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「C」 THE MONEY OF SOUL AND POSSIBILITY CONTROL, C: The Money of Soul and Possibility Control Episode 8

C : The Money of Soul and Possibility Control Episode 8

・~ N

( 進藤 ) どう だ ? アセアン 諸国 の 金利 と 株 の 動き は 。

( 石 動 ) この 様子 です と おそらく 東南 アジア 金融 街 は 近々 。

( 壮 一郎 ) 破綻 する 。

( 進藤 ) ん っ ? ( 壮 一郎 ) 「 C 」 に 備えろ 。

( 堀井 ) 金融 街 が 破綻 する と 国 が 消える って マジ ! ?

( 石 動 ) そう か 堀井 が 極東 金融 街 に 来 た の は → N

リーマン ショック の 後 か … 。

まあ ぴんと こ ない の は 当然 か 。

( 堀井 ) まあ ~ ぶっちゃ け 言って 。

( 進藤 ) カリブ 海 って 知って る か ? ( 堀井 ) ん ? あ ~ …→ N

って おい ! マジ か ! ?

リーマン ショック の 前 まで あそこ は 陸地 で → N

経済 大国 の カリブ 共和 国 って 国 が あった 。 → N

それ が 南米 金融 街 の 破綻 で … 。

( 進藤 ) 国 が 消え た 。

( サトウ ) あの にぎやか だった 街 が この ありさま と は ね ~ 。

( 竹田 崎 ) こう 活気 が ない と → N

こっち で の 商売 は 上がったり です よ 。

( サトウ ) いよいよ この 国 も 末期 に 入った と いう こと かな … 。

( 竹田 崎 ) ウッヒャッヒャ … 。 しかし まあ → N

そろそろ 円 で 商売 する の も 潮時 でしょ う な 。 → N

次 から は お 手数 です が ドル …→ N

いや 元 で 取引 さ せ て もらい ま しょ う か ね 。

( サトウ ) 生まれ た 国 が こんな 状態 に なって も → N

考える こと は 通貨 の 切り替え と は 。

( 竹田 崎 ) い や ー 選 ん で → N

ここ に 生まれて き た わけ じゃ ない です から 。

( サトウ ) 新しい 情報 は ?

( 竹田 崎 ) 一 つ 。 ムクドリ の 中 に 寝返り そう な 人 が いる ん です が 。

( サトウ ) 説得 でき たら いつも の 3 倍 。 ドル でも 元 でも 。

( 竹田 崎 ) あっ そうだ 。 → N

余 賀 公 麿 って まだ 気 に し て ます か ?

( サトウ ) なあ に ?

( 竹田 崎 ) 彼 の 連れ てる アセット な ん です けど → N

以前 見 た とき から → N

何 か 見覚え が ある よう な 気 が し て まし て 。

( サトウ ) それ で ? ( 竹田 崎 ) 彼 が 気 に し て い た → N

父親 の こと に 絡 ん で いる ん です が 。

( サトウ ) 興味 ない 。 → N

あの 子 が 気 に し て た ん だったら 直接 言え ば いい ん じゃ ない ?

お やおや 読み違え た か ?

・~ N

・~ N

( 公 麿 ) 羽 奈 日 。

( 羽 奈 日 ) ん … あっ 。

公 麿 … 。 何 ?

( 公 麿 ) あっ えっ と … 。 教育 実習 どう だった ?

ああ 大変 だった けど 楽しかった よ 。

そ っか … 。

何 ? いや 悪い 。 何でもない 。

変 な の 。

あっ 。

角田 ? ( 角田 ) あっ … おお 。

( 角田 ) 悪い 。

( サトウ ) 《 私 が 金融 街 の こと を 調べ 始め て から ずっと → N

様々 な 統計 データ が 人類 の 先行き に → N

ネガティブ な 数値 を 示し 続け て いる 》

・~ N

( 壮 一郎 ) 気 に する な 想定 内 だ 。

( 壮 一郎 ) 次の ステージ に 入った だけ だ 。 終わり で は ない 。

( 井 萩 ) あっ … 。

( 井 萩 ) あっ 。 も っ 申し訳 …→ N

あり ませ ん … 。

江原 … 先生 ?

江原 先生 !

( 江原 ) おう 余 賀 か 。

どう し た ? 青い 顔 し て 。

いや どう し た って … 。 何 し てん です か ?

いや 金融 街 に 担保 に 取ら れ た 子供 たち を 取り戻 そ う と 思って な 。

えっ ? 色々 やって み た ん だ よ 。

引き換え に なる か と 財産 を 捨て て み たり → N

研究 成果 を 廃棄 し て み たり 。

だが 何も 変わら なかった ん だ 。

分かり まし た 。

分かり まし た から 取りあえず こっち に 来 て ください 。

で これ を やって しまう と 他の こと が 試せ なく なる ので → N

最後 に 取って おい た 方法 を 試し て みよ うか と 思って な … 。

あっ ! ?

自分 自身 と 引き換え に 取り戻 そ うって こと です か ?

いや 嘘 だ 。

俺 は 楽 に なり たかった だけ かも しれ ん 。

金融 街 で 君 に ディール で 負け て 破産 し た とき → N

どんな 恐ろしい 破滅 が 来る の か と びくびく し て い た 。

そして 戻ったら 子供 が い なく なって い た 。

悲しかった が → N

正直 こんな 程度 か と 思って る 自分 も いたん だ 。

これ なら 取り返し が つく と … 。

だが それ から 何 を しよ う と して も 気力 が 湧か ない 。

学術 書 を 読 ん で も まったく 頭 に 入って こ ない 。

まったく 集中 でき ない 。

今 思え ば 未来 を 担保 に し た と 言った → N

あの 真坂 木 と いう 男 は 正しかった 。

この 実感 は 未来 を 失った と しか 言い よう が ない 。

まだ や れる こと は あり ます よ 。

ん ?

俺 が 金融 街 で 方法 を 探し ます 。 だから … 。

フフ … 変わって いる な 君 は 。

最近 よく 言わ れる ん です よ ね 。

ずっと 凡人 で 通って き て た ん です けど 。

それ は 君 が 動きだし た から だ よ 。

じっと し て い ちゃ 凡人 も 変人 も 分から ん 。

俺 は 今 から かなり の ミダス マネー を 使う と 思う 。

( 真 朱 ) えっ ?

そう したら 次 から 資金 に 余裕 が ない 状態 で → N

ディール を する こと に なって → N

お前 に 負担 を 掛ける こと に なる と 思う 。

怒 ん ねえ の ?

あんた なり に 理由 が ある ん でしょ 。

じゃあ いい よ 。 嫌 じゃ ない 。

真坂 木 ー !

・ ま ー さ ー か ー き ー ! きみ … 。

( 真坂 木 ) 私 に 何 か ご用 です か ?

あと 3 つ くらい 方法 を 考え て いた ん だ けど → N

1 つ 目 で 会え た な 。

( 真坂 木 ) 次 から は もう 少し 小さい 声 で お 願い でき ます か ?

・ 分かった 。 ハァ … 。

で 本日 は どの よう な ご 用件 で ?

以前 俺 が 破産 さ せ た → N

江原 大 介 と いう アントレプレナー の こと だ 。

はい ?

彼 が 担保 に し て い た 未来 を 返し て ほしい 。

その 代わり に 金 を 出す 。

当初 彼 が もらった 10 倍 でも 100 倍 でも 払う !

ひ ゃ … 100 倍 って !

なるほど 。 面白い こと を おっしゃい ます ね 。

幾ら 払え ば いい ?

残念 ながら その よう な システム は ござい ませ ん が 。

何で だ よ !

元手 が 100 倍 に なったら 銀行 と して は 大変 な 利益 だ ろ !

理由 は 分かり かね ます 。

上 の 者 が 決め た こと です から 。

上 の やつ に 掛け合って くれ !

それ は 無理 です 。

ご 用件 は 以上 でしょう か ?

じゃあ 上司 に 会わ せ … 。

あ … 。

・ ( 真坂 木 ) で は 失礼 いたし ます 。

ハァ … 。

人 が 担保 に し た 未来 を 取り戻す 方法 ね 。

あんた なら 知って る ん じゃ ない です か ?

あ … 。

そう だ ね 。

そんな こと を しよ う と し た 人間 は 何 人 か 知って る が → N

うまく いった って 話 は 聞か ない が ね 。

江原 大 介 。

あんた と の ディール で 破産 。

胎児 も 含め て 子供 が 3 人 消え た か … 。

だったら もっと 手っ取り早い 方法 が ある ん じゃ ない か ね ?

何 です ?

補償 だ よ 。

交通 事故 で 相手 の 失った 人生 を 遺族 に 金 で 補償 する ん だ 。

江原 に 3 人 分 で 何 億 か 渡せ ば いい ん じゃ ない か ね ?

えっ ?

むしろ や な 気分 じゃ ない ?

ああ 。

・~ N

( キャスター ) シンガポール の 通貨 金利 が 上がり → N

関連 企業 の 株価 が 暴落 し て い ます が ?

( 石 動 ) ええ 。 いまだ に 救済 策 は 提案 さ れ て い ない と いう 状況 で → N

引き続く 不況 と 主要 先進 国 の 保守 的 な 対応 が … 。

( サトウ ) 《 東南 アジア 金融 街 も 限界 か … 》

《 まずい な この 国 に 近い 》

( 進藤 ) 石 動 ! 石 動 は どう し た !

( 堀井 ) 遅刻 な ん じゃ ない の ?

遅れ まし た 。 出掛け に トラブル が あり まし て 。

そういう とき は 連絡 を しろ !

1 分 の ずれ が 全体 に 支障 を 来す こと も ある 。

三國 さん の 受け売り か 。 ( 進藤 ) 何 ! ?

( 壮 一郎 ) いまさら 遅刻 など で 責め は せ ん 。 → N

それなり の 仕事 を さ せる だけ だ 。

( 石 動 ) 申し訳 あり ませ ん でし た 。 以後 肝 に 銘じ ます 。

( 壮 一郎 ) 東南 アジア 金融 街 の 不調 が → N

想定 以上 に 深刻 だ 。 → N

防衛 資金 集 め を 次 の 段階 に シフト する 。 → N

ギルド メンバー 全員 で → N

ギルド 外 の アントレ 全員 の 資産 を → N

全て 奪う 。

現実 へ の 影響 は 気 に し ない の ?

( 壮 一郎 ) この 国 の 命脈 に 関わる 事態 が 起きよ う と して いる 。

( 壮 一郎 ) 痛み に 配慮 し てる 場合 で は なく なった 。

( 進藤 ) 俺 たち の 担当 分 だ 。

お ~ ! ギルド 外 の 強い やつ トップ 3 じゃ ない っす か !

一 番 強い やつ と やり たい な ー 。

( 進藤 ) お前 は ? ( 石 動 ) 誰 でも 。

( 進藤 ) じゃあ 俺 は 2 番 目 だ 。

やり 過ぎ ない で ください よ ー 。 恨み を 買ったら 面倒 っす よ 。

心配 な の は お前 だ 。

アハハ ハハ 。

( 壮 一郎 ) フッ … 。

・ ( チャイム )

あの 江原 大 介 先生 な ん です けど 。

( 事務 員 ) ああ ご 葬儀 ね 。 → N

こっち じゃ なく て ご 実家 の 北海道 で やる そう よ 。

ご 葬儀 ?

( 事務 員 ) それ じゃ ない の ?

どういう こと です ?

亡くなら れ た の よ 交通 事故 で 。

( キムラ ) 「 羽 奈 日 先生 お 元気 です か ? 」 → N

「 教育 実習 に 来 て くれ て ありがとう ござい ます 」 → N

「 みんな で 手紙 を 書き まし た 」 → N

「 先生 と 過ごし た 1 週間 とても 楽しかった です 」 → N

「 先生 は 教える の が とても 優しく て → N

もっと い て ほしかった です 」 → N

「 ヒガシ ナガサキ 小学校 キムラ ユウナ より 」

( 事務 員 ) 《 江原 先生 → N

酔っぱらい 運転 の 車 に はね られ た の 》 → N

《 それ で 運転手 が 往生 際 悪く て → N

江原 先生 が 赤 信号 な のに → N

ぼんやり 立って いた ん だ って 言って る らしい の よ 》

( 母親 ) は い なく さ ない で ね 。 ( 子供 ) うん 。 → N

あっ !

あっ … 。

( 子供 ) それ 僕 の 。 返し て 。

ああ 。 ( 子供 ) ありがとう 。

あ あっ 。

( 江原 ) 《 こう やって 世界 は 変化 し て いた ん だ な 》 → N

《 私 たち の 知ら ない ところ で 少しずつ 少しずつ 》

何 な ん だ よ ! 何 だって ん だ よ !

・ ( 竹田 崎 ) あっ 余 賀 さん じゃ ない か 。

あっ 。

( 竹田 崎 ) こっち で 会う の は 初めて だ ね ?

これ も 何 か の 縁 だ 。 どう だい ? 1 個 。

買って か ない か ?

あんた … 。

何 だい ? こんな こと も やって る の ?

情報 屋 で じゅうぶん もうかって る でしょ 。

そんなに 金 が 欲しい ん です か ?

欲しい ねぇ 。 いくら でも 欲しい 。

金 な ん か いくら あった って … 。

よく 勘違い さ れる ん だ が 私 が 欲しい の は 金 じゃ なく て → N

信用 だ よ 。 あっ 。

信用 が あれ ば 金 なんて いくら でも 入って くる 。

あんた は 私 の 情報 を どうして 買う ん だ ね ?

必要 だ から … 。

その 情報 を 疑わ なかった の は どうして ?

三國 さん の 紹介 だった から 。 それ が 信用 だ 。

信用 が 金 を 生む ん だ 。

だから 私 は 人 を 信用 さ せる 力 を 手 に 入れた い ん だ よ 。

私 が 金 を 集める の は 人 が 金 を 信用 し て いる から だ 。

じゃあ あんた は どう 思って る ん です ?

未来 を 担保 に 金 を 借りる って いう こと 。

私 に とって は 単純 な こと だ 。

未来 と 金 どっち が 信用 できる か だ よ 。

( 女性 ) 《 名前 まだ 決まって ない ん です 》 → N

《 お 父さん も 考え て ください 》 ( 赤ん坊 の 泣き声 )

( 女性 ) 《 女の子 の 名前 って どんな の が いい ん です か ね 》

( 男性 ) 《 まし … まし … 》

あっ 。 ( 井 種田 ) お 疲れ の よう です ね 。

あっ 。 ( 井 種田 ) フフフ 。

あっ 。

( 男性 ) 何 やって ん だ ? ( 男性 ) マジ か よ 。

( 男性 ) もったい ねえ 。 ( 男性 ) いら ない なら 俺 に くれ 。

( サトウ ) フーッ 。

文句 言わ ねえ の ? せっかく の 資産 無駄 に し て って 。

そう する って 決め て ここ に 来 た ん でしょ ?

いい よ 。 ちょっと 驚 い た けど 。

俺 は こんな もの に → N

人 の 未来 を 奪う 価値 が ある と は 思え ない 。

紙 だ ぜ 。 こんなに 簡単 に 燃える 。

( サトウ ) それ が 君 の 結論 か 。

俺 は やっぱり こんな もの より 未来 が 欲しい 。

未来 の 方 が 信じ られる 。

( サトウ ) だ けど そんな こと し て も 金融 街 は 何 の ダメージ も 受け ない よ 。

その 紙 に 価値 を 与え て いる の は 信用 。

紙 を 焼 い て も 信用 は 燃え ない 。

金融 街 は 新た な ミダス マネー を 発行 する だけ よ 。

信用 … 。

何 か し たい なら あまり 時間 は ない 。

この 国 の 状況 は もう 末期 。

しかも かなり の ね 。

( 壮 一郎 ) どう し た ? あの 人 の 言った こと → N

正しかった ん じゃ ない か な 。 あの 人 ?

宣 野 座 だ よ 。 「 可能 性 の 失わ れ た 未来 しか 残ら ない なら → N

現在 が ある 意味 が ない 」

間違い だ な 。 何 だ いまさら 。

本当 に ? ( 壮 一郎 ) 失わ れよ う が → N

どう しよ う が 未来 自体 が なくなる こと は ない 。

それ が 悲惨 な 未来 でも ? そうだ 。

じゃあ あんた が 言って た こと は 何 ?

本当 に 弱い 者 たち を 守る って こと は → N

遠い 未来 の 人 たち を 犠牲 に し て 今 生きる 人 を 救う って こと ?

何 か おかしく ない ?

宣 野 座 が 言って た こと って 強い 者 の 論理 な の か な ?

何 か 違う 気 が する ん だ けど 。

今 が なくなったら 未来 も なくなる 。

未来 の ため に 今 が ある ん だ ろ !

どう し た ?

東南 アジア 金融 街 が 。

おそらく 崩壊 する の は シンガポール 。

えっ ? 始まる か 。 防衛 資金 は ?

何とか 間に合う と 思い ます 。

もう 言葉 を 尽くす 時間 は なく なった 。 → N

決め て 動け !

予定 どおり 「 C 」 に 対処 する 。 あっ ち に 戻る ぞ !

はい !

「 C 」 ?

東南 アジア 金融 街 ?

いい か 俺 の 邪魔 を する な 。 黙って 見て いろ 。

・~ N

・~ N

( アセット ) う ぐ っ !

( アセット ) ぐ ぅ … 。

( 真坂 木 の 笑い声 )

・~ N

( ぽ っぽ ) おう 。 こっち こっち 。

悪い な 。 急に 呼び出し ち まって 。


C : The Money of Soul and Possibility Control Episode 8 C: The Money of Soul and Possibility Control Episode 8

・~\ N

( 進藤 ) どう だ ? アセアン 諸国 の 金利 と 株 の 動き は 。 しんどう||||しょこく||きんり||かぶ||うごき|

( 石 動 ) この 様子 です と おそらく 東南 アジア 金融 街 は 近々 。 いし|どう||ようす||||とうなん|あじあ|きんゆう|がい||ちかぢか

( 壮 一郎 ) 破綻 する 。 そう|いちろう|はたん|

( 進藤 ) ん っ ? ( 壮 一郎 ) 「 C 」 に 備えろ 。 しんどう|||そう|いちろう|||そなえろ

( 堀井 ) 金融 街 が 破綻 する と 国 が 消える って マジ ! ? ほりい|きんゆう|がい||はたん|||くに||きえる||

( 石 動 ) そう か 堀井 が 極東 金融 街 に 来 た の は →\ N いし|どう|||ほりい||きょくとう|きんゆう|がい||らい||||

リーマン ショック の 後 か … 。 |しょっく||あと|

まあ ぴんと こ ない の は 当然 か 。 ||||||とうぜん|

( 堀井 ) まあ ~ ぶっちゃ け 言って 。 ほりい||||いって

( 進藤 ) カリブ 海 って 知って る か ? ( 堀井 ) ん ? あ ~ …→\ N しんどう|かりぶ|うみ||しって|||ほりい|||

って おい ! マジ か ! ?

リーマン ショック の 前 まで あそこ は 陸地 で →\ N |しょっく||ぜん||||りくち||

経済 大国 の カリブ 共和 国 って 国 が あった 。 →\ N けいざい|たいこく||かりぶ|きょうわ|くに||くに|||

それ が 南米 金融 街 の 破綻 で … 。 ||なんべい|きんゆう|がい||はたん|

( 進藤 ) 国 が 消え た 。 しんどう|くに||きえ|

( サトウ ) あの にぎやか だった 街 が この ありさま と は ね ~ 。 ||||がい||||||

( 竹田 崎 ) こう 活気 が ない と →\ N たけた|さき||かっき||||

こっち で の 商売 は 上がったり です よ 。 |||しょうばい||あがったり||

( サトウ ) いよいよ この 国 も 末期 に 入った と いう こと かな … 。 |||くに||まっき||はいった||||

( 竹田 崎 ) ウッヒャッヒャ … 。 しかし まあ →\ N たけた|さき||||

そろそろ 円 で 商売 する の も 潮時 でしょ う な 。 →\ N |えん||しょうばい||||しおどき||||

次 から は お 手数 です が ドル …→\ N つぎ||||てすう|||どる|

いや 元 で 取引 さ せ て もらい ま しょ う か ね 。 |もと||とりひき|||||||||

( サトウ ) 生まれ た 国 が こんな 状態 に なって も →\ N |うまれ||くに|||じょうたい||||

考える こと は 通貨 の 切り替え と は 。 かんがえる|||つうか||きりかえ||

( 竹田 崎 ) い や ー 選 ん で →\ N たけた|さき|||-|せん|||

ここ に 生まれて き た わけ じゃ ない です から 。 ||うまれて|||||||

( サトウ ) 新しい 情報 は ? |あたらしい|じょうほう|

( 竹田 崎 ) 一 つ 。 ムクドリ の 中 に 寝返り そう な 人 が いる ん です が 。 たけた|さき|ひと||むくどり||なか||ねがえり|||じん|||||

( サトウ ) 説得 でき たら いつも の 3 倍 。 ドル でも 元 でも 。 |せっとく|||||ばい|どる||もと|

( 竹田 崎 ) あっ そうだ 。 →\ N たけた|さき||そう だ|

余 賀 公 麿 って まだ 気 に し て ます か ? よ|が|おおやけ|まろ|||き|||||

( サトウ ) なあ に ?

( 竹田 崎 ) 彼 の 連れ てる アセット な ん です けど →\ N たけた|さき|かれ||つれ|||||||

以前 見 た とき から →\ N いぜん|み||||

何 か 見覚え が ある よう な 気 が し て まし て 。 なん||みおぼえ|||||き|||||

( サトウ ) それ で ? ( 竹田 崎 ) 彼 が 気 に し て い た →\ N |||たけた|さき|かれ||き||||||

父親 の こと に 絡 ん で いる ん です が 。 ちちおや||||から||||||

( サトウ ) 興味 ない 。 →\ N |きょうみ||

あの 子 が 気 に し て た ん だったら 直接 言え ば いい ん じゃ ない ? |こ||き|||||||ちょくせつ|いえ|||||

お やおや 読み違え た か ? ||よみちがえ||

・~\ N

・~\ N

( 公 麿 ) 羽 奈 日 。 おおやけ|まろ|はね|な|ひ

( 羽 奈 日 ) ん … あっ 。 はね|な|ひ||

公 麿 … 。 何 ? おおやけ|まろ|なん

( 公 麿 ) あっ えっ と … 。 教育 実習 どう だった ? おおやけ|まろ||||きょういく|じっしゅう||

ああ 大変 だった けど 楽しかった よ 。 |たいへん|||たのしかった|

そ っか … 。

何 ? いや 悪い 。 何でもない 。 なん||わるい|なんでもない

変 な の 。 へん||

あっ 。

角田 ? ( 角田 ) あっ … おお 。 かくた|かくた||

( 角田 ) 悪い 。 かくた|わるい

( サトウ ) 《 私 が 金融 街 の こと を 調べ 始め て から ずっと →\ N |わたくし||きんゆう|がい||||しらべ|はじめ||||

様々 な 統計 データ が 人類 の 先行き に →\ N さまざま||とうけい|でーた||じんるい||さきゆき||

ネガティブ な 数値 を 示し 続け て いる 》 ねがてぃぶ||すうち||しめし|つづけ||

・~\ N

( 壮 一郎 ) 気 に する な 想定 内 だ 。 そう|いちろう|き||||そうてい|うち|

( 壮 一郎 ) 次の ステージ に 入った だけ だ 。 終わり で は ない 。 そう|いちろう|つぎの|すてーじ||はいった|||おわり|||

( 井 萩 ) あっ … 。 い|はぎ|

( 井 萩 ) あっ 。 も っ 申し訳 …→\ N い|はぎ||||もうし わけ|

あり ませ ん … 。

江原 … 先生 ? えはら|せんせい

江原 先生 ! えはら|せんせい

( 江原 ) おう 余 賀 か 。 えはら||よ|が|

どう し た ? 青い 顔 し て 。 |||あおい|かお||

いや どう し た って … 。 何 し てん です か ? |||||なん||||

いや 金融 街 に 担保 に 取ら れ た 子供 たち を 取り戻 そ う と 思って な 。 |きんゆう|がい||たんぽ||とら|||こども|||とりもど||||おもって|

えっ ? 色々 やって み た ん だ よ 。 |いろいろ||||||

引き換え に なる か と 財産 を 捨て て み たり →\ N ひきかえ|||||ざいさん||すて||||

研究 成果 を 廃棄 し て み たり 。 けんきゅう|せいか||はいき||||

だが 何も 変わら なかった ん だ 。 |なにも|かわら|||

分かり まし た 。 わかり||

分かり まし た から 取りあえず こっち に 来 て ください 。 わかり||||とりあえず|||らい||

で これ を やって しまう と 他の こと が 試せ なく なる ので →\ N ||||||たの|||ためせ||||

最後 に 取って おい た 方法 を 試し て みよ うか と 思って な … 。 さいご||とって|||ほうほう||ためし|||||おもって|

あっ ! ?

自分 自身 と 引き換え に 取り戻 そ うって こと です か ? じぶん|じしん||ひきかえ||とりもど|||||

いや 嘘 だ 。 |うそ|

俺 は 楽 に なり たかった だけ かも しれ ん 。 おれ||がく|||||||

金融 街 で 君 に ディール で 負け て 破産 し た とき →\ N きんゆう|がい||きみ||||まけ||はさん||||

どんな 恐ろしい 破滅 が 来る の か と びくびく し て い た 。 |おそろしい|はめつ||くる||||||||

そして 戻ったら 子供 が い なく なって い た 。 |もどったら|こども||||||

悲しかった が →\ N かなしかった||

正直 こんな 程度 か と 思って る 自分 も いたん だ 。 しょうじき||ていど|||おもって||じぶん|||

これ なら 取り返し が つく と … 。 ||とりかえし|||

だが それ から 何 を しよ う と して も 気力 が 湧か ない 。 |||なん|||||||きりょく||わか|

学術 書 を 読 ん で も まったく 頭 に 入って こ ない 。 がくじゅつ|しょ||よ|||||あたま||はいって||

まったく 集中 でき ない 。 |しゅうちゅう||

今 思え ば 未来 を 担保 に し た と 言った →\ N いま|おもえ||みらい||たんぽ|||||いった|

あの 真坂 木 と いう 男 は 正しかった 。 |まさか|き|||おとこ||ただしかった

この 実感 は 未来 を 失った と しか 言い よう が ない 。 |じっかん||みらい||うしなった|||いい|||

まだ や れる こと は あり ます よ 。

ん ?

俺 が 金融 街 で 方法 を 探し ます 。 だから … 。 おれ||きんゆう|がい||ほうほう||さがし||

フフ … 変わって いる な 君 は 。 |かわって|||きみ|

最近 よく 言わ れる ん です よ ね 。 さいきん||いわ|||||

ずっと 凡人 で 通って き て た ん です けど 。 |ぼんじん||かよって||||||

それ は 君 が 動きだし た から だ よ 。 ||きみ||うごきだし||||

じっと し て い ちゃ 凡人 も 変人 も 分から ん 。 |||||ぼんじん||へんじん||わから|

俺 は 今 から かなり の ミダス マネー を 使う と 思う 。 おれ||いま|||||まねー||つかう||おもう

( 真 朱 ) えっ ? まこと|しゅ|

そう したら 次 から 資金 に 余裕 が ない 状態 で →\ N ||つぎ||しきん||よゆう|||じょうたい||

ディール を する こと に なって →\ N

お前 に 負担 を 掛ける こと に なる と 思う 。 おまえ||ふたん||かける|||||おもう

怒 ん ねえ の ? いか|||

あんた なり に 理由 が ある ん でしょ 。 |||りゆう||||

じゃあ いい よ 。 嫌 じゃ ない 。 |||いや||

真坂 木 ー ! まさか|き|-

・ ま ー さ ー か ー き ー ! きみ … 。 |-||-||-||-|

( 真坂 木 ) 私 に 何 か ご用 です か ? まさか|き|わたくし||なん||ごよう||

あと 3 つ くらい 方法 を 考え て いた ん だ けど →\ N |||ほうほう||かんがえ||||||

1 つ 目 で 会え た な 。 |め||あえ||

( 真坂 木 ) 次 から は もう 少し 小さい 声 で お 願い でき ます か ? まさか|き|つぎ||||すこし|ちいさい|こえ|||ねがい|||

・ 分かった 。 ハァ … 。 わかった|

で 本日 は どの よう な ご 用件 で ? |ほんじつ||||||ようけん|

以前 俺 が 破産 さ せ た →\ N いぜん|おれ||はさん||||

江原 大 介 と いう アントレプレナー の こと だ 。 えはら|だい|かい||||||

はい ?

彼 が 担保 に し て い た 未来 を 返し て ほしい 。 かれ||たんぽ||||||みらい||かえし||

その 代わり に 金 を 出す 。 |かわり||きむ||だす

当初 彼 が もらった 10 倍 でも 100 倍 でも 払う ! とうしょ|かれ|||ばい||ばい||はらう

ひ ゃ … 100 倍 って ! ||ばい|

なるほど 。 面白い こと を おっしゃい ます ね 。 |おもしろい|||||

幾ら 払え ば いい ? いくら|はらえ||

残念 ながら その よう な システム は ござい ませ ん が 。 ざんねん|||||しすてむ|||||

何で だ よ ! なんで||

元手 が 100 倍 に なったら 銀行 と して は 大変 な 利益 だ ろ ! もとで||ばい|||ぎんこう||||たいへん||りえき||

理由 は 分かり かね ます 。 りゆう||わかり||

上 の 者 が 決め た こと です から 。 うえ||もの||きめ||||

上 の やつ に 掛け合って くれ ! うえ||||かけあって|

それ は 無理 です 。 ||むり|

ご 用件 は 以上 でしょう か ? |ようけん||いじょう||

じゃあ 上司 に 会わ せ … 。 |じょうし||あわ|

あ … 。

・ ( 真坂 木 ) で は 失礼 いたし ます 。 まさか|き|||しつれい||

ハァ … 。

人 が 担保 に し た 未来 を 取り戻す 方法 ね 。 じん||たんぽ||||みらい||とりもどす|ほうほう|

あんた なら 知って る ん じゃ ない です か ? ||しって||||||

あ … 。

そう だ ね 。

そんな こと を しよ う と し た 人間 は 何 人 か 知って る が →\ N ||||||||にんげん||なん|じん||しって|||

うまく いった って 話 は 聞か ない が ね 。 |||はなし||きか|||

江原 大 介 。 えはら|だい|かい

あんた と の ディール で 破産 。 |||||はさん

胎児 も 含め て 子供 が 3 人 消え た か … 。 たいじ||ふくめ||こども||じん|きえ||

だったら もっと 手っ取り早い 方法 が ある ん じゃ ない か ね ? ||てっとりばやい|ほうほう|||||||

何 です ? なん|

補償 だ よ 。 ほしょう||

交通 事故 で 相手 の 失った 人生 を 遺族 に 金 で 補償 する ん だ 。 こうつう|じこ||あいて||うしなった|じんせい||いぞく||きむ||ほしょう|||

江原 に 3 人 分 で 何 億 か 渡せ ば いい ん じゃ ない か ね ? えはら||じん|ぶん||なん|おく||わたせ|||||||

えっ ?

むしろ や な 気分 じゃ ない ? |||きぶん||

ああ 。

・~\ N

( キャスター ) シンガポール の 通貨 金利 が 上がり →\ N きゃすたー|しんがぽーる||つうか|きんり||あがり|

関連 企業 の 株価 が 暴落 し て い ます が ? かんれん|きぎょう||かぶか||ぼうらく|||||

( 石 動 ) ええ 。 いまだ に 救済 策 は 提案 さ れ て い ない と いう 状況 で →\ N いし|どう||||きゅうさい|さく||ていあん||||||||じょうきょう||

引き続く 不況 と 主要 先進 国 の 保守 的 な 対応 が … 。 ひきつづく|ふきょう||しゅよう|せんしん|くに||ほしゅ|てき||たいおう|

( サトウ ) 《 東南 アジア 金融 街 も 限界 か … 》 |とうなん|あじあ|きんゆう|がい||げんかい|

《 まずい な この 国 に 近い 》 |||くに||ちかい

( 進藤 ) 石 動 ! 石 動 は どう し た ! しんどう|いし|どう|いし|どう||||

( 堀井 ) 遅刻 な ん じゃ ない の ? ほりい|ちこく|||||

遅れ まし た 。 出掛け に トラブル が あり まし て 。 おくれ|||でがけ||とらぶる||||

そういう とき は 連絡 を しろ ! |||れんらく||

1 分 の ずれ が 全体 に 支障 を 来す こと も ある 。 ぶん||||ぜんたい||ししょう||きたす|||

三國 さん の 受け売り か 。 ( 進藤 ) 何 ! ? みくに|||うけうり||しんどう|なん

( 壮 一郎 ) いまさら 遅刻 など で 責め は せ ん 。 →\ N そう|いちろう||ちこく|||せめ||||

それなり の 仕事 を さ せる だけ だ 。 ||しごと|||||

( 石 動 ) 申し訳 あり ませ ん でし た 。 以後 肝 に 銘じ ます 。 いし|どう|もうし わけ||||||いご|かん||めいじ|

( 壮 一郎 ) 東南 アジア 金融 街 の 不調 が →\ N そう|いちろう|とうなん|あじあ|きんゆう|がい||ふちょう||

想定 以上 に 深刻 だ 。 →\ N そうてい|いじょう||しんこく||

防衛 資金 集 め を 次 の 段階 に シフト する 。 →\ N ぼうえい|しきん|しゅう|||つぎ||だんかい||しふと||

ギルド メンバー 全員 で →\ N ぎるど|めんばー|ぜんいん||

ギルド 外 の アントレ 全員 の 資産 を →\ N ぎるど|がい|||ぜんいん||しさん||

全て 奪う 。 すべて|うばう

現実 へ の 影響 は 気 に し ない の ? げんじつ|||えいきょう||き||||

( 壮 一郎 ) この 国 の 命脈 に 関わる 事態 が 起きよ う と して いる 。 そう|いちろう||くに||めいみゃく||かかわる|じたい||おきよ||||

( 壮 一郎 ) 痛み に 配慮 し てる 場合 で は なく なった 。 そう|いちろう|いたみ||はいりょ|||ばあい||||

( 進藤 ) 俺 たち の 担当 分 だ 。 しんどう|おれ|||たんとう|ぶん|

お ~ ! ギルド 外 の 強い やつ トップ 3 じゃ ない っす か ! |ぎるど|がい||つよい||とっぷ||||

一 番 強い やつ と やり たい な ー 。 ひと|ばん|つよい||||||-

( 進藤 ) お前 は ? ( 石 動 ) 誰 でも 。 しんどう|おまえ||いし|どう|だれ|

( 進藤 ) じゃあ 俺 は 2 番 目 だ 。 しんどう||おれ||ばん|め|

やり 過ぎ ない で ください よ ー 。 恨み を 買ったら 面倒 っす よ 。 |すぎ|||||-|うらみ||かったら|めんどう||

心配 な の は お前 だ 。 しんぱい||||おまえ|

アハハ ハハ 。

( 壮 一郎 ) フッ … 。 そう|いちろう|

・ ( チャイム ) ちゃいむ

あの 江原 大 介 先生 な ん です けど 。 |えはら|だい|かい|せんせい||||

( 事務 員 ) ああ ご 葬儀 ね 。 →\ N じむ|いん|||そうぎ||

こっち じゃ なく て ご 実家 の 北海道 で やる そう よ 。 |||||じっか||ほっかいどう||||

ご 葬儀 ? |そうぎ

( 事務 員 ) それ じゃ ない の ? じむ|いん||||

どういう こと です ?

亡くなら れ た の よ 交通 事故 で 。 なくなら|||||こうつう|じこ|

( キムラ ) 「 羽 奈 日 先生 お 元気 です か ? 」 →\ N |はね|な|ひ|せんせい||げんき|||

「 教育 実習 に 来 て くれ て ありがとう ござい ます 」 →\ N きょういく|じっしゅう||らい|||||||

「 みんな で 手紙 を 書き まし た 」 →\ N ||てがみ||かき|||

「 先生 と 過ごし た 1 週間 とても 楽しかった です 」 →\ N せんせい||すごし||しゅうかん||たのしかった||

「 先生 は 教える の が とても 優しく て →\ N せんせい||おしえる||||やさしく||

もっと い て ほしかった です 」 →\ N

「 ヒガシ ナガサキ 小学校 キムラ ユウナ より 」 ||しょうがっこう|||

( 事務 員 ) 《 江原 先生 →\ N じむ|いん|えはら|せんせい|

酔っぱらい 運転 の 車 に はね られ た の 》 →\ N よっぱらい|うんてん||くるま||||||

《 それ で 運転手 が 往生 際 悪く て →\ N ||うんてんしゅ||おうじょう|さい|わるく||

江原 先生 が 赤 信号 な のに →\ N えはら|せんせい||あか|しんごう|||

ぼんやり 立って いた ん だ って 言って る らしい の よ 》 |たって|||||いって||||

( 母親 ) は い なく さ ない で ね 。 ( 子供 ) うん 。 →\ N ははおや||||||||こども||

あっ !

あっ … 。

( 子供 ) それ 僕 の 。 返し て 。 こども||ぼく||かえし|

ああ 。 ( 子供 ) ありがとう 。 |こども|

あ あっ 。

( 江原 ) 《 こう やって 世界 は 変化 し て いた ん だ な 》 →\ N えはら|||せかい||へんか|||||||

《 私 たち の 知ら ない ところ で 少しずつ 少しずつ 》 わたくし|||しら||||すこしずつ|すこしずつ

何 な ん だ よ ! 何 だって ん だ よ ! なん|||||なん||||

・ ( 竹田 崎 ) あっ 余 賀 さん じゃ ない か 。 たけた|さき||よ|が||||

あっ 。

( 竹田 崎 ) こっち で 会う の は 初めて だ ね ? たけた|さき|||あう|||はじめて||

これ も 何 か の 縁 だ 。 どう だい ? 1 個 。 ||なん|||えん||||こ

買って か ない か ? かって|||

あんた … 。

何 だい ? こんな こと も やって る の ? なん|||||||

情報 屋 で じゅうぶん もうかって る でしょ 。 じょうほう|や|||||

そんなに 金 が 欲しい ん です か ? |きむ||ほしい|||

欲しい ねぇ 。 いくら でも 欲しい 。 ほしい||||ほしい

金 な ん か いくら あった って … 。 きむ||||||

よく 勘違い さ れる ん だ が 私 が 欲しい の は 金 じゃ なく て →\ N |かんちがい||||||わたくし||ほしい|||きむ||||

信用 だ よ 。 あっ 。 しんよう|||

信用 が あれ ば 金 なんて いくら でも 入って くる 。 しんよう||||きむ||||はいって|

あんた は 私 の 情報 を どうして 買う ん だ ね ? ||わたくし||じょうほう|||かう|||

必要 だ から … 。 ひつよう||

その 情報 を 疑わ なかった の は どうして ? |じょうほう||うたがわ||||

三國 さん の 紹介 だった から 。 それ が 信用 だ 。 みくに|||しょうかい|||||しんよう|

信用 が 金 を 生む ん だ 。 しんよう||きむ||うむ||

だから 私 は 人 を 信用 さ せる 力 を 手 に 入れた い ん だ よ 。 |わたくし||じん||しんよう|||ちから||て||いれた||||

私 が 金 を 集める の は 人 が 金 を 信用 し て いる から だ 。 わたくし||きむ||あつめる|||じん||きむ||しんよう|||||

じゃあ あんた は どう 思って る ん です ? ||||おもって|||

未来 を 担保 に 金 を 借りる って いう こと 。 みらい||たんぽ||きむ||かりる|||

私 に とって は 単純 な こと だ 。 わたくし||||たんじゅん|||

未来 と 金 どっち が 信用 できる か だ よ 。 みらい||きむ|||しんよう||||

( 女性 ) 《 名前 まだ 決まって ない ん です 》 →\ N じょせい|なまえ||きまって||||

《 お 父さん も 考え て ください 》 ( 赤ん坊 の 泣き声 ) |とうさん||かんがえ|||あかんぼう||なきごえ

( 女性 ) 《 女の子 の 名前 って どんな の が いい ん です か ね 》 じょせい|おんなのこ||なまえ|||||||||

( 男性 ) 《 まし … まし … 》 だんせい||

あっ 。 ( 井 種田 ) お 疲れ の よう です ね 。 |い|おいだ||つかれ||||

あっ 。 ( 井 種田 ) フフフ 。 |い|おいだ|

あっ 。

( 男性 ) 何 やって ん だ ? ( 男性 ) マジ か よ 。 だんせい|なん||||だんせい|||

( 男性 ) もったい ねえ 。 ( 男性 ) いら ない なら 俺 に くれ 。 だんせい|||だんせい||||おれ||

( サトウ ) フーッ 。

文句 言わ ねえ の ? せっかく の 資産 無駄 に し て って 。 もんく|いわ|||||しさん|むだ||||

そう する って 決め て ここ に 来 た ん でしょ ? |||きめ||||らい|||

いい よ 。 ちょっと 驚 い た けど 。 |||おどろ|||

俺 は こんな もの に →\ N おれ|||||

人 の 未来 を 奪う 価値 が ある と は 思え ない 。 じん||みらい||うばう|かち|||||おもえ|

紙 だ ぜ 。 こんなに 簡単 に 燃える 。 かみ||||かんたん||もえる

( サトウ ) それ が 君 の 結論 か 。 |||きみ||けつろん|

俺 は やっぱり こんな もの より 未来 が 欲しい 。 おれ||||||みらい||ほしい

未来 の 方 が 信じ られる 。 みらい||かた||しんじ|

( サトウ ) だ けど そんな こと し て も 金融 街 は 何 の ダメージ も 受け ない よ 。 ||||||||きんゆう|がい||なん||だめーじ||うけ||

その 紙 に 価値 を 与え て いる の は 信用 。 |かみ||かち||あたえ|||||しんよう

紙 を 焼 い て も 信用 は 燃え ない 。 かみ||や||||しんよう||もえ|

金融 街 は 新た な ミダス マネー を 発行 する だけ よ 。 きんゆう|がい||あらた|||まねー||はっこう|||

信用 … 。 しんよう

何 か し たい なら あまり 時間 は ない 。 なん||||||じかん||

この 国 の 状況 は もう 末期 。 |くに||じょうきょう|||まっき

しかも かなり の ね 。

( 壮 一郎 ) どう し た ? あの 人 の 言った こと →\ N そう|いちろう|||||じん||いった||

正しかった ん じゃ ない か な 。 あの 人 ? ただしかった|||||||じん

宣 野 座 だ よ 。 「 可能 性 の 失わ れ た 未来 しか 残ら ない なら →\ N のたま|の|ざ|||かのう|せい||うしなわ|||みらい||のこら|||

現在 が ある 意味 が ない 」 げんざい|||いみ||

間違い だ な 。 何 だ いまさら 。 まちがい|||なん||

本当 に ? ( 壮 一郎 ) 失わ れよ う が →\ N ほんとう||そう|いちろう|うしなわ||||

どう しよ う が 未来 自体 が なくなる こと は ない 。 ||||みらい|じたい|||||

それ が 悲惨 な 未来 でも ? そうだ 。 ||ひさん||みらい||そう だ

じゃあ あんた が 言って た こと は 何 ? |||いって||||なん

本当 に 弱い 者 たち を 守る って こと は →\ N ほんとう||よわい|もの|||まもる||||

遠い 未来 の 人 たち を 犠牲 に し て 今 生きる 人 を 救う って こと ? とおい|みらい||じん|||ぎせい||||いま|いきる|じん||すくう||

何 か おかしく ない ? なん|||

宣 野 座 が 言って た こと って 強い 者 の 論理 な の か な ? のたま|の|ざ||いって||||つよい|もの||ろんり||||

何 か 違う 気 が する ん だ けど 。 なん||ちがう|き|||||

今 が なくなったら 未来 も なくなる 。 いま|||みらい||

未来 の ため に 今 が ある ん だ ろ ! みらい||||いま|||||

どう し た ?

東南 アジア 金融 街 が 。 とうなん|あじあ|きんゆう|がい|

おそらく 崩壊 する の は シンガポール 。 |ほうかい||||しんがぽーる

えっ ? 始まる か 。 防衛 資金 は ? |はじまる||ぼうえい|しきん|

何とか 間に合う と 思い ます 。 なんとか|まにあう||おもい|

もう 言葉 を 尽くす 時間 は なく なった 。 →\ N |ことば||つくす|じかん||||

決め て 動け ! きめ||うごけ

予定 どおり 「 C 」 に 対処 する 。 あっ ち に 戻る ぞ ! よてい||||たいしょ|||||もどる|

はい !

「 C 」 ?

東南 アジア 金融 街 ? とうなん|あじあ|きんゆう|がい

いい か 俺 の 邪魔 を する な 。 黙って 見て いろ 。 ||おれ||じゃま||||だまって|みて|

・~\ N

・~\ N

( アセット ) う ぐ っ !

( アセット ) ぐ ぅ … 。

( 真坂 木 の 笑い声 ) まさか|き||わらいごえ

・~\ N

( ぽ っぽ ) おう 。 こっち こっち 。

悪い な 。 急に 呼び出し ち まって 。 わるい||きゅうに|よびだし||