Yuu ☆ Yuu ☆ Hakusho ( Yu Yu Hakusho : Ghost Files ) Episode 104
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( ナレーション ) 魔 界 を 訪れ 早 1 年 が 過ぎ た
幽助 ( ゆう すけ ) は 飛躍 的 に 力 を 伸ばし
雷 禅 ( らい ぜん ) の 部下 たち から も 厚い 信頼 を 得 て い た
そして ついに 雷 禅 の 臨終 の 時 を 迎え た
ここ に 三 国 体制 で 支え られ て い た 均衡 が 破れ
魔 界 は 乱世 を 迎え た
( 幽助 ) 北 神 ( ほ くしん ) ちょっと 案内 し て くれ ねえ か
黄泉 ( よみ ) の 国 へ
黄泉 ! 聞こ えっ か こら !
今 から 行く から よ !
お茶 用意 し て 待って ろ !
( 黄泉 ) 蔵 馬 ( くらま )
お前 の 友人 は なかなか 面白い 人物 だ な
予想 より 少々 早い が 雷 禅 は 死 ん だ と 思う か ?
( 蔵 馬 ) おそらく
うむ まず 浦 飯 ( うらめし ) と やら の 出方 を 見る か
妖 駄 ( よう だ ) 玉露 と 菓子 を 用意 しろ
( 妖 駄 ) はっ
門 兵 に 彼 を 案内 する よう に 伝える の だ
その とき 浦 飯 の 妖力 値 を 計れ
( 妖 駄 ) わかり まし た
( 黄泉 ) 蔵 馬 隣室 に 兵 を そろえ 待機 を
( 蔵 馬 ) ハ …
( 黄泉 ) 相手 の 出方 しだい で は 処刑 命令 を 出す
頼む ぞ 軍事 総長 いよいよ 面白く なって き た
( 蔵 馬 ) 幽助 1 年 たって も 相変わらず だ な
お前 の イエス ノー で 一気に 全面 戦争 だ ぞ
( 酎 ( ちゅう ) ) 処刑 命令 だって ?
( 鈴 駒 ( りん く ) ) いきなり か よ
ま 行って み ま しょ
幽助 が 黄泉 と どんな 対応 を する か 楽しみ だ し …
( 凍 矢 ( とうや ) ) しか し …
それ に みんな 久しぶり に 幽助 を 見 て み たい でしょ
( 酎 ) それ は 言 える
( 陣 ( じん ) ) ああ 見 て え おら あいつ 見 て え ぞ
( 酎 ) よっ しゃ !
( 北 神 ) ハッ …
( 妖 駄 ) む ?
20 万 ポイント !
おお …
( 飛 影 ) 好き に しろ
( 飛 影 ) 妙に 簡単 に 潜入 でき た な
見ろ あそこ だ
( 女性 ) 粗 茶 です が
ああ どう も … おかまい なく
わかって いる 注意 を 怠る な
( 妖 駄 ) はっ
( 陣 ) く う ~ 久し振 ( ぶ ) り だ けど
あいつ ち っと も 変わって な さ そ ー だ
( 酎 ) だ が 強い !
びん びん あいつ の 力 を 感じる ぜ
( 陣 と 酎 の 笑い声 )
( 凍 矢 ) だ が どう する 万が一 の 場合 幽助 を 倒す の か ?
少し 前 まで それ でも 仕方 ( しかた ) ない と 思って い た
何より も オレ なり に 幽助 と 戦って み たかった
しかし … こんな 形 じゃ ない
( 酎 ) そんな もの は 書く 必要 ね ー だ ろ
( 蔵 馬 ) 正直 云 ( い ) って 迷って いる
皆 ( みんな ) の 意見 を 聞き たい
最悪 の 場合
黄泉 と 幽助 と どちら に つく ?
( 酎 ・ 鈴 駒 ・ 陣 ・ 凍 矢 ) 幽助 !
( 鈴 駒 ) 聞く な っつ ー の
( 黄泉 ) 早速 だ が 用件 を 聞こ う か ?
率直 に 言って いた だ こ う
腹 の 探り 合い は 苦手 で ね
雷 禅 が 死 ん だ
そん で 俺 が 国王 に な っち まっ た んで その 挨拶 と
この 目 で 敵 ( てき ) の 大将 を 見 て おき たく て な
ほう …
( 蔵 馬 ) 正直 すぎる “ 殺し て くれ ” と 言って る よう な もの だ
( 黄泉 ) で は せっかく の 機会 だ 私 の 願い を 聞い て もら える かな
黄泉 の 妖 気 が 変わった 殺 ( や ) る 気 か ?
( 飛 影 ) バカ め ! 敵 の 掌 中 だ ぞ
( 幽助 ) フン
( 黄泉 ) ん …
その 前 に 土産 が ある ん だ 受け取って くれ や
( 蔵 馬 ) 土産 ? どう いう つもり だ まさか …
( 黄泉 ) 和睦 か … こいつ 意外に 食えん な
それ は ありがたい 開け て み て は くれ まい か
音 から 察する に 石 の よう だ が …
ちょっと 散らかる が かまわ ねえ な
そ … それ は 我が国 の 国 宝石
瑠璃 丸 ( るり まる ) ! 幽助 さん !
いや 国王 一体 …
( 黄泉 ) やはり 和睦 か それ なら 手 を 打ち やすい
これ は これ は 高価 な もの を かたじけない
ほう この 手触り … 正真 正銘 の 瑠璃 丸
で この 贈り物 の 真意 は … ん ?
名前 が 彫って ある ね
そっち は 蔵 馬 東 王 ( とう おう )
北 神 飛 影
まさか 全て の 石 に ?
読め た か さすが だ 俺 の やり て え こと が わかる か ?
( 北 神 ) あが が …
う ぎ ゃ ~ ! 国 宝石 に 傷 を ! あんた 何 ば す っと ね !
( 幽助 ) 雷 禅 が 死 ん で いろいろ 考え て み た
でも 俺 は バカ だ から 国 の 頭 ( かしら ) なんて 器 じゃ ねえ
だから 自分 の やり たい よう に する こと に し た
それ は 抽選 の くじ の 代わり だ
ただ の ケンカ を しよ う ぜ 国 な ん ぞ 抜き で さ
な …
一 度 みんな ただ の 1 人 に 戻って よ
くじ で 組み合わせ 決め て トーナメント やろ う じゃ ねえ か
最後 に 勝ち残った 者 が 魔 界 の 総 大将 だ
負け た ヤツ は 全員 そ いつ に 従う 何 が あ ろ う が な
( 黄泉 ) 妖気 に も 体 に も 全く 変化 が ない こや つ 本気 か
そんな バカ な 案 に 応じる と 思う の か
( 陣 ) 乗った べ ! ( 幽助 ) ん ?
あ ~ !
お め えら 何で ?
幽助 !
( 幽助 ) よう 陣 元気 か よ こら ( 陣 ) よう
( 酎 ) よう !
( 幽助 ) お っ 酎 て め え も か ちき しょ う !
( 蔵 馬 ) 黄泉 悪い が 今 から 俺 は ただ の 蔵 馬 だ
ただし 幽助 の 案 に お前 が 応じ なけ れ ば
この 場 で 俺 たち は 幽助 に つく
蔵 馬 貴 様 …
ハハハ … 実に バカ だ
気 に 入った ぜ
俺 も あいつ に 乗った
( 黄泉 ) ハ …
しかた ある まい
( ナレーション ) これ より わずか 半日 で 雷 禅 の 死 と
ここ に 魔 界 全て を 巻き込 ん だ トーナメント 開催 が 決定 し た
( 妖 駄 ) あと 2 ~ 3 日 で お 目覚め に なら れ ます
( 黄泉 ) うん
( 妖 駄 ) 黄泉 様 の ご 子息
修羅 ( しゅら ) 様 が …
( 黄泉 ) 目 を 覚まし たら すぐ に 戦闘 教育 を 行う
時間 が あまり ない から な 修羅 の 今 の 妖力 値 は ?
( 妖 駄 ) はっ
8 万 ポイント 超え て おり ます 末恐ろしい お 子 です よ
( 黄泉 ) 何しろ 俺 の 切り札 だ から な
誰 も 俺 たち の 妖力 に 遠く 及ば ない
だが 俺 の 血 を 受け 継 い だ 修羅 を
妖力 値 50 万 ポイント 以上 に 育て られ れ ば
魔 界 を 俺 の 手 に 収める こと が できる
フフフ … たとえ トーナメント が 開か れよ う が
何 も 変わり は し ない なあ 修羅 よ
( 幽助 ) 何 だ 何 だ て め えら そんな にらむ な よ
雷 禅 が 俺 に 任せる っ つう から やり て え よう に やった ん だ ろ う が よ
( 西 帝 ( せいてい ) ) 済 ん だ こと は もう しかたない です が …
( 東 王 ) 問題 は トーナメント です
( 北 神 ) 我々 4 人 が 微力 ながら 協力 し ます
おい ちょっと 待 て よ
お め えら 何 を セコ い 裏 工作 し て や がる ん だ
( 北 神 ) 当然 の 作戦 です よ
( 幽助 ) ん …
( 北 神 ) 大会 で は あらゆる 策 を 巡ら せ て くる はず です よ
確か に 黄泉 は かなり 怪しい が よ
私 に は 本気 だ と は 信じ られ ませ ん
( 北 神 ) あ …
( 幽助 ) ん ?
ついでに
“ バカ め ” と な
( 西 帝 ) とにかく 我々 は あなた が 勝つ よう に 最善 を 尽くし ます
それ が 私 個人 の 意志 で あれ ば あなた も 文句 は 言 え ない でしょ う
だから そんな こと じゃ ねえ ん だ よ
俺 が やり て え の は … 何 つう か …
( 孤光 ( ここう ) ) 頼 も う !
( 北 神 ) 侵入 者 !
( 足音 ) ( 一同 の ざわめき )
( 妖怪 A ) お ? デケ え な ( 妖怪 B ) おお … 何 だ ?
( 足音 )
( ざわめき )
( 妖怪 たち ) デケ え な デケ え
( 幽助 ) な … 何 だ お め えら は
( 孤光 ) 雷 禅 が 死 ん だ って 聞い て さ 慌て て 田舎 から 出 て き た ん だ よ
( 煙 鬼 ( えんき ) ) わし は 煙 鬼 こっち が 妻 の 孤光 と 申し ます
( 北 神 ) あなた 方 は 元 国王 と は どの よう な 関係 で ?
大昔 の ケンカ 友達 です
え ?
( 煙 鬼 ) わし ら も 強かった が あいつ は もっと もっと 強く て
小便 ちび っと る よ
( 幽助 ) う う っ
それ が 突然 人間 の 女 なんか に 骨抜き に さ れ や がって よ
その ずっと 前 から アタック し て た あたい の 立場 は どう な ん だ よ
さ … 酒 臭 ( くせ ) え
まったく ヤケ っぱ ち で こんな の と 一緒 ん な っち まっ て よ
まあ あたし を 大切 に し て くれる けん ど … ウイッ
雷 禅 の バッキャロー !
( 煙 鬼 ) す … すいません こいつ ずっと 酒 飲み っぱなし で …
あっ 痛 ( い て ) て て … こら こら こら おとなしく し なさい
( 孤光 ) じじ い うる へえ ( 煙 鬼 ) ああ …
( 孤光 の 泣き声 )
何で よ まだ あたい 一 度 も ケンカ 勝って ね えっ つう の
約束 し た じゃ ん か いつ でも かかって こい って …
( 狐 光 の 泣き声 ) ( 煙 鬼 ) あ あ ~
泣か ない って 言った のに …
雷 禅 が ケンカ も 人間 食う の も やめ て
隠居 する と 聞い た ときゃ わし ら も 血の気 が 多く て な
どう し て も あいつ と 和解 でき な ん だ
ただ わし ら も 何となく 気 が 抜け て な
いつしか 戦う こと を 忘れ て 暮らし とった
まさか あいつ が これ から の 魔 界 の こと まで 考え て い た と は なあ
肝心 な こと は 何 も 教え て くれ ん ヤツ だった
( 妖怪 たち ) 頼 も う !
( 南海 ( なんかい ) ) また か ! 一体 どう なって いる ん だ
( 煙 鬼 ) おお そろそろ 来る と 思 っと っ た
( ざわめき )
( 煙 鬼 ) 迎え て やって くれ
みんな 雷 禅 の ケンカ 仲間 だった ヤツ さ
みんな 雷 禅 が 好き だった
あんた 雷 禅 の 息子 だ ろ ?
( 幽助 ) わ … わかる の か ?
おお そっくり だ よ 自分 で は 気付か ん かも しれ ん が な
( 幽助 ) 北 神 ( 北 神 ) はい ?
俺 さ この 1 年 雷 禅 と 殴り合い しか し て ねえ し さ
正直 言って オヤジ なんて 実感 全く ねえ けど
何 か うれしい ん だ
今 す っ げ え うれしい よ
( 手 を たたく 音 )
さて みんな 騒ぎ は ここ まで に しよ う
お前 ら 集まった 理由 は ほか に も ある ん だ ろ ?
( 煙 鬼 ) よし
おい 雷 禅 の 息子 よ !
あ ?
俺 たち も 大会 に 出る から な !
え ?
言 っと く け ん ど 手加減 し ない かん ね 死 ん で も 恨む ん じゃ ない よ
仮に あんた と 当たって も 本気 で やる よ
当たり前 だ 愛 と ケンカ は 別 次元 だ
よ ー し みんな 雷 禅 の ヤツ が 死 ん だ こと 後悔 する くらい
派手 な 大会 に しよ う ぜ !
( 一同 ) おお !
よし さびつ い た この 体 久しぶり に 出し て みる か
( 鉄 山 ( てつ ざん ) ・ 才 蔵 ( さ い ぞう ) ) おう !
( 煙 鬼 ) せ ー の !
( 一同 ) ハッ !
( 一同 ) うわ ー !
( 幽助 ) ど わ ! ああ !
( 北 神 ) が あー ! ( 幽助 ) ぐ わ ー !
( 幽助 ) ぐ … ( 北 神 ) う っ …
( 一同 ) うわ ー !
ハッ …
ハアー !
( 幽助 ) すげ え …
すげ え ぜ こいつ は !
( 飛 影 ) あ …
う っ しゃ ~ すげ え ず ら
何 だ ? どう し た と いう の だ
雷 禅 の 国 の 方角 です 複数 です が … ん ?
よ … 妖力 値 け … 計測 不能 !
お わ !
バ … バカ な この 妖力
一人一人 が 俺 と 互角 ? いや それ 以上
計算 外 だ … こんな ヤツ ら が 野心 も 持た ず に 隠れ て い た と は …
なのに 何 だ ? この 高揚 感 は …
昔 の 血 が 騒ぐ と でも いう の か
つまら ぬ 策略 を 捨て 個人 と し て 力 を 試し たい と でも いう の か
( 部下 ) 黄泉 様 ! ( 黄泉 ) ハッ …
何 だ
( 部下 ) 修羅 様 が !
何 ?
( 修羅 の 笑い声 )
( 黄泉 ) 修羅 よ お前 も 俺 と 同じ 気持ち か
( 修羅 の 笑い声 )
( 黄泉 ) 妖 駄 ( 妖 駄 ) はい
( 黄泉 ) お前 は もう 自由 だ 好き に しろ
( 妖 駄 ) え ?
誰 が 勝つ か もう 俺 に も わから ん
ま … まさか 本気 で 国 を 捨て て トーナメント を 戦う と ?
やはり
俺 も バカ の まま だ
( ナレーション ) 幽助 の 意外 な 提案 は
魔 界 全土 を 巻き込む トーナメント だった
果たして 誰 が 勝つ の か
トーナメント 大会 は 目前 に 迫って い た
( 幽助 ) いよいよ 魔 界 統一 トーナメント が 始まった
あれ から みんな も ずいぶん 腕 を 上げ た だ ろ う し
今 から 戦う の が 楽しみ だ ぜ !
とはいえ 油断 は でき ねえ
魔 界 に は 強 ( つえ ) え ヤツ が いくら でも いる から な
一 丁 ( いっち ょ ) 気合い 入れ て かかる か !
次回 「 魔 界 大戦 ・ 予選 開始 」
伊達 ( だて ) に あの世 は 見 て ねえ ぜ !
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