も |||なにも

しかし アインズ 様 なぜ あの 人間 を 助け た の です か ? ||さま|||にんげん||たすけ||||

貴重 な アイテム まで 授け られ て きちょう||あいてむ||さずけ||

( アインズ ) あれ は 500 円 ガチャ の ハズレ アイテム だ し なあ |||えん||||あいてむ|||

( アルベド ) 私 ( わたくし ) が 掃討 し て くれ ば よろしかった の で は ? |わたくし|||そうとう||||||||

何も アインズ 様 が 直接 下等 生物 を 助け に 行か れ なく と も なにも||さま||ちょくせつ|かとう|せいぶつ||たすけ||いか||||

( アインズ ) アルベド の 強 さ は 知って いる し 信頼 し て いる |||つよ|||しって|||しんらい|||

しかし この 世界 の 知識 が ない うち は ― ||せかい||ちしき||||

常に 敵 が 己 に 勝る 可能 性 を 考慮 する 必要 が ある とわに|てき||おのれ||まさる|かのう|せい||こうりょ||ひつよう||

( アルベド ) だ から あの 男 を 捨て 駒 に 使った ん です ね ||||おとこ||すて|こま||つかった|||

まさに 人間 の 使い 方 と して は 正しい か と |にんげん||つかい|かた||||ただしい||

ですが 天使 の 剣 を その 身 で 受け た の は ― |てんし||けん|||み||うけ|||

よろしい 行為 で は なかった の で は ? |こうい||||||

( アインズ ) そう か ?

( アルベド ) たとえ 無傷 で 終わる と 知って い て も ― ||むきず||おわる||しって|||

愛 する 方 に 刃物 が 突き刺さる こと を ― あい||かた||はもの||つきささる||

容認 できる 女 が いる でしょう か ! ようにん||おんな||||

( アインズ ) ああ はい …

( アインズ ) 帰る か 我が家 ( や ) へ |かえる||わがや||

( アルベド ) はい アインズ 様 |||さま

( アインズ ) まずは 私 が 個人 で 勝手 に 動 い た こと を わびよ う ||わたくし||こじん||かって||どう||||||

何 が あった か は アルベド から 聞く よう に なん|||||||きく||

ただ 一 つ だけ 至急 伝える べき こと が ある |ひと|||しきゅう|つたえる||||

グレーター ・ ブレイク ・ アイテム ! |ぶれいく|あいてむ

( 一同 の 驚く 声 ) いちどう||おどろく|こえ

( アインズ ) 私 は 名 を 変え た |わたくし||な||かえ|

これ より 私 の 名 を 呼ぶ とき は ― ||わたくし||な||よぶ||

アインズ ・ ウール ・ ゴウン |うーる|

アインズ と 呼ぶ が よい ||よぶ||

異論 ある 者 は 立って それ を 示せ いろん||もの||たって|||しめせ

( アルベド ) ご 尊 名 伺い まし た ||とうと|な|うかがい||

いと 尊き お方 に 絶対 の 忠誠 を |とうとき|おかた||ぜったい||ちゅうせい|

アインズ ・ ウール ・ ゴウン 様 万歳 |うーる||さま|ばんざい

( 一同 ) アインズ ・ ウール ・ ゴウン 様 万歳 いちどう||うーる||さま|ばんざい

( シャルティア ) 至高 の 御方 ( おん かた ) に 私 ども の すべて を 捧げ ます |しこう||おかた||||わたくし|||||ささげ|

( アウラ と マーレ ) 恐るべき 力 の 王 よ |||おそるべき|ちから||おう|

( デミ ウル ゴス ) この世 の すべて の もの が 御 身 の 偉大 さ を 知る でしょ う |||このよ||||||ご|み||いだい|||しる||

( コキュートス ) すべて を 超越 せ し 我ら の 王 |||ちょうえつ|||われら||おう

死 の 支配 者 オーバー ロード に 栄光 を し||しはい|もの|おーばー|||えいこう|

( アインズ ) お前 たち に 厳命 する ! |おまえ|||げんめい|

アインズ ・ ウール ・ ゴウン を 不変 の 伝説 に せよ |うーる|||ふへん||でんせつ||

( 一同 の 歓声 ) いちどう||かんせい

( アインズ ) 地上 に 天空 に 海 に |ちじょう||てんくう||うみ|

この 世界 の 知性 を 持つ すべて の 者 に |せかい||ちせい||もつ|||もの|

アインズ ・ ウール ・ ゴウン の 名 を 知ら しめる |うーる|||な||しら|

こちら の 世界 に 来 て いる かも しれ ない ― ||せかい||らい|||||

友 たち の 元 に ― とも|||もと|

その 名 が 届く よう に |な||とどく||

♪~

~♪

( アルベド ) デミ ウル ゴス

アインズ 様 と お 話 を し た 際 の 言葉 を 皆 に |さま|||はなし||||さい||ことば||みな|

アインズ 様 が 夜空 を ご覧 に なら れ た とき ― |さま||よぞら||ごらん|||||

こう おっしゃい まし た

“ 私 が この 地 に 来 た の は ― ” わたくし|||ち||らい|||

“ 誰 も 手 に 入れ て い ない 宝石 箱 を 手 に する ため や も 知れ ない ” と だれ||て||いれ||||ほうせき|はこ||て||||||しれ||

そして 最後 に こう おっしゃい まし た |さいご|||||

“ 世界 征服 なんて 面白い かも しれ ない な ” と せかい|せいふく||おもしろい|||||

( アルベド ) 各 員 ナザ リック 地下 大 墳墓 の 最終 目的 は |かく|いん|||ちか|だい|ふんぼ||さいしゅう|もくてき|

アインズ 様 に 宝石 箱 を |さま||ほうせき|はこ|

この 世界 を お 渡し する こと だ と 知れ |せかい|||わたし|||||しれ

( 一同 の 歓声 ) いちどう||かんせい