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江戸小話, 間抜けの文吉

間抜け の 文 吉

間抜け の 文 吉 ( ぶん きち ) が 旦那 の 言いつけ で 、 小川 に 竹 ざ お を 洗い に 行き ました 。 ところが 、 いつまで たって も 文 吉 が 帰って 来 ませ ん 。 「 あいつ は 、 何 を して いる んだ ? 」 たまりかねた 旦那 が 様子 を 見 に 行く と 、 文 吉 は 竹 ざ お を 川 に 浮かべて 、 手元 の 方 ばかり を 洗って い ます 。 「 こら 文 吉 ! いつまで 同じ ところ を 洗って いる のだ ! まだ 先 の 方 は すす だらけ で は ない か ! そんな 手元 の 方 ばかり 洗って い ないで 、 先 の 方 も 洗う のだ ! 」 旦那 が 文 吉 を 叱りつける と 、 文 吉 は びっくり した 顔 で 言い ました 。 「 でも 旦那 さま 。 あの 辺り は とても 深い ので 、 中 に 入って 行く の は 無理で ございます 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )


間抜け の 文 吉

間抜け の 文 吉 ( ぶん きち ) が 旦那 の 言いつけ で 、 小川 に 竹 ざ お を 洗い に 行き ました 。 ところが 、 いつまで たって も 文 吉 が 帰って 来 ませ ん 。 「 あいつ は 、 何 を して いる んだ ? 」   たまりかねた 旦那 が 様子 を 見 に 行く と 、 文 吉 は 竹 ざ お を 川 に 浮かべて 、 手元 の 方 ばかり を 洗って い ます 。 「 こら 文 吉 ! いつまで 同じ ところ を 洗って いる のだ ! まだ 先 の 方 は すす だらけ で は ない か ! そんな 手元 の 方 ばかり 洗って い ないで 、 先 の 方 も 洗う のだ ! 」   旦那 が 文 吉 を 叱りつける と 、 文 吉 は びっくり した 顔 で 言い ました 。 「 でも 旦那 さま 。 あの 辺り は とても 深い ので 、 中 に 入って 行く の は 無理で ございます 」

♪ ちゃん ちゃん ( おしまい )