Yuu ☆ Yuu ☆ Hakusho ( Yu Yu Hakusho : Ghost Files ) Episode 94
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( 謎 の 声 ) あんな ヤツ に てこずって もらって は 困る
( 幽助 ( ゆう すけ ) ) な … 何 ?
( 謎 の 声 ) 力 の 使い 方 を 教え て やる
( 仙水 ( せんすい ) ) う わ ~ っ ( 魔 人 幽助 ) フッ
( 幽助 ) あっ !
( 幽助 ) 気付 い た とき に は 霊 丸 ( れい がん ) ぶ っ放し て た ん だ
( 幽助 ) 仙水 よけろ !
( 幽助 ) 桁違い の パワー だった とても 今 の 俺 に は 出 せ ねえ
そんな ヤツ が 魔 界 に は いる ん だ
俺 は … 俺 を 操った ヤツ を 捜し に 行く
( 桑原 ( くわばら ) ) クッ … 何 言って ん だ お め え は よ
もう ここ ら で 一 件 落着 に しよ う ぜ
このまま じゃ 俺 の 気 が 済ま ね ん だ よ
真剣 勝負 に 横やり 入れ や がった ん だ
ただ じゃ おか ねえ !
( コエンマ ) 幽助 ( 幽助 ) あ ?
よく 考え て 決める ん だ
人間 界 に 戻る か 魔 界 に 残る の か
2 つ に 1 つ だ
( 雷鳴 )
( コエンマ ) お前 に 考える 時間 を やろ う
( 幽助 ) フン そんな 時間 いら ね えよ
( コエンマ ) 何 ?
帰 ろ う ぜ 人間 界 へ
( 螢子 ( けいこ ) ) あ …
( 静 流 ( し ずる ) ) あっ
( ぼたん ) あっ 戻って き た !
( ぼたん ) えっ あれ 誰 ? ( 海 藤 ( かいとう ) ) さ … さあ
( 螢子 ) 幽助 ( 海 藤 ・ ぼたん ) え ?
( 御手洗 ( み たらい ) ) 浦 飯 さん ? ( 幻 海 ( げんかい ) ) 幽助 じゃ
( 螢子 ) 幽助 !
お かえり
よ お 帰った ぜ
ホント 幽助 だ ! アハハ !
や だ 感じ が 全然 違って る よ
一体 どう し た って の さ
( 柳沢 ( やなぎ さわ ) ) ホント どうし たんす か ? その 頭
何 の 模様 ? 何 か の まじない か ?
ま いろいろ と あって な 話せ ば 長く なる ぜ
あっ … フッ 話 し てる 暇 は な さ そう だ な
( ぼたん ) ああ …
( 蔵 馬 ( くらま ) ) 特 防 隊 の 連中 か
( 大竹 ( おお たけ ) ) コエンマ 様 霊 界 は あなた 方 を 許し ませ ん ぞ
何 ?
( 大竹 ) エンマ 大王 様 は
“ 浦 飯 ( うらめし ) 幽助 を 抹消 しろ ” と 告げ られ た
その 命令 に 背き 浦 飯 を 魔 族 と し て
よみがえら せ て しまった 責任 は 重い です ぞ
ああ わかって いる わし は どんな 罰 を も 受けよ う
( 幽助 ) おい お め えら ( 大竹 ) な … 何 だ ?
( 幽助 ) 俺 は 勝つ と わかって る 相手 に ケンカ 売る 気 は ね え ん だ
( 大竹 ) 何 ?
だが 売ら れりゃ 全部 買う し 成り行き に よっちゃ 全力 で 潰す ぞ
コエンマ は 最善 を 尽くし た
て め えら に とやかく 言わ れる 筋合い は ねえ
これ 以上 俺 の 周り で チョロチョロ 気 に 食わ ねえ マネ し て み や がれ
ぶ っ 殺す ぞ !
う お …
我々 の 任務 は 魔 界 に 通じる 穴 を 塞ぐ こと
無益 な 戦い は 必要な い
( 大竹 ) 行く ぞ ( 隊員 たち ) はっ
( 幽助 ) コエンマ すま ねえ な
何 を 言う か それ は わし の セリフ だ
( 幽助 ) 終わった な ( 桑原 ) ああ
よっ しゃ 我が家 に 帰る か
( 桑原 ) なんか 1 年 ぐれ え 戦って た よう な 気 が する ぜ
( 幽助 ) 前 に も 聞い た ぞ その 言葉
よかった みんな 無事 で よかった
( 幽助 ) 螢子 何 してん だ ? 置 い て く ぞ
( 螢子 ) あっ 待って
( 刃 霧 ( は ぎり ) ) 神谷 ( かみ や )
刑務所 に 入って い た ん じゃ なかった の か ?
よく 無事 に ここ まで 来る こと が でき た な
( 神谷 ) フッ まあ な あの とき は 必死 だった よ
( 刃 霧 ) 脱獄 … か …
( 神谷 ) 静か だ な ( 刃 霧 ) ああ
( 刃 霧 ) 妖怪 どころ か 魔 回虫 ( まか い ちゅう ) すら 消え ち まった
( 神谷 ) 仙水 は 負け た ん だ
( 刃 霧 ) そう だ な
( 神谷 ) 刃 霧 ( 刃 霧 ) ん ?
( 神谷 ) その 胸 の 傷 すごい 切り口 だった ぜ
俺 も 何 百 人 と 切った が 思わず 見とれ た
大事 な 筋肉 や 臓器 を 避け て
切った と いう より 隙間 を 通し た と いう 感じ だった
( 刃 霧 ) ハッ !
ああ …
仙水 さん …
( 神谷 ) その 傷 を 見 た とき 直感 し た ん だ
仙水 は 誰 より 強い
が 俺 たち は ヤツ ら に は 勝 て ない だ ろ う な
まあ いい さ それなり に 楽し め た
( 神谷 ) 結局 夢 は 覚め て しまう もの か
( 刃 霧 と 神谷 の 笑い声 )
( 神谷 ) さて と …
俺 は もう 姿 を くらます 刃 霧 お前 は どう する ?
普通 さ メシ 食って 学校 に 行く
学校 か フフ …
( 刃 霧 ) 神谷 お前 は ?
( 神谷 ) さあ な この 霧 の 中 を 歩く よう な もの だ
( 幽助 ) 髪 は 蔵 馬 に 切って もらった
体 の 妙 な 模様 は 寝 て 起き たら 消え て い た
そして 俺 は 普通 の 生活 に 戻った
( 桑原 ) あ ~ あ また 授業 サボって ん の か ?
そんな こっちゃ 立派 な ボイラーマン に は なれ ねえ ぞ
だ あっ 気 に 食わ ねえ こと が ある ん だったら 言って みろ
あ ~ や だ や だ こんな 平和 で 穏やか な 日常 を
なぜ 満喫 でき ねえ ん だ お め え は
あ ~ あ 平和 な 1 週間 は あっという間 だ
そう いや 御手洗 から 手紙 が 来 た ぜ
ん ?
( 桑原 ) 御 手洗 も 天沼 ( あま ぬま ) も 学校 に 戻った って
でも よ あいつ ら 普通 の 生活 に なじ め なかった から
仙水 の 誘い に 乗った ん だ ろ ?
きっと また 問題 起こす ん じゃ ねえ かって
俺 は 心配 し てん だ けど な
( 少年 A ) ちき しょう 勝 て ねえ
( 少年 B ) 天沼 ゲーム 強 え な 勉強 だけ だ と 思って た
( 少年 C ) で も なんで こんな 遠い 街 の ゲーセン に い ん だ ?
( 少年 A ) 俺 たち は サッカー クラブ の 練習 試合 の
帰り な ん だ けど さ
( 天沼 ) 別に 理由 は ない よ
お前 ら に 会い たく なかった から だ よ
( 少年 A ) 今度 家 に 遊び に 行って いい か ?
別に いい けど 夜中 まで 親 い ない し …
( 少年 A ) いい な 俺 ん ち 自営 業 だ から
四六時中 ガミガミ 言わ れ っぱなし だ ぜ
( 少年 B ) たま に 消し て やり たく なる よ な
( 天沼 ) 冗談 だ ろ ?
( 少年 B ) 時々 マジ に 思う さ
( 少年 C ) 時々 だ って ? 俺 なんか 毎日 思う ぜ
親 だって だけ で 威張り や がって
バカ の くせ し て さ 息子 に は 勉強 しろ の 一点張り
いい 点 取れ ば “ 次 は もっと 頑張れ ” だ と よ
親 の お前 も 頑張 れ っつ う の
( 少年 B ) 養わ れる 身 は つれ えよ
( 天沼 ) フフフ アハハ ハハ
( 4 人 の 笑い声 )
( 天沼 ) 何 だ みんな 同じ な ん だ
遊 魂 回帰 ( ゆう こんかい き )
生き てる って ホント に いい な
( 少年 A ) 何 か 言った か ?
別に
そう だ これ から ウチ に 来 ない か ?
( 少年 A ) え ? これ から か ? ( 天沼 ) ゲーム やろ う ぜ
( 少年 B ) いい の ? 「 ドカポン 」 ある ? あれ なら 少し 自信 ある ぜ
ああ ゲーム なら ほとんど ある よ
( ナレーション ) 天沼 月 人 ( つき ひと ) 11 歳 B 型
11 月 7 日 生まれ
両親 と の 3 人 暮らし その 後 私立 中学 に 入学
ゲーム を 通し て 少しずつ 友達 の 輪 を 広げ て いき
普通 の 学生 生活 を 送 れる よう に なる
( 天沼 ) こっち こっち !
( 少年 A ) コンビニ 寄って スナック 買って こう ぜ
( 神谷 ) フフフ
( 神谷 ) ハハハハハ ( 警官 ) ん ?
君 その 男 に 何 か 心当たり ある の か ね ?
いや 知り合い に 似 てる と 思った ん です が
他人 の 空似 気 の せい で し た よ
( 神谷 の 笑い声 )
( ナレーション ) 神谷 実 ( みのる ) 29 歳 AB 型
8 月 20 日 生まれ
自ら の 能力 で 顔 を 変え て 逃走
のち に 心 霊 手術 と 称し て 能力 を 利用 し
“ 奇跡 の 手 道場 ” を 設立 多く の 病人 たち を 治療 する
( 少女 ) こんな ひどい こと
でも あたし 少し わかる ん だ
( 刃 霧 ) ん ?
( 少女 ) すごく 強い 武器 を 持ったら その 威力 を 試し たく なったり ね
むしゃくしゃ し た とき 自分 より 弱い もの を
虐げ て み たく なったり する 気持ち って …
でも あたし は ブレーキ が かかって しまう
痛い ん だ ろ う な と か かわいそう だ な と か 思って
だから ブレーキ が かから なく て こんな こと が でき ちゃ う 人
ちょっと 羨ま しく 感じる
でも
自分 の 体 が 無数 の 動植物 を 犠牲 に し て 生き てる こと を 忘れ て
こんな こと を する 人 を ものすごく 憎く 思う
この 子 の 体 に 記憶 が 残って る
強い 恐怖 の 記憶 怖かった の ね
この 子 犯人 を 見 てる
10 代 後半 くらい の 男 3 人
一見 おとなし そう で 優等 生 っぽく 見える わ
ほら こんな 顔 よ
ど いつ も こいつ も 卑屈 そう な 面 ( つら ) し て や がる
人 なんて 臆病 で
集団 に なる ほど 残酷 に な れる ん じゃ ない ?
( 刃 霧 ) これ から そい つ ら を 狩り に 行って くる よ
( 少女 ) え ?
クラスメート だ ちょうど 顔 を 見る の も 嫌 に なって た
( ナレーション ) 刃 霧 要 ( かなめ ) 17 歳 O 型
12 月 3 日 生まれ
母 兄 妹 と 4 人 家族
高校 卒業 後 失踪 する
( チャイム の 音 )
( 教師 ) 受験 は 海 雲 ( かいうん ) 学園 一 本 か
( 御手洗 ) はい
( 教師 ) ああ …
去年 後半 から の 成績 じゃ 正直 合格 は 苦しい ぞ
必ず 巻き返し ます
まあ お前 が やる 気 を 出せ ば 大丈夫 だ と は 思う が …
御手洗 何 か あった の か ?
え ?
こう いう の も おかしい が お前 いい 顔 に なった な
いろいろ あって それ が 全部 スッキリ し まし た から
( ナレーション ) 御手洗 清志 ( きよし )
14 歳 A 型 2 月 10 日 生まれ
両親 姉 と の 4 人 家族
その 後 志望 校 に 合格
( 柳沢 ) 幻 海 さん お 別れ です ね
( 幻 海 ) ああ
( 城戸 ( きど ) ) あ … あの …
肝心 な とき に 役 に 立て なく て す ん ませ ん で し た
3 人 と も 立派 に 役 に 立って いる よ
( 3 人 ) え ?
お前 たち の おかげ で 幽助 たち が やる 気 に なった から な
ばあさん 言って くれる ぜ 俺 は いつ だって 本気 だ ぜ
え ? あれ の どこ が 本気 だ って ?
俺 が どれ だけ 死ぬ 思い し た と 思って る ん だ
( 幽助 ) 苦しい ! 死ぬ !
だ ~ っ て め え ! 少し は 手加減 しろ !
( 桑原 ) ギャー ! キャイーン キャイーン
( 幻 海 ) 柳沢 海 藤 城戸 ( 3 人 ) はい
お前 たち が 持って いる 特殊 能力 なるべく 使う な よ
使え ば 使う ほど 普通 の 人 間 と は かけ離れ て しまう から な
じゃあ 元気 で な
( 3 人 ) はい ありがとう ござい まし た
( ナレーション ) 城戸 亜沙 斗 ( あさ と )
相手 の 影 を 踏む こと で 動き を 封じる 能力 を 持つ
柳沢 光成 ( みつ なり )
相手 の 姿形 声紋 指紋
さらに は 記憶 や 性格 さえ 模写 ( コピー ) できる 能力 を 持つ
海 藤 優 ( ゆう )
彼 の テリトリー で は 暴力 行為 が でき ず
しかも 禁じ られ た 言葉 を 使う と 魂 を 吸い取る 能力 を 持つ
( 桑原 ) また 遊び にく ん ぜ ( 幽助 ) じゃあ な
( ナレーション ) 3 人 は それぞれ 学校 に 戻り 以後 幻 海 の 忠告 を 守って
二 度 と 特殊 能力 を 使う こと は なかった
その 後 無事 に 卒業
( 飛 影 ( ひえ い ) ) なんで 俺 を 連れ て き た ?
( 蔵 馬 ) コエンマ が その ほう が いい と 言った んで ね
( 飛 影 ) クッ
( 蔵 馬 ) それ が 「 黒 の 章 」 の テープ か ?
人間 の 影 の 部分 を 示し た 犯罪 録
今 まで 人間 が 行って き た 罪 の 中 でも
最も 残酷 で 非道 な もの が 何 万 時間 と いう 量 で 記録 さ れ て いる
霊 界 の 資料 館 に 戻し たい と 言い たい が
飛 影 どう し て も 魔 界 に 行き たい なら
それ を 取り引き に し て も いい が …
( 飛 影 ) フン
くだら ん 資料 だ
( 樹 ( いつき ) ) 静か だ
なんて 静か な ん だ ろ う
なあ 忍 ( しのぶ ) お前 が 忍 で いる とき
お前 は 想像 を 絶する よう な 痛 み を 感じ て い た
それなのに そんな そぶり を 一 度 も 見せ て くれ なかった
俺 は それ が 少し 悔しかった よ
フッ もう 何 も 言 うまい
忍 このまま 安らか に 眠り 続ける が いい
もう 誰 も 俺 たち の 邪魔 は し ない から
( ナレーション ) 仙水 忍
元 霊 界 探偵 26 歳 A 型 6 月 6 日 生まれ
樹 年齢 生年 月日 その ほか 全て 不明
その 後 2 人 が どう なった か 誰 も 知る 者 は い ない
( エンマ 大王 ) フン ( 大竹 ) コエンマ 様 は 何と ?
( エンマ 大王 ) 霊 界 に 戻る つもり は ない そう だ
コエンマ 様 が 霊 界 の 法律 に 背 い た の は 事実 です
しかし 境界 トンネル を 封じる こと に 成功 し た の は
コエンマ 様 の 功績 で ある こと も 事実
エンマ 大王 様 !
コエンマ の ヤツ わし に 逆らい おった
( エンマ 大王 ) 子供 と 思って おった が いつの間にか 成長 し おって …
コエンマ の 処分 は 追って 伝える
( 大竹 ) は はっ
( チャイム の 音 )
( 桑原 ) ハァ … まったく もう …
( 螢子 ) キャハハハ
( 桑原 ) おっと っと 螢子 ちゃん 浦 飯 見 なかった か ?
知ら ない けど どう し た の ?
いや 昨日 あいつ に
数学 の 教科 書 貸し て た の 忘れ ち まって て よ
次 授業 な ん だ よ
そう ねえ
屋上 捜し た ?
よく 授業 サボって あそこ で 昼寝 し てる けど
そう い や 屋上 は 捜し て なかった な ちょっくら 行って くるわ
フフッ
( 桑原 ) 浦 飯 ! うら … あれ ?
クソ ここ に も い ねえ や
一体 あの 野郎 どこ 行 っち まっ た ん だ ろ う
こりゃ 螢子 ちゃん に でも 借りる っき ゃ ねえ か
( ドア が 閉まる 音 )
( 幽助 ) 平凡 な 生活 は 退屈 すぎる が
みんな 新た な 生活 に 戻った よう だ
だが 俺 は 迷って い た
( 魔 人 幽助 ) えい 死 ねい
( 幽助 ) あっ !
仙水 よけろ !
( 幽助 ) そう 俺 を 操った ヤツ が 確か に いやがった
あれ は 俺 自身 の 戦い じゃ ねえ
納得 でき ねえ ぜ
( 幻 海 ) よし な お前 み たい な ヤツ が 1 人 で 悩 ん で い て も
所詮 は 何とか の 浅 知恵
考え れ ば 考える ほど
ど つぼ に ハマ る の が 関の山 って もん だ よ
どう だい ? 気晴らし に ちょっと 行って み ない かい ?
真田 黒 呼 ( さ なだ くろ こ ) 初 ( さ なだ くろ こ ) 代 霊 界 探偵 だった ヤツ の 所 へ
次回 「 幽助 の 運命 ・ 危険 の 足音 」
己 を 知り そして 超えろ 幽助 !
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