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江戸小話, 貧乏神のご開帳

貧乏 神 の ご 開帳

貧乏 神 の ご 開帳

回向 院 ( えこう いん ) と いう 寺 は 、 いつも は 人 が ない のです が 、 今日 は 不思議 と 、 押すな押すなの 人 混 み です 。 ここ を 良く 通る 旅 の 男 が 、 不思議に 思って 尋ね ました 。 「 えらい 人 混 み です な 。 今日 は いったい 、 何の 日 です か ? 」 する と 、 境内 ( けいだい → 神社 の なか ) の 男 が 答え ました 。 「 ああ 、 今日 は 、 貧乏 神 の ご 開帳 ( かいちょう → ふだん は 見せ ない 物 を 見せる こと ) さ 」 「 貧乏 神 の ? ・・・ はて ? 貧乏 神 なら 、 みんな 嫌って 、 ここ に 来 ない と 思う が 」 する と 境内 の 男 は 、 一 枚 の 張り紙 を 指差して 言い ました 。 「 これ だ から 、 みんな 行く の さ 」 旅 の 男 が 張り紙 を 読んで みる と 、 こう 書いて あり ました 。 《 ご 参拝 ( さんぱい → 神社 に まいる こと ) なき 方 へ は 、 こちら より うかがい ます 。 貧乏 神 より 》

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


貧乏 神 の ご 開帳 びんぼう|かみ|||かいちょう

貧乏 神 の ご 開帳 びんぼう|かみ|||かいちょう

回向 院 ( えこう いん ) と いう 寺 は 、 いつも は 人 が ない のです が 、 今日 は 不思議 と 、 押すな押すなの 人 混 み です 。 えこう|いん|||||てら||||じん|||の です||きょう||ふしぎ||おすなおすなの|じん|こん|| ここ を 良く 通る 旅 の 男 が 、 不思議に 思って 尋ね ました 。 ||よく|とおる|たび||おとこ||ふしぎに|おもって|たずね| 「 えらい 人 混 み です な 。 |じん|こん||| 今日 は いったい 、 何の 日 です か ? きょう|||なんの|ひ|| 」   する と 、 境内 ( けいだい → 神社 の なか ) の 男 が 答え ました 。 ||けいだい||じんじゃ||||おとこ||こたえ| 「 ああ 、 今日 は 、 貧乏 神 の ご 開帳 ( かいちょう → ふだん は 見せ ない 物 を 見せる こと ) さ 」 「 貧乏 神 の ? |きょう||びんぼう|かみ|||かいちょう||||みせ||ぶつ||みせる|||びんぼう|かみ| ・・・ はて ? 貧乏 神 なら 、 みんな 嫌って 、 ここ に 来 ない と 思う が 」   する と 境内 の 男 は 、 一 枚 の 張り紙 を 指差して 言い ました 。 びんぼう|かみ|||きらって|||らい|||おもう||||けいだい||おとこ||ひと|まい||はりがみ||ゆびさして|いい| 「 これ だ から 、 みんな 行く の さ 」   旅 の 男 が 張り紙 を 読んで みる と 、 こう 書いて あり ました 。 ||||いく|||たび||おとこ||はりがみ||よんで||||かいて|| 《 ご 参拝 ( さんぱい → 神社 に まいる こと ) なき 方 へ は 、 こちら より うかがい ます 。 |さんぱい||じんじゃ|||||かた|||||| 貧乏 神 より 》 びんぼう|かみ|

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )