Kiseijuu : Sei no Kakuritsu (Parasyte -the maxim -) Episode 14 kiseijuu|sei||kakuritsu|parasyte|||episode

泉 くん の 目 って なんだか 乾 い てる いずみ|||め|||いぬい||

さよなら

シン イチ さっき は どう なる か と 思った ぞ |いち|||||||おもった|

これ で よかった ん だ

また あいつ が どこ か から 見 て たら ||||||み||

今度 は 村野 まで 化け物 扱い さ れる こんど||むらの||ばけもの|あつかい||

あいつ ？

ああ この 間 の 男 ||あいだ||おとこ

今日 の 昼間 も 俺 を 見張って いた ん だ きょう||ひるま||おれ||みはって|||

なんで それ を 早く 言わ ない |||はやく|いわ|

言え ば 殺 そ う と する だ ろ いえ||ころ||||||

少し 考え を 変え た すこし|かんがえ||かえ|

あいつ は 現在 も シン イチ に つい て 調査 を 続行 し て いる ん だ ろ ||げんざい|||いち||||ちょうさ||ぞっこう||||||

こっち に 気づか れ た のに 同じ 人物 が 動 い てる って こと は ||きづか||||おなじ|じんぶつ||どう|||||

つまり 敵 は 案外 小規模 な の かも しれ ん |てき||あんがい|しょうきぼ|||||

どうせ なら この 調査 に 関係 し て いる 者 すべて を 突き止め て |||ちょうさ||かんけい||||もの|||つきとめ|

皆 殺 しか みな|ころ|

違う ちがう

人間 を 殺す と いう こと に 君 が いかに 拒絶 反応 を 起こす か が 改めて よく わかった にんげん||ころす|||||きみ|||きょぜつ|はんのう||おこす|||あらためて||

我々 は お互い 協力 し 合わ なきゃ いか ん われわれ||おたがい|きょうりょく||あわ|||

よく 言う よ |いう|

だから 殺す と いう の は とりあえず 置 い とい て だ な |ころす||||||お|||||

やつ の こと を 逆 に 探る ん だ ||||ぎゃく||さぐる||

どう やって

味方 を 呼 ん で 協力 し て もらう みかた||よ|||きょうりょく|||

味方 ね この 世界 の どこ に そんな 人 が みかた|||せかい|||||じん|

すみません わざわざ

それ も 面倒 に 巻き込む よう な こと を ||めんどう||まきこむ||||

何 言って る の さ なん|いって|||

僕ら は 唯一 同じ 境遇 の 仲間 じゃ ない か ぼくら||ゆいいつ|おなじ|きょうぐう||なかま|||

お互い 助け合わ なきゃ おたがい|たすけあわ|

でも 俺 宇田 さん に は この 前 も 助け て もらった し |おれ|うだ|||||ぜん||たすけ|||

そう だ ぜ 冗談 じゃ ねえ よ |||じょうだん|||

こっち は いい 迷惑 だ |||めいわく|

今 の は 僕 じゃ ない から な いま|||ぼく||||

はい

なるほど な

けど よ そんな やつ とっとと 殺し ち まえ ば いい だ ろ |||||ころし||||||

だから そう 簡単 じゃ ない ん だ よ ||かんたん|||||

でも 背後 関係 で 何 か 心当たり は ？ |はいご|かんけい||なん||こころあたり|

実は なんとなく じつは|

敵 が 組織 的 で ない の で あれ ば なんとなく ね てき||そしき|てき||||||||

ともかく その 男 を 殺さ ず と っ 掴ま える と して ||おとこ||ころさ||||つかま|||

ツラ は わかって ん だ ろ う な

よ ー く 覚え てる |-||おぼえ|

こう だ

なるほど 覚え た |おぼえ|

と とりあえず 僕 は 駅前 の ビジネス ホテル に 泊まる から ||ぼく||えきまえ||びじねす|ほてる||とまる|

はい

あ そう そう

こいつ の 名前 だ けど ね ||なまえ|||

パラサイト だ と テレビ と か ネット で 使わ れ て て 紛らわしい から |||てれび|||ねっと||つかわ||||まぎらわしい|

ジョー って 呼ぶ こと に する ||よぶ|||

顎 だ から ジョー って わけ か あご||||||

ああ

名前 な ん ざ どう だって いい なまえ||||||

そう だ 名前 など は どう で も いい ||なまえ||||||

だいぶ お 疲れ の よう ね ||つかれ|||

一 度 医者 に 診 て もらった ほう が いい わ ひと|たび|いしゃ||み||||||

医者 なら 行き まし た よ ほら いしゃ||いき||||

そういう 意味 じゃ なく て |いみ|||

そりゃ 信じ られ ない でしょ う よ |しんじ|||||

右手 が 伸び て 襲って き た なんて みぎて||のび||おそって|||

だが こっち は 実際 に ケガ を し た |||じっさい||けが|||

これ は 現実 でしょ ねえ ||げんじつ||

少し 落ち着 い て ください すこし|おちつ|||

これ でも ずいぶん 落ちつ い た ん です |||おちつ||||

あれ から 冷静 に なって よく 考え た ||れいせい||||かんがえ|

あれ が な ん だった の か と

だが 自分 自身 納得 の いく 答え は 出せ なかった |じぶん|じしん|なっとく|||こたえ||だせ|

これ まで の 費用 を お 支払い し ます から もう やめ に し ま しょ う |||ひよう|||しはらい||||||||||

やめる ？ こんな 中途半端 な ところ で ？ ||ちゅうとはんぱ|||

それ じゃ 私 は 私 の 心 は どう なる ん です か ||わたくし||わたくし||こころ||||||

あれ が なん な ん の か 突き止め も し ない うち に |||||||つきとめ|||||

だって こんな 話 信じろ って 方 が 無 茶 です ||はなし|しんじろ||かた||む|ちゃ|

え ー と |-|

あ そうだ 思い出し た |そう だ|おもいだし|

あんた 以前 泉 新一 の 右手 が どう と かって 言って た よ ね |いぜん|いずみ|しんいち||みぎて|||||いって|||

さ 言った 絶対 言った よ |いった|ぜったい|いった| そう か 知って た ん だ な あんた も ||しって||||||

そう だ それ が 調査 以来 の 本当 の 理由 だ ||||ちょうさ|いらい||ほんとう||りゆう|

なん な ん です あの 化け物 は |||||ばけもの|

私 に も ちゃんと 教え て ください よ わたくし||||おしえ|||

いい加減 に し て くれ ない かしら いいかげん||||||

帰る わ かえる|

ち ょ ちょっと

誤 魔 化 さ ない … ご|ま|か||

あ た た た ー ||||-

人間 を 使って 出来る こと も ここ ら が 限界 か にんげん||つかって|できる||||||げんかい|

結局 大した 収穫 も なく けっきょく|たいした|しゅうかく||

消し て しまう か あの 探偵 けし|||||たんてい

笑って い た の か 私 は わらって|||||わたくし|

意図 せ ず 自然 に 笑い が こみ上げ て き た の は 初めて だ いと|||しぜん||わらい||こみあげ||||||はじめて|

あの 人間 の 取り乱し 方 を 見て い たら |にんげん||とりみだし|かた||みて||

顔 の 表情 の ほう を 忘れ て た な かお||ひょうじょう||||わすれ|||

もう 寝 た か |ね||

あー くたびれ た

あら 結構 な ご 身分 で |けっこう|||みぶん|

飲む ？ のむ

遠慮 し とく えんりょ||

あんた 最近 や ばい ん じゃ ない |さいきん|||||

夜中 に うなされ たり 大 声 出し た り よなか||||だい|こえ|だし||

その 怪我 だって |けが|

別に 問題 ない べつに|もんだい|

ねえ 今度 の 仕事 って 本当 に ただ の 素行 調査 ？ |こんど||しごと||ほんとう||||そこう|ちょうさ

何 よ なん だって の なん||||

あん ま し 分 不相応 な ことに 首 突っ込 ん だって さ |||ぶん|ふそうおう|||くび|つっこ|||

ろくな こと に なら ない って こと よ

結局 飲む ん じゃ ねえ か けっきょく|のむ||||

や ばい 仕事 なら 警察 って もの が ある ん だ し ||しごと||けいさつ|||||||

あんた 小物 な ん だ から |こもの||||

小物 は 小物 なり に こじん まり と ね こもの||こもの||||||

小物 は 小物 なり に ね こもの||こもの|||

そ こじん まり と

そういう こと 亭主 に 言う か ね ||ていしゅ||いう||

今 に 見 て や がる いま||み|||

世間 を アッ と 言わ せ て やる せけん||||いわ|||

寄生 生物 たち は 近く に いる 仲間 の 存在 を お互い の 信号 で 感じ取る こと が 出来る きせい|せいぶつ|||ちかく|||なかま||そんざい||おたがい||しんごう||かんじとる|||できる

電話 の よう に 会話 まで は でき ない けど でんわ||||かいわ|||||

両者 の 間 で あらかじめ サイン を 決め て おけ ば りょうしゃ||あいだ|||さいん||きめ|||

簡単 な やり取り は 可能 らしい かんたん||やりとり||かのう|

シン イチ 見つけ た って さ |いち|みつけ|||

そう か

次 の 角 で 待ち合わせ だ つぎ||かど||まちあわせ|

分かった わかった

よかった もう 現れ ない か と ||あらわれ|||

声 を 立て ない で ください こえ||たて|||

乗って ください のって|

仲間 ？ 俺 を どう する つもり だ ？ なかま|おれ|||||

危害 を 加える つもり は あり ませ ん きがい||くわえる|||||

とりあえず 話 の し やすい 場所 に 行き ます |はなし||||ばしょ||いき|

何も そんなに 怖がら なく たって なにも||こわがら||

色々 聞き たい こと が あり ます いろいろ|きき|||||

でも その 前 に こっち の 話 を 聞い て ください ||ぜん||||はなし||ききい||

よっ よ ー し 聞い て やる ||-||ききい||

だが そっち の ヤツ は なん だ |||やつ|||

顔 の 形 が 不自然 だ ぞ かお||かた||ふしぜん||

顔 を 覚え られ ない よう に 少し 変え て いる ん です かお||おぼえ|||||すこし|かえ||||

へ っ へ ええ ー ||||-

まず これ から 俺 の 話 を よく 聞い て ください |||おれ||はなし|||ききい||

こっち の 命 が 関わって る ん です ||いのち||かかわって|||

あっ ああ

俺 は 最初 に ミギー が 潜り込 ん で から おれ||さいしょ||||もぐりこ|||

現在 に 至る まで の こと を かいつま ん で 話し た げんざい||いたる||||||||はなし|

はじめ は ひどく 動揺 し て い た 探偵 も 話 を 聞く うち |||どうよう|||||たんてい||はなし||きく|

だんだん と 落ち着き を 取り戻し た ||おちつき||とりもどし|

でも その 眼差し の 奥 に ある 懐疑 的 な 光 は ||まなざし||おく|||かいぎ|てき||ひかり|

最後 まで 消える こと は なかった さいご||きえる|||

なるほど 経緯 は 分かった |けいい||わかった

あまり に 突 拍子 も ない 話 だ から ||つ|ひょうし|||はなし||

普通 じゃ とても 信じ られ ない が ふつう|||しんじ|||

目の前 に こうして 化け物 が いる わけ だ から めのまえ|||ばけもの|||||

ある 程度 信じ ない わけ に も いか ない |ていど|しんじ||||||

で 俺 に どう しろ と ？ |おれ||||

俺 たち の こと 黙って い て 欲しい ん です おれ||||だまって|||ほしい||

お 願い し ます |ねがい||

でも 君 の 話 だ と まだ ほか に も 化け物 が いる わけ だ ろ |きみ||はなし|||||||ばけもの|||||

そい つ ら を 放って おい て いい の か ||||はなって|||||

もし 本当 に 人類 の ため を 思う なら |ほんとう||じんるい||||おもう|

君 は 名乗り出る べき な ん だ きみ||なのりでる||||

たとえ 実験 材料 に さ れる と して も |じっけん|ざいりょう||||||

たとえ 自分 を 犠牲 に し て も |じぶん||ぎせい||||

人類 全体 の こと を 考える じんるい|ぜんたい||||かんがえる

それ が 人間 じゃ ない の か ||にんげん||||

こいつ やっぱり ぶ っ 殺 そ う ぜ ||||ころ|||

そう だ な

待て まて

自己 犠牲 が 聞い て あきれる ぜ じこ|ぎせい||ききい|||

よく 聞け |きけ

お前 に 生きる 権利 が ある と いう なら おまえ||いきる|けんり|||||

我々 に も その 権利 が ある われわれ||||けんり||

もっとも 「 権利 」 なんて 発想 自体 人間 特有 の もの だ ろ う が ね |けんり||はっそう|じたい|にんげん|とくゆう|||||||

ともかく 我々 は 生き抜く ため なら どんな こと で も やる |われわれ||いきぬく|||||||

こいつ が 実験 材料 と して 名乗り出る など 許す こと は でき ん ||じっけん|ざいりょう|||なのりでる||ゆるす||||

それ で お前 が 敵 に なる と いう なら ||おまえ||てき|||||

いつ でも 殺し て やる ||ころし||

こいつ を よく 見 て みろ |||み||

まだ 10 代 の 高校 生 だ |だい||こうこう|せい|

お前 から 見 た って まだ 子供 だ ろ おまえ||み||||こども||

それ が 母親 を 殺さ れ 死体 の 山 を 跨 い で ||ははおや||ころさ||したい||やま||また||

散々 な 目 に 遭って それ でも けなげ に 頑張って る ん だ さんざん||め||あって|||||がんばって|||

かわいそう だ と は 思わ ない か ||||おもわ||

自分 と 比べ て み て どう だ じぶん||くらべ|||||

お前 なら 耐え られる か おまえ||たえ||

ミギー が およそ ミギー らしく ない こと を 喋って る ||||||||しゃべって|

もちろん それなり の 効果 を 狙って の こと だ ろ う けど |||こうか||ねらって||||||

あの 本当 に 殺 そ う なんて 思って ない ん だ |ほんとう||ころ||||おもって|||

逃げろ 早く にげろ|はやく

ああ わかって る

あと ひと つ 聞き たい |||きき|

シン イチ に 関 する 調査 を 依頼 し た の は 誰 だ |いち||かん||ちょうさ||いらい|||||だれ|

それ は … それ だけ は 言え ない |||||いえ|

探偵 は 依頼 主 の 名前 を 絶対 に 明かさ ない って ヤツ か たんてい||いらい|おも||なまえ||ぜったい||あかさ|||やつ|

こっち は だいたい の 見当 が つい て いる ||||けんとう||||

はっきり 言う が お前 の 依頼 主 は パラサイト だ ぞ |いう||おまえ||いらい|おも||||

なん だって

さっき の 話 の 中 に 出 て き た だ ろ ||はなし||なか||だ|||||

こいつ の 通う 学校 から 消え た 女性 教師 田宮 良子 だ ||かよう|がっこう||きえ||じょせい|きょうし|たみや|ながこ|

田 田宮 … た|たみや

すでに 名前 を 変え て いる から 田宮 良子 に 似 た よう な 名前 じゃ ない の か |なまえ||かえ||||たみや|ながこ||に||||なまえ||||

田宮 良子 … 田村 玲子 … たみや|ながこ|たむら|れいこ

何 しろ 俺 たちゃ 名前 に 関し ちゃ かなり いい加減 だ から な なん||おれ||なまえ||かんし|||いいかげん|||

これ 以上 ヘタ に 首 を 突っ込む と |いじょう|へた||くび||つっこむ|

我々 より その 依頼 主 に 殺さ れる ぞ われわれ|||いらい|おも||ころさ||

まさか …

泉 か いずみ|

お前 は … おまえ|

こっち が あやしい と 睨 ん だ 途端 連絡 が くる と は な ||||にら|||とたん|れんらく|||||

しかも 大学 の 屋上 で 会 お う だ なんて |だいがく||おくじょう||かい||||

何 を 考え て いる ん だ なん||かんがえ||||

現在 田宮 良子 と の 距離 は 130 メートル げんざい|たみや|ながこ|||きょり||めーとる

あの 建物 の その また 向こう だ な |たてもの||||むこう||

高校 教師 の 次 は 大学 講師 なんて わけない よ な こうこう|きょうし||つぎ||だいがく|こうし||||

「 利 他 行動 」 り|た|こうどう

すなわち 他者 の 利益 の ため の 行動 |たしゃ||りえき||||こうどう

利己 の 逆 です が りこ||ぎゃく||

一見 し て 自分 の 利益 に なら ない いっけん|||じぶん||りえき|||

それどころか 自分 が 損 を する に も かかわら ず |じぶん||そん||||||

他者 を 助ける 行動 たしゃ||たすける|こうどう

人間 の 間 で は そう 珍しい こと で は ない かも しれ ませ ん が にんげん||あいだ||||めずらしい|||||||||

赤ん坊 だ あかんぼう|

かわいい

実は 人間 以外 の 動物 に も かなり の 数 の 利 他 行動 が 報告 さ れ て おり ます じつは|にんげん|いがい||どうぶつ|||||すう||り|た|こうどう||ほうこく|||||

例えば 蜜蜂 は 外敵 が 現れ ます と たとえば|みつばち||がいてき||あらわれ||

一 匹 一 匹 が その 身 を 犠牲 に し て まで 巣 を 守 ろ う と し ます ひと|ひき|ひと|ひき|||み||ぎせい|||||す||しゅ|||||

これ は 本能 かも しれ ませ ん が 種 を 守る ため で は ない らしい ||ほんのう||||||しゅ||まもる|||||

そう 言わ しめる 代表 的 な 事例 が 「 子 殺し 」 で あり ます |いわ||だいひょう|てき||じれい||こ|ころし|||

なぜ 同種 の 子供 を 殺し て しまう の か |どうしゅ||こども||ころし||||

近年 よく 言わ れ て いる の が 「 利己 的 遺伝子 」 説 で あり ます きんねん||いわ||||||りこ|てき|いでんし|せつ|||

つまり あらゆる 動物 の 肉体 は 遺伝子 の 操り 人形 で ある ||どうぶつ||にくたい||いでんし||あやつり|にんぎょう||

種 で は なく 自分 しゅ||||じぶん

さらに 自分 の 遺伝子 を 受け継ぐ 子供 たち こそ 大事 な の だ |じぶん||いでんし||うけつぐ|こども|||だいじ|||

と いう この 説 を 広げ て いく と |||せつ||ひろげ|||

あらゆる 利 他 行動 |り|た|こうどう

すなわち 群れ の 仲間 に 対 する 思いやり や 家族 愛 夫婦 愛 |むれ||なかま||たい||おもいやり||かぞく|あい|ふうふ|あい

ひいては 母性 愛 すら 説明 が つい て しまい ます |ぼせい|あい||せつめい|||||

つまり 思いやり や 愛 など と いう もの は 存在 せ ず |おもいやり||あい||||||そんざい||

愛 の よう に 想 える すべて の 行為 は あい||||おも||||こうい|

遺伝子 が より よく 受け継が れる ため の 行為 に すぎ ない と いう わけ です いでんし||||うけつが||||こうい|||||||

もちろん この 説 に も 疑問 点 は あり ます ||せつ|||ぎもん|てん|||

それ は 自分 の 遺伝子 と まったく 関わり の ない 他者 を 助ける ||じぶん||いでんし|||かかわり|||たしゃ||たすける

それどころか 種 すら 違う 相手 を 保護 する と いう |しゅ||ちがう|あいて||ほご|||

動物 たち の 事例 が いく つ も ある から な の です どうぶつ|||じれい|||||||||

さらに 複雑 極まりない 人間 の 意識 そのもの が |ふくざつ|きわまりない|にんげん||いしき|その もの|

この 説 に 当てはまり きる の か と いう こと |せつ||あてはまり||||||

して みる と 人間 が 行って いる 環境 保護 や 自然 保護 活動 など |||にんげん||おこなって||かんきょう|ほご||しぜん|ほご|かつどう|

利 他 な の か 利己 な の か り|た||||りこ|||

考え て みる の も 面白い かも しれ ませ ん ね かんがえ|||||おもしろい|||||

そろそろ か

あんな 持ち 方 が ある の |もち|かた|||

さあ

よく 来 て くれ た わ 元気 そう ね |らい|||||げんき||

なん だって こんな ところ に

ここ を 選 ん だ の は 他の 仲間 が 滅多に い ない から ||せん|||||たの|なかま||めったに|||

それ に ちょっと 聞き たい 講義 も あった し |||きき||こうぎ|||

本当 だ 前 と だいぶ 違って る ほんとう||ぜん|||ちがって|

どういう 混じり 方 を し た |まじり|かた|||

何 が あった の なん|||

自然 に そう なった と も 思え ない けど しぜん||||||おもえ||

その 子供 は お前 の か |こども||おまえ||

そう 私 の よ |わたくし||

今 の ところ は まだ 何も 手 を つけ て ない けど いま|||||なにも|て|||||

手 を つける … て||

右手 さん ミギー だった わ ね みぎて|||||

また 情報 を 交換 し ない |じょうほう||こうかん||

お互い の ため に おたがい|||

まず 確認 を し て おく が |かくにん|||||

探偵 を 雇った の は お前 だ な たんてい||やとった|||おまえ||

お前 自身 に とって も かなり 危険 な こと だ と は 思わ なかった の か おまえ|じしん|||||きけん||||||おもわ|||

私 は どう と でも なる わたくし|||||

いざ と なれ ば また 別人 に なれ ば すむ こと だ し |||||べつじん|||||||

広川 と いう 名 の 市長 を 知って いる な ひろかわ|||な||しちょう||しって||

化け物 を 市長 に し て 何 を 企 ん でる ばけもの||しちょう||||なん||たくら||

私 も よく は 知ら ない わ わたくし||||しら||

ただ 私 たち も 成長 し て いる |わたくし|||せいちょう|||

闇 雲 に 人間 を 食い 殺す こと が 安全 な 道 じゃ ない こと に 気づ い て いる やみ|くも||にんげん||くい|ころす|||あんぜん||どう|||||きづ|||

これ から は 人間 たち と の 共存 を 考え て い か なけ れ ば なら ない |||にんげん||||きょうぞん||かんがえ||||||||

共存 か きょうぞん|

島田 秀雄 も 同じ 事 を 言って い た が 結局 … しまだ|ひでお||おなじ|こと||いって||||けっきょく

例えば 人間 と 家畜 は ある 意味 で 共存 し て いる と 言え ない ？ たとえば|にんげん||かちく|||いみ||きょうぞん|||||いえ|

もちろん 対等 で は ない わ |たいとう||||

豚 から 見 れ ば 人間 は 一方的 な 豚 食い の 化け物 に なる わけ だ し ぶた||み|||にんげん||いっぽうてき||ぶた|くい||ばけもの|||||

人間 たち 自身 が もっと 雄大 な 言い 方 を し てる じゃ ない にんげん||じしん|||ゆうだい||いい|かた|||||

地球 の 生物 全体 が 共存 し て いか ね ば なら ない ちきゅう||せいぶつ|ぜんたい||きょうぞん|||||||

お前 の 言う こと は それなり に 正しい の かも しれ ない けど おまえ||いう|||||ただしい|||||

俺 に は ･･･ おれ||

どうして も お前 ら を 許せ ない 理由 が ある ||おまえ|||ゆるせ||りゆう||

何 が あった の なん|||

どう 見 て も 今 の 君 は 普通 の 人間 と は 思え ない |み|||いま||きみ||ふつう||にんげん|||おもえ|

なんと 言ったら いい か |いったら||

母 と 子 はは||こ

母親 が 行方 不明 だ そう だ な ははおや||ゆくえ|ふめい||||

殺さ れ た の か ころさ||||

シン イチ 落ち着け |いち|おちつけ

そう か 仲間 たち に 食わ れ た か ||なかま|||くわ|||

ほう すごい 空気 まで 震え て いる よう だ ||くうき||ふるえ||||

殺す ころす

いま 戦ったら 負け そう だ |たたかったら|まけ||

この 子供 を 盾 に 使う しか ない な |こども||たて||つかう|||

何 し てる の なん|||

人間 は 子供 の 方 が 勘 が いい よう だ な にんげん||こども||かた||かん|||||

黙れ よ だまれ|

なんで あんな やつ が

なんで

どけよ 人間 ども |にんげん|

どう し た ん だ シン イチ ||||||いち

なぜ 落ち着か ない |おちつか|

許せ ない ゆるせ|

許せ ない ん だ よ あいつ だけ は ゆるせ|||||||

この 子供 を 盾 に 使う しか ない な |こども||たて||つかう|||

今 の ところ は まだ 何も 手 を つけ て ない いま|||||なにも|て||||

ちょっと あなた

あなた

そう あなた よ

いらっしゃい 見 て あげる から |み|||

どう し た の

つらい こと が あった みたい ね

手 を 見せ て ちょうだい て||みせ||

手 よ て|

左手 ？ ひだりて

あなた 今 胸 に 穴 が 開 い てる でしょ う |いま|むね||あな||ひらき||||

どうして それ を

いや これ は 大きな 穴 だ わ |||おおきな|あな||

どう し たら あの …

どう すれ ば この 穴 … ||||あな

会う の よ あう||

あなた の 胸 に 穴 を 開け た 相手 に もう 一 度 会う の ||むね||あな||あけ||あいて|||ひと|たび|あう|

会って 話し て 何もかも すっきり さ せる こと よ あって|はなし||なにもかも|||||

いい あなた の 胸 の 穴 を 塞ぐ こと が できる の は その 相手 だけ な の よ |||むね||あな||ふさぐ|||||||あいて||||

その 相手 なら 殺し た よ |あいて||ころし||

次回 「 何 か が 道 を やって くる 」 じかい|なん|||どう|||